Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:何かわかりましたら
投稿者:ハロルド     投稿日時:2003/03/06 12:54  ---162.226.98

はじめまして
ナポリの製作者
Armando Altavila について
わかる事がありましたら
教えて下さい。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/07 11:33  ---227.61.90

いらっしゃいませ、ハロルドさん。ストラッド店員です。

Armando Altavilaさんですが、Lがもう一つ多いArmando Altavillaという名前を
英文の文献で見つけました。非常にシンプルな内容で
Worked at Naples,1923
とだけ書かれています。この資料は生まれの年代を書く時は必ずBornと入りますので
上の文は1923年あたりにナポリで仕事をした。という意味だと思います。
当店の資料ではこれだけでした。他にわかる方おりましたらお願いいたします。
それでは!

Q:楽器の名前の問い合わせ
投稿者:チェロ太郎     投稿日時:2003/03/05 22:55  ---179.58.46

はじめまして、名古屋のちょっとしたチェロ弾きです。

先日、あるHPで、「Luigi Baglioni」と言う名前を見ました。
イタリアのBiassonoという町でつくられたそうですが、地名・作者とも、今まで楽器屋さんなどで聞いたことがないのですが、貴社では、扱われたことがありますか?
もし、なんらかの情報があれば、教えてください。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/06 12:35  ---227.61.90

いらっしゃいませ、チェロ太郎さん。ストラッド店員です。

Luigi Baglioniさん、調べてみましたが資料で見つける事は出来ませんでした。
当店で扱ったこともないです。すいません。

あるHPで確かに載っていましたね、直接お問い合わせすれば何かわかるかも知れません。それでは!

Q:ピエモンテージの事で・・・
投稿者:scorrazzare     投稿日時:2003/03/05 19:33  ---17.56.152

お忙しいところすいません。Plimio Michettiという作者の日本での評価はどんなものでしょうか?もしお聞きできるなら、価格帯なども知りたいのですが。よろしくお願い致します。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/06 11:49  ---227.61.90

いらっしゃいませ、scorrazzareさん。ストラッド店員です。

英文の資料にありました。
1891年Turin生まれ。1949年メダルをクレモナで獲得。1950年までに300本位のヴァイオリンを作った。主にプレッセンダとガルネリモデルの楽器を製作。オイルニスでイエローとブラウン。1960に125ポンドで取引された記録がある。

とあります。日本での評価は見たことがないので残念ながら解りません。
それでは!

Q:弓の買い換え時についてご意見お願いします。
投稿者:ガルガリ     投稿日時:2003/03/04 13:10  ---159.153.231

 現在VnのMaiaBang1巻が終わった程度の入門者ですが、弓の買い換えを考えています。
スタッカートがなかなかうまくならなくて、松ヤニの付けすぎも改善したのですが
それでもガリガリ音が残るといった具合でかなり牛歩です。
 自分の技術の問題もあると思って弓の買い換えなどは、それからのことだと考えて
いましたが、こちらを読ませていただくと有る程度のものは必要かなという気がしました。
 買い換える場合、予算50万程度で古い弓でしたら今の弓と、使用感がずいぶん向上して
上達も早くなるでしょうか?(もちろん練習するのは基本です)

使用している弓 
フィンケルのLefin(定価¥98000)

よろしくお願いいたします。

投稿者:あーくん     投稿日時:2003/03/04 14:14  ---249.200.11

こんにちは。とてもいい検討をなさっていると思います。初心者の方にも、
いや、初心者の方だからこそ、とても重要な問題です。

50万円で古い弓は中途半端なので、個人的には新作をオススメいたします。
50万円なら30万円か、もうひと踏ん張りして60万円の新作がいいように
思います。50万円も、ある意味では中途半端かもしれません。
30万円で「使える弓」か、60万円〜で「最上レベルの弓」を選択なさるのが、
結局はオトクなように思います。

ストラッド様の販売システムでは、50万円で使える古い弓をお譲りいただける
のかもしれませんね!すばらしいことです!!それならそれに
越したことはないかも知れませんね!!

通常では、80万円以下のオールドは、???・・・というのが常識的な見解でしょう。

僕は、いくらでもお金を出せるのでなければ、やはり新作をオススメいたします。
新作であれば、一部の例外を除き、基本的には値段と性能が比例しています。
ですから、弓の良し悪しの詳細な違いがわからない段階の人にとっても、
気持ちの上でも安心、というか信頼して練習に励むことができます。
ワインにしても、やっぱ高いワインっておいしいですよね!
それと同じような気がして妙に納得したことを思い出しました(なんかヘン?)

それに、弓の経年効果はないといっても過言ではないのではないでしょうか?
ただ、古い名弓はずば抜けた材料を使っていることもありますので、お金の問題が
全くないなら、断然、オールドの、ただし状態のいい名品がいいでしょう。
150万円も出せばいいのが買えるのではないでしょうか?
うぅ〜ん、それならついでにがんばってサルトリくらいは欲しいですね・・・
というように、きりがないのです!!
ですので、30万円以上の使える新作を買えば、まず間違いはないでしょう。

参考にしていただければ幸いです。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/04 16:56  ---227.61.90

いらっしゃいませ、ガリガリさん。あーくんさん。ストラッド店員です。

御予算50万程度ということなので、古い新しいにかかわらず、かなりの選択肢があると思います。使用感も向上する可能性は高いです。

あとは実際に試して見て納得のいく弓を探してください。
どの楽器屋さんでも、必ず試させてくれるはずです。あせらずに時間をかけてご自分が納得出来る弓を探してください。それでは!

投稿者:ぼこ     投稿日時:2003/03/04 23:09  ---209.68.3

フィンケルのLefinは僕も持っています(2nd・弓として)。1st・弓は60万円の新作なんですが、確かにその違いは明らかにあります。でもガルガリさんがどの程度の入門者なのか、またヴァイオリンはどの程度のものをお持ちかわからないので、自分の経験を述べさせていただきます。弓の張替えの際にフィンケルのLefinを弾くと、それほど弾きずらい弓ではないと感じています。少し弓の弾力が弱いので、強めに毛を張るようになってしまい、その分少し硬い響きになってしまいますが。
 ガルガリさんは弓の張替えをいつ頃にされていますか?弾きにくいのは、そのせいかなとも思いました。弓の張替えをすると、弾力が改善し、雑音が少なくなり、ずっと弾きやすくなります。

 でも楽器や弓を買い換える効果は、ゴルフの道具を買い換えるのと少し似ているのですが(ゴルフのクラブほど楽器や弓は安くないのですが)、新しいのにすると急に音が良くなったように感じて、そして新しいのに慣れようとして、練習量が自然と増えるため、上達が早くなるというメリットがあります。

 ちなみに自分は、女房用にフィンケルのLefinを買ったんですが、使わなくなったので自分の2nd・弓として使っています。選んだのは自分で、楽器屋さんで10万円以内の弓でいろいろ引き比べて、いいなと思ったのがフィンケルのLefinでした。フィンケルのLefinからのステップアップならば、自分の考えでは、60万円クラスの新作か100万以上のオールド(値段にあった弓なら・・・偽者をつかまされたり、ぼられなければ)クラスにしないとあまり期待した以上の音にはならないような気がします。

投稿者:dubin     投稿日時:2003/03/05 00:19  ---128.187.153

横レス、失礼いたします。
あーくんさん、
゜通常では、80万円以下のオールドは、???・・・というのが常識的な見解でしょう。゛
という理由を教えていただけないでしょうか、また、゛オールド゛とはどれくらいの時代ものをさしておられるのでしょうか、以上ご教示いただければ幸いです。

投稿者:Lメス     投稿日時:2003/03/05 01:57  ---15.91.130

私とちょっと似た境遇なのでレスさせてください。
先月、ボーナスの残りで38万円のアルシェの弓に買い換えました。
それまでは15万円のドイツ製の弓(新作)を使用していました。
下手なので、15万の弓で充分と、全く不自由なく練習しておりました。
ボーナスが思いのほか多かったので仕事を頑張った自分へのご褒美として楽器の買い替えを見当していた所、
「楽器の買い替えは桁が変わるけれど、弓の買い替えなら40万の予算ならかなり選べる」と友人に言われ、衝動的に弓を買い換えることにしました。

無駄な買い物かなぁ〜などと思いながら、先生に数本選んで頂き、手にしてビックリ。
今まで通り弾いても、弓が暴れなくタコの吸盤のようにピタっと弦に吸い付きました。
特にスピッカートと弓の返しの時は、今までのは何だったの?と言うほど使用感が違いました。

音色についても、いつも近くで私の雑音に付き合ってる家族が「お?楽器変えたんか??」と聞いてくるほど違いました。

ちなみにレイト3年目で楽器本体は16万の量産品です。

弓を変えると、音色が良くなるので練習も楽しくなるという利点もあったりしますね(笑)
弓を買い換えるとき出来たら、先生に楽器と候補の弓の組み合わせで弾いてもらって
ちょっと離れた位置で聞いてみると、音色の違いがハッキリ解かると思います。
(勿論先生はお上手でしょうから、元々の弓で先に弾いてもらった方が解かり易いかもしれません)

私的結論から言って、弓を買い換えることで出来なかった難しいテクニックが飛躍的に上達することはないでしょうが、
ブルブル震えていたのが解消したり、バランスが良いので飛ばし易かったりくらいの違いは明らかにあると思います。

長いカキコでごめんなさい。良い弓に出会えるとイイですね。

投稿者:あーくん     投稿日時:2003/03/05 09:08  ---249.200.11

dubinさん、はじめまして!

「80万円以下のオールドは・・・」の意味ですね?
少し返事に窮してしまうところもあります。
といいますのは、まず何よりも、一般的に言われていることを申し上げたからです。
ぜひとも弦楽器専門店に行ってみてください。
オールドをお求めになっておられることを店の方にお話しされ、「いくらくらいから
使える弓が購入できるか」とお尋ねになられてみてください。

ちなみに、例を一つ申し上げますと、某有名なオールドのフレンチボウメーカー
(かなり大量に製作・販売していた)がありますが、その某メーカー(製作者)
の刻印がなされている弓が専門店によく置いてあります。中には80万円程度の
定価をつけて、実売価格60後半〜70前半で販売されていることがよくあります。
名前からもオトクな感じもしたりしますが、これらは、結局は某製作者の下で働いている
小僧(本当に子ども)が製作しているものであったりします(全てとは僕にはいいきれ
ませんが)。それでも、質さえよければいいのでしょうけど、たまたま偶然的に
よくできた弓が、たまたま安く出品されていた・・・などというようなオイシイ話は
経験したことがありません(ありえないとは言いませんが)。

あまり答になっていませんが、用は、巷で当たり前のように言われていることを
申し上げた次第です。僕自身、別に1000本程度のオールドを試したことがあるわけでも
ないのに、通常言われていることをそのまま申しました。
もしも、間違い(というか、このご時世では80万円以下でもすぐれたオールドを
購入できるようになったなど)などがありましたら、ご指摘くださいますよう
お願いいたします。
明確な回答でなくてごめんなさい。参考になさってくださいませ。
PS オールドボウといえば、某オークションで信じられない触れ込みで信じられない
「良心的な」値段で某名弓を見つけました!本当だったら即決で倍額だして今から
買いに行くのですが・・・お店に売られてももっと高く即決でひきとってもらえる
でしょうに・・・赤の他人に激安でお譲りくださるということか・・・ありがたい・・・
(ちょっとブーたれてしまいましてスミマセン)

投稿者:ガルガリ     投稿日時:2003/03/05 13:02  ---159.153.135

みなさま、さっそくの貴重なご意見ありがとうございます。

 予定予算では微妙な額で、一概にオールドと新作のどちらがよいというわけではない
ことがよくわかりました。あーくんさんの、投資金額に見合った努力をする現象も
納得しますし、新作をおすすめするのもわかります。
 私も同じレイトスタータで1年なのでLメスさんの意見も貴重ですね。
 ぽこさんの、毛替えの件ですが、私の行った楽器屋さんに見せたところ(1年後)
、毛が切れているわけでもないので1年から2年くらいはそのままでよいといわれた
経緯から、現在でもそのままです。替えてみる価値はありそうですね。

また、これについて新たな質問が出てきましたので、後ほど新スレッドで
ご質問いたします。
よろしくお願いします。

投稿者:dubin     投稿日時:2003/03/05 23:47  ---128.187.130

あーくんさん、早速のご返事ありがとうございます。
その辺のところが、「巷で当たり前のように言われていること」なのですか。
当方、楽器にあまり詳しくないので、初めて知りました。
また、よろしくお願いいたします。

Q:Suetterlinについて
投稿者:Emile Germain     投稿日時:2003/03/02 01:25  ---221.97.179

度々お邪魔してお世話になっておりますEmile Germainと申します。
この度はもし可能でしたら是非ご教示いただきたく投稿致しました。
昨年、音とルックスがとても気に入ったチェロを購入したのですが
中のラベルが手書きのアルファベットのようでいて、まるで読めません。
その後、自分なりに色々と調べてみたところ1945年以前にドイツで使われた
Suetterlin(ジュッタリーン)という筆記体のようなのですが、ドイツ語に
堪能な友人によるとSuetterlinは筆跡に筆者各々癖があり、廃止され60年近く
経った今では、現在のドイツ人でも読める人はなかなかいないと言います。
それでもネット上で検索して情報を集め、何とか解読しようと試みましたが
まるでミミズが這いつくばったような文字で、どこで区切ればよいかも見当が
つかず絶句しております。
また年号は無く、後から張られたと思われる「Made In Western Germany」
という完全に英語で印刷された小さなラベルもあります。戦前(あるいは戦後)
ラベルにこのような独自な文字を使用するといった事はあったのでしょうか?
ご存じの事がありましたら是非よろしくお願い致します。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/03 15:33  ---227.61.90

いらっしゃいませ、Emile Germainさん。ストラッド店員です。

Suetterlin(ジュッタリーン)で書かれたラベルですが、資料を調べる限りでは見つけることは出来ませんでした。すいません。わかる方いましたらお願いいたします。

後から貼られた「Made In Western Germany」は恐らくアメリカに輸出する時に貼られたものだと思います。楽器に限らず、製作国を表記するというルールがありますので。
それでは!

投稿者:Emile Germain     投稿日時:2003/03/05 02:43  ---221.97.179

ストラッド店員様

レスを下さって有り難うございます。ジュッタリーンについてのラベル記載の資料が
無いとなると、そもそも本来はラベルに使う文字ではなかったという事でしょうね。
先の友人に聞いたところ、ジュッタリーンは当時のドイツ人でも各々癖が強かった
ために読めないケースもあったと言います。だからタイプライターが発達したという
話は非常に面白かったです。
昨晩、またネット検索をしてジュッタリーンの事を調べていたところ、ラベルの文字と
形状の良く似た文字配列の物を見つけたので、それをラベルの文字に当てはめて
みたところ、後半はそれをもってしても判別不可能ですが前半だけはアルファベットに
置き換えることができました。文字は次のような物です。

Willhelm Duerer

この後はDのアルファベットまでしか解読できていません。念のために伺いたいのですが
この姓名のドイツのプロ製作家は存在するのでしょうか?お手数をおかけしますが
もし宜しければ再度お答え頂ければ幸いです。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/05 12:44  ---227.61.90

Willhelm Duerer 英文の資料に名前が見つかりました。直訳します。

1900〜1930サクソニー(Saxony)で働く。商業的な製作を行った。

と書かれています。それでは!

Q:音の震え
投稿者:神谷良子     投稿日時:2003/03/04 02:43  ---9.30.66

はじめまして。二ヶ月前にバイオリンをはじめた超初心者です。
Q&Aを拝見し、参考にさせていただいています。

今私はやっとむすんでひらいてを練習し始めたレベルなのですが、どうしても音が震えてしまうのです。ロングトーンの時は勿論、曲の途中もかなりぼよよーんとなってしまいます。得にA線の解放で弾く時にひどいのですが、音を震えないように弾くコツや、練習方法はありますか?

初歩的な質問で申し訳ないのですが、お答え頂けると助かります。

投稿者:あーくん     投稿日時:2003/03/04 09:05  ---249.200.11

こんにちは。バイオリン弾き&チェロ初心者のあーくんです。
神谷様、いろいろと悩まれながら練習なさっていることと思います。がんばってください。

まず始めに、弓の震えは、ある意味では100%なくなるものではないとお考えなさった方がよろしいです。あらゆるテクニックにおける場合で、いかに震えを少なくするか、ということは、
ある意味では永遠のテーマなのです。プロでも時に震えることもありますし、僕の某ソリスト(プロ)の友人も、定期的にかなり意識して初歩的な練習を欠かさないといいます。僕自身も、むしろ、弓の震えと正面から向き合っております。

さて、前おきはこのへんにして(僕は一番大切なことだと思いますので先に申しました)、弓の震えが目立つのはさまざまな要因があります。「脱力」がキーワードですが、具体的に申します
つまり、弓は逆ぞりになっていることを認識することです(弓の大革命なのです)
弓の震えが目立つ方の多くは、弓を直線的に使っているのです。弓の毛が直線だからなのでしょう。しかし、弓の運動は、毛の線に沿って行うものではなく、弓棹の形状にしたがって行わなければならないのです。わかりやすく言いますと、ダウンでは、その運動時に少し持ち手を上に向かわせるようにし、アップでは少し下に向かわせるようにするのです。誤解を恐れずに言いますと、毛を弓の形状にしたがって弦になすりつけるようにするとでもいいましょうか(もちろん力を入れてはいけません)。この弓の形状にしたがった運弓ができるようになりますと、弓の震えが極端に少なくなると同時に、見違えるほど音が変わります。
とにかく、執拗に練習なさってください。この動きができはじめれば、そのうち、指運弓も手首のやわらかい返しもできるようになってきます(ちなみに、このために重要なことは、まるで優雅な鳥が大空を羽ばたくときの羽の動きをスローモーションで見ているような感覚をもつようにと、僕は人に教えています)。

結局は、人に100%教えてもらって・・・というよりは、アドバイスを受けながら、自分であれやこれやと試行錯誤して「見つける」しかありません。その方が、結局は早道なのです。どうか上述のことも参考にしていただき、練習に練習を重ねてください。

一筋の光となることがありましたら、とてもうれしいです。

投稿者:あーくん     投稿日時:2003/03/04 11:24  ---249.200.11

↑ 追記です。

ちなみに、またある意味では弓の震えは重要でもあり、先日のカキコにもありました
ように、弓を極めて小刻みに震わせる(弾ませるというより震わせるに近い場合もある)
ように跳ばす奏法もあります。そういう意味では、震わせようとしても
震わない弓が仮に存在したとすれば、それは楽弓とは言えないものだと思います。

さきほど、弓の逆ぞりが重要だと申しましたが、コシの強い弓は、毛をパンパンに
張らなくても十分に強い張りがあることから、毛を張っても弓の逆ぞりの形状が
あまり崩れません。そして、弓の形状にしたがった運弓ができます。
だからこそ、コシがあることが弓として最重要の命題であり、操作性に優れた重量
(必然的に軽くなります)でありつつ、コシが強い弓がもてはやされ、高価な
ものとなるのです。

ちなみに、棹が太目の弓、つまり重めの弓であれば、当たり前のことですが、
コシは強くなるでしょう。あまりパンパンに張らなくてもいいかもしれません。
また、重い方が、ある意味では弦にしっかりのるため、震えは少なくなるかも
しれません。しかし、弓が重いことの弊害はあまりにも大きく、極めて柔軟かつ鋭敏に
操作することを要求されるバイオリン奏法においては、デメリットの方が
多いように思います。
だからこそ、操作しやすい重量でコシのある弓は高価なのです。やはり30万円程度は
するというのが一般的な見解だと思います。それを高いとみるか(棒ですからねー!)
安いとみるかでしょう。僕はたとえ10万円の楽器を使う場合でも30万円以上の
弓を使うべきと思いますけど(個人的見解ですが)。

ちょっとズレてしまいましたが、少しつっこんで申し上げたかったので、個人的な
見解を含めて申し上げました。ご理解ください。

がんばってくださいね!近いうち、お好きな曲の名演奏ができますことをお祈りしてます!

投稿者:猫丸     投稿日時:2003/03/04 16:32  ---03.166.211

初心者の方で弓がふるえるのは良くあることです。
原因は、弓が弦と直角に交差していないことによります。
先弓では弓の重さが少ししかかかりませんが、元弓では当然重くなります。
この重さの係り具合を小指と薬指で補正します。
弓は基本的には親指と人差し指と中指の3本でつまんでください。弓の重さは小指と薬指で補正します。絶対に手で持ってはいけません。また圧力もかけてはいけません。
次は、常に弓が弦と直角になっているように練習します。
プロであっても、常に運弓の練習は欠かしません。これを腕のリハビリといいます。
いかなる弓と楽器であっても関係ありませんので、運弓は出来れば分かる人に教えを請うのが有効です。必ず弾けるようになります。がんばってください。

投稿者:神谷良子     投稿日時:2003/03/05 00:43  ---9.30.66

詳しくご説明頂き、ありがとうございます。とても参考になり、感動しました。
今晩さっそくいろいろと試してみたいと思います。

本当にありがとうございました。

Q:質問
投稿者:わさび夫     投稿日時:2003/03/03 20:19  ---110.60.165

日本に昔、遠藤氏というバイオリン製作者がいたという話ですが、この方の情報をもしお知りの方がいたらお教えください。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/04 11:09  ---227.61.90

いらっしゃいませ、わさび夫さん。ストラッド店員です。

遠藤さんとは漠然として、正確な情報はお伝えできないと思いますが、
当店のお知り合いにも遠藤さんという製作者の方がおりますが、まだお若いので違うと思います。
資料をひっくり返して見たら関西の方の楽器製作者として「遠藤某氏」の情報がありました。下のお名前はやはり解らないみたいです。抜粋します。

明治末期、あるお店が、当時天王寺でヴァイオリン製作をしていた「遠藤某氏」にオルガンの製作を依頼、それが元で以後この遠藤氏はオルガンとヴァイオリンを平行して製作したといいます。

と書かれています。それでは!

投稿者:あるまざ     投稿日時:2003/03/04 22:50  ---248.137.168

多分、ご質問は「遠藤周孝」氏についてだと思います。
スズキよりも古い、おそらく日本のバイオリン製作者で最も古い時代の人で、
私は一台バイオリンを持っています。私の祖父が師事していた先生が、
戦時中にお金に困って祖父に売ったものだそうで、和歌山の田舎に保管されていたため
戦火を逃れたのですが、作品の大半は戦争中に焼失したとのことです。

自分が師事していた先生から伺った話によると、以上の理由から大変珍しい
楽器とされているらしく、楽器そのものより資料としての価値が高いそうです。
私が「弦楽器製作者辞典」で見たところでは、「この時代の製作者には(まだ
楽器製作の情報が十分に伝わってきてなかったにもかかわらず)驚くほど良く
出来ているものが多い」のですが、遠藤氏のものについては、「楽器そのものが
残ってないので判断のしようが無い」とのことでした。

さて、私の楽器だけについてコメントしますと、虎目が大変に美しく、
形はストラッド型でもガルネリ型でもアマティ型でもない、一種独特のものです。
響きは大変に良いのですが(今まで試奏させた方からは、いずれも絶賛されてます)、
通らない音で、また音はかなり和風のものとなっています。楽器商の方から
聞いた話では、裏板に北海道のエゾ松を使っているものがあるらしく、そのへんが
理由のようです。
弾きやすさでは最高だ、と私のロシア人の先生と、同じくロシアの学生が言っていましたが、
私にとってはいまいちネックや弦の幅が細すぎて、また楽器自体も小ぶりで弾きづらい
楽器でした。

Q:
投稿者:尚人     投稿日時:2003/03/04 07:19  ---00.198.156

18世紀のベルギーのJ Delannoyのチェロについて聞いたことありませんか。74センチで通常より1センチ短いものです。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/04 11:43  ---227.61.90

いらっしゃいませ、尚人さん。ストラッド店員です。

J Delannoy、1740〜1748年ブルッセルで働く。
かわいいヴァイオリンやチェロなどを製作

とあります。

ボディーサイズが1センチ短いのは、昔は小型チェロというのがありましたので
それほど不思議なことではありません。楽器自体は見たことがないのでなんとも言えません。それでは!

Q:○楽器について○
投稿者:RUKA     投稿日時:2003/03/01 02:50  ---135.182.79

 よくQ&Aのコーナーをのぞいては参考にさせていただいています。
 私は普通の大学のオーケストラでバイオリンを弾いている者なのですが、自分の楽器のことについて知りたいと思い、質問させていただきました。
今使っている楽器は親戚から借りている楽器で、小学校4年の頃から10年間くらいずっと弾いてきた楽器なのですが、これまでに、あまりよくない楽器だと言われたり、また別の人には、しっかりした楽器だと言われたり、いろいろな評価をされてきました。自分でも楽器の響きを最大限引き出そうと思い弾いてきたので、以前よりは鳴るようになったと感じています。ですが、最近いい楽器を弾かせてもらう機会が何度かあり、そのような楽器は開放弦で弓を置いて引っ張るだけですばらしい音がでました。ひとの楽器にほれ込んでしまいました。自分の楽器がどこまで響かせられるのかわかりませんが、ほれた楽器のような音はやはり出ないのでしょうか。値段などの外見上の価値に頼って考えてはいけないのかもしれませんが、参考にしたいので、私の楽器についてわかる情報があればぜひおしえてください。
 本体 : Vincenzo Monacelli Granston, RJ.,USA Opus25 1985
 弓  : L.SARTORY A PARIS
と書いてあります。よろしくお願いいたします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/03 13:01  ---227.61.90

いらっしゃいませ、RUKAさん。ストラッド店員です。

Vincenzo Monacelli Granston, RJ.,USA Opus25 1985ですが、資料、またネット上でも名前を見つけることが出来ませんでした。すいません。

L.SARTORY A PARISは有名ですね。(1871〜1946)
ボアランの技術を受け継いだフランスオールドボーのメーカー。驚異的な技術を持つ。
ぺカット、ラミーらに学び1893年に独立。その製作技術が余りに優れていたため無数のイミテーションが作られたという。
ルックスのいい弓で演奏効果も抜群で、スティックの多くは丸型で8角形のものは非常に少ない。初期の作品の色がダークウッドで後期のものはライトブラウンか赤みのかかった色。
モデルはボアランであるがナットの先端がフラットな特殊な形式であるためサルトリーと見分けられる。現代もっとも人気のある弓の一つ。

と資料にあります。実際に大きな弓メーカーなどは「サルトリーモデル」の弓をラインナップさせたりしています。

状態がいいものは、日本の相場で200万円以上です。
それでは!

投稿者:山田     投稿日時:2003/03/03 20:49  ---165.25.247

サルトリーのファーストネームは
LではなくてE.SARTORYではなかったでしょうか?
二人いましたっけ?

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/04 10:41  ---227.61.90

山田さん、その通りです。うっかり見落としてしまいました。

上に書いた情報はE.SARTORYのもので、L.SARTORY のものではありません。
ちなみに資料で調べたらL.SARTORYという人は見つけることが出来ませんでした。

Eの文字がかすれてLに見えているのかも知れませんね。それでは!

Q:「ネック+指板」の厚み
投稿者:よしたか     投稿日時:2003/02/27 23:22  ---13.64.239

ストラッド様、お世話になります。

少々変わった質問をさせて下さい。チェロ(4/4)で第一ポジションの
左手親指を置くあたりの『ネック+指板』(真横から見たときの)厚さは
普通どの程度のものでしょうか?

私の楽器は26ミリメートルで、やや小さい(薄い)ような気がしてます。
そのせいで、左手の指が広げにくいのかなと疑っています。

宜しくお願いします。

投稿者:脱初心者     投稿日時:2003/02/28 00:32  ---07.224.62

私のチェロはオールドに似せた新作ですのでネックが細いです。
一般にオールド楽器のネックはすり減っていて細いです。
細さを補うために厚めの指板が貼り付けてありますね。

ノギスを使って該当部分を測ってみると 私の楽器の場合は
「ネック+指板+弦の太さ」で28ミリメートルです。
よしたかさんのチェロのネックは 私のと同様にかなり細い方だと思います。

その人の手の大きさ、柔らかさ そして奏法や慣れの問題でしょうが
私は細い方が弾き易いと思います。
太めのネックの楽器ではC線上で小指を置くのがきつかったですから。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/02/28 11:03  ---227.61.90

こんにちは、『ネック+指板』(真横から見たときの)の厚さは
ネックの中心で31ミリが一応標準とされています。
ネックの上の方が多少短く、下のほうが多少太くなります。

チェロ(4/4)で第一ポジションの左手親指を置くあたりの26ミリは短い方だと思います。それでは!

投稿者:よしたか     投稿日時:2003/02/28 23:24  ---13.64.239

>ストラッド店員様
 ご回答どうも有り難うございました。ネックの中心で31ミリという
ことでしたが、ネックの中心とはこの場合どこでしょうか? 例えば
ナットから何センチのところ等とか教えていただけると助かります。

>脱初心者様
 コメントどうも有り難うございました。

 > その人の手の大きさ、柔らかさ そして奏法や慣れの問題でしょうが
 > 私は細い方が弾き易いと思います。
 > 太めのネックの楽器ではC線上で小指を置くのがきつかったですから。

人間の手の構造上、A線上に指を置くと親指と残りの四本の指の距離が近づき、
自然と四本の指の間隔が狭くなると思います。それに加えて、私は手が
小さい方なので指の開き方にはかなり苦労して工夫していました。

先日、友人のチェロを弾いてみると何故か楽に弾けるので、何が違うの
かなと見ていたら、ネックの太さが違うことに気付きました。

 確かに演奏の力量によるところが大きいとは思いますが、やはり楽に
弾ければそれに越したことはないよなぁ、とも思います。

投稿者:脱初心者     投稿日時:2003/03/01 15:18  ---162.159.151

私も苦労して自分にぴったりの左手の構え方を探ってきました。
いくつか分かったことがあるので参考にして下さい。
1、親指は自然な丸みのある状態でネックに接触していること(親指が柔軟であること)
  私は弾く弦の位置に応じて 親指の曲げ具合を微妙に調節し
  手のひらと指板の距離を変えています。
2、手首をひねっていると手のひらの柔らかさが つぶれてしまいます。
  弦によって ぴったりの肘の位置が違います。
  私の場合 A線では肘を背中の方へ退き、また地面の方へ落とします。
       C線では肘を上げ前に出します。
ネックが標準の太さの方が圧倒的に弾き易いのであれば
楽器のネックをより太いものに交換するという手もあると思いますが
ネックが細いか太いかの違いは 構え方を調節することと 左手の柔軟性で
充分対応可能と思います。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/03 12:46  ---227.61.90

>よしたかさん。

ネックの中心は、チェロのネックの長さが280ミリなので糸枕から140ミリです。
それでは!