弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:Natale Novelli
投稿者:お茶の水 投稿日時:2003/02/06 23:49 ---234.34.7
なかなか音がよく見た目も美しいチェロと出会い,それが Natale Novelliのものだったことから,彼の作品について興味を持ちました。彼の楽器は一般的にはどのくらいの評価を受けているのでしょうか。オークションで100万円強で落札されたチェロがあるようですが,その他は分かりませんでした。なにかしらお教え下さればありがたく存じます。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/02/07 14:43 ---227.117.78
いらっしゃいませ、お茶の水さん。
Natale Novelliですが、調べたのですが
1903年ミラノ生まれ、ペデラチィーニの弟子。ストラドモデルとガルネリモデルを製作。とイタリア語であります。
一般的な評価と言うのは、客観的な資料に載っていないのでわかりません。
いずれにしろ楽器は見てみないと本当の意味での評価と言うのは難しいですね。
それでは!
Q:ヴィオラのサイズ
投稿者:さい 投稿日時:2003/02/06 12:00 ---122.44.167
度々、Q&Aにでてる話題のようなのですが、今度ヴィオラの購入を考えているのですが、サイズを43cmか44.5cmのものにしようと思っております。私は身長175cmで手は割りと大きい方みたいです。
大きい楽器をもってらっしゃるかたの意見なども聞きたいです。よろしくお願いします。
投稿者:かめ 投稿日時:2003/02/06 20:45 ---196.104.75
>サイズを43cmか44.5cmのものにしようと
ずいぶん大きいですね。
私のヴィオラも42センチで大きい方ですが、
それ以上となると、手に入れるのも大変だと思います。
大きさもさることながら、あご当ての形でずいぶん弾きやすさが変わります。
今、自分はカールフレッシュを使っていますが、普通のオーバーブリッジの形
(ガルネリ型)が一番楽器の大きさを感じました。
投稿者:山田 投稿日時:2003/02/07 09:11 ---161.219.132
サイズで楽器を探すのは危険です。あくまで弾きやすさ.音を
優先してください。弾きやすさに起因するのは横板と長さが影響が大きいです。
プロの方でも身長が185センチある外国のかたでも38センチのヴィオラを使ってらっしゃいました。やはり音で選んだ結果のようで本当に素晴らしい音がします。手が長く大きい方は後々ネックを長めに変えるなどの方法もありますが後々楽器のサイズに悩まされたとしてもその修理はネック修理よりもはるかにお金がかかります。
Q:音楽の歴史について
投稿者:やんしー 投稿日時:2003/02/06 09:26 ---185.176.18
初めましてヤンシーといいます
みなさんに質問があります
1.ヴァイオリンに馬の毛が使われるようになったのはいつ頃からですか?
2.NHKの時報(朝7時、昼12時、夜7時)は、ある2種類の音の高さの音を
4つ使用されてるらしいんですがどのような高さの音ですか?またそれはどのような
訳で使用されるようになったのですか?
3.作品番号として、J.S.Bachの作品にはBWV.番号が、W.A.Mozartの作品にはK.番号が
用いられますがその番号の由来について教えてください
4.国際標準ピッチ(1点イ音)はどのようにして決められたのですか?
5.指揮棒が初めて使用されたのはいつ頃、誰によってですか?
6.クラシック音楽の一分野として、「ミュージック・コンクレート」という種類の音楽がありますがそれはどのような音楽ですか?
質問は以上です。音楽に詳しい方でも詳しくないかたでもどなたでもいいですので
教えてください。(分かる質問だけでけっこうです)お願いします
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/02/06 11:20 ---227.117.78
こんにちは、やんしーさん。ストラッド店員です。
わかる範囲でお答えいたします。
1、これは先ほどあった質問と同じですね。先ほどの答えを抜粋します。
弓の起源は一般的に東洋の諸国であったと言われています。
中国、アッシリア、インド、ペルシャ、トルコ、アラブなどで、10世紀頃には馬の毛を弓に使った楽器があったと言われています。
その後西洋に擦弦楽器が伝わり、さまざまな変化をしながら、ヴァイオリンという究極の弦楽器に進化するわけですが・・・その時点で馬の毛を使った弓が使われていますので、ヴァイオリンがこの世に誕生した時には、すでにヴァイオリンの弓に馬の毛が使われていたというのが答えだと思います。
2、解りません。
3、BWVはBach Werke-Verzeichnis(バッハ作品インデックス)の略でドイツの音楽学者W.シュミーダーが作ったのですがこの番号は年代順じゃなく、曲の形式や編成などで分類されています。Kは、ルードヴィッヒ・フォン・ケッヘルという人(熱烈なモーツァルトファン)が年代順に並べて番号をつけたものです。ケッヘルと読みます。
4、1939年ロンドンの国際会議で決められました。なぜ440なのかは解りません。
5、正直解らないのですがこれの事でしょうか↓
http://www.jah.ne.jp/~kikuchi1/TDFC/1999/msd/psi.html
それでは!
投稿者:やんしー 投稿日時:2003/02/06 11:28 ---185.176.18
ストラッド店員さんありがとうございます
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/02/06 11:29 ---227.117.78
5の答えは6の答えでしたね。
5、詳しくは解りませんが、バロックの時代は作曲家本人が指揮をしていたといわれています。18世紀にはいって、指揮を専門でやる方が現れたらしいです。
それ以前は演奏者の一人がリズムを取ったりしていたといわれています。
投稿者:山田 投稿日時:2003/02/07 08:53 ---161.219.132
ちなみに初めてプロの指揮者になったのは
メンデルスゾーンです
Q:《弦楽技法》について
投稿者:阿波 雅敏 投稿日時:2003/02/06 13:00 ---97.98.145
《弦楽技法》という本を探しています。
1950年代に翻訳・出版されたもので、著者・訳者・出版社いずれも不明です。
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスはもとより、ヴィオラ・ダ・モーレ
(6弦)にいたる当代一流奏者をインタビューした労作です。
ヴィオラのプリムローズや、弦楽四重奏団の第二ヴァイオリンを担当していたシュナイダーハンなどの興味深い発言が印象的でした。
この書名や《弦楽奏法》など、国会図書館や東京芸大図書館、または古本検索では抽出できませんでした。
小川昂・編《洋楽書名索引?》に掲載されているかも知れませんが、未確認です。
出版関係者の意見では「書名を変えて再販されているかもしれない」とのことです。
どなたか、ご存知の方はおられませんか?
この本が実在したことだけでも確認しておきたいのです。
投稿者:ヒル 投稿日時:2003/02/06 21:48 ---44.11.176
似たようなタイトルで「管弦楽技法」という本があります。音楽の友社が1958年に発行(ヤコブ,G. 著/宗像 敬 訳)。このタイトルで検索するといくつかHITすると思いますが、読んだことないのでお探しの本と違うかもしれません。違っていたらすみません。
Q:バイオリンの弓について
投稿者:めろこ 投稿日時:2003/02/05 17:02 ---13.42.191
バイオリンの弓に馬の毛が使われるようになったのはいつ頃からですか。
なるべく、くわしく教えて下さい。 お願いします!!
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/02/06 10:43 ---227.117.78
弓の起源は一般的に東洋の諸国であったと言われています。
中国、アッシリア、インド、ペルシャ、トルコ、アラブなどで、10世紀頃には馬の毛を弓に使った楽器があったと言われています。
その後西洋に擦弦楽器が伝わり、さまざまな変化をしながら、ヴァイオリンという究極の弦楽器に進化するわけですが・・・その時点で馬の毛を使った弓が使われていますので、ヴァイオリンがこの世に誕生した時には、すでにヴァイオリンの弓に馬の毛が使われていたというのが答えだと思います。それでは!
Q:オールドバイオリン
投稿者:ユイ 投稿日時:2003/02/05 00:35 ---134.41.56
私が持っているバイオリンは、1700年代のドイツで作られたものですが、やはりラベルが古く、誰が作ったものなのか、はっきりわかりません。
音的にはかなりすばらしいものだと、自分では思っています。
演奏するには、全然関係ないものだとは思いますが、どういうバイオリンか、はっきりさせたいのです。
それと、糸巻きの部分に変な穴みたいのがあるんです。
・・・飾って(バイオリン)あったのでしょうか?少し気になります。
私はまだ、初心者の方ですので、あまりわかりません。
他の方からしたら、馬鹿らしい質問だとおもいますが・・・
投稿者:ユイ 投稿日時:2003/02/05 00:41 ---134.41.56
johannes・・・ここまでしか分からないのですが・・・。
分かる方、いらっしゃいますか?ぜひ教えてください。お願いします。
投稿者:山田 投稿日時:2003/02/05 01:24 ---129.93.41
糸巻きのどの部分に穴が開いているのでしょうか?詳しい位置を
教えてくだされば幸いです。音が出るという事はペグ穴ではないですよね?
それと名前なんですがjohannesというと膨大な人がいますのでもう少し頑張って読んでみてください。(^^;
投稿者:ユイ 投稿日時:2003/02/05 11:37 ---230.4.13
>山田さん
穴があいているのは、糸巻きの裏面の方に開いています。
あと、「Johannes Geo・・・ Thir」なんとかここまで読めました。(T-T)
ごめんなさい、わかりづらいと思うのですが・・・・・どうでしょうか?
投稿者:山田 投稿日時:2003/02/05 17:03 ---165.58.53
残念ながら名前はわかりません...ごめんなさい。
穴の位置を聞いて思い出したことがあるのですが楽器の辞典バイオリンという本に
恐らく同じ位置に穴があると思われるチェロの写真があったはずです。
糸巻きの部分がアップになって。そのチェロの製作者の名前はわかりませんが
もしかしたら載っているかも。珍しい細工として紹介されていたのでもしそのチェロの
製作者が別の名前の人でも何らかの関係があるかもしれないので一度ご覧に
なっては如何でしょうか?赤い本です。大体の楽器店においてあるはずです。
なにもわからなくて申し訳ありません。
投稿者:AS 投稿日時:2003/02/05 18:18 ---192.131.70
ユイさん こんにちは.
それは,ほぼまちがいなく Johann Georg Thir ですね.1700年代後半のオーストリアの楽器です.ポピュラーな製作家なので,この名前で検索をかければいろいろと情報が得られると思います.
ペグボックスの裏に穴のある楽器は古い楽器でときどき見かけますね.たいていのものは後の修理でこの穴をふさいでいるものが多いようです.
これは私の想像ですが,だいたいどの楽器も穴の位置はA線のペグの裏あたりなので,ペグボックスの一番奥で,弦の通しにくいA線に容易に弦を通すためにあけられたものではないかと考えています.真実をご存知の方がいらしたらアドバイス下さい.
投稿者:ユイ 投稿日時:2003/02/05 22:00 ---230.114.113
山田さん、ASさん、ありがとうございます。なるほど・・・と思いました。
本で調べても、なかなか分らなかったので・・。(ちなみに、ドイツと書かれていたような・・・。オーストリアですか・・・。ウ〜ン・・。)
そのバイオリンは、普通の楽器屋さんの中古コーナーで、販売していたものなのですが、一目ぼれしてしまい、購入したものです。販売員の方は、「いいものですよ。」と言っていただけでしたので、どんなものなのかな・・と思っていました。
私は、手が少し小さくて、前のバイオリンで苦労していましたが、今のバイオリンは、とても弾きやすく手のサイズがあうので、とても重宝しています。
私の一生の宝物です。(すみません、こんなことを書いてしまって・・。)
他にも、知っていることがありましたら、ぜひ教えてください。お願いします。
投稿者:AS 投稿日時:2003/02/06 09:54 ---192.131.70
ユイさん
オールドバイオリンの場合,現在のドイツ,オーストリア,チェコなどのバイオリンはまとめてドイツ系とする場合が多く,お店の人もその意味でドイツのバイオリンと言われたのでしょう.
Thirが活躍したのは,音楽の都ウィーンですし,Thirが築いた伝統は,ウィーンのストラディバリウスと呼ばれウィーンフィルの愛用の楽器でもあるガイセンホフに引継がれたのですから,誇りに思って良い楽器ですよ.
なお,Thirは弦楽器製作の一大ファミリーでThirの姓をもつ製作家は何人もいます.18〜19世紀のウィーンを代表する製作家といって良いでしょう.
Q:松脂について
投稿者:ごんた 投稿日時:2003/01/30 08:42 ---156.157.100
初めまして、松脂について質問があります。引っかかり感が
ほしい時、ヴァイオリンにビオラやチェロの松脂を使う方が
いらっしゃるそうですが、コントラバス用の松脂を使うかは
いらっしゃるのでしょうか?ヴァイオリン→ビオラ→
チェロ→コントラバスというように粘度がやわらかくなり
引っかかり感が増すそうですがですが、ビオラ用では
ヴァイオリン用とあまり変わらないような
気がするのですがご回答お願いいたします。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/01/30 12:15 ---227.117.78
いらっしゃいませ、ごんたさん。ストラッド店員です。
松脂の添加物や成分を決定する要素は弦の条件です。
1、弦の直径 2、弓毛の当たる位置 3、張力 4、弦の表面の状態です。
このためヴァイオリンとビオラは共通の松脂でも構いませんが、チェロとバスは絶対に専門のものでなければならない。と資料に書かれています。
楽器屋の立場から発言するとバスの松脂をヴァイオリンに付けて演奏するのはお勧めできませんし、当店でも試した事はございません。
どなたか試した方がございましたら、実際の使用感などお知らせいただくと助かります。それでは!
投稿者:弦一郎 投稿日時:2003/02/01 10:31 ---94.14.65
毛替え直前のヴァイオリン用の弓にチェロ用の松脂を着けたことがあります。ヴァイオリン用より引っ掛かりがでて、それなりに弾けるようになりますが、サクサクっとした感覚は得られません。特にE線の音が潰れるというか、良くありません。普段使う弓にネバネバしたチェロ用の松脂をつけると、洗剤で落さない限りなかなか元には戻りません。ヴァイオリンの弓にチェロ用の松脂はお薦めできませんが、その逆は解りません。
投稿者:ごんた 投稿日時:2003/02/02 15:35 ---140.198.55
ストラド店員さん、弦一郎さんどうもありがとうございました。
やはり、ヴァイオリンにはヴィオラまでの松脂を使ったほうがよさそうですね。
ありがとうございました。
投稿者:山田 投稿日時:2003/02/05 01:21 ---129.93.41
自分はチェロの松脂をバイオリンの物とブレンドして使っています。
ブレンドといってもどろどろに溶かして混ぜるという訳ではないです。
まず比較的粘りの少な目のチェロの松脂を用意して後は弓の上でバイオリンの松脂を5往復ぐらいさせた後チェロの松脂を軽く1往復やります。結構音に腰が出て良い具合です。
塗り過ぎないように気持ち足りないかな?ていうくらいで良いです。バイオリンの松脂もいつもより力を抜いて塗って下さい。ブレンドというのはコンバスの人の中では結構普通みたいで。なんかオリジナルの配合を編み出すのも楽しいですよ。
投稿者:おじぞう 投稿日時:2003/02/05 01:33 ---231.162.246
>山田さん
もし差し支え無ければ具体的に何と何をブレンドするか
教えて貰えませんか? 面白そうですね。
使う弦でも変えたりした方が良いですか??
投稿者:山田 投稿日時:2003/02/05 01:59 ---129.93.41
特にブランドにはこだわってませんよ。きりが無いので(^^;
まぁ二つとも粘り気は無い方が良いですね。商品名を出すのはタブーなようなので
控えさせていただきますが色の薄い松脂を選べばほぼ間違いないです。
投稿者:KS 投稿日時:2003/02/05 12:08 ---43.69.140
別の掲示板に少し参考に成りそうなのが在ります。
http://fstrings.com/board/
2/18 「松脂の硬さ」
です。
Q:サルトリーのチェロ弓について教えてください
投稿者:川越 投稿日時:2003/02/02 10:17 ---52.152.166
いま、某オークションにサルトリー・スクールのチェロ弓というのが出ています。長さ67.5cm、重さ72gと通常より随分短くて軽いです。(短いから軽いんでしょうけど。)サルトリーにはこういったサイズの物も良くあるのでしょうか?また、サルトリー・スクールというのはサルトリーの工房のようなものでしょうか?
投稿者:おじぞう 投稿日時:2003/02/02 11:56 ---45.73.74
杉藤のVc弓サイズ表を調べてみましたら
3/4: 655mm
4/4: 715mm
とあります。
まさか3/4サイズなのでは?と思いましたが如何なものでしょう?
投稿者:ぼこ 投稿日時:2003/02/03 08:13 ---209.68.3
これにあてはまるかわかりませんが、以前聞いた話でを書きます。
弓の悪くなる一つの原因に、親指の爪があたる部分があります。一般的には巻革に爪があたり、それが磨り減ることで弓竿を傷めるの防いでいるわけですが、弓の毛の張替えで毛が長かったり、毛が伸びたりした場合には、爪が直接弓竿にあたり、弓竿自体が磨り減ってしまうことがあります。実際に自分が中学の頃から使っていた弓(今は息子のです)はその部分が磨り減っています。ここにダメージが加われば(そこで折れれば)再生するためには、そこで切り落とし、短くして作り直す(特に弓の木自体が良い場合に)ことがあるとのことでした。
4cm短くなるといのは、そういう場合もあるのかな、なんて思いました。
投稿者:あーくん 投稿日時:2003/02/03 08:48 ---249.200.11
こんにちは。お世話になります。
個人的にフレンチに興味があるものですから、少しスクールについて
研究したことがありますが、結論的には、スクールといいましても、
どの程度の系列なのかわかりません。
「サルトリの工房製」などと決めてしまうことは
あまりにも危険であるように思います(あくまでも私見ですが)。
ストラッド様がおっしゃられますように、名前ではなく、楽器としていいもの
ということであれば、価格に比べてかなりお得な商品もあるとは思いますが、
それなりの名前(作者)や「確固としたゆかり」があるものについては、
当たり前のことですが、相場というものがあります。
つまり、「名前のある工芸品としての楽器」であれば、もはや定価があるような
ものであって、これを大幅に下回るような売買はありえません。
最初から偏見で自分の購入範囲を狭めることなど愚なこととは思いますが、
あまりにも「夢」のような話に思えてしまいましたので、以前に大失敗を
した経験(そんなに高値ではありませんでしたが)から、ついおせっかいを
してしまいました。お許しくださいませ。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/02/03 11:22 ---227.117.78
いらっしゃいませ、皆様。ストラッド店員です。
サルトリーですか、天才的な技術力を持ち、現代でもっとも人気のある方ですね。
短い弓に関しては、資料等にはそのような記述がないので良くあるものとは言えないと思います。
スクールという言葉ですが、これは非常に広い意味で使われえます。
簡単に言うと系列ですね。だから製造年にも幅があり、サルトリーに技術を教えてもらったその系列の方の作ったものというのが正確な「スクール」の意味だと思います。
ただオークションなどでも、よくわからない楽器などは「スクール」という言葉が使われる事が多いです。例えばスクール オブ クレモナといえばクレモナで作られた全ての楽器が当てはまります。それでは!
投稿者:川越 投稿日時:2003/02/04 16:20 ---96.230.6
ストラッド店員様、皆様ありがとうございます。
やはり、オークションの写真だけで、高額な買い物は出来ませんね。出品されている方は、プロのチェリストで、試奏もさせていただけるようなので、今回落札されないようなら、折をみて試してみようかと思います。それで良さが分からないようなら私には縁の無いものと言うことでしょう。
Q:このバイオリンについて教えて下さい
投稿者:えりお 投稿日時:2003/02/01 23:08 ---131.123.229
先日六本木で購入しました。ラベルにはH.Denis Fait violons luths et repare tous instruments 3,Faubourg de Mattaincourt a Mirecourt.とかいてあります。1930年製と聞きました。お願いします。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/02/03 10:57 ---227.117.78
こんにちは、えりおさん。ストラッド店員です。
このバイオリンは資料では見つけることが出来ませんでしたが、まったく同じ内容のラベルのヴァイオリンがアメリカのサイトに載っておりまして詳しく書いてありましたのでご紹介いたします。↓です。
http://www.wichitaband.com/violin.html
このページの31番のヴァイオリンで、英語で詳しく載っております。
それでは!
投稿者:えりお 投稿日時:2003/02/03 12:26 ---131.123.251
わあ!すごいです。ほんとに同じバイオリンのラベルで載ってました。ご親切に本当にありがとうございました。素晴らしい生徒用バイオリンだ!とコメントされてました。(笑)
投稿者:えりお 投稿日時:2003/02/03 12:30 ---131.123.251
自分の楽器の歴史の一部がわかってとても嬉しいです。ストラッドさんの幅広いリサーチに感激いたしております。大事にしようと思いました。ありがとうございました。
Q:ラベル→サインの信憑性
投稿者:ガルガリ 投稿日時:2003/02/07 12:59 ---159.153.130
はじめまして。
真面目な内容と、管理者さんの適切なレスがマッチした、
ためになる掲示板ですねー。
早速ですが、ラベルとマイスターに関する質問よろしいですか?
1. 持っているバイオリンにはラベルがないのですが、かわりに手書きの
サインなどが濃紫のペンで直接本体に書きこまれています。
半手工・分業品であっても手書きサインを施す場合があるのでしょうか?
それともマイスター作品の可能性が高いと判断してよいものでしょうか?
あとから書き換え、もしくは修理というケースもあろうかと思いますが。
2. 上の件で、併せてこのマイスター(?)について経歴等、知りたいのですが
教えていただけませんか? サインは以下の通りとなっています。
Akustischausgearbeitet
17BZ 1914 Rudolf Wilcrek, Wien
よろしくお願いいたします。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/02/07 16:09 ---227.117.78
いらっしゃいませ。
ドイツではヴァイオリン作りのプロになるにはある程度の修行と国家試験を受からなくてはならなくて、まず「ゲゼーレ」と言う資格を取りプロとなり、さらにその上の資格「マイスター」をとって初めて工房が持てて、弟子も取れると言う制度があります。
ドイツ以外の国では特に資格はなく、イタリアなどでは素晴らしい製作者の事を「マエストロ」と呼んだりしますが、別に資格があるわけではなく、また自分で自分の事をマエストロなどと名乗ったりはいたしません。
ご質問の「マイスター」はドイツの国家資格で得れる「称号」ではなく、後者の素晴らしい製作者の事を呼ぶという方だと解釈してよろしいでしょうか?
ラベルは、紙を貼ったものと、焼印、それと直接書き込む方法がございます。この三つを合わせて「ラベル」と言っております。ですので、半手工でも分業でも完全手工品でも手書きサインをする事はございますので、特に手書きだから、素晴らしい完全手工品の真作の可能性が高いと言う事はいえないと思います。
また、手書きに多いのがいわゆるリペアーラベルで、古い楽器を修理すると見えない場所によく書かれています。
Rudolf Wilcrekですが1890年〜1915年までViennaで働く。ニスと作りがいい。
と英文の資料に書かれています。それでは!
投稿者:ガルガリ 投稿日時:2003/02/07 20:33 ---135.15.153
すばやいお返事ありがとうございます。
(正直びっくりです!)
マイスターという言葉の解釈はおっしゃる通りです。完全手工品なのかどうかと
いうことが知りたかったですので、安易に使ってしまった用語です。
イメージは工房の親方的職人さんです。
「ラベル」とは紙だけの呼称ではないのですね。私の楽器の場合、f字孔から
見えるノーマルな位置にありますので、リペアーラベルかどうかはわかりませんが。。
調べて下さったRudolf Wilcrekについての記述、無名とはいえ、ちゃんと
書物には名が載っていているということで非常に嬉しいです。今までサーチ
エンジン等で探しても結局見つからなかったところでした。
ニスはオイルを上からカバーしているのでピンときませんが、作りはたしかに
ガッチリしていて岩みたいです^^。
ありがとうございました。