Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:チェロを始めるために・・
投稿者:LOW     投稿日時:2003/03/16 16:03  ---135.172.6

はじめまして。LOWといいます。17歳です。
最近チェロを始めようと思っています。
自由な時間は少なくなると思っているので(専門学校が始まるため)『習う』ことは今のところ考えていません。
が、真剣に今から毎日少しづつでも触っていけたらと思っています。
なので、貸し楽器という方法は取れずにいます。
そこで、チェロを買おうとかんがえているのですが29800円〜1000000・・・なんて額までありますよね?
学生なのでそんなに高いものはかえないのですが、粗悪品でも困るのです。
どこぐらいまでが最低ラインとかあるのでしょうか?
高いものほどいいのもわかるのですが、安いからといって『粗悪』ではないといういけんもあるようなので。
アドバイスよろしくお願いします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/17 15:59  ---227.61.90

いらっしゃいませ、ストラッド店員です。

チェロですね。
粗悪品を避けるという意味では、スズキ製のチェロをお勧めいたします。
工場生産品とはいえ、サイズや作りなどは非常によく出来ていて、初心者の方にも安心です。

また中国製の中には非常にコストパフォーマンスに優れた楽器があります。
ただ中国製は全てがいいというわけではないので、信頼できるお店でサイズなどをキッチリ測って購入すると、いいものが手に入る可能性は高いと思います。

それでは!

投稿者:プレリュード     投稿日時:2003/03/19 19:08  ---211.128.119

LOWさんこんにちは。
個人的意見を申し上げますね。
長く続けられるつもりならば最低ラインとしては20万円前後のものが良いと思います。
(スズキだとno72定価18万円になりますね。)
合板製ではなく単板製のもので、指板が「メープル黒塗り」ではなく「黒檀」のものを探して
みると良いでしょう。‥稀に10万円前後で指板が黒檀製のものもあるようですが?
このクラスだと、チェロとしての通常の機能は有していると考えられ、選択肢も結構ありますね。
初心者の方に個人的にお薦めできるのは、外国資本(日本を含みます)が中国で作らせている「定番もの」で、18〜20万円がスタート価格になっているメーカーものでしょうか?
(E社、Pブランド、Fブランドなどがあり、ここらあたりなら作りも確かで、「粗悪品」は極めて少ないように思います。)
あとは国産同価格帯のものとの比較ですね、時分で弾いてみて音で比べてみれば1番良いのですが、それが無理であれば経験者に同行してもらうとかして、音を出してみて、さらに自分で外観(色・木目など)も気にいったものを選べば良いでしょう。
一桁万円台(10万円未満?)のものは、正直言ってあまりお薦めはできませんが、現実にそのクラスのものを弾いてみたことがある訳ではないので、断言は憚れるところです。
‥チェロってこんなもんなんだと、おおよその作りとか弾き方とかを理解するとか、ちょっと「かじる」程度で良いということならば十分かもしれませんが?
あくまでも経験則からの個人的見解ということで‥。

投稿者:LOW     投稿日時:2003/03/19 20:42  ---135.172.6

アドバイスありがとうございます。
ストラッドの店員さんとプレリュードさん。

楽器屋さんにいってスズキ製のを含めいろいろなチェロを実際に見て見たいと思います。
細くてもいいので長く長く続けていこうと思っています。

もし、数万円台の楽器を弾いたことのある人がいたら意見を聞かせてほしいですね。
引き続き教えてくれる人おねがいします!

投稿者:フィガロ     投稿日時:2003/03/20 01:21  ---226.127.254

LOWさん、はじめまして。
私も基本的にプレリュードさんと同じ意見です。
3年ほど前に1桁万円の楽器を試奏するチャンスがありましたが
弦が粗悪品だったせいもありますが、外見、音色ともにそれなりの
ものでした。結局、中国製の20万円台の楽器を購入しました。
メインであるイタリア製と比較しても、音色、外見の双方において
コストパフォーマンスは悪くないと感じております。
ちなみに私のチェロの最初の楽器は、約25年前の木曽鈴木の8万円の
楽器でした。すくなくとも、この楽器と比較するとレベルは格段に
上です。以上、ご参考まで。

Q:弓について
投稿者:学生K     投稿日時:2003/03/19 00:13  ---17.219.233

弓についてぜひ相談したいことがあります。めでたく中学を卒業し入学祝いをもらって新しい弓を買おうと思っていたのですがすべて親に取られてしまい予算のことで相談したいことがあります。学生なので予算はこれからまだ貯めて2〜6万ぐらいが限界です。
そのくらいの弓を買ったほうがいいのか、まだ何年も貯めて10万くらいのものを買ったほうがいいのかどうなのでしょう。今はきっと1万もしないくらいの弓を使っています。
まだはじめて1ヶ月くらいなのでまずは腕だと親に言われています。ぜひ皆さんの意見を聞かせてください。あとオススメの弓などもありましたらよろしくお願いいたします。

投稿者:Terry     投稿日時:2003/03/19 03:16  ---110.157.66

まずは腕ですか、、、 何といっていいのか、、、 ちゃんとした弓だったら問題無いのですが、、、国産の有名メーカーだったら問題はないと思いますが。全然答えになっていませんがすみません。

投稿者:のんちゃん     投稿日時:2003/03/19 10:19  ---223.144.130

わたしも学生の時にお金がなかったので、バイト代でやっと買ったのが6万円の弓でした。もう20年も前の話しですが、わたしは出来るだけ多くの楽器店に言って出来るだけ多くの弓でひいてみました。もちろん、私もあまり上手ではなかったのでちょっと恥ずかしかったのですが、150本くらい試してみると数本は比較的ひきやすいものがありました。持つ時に軽い感じがして、しかも音がしっかりと鳴るものを選ぶようにしていました。そのなかで、もっとも外見上気に入ったものをえらびました。
時間はかかりますが、自分の気に入ったものを選ぶ事ができて満足でしたし、20年経った今もずっと気にいっています。材質によってはあまり良い状態が長続きしないものもありますが、いずれ上手になれば良い楽器や弓を買われる時がくると思いますので、それまでは気に入ったものを使っていくので良いのではないでしょうか。
もし、私がいま買うならもしかするとその予算ならMusicaryなどのカーボン弓を買うかもしれません。

投稿者:pun     投稿日時:2003/03/19 12:45  ---125.28.236

6万円くらいなら、名の知れたメーカー製のモノが良いと思います。
ちゃんと選べば、それなりに使えるものが買えるはずです。
正直なところ、何十万・何百万とする高い弓でないと(要は弓の性能不足で)
弾けない曲なんて殆どありません。
流石に今お使いの1万円の弓となると問題がありそうですが、上記の予算であれば
ちゃんと練習に耐えてくれるものが手に入るでしょう。
カーボン弓に関しては、毛替えの際のトラブルを聞いたことがあるので、
積極的には薦めかねます。

投稿者:学生K     投稿日時:2003/03/19 13:56  ---17.219.156

すいません。いい忘れていました。ちなみにバイオリンの弓です。
アドバイスありがとうございました。皆さんの知識には驚かされるばかりです。近いうちに弓をグレードアップしようと思います。カーボン弓のことは存在すら知らなくていろいろ調べてみました。ヤマハなどが出していたのですね。普通の弓とカーボン弓、どっちにしたらよいのか考えていきます。2つの弓のメリット、デメリットや特徴などまったくわからないので教えていただけませんか。

投稿者:Lメス     投稿日時:2003/03/19 19:41  ---04.41.240

カーボンは丈夫なので取り扱いや保管も楽ですが、音色がキンキンします。
“明るい”とか“軽い”とも表現されていますが、私は“キンキン”と言う印象を持ちました。
12万円のカーボンを持ったとき店員の方に「木に叶うものはナイでしょ(笑)」
と、言われました。

Q:
投稿者:バイオリン大好き     投稿日時:2003/03/18 18:06  ---110.59.1

バイオリンのニスを全て塗り直すと、一体、どのぐらいの費用がかかるのでしょうか。参考までに教えて頂ければと思います。楽器が違うような物になってしまう(音など)は理解しています。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/19 15:57  ---227.61.90

いらっしゃいませ、ストラッド店員です。

ヴァイオリンのニスを全て塗り直す作業ですが、回数や工程、職人の技量、どのようにするのかなどで費用は大きく変りますので一概にいくらくらいとは言えません。
実際にヴァイオリンを持ってきて頂いて、細かい打ち合わせをしないとなんともいえません。それでは!

Q:製作者について教えてください
投稿者:万年初心者     投稿日時:2003/03/18 22:51  ---226.233.160

いつも楽しく拝見しています。

さて、以下の私のチェロの作者について何か情報がありましたら、
どんなことでも結構ですので教えていただきたいと思います。

fratelli sirleto(napoli)

1998年製で、黄色に近いニスです。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/19 12:11  ---227.61.90

ストラッド店員です。

fratelli sirletoイタリア語の文献で名前を見つけました。
1945年ナポリ生まれ、Riccardoの弟子。
本名はsirleto Ciroですがラベルにはfratelli sirletoと書きます。その理由はわかりません。それでは!

Q:松脂
投稿者:ゾルタン     投稿日時:2003/03/14 14:43  ---32.4.18

はじめまして、いつも楽しく読ませていただいております。

ペンネーム松脂様で思い出させていただいた事があります。

昔ピラストロで出していた松脂は、すべて厚紙の円筒形のケースに入っていて、クルクル回しながら平均的に塗れ、いつも平面が保たれて、とても塗り易かったのを憶えています。私はいつもチェロ用のレッドとゴールド粉末入りを使い分けていましたが、去年アメリカで松脂一式丸ごと無くしてしまい。日本に帰ってきて、久々に楽器屋に行ったら、何とピラストロのチェロ用松脂が、みんなバイオリンのようなフェルトで包んだゴムフック留めになっていました。これって回しながら塗れないし...片手じゃ開け閉めできないし、改悪としか思えないのですが。(いつもバイオリンの方達が使っていらっしゃる、縦横方向にイビツに抉れて減っている松脂を見る度に、なんでバイオリニストってこんな不便な松脂のケースで文句を言わないんだろう、と不思議に思っておりました。)ストラッド様では円筒ケース入りの松脂扱っていらっしゃいますか?あるいはこれ読んでいらっしゃる方で目撃情報がありましたらご一報お願いします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/18 12:35  ---227.61.90

いらっしゃいませ、ゾルタンさん。ストラッド店員です。

円筒ケース入りのチェロの松脂は
Archet 201 (アルミケース)
Guillaume (木製ケース)
Kolstein Vc (厚紙)
Millant-Deroux Colophane (通称黒ネコ)(プラスティックケース)
Nyman (プラスティック)

などがございます。取り寄せになりますが全て当店で取り扱っています。

ピラストロ社が円筒ケースをやめたのは、コストや流通のしやすさなどが理由だと思います。それでは!

投稿者:ゾルタン     投稿日時:2003/03/18 12:45  ---32.4.18

ありがとうございます。近日中にでもお伺いさせていただきます!やっぱりフェルトケースはもう使いたくないので...

投稿者:川越     投稿日時:2003/03/18 12:55  ---96.230.6

私は、kolstein vc用を使ってますが、外側は紙の円筒ですが、中身はフェルトに包まれてます。以前、ピラストロを使ってました。あれだと、松脂を右手に持って弓を止めてぬれたので使いやすかったです!!(ぬりすぎか?)
要するに、円筒ケースに松脂が流し込まれてないとだめなんですよね。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/18 14:06  ---227.61.90

フェルトに包まれているのは円筒でも駄目なんですね。
包まれてないのが
Archet 201
Nyman
ですね。

在庫は取り寄せになりますので、前もってご連絡をください。
そうすればご用意が出来てすぐに渡せると思います。それでは!

投稿者:のんちゃん     投稿日時:2003/03/19 10:05  ---223.144.130

(文字化けしているようなので、もう一度送ります)松やにの塗りやすさと言う事ならば、アルシェ 301 が良いのではないでしょうか。ものは、 201 と同じなのですが、溝型に松やにがはいっていて弓の毛をそれにそわせるので、松やには均等に減っていきます。使いやすいですよ。松やにの質も引っかかりが良くて雑音の少ない美しい音が出るので気に入っています。
あとは、以外と Bogaro&Clemente のバイオリン型の松やにも使いやすいです。ケースがしっかりしているのと、平べったいのでかさばらず、しかも家に当たる面積が広いので塗りやすいです。質的にはアルシェ201/301と似ています。

Q:
投稿者:愛の挨拶     投稿日時:2003/03/16 19:44  ---110.61.18

最近、弦と楽器の相性について疑問を持つようになりました。バイオリンによって適した弦があるということはあるのでしょうか。ガットとかナイロンとか・・・メーカーとか・・・。Aのバイオリンにはこの弦が合うが、Bには合わないというようなことがあるのか、教えてください。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/17 16:09  ---227.61.90

愛の挨拶さん、いらっしゃいませ。

>Aのバイオリンにはこの弦が合うが、Bには合わないというようなことがあるのか?

あります。例えば楽器が強い音を出すものであれば、強い弦をつけると「強すぎる」
という現象があります、その逆もまたあります。

弦選びというのは、永遠のテーマで、皆様も大変苦労しています、極端に言えばこの世に存在する楽器全て、適した弦は違うと言ってもいいでしょう。また楽器は同じでも違う奏者が弾けば好みなどにより、適した弦は変わって行くと思います。
それでは!

投稿者:愛の挨拶      投稿日時:2003/03/17 18:06  ---110.60.36

やはりそうでしたか。弦などどれにでも合うとは思っていなかったのですが、どうも楽器によって弦の善し悪しが違うと思っていたのです。こんな基本的な質問にも丁寧にお答え頂いて感謝しております。

Q:教えて下さい
投稿者:やっちゃん     投稿日時:2003/03/16 04:17  ---116.249.158

先日,とある事情でヴァイオリンを入手しました.
Evasio Emilio Guerra が 1936年に Torino で作った物だそうです.
彼は立派な製作者だと聞いております.
また,楽器自体は健康で,外見にも傷はありません.
Guerra 本人の作であるらしいことも判っていますが,
日本における現在の販売価格の相場がわかりません
もしもお教え頂ければ幸いです.

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/17 15:53  ---227.61.90

いらっしゃいませ、

Evasio Guerra 1880年〜1956年
Carlo Oddoneの弟子。さまざまなモデルを作るレッドとゴールデンレッドのオイルニスを使用。ストラディヴァリとガダニーニとロッカの優れたコピーを作る。クオリティーの高い仕事をこなす。

と資料にあります。相場に関しては客観的な資料がないので見てみないと解りません。
大体の想像は出来ますが、確実ではないので控えさせていただきます。それでは!

投稿者:やっちゃん     投稿日時:2003/03/17 16:53  ---82.137.210

いろいろお教え頂き,ありがとうございました.
縁あって手元にきた楽器なので,大切に使っていこうと思います.

Q:音のうらがえり現象の原因をおしえてください。
投稿者:ガルガリ     投稿日時:2003/03/13 12:56  ---159.153.181

あーくんさん、試奏用弓のグレードの件、ありがとうございました。
先生についていってもらえることになりましたので、まずまずのものが購入できると思います。

新しい質問です。
 弦ですが、G〜A線をオリーブ標準ゲージ、E線がゴールドブロカット0.27の組み合わせで
使用しています。テールピース等はボックスウッドで、本体は90年ほど前のモダンです。
 A線の音が裏返りやすく、特に1ポジのHがよく裏返ります。(1ポジしか習っていないので他の音ではわかりませんが)
 弦の使用期間、指の押さえ方の問題など他にも原因は有るかと思いますが、素人考えで、弦の張力を下げれば解消するような気もするので、弦のゲージを細いものに替えたらいいのでは? 
と考えついたのですがやってみる価値はあるでしょうか?  それとも楽器自体が問題なの
でしょうか? 他に自分でできそうな解決法などありましたら、ご教示よろしくお願い
いたします。
 ご参考までに先月、お店に調整に出した時には、「A線が、いくらやっても(音が)裏返り
やすいので弦を交換しておきました」というコメントがありました。

投稿者:あーくん     投稿日時:2003/03/14 08:50  ---249.200.11

皆様こんにちは。
ガルガリさん、いい弓に出会えるといいですね!じっくりお選びください。

さて、あまり答になっていないとは思いますが、僕が個人的に感じたことを申したいと
思いますので、よろしくお願いいたします。

オリーブはいい弦です。ガット特有のチャーミングで華やかで、音量もあります。
いい弦であることには僕も異論は全くありません。
が、オリーブはとても強い弦です。張力もけっこうあります。
したがいまして、必ずしも全ての楽器に適応するというわけではないように思います。
僕も、けっこう前からオリーブはもう使っていません。調弦の問題もありますしね。
おそらく、ガルガリさんの楽器も、けっこうパワーのある楽器で、オリーブの強さと
反発してしまうところがあるのではないでしょうか?
よく鳴る楽器にオリーブを張ると、すこし耳障りになる場合が多々あるように思います。

そこで、今やこの時代、ガットではなく、ナイロン等でいい弦が溢れ返っておりますので、
オリーブのゲージを変えるより、いろいろな弦を試してみられるのもいいのでは
ないでしょうか?
僕自身は、複数の楽器にいろいろな弦を張っておりますが、代表的に申しますと、
新作クレモナ巨匠作品にはオイドクサ(楽器がかなり強いのでオイドクサが最も適応
しているように思っています)、そして僕のメインのモダンフレンチにはコレルリの
アリアンスを張っています。これって、他のナイロンよりもオリーブに通じる音量と
華やかさがあると個人的には思っています(僕の楽器との相性が極めていいということ
なのかもしれませんが)。その反面、E線はかなり張力が強いのにその他の弦はけっこう
低いので、耳障りな感じもありません。オブリガートやエヴァから張り替えたとき、
僕の楽器では確実に音量も増えましたし、音の線がもっと太い(厚い)ように感じます。
うぅ〜ん、エヴァの透き通った音も好きなのですが・・・今度はまたエヴァにしようか・・・
(首尾一貫していない・・・)。アリアンスは少し高いですが(定価で9000円強?)。

ということで、A線がひっくり返る感覚があまりわかっらなかったので、いい答では
ないですが(E線ならたまに聞きますが)、的をえていないと思いますが、
その点ご了承くださいませ。

投稿者:あーくん     投稿日時:2003/03/14 09:03  ---249.200.11

↑ 追記です。

余談ついでに・・・
この前、人にピラストロのビオリーノをもらったので、無名オールドに張りましたら、
けっこう力強くきらびやかな音がするのでびっくりしました!
けっこう安い弦ですよね!経済的!すこし均一的すぎる気もしないではないですが
(面白みに欠けるのでは・・・という意味です)
そこでちょっと思ったのですが、高価な部類の弦を2ヶ月に一度張り替える人なら、
ビオリーノなどを1ヶ月に一度張り変えた方がはるかに意味があるように思いました。

ちなみに僕は、代表格2台のバイオリンは、1ヶ月に1度、気分によっては3週間程度で
張り替えます。ですので、使った弦をよく人に張り替えて差し上げてます!
(弦普及活動!)
失礼いたしました。

投稿者:ガルガリ     投稿日時:2003/03/14 12:36  ---159.153.181

さっそく、ありがとうございます。

強い楽器に強い弦というのが、相性のほか反発しあうことがあるとは意外でした。
私の楽器は確かに、強いかも知れません。(比較していないので・?ですけど)
 もともと、ドミナントが張ってあり、そのときからまったく同じ裏返り現象
が起きたことがガット弦に替えた動機でした。他は張ってみたことがないので、なおさら
おっしゃるとおり、いろいろ弦を試すのも良い手だと改めて思います。
アリアンスかエヴァを張ってみますね。

 良い参考にさせていただきました。
 ♯

投稿者:あーくん     投稿日時:2003/03/14 12:51  ---249.200.11

ガルガリさん、こんにちは。

ガット弦=やわらかい・・・という式は実際には少し異なります。
オイドクサは、相当昔から製品化されているもので、確かにテンションがかなり低く、
それゆえやさしい音がします(応答性には少し問題がないではありません)
しかし、オリーブは、「よりきらびやかに、より大きく」という発想から生まれた弦です。
したがいまして、ガルガリさんがオリーブを張った理由が、すこしやわらかめの弦を
ということだったなら、オリーブでは意図と異なることになります。
ドミナントのときから問題があったということであれば、いっそのこと、オイドクサに
するのも手かもしれませんね!いい弦ですよ。未だにファンはたくさんいます。
ナイロン系なら、アリアンスの方がテンションがかなり低いので、思い切って
異なる張力のものにしたいとお考えなら、エヴァよりアリアンスの方が
合っているかもしれません。

しかし、こういう悩みって、安くはありませんが、とても楽しいものですね!

楽器との相性が最適な弦が見つかりますことをお祈りいたします。

投稿者:ガルガリ     投稿日時:2003/03/15 21:01  ---220.92.148

あーくんさん。

そうですね。当初、たしかに「ガット弦=テンションが低い」という安易な図式が頭に
ありましたから。。。某サイトにも張力データが載っておりました。

音の裏返りですが、今日得た情報によりますと、魂柱の高さが合ってないときに(も)起こる
のだそうです。前の調整では魂柱の場所を調整するにとどまっただけでしたので解決しなかっ
たのかもわかりません。 
 でもおかげさまで弦に対しても意識強くなり、勉強になりました。
 感謝いたしております。
 ♯

Q:
投稿者:バカボン3世     投稿日時:2003/03/11 21:34  ---110.59.1

バイオリンを3台所有しているのですが、自分自身でどのバイオリンが一番良い音なのか判断に苦しんでおります。内心、これが一番いい音だなあ(弾き安さはどれも大差ないのです)と思う物はあります。しかし、これを比べて頂いたプロの方は別の物を良いといいます。こういう場合、やはりプロの方の言う方を選んだ方が良いのでしょうか。それとも自分が気に入った方なのでしょうか。とてもバカで初心者以下の質問なので、お答えを頂くのは恐縮ですが、もし、バカにしないでお教えくださる方がいましたら、よろしくお願い致します。(プロというのは演奏と指導で生計を立てている方です)

投稿者:アンジェパパ     投稿日時:2003/03/11 23:57  ---120.94.30

 同じレベルの楽器を3台同時に所有したことがないのではっきりしたことはいえませんが、自分がいつもよく弾く楽器が一番良い楽器ではないでしょうか。もし、今から無人島に1年間行くことになって、1台だけバイオリンを持っていくことを許されたならどの楽器を選ばれますか。中々、結論はでないと思いますが、その楽器がきっと一番よい楽器なのでしょう。
 楽器の音の良し悪しは、同じレベルの楽器の場合、かなり主観的で好みが入ってくるので何とも言えませんが、私の場合は、モーツアルトの曲とバッハの無伴奏がそこそこ弾けたら合格点です。3台の中でモーツアルトを弾きたいと思う楽器がきっと良い楽器のような気がします。

投稿者:山田     投稿日時:2003/03/12 04:50  ---161.215.168

アンジェさんに同意見です。
私も楽器などを試奏する時は必ずバッハを弾いてみます。
バッハこそが音楽の基本であり、また集大成だと考えているからです。
まさにバッハの音楽は音楽史上のビックバンでしょう。そのバッハを
ちゃんと演奏できる楽器。それが自分にとって一番の楽器だと考えています。

投稿者:猫丸     投稿日時:2003/03/12 13:19  ---03.161.66

他の方のコメントが回答になっていないので、バカボンさんのために私の意見を書きます。
プロの方の選んだ楽器が一番いい物と思われます。
猫丸も昔は初心者で、素人だったわけですが、はっきり言いまして、初心者、素人(この言葉が適切とは思いませんが)には楽器、弓の評価は無理です。
最大の理由に一つは、バイオリン、ビオラの宿命ですが、弾いている本人が聞いている音と、それを聞いている人には全然別の音が聞こえているのです。
自分の声を録音して聞いてみてください。やったことのある人はあまりの違いに愕然とするでしょう。チェロはちょっと違うでしょうが、顎で挟んで骨伝導で聞いている楽器の音は、本人の評価だけで音の評価が出来ないのです。歌も同じことがいえます。
プロがすべて楽器のことに精通しているわけではありませんが、経験が豊富なだけ判断が適切な場合が多いようです。
おそらく、バカボンさんの楽器をそのプロの方は、音ではなく作風や作りも見て判断したのだと思います。
腕の良いプロの演奏家は、場所の影響も含めて、聞いている人が最も良い音だと思われる弾き方で音を作り出していきます。
その時、そばで聞いていると、最悪のガリガリ、すかすか音だったりしますが、わざとそうしているのです。
楽器の調整を含めて、弦楽器の評価はまことに難しいもので、有識者の意見を広くうかがうのが最適です。自信がある人も自己判断だけに頼らない方が賢明です。

投稿者:バカボン3世     投稿日時:2003/03/12 18:01  ---110.59.1

いろいろなご意見を拝見して、なるほど・・・とうなるばかりです。確かにバッハはバイオリンの性能を知るにふさわしい楽曲が多いと思います。パルティータをネイティブスピードで弾く技能には到達していませんが、おっしゃることは理解できます。また、プロの選択には一理あるとのお話も全く持ってごもっともです。このサイトの読者の大半はバイオリンの経験者でしょうし、複数のバイオリンを所有している方もかなりの割合に達していると思いますが、私のような疑問は熟達した方はもう持たれないのでしょうか。値段=性能 イタリア=優れたバイオリンではないことは、この投稿の中の「名器とは・・・」の面白いご意見でも分かっています。みなさんの経験をもう少しお聞かせ頂けると大変ありがたいのですが・・・。

投稿者:あるまざ     投稿日時:2003/03/12 19:12  ---08.254.32

私も同じような経験があります。
私も最初のヴァイオリンを購入した頃は、耳元でいい音がする楽器が良いものだと
思っておりましたが、いろんな楽器を引き比べる機会ができてから、
むしろ、ホールなどできれいに響く、パワーのある楽器は耳元ではざらざらとした音が
するのだということがわかってきました(逆もまた真ではありませんが)。

私はドイツのオールドとチェコのモダンを持っていますが、自分の家で弾くぶんには
前者のほうが深みのあるしっとりとしたいい音がするように思っていたのですが、
響きのよいホールや石造りの建物の中では、後者のほうがずっと音が通り、表現の
幅も広がると気が付きました。

バカボン3世さんが「良い楽器」とおっしゃっているのは「客観的に値打ちのある楽器」
ということでしょうか?だとすると、やはりプロの方の意見が確実だと思います。
できれば何人かの方に見てもらったほうが良いのではないでしょうか。
演奏をする方のほか、楽器屋さんに、楽器を買うことはなくても、
弓の毛がえとかのついでにでも楽器を見てもらうとか。いかがでしょうか?

楽器として良いかどうか・・はやはり、アマチュアとして楽しむぶんには、耳元で
鳴る音が好みに合う楽器をメインにされるのがいいと思います。

投稿者:バカボン3世     投稿日時:2003/03/12 19:45  ---110.59.55

私は楽器コレクターではないので、音とは別のところに値打ちを置いた場合、そこでいう価値は考えません。ただし、値打ち=良い音(しっかり音が響く、ただ大きい音という意味とは別です)個人的にはそう考えますが、その意味なら、当然価値を考えない選択はありません。価値の意味がちょっと分からないので、どうお伝えしたら良いのか・・・。私が知りたいのは勿論、価値のあるバイオリンについてです。

投稿者:あるまざ     投稿日時:2003/03/12 20:10  ---26.119.72

楽器のよしあしを選ぶのは難しいことですね。
例えば、楽器店に置いてある楽器の値段は、必ずしも音のよしあしで
ついているわけではないですね。先ほど書きました私の2台の楽器の値段ですが、
結局こちらの方がよい、と思った楽器の方が、購入時の値段は安かったのです。

これはつまり、楽器の値段は、その楽器自身の値打ちにいろいろプラスが
つくからで、当然、たくさんの人が欲しがるイタリア製の楽器は、同じレベルの
チェコ製の楽器に比べて値段が高くなります。もっとも、ストラッドさんはラベルに
こだわらず、音のよしあしで値段を決められている、とコラムに書かれています。

ごちゃごちゃ書いてしまいましたが、結局は、自分の耳で聞いた感じの好みと、
誰かに聞いてもらった評価(確かに、自分の耳元で聞こえる音と、離れて聞いている
人に聞こえる音は、かなり異なるのです)を総合して、あとは見た目の綺麗さ、
で判断されると良いと思います。近くにアドバイスを下さるプロの方がおられるなら、
その以前に楽器の音を判断したポイントについて尋ねてみられると、
「こういうわけでこの楽器のほうがよりすぐれている」と理屈で納得した上で
もう一度楽器の音を聞き比べてみれば、なにか違う発見があるかもしれません?

投稿者:アンジェパパ     投稿日時:2003/03/13 00:04  ---120.94.30

 私の感想で言いますと、楽器のことがきっちり分かっていらしゃるプロの方は意外とすくないような気がします。少なし、このコーナに投稿されている何名かの人はプロの方も顔負けの楽器に対する知識と情熱をお持ちのようです。
 プロの方でも、楽器に対してある程度の情熱と知識をお持ちの方にお聞きしたらよいのかもしれませんね。
 さて、楽器に対する音の良し悪しですが、浅薄な私の知識では前にお答えした以上の事は、楽器を目の前にしていないのでいえません。ただ、一ついえることは、素晴らしい楽器を色々弾いてみて、ほんとに良い音、良い楽器を体感して、自分のなりのイメージつくっていくことをされたら良いのではないでしょうか。すると、自分としての答えは自ずとでてきます。ほんとに魂を揺さぶられるような楽器を弾いたら、実はいろんなことが見えてくるのかもしれないし、時に自分の進む方向さえ変えてしまうかもしれません。
 自分の中の価値観をしっかり熟成していかれたら良いのでしょう。そのときの一番の先生は、楽器そのものです。しっかり楽器と対話なさってください。(少し観念てきすぎて答えになってませんね。すみません。)

投稿者:あーくん     投稿日時:2003/03/13 13:03  ---249.200.11

皆様こんにちは。

横レスのようになってすみません。

アンジェパパ様の「モーツァルトが弾きたいと思える楽器が一番いいのでは」
とのご意見、とても興味深かったのでレスさせていただきました。

確かにバッハを弾く気もおこらないような楽器(ありますよね〜)は全くの論外
だと思いますが、たしかにモザール(モーツァルト)を弾いてみたいと思える楽器
というのは、とてもチャーミングな音がする楽器であると、想像しただけでも
音色が伝わってきます。
僕の楽器でいいますと、僕のモダンフレンチは、どちらかというと暗めで低弦が
少しこもる感じ(いい意味でですよ)もありますので、モザールというよりはバッハ
です。そういえば、だいたい、練習の最初には無伴奏を流しているような気がします。
モザールは、どちらかというと、僕の楽器では某クレモナの巨匠の楽器の方が
弾いてみたいように思います。やっぱいい楽器なんでしょう〜ね〜!とても
チャーミングな音がする楽器です。(メイン楽器ではないのですが・・・これを機に
昇格するか・・・???・・・いやいや・・・無理でしょうけど・・・経年効果の深み
にはなかなかかなわないものです・・・)

ということで、アンジェパパ様の短いご意見の中に、ものすごく深いものを
感じましたので、感動のあまりレスいたしました。ありがとうございました!

投稿者:バイオリンマニア     投稿日時:2003/03/13 23:49  ---219.164.121

久しぶりの書き込みです。

楽器をあくまでも道具としての良し悪しで考えた場合、私の経験から
言えば、造りや健康度、美観や材料など、楽器としての完成度や状態が
ほぼ同じの場合、弾き手の用途にかかわらず、一定のパワーを持っていて
弾き手の思いができるだけ表現し易い楽器が良いものだといえます。
(もちろん楽器の調整が十分されており、ある程度の弓を使用してという前提ですが)
私の独断で楽器の根本性能をあえて分けると、音の密度やまとまり、響き、絶対音量、
遠達性などを総合的に指すいわゆるパワーと、音の粒立ちや音の切れ、音のつながり、
ダイナミックレンジといった表現能力が大きな要素であると考えています。
また、弾き手の表現力に大きな影響をおよぼすものとして、弾き手の音に対する
嗜好があり、音色の好みとノイズに対する許容力があるのではないかと思っています。
ノイズに対する許容力という言葉をあえて使いましたが、
浸透力の根源である「良いノイズ」は、本来楽器の根本性能の一部とも言える一方で、
人によっては音色と認識し拒絶反応を示す場合も実際にあるわけで、
嗜好の範疇に入るものではないかと思っています。
楽器の音については数を弾いていなければなかなか客観的には聞けませんが、
手っ取り早くは、オケで弾いてみて、弾き手が常に自分の存在感を実感
できるというのが一つの目安だと確信しています。(モチロン楽譜の指定どおり弾いて)
根本性能が低い(値段という意味ではありません)楽器は、音量があるように感じても
粒立ちや発音、音の切れが悪く埋没してしまったり、十分な音楽表現ができず、
オケの中で演奏者自身が存在感を十分感ずることができません。

投稿者:バイオリンマニア     投稿日時:2003/03/13 23:54  ---219.164.121

引き続きです。

良い楽器を多数弾いている人(プロとは限りません)は、経験から、
その場で根本性能を見抜ける可能性が高くなることは間違いないことだと
思いますが、バカにできないのが嗜好の部分で、音色の好みが合わなかったり
ノイズに対する許容力が低い場合などは、感覚的に低い評価になってしまう
ことがあります。(良い楽器だとは思うがなんだかなぁーといった感じ)
ですから、プロが言ったことに惑わされることなく、オケ中で存在感を
実感できるレベルの楽器であれば、あとは嗜好で決めるというのが妥当な考えで
はないでしょうか。
ちなみに、私も世間で評価されている楽器は年代問わず結構弾いてきていますが、
離れたところで何度も聞いてもらったうえで入手したにもかかわらず、
結局ノイズが気になりだすとどうしようもなくなり、根本性能ではなく
嗜好性の部分で手放してしまったことが何度もあります。

ついでに、弦楽器の評価は財産価値判断も重要な部分ですが、私個人としては、
オークションで常に値が上がっている楽器か、最低でも数万ポンド以上の
エスティメートがつく楽器以外は、楽器個体の実力や完成度の評価だけで
十分だと思っています。

投稿者:アンジェパパ     投稿日時:2003/03/14 00:24  ---120.94.30

 あーくんさん、バカボンさん、その他のみなさん。
 私の観念的な話(モーツアルトを弾きたいと思う楽器が良い楽器)ですこし分かりにくい話にしてしまったようですね。そのように思った前提の話をしなければ、分かりにくいままになってしまいますので、蛇足とは思いますが少し補足します。
 私は学生オケに所属していたころ、あまり質の良くない楽器を使用していました。そのころはなんでも力任せにに弾き、ロマン派の曲やベートーベンなどがまあ好きでした。バッハは大好きでしたが、どうもモーツアルトはしょうに合わないと言うのか、本当の良さがさっぱり分かりませんでした。
 ところが、学校を出て、今の楽器を購入したころから状況はだいぶ変化してきました。今まで質の悪い楽器を使っていた弾いていたころのモーツアルトとは全く違ったイメージを持つことができるようになったのです。それまでのモーツアルト観とは全く違った世界が広がってきました。モーツアルトの美とか無意識の苦悩とかが楽器を通して私に迫ってきたのです。ほかにもバッハの神々しい響きとか、ブラームスの透明感(モーツアルトのそれとは少し違うイメージですが)などが自分なりに(あくまでも自分なりに)分かって、それなりの表現ができるようになりました。しかし、私にとって楽器をかえて決定的に変化したのはモーツアルト観なのです。楽器に導かれたという状況です。素晴らしい楽器はモーツアルトの本質にせまることができることに気付きました。(もちろんそれに迫ろうという気持ちがなくてはなりません。)
 バカボンさんの価値あるバイオリンの私なりの答えは、前述のように、自分の音楽観を豊かにしてくれ(それによって人生は間違いなく豊かになりました)、いろいろな作曲家(人間)の本質と美に迫って行く手助けをしてくれるバイオリンが、価値あるバイオリンだと思います。そうした楽器は間違いなくあります。しかし、その前提としてそれを求めていく心がなくてはなりません。                                         そして、そうしたモーツアルト体験を通してもう一つ気付いたことは、彼がウイーンに出てきた1781年から死ぬまでの10年間で私たち近代人の苦悩は始まり、モーツアルトの音楽の中にそれは具現化してしまったのだと。そのような思いに至ったのも楽器のおかげです。

投稿者:アマティ     投稿日時:2003/03/14 14:55  ---225.125.10

このホームの「弦楽器Q&A」をいつも楽しく拝見しています。そして、この項目のご意見のやりとりを見て、遂にここまで質疑の内容が高まったかと感心というより、感激しております。良い音の定義は、簡単に論じてしまえば大したことのないものですが、このような本質に迫るものを見ると、思案と知識の奥深さにただただ驚くばかりです。実は私も何台かのバイオリンを所有しておりますが、後から買った方が値段もモダン・イタリアという名からも当然良い物と疑うべくもなく使用しておりましたが、バイオリンの専門家の方から「前の方が数段音が良かった。艶のある響きがあった」と言われてしまいました。その実、私の内心そういう気持ちがあったのですが、愚かな私は値段と名前に盲信してしまっていたのです。バカボン3世様の質問は「ある程度経験している人の多くが持つ疑問」であり、それについていろいろな方から語っていただくのは、非常に意味があると実感しました。このようなサイトがあることをバイオリンの愛好者の一人として、大変ありがたく思います。これからも一層楽しく、勉強になりそうです。バカボン3世様、いいきっかけをありがとうございます。

Q:チェロ弓の持ち方について
投稿者:あーくん     投稿日時:2003/03/13 12:34  ---249.200.11

こんにちは。いつもお世話になっております。
僕はバイオリン弾き&チェロ初心者です。チェロをはじめたことで、バイオリンにも
新たな発見があり、とても勉強になっています。

さて、初歩的なことで恥ずかしいのですが、チェロの弓の持ち方について教えていただき
たいと思い、カキコさせていただきました。ご教示くださいませ。

というのは、「チェロ弓は主にどの指で持つ(支える)のか」ということです。
バイオリン弓を意識して持つのは、もうはるか以前のことなので、あまり覚えていない
のですが、今自分で持ってみますと、主に親指と中指ではさんでいるように思います。
他の指は、弓の動きに合わせて機能的に作用しておりますが・・・
僕はチェロは個人レッスンを受けておりますが、先生曰く「親指と人差し指と小指の
3本で弓を支え、中指・薬指は添えるだけ」とのことです。確かにチェロは、バイオリン
と異なり、弓はほぼ水平に保つようになりますから、ある程度しっかりと持たないと、
弓先が下がります。
ただ、いろいろと文献を見てみますと、全く逆に、「親指・中指・薬指で支え、人差し指
と小指は乗せるだけ」と、かなり詳細に記述されてあったりします。
先生に言われた持ち方では、弓をしっかり支えれる点においてとても説得力がある
のですが、この持ち方は、バイオリンの持ち方とは著しく異なるので違和感があるのと、
(慣れるのでしょうけど)、弓を持つ手の形が固定されるため、やわらかい指運弓が困難
に思えるのと、バイオリンのような持ち方よりも、特に先弓で腕がきつくなります
(腕をやわらかく使えません)。
もちろん、双方ともメリット・デメリットがあるのでしょうが、チェロを弾かれる方で
「こういう理由から自分はこうしている」というのがございましたら、ぜひとも
教えてくださいますようお願い申し上げます。

投稿者:anton     投稿日時:2003/03/13 16:07  ---04.92.250

こんにちは、あーくんさま

僕の意見では、親指、人差し指、中指の3本がメインで、薬指と小指は繊細なコントロールをつけるために添えるだけ、だと思います。弓元で弓を返すときに薬指と小指の動きが重要です。
また、ヴァイオリンと異なり、人差し指と中指は、6:4か7:3で人差し指が重要だと思います。チェロの場合より大きなダウンフォースが必要なため、人差し指の第1、第2関節の間の部分で強く腕の重みを弓に伝える必要があります。小指を弓を支えるのに使うのは間違いだと思いますよ。うまいチェリストの演奏を見てみると、特に弓先に行ったときは小指は触れるか触れないかになっていることが多いと思います。
僕の先生(ドイツ系スクール)は全部の指でしっかり、と教えてくれましたが、アメリカで教わった先生(アメリカ東海岸系)は、”親指と人差し指だけで弓を保持してバッハの組曲を弾く”というドリルを僕に課しました。

以上、あくまで個人的な意見ですが、もしご参考になればと思い、レスしました。

投稿者:あーくん     投稿日時:2003/03/14 12:55  ---249.200.11

anton様、ご丁寧にご教示くださり、ありがとうございます。

そうですよね、正直言いまして、僕も小指で支えるというのはかなり意外でした。
だって、腕がかなり固く使うようになってしまいますよね。
その点、人差し指を中心に中指と親指との3本指で支えるというのは、かなり自由に
右手を使えるように想像できます。バイオリンともそれほど違いがないようにも思えます
ので、違和感もないように思います。

改めて先生にも相談しながら、(腕が自由に使えないなど)、いろいろと試してみて
自分のスタイルを確立させたいと思います。

とても勉強になりました。ありがとうございました!