Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:バイオリン(属)の値段
投稿者:モーツァルト好き     投稿日時:2014/08/21 08:01  ---8.175.19

バイオリンとは縁のない者の質問で失礼とは
存じますが、なぜバイオリンは十数億円もの
値段の物が存在するのでしょうか?
ピアノの最高峰でも2000万円程度ですよね?
しかもブラインドテストにおいて、専門家で
さえストラディバリ、安物、中級品の区別が
つかない事があるそうです。
某 太郎さんの愛器は1700年代の1億円だそう
で、本人曰く この時代の物は現存数が少ない
から との事。
技術の進んだ現代の工人のほうが遥かに良い
バイオリンを作れるように思うのですが、如
何でしょうか?
ど素人の質問で申し訳ありませんが、どなた
かご教示お願い致します。

投稿者:ヴァイオリンとフルートのRio     投稿日時:2014/08/21 13:00  ---13.51.97

古いヴァイオリンは、所有者が誤って壊したり、天災や火災、戦争などで失われるものも多いため、古くて良い楽器は希少性が高くなり、高い値段で取引されるようです。単純に需要と供給の関係で決まるのではないでしょうか。某太郎さんが言われている通りと思います。他に高値で取引されるものとして美術品や宝石などがあります。

例に挙げられたピアノでも古い楽器はありますし、有名な作曲家が使用したものなどでもっと高価なものはある筈ですが、ヴァイオリンのように話題になる機会が少ないのでしょう。

専門家でも音の区別が付かないと言う話はよくありますね。100%正しいかどうかはともかく、それも真理なのでしょう。でも、希少性の高いヴァイオリンを求める演奏家は多く、聴衆の満足のためだけではなく、演奏家の満足のためもあるのではないかと私は考えています。私のような低レベルの腕でも、音の響きのよい楽器を使うと練習の励みになります。

現代の新作のほうが、というお話、確かに新たな名器と呼ばれるものも一部にはあるようです。ただ、一般的な工業製品なら技術の進歩が反映されて然るべきところ、ヴァイオリンは指物師が作る家具と同様に手工品であるため、新しい方がより良い作りだとは言えないようです。

投稿者:猫丸     投稿日時:2014/08/21 17:07  ---201.175.161

実用的なバイオリン族が高価なのはごく一部の物だけです。
300年前の物で、保存状態が良く実用性が高い物はそれだけでも、重文、国宝級であれば、数億の値段がしても何ら不思議ではありません、需給で決まった売買値段と言うだけですから、むしろ安い方でしょう、庶民にはいずれにせよ関係の無い話しです。

マグアイアーのホームランボール3億円、千利休作成茶杓、数千万から2億、曜変天目茶碗推定50~100億円、
元猫丸家伝来流出仏像、文化庁購入値段3億円(おまけ)、オールドバイオリンの値段より、こちらの方が実用性が無いので、理解不能なのですが、ご意見いかがでしょう。

投稿者:tetsu     投稿日時:2014/08/21 23:49  ---102.97.227

絵画の方がもっと高額だと思います。

投稿者:モーツァルト好き     投稿日時:2014/08/22 06:43  ---8.134.46

皆様ご回答ありがとうございます。
なるほどそういう事ですか。
美術品・宝石・骨董的価値...私は高額なバイ
オリン(族)というのは値段なりの素晴らしい
(勿論奏者の腕、聴衆個々の好みもあります
が)音色がする物だと思っていました。
確かにバイオリンは形だけでも美しいですか
らね。
であるならば尚更先の質問「現代の工人」 の
作品のほうが良い音色なのでは...とも考えま
す。
例えば いくら保存状態が良いと言ってもクラ
シックカーVS F1マシン 火縄銃VS M60
それともこのような愚問はバイオリン界のタ
ブーなのでしょうか?
申し訳ございませんが、ご意見頂ければ幸い
です。

投稿者:モーツァルト好き     投稿日時:2014/08/22 06:57  ---8.134.46

申し訳ありません、先程の質問に「いくら保
存状態が良く、適切な修理・調整が施された
クラシックカー~」を追加します。

投稿者:ガルネリ     投稿日時:2014/08/22 11:18  ---153.87.161

クラシックカーVSF1
では、レースではF1の勝利でしょうが、

バイオリンにおいては操作性、表現力、音色などの性能が古くなればなるほど上がります。

聴く側には多少分かりにくい状況もあるとは思いますが、
弾く側には天と地ほどの差を感じます。

比較対称としては車や銃とは比較出来ないでしょう。

バイオリン(族)の楽器は一概に300年ほどで性能のピークを向かえると言われていますが、
実際の所寿命じたいはもっと長いようです。

また、
現代の工人の作品の方がよい音色なのでは
との事ですが、

バイオリンの場合、
古い方がより性能、音色が向上しますので、
現代の工人の楽器でもより古い方が良い事となります。

また、製作技術じたいが過去の製作者と現代人の製作者、
どちらが優れているかは難しい話になりそうです。
ただ、曜変天目、利休の茶杓、ゴッホや多くの芸術家と同じく
高額なバイオリン(族)の楽器にもオーラというものがあります。

現代の工人でも、
そんなオーラを持つ楽器を製作し、
その工人が有名になれば、その楽器も少しづつ高値になるのではないでしょうか。

投稿者:ガルネリ     投稿日時:2014/08/23 01:20  ---153.87.161

付け加えますと、
以前、
ストラド等の名器はF1のマシンのようなものであるといった例えを聞いた記憶があります。

F1のマシンはかなりの訓練をつんだドライバーでなければ、
運転する事はかなり無理であります、

同じく
ストラド等の名器も、かなりの訓練を受けた弾き手でなければ、
その真価を現す事は困難である、

といった意味合いなのだと思い、

なるほどと思った次第です。

投稿者:猫丸     投稿日時:2014/08/23 09:47  ---201.175.161

バイオリンの現代の製作家と過去の古い製作家を比べると、どちらが作り、精度が高いか、と言うと、現代の制作家の方が高いですね。
古い楽器、古ければ良いと言うわけでなく、ただし、本流のと言うと、結局ストラッドの寸法と作り方で作成された物になってしまいますが、現代物よりはるかに音は優れています、傷、変形、もオーラを漂わせています。
この違いが、製作と材料に秘密はなく、なぜ違うのか、謎と言われる理由です、時間による変成と自然淘汰が加わります。
名器として残っている物は、自然淘汰を勝ち抜いてきたと言えます。

ストラッドは誰が弾いても普通に良く鳴りますよ、誰がと言っても、バイオリンが弾けないとダメですが、名人が弾かないと鳴らないと言っているのは、ウソですね、鳴らないのは、その楽器が調子が悪いか、どこかに不具合がある、いわゆる、健康状態が悪いだけです。

投稿者:ガルネリ     投稿日時:2014/08/23 11:57  ---153.87.161

補足です。

>性能が古くなればなるほど上がります。

もちろんすべての古い楽器が良いという意味ではありません。
また、すべての楽器が古くなれば性能があがるとも限りません。

様々な要素はとりあえずおいて置き、
今年出来たばかりの楽器は、1年後2年後と年数を重ねた方がより、
ニス、木材が乾き、
また弾かれる事で良くなる。
それが10年後、20年後~100年後
と続くといった意味合いです。

モーツァルト好きさんの
>例えばいくら保存状態が良いと言ってもクラシックカーVSF1、火縄銃VSM60それともこのような愚問は、、、

に対してデフォルメされた反証として(いろんなケースはカットし、バイオリンには当てはまらない例えですよという)の説明でしたので。


>ストラドは名人が弾かないとならない

これは噂のお話で、
信憑性は謎です。


また、猫丸氏のおっしゃる、
>作り、精度が高いか、と言うと、現代の製作家の方が高いですね。

その通りだと思います。
楽器の一見した精度が良いという事と
実際の音との関係性は、あまり関係ないのかもしれません。

投稿者:モーツァルト好き     投稿日時:2014/08/25 07:37  ---8.134.46

皆様、このような愚問へのご教示、誠にあり
がとうございました。
やはり ここは ある程度バイオリンが弾ける
方々の広場のようで、私なぞは門外漢である
事、実感いたしました。
これで質問を締めさせて頂きます。
勉強になりました、本当にありがとうござい
ました。

Q:松ヤニ つかない
投稿者:埴輪     投稿日時:2014/08/19 19:26  ---8.129.20

私はヴァイオリンをやっています。
この前楽器屋さんでけがえをしてもら
いました。松ヤニを沢山塗ってくださ
いと言われたので、ちょっとずつ試し
ながら塗っています。ですが、いくら
ぬっても音がでなのです。また、塗り
すぎかと思い、毛に指をつけて確認し
たところ、松ヤニの白い粉?が指につ
きません。
どうすればいいでしょうか。このまま
ずっと塗ってればいいでしょうか?

投稿者:ちんちんまる     投稿日時:2014/08/19 19:54  ---8.142.40

松脂をサンドペーパーかなにかで削るのが良
いかと思います。現状はツルツルの状態では
ないでしょうか?

投稿者:ヴァイオリンとフルートのRio     投稿日時:2014/08/19 19:56  ---13.51.97

埴輪さんの現在の状態では松脂がほとんど付いていないものと思います。

松脂が付いている弓であれば、松脂を一往復させただけでも松脂が増えた感じが分かりますが、毛替えをした直後の毛はスベスベで松脂の表面を滑ってしまいますので、なかなか松脂が付きません。松脂が付くと摩擦力が増すので、松脂が付きやすくなります。普段の状態の弓は松脂が足りないと言っても、実はかなりの松脂が付いています。

何往復させればよいとは言えませんが、10往復単位、怖ければ5往復単位で、その都度ヴァイオリンを弾いてみればよろしいのではと思います。

投稿者:弦喜     投稿日時:2014/08/19 22:33  ---51.234.38

毛替えしたばかりの毛に松脂を塗る時、気をつけることは
1)圧力をかけて押し付けてはいけない。
2)早いスピードで弓を動かしてはいけない。
ということです。

私の経験則ですが、
-軽く弓の毛を松脂を当て、弓の重さだけをかけるくらいの圧力、
-5センチ進んでは4センチ戻すくらいのストローク、
-最大1秒に1往復くらいのスピード、
で根元から次第に先に向かって、松脂を縫って行けば。松脂が毛に次第に馴染んで行きます。
ある程度毛に松脂が付着した後は、いつものように塗っても大丈夫です。

邪道かもしれませんが、私は新しい毛の場合、通常に塗る側に塗った後。弓の棹側の毛にも上記と同じようなやり方で塗っています。気分の問題かもしれませんが、全体に松脂が馴染むのが早い気がして、そうしています。

投稿者:ちんきょびんびん丸     投稿日時:2014/08/21 19:21  ---250.246.42

チェロの松ヤニを少しだけ借りませ
う。

Q:スケールの練習
投稿者:初心者     投稿日時:2014/06/27 22:00  ---4.129.164

こんにちは。
初めて投稿します。
スケールの練習方法なのですが、つい
つい弾くだけでいっぱいになってしま
って、練習のポイントがよくわかりま
せん。

音程はもちろんだと思いますが、他ど
のような点を心がけながら練習すべき
なのか教えていただけますか?
言い換えるとスケール練習はなにを目
的として行うものなのかなと思ってい
ます。

自分で気をつけるようにしているのは
音程の他スムースなボウイング、移動
が音に響かないポジション移動くらい
です(まだまだ努力目標の段階です)。

今は3オクターブの音階を始めたとこ
ろです。ご指導よろしくお願いしま
す。

投稿者:弦喜     投稿日時:2014/07/06 23:40  ---51.234.38

私自身は、今は怠け者奏者のため基礎練習はせず、子供の頃にやっていた基礎練習の方法はもう覚えていないので、世間の常識での正解はわかりませんが、下記は心に留めて音階を弾くのがよいと思います。

(1)テンポを決め、1つの音を何拍のばすのか決めた上で、できればメトロノームを使い、テンポ感と弓の配分も考えながら、音階を弾く事。
(2)開放弦の共鳴を意識しながら、音取りをすること。
 (同音であったり、倍音が合致する、などで、音階の中のいくつかの音は、正しい音程を弾くと、弾いていない他の開放弦が共振して、弾いていない弦も鳴るはずです。)

あと、理屈はわかりませんが、私は子供のころから、音階で上がって行く時は、指使いとして1、2、3、4と弾き、となりの弦に移って1、2、3、4と弾いています。4の指を押さえる時には、隣の弦の開放弦と共鳴するか確かめているような気がします。音階で下がる時は、3、2、1、0と開放弦の音まで下がったら、隣の弦の移りまた3、2、1、0、と弾いています。
(3)音階で上がって行く時に、1、2、3、4と押さえていくが、押さえた指は離さず、4の指が終わって、1の指が次の弦を押さえ終わるまでは、そのまま押さえたままとする。(4の指を押さえた時は、1、2、3、4、の4つの指とも押さえた状態となる。となりの弦の移動し、1の指を押さえたら、2、3、4、の指は隣の弦にてすぐに正しい音程を押さえられる場所の上に移動する。)一方、下降形では、押さえた指を離すときに真上に少しだけ上げるに留め、3、2、1、0と弾いた後、3の指で下の弦に移る際、2と1の指も同じ指の形のまま、移動した弦がすぐ押さえられる位置に並行移動させる。すなわち、常に音階のどの音でも指を下に落とすだけで押さえられるような、1から4の指の形(その音階に対する左手/左指全部のフォーム)、を保つ癖をつける。

また、かなり高度になりますが、ガラミアンのレッスンビデオをみていると、音階を弾きながら、1小節(4拍)を、2分割、3分割、4分割、6分割、8分割、12分割、16分割...)と、3連系も含めて、段々細かい譜割りに変えて行くようなこともやっていました。これも音階と右手の動き、リズムへの感性を同時に鍛える練習に見えました。

投稿者:弦喜     投稿日時:2014/07/07 01:26  ---51.234.38

並行移動(誤)

平行移動(正) です。

投稿者:press     投稿日時:2014/08/08 21:34  ---0.194.42

いつも先生に言われていることは
○正確に音程をとることは もちろんですが、

○音階が曲で出てきたときに、使える音楽性を意識する
○音階練習でも、右手のボウイングに意識を向けて、
 音色に注意する
○まっすぐに弓を動かし、前腕のみを動かすこと
○均質な音を出し、不自然な強弱がつかないようにする
○音階練習ではビブラートはかけない
○移弦のタイミングが聞こえないように注意すること

などです。

Q:鈴木政吉の弓のランク
投稿者:おさる     投稿日時:2014/07/26 20:04  ---232.138.131

こんばんは。
先日,某オークションで,「M,SUZUKI」と3Sの刻印のある,レッドブラウンのオールドボウを入手しました。
弾き心地は,バリッと固い感じです。
杉藤に分離前の鈴木政吉ボウだと思うのですが,弓のランクの見分け方をご存じの方,いらっしゃいませんか?
巻きは銀で,ところどころ剥がれているところから,オレンジと黒の線が見えています。
蛤は,目が細かいですが,輝きは控えめです。

投稿者:弦喜     投稿日時:2014/07/27 09:53  ---51.234.38

(下記、質問の答えではありません。)
現在の弓の型番と価格は、鈴木バイオリンのホームページからわかりますし、過去に販売したすべてのヴァイオリン本体の年表兼その当時の価格の表も同じホームページにあります。
しかしながら、過去の弓に関する資料は掲載されておらず、まずは、全体像、根元付近、刻印部分の写真とともに、鈴木バイオリンに問い合わせ(ホームページからメール問い合わせ可)をするのがもっとも確実な方法でしょう。

投稿者:おさる     投稿日時:2014/07/28 23:07  ---232.138.131

弦喜様
アドバイス,どうもありがとうございます。
スズキにメールできいてみます。

Q:コントラバスの保管気温についての質問です
投稿者:pupu     投稿日時:2014/07/26 10:12  ---167.92.7

コントラバスを始めて間も無い者です。
現在、5畳の部屋に置いてあります。
家具の配置の関係で、エアコンの真下に配置しておりますが、コントラバスに影響があったら怖いので、暖房も冷房も使用しておりません。
コントラバス奏者歴の長い方々はどうされていますか?
配置が悪ければ無理しても配置変更をするつもりです。
乾燥も湿度過多も良くないと聞いておりますが、加減が分かりません。
初歩的な質問で申し訳ありません。
アドバイスをお願い致します。。

投稿者:弦喜     投稿日時:2014/07/26 23:40  ---51.234.38

ベース弾きではありませんので、私見となりますが、弦楽器の場合、急激な湿度や温度の変化がもっとも楽器に悪影響を与えます。
もちろん、高温多湿や、低温乾燥も、次第に木材、接着のニカワに悪影響を与えていきますが、特に湿度の変化は木材の膨張、収縮を生むため、ニカワの剥がれや、もし接着強度が高い場合は木材の割れにつながります。

人がそこにいて快適な状態であれば、楽器にとっても快適な状態と言えると思います。
一方、人が風邪をひいたり、熱中症になったり、乾燥膚になったり、汗疹がでたりする状態は、楽器にとっても不健康になりやすい状態です。(もともと西洋の楽器なので、西洋人が快適な状態=少し低めの気温で、湿度も日本の夏場より低め、であればさらに良し。)

直接、冷気や暖気があたるのを避け、温度湿度計をおいて、できるだけ一定の温度、湿度を保つようにするのがよいでしょう。
(私の家では、電気代はかかりますが、弦楽器を置いてある部屋は、ほぼ年中、温度湿度を一定に保てるエアコンを入れっぱなしにしています。特に夏場は除湿、冬場は加湿に気を使います。)

Q:ZMT
投稿者:yoshi     投稿日時:2014/07/20 20:38  ---.12.140

ZMT使ったことある方いませんか?意見をお
聞かせください。

Q:バロックバイオリンについて。
投稿者:ソフィア     投稿日時:2014/07/14 13:47  ---122.246.104

バロックバイオリンについてお聞きします。古いバイオリンを譲っていただいたのですが、指板やテールピースなどの形やバスバーも小さいことから、バロックバイオリンであると思われますが、何故か顎当てもついており、E線にアジャスターもつけてあり、スチール線が張られていましたので、おそらく以前の持ち主は現代のバイオリンと同じように使用していたと思われます。このような楽器を今の楽器と同じ音階に調音してE線にスチール線をはって使用していても構造的に大丈夫なものでしょうか。もし他の現代バイオリンと同じように弾きたいのであれば、今用に改造しなければならないのでしょうか。もし本当に当時ものであれば大変貴重だと思い、改造するよりは、そのままの状態でバロックバイオリンとして使用した方が良いのかとも思うのですが、皆様のご意見をお伺いしたく、よろしくお願い致します。なお、この楽器は鑑定書はないものの間違えなく1700年代のものだとのことです。

投稿者:通りすがり     投稿日時:2014/07/14 17:36  ---255.142.91

奇跡のような話ですが本当にバロック
ヴァイオリンなら現代の弦や調弦では
破損の危険があります。
すぐに弦楽器店で見てもらってくださ
い。

投稿者:ソフィア     投稿日時:2014/07/15 06:52  ---236.211.213

ご意見、有難うございます。やはりそのまま使うのは厳しいですか。オリジナルだとすれば奇跡的ですよね。やはり一度現代用に改造されてから再びバロックの形に戻されたものなのでしょうか。ただネックの継ぎ替え後がなく、スクロールと胴体の経年による変化が同等でしたので、オリジナルのような気も致します。そのうちに一度専門店で状態を見ていただきたいと思います。

投稿者:ソフィア     投稿日時:2014/07/16 08:02  ---122.246.104

素朴な質問なのですが、この楽器をこのままバロックの形状にしておく場合と、ネックやバスバーなどを現代の形に改造した場合には、楽器としての価値はどうなるのでしょうか?バロックバイオリンを弾く人の人数を考えれば、改造しておいたほうが、自分もバリバリ弾けるし、もし手放す時には有利ではないかと思いますが、バロックバイオリンのままのほうが希少価値はあるように思います。それとも、どちらにしてもバイオリンとしての価値はかわらないのでしょうか?どなたかお分かりになる方、ご意見よろしくお願い致します。

投稿者:通りすがり     投稿日時:2014/07/16 21:07  ---5.52.119

本当にオリジナルのバロックヴァイオ
リンなら無名作家でも数百万の価値が
あるでしょう。改造するなんてとんで
もないです。

投稿者:ソフィア     投稿日時:2014/07/17 13:10  ---122.246.104

通りすがり様 ご返答有難うございます。そんなに価値のあるものなんですか。もちろん本物であればの話ですが。知りませんでした。すくなくとも1700年代のイタリア製というのは間違えないみたいです。いずれにしても一度専門店でみていただいたほうがよさそうですね。家の近くにそういった店がないのですぐには行けそうもありませんが、暫くは現状のままで大切にしたいと思います。

投稿者:弦喜     投稿日時:2014/07/19 11:57  ---51.234.38

・譲ってもらった<=誰から?
・”おそらく以前の持ち主は現代のバイオリンと同じように使用していたと思われます”<=譲ってもらった人に聞けないの?
・間違えなく1700年代のものだとのことです<=誰がどのような根拠で言っているの?

と疑問に思う事が沢山あり、個人的には、その楽器が”1700年代のイタリア製の楽器がそのままの形で残っているもの”である可能性は極めて低いとは思います。
当時の楽器との決定的違いは、ネックの装着方法および角度、およびそれに関係しての指板の形状であり、そのあたりをちゃんと確認しないと、当時の仕様(あるいはバロック仕様)の楽器であるとは言えません。(ネット検索すれば、どのような違いがあるかはわかると思います。)

夢は持ちながらも、弦楽器工房に持ち込まれて、正しく判断した方がよいでしょう。
*夢ベースでの議論に現実を持ち込むような無粋な事をしてごめんなさい。

投稿者:ソフィア     投稿日時:2014/07/19 17:31  ---162.182.184

ご意見、有難うございます。このバイオリンの使っていた方は、既に亡くなっており、このバイオリンを譲り受けたご親戚の方から頂いたものです。ご親戚の方はバイオリンを弾けませんので、このバイオリンがどのように使われていたかを知ることができません。このご親戚の方はイタリアに在住しており、10年程前に専門家にこのバイオリンを鑑定してもらったところ、間違えなく1700年代のものとの鑑定を受けたそうですが、鑑定書を紛失してしまったとのことでした。(見つかったら送ってもらうことになっています。)自分もかなりバイオリンを見てきましたが、この古さは間違えがないと思います。当然、さまざまな資料でネックの取り付け方、角度、その他の細かい点でバロックバイオリンに間違えは無いと確信してからこの投稿をしております。ただ、当時のままの状態なのか、いったんモダンバイオリンの形になったものを再びバロックの形に戻されたものなのかの判断がつきません。ただ、どの部位をとっても経年による痛みや汚れが同程度に見え、ある部分だけ後で作ったと感じるところがありません。なにか判断の方法があれば是非教えていただきたいと思います。音は現代のバイオリンのような音量はなく、ガット糸を張った状態での低い音程のほうが響きが良いような気がします。上手く説明できませんが、倍音がよくきいて、いかにもバロックという感じがしないでもありません。いろいろと説明が足りなく申し訳ありませんでした。

投稿者:通りすがり     投稿日時:2014/07/20 08:34  ---255.74.141

千住さんのデュランティは極めて長期
に死蔵されて千住さんが演奏不可能な
ほどカーブの緩い駒が付いていたそう
です。
ヨーロッパではそういうこともまれに
あるわけです。

Q:クラックの段差
投稿者:ソフィア     投稿日時:2014/07/17 13:32  ---122.246.104

先日、バロックバイオリンの件で質問させていただいたのですが、今回はメインで使用しているバイオリンについて質問させていただきます。およそ150年ぐらい経っているのではないかと思われるバイオリンなのですが、表板に数本のクラックがあり、全て固まっている感じで音には全く影響がないと思いますが、クラックのうち1本が段差のあるまま固まっています。長さは10センチぐらいなのですが、触ると段差を感じます。楽器を拭くときに、この段差のせいで、その部分が線状に少し白っぽくなっている気がします。おそらく楽器としては問題ないのかもしれませんが、できれば直したと思います。このような段差のある固まったクラックは修理できますでしょうか?もしできるとすれば幾らぐらい修理費が必要でしょうか?漠然とした質問ですみませんが、よろしくお願い致します。

投稿者:法形     投稿日時:2014/07/19 08:57  ---145.107.153

ヤフオクとかで買っちゃったんですか?
解体修理になるのでそこそこのバイオリンが買えるくらいはかかるでしょうね。直したところで音が良くなるかは不明ですが。

投稿者:弦喜     投稿日時:2014/07/19 11:35  ---51.234.38

その掲示板はストラッドの店員さんからの書き込みは最近ありませんので、本気で修理するつもりなら、ストラッドさんのメールアドレス宛、あるいは電話で直接聞いた方が、もっと精度の高い見積もりが得られます。

たとえば、この会議室の上段に、調整・修理のタグがあり、そこからストラッドさんの修理代参考情報が載っていますので、まずそれはみてください。そのようなクラック修理では普通は表板を一旦本体から剥がして修理をしますので、”表板側のパーツをすべて取り外す”、”表板を剥がす”、”作業後に接着する”、”駒や魂柱やテールピースを装着し正しい位置になるよう調整する”、”処置の後ニスで目立たなくする”といった費用が、おっしゃっている箇所の処置以外に発生します。そのほか、そのような雑な修理が行われてきた楽器では、大抵はほかにも悪いところが見つかりますので、そこも修理、交換、調整といった費用が追加でかかる事が多いです。

ということで、答えは「楽器屋さんに、できれば現物を見せて、見積もってもらってください」となります。なおあくまでも、一個人の感覚的な話ですが、もし私が知り合いの安めの価格でやってもらえるお店に持ち込むとしたら、まずは最低5万円はかかるものとして行くでしょう。

投稿者:ソフィア     投稿日時:2014/07/19 17:09  ---162.182.184

お答え頂いた方、有難うございます。確かにバイオリンを見せずに、修理に幾らかかるかとい質問は漠然すぎますし、無理なこととは承知していますが、近くに専門店がなく、ちょっとぐらいの段差のクラックは修理しないほうが良いとか、一度固まってしまった段差のクラックは修理が難しいとか、通常のクラック修理より、お金がかかるとか、そういった大雑把なことで良いので知りたいと思い投稿させていただきました。そういった情報をもとに、実際に修理に出すかどうかを考えたいと思っております。

投稿者:弦喜     投稿日時:2014/07/19 17:44  ---51.234.38

まず、クラックの接着はニカワで行い、裏を見ないとわかりませんが、必要に応じて、パッチと呼ばれる小さな補強板をやはりニカワで接着します。
ニカワはお湯で溶けますので、少しずつ溶かしながら取り除いて行けば、以前のニカワは基本的には取り去る事ができます。
気にされているクラックが、単に過去の接着の際の不手際であれば、上記作業でそれがリセットされ、その後の作業は通常のクラックの修理の範疇に入るでしょう。
従って、通常のクラック修理に加えて、上記の取り除く作業分の費用がかかります。また段差になっているのが単に作業が雑だったためではなく、単なるクラックの接合以外の何かの処理が入っているためであれば、その対応分がさらに増えます。

雑音がするとか、そのクラックのために別の不具合が出ているいうのでなければ、修理するかどうかは、あとは個人の好み、こだわりの世界でしょう。
なお、雑な修理を丁寧な修理に置き換えると、楽器としては健康な状態となり長持ちするようになる可能性が高くなりますが、開腹を行うと魂柱位置、駒位置等も含めてもとの状態とは変わりますので、今の音がとても気に入っている場合は、その音が得られる保証はありません。

投稿者:ソフィア     投稿日時:2014/07/20 08:04  ---162.182.184

弦喜さま ご丁寧な回答有難うございます。大変参考になりました。現在の状態で音には全く問題がなく、とても気に入ってるので、このままで使用しようと思います。また、何か不具合が出たときにクラックの段差のことは考えたいと思います。ちなみに今回、改めてエンドピンを抜いて中を覗いたところ、クラックのところは中側からパッチがしてありましたが、問題なさそうな感じではありました。

Q:チューナー
投稿者:ぼ     投稿日時:2014/07/07 06:15  ---171.93.195

iPhoneでKAWAIのチューナーを¥100で
購入したのですが、使い方が分かりま
せん。
平均律の他、ピタゴラスや純正律など
も選択できるのですが、調性も選択し
なければなりません。
もちろん、C-dur、C-mollのスケールを
弾く時にはCを選べばいいのでしょう
が、最初に楽器をチューニングする時
には、どうしたらいいのでしょうか?
Aは442だから、Aを選べばいいのでし
ょうか?
純正律A-durでチューニングして、C-
durのスケールを弾く場合、そもそも基
音のCは合っているのでしょうか?
A以外の基音というのは、どうやって
決めるのでしょうか?
でも、ヴァイオリンの場合、Aは442と
決めたら必ず442で合わせますよね?
分かりにくい説明で申し訳ありません
が、ご存知の方、教えていただけます
でしょうか?

投稿者:ナメコ     投稿日時:2014/07/07 06:27  ---145.100.119

何律をえらぼうが、Aを442ヘルツとす
るなら変わらない。そもそもiPhoneは
チューナーとしては感度悪いので役に
たたん。音叉買うか機械式チューナー
かいな

投稿者:弦喜     投稿日時:2014/07/09 00:11  ---51.234.38

各種古典調律も平均律も、基本となる音(その調の第一音)に対して、ある計算式に基づいて他の音の高さが決まります。それは数学や物理の法則で決められたものです。ですから基本となる音の音程をまず決め、他の音を合わせるというのが基本的な考え方でしょう。

平均律の場合は、セントという対数軸で考えた時、1オクターブが1200セント、半音が100セント、と均等に配列されるので、どこかの音の高さを決めれば、他の音の配列はセント軸で等間隔のまま平行移動するだけです。セント軸では均等な配列ですが、セントが相対的な数値であるのに対し、基準となる音は周波数という絶対的な数値で音の高さを定義するため、そこで混乱が生じます。

チューニングの時なぜAを基準とするのか、正解は知らないのですが、ヴァイオリンの開放弦に存在し、4弦の内で比較的真ん中でよく使われる音であり、4弦を5度で純正に調弦しても比較的平均律からの狂いは少なく、他の弦楽器にも存在し、音域的にも管楽器でも問題なく出せる、ということから自然に弦楽器やオーケストラではAが基準になったのではないか、と個人的には思っています。
その点で、基準音Aというものは、鍵盤楽器を念頭に考案された各種古典調律や平均律の考えには合致しないと思った方がよいでしょう。

チューナーにて、調を決めピタゴラスなどの調律の設定をして、何をされたいのかがよくわかりませんが、まずはその調律がどういったものがは理解してから使うべきかと思います。結構難解ですし、どの調律でも、オクターブ=周波数が2倍という制限がかかる中、それぞれ矛盾、妥協を含んで辻褄合わせをしていますので、それを理解しないで正しいものと信じ込むことは危険です。また転調した瞬間、まともに弾けなくなるものも多いので、近代、現代の曲には向かないものが多いと思います。

ヴァイオリンに開放弦が存在し、それを使う限り音律的には必ず矛盾がでます。それに対して、他の弦との響きの中で最も収まりの良い音程を選んだり、避けられない開放弦に対してハモる音程を選んだり、メロディの中では、目標の音の半音下は目標の音に行きたいという自然な気持ちで高めにとったり、長調から短調になったら短調への切り替えとなる音を暗く低めにとったり、といったことを、演奏の中で瞬時に行うことが、ヴァイオリン演奏の醍醐味ではないでしょうか。

投稿者:ぼ     投稿日時:2014/07/10 12:12  ---171.93.195

ご回答ありがとうございます。

ナメコ様。
そうですか、やはりiPhoneでは使える
レベルではありませんか。
まあ、¥100なので飛びついてしまっ
た、というところです。

弦喜様。
丁寧な解説、ありがとうございます。
何がしたいのかよく分かりませんが、
という所、まさにその通りです。
たまたま見つけて思わず購入してしま
った、しかしこれを使ってどうしたら
いいのか•••、といった所です。
とりあえず純正5度チューニングを確
認して、あとは•••スケール?和音?
でもどうやって?みたいな感じです。
別に純正律やピタゴラスにこだわって
いる訳ではなく(もちろん興味はあり
ます)、何か良い音程の練習方法があ
ればなぁ〜と思って質問してみた次第
です。
とても参考になりました。
ありがとうございました。

Q:フランスオールドバイオリンについて
投稿者:佐々木直子     投稿日時:2014/07/04 16:13  ---254.130.32

娘のバイオリンについて教えていただ
きたく投稿いたしました。中のラベル
にJerome Thibouville -Lamy&C
LUTHIERS68his a72.Rue Reaumur
PARIS

Copie de Deconeti(Michel)
Venise 1742

と書かれており、丸いマークみたいな
ラベルにはTuRN 1911 GRND
PRIX
と書いてあります。

このお品はどの程度のバイオリンにな
るのでしょうか?
売却するとすれば、おいくら位になり
ますか。
教えてください
よろしくお願いいたします。

投稿者:検索好き     投稿日時:2014/07/04 17:33  ---13.51.97

 検索好き(=ヴァイオリンとフルートのRio)です。

 「Deconeti ヴァイオリン」で検索すると、丁度同じヴァイオリンに関する工房への問い合わせと回答が掲載されています。

「JTLのバイオリンで100万だとフランスのミルクールで100年前くらの割と質の良い量産品です」(2010年の記載)

 その後、4年間で多少は値上がりしているかも知れません。仮に100万円だとしても買った時の値段がそうだということで、売るとなると、よく言われるのはその3分の1くらいになると聞きます。

投稿者:弦喜     投稿日時:2014/07/06 12:47  ---51.234.38

Jerome Thibouville -Lamyは、フランスの人で1833年生まれ。ミルクールやパリが活動の場所です。
こつこつと楽器を製作したのではなく、フランスのヴァイオリン大量生産化を推進した楽器工場のオーナーとして有名な人です。
日本で言えば、鈴木政吉氏のような存在かもしれません。
その楽器工房(工場)は、SUZUKIヴァイオリンと同じく、Jerome Thibouville -Lamyの名前をメーカー名として使っています。

楽器の出来、グレードはピンからキリまで。
人の労力を省くため機械化による弦楽器作りをいろいろと行っています。最盛時には1000人もの職人(工人)が雇われていたようです。
その機械加工によるヴァイオリンで、ウィーンの品評会で受賞するほか、多くの賞をとっているようです。
一方、プレス方式による大量生産も行って、例えばメディア・フィーノ(仏語の綴り忘れました)などというブランドで非常に多くの楽器が輸出されています。
様々な製作者名の入った楽器も出しています。J.T.Lと書かれたものも多くあります。

ということで検索好きさんのコメントは、100万円で購入した楽器に
対する質問に対し「その工房のものをちゃんとした楽器屋で100万円で買われたのであれば、それは質の良い量産品であるはず」というやり取りが記載されている、と理解すべきです。

Jerome Thibouville -Lamyは楽器のランクの幅が広すぎて、その情報だけではわからない、というのが、ご質問への素直な回答となると思います。