Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:?どうしたらいいでしょうか?
投稿者:ムムーキ     投稿日時:2003/01/06 18:52  ---136.134.122

 初めまして。チェロを始めて2年が経ちました。
 今、私は高校受験に向けて勉強をしていてここ最近全然チェロを弾いていませんで
 した。
 そして今日久しぶりにチェロを弾こうと思って楽器ケースから出して音だしをして
 いると、表板に小さな線のようなものが所々に入っていました。
 最初は傷かと思って、どうしよう!?と思っていたのですが、部屋が少し暖かくなっ 
 てその線を擦る様に触るとその線は消えてしまいました。
 そして部屋が少し寒くなるとまたその線が浮き出てくるのですが……。
 これはひびなのでしょうか?
 もう、どうしたらいいのかわかりません。ホント泣きそうです…(涙)
 とても不安なので出来れば、早めにお返事を下さい。
 よろしくお願いします。

投稿者:フィガロ     投稿日時:2003/01/06 21:02  ---226.106.88

ムムーキさん、はじめまして。
少し下のテーマ「チョロの保管」でも書いておりますが、私もまったく同じ経験を
しております。2年前の冬に初めて「発症」しまして現在に至っております。
部屋が暖かくなった段階で、その「線」をなぞると消えたように見えました。
新作のチェロではたまに発生するニスのひびのようです。原因は気温、湿度など
気候的な背景があるようです。楽器店でも相談しましたが、ニスの剥離まで発展
しないかぎり実害はないようです。たしかに外見はあまりよくありませんが(笑)。
かくいう私も発生当時は大慌てでしたが、今ではすっかり気にしておりません。
直す方法はあるようです。一昨年にたまたま来日中の作家に会って相談したときは
「ニスの表面を溶かしてヒビを埋める」ようなことを話してくれました。
私はそこまで気にしておりませんので、そのままにしていますが。

投稿者:ムムーキ     投稿日時:2003/01/07 12:01  ---136.134.122

 フィガロさん、ありがとうございます。
 返事をみて少し安心しました。
 それ程害がないのならばこのまま使う事にします。
 昨日はとても不安で、今日学校に行ってもずっと楽器の事ばかり考えていました!
 楽器を購入してもうかれこれ、7年くらい経つのですがこの様な事は始めてだった
 ので大慌てしてしまいました(笑)
 その「ニスの表面を溶かしてヒビを埋める」と言う方法は実際に修理を頼むとどれく
 らいかかるのでしょうか?
 ヒビ割れが進むということはないのでしょうか?対策などがありましたら、是非
 教えてください。
 よろしくお願いします。

投稿者:KS     投稿日時:2003/01/07 15:45  ---209.68.3

<ストラッドさん。具体的な金額等、不適切な内容でしたらどうか削除して下さい。>
ストラッドさんの専門に、出しゃ張って申し訳有りません。
下の「チェロの保管」で投稿していた KS です。
友人はチェロの見た目をもっと美しくしたい為に、制作者(S.C.)の下へ、日本の楽器屋さん経由で、其の内修理に出します。友人が頼っている楽器屋さんの場合、全面ニス割れの補修にイタリア迄の輸送料込で20−30万円位だった様に記憶しています。

投稿者:ムムーキ     投稿日時:2003/01/07 16:07  ---136.134.122

 そうだったんですか!?知りませんでした、ごめんなさい。
 そんなにかかるんですか…。私には到底無理なお話ですね…。
 気にせずに今の楽器を使います。
 いろいろとありがとうございました。

Q:チェロの保管
投稿者:フィガロ     投稿日時:2002/12/30 13:56  ---226.106.88

長きにわたりこのコーナーを拝見し勉強させていただいておりましたが
今回は質問をさせていただきたく思います。
イタリアの新作(2000年)チェロを持っております。
通常は部屋でチェロスタンドに立てかけております。
この部屋は北東向きで、朝から夕方まで陽が差し込むことは
ありません。ただ道路向かいのビルの照り返しがけっこうあり
部屋の書籍も室内に面している部分は日焼けしているくらいですので
楽器への影響を気にしております。
ハードケースにしまっておけば気にすることではないのでしょうが、
いつでも弾きたい時に弾けるようにできればスタンドに立てておきたい
と思うのですが。

なぜ気にし始めたかと申しますと、このチェロにはニス全体に細かい
亀裂が発生しているのですが(これはもうあきらめていますが)、指板
やテールピースの裏側では亀裂がほとんどなく、さらにニスの色そのもの
も他の領域より濃い(退色していない?)からです。
やはり、直射ではなくとも紫外線の影響はおおきいのでしょうか?
「いつもすぐに弾けるように」より楽器を大事に保管すべきなのかも
しれないですね。

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2002/12/30 16:30  ---03.105.149

いらっしゃいませ、フィガロさん。ストラッド店主です。

ニス全体の細かい亀裂(ニス割れ)ですが、私の経験則から想像いたしますと
陽射しの関係より、ニスそのもののたちのような気がいたします。
例えば、日本の気候に合わなかったり、元々ニス割れが起こりやすいニスを使用しているなどです。が、正確な事は見ないと解りません。

直射でなくとも、やはり陽射しは避けた方がいいと思いますが、
「いつもすぐに弾けるように」より楽器を大事に保管すべきなのか?
は、実際に楽器を使う方が決めるより他ないと思います。
しかし、高額な楽器であればあるほど「楽器を大事に保管する」方を優先させるべきであり
楽器屋の立場からは「楽器を大事に保管する」方をお勧めいたします。それでは!

投稿者:フィガロ     投稿日時:2002/12/31 00:27  ---226.106.88

ストラッド様、早速のご教授、ありがとうございました。
やはりそうですよね。「すぐに弾きたいので、スタンドへ・・」
は私のわがままであり、楽器のことを考えればハードケースで
保管するにこしたことはないわけですね。
もう少し楽器を慈しんだほうがよいかもしれません。
ありがとうございました。

投稿者:アンジェパパ     投稿日時:2002/12/31 10:49  ---120.94.17

 新作のチェロの管理は本当に難しいですね。
 私の友人も1990年のクレモナの名工のチェロを使用していますが、10年間ニスの変化にはナーバスでした。確かに、ニスはよく暴れたようです。(使用しているニスによってかなり差はあると思いますが)
 最近やっとニスも落ち着いてきて、最終的にはその楽器の製作者にニスの調整をしてもらったようです。
 今からケースに収納されるということですが、室温にはくれぐれも注意をされたら良いと思います。特に、夏に不在の時など思わぬ高温になってしまい、ニスの変化の原因になると思います。ケースに入れられていると、楽器とケースの接触面には要注意です。特にニスが変化しやすい箇所のようです。
 2000年のチェロということなのでいよいよこの夏が試練の時です。絶対に高温にしないようにすればと思います。(できれば、湿度も多湿にならないように)
 あと、ニスの褪色ですが、イタリアのコンテンポラリーだったらきっとゴールデンベースの赤色のニスだと思いますが、この赤は直射日光による褪色が一番激しいと聞きました。赤が抜けやすいそうです。モダンの楽器を見ても、もとはもっと赤かったという楽器が多くあります。直射日光に当てなければそれほど気にすることはないと思いますが、ニスが落ち着くまではいろいろと気苦労がありますね。

投稿者:KS     投稿日時:2003/01/01 12:36  ---07.64.98

私もイタリアの新作(1998年)チェロを持っています。
友人も同じ作家の同い年(1998年)のチェロを持っています。
私はハードケースの中、友人は出窓の下でチェロスタンドに立て掛けてます。
ニスは友人の方が幾分黄色く成っていますが、細かいひび割れ(ニス割れ)は私と友人の両者共全く有りません。
友人の別のイタリア新作(1995年?)チェロ{同様に出窓の下でチェロスタンドに(もう一台有るので全部で3台)並べて立て掛けている}はニス割れだらけです。
ストラドさんの仰る様に、ニス割れの原因は先ず保管の違いでなく、ニスの違いに拠る物でしょう。
私のチェロは哀しい事に、ケース内で接触していた所のニスに、布目(スウェード)の跡が付いています。
初めの数年(ニスが落ち着く迄)はスタンドに立て掛けて置いた方が良いと思います。

投稿者:フィガロ     投稿日時:2003/01/01 23:55  ---226.106.88

アンジェパパさん、KSさん、

アドバイスありがとうございます。
なるほど、ニスの個性なのですね。わたしのチェロは色彩こそ
綺麗(アンジェパパさんのおっしゃるゴールデンベースの赤色のニス)
なのですが、ニスそのものの出来はよくないようです。
今日、裏面の上部(ちょうど胸に当たる位置)のパフリング上のニスが
部分的にはがれ始めているのを発見しました(笑)。
音色は気に入っており、ニス以外は私にとってほぼパーフェクトな楽器なのですが。。
正月明けには楽器店に相談にいこうと思っています。
保管方法については、部屋を空けるときはカーテンを閉めるという
基本的な方法にたどり着きました。カーテンを閉めたことがなかったんです。
こうすれば極端な高温も避けられそうですね。

しかし、自分にとってはかなり無理して購入したチェロですが、
本当に気を使いますね。気を使いすぎて本来の演奏の方がおろそかに
なってしまいます。そういった意味では息子用に購入した中国製のチェロは
ある意味では本来の道具として、のびのびと気楽に使えるますね。
イタリア製の1/10程度の価格でしたが、なかなかやるなぁ、と思っています。
コストパフォーマンスはとてもいいですね。

投稿者:KS     投稿日時:2003/01/02 09:51  ---07.64.98

 フィガロさんのチェロのニス「出来が悪い」と言う訳ではなく、唯「気候と合わなかった」のだと思います。「出来」の性にされたんじゃ、チェロが可愛そうですよね。(今フィガロの結婚序曲を練習しています。速くって速くって弓が暴れ捲りです。フィガロさんのフィガロはモーツァルトから来てるのですか?)
 友人のニス割れしてるチェロもクレモナの名作家?の物です。何年作かは覚えてませんが、此の作家のチェロを空調加湿器等完備の楽器屋さんで見た事も有りますが、此れもニス割れしていました。でもイタリア本国では余りニス割れしないそうです。アジアの気候と合わないからだそうですが、、、「イタリアの気候」なんてスイッチの付いたエアコンでもない限り日本では管理出来ないかも知れません。ニス割れしたら乾いた証拠でハードケースにしまってもニスはくっ付かないと思います(実験はしていませんので保証は出来ません)。友人は完全に割れきって落ち着いてから修理に出すと言っていました。さもないと直ぐ又修理しなければならないから無駄?だと言いたげでした。でもニスが剥がれてしまったら其処だけでも取り敢えず直さないといけなそうですね。
 私の娘も中国製 3/4 チェロを友人から譲り受けて使っています。ハーゼがぴょんぴょん入った、綺麗で丁寧な確りした作りの楽器です。100 万円相当のイギリス製、ドイツ製チェロと比較しましたが(断然安い)中国製の方が音も作りも良いです(でも、中にラベルが貼ってないのが何となく不安を掻き立てます)。確かに、恐ろしくいい加減な楽器も混ざっていますが、良い中国製は馬鹿に出来ません。でも弓に関しては「まだまだ」のレベルみたいです。
(元旦早々当直に成ってしまった〜、今日は家に帰るぞ〜。)

投稿者:KS     投稿日時:2003/01/02 10:18  ---07.64.98

初めの数年はスタンドに立て掛けるべきだ、いやニス割れしたらケースにしまって大丈夫だと矛盾した意見を上げてしまって申し訳有りません。(帰れると思ったら此れから箱根駅伝の応援だ〜 箱根ビール蔵の中継地点で TV に映ってるかも知れません、、、。)

投稿者:川越     投稿日時:2003/01/02 13:14  ---52.152.166

はじめまして。何時も楽しく拝見しています。
少し気になったので投稿します。
私のチェロも、ニス割れだらけです。
1991年製のクレモナの楽器です。
ニス割れは表板に,約1mmくらいの幅で横にびっしり入っています。
裏板にはほとんど入っていません。確かに指板の裏には少ないです。
見た感じでは,表面には出ていなくて,何層か有るニスの下のほうの層にヒビが入っているように見えます。光のあたり方で良く見えたり,まったく見えなかったりします。ニスがはがれるとかそう言う感じではありません。
これは直すものなのでしょうか。友人によればそのうち無くなる(見えなくなる?)との事ですがどうなのでしょうか。
なお,私は製作当時から所有していて,ソフトケースで保管していました。

投稿者:フィガロ     投稿日時:2003/01/03 22:06  ---226.106.88

KSさん、ご返事ありがとうございます。

確かに、私のチェロもヨーロッパであればヒビがはいらなかった
のかもしれませんね。
ともあれ、ニスのヒビはあまり気にしておらず、満足はしているのですよ。
ただ、パフリング上のニスの剥離が気になっているので、対処が必要かな
と思っています。

フィガロというのは、私自身も練習中で苦労している曲から思い付きで
つけたHNです。あまり書き込みはしていないので固定のHNを持っており
ませんでした。

投稿者:KS     投稿日時:2003/01/06 11:36  ---209.68.3

川越さん;
専門外で僭越ですが、ニス割れ自体は、修理する必要がないと思います。
時間が経つと割れは沈んで目立たなく成り、きっと「味?」に成るのでしょう。
ニス割れが重く、剥がれて来たり、割れが表面から板迄ニス全層に達した場合等に補修が必要なのだろうと考えます。
ストラッドさん如何でしょうか。

投稿者:かめ     投稿日時:2003/01/06 13:31  ---196.104.75

ニスの割れということで盛り上がっていますが、本当に割れでしょうか。
割れと思っていて、実はしわではないでしょうか。

ニスは楽器にたった一回塗られるものではありません。
製作者にもよりますが、だいたい数十回塗られています。

一層のニスが固化するのには数年かかります。
だとすれば、数十回塗り重ねられるニスが完全に乾燥するには
数十年かかるわけです。
当然、製作者は一本の楽器を作る為に数十年かけてはいません。
ということはどういうことであるかというと、1回塗ったニスが
べとつかなくなる程度で次のニスを塗っていくんです。

こうしてできあがった楽器がユーザーの手に渡るわけですが、
そこから先、ニスが固化する環境がそれぞれ違いますから
ニスにも様々な変化が現れてきます。褪色もその一つです。
また、ニスは乾く段階で水分が抜け、収縮していきます。
これが一層一層積み重なっているわけですから、ニスにしわがよって
ニス割れのように見えるわけです。

よって、気にすることはないと思います。
もちろん、楽器が割れてしまった、傷を付けてしまったなどで
木の地肌まで届くようなニスの割れに関しては修復が必要ですが。

褪色に関しても、ストラドなどのオールド楽器のきれいなゴールデンイエローは
元々の赤色のニスが褪色して出来た色のようです。
考えても見てください。全く日光を当てないで保管することは殆ど不可能だと思います。
窓のない部屋でしか楽器を弾かないのならまだしも、そんなことは非現実的でしょう。

新作のぴかぴかしたニスや、赤い色は確かにきれいですが、
それを永久に持続させたいのなら、ウレタンニスやラッカーを
塗るしかないでしょう。楽器としての機能は落ちてしまいますが。

楽器は飾るものではなく、使うものですから、ニスの変化や褪色は
年齢を経てできあがっていく味と見た方がいいと思います。

投稿者:KS     投稿日時:2003/01/07 16:04  ---209.68.3

かめさん、有難う御座います。
ニス割れの正体は「割れ」でなく「しわ」だったんですか。
(「割れ」と「しわ」と別々で有るのでしょうか。)
(友人御用達の楽器屋さんの話では「湿度の高い所でニスが急激に乾くと出る。」のだそうです。)

Q:湿度について
投稿者:Terry     投稿日時:2003/01/04 20:26  ---202.228.157

DAMPIDの役割についてですが、楽器店から、DAMPIDの使用は 楽器にとって良くないということを 聞きました。 Dampidから水が漏れることがある上に、水が乾燥して無くなったときに、急な湿度の変化で楽器にひびが入ったりすることがあるらしいのですが、本当のところ、どうなのでしょうか?もし、Dampidを使わないのなら、どういう手がほかにあるのでしょうか?

投稿者:Terry     投稿日時:2003/01/04 20:29  ---202.228.157

P.S.この事に関しては、古い楽器を持ってる方には特に、敏感になった方が良いということです。

投稿者:AS     投稿日時:2003/01/04 22:13  ---234.96.5

Terryさん,

非常に乾燥した状態の楽器にDampitを使う場合,万が一水滴が漏れると,楽器が急速に水分を吸って変形し,逆に亀裂を呼ぶ場合があるということを楽器店で聞いたことがあります.

ただし,これはDampitの使用上の注意点(軽く振って付着した水分を飛ばした後,表面の水分を拭き取る)を守っていれば心配はないように思います.

またまたギターの話なのですが,昔のギタリストは,冬場の乾燥期には大根を輪切りにしてケースの中に入れていたそうです.これだと常に適当な水分がケース内に補われ,水滴が漏れる心配もなさそうですが,「バイオリンケースに大根?」というのもなんなので,私はDampitを愛用しています.

投稿者:弦一郎     投稿日時:2003/01/04 23:21  ---02.79.152

日本でDAMPIDは、必要ないでしょう。

アメリカのNevada州では、オールドで使う人が多かったように記憶しています。モダンや新作では必要ないでしょう。確かに乾燥しすぎると音がガサガサします。

使っていた友人は、乾燥している時期には演奏会の前日から入れておくと言っていました。

投稿者:ヒル     投稿日時:2003/01/06 15:49  ---163.198.5

はじめまして。私はヒル商会のバイオリンを使っています。
この楽器を買うときに、お店の人に湿度には気をつけるように、と言われました。
50〜60%が最適だとのことで、私はdampitを求めたのですが、
あれはf孔から落ちて板を割ることがあるので使わないようにとのことでした。
もう1本別のバイオリンもあるので、部屋全体を加湿器で加湿することを勧められました。

投稿者:いちご     投稿日時:2003/01/06 20:18  ---205.45.2

私も、楽器やさんにDAMPIDを買いに行って、
使わないほうがいいといわれ、買わずに帰りました。
私の楽器は、新しく元気なので、必要ないと言われました。
むしろ、楽器を傷める危険もあるからと・・・。
オールドの楽器では、使ったほうがいい場合もあるが、
取り扱いは難しいとのことでした。

投稿者:AS     投稿日時:2003/01/06 22:29  ---234.54.76

う〜ん,Dampitの評判は良くないようですね.

Dampitは,演奏中も付けっぱなしにできるということでは画期的ですが,未塗装の楽器の内側に水分を含んだチューブを差し込むというのは,たしかにあまり気持ちのよいものではないですね.

私は楽器屋さんから,「最近ではほとんどの場所でヒートポンプ式の暖房が使われており,室内が異常に乾燥していることが多いので,冬こそ湿度対策をすべきです」との忠告を受けて加湿器を使うようになりました.

私の周辺でもDampitを使っている人は多く,私も何の疑問もなく使っていましたが,乾燥についてそれほど神経質に考える必要はないんでしょうか?

投稿者:KS     投稿日時:2003/01/07 13:45  ---209.68.3

 シカゴの冬は寒く暖房をがんがんに入れます。部屋は目一杯乾ききり、Dampid は必需品でした(オールドのフレンチのヴァイオリンとアメリカ製の新作ヴァイオリン、アメリカ製新作チェロ、その他多数の分数楽器を看護?していました。)此方で買ったケースには、湿度維持用のスポンジ入りのチューブ(弦ケースの反対側に)がセットされていました(ムサフィアとゲバ)。Dampid は全ての楽器に、振り回して水切りした後、廻りを拭いて(楽器のfでなく)ケース内側のポケットにしまっていました(先生に教わった方法)。
 日本に戻ってからは Dampit を使っていません。北海道は知りませんが、少なく共本州では冬でも先ず Dampid を必要とする程乾燥しません。乾燥具合が全然違います。却って多湿でトラブルが多いですよね。(夏の話ですが;友人のヴァイオリンは膠がふやけてネックが御辞儀?してしまいました。)

Q:指板 と 弦
投稿者:Terry     投稿日時:2003/01/04 20:33  ---202.228.157

弦の高さは、指板からどの高さが、適しているのでしょうか?わたしのがっきは、G線は6mm弱、E線は4mmです。低くするとどういう点が善くなり、どういう点が悪くなるのですか?もっと音が出しやすくなりますか?

投稿者:弦一郎     投稿日時:2003/01/04 23:10  ---02.79.152

Terryさんへ英語でお返事したことがありました。よく読むと、フォントがないから、日本語では書き込めないけど、読む事は出来た様ですね。先回のお返事を日本語に直して見ますね。

7/8か3/4の駒を使ってご覧。うまくいくかもしれないよ。低音の力木と魂柱の位置が大切なのであって、駒の大きさは大きな意味を持たないよ。

最近の駒の質がよくないというご意見に対しては同意します。乾燥が足りないからなので、切る前に電子レンジで暖めて、水気を飛ばせばよろしい。経年変化で乾燥した駒の音とは比べ物にならないけれど、生木の様な駒とは雲泥の差があります。

G線は6mm弱、E線は4mmというのは、標準ですが、低いほうが押さえやすいのは自明でしょう。左手のピチカートの時には、高めの方がよいと思います。大きな音を出したとき、指板に弦が接触するほど低かったらいけません。
http://www.centrum.is/hansi/mesvioli.html
では、E線3.25mm、G線5.5mmになっていますね。
指先が太めの人は高くても弾けますが、指先が細い人は、低くないと弦が押さえにくいでしょう。指先の細い人にとっては、左手のピチカートは、弦高が低くても容易に出来ます。
駒の高さは音に影響しますが、指板からの弦高は音には影響しません。

投稿者:アンジェパパ     投稿日時:2003/01/05 10:38  ---120.94.17

 年末に初めてこのサイトを見つけたものです。
 昨日、過去の記事を読ませていただきました。皆さんの知識と経験、そして情熱には感服しました。
 さて、指板と弦の関係についてですが、これは非常に興味深い問題です。ハイポジションをよく使う場合は特にそうです。
 弦高の基準は、テリーさんや弦一郎のおっしゃる通りだと思いますが、楽器によっても(弦高が高くても弾きやすい楽器はあると思います。)奏者によってもベストの状態はかなり差があるように思われます。(基本的には弦一郎さんのおっしゃる通りだと思います。)
 私の場合は、どうも弦高が少し高めの方が自分の好みに合っているようです。弦高の低い楽器
から受ける印象ですが、音のまとまりはよいのですが、ダイナミックレンジが少し狭くなるように思えて仕方ありません。(これはあくまでも印象です。)                 駒の高さが低いからそうなってしまうのかも知れませんが、以前、私の友人が駒の高さを変えずに、指板からの弦高を低くした時も同様の印象を受けました。(指板の下に薄い木を当てて、指板を上げて弦高を下げた。)ですから、「駒の高さは音に影響を与えますが、指板からの弦高は音に影響しません」と言う弦一郎さんのご意見には少し疑問が残ってしまいます。
 弦高が高くなると自ずと弦を押さえる指の質量を必要とします。指の質量が増すと充実した音が出やすくなると思います。(因果関係はよく分かりませんが)
 そこで私の弦高の基準ですが、1.高音におけるすばやい移弦において、指が他の弦にあたったたりもつれたりしない。2.高音における半音階の下降グリッサンドで指が痛くならない。3.高音における重音が無理なく押さえられる。といったところです。
 

投稿者:弦一郎     投稿日時:2003/01/06 18:01  ---94.14.65

[アンジェパパさんの「駒の高さは音に影響を与えますが、指板からの弦高は音に影響しません」と言う弦一郎さんのご意見には少し疑問が残ってしまいます。]
との御意見、理屈の上からも正しいような気がいたします。弦を深く押えるということは、それだけ弦に当たる指先の肉の量が多いのですから、指先の肉の量が違う小指で弦を押えたときと薬指で押えたときの違いの様なものが感じられるはずですね。私自身、弦高だけ変えたヴァイオリンは、ハイポジションを真剣に較べていませんでした。知ったかぶり、失礼いたしました。

アンジェちゃんは、ヴァイオリンの音が好きですか?一緒に歌ってくれますか?

Q:楽器保管の温度下限は?
投稿者:rio     投稿日時:2003/01/01 02:06  ---132.221.204

新年明けましておめでとうございます
仕事の関係で、この冬、東京から青森県下北郡の寒立馬で有名な尻屋崎に引っ越しました。これまでは、暑さには気をつけており最悪でもケースに入れたままの状態で室温30度未満になるように室温を調整していました。
ところがこの地では、半日家を空けると室温がひどいときで氷点下10度になります。(12月28日とうとう到達しました)かといって、留守の家でストーブを炊くわけにもいかず、困っております。
ここまで低いと、楽器に悪影響があると思うのですが、一般に保管温度の下限はどのくらいなのでしょうか?

投稿者:アンジェパパ     投稿日時:2003/01/02 10:27  ---120.94.17

 楽器保管の温度の下限は専門家でないのでわかりません。
 しかし、急激な温度変化(低温化)による影響で一番考えられることは、ペッグの緩み(黒檀とメイプルの温度変化による伸縮率の違いによって生じるのではないかと思います。)による弦の急激な緩みではないかと思います。それによって駒が倒れたりするようなこともあると思います。下手をすると、テールピースの金具によって表板を傷つけたり、最悪の場合表板を割ってしまいます。
 もう一つ考えられる事は、魂柱が倒れることです。これもメイプルとスプルースの伸縮率の違いによって生じるのではないかと思います。近くに弦楽器専門店があればすぐに対応できるのですが、田舎にいると魂柱の倒れも難儀なものです。
 そこで、対応策なのですが、まず楽器ケースを床に絶対に置かないことです。(床は結構温度が下がってしまいます。)テーブルか何かの上に必ず置いておくことです。そして、楽器ケースの中の楽器も布か何かで包んではどうでしょうか。そして、駒の倒れによる表板の傷つきを防ぐために、テールピースの下に布でも当てておくと良いとおもいます。後、考えられる事は弦を半音程度下げておけばと思います。

投稿者:Terry     投稿日時:2003/01/03 22:33  ---202.228.143

温度が低くなった時、気を付ければならないことは、湿気の事です。Dampitをつけるべきでしょう。

投稿者:rio     投稿日時:2003/01/04 01:36  ---132.221.219

アンジェパパさん、Terryさん アドバイスありがとうございます。

保管場所、テールピース下の布、弦を緩めること、ケースを断熱材(断熱効果の高いエヤーキャップ)でくるんでおくことは早速実行しました。
Dampitの件ですが、先日、ケース付属の湿度を調整するためのチューブ内の水分が凍り、その後融けてケース内に水がたれるということがありましたので、Dampitも同じように「凍って→融けて」になってしまうのではと心配です…

弾くときに、冷え切った楽器が汗をかくこともあり、ケースを断熱材でくるんでもだめな場合には、一日中部屋の中で暖房ができるような対策を検討するしかないのでしょうね。

投稿者:アンジェパパ     投稿日時:2003/01/04 10:04  ---120.94.17

 冷えきった楽器を暖かい部屋で弾くとよく結露(汗をかくというのでしょうか)しますね。私もよく経験します。そんな場合、私は布でその水気をとって練習を始めますが、楽器のニスにはよくないとは思います。しかし、他によい方法を知りません。どなたかよい方法をご存知でしたら教えていただければと思います。
 寒冷地における楽器の管理は、テリーさんの言われるように、湿度にかなりナーバスにならなくてはいけないと思います。暖房による低湿度は楽器の表板の割れとゆがみにつながるようです。湿度は高いより低いほうが要注意のようです。
 

投稿者:rio     投稿日時:2003/01/06 04:34  ---132.221.174

アンジェパパさん いろいろ情報ありがとうございます。
湿度対策は、以前工房の人から「ケース内に綿のハンカチを入れておくと適度に湿気を吸うので乾燥対策になる」と教えてもらいました
現在イタリーのM社の四角いケースを使ってますが、ケースの中は、Vnを薄いバンダナ2枚で包みその上に手ぬぐいをかけ、ケースに付属の布をかけ、更に手ぬぐいをかけてからケースを閉じています。いまのところこれで極端に乾燥しすぎたことはありません。Dampitより効果は地味ですが安全な方法だと思います。私の楽器は1987年製なのであまり気を使わなくてよいだけなのかもしれませんが…温度対策ですが、とりあえず外出するときは羽毛布団に包んで置くようにしました。

Q:オレンジ
投稿者:とっつあん     投稿日時:2002/12/30 12:44  ---221.91.226

こんにちは。時節柄というか、少々アホな質問かもしれませんが・・・
先日、お正月用の門松を飾っていたら、手に松脂がべとべとについて
しまいました。普通の石鹸でも、なかなか落ちませんでしたが、
最近流行のオレンジの皮の成分(たぶん、リモネン?)入りの洗剤を
つけて、少々時間をおいたら、ベロベロはがれてきました。

ところで、Vnなどにこびりついた松脂を落とすのに、この手の洗剤を
ちょっとつけたり、オレンジの皮でこすって、いいのでしょうか?

市販のクリーナー以外の裏ワザになるかしら?

大手家電のS×NYでは、発泡スチロール梱包の回収にリモネンを使って
ますよね・・・・発泡スチロールが溶けるのですけど・・・

投稿者:ストラッド店員その     投稿日時:2002/12/30 16:05  ---03.105.149

いらっしゃいませ、とっつあんさん。ストラッド店員です。

オレンジの皮ですか、試した事はございませんが、ニスを痛めそうな感じがします。
基本的に楽器を磨くのに「「油性、その他の科学的な溶剤は絶対に使ってはならない。」
です。やはり専用の物が一番安心して使えると思います。それでは!

投稿者:とっつあん     投稿日時:2002/12/31 01:26  ---221.91.226

回答ありがとうございます。
天然モノだから、いいのかなあ・・・なんて思ってしまいました。

やはり、まずは、専用のものなのかなあ。

投稿者:terry     投稿日時:2002/12/31 06:13  ---202.228.133

今日は! 私の友達で 試した人が居ますが、 やはり 良くないようです。 P.S. STRAD様 日本語の FONTを DOWNLORD しました。御迷惑を おかけして すみませんでした! では又!

投稿者:AS     投稿日時:2002/12/31 12:16  ---234.96.3

とっつあんさん,こんにちは.

ギターの指板の保護,クリーニングにはオレンジオイルがよく使われています.
私はバイオリン指板のクリーニングにも使っていますがとても良いですよ.ただし指板をクリーニングするには弦を全部はずさないといけないので,頻繁にやるべきものではないと思いますが・・・.

また,新品の顎当てなどに価格のシールがベッタリと貼ってあって,剥がすのに苦労することがありますが,これなどもオレンジオイルで見事に剥がすことができます.

オレンジオイルは塗装部にも使えると書いてありますが,基本はエボニーやローズウッドなどの未塗装の木部に使うべきものと思います.デリケートな弦楽器のニスの部分には使わない方が無難でしょう.

投稿者:とっつあん     投稿日時:2003/01/01 14:24  ---221.91.226

terryさん、ASさん、アドバイスありがとうございます。

そうかあ、本体のニスの部分はダメけど、指板やネックあたりでは、有効そうですね。
指板あたりで試してみようかしら。

投稿者:AS     投稿日時:2003/01/01 15:28  ---234.1.220

とっつあんさん

オレンジオイルを試されるのであれば,楽器専用のものを使うことをお勧めします.ギターを扱っている少し大きな楽器店に行けば売っています.一瓶1000円ぐらいです.
指板に使う場合でも,ごく少量で十分なはずです.くれぐれも使いすぎにはご注意を!

Q:古い木材
投稿者:ミー     投稿日時:2003/01/01 12:21  ---31.251.196

明けましておめでとうございます、
前にバイオリン製作者の方から私の作る楽器は
古い材料(200年ぐらい前)を使っているので音が良いという内容
の話を聞きました
製作者が同じばあい本当に古い材料を使うと音が良くなるものですか?

投稿者:KS     投稿日時:2003/01/01 13:12  ---07.64.98

御目出度う御存居ます、今年も少しでも上手に成りますように、良い音で皆様の楽器が鳴りますように(新年早々仕事だー、今は昼休み、、)。
材料が全てではないので、一本一本弾き比べてみないと何とも言えませんよね。
でも良い質の木(板)がきちんと保存されていたのなら、古い木を使って作った楽器の方が、良い音は出易いでしょうね。
勿論単純にオールドの音という訳には行かないでしょうが。

Q:チェロの購入について
投稿者:Mi     投稿日時:2002/12/29 15:16  ---104.140.233

はじめまして。
チェロを始めてまだ2ヶ月ほどですが
レッスンで必要なため購入を考えています。

レッスン先ではスズキの楽器であれば世話をしていただけるそうですが
ネットでチェロの購入について調べていても
「スズキの楽器を買います」っていう話はあまり見かけませんので
あんまりなのかなぁと思ったのですが
実際のところはどうなんでしょうか?

今はとにかくスズキの一番安いものを買って
ある程度弾けるようになってからグレードアップをするか、
今からそれなりの楽器を買ってしまったほうがいいのか、
安いものと言っても20万以上はするわけですし、
自分で選べるほど弾けるわけではないだけに迷ってしまいます。

それなりと言ってもケース込みで60万ぐらいでと思ってるのですが
必要であればもう少し出すことも可能です。
初心者が使う楽器としてはどの程度のものが妥当なんでしょうか?

ついでですが、
ネットでよく見かける6万程度の楽器というのは
スズキなんかと比べてどんな感じなのでしょうか?

質問が多くなってわかりづらいかもしれませんが
よろしくお願いします。

投稿者:よしたか     投稿日時:2002/12/30 00:58  ---219.236.105

***** ストラッド様 本内容が不適切でしたら消去をお願いします *****

Mi様 はじめまして。以下のことは全くの個人的意見としてお聞きくだされば
と思います。また、私は楽器メーカの関係者ではありません。念のため。

一部、意図的に廉価に作ったグレード(主にプレス品)を除けばを国内メーカ
の物はよく出来ていると思います。少なくとも同価格帯のヨーロッパ製より
は良い性能を潜在的に持っていると思っています。

メーカから運送された後、店頭に並べる際に弦、駒、魂柱等を再調整をする
のがですが、国内メーカだからと手抜きをして楽器の調整がいい加減な場合
もあるようです(当然良い音はしない)。そういう意味では良い楽器を探すに
は、まず良い楽器店を見つけることが大切だと思います。

ただ、最近は中国製の良いものが増えてきているようなので、価格性能比に
おける国内メーカ品の優位性はやや薄れてきているのは事実だと思います。
だからといって、あまりに廉価な楽器はお勧めできません。いかに人件費や
材料費が安いと言っても、ものには限度というものがありますから、廉価な
物は廉価になるように作られている理由があると思ったほうが良いでしょう。

また、中国製は玉石混合でよく選ばないといけないのに対し、国内メーカは
品質が安定していると思います。

以上のことは弓についても言えると思います。いずれにせよ国内メーカ品の
実力は決して劣っているわけではないのに、なぜか楽器店からは修学用とし
て軽く扱われているのが残念です。どこの国の楽器であろうが、もっと客観
的に評価される方法があれば良いのに思っています。

長々と失礼致しましたが、一日も早くMi様が良い楽器とめぐり合えますよう
お祈りいたしております。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/12/30 15:31  ---227.61.243

いらっしゃいませ、

具体的な個人名やメーカー名が出なければ、規約に反さないので大丈夫です。

国内大手メーカーの楽器は、初心者が使うのには安心ではあります。
理由はサイズが非常に正確に作られている、またメーカーによるクレームが効く
というのが最大の理由です。

大手メーカー以外の廉価な楽器は、サイズやペグの状態、駒の状態などがちゃんとしているか確認しないと、後で余計金額がかかってしまう事がありえますので、注意が必要です。そう意味では、初心者の方にはあまりお勧めできません。
それらの事をちゃんと説明してくれて、「それゆえに安い」と正直に言ってくれるお店では安心して購入できると思います。それでは!

投稿者:Mi     投稿日時:2002/12/31 20:13  ---217.105.191

よしたかさま、ストラッド店員さま
返信ありがとうございました。
どこのものというよりも、
信頼できる良い楽器店で購入することが
一番大切なことのようですね。
年が明けたら、探しに行きたいと思います。
気に入ったものが見つけられるとよいのですが。

Q:楽器の年代について
投稿者:しげぼん     投稿日時:2002/12/26 01:24  ---220.24.140

こんばんは。今度は楽器の年代について質問したいと思います。
一般的な話なんですが、皆様のご意見、特に専門家の方のご意見をいただければと思っています。

先日、ヴァイオリンに関する書物を読んでいると、
ディーラーなどは、楽器の板を観察するだけでほぼ年代(10年の誤差の範囲で)を特定できると書いてました。
さらに、超一流のディーラーになると、数年単位で特定できると書いてました。
オールドヴァーニッシュなど、特殊な仕上げのものを除き、
本当に年代を特定できるのでしょうか?

できるのであれば、素人でもわかるような「コツ」ってあるのでしょぅか?

投稿者:弦一郎     投稿日時:2002/12/26 13:00  ---94.14.65

木の一部を切り取って放射性元素の半減期から測定すれば、いつその木が切られたか、有る程度の誤差はあっても判るでしょう。

もう一つの可能性は、年輪年代学です。この方法だと、その木がいつ以降植えられたか若しくは生えたか、いつ以前に切られたかを正確に決めることが出来ます。

有名な鑑定家が年代を特定すると、その真偽に関らず、市場でそういうことになります。ストラディバリウスやデルジェス等、有名な作家だと、その所在と特徴が既に明らかになっているので、ほぼ正確にわかりますが、全ての作家の物が正確に判るはずはありません。

素人でも判るような「コツ」など、あろうはずはありません。もしあれば、「鑑定家」と言われる人々の職業がなくなります。

鑑定は、科学の領域ではなく、信仰の領域なのかもしれません。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/12/26 13:53  ---227.61.243

いらっしゃいませ、ストラッド店員です。

この手の鑑定の話は、何より経験が大事ですので、簡単に解るというのは難しいです。

科学的に証明するというよりも経験で判断する事が多いでしょう。
オークションのスペシャリストは楽器に予定価格を付ける他に「何年頃作られたか」ということも鑑定いたします。その数は一生のうちに何万本〜何十万本の楽器を見る(それも高級な楽器から低級な楽器まで)ことになると思います。そして初めて解るレベルになると思います。数を見ないと見えてこないことはたくさんあると思います。
鑑定ということになるとディーラーより、オークションのスペシャリストの方が当店では信用する、これが大きな要因です。
店主も鑑定眼を身に付けるのに、このオークションのスペシャリストの意見をを大変参考にしております。

店主などは若い頃からずいぶん楽器を見ましたが(数千本程)まだまだ足りないと常々言っております。しかし大体の年代は見てわかるようになって来たと申しておりました。

ただしこの年代の鑑定も必ず「私の意見によれば」というのが必ず付きます。
それでは!

投稿者:しげぼん     投稿日時:2002/12/27 00:14  ---220.24.140

ありがとうございます。
結局、楽器の年代の特定と言うのは、経験則上ということなのですね。
我々素人は、いかに信頼できるお店を見つけるかに力を注ぐべきなんでしょうね。

投稿者:弦楽器     投稿日時:2002/12/27 01:00  ---17.248.88

こんばんは。
サザビーズ、やクリスティーズのestimete 価格は
出品者の希望よりも専門家の鑑定した価格を反映している
と考えていいのでしょうか?

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/12/27 14:40  ---227.61.243

estimete(予定落札価格)は一応出品者の希望最低価格も考慮に入れて決定いたしますが、あまりにも極端な場合はオークションが成り立たないので却下されると思います。
(店主がロンドンで予定落札価格の事で出品者とオークション側がもめているのを見たことがあると申しておりましたが)

出品者も絶対に誰も手を出さないような金額を付けても、手数料だけ高くなり、誰にも落札されず、手数料だけ損をするという悪循環を避けるために、オークションのスペシャリストの決めた予定落札価格に従うのが普通ではないでしょうか。

予定落札価格は、通常その楽器の価値より少し低めに設定されます。
誰も手をあげないオークションは盛り上がりませんからね。それでは!

投稿者:アンジェパパ     投稿日時:2002/12/31 18:15  ---120.94.17

 estimeteは、もちろんその時のその楽器のオークションにおける相場だと思いますが、(同じメーカーでも状態によってかなり違いますが)その設定には会社によって微妙な違いがあるように思えます。気のせいか有名な会社ほど少しestimeteが高い気がしますがどうなんでしょうか。何かプライドのようなものさえ感じます。それと楽器の流行もestimeteを見ればよく分かりますね。また、落札価格によって、次のestimeteもかなり変化しているように思います。例えば、モダンイタリーのしっかりしたものはこの10年でestimeteがやたらあがっています。

Q:松やにについて.
投稿者:terry     投稿日時:2002/12/31 06:25  ---202.228.133

昔、話に聞いたのですが、G.BERNARDEL の アルミ缶に 入っているものが、凄くいいと、聞いたのですが、もう売られてないようですね。ところで、いくらでもいいのですが、どこかで 手に入れることは もう出来ないのですか? 4、5年前、一回使ったのですが とても良くて、どうしても欲しいのですが...

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/12/31 12:37  ---227.148.115

いらっしゃいませ、terryさん。ストラッド店員です。

この手の詳しい話は問屋さんが得意なのですが、あいにく年末の為、営業外で聞く事が出来ませんでした。おそらく生産中止となっていると思います。
手に入れる方法は、小売店で残っている物を探す他はないと思います。
当店の在庫もチェックしましたがありませんでした。すいません。それでは!