Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:調弦って
投稿者:バイオリン練習中     投稿日時:2003/04/06 12:07  ---17.219.93

先日、調弦のためチューナーを買いました。先生に選んでもらい442Hzで調弦してください。といわれ、早速調弦を試みたわけですが442Hzにいざあわせてみると今まで先生が合わせてくれていた音より明らかに低いのです。初心者の僕でもわかります。
これはどういうことなのでしょうか?以前の音のほうがいい感じだったのですが。
まさか先生が間違えてることはないでしょうがチューナーの不良品なのかどうかわからないのです。ちなみにヤマハせいのチューナーです。どなたかぜひ教えてください。

投稿者:バイオリン練習中     投稿日時:2003/04/06 16:00  ---17.219.146

ごめんなさい。説明書の意味を間違えて見てしまったようです。一人で勝手にやってるようで申し訳ありませんでした。

Q:条件は何ですか
投稿者:どうして教えて!     投稿日時:2003/04/05 13:24  ---110.59.136

教えてください。とても雑な作りにも関わらず、大変良い音のするバイオリンが時折あります。あるいは、材料は良いのに作りは荒いと言ったケースも含まれます。それとは逆に、作り、材質ともの相当なレベルなのに音は今一歩の場合もあります。個人的な主観での判断ではなく、何人かで見て聴いて一致した意見です。一方がオールドであるなとと言う時間的な条件にも差がないのに、どうしてこのようなことがことが起きるのでしょうか。単なる偶然だとしたら、その偶然を分析して必然にすれば、多くの楽器が良い音になるはずです。私の知識の範囲ではとても解決できません。よろしくお願い致します。

投稿者:Emile Germain     投稿日時:2003/04/06 02:14  ---221.56.114

はじめまして。どうか教えて!さん(とお呼びして宜しいのでしょうか?)

あなたがお持ちの疑問は回答される方によって意見が異なるでしょう。ですので
これは私の主観として参考にして頂ければ幸いです。
バイオリンに限らず楽器という楽器は(シンセサイザーやサンプラーは除きます)同じデザインや作者が同じであってもすべて個性が異なります。人間がそうであるように、材料となる樹木も種別上同じ産地や同じ名前のメイプル、スプルースであっても個々の性質が異なります。元々明るい音を持つスプルースもあれば、逆に暗めの音を持つスプルースもあるのです。人間の持って生まれた性質が変えられないのと同じように、個々の材の性質も変える事はできません。手工製作家は個々の材本来の性質を見抜き伸ばす努力をしますから、同じ製作家の作品でもある楽器はパワーと明るさを備え、またある楽器は柔らかさを備えると言った個性を持ちながら、それでいて一定水準をクリアした楽器が生まれます。一方量産品はコストを抑えるために短時間で複数の人間が分担して作業をこなすため、個人製作家の手工品のように材料個体の性質を見抜くというような手間暇をかける訳にはいかず、マニュアルに従った画一的な板厚や工法で作られる運命にあります。さらに価格帯によって手間のかけ方も異なるため、見た目が雑なのに音は良い、また見た目には良い材を使って仕上げも良いのに音が今ひとつといった事が起こってきます。昨今コンピューターで古い名器を解析し最新のNCルーターで作り上げたバイオリンも登場していますが、それでも最後の仕上げは職人の耳と手作業に委ねており、なおかつそのようにして仕上がったバイオリンであっても個体差は顕著です。結局、偶然を必然にするためにはそれだけの手間と各々の製作家が長い間の修行で習得した個々の材料の性質に対するアプローチが必要になると私は考えております。それでもなお「絶対」や「完璧」は無いと思います。楽器によって奏でる音楽の向き不向きがあるあたり、私はとても人間的であると感じます。周囲が良いと言っても、どうしても性に合わない楽器もあり、対して第三者が良いと思わなくても自分はぞっこんに惚れ込んでしまう物もあるのは恋愛にも似て、だから楽器はやめられません。長文失礼しました。

投稿者:どうして教えて!     投稿日時:2003/04/06 07:07  ---110.59.231

Emile Germain 様、とても丁寧なご説明をありがとうございました。おかげで大変良く分かりました。楽器は生き物!だからこそ不肖の自分の楽器(見かけは不細工ですが、音はとても気に入っている)をかわいく思うのですね。まるで恋愛のようも、まさしく納得です。感謝申し上げます。  

Q:ポプラ材の楽器について
投稿者:酔いどれ船     投稿日時:2003/04/02 14:09  ---127.68.247

 細かなことから、哲学的なものまで、いつも楽しく拝見しています。
 さて、最近、ポプラ材で作られたという単板のチェロを見ました。通常裏板は楓で作られるはずですが、ポプラ材を使うのはどういう意味があるのでしょうか。楓とポプラ材は優劣があるのでしょうか。また、ポプラ材の音の特性はどのようなものなのでしょうか。過去にもポプラ材で作られた楽器あるようですが、どの程度の歴史があるのでしょうか。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/04/02 15:59  ---227.61.90

いらっしゃいませ、酔いどれ船さん。

>ポプラ材を使うのはどういう意味があるのでしょうか。

想像ですが、恐らくチェロの裏板の材料になるほどの大きなポプラ材があって、単板のチェロを作りたかったのではないかと推測しております。

>楓とポプラ材は優劣があるのでしょうか。

バロック時代には楓の代わりに、ポプラ、梨、いちじくなどの材料を使ったメーカーが何人かいます。しかし、その後ほとんどの製作者が楓を使っておりますので、優劣があったと言えると思います。

>ポプラ材の音の特性はどのようなものなのでしょうか。
>過去にもポプラ材で作られた楽器あるようですがどの程度の歴史があるのでしょうか。

すいません、これについては解りません。

それでは!

投稿者:酔いどれ船     投稿日時:2003/04/02 23:36  ---139.4.67

ご親切にお答えいただいたのに恐縮ですが、「大きなポプラの木があったので作った」では余りに単純じゃないでしょうか。佐々木バイオリン工房のQ&Aには、「以前は楓材以外の木材も沢山使われた。それは決して音響的に劣っている訳ではない」と書かれています。経験豊富なストラド店員様はご覧になっていませんか。改めて楓とポプラ材の特性の違いをお聞きしたかったのですが。
ごめんなさい。沢山のメールに無償でお答えになっている、店員様のご苦労も省みず、失礼な言い方になったかもしれません。
どなたか、解説下さる方はいますか。

投稿者:anton     投稿日時:2003/04/02 23:38  ---164.132.104

こんにちは。僕の師匠はAndreas Guarneriusのすばらしいチェロ(Hillの鑑定書つきでestimate $60万!)を持っていますが、この楽器は裏と横板、ネックがポプラで出来ています。欠点としてはメープルのような美しい杢がはいっていないことぐらいではないでしょうか?少なくとも音に関してはこれ以上ない、というくらいすばらしい楽器です。ポプラはメープルよりも硬さ、比重などがやや低いように感じますが、必ずしも音質、音量の面では劣っていないと思います。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/04/03 10:45  ---227.61.90

酔いどれ船さん、私の想像だけのあいまいな答えでご気分を悪くさせてしまったようですね。大変申し訳ございません。反省しております。まだまだ私も勉強不足なのでご容赦ください。

改めて店主に聞いてみました。以下は店主の経験則で感じたあくまでも店主の個人的な意見です。

ポプラは楓に比べて、気のたちが弱い為(比重、硬さなど)
、同じ条件で作った場合、ポプラで作った方が鳴りやすい。
鳴りやすいのですが、楓に比べると音のパワーが足りない。
(これは好みの問題で、チェロの場合はパワーより鳴りやすい楽器を好む方が多いので比較的ポプラのチェロが多い理由だと思います)

ヴァイオリンに関しては、今までの経験で音響的には楓の方がいいと私は(ストラッド店主)感じている。

弦楽器を語る上で、絶対的なことは言えず必ず「私の意見によれば」というのが付きます。もちろん私(店員)も佐々木さんの本は何度も読んでいますし、他の資料もたくさん読んでおります。ですが全ての資料が必ずしも同じ意見が書かれているわけではありません。やはり何本も自分で見て、自分で感じることが大切だと感じます。それでは!

投稿者:teku     投稿日時:2003/04/03 14:32  ---32.215.88

ここのQ&Aは楽しいですね、いつも覗いています。
勉強にもなりますし。
ポプラ材の楽器はチェロよりさらにコントラバスのほうが、多いようです。
そのようなコントラバスでは、音が柔らかいとのコメントが多いようです。
皆様のご意見もっともだなーと思いながら読まさせていただきました。

投稿者:酔いどれ船     投稿日時:2003/04/04 11:15  ---127.68.248

ストラド店員様。詳しくお調べいただきありがとうございました。様々な質問に答えるのは大変だと思いますが、がんばってください。その他の皆様も情報ありがとうございました。
anton様
なるほど。実は私の見たチェロはイタリア新作の結構名のある人がAndreas Guarneriusをモデルに作ったものでした。ポプラ材で作られていたところもコピーしようとしているのですね。ひょっとして、先生が所持している楽器のコピーかもしれません。結構、銘器の中にもポプラ材があるのですね。
音がやわらかいとすれば、チェロ、コンバスなど低音楽器に向いているのかも知れませんね。

Q:弦の張り替え
投稿者:コントラバス♪     投稿日時:2003/04/03 19:55  ---95.237.155

こんにちは。吹奏楽部に入っていて、コントラバスをしているものです。
先日、コントラバスの弦が切れてしまい、
初心者なので、どうやって弦を張り替えるのか、わかりません。
ちなみに、切れたのはG線です。
なるべくはやいお返事を待っています。
おねがいします。

投稿者:りんご     投稿日時:2003/04/04 01:02  ---227.226.227

下のリンクが参考になります。他所のお店のページで、ちょっと迷いましたが、急いでいるということなので書きました。問題あれば削除して下さい。慌てずにやれば、全然難しくないですよ。頑張って!

http://www.a-hashimoto.com/syoho/syoho.html

Q:チェロ選びの質問。
投稿者:知明     投稿日時:2003/03/22 01:58  ---233.41.245

さっそくですがチェロを購入するにあたって気になるのが、そのお値段。
そこでお聞きしたいのが、皆さんがチェロを始める時に投資した金額です。
できればケースの値段もお聞きしたいです。
ボクは20〜30万くらいで何とかならないかと、思っているのですが。
どうでしょうか?  どなたか過去の記憶を掘り起こして教えて下さると幸いに思います。

投稿者:山田     投稿日時:2003/03/22 02:19  ---122.76.124

金額的には問題ないと思います。
しかし選びに行くときは先生や楽器に詳しい人に同伴して
もらってください。

投稿者:プレリュード     投稿日時:2003/03/25 13:05  ---211.128.119

過去の記憶をほりおこしますと‥‥。もう30年も前になりますので、一番最初は総額7万円でしたよ。‥結局3〜4年後に本体30万円、弓10万円位のものに買い替えることになりました。
今は時代も違い、当時と比べれば選択肢が非常に多いので、ある程度のものを最初から求めるにこしたことはないかと思います。
別の投稿にも書かしていただきましたが、初めてやられる方には最低線として本体は20万円前後のものを、弓は5〜10万円のものを個人的にはお薦めしています。
ケースは国産ソフトケースが3万2千円程度から、ハードケースなら5万5千円程度からあります。(いずれも定価です。‥探せばもっと安価のものもあるかもしれません。)
これらを一度に買うのであれば、どこのお店でも多少の値引きはしてもらえるでしょうから、30万円以内ではおさまることでしょう。
初心者だからハードケースはおこがましいなんてことは決してないですよ。
チェロは移動のときに結構ボコボコあちこちぶつけますので、楽器のためにはハードケースにこしたことはありません。‥多少重くて、かさばるのは仕方がないことです。
ご参考まで。

投稿者:知明     投稿日時:2003/03/26 07:29  ---166.207.186

山田さん、プレリュードさん、貴重なご意見有難うございます。

ケースも結構、値が張りますね。(ボクも楽器の事を考えてハードケースを予定していますが)
貧乏学生としてはどうにか25万以下で収めたい所ですが、
ちょっと厳しそうですね…。

まだまだ皆さんの記憶を蘇らせて頂ければ嬉しく思います。

投稿者:あーくん     投稿日時:2003/03/26 12:20  ---249.200.11

こんにちは。バイオリン弾き&チェロ初心者のあーくんと申します。

僕は、チェロをはじめたとき、激安価格でおなじみの某中国製メーカーの最上位機種を
購入しました。セットで定価18万円。もっと安く買えます。
これを「練習用」として使えるか?・・・と言われれば使えるとも言えます。
だからこそ買ったのですが。
しかし、「練習用」として買うに値する楽器というのと「使える楽器」というのは別であると
思います。僕は、結局はレッスンを2度受けただけで、すぐに買い換えてしまいました。
そこで、とりあえずの練習用として購入しようとなさっているのではなく、「使える楽器」
をできるだけ効率的に購入なさろうとしているのであれば、僕は30万円程度で全てそろえる
のはかなり厳しいと思っています。(中古品等は別ですが)
僕自身、中国製メーカーのEやPなど、あるいはドイツ製などけっこうの数を触りましたが、
僕の結論は、コストパフォーマンスという観点から、ダントツ中国製メーカーのEでした。
ただし、安い定価のものはやはり質が悪く、「使えるな」と思ったのは定価40万円からの
ものでした。40のものも、価格からは信じられないほど上質さを感じましたが、僕は
60万円定価のものを購入しました。個人レッスンの先生も、コストパフォーマンス
から「いい買い物したね〜!」と心からおっしゃってくれてます(先生の紹介ではあり
ません。念のため)
もしかしたら、探せば30万円程度で全てそろえることのできる価格帯のメーカーも
あるのかもしれませんが、僕の経験ではありえないとの結論に達しています。某18万円の
有名メーカーのものも、サイズ等はきっちりしていますが、所詮はプレス品です。

したがいまして、選択肢としては、使える部類の楽器の中古品を購入する、買い替えを
前提として、とりあえず少しでも安い練習用のみの楽器を購入する、もう少し我慢する、
のいずれかのように思います。あくまでも私見ですけど・・・

ご参考となりましたら幸いです。(夢を壊してしまったかもしれません。お許しください)

投稿者:Erick     投稿日時:2003/03/26 16:12  ---119.172.126

初めましてこんにちは。知明さんの20万から30万ぐらいのチェロでよい物を。との書き込みですが、私の意見としましては「よい物は必ずある」と断言したいと思います。もちろん20万のよい物と100万のよい物では100万のものにはかなわないかもしれません。ここで私が言うよいものとは、初心者の方が使うに当たって何の支障もなく、かつアマチュアオーケストラや発表会で演奏するにはなんら問題ない実力を備えているということです。弦楽器というものは非常に不思議なもので、楽器の実力と値段は必ずしも一致しないものです。そこには偶然と確率の要素が大きく関わってきます。高くて実力のない楽器もあれば、安くて実力のある楽器もあります。先程、「ここで言うよいものとは・・・アマチュアオーケストラ・・・」と書きましたが、中にはプロが使用するに耐えうる楽器もないわけではありません。早い話が、値段が高ければ実力のある楽器にめぐり合う確率が高くなるが、値段が安いからといってよい楽器にめぐり合えないわけではない。ということです。実際、私の生徒さんはセットで10万ほどの楽器を使っていますが、実にしっかりとした作りで、発表会で弾いても十分使えるものでした。また、私の知っている東京都交響楽団のヴァイオリニストはプレッセンダのヴァイオリン(何1000万もします)を使っていますが、彼のヴィオラはなんと5万円です。しかし、なんとも美しい音色がします。私に言わせれば、初心者の方で20万から30万の予算でスタートを切る事が出来るのは、とても幸せなスタートであると思いますよ。絶対に素敵なチェロが買えることを信じてください。

投稿者:ぼこ     投稿日時:2003/03/27 01:17  ---209.68.3

Erickさんは、安い値段で素敵な楽器が買えることをあるとおっしゃいますが、現実的にはほとんどありえないと思います。もちろん良い楽器を持っている方から、個人的に譲り受ける場合は当てはまらないとおもいますが。

楽器屋さんは一応プロです。楽器屋さんから買う場合、1000万円クラスの音色の楽器を数万円で売っているはずはありません。
話の本筋とは外れてしまいましたが、20〜30万くらいでも十分楽しめる楽器は探せるとは思っています。

ただ、Erickさんは、プレッセンダの何1000万円もするヴァイオリンを使っている方が、5万円でお買いになったヴィオラはすばらしい音色とおっしゃいますが、普通に楽器屋に行って、何十、何百個のビオラを弾いても、そんな楽器にはまずめぐりあえません。その5万円の楽器は、どんな楽器でしょうか?プレス楽器ですか?それですばらしいとおっしゃるなら5万円という値段相当の楽器でしょうし、本当に良い物に出会ったのでしょう。
でもプレッセンダの楽器を何1000万円も出して、お買いになった楽器屋さんなら、百万円位のビオラだって5万円で売ってくれるでしょうし、うがった言い方をすれば、生徒用にその楽器屋さんから多くの楽器を紹介している先生なら、定価以上の物を、安く売ってくれると思います。(昔、芸大の先生が楽器屋さんから貰って有罪になった事件を覚えていらっしゃる方も多いと思いますが、ただであげちゃうと問題だけど、5万ならそんなことは発生しないし・・・・・。)
僕個人の考えでは、安い値段で夢のような楽器を手に入れることは、今の時代ほとんど無理ではないでしょうか。
ただ、同じことを繰り返しますが、20〜30万くらいでも十分楽しめる楽器は探せるとは思っています。

投稿者:フィガロ     投稿日時:2003/03/27 08:54  ---226.127.254

このテーマ、「良いもの」の解釈によっては判断が異なってくると思いますね。
高価な(それ相応の品質を伴った)楽器を経験してしまうと、いくら
安価でコストパフォーマンスの良い楽器をみても、「良くない楽器」
「たいしたことない楽器」となってしまうでしょう。
要はご本人の立場にたって、対投資効果という観点で考えればよいのではないで
しょうか?そういう点では私はErickさんのご意見に賛成です。
私の場合、自分用にイタリアのコンテンポラリ、息子用に中国製の20万円台の
楽器を持っておりますが、入門用と考えた場合、とても良い楽器と考えて
います。私の入門時(25年前の日本製)の楽器を考えると、息子は恵まれている
と素直に思えますよ。
この価格帯の中国製の楽器にはさまざまな議論があるかと思いますが、私の購入した
楽器の場合、使ってみると「なかなかいけるじゃないか」と思っています。

投稿者:Erick     投稿日時:2003/03/27 11:41  ---119.172.126

定価5万何千円のチェコのヴィオラです。まともな弦楽器屋であれば、音色に値段を付けるなどと言った、愚かな事は絶対にしません。値段はあくまで作り、そしてブランドに付くものです。私はここで、音色に関して言及したつもりです。作りが多少劣ろうが、偶発的によい音のする楽器が生まれることがあります。先のコメントでも述べましたが、確率は低いが、まったく無いとはいえないのです。確かに、こういう楽器にめぐり合うのは難しいですが、私の経験上、2ヶ月以内でたいてい「これは!!」という楽器には出会えます。そう言いたかったのです。智明さん、楽器の値段は音色の値段ではないということだけは、絶対に忘れないでください。世界の弦楽器業界ではそれが常識なのです。

投稿者:あーくん     投稿日時:2003/03/27 12:40  ---249.200.11

皆様、こんにちは。

とても興味深いカキコになってまいりましたようで、僕自身も、とても参考に
させていただき、感謝しております。
そこで、つれづれなるままに、僕が新しいカキコを見て思ったことを書かせてください。

総じて、楽器の値段は「音」で決まるものではありません。ただし財産価値のあるもの
であればの話ですが。まずは「格」です。
しかし、ここで話題の楽器は「格付きの工芸品」ではありえません。桁が違います。
ですから、ここではそのレベルのお話は無視させていただきます。
ということになると、あとは工房製等の楽器の作り、使用材料等により、各メーカー
ごとに「差」を設けています。
「偶然的に」いい音がする楽器が超安価で(ビオラで5万円ですか?)買えることもなくは
ないでしょう。ありえないと断言することは誰にもできないと思います。
が、例えばバイオリンの場合、もはやその形状等に改良の余地はありません。不可欠な
サイズ、不可欠な材料等が絶対条件になり、また、最低限の製作技術が必要になり、
これらをクリアして「バイオリンの音」がするのです。「常識的」には、これらをクリアした
楽器が、材料費、人件費、流通コスト等を加味してそんなに安価にできるとは到底思えない
というのが当然の話でしょう。
ちなみに、安価なチェロは僕も最初の購入時にいくつも見ましたが、作りが「見苦しい」
とまでは言いませんが(言いたいのですが)、ニカワを使わず、ボンドで接着していたり
します(激安ものではありませんよ)。仮にこんな楽器が「いい音」が万一したとしても、
それは「使える楽器」としては買うべきではありません。これって当然ですよね?

もちろん、「本物」のプレッセンダを扱う方が数万円のビオラで満足することができるので
あれば、それに越したことはないのでしょう。価値観の問題ですから。しかし、「音」に
ついてはあえて言及しませんが(したいのですが)、作り、材料、経年効果等から、両者を
ある程度満足して併用することは、僕には想像さえできません。

ということで、本題とはズレてしまいますが、感じたことを書いてしまいました。
失礼いたしました。(やっぱある程度は出費なさった方が結果はお得だと思んですけどね〜)

投稿者:アンジェパパ     投稿日時:2003/03/27 23:11  ---120.94.30

 話が本題から外れますが、思ったことを書き込みます。
 プレセンダを弾いておられるプロのバイオリン奏者が5万円のチェコのビオラを弾いて、なんともよい音がする。これは十分に考えられることです。優秀なバイオリニストがビオラを弾きこむとチープな楽器でも結構良い音がします。(偏屈なビオリストは、それはほんとのビオラの音じゃないと文句をいいそうですが)
 バイオリニストは、結構ビオラなるものにも色気を感じてしまう時期があったりして、ちょっとビオラに手を出してしまうのですが、かといって高価なビオラを購入する勇気がなくて、安いもので済ましてしまいます。まあいいところ、ドイツ製のセミハンドメイドか、頑張ってもイタリアの新作にたどり着く勇気があればたいしたものです。それでも十分に使えてしまいます。(バイオリンでは決してそうした事態に堪えられないのです。ですから、プレセンダの購入は納得いくことです。)バイオリン弾きがビオラを購入する場合、使用頻度がよほど高くない限り、そこまで高価な楽器を求めないと思います。それでも、そこそこの音をビオラという楽器は奏でてくれます。ビオラ弾きの方がビオラを求めるときは少し事情は違うのでしょうが。      それにしても、より良質な楽器を求めようとする志向は、どうもバイオリニストが一番強くて、ビオリストが一番弱いような気がします。このあたりに、ビオラという楽器のもっている特性が隠されているのではないでしょうか。 
 ところで、20万〜30万の楽器で楽しめるものがあるというのは大方一致した意見ではないでしょうか。

投稿者:知明     投稿日時:2003/03/28 01:39  ---166.207.186

あーくんさん、Erickさん、ぼこさん、フィガロさん、アンジェパパさん
有難うございます。
 何やらボクの安易な質問から色々な意見がぶつかり合った様で皆さんにはご迷惑をお掛けしたかと…。しかし、ボクの方も大変勉強になりましたし、意見を寄せ合ってくれた皆さん同士で新たな考え方や意見を認め合うきっかけになったのなら、それもまた幸いです。(苦笑)

皆さんの意見をまとめると、初心者なら20〜30万でも大丈夫と言うのがおおむねの意見ですね。
ボク的希望としては頑張ってチェロを20万弱、弓とケースで10万と言うのが
本音なんですけどね。
色々なお店をまわって捜せば見つかるかもしれませんね?


本当に皆さんの意見有難うございます。
自分の時は…と言うお返事、まだまだお待ちしておりますので書き込んで下さると幸いです。

投稿者:フィガロ     投稿日時:2003/03/29 02:09  ---226.127.254

知明さん、

ご承知のとおり、何人もの方が貴方の質問に対して真剣に回答されています。
貴方ご自身も「皆さんの意見をまとめると、初心者なら20〜30万でも大丈夫と
言うのがおおむねの意見ですね。」と総括されているにもかかわらず
「自分の時は…と言うお返事、まだまだお待ちしておりますので書き込んで下さると
幸いです。」というのはいかがなものでしょうか?
「意見を寄せ合ってくれた皆さん同士で新たな考え方や意見を認め合うきっかけに
なったのなら、それもまた幸いです。(苦笑)」の苦笑とはどういうことですか?
あなたの言動は、真摯に回答された方々に対してやや礼を欠くように感じられます。
そろそろご自身の考える方法(楽器店、身近なチェロ奏者に聞くなど)で、判断
をされた方が良いと思います。

投稿者:知明     投稿日時:2003/03/29 23:10  ---166.207.186

フィガロさんへ。
ボクの文で気に障る所が有った事、大変申し訳ありませんでした。
最後の一行に関してはけして皆さんの意見を否定したのではありません。…が、フィガロさんの言うとおり謙遜な一文ですね。申し訳ありません。
苦笑は、ボクの問いへ対する皆さんの返答で、多少ぶつかり合っている様に感じたので
「悪い事をしてしまった」と言う思いと「お互い得るものがあったなら良かった」と言う
思いが交じり合って「(苦笑)」と、表現したつもりでした。

フィガロさん、その他不快な思いをさせてしまった方、本当に申し訳ありません。
今後はもっと気をつけて文を書いていきますのでどうぞ宜しくお願いします。

投稿者:知明     投稿日時:2003/03/30 00:25  ---166.207.186

追伸

こういった事をきちんと指摘して下さる方がいらっしゃる所、素敵だと思います。
フィガロさんには改めて御礼も申し上げます。

投稿者:A     投稿日時:2003/04/01 06:58  ---18.184.134

智明さん、皆さんの意見が真っ向からぶつかり合う場面もあって、
迷われたのでしょうね。
初心者、という立場に立てば、私もErickさんに同感です。無理し
て夢のような高品位の楽器を目指さなくても、「上達」という
目的にかなう楽器は十分見つかると思います。
私は7万円の国産プレス楽器で始めましたが、気に入って長く
愛用しました。(先生からも「値段の割りに良く鳴る楽器だねえ」
と言われましたよ。)
上達してくれば、それに応じてできるだけ良い楽器が欲しくなり
ますよね。そういう立場から言えば、満足できる楽器を得るには
それなりに値の張る買い物をせざるを得ないでしょう。中途半端
なレベルの楽器では、結局すぐに飽きてしまいます。
私も現在は気に入った楽器(新作)にめぐりあって満足していま
すが、それまでにモダン、オールドと散々色々ためしてきました。
最初に最下級の楽器を使ったトラウマがどこかに残っていたのかも
しれません(でも、気に入ってたんですけどね・・・)。
結局、智明さんご自身がどのへんで折り合いをつけられるか、と
いうことでしょう。フィガロさんのおっしゃるように、総額30万
円なら、結構な「対投資効果」が得られるのでは?
神田侑晃著『ヴァイオリンの見かた・選び方』レッスンの友社
(基礎編・応用編)は読まれましたか? アドバイスを下さる皆
さんは、お読みになっていると思いますよ。

投稿者:あみだ     投稿日時:2003/04/01 23:27  ---96.59.33

毎日楽しく読ませていただいております。

神田侑晃著の’ヴァイオリンの見方・選び方’が紹介されていたので
ちょっと飛び入りさせていいただきます。

基礎編と応用編がありますが、購入にポイントを絞ったのは応用編ですね。
私も、数ヶ月前VIOLINを買い換えたのですが、その時とても参考になりました。

どれくらい投資すれば 現在の自分にあった、健康な良いバイオリンに出会う確率が高くなるか
この本とこの質問コーナーをじっくり読んで、予算を決めて(ここが重要!)購入しました。
(皆様のご意見がとても参考になりました。どうも有難うございました。)

実際はあと、修理・調整のことも考えてお店との距離とかいろいろと考慮しなくてはなりません
でしたけど、とても満足しています。

知明さんは’予算決め’というところで迷われたのだと思いますが、どの程度のチェロを
(とりあえず楽器に触れれば良い、オケでやって行けるものにしたい、
 初心者の技術取得に申し分が無い、買い替え前提等)
自分が必要なのか、又は、皆さんの意見からどのようにした方がよさそうか考えて、
後は、直に楽器をみてみたら良いのではないでしょうか。

ご自分にあった楽器に早く出会えると良いですね。

投稿者:知明     投稿日時:2003/04/03 23:48  ---166.207.79

Aさん、あみださん、有難うございます。
書店に行って捜してみたいと思います。
色々と勉強になり、大変有り難いです。

投稿者:あみだ     投稿日時:2003/04/04 00:58  ---96.59.33

先日のカキコの追伸です。

’ヴァイオリンの見方・選び方’はヴァイオリンに焦点があたっているので
チェロ値段ではどんなものなの?というような質問には直接には答えないかも
しれませんね。 でも、とても参考になると思います。

チェロの情報を少し見つけたのでお知らせいたします。

’アマチュアが一番 オーケストラ入門’ 廣兼正明著 音楽之友社(40ページ)では
オーケストラに入る為に楽器を買う場合の標準金額(必要最低限の付属品、ケース等を含む)
として弦楽器について次ぎのようにあげられています。

ヴァイオリン 30万円、 ヴィオラ  30万円、 チェロ 40万円
コントラバス  50万円(除くコントラバス用の椅子)

著者は安いものもあれば上を見ればきりが無く、また、店によっても価格差があるので
あくまでも標準金額ですと断っています。

私はチェロについては分からないので、他の皆さんのように経験に基づいた意見を
書き込めないのですいませんが、 あくまでも(!)ご参考までにどうぞ。 

Q:Paulus社の弓について教えてください。
投稿者:リバーフェニックス     投稿日時:2003/03/30 23:35  ---233.20.96

こんにちは、いつも楽しく拝見させて頂いております。
ところで教え下さい。実は友達の使っていたG,A Paulus***
というパウルス社のバイオリンの弓が気に入ってしまい今探しています。
ところが、近くの楽器屋さんにはJ.Paulus***とか、Jence Paulus***
という銘の入った弓はあるのですが、G,A Paulus***という弓になぜか
お目にかかれません。
 そこで、これらはパウルス社の弓なのかどうか、また、G,A Paulusという
弓と比べて一般的にどういう評価なのか教えて頂けないでしょうか。
 以上、宜しくお願い致します。

投稿者:山田     投稿日時:2003/03/31 10:38  ---97.133.185

GApaulusは会社ではありません。れっきとしたドイツの親方さんです。
ドイツで弓を製作している人の元締めのような人です。今はどうかわかりませんが
まだ自分が高校のころに入っていた団体はなぜか皆といっていいほど
パウラスの弓でした。まぁ先生が個人個人の楽器を用意していただいていた時です
だからその楽器の取引先に赴いてみればわかるかも知れませんね。
ちなみに親方の弓の相場は10万〜50万ほどだったと思います。
パウラスの3つ星でしたら40万ほどかな?と思います。しかし必ずしも星で
その弓の評価をするのは避けたほうが良いです。
良い弓にめぐり合えますようにお祈りしています

投稿者:リバーフェニックス     投稿日時:2003/03/31 20:36  ---233.20.32

山田様、早速お返事ありがとうございます。
Paulusは会社の名前ではないのですね。不勉強を露呈してしまいお恥ずかしいです。
先生のお勧めの弓だったということは、それなりに評価も得ている弓なのですね。

それではJ.Paulus***とか、Jence Paulus***というのは
親方のお弟子さん(息子さん?)が製作したもの、という感じでしょうか?
親方のと比べると細部の形が異なっていたりしますが、
やはり親方のものが一番評価が高いのでしょうか?
お弟子さん?のものはPaulusシリーズといっても、
親方のものとは別物と考えたほうがよいのでしょうか?
(もちろん評価よりも、自分や楽器との相性のほうが大切だと思いますが…)

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/04/01 12:24  ---227.61.90

G,A Paulusのお父さんがjohannesで、評価は少し高いです。
息子さんの情報は見つかりませんでしたが、Paulusスタンプは実際に見てみないと評価は難しいです。それでは!

投稿者:山田     投稿日時:2003/04/03 14:37  ---97.132.234

パウラスの弓について新たな情報がありますので
書かせていただきます。
パウラスの弓は10万〜20万の範囲内で購入できる様です。
星が無いものから3つ星の物までの範囲でという意味です。
他のパウラスのことについては解りませんでした。
あくまでGApaulusに関しての情報です。

Q:低音で見分ける
投稿者:立ち寄った音楽人間     投稿日時:2003/04/03 09:00  ---110.59.12

楽器関係のHPを検索していてこのサイトを見つけました。非常に真摯な応答にしばし時の経つのも忘れて見入ってしまいました。私は個人的にはフルートを長年やってきましたが、趣味で楽器集めもしております。自分の経験から、そして知人の奏者、書物などから得た結論として、「楽器は、腰のある低音がしっかり出る物が良い」でした。高音は値段にかかわらず、かなり一定して同じような音(全くとはいいません)がします。しかし、本体全体を響かせる必要がある低音にはそれなりの差が出ると思うのですが、いかがでしょうか。ピアノ奏者、オーボエ奏者、サックス奏者はほぼ賛同してくれましたが、バイオリン=弦楽器ではいかなるものなのか、私は全く知らないのでお教え頂ければありがたいです。どうかよろしくお願い致します。

投稿者:スクロール     投稿日時:2003/04/03 14:16  ---110.60.209

この質問を読んで、なるほどと逆に頷いてしまいました。非常に鋭い指摘と考察です。実はバイオリンにおいてもそのようなことが言われています。バイオリンのユーザーにとっては有名な「ヴァイオリンの見方・選び方」(応用編)神田氏著のP165に、「音質の差異から程度の高低はあるにしてお、オールドであろうと新作であろうと、名器であろうと駄作であろうと、ファクトリーメードであろうと、いずれにせよ本質的にE、Aはよく鳴り、明るい音色が出るように作られているのがヴァイオリンの形という物です。(略)したがって、G線を入念にチェックするば・・・」という文言があります。プロの選定が低音を非常に重視するということは、楽器の選択には低音を重要する必要があることを意味すると言ってよいでしょう。他の楽器が同じだということを知って、少し違った見方ができそうな気がします。これからも違う視点での発言を楽しみにしております。

Q:楽器の隙間
投稿者:つ     投稿日時:2003/04/01 22:24  ---132.28.42

こんばんわ!以前、フランス製のロングストラド風の楽器の
件でお世話になりました。
さて、今回は、友人の楽器の件で相談したいことがあります。
ヴァイオリンをオークションで購入したのですが、テールピース
の尾留めの下の横板と裏板に隙間が出来ています。
恐らく、弦を緩めずに長期間あまり良くない環境で
保管されていたからだと思いますが、これを修理すると
するとどのくらいの費用がかかるものでしょうか?
裏板をはがすとなると結構な値段になるのでは?と
友人が不安がっておりますので、楽器の状態を見なければ
判らないと思いますがよろしくお願いいたします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/04/02 10:34  ---227.61.90

いらっしゃいませ、つさん。

見てみないと正確な事は解りませんが、
3つの状態が考えられます。

1:その部分だけたまたまはがれている。
(ニカワの補強で調整)期間は1日〜
2:裏板全体のニカワが弱くなっていある
(裏板を一度はがし、貼りなおす)期間は3日〜5日
3:補強のブロックが駄目になっている
(裏板をはがし、ブロックを作り直して、表板に付けその後裏板をつける)
期間は1週間〜2週間

1の場合は費用は1万円以内で出来ると思いますが、2,3は実際にかかった時間などやってみないとわかりません。それでは!

投稿者:つばさ     投稿日時:2003/04/02 22:05  ---6.42.119

ごめんなさい(T−T)名前がちゃんと書きこめられて
なかったのですね。。
コメントを頂いてから気がつきました。
お返事ありがとうございました。横板が尾留めで引っ張られて
少し出っ張っています。隙間は5mmくらいでしょうか?
とにかくやはり、見てもらった方がよい様ですね。
お値段は ともかく時間は1週間程度でなんとかなりそうで
嬉しく思います。ありがとうございました!!

Q:アンティーク仕上げは邪道?
投稿者:ユッチ     投稿日時:2003/03/28 16:32  ---127.68.67

このQ&A、楽しく拝見しています。そして、世の中には親切な人が沢山いるんだなと実感します。時々、新作にもかかわらずアンティーク仕上げを施しているものがあります。イタリアなどの有名作家でも、アンティーク仕上げが得意という人もいるようです。本来弦楽器は木の美しさを最大限生かす透明な仕上げにするのが、常道というものではないでしょうか。そして、オールドの美しさとは、新作の時は透明でも、長い年月とともに次第に古色がついたものではないのでしょうか。とは思うものの、実は、美しいアンティーク仕上げのイタリア新作があり購入すべきか、迷っているのです。業界では、この新作アンティーク仕上げについてどのような評価が下されているのか、また、将来市場価値はあるのか教えて下さい。

投稿者:トキちゃん     投稿日時:2003/03/29 06:24  ---124.62.95

便乗させていただくようで恐縮です。私もこのテーマには関心があります。
私も最近アンティーク仕上げのクレモナの新作を買いました。新しいものをわざわざ古くは邪道かとも思いましたが、実際使っているうちには気にならなくなりました。むしろぴかぴかの新品ですと、ニスの状態が変化し、ひびやしわのようになる心配もありますし、アンティーク仕上げのほうがその点は楽かなと感じています。
ただ、将来性や評価という点では気になります。
皆さんのご意見をぜひ伺いたいです。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/03/29 10:23  ---03.106.213

いらっしゃいませ、皆様。

アンティークの将来性や評価は「アンティーク」だから・・というのはあまり関係ないと思います。もちろん、「アンティーク」なので手抜きして作ろうと作られた楽器は除きますが。

魂を込めて作った楽器の評価や価値は、需要と供給の数によって決まります。
欲しがる人が多くいて、数が限られていれば、当然価値は上がっていきますし(評価の高い楽器)、誰も欲しがらない楽器(評価の低い楽器)は当然価値が上がりません。

これらに「アンティーク」であるかどうかは関係ないと思います。
好き嫌いは当然あります。ちなみに店主は新作は新作らしいほうが好きだと言っています。
それでは!

投稿者:バイオリンはいいですね     投稿日時:2003/03/29 10:24  ---110.60.105

邪道とか邪道じゃないとかというのはどういう意味か、そして何を持って邪道というのかという定義も難しいですね。楽器の価値は何よりも音であることは誰も否定しないでしょう。では音さえ良ければ、外見はどうでもいいかと言えば、それはもちろんノーです。アンティーク仕上げの楽器の中には古木を使ったものがあり、それは結構、枯れた音がします。これに対して外見だけをアンティークに仕上げたものは、音は新し楽器で見た目は古いということになります。これは好みとしか言いようがありません。私は個人的に○○風=つまりアンティーク風というのは好きではありません。新しい物はあくまで新しいのであって、古いものは古いのが自然のような気がするからです。しかし、だからと言ってアンティーク仕上げがいけないのかと言えば、そんなことは決してないと思います。結論から言えば、音は無関係なので、外見の好き嫌いであって、それは私の感覚から言えば邪道ではありません。いずれにしてもバイオリンはいいですね。私の良い楽器を集めているうちに、5本を有するようになりました。それぞれ見た目も音量、音質が個々に違います。まるで人間のようです。

投稿者:MEGU     投稿日時:2003/03/29 15:26  ---104.70.70

こんにちわ。 アンティーク仕上げのヴァイオリンを所持してる者です。

ます、ユッチさんはタイトルでは「邪道?」と疑問符を打ちながらも、
文章からは「邪道である」という考えでいらっしゃるのがわかります。
でしたら、いま購入を考えてる楽器には手を出さないのが無難だと思います。
後々後悔することになりかねませんし、自分の楽器に疑問を持ちながら弾いても
つまらないと思いますよ。

私は今の楽器を音色・外見ともに気に入ってます。
    (もちろん、将来的には上達と共に買い換えも考えるでしょうけど)
たとえ人工的に作られた掠れや傷であっても、それらを含めてとても愛しく思ってます。

ですが、先の方が述べられたように、音と外見がアンバランスであるのも確かです。
ですから、私の楽器を見て「わぁ♪ (オールド?)」と思って弾いた方が
次には「あれっ?」という顔になって、ラベルを見て「新作だったのね〜 (^^ヾ」と
いうこともあります。
私はこの楽器を気に入ってるので、第三者のこういったことも別に気になりませんが
最初から「邪道では?」と思ってる方だったらどうでしょう?
「買わなければ良かった」とぐらつきませんか?

世の中にはたくさんのヴァオイリンが出回ってます。 普通の新作仕上げで良い楽器も
たくさんありますから、どうぞ心から欲しいと思える楽器を選んでください。(^^)

投稿者:ユッチ     投稿日時:2003/03/30 02:04  ---139.4.238

様々なご意見ありがとうございました。私は邪道だと思っているのではないか、という指摘がありましたが、そうです。しかし、私の見た楽器は人工的アンティークでも美しいものでした。その魅力には抗しがたいが、邪道であろうという矛盾と悩みの中で皆さんのご意見をうかがいたかったのです。
しかし、弦楽器は何と謎に満ち、底知れぬ魅力を持ったものなのでしょう。音は勿論、それだけでは論じられない形と風合の美があります。そして、その根底にあるのは「木」というものの、切られて死んだ時から、楽器という新しい生命の中に生きる不思議な存在があるような気がします。何十年、何百年たって、ニスの下から染み出す樹液、それによって汚れる(風合を増す)楽器の素晴らしさ。アンティーク仕上げか否かは、人が木と対話し、木の命をどのように残そうとするかの姿勢なのですね。木に語らせようとするか、木を語らせようとするか。
勿論、安物にアンティーク仕上げするのは論外だと思いますが、充分に木と語り合った作品なら。ううーん、買ってしましそうです。

投稿者:KS     投稿日時:2003/04/02 21:05  ---160.95.169

しっかりアンティーク仕様の新作ヴァイオリンをべた惚れでメインで弾いています。「ピカピカ」でも「アンティーク仕様」でも本質的にはどちらでも良かったんで、唯、(音が)気に入った楽器が後者でした。
短所: 態と付けられた傷が可哀想に成る時が有りますし(強度落ちないかな?落ちる訳無いけど)、アンティーク仕様でも新作は新作で、初めの夏、音が少し暴れ、ニスも多少べと付きました(すっかり新作なのを忘れて騙されました)。
長所: 人前で弾く時何となく少し格好良いのと、小さい傷が付くのを必要以上に神経質に成らなくて済むのが良い点です。
独断的結論: 自分の楽器がアンティーク仕様だからアンティーク仕様が好きです!でも同じ音の楽器で両方有ったらピカピカを買います(痘痕も笑窪?アンティーク仕様じゃなくって傷が引っ掛かるんですね。)。ニスだけ古びた、(表面だけ汚して、古くなると綺麗に成る)手緩い「似非アンティーク仕様?」なんてのが有ったら自分にはベストです。業界の、将来の評価は興味無いですね(自分の家族に値段付ける様な物です。買う前は安いの方が良いけど、、、)。

Q:皆様へ
投稿者:Erick     投稿日時:2003/04/01 20:43  ---119.172.126

 皆様こんにちは。今回は弦楽器に関する質問ではなく、又、私の個人的な意見の書き込みであることを、お許しください。音楽というものは言語から多大な影響を受けていると言われています。事実、それぞれの国の音楽は作曲家に関係なく、その国の言語に非常に似ている響きを持っています(もちろん環境などの影響もありますが・・・)。ところで現代の日本人の言語感覚はいかがなものでしょうか?決して良いとは言えないと、私は思います。例えば、これは某有名弦楽器製作家もおっしゃっていますが、「こんにちわ」ではなく「こんにちは」が正しい日本語です。又、近頃非常に多くなったのが「私的」「僕的」といった日本語では絶対に有り得ない言葉の使い方や、「着れる」や「食べれる」といった、いわゆる「ら抜き言葉」等です。私は、音楽家は言葉に敏感であるべきであると考えています。確かに、今日私たちが演奏する音楽の多くは、西洋の作品が中心です。しかし、だからといって日本語をないがしろにしていいものではありません。日本語は私たちの大切な文化であり、表現力豊かで美しい言語です。私は、皆様にも今一度、西洋の文化を学ぶ前に、日本の言語・文化を見直して頂くことが出来れば、と思います。これをご覧になって下さっている方の中には「言葉は変わっていくもの」とお思いになる方もいらっしゃると思います。たしかにそれも一理あると思います。しかし、解っていて使わないのと、解っていないで使わないのとでは全く違います。例えば、先の「こんにちは」は、漢字を当てれば「今日は」になります。これが「今日わ」になったらどうなってしまうでしょう。最近では日本で暮らす外国人も、ら抜き言葉を使うようになりました。先日知り合いの外国人にそれを指摘したところ、大変にショックを受けていました。彼らは正しい日本語を学びたくて日本に来ています。そして、私は彼に「日本人は自国の文化を捨てようとしている。こんなに美しい文化を守らないのには訳があるのか」と言われました。それは私にとって大変にショックでした。くどいようですが、皆さんにこの意味を一緒に考えていただけたらと思います。「音楽と言語とは」・「文化とは」・「私たち日本人の、言語・文化に対する姿勢は・・・」等等です。

投稿者:Erick     投稿日時:2003/04/01 20:43  ---119.172.126

 弦楽器に関する質問に皆で意見を出し合うこの場に、このような不適切な書き込みをしたことに対し、怒りを覚える方もいらっしゃるかと思います。その方に対してはお詫びの申しようもございません。なにとぞご容赦下さいますよう、重ね重ねお願いするしだいでございます。又、ストラッド店長様、ストラッド店員様にもお詫びを申し上げますとともに、不適切と感じられた時には削除してくださいますよう、宜しくお願い申し上げます。
 

投稿者:アンジェパパ     投稿日時:2003/04/01 23:20  ---120.94.30

 Erickさん。この話題はいかなる問題をこのサイトの読者に提起しているのでしょうか。
私たち日本に住んでいる人間は、百数十年前から始まった西洋近代化の大きな波に飲み込まれ、(その波は世界を席捲してしまいました。ブルドーザーのごとく)その一つのありがたい余波でバイオリンなる楽器を楽しんでいます。それ以前、江戸時代では琵琶を爪弾き平曲などを楽しんだり、時には俳句などを詠んでは季節の中に生きる自分を楽しんでいました。今私たちは、いろんな場面で「西洋近代」の見直しを迫られています。あまり話すと下世話な話になってしまいますが、そうした時に大切にしていくものは、ここのサイトで語られる「道楽」ではないでしょうか。私たちもやはり西洋近代化の波を良い意味でも悪い意味でも受けてしまっているのです。ですから、今、私の前にある文化(バイオリン)を大切にしていくのがその答えではないでしょうか。文化を大切にする気持ちがあれば、それが自国で発生したものであろうと無かろうとあまり関係ないようです。
 それよりも、世界のいろいろな地域の文化を根こそぎ刈ってしまった「西洋近代」の意味を考えた方がよいのかもわかりませんよ。モーツアルトの理由のわからない苦悩は、そのスタートラインのような気がします。

投稿者:弦一郎     投稿日時:2003/04/02 13:49  ---94.14.65

言語と音楽の関係なら、韻律論(prosody)と音楽表現の問題なら、ここでも議論になると思います。私見ですが、ドイツ音楽とフランス音楽の違いはこの辺りにあると信じています。及ばずながら注意を払って演奏しているつもりです。

因みに、橋本元首相は、「私は、○○しています。」と言うところ、「私は、○○してます。」と「い抜き言葉」を使っています。「居合抜き」ではないので、武士の風上にも置けないなんていうのは、この場に適した議論ではありません。