弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:初心者用チェロの購入について
投稿者:あーくん 投稿日時:2002/12/16 09:02 ---249.200.11
こんにちは。お世話になってます。
ぜひともご教示、アドバイスいただきたいと思い、久しぶりに投稿させていただきます。
さて、私はバイオリン弾きなのですが、以前から興味を持っていたチェロも弾いて
みたいと思い、先日、中国製の安価なもの(そのブランドでは最も高価なのですが)を
購入し、元プロオケの先生の個人レッスンを受けております。とても楽しいです。
チェロをはじめるに当たって、半年〜1年がんばって、ある程度の目安がつけば
「使える楽器」を購入しようと決めておりました。
まだはじめたばかりなので、もう少し先に購入することになると思いますが、
その購入に当たり、今から迷っております。
価格は50万円〜80万円くらいでアマチュアとして楽しめる楽器を考えておりますが、
その際、ある方(お店)は中国製の上級ブランドを絶対的に薦めますし、ある方は
「中国製はしょせん中国製で、まだまだ質が悪く、ついこの前も納品後にすぐにクレーム
がついてすぐに国産と替えた」などと、20年後ならいざしらず、今の段階では
ドイツ製にすべきとおっしゃいます。
ある意味ではどちらも正しいのかもしれませんが、深みにはまって抜け出せなくなってしまいました(笑)。
安直に考えますと、中国製の方が人件費が極端に安いでしょうから、「同じ値段」という
前提であれば、中国製の方がいいのではないかと思っています。また、チェロには、
経済的にも国名や製作者にはこだわらないつもりでおります。
それに、大雑把に言いますと、どちらかといえばドイツ系よりはクレモナ系の方が好き
なので、それなら中国製の方がいいのではないかと思っております。
そこで、50万〜80万程度の楽器で、同じ価格帯であれば、どちらがオススメと
思われるか、あるいは他の選択枝がありうるか、どんなご意見でもけっこうですので
教えてくださいませ。
それと、ストラッド様は、中国製は安いものは扱っておられるようですが、
同価格帯にいくつかブランドがあるようですが、このようなものは扱っておられません
でしょうか?できれば300出して商品の古い楽器が欲しいのは言うまでもないのですが。
長くなりまして申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2002/12/16 18:18 ---03.80.242
こんにちは、あーくんさん。ストラッド店員です。
>そこで、50万〜80万程度の楽器で、同じ価格帯であれば、どちらがオススメと
>思われるか、あるいは他の選択枝がありうるか、どんなご意見でもけっこうですので
>教えてくださいませ。
当店では中国製は低価格帯と考えて50万以上というのは扱った事がありませんのでなんとも言えません。この価格帯で意外といいのが、日本人製作の完全手工品という別の選択肢もあると思います。いずれにしろ、中国製にしろ、ドイツ製にしろ、日本製にしろ、楽器は一本一本違いますので、絶対的な事は言えないと思います。
中国製の安い価格帯の物は、当店でも扱いは可能です。それでは!
投稿者:あーくん 投稿日時:2002/12/17 08:09 ---249.200.11
ストラッド様、ご意見いただきありがとうございました。
考えてみると、確かに日本製という選択もありましたね!なぜか全く
眼中にありませんでした。
ストラッド様は鈴木も扱っておられるようで、良心的なお値段をつけて
いただいております。
この前、鈴木の18万円のプレス品を見たことがありますが、意外と
きっちり作ってあって驚いたのを思い出しました。
調べてみると、鈴木の定価70万円のものもあるようですが、これも扱って
おられますでしょうか?これは完全手工製なのでしょうか?
どうも50万円未満の楽器というのは、バイオリンに換算するともっと下
なのでしょうから、長く楽しめるとは到底思えないのです(偏見かもしれませんが)。
引き続きご教示いただきますようお願い申し上げます。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2002/12/17 10:23 ---227.61.243
スズキ製の楽器は取り寄せになりますが、全て取り扱って降ります。
特定のメーカー名が出てしまったため、ちょっとこの掲示板では詳しいことはお話できません。いろいろ問題があります。メールをいただければ当店のお勧めなどをお知らせいたします。それでは!
Q:開放弦の音がでない?
投稿者:pirol 投稿日時:2002/12/16 09:55 ---33.78.3
今年8月、新たにバイオリンを購入し、習い始めました。
G線を引くとビーンという金属的な音が時々入るようになったので、恐らく弦が古くなったのだろうと思って、弦をドミナント弦にすべて交換致しました。すると、G線のMr.ビーンは無くなったのですが、しばらくして今度はE線の開放弦を弾くと、ハーモニクスのようなキ−ンという音がでて、音が裏返ってしまって本来のE音が出なくなりました。特に、A線から移弦をして、E線の開放を弾くと必発です。この症状は、E線の開放から直接弾き始めたときやE線を押さえた場合にはでません。一体、弦に問題があるのでしょうか、楽器に問題があるのでしょうか?他に同じような経験された方はいらっしゃるでしょうか?
ちなみに楽器はReinhard Boenschというドイツ製の楽器です。この楽器に関する評価などその他情報もあればお願いします。
投稿者:あーくん 投稿日時:2002/12/16 10:27 ---249.200.11
こんにちは。
あまり参考にならないかもしれませんが・・・
音を出すとき、特に音の出だしの際、毛で弦を「つかまえる」感覚が必要
であると考えております。
以前、音に悩みはじめていたとき、「弦は弓でこするのではなく、
つかまえて引っ掛ける」ということを指摘され、ものすごく納得できたことが
あります。それからは、驚くほど音がよくなりました。
他の弦でもそうですが、特にE線に移弦する場合、その出だしに上述の感覚を
もって「丁寧に」弾くと、おそらく裏返ることはなくなるように思うのですが。
ただ擦るだけだと、特にE線は裏返りやすくなります。
お気に入りの曲を、いつもよりゆっくりと、弓で一音一音を大切に弾いてみて
ください。それでも改善されない場合は、楽器に原因があるのかもしれません。
「つかまえる」感覚を気持ちの中で有しているだけでも、かなり違うと、
個人的には思います。
失礼しました。
投稿者:あーくん 投稿日時:2002/12/16 10:35 ---249.200.11
↑に書き忘れました。すみません。
その「つかまえる」感覚を滑らかに行うためにも、「指運弓」が重要に
なってくると思います。
初心者の方には難しい技術ですが、最初はぎこちなくても、
意識して、運弓に合わせて指の屈伸を行うよう、練習してみてください。
半年もすれば、ある程度は体得できると思います。
もし「だれにでもわかるヴァイオリン奏法の知識」(レッスンの友社)を
お持ちでなかったら、ぜひとも一読してみてください。とてもわかりやすいです。
悩みを解決なさることをお祈りしております。
投稿者:野良 投稿日時:2002/12/16 15:06 ---125.28.242
開放弦でひっくり返りやすい弦というのはあります。
ドミナントのE線は使ったことが無いので、実際どんな弦なのか分からないのですが、
金メッキのしてあるE線やテンションの高いE線は、ひっくり返りやすい傾向があると
思います。
もちろん、あーくんさんのおっしゃるように運弓に問題があるために開放弦で
ひっくり返ってしまっているという事も十分考えられるでしょうが。
投稿者:弦一郎 投稿日時:2002/12/16 15:54 ---94.14.65
新作楽器によくある現象です。2〜3年引き続けると良くなると思います。
新作楽器は、指圧が効くという話をヴァイオリン製作者がしていました。胴体の駒の当たる位置の少し上の当り(弓が弦に当たる所の下)の特定の場所を親指でぎゅっと押してやるんだそうです。ストラッド店主さんは、御存知でしょうか?
怖いですね。お薦めしません。
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2002/12/16 18:34 ---03.80.242
最近は、すっかりこのコーナーは店員に任せっきりですが、久しぶりに店主です。
指圧の件は初めて聞きました。やはり私もお勧めいたしません。
ただ、前に倒れた駒を起こす動作や、魂柱の張りのチェックなどは、遠くから見ると指圧をしているように見えるかもしれませんね。
E線に関しては、この線だけは別物と考えられ、また金額もそれ程高くないので、いろいろな弦を試して、ご自分の楽器に合うものを探し出してください。
又、弾き込みや経年などによりこのような音はだんだん出難くなってきます。
投稿者:しげぼん 投稿日時:2002/12/17 00:30 ---220.25.188
こんばんは。
実は、僕もE線のその音、経験しました。
僕の場合は、ドミナントからインフェルド・赤に変えたときに鳴り出しました。
僕の楽器は24年前に購入したものなので、新作楽器ではないと思います。
また、今まで一度もこのような事にはありませんでした。
僕の場合、単純にE線の解放弦だけを弾いてもなりません。
ただ、曲、特にテンポの速い場合にその現象が起こります。
そこで、個人的感想なのですが、
ドミナントに比べ、インフェルドの方がよく響くことから、
弦自体の振動の幅(弦自体のしなりって言う方がいいのかな?)が大きく、そのため、知らず知らずのうち指に触れてハーモニクスのような音が出るのではないかなって思っています。
変えた当初は、弦をもう一度戻そうかっていう程困っていましたが、
左手に気を遣いながら弾いていると異音がでる確率も低くなりましたし、
さらに弦が古くなるにつれ、そのような現象はなくなってきました。
おそらく、弦が伸びきってしまい、振動の幅が小さくなってきたのかなって思います。
一度、解放弦を引く際に、左手を指板から離して弾いてみてください。
もし、異音がしなければ、おそらく、左手の問題だと思います。
投稿者:pirol 投稿日時:2002/12/17 09:03 ---33.78.3
皆様、いろいろとご助言ありがとうございました。
弦と楽器の相性を見ながら、これからじっくり弾きこんでいきたいと思います。
Q:MAX MILLANTのチェロ
投稿者:KENT 投稿日時:2002/12/16 04:03 ---93.21.60
こんにちは。たいへんためになるページでいつも拝見させていただいています。
LES PETIS FILS DE S.A.DELOUX.
ROGER ET MAX MILLANT
FL RUE de ROME PARIS
ANNE 1938
とラベルされたチェロが気に入って友人から譲ってもらおうと思っています。
この制作者について、楽器の相場など何か分かりましたらお教え下さい。
よろしくお願いします。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2002/12/16 17:40 ---03.80.242
こんにちは、KENTさん。ストラッド店員です。
外回りばかりで資料を調べる時間がなかったのですが検索エンジンで調べてみました。
「ROGER ET MAX MILLANT」でたくさんにヒットが出ましたが
どうやら上記はヴァイオリンの製作に関する本のようです。
楽器に関しては良くわかりませんでした。
資料に載っていたら又お知らせいたします。それでは!
Q:Riccardo Bergonzi と Alberto Vaccari
投稿者:s02944ty 投稿日時:2002/12/11 03:27 ---10.100.222
初めて書き込ませていただきます。
私は1989年製作Riccardo Bergonziを弾いているアマチュアの大学生です。
二年前にとある方の紹介でクレモナの数々のヴァイオリン工房を見て回り、その際ベルゴンツィの工房で彼から弓と一緒に直接購入しました。彼は忙しい中、全くもって失礼な来客に、とても親切に応対してくれました。彼が弦楽器フェアで来日した際も、年賀状?も。芸術家肌の素敵な紳士でした。因みに、もし日本で買ったら?の差額でヨーロッパ旅行が出来ました。ウフフ。彼の名前が過去ログに何度か登場して、少し驚きです。
未熟者で、楽器の良し悪しを言えません。周りは良い楽器だと言ってくれます。自分でも、毎日弾くようになって、音も鳴るようになってきたと思えるし、鳴らし方も分かってきたように思えます。まあ、二年前の経験も含めて、私の宝物です。
今回質問させていただきたいのは、もう一台の楽器についてです。
内部のレッテルは
Costruito da ALBERTO VACCARI
in Reggio Emilia nel 1972
となっております。購入したのは都内の楽器店で、弓を併せて140万程度でした。
鑑定書がついておりましたが、ちょっと手元にありません。申し訳ありません。実家に問い合わせていますが、なかなか返事が返ってきません。
もし上の楽器と製作者Alberto Vaccari氏についてお知りの事があればお教えください。
ネットで検索してみましたが、私では残念ながら情報を得ることが出来ませんでした。
自分の楽器についてもっと知りたいと思っています。よろしくお願い致します。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2002/12/11 10:52 ---227.61.243
いらっしゃいませs02944tyさん。ストラッド店員です。
ALBERTO VACCARIさんですが、当店のイタリアの資料に名前を見つけました。
イタリア語なのでうまく訳せませんが
1940年Reggio Emilia生まれ、1969年から活動する。師匠は多分Sesto Rocchiさん。
作品はクレモナスクールの形です。
と読めます。それでは!
投稿者:ぼこ 投稿日時:2002/12/11 12:04 ---209.68.3
Riccardo Bergonziの楽器を安く手に入れられてうらやましいです。それも製作してから10年くらいたったものを買えたなんてよかったですね。
自分のイタリア新作は、1999年製作で2000年に買ったのですが(もちろん日本の楽器屋で)、買った当初、ニスがまだ柔らかく、夏にケースの痕がついたり、弦を交換するたびに音色が落ち着かなかったり(調整してもらうともとにもどるんです)、ニスが滑りやすく駒がずつずれてその接触面のニスがはげたり(塗りなおしてもらいましたが)と、製作したてのものはそ管理が大変でした。3年たって今は音も落ち着きましたが。そのかかった費用はただでやっていただき、そういう意味では直接イタリアに行って買うより日本の楽器屋さんでよかったなと思いました。(もっとも現地価格の2倍ぐらいはとられているのでしょうが)
10年経っていれば、ニスも落ち着いているでしょうし、あまり楽器の調整の手間も少ないのでよかったですね。
ところで、Riccardo Bergonziさんは自分の製作した楽器に愛称をつけていますよね。Pietro Sgarabottoさんもそうかなと思いますが、s02944tyさんの楽器にはどんな愛称がついていますか?
投稿者:KS 投稿日時:2002/12/11 13:05 ---114.13.81
s02944ty さん、ぼこさん今日は。
Riccardo Bergonzi ファンの KS です。
黙って Read Only の積りでしたが、ぼこさんの「Riccardo Bergonzi さんは自分の製作した楽器に愛称をつけていますよね。」
に吃驚して投稿しちゃいました。
ぜんぜん知りませんでした。
本人に聞かないと解んないのですか?何処かに書いてあるんですか?
私事で恐縮ですが、Bergonzi さんの 1983 年作のビオラでファンに成り、今は Bergonzi さんの 2001 年作のヴァイオリンにも どっぷり ヴァイオリン、ビオラ共嵌っています。
(2001 の前は 1998 の Bergonzi さんのヴァイオリンを気に入っていましたが S. Conia さんのチェロを見に行った時にオールドの表、裏板を使った 2001 Bergonzi に出会ってしまい、可哀想ですが 1998 を下取りに出して取り替えて貰いました。
今のヴァイオリンは Bergonzi さん 2 代目です。)
Bergonzi さんは年に依って楽器の形もペイントも随分違いますね。
音も当然違うし、楽器の個体差も他の作者に比べて大きい様な気がします。
其の分、ぴったり来ると本当に最高ですね。
F. Ayo さんが R. Bergonzi 弾いてるの贔屓目無しでも解る気がします。
投稿者:ぼこ 投稿日時:2002/12/11 15:23 ---209.68.3
僕の知り合いのヴァイオリンはラベルに手書きで愛称が書いてありました。その人は一つずつに愛称が書いてあるといっていましたが、全部に書いてあるのではなかったのでしょうか?すいませんが他に持っている人はどうでしょうか?
投稿者:弦楽器 投稿日時:2002/12/12 00:36 ---17.248.103
私も、クレモナでRiccardo Bergonziにお会いしました。
ちょうど新しい楽器が1週間前に出来上がったばかりで
見せてもらいました。英語は堪能でした。
2日前に、アッカルドが弾きにきたと
行っていました。1998年当時(イタリアリラの時)
日本円で直すと、120万円位でと個人の私には行っていました。
楽器商にはもっと安価で出すそうです。(そんなことわざわざ
言わなくてもいいのに。。。)
芸術家肌でした。
投稿者:s02944ty 投稿日時:2002/12/13 01:53 ---10.100.222
>ストラッド店員さん
わざわざ調べていただいて、本当に有難うございます。もう少し出来るだけ情報を集めてみたいと思います。鑑定書出てこないかな・・・。
>ぽこさん
こんにちは。僕の楽器のラベルには愛称らしいものは見当たりません。イタリア語読めませんけど。鑑定書見たいなぁ。どこいったかな・・・。
nell'anno 1989 Riccardo Bergonzi
fece a Cremona (RB)
とあります。どれかが銘なのかな?多分無い様な・・・。日本に持ってきた際にやはりニスの変化が僅かにあったように思われます。特に修理などせずに使っています。今度調整に出す際に相談してみようかな・・・。
>KSさん
こんにちは。自分の楽器もかなり変則的な形をしていると思われます。前述のもう一つのバイオリンと比べると一回り大きく、横板の幅も広く取ってあります。自分にしっくり来ているか、残念ながら不勉強でなんとも言えません・・・。まだ自分の技量では楽器の能力を使いきれていないと思われ・・・。
>弦楽器さん
こんにちは。ベルゴンツィつながりの方々とここで出会えて幸せです。
某HPによると、フェリックス・アーヨも彼の楽器を愛用しているとか。イ・ムジチに縁があるのかしら。因みに浩宮皇太子もロンドン時代にクレモナ市長に彼の楽器を献呈されたそうです。そういえば、彼と会った際、私の父親のつけていた某国家機関のバッチを見て、これに似た日本のエンブレムを彫ったとか言ってたなぁ。色々な思い出を思いおこさせてくれますね。私は彼の知人の紹介もあったので、もう少しやすく手に入れたように思いますが、詳しい事はまた家族に聞き直して書きたいと思います。
12月の24日(クリスマスイブ!)に私の大学オーケストラのコンサートがあるんですよ。どちらを連れて行こうか悩んでます。そろそろ絞って練習しないと、やはり音の出し方という奴が若干違うような気がするんです。
投稿者:KS 投稿日時:2002/12/13 19:14 ---209.68.3
s02944ty さん、ストラッドさん、ぼこさん、弦楽器さん、皆様、今日は。A.Vaccari さんをさておいて R.Bergonzi さんの話にばかり行ってしまって申し訳有りません。ぼこさんは F.Bissolotti さんのヴァイオリンのオーナーさんだったんですね。何か凄い。下のログで見ました。
家に帰って鑑定書を見て来ました。ビオラが「nell' ano 1983 Riccardo Bergonzi fece a Cremona RB」1983 と RB(飾ったマーク)が手書きでした。愛称は無さそうです。
ヴァイオリンが「Anno 2001 Riccardo Bergonzi J.WERRO fece in Cremona Pagani?」2001 と J.WERRO と Pagani?(踊った様なサインで読めません)が手書きでした。1922 年作の表、裏板を J.Werro さんから手に入れたと別の所に書いて有りました。と云う事は解読不能の Paganiらしき名前が愛称でしょうか?
KS の独断と偏見の R.Bergonzi さん一口メモです。R.Bergonzi さんのヴァイオリンの特徴は German トーンのする Italian だと KS は勝手に感じています。甘い響きの中に細い金属の芯が入ったアルデンテトーンです。此処が他のクレモナ製作学校率の方々と違う個性だと思います。好き嫌いが分かれるタイプだと思います。おまけに音がでかい。K.Zuske や F.P.Zimmermann (N.Milstein も近い)の様な音色が好きな人間には堪らなく最高な楽器です。s02944ty さんは如何御感じでしょうか?今迄、目黒の S 楽器屋さんを中心に、下手で迷惑と恥ずかしいのを敢えて無視して 40 本位 R,Bergonzi さんの楽器を試弾させて頂いてきました。個人的には 1980 年代初期の若々しい作品が好きです。1980 年代のヴァイオリンは表板がフラットで黄色いニス(黄色の時代)を使っています。モデルはストラディバリですが、デルジズタイプに近いです。1990 年代は表板の隆起が高く成り、板厚が薄く成り、ニスが茶色に成ります(茶色の時代)。モデルはストラディバリですが、スタイナータイプです。2000 年からは隆起が小さくなり、でも上部(指板の下、ネックの方)は依然高いです。板も少し厚く成り、ニスは赤です(赤色の時代)。中間型?アマティータイプ?。皆様芸術家肌と仰有いますが、楽器の変遷からは研究者としての努力と苦労を感じます。好き勝手を書き殴って終い申し訳有りませんでした。
投稿者:s02944ty 投稿日時:2002/12/16 02:00 ---10.100.222
レス遅れてごめんなさい。今日某都内アマオケのベートーベンの第九を聞いてきました。うん、なるほど、私どものようなさらに底辺のアマチュアは演奏会にお客様からお金を取る以上、身の程をわきまえなければいけない、と感じてみたり。
ベルゴンツィの楽器が例の目黒の楽器屋を中心にに40本集中している、ということにまず驚きです。日本人ってクレモナのお得意様なんですねぇ。
おっしゃるとおり、1989年産の私の楽器は、「黄色の時代」の終焉期に位置しているようですね。出てきた彼の鑑定書?というか、保証書というか、それにはサイズと前後の写真、モデルはA.Stradivariとありますが、そのサイズがおっしゃるデルジズタイプ?かどうかは不勉強で分かりません。その下にさらに彼の字でなにやら書いてありますが、芸術的な筆記体を解読するのは至難の業のようです。英語なら推測できそうなものですが、恐らくイタリア語です。今度読めそうな人のところにコピーでも持っていってみます。Alberto Vaccariの楽器の鑑定書はどこへ行ったやら・・・。無くした訳ではないんでしょうが・・・。
音に関して、甘い音の中に金属的な響き、音量の大きさ、耳たぶアルデンテ。なるほど。そんな音が出せるようにがんばります(笑)。耳たぶか・・・。
Q:眠っていたバイオリン発見!!
投稿者:りょう 投稿日時:2002/12/14 17:30 ---153.213.26
初めて書き込ませて頂きます。
先日倉庫に眠っていたバイオリンを発見しました。
ラベルにはAntonius Stradivarius Cremonensis Faciebat Anno 1730と書かれています。
このバイオリンについて詳しく教えて頂けないでしょうか?
何分無知な者で、価値も作者も分かりません。
投稿者:弦一郎 投稿日時:2002/12/15 12:06 ---94.14.65
本物なら、天文学的数字の値段です。特に、1698年〜1730年の物は高値で取引されています。偽物なら、分数楽器で私も弾いていました。本物である可能性は、1/天文学的数字ですが、ロマンはありますね。
昔、古い小学校を解体するとき、本物であろうと思われるAntonius Stradivariusが出てきたと話題になったことを思い出しました。
投稿者:りょう 投稿日時:2002/12/15 14:07 ---165.199.210
弦一郎さん、ありがとうございました。
本物が1/天文学的数字だとすると、おそらく偽物でしょう。
その場合はやっぱり、安物でしょうね。
ロマンとして飾っておきます。
Q:オブリガート
投稿者:いちご 投稿日時:2002/12/12 21:50 ---205.45.2
バイオリンの弦について教えてください。
オブリガートのA線の巻きがほつれてしまいます。
2週間くらいでダメになることもあります。
「チューニングが下手だと長持ちしない。」
といわれましたが、私は、それほど、時間をかけてチューニングはしません。
また、神経質にしょっちゅうするわけでもありません。
ただ、練習が終わると、弦をこすって松脂を落とします。
それがいけないのでしょうか?
音色は気に入っているので、弦とうまくつきあって行きたいです。
先日、あきらめて、他の弦を張りました。
オブリガートの暖かみのある音が、やはり好きです。
なにか、チューニングのコツ、メンテナンスのコツがあれば教えてください。
よろしくお願いします。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2002/12/13 09:57 ---227.61.243
いらっしゃいませ、いちごさん。ストラッド店員です。
A線の巻きがほつれるのは弦をこすって松脂を落とす、というのに原因があるように思われます。乾いた布でこすると布の繊維が絡みつき巻き線のほつれの原因になると思います。
松脂を落とすのはアルコールが一番有効なのですが、万が一楽器に付いてしまうとニスを溶かしてしまいますので、石鹸液などを使うのが簡単です。
弓毛があたらない部分が汚れたら、オリーブオイルを使うと綺麗になりますが、松脂との相性が悪いので、松脂の付くところでは使わないでください。それでは!
投稿者:弦一郎 投稿日時:2002/12/13 15:25 ---94.14.65
オブリガートは、巻きが繊細です。普段松脂を落とすときには、軽く拭くだけにしましょう。一週間に一度、アルコールを脱脂綿に湿らせて、注意深く松脂をふき取るのが良いと思いますが、決して胴体にアルコールを付けないで下さいね。
投稿者:いちご 投稿日時:2002/12/13 17:32 ---205.45.2
ありがとうございます!
アルコールは自信ないので、
しばらくは石鹸液を採用してみます。
Q:ドミナント弦について教えてください。
投稿者:えつこ 投稿日時:2002/12/13 10:05 ---111.138.28
初めまして。このような投稿をさせていただくのは生まれて初めてなので、とても緊張しています。私は、現在社会人アマオケでビオラを弾いている者です。ビオラを初めて3年になります。(それまではバイオリンを十年くらいやっていました。)2年前に楽器を購入して以来、弦の選択にいつも悩んでおります。(バイオリンの時はさほど悩んだことがありませんでした。)購入当初はドミナントが貼ってあり、とても鳴りはよかったのですが、ウルフトーンも多くて「ああ、やっぱりこの楽器は失敗だったか?!」と、とても悩みました。次に「ダダリオ」の弦がいいぞと聞いて、張り替えてみましたが、鳴りが悪くなり(単に私の楽器に合わなかっただけでしょう!ダダリオ愛好者のみなさますみません)、その代わり、ウルフトーンもさほど気にならなくなりました。でもやっぱりあの「鳴り」が恋しくて、またドミナントに戻したところ、鳴りは復活、ウルフトーンも復活。むむむむむ。最近何となく同じドミナントのstarkという太さ(そんな種類があるのもこのころまで知りませんでした!)に替えてみたら、音色は柔らかくなり、ウルフトーンも弱まったのですが、音に迫力がなくなってしまいました!!本番間近になってこのような音色・音量の変化を経験し、現在ショックを受けております。
前置きが長くなってしまいました。このような悩み多き日々を経て、「自分の楽器には、ドミナントのSTARKじゃないものがイイらしい」という結論に達したのですが、それにしても、アルミ巻きやらシルバー巻き、MittelやらWeichなどよりどりみどりで、「究極の弦」に到達するのはいつの日か…。そこで皆様方のお知恵を拝借できないものかと、質問させていただきました。アルミ巻きとシルバー巻きの違い、弦の太さによる違いを、音色、音量などに関して教えていただけたら幸いに存じます。どうかよろしくお願いいたします。(なお、鳴りがよかった頃のドミナントの太さは、袋を捨ててしまったので、わかりません。)
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2002/12/13 11:58 ---227.61.243
こんにちは、えつこさん。ストラッド店員。
弦選びはプレーヤーにとって本当に難しく、楽器との相性などもありますので、永遠のテーマと言えると思います。がんばってご自分の楽器に合う弦を見つけてください。
弦の特性などは詳しく載っているサイトがございますのでご紹介いたします。
http://www.fukuhara.net/koufuku/info/strings_info.html
です。
ちなみにストラッド店主はシルバー巻があまり好きではありません。個人的な事ですが。
ヴィオラだと「オブリガード」はお試しになりましたか?少し値段が高いと思いますが一度トライする価値はあると思います。それでは!
投稿者:えつこ 投稿日時:2002/12/13 12:13 ---111.138.42
早速のご返信ありがとうございました。
ご紹介くださいましたホームページ、拝見したいと思います。
どうもありがとうございました。
P.S.オブリガードという弦は全く知りませんでした。
貧乏人ですので、あまり高い弦には手が出ません。
ですが、今度給料と相談して、一度試してみたいと思います。
ありがとうございました。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2002/12/13 16:11 ---227.61.243
ちょっと付けたしです。店主があまり好きじゃないのはD線のシルバー巻きです。
G線はほとんどシルバー巻です。
Q:ヴァイオリンの委託販売について
投稿者:いいこ 投稿日時:2002/12/12 11:27 ---229.224.56
以前、都内のある楽器商にヴァイオリンを見に行ったときのことですが、見せていただいた楽器のなかに「これは個人の方から委託販売で預かっている楽器です。」との説明を受けたことがあります。
「委託販売」というのは、多くの楽器商が実施している一般的な取り扱い方法なのでしょうか。ストラッドさんでも行われているのでしょうか。
また、「委託販売」を楽器商に依頼できるとすれば、販売希望価格の設定方法や委託料・委託できる期間の目安を教えていただきませんか。
ちなみに、私が委託したいと思っている楽器はクレモナの某メーカー(わりと有名と思います)が1992年製作のヴァイオリン(製作者証明書付き)です。
よろしくお願いします。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2002/12/12 14:10 ---227.61.243
いらっしゃいませ、いいこさん。ストラッド店員です。
当店では委託販売は行っておりません。また多くの楽器商が実施している一般的な取り扱い方法ではないと思います。もちろん例外はあると思います。
とても親しい友人や、親戚などの楽器は扱う事はよくあると思います。
委託販売しない理由は委託とはいえ、当店の名前で販売するものは全責任を負うのが筋で(購入後のトラブルなどのアフターケアーなど)、委託販売だとそれが出来ないというのが大きな理由です。
販売希望価格の設定方法や委託料・委託できる期間の目安なども行うお店によりさまざまだと思います。実際に委託販売を行っているお店にそれぞれ問い合わせないとわからないと思います。それでは!
Q:スズキの過去の作品について
投稿者:オオトラ 投稿日時:2002/12/10 21:19 ---137.8.4
久しぶりに書き込みさせていただきます。最近スズキの1976年製のビオラを手に入れました。その製造ナンバーなのですが、3?−4 製造1244番 NAGOYAとかかれているんです。?の部分は読めないんですが数字だと思います。今のスズキのカタログを見ても、このようなナンバーの作品はないんですよね。どなたか、スズキのビオラについて詳しい人がいましたら教えてください。ビオラとしましては、非常に丁寧なつくりで、そこそこいい楽器です。またオークションでたまに、スズキバイオリン特NO1や、スズキビオラ特NO1が出品されるのですが、それらの楽器の価値はどのくらいのものなのでしょうか?10万近くまで値上がりするので、それなりの価値があるともいます。こちらも教えていただきたいです。よろしくお願いします。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2002/12/11 10:19 ---227.61.243
こんにちは、オオトラさん。ストラッド店員です。
スズキヴァイオリンの本社は名古屋です。型番は調べてみましたけど解りません。
工場生産品の価値ですが、基本的に骨董的価値はありませんが、道具としての価値はありますので、いい音がすれば、それに見合った価値を認める(例えば10万円)人がいてもおかしくないと思います。それでは!
投稿者:オオトラ 投稿日時:2002/12/11 16:01 ---137.8.4
ストラッドさん質問にお答えいただきありがとうございます。このコーナーはいろいろ興味深い話題が多いので、面白いです。僕は大学生であまり楽器にお金をかけられないので、皆さんの楽器に対する思い入れに圧倒されました。友人も10万から30万ぐらいのバイオリン、ビオラを使っている人がほとんどです。
Q:2本のバイオリンについて質問。
投稿者:りょう 投稿日時:2002/12/17 14:47 ---153.212.124
質問お願いします。
今使っている2本のバイオリンなのですが、人から譲り受けた物で詳しく分かりません。1本はA.R.Seidel MITTENWALD OBB.Hand copy of ANTONIUS STRADIVALIUS West Germanyとラベル表記が見えます。もう1本はWOLFF BRO MANUFACTURE 1889と(破れているので間違っているかも)書かれています。
この作者や楽器の価値を教えて下さい。
宜しくお願いします。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2002/12/17 17:28 ---227.61.243
いらっしゃいませ。りょうさん。ストラッド店員です。
Seidelという製作者はたくさんおりますがA.R.という方は資料には載って降りませんでした。最近の方だと資料で見つけるのはかなり困難です。
アントニオストらディヴァリのハンドコピーで西ドイツで作られたと書いてあります。
もうひとつのWOLFF BRO MANUFACTUREは解りませんでした。
価値についてですが楽器の価値はラベルだけの情報では解りません。
こればっかりは見ないと解りません。それでは!
投稿者:りょう 投稿日時:2002/12/17 17:32 ---153.212.124
ストラッド店員様、ありがとうございました。
参考にします。