Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:Guiseppe Baldantoniについて
投稿者:チャーリー     投稿日時:2003/01/18 05:54  ---56.158.194

ストラッドさん、お願いいたします。この作者の経歴と評価について教えていただけないでしょうか。特に作成された”楽器としての価値”や”と市場での”(骨董的な)価格的な価値”を教えてください。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/01/18 13:37  ---42.69.254

いらっしゃいませ、チャーリーさん。ストラッド店員です。

Baldantoniの評価ですが、昭和61年時点で、健康状態がよく下限のもので400という客観的な資料がありますが、この方はその後評価が大変あがっておりますので現代では倍以上の評価が一般的だと思います。楽器としての価値も骨董的な価値も現在では同じだと思います。それでは!

Q:チェロ弓の良さについて
投稿者:あーくん     投稿日時:2003/01/15 09:44  ---249.200.11

こんにちは。お世話になります。
さて、私はバイオリン弾きですが、最近チェロも始め、楽しくて仕方ないので、
ものすごく練習しております!
バイオリンの弓については、比較的スムースにいい弓に出会うことができたこともあり、
性能はもちろん、ブランド(仏)、値段についてもかなり満足しております。
ただ、チェロ弓を探そうと思ってあれこれと試しているのですが、だんだんと
わからなくなってしまいました。
といいますのは、今は、個人で楽器を取り扱っておられる方から、弓の好みを
あらかじめ申し上げ、それを複数お借りして、その中から、私の感性と
先生のご意見で1本を選びました。値段はなんと片手以下!!
それで、少しはチェロに慣れてきましたので、まともな(価格も)弓を
探してあれこれと弾いておりますが、30以上の弓はまだ弾いておりませんが、
それ以下の弓は、今の弓よりよくないように感じるのです!
今の弓と比較すると、腰が弱く、音量が小さく、少しこもりがちな音色なのです。

今の弓は、毛の張り方などが雑だったりするし、見た目も「しぶさ」がないのですが、
なんといっても他の弓に比べて腰があり、小指の先がやっと少しだけ入るくらい
しか張らなくても音量もたっぷりとあり、音もとてもはっきり発音します。
悪く言えば、固い音がするということなのかもしれません。音が明瞭すぎて。
弓のよさを棹の腰の強さだとすれば、この安価な弓はかなり高得点のように思います。
棹はどちらかというと細いくらいです。

そこで質問の内容ですが、チェロにとっての「良い弓」とは何なのでしょうか?
逆に腰が強くて音が明瞭すぎるのは、チェロ弓としては不適なのでしょうか?
もっとやわらかくまろやかな、いわば優しい音色の弓の方がいいのでしょうか?
ちなみに先生はオールド弓(高額です)をお使いなのですが、腰の強さについては、
やはり私の弓の方があります。私の弓よりはやさしい音色のように思いますが。
だんだんわけがわからなくなってしまいまして・・・
ぜひとも30〜40万くらいの弓を買いたいと思っているものですから、
「チェロ弓としていい弓」とはどういう弓か(たとえば腰が強くて音色が
明瞭すぎるのはよくないなど)、ご教示くださいますようお願いいたします。

投稿者:アンジェパパ     投稿日時:2003/01/15 21:16  ---120.94.17

 バイオリン奏者がチェロを弾いた場合、ボーイングのシステムの違いから右腕の重量がきっちりとのらないことがあります。(例えば、散見される現象として右肘があがり過ぎていたりとか)そうした場合、私の経験から言って(実はヴァイオリン以外にも女房のチェロでときどき演奏会にでたりします。)重たい弓の方がかなり弾きやすく感じてしまいます。本当は、いろいろな表現をしようと思ったら、もっとやわらかい腰のある弓の方が良いような気がしますが、なにせ、とってつけたような書き割り的存在のチェロ弾きの私は、音の出やすい重量のある弓の方が引き易く感じてしまいます。
 ヴァイオリンの場合は全く状況が違います。楽器の音色と音量をちゃんと引っ張り出してくれる、そして、表現の幅を自在に出せる腰のある、そして「気品ある重量感」をもっている、持った瞬間「これだな。」と感じる弓を良しとします。それは演奏者としての要求のレベルの違いだと思います。
 全く答えになっていませんし、チェロの弓についてあれこれ言う資格はありませんが、よく似た経験をしたことがありますので書きました。

投稿者:KS     投稿日時:2003/01/15 22:40  ---07.64.98

 今チェロが一番好きで、出番はビオラが一番多くて、経験はヴァイオリンが3つの中では最長のアマチュアの意見です。
 ヴァイオリン弓もビオラ弓もチェロ弓も本質的には同じ。人と時期に依って(技術と求めている物に因って)、良い弓が異なって来ます。
 私の娘(私より上手いかも知れない)は基礎固め、チェロを鳴らし切る事を今最大の目標にしていますので、(応答性や、表現し易さ繊細さ、軽さよりも、)腰が強く潰れず、バランスも少しセンター気味の弓が必要です。趣味人の私は(やっぱり強くて軽い弓が好きですが、)表現力と速さが課題なので、具体的には吸い付きが良く、指の重さが乗る事、重心の点が感じ易く、バランスが良く速く振れる事、譲れないポイントで良い音がして雑音(シャーシャー)が少ないと云う所を最優先で重視しています。

投稿者:よしたか     投稿日時:2003/01/16 00:50  ---219.236.19

あーくんさん、はじめまして。

あーくんさんの書き込みを読む限り、弓を買い換える必要性など全く無い
ような気がいたしますが…。ストラッド店主さんがよく『弓は棹が大事』
と言われるように良質な材質を使ってあるかどうかが問題だと思います。

ただ、これは素人(私もですが)には分かりにくいので、弓の製作者が近く
にいれば、毛替えついでに意見を求めても良いでしょう。日本弦楽器製作
者協会のホームページに弓の製作者(正会員)の情報が載っていますので、
検索してみて下さい。

個人的には音色より、まず腰が強いことを重視して選びます。理由は技量
次第で音色は変えることが出来ますが、腰は弓棹の側の問題なので技量で
カバーできないからです。(もちろん音色も大事なのですが、世の中には
この弓一本しか存在しないと思い込んで使うと、結構、その弓にあった奏
法に人間のほうが適応していきます)

あーくんさんが、いまの弓にどのような不満をお持ちなのか存じませんが、
もしかしたら極めてコストパフォーマンスの良い弓なのかもしれません。
大事にされてはいかがでしょうか?

投稿者:弦一郎     投稿日時:2003/01/16 08:59  ---94.14.65

ヴァイオリンの弓について、2002年04月02日以下の様に投稿しました。
良い弓の特徴として、
1. 張りが強い
2. 腰がある
3. 捻れ、横曲がりがない
4. 軽い
5. バランスが丁度良い
6. 弦に弓を当てた感覚がやわらかい
7. 先弓〜下弓迄張りの強さが連続的
8. 弾いていると弓が弦に吸い付くような感じがする
9. 細工が奇麗
10. 音色が奇麗
この内、1.2.3.5.を満たしていないのが粗悪な弓です。
1.2.4.6.を同時に満たすことは、物理的に非常に難しいです。

チェロの弓にも当てはまると思います。

一般にヴァイオリン・チェロ・ヴィオラにかかわらず、8.を満たしている弓は非常に高価です。また、棹に密度感があるものが、良いとされています。

音色に関しては、個人の好み、技量、毛替えの仕方に大きく影響があり、一概には言えません。

投稿者:あーくん     投稿日時:2003/01/16 11:27  ---249.200.11

こんにちは。ご教示くださいました皆様、ありがとうございます。

アンジェパパ様、ご指摘いただきました技術のお話、すごく納得できました。
KS様、考えてみると、私もチェロを鳴らすことがまず重要な状況にあると思いました。
よしたか様、まさにおっしゃるとおりです。それなら高いお金出して買う必要などないのですが、私は素人ですが、この世界にどっぷりと浸かってしまってる人間でございまして、「こんな値段の弓が「弓」であろうはずがない」などと思い込んでおります。とても奇異な話ですが、チェロは自分のメイン楽器(バイオリン)ではないにしても、30万以下で、ましてオモチャのような値段で使える弓など・・・と本末転倒な発想をしてしまい、「どうしても30万は最低でも出さないと納得できない」と、冷静に考えるとあまりにも滑稽な考えをしている自分を発見し、なんだかおかしくなりました(今も少し未練があるのですが!)。しかし、まさにおっしゃるとおりでございます。
弦一郎様のお話は、いつも大変説得力のあるお話で、ものすごく勉強になります。「弦に吸い付く」というのはよく言われることですが、とても難しい感覚ですよね。でも、私にも、バイオリンについては、現在の弓を使い始めてやっと今ごろ、その言葉が少し理解できるようになりました。
総じて申しますと、どうやら私の安価な弓は、やはり十分に使用に耐えうるものであると納得できました。考えてみますと、この弓が(30万なら見た目から購入したかわかりませんが)、20万なら、他の弓と比較してみても、必ず購入していたことでしょう。恐ろしいことです。
まだ今後どうするか決めておりませんが、今回はぐっと我慢し、もう少しお金をためてから、オールド弓も視野に入れてみたいとも思っております。そのときはこの弓も持参してストラッド様に伺いますのでよろしくお願いいたします。

ということで、ご教示くださった皆様、本当にありがとうございました。他にもお気づきの点等がございましたら、引き続きご教示くださいませ。

ちなみに、この件の「具体的な」内容をお知りになりたい方はどうぞ(夜しか見れませんが)。

投稿者:Geertz     投稿日時:2003/01/18 00:20  ---221.18.2

かなり久しぶりに投稿します。
私は弓を探している当時この掲示板で皆さんにチェロ弓のことを教わりました。
弓は予算にかかわらず30本くらい試奏しました。そして最終的には先生の意見を聞いて決めました。
そのときの経験から言うと、現在の新作弓(30−100万)はほとんどが腰のある硬いタイプの弓で、アマチュアが楽器を鳴らしきるという目的には大変適しているということです。いくつかやわらかいもの(オールド弓の感触を目指したもの)もありましたが、その方向を求めるなら性能的に中途半端だ、と先生に言われました。先生が弾くと、硬いタイプだろうがやわらかいタイプだろうが音量的にはまったく差がありませんでした。先生いわく、「プロのソロに必要なのは反応と音色。オーケストラで弾くなら硬い弓のほうが楽に音が出ていい」だそうです。あるベルリンフィル奏者はオケ演奏時のために、90グラム近いものすごく腰のある新作の金弓を買っていったそうです。
当、時私には音量が何よりも魅力だったので硬いタイプの弓を購入しましたが、そのとき先生は「これは弓というより棒だけどまあ今の君にはいいだろう」といいました。今、右手の力が少し抜けてくると、本当にそう思います。音色などはまったく望めず、ピアノを弾くときにはコントロールが難しいです。
300万くらいの弓も試しましたが、それはやはり文句のつけようのない性能でした。
私は、硬さを求めるなら30−40万(そんなに出さなくても)で満足のいくものを買えると思います。それ以上のもの、音色や反応、吸い付き(つまり硬さや腰と物理的に相反する要素)を求めるとやはり最低でも200万前後は必要なようです。

Q:フロッグにひびが
投稿者:tomo     投稿日時:2003/01/16 23:37  ---128.174.224

コントラバスを高校の吹奏楽部でやっているのですが、今朝、松脂を毛にぬろうとしたところフロッグにひびが入ってしまいました。これについて原因として、日ごろの練習時に弓に力がかかりすぎて負担がかかっていたためでしょうか?その他考えられる理由がありましたら是非お願いします。ちなみに弓はジャーマン式です。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/01/17 12:00  ---227.63.238

こんにちは、tomoさん。ストラッド店員です。

原因は見てみないと正確な事は解りませんが、コンバスの弓は他の弓と比べて張力が強いので、このような事が起こる可能性は比較して高いと思います。

他の原因としては、もともと亀裂が入っていた、知らない間にぶつけたりして亀裂が入っていた。それが松脂を塗っているときにたまたま広がったなどの事も考えられますが、現時点で、何が原因なのかというのを判断するのは難しいと思います。それでは!

Q:チェロ弓について
投稿者:マルコ     投稿日時:2003/01/15 12:26  ---246.160.36

いつもお世話になります。誠に恐縮ですが、またいつも悩むチェロ弓についての質問をさせていただけますでしょうか。刻印は、Caressa & Francais とされていまして、楽器と弓と両方を制作されている方のようです。どの程度のクラスまた評価のものなのか、ご教授いただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/01/16 11:57  ---227.61.243

いらっしゃいませ、マルコさん。ストラッド店員です。

Caressa & Francaisですが資料で調べてみました。

古い英語の文献によれば弓は通常Caressaのみのスタンプだと書かれています。
評価は高く「金貨3枚」の価値があると書かれています。
また日本の資料「弓の辞典」に客観的な評価が書かれていてCaressaの評価は40〜60と書かれています。
Caressa & Francaisのスタンプがこの評価より高いか低いかは解りません。

また実際に弓は、スタンプ以前に現物を見ないと正確な評価は出来ないというのが正直なところです。それでは!

投稿者:マルコ     投稿日時:2003/01/16 12:18  ---246.160.36

早速のご回答ありがとうございます。いつもいつも、丁寧なご対応で感謝するばかりでございます。やはり「弓」は実際に手に取ってみないことにはその良し悪しはわかりませんね。一度手にとって自分で判断してみます。どうもありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

Q:Franz Juhlingについて
投稿者:荒井英理也     投稿日時:2003/01/13 18:51  ---119.172.126

いつも楽しく拝見させていただいております。私も皆様の知識・ご意見を拝借いたしたく、メールを遅らせていただきました。私はチェロをたしなんでいるのですが、先日知人より楽器を買わないかとの連絡が入り、実際にその楽器を見てみますと、素人目には見た目が美しく、音色も満足のいくものでした。製作者はFranz Juhling(uにはウムラウトが付いている)・1879年製で、ドイツのドレスデン製ということが書かれておりました。その知人は210万円で売りたいと申しておりましたが、この価格は適正な価格なのでしょうか?掲示板でこのようなお願いをするのは大変恐縮ですが、もしご存知の方がいらっしゃいましたら、この作者について、または価格についてお教え願いたいと思います。よろしくお願い致します。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/01/14 12:23  ---227.61.243

いらっしゃいませ、荒井さん。ストラッド店員です。

Franz Juhling、英文の資料にありますので抜粋いたします。

頭が大きいのが特徴、各パーツを世界中にトレードした。
生まれは1838年。1880年〜1906年までドレスデンで働く。商業的なハイグレードを主に作成。ニスの研究を熱心に行った。ゴールドメダルをパリとブルッセルで獲得。
非常に手を広げ、電子楽器などにも興味があり、7弦リュートの製作者として有名。

このようなことが書かれていました。

価格が適切かどうかは見てみないと解りません。
ただ、210万円という予算では、かなりの選択肢がございますので、同じ予算の他の楽器なども多く試して、その上で、納得が行けば、それは適正な価格だと思います。
それとサイズがきっちりしているか、必ず調べてください。それでは!

投稿者:荒井英理也     投稿日時:2003/01/14 18:24  ---119.172.126

大変お忙しい中調べてくださり、ありがとうございました。もう一度よく見て、ほんとに気に入ったら購入してみたいと思います。今度ストラドさんにも立ち寄らせていただきたいと思います。本当にありがとうございました。

Q:チェロ購入時の決断について
投稿者:KOU     投稿日時:2003/01/12 09:40  ---98.241.45

以前、こちらに一度だけ投稿させていただき、お世話になったことがあります。その節はありがとうございました。以前のお題は、カールへフナーのチェロの音に全く納得しないことで、新規購入もしくは改良かとの事でした。それ以来、目にかなうチェロ(音、値段)を探しています。
 先日、カールへフナーのネックにクラックを生じさせてしまい、本気でチェロを探さざるを得なくなりました。あちらこちらの楽器店にいくのですが、予算的にOKでも、どうも「これっ!」と思わないのですが、皆さんは、やはりある程度で妥協するのでしょうか?

 楽器店では、イタリア新作の130万円〜280万円を薦められます。音が明るく、雑音のないすっきりとした低音がすきな私には好みなのですが、実際200万前後のイタリア新作なら、どの楽器店を回っても私の耳と弾いてみた実感はどれも似たり寄ったりで、決め手がありません。といいつつもまだ、各々2,3回ずつしか回っていませんが。

 取り敢えずの楽器は他にも持っていますので、練習には事欠かないのですが、こういう場合、納得するまで、楽器店に足を運んだ方がオススメでしょうか?楽器店の方に嫌われそうで・・・皆さん購入時はどう決断されているのでしょうか?
メンタル面での質問で申し訳ありません。「私なら・・・」「・・・がオススメ」のようなご意見でも拝聴できたらとおもいます。よろしくお願いします。

投稿者:弦一郎     投稿日時:2003/01/13 13:02  ---94.14.65

「迷ったら買うな、買ったら迷うな。楽器の購入は結婚するようなもの」といつも他人には言っています。いろんなところに何回も顔を出して弾き較べてみるのは、何回行っても良いと思います。

クレモナ新作チェロには、良い評判をあまり聞きません。音が硬くて出しにくく、ニスが柔らかすぎて困ることが多いのだそうです。

そこで、敢えてお薦めです。
http://www.kolstein.com/instruments/cello/c1228/index.shtml
細工は今一ですね。

当掲示板にふさわしくない発言であれば、削除して下さい。

投稿者:KOU     投稿日時:2003/01/13 21:08  ---10.180.165

貴重なご意見ありがとうございます。お店に対しては厚かましいかもしれませんが、納得するまで足を運びたいと思います。まだ、いいと思っていないのに何か持たなくてはと即断すると後で後悔するのでしょうね。けだし、名言をお教えいただきありがとうございました。根気良く探してみます。

Q:見せ方
投稿者:grace     投稿日時:2003/01/09 22:02  ---0.218.70

私はバイオリンを弾いています。
弾いてる時に出る音も重要ですが見せ方も
重要だと思います(見ただけで上手だなと思わせる弾き方)。
でも私にはどうしてもそれが出来ません。
何かよい方法はありませんか??

投稿者:アンジェパパ     投稿日時:2003/01/09 23:51  ---120.94.17

 バイオリンとは摩訶不思議な楽器ですね。
30年以上バイオリンと付き合っていますが、なかなか自分の演奏を客観的に見ることは難しいです。(自分の音も姿勢も)
 私の場合、まず楽器にのめり込んで(それほど魅力的で欲情的で清純で、実にアンビバレンスな楽器か。)主観的な状況からなかなか抜け出せませんでした。それから次第に客観的に自分の演奏が分かるようになってきて(十分分かっているとは言えませんが)、楽器との距離感をちゃんと持てるようになったように思います。まずはしっかり弾きこんで、楽器を体の中に入れ、それから楽器との距離を自分で持てるようになる。そうした営みがバイオリンには必要であると思います。そうすると、重心も次第に下がってきて、腰の下にどっしりしたものが出てきます。
 オケでも室内楽でも、見てて上手いなあ〜と思う演奏者は、まず腰がどっしり座っていて、楽器との距離感を自分なりに持てて、納得できるボーイングをしている人です。そうした奏者は一朝一夕には絶対にできません。
 まず、楽器をしっかり弾き込み、主観から客観への絶え間ない営みを行う。そうした努力によってのみ、皆を納得させ得るスタイルを持つことができるのだと思います。
 もし、現在楽器演奏の姿勢等で悩んでいるのでしたら、ちゃんとしたレスナーについて指導を仰げばと思います。優秀なレスナーは、私が受けた経験で言いますと、まず、楽器演奏における姿勢の重要さを生徒におしえてくれると思います。楽器を弾く上での重心の位置、楽器の位置等、音はそれに決まってしまうといっても過言ではないと思います。
 
 弦一郎さんへ

 うちの犬は、アンジェ君と呼んでいます。飼い主の都合で女を捨ててしまい、アンジェちゃんではなくなってしまいました。
 アンジェ君が私のバイオリンの音を好きかどうかよく分かりません。家族はみな食傷ぎみです。

投稿者:弦楽器     投稿日時:2003/01/10 00:25  ---17.248.88

そうですね。私も弦楽器は欲しいと思った楽器はは
本当に本能的で、理由はいらないといった感じです。
だから、どんなに人にけちょんけちょんに言われたとしても
(自分の目は結構うぬぼれているせいもあって。)
「何言ってんだ、わかんないひとだなあ、かわいそうに」
しか思わないと思います。でもそういう楽器にであうまでは
日本や海外を含めて、探し始めてから5年もかかりました。。。。

演奏の見せ方は大事だと思います。
それだけ演奏はデリケートなものなのではないでしょうか。

投稿者:うに     投稿日時:2003/01/10 23:22  ---98.164.84

基本的に見せ方を気にする必要はありません。
美しい音を出す方はほとんどの場合演奏姿は美しいです。
演奏姿を気にするときは、うまく弾けてない場合に鏡を見て検証する場合です。
音を考慮せずに演奏姿を気にするのはまちがいです。単に格好つけて弾いてるだけです。
オイストラフの演奏を見ていると、虚飾のない、無駄のない演奏姿です。
まず初めに音ありきであり、それを実現するために努力をしていれば、自然と美しい演奏姿になりはずです。
どういう音を出したいかをまずイメージするのが先決ではないかと思います。

Q:チェロ購入にあたってアドバイスをお願い致します。
投稿者:midori     投稿日時:2003/01/02 18:39  ---96.13.25

はじめまして。いつも拝見しております。
チェロを始めてまだ1ヶ月の初心者です。

これまで楽器は借り物を使っておりましたが、
そろそろ購入を考えております。
50万程度の予算で探していた所、
知り合いの方から、イタリア製オールドを
譲っていただけるというお話を頂きました。

しばらく借りてみて、音、外見とも気に入ったのですが、
表板に割れがいくつかある事(補修済)、
右のf孔の下方の板が上がっている事
(説明が難しいのですが、伝わりますでしょうか?)
が気になっています。
これは、長く付き合えない、不健康な楽器でしょうか?
もちろん現物を見て頂かないと、判断は難しいと思いますが、
アドバイスいただければ幸いです。
よろしくお願い致します。

投稿者:Terry     投稿日時:2003/01/03 22:31  ---202.228.143

イタリア製チェロですか?いいですね。どれだけ古いのかにもよりますが、まず魂柱割れと bassbar割れがなければ、まず問題はないと思います。f孔の歪みは 200年もたっているもではしようがないと思いますが それも考え様で もし状態が本当に良いものだったら、まず音楽家の手には 入らないです。割れがちゃんと直されているものだったら、まず問題は無いと思います。

投稿者:midori     投稿日時:2003/01/03 23:52  ---07.86.197

Terryさん、御親切にありがとうございます。
購入を考えているチェロは、今年で100才になるそうです。
身体のあちこちにガタがくるのは当然ですよね・・。
魂柱、bassbarは大丈夫なようですし、表板の割れも
おそらくきちんと修理されています。

何しろ少ない予算ですから
もともとオールドは念頭に無くて、
中国製かドイツ製の新しいものを買おうと思っていました。
どこ製でも何才でもいいから、元気でいてくれて、
一緒に音楽を楽しめたら幸せですよね。

たまたまこの楽器に出逢いましたが、大好きになれたので、
譲っていただいて大切にしていこうかな、と思っています。

投稿者:KS     投稿日時:2003/01/06 10:50  ---209.68.3

100歳で健康ならば、元気で華の盛りの真っ最中です。
f孔のC側の上角が下がる、下角が上がる、A側の上角が下がる、下角が下がる場合は今迄に無理な力が加わっていた可能性が有ります。
「右のf孔の下方の板が上がっている」はf孔のC側下角の事でしょうか。だとしたら此のウイングは0偏移が普通です、程度にもよりますが表板が歪んでいる可能性が有ります。
此れから長い付き合いの恋人と成るのでしょうから、一度楽器屋さんで診察して、調整して貰ってから決めた方が良いかと思います。もう惚れ込んでしまったのなら、今から何を言っても遅いでしょうが(でも、此れが幸せなんでしょうねぇ)。

投稿者:midori     投稿日時:2003/01/07 00:59  ---162.34.67

KSさんありがとうございます。
仰る通り、上がっているのは、f孔C側の下角です。
これは調整が可能でしょうか?

また、友人に相談した所、始めて半年は
楽器の事もよく分からないし、自分の好みも
はっきりしていないだろうから、
20万くらいのもので充分だと言っていましたが、
そういうものでしょうか?

本当に初歩の質問ですみません。

投稿者:KS     投稿日時:2003/01/07 12:11  ---209.68.3

 済みません。楽器屋さんでないので、楽器を診たとしても、調整が可能な程度かどうか多分解りません。
 個人的な経験と見解ですが、音楽が好きで自分の意思で楽器を始める人(殊に以前に別の楽器でも何かやっていた人)は自分の好きな音色が有るでしょうし、少なくても音楽に関しては初心者では在りません。信頼できる楽器屋さんがいて、可能ならば、勿体がらずに良い楽器を買った方が良いと思います。{私は子供の時からヴァイオリンとピアノをやっていて大人な成って(子供が生まれて)からチェロを始めました。先生と楽器屋さんの勧めで安い楽器($3,000)を買いましたが半年も持たずに買い換えました。}

投稿者:midori     投稿日時:2003/01/08 22:13  ---160.79.101

KSさん、
仰る通りかもしれません。
私もピアノはずっとやっています。
それも、ここ最近はジャズに魅かれていたのですが、
去年から急にクラシックしか聴きたくなくなり、
どうしてもチェロを始めたくなってしまったのです。
そのきっかけとなった、大好きな演奏家も居るし、
出したい音のイメージも、割とはっきりしているかも・・。
あとは妥協せずに探す事、ですかね。
楽器店って、なかなか入り辛かったりしますが・・。

Q:背の低い人とチェロ
投稿者:佳子     投稿日時:2003/01/07 16:42  ---93.65.8

こんにちは。以前にも似たような質問をしたことがあるのですがもう一度。8年前から趣味でチェロを弾いている身長150センチの女性です。ずっと8分の7のチェロを弾いていましたが、先日知り合いの弦楽器製作者が2台すばらしいチェロを作ってくれました。一つは8分の7、もう一つは4分の4の楽器です。「体が小さくても大きいチェロで大丈夫」という人と「小さい人は小さいチェロの方が使いこなしやすい」とアドバイスしてくれる人がいて、悩んでいます。体の小さい方の体験談や皆様のご意見をお聞かせください。どうぞよろしく!!

投稿者:かめ     投稿日時:2003/01/07 17:04  ---196.104.75

おなじ150センチでも人によって手の大きさや腕の長さ、体格などが違うので
一概には言えませんが、4/4の楽器の弦長を短くして使っている人たちも
いることは事実です。特に、音大生やプロの人などは7/8で良い楽器も少ないので
その傾向が強いようです。
ただ、最終的には本人の弾きやすさの部分なので、実際に構えてみて決めればいいと
思います。
問題は、7/8用の弓が殆ど無いことだと思います。
たしかストラッドさんの在庫にあるモリゾーの弓は、7/8用ではないかと思われる
短い弓だったよう荷重ますが、なかなかそのような弓は少ないと思います。

投稿者:りんご     投稿日時:2003/01/08 18:48  ---107.211.241

皆さん、初めまして。
私は身長が160cmでコントラバスを弾いています。チェロのことは殆ど何も知らないのですが、私は、楽器の構え方を試行錯誤する過程で、突然「楽器が小さく感じる瞬間」を体験しました。もちろん現在もその時のフォームで演奏しています。理論的な裏づけなどは何もありませんが、何かの参考になるかと思って書き込みました。

投稿者:ヴィヨーム     投稿日時:2003/01/08 19:19  ---93.126.231

 私は身長170で普段は4/4のオールドを弾いているのですが、現在、手元にピッコロチェロと呼ばれている、いわゆる3/4に近いオールドがあり、そちらも弾いて楽しんでいます。容積が少ない分、低音の鳴りは4/4には及びませんが、高音の鳴りは見事で4/4を凌駕しています。ヴァイオリンに近くなるのでしょうか…。
 ところで弾き心地ですが、慣れると全然違和感はなく、逆に4/4は無理があるのでは…と思ったりもしてしまいます。特に左手が非常に楽です。それまで難儀していたコンチェルトが楽に弾けるのですから…!! 身長167の友人が弾く姿を見ても、実に自然で、西洋人が4/4を弾いているように楽器が体にピッタリと納まる感じです。そもそも、弦楽器は西洋人の体格に合わせて作られている訳ですから、我々日本人が4/4を弾くのは、大柄な西洋人が4/4を弾くのに比べたらそれなりにハンデがある筈です。
 あくまで楽器は演奏のための道具…という考え方からすれば、何よりもご自分で一番使い易い道具を選ばれるのがベストな選択ではないかと思います(でも、一概にそればかりとは言えませんので…だから悩むのですよね)。
それにしても、2台とも素晴らしい楽器との事、嬉しい悩み?ですね…。

Q:チェロ弓について教えて下さい
投稿者:むつごろう     投稿日時:2003/01/08 02:44  ---6.116.223

チェロの弓のことですが、CH-K.Shumidtという弓を25年ほど前に手に入れて使用しています。相性も良く気に入っているのですが、どこのどのような弓でしょうか教えて下さい。1969年のものです。

投稿者:むつごろう     投稿日時:2003/01/08 02:49  ---6.116.223

正確に書きます。C.HANS KARL-SCHMIDTでした。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/01/08 11:53  ---227.61.243

いらっしゃいませ、むつごろうさん。ストラッド店員です。

C.HANS KARL-SCHMIDT、ドイツで有名な弓製作者です。資料がありますので抜粋いたします。

養父 Kurt Dollingにエルルバッハで技術を習い、1960年代の終わりにマルクノイキルヘンを離れ、数年間Finkelのために働き、旧東ドイツ政府の公の技術者としての地位を確立した。モスクワのオーケストラの専属の弓作りとして活躍、ドイツのボーのエックスパートとして知られている。

なお、息子のJochenとDanierも父と共に働いていた。

です。それでは!