Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:チェロの駒の位置について
投稿者:shebo     投稿日時:2002/12/23 06:24  ---108.136.216

チェロの初心者です。最近ようやっと弦の種類なども気になって
調べているうちに、こちらにたどり着きました。
とても親切で楽しそうで、いろいろと参考にさせていただいています!

初めて質問させていただくのですが、先日駒が曲がってしまって購入した工房に
(単に不注意で、弦が切れて張り直した時に曲がったようです)
調整にだしました。無事戻ってきたのですが、ふと気づいたのですが、
なんだか駒の位置がずれているような気がするのです。。。
よくよく見ると、現在の駒の位置から1mmぐらい外側に
ニスが禿げた(おそらく以前の駒の位置)のがみられます。
こういう場合は、元々の位置に立て直した方がいいのでしょうか。。。
それとも、元々の位置が違っていたのでしょうか。。。
ぅ〜ん、なにぶん初心者なので、どうしたらいいのかと思っています。
弦も色々と変えてみたいので、そういう場合もお店に頼んだ方が良いのでしょうか。
ぜひぜひ、みなさまのご意見をお伺いしてみたいと思っています。
よろしくお願いします。

投稿者:弦一郎     投稿日時:2002/12/23 10:54  ---94.14.65

ストラッドさんが御専門ですから、私が答えるのはおこがましいのですが、ヒントを差し上げます。

ヴァイオリン族の楽器は通常表板は2枚で出来ています。真中で接いであります。これを中心として、左右対称に駒の足の位置を決めます。
駒の上下については、弦の長さとの関係がありますから、それで決まりますが、一般には、F孔の横にガイドが切ってありますので、それを基準に立てます。

ネックが曲がっている場合もありますから、その場合は、駒の上に切る弦の位置を少しだけ調整しますが、駒の位置は変りません。

駒が当たっていた場所のニスが剥げるのは仕方が有りません。敢えてなおして欲しいのなら、楽器屋さんがなおしてくれると思います。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/12/24 15:49  ---227.61.243

駒の立つ位置は決まっております。
チェロの場合、ストップ(ボディーの上からf孔の切り込み)が400ミリです。
楽器の中心に立てます。
f孔の切込みが正確ではない楽器もございますので、ちゃんと測ってみた方がいいでしょう。
弦の交換はご自分で出来るのならわざわざお店に行って頼まなくても問題ないと思います。一本ずつ交換すれば駒がずれることはないと思います。
うまくいかない場合は楽器屋さんに頼んでください。どのお店でもやってくれると思います。それでは!

投稿者:shebo     投稿日時:2002/12/24 23:49  ---222.70.26

弦一郎さま、スラッド店員様。
ありがとうございます!!なるほど、駒の位置が決まっているのは頭の隅に
あったのですが、とっさに出てこないあたりが初心者ですね。。。
なるほど!と思えば、馬鹿な質問だったなぁ〜と思ってしまいました<(_ _)>

早速計って、しかべき位置を探してみたいと思います。
また、いろいろお話きかせてくださいね。

Q:弓のフロッグについて
投稿者:アンジェパパ     投稿日時:2002/12/23 13:07  ---120.94.17

 私は、バイオリン歴30数年になるアンジェ(飼い犬の名)パパです。            使用している楽器は、20年前に大阪で購入した1926年のAnnibale.Fagnolaです。楽器については全く不満はありませんが、弓について最近少し思うところがあり投稿させていただきました。                                          現在使用している弓は、fagnolaを購入してしばらくして購入しました。 ( 当時でも  fagnolaは結構高価だったので、弓の方になかなか手が回りませんでした。しばらくはHillの弓を使っていましたが、Hillの弓では楽器の能力が十分に発揮できず、現在の弓を購入しました。)弓は無名の弓で、色々な楽器店で誰の作なのか見てもらいますが、なかなか分かりません。タブス系の弓か、もしかしたら1800年以前のトゥルテ系かもしれないとのことです。弓の材質は極めていいとのことですが、10年ほど前に、オリジナルのフロッグの傷みが激しかったこともあり、新しいフロッグに取り替えました。新しいフロッグにかえて、フロッグのがたつきはなくなりましたが、弓のもつ微妙なバランスとニュアンスが変わってしまったようです。最近、大阪で弓の毛替えをしてもらった時、オリジナルのフロッグは今のフロッグよりも少し背が低くて小さいのではないかと指摘されました。弓のそりから見て、もう少し低いフロッグの方が全体のバランスもよくなるように思うと言われました。弓の独特の腰があるが、弓の中央で少しぬけてしまうようだ、とのことです。                             そこでお尋ねしたいのですが、オリジナルのフロッグを修理して使用すべきでしょうか。もしくは、オリジナルのフロッグと同じようなフロッグを作ってもらうべきでしょうか。または、新しいフロッグを付け替えるべきでしょうか。それぞれの場合どのぐらいの費用がかかるかも含めて、教えていただければ幸いです。それと、弓の調整について教えていただければと思います。    

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/12/24 16:17  ---227.61.243

こんにちは、アンジェパパさん。ストラッド店員です。

一番いいのはオリジナルのフロッグを修理して、使うことだと思いますが、見てみないと、修理可能なのかどうかは解りません。
同じフロッグを作るのも手だと思います。弓職人さんに頼んで3万円位で出来ると思います。また既製品でも、ヒル型、ビヨーム型などがあり、オリジナルに近いものを使うという手もあると思います。それでは!

投稿者:アンジェパパ     投稿日時:2002/12/24 19:52  ---120.94.17

早速お答えくださりありがとうございます。                       フロッグのレプリカの制作費が3万円程度でやっていただけるのなら、ぜひ制作してしてもらいたいと思います。ところで、ストラドさんでやっていただけるのでしょうか。

Q:バイオリンの製作者の本
投稿者:いわな     投稿日時:2002/12/21 10:41  ---26.189.83

はじめまして。いつも楽しく読ませていただいています。また、大変勉強になっています。

質問なのですが、バイオリンの製作者について、ある程度詳しく記載がある日本語の本はあるのでしょうか?もしあるのであれば、どのくらいの値段で、どのようなところで手に入るのでしょうか?

個人的には、現在の製作者と、モダンの製作者の2冊欲しいと思っていたもので、何か情報があればよろしくお願いします。当方、はずかしことに英語が苦手なもので、英文のみだとどこまで読めるか自信がないので・・・・

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/12/24 15:40  ---227.61.243

こんにちは、いわなさん。ストラッド店員です。

現代とモダンですと日本語の本の存在はわかりません。ネットで調べましたが出てきませんでした。モダンですとほとんどヨーロッパの言語か英語ですね。
現代ものとなるとイタリアクレモナ学校の卒業名簿くらいしか資料はありません。もちろんイタリア語です。
オールドでも詳しい内容は英語がほとんどです。
日本はこの手の本は不遇のようです。

本の話が出たので、ヴァイオリンの役に立つ、また面白い本を何冊かご紹介いたします。
佐々木庸一著「魔のヴァイオリン」「ヴァイオリンの魅力と謎」
東京音楽社出版「楽器の辞典 ヴァイオリン」「楽器の辞典 弓」
レッスンの友社主出版「ヴァイオリンの見方・選び方 基礎編 応用編」

非常に面白いのでお勧めです。それでは!

Q:生産国のみ表示されたラベルの楽器について
投稿者:Emile Germain     投稿日時:2002/12/23 03:38  ---98.149.236

いつも楽しく拝見しております。
今まで色々な楽器を見ていると生産国(例えば Made In WestGermany)
のみで制作者名や年代が記載されていないラベルの楽器がたまにあります。
如何にも安物といった物から、結構良さそうな楽器と思われる物まで幅広く
存在するようですが、なぜこういったラベルの物が存在するのか何方か
ご存じないでしょうか?生産国のみの表示では作ったメーカーにとって
メリットは無いように思うのですが。ご教示頂ければ幸いです。

投稿者:弦一郎     投稿日時:2002/12/23 11:26  ---94.14.65

Antonius Stradivarius
Made in Germany

というラベルのヴァイオリンも見た事があります。よく枯れた良い音のする楽器でした。
生産国のみ表示されたラベルと意味は変らないとおもいます。ニカワでベットリ貼ってあるものや、糊で貼ってあるもの、貼っていないもの、印刷のもの、手書きのもの、サインだけ手書きのもの、様々です。ラベルにあまり意味はないと思います。

製作者の名前が漢字の物は見た事が有りますが、「朝鮮民主主義人民共和國 謹製」 なんていうのは見た事がありませんね。

投稿者:AS     投稿日時:2002/12/23 12:47  ---234.3.34

こんにちは,

伝聞なので確証はないですが,1900年代の初め頃,アメリカへの輸出品には生産国名を明記するという法律ができて,このころにアメリカに輸出された楽器,弓にはMade in GermanyやFranceなどのシールや焼印が付けられるようになったという話を聞いたことがあります.

現在もこの法律が活きているかどうかは知りません.

投稿者:Emile Germain     投稿日時:2002/12/24 01:34  ---98.149.236

弦一郎様、AS様、コメントを頂き有り難うございました。

Q:バイオリンを買いましたが。。。
投稿者:サックス吹きの父     投稿日時:2002/12/14 01:07  ---115.108.45

初めて書き込みをさせていただきます。
息子3人にバイオリンを習わせています。
上の二人は大人用に切り替わり、先生のお勧めにより、60万ほどのusedを、先生の見立てで買いました。
上の子のは、Fourier Magnierといって、1920年頃のフランス製のもののようです。
下の子のは、ラベルにFRANTISEK KAREL KRIZと書いてありどうもチェコ製のようですが、製作年が書いていません(店の人の話では、今から50年ほど前の作のようです。)
この二つのバイオリンについて何かご存知でしたら、教えて下さい。
特に、上の子のはインターネットで検索するとたまに引っかかってくるのですが、下の子のはさっぱり情報がないものですから。。。

投稿者:サックス吹きの父     投稿日時:2002/12/17 08:28  ---115.108.45

先日の件で、ラベルの詳細を書いておきます。
上の子のは、No.937 Fourier Magnier    Latbier  MIRECOURT 1924
と入っています。もう一つ貼ってありますが、Joannes Franciseus Pressenda q Raphael Fecit Taurini anno Domini 1840*   
 どのような意味なのでしょうか?
下の子のは MISTR HOUSLAR FRANTISEK KARELKRIZ T(L?)HOUTOVIL V PRAZE ROKU
です。
 何か分かれば教えて下さいませ。
親はヴァイオリンの事はまったく分からず、しかも子供はまだ小学生です。
初心者的質問なのですが、この二つのヴァイオリンはいわゆる手工品(半?)なのでしょうか?実際見てみないと色々分からないかと思いますがよろしくお願いいたします。


 

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/12/17 10:12  ---227.61.243

こんにちは、サックス吹きの父さん。ストラッド店員です。

Fourier Magnierは文献に載っておりました。
「MIRECOURTのヴァイオリンファクトリー、主に輸出用ヴァイオリンを製作。」
とだけ書かれています。
手工品かどうかは見てみないとわかりません。
もう一枚貼ってあるラベルはプレッセンダのラベルです。
プレッセンダはモダンヴァイオリンの第一人者です。
恐らくプレッセンダのモデルと言う意味だと思います。

チェコ製のヴァイオリンですが、資料にはありませんでした。
情報お持ちの方、おりましたらお願い致します。それでは!

投稿者:チェコ     投稿日時:2002/12/18 02:06  ---10.235.113

弦楽器については本当に初心者で楽しくログさせていただいていますが、今回始めて書き込みします。チェコ語が少しわかるので多少お役に立てるかと思い、ネットで調べてみました。チェコ語には鍵やアクセントのような記号がついているので、検索しにくいのだと思います。

KŘÍŽ František Karel
* 20.06. 1887 Praha
+ 07.01. 1943 Albrechtice, okr. Karviná
Místa působení : Olomouc
Specializace v kultuře : houslař
Literatura : Československý biografický slovník. Praha 1992.

チェコスロヴァキアの人名辞典によると
フランチシェク・カレル・クシージュ
1887年6月20日プラハ生まれ、1943年1月7日オロモウツにて死去。

1937年まではチェコのプラハで製作、その後チェコの別の都市オロモウツに移ったようです。お持ちのヴァイオリンのラベルにはV PRAZEと書いてあるそうなので、ラベルの通りであれば、1937年までの作品ではないでしょうか。
MISTRはチェコ語でマイスター(マエストロ)の意味で、HOUSLARがヴァイオリン製作者のことです。
あくまでネットでみた範囲の推測ですが、チェコではある程度知られた製作者のようで、作品はその年代のものの中では大事に取引されています。時期的にも社会主義化する前のチェコの文化の爛熟期にあたります。
楽器の来歴は愛着やイメージのもとになりそうですね。小学生の息子さんにどうぞよろしくお伝えください。

投稿者:サックス吹きの父     投稿日時:2002/12/23 20:21  ---115.108.45

いろいろと有難うございました。
ラベル上の製作者のことが少し分かっただけでも、楽器への親しみが一段と湧いてくるものですね。
また、追加の情報等ありましたらお願いします。

Q:こんにちわ
投稿者:ゆうとも     投稿日時:2002/12/20 14:08  ---245.72.3

はじめまして。
楽器のことは何もわからないような素人です(−−;)
高校時代に少々ヴァイオリンを弾き、どうしてもまた弾きたくなったので買ってしまったのですが、新品を触るのは初めてで、わからないことでいっぱいです。
そこで、新品はまずはじめにどのようなことをしなくてはならないのでしょうか?
弾いてみようとしたのですが、弓の毛の張りが悪いのか、音が出ません!!
でもこれ以上張れないし・・・
以前感じたような弦との引っかかりのようなものをまったく感じられないのです。
ただすーっとなぞられたような。。。
毛がもう伸びてしまった、というかだめなんでしょうか?
安物だったため、そこらへんもありえなくは無いです。
どうかひとつ、アドバイスをお願いいたします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/12/20 14:45  ---227.61.243

いらっしゃいませ、ゆうともさん。ストラッド店員です。
楽器を再び始めるのですね。頑張って練習してください。

音が出ないのが、弓の毛に松脂が付いていない為とだと思われます。
恐らく楽器の付属として付いていると思いますが、付いていなかったらどこかで購入してください。最初はかなり塗りこまないと音が出ませんので頑張って塗ってください。

また毛替えした後も、松脂が付いていない状態なので。注意してください。
それでは!

投稿者:ゆうとも     投稿日時:2002/12/20 15:10  ---245.72.3

すばやいお返事ありがとうございます!!
やっとこれで音が出せます(^−^)
松脂塗ったつもりでもなんかつるつるでおかしいなあ。。。と思っていたのですが、
松脂も新品だったからいけなかったんですね!
わかりました♪
うちに帰ったら早速やってみたいと思います♪♪♪

投稿者:あみだ     投稿日時:2002/12/21 02:39  ---96.59.33

毎日、楽しく読ませていただいています。

わたくしもつい最近、弓の毛の張り替えをし、また、松脂を始めて買い換えたので
松脂を塗り込むのに苦労しているところです。”ゆうとも”さんのご質問に合わせて
教えていただけたらと思います。

弓の毛替えは数回経験があるのですが、今回は本当に音がなるように松脂を塗るのが
大変です。松脂の種類、新しさによって大きく大変さが変わるのでしょうか?
(因みに松脂をピラストロのオリーブからベルナーデルに替えてみました。)

習い始めのころ松脂は毛の面に対して垂直にしてにこするらなくてはいけないというようなことを聞いたのですが、今回はあんまり付かないので角を使ってごしごしやっています。
やはりいけないのですか。
普段の練習前に松脂を毛にぴったりつけて数往復するようにしていたのですが、
ひょっとしてこれは意味のない事だったのでしょうか??
今の状態から考えるととても松脂が付く強さではなかったと思うのですが〜〜!

それと、弓の重心から上のあたりはとても塗りづらいですね。塗る時、強くこすり付けているので弓の本体に毛が当たってしまっています。皆さんこんなも感じなのでしょうか。

細かい質問ですいませんが、宜しくお願い致します。

投稿者:ストラッド店員その2     投稿日時:2002/12/21 09:46  ---227.148.97

ストラッド店員です。

>松脂の種類、新しさによって大きく大変さが変わるのでしょうか?

柔らかい松脂の方が塗りやすいような気がします。
古さは、使ってある物は、新品より塗りやすいと思いますが、使ってなくて古いのは試した事がないので解りません。新品の松脂は予備の既に松脂がついている弓などで塗ってから表面をなじませてから塗るとやりやすいでしょう。

>角を使ってごしごしやっています。やはりいけないのですか。

同じ所ばかりで塗ると、そこだけ減って後で塗りにくくなり、使えなくなる部分などが出て来るので、全体的に平均に塗った方が長持ちいたします。

>普段の練習前に松脂を毛にぴったりつけて数往復するようにしていたのですが、
ひょっとしてこれは意味のない事だったのでしょうか??

意味はありますし(弾いている内に松脂は減っていきますのでそれを補う為です)、それがごく普通の事だと思います。加減は人の好みにや弾き方によってさまざまです。

>弓の重心から上のあたりはとても塗りづらいですね

弾く時より少し強めに張ります。
そうすれば弓本体につくのが軽減できると思います。それでは!

投稿者:あみだ     投稿日時:2002/12/22 22:19  ---96.59.33

早速のご返事、有難うございます。

もう少し松脂を塗り続けようと思います。

どうも有難う御座いました。

Q:ヴァイオリンの選び方について、、。
投稿者:ひつじさん     投稿日時:2002/12/17 12:04  ---188.209.135

気に入って買おうか迷っている、バイオリンの事で相談させて下さい。音は素敵だと思っていますが、両サイドから(真横から)F字を覗いたとき、Fの穴の開き具合が明らかに違うのです。(横にではなく縦にです。)片方からは支柱が簡単に見えますが片方からはFの字の断面しか見えません。片方は極端に言うと段差があって階段のようで、その段差から中が見えます。この楽器は、その楽器店の店主が、最近調整したばかりで、出来あがったばかりなので『「ヘルシーです』と言われました。調整する前は、表板にすき間が合ったそうです。年代は1920年でドイツ製でSTRADIUARIUSのモデルかコピーと言われました。よく健康状態の言いヴァイオリンを買いましょう、、と言う事が言われていますが、健康様態がヘルシーであると言うのはどう言う事を指すのでしょうか?このような状態のヴァイオリンは健康ではないのでしょうか。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/12/17 13:54  ---227.61.243

いらっしゃいませ、ひつじさんさん。ストラッド店員です。

>F字を覗いたとき、Fの穴の開き具合が明らかに違うのです。

魂柱の圧力のせいでF孔が開いたのでしょう。古い楽器にはよくあることです。
見た目さえ気にしなければ、それほど問題はありません。いわゆる名器といわれる楽器でもそれはあります。
魂柱が長い間きちんと立てられて、(多少きつめに)よく弾かれた楽器なのでしょう。

健康状態については、100年以上経っている楽器で傷ひとつない楽器と言うのもあまり関心しません。恐らくいい音がしないで、誰も弾かなかったという事を逆に邪推してしまいます。モダンであれば、3,4本の表板の割れがあるもの、オールドなら7,8本の割れでは許容範囲で、値段が下がるのでお買い得と言えると考えております。
ただ魂柱や駒周りに大きな割れがあるものは価値は下がります。

ヘルシーと言う意味はよくわかりませんが、きっちり直したので大丈夫という意味と、楽器は調整を施すと、しばらく弾きこまないと鳴り出さないという性質がありますのでその事を言っているのかも知れません。ご本人にご確認されれば一番間違いないと思いますよ!それでは!

投稿者:ひつじさん     投稿日時:2002/12/18 13:22  ---163.189.132

早速お返事下さり有難うございます。そう言うものなのですね、、、、。その楽器店で先日店員さんに頼んで40万円のアメリカ製新作と200万円のイタリア製を弾き比べてもらいました。そうしましたらその200万の方は「心地よい感じがして、余分な音が無い。」というような感じはしたのですが正直言って『すごく違う』とは思わなかったのです。もっと感動すると思ったものですから。それで自分の『耳』にすっかり自身も無くなりました。ヴァイオリンを選ぶのは私のように音楽の素人では難しいです。また相談に乗って下さい。有難うございました。

投稿者:弦一郎     投稿日時:2002/12/19 13:53  ---94.14.65

良い音というのは、良い声と同じく、恣意的なものです。私は個人的に、発音が良く、基音が大きく、倍音が沢山出ている派手な音の楽器が好きですが、他の人が弾くと私と、同じような音は出せませんし、そんな音が好きでない人もいると思います。

楽器屋さんにとって良い楽器とは、値段が高くてすぐ売れる楽器です。だから、殆どの場合、作者の名前で値段は決まります。

奏者にとって良い楽器について、考えて見ましょう。
機能性が優れていること、要は、弾きやすく、大きな音がでて、壊れにくいことです。と同時に、自分好みの音が出るともっと良いとおもいます。また、見た目が美しいことも重要かもしれませんね。

一般に、弾きやすく大きな音が出る楽器は、心地よい音が出る傾向にあるので、機能的に優れている楽器を選ぶことをお勧めします。

値段が高い楽器が自分にとって良い楽器であるとは限りません。

値段に拘わらず、自分が最も気に入った楽器を購入して下さい。迷ったら買うな、買ったら迷うな。結婚と似ていますね。

投稿者:ひつじさん     投稿日時:2002/12/21 04:05  ---163.189.132

弦一郎さん有難うございました。実は質問を書いたときストラッドさんだけでなく、弦一郎さん始め、他の読者の方にも、教えていただけたら、、と願っていたものですから、とても在りがたいです。迷っている間は、買うのをストップして、考えてみます。楽器を選ぶのはとても難しい事で、悩んだり、いろんな本を読んだり、人に意見を聞いたり大変ですが、でも不謹慎な言い方かもしれませんが、とても楽しいです。いろんな、国や年も見た目も違うさまざまなヴァイオリンに触れる事が出来て、幸せを感じます。またいろいろ教えて下さい。

Q:教えて下さい。
投稿者:ひつじさん     投稿日時:2002/12/19 11:34  ---163.189.132

アメリカに住む、ロシア人のヴァイオリン作家で名前をAndrei Perkhounkohと言う方の作ったヴァイオリンで、とても丁寧に作ってあるものを楽器店から借りています。糸巻きの中にも(この呼び方であっていますかしら?)きれいにニスが塗って合ります。この作者について分かる事があれば教えて下さい。それから、『作者の検索』と言うのが、ストッラドさんはぶあつい人名辞典などを持って見えるのかもしれませんが、私達でも簡単にインターネットなどで調べる事が出きるのでしょうか。教えて下さい。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/12/19 14:56  ---227.61.243

こんにちは、ひつじさんさん。ストラッド店員です。

Andrei Perkhounkohですが、資料には見つかりませんでした。
借りた楽器店はなんていっておりましたか?

『作者の検索』ですが、文献だけではなく私もよく行います。
インターネット上に情報があれば簡単に見つけることが出来ますが、情報がないものはかなり苦労いたします。

Andrei Perkhounkohも日本のサイトでは見つけることが出来ませんでしたが
ヤフーアメリカなどで検索すると出てきます。それでは!

Q:指板が低い
投稿者:もとくん     投稿日時:2002/12/17 22:35  ---251.213.79

はじめてメールします。
このような相談が出来ること有難く思います。

さて、今使っているVnはオールドで音は大変気に入っています。もう一本手に入れようといろいろ楽器店をめぐっても、勝るものがないくらいです。しかし、このVn,ネックが傾いているのか、指板と弦の距離が平均的なものより距離(指板の端面で2〜3mm広い)があります。そのためにハイポジションで弾きにくい面があります。定規で調べてみたので確かです。近くの楽器店に見せましたが、大変古いものでネックの付け根が弱く、これ以上手を加えないほうがよい、といわれました。
そこで相談なのですが、指板のみを剥がしてその隙間に薄〜いテーパー状の板を挟み込む、という修理方法は出来ないものでしょうか?これができれば、ネックを本体からはずさずに修理できると思うのですが。いかがなものでしょうか?素人判断ですみません。ご指南お願いします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/12/18 11:27  ---227.61.243

こんにちは、もとくんさん。ストラッド店員です。

ネックの修理ですが、古いから出来ないという事は当店では考えません。
詳しい事は見てみないと解りませんが
ネックのブロックの差し込んでいる部分の交換などで、きっちり直す事が出来ます。

>指板のみを剥がしてその隙間に薄〜いテーパー状の板を挟み込む、という修理方法は出>来ないものでしょうか?

出来ます。実際に何本かやった事があります。それでは!

Q:タングステンのテールガット?
投稿者:AS     投稿日時:2002/11/29 13:16  ---192.131.70

こんにちは,このHPいつも楽しく拝見しています.

先日,久しぶりに行った弦楽器フェアで,タングステン製のテールガットというものを見ました.「音が締り,レスポンスやバランスが良くなる」というなかなか魅力的な言葉が並んでいました.

個人的に興味津々なのですが,実際に使われたことのある方がおられましたら,ぜひ使用後の感想をお聞かせ下さい.
私は知らなかったのですが,新製品と言うわけではなく,何年も前から販売されているもののようです.

実際に自分で試してみるのが一番なんでしょうが,なにしろナイロン製のテールガットの何十倍もの値段のものなので,少々躊躇しています.

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/11/29 15:51  ---227.61.201

いらっしゃいませ、ASさん。ストラッド店員です。

タングステン製のテールガットですが、やはり一番の特徴は音が締まるだと思います。
ただすべての楽器によい効果が出るかというと、やはり楽器の固体固体が違いますのでやってみないとわからないというのが本当の所だと思います。それでは!

投稿者:ミチ     投稿日時:2002/11/30 11:46  ---216.197.28

わたしは,チタンのテールガットを使ったことがあります。音はしまります。歯切れよく弾むような感じになりましたが,気のせいか,やや金属的な感じがしたのと,重厚さが乏しくなったので,元に付け替えました。もともと,どちらかと言うと硬い感じの音がする楽器だったので,さらにその特徴が強く出たようでした。楽器との相性だと思いますし,好みの問題でもあると思います。

投稿者:AS     投稿日時:2002/12/01 09:51  ---234.54.186

ストラドさん,ミチさん,ありがとうございます.

その後,検索サイトでも調べてみたのですが,チェリストの人は結構使っているみたいですね.

また,ストラドさんのこのQ&Aコーナーも検索でヒットしたのですが,そこにはタングステンのテールガットで音量が増大するとありました.

とにかく1回使ってみます.値段は高いけど,半永久的に持ちますと言っていたし.
楽器(バイオリン)装着後の感想は,また後日報告させてもらいます. 

ありがとうございました.

投稿者:AS     投稿日時:2002/12/18 10:14  ---192.131.70

使ってみました,タングステンのテールガット.

「エクセレントーン」という商品名のものです.
テールガットの留めネジが鉄系のものと銅系のものが同梱されており,これで音が変わるという,なかなかにこだわりの一品です.

まずは「鉄系」(こちらが標準)からスタート.確かに音が締り強い響きになったように感じます.とくにG線の明瞭度が増したような印象です.

そのまま数日間弾いていましたが,やや音がキンキンするような気がして,留めネジを「銅系」のものに交換.メーカの説明書では,銅系の方が響きが柔らかくなるということです.

先入観のせいかもしれませんが「鉄」から「銅」への変更で音が落ち着いたような印象です.

その後,現在までそのまま弾きつづけています.その間,室内楽のリハーサルや本番を経験しましたが良い感じです.ただしE線の響きがキツイように感じて,E線をプレーンのスチール弦からオイドクサのアルミ巻きに変更しています.ただし,これはリハーサルを行った練習室が初めての場所だったので,その影響の方が大きかったかもしれません.

総合的な印象としては,個人的には「○」です.
定価15000円(バイオリン用)という投資に値するかどうかは,装着する楽器にも左右されるかもしれません.私は,「付けてみたけれど合わない」という友人から中古で入手しました.もともと音がデカくて響きの強い新しい楽器よりも,オールドに向いているのかもしれません.ちなみに今回装着した楽器はハイアーチのオールドで,使用弦はG,Dオリーブ,Aシノクサです.

ほとんど見えない部分ではありますが,見た目はワイヤーロープみたいで,あまり美しくありませんね.気になる方には総金メッキの高級バージョンもあるようです.

以上,ご報告まで.