Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:裸ガットの情報求む!
投稿者:フィルス アンドレア     投稿日時:2003/03/12 22:25  ---9.47.181

こんにちは。この掲示板はマニアックな書き込みも多いんで、前から探しているとあるブツについて、知ってる方は教えてくださ〜い!

それは、俗に言う「裸のガット弦」、つまりガット弦でもスチールやアルミの金属線を巻いていない弦、それもちゃんとしたモダン楽器向けの製品です。

以前、「ストリング」誌上でライナー・キュッヒルが「A線のみピラストロ製のピュア・ガットを使用している」と語っていましたし、ヴァイオリンニストの朝枝信彦氏と個人的にお話した時も、A線は裸のガットを使用する場合があると言われていました(銘柄は聞き損じました)。あと、ポップのVnプレーヤーの方も何人か使用しているらしく、曰く「すごいハデな音がする」そうです。

ピラストロからは「コルダ」というバロック楽器向けのピュアガットが出てますが、あるいはそれをモダン楽器に張っているのかも。さて、そういう製品の名前、あるいはメーカーを知ってる人いませんか?ぜひ使用してみたいのです〜。

投稿者:AS     投稿日時:2003/03/13 10:30  ---192.131.70

フィルス アンドレアさん こんにちは.

カプランのゴールデン・スパイラル・ソロにプレーンガットのA線がありますよ.

A線のみ発売されていて,モダンバイオリン用の弦のはずです.

最近はカプランのA〜G線を置いているお店が少ないので,国内での入手はちょっと難しいのかもしれません.

使ってみたことがないので,音は分かりませんが・・・.

投稿者:AS     投稿日時:2003/03/13 10:51  ---192.131.70

済みません.
プレーンガットのA線があるのは,ゴールデン・スパイラル・ソロではなく,ただのゴールデン・スパイラルだったかもしれません.海外のオンラインショップには時々ありますね.

投稿者:よが     投稿日時:2003/03/13 23:58  ---221.223.19

あんまり参考にならないと思いますが,オリーブの巻き線をむいて裸ガット弦として使ったことがあります. そのときは使い古しの弦だったので,音色は「ふーん」という程度のモノでしたが.
ではでは

Q:制作者について教えていただけますか。
投稿者:のんちゃん     投稿日時:2003/03/10 21:25  ---223.144.130

初めて投稿します。
私は、Osker Gutter(uはウムラウト付き)のビオラを持っています。ドイツの方のようですが、何かご存じの事はありますでしょうか。つくりはあまりきれいではありませんが、明るい音がします。
よろしくお願いします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/11 12:16  ---227.61.90

いらっしゃいませ、のんちゃんさん。

Gutter(uはウムラウト付き)は18世紀〜20世紀までドイツのGutterファミリーとして14人の名前が資料にございましたがOskerという名前は見つけることは出来ませんでした。
このファミリーに関係があるのか、単に一般的な名前なのかはちょっとわかりませんでした。それでは!

投稿者:のんちゃん     投稿日時:2003/03/12 13:05  ---223.144.130

お調べいただいてありがとうございました。あまり建設的な内容でなかったので素早いレスポンスに感激しています。
製作者については私自身も調べてみたのですが、同じでした。残念です。

Q:弓
投稿者:terry     投稿日時:2003/03/11 21:13  ---110.157.66

今pajeotという弓を使っていますが、どういう人だったのでしょうか?それと現在の相場はどれくらいなのですか?

投稿者:山田     投稿日時:2003/03/11 23:33  ---161.220.204

パジョーは高いです

投稿者:terry     投稿日時:2003/03/12 00:58  ---110.157.66

山田さん、有り難うございます。そのことは良く分かっております。しかし、どれくらいの相場なのでしょうか?

投稿者:山田     投稿日時:2003/03/12 04:40  ---161.215.168

相場はいまいちはっきりわかりませんが150万位ではないかな?
もし自分が買うとしたらそれ位なら買うなって感じです。
以前パジョーを弾かせていただいた時の印象ですが...。
今世界的に有名なビオラ奏者のクリストの使用していたパジョーでしたが..。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/12 10:54  ---227.61.90

pajeotの弓は日本の資料で客観的な相場があります。
200〜300とあります。
pajeotの弓は最高級なものはpajeotのと刻印されていますが
その多くがラルフールのブランドが付いたものか無銘のものです。

またpajeotブランドの弓は星の数ほど作られていますが(本人が作っていない)、これらは上の金額は当てはまりません。それでは!

投稿者:Terry     投稿日時:2003/03/12 11:02  ---110.157.66

有り難うございました。一応Millantの紙がついているので問題はないでしょうが、友人から譲ってもらったもので、、、友人は弓のことなどぜんぜん知らず、大変なプレゼントですが、大切に使っていこうとおもいます。

投稿者:猫丸     投稿日時:2003/03/12 12:28  ---03.161.66

ミランの極めが付いているならこれをひっくり返せる人はいませんので、
本物で通るでしょう。ラッキーでしたね。

参考までに、こちらが参考になるでしょう。

http://maestronet.com/history/index.cfm

Q:鈴木のバイオリンについて
投稿者:ホメ郎     投稿日時:2003/03/09 17:59  ---03.117.157

初めて質問させていただきます。
僕は今、祖母が使っていたMASAKICHI SUZUKI 7 というラベルのバイオリンを使っています。そしてこの度弓を買い替えることになり、このバイオリンの価値を知りたいと思ったのですがネット上では情報がありませんでした。どなたか値段や製造時期などご存知の方がいらっしゃいましたらお教え願えますでしょうか。 

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/10 16:02  ---227.61.90

いらっしゃいませ、ホメ郎さん。ストラッド店員です。

鈴木政吉さんは現代のスズキヴァイオリンの創始者です。
スズキヴァイオリンは大正時代が、量産のピークなのでこの時代の可能性は高いと思います。大正時代に7番というのがございます。ランクは上から3番目で当時28円とあります。
ただこの時代の資料しかないので、違う時代で7番というのがあるかもしれません。
それでは!

投稿者:ホメ郎     投稿日時:2003/03/12 12:05  ---03.114.242

有難うございました。

Q:チェロの駒の足の下
投稿者:柴田     投稿日時:2003/03/11 13:16  ---231.158.94

ストラッド様またお世話になります。 チェロ新作を購入しましたが、自分で調整しても、指板側か、エンドピン側かのどちらかが、紙一枚くらい浮いてしまいます。この位は、音に関係ないのでしょうか? また駒足の下に、ニスが塗られていませんが、そういうものなのでしょうか?また自分で駒を観る場合(弦を全てはずす場合)、魂柱が倒れなくする方法はありますか? 教えていただければ幸いです。 

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/11 15:26  ---227.61.90

いらっしゃいませ、柴田さん。ストラッド店員です。

正確なところは見てみないと解りませんが、

>駒足の下に、ニスが塗られていませんが
というところで、ニスがはがれて駒の足の裏についている可能性があります。
それが隙間を作っているのかも知れません。
隙間の度合いにもよりますが、音に影響はあると考えられます。

とりあえず専門家に見てもらう事をお勧めいたします。それでは!

投稿者:terry     投稿日時:2003/03/11 21:10  ---110.157.66

普通ちゃんと調整してある楽器でしたら魂柱が倒れることはありません。やはり駒のしたにニスがないというのは、ニスが剥がれて駒足の下にくっ付いてしまっているようです。1度職人に駒を調整してもらうか新しい駒を作ってもらった方がよいと思いますが、、、

投稿者:柴田     投稿日時:2003/03/12 10:18  ---231.158.94

ストラッドさんterryさん助言ありがとうございました。購入当時から足の下のニスがなかったので作者が故意にそうしているのかと思っていました。 また駒も近くの工房で調整してもらった時、何も言ってなかったのでこんなものかと思っていました。 できたらストラッドさんに看てもらいたいので時間が、取れ次第おじゃまします。 しかし、ニスが取れているのを知っていて出荷するのもおかしいですですよね。イタリアの有名制作家なんですけど・・。アドバイスありがとうございました。

Q:弓の買い換え時についてご意見お願いします。
投稿者:ガルガリ     投稿日時:2003/03/06 13:01  ---159.153.181

前回は大変参考になりました。

選び方についてあと2点ほどお尋ねしたく思います。

・弓の下取りというのはあるのでしょうか。
楽器本体の下取りについてはよく耳にいたします。弓についてはどうなのでしょうか?
できるだけ早くいいもので練習したいのですが、予算が貯金中ということでその足しに
なるのかどうか知りたいです。また、価格的な目安というのはいかがでしょうか?
これによって一気にレベルアップするか、徐々にレベルアップするかの選択が変わります
ので。。。

・弓を選ぶときは先生にみてもらってからがいいですか?
 それとも一人で下見をしておき、有る程度絞ってから
(数店舗にまたがるときは困りますが)のほうがよいでしょうか>?

重ねてよろしくお願いいたします。

投稿者:あーくん     投稿日時:2003/03/06 17:47  ---249.200.11

ガルガリさん、こんにちは。
さて、あまり参考にならないかもしれませんが、「僕がガルガリさんなら」
ということで申し上げたいと思います。
1 弓の下取りがあるかないか、定かではありませんが、仮にしてもらえたとしても、
 値引きプラスαという気もしないでもありません。したがいまして、僕なら某オークション  でさばきます。
2 新たに買う弓について
  僕なら、とりあえず(?)30万円程度のものを買います。
  ガルガリさんが入門・初心者レベルという前提で申しますと、この先、まったく
 弓の買い替えをしないのであれば、 60万円の最上級クラスを買うべきと思いますが、
 率直に申しまして、入門・初心者 レベルであれば、30万円からの弓で十分です
(もちろん生涯使うこともできます)。
  どうしても、また新しいものが欲しくもなりますし、また、ガルガリさんは
 オールドにもご興味をお持ちのようですので、いつかは買い換えると思います。
 そうであれば、「使える30万円」で十分なのではないでしょうか?
  もちろん、弓自体の性能もかなり高いものがありますし、美しいですよ。
 同メーカーのものも25万円でF自身が製作したものもありますよね。
 30万円でフレンチの新作を探せばいいのではないでしょうか?
 millantも買えますし、最近いいなと思ったpoullotも買えます。いい弓ですよ。
 なお、このクラスともなると、個人的には国産はありえません(賛否両論あるでしょうけど)
3 先生と行くかどうかは、「先生」というより、ある程度(中級レベル)以上の
 方と行くべきかということであれば、ぜひともご一緒に行くべきと思います。
 でも、弓の判定って、以外に簡単なんですよ(あまり複雑に考えなければ)。
  極端に言えば、要は複数の弓と比べて、あまり張らなくてもコシがあり、
 かつ、持った感じが決して重くないこと、美しいこと(見てくれも重要です。
 いつも持っているものですからね)くらいでしょうか。そういう弓であれば、吸い付き
 もいいし、跳ねてもくれますし、上述のことと概ね比例することなのです。

 といううことで、とりあえず僕の個人的な感じをそのまま申しました。
 あくまでも、一個人の意見として参考にしていただきましたら幸いです。

投稿者:ガルガリ     投稿日時:2003/03/07 13:03  ---159.153.181

あーくんさん、丁寧なレスありがとうございます。

ご意見としては徐々にステップアップ説ですね?

「使える弓」で是非とも練習したいと思いました。個人的には中途半端なものより
一気にオールドのそこそこの弓をと考えていましたが、予算的に見れば確かにおっしゃる
ことは説得力があります。検討したく思います。

ところで「使える30万の弓」という表現をされました(ストラッド様の考えもこの辺り
ですよね)が、10万程度の弓(私のfinkel Lefinを含め)では1年くらいの初級者段階
に於いてさえ、ボーイング上達の点で不利ということでしょうか?


今までは「入門者なのでこれで十二分」と思っていたのですけれども。。。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/07 15:51  ---227.61.90

>10万程度の弓(私のfinkel Lefinを含め)では1年くらいの初級者段階
>に於いてさえ、ボーイング上達の点で不利ということでしょうか?

比較すれば不利と言えます。この問題は比較対照をどれとするかによって答えも変ります。例えば一万円クラスの弓を使っている方にとっては10万円の弓は十二分と感じると思います。逆に何百万もするオールドボウと比べれば30万では物足りなく感じると思います。
上を見ればきりがなく、下を見てもきりがありません。ご自分の経済状況、そして弓に対するこだわり、演奏に対するこだわりなどで、持つ弓のレベルが決まってくると思います。それでは!

投稿者:あるまざ     投稿日時:2003/03/07 16:02  ---217.63.3

自分が海外で買った楽器をある楽器店で買い取りしてもらおうと考えた時の
経験からですが、基本的には数百万円単位の弓でない限り、買い取って
もらえる価格は買った時の数分の一、と考えられたほうがよいと思います。

「買い取り」と「下取り」の違いですが、下取りは楽器を売った
代金の代わりにその店で新しく買う楽器の値を引いてもらうこと、
のようです。買い取りは現金との交換になりますが、下取りに比べると
かなり損な感じがしますし、またどちらも、もともとそれを買った
お店以外では更に値段が下がります。したがって、皆さんの意見とおなじで、
周りに欲しい方がおられたら売るか、ネットオークションに多少割安ででも
出品されるほうがよいと思います。

投稿者:rio     投稿日時:2003/03/07 17:12  ---07.153.109

rioです こんにちは

楽器以上に弓は右手なので大切だと思います。私の先生の使っている、ペカットを借りたとき
しなやかで、弦に吸いつく感じというのを実感しました。
高級外車が買えるぐらい、お金を出せば良い弓にあたる確率も高くなりますが
職業演奏家でない限りは、趣味として自身の経済力の中で購入するのが一番だと思いますので、
「**万円以上の弓が使える弓」とは考える必要はないと思います。

先生や工房の人によれば、弓の性能は毛のバランスも大きな影響があり
「良い弓+良い毛+良い毛替え職人の腕」が弓の性能を決めるので、まず、今の弓に不満なとき、工房の人と良く打合せをしたうえで毛替えを試してみる事を勧めますとのことでした。

この2年の間に3本弓を買いました。
最初の2本は、予算10万円と20万円でした。2本とも、結果として中国製のノンブランドになりました。
つい最近、3本目を買いました。今回は先生に見てもらいました。
まず、今メインで使っている弓を店に見せ、「これよりも性能の良い、似たキャラクターの弓」と希望を出し、予算上限を決めたうえで、3つの店から、2本ずつ合計6本借り先生のお宅に行き、先生と私とで弾き比べながら選択しました。先生に自分が弾く音色をチェックしてもらうのは非常に大切だと思いますし、やってみて良かったと思います。
結果として、今回始めて中国製ではなくフランス人のEric Grandchampという人が作った弓になりました。私は初めて聞く名前ですが、結構作りは丁寧で、腰もあり、私にとっては満足する一品です。
お付き合いの度合いにもよりますが、貸してくれる店もありますので、一度問い合わせてみてはいかがでしょうか?せっかくの買い物ですから、慎重に選んだほうが良いと思います。
ご参考までに…

投稿者:pun     投稿日時:2003/03/07 23:58  ---125.30.138

予算内で一番気に入ったものを買う、としか言いようが無いですね。
お金が無いのに借金までして趣味につぎ込むのは愚かだし、予算はあるのに
妙に腕前に遠慮して安物買いして後悔するのも愚かだし。

投稿者:ガルガリ     投稿日時:2003/03/08 20:45  ---220.92.148

ストラッドさん、あるまざさん、rioさん、punさん、ありがとうございます。

おかげさまでどのような買い物をすれば今の自分にとって適切かというイメージ
が少しずつできてきました。1年以上やってなかった現弓の毛替えをしてから、その性能以上
だと感じるものを購入ようと思います。買い方はrioさんのようにできれば最高ですね。
それから、下取に出すのは現状やめて、セカンドとして使うことにしました。入門者という
ひけ目はさておき、現予算内で最良の選択ができればと思っております。

たくさんのご意見ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。#

投稿者:あーくん     投稿日時:2003/03/10 12:57  ---249.200.11

みなさま、こんにちは。
ガルガリさん、レスが遅れてすみませんでした。昨日まで、専門店&工房めぐりの旅
で大阪に行っておりました。

まず、弓について、僕は「ステップアップ方式」はむしろ否定しています。
アドバイスを求められるときは、初心者であっても、「楽器は10万円、弓は30万円」
を強く勧めています(もちろん余裕があれば楽器は数倍の値段です)。これは、10万円
程度の弓を買っても、それは、(あえて乱暴に申しますと)弓の形をした「棒」だからです。
10万円クラスの弓は、「見た目」はけっこう美しかったりします。でも、それなら
数万円の弓で音を出すための道具として購入なさる方がお得に思うのです。
ちなみに、専門店で本体を試奏なさるとき、30万円以下の弓を出すお店なんて
ありませんよね?店によっては100万円クラスのオールドを出しますよね?
新作でも30万円以下の弓を出した店なんて、一度も経験したことがありませんけど。
だって、弓で音のやわらかさなどは大幅に変わりますからね。音質の大半は弓の性能に
よるのではないでしょうか?(もちろん腕は別として)
自由に扱える重さ(必然的に軽くなります)でありながら強い弓を求めようとすると、
やはりコスト的に30万円程度はするのです。
逆に言えば、30万円しか出さなくても、バイオリンを「バイオリン」として楽しめ、
勉強できるのです。「棒に30万円」と考えるから高く思えるのであって、「楽弓に
30万円」と考えてください。ものすごく安いと思いますけど。バイオリンをやるつもり
もやったこともない方に、弓が30万円というとすごく高い印象を持つようですが、
やっている人からすると、「最低(使える)クラスだな」との印象をもたれることでしょう。

要は、バイオリンを楽しもうとすると、高くつきますし、時間もかかります。それくらいの
覚悟がなければ、あまりオススメできない趣味ですよね。僕は人にやってみようか聞かれた
とき、いつも最初にその「覚悟」のほどを聞き、その「覚悟」がある人であれば、どこ
までもお付き合いして一緒に楽しくお店めぐりをいたします(今回の旅もそうです)。
ということで、あまり答になっていないかもしれませんが、また、思いのほどを
申し上げさせていただきました。失礼しました。

投稿者:ガルガリ     投稿日時:2003/03/11 13:01  ---159.153.181

あーくんさん、拝見いたしました。
ありがとうございます。

私も内々思っていたことと共通点が多く、非常に納得です。
ステップアップ方式だと思ったのは、レスでいずれオールドのある程度のものに替えるという
可能性前提でまず30の弓購入を、との解釈があったからです。入門者段階でも「使える」
弓の方が楽器本体より重要だとのことは、当初から認識しておりました。異なる点は、
その目安額です。入門前、先生に「使える」弓の最低額を訊ねた時の返事が10だった
んですね。楽器に対する見識がゼロだったときのことです。今から思えばそれはあーくん
さんの「弓で音を出すための道具」という表現がまさにぴったり!
今時点は、「初心者であっても、楽器は10、弓は30」というご意見に大賛成です。

ところで

>ちなみに、専門店で本体を試奏なさるとき、30万円以下の弓を出すお店なんて
>ありませんよね?店によっては100万円クラスのオールドを出しますよね?
って、ホントなんですか?

またよろしくお願いします。

投稿者:あーくん     投稿日時:2003/03/12 09:06  ---249.200.11

こんにちは。お世話になっております。

「試奏では専門店で30万円以下の弓を出したところなんて経験ない、100万円程度の
オールド弓を出したりする」の件についてです。
僕自身の経験では本当ですが(おらが町の小さな専門店でさえフレンチの40万円後半の
ものをよく出します)、それはあくまで「専門店」での経験です。
某有名な主に管楽器を取り扱っておられる楽器店が弦楽器フェアをやっておられまして、
そのときは、某スイス弓の工房もの(「E」というネームがついているもの)を出したように
記憶しておりますが、これはある意味では専門店ではありませんので除外させてください。

僕は地方在住ですが、楽器を見に東京や大阪によく行きます。某「楽器の街」の
複数のお店などは、弓をいつも3本程度出してくれまして、僕がよく行くお店は
新作は30万円〜50万円くらい、オールドはよくBAZINを出してくれておりますが、
他にも言えばなんでも好きなものを使わせていただけます。
大阪の工房を兼ねたお店にもよく行くのですが、いつも80万円の超軽量の美しい弓と
MORIZOTの中でもけっこういいもの(120くらいだったか?)をいつも出して
くれます。弓はほとんどの専門店では複数出してくれます。

そういえば、以前、おらが町のピアノ専門店のウィンドに「ドイツ製ストラド」
と書いてあった19世紀中ごろの楽器がありましたので、見せていただいたのですが、
(90の値札をつけておられたので、25くらいにした方が・・・と申しました)
某国産弓をお出しになったので、「これじゃ弾けません」と丁重に申しました。
その数日後に、その楽器をお客さんが試奏できるよう僕の弦(アリアンスを1か月
使ったもの)を張り替えてさしあげに行きましたら、メーカーは覚えていませんが、
かなりレベルの高い弓を購入なさっていてびっくりしました!(弦楽器を取り扱って
おられる知人に話したところ、「そんなん客に失礼やで」と叱られたそうです。

あくまでも自分の経験を申しましたので、別にそれ以下の弓を出すお店が邪道だと
申しているわけではありませんので、その点はご留意くださいませ。失礼いたしました。
(田舎者ゆえ、なかなかストラッド様まで伺うことが難しく、超残念です・・・)

Q:チェロの表面板のゆがみについて
投稿者:ごんべー     投稿日時:2003/03/08 23:07  ---216.40.239

いつも、興味深く拝見させていて抱いております。
1870年ごろのフランス製のチェロを使用しております。ルックス 音ともにとても気にいってるんですが、C線側の部分、向かって、ひだりがわの表面板が圧力?のためか少し落込んでます
そこに昔のものと思われる,割れがあるのですが、きちんと修理されております。したからみたら、やはり、駒の 左足が傾いているようにみえるのですが・・修理可能なのでしょうか?修理した方がいいのでしょうか?またどのくらいかかるか、おしえてください

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/10 12:50  ---227.61.90

いらっしゃいませ、ストラッド店員です。

この質問ですが、見てみないと正確な事は何もいえません。
お近くでしたらお持ちください。遠方であれば一度専門家に見てもらってください。
それでは!

投稿者:ヴィヨーム     投稿日時:2003/03/12 00:28  ---147.54.243

実際の経験がありますのでお答えいたします。私も1820年製のフランス製のチェロを所有しておりますが、やはりC線下部に同様のゆがみがあり、他の部分の修復を含めてゆがみを修正して頂いたことがあります。石膏型を採っての作業になりますので、相当の時間と経費が掛かると思います。

Q:オーケストラでよい楽器と、室内楽やソロでよい楽器
投稿者:弦楽器     投稿日時:2003/03/09 23:45  ---17.248.140

ストラッド様、皆様いつも楽しく読ませていただいております。
ありがとうございます。
一人で弾いていて、「いいなあ」と思う楽器が、1stが16人くらい
いる大きめなオーケストラに持っていくと、埋没しまうことって
あるのでしょうか?
ストラッド様の紹介されている楽器もオーケストラに向いているよとか
ソロにむいているよ、という説明をされていますが
どっちにも向いている楽器ってあるのでしょうか?

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/10 15:47  ---227.61.90

いらっしゃいませ、弦楽器さん。ストラッド店員です。

過去に同じ質問がございますので、それを店主のレスを抜粋します。

「ソロ向き」とはパワー、レスポンス、音色、楽器の作りどれをとっても素晴らしい楽器のことです。プロの方が使うような楽器です。

「オケ向き」とはパワーを重視した楽器です。比較的新しい楽器ですね。弾き込み、経年により将来ソロ向けに変わっていくかもしれません。

音色がとても美しく、レスポンスもいいのですがちょっとパワーが不足しているものは「室内楽」などに向いています。自分ひとりで楽しむにはうってつけの楽器ですね!

ここから店員ですが、室内楽に向いている楽器はオケでは埋没しやすいと店主が言っておりました。プロのオーケストラならソロ向けの楽器でも大丈夫だと思います。それでは!

投稿者:便乗ですが     投稿日時:2003/03/10 23:50  ---3.196.70

楽器はじめて間もない者でよくわかってない点に関してはすいません。
オーケストラ向けの楽器は音色よりも
相対的にパワーに偏った楽器がよいとのことですが、
これは何故ですが?パートの中で埋没(溶け込む?)というのは
悪いことなのでしょうか?
それから、パワーとは単に音量が大きいということでしょうか?それとも、
音の通りの点でしょうか?興味があったので教えてくださるとうれしいです。

投稿者:よが     投稿日時:2003/03/11 01:41  ---98.10.3

こんにちは. 1st violin が16人というオーケストラは(他のパートもそれなりの人数が揃っているでしょうから)かなり大きな編成ですが,曲によってはそのくらいの人数がみんな本気で弾かないと金管木管がフルパワーで鳴ればパートごとかき消されてしまいます. 場合によっては(音量が必要なところをメインに)木管の人数を増やした倍管という手段も使われます.16人で1パートなら16人がみんなそれなりの音(音量)を出すというのが前提になりますので特定の人がパートの中で埋没してしまうのはあまり良いことではないのではないでしょうか. 逆に,ホントに埋没してしまうと,耳栓して弾いてるのと同じで自分の音が聞こえないので弾いていてフラストレーションがたまると思います.

音が溶け合うというのは埋没するのとは少し違うとおもいます.大太鼓とトライアングルでも溶け合います.それは別に埋もれるような音を出しているわけではなく音程や音量バランスとタイミングの要素のほうが大きいと思います. 同じパート内で音が溶け合うと音の壁という感じになります.それはあたかも自分の弾いた音が(16人のパートなら)16倍になって鳴っているような,どちらかというとエキサイティングな感覚です. もちろんオーケストラでも柔らかい音色というようなニュアンスで「溶け合うような」という言葉を使うことも多いですがそれは一人だけが柔らかい音で弾くからではなくてみんなが同じように柔らかく弾くからそういう音が客席に聞こえるのだと思います.

室内楽では一人1パートなことが多いですがせいぜい音の大きい楽器といってもピアノぐらいですし編成も小さいですから,気張って大きな音を出さなくても各人の音が客席まで聞こえます.そうなると音量よりも音色(のバリエーション)のほうが重要になってきます.そういう点で何を重要視するかで「○○向き」という言葉が出てくるのだと思います.

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/11 11:52  ---227.61.90

私自身はオケをやった事がないので店主に聞いてみました。

>オーケストラ向けの楽器は音色よりも
>相対的にパワーに偏った楽器がよいとのことですが、これは何故ですが?

音色がよくパワーもあるほうがいいのですが、音色が良くてもパワーがないと埋没する事があるということです。

>パートの中で埋没(溶け込む?)というのは
>悪いことなのでしょうか?

溶け込むと埋没の意味はよがさんの意見と同じで違う感覚との事で、埋没した時はがっがりしてしまうとの事なので、少なくとも店主にとっては、良いこととはいえないと思います。
ただ、良いか悪いかは人それぞれなので、絶対的な事はいえないと思います。

>パワーとは単に音量が大きいということでしょうか?音の通りの点でしょうか?

これは非常に難しく、ちょっと言葉では難しいですが、音に芯があり、塊のような道筋を描く音。音量だけはあるのですが、音に芯がないとパワーがあるとは言えないと考えています。

これらの「ソロ向き」「オケ向き」などの意見は個人の感想なので、違う意見があってもおかしくないと思いますし、あって当然だと思います。それでは!

投稿者:あーくん     投稿日時:2003/03/11 17:38  ---249.200.11

みなさま、こんにちは。

僕が今、自分で一番気に入っている楽器は、某有名どこ(巨匠ではない)モダンフレンチです。
他にも某巨匠の新作や無名オールドなど複数持っております。
お気に入りのフレンチは、ソロで使うには少しパワーが不足するかもしれません。
オケで埋没するほど少ないパワーではありませんけど。
むしろ、某巨匠新作は、大音量ですし、音も、少し生き生きしすぎてはおりますが、
艶やかでいい音がしますので、こちらの方がソロ向けかもしれません。
でも、ソロでやっていく方は別として、少なくとも僕は、そこまでのパワーを
必要としません。僕のフレンチもそれなりの値段ではありますが、これが、
例えば同時代、同レベルで、パワーあるイタリアンということになりますと、
1000万円程度になります。そんな楽器、普通のアマチュアに必要でしょうか?
それより、室内楽で十分に楽しめる音色の楽器を求めるなら、限られた予算で
大幅に選択肢が広がります。要は、音色が楽しめて美しい楽器であれば、
趣味でバイオリンを演奏する方にとっては必要かつ十分の楽器であると思うのです。
(ちなみに、僕はプレッセンダの上等ものを買うつもりですが、これは、楽器
というだけでなく、「資産」の一つとして購入するのです)
僕のフレンチは、室内楽としての楽器としては、ほぼ完璧であると思っています。
それで僕には「楽器」としては十分です。
全ての方にとって「完全」なバイオリンを購入なさろうとすると、数百万単位では
到底無理であることは、むしろ常識ですよね?
1000万円でオールドイタリアンのソロ向きの楽器なんて、今まで出会ったことが
ありません(個人的には)。
僕自身は、楽器としてバイオリンを見つめたとき、そのような楽器は分不相応なものと
認識しておりますので、(資産としては別ですが)、今の楽器で完全に満足しています。

皆様も、特別な方を除いては、室内楽として十分に楽しめる音色、音量、品格を有する
楽器を選択なさるといいのではないでしょうか?そうすれば、150万円程度でも
選択肢がありますし(品格を言わなければもっと安いでしょうし)。

またまた思いのままを書かせていただきました。ありがとうございました。

投稿者:弦楽器     投稿日時:2003/03/12 00:27  ---17.248.140

みなさま、色々な情報ありがとうございます。
今は2台の楽器を持っているのですが、一つは日本の方が
作った楽器です。
ものすごくよく鳴る楽器で、オーケストラでも
弾いていてとっても楽しいけれど、ちょっと弓でさわっても
鳴ってしまうのでピアニッシモを弾くのが難しい楽器です。(もちろん
テクニックもあるのでしょうが。)
ひとつはイタリアの新作で、板は割りと厚めですが大きな音が
でる楽器で。音色もすばらしく、ピアニッシモもフォルテも
いろいろと出しやすい楽器です。一人で弾いていると本当に
楽しいのですが、オケの一人として弾くとなんだか部品の一部に
なったような気がしてしまいます。
オケでもソロっぽい微妙なニュアンスを要求されるときは
活躍できるのですが、いわゆる音量を要求されるときは
もっと圧倒するくらいの音量が出てほしいです。本当なら2台の楽器を
使い分けたいくらいです。

Q:ニスについて
投稿者:terry     投稿日時:2003/03/08 23:34  ---110.157.66

古い楽器にオリジナルのニスが残っている楽器というのは本当に少ないですが、もしニスがほとんど残ってない場合、新しいニスを薄く楽器に塗りますが、音にはどういうふうに関係してくるのでしょうか?それと楽器の価値はどのくらいさがるのですか?

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/10 15:24  ---227.61.90

いらっしゃいませ、terryさん。ストラッド店員です。

古い楽器でもオリジナルのニスが残っているものは多いと思います。
オリジナルニスを守るために、古い楽器は何度かコーティング(上から薄くニスを塗る作業)でオリジナルニスを守る役目をします。この場合は音や価値に関してそれほどの変動はありません。古い楽器で使われているものであれば何度か行われるからです。

一度オリジナルニスをあえてはがし、ニスを塗り直したと仮定して、音に影響はもちろんあると思いますが、どのように塗り直したかで千差万別だと思います。
また価値は保存状態の項目になりますので、傷や割れ、ゆがみの程度など総合的に判断すると思います。が名器と呼ばれているものは相場の最低限より下になる事はないと思われます。それでは!

投稿者:terry     投稿日時:2003/03/11 21:00  ---110.157.66

ちょっと言い方を間違えました。全然残っていないのではなく、随分と減っていると言った方がいいのでしょうか。例えば私の楽器は全体的にとても薄くニスが残っているようなのですが、本当はヴェネチア風の真っ赤なニスではいけないのに、薄くなっているので、Golden yellowのようになっています。

Q:弓のメーカーについて
投稿者:ごんた     投稿日時:2003/03/10 14:21  ---174.178.198

こんにちは、ストラッド店員さん、今回は弓について質問があります。Hill Londonの弓はいくらくらいからありますでしょうか?また、T・Bという弓と、T・Glozという弓をご存知でしょうか?また、それぞれおいくらくらいになるのでしょうか?ご回答お願いいたします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/11 11:57  ---227.61.90

いらっしゃいませ、ごんたさん。ストラッド店員です。

Hillの弓はたくさんの製作者が製作しておりますので値段に幅があります。店主が今まで見たことがあるもので40万〜50万のレベルのものがあるとの事です。

T・BとT・Glozは調べて見ましたが解りません。すいません。
わかる方いましたらお願いいたします。それでは!