弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:駒とテールピースの距離
投稿者:Emile Germain 投稿日時:2003/05/12 04:12 ---98.148.249
ストラッド様、こんにちは。
最近私は駒とテールピースの距離を変える事によって何が変わるのか興味があり
自分の楽器を使ってあれこれと実験しております。はじめはお世話になっている
楽器工房の方のお話どおりA線の駒とテールピースの間がEになるようにして
ありました。こちらの過去ログに数値として53mm+-2mmとあったように、ほぼ
同様の距離でした。その後しばらくして、もう少し柔らかい感じの音が欲しかったので
魂柱の位置を今までよりテールピース側に移動してみたところ(以前3mmだったのですが現在4mmです)
良い感じにはなったのですが以前より音が潰れやすくなり、試しに駒からテールピース
までの距離を離してみたところ改善された事に端を発して現在もこのような実験を
しています。今現在、駒とテールピースの間は57mmに落ち着いているのですが、これは
トマスティク社が自社のバイオリン弦に対して理想としている長さで、私が使用して
いる弦も殆どずっと同社のドミナントかインフェルドでした。そのためか以前と比べて
音質は程良く柔らかいままで音のハリも出たように思います。ただ残響は以前の方が
強く残っていたような気もします。ちなみに今はG線側をつま弾くとDになっています。
そこで長い前置きの後に恐縮ですが、駒とテールピースの距離の長短によって音の
ハリ、あるいは弦そのもののテンションは増減するのでしょうか?あるいはもっと
根本的に、この距離を変える事によって楽器に何が起こるのかをご教示頂ければ幸い
です。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/05/12 16:36 ---205.147.110
いらっしゃいませ、
>駒とテールピースの距離の長短によって音の
ハリ、あるいは弦そのもののテンションは増減するのでしょうか?
全体の弦長が長くなりますので、同じ音にあわせた場合、張力(テンション)が高くなります。音の傾向としてはおっしゃる通り、パリっとしたハリのある音になります。
良くあることなのですが、楽器の音にハリがなくなったときなどは、テールガットが伸びている事が多いです。調整として、テールガットを標準に戻す事で解決いたします。
>この距離を変える事によって楽器に何が起こるのかをご教示頂ければ幸いです。
楽器というよりはやはり弦のテンションが変る事が大きいと思います。駒の位置は替えられませんが、この数値はある程度余裕がありますので、使用する弦の張力や、楽器そのものの個性、そして演奏者の好みなどで調整するべきだと考えています。(楽器や奏者が違えば、それにあった調整が必要となる部分ですね)
大変レベルの高い質問なので、ちゃんと答えになっているかちょっと不安です。
それでは!
投稿者:エヌ 投稿日時:2003/05/13 13:35 ---24.92.249
>全体の弦長が長くなりますので、同じ音にあわせた場合、
音の高さを決定する「弦長」は駒とナットとの間の長さのことで、これは変わらないので、全体の弦の長さが変わっても、張力は一緒ではないでしょうか。Emile Germainさんのご意見は、駒とテールピースの間の弦の共鳴により音質が変わるということではないでしょうか。
私は、ど素人ですので間違っておりましたらごめんなさい。
(貴掲示板では、いつも大変役に立つ情報をいただき感謝しております。)
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/05/13 18:03 ---205.147.110
いらっしゃいませ、エヌさん。ご指摘ありがとうございます。
不安が的中してしまいました。非常に難しい問題ですね。
全体の弦の長さが長くなった場合、同じ音程を保つためには、弦を引っ張る力は強くなりますが、弦のテンション(ハリ)自体は変らない。
単純に引っ張る力=張力と考えていたために前回のレスで間違いをしてしまいました。
この部分(駒とテールピースの距離)が変る事によって楽器に何が起こっているのかという最初の御質問ですが、考え直して見ました。この距離を変えることに音質が変る事は経験上わかっています。それはなぜか?
1、駒への影響
2、駒とテールピースの間の弦の共鳴
3、エンドピンへの影響
などが思いつきました。特に1の駒への影響は、そのまま表板、魂柱、裏板、バスバー、等にかかわりますので、それらが複雑に絡み合った結果として音質が変るのではないかと想像できますが、明確に何が起こっているか?とは現時点では申し訳ございませんが答えられません。それでは!
投稿者:Emile Germain 投稿日時:2003/05/14 02:03 ---110.172.166
ストラッド店員様、エヌ様、コメントを頂き有り難うございます。
はじめにストラッド店員様から頂いたコメントによって大分謎が解けました。エヌ様がおっしゃるようにナットから駒までの弦長は変わらないのですが、テールピースまでを含めた場合は全体の弦長が長くなるためサウンドキャラクターに変化が出るという事は間違いありません。私は30の手習いでバイオリンを始めたのですが、ギターは10代半ば程からかれこれ20数年弾いております。この度の質問のコメントを拝見しながら以前、ギターで同様な疑問を持った事を思い出しました。今も詳細なメカニズムを知るには至ってないのですが、経験則として書かせて頂きたいと思います。
同じ構造・デザイン・素材・弦長を持ち、駒からテールピースまでの距離が異なるギターを鳴らしますと、テールピースまでの距離が短い方は弦の自由振動をあまり阻害せず、減衰しきるまでの時間(これをギターではサスティンと言っております)が若干長いのです。しかしよく言えば柔らかい、悪く言えば腰のない音になりがちです。基音が強く出ており高次倍音があまりありません。胴から感じる振動がさほど強く感じられないという事もありました。
一方テールピースまでの距離が長いギターでは弦のサスティンは短い方に比べて劣ります。高次倍音を多く含んでおり音質が堅めに感じます。ピッキング(擦弦楽器のボーイングです)すると弦にコシを感じ、しっかり鳴り音量感もあります。胴から感じる振動も強く感じます。しかしギターの場合は自由振動の楽器ですから、後者のようなセッティングが行きすぎるとサスティンが短くなり過ぎ音質も痩せた感じになってしまいます。またウルフトーン(ギターではデットポイントとも言います)の影響も受けやすいです。
私がこの度バイオリンの駒とテールピースの距離について抱いた疑問はどうもギターで得た過去の経験則と非常に似ているように思います。やはり詳しいメカニズムは解りませんが、方向性は見えてきた気がします。大変長い文章になってしまいましたが、ストラッド店員様、エヌ様、有り難うございました。
Q:カーボンの弓
投稿者:koji 投稿日時:2003/04/23 21:26 ---126.205.187
いつも閲覧させていただきいろいろと大変参考になっています。
私は趣味でバイオリンを初めてまだ初心者から逸脱していないキャリアなんですが
弓を買い換えようかと思っています。
理想は上質のヘルンンブコで、フランスの、オールド物で・・・
とか考えますけどね。
予算的には10〜20万前後で考えています。
多くのみなさんからすると安い物で検討していると思いますが・・・。
(趣味でやっているレベルで考えるとこれぐらいの出費が限界です!)
そこで最近カーボン製の弓に気が行っておりまして、
どんなもんなんだろうか思いまして。
私が考える予算でならカーボン製の弓という選択肢もあるのかと思いまして。
これからいろいろ触ってこれというものを探そうと思っています。
そこでこちらの掲示板にこられる方々にいろいろ意見を伺って、また
実際に使ってらっしゃる方がおられたら使用感など聞かせていただければ
参考にしたいと思い書き込みさせていただきました。
また弓を選ぶ時のポイントなどあるのでしたらご教授いただけませんでしょうか?
よろしくおねがいします
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/04/24 14:11 ---205.131.218
こんにちは、ストラッド店員です。
当店では、木の弓にこだわりを持ち、カーボンに関しては「ノーコメント」を貫いているので、今回もノーコメントです。すいません。(実際語るほど多くのカーボン製を見ていません)
ただ、過去にカーボンの話題はかなりの回数出ておりますので
過去ログ検索で「カーボン」と検索してください。とりあえず今まで出た意見を読む事が出来ます。それでは!
投稿者:YE 投稿日時:2003/04/25 10:22 ---158.124.208
先週の日曜日に,NHKを見ていたら,ヴァイオリンの弓の話をしていました.
徳永二男がスタジオで実際に弓を持って来て話していましたが,
彼は音階練習や基礎練習等でカーボンの弓を用いているそうです.
なんでも,弓も疲れるから,いつも演奏会本番で使っている弓の負担を減らす為だとか.
以上,余談でした.
投稿者:たかし 投稿日時:2003/05/13 13:43 ---11.81.86
十万以下という制限であればYAMAHAのモデルが
簡単に手に入る中では最高によいと思われます。
同じ値段帯の木製の弓からしたら性能が断然よいです。
ただ私がこの掲示板で質問しているとおり、
海外には他にいくつかのブランドがありまして
その性能については未知数です。
もしかしたらYAMAHAよりもよいのかもしれません。
投稿者:なな 投稿日時:2003/05/13 17:19 ---217.172.52
先日お店で試奏させていただきました。
ヤマハ、スピカート、グラッサーという3つのメーカーが出しているのを
弾かせていただきましたが、私が一番好きだったのはスピカートの弓です。
やわらかいの、普通の、硬いのと3種類あって、硬いのが一番大きな音が
出ているようで、気に入りました。
楽器は自分のでなく、お店のを借りたので、実際に買うときには自分の楽器で
試すつもりです。
アマチュアオーケストラで弾いているのですが、先日一緒に弾いている方が
ピアニシモを弾いていて弓が折れてしまいました。前にも一度折れていたところ
だったとのことでしたが、私は代えの弓を持っていないので、買うならカーボンも
いいかなと思って、お店で試奏させてもらいました。
投稿者:koji 投稿日時:2003/05/14 00:35 ---126.205.233
たかしさん、ななさん情報ありがとうございます。
実はそもそもカーボンに気が行った理由はスピカートなんです。
私はまだ2年足らずのキャリアで教室で基本をならっているところですが
将来的にはジャズバイオリンをやりたくって始めました。
Jean-Luc Pontyがスピカートのカーボン弓を使ってるようなんです。
ミーハーな私はすごく興味が出てしまいまして。
でも私のバイオリン本体よりも若干高いですからねぇ・・・。
今度の休みに一度ヤマハのカーボン弓や木の弓も含めていろいろ試奏してきます。
ありがとうございました!
Q:製作者について教えてください
投稿者:こぞう 投稿日時:2003/05/10 14:48 ---229.113.185
こんにちわ。
バイオリン製作者の「Eric Blot」について
詳しく教えていただけないでしょうか?
現在私が使っている楽器です。
私自身が直接購入したわけでなく、
いくらぐらいのものなのかわかりません。
あと今使っている楽器以外弾いたことがないので、
楽器の特徴もよくわかりません。
ネットで検索したら、ある程度のことは載っていましたが、
もっと詳しく知りたいのでよろしくお願いします。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/05/12 14:41 ---205.147.110
いらっしゃいませ、
Eric Blotさんは当店の資料には名前を見つけることが出来ませんでした。
本人の公式ホームページがあるようなので(もう見ているとは思いますが)本人のホームページなのでこれ以上の情報源はないと思いますのでご紹介いたします。
http://www.ericblot.com/gei/it/default.asp?main=expertise&click=expertise
です。それでは!
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/05/12 14:43 ---205.147.110
上記URLの表示が少し変ですね。
http://www.ericblot.com/
がトップで入り口に楽器と本の 各入り口があります。
投稿者:与謝バソン 投稿日時:2003/05/13 21:02 ---140.196.60
Eric Blotさんは現代クレモナの製作家ですが、むしろモダン・イタリアン研究の第一人者として有名です。Blot著の全4巻のモダン・イタリアン図版集は世界中のディーラーが鑑定の際のバイブルとしていますので、たぶんストラッドさんでもお使いなのでは。上記のご本人のホームページから個々の楽器について具体的に質問しますと、親切にお答えいただけますので、ご本人作の楽器ということであれば、喜んで情報をくださると思います。(英語でだいじょうぶです。)
Q:カーボンファイバーの弓
投稿者:たかし 投稿日時:2003/05/13 13:31 ---11.81.86
カーボンファイバーの弓はコストパフォーマンスが
よいということを聞いたので色々なメーカーのものを
試しました。
今までARCUS YAMAHA(新商品と旧商品)
SPICCATOなどを弾いてみました。
今までの感触ではYAMAHAのものが一番よかった
ように感じていますが、
CODA BOW
OTTO MUSICA
BERG BOW
の三種については日本で扱っているところがわからない
ために、まだ試したことがありません。
どれか一つでも試したことがある、または取り扱っている
お店を知っている、というのであればその感想などを教えて
いただけませんでしょうか。
Q:チェロ
投稿者:なむ 投稿日時:2003/05/10 15:10 ---16.22.43
初めてメールを書かせてもらいます。他の方々はいろいろ専門的なことを訊かれていて、僕の質問はどうも質が低いようで大変申し訳ないのですが、僕自身は真剣に考えていることですので何卒お願いします。
ただいま、僕はカール・ヘフナーのチェロを所有しています。
新しく買い換えようと思っています。今のチェロを売って資金の足しにしたいと思っております。
それで質問です。僕が直接買ったわけではないので正確には分からないのですが、95年に買った93年製の当時は新品です。値段は30万ぐらいで弓とケースを合わせると、4,50万ぐらいだったそうです。
2箇所ほど鉛筆の先ほどの傷がついていますが表面の傷程度なので楽器の性能には問題ないと思います。保存状態は湿度計がNORMALの範囲内でした。保存状態はよいと思います。
ただ、弓の毛がばらばらになってしまって今は切って捨てました。多分最近伸ばして放置したからではないか、と思うのですが・・・。
すべてセットで売りたいと思っているのですが、どのくらいの金額になるでしょうか?チェロの中を見ても93年と製造番号と名前らしきものしか書いてなくて、鑑定はできるのでしょうか?カール・ヘフナーは種類がいろいろあるから、素人だと思って安く見積もられるのではないか、とそこが心配です。それ故、まずここで訊いておきたいと思うわけです。お願いします。
投稿者:チェロ太郎 投稿日時:2003/05/12 00:27 ---179.58.46
こんばんは、チェロ弾きもどきです。
カールヘフナーのセットだとのことですが、ドイツの量産楽器だと、個人間で売買すると、やはり新品価格の半額以下、1/3ぐらいになると思います(僕はそうでした)
他のルートだと、楽器屋さんで、イタリアチェロなどを買い、下取ってもらえば、少しは高くなるかもしれません。(これは、ストラッドさんの方が専門ですね)
あと、オークションなどで出品するのも方法ですね。この場合、買い手がたまたま見てくれれば、新品の1/3以上の可能性が無いでもありません。これは、楽器の外観、健康状態、弦・駒などフィッティング類のレベルにより、変わってくると思います。
ちなみに、僕の場合、中国の量産品・手工品・ドイツの量産品などを他人に譲りましたが、だいたい1/3〜1/2ぐらいで納得してくれたようです。
一アマチェリストの意見として、参考になれば幸いです。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/05/12 15:13 ---205.147.110
カールヘフナーの型番ですが、最近のものはラベルに表記されていますが、
一昔前のものは、ラベルを覘く反対側の孔から見ると、型番のシールが貼ってあると思いますので、ぜひご確認ください。それで定価がわかると思います。
ただヘフナーなどの量産品は定価で販売する事もございますが、現実には、多少の値引きをして販売する事がございますので、値引き後の価格を基準に考えた方が現実的です。
個人的な売買の場合チェロ太郎さんのご意見が非常に的を得ていると思います。
また当店を含む弦楽器専門店などでは、恐らく買取のみというのは対応していないと思います。(下取りは除きます)
最近は量産品の中古を専門で扱っているお店もありますので、問い合わせをしてみる価値はあると思います。それでは!
投稿者:なむj 投稿日時:2003/05/13 13:10 ---01.163.217
お返事ありがとうございます。
Q:楽器の名前の問い合わせ
投稿者:チェロ太郎 投稿日時:2003/05/12 00:13 ---179.58.46
こんばんは、チェロの楽器名について、ひとつ質問させていただきます。
以前、他の楽器店で、「Emilio Celani detto il Turco fece in Ascoli Piceno 1881」
というチェロを見ました。わりと赤い色で、いかにもオールドっぽい外観でした。
この作者について、もし情報があったら、教えてください。
また、「J. Martin」という名前のチェロ弓も見たのですが、この弓についても、もし何か分かれば、教えてください。
宜しくお願いします。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/05/12 16:14 ---205.147.110
いらっしゃいませ、
Emilio Celani、英文の資料にございましたので簡単に和訳いたします。
イタリアのAscoli Picenoで1866年に生まれる。1898年、32歳で亡くなっている。
最初の頃の作風はプロポーションがあまり美しくなかったが、後年徐々に美しいスタイルに変っていった。アンドレア・ガルネリのモデルのものが有名。
ストラディモデルも作ったがボディーサイズが362ミリで大きい。アマティーモデルも作成。アーチングが少し高めで黄色いニスをよく使用した。マンドリンやギターも数多く作成。
とあります。チェロの記述はなかったのですが、短い生涯の中で200本以上の楽器を作成しておりますので、製作が早いと思われます。
J. Martinに関しては、Martinという名前が非常に一般的でたくさんJ、Martinさんがいますのでどの方だか絞りきれませんでした。すいません。それでは!
投稿者:チェロ太郎 投稿日時:2003/05/12 16:36 ---144.31.106
ストラッド店員様、チェロ太郎です。
迅速で丁寧なご回答、ありがとう御座いました。
非常に参考になりました。
それにしても、英文の長文を訳されるのは、サスガ専門職と、感心しました。
また、機会がありましたら,お店にも伺いたいと思います。
それでは、ありがとうございました。
投稿者:ノン 投稿日時:2003/05/12 22:32 ---98.86.204
J.Martinについてはアメリカの弦楽器ショップのオリジナルだと思います。
値段は安いものではないでしょうか?
下記でも出品されていますよ。
http://cgi.ebay.com/ws/eBayISAPI.dll?ViewItem&item=2530115949&category=10180
Q:2つのヴァイオリンについて。
投稿者:ひつじさん 投稿日時:2003/05/03 02:32 ---2.96.203
2つヴァイオリンについて質問させて下さい。一つ目はCopie De Anno 1741 Carlo Bergonzi fece in Cremona.,言うラベルがあります。Bergonziという方のコピーと言う事は分かるのですが、そのヴァイオリンの特徴は、どう言うものでとしょうか?楽器屋さんは,ラべルには無いけど、Alsace Lorraine地方製で,Caussinと言う家族でやっている会社で作られた,,,と,言っていました。Caussinと言うファミリーについて何かわかりますでしょうか。またこれはフランス製というよりドイツ製でしょうか。2つ目はPaul Didier, 364 Medailles d'Or Grand prix rue du Faisan a Metz L'an 56.というラベルがあり1956年製のフランス製です。Paul Didierという作者について何かわかりますでしょうか?作者の名前の後ろは、会社名でしょうか?よろしくお願いします。
また、飛行機でヴァイオリンを運ぶ事ですが,昨年11月にエコノミーでアメリカからノースウエストで帰った際、何の問題もなく持ちこみ,上の棚に入れました。テロの以前に,同じ会社のビシネスクラスの2階の前方の席に乗った時は、床の側面に物入れがあり、そこに,すっぽり入りました。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/05/06 14:39 ---205.147.110
いらっしゃいませ、
Carlo Bergonziは、アマティー、ストラド、デルジェスの3巨頭にもっとも近い、イタリアンオールドメーカといわれています。ストラディヴァリウスとも仲が良かったという記録もあります。Caussinはフランスのファミリーですね、1820〜活動した記録が資料にあります。
Paul Didierは1908年生まれMariusの弟子であり息子。Metzで仕事をする。1936パリでゴールドメダルを獲得、イタリアンオールドタイプを主に作成、オレンジ、レッドブラウンのニスが特徴と資料にあります。それでは!
投稿者:けんちゃん 投稿日時:2003/05/07 16:13 ---221.18.2
Carlo Bergonzi(カルロ・ベルゴンツィ)はストラディバリウスの一番弟子といわれています。モデルはストラディバリが基本ですが、内部構造はバスバーが大きく、音はパワフルで遠鳴りするらしいです。
投稿者:ひつじさん 投稿日時:2003/05/11 11:28 ---163.189.132
ストラッド様、けんちゃん様、有難うございます。実はようやく息子のヴァイオリンを購入できました。これからケースと、弓を選びます。このコーナーで皆様の意見を聞けたおかげです。ストラッドさんが,他の方に「古い物なら安くて良いものに出会うかもしれない.ブランドを求めるなら高くなる」とおっしゃた通り、メーカーや作者やラベルがはっきりしているものは、その分高い値段でした。楽器店はそう言う所を評価しますね。100万以上出すと音も良く,ラベルもしっかりしたものがありますが、うちはまだ小学生なのでそこまでは出せないので、また、私も先生も、ネイムヴァリューより音が良ければ良いので、ブランドは無いけど100年くらい前のもので音がすごく気に入った物にしました。弦一郎さんが以前に『迷ったら買うな』と教えて下さいましたがそれもとても参考になりました。最初の頃は,迷ってばかりだったのですが、試し弾きを重ねるうちに素人の私でも、自分や子供の好みが段々分かる様に成りました。それから、一番感じたのは信頼できる店で買うことが大事という事ですね。同じ作者でもインターネットでもっと安く売っているものを見つけると心が傾きましたが、でも楽器屋さんの丁寧な応対振りに、きちんと調整しているんではないかと、、、納得しました。それにしてもこのコーナーがあることにとても感謝しています。ストラッドさん有難うございます。これからもよろしくお願いします。
Q:ビブラートをかけたい
投稿者:学生K 投稿日時:2003/05/09 21:20 ---17.219.107
こんにちは。最近のテレビでよくバイオリンを目にします。そしてビブラートをかけている姿を見てビブラートをかけたくなります。先生に相談すると1年じゃ無理ですね。ポジション移動をやってから、しっかり音程を取れるようになってからとのことでした。皆さんはどのくらいでビブラートの練習を始めたのでしょうか?僕は月3回、30分のレッスンです。いろいろなホームページを見ると2年くらいの方が多いです。そして上手にかけられるようになるにはどのくらいかかったのでしょうか?そしてできるなら自分でもビブラートの練習を過去ログを参考にやっていきたいです。またそれによって変な癖がつくというようなこともあるのでしょうか?まだ習って3ヶ月くらいです。皆さんの意見をぜひ聞かせてください。
投稿者:イサ 投稿日時:2003/05/09 21:58 ---15.90.25
私も、先生が言う通りビブラートはポジション移動を習ってからの方が良いと思います。
なぜかというと、音程のズレをビブラートで誤魔化すようになり、合奏の類が出来なくなるからです。
どうしてもって場合は「ビブラートを掛けたいがためにヴァイオリンを習い始めた。
他のこと(音程の正確さやシフトなど)は2の次でイイ」と先生に訴えれば
教えてもらえるかもしれません。大人の生徒さんを持つ先生はとんでもない要求でなければ
大抵生徒さんのやりたいことをやらせてくれるはずです。
プロに育てるわけじゃないけすからね。
ただ、ビブラートを掛けても音程がそれなりに取れないと色んな意味で無意味な
テクニックになってしまうのではと思います。
頑張ってくださいね。
投稿者:りき 投稿日時:2003/05/10 05:59 ---233.20.33
私は大学オケでいきなり初心者でバイオリンを始めました。
先生には習わず、先輩からのレッスンを受けていました。
演奏会にのらなければならないやむを得ない事情により、初心者向きの教則本をなどの
地道な技巧の修得の積み重ね等をしないまま、
いきなりハイポジションだらけの難曲(初心者にとっては)を弾くことになり、
必死でさらいました。努力の甲斐あってかハイポジションも楽に移動できるようになり、
ビブラートは半年でマスターしました。ひたすら根性のみでのマスターでした。
しかし、所詮は自己流です。大学を卒業して数年後、きちんと先生のレッスンを
受け始めましたが、自己流で身についてしまった長年の癖は簡単には治らず、
先生でさえ、お手上げ状態に近い時期が続きました。最近矯正されてきましたが。
ポジション移動、ビブラート、ボーイング、フィンガリングなどすべてに癖があり、
それらを一応自己流なりにこなせてしまうため、矯正を困難にしてしまったようです。
今思うことは、
・バイオリンを始めてすぐに先生につくべきだった
・技術に見合わない曲を根性だけでさらっても、妙な癖がつくだけである
・早過ぎるビブラート修得は不安定な音程をごまかすために多用することにつながる
・あとから矯正する場合、初心者から修得する場合より多大な努力が必要である
です。
自己流の癖がついてしまってもいいから、とにかく様々な技巧を早くマスターしたい、
というご希望でない限り、レッスンの適切な技巧修得の順序に従ったほうが良いと思います。
投稿者:学生K 投稿日時:2003/05/11 10:44 ---17.219.154
ご意見ありがとうございます。やっぱりビブラートは無理をせずに教えてもらえるまで待つことにします。わかりやすく教えていただきとても参考になりました。教えてもらえるのはいつになるのでしょうね。楽しみにしておきます。
Q:弓のrecamberingについて
投稿者:anton 投稿日時:2003/05/04 23:16 ---165.163.38
こんにちは。以前このフォーラムでも話題になった弓のそりなおしのことなのですが、教えてください。
100年以上たったオールドボウでも、いいものは一度もそりなおしされることなく性能を保つのでしょうか?
時間の経過とともにいつかは必要になる、といった記述も見つけました。(Maestronet)
recambering a bow is, according to some, a necessary operation as over time the camber can weaken, change, etc. Also, a recambered bow is not irrevocably changed. These two facts make bow recambering a different sort of issue from plate regraduating.
トルテ、ヴォアランのような100−200年くらい経った銘弓のうち、そりなおしをされているものはどれくらいの割合なのでしょうか? それとも、そりなおしが必要になる弓はすなわち駄弓、ということですか?お聞きしたい理由は、僕のもっているフレンチオールドボウ(チェロ)のそりが、モダンボウに比較して少し足りない気がするからです。(吸い付きはとてもよくて気に入っていますが。)
そりなおしをした場合、弓の性能はどのように変わりますか?また、必要な費用と期間はどの程度でしょうか?
よろしくお願いいたします。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/05/06 15:49 ---205.147.110
いらっしゃいませ、
>100年以上たったオールドボウでも、いいものは一度もそりなおしされることなく性能を保つのでしょうか?
扱いさえ良ければ、反り直し無しでも十分使えると考えています。
それがいい弓の条件だと思います。
問題は扱いだと思います。150年〜200年存在していれば、その期間に扱いの悪い人に持たれる可能性も高くなるので、反り直しがもともと必要ないのに、そのようになってしまった弓もあるということが考えられます。割合はわかりません。
逆に扱いがいいのに、反り直しが短い期間で必要となる弓は、やはりいい弓(人によって価値観は違うと思いますが)とはいえないと当店では考えています。またそのような弓は反り直しをしても、すぐにまた反り直しをする必要が出てくると思います。
費用期間はこちらを参考にしてください。
http://www.strad.co.jp/mente/men_ryo.html
それでは!
Q:弓について
投稿者:runa 投稿日時:2003/05/13 19:30 ---02.138.144
バイオリンを購入して、3日目の初心者です。
昨夜少し音を出したりしてみた後、
弓を緩めずに片付けてしまったようで、
今日弾こうとしたら、毛がすっかり伸びてしまったようで、
いくら締めても弓が張りませんでした。
毛替えをするしかないのでしょうか?
買ったばっかりなので、すごくがっかりです。
もし元に戻す方法などがありましたら、教えてください。
よろしくお願い致します。
投稿者:たかし 投稿日時:2003/05/14 11:32 ---11.81.86
お店に行って見てもらうのが一番ですよ。
毛替えしなくても直るようならお安いでしょうし。
万一構造上の問題であればなおのこと早く発見して直してしまったほうがよいと思います。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/05/14 12:49 ---205.147.110
いらっしゃいませ、
弓の毛は、湿気により皆様が思っている以上に伸びたりちちんだりいたします。
最近特に湿度の上下が激しいので、緩めた弓もいつの間に張っているという事があります。毎日チェックしています。皆様も長く使わない時でも湿度の上下が激しい時は、弓のチェックをしたほうが懸命です。
今回の件ですが、張れなくなるほど伸びたとの事なので、見てみないと正確な事はわかりませんが、チップが抜けてきているか、弓毛の結びが緩んだかなどの構造的な事が原因だと思われます。
購入後3日後との事なので急いで購入した所に持ち込みましょう。クレームで無償修理してくれるはずです。それでは!