弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:量産楽器の調整
投稿者:jackpot 投稿日時:2010/11/02 16:09 ---74.50.56
バイオリン初心者です。今年の夏にバイオリン専門の工房をもたない楽器屋さん(管楽器のリペアはありましたが...)へ、バイオリンが弾ける友人とバイオリンを購入しにいきました。楽器には20万、弓には10万しかさくことができず、でも試した数台のバイオリンのなかで音量もそれなりにあり、音色も自分の一番気に入ったものを選びました。
駒とか、魂柱とか、いろいろ煮詰めた方がいい部分がたくさんあるから調整に出した方がいいよといわれ、勇気をふりしぼって初めて、楽器屋さんから紹介されたバイオリン工房に調整をお願いにいきました。量産楽器ですが、大事な初めての楽器を持っていったところ、けんもほろろに一瞬でKOされました。そこの店主いわく量産楽器に調整したところでそこまで音は変わらないし、この程度の楽器には必要ないといわれました。長くなってすみません。本題です。
1)量産楽器に上等でなくとも、いい質の駒を使うことや、魂柱を交換することってそこまでくだらないことなんでしょうか?プロを目指すとかではなく、趣味でやってんのにここまでいわれるとさすがに少し...
2)試奏したときは全くわからなかったのですが、小さい音(P)のフレーズを弾くと、松脂をつけすぎたときのような、”すーすー”というか”がさがさ”というかそんなかすれた音が聞こえるのですが、友達の弓ではそれがありません。弓毛の交換をしてもこれは改善されませんでした。これって弓のキャラクターなのでしょうか?
ながくなってすみません。どなたか意見を教えて頂けないでしょうか?
投稿者:Rios 投稿日時:2010/11/02 22:08 ---13.51.97
上を見ればキリの無い世界ですが、20万円の楽器と10万の弓なら、多数のヴァイオリン愛好家を一列に並べた時の真中近くではないでしょうか。工房の方ももう少し配慮があってもよいと思います。そういうお店とはお付き合いしたくないですよね。将来の買い替えだってあり得るのに。替えたいご希望があるなら、技術者が居る他の楽器店を探されたらいかがでしょうか。
私はもっと安価な初心者用楽器の駒を自分で替えたことはありますが、2台目の20万円くらいの楽器やそれ以降の楽器で駒を替えたことは無く、魂柱も同様です。駒はどこの駒がよいとか、魂柱をどこの工房で替えて貰ったらよくなったという話は聞きますが、それより練習の方が大事です。トラブルがあればその都度修理して貰いますし、定期点検もお願いしています。
かすれた音の原因は、楽器にも弓にもあると思います。初心者用セットだともっと気になります。ご友人の弓のグレードがわかりませんが、お尋ねになったらいかがでしょうか。弓を外観で判断することは難しいですが、弾いてみるとグレードによる違いは大きいものです。他の識者のご意見もあると思いますが、私が思う弓のボーダーラインは、例えば25万円です。もっと上だとおっしゃる方もいると思います。
投稿者:QB 投稿日時:2010/11/02 22:29 ---37.164.44
1)について
量産だろうがなかろうが、適切な調整は「必須」事項です。
これは実際はその工房の方も承知の上ではないかと思います。
ここから先はかってな想像ですが、
その工房の方の心情は「買ったところで見てもらいなさい、見てもらえないのであれば(買ったところがその能力がないのであれば)どうしてそんなところで買ったのですか?」
なのではないでしょうか?
楽器の調整の事も考えずに、楽器の調整ができない楽器屋さんで買うような人に、どうして調整なんか必要なんでしょうか?
と思ったとしても驚くことではありません。
jackpotさんのそのスタンスに対して、けんもほろろだった様に推察します。
とはいえ、非常に多い事例です。なので、なおさら(特に楽器に対して真剣な職人さんほど)、調整もできない楽器屋で買った楽器を持ち込まれることに、違和感ないし不快感を感じるのです。
投稿者:jackpot 投稿日時:2010/11/03 04:15 ---74.50.56
Riosさん
早速ありがとうございます。私も技術者のいる楽器屋さんでかいたかったのですが、地方にすんでいてそういったところがなく、全て本社に輸送してそこで調整して帰ってきてという所しかありませんでした。今度からはそのシステムを利用したいと思います。かなり時間がかかるみたいなんですが。
弓のグレードではないかなと私は思ってます。(詳しく書けば良かったのですが...)3本友人から借りて弾いてみたのですが、1本は90万の弓、2本目は30万の弓、3本目は量産の2万円の弓でした。弾きやすさは値段に比例してました。量産の弓ですかすか音がでなかったのにはびっくりしてしまいましたが.....
これが今持ってる楽器の限界なんですかね。貴重な知識ありがとうございました。
QBさん
こんなことを理由にはしたくはないのですが、私は(23です)子供の頃を10年日本ですごし、あとはアメリカで過ごしておりました。日本とあちらさんを比べること自体ナンセンスなことだとは思いますが、私には別なお店で買った楽器を見たくないという日本人の職人の頑固さというかなんなのかよくわかりませんが、理解できません。こんなこと初めて聞きました。ともあれ日本ではこれが暗黙の了解のようですので、よそで買った楽器でもみてくれる工房を探してみたいと思います。ありがとうございました!
投稿者:QB 投稿日時:2010/11/03 07:42 ---37.164.44
jackpotさん、
上記はあくまで私の推察ですので、、、その工房の人は別の理由があったかもしれないし、本当に量産楽器に調整は必要ない!って考えの人かもしれません。
私も10年くらいCAの楽器屋さん(Hans Weisshaar含めて)にお世話になったり出入したりしていたので違いはある程度理解していますが、日本と同様に楽器本体の価格には(ある程度の作業内容で)その後の面倒を見ることに対するfeeまで暗黙で含まれている事については、ほぼ共通しています。つまり、売った側はそこまでの責任を持って売るという考え方については共通しているという事です。
今回のことはUSで言ったら、「eBayで買った楽器なんだけど、調整してくれる?」もしくは「Guitar Centerにぶら下がっていたヴァイオリン、買っちゃったんだけど、調整してくれる?」に相当すると思います。少なくとも私はそれらをWeisshaar、Benningなどの店に持ち込む事はできません。
なんとなく意味するところ、わかって頂けましたでしょうか?
投稿者:rio 投稿日時:2010/11/03 09:56 ---181.100.101
US-MDに自宅があるのでアメリカのことは少し判っているつもりですが、アメリカの弦楽器職人(ギターも含めて)はとても個性的で日本の弦楽器職人よりもより閉鎖的な方が多いイメージがあります。でももしかするとこれはDC周辺の地域的な特徴なのかもしれません。
購入した楽器店の紹介で訪問した弦楽器工房で、「けんもほろろ」な対応というのは常識的には考えられず、お勧めできる工房ではないのかもしれません。
地方でよくみる(不親切な)工房は
・常連客の対応で手いっぱいで、これ以上お客を増やしたら納期までに仕事ができないので、新規のお客さんは、自分の工房で買った楽器を持ってきた人ならば対応はするけれども、それ以外はお断り。
・弦楽器は購入後は定期的な調整やメインテナンスが必要であることを意識して楽器を購入すべきなのに、それを無視して楽器を買う人なんか面倒見ないよ〜。
という例が多いです。
現在東北地方にすんでいますが、上記のような工房が多く、結局片道4時間ほどかけて東京のなじみの工房に持ち込んでます。青森にいたときも、片道6時間かけて調整をしに東京に出ました。これはやむを得ない選択でした。
しかし、地方の工房が皆不親切というわけではありません。お友達もバイオリンを弾いておられるとおことですので、そのお友達の利用している工房を紹介してもらってはいかがですか?(紹介というのは場所を教えてもらうのではなく、紹介者からjacopotさんのことを工房に伝えてもらい、アポイントをとって行くことです。)そんなに悩むことなく、きっと購入した楽器を煮詰めてくれると思います。
投稿者:rio 投稿日時:2010/11/03 10:20 ---181.100.101
(弓のノイズについて)
私もおそらく、弓の特性によるモノだと思います。
将来より高額な弓を購入する予定であれば、あまり手をかけずそのままお使いになることをお勧めしますが、今の弓を永く使う予定であれば、一度弓の調整でなんとかキャラクターを変えることができるか、専門家に相談することをお勧めします。
一般的な弦楽器工房は楽器製作からこの世界に入った方が中心で弓についての本格的な調整をする方の話はあまり聴いたことがありません。毛の交換、そりなおし、折れ割れ修理、チップの交換やフロッグスクリューの修理などその程度しかできないでしょう。
弓の調整は楽弓製作者の工房に持ち込むことになります。私の知りうる限りでは福島と東京と愛知には工房を開き一般の人の調整を受け付けている職人さんがいます。
弓の専門家は楽器店のネットワークで調べれば、すぐわかると思いますので購入したお店に相談してはいかがでしょうか?
投稿者:弦喜 投稿日時:2010/11/03 11:28 ---25.83.73
販売責任というものはあるはずですので、
”販売したお店”の紹介で行った工房でそのようなことを言われたのであれば、本来はそのお店が本当の紹介”=自分のお客様が訪れるのでよろしくお願いします”をしておくべきであり、まずは、それを怠った販売店に「どうなっているのだ」と文句を言うとともに、将来のためにも、ちゃんと調整、修理等を行ってくれる楽器工房(その楽器を主治医にあたります)を責任をもって紹介させるべきです。大事な自分の愛器であり総計30万円もするものであり、今後の長い楽器との付き合いの中で、毛替えや定期的な状態確認や調整を依頼できる主治医は必要です。
また、この夏に購入した弓であれば、保証期間という概念があまりない世界で難しいかもしれませんが、現在の状態を楽器店に伝え、その弓にもともとからの問題がないか見解をもとめ、場合によっては同じモデルの別のものと交換、などというのが落としどころとなる可能性もあります。その弓固有の問題か、そのメーカのそのモデルの問題なのか、も今ははっきりしていない状態ですので、それをはっきりさせるためにお店の協力が必要となります。
その症状は目にしていないのでわかりませんが、他の弓では起こらないことがその弓で起こり、それが第三者にも明確にわかり、それがある意味苦痛であるなら、当然の権利として購入元にクレームすべきかと思います。弓は当たり外れがあり、同じメーカーの同じグレードの弓を何本か並べて弾くと、それぞれ個性があり、音も、反応性も、演奏感も違います。
30万円もの大金を払ったお客としては、販売店には、それに見合う商品であることと、アフターサービスを、堂々と求めていけばよいのではないでしょうか。
一方、工房側は、職人/製作者という人種を考えれば、商売人ではなく、偏屈な人もいれば、強いポリシーを持っている人もいれば、オープンな人もいます。飛びこみの客に対しどのような態度をとるかは、いろいろな要素で決まり、すべて愛想良くうまく収まることは期待できません。
投稿者:jackpot 投稿日時:2010/11/03 11:32 ---74.50.56
QBさん
私の知り合いで、guitar centerではありませんが、それにちかい専門店でない所から買ったバイオリンを使っている友人が3人いるのですが、普通にスタジオに持っていってみてもらっているそうです。もちろん量産品ですので調整で得られることにも限界があり、これ以上はできない、やっても効果は期待できないのような趣旨を普通に説明されて、調整を断られることもあるそうですが。少なくとも私はこんな感じのところで育ってきたので、こんな感じでできるところまではしてもらえるものだろうと思っていました。ですので、今回のことは結構ショックでした。まさしくカルチャーショック.... でもQBさんのいわんとすることも理解できます。ありがとうございます。
rioさん
私は大学でオーケストラの指揮とクラシックギターを(普通のuniversityでですが)学んでいたので、楽器職人とはかなりせっする機会が多かったのですが、彼らは、というかアメリカ人のほとんどが、閉鎖的というかほんとにこいつ弾けるのか?のような目で見ることは確かです。(バーで初めて演奏に行ったときほど視線が痛かったことはありませんが)ですが一度自分ができることを彼らに証明すると態度がかなり変わります。もぉご存知かもしれませんが。閉鎖的どころかどこまでオープンなんだまで変わる人もいらっしゃいました 笑 バイオリンを購入した店員さんのはなしだと、だいたいのお客さんにそこの工房を紹介するので、これ以上うけいれると手一杯ということなのかなと思います。やはりrioさんのように遠くてもちゃんと信頼できるパートナーを見つけることが大事なんですね。そぉいうことがわかっただけでもこの掲示板に質問してよかったです。
弓のことは専門家に一度話を聞きにいってみようと思います。せっかく買ったので、できるだけのカスタマイズはして使いたいと思います。なにより自分で選んだものなので、そこまでの不満はまだありませんし。といいつついろいろなホームページを見ては弓を物色しているのですが... 貴重なお話ありがとうございました!
投稿者:jackpot 投稿日時:2010/11/03 11:45 ---74.50.56
弦喜さん
私もクレームとまではいきませんが、こういう感じになりましたと後日その仲良くなった店員さんにお話したところ、ごめんなさいって言ってもらえたので、自分のなかではそのお店にたいしてはあまり否定的な印象はなく、むしり楽器のクリーナーをおわびとして頂けたので 笑 あまりきにはしていません。ただ他の工房というか量産楽器にたいして理解のある人たちはどういうふうに考えているのかなぁと思いスレッドをたてて見ました。弓は自分で選んだものだし、なによりこの価格帯ではベストな選択と思っているし、友人もそう言っていたので、この弓の個性としてこれからも使っていきたいと思っています。ありがとうございます!
投稿者:かいと 投稿日時:2010/11/04 18:07 ---237.50.152
私はヴァイオリン弾きとしては、まだまだ未熟なレベルですが、楽器はかなりの数を買いました。
それも、ほとんどが量産楽器か中国製のもの、または東欧やドイツの比較的安価な楽器です。
買い換える数が多くなったのは、当時住んでいた地域にあった、唯一のヴァイオリン工房の職人さんの意見を鵜呑みにしたせいです。
私の持ち込む楽器のほとんどを否定され、気に入って買った楽器でも、その職人さんの意見が正しいと思い込み、買い替えを繰り返すことになりました。
私がヴァイオリンに対する知識に自信がなかったことと、製作から行う職人さんで経験豊富な方だから、言っている事は正しいと疑いもなく信じた結果です。
かなりの金額を散財してしまいました・・・。
その後住所が変わり、この工房とは疎遠になりましたが、今考えると、自分で気に入った楽器なら、とことん弾き込んでみた方がいいなと思うようになりました。
そして演奏技術が上がってくると、その楽器の限界が見えてくるような気がします。
その時が買い替え時なんじゃないかと。
私は駒や魂柱などの製作・調整は自分でします。
独学ですからプロから見たら「下手くそ」と見られるでしょう。
でも、自分の好みの音が出たときの嬉しさは何とも言えません。
量産楽器だからと頭から否定するようなところとはお付き合いしなくても良いと思います。
その楽器のベストな状態をユーザーと共に見つけてくれる、そんな職人さんをぜひ探して下さい^^
本題から話がそれて申し訳ありません。
投稿者:jackpot 投稿日時:2010/11/06 15:02 ---74.46.60
かいとさん
コメントありがとうございます。量産だろうがなんだろうがようは音楽ができればいいわけで、楽器うんぬんよりまずは自分の気に入った楽器でどこまで楽しめるかですよね!勇気づけられます 笑
調整自分でできるようになれれば、ものすごいメリットですね!!確かに独学だと時間もかかるし、もしかしたら間違ったことを正しいと思い込んでやってしまうということが起こるかもしれませんが、技術としてかいとさんが手に入れたものはものすごく有意義なものだと思います!私も初めて見ようかな...
Q:弓の毛替えの目安について
投稿者:moca 投稿日時:2010/10/29 10:03 ---253.152.199
弓の毛替えの目安についてお伺いします。
会社から帰って来て、空いた時間に練習するので、普段の練習量はせいぜい1日30分〜1時間、それをほぼ毎日といったところです。
今の弓が購入してから1年経ったところで、初の毛替えをしてみようと購入店へ持って行きました。
ところが、まだ必要ないと言われ、毛替えは受けてもらえず、そのまま数ヶ月経過しています。
色々ネットで検索すると、最低でも1年に1回と書いてあることが多いですが、毛の状態の目安などあるのでしょうか?
投稿者:猫丸 投稿日時:2010/10/30 13:36 ---106.119.140
よく使用する弓の真ん中から下あたりが、松ヤニを付けても弦に引っかからなくなり、松ヤニを再度付けないと、ストレスがたまる、と言うことになったら、張り替え時です。
1本の弓だけを使い続けていると、半年から1年で張り替えたくなります。
平均、一般的説明では1年程度と言う表現になりますが、何ヶ月に1度、何年に1度と言うことはありません。
松ヤニが乗らなくなった弓でも、舞台から引っ込むごとに、つかない所に松ヤニを塗っていれば、何とか使用可能です。
弓は数本所有している人から、名弓を20本持っていると言う豪傑までいますので、各人さまざまです。
>まだ必要ないと言われ
たようですから、状態が良く、張り替え不要と言うことです。
投稿者:弦喜 投稿日時:2010/10/31 09:07 ---25.83.73
以下、私見です。
使う人が使う上で何も問題を感じず、かつ職人さんがまだ使える状態と言う、のであれば、交換する必要はありません。
毛替えを行う理由として、下記をあげます。
1) 松脂の影響
松脂を演奏の前に塗るので、それが層になって毛が分厚くコーティングされ、引っかかりがわるくなる。
2)汚れ
松脂に、手の油やホコリなどが付着すると引っかかりを悪くします。黒っぽく汚れてくるのでわかります。全体というよりも部分的にそうなります。
3)毛切れ
毛は大抵は片端から切れますので、毛が何本も切れると、弓を傾けた時に最初に接地するエッジの位置や、テンションが変わりますし、弓の毛の幅も狭くなり、演奏性に影響を与えます。また過渡状態として、毛が痛んだ状態も存在します。
4)伸縮
弓の毛は湿度変化で結構伸び縮みします。また個人的な感覚ですが、長く使っているとだんだん伸びてきます。伸びると、弓の毛を張った時の巻皮とフロッグとの
間隔が広くなり、私の場合は演奏時に違和感が出て気になります。日本の場合、冬から夏になると同じような事が少し発生し、また夏から冬になると逆に毛が縮み、上記間隔が狭くなり、またひどいときにはアジャスタを回し切っても毛が張った状態になることがあります。
1)の結果として、つるつる滑るようになるのと、新しい松脂の粉が付着しにくくなるのだと、個人的には解釈しています。以前は、キューティクルが剥がれるので引っかからなくと思い込んでいた時期もありましたが、弓の表面はそのような構造ではないようなので、キューティクル剥がれ説は現実的でないと、今は思っています。
私の場合の交換理由は、主に3)です。湿度の高い部屋で大音量を出さねばならない時などに、切れることがよくあり、結果、半年に1回ペースで行っている重要な演奏会の前に、大抵は交換しています。
人により、許容度が違い、気になるレベルは異なりますし、使用時間、松脂の量、演奏の仕方も違うので、最適の交換時期は特定できません。車のオイル交換の目安として「何万キロで交換しましょう」というのと近い話になりますが、一応の目安は「1年に1回くらいは」とか「夏冬が切り替わったら」ですが、「絶対に交換するべき」というものではなく、お店で専門家に相談して決めればよいのではないでしょうか。
投稿者:moca 投稿日時:2010/10/31 18:47 ---46.183.245
>猫丸様、弦喜様
ご丁寧な説明、ありがとうございました。
季節的な理由で、毛替えは絶対なのだと思ってお店に行ったのに、替えてもらえなかったので、じゃあいつすれば…?とずっと疑問でした。
わたしのヴィオラは、買ったときからエヴァピラッツィが張ってあります。
まだ購入したばかりなので、そのまま使っているのですが、A線が笑えるくらいひっくり返るので、もしかして毛替えの問題か?と思い立った次第です。
(弓のせいにする前に自分の腕を磨け、という感じですね…^^;)
なにぶん初心者なので、さすがにそろそろ毛替えしないとマズい…と気付けるかどうかわかりませんが、レッスンのときに先生に見てもらい、タイミングを覚えようと思います。
投稿者:minto 投稿日時:2010/11/04 00:13 ---5.66.25
猫丸様や弦喜様が的確なご意見を出されていますので、余計な口を挟むのもいかがかと思われましたが弦喜様もおっしゃるように
<人により、許容度が違い、気になるレベルは異なります
のように
「こんな人もいるんだ。」ぐらいにお聞き流しくださいませ。
チェロ弓はヴァイオリン弓と比較して長さは短いですが幅がすこし大きめにできています。だからというわけではないのですが、私の場合毛の量が、切れてゆき四分の一程減ってきたら「そろそろ毛替え」としています。年2回のアマオケの定期コンサートやアンサンブル程度なら大体3年以上もちます。私の所属しているオケはかなり大曲指向なので弓は酷使しているように感じておりますがそれでもそれぐらいはもってくれています。毛替えも安くはありません。もし生活上、他にもお金をかけるところがあるのなら私のような弓の使用の仕方も「有り」かもしれませんね。
弓の毛のメンテナンスによる音楽の方向性より、むしろその日その時々の演奏者のコンディションのほうが余程演奏される音楽には影響が大きいのではと感じているアマチュアの一人です。
Q:ヴィオラの製作者について教えてください。
投稿者:moca 投稿日時:2010/10/24 14:58 ---75.26.61
はじめまして。
現在、過去ログを読み込んで勉強している最中なのですが、皆様の深いご見識にただただ感心するばかりです。
わたしは去年の夏からヴィオラを習い始め、最近楽器を購入いたしました。
ドイツ製でSven Gerbethという方の作った楽器なのですが、どういう方なのかどなたかご存知でしたら教えていただきたく、よろしくお願いいたします。
子供の頃にピアノを少し習っていただけで、弦楽器は触るのも初めてです。
一生続けられる趣味が欲しいと思い、30歳を節目に思い切って習い始めました。
弦楽器は奥が深いですね。
押せば音が出るピアノと違い、色々な動作が上手く噛み合って音になる…毎日がとても楽しく、幸せです。
いつかは市民オケなどに入りたいと思っていますが、「音」は出せても「曲」にはなっていない今の腕前ではまだまだ先が長そうです。
投稿者:ぶらっちぇ 投稿日時:2010/10/26 12:02 ---220.255.171
このくらいの情報はググればでてきます。
http://www.migma-eg.de/meisterinstrumente/streichinstrumente/sven-gerbeth.html
Born in 1971
Apprenticeship with Master L. Sandner 1988 -1990
Studies at university of appleid arts (Musical Instruments manufacture) in Markneukirchen
Master diploma in 1996
Own workshop founded in 1998
投稿者:moca 投稿日時:2010/10/27 01:14 ---75.26.61
>ぶらっちぇ様
伺うにあたり、自分である程度は調べたので、ご指摘のページも確認済です。
ただヴィオラではなくヴァイオリンですが、別のサイトにその製作者さんの商品番号リストのようなものを見つけ、そちらに工房製、マスターメイドと価格差での記述があったため、もしかしてサインがあってもこの方が作った訳ではないのかと思って不安になりました。
自分の購入価格と照らし合わせて考えればいいのですが、ヴィオラのリストが見つからなかったもので。
また、Migma社というのが会社なのか、個人の集合体の名称なのかもイマイチわからず…。
漠然と書かず、そこまできちんと書いて教えを乞うべきでした。
大変失礼しました。
このまま質問はログで流れて行くだろうと思っていましたが、レスポンスをいただけて嬉しかったです。
お忙しい中お調べいただき、ありがとうございました。
投稿者:ぶらっちぇ 投稿日時:2010/10/29 00:03 ---151.97.52
Migma社とか知りませんが、口を出したついでに。
一般論として、工房製の楽器に監修者がサインすることはあると思います。
大雑把に言って工房製・工場製の場合、ヴィオラの値段はヴァイオリンの2〜3割増しってところじゃないでしょうか。
投稿者:moca 投稿日時:2010/10/29 11:01 ---253.152.199
>ぶらっちぇ様
追記ありがとうございます。
工房製でもサインが入ることがあるんですね。
過去ログにも、手工、半手工、工業製と散々論議されていますが、わたしの楽器を探す条件が「人が手で作った」もの、でしたので、最低でも工房製であればその条件は満たしていますよね。
ヴィオラにも価格ランクが設定されていて、ヴァイオリンの2〜3割高と考えれば、わたしの楽器も工房製となりますが、見た目も(音程が合ったときの)響きもとても気に入っていますので、ずっと大切に弾いていこうと思います。
Q:弓の材料
投稿者:セイジ 投稿日時:2010/10/27 19:19 ---151.3.247
1850年ころのフレンチ弓の材料についてお尋ねいたします。鑑定書には「アムレット材」を使った弓と書いてあるのですが、フェルナンブコと比較した場合、アムレットはランクが落ちる材になるのでしょうか?アムレットの弓の性能面や価格面での評価をご教示ください。
投稿者:Cello 投稿日時:2010/10/27 19:46 ---177.83.221
現在に至るまで バロック弓の材料としてはamourette材が一般的です。
投稿者:スティールラヴァー 投稿日時:2010/10/28 09:16 ---147.77.127
アムレットってSnakewood(Piratinera guianensis)ですよね。フェルナンブコ(Caesalpinia echinata)に比べかなり重くて硬い木です。性能は個々の弓によって違うでしょうが、一般的には現代弓には向かないといわれているようです。
投稿者:セイジ 投稿日時:2010/10/29 02:02 ---151.3.247
ご教示ありがとうございました。アムレットの弓は重めでしなやかで柔らかいタッチゆえに、相性の良し悪しははっきり出そうです。
Q:モダンイタリアン
投稿者:ビックリ 投稿日時:2010/09/30 10:16 ---7.167.23
はじめまして。ご相談させていただきたくこちらに書かせていただいております。
この間とある楽器店でファニオラの楽器を弾かせていただいてとても気に入ったのですが聞き値が2000万円を超えていました、、、^^;いくらなんでもそんな値段ってありでしょうか?しかも、まだ生きておられる作家の作品まで600万円で取引してるなんてちょっと考えられなかったものですから。今の自分の予算では数百万オーバーですしね。20世紀の作品が2000万円を超えるって普通なのでしょうか?もしくは値引いてくれるものなのでしょうか、、、、詳しい方のご意見ご教授をお待ちしております。よろしくお願いいたします。
投稿者:ゴマゾウ 投稿日時:2010/09/30 20:48 ---156.112.8
ANNIBALE FAGNOLA(1865〜1939)の正真正銘真正ならば2000万円はまあ妥当。あのね、このクラスの楽器(※)は大体そんなもんだよ。
勿論、歴史の古い一流ディーラーや数々のオールド、モダン楽器の販売実績があるきちんと店舗を構えている専門店での価格。
(Fagnolaの真正を扱っている店は国内では数店に限られるけれど、店によっては多少価格の上下はある。けれど1000万はゆうに超え、現在の相場価格は最低でも1500万前後はする)
(※)特に同時代のモダンに属するANTONIAZZI(RICCARDO,ROMEO),ROCCA ENRICO,SCARAMPELLA STEFANOなどと並び最高評価の一つの楽器なのでこれからも価格は上がる一方。
あと、値引きについては(勿論、常識ハズレの大幅なディスカウントなどない)例えば買う側の態度、店主との信頼関係等々を含めて良好ならある程度は期待できると思うよ。
投稿者:かめ 投稿日時:2010/09/30 22:29 ---53.247.123
>生きておられる作家の作品まで600万円で取引してる
それが気になっているのなら、直接製作者とコンタクトをとり、
作ってもらえば少しは安くなりますよ。作ってもらえるか、お金
だけ受け取って無視されるか、希望通りのものができあがるかは
運と信頼関係と金額次第。
その辺のリスクを含めた金額がお店の金額ではないでしょうか。
投稿者:モダンイタリアン 投稿日時:2010/10/01 03:15 ---7.167.23
御回答ありがとうございました。
ファニオラでも個体差があるようなのでなんとも言えないとは思うのですが。
でも、2000万円はやっぱり(僻みもあるでしょうが、、^^;)高いと思いました。チェロが数年前に2000数百万だったのにヴァイオリンまですでに
こんな値段では、コントラバスやヴィオラの価格はさらに異常なのでは?
2300万の聞き値が妥当だとはやはり思えなかったんですよ。
ちなみに1800万までの他のモダンイタリアンで良いものも結構ありましたが、
やはりネームバリューなのでしょうか、、、
ヴィヨームもこの値段では買えなくなってしまいましたし、、、微妙です。
投稿者:弦喜 投稿日時:2010/10/01 22:03 ---102.245.29
私にはそれだけの財力はないので、他人事として勝手なことを書きます。
約2年前にリーマンショックがあり、為替が凄まじい勢いで円高に振れました。
うろ覚えですが3〜4年ほど前に欧州に言った時、1ポンドが270円くらい、1ユーロが170円くらいで、何もかも高くてびっくりした覚えがあります。(マクドナルドのバリューセットが4.99ポンドで、さていくら?)
ポンドでみると今はその時の約半分、ユーロで約2/3ですので、もし現地で楽器の値段があまり変わっていないと仮定すると、日本円でなら数年前の半額で楽器が購入できることになります。
一方、運悪く数年前、日本も今より元気だった時に、日本に仕入れた楽器があるとすれば、相当高い値段で仕入れた事になり、損切りをしないのであれば、必然的に売値は高くなります。
かつてない数年オーダーでの劇的な変化であり、日本では、まだその激震の余波が残っていて、整理しきれない状況にあるような気がしています。
ということで、ドルも7割くらいに下がっていることですし、高い買い物をするのであれば、値下がりを続ける飛行機代と宿泊代を払ってでも、イギリス、ドイツ、アメリカなどの老舗楽器店を廻ってよい楽器が見つかれば、十分におつりがくるように思います。(これは私の勝手な思い込み/想像です。)
円高のうちに、またもう遅いかもしれませんが中国マネーがよい楽器を買い尽くさないうちに、動くのがよいかと思います。
投稿者:弦喜 投稿日時:2010/10/01 22:10 ---102.245.29
改めて読み直すと、上記の発言は、楽器店に提供いただいているQ&A会議室に書き込むにはふさわしくない内容でした。
お手数をおかけしますが、削除をお願いします。
投稿者:YE 投稿日時:2010/10/01 23:43 ---10.118.223
今行われている某オークションでは、H.Fagnolaのestimateは$40,000〜$60,000、J.B.Vuillaumeは$100,000〜150,000ですね。オークション手数料、小売店仕入れ手数料、小売店利益等を入れて、近年ではオークション落札価格の2〜2.5倍が小売価格の標準ですので、ざっくり見積もって、そのFagnolaの実売価格は1000万〜1500万、Vuillaumeは2000万〜3000万でしょうか。この額は、現在の世界的相場とほぼ合致しています。日本におけるモダンイタリーはやや高い傾向があるので、Fagnolaは1500万〜2000万になるでしょう。また、Vuillaumeはしばらく1000万前後でしたが、近年複数の有名演奏家が使用していることもあり、4年前頃から急激に価格上昇が始まりました。
もちろん、店との付き合い等で安くしてくれたり、委託販売をそのままの額で廻してくれることもありますので、2000万は一見の客が「このFagnolaください」と言うケースでしょうね。
Fagnolaはここ数年、価格上昇が止まっている感があります。Fagnolaがまず値上げし、それに引きずられて、今は他のモダンイタリーが上昇している時期なのでしょう。10年前はA.PollastriやR.Antoniazziが600万で購入できたことを考えると、隔世の感があります。
値段と音との関係は難しいと思いますよ。値段ははっきり言うとメーカーに付けられるものです。「この値段でこの音は高い」という意見もありますが、人それぞれですから。
投稿者:モダンイタリアン 投稿日時:2010/10/04 09:43 ---7.167.23
皆様のお返事ありがとうございました。
ちなみにその楽器は、フランスの有名な楽器商の証明書もついていたので本物だと思います。でも、2300万なんて普通の家庭では買えません。
親も無理して1800万までなら出してくれると言ってくれているのですが、、、しかし「メーカー」にお金を払うとなると安物買いの銭失いでも困るし。多少無理しても出所のしっかりしてるファニオラに投資すべきなのか、、
微妙です。
投稿者:元気 投稿日時:2010/10/24 23:58 ---223.144.60
定価が決まつてゐる本でも小売価格の2倍以上で日本では売られてゐる − ネットで注文した方が航空便送料を払つても安く買へる。
日本の小売商(第一卸と称してゐる店)でも一般人が現地の店で買ふのと同じ価格で買つてゐる。
そんな訳で日本の楽器屋 − 多分骨董商と同じで入手価格の二倍で売つてゐる − で買ふのは素人しかゐないと思ふ。
それに専門家でもないのに二千万の楽器を買はうと思ふのがおかしい。
投稿者:PRS 投稿日時:2010/10/27 00:22 ---151.65.40
専門家であろうがなかろうが、「二千万位の楽器」を買ってもなんの問題もないと思いますが…
ともあれ今回のケースでは、「楽器屋さんに1800万なら買う。ダメならやめる。」とシンプルに伝えればよいと思います。相場については皆さんのおっしゃるとおりですし、こういうのは気合いですから。
投稿者:yoshinori 投稿日時:2010/10/28 00:13 ---144.242.123
モダンイタリアンと言うことでお仲間に入れさせてもらいたく投稿します。
僕の楽器はGiuseppe Pedrazzini 1920 milanoということで、約1年前で消費税込で300万円チョッキシでした。店の人は340万円ぐらいが定価だったので、安く売りすぎたーっとしきりに悔やんでいました。もっともオークションが元値なので損か得かはっきりしませんが。
家は年間所得が低く所得税、市民税、府民税はらっていません。ぼくはこのくらいの価格の楽器が一般家庭でぎりぎり買えるものじゃないかと思います。
僕は鈴木メソードを小学生のころ習っていて、去年の9月からまたバイオリンを習い出したレイトスターターです。今年の9月に教室の発表会にでてヴィヴァルディの協奏曲イ短調第3楽章を弾いたのですが、全くの失敗演奏で他の生徒さんから普段の30%も出せればいいようですよと慰められました。
教室の生徒さん達向けのアンサンブルも技量不足ということで断られました。
今は家ではヴァイオリンの事は忘れてボヤーっと過ごしています。
ただレッスンは必ず行きますし、大阪交響楽団の年間特別マイシートも得だとおもったので購入いたしました。
僕の楽器はコピガルネリデルジェスと言うことで弾くのが難しいんじゃないかと疑っていますが、家で弾くこともなければそれほど苦にはなりません。
発表会後の他の生徒さん達や先生方とのうちあげは大変楽しかったです。驚いた事にバイオリンを初めて1年でザイツの学生協奏曲まで行った人がいたことです。この人の演奏がミスが一番少なく、僕のペースを乱されました。打ち上げで聞くとギターをやっていたので運指がそれで上手くいったのと、ピアノを習っていたということでした。
とにかく大人になって初めて人前で弾いて大げさにいうと人生観かわりました。
僕は今50ですが、楽器と言えば欲しいと言えば欲しいのは当たり前ですし、億万長者の息子にでもうまれれば、ストラティバリウスやガルネリデルジェスの本物を欲しいのは違いありません。
ほんと中国マネーが名器を買い占めて日本の演奏家にとどかなるのはなんとしてもいやですね。
投稿者:何をいいたいの?最後の一行特に不適切 投稿日時:2010/10/28 11:53 ---05.227.127
ほんと日本マネーが名器を買い占めてヨーロッパの演奏家にとどかなるのはなとしてもいやですね。
投稿者:yoshinori 投稿日時:2010/10/28 15:27 ---144.242.123
いやー、ぼくは特に言いたい事ありません。
ほんとに無知なので。
弦楽器に対する知識はありません。
ぼくはここに書き込みする能力も、資格もないようです。
Q:Mantua school
投稿者:無名オールドイタリアン 投稿日時:2010/10/22 08:30 ---7.167.23
詳しい方が沢山おいでのようなので、質問させていただきたく存じます。
作者のはっきりしないマントヴァ派の古いヴィオラca1780を紹介されました。マントヴァと言われてもピンときませんし、それに作者不明でイタリア製なのは確実らしいのですが。こういうものの価値とはどういうものなのでしょうか?お分かりの方が居りましたらよろしく御願いいたします。
投稿者:rio 投稿日時:2010/10/22 12:25 ---103.251.125
マントヴァ(またはマンチューア、マントゥーア)という地域は、ミラノ、ヴェネチア、フィレンツェの近くにある、古くから弦楽器製作では著名な地域です。
1700年代の著名な製作者には、C.CamilliやT.Balestroeniが有名です。
弦楽器には地域独特の作風があり、ご紹介を受けたのは、1780年ぐらいに作られた、マントヴァの製作者の特徴を備えたVaということですね。
製作者が確定できない限り、ノンブランドの古いバイオリンだと私は思います。
状態や、音色を判断して、価値を判断しなくてはならないと思います。(ビオラの場合、昨今では大きさも価値を左右する要素になります。)
過大な期待を持たず、道具としての価値評価をなさることをお勧めします。具体的な金額は見てみないとわかりません。
投稿者:Mantua school 投稿日時:2010/10/22 21:51 ---7.167.23
rioさん>丁寧に教えていただいてありがとうございました。
1780年頃に作られたマントゥーア地域の作風ということですが、どこか別のところで作られたマントゥーア風と言う事も考えられると言う事でしょうか?
大きさは41センチ以上あるので申し分ないですし、音も贅沢すぎるほどです。
問題は相談しにくい値段の事です。2500万円以上しておりますし、名前がはっきりしたら4倍のお値段だそうなのでお買い得、、、と言われればそれまでなのですが。正直心が揺らいでます。有名な作家でしたらオールドイタリアンでここまでの作品は手が出ませんし、、、道具としては申し分ないです。値段だけが気がかりです。
御借りしてロンドンで見せるべきでしょうか?比較になりませんが、ロッカJr.のヴィオラが2600万と聞くと、、、、今さらながら、価値基準ってなんなのでしょうか?ヴァイオリンは選択肢が広いのですが。ヴィオラだと損した気になります。
投稿者:rio 投稿日時:2010/10/22 22:31 ---181.100.101
>どこか別のところで作られたマントゥーア風
>と言う事も考えられると言う事でしょうか?
はい、考えられます。
実は、モノが良く 42センチ以上あれば、
古いイタリアンのビオラというだけで
1000〜1500万はするとイメージしていました
もともと、ビオラは流通量が少なく
昨今は、大きさを求める傾向があり
40センチ以下のビオラは、世界的に激安。
42センチ以上のビオラは、高騰中
です
私はVnしかわからないので、
大きさがそれほど重要なのか???
と思うのですが
皆さん、気にされるということは、
きっと影響が大きいのでしょう
ただ、日本で2,500万円の値段ならば、楽器の所有者履歴はある程度は分かっているはずですので、お聞きになってみることをお勧めします。
あとは、専門家の鑑定眼を頼るしかないと思います。
お役に立たない回答ですみません。
投稿者:Mantua school 投稿日時:2010/10/23 00:24 ---7.167.23
rioさん>勉強になりました。ご丁寧にありがとうございました。確かにサイズが42センチもあれば、値段が一気に変わるのはヴィオラでは普通ですね。借り出してロンドンにでも見せに行こうと思います。高い買い物ですし。制作者も解らないのに、国や時代まで解るところにかなり「懐疑」の目を持ってしまっているので。しかし証明書を発行してもらう為には楽器の価値の何%を払わないとならないでしょうか?逆に言えば証明書に払った額から逆算して本当の価値を知る事も可能と言う事ですよね?
投稿者:弦喜 投稿日時:2010/10/23 01:07 ---25.83.73
鑑定と、証明書発行は別物です。
証明書発行が不要なら、べらぼうな金額にはならないと思います。一度、訪問しようとしているお店にご確認ください。
なお、J&A Beare などなら、現地に行く前に、まず写真による鑑定で、見る価値があるものかをふるいにかけるようなシステムもあるようです。
投稿者:ライムライト 投稿日時:2010/10/23 08:32 ---197.195.183
名前がはっきりしたら4倍のお値段だそうなのでお買い得
>>横やり入れるようで申し訳ないですが、これはかなり怪しい表現ではないですか?
何を基準に4倍といっているかもわかりませんですし、それでしたらなぜその業者は鑑定にだして4倍の値段をつけないのですか?
もしプレイヤーに安くいい楽器を持って欲しいという善意で鑑定にだしてないのであれば7500万損することになります。善意としてはいきすぎではないでしょうか?
よって私は「お得な買い物」ではないと見ます。
その業者に、何をもってマントヴァスタイルと判断したのか?詳細を聞いて、然るべき所に鑑定に出した方がいいのではないでしょうか?
イタリアンと他の地域の他の国の楽器では値段が天と地ほどの差があります。
Mantua school さんが良い買い物をされることを願ってます。
投稿者:かめ 投稿日時:2010/10/23 10:55 ---53.247.123
>1780年頃に作られたマントゥーア地域の作風
これは売り主ではない第3者が判断されたのでしょうか。
それとも、売り主がそう思って値付けしたのでしょうか。
いわゆるノンブランドの古い楽器を2500万という値段は
しかるべき根拠がなけれれば高すぎますね。
戦後間もない頃ならともかく、現代ではヴァイオリンは資産価値に
なるということが知れ渡っていますから、掘り出し物は皆無に
等しいくらい珍しいです。
ノンブランドでも、演奏家から演奏家へ引き継がれてきたような
履歴がハッキリしている物であれば良いのですが、押入を整理して
いたら、奥から出てきた・・・などというものは、テレビの鑑定
番組でもわかるように、ほとんどががらくたに等しい物です。
演奏するのにふさわしい楽器と、資産価値になりうる楽器とは
時として違う場合もあります。
Mantua school さんがどちらを優先させるのか、そしてその結果に
納得できる価格なのかどうなのかを慎重に見極めてください。
投稿者:Mantua school 投稿日時:2010/10/23 20:29 ---7.167.23
お返事ありがとうございます。
売り主ではない、昔のロンドンの楽器商の記録とオランダの有名な楽器商の記録も残っていました。いずれにせよ、貸し出してくださるそうなので自分の足で現地まで行ってこようと思います。この楽器の過去の所有者の中にとても有名な奏者の方が3人も居られたので信憑性はかなり高いと思い始めました。もし、マントゥアスクールでバレストリエリとかカミリの42センチの作品ならば億近い値段なのはヴィオラでは普通なので、できればこの価格帯で折り合いをつけたいと言うのが正直なところです。
投稿者:PRS 投稿日時:2010/10/23 21:11 ---151.65.40
レスが直前にきてしまいましたが、折角書いたので、一応投稿します。
まず件のヴィオラですが、推測で恐縮ですが、2500万という価格と、ご本人がロッカJr.と比較されている点から判断すると、基本は大手ディーラーかそれに準拠する出自であり、狭義のMantua school、つまり海外有力ディーラーか鑑定家によって時代と場所が特定されており、作者の特定だけができていない状況と考えられます。(日本でよく言われるスクールものは、ただ形が似ている、あるいはラベルが貼ってあるだけといった杜撰なケースが多い。)かめさんや、ライムライトさんがご心配されている「なんちゃってスクールもの」では、普通2500万は恐ろしくて詐称でしょう。
この種の狭義のスクールものは楽器はそれなりの相場があり、一般には本物の1/2から1/3程度でやりとりされていると思います。例えばBalestrieriのスクールとすれば、ヴァイオリンなら3-400000ユーロといったところが相場感だとおもいますので、rioさんの仰る1000-1500万というのは、ヴァイオリンベースなら良い線をついていると思います。
今回はご本人が、「大きさは41センチ以上あるので申し分ないですし、音も贅沢すぎるほどです。」と、音としての評価に満足しているので、後は楽器評価額だけとするならば、BearだろうがBiddulfだろうが、欧米の有力な鑑定にかけて、きっちりとしたMantua schoolである鑑定をとるのがスタートです。鑑定は日本でも2-3ヶ月に1回くらいは、欧米の鑑定家が来日して鑑定会をやっているので、そこに乗せれば必ずしもロンドンやシカゴ他に行く必要はないでしょう。
投稿者:PRS 投稿日時:2010/10/23 21:13 ---151.65.40
続き
評価額については、鑑定の時点で評価金額を証明してもらうこともできます。(通常は保険をかけるときのエヴィデンスに必要です。)また鑑定額は、いろいろあるでしょうが、基本は欧米の流通価格の5%くらいですので、例えば2000万なら100万くらいでしょうか。この価格で相場を逆算することができます。(日本のディーラーの大半はこれで相場を逆算している。)なお弦喜さんの仰るとおり、口頭提示の場合は数千円から、せいぜい数万と思います。(価格の妥当性が証明された場合は、リセールのために鑑定書をとっておくくとを強くお勧めします。
参考まで
投稿者:PRS 投稿日時:2010/10/23 21:20 ---151.65.40
続き
ちなみに、Mantuaの製作家は、1600年代のPietoro Guarneriから1900年代のGaddaまで名の通った人で10人くらいはいますが、Ca1780が事実ならば、この時期はBalestrieriが唯一の大物です。
2500万の4倍の話については、売り手がいささか強気だとは思いますが、大きいヴィオラは確かに売り手市場であることは事実です。
先般も1800年代中盤の同一作家のヴィオラで、423mmのヴィオラは395mmのヴィオラの2.5倍の値段をつけていました。特に本来なら値頃感のある1800年代のモダン(プレッセンダ等もトリノ派、ヴィヨーム等)、あるいは1700年代のイギリスもの等、が皆390mm台なため、この年代での大型のヴィオラは強気になるのもやむを得ないのかもしれません。
投稿者:Mantua school 投稿日時:2010/10/24 00:52 ---7.167.23
詳しく教えていただいてありがとうございました。
いずれにせよ、ロンドンには持って行くつもりです。
アムステルダムの楽器商はすでに亡くなってしまっているので、、、
バレストリエリであればすでに作風から確定していたのでしょうけれども、
言い切れないなにかがあるのでしょう、、、
調べたら以下のようなものがありました。
http://www.christies.com/LotFinder/lot_details.aspx?intObjectID=4783272
もし本物ならばオークションですでに41cm程度でEstimateの倍近い結果になってますね。将来楽器の評価が変わる事ってあるのでしょうか?実はフランス製だったとか、、、それが一番困ります。
投稿者:ライムライト 投稿日時:2010/10/24 07:36 ---197.195.183
将来楽器の評価が変わる事ってあるのでしょうか?実はフランス製だったとか、、、それが一番困ります。
>>それが楽器の恐いところじゃないでしょうか?
本当のオールドイタリーと他国のオールドでは0が2個くらい違うこともありえます。
今の世の中、掘り出し物って言うのは中々ないです。1990年くらいにはハンガリーが社会主義から変わって、経済的に混乱してた時期で、プレイヤーが生活の為にいい楽器を数多く手放して、お買い得な価格で日本にもやってくる事があったらしいです。
確かに今も経済は混迷していますが、なかなかそれはあり得ないでしょう。
楽器の素性に関しては、ネットじゃここまでしか言えないので、しかるべき所で誰の作品か、適正価格なのか聞いた方がいいです。
投稿者:annodomini 投稿日時:2010/10/24 14:55 ---145.212.86
いつも楽しく拝見しております。通りすがりの者です。こちらでオールド楽器の鑑定、外国まで持って行き一流ディーラーに見て貰った方が良い、などの話題が行き交っていたので、おせっかいだとは思いますが、Mantua schoolさんのお役にも立つかも知れないですしコメントさせて頂きます。
今度の10月31日、11月1日、2日(だったと思います)、三軒茶屋の某楽器店さんか企画されている一流鑑定家の鑑定会が開かれます。今回は久しぶりにエリック・ブロットさんが来日されるのです。
エリック・ブロットさんというとモダン・イタリーの専門家として超一流なのは余りにも有名ですが、オールドの楽器に関しても、当然高い鑑定眼をもっています。
この鑑定会に個人の方が楽器を持ち込みたい場合は、業者さんを通さないとなりません。ですが、ストラドさんにお願いすることも出来なくないのではないでしょうか。
海外までその目的だけで出掛けても、立ち往生することなども十分考えられますし、Mantua schoolさんにとっては絶好の機会ではないでしょうか。...そう思いまして情報を提供させていただきました。何ぶんヴィオラは品数が極めて少ないですが、良い買い物ができるとよいですね。
投稿者:PRS 投稿日時:2010/10/24 19:58 ---151.65.40
まずBlotの件ですが、ちょうど弦楽器フェアのシーズンでもありannodominiさんのお書きになったとおりBlotも、確かLandonも日本に来る予定です。とりあえず日本で彼らの意見を聞く事は有効だと思います。といってもannodominiさんが書かれているように、Blotはモダンの専門家であり1700年代のヴァイオリンについては、コメントしない可能性もあります。(I don't know.と単純に言います。)
ロンドンに行くのであれば、18世紀の楽器については、Bearか、最近ちょっと評判がなんですがBiddulphの鑑定をとることが良いと思います。そちらでは、本物のスクールものと判れば、丁寧に「Mantua school」の鑑定を書いてくれると思います。ただ事前にメール等でReserveしておく必要はあると思うので、画像付きで状況を説明するのがよいでしょう。また当然専門家間でも意見が異なるので、何人かにトライすることが有効です。今回は楽器自身を気に入っている訳ですから、価格の妥当性を確認したうえで、誰か1枚書いてくれればよいと割り切るべきです。
ライムライトさんのコメントには一部誤解があると思いますが、スクールものというのは別に掘り出し物ではなく、ある一定の市場価値で流通しており、今回のケースのように、作者が特定できていなくても楽器自体が気に入っている場合には、同じ能力の楽器を1/2から1/3(あるいは1/4?)で入手でき、またリセールもできる良い買い物の方法だと思います。
楽器の評価の変遷ですが、これは勿論あります。現代は各製作者の研究が進んでおり、なによりディーラー間での情報交換、データベースの共有が、昔の狭いイコノロジカルな判断基準とは大きくことなります。逆にいえば戦前のハンマやヒルの鑑定はしかない場合は、新しく鑑定を取った方が無難でしょう。とはいえ、まぁ、とりあえず現代の鑑定家の(スクールとしての)鑑定書を1枚とっておけば、むこう10-20年はリセールに困ることはないと思います。楽器市場はある意味、確立されています。気にし始めると古い楽器を買う事ができなくなるので、有力な鑑定がとれれば杞憂は晴れると思った方が良いと思います。
投稿者:申酉 投稿日時:2010/10/25 01:37 ---226.202.93
私は、件のオールドとはレベルが違いますが、モダンの有名どころのラベルの楽器を持っています。 鑑定書はありませんが、相当昔に、一応本物として日本でディーラーから購入しました。
その楽器は、師匠や多くの同僚からその音を褒められ、20年以上たった今も、その性能には満足して使っています。 ある時、パリのある工房に修理に出した際、これは素晴らしい楽器だから、専門家に鑑定してもらった方がいいということで、わざわざブロット氏を紹介してくれ、彼がパリに来た際に、その工房で見てもらいました。
そこで、はっきりラベルの作者ではないと言われました。またイタリア製かどうかも疑わしいとの話でした。 もちろん大ショックです。 結局大した(骨董)価値の楽器ではなかったのです。
当時の日本のディーラーは間違いなく本物と信じており、全く騙すつもりはなかったと思います。 実際楽器の外観や音は素晴らしく、今でもあちこちで褒められますが、本物ではないとわかった今では、自分の気持ちは微妙です。
結局のところ、骨董価格のついた楽器を買う場合は、国際的に評判の高いディーラーの確認か証明書は絶対必要と思います。 いくら音が良くても、金銭的に大損する訳にはいきません。
またこの事件以来、人に薦める場合も、自分は楽器の性能としての価値だけに目を向けるようになったことは確かです。 骨董品の価値はどのみちわかりません。 新作楽器も作者、国籍にこだわらず、性能本位で選んでいます。 もちろん本物のオールドを買えればそれに越したことはありませんが、新作や、イタリア製以外にも多くの素晴らしい楽器があります。
投稿者:結局 投稿日時:2010/10/25 16:11 ---54.128.201
PRSさんが言われるようにいくつかのグループのようなものは
ありますが過去のはっきりした楽器はデータベース化され
情報は共有されてきています。
しかし鑑定とはあくまで私見であり 特に過去のはっきりしない
オールドは10人に聞いて10人が本物と鑑定するかは大変怪しいです。
だからこそ人はこぞって名のある鑑定家の証明書を欲しがる。
誰だって払う金額の根拠と保証が欲しいですからね。
でも極端な話、データベースを共有していない又は 数十年後
その情報が失われ引き継がれなかった場合は0からのスタートです。
鑑定家への鑑定料はその楽器がグループ内で取引される際の利ザヤの側面もあるので本物が偽物になったりその逆も起こり得、
一生安心というのはほんとに一部のオールドのみとも言えます。
投稿者:PRS 投稿日時:2010/10/25 21:50 ---151.65.40
推測で恐縮ですが、今回のスレ主さんは楽器のよしあしの判断力を十分もったベテランの方と思われ、当該楽器は有力な演奏家を渡ってきた実力のある楽器と思われます。このスレの本質は、スクールものというファジーな条件で、購入価格の妥当性と担保がほしいものと思います。そういう方に、オールドは怪しく危ないので、安いものから選んだら?というのはいささか僭越かもしれません。
鑑定は当然絶対ではなく、また鑑定家によっても判断が異なるのは前に書いたとおりですが、要はリセールのときのエヴィデンスの準備をすればよいものと思います。これは、スレ主さんご自身がこの楽器を買うときに、どんな条件があれば安心して買えるかという問いかけと同義です。実際今回の楽器が1年前にBeareで売られたもので、(スクールの)鑑定書と2500万のインボイスがついていたら、何も考えず購入するのではないでしょうか?鑑定が1枚で心配なら何枚か取ればすむことですが、ストラドではあるまいし2500万程度なら、鑑定書と価格評価1枚で十分とも思います。
それにしても本掲示板を読んでいると、頻繁に鑑定書=私見=無効といった論議が展開されるのは、不思議でなりません。グローバルの市場で、オールドのみならずあるレベル以上の楽器は鑑定をつけるのは常識です。(お店の人が「鑑定は意味がない、私を信じなさい。」と言っているケースがたくさんあるのは知っていますが…)
私がコメントしたかったことは、本物?であれスクールであれ、市場価格があり、その価格で買えば得はしないまでも大損はしないということです。その楽器の相場を認識することが重要です。その意味では、現代クレモナの巨匠の明らかな工房版を、400万近い価格で買うほうが、よほどリスクと思います。言い過ぎたらすみませんでした。良いお買い物を祈っております。
投稿者:rio 投稿日時:2010/10/26 06:28 ---181.100.101
私の周囲にいる職業演奏家や音大に通う学生さんの楽器の中には、「製作者はわからないけれど、古い楽器」を持つ人は結構いらっしゃいます。私の場合情報はVnに限られてしまいますが、おおよそ、1000〜1500万円ぐらいのレンジで購入しいているのは間違いありません。昨今の円高を考慮してビオラも同価格帯でイメージしました。彼らの、「製作者はわからないけれど、古い楽器」は、モダンの同価格帯の著名な楽器よりも明らかに高い性能を持つ楽器で、「やはり楽器はオールド」という考えを肯定せざるを得ないことがあります。
需要がごく一部の人に限られるので、PRSさんが「スクールもの」とおっしゃっている、楽器としての能力は非常に高い古い楽器が市場価値を持っていることは事実です。
今回の例は所有歴もある程度明確になっている楽器のようですので、怪しい可能性は低いと思います。
念のためと、今後の相談窓口を新たにつくるためにも、欧米の有名な(権威のありそうな)お店で鑑定してもらうのは非常に重要だと思います。
不安を増大させるコメントになるかもしれませんが
ノンブランドの楽器で1900年代後半の評価と2000年に入っての評価が大きく変わる楽器があります。特にイギリス作、イタリア作と呼ばれるものが多いようです。
これは、昨今の研究で1800年代後半〜1900年代初頭に造られた楽器が1700年代の楽器として扱われてきたものが、インターネットの普及により、より多くの情報をもとに判定されるようになったからです。
久々に鑑定を受けるようでしたら、高額な買い物ですのでぜひ専門家の意見をうかがうことをお勧めします。
投稿者:Mantua school 投稿日時:2010/10/26 10:24 ---7.167.23
ご丁寧にありがとうございます。
楽器は本当に気に入っております。投資は考えておりませんが、正直、将来別れる時に買ったときの値段で譲りたいなとは思っております。今は確かに円高ですが、アメリカやイギリスの楽器商はちゃんと円高ドル安、ポンド安に対しての「対策」はなさってるのでそこまでお買い得と言う事は最終的にはあり得ないようです。残念ながら。将来的に円高がずっと続くとも思えません。外貨投資をなさってる方は別として、「楽器の価値」も複雑な要素が絡み合ってるようですし、日本円の価値とポンドの価値って言われてもどちらが破綻しても最終的にはそう簡単に「財産の流出」は起こりにくいと思ってます。身元のはっきりしてる将来性のある有名作家のモダンイタリアンの楽器ならば純粋に「投資」として魅力があるのだと思います。しかし、演奏家にしてみればやはり道具です。円安を利用して証明書を取りに行ってこようと決めました。
Q:弓の診断
投稿者:akikaze 投稿日時:2010/10/18 23:37 ---247.30.226
バイオリンの弓(中古で購入)のことで、教えていただきたいことがあります。
ヘッドの先端から弓の先にかけて、ヒビのような跡があることに気づきました。
2箇所の職人さんに見ていただいたのですが、「木目」という意見と「ヒビを修理した跡」と2つに意見が割れました。
どちらもルーペで見ただけですので、3rdオピニオンを頂くときには、もう少し客観的な診断をしていただきたいと思っています。
東京都内若しくは、その近辺で、弓の診断を客観的にしていただけるお店、若しくは方法を教えていただけないでしょうか?
投稿者:rio 投稿日時:2010/10/19 14:35 ---103.251.125
お店の紹介は、
stradさんという弦楽器店のQ&Aですので
記載することに抵抗がありご案内できません
(ご提案1)
赤外線カメラで写真を撮ると
ひびの状態がわかりやすいと言われています。
まずは、撮影してみてはいかがでしょうか?
(ご提案2)
弓の製作者あるいは楽弓専門店に診てもらってはいかがでしょか?
投稿者:akikaze 投稿日時:2010/10/22 22:15 ---247.30.226
rio様
客観的(科学的)な診断結果がほしいので、ご提案1で確認してみようと思います。
ありがとうございました。
Q:新作について
投稿者:近藤 投稿日時:2010/10/17 16:57 ---03.131.29
某、楽器店で200万円弱の新作バイオリンを購入しようとしたところニスが乾く前に駒をセットし後から位置をずらしたのかわかりませんが駒のセットした後がついており、購入しようか迷っています。このことだけで悩んでいます。作りも綺麗で音色も良くすばらしい楽器なのですが・・・
この駒の跡がついているだけでこの楽器を逃すのはバイオリンを買う資格はないでしょうか?もちろん長く使えば傷も付くでしょうけれど。
投稿者:QB 投稿日時:2010/10/17 18:34 ---37.164.44
敢えて言います。
そんなものです。新作では駒足にニスを持って行かれるのは仕方の無い事です。
正しい位置に駒足のあとがついているのなら、全く問題なし。
正しい位置から甚だしくずれている場合は、気になるでしょうが、放置でもかまいません。
どうしても気になるなら、お店の人に言ってきれいにしてもらいましょう。まったく気づかない程きれいにしてくれるはず。
お店でそれが出来ないのなら(近藤様、若干気になるタイプとお見受けした上で)今後頻発するであろうニスのリタッチも出来ない可能性があり、楽器はともかく面倒見てくれる人を他に探す事になるかもしれませんね。
投稿者:Rio 投稿日時:2010/10/19 22:18 ---13.51.97
一昨年に国産新作を買いました。製作日から購入日まで3日という出来たてホヤホヤで、駒足がぬかるみに突っ込んっだ靴のように、塗膜をかき分けていました。今見ると、かき分けられた塗料の盛り上がりもかなり解消しています。買ったときは、確かに多少気にはなりました。必要なら、その楽器店に製作者が居て直して貰えますが、そのままで使っています。
量産ヴァイオリンですと塗膜も丈夫ですし、モダンやオールドなら、塗膜が固まっていますから、新作を買う場合に特有な事で、避けられないのではと思います。
Q:ヴァイオリンニスの色について
投稿者:めい 投稿日時:2010/10/18 08:34 ---255.195.26
いつも楽しみに読ませていただいています。教えて下さい。
現在2台目のヴァイオリンを買い替えの為選んでいる最中です。とあるお店で気に入ったヴァイオリンについて、音や弾いた感じは自分の好みで、申し分ない印象ですが、ニスの色がこげ茶色で(某○響でよくチェロなどではこのような色を見ますね。コンバスでよくあるとても濃い茶まではいってませんが)その件で少し迷いが生じ、購入に踏み切れていません。ニスの色はそんなに気にすることではないのでしょうか?
投稿者:猫丸 投稿日時:2010/10/18 12:53 ---106.119.140
見かけも好みの内に入ります、ある程度重要です。
楽器なので、音が気に入らなければ話になりませんが、迷ったら待つというのが鉄則です。
総合して納得できたところで決断しましょう。
オーストリア製で、ゴキブリ色のニスがありますが、好きになれません。
投稿者:めい 投稿日時:2010/10/18 20:31 ---255.195.26
猫丸さま
ご回答ありがとうございます。嫌いではないのです。ただ、オーケストラで浮くかしら?とか、一般的でないのかしら?将来後悔するかな?とか、そのような迷いがあります。それが分かれば決められそうです。迷ったら待つという鉄則、心に留めておきます。
Q:ヴァイオリンのネックについて
投稿者:かいと 投稿日時:2010/11/04 17:37 ---237.50.152
ラベルのない古いヴァイオリンを持っています。
比較的ネックが細身なのですが、ネックの太い細いでその楽器の造られた時期が大体でも分かりますでしょうか?
以前何かの記事で、一時期細いネックが流行った時期があったというのを読んだ記憶があります。
確か、1900年代前半だったと記憶しております。
私の持っている楽器は、継ぎネックではない、オリジナルのようです。
ドイツか東欧で作られた楽器のような感じです。
宜しくお願い致します。
投稿者:木村哲也 投稿日時:2010/11/06 18:50 ---30.170.226
一昔前に作られたフランス製のものはネックがやけに太くて丸い、ドイツやチェコ製のものは細めなどという傾向はありますが、それによって時代や作られた場所を確定できるほど信頼性のある要素ではありません。
投稿者:かいと 投稿日時:2010/11/06 21:56 ---237.50.152
木村さま>
ご回答、有難う御座います。
私の楽器は、見るからにドイツか東欧の量産と思われるものですから、年代を調べようとしても無駄かもしれません^^;
気に入った楽器なので大切に愛弾します!