弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:「遠鳴り」と「そば鳴り」の科学的根拠は?
投稿者:モンティ 投稿日時:2014/05/24 11:28 ---126.13.126
よく楽器の評価をする時に「遠鳴り」「そば鳴り」という表現が使われますが、
その科学的根拠はあるのでしょうか?
たとえば、ストラディヴァリなどの名器は
そばで音量を計測するとデシベルの値が低くて、
遠くで計ってもその値が落ちていないということでしょうか?
逆に安物の楽器だとそばで測るとデシベル値が高くでも、
遠くで計ると小さくなってしまうのでしょうか?
また、「箱鳴り」する楽器は遠鳴りしないという話もありますが、
そういう楽器は本体の振動を計測して値が高くても、
遠くで計るとデシベル値が低いのでしょうか?
また、名器は楽器本体の振動が小さくても
遠くで計るとデシベル値が高いという意味でしょうか?
あと、楽器の弾き比べでは、新作が高く評価されて
ストラドなどのオールド楽器は評価が低いという話も聞きますが、
弦楽器の世界って何がどうなっているのかよくわかりません。
「遠鳴り」「そば鳴り」の化学的根拠はあるのでしょうか?
投稿者:ヴァイオリンとフルートのRio 投稿日時:2014/05/24 16:24 ---13.51.97
NHKのストラディヴァリウスを取り上げた番組によれば、楽器から出る音に指向性があり、弾き手の方向よりも聴衆の方向に出る音の方が強いというニュアンスがありました。
私のたまたまの経験ですが、お店で弾き比べているうちの一台の音量が低いのでその旨を述べたところ、店主が離れたところで弾いて見せ、音量的には劣らなかったものがありました。作者名は忘れましたが、古くてf字孔が縦方向に短い楽器だったように記憶しています。指向性の強い楽器だったのでしょう。
投稿者:弦喜 投稿日時:2014/05/25 04:00 ---51.234.38
面白いテーマですね。私もずっと疑問に思っていることがあり、論理的な説明に辿り着いていません。
アマチュアが普通使う程度の10挺以上のヴァイオリンを所有しており、自宅にて騒音計でそのすべての音量を計った事があります。
15畳のリビングの端で騒音計に相対するように立って弾き、5mほど離れたところのテーブルの上に騒音計を置いて、どの楽器も自分としては一番大きいと思われる音量で、各弦の最低音から最高音までを弾き、その楽器の最大音量を計りました。
結果、一番大きなもので100dB付近となり、一番小さいもので90dB付近という結果となりました。
疑問というのが、一番小さいデータが得られた楽器が、私がメインで使っている楽器だということです。オケの演奏会、練習にて、楽器を取り替えて弾いてみるのですが、最終的にはそのメインで使う楽器が優れていてその楽器に戻ってきてしまいます。
その楽器は、音色、音量の幅や反応性に負うところは多いが、音量?面でも、オケ全体がffで鳴っても必ず自分で弾いているに聴こえ、ホールでもよく響きます。演奏会の録音(天吊りマイクで集音)を聞いても、ソロの部分などはmfくらいで楽に弾いていても、十分な音量が出ています。弾いていても2000人のホール全体に行き渡っている感覚はあります。(さすがにホール全体の壁を駆動している感覚はありませんが。)
その楽器の音の出方の特徴は、自分なりに分析すると
(1)倍音も多いが、弾いた直後に弦の振動の音とは別に立ち上がってくる基音(基本振動)がしっかりと鳴り、裏板から放射されて床に当たって反射してホールに飛んで行く感覚がある。
2)楽に弾いても、楽器の上に音が浮かび上がる(楽器を鳴らしているというより、楽器が自ら積極的に鳴ってくれて表板から放射される)感覚がある。
(3)弦を擦る時のズー/ジーといった摩擦音が、それなりに大きく出る。
(4)ビブラートをかけた時の高次倍音成分変化が大きく、聴く側の耳が常に刺激されて耳を奪う。
そのあたりが、ホールでの遠鳴りと関係していると思っています。
上記のいずれかが不足している楽器は、騒音計で大きな数値が出ても、結果オケの中に埋もれたり、周りが大きな音を出すと自分の音が聴こえなくなったりします。
周波数特性とその変化、指向性が気にまりますが、計測はできてませんのであくまでも推定です。
投稿者:猫丸 投稿日時:2014/05/25 09:20 ---201.175.161
(1)遠鳴り
(2)遠くで計るとデシベル値
(3)楽器の弾き比べでは、新作が高く評価
論点が3箇所混在していますから、分解してみると、
(1)遠鳴り、は誤解があります、近くで聞こえなくて、遠くで聞こえるではなく、コンチェルトのような、同種の楽器を同時にならしたとき、浮き上がって聞こえる、と言うことです。
これは音質(倍音成分の混合比率)が異なると言うことが原因。
(2)遠くで計ると(遠距離音場)、振動体の法線方向距離が波長に比較して充分離れている
必要があります。
弓で与えたエネルギーが同じであれば、機械音響変換係数で発生する音が出ることになりますので、音量に差は出ません。
>「NHKのストラディヴァリウスを取り上げた番組」では、測定点が近するぎるため、計測品質を満足していません、音響の専門家とは、とても認められない内容です。
(3)新作の評価が、オールドより高いのであれば、すでに昔に1800年代に消滅している訳ですが、そうなっていません。評価条件設定が問題です、下手が弾けば同じですし、試験場所の音響条件が問題になります。パリ大学は当然分かっていて、2重盲検法で、古い楽器と、そうでない楽器に聴感上に差が出るかどうかを実験したところ、差がでなかった(補足、今回の実験)従って今後、奏者がなぜ、古い楽器を好むのかについて検証を進めると言うことです、これをよく読まないで、三流新聞が勝手なコメントを載せる物だから、一般読者が誤認している訳です。
パリ大学の行った実験は猫丸が判断するに計測条件に問題有りです、これでは計測になっていません。
投稿者:ヴァイオリンとフルートのRio 投稿日時:2014/05/25 16:52 ---13.51.97
モンティさんを差し置いて大変失礼なのですが、
「・・・同種の楽器を同時にならしたとき、浮き上がって聞こえる、と言うことです。・・・」
ということは、遠鳴りするかどうかを確かめるために大ホールを借りて(当然ながらオケ無しで)弾いてみるのは無意味と言うことになりますね。よく、ホールを借りて試すべきというような意見を拝見するので信じていましたが?
投稿者:モンティ 投稿日時:2014/05/25 21:19 ---230.130.202
皆様、ご回答どうもありがとうございます。
私は、ヴァイオリンの音を数値で比較したデータはないものかと思い、
このような質問をさせていただきました。
ヴァイオリンとフルートのRioさんのおっしゃる指向性という言葉も目にしたことがあります。
その「指向性」を科学的に測定した例は今のところ聞いたことはありません。
また、アマチュアである私の体験ですが、
楽器店でソリストが使っていたフレンチオールドを試奏する機会があったのですが、
音色は確かに豊かで、箱の表面でなく奥から音が出ている感覚があったのですが、
音量感については、迫力のある音を期待していた私としては、
「あれ? こんなものなの?」といった感じがなくもありませんでしたが、
あれが遠鳴りする楽器だったのかもしれません。
弦喜さん、実際に測定されたのですね。
さすがです。
そういう科学的な測定を、
ストラドなどの名器と新作とで比較した実例はないものかと思うのですが、
実際、人間の耳の音の聞こえ方は、
数値の大小では表せない何かがあるのかもしれませんね。
猫丸さんの(3)についてですが、
確かにその通りだと思います。
それに、新作の方が優れているなら、
ソリストはこぞって新作を使いたがるはずなのに、
名の通った人は誰もがイタリアン・オールドを使っていますね。
そういう名器が、科学的に音を測定した結果、
新作とは明らかに違う何かがあったという話も聞きませんし、
やはり数値では表せない何かがあるということでしょうか。
せめて音量だけでもしかるべき機関で科学的に測定した実例がないものかと思っていますが、
見当たらないということは、測定することが無意味だからでしょうか。
それにしても弦喜さんのリビングって15畳なんですか?
うらやましいです。。。
投稿者:猫丸 投稿日時:2014/05/25 21:23 ---201.175.161
ホールを借りてバイオリンを選定するというのは意味があると思います。
オケでバイオリンコンチェルトを弾いて比較するのが理想だといっても、現実的に不可能でしょう。
もう定年退職されて引退されましたが(都響)のバイオリン奏者、名前は伏せます、本人から直接聞いた話なので間違いないと思いますが、ウイーンフィル出入りの楽器屋さんに候補を選定してもらって、おなじみの学友協会を借りて、ご本人が舞台で弾き、客席で聞いてもらい、ご本人が客席で聞いて、他のバイオリン奏者、その奏者は、なんとウイリーボスコフスキー。
双方の意見が合ったところで、これなら良かろうと購入楽器を決めたとのことです、おそらくもっとも贅沢な選択方法です。
楽器は、ドイツ製です、イタリアンオールドは高くてとても買えない、イタリア人は天才的なところがあり、イタリアンオールドは別だと言うことも仰っていました。
確かに、見かけぼろぼろの汚い楽器から、想像も付かない音色で音が出るのは、科学的に説明が付くのか、絶望的な思いにかられますが、物理法則には合致しているはずです。
投稿者:弦喜 投稿日時:2014/05/25 23:38 ---51.234.38
これも科学的なデータでありませんが、過去仕入れた知識と、実体験からの、しっかりと鳴る楽器の特徴を、先のコメントに加えて記載します。(私見です。)
ヴァイオリンの音を大きく分解してみると、個人的には、
1.擦る時の音(雑音成分)およびそれが楽器を通して聴こえてくる音
2.弦そのものの振動の音
3.上記1、2が増幅されて表板から放射される音(f字孔からの音も含まれるかも)
4.上記2.の音から若干遅れて立ち上がって生音に加わる低い音(楽器全体が響くのだが、個人的には裏板が鳴っているように感じる)
に分けて聴く事ができます。
4.が、基本振動の音(基音)ではないかと思っているのですが、生まれて150年を超えるような楽器は、4.の音が豊富で、かつ3.とほぼ同時に4.の音が鳴り、粒立ちがよい太い音が出ます。若い楽器でも、材料と製作者の技量により、かなりそれに近い音の立ち上がりが得られる楽器があります。
4.の音がない、乏しい、立ち上がりが遅いといった楽器は、経験上、耳元でやかましく鳴ったとしても、音が散って遠くに飛びません。
pで弾いてもfで弾いても、しっかりと鳴る楽器であれば4.がすぐに立ち上がってかつ豊富です。
また1.も大事で、古い楽器は、低音弦ではジー/ズーという雑音が、また高音弦ではシャリーン/チーという感じの雑音が、結構沢山聴こえます。これも、音を遠くに運ぶ、あるいは人間の耳に作用して注目させる効果があるのではないかと思います。若い楽器でも、そのような雑音がある楽器はしっかりと鳴る傾向がありますが、古くなるとさほど高級でない楽器でもある程度持つようになるそれらの雑音を、新しい楽器ではなかなか得る事ができません。
Q:バイオリンのざらざらした黒ずみ
投稿者:きょう 投稿日時:2014/05/10 23:01 ---8.74.131
おじいちゃんが生前使っていたバイオリンを
見つけました。
バイオリンを始めた私はそのバイオリンを使
いたいと思いましたが、ずいぶんぼろぼろ
で、
修理の見積りしてもらったら10万以上かかる
と言われ、諦めて自分で修理する事にしまし
た。
そして、気になった点がバイオリンの本体に
が黒くざらざらしているところがあり
気になって質問させていただきました。
詳細は、表板を見た時に指板で隠れる部分の
表板が指板がついているのではないかという
くらい指板の形くっきりに黒くざらざらして
います
裏板の端、エンドピン周辺も黒くざらざらし
ています。
これは何がどうなっている状態ですか?
そして、綺麗できますか?
よろしくお願いします。
投稿者:QB 投稿日時:2014/05/11 08:19 ---65.230.61
おそらく松脂、埃、その他脂分などが固着したものです。
年数から考えますと、きょう様がどうこう出来るものではありません。
無理に何かしようとすると、その下のニスまでダメージを受ける可能性が高いです。
柔らかい布で拭く程度にとどめ、それ以上どうしても気になるようでしたら楽器屋さんでクリーニングしてもらってください。
修理よりも遥かに安いはずです。
また、修理ですが、10万かかると言われたのであれば、10万かかるだけの内容が必要だったのだと思います。
その中には素人には出来ない作業が含まれていると思われます。
一度10万の内訳、具体的に何をするのかを聞いてみてはいかがですか?
その中で、どうしてもして置かなければいけない処置が何なのか、相談されることを強くお勧めします。
投稿者:きょう 投稿日時:2014/05/21 23:17 ---8.72.64
遅くなりました!
丁寧に回答いただきありがとうございまし
た!
結局、アルコールでニスも全部落としちゃい
ました。
これから自分でニスを塗る予定です(。>д<)
投稿者:チェロ初心者 投稿日時:2014/05/22 13:38 ---5.202.106
>きょう様
アルコールでニスは落ちるのですね。
自分もジャンクの楽器で試してみます。
私はオイルニスを使用していますが、
ニス塗りは難しいです。
ネットのニス塗りの記事など参考にしながら
自分なりにいろいろ試しています。
頑張ってきれいに仕上げてください。
投稿者:きょう 投稿日時:2014/05/22 15:06 ---8.72.64
あと、ニスを落としてしまって、下塗りにあ
まに油を塗ったところ、何度塗ってもはじく
部分があります。
何故そうなるのか、どうしたらちゃんと塗れ
るのか分かる方いますか?
教えて下さいm(__)m
Q:質問補足
投稿者:Nuro 投稿日時:2014/05/18 16:13 ---02.240.7
弦喜様、QB様、コメントありがとうございます。
弦喜様
>>1)開放弦で指摘された時のような弾き方にて、音程がどう変化するかを見る。
チューナーで+-3あたりで揺れ、ピタッと針がとまりません。
>>(2)左手で押さえた状態で(1)と同じ結果になるかを見る
上と同じような結果になります。
ただ、弓圧をフォルテのつもりでかけると、シャープ方向に動き、そこで一定になります。ピタッととまることは少ないですが、揺れは(1)の場合より小さくなります。
弦喜様のおっしゃるようにピアノの際、知らないうちに指のおさえがゆるくなっているのかもしれません。あしかし、オケで1音チェックの際も同じ指摘をされたので、心配しています。
QB様
1)4/4サイズです。
2)A/Dはヤーガー、G/Cはスピロコアで6か月が経過します。
田舎でチェロの先生もアマチュアの先生のため、この点なぜなのかよくわからないといわれ、困っておりました。お二方のアドバイス、コメント、非常に有難く、深謝しております。
大変恐縮なのですが、もう1点、教えていただけないでしょうか?
調弦の際、開放弦で弓圧一定で弾いてもチューナーの針がピタッと静止することは少なく、+-3あたりで動くのは、やはり私の運弓に問題があるのでしょうか?
また曲のなかのロングトーンを弾く際もやはり針がピタッとうごかない、という状況が普通なのでしょうか?
基本的なことをお伺いして恐縮です。
お時間ありましたらご教示頂けると大変助かります。
投稿者:弦喜 投稿日時:2014/05/18 19:57 ---51.234.38
開放弦でチューナーの針がピタッと静止させることができるボーイングは、圧力や弾く位置(指板と駒の間のどの位置に弓の毛を当てるか)を一定にせねばならないので、安定したボーイングが不可欠です。中級レベルの方でも結構できない人は多いと思います。
習練を積んでください。
*チューニングという点では、基本的には弦を押さえつけず、少し指板寄りを弾くのがよいと思います。圧力の影響を避け、また駒寄りにいくほど増える倍音成分を少なくするためです。
*チューナーで一定な音程を確かめながら、弦と毛の設置面にも注意して開放弦でボーイングを行うことで、逆に安定したボーイングに近づきます。
曲の中では、普通ビブラートをかけるので、針の値がピタっと動かないということは、「ビブラートをかけるな」と指示を受けた時以外にはありえないと思います。
また音程が押さえた瞬間に当たるとは限らないので、耳を頼りに、すぐさま指を正しい音程が出る場所に動かす(これは慣れろと意識せず指が動きます)か、気づかれないように次第に正しい音程に近づけるなどは、曲の中で行います。ここでのポイントは、正しい音程が頭の中で鳴っていてそれに実際出る音を合わせられるか、あるいは他の人の正しいと思われる音程に自分の音程を合わせられるかという、判断力と運動神経が演奏には必要ということです。
投稿者:QB 投稿日時:2014/05/19 22:25 ---65.230.61
分数だったり、弦があまり良くなかったりすると、振幅に応じて音が高くなったりすることは有りますが。どうもそれには当てはまらない可能性がたかいですね。
「調弦の際、開放弦で弓圧一定で弾いてもチューナーの針がピタッと静止することは少なく、+-3あたりで動く」のは、他の(上手な)方も同じですか?それともご自身だけですか?ご自身だけであれば、右手の問題だと思います。
投稿者:Nuro 投稿日時:2014/05/20 03:27 ---157.0.30
弦喜様、QB様、再度コメントありがとうございます。
調弦で、弓圧をほとんどかけずに指版あたりであわせ、弓圧とスピードを一定にするように集中して弓を弾いていたら、針がうごかない回数が増えてきました!
ピアノ伴奏で明日弾くのですが、これでためしてみます。
トリルでの音の取り方や、下記の演奏時のアドバイスは目からうろこでした。
指をおさえたところで同じ音がでる、いつも1回で同じ場所に指が来なければならず、そこに来ないのであれば修正不可能、と思っていたので。。。
>>また音程が押さえた瞬間に当たるとは限らないので、耳を頼りに、すぐさま指を正しい音程が出る場所に動かす(これは慣れろと意識せず指が動きます)か、気づかれないように次第に正しい音程に近づけるなどは、曲の中で行います。>>
弦喜様、QB様、的確なアドバイス、お時間をとってご親切に教えて頂き、本当にありがとうございまいました!
これからの練習に希望がでてきました。
どうぞまた機会がありましたら質問させてください。
投稿者:弦喜 投稿日時:2014/05/20 23:27 ---51.234.38
早いパッセージは、指をずらす暇がありませんので、左手の指のフォームを固めて、指を下ろす、あるいは上げるの運動しかありませんが、ゆっくりのフレーズの各音や、ビブラートをかける余裕のある伸ばしの音の場合は、ビブラートのかけ方で聞こえの音程が変わりますので、よほどの達人でない限り、ビブラートで指を揺さぶっている過程で微妙に調整はしているのではないかと思います。
結局は、客観的に聴く耳と、イメージしている(頭の中で鳴っている)音程感、と運動神経が重要です。
Q:genuine august durschmidt バイオリンについて
投稿者:てん 投稿日時:2014/05/11 19:43 ---250.99.97
genuine august durschmidt のバイオリンを持っています。このバイオリンの歴史について情報下さい
宜しくお願いします。
投稿者:SP2 投稿日時:2014/05/12 15:33 ---209.226.45
もしかして、Wilhelm August Durrschmidt(Durrschmidtのuにウムラウト)でしょうか。参考までに、ラベルに記載されていることを全部教えて頂けませんか?
投稿者:てん 投稿日時:2014/05/17 19:27 ---250.99.97
ご返事感謝します。ラベルの全文をお知らせ致します。
genuine august durschmidt の下に
Professional concert Violins
No168.7.
made in germany
上記以上です。
お手数ですがご教授下さい
投稿者:SP2 投稿日時:2014/05/18 20:50 ---209.226.45
Wilhelm August Durrschmidt(Durrschmidtのuにウムラウト)は1863年3月11日マルクノイキルヒェン生、1937年10月17日没。同名の製作家もいるらしいが不詳。この人は半完成品を買って仕上げて自分の名前で売っていたようです。Durrschmidt(uにウムラウト)一族は製作家で大勢いますが、ご案内のラベルがオリジナルだとしてですが、その末裔か何かが、先祖の名前を商標にして製造した量産品なのではないかと想像されます。ジャーマンヴァイオリンに詳しい方に見て頂いては如何でしょうか。
投稿者:てん 投稿日時:2014/05/20 20:28 ---250.99.97
sp2様ご丁寧な返事有り難うございました。
参考に致します。
投稿者:てん 投稿日時:2014/05/20 20:28 ---250.99.97
sp2様ご丁寧な返事有り難うございました。
参考に致します。
Q:チェロの音程が1弓の中で変わるのはなぜ?
投稿者:Nuro 投稿日時:2014/05/17 15:41 ---02.233.179
チェロを習って4年のものです。最近、オケで音程チェックするとき、指揮者から1弓で1音を出している時、音程が変わっている、と指摘されました。また、ピアノ伴奏で曲を弾いている時も、ピアノ伴奏者から、「フォルテの時は音程は変わらないが、ピアノで(弱く)弾いたとき、音程が変わる」と指摘されました。
自分では1弓の中で、左手は動かさないようにして試しても、それでも音程が変わると言われ、困っています。
1弓の中で左手の指の位置を変えなくても音程が狂うものなのでしょうか?
弓圧に関係するのでしょうか?
どうしたら安定した音程で弾けるようになるのでしょうか?
原因、対処法を教えて頂けると助かります。
よろしくお願い致します。
投稿者:弦喜 投稿日時:2014/05/18 02:00 ---51.234.38
弾いている姿を見ておらず、情報があまりにも少ないので、まずは原因究明のためのトライアルのヒントを書きます。
・弦楽器奏者なら、よほどの例外を除いて、通常は電子チューナー(最近のものは基準音に対し高い低いをメーターや数字で示してくれる)をお持ちでしょうから、それを使って、
(1)開放弦で指摘された時のような弾き方にて、音程がどう変化するかを見る。
(2)左手で押さえた状態で(1)と同じ結果になるかを見る。
自分で音程変化が認識できないのであれば、まずは機械に頼って可視化すべきです。また録音して聴いてみると、弾いている時にはわからずとも、客観的に何かが見えてくるかもしれません。
普通、フォルテで弦を本体方向に押し付けた時に、音程が少し上がり、その上がり方は弦の柔らかさや楽器の状態によって違いますが、フォルテでは問題ないが、ピアノの時に音程が変わるという事象は、私は聴いた事、経験したことはありません。
心当たりがあるとすると、左手の指でしっかり指板まで押さえた時と、押さえきれずに浮いている時とでは、同じ場所を押さえても音程が違うということでしょうか。同じ場所を押さえても、しっかり押さえた時よりも、軽く押さえた時の方が音程は低くなります。よく経験するのは、トリルを行う時に、下の音を押さえた後、しっかり押さえれば正常な音程が出るべき場所を狙って上の音を押さえても、トリル時は上の音をしっかり押さえつける事ができず浮いた状態で音が出るため、上の音が低く聴こえてしまうという事象で、耳がいい人は、それを解決するため、トリルの際には、下の音と上の音の間隔を広めにとって、上の音は通常押さえる位置より高い音が出る場所を押さえます。
また別の事象として、ピアノの音量で弾く時、右手のニュアンスに気を取られ、知らぬ間に左手の押さえている指まで力を抜いてしまうことは、中級者レベルでもよく見かけます。
その2つの事象から、思い当たる事はありませんか。
なお、弦高(開放弦の状態での指板と弦までの距離)や弦の柔らかさにより、しっかり押さえた時と、あまり押さえなかった時の音程差は、異なるように思います。技術的な面だけでなく、お持ちの楽器の調節状態やお使いの弦により、状況がかわる可能性もあると思います。
投稿者:QB 投稿日時:2014/05/18 08:00 ---65.230.61
弦喜氏のポイントが非常に的確です、2点だけ追加で聞かせてください。
1. チェロのサイズは4/4ですか?
2. 今張られてる弦は何で、張ってからどれくらい経過していますか?
Q:量産バイオリン
投稿者:パウル 投稿日時:2014/05/07 19:46 ---8.150.6
先日ドイツ製の量産バイオリンを購入いた
しました。
ローデ○ヒ·ペゾ○トの801jです。
作りはあまり丁寧とは言えない感じです
が、値段相応だと思います。
当然な質問ですが、制作はもちろん中国で
しょうか?
また、材などは素人では解らないようなベニ
ヤだったりプレス加工を膠ではなくボンド接
着なのでしょうか?
見た目は表スプールース、裏はメイプル
で、虎杢も印刷ではなさそうです。
この程度の楽器について詳しい方、どうぞ
よろしくお願いします。
投稿者:ヴァイオリンとフルートのRio 投稿日時:2014/05/07 21:41 ---13.51.97
どこかで読んだ記事の記憶ですが、ペゾルトの生産は切削から接着まで自動化されているそうで、ドイツで行っているとのことでした。なお、初心者用のグレードを中国に委託するのはよくあることで、中国での製造だから悪いと言うことはありません。
使用している木材の種類は慣習通りと思います。ただ厳選されたものが使用されているとは言えないでしょう。ベニヤと言うのはかなりの粗悪品の場合と思います。接着剤については分かりませんが、膠よりも合成接着剤を使う方が生産性が良いと思いますので可能性がありそうです。後日、蓋を開ける必要が無いとメーカーで判断すればそうするでしょう。もっとも、ホットメルト接着剤を使えば、加熱して剥がすことも出来ます。
投稿者:弦喜 投稿日時:2014/05/08 01:15 ---51.234.38
最近は、中国製であっても品質は上がっていて、2〜3万円のものでも、削りだしで真っ当に加工され、ニカワにて接着されています。
1セット5000円とか8000円とか売られているものなら、心配されているような作り方のものもありますが、ドイツの著名ブランドの定価で10万円を超えるもので、ベニヤ、プレス、 ボンド接着のものは、私は見た事はありません。
投稿者:QB 投稿日時:2014/05/08 05:58 ---65.230.61
こんな様子です。
http://www.artdoor.cc/article.php?
id=410&type=cultrue
投稿者:パウル 投稿日時:2014/05/08 07:38 ---8.150.6
皆様、お忙しい中どうもありがとうございま
した。
投稿者:猫丸 投稿日時:2014/05/08 16:24 ---106.119.140
ドイツ製の工場製品は粗彫りは「習いルータ」鍵のコピーと同じで外膨らみを削って、スクレーパー、ペーパー仕上げ。
仕上げは手工ですね、機械じゃとてもできません。
厚みはドリルでガイド穴を開けて機械彫りでしょうか。
ニスは吹きつけ、最終塗りは刷毛で手塗り、
要は全手工品と仕上げの気構えが違うと言うところでしょう。
中国製はプレス、ベニアにボンド接着、これは間違いです。
ニカワは安いので必ずニカワです、ボンドなんて絶対使われません、プレス、ベニア、こちらの手法は機械設備が高くつきます、人海戦術木工手工が得意の中国では削っていますね。
3万円で購入して、解体してみました。
中の仕上げはものすごいですが、キャリパーで計ると板厚、寸法は驚くほど忠実で、親方、指導者がいるのでしょう、出てくる音もまともに鳴ります。
中国製恐るべし、これが現実です、
ベニア、プレス、ボンド接着は猫丸も見たことありません。
ケース、弓、教則本、CD、松ヤニ、肩当てセット、で5000円というのはそうかも知れませんが未調査です。
Q:コントラバスの調弦について
投稿者:与瀬 投稿日時:2014/04/30 21:46 ---41.241.139
つい最近、コントラバスを始めた者で
す。
初心者故に弦楽器についてとても無知
です。
調弦をしたいのですが、ペグを回して
調弦をしたのですがいっこうに音程が
合いません…
G線なのに音がEの音が出たり…
他の弦もそのような感じです。
これは気候が関係しているのでしょう
か?
それとも楽器自体の問題なのでしょう
か?
楽器にはとくに傷もなく少し買ってか
ら数年たった、というかんじのコント
ラバスです。
投稿者:弦喜 投稿日時:2014/05/01 11:20 ---51.234.38
調弦という行為は、ペグを回して弦の巻き取り量を調整し弦の張力を変化させることにより、開放弦(左手の指で押さえないで、弦が上ナットと駒を支点に振動する状態)で振動させた時の基本周波数を、所定の基本周波数に設定する事を指します。
基本周波数(Hz:ヘルツで表現)が大きいほど高い音となります。
基本周波数が2倍(例えば440Hzが880Hz)になると、1オクターブ高くなります。その1オクターブを12に分割したものがいわゆる西洋音階です。
張力を上げる(張りを強くする)と、振動の基本周波数は上がり(=高い音となり)、下げると下がり(=低い音となり)ます。
質問の例だと、G線開放弦でEの戸が出るということは、張力が不足しており半音3つ分低い状態である可能性が一番高いです。ペグをもっと回して弦を巻き取り弦の張りを強くしていくと、音程も上がっていきますので、Gの音が出るまでペグを回しましょう。他の弦も、その弦が出すべき音程が出るよう、ペグを使って張力を調整してください。
なお、検索エンジンで、”コントラバス、調弦”などを使って検索すると、ハーモニクスを使うケースも含め、調弦のやり方は結構載っていますので、自力でよさそうな記事を探してください。
投稿者:弦喜 投稿日時:2014/05/01 11:23 ---51.234.38
誤字、脱字の修正です。
Eの戸が出る(誤)
↓
Eの音が出る(正)
Q:奏法いろいろ
投稿者:望月 投稿日時:2014/04/25 20:56 ---249.240.91
コントラバスを担当している高校生です。
顧問の先生から『スピッカート』『コルレー
ニョ』(?)を求められたのですがそれぞれど
のように弾けばいいのか分かりません。
TVやサイトで調べてもよく分からないのでど
なたか教えてくれないでしょうか、お願いし
ます。
投稿者:シュテファン 投稿日時:2014/04/28 11:35 ---175.88.37
『スピッカート』
弦の上で弓をバウンドさせながら音を出すことです。
弓を弦の上に構えた状態で、上から落とすとボールのように弾みますね?
最初は毬つきのような要領でトントントンとバウンドさせて、速さや間隔をコントロール出来るようになったら、ほんのちょっと弓をダウンアップして音を出します。音のイメージは「ボンボンボン」です。
『コル・レーニョ』
弓の木の部分で弦を叩きます。パーカッション的な奏法です。
Q:ブリッジに付ける皮の小片
投稿者:チェロ初心者 投稿日時:2014/02/24 08:20 ---5.202.106
ここでお尋ねするのは場違いなのかもしれませんが、もしご存知でしたら教えてください。
弦楽器のブリッジの高音域のところの弦と接触する溝の部分に、多分、弦が切れにくくなるようにつけている皮の小片? 羊皮紙のようにも見えます。
糊でつけているようですが、どこで販売していて、どのように使用すればよいのでしょうか?
たまに自分でブリッジを削ったり、調整することがあるので、ご存じの方がいれば教えてください。
宜しくお願いいたします。
投稿者:QB 投稿日時:2014/02/24 08:43 ---65.230.61
駒をお買い求めのところから分けてもらうか、売ってもらってはいかがでしょうか?
羊皮紙(Parchment)になりますが、個人でしたらシートで買うとムダが多く、プロテクターの形に切ってあるものは割高です。
懇意の楽器屋さんでしたら非常に良心的な価格で分けてくれると思いますよ。
どうしてもでしたら、
「e線 駒 プロテクター」 あるいは
「Bridge Parchment Protector」
で検索すると出てきます。
投稿者:チェロ初心者 投稿日時:2014/02/24 20:59 ---5.202.106
>QBさま
お返事いただきありがとうございました。
大変参考になりました。
投稿者:そのまんま西 投稿日時:2014/04/26 09:54 ---246.60.138
音悪。
Q:バイオリン弓 SIVORI について。
投稿者:maki 投稿日時:2014/05/25 09:48 ---173.96.24
先日、友人から譲っていただいたバイオリンの弓ですが
大変軽く、弾きやすく良いもののように思います。
SIVORIと刻印されているように見えます。
古いものなので間違っているかもしれません。
どこの国のどのような弓なのか(相場の価格など)
教えていただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
投稿者:SP2 投稿日時:2014/05/26 19:07 ---209.226.45
VIOLIN BOW SIVORI で検索してみて下さい。
投稿者:検索好き 投稿日時:2014/05/27 17:09 ---13.51.97
検索好き(=ヴァイオリンとフルートのRio)です。
業務の一部として技術情報の検索を行っていたことがあります。
今回は弓に関してですが、楽器の場合もありますね。製作者の名前はその世界では有名であっても、その国ではありふれた名前の場合があり、SP2さんのご意見のように、製品を表す検索キーが必要になります。
楽器の場合には luthier 、弓の場合には archetier という、それぞれ、ヴァイオリンなどの弦楽器を製作する人、弦楽器用の弓を製作する人と言うキーワードも有効な場合がありますので、お試しになったらいかがでしょう。フランス語由来のようですが、英語の検索にも有効です。