弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:インフェルド 赤 のE線
投稿者:モウ 投稿日時:2010/11/26 08:29 ---19.146.230
イタリアの新作Vn使っていますが、E線をドミナントからインフェルド赤(ゴールド)に変えたところ、裏返りが著しく、開放弦の重音などはとくにひどいです。前はドミナントを張ってあったようですが、そのときは普通に音が出ていたので、技術的な問題でもなさそうです。この弦E線のわりに3000円近くするので比較的高価だと思うのですが、ネットでも裏返りがひどいなどの意見が多く見受けられます。皆さんはどうですか。参考までに使用経験のある方からのご意見お願いいたします。
投稿者:ROMEOANT(rio改め) 投稿日時:2010/11/26 12:12 ---103.251.125
金メッキのEは、一般に音が裏返りやすいといわれます。
私は普段好んで インフィの赤のセットを使っていますが
裏返りやすいと思ったことはありません。
(唯一、ビジョンチタニウムのEだけは、裏返ることがあり、張ったときは意識して弾きます)
以前、先生から、「弦を的確に捉えられれば、音が裏返ることはない。奏法上の問題で、右手の手首の柔軟性に欠けるとか、まだ十分な右手ボーイングの訓練をしていない場合に、Eが裏返ることがある。」とお聞きしたことがあります。
弾き手の相性に拠るところがあるでしょうから、無理して使用しなくともよろしいかと思います。
オリーブ、エヴァピラ、オブリ、e-プログラム、にも金メッキがあるのでいとどお試ししてみればいかがでしょうか?
投稿者:ROMEOANT(rio改め) 投稿日時:2010/11/26 18:11 ---103.251.125
誤字がありました。
誤:金メッキがあるのでいとどお試ししてみればいかがでしょうか?
正:金メッキがあるので、一度試してみてはいかがでしょうか?
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私と、私の先生の印象なのですが、(決してそれが原因だとは申しませんが…)
必要以上に弓を斜めに寝かせて弾く人は、裏返りやすい人だと思います。
投稿者:nonoho 投稿日時:2010/11/26 19:50 ---12.61.23
弦の種類を変更して、ナットと駒の溝は弦の太さに合わせましたか?
投稿者:弦喜 投稿日時:2010/11/26 21:33 ---102.244.228
今はガットを張るようになりましたが、その前はレッドユーザでした。
私の楽器ではレッドのA,D,G線との組み合わせにて、レッドのE線(金線)は裏返りますので、E線は購入せずに別の弦を使っていました。
セットで購入した時は、余ったE線を別の楽器に張りましたが、楽器によっては裏返らないものもあります。
投稿者:モウ 投稿日時:2010/11/30 08:30 ---147.177.78
皆さん、ご回答ありがとうございました。
参考になりました。
私の楽器とはやはり相性悪いみたいです。
いろいろ試してみようと思います。
Q:指板の黒塗りについて
投稿者:英二 投稿日時:2010/11/24 12:49 ---150.55.229
新作のヴァイオリンを持っています。
練習後、左手指に黒く弦の跡がつくことがたまにあります。
弦の押さえ過ぎで跡がつくんだろう、くらいに
思っていたのですが、こちらのQ&Aの過去ログ検索で
指板の黒檀を黒く塗っているという話題をたまたま読んで、
私のヴァイオリンもそれか、と思いました。
指板をよく見ると真っ黒ではなく少し茶色っぽいのです。
ためしに布でこすってみたら布がかすかに黒くなりました。
手工芸品で安くはなかったのでちょっとショックです。それなりの値段のする楽器でも、そういうことがあるのでしょうか??
投稿者:かめ 投稿日時:2010/11/25 20:15 ---53.247.123
指板に使われる黒檀の質が少し悪いのかもしれませんね。
良質な黒檀が少なくなっているので、仕方がないと思います。
いずれは削りなおしたり交換が必要になりますし。
とりあえず、黒檀を使っているのであれば気にしすぎなくても
良いのではないでしょうか。
安い楽器だと、紫檀やプラスチック、桜の木などが使われる
こともありますが、さすがにこのレベルではないですよね。
投稿者:弦喜 投稿日時:2010/11/26 00:13 ---102.244.228
手工芸品で、それなりの値段というのは、70〜80万円以上という理解でよろしいでしょうか。
かめさんのおっしゃる通り、黒檀といっても色の薄いものや、色が薄い部分を使っている可能性もありますので、見た目茶色っぽくても塗りかどうかはわかりません。
指が少し黒くなるのも、汚れや弦の酸化の場合もあります。
心配であれば、その楽器を弦楽器工房に持ち込んで聞けば、すぐわかりますよ。その前に購入元のお店?で聞くのが先決かもしれません。
投稿者:ROMEOANT(rio改め) 投稿日時:2010/11/26 07:11 ---181.100.101
売値200万円を超えるイタリー製のバイオリンを見ても
やや茶色がかった(縞目のみえる)黒檀を使用した
指板を採用している楽器はたくさんあります。
また使用による削れで粉がでて布に着くこともあるでしょう
一般によく聞くメーカー・製作者の楽器であれば
偽りの素材を使う可能性は非常に少なく
指板の材は黒檀であると思いますから
心配する必要はないと思います
真っ黒な「まぐろ」と呼ばれる黒檀は高級品で
なかなか手に入りません。
さらに密度の高く指板には最高といわれる「あお」と呼ばれる黒檀は更に高級品になるでしょう。
私の経験では、新作の場合
指板をブロックから削りだして製作する製作者は
「まぐろ」「あお」を使用する傾向にあり
弦楽器材料店から 半加工された指板を購入している製作者は
茶色がかった黒檀を使用する傾向にあると思います。
投稿者:英二 投稿日時:2010/11/29 12:49 ---150.55.229
かめ様 弦喜様 ROMEOANT(rio改め)様
お返事どうもありがとうございました。
たかが指板の材質、了見が狭すぎるかも…
でも気になるし、などと
悶々としていた中での質問でしたので、
みなさんのご意見がありがたかったです。
恐らく、黒檀には違いなく、黒くなったのも
弦の酸化、もしくは削れによるものだと思います。
毎回黒くなるわけではなかったので。
200万円超のイタリアヴァイオリンでも
「?」な黒檀を使用する場合があると聞いて
少し安心しました(僕の楽器はそこまで高くないです)。
真っ黒な「まぐろ」黒檀ってどんなものでしょうね。
多分、まだ見たことないと思います…
Q:Josef Krenn
投稿者:トマト 投稿日時:2010/11/26 01:31 ---13.85.60
1921年から1950年代初頭まで、ウィーンにお店を構えていたJosef Krenn という製作者について何かご存知の方がいらっしゃったらお教えください。(ネットで検索しても大した情報は得られませんでした。何か専門書籍を調べる必要があるのでしょうか・・)現在使っている楽器の継ぎネックをした製作者らしく、気になっております。
投稿者: 木村哲也 投稿日時:2010/11/26 18:53 ---30.170.226
1884年7月9日、リンツに生まれ、1962年5月12日、ウィーンで亡くなったそうです。リンツでは Josef Winterに、そしてウィーンでは Johann Stübigerに師事。ライプツィヒで Albin Wilferとも働いたといわれていますが、定かではありません。自分の工房をウィーンに構えたのは1621年です。
投稿者:トマト 投稿日時:2010/11/26 23:50 ---13.85.60
木村様
情報どうもありがとうございます。どんな特徴の作品を作ったのか、どんな規模の工房だったのか、等、具体的なことが分かるとよいのですが・・ すでに歴史の襞に埋もれた人物なのでしょうか。
投稿者:木村哲也 投稿日時:2010/11/27 00:50 ---30.170.226
>ウィーンに構えたのは1621年......
1921年の間違いですね。
工房の規模、例えば彼が何人雇っていたのかなどは分かりませんが、かなりの成功をおさめた人物です。作るだけではなく、修理、修復などもかなりの数をこなしていたようです。
作品の特徴は、手堅い作りのジャーマンっぽいといえば分かってもらえるでしょうか?しっかりした作りですよ。
投稿者:トマト 投稿日時:2010/11/28 11:44 ---13.85.60
木村様
どうもありがとうございます。自分の楽器の作者は不明ですが、その当時の著名な製作者(しかも修復のプロ)によって大がかりなリペアが行われたことが分かり、良かったです。以前の持ち主に大切に扱われていたことが伺われました。
Q:オークションサイト
投稿者:OMD 投稿日時:2010/11/27 01:24 ---3.156.21
弦楽器のオークションに興味があるのですが、Tarisio以外にどのようなところがあるでしょうか。
ご存知の方がいらっしゃいましたら情報提供方よろしくお願いします。
投稿者:QB 投稿日時:2010/11/27 13:19 ---15.225.202
たとえば、、
Christie's , Skinner , Sotheby's, Bohnams, Babuino, daSalo, eBay, Yahoo, など
Q:CELESTE FAROTTOという製作者について
投稿者:Vnのトリコ 投稿日時:2010/11/27 08:44 ---238.206.148
昨日、海外のコレクターから譲っていただいたVnが届きました。これから調整して使っていくつもりですが、中のラベルには「Cav. UN. CELESTE FAROTTO
Fece in Millano I'anno 1923」とあります。1923の「23」は手書きでかなり滲んでいて読みにくい状態ですので、間違っている可能性もあります。ヘンリーの辞典には「FAROTTI, CELESTE」という方の記載がありましたが、ラベルの様子は小生のものと違うようです。単純な質問で恐縮ですが、この製作者についてご存知の情報がありましたらお教えいただけますでしょうか?
Q:バイオリンのレベルについて
投稿者:mani 投稿日時:2010/11/18 22:33 ---17.48.36
月2回くらいのペースでバイオリンを習っています。
今白教本4のアッコーライのコンチェルトイ短調練習中です。
この曲が何とか弾けるくらいならバイオリンレベルとしてはどの程度と判断したらよいですか?
機会があればアマチュアのオケに入れるくらいになりたいのです。
(アマオケといってもいろいろあると思うのですが・・・)
前回はラフォリアが終了したところです。
先生はラフォリアが弾けたらいろいろな曲が弾けるようになるとはおっしゃいましたが・・・
なにせ比べる対象もいないので・・・
まだまだ上達したい一心で練習は頑張っています。
投稿者:かめ 投稿日時:2010/11/19 07:44 ---53.247.123
案ずるより産むが易し、まずはアマオケに顔を出してみては
どうですか?
アマオケにも天と地ほどのレベルの差があり、オーディションを
設けている団体もありますが、それならそれで「この曲が弾ける
ようになったら」という明確な目標ができると思います。
それより、ソロの曲とオケの曲は全く違います。
ソロが弾けるのにオケでは弾けないという技術的な部分はあまり
ないと思いますが、中にはソロでは使わない奏法があったり、
他人と合わせる難しさなど、別の部分の技術が必要になります。
現在習っておられるのなら、先生と相談してみると良いと
思います。先生によっては、基本的な技術を習得していないと
オケで弾くのを認めない先生もいるようなので。
(確かに、せっかくレッスンに付いていても、オケで弾いている
うちにめちゃめちゃになってしまう人もいるようです)
投稿者:mani 投稿日時:2010/11/19 09:24 ---17.48.36
アドバイスありがとうございます。
先生に相談してみます。
オケのように皆さんと合わせることの技術もあるし
バイオリンの世界いろいろ広げてみます。
投稿者:弦喜 投稿日時:2010/11/20 08:55 ---102.244.228
以下、私見です。
アッコーライまでいくと、3rdポジションは大丈夫で、5thまでは出てきて、また若干の重音も含む様々な奏法もできるので、そのレベルの曲をちゃんと弾けるなら一般的なアマオケ入門には十分なレベルです。(部活動で基礎やソロ曲をやらずにオケに馴染んだには、ラフォリアやアッコーライなどのソロの曲がまともに弾けない人も沢山います。)
セカンドヴァイオリンであれば、全体の90%くらいは今の技術の応用でそれなりに弾けるのではないですか。
個人レッスンだけの方にとって、オケでの課題は例えば下記だと思います。
− こなさねばならない曲が多い(数ヶ月毎に、演奏時間計70分程度の楽譜をすぐに譜読みし、最終ちゃんと弾けるようになる必要がある。)
− 時々、習った事がない非常に高い音が出てくる
− 時々、習った事がない早くて細かいパッセージが出てくる
− 大勢で弾くので、ピアノ、ピアニッシモで求められる小ささがソロの時とはまったく違う
− ボーイングが自分で決められず、先頭の人のボーイングに合わさなければならあい。
− 奏法、弓を使う位置など、自分で決められず、先頭の人に合わさなければならあい。
− 自分だけ音が残ると迷惑をかけるので、短いスタッカートなど、引きずらない弾き方ができるかが結構重要。
− 自分のテンポで弾くのではなく、指揮者、周りのテンポに合わせることが要求される
− 自分のパートが主役か脇役か、都度どのような役割を担っているか理解して弾き分ける必要がある
− 金管楽器が大きな音を吹くと、しっかり弾いていないと自分の音が聴こえなくなる
どれも、慣れてくると解消していく問題なのですが、合奏という点で周りについていくまでにはしばらく時間がかかり、最初はパニクったり、自信を無くしたりします。その間、真面目に練習しながらも、合奏の場では、図太く構えて、弾けないところはうまく弾き真似してごまかしながら、弾く事だけに精一杯にならずに、周りを見る意識を持って、全体の流れについていけるか、周りに弾き方をあわせられるかが、オケでやっていけるかの重要なポイントとなると思います。
オケへの参加が、モチベーションアップやトレーニングにつながり急に伸びる人と、量をこなせず自信をなくして崩れる人がありますので、まずはやってみないとわかりません。
投稿者:mani 投稿日時:2010/11/22 00:15 ---17.48.36
詳しくアドバイスいただきありがとうございます。
言われる通り、ソロの時のように自分勝手なリズムや奏法ではいけませんね。
周りもみて音を聞いたり、真似たりすることが大事だと同時にそこがいかに難しいことか・・・
今は1年に数回ある発表会に向けて曲を仕上げることしかできていないので、練習を積み機会を見つけて是非オケで活躍してみます。
練習すればするほど、もっと幼少期に頑張って続けていればと、残念に思う今日この頃ですが・・・
バイオリンの上達目指して、練習励みます。
投稿者:minase 投稿日時:2010/11/25 10:58 ---156.80.102
アッコーライを弾いているというのは、初心者レベルですね。
アマオケに入りたいと思っているなら、まず、自宅でオケ曲を何か弾いてみてください。
アマオケに入りたいという初心者のほとんどが、意外とことれをしたことがない人が多いです。
オケ曲は「オーケストラな一日 for Violin」にも何曲かあります。
こういうものを試しに弾いてみれば、これならついていける、まだまだ無理、というのがすぐに自分でわかると思います。
オケに入っても、やる曲は結局そういうものですから。
自宅でCDに合わせてそういうものを弾いてみて、ついていけると感じるなら、入ってもいいでしょうが、これはちょっと無理かな、と感じる段階で入ると、自分が一番苦しくなります。
オケによっては、あなたくらいの初心者を入れるオケもありますが、やはり弾けないというのは、オケに迷惑をかけることはもちろん、自分が一番辛くて面白くないことと思います。
もう少し腕を上げてから入ったほうがいいと思いますよ。
モーツァルトの40番の1stがインテンポでCDに合わせて弾けてからでもいいと思います。
投稿者:mani 投稿日時:2010/11/25 23:12 ---17.48.36
minaseさん
アドバイスいただきありがとうございます。
今習っている先生がとてもいい方で一流の芸大からウィーンにまでオーディション合格して留学された尊敬している方のもとでレッスンするようになり、少しでも上達したい意欲がメキメキ出てきています。
アマオケで活躍できるくらいのレベルに近づくように日々練習重 ねてみます。
投稿者:弦喜 投稿日時:2010/11/26 00:05 ---102.244.228
私見ですが、アマオケのヴァイオリン奏者を総じて眺めたとすると、アッコーライのコンチェルトが人前でちゃんと弾けるレベルの人は、間違いなく3分の1以下だと思います。ラ フォリアも同様です。
譜面を比べるとわかりますが、古典派のモーツァルトの交響曲第40番の1stヴァイオリンの方が多分簡単に感じると思います。逆にメロディーが少なく細かい刻みが多い2ndヴァイオリンの方が、多分弾いてみると難しく感じるのではないでしょうか。
だた、後期ロマン派になってくると滅法難しい曲もあり、白教本6まで行っても弾けそうにないものも結構あります。ただ、レイトスターターの場合、それが全部しっかり弾けるようになるまで自分の技術の向上を待っていると、いつまでたってもオケには入れず、一生を終えてしまうのではないでしょうか。白教本4あたりがちゃんと弾ける、というのが決断のタイミングです。
結局は、曲を弾く事だけに走らず、どれだけ基礎をしっかりやっているかと、自分のテンポではなく指揮者や周りのテンポに合わせられる余裕と適正があるか、ということかと思います。
投稿者:mani 投稿日時:2010/11/26 10:02 ---17.48.36
弦喜さん
ありがとうございます。
私は幼少期に基礎をしそのあとブランクが長くまた20代になり習い始めました。
今の先生からもラフォリアが弾けたらかなりいろいろな曲が弾けるようになるよと言っていただきました。
オケとなるとそれ以外のソロにない弾き方や周りとの調和もある難しさですね。
確かに入ってみなくては感触もつかめないですね。
皆さんの意見とても参考になりました。
Q:古い杉藤の弓について
投稿者:かいと 投稿日時:2010/11/19 20:19 ---146.74.145
1950年代のヴァイオリンに付いていた、杉藤の古い弓を持っています。
メインで使っているもの以外にサブの弓がないので、この弓を毛替えしようと思うのですが、どこかのHPで、古い杉藤の弓は現在の奏法に適さないと読みました。
私の持っているものは、弾力もまだあり、十分使える気がするのですが・・・。
刻印はT SUGITOとあります。
現行のものではないので、どの程度のランクの弓なのかも分からないのですが、少なくともフロッグはプラスチックではなく、うす茶系色の木材でシングルアイのシェルが象嵌されており、棹は濃茶色。金属は洋銀、巻線は太目の銀色をしたものです。
アドバイス、宜しくお願い致します。
投稿者:ROMEOANT(rio改め) 投稿日時:2010/11/19 22:36 ---103.251.125
T.SUGITO の刻印は
杉藤楽弓社 三代目 杉藤武司氏時代の弓であることがわかります。
当時の杉藤社は高級品にシフトしておらず
初心・初級・中級者向けが中心であり
高級かつ高性能な手工品の弓である可能性は少ないと思われます。
ただ、よくわからないのは
>古い杉藤の弓は現在の奏法に適さないと読みました。
とのことですが
「現代の奏法」とはどういう奏法を指すのでしょうか?
私はこれまでそのようなお話を聞いたことがありません。
ただ、前述のように 飛びぬけて高性能・高価格なランクの弓が杉藤武司時代にはほとんど無いために上級者には性能が物足りないことがあることを「現在の奏法に適さない」と考えているのであれば理解できるところです。
弓が使えるか使えないか自分で判断が難しければ
ご指導を受けているVnの先生に判断していただくのが一番です。
私ならば、悩む場合には
一度の毛替えは惜しまずやってみて
まず自分で使用してから判断するとおもいます
投稿者:hitahita 投稿日時:2010/11/20 16:01 ---188.79.66
特徴から考えると、おそらくブラジルウッド製のものでしょう。
シングルアイに薄茶色のフロッグ、太目の銀色の巻き線とのことですから、
私が過去に所有していたものと特徴が一致しています。
あまり反りが強くなく、粘りもなかったので予備弓として使用していました。
実際に弾いてみないと分かりませんから、
もし勿体ないと思うのであれば毛替えに出されてはいかがですか?
そのときに職人さんに意見を聞くのも良いかと思います。
投稿者:ROMEOANT(rio改め) 投稿日時:2010/11/21 05:43 ---29.242.228
1960年代から70年代
にT.SUGITOの分数弓を私も使用していました
ブラジルウッド棹の弓はフロッグはプラスチックだったような記憶があります。
黒檀フロッグといっても、漆黒ではなく茶色がかった黒檀を使用していました。(実家に戻り、実際の自分が使用していた、当時新品で購入した1/2と1/4の弓を昨晩確認しました)
シングルアイとのことですので、杉藤社の高級グレードである可能性は低いと思います。
ただ、棹にブラジルを使用している可能性は低いのではないかと思います。
昔から、棹材の選別には定評のある杉藤社ですので
ドイツの量産メーカーのように、廉価なものの中に、高品質の「アタリ」があることは少なく、高級グレードではなく、最廉価グレードでもない、普通の弓の中古品として扱われるのがよろしいかと思います。
メインの弓の毛替えの間のつなぎとして使う分には、よほどへたっているとか棹やフロッグにトラブルがない限りは便利かとは思いますが…。
投稿者:かいと 投稿日時:2010/11/22 16:20 ---95.58.198
ROMEOANTさま、hitahitaさま、ご回答有難う御座います。
T.SUGITOの印のある弓にグレードの高いものがない事が分かり勉強になりました。
「現代の奏法に適さない」はおそらくグレードの事を指していたのだと思います。
確かに言われてみると、高級そうな作りではない気がします。
捨てるには惜しいので、一応手元に置いておき、予備の弓として使う事にします。
Q:バイオリンの作者について教えてください。
投稿者:tom 投稿日時:2010/11/06 21:50 ---5.126.40
30数年前に購入したバイオリンについての質問です。
ラベルはありません。
その代わりに,f字孔からのぞき込むと,手書きの文字があります。とても読みにくい文字ですが,
Pan Siedin
Sjülivad
Hr 1947
のように読み取れます。
購入価格は,20万円だったと思います。
しばらくレッスンに通って挫折し,音楽から遠ざかりました。そして,数年前からチェロに熱中するようになりました。そして,教えていただいている先生にこのバイオリンを見てもらったところ,作りはしっかりしている,練習用としては使えると聞きました。こんなことをしていて,「そうすると,このバイオリンの出自はなんなのだ」と気になり始めました。
ということで,質問させていただきます。上記の文字は,どうにか読み取ったものです。間違いがあるかもしれません。それから,ラベルが無くて,手書きの文字というのはどういうことなのでしょうか。ラベルを貼ることを許されない修行中の人が作った物なのかななどと想像しています。
よろしくお願いします。
投稿者:木村哲也 投稿日時:2010/11/07 00:04 ---30.170.226
おそらく、スウェーデンのSjälevadという町で活動していたPer Eliv Sanfrid Sedinという製作者でしょう。1908年生まれ、1960年に亡くなられたそうです。
投稿者:ありがとうございます。 投稿日時:2010/11/07 19:58 ---5.126.40
ありがとうございます。
スエーデンの人ですか。まったく予想していませんでしたので,びっくりしました。どのようにして,調べたのでしょうか。
「1908年生まれ、1960年に亡くなられたそうです。」ということですから,私が買った昭和51年(1976年)のとき,Eliv Sanfrid Sedinさんは69歳,晩年のとき。バイオリンは,たぶん1947年製だから,39歳のときのもの。油の載っていたときに作ったバイオリンということでしょうか。
そのバイオリンが,どのような経過で日本にまでやってきて,私の目の前に現れたのかと考えると,少しワクワクしてしまいます。
このバイオリン,私が弾くことはなさそうです。それなら,一生懸命に練習している人に譲ってしまおうかとも思っています。そうした方が,バイオリンにとって幸せだよと内心の声が話してます。でも,その一方で,買ったときの値段(20万円)で譲り渡すのは妥当なの?,50年もたったバイオリンだよと,もう一つの声が聞こえてきます。こんなことで,悩んでます。ありがとうございました。
投稿者:かめ 投稿日時:2010/11/09 16:04 ---53.247.123
>買ったときの値段(20万円)で譲り渡すのは妥当なの?,50年もたったバイオリンだよと
考え方として、基本的にヴァイオリンと言えど中古商品です。
中古商品を買った時の値段で売っていることはないと思います。
ヴァイオリンは年数が経てば高く売れる・・・というのはほんの
一握りの楽器です。作りが良く、状態が良く、有名な作者が作った
物は確かに値上がりしていきます。
しかし、残念ながら、そうではない楽器は値下がりする事の方が
ダントツに多いです。スウェーデンという、ヴァイオリン作りでは
マイナーな都市で製作していたとなると、市場に出た場合は、
ただの古いヴァイオリンということで売られてしまうことが多い
でしょう。その「ただ古いヴァイオリン」という物に高額な価格を
付けている楽器店も多いのですが・・・
投稿者:そうですか 投稿日時:2010/11/09 21:47 ---0.171.116
そうですか。
単なる古いバイオリンと考えるべきなのですか。ちょっと寂しい感じもしますけれど,コメントを読んで,やっぱり,そうなんだろうなと納得しました。30年抱え込んできましたけど,使ってくれる人があるのなら,感謝しながら譲り渡すのが,バイオリンにとっても幸せなんでしょう。
このバイオリンを引き取ってもらって,代金に追い金を出して,チェロ弓に代えることにします。迷っていましたけど,決心がつきました。ありがとうございます。
それにしても,このボード,物知りの親切な人ばかりです。感謝します。
投稿者:Gosh 投稿日時:2010/11/10 02:33 ---67.11.30
tom・ありがとうございます。・そうですか さん、
せっかくこのサイトに来られたのだから、上の「販売品について
」タブから「保証」の項をお読みになっては如何でしょうか。 現実の一端が見えるかと思います。
投稿者:ありがとうございます。 投稿日時:2010/11/21 09:50 ---27.209.250
現実の一端がいかにシビアなものであることがよく分かりました。
値段の30%が引き取り価格ですか。そうなのかと,正直いって絶句しました(笑)。
私としては思い入れのあるバイオリン,しかし,私以外の人にとっては,バイオリン以外の何物でもない,そいういうことなんですよね。
ありがとうございました。
Q:楽器を修理する価値はありますか。
投稿者:銭失い 投稿日時:2010/11/20 08:18 ---43.12.201
恥かしながら海外ebayでハズレと思われる楽器を競り落としてしまいました。
楽器はビオラです。自分がチェックしなかったのが悪いのですが、楽器に魂柱が付属されてませんでした。故障品とのただし書きもありました。綺麗な写真に、古いオリーブ弦と、経年が見られる駒が立っていたので、そこそこの人が使っていた楽器だと思い落しました。
魂柱が無いので試奏ができない状態です。
ここで質問なのですが、下記ような楽器を修理に出す価値はあると思われますか?
塗料の塗りが雑で刷毛の跡が分かる。f字孔の側面は処理がされて無い。またf字孔の上下の一番狭いところは左右合わせて4箇所とも塗料で塞がっていました。約2ミリ程の幅。
ニスは、表板裏板とも磨きすぎて逆に禿げてしまったような印象です。全く艶がありません。糸巻き部分には艶が残ってました。
裏板の杢が一枚板のように見えましたが、この杢は実際は偽装されていました。杢は塗料で書かれていた「絵」でした。目を凝らして見ないと分からないのですが、実際は2枚板でした。
LabelはLeandro Bisiachです。恥かしながら、ひょっとしたら本物かもなどと夢想しましたが、実際には…出来立てホヤホヤのラベルのようです。
楽器の内側は結構汚れていて古いものなのかなとも思います。けどそういう加工があるのかもしれません。
まともな楽器で塗料の塗り方が雑なものというのも有り得るのでしょうか?ご教授いただければ幸いです。
投稿者:taka 投稿日時:2010/11/20 08:58 ---241.161.128
申し訳ありませんが苦言です。
典型的な、はまりパタンと思われます。
部屋のインテリアとして利用するなら
そのままでもよさそうです。
投稿者:QB 投稿日時:2010/11/20 09:18 ---15.127.74
takaさんコメントのとおり、
数百ドルでお部屋のインテリアを買ったと思えば健康的です。
ちなみにeBayで買った瞬間に「ハズレ」です。
多少ともまともな楽器の所有者は、気軽に、USだとTarisioとかに送りつけてオークションに掛けます。
Tarisioの低価格の楽器を見ると、eBayで出てきそうな値段が並んでいますよね。
それでも、あまりにも「トホホ」な楽器はさすがにはじかれますので、よっぽど安全です。
投稿者:QB 投稿日時:2010/11/20 09:22 ---15.127.74
若干誤解をまねくので訂正
誤
「多少ともまともな楽器の所有者は、気軽に、USだとTarisioとかに送りつけてオークションに掛けます。」
正
「多少ともまともな楽器の所有者で、行きつけの楽器屋さんとかでのConsignmentで売れにくい場合や、事情があってオークションで捌きたい場合などは、気軽に、USだとTarisioとかに送りつけてオークションに掛けます」
ちなみにこの手続は意外と簡単です。
私も日本では(フレンチ至上で)捌きにくかったHillの結構いい弓を、Tarisioで売りました。
投稿者:弦喜 投稿日時:2010/11/20 12:39 ---102.244.228
ラベルは飾りとして、折角手に入れた楽器ですので、楽器工房で魂柱を立ててもらってはいかがでしょう。一般にはそれだけなら1万円かかりません。(魂柱がケースに入っているような場合は、単に立ててもらって5千円コースでしょうか。
ご自分で立てられるなら、それが手っ取り早いですが、魂柱の木材と魂柱立てを持っている人は少ないので、銭失いさんができるかはわかりません。
何が故障か知りませんが、古い楽器では、ニカワの剥がれや、表板のエンドピン側やf字からのクラックが多いです。そこまでやると、何となく最低2万円コース、また大抵はそれに駒の交換または調整が加わります。
外観は別として、それが本当に古い楽器の場合、意外に味のある音が出る場合もあります。弾かれもせずが外観だけでお蔵入りにされるのは、楽器にとっても無念でしょう。
他の修理は別として、魂柱を立てて音が聴ける状態にするところまでやっておけば、さらに修理を行う価値のある楽器かご自分で判断できると思いますし、よくないものであっても急にヴィオラを使わねばならないときには何かの役にはたつのではないですか。またその時に、工房の人の意見(苦言となる可能性大ですが)もきけるでしょうし。
なお、書き杢の楽器も最近はめったに見かけませんので、弾くに値しない楽器であっても、珍品としてインテリア、コレクションとして置いておかれてはどうでしょう。
(書き杢のヴァイオリンは3回ほど見ましたが、最後に見たのは多分ガリアーノの末裔が弦メーカーになって消えて行く前あたりに庶民向け量産楽器メーカーとなり、安物の楽器として作ったもののようでした。東欧のものもありました。)
投稿者:銭失い 投稿日時:2010/11/20 23:23 ---43.8.185
みなさん、早速お返事頂きありがとうございました。
楽器を繁々と眺めてみましたが、目に付くところに置いておくと腹が立ちそうです。今回は勉強料だと思って諦めることにしました。
弦喜さん
杢の情報ありがとうございます。魂柱は欠落していました。これが故障の理由だったのだと思います。
折角有用なアドバイスを頂いたのに恐縮ですが、暫くはこの楽器を目の届かないところに置いておいて、気が静まった頃に楽器屋に相談するか考えてみようと思います。
Q: F.N.voirinの弓について
投稿者:リゴレット 投稿日時:2010/12/03 12:00 ---23.209.59
初めまして。
暇ある事にいつも楽しく拝見させていただいてます。
まさかよもや自分が書き込むとは思っていませんでしたが。。
実はF.N.voirinとスタンプされてる弓を手に入れたのですが、
あまり素人なので深く考えず購入しました。。
けど暇あって調べると、 F.N.voirinってフレンチってふれこみが多いようです。
へえフレンチだったんだと自分でびっくりだったのですが、
けど私の手元にある弓にはフロッグの後ろ手の弓にジャーマニーとも刻まれており、
???って気分です。
ジャーマニー産のF.N.voirinって存在するのでしょうか?
弓は比較できるほど持っていませんし、産地に関わらず気に入っております。
ただ理屈が合わないのが気になりまして。
良ければ知識のある方教えて下さいませ。
投稿者:ROMEOANT(rio改め) 投稿日時:2010/12/03 13:05 ---103.251.125
ヴォアラン兄弟のフランシスは 良い弓を残した製作者の一人ですね。
現在、状態のいいヴォアランは、500万円を超えるものも少なくありません。
1800年代にパリで製作しており
フランチだと私は認識しています。
彼が活躍した時代は、おそらくドイツ帝国の時代であり、購入された弓にGERMANY FRDとかBRD と書いてあるとすれば購入された弓の時代は彼が活躍した時代よりも新しいように思います。
ご質問の弓は、文字の情報だけを頼りに考えると、ドイツ製の弓で、有名な製作者であるボヴォアランのコピーモデルの意味でスタンプを入れた可能性が高いと思います。
産地に関わらず気に入っておられるようですので、これからも大切にお使いください。
投稿者:リゴレット 投稿日時:2010/12/03 13:41 ---23.209.59
>ROMEOANT(rio改め)様
早速の御教授ありがとうございます。
コピーモデルでも、今の楽器との相性がいいので、どうしても気になっていたので胸のつっかえがとれて良かったです。
ありがとうございます!