Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:どの楽器を選んでよいものか迷っています
投稿者:超ラッキーな超初心者     投稿日時:2003/05/18 22:29  ---38.222.12

ヴァイオリンをはじめて約1年の32歳のサラリーマンです。
知人に最近私がヴァイオリンをはじめた事を
伝えましたらその知人からヴァイオリンを頂く事になりました
ただし、3本のうちの1本との事。
それで、どの楽器を選んでよいものか迷っています
何かアドバイスを頂けませんか。

1本目、
ラベル:Ladislav F.Prokop  CHRUDIMI
1909年製
音のイメージ:全体的にツヤがあるというか
こもってるというか

2本目
ラベル:Anton Kreuzinger
*AntonかInton
1910年製
*1940年かも
音のイメージ:良く音が出るが、
A線がちょっと違う音色のような

3本目
ラベル:Heinrich Gill 
2000年製
音のイメージ:全体的に明るい大きな音が出るが
あんまり個性がないような、

学生時代クラシックギターをやっていたのでなんとなく適な
音色はわかるような気がするのですが・・・・

すいませんがアドバイスいただければと思いメールいたしました。
よろしくお願いします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/05/20 12:29  ---107.45.110

いらっしゃいませ、ストラッド店員です。

まずは、サイズですね。当店のコラムをご参考にしてください。
http://www.strad.co.jp/column/col_08.html
この数値から大きく外れている楽器があれば、選択肢からはずした方がいいと思います。

全てサイズ内であれば、超ラッキーな超初心者さんの好みで選択すればいいと思います。音や弾きやすさ、見た目や状態など実際に弾いて見て、一番気に入ったものがベストな選択だと思います。それでは!

Q:教えてください
投稿者:海月     投稿日時:2003/05/16 01:46  ---11.179.36

はじめまして。
最近バイオリンを始めることになりました。
楽器はおばが30年くらい前まで使っていたものでその後放置されていてかなりひどい状態です。初心者ですので別にそれはいいのですが、楽器が何時製作されたのか、
どのようなものなのかに興味を覚えネットで検索したら、ここのサイトにひっかかりました。バイオリンの中のラベルには ‘copy of Stradivari‘WILHERM HAMMIG ‘SAMPO‘ MARKNEUKIRCHEN(GERMANY)と書いてあります。過去ログの23ページの下のほうに
同じものを持ってらっしゃる方の書き込みがあり、そこのコメントにあるように恐らく大量生産品なのでしょうが、叔母は、結構いいものだと思うと言ってました。一体これは何者なのでしょうか?また、コピー製品がどの程度の意味合いを持つのかよくわからないので、その様なことも教えていただければ幸いです。
それでは、失礼します。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/05/16 16:30  ---205.147.110

いらっしゃいませ、

MARKNEUKIRCHENにHAMMIGファミリーとがありまして、WILHERMとい方が二人います。
一人はAugusutとその息子Hermannです。ただラベルの記述の‘SAMPO‘ という意味が資料にも載っていなくて解りません。
お持ちの楽器が「何者」であるかはちょっと見てみないと解りません。

コピー製品というのはピンからキリまであります。名器などをそのまま瓜二つに作る事なのですが、中にはコピーした製作者がコピーされた製作者より腕前が上で、コピーなのに本物より良い楽器があったりします。また量産品でもコピーを行います。
コピーされた楽器のラベルもさまざまで、誰々のコピーヴァイオリンで製作者は誰々と詳しく載っていることもありますし、ただ誰々のコピーと書かれているものもありますし、ご丁寧にラベルまで完全にコピーしているものもあります。
楽器のレベルは様々で、本物以上のものから(価格は別です)量産品までまんべんなく存在いたします。

有名な話ですが、パガニーニが「カノン砲」をヴィヨームに修理に出した所、ヴィヨームが修理の間に「カノン砲」のコピーを作って見せた所パガニーニが気が付かなかったという面白い話もあります。それでは!

投稿者:海月     投稿日時:2003/05/18 23:00  ---11.179.36

丁寧なご回答&面白いお話ありがとうございます。量産品でもコピーがあるんですね。
まだ音の良し悪しとか良くわからないのですが、わかることが出来るように
一生懸命練習したいと思います。
所で、私のバイオリンなのですが、叔母が屋根裏に放っておいた為、ニスが高温で解けたらしく、ひどいムラが出来てます(普通のバイオリンのようなすべすべお肌じゃないんです!)。音が出るので練習には問題ないし、先生も、まあ、いいでしょうと言っているので今はいいのですが、もし全部ニスを落としてから塗りなおすとしたら一体どのくらいかかるのでしょうか?
よろしければこの質問にも答えていただければ幸いです。
では、失礼します。

投稿者:バイオ     投稿日時:2003/05/19 13:30  ---144.31.106

私も、同じような楽器を持っています。
ラベルは「model Straduari MARKNEUKIRCHEN HAMMIG SAXONY」
とあり、背面に「SAMPO」と焼印がしてあります。

ストラドのコピーにしては、綴りにも誤りがあり(笑)変わった楽器で、なぞでした。

また、内部構造も変わっていて、通常、表板にバスバーをくっつけるところ、表板とバスバーが一体になっている(つまり、表板を削るとき、バスバーの形をのこしたまま削っている)そうなんです。
外見は、木目もきれいで、音量はないものの、少しかれた、そう悪くない音がしています。

この質問を見て,だいたい近い素性のものではないか?と想像できました。

おかげで、参考になりました。

ついでに言うと、ニスを溶かして、塗りなおすと、たぶん数万円するのではないでしょうか?

楽器のレベルからいうと、できれば塗りなおさず、練習用にそのまま使って、弾けるようになったら別の楽器を買われると良いのでは?と思います。あくまで私見ですが。

それでは。

Q:MarkneukirchenやMittenwaldの楽器屋さん
投稿者:ゆりか     投稿日時:2003/05/15 00:58  ---93.21.49

ドイツに旅行しようと思っていますが、かつてのバイオリン製作の聖地MarkneukirchenやMittenwaldには今も楽器製作者が多くおられるのでしょうか?
古い弦楽器などを扱っているお店などがあるのでしたら、訪ねてみたいと思います。
どなたか、情報をお持ちの方、お教えいただけましたら有り難いです。

投稿者:弦楽器     投稿日時:2003/05/15 01:19  ---17.248.84

Mittenwaldに行ったことあります。街中のところどころに弦楽器の工房がありました。
山に囲まれた、とても美しい町です。天国みたいだと思いました。
楽器販売のお店があるかどうかはわかりません。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/05/15 12:01  ---205.147.110

いらっしゃいませ、

当店でも、スタッフか店主が、イギリスのオークションに行くついでにMittenwaldにいく計画を立てていたのですが、残念ながら今年は中止となってしまいました。
その時に下記ホームページで英語で問い合わせをしましたら、詳しい資料をたくさん送ってくれました。Mittenwaldの観光協会のようです。

http://www.oberes-isartal.com/

今年は7月にクロッツ祭りもあります。資料のコピーをお求めならメールをください。
(内容はドイツ語ですが)ただ綺麗なカラーの資料なので直接お問い合わせした方がいいと思います。それでは!

投稿者:fiddlin' economist     投稿日時:2003/05/15 22:56  ---254.178.50

10年程前冬に、5年程前夏にMittenwaldに行った事があります。とてもきれいな街です。このあたりは戦後は、駐留米軍の保養地になったところです。冬はクロスカントリーの拠点になっているところではないかと思います。
街の中心のMarkt Platzのすぐ近くに、小さいですがViolinのMuseumがありました。昔の作業場の再現がしてあったような記憶があります。その近くのこじんまりしたペンションに泊まりました。いくつもあるようです。また、中心部近くにも大き目のホテルがあったように記憶しています。
Violinを売っているお店はとうとうみつかりませんでした。探したりなかったかもしれませんが。
楽しい旅になるとよいですね。

投稿者:ゆりか     投稿日時:2003/05/16 12:26  ---158.153.65

皆さん、ご親切にありがとうございました。
店員さんからお教えいただいたHPをたぐり寄せて、いくつかの工房とcontactができました。
古い楽器を扱うお店もあるようです。
とりあえず、listを送ってもらい、良さそうだったら寄ってみようかなと思います。
Markneukirchenの方については、あまり情報は得られませんでした。

投稿者:シルヴィアス     投稿日時:2003/05/16 12:34  ---44.6.2

1992年夏にミッテンバルトの日本人ヴァイオリン製作者の工房でヴィオラを購入しました。
11年も前ですので現在、工房の存続は不明ですが、電話番号のメモは残っています。

投稿者:佳子     投稿日時:2003/05/19 01:02  ---45.6.96

こんにちは、私はマルクノイキルヒェンの近くに住んでいます。ミッテンヴァルトに比べると、元東独という事もあって鄙びた素朴な村です。この近辺にはもちろん沢山の楽器製作者が住んでいます。あと、ニュールンベルグから車で30分ほどのところにブーベンロイト(Bubenreuth)という弦楽器村があります。そこも、楽器製作者の工房が軒を連ねていて楽しいですよ。

Q:弓について
投稿者:田淵 義信     投稿日時:2003/05/17 21:11  ---213.176.5

初心者なのですが
はじめて買ったバイオリンに付属していた弓に何度も松脂を擦りますが手元しか音がでません
どうしたらイイでしょうか ?

投稿者:チェロ太郎     投稿日時:2003/05/18 14:31  ---179.58.46

経験から、少しコメントします。
新品の毛を張った弓は、弦をこすっても音は出ません。
また、数回松やにをぬったぐらいでも、最初は、十分な音は出にくいものです。
最初は松やにを弓全体に多めにぬって、弦を弾いてみて、それらしい音が出るまで繰り返すといいと思います。
繰り返し使っているうちに、だんだんそれらしい音になってくると思います。
懲りずにやってみてください。
(ちなみに、使いすぎた弓でも、音は出にくくなります)

投稿者:弦喜     投稿日時:2003/05/18 19:55  ---115.113.84

 これが正解かどうかはわかりませんが、私は新しい毛に松脂を塗るときは
 次のようにしています。
 新しい毛に塗る場合は、弓の毛を松脂に対して極力押さえつけず、
 小刻みに(数センチのストロークで)動かしながら、部分部分に対し確実に
 塗っていきます。松脂がその部分にちゃんとついたかを確認した上で
 (塗ったところに白い粉が確認できます)、少しずつ位置を変えながら、
 根本から弓先まで塗っていきます。通常演奏前に塗る量に比べ、かなり
 たくさん塗るつもりで、時間をかけて行った方がよいでしょう。
 また、力まかせにゴシゴシと大きくこすると、ニスが熱で少し溶けるため、
 かえって松脂がつきにくくなります。
 なお、一旦松脂が馴染んだ弓の毛に対しては、演奏前にある程度大きな
 ストロークで数往復するだけで事足りますので、新しい毛に松脂を馴染
 ませる行為は、通常の松脂の塗り方とはかなり異なる作業と言えます。

投稿者:初心者A     投稿日時:2003/05/18 20:04  ---213.176.5

ご指導ありがとうございます
弓が引っかかりだしました

Q:バイオリンの価値
投稿者:メロディー     投稿日時:2003/05/17 23:18  ---03.86.26

今、使っているバイオリンがどのようなものなのか、(頂き物)知りたいので教えてください。
ラベルには、Evasio Emilio Guerra
fece in Torino anno 1942

と、あります。使っている弓がバイオリンにつりあっているのかもわかりません。
教えてください。

投稿者:弦一郎     投稿日時:2003/05/18 05:17  ---98.227.129

Evasio Emilio Guerra(1875−1956)は、私でも知っているイタリアモダンの超有名どころです。本物で状態が良ければ少なくとも500万円はすると思います。弾いたことはありません。ストラッドさんが専門でしたね。失礼しました。

投稿者:アンジェパパ     投稿日時:2003/05/18 08:49  ---120.94.30

 グエラは1926年頃からファニョーラの手伝いをしていた時期があるそうです。
彼のお師匠さんは、CARLO GIUSEPPE ODDONE です。

 グエラは、ストラドを基調にしたどちらかと言えば平板なイメージを与える楽器が多いと思います。かなり赤々したニスの楽器も見かけます。

 私が良いと思うグエラは、自分の個性がきつく出ていない(かなりペチャリした起伏のイメージ)ファニョーラの影響を強くうけている頃の楽器です。(1997年10月のサザビーズのオークションにでているような楽器です。)多分1926年から1930年ころの楽器だと思います。(この部分は確証がありません。)                                       
 以前(10年位前)に、神戸の楽器商でそうした楽器を見たことがあります。(もちろんしっかり試奏させてもらいましたが)その時の楽器の値段は弦一郎さんのいわれるように500万くらいだったと思います。当時少し高いなと思いました。その楽器は私のもっているファニョーラに近いイメージを与えました。(きっと私の楽器もグエラかジェノベーゼが下削りでもしているのでしょう。)

 そうした楽器ではなく彼の個性がしっかり出ている楽器は東京で何台か見たことがありますが、前述のように平板なイメージがす強すぎて試奏しようという気になりませんでした。
 ファニョーラなどがやたら高くなった今、グエラあたりが一番ねらい目のような気がします。
 

投稿者:melody     投稿日時:2003/05/18 11:03  ---205.2.23

早々にお返事を頂き有難うございます。
良い物(音)だなとは思っていたのですが、本物であれば、かなり高価なものだと言う事がわかり、困惑しています。
バイオリンと言うのは、コピーのようなものは出回るのでしょうか・・・?

投稿者:YE     投稿日時:2003/05/18 13:12  ---10.21.63

E.E.Guerra の時代のモダンイタリアンなら,
近年はコピーやレプリカ,贋作が多く出回っています.
ラベルだけでは真偽はわかりません.
本物であれば高価な楽器なので,後顧の憂いをなくす為にも,
一度,名の通ったディーラーや専門家に鑑定して頂くべきと思います.

Q:ヴァイオリンのモデルと裏板について
投稿者:ヴァイオリンの歴史勉強中     投稿日時:2003/05/14 17:42  ---113.241.165

同じ作者のヴァイオリンという前提でモデルと裏板について教えてください。

グァルネリモデルとストラディヴァリモデルでは
グァルネリモデルの方が価値が上なのでしょうか?

ストラディヴァリモデル < グァルネリモデル ???

1枚板と2枚板では
1枚板のモデルの方が価値は上なのでしょうか?

2枚板 < 1枚板 ???

とするとヴァイオリンの価値は
2枚板ストラディヴァリ<1枚板ストラディヴァリ<2枚板グァルネリ<1枚板グァルネリ
ということになるのでしょうか?

それと、上記はあくまでモデル(コピー)という話ですが
本物のストラディヴァリとグァルネリでの市場価値や裏板はどうなっているんですか?

投稿者:YE     投稿日時:2003/05/14 19:07  ---158.124.208

楽器の価値は,誰が作ったか,どういう健康状態か,が大きなウェイトを占めると思います.

Fagnolaはストラディバリコピーがいいとか,Guerraはガダニーニコピーがいい,という,
メーカーによっての得手不得手はあるでしょうけれど,
一般論として,グァルネリモデルとストラディヴァリモデルのどちらの価値が上,
ということはありません.

また,裏板が1枚か2枚か,ということも,楽器の価値とはほとんど関係がなさそうです.
確かに,いい1枚板は2枚板より得にくい,ということはあるでしょうけれど,
それは楽器の価値には影響しません.
それに,1枚板よりも2枚板のほうが歪みが少ない,修理が容易等のよさもあり,
どちらがいい,とは一概には言えません.

時々,「裏板が1枚板なので稀少品です」という宣伝文句を見ますが,
あまり当てになさらないほうがいいと思います.

いい音の出る,いい作りの楽器は,モデルや裏板の外見とは関係なく,いい楽器と言えます.

本物のストラディバリやガルネリの市場価値は天井知らずですね.
今は少しガルネリの方が高いのでは?
といっても,一本一本全部違うので,一概にどちらが高いとは言えませんが.

これらの楽器の裏板は,美しいものもあればそうでないのもあり,
1枚板もあれば2枚板もあります.
裏板がどちらか,が問題になることはなく,それよりも,
健康状態や,オリジナルのニスの状態,音の方がはるかに重要なポイントです.
これらの銘器の場合,誰が使っていたかも値段に大きく影響します.

投稿者:ヴァイオリンの歴史勉強中     投稿日時:2003/05/14 19:28  ---113.241.165

YEさん、ありがとうございます。
実は僕のヴァイオリンは2枚板ストラディヴァリモデルです。
そこで、いろいろヴァイオリンのことを調べていると
そのよう記述があったので不安になったのです。
一応、量産モノではなく手工品(親方の作品)にこだわったつもりです。

>今は少しガルネリの方が高いのでは?
ストラディの方が上かと思っていたので意外です^^;

>健康状態や,オリジナルのニスの状態,音が重要
これは、説明していただくと納得です。が・・・↓

>銘器の場合,誰が使っていたかも値段に大きく影響します
ここが面白いとこですよね、いわゆる「出所」とか「いわく」
「愛称」なんかを調べているとドラマがあっておもしろいです。
今は「出所」「いわく」「愛称」を本で調べているところなのですが、
それが、値段に大きく影響するとは思ってもみませんでした。

投稿者:YE     投稿日時:2003/05/14 20:56  ---158.124.208

>ストラディの方が上かと思っていたので意外です^^;
実際、どちらも高過ぎて、悲しいかな,私にとってはどちらも差がありません.(^_^;;;
先日,Stradivari を弾く機会がありました.
確かにいい音でしたが,音と比較しても高過ぎる,と言う印象を受けました.

>今は「出所」「いわく」「愛称」を本で調べているところなのですが、
>それが、値段に大きく影響するとは思ってもみませんでした。
結局,Stradivari や Guarneri が高いのは,音や健康状態から推察される楽器本来の価値に,
骨董的な意味でのプレミアムがどんどん加算されていくからでしょうね.
同じ楽器でも,「オイストラフの愛器」とか「ハイフェッツが愛奏」というと,
ヴァイオリンをたしなむ者としては心が揺らめきますね.

投稿者:オークショニア     投稿日時:2003/05/14 22:29  ---167.153.71

>「裏板が1枚板なので稀少品です」という宣伝文句を見ますが,
>あまり当てになさらないほうがいいと思います.

おそらくヴァイオリンの歴史勉強中さんは某オークションを見られたのでしょう。
YEさん同様、そんな説明文は当てにしなくていいと思います。
だいたい音の聴こえないオークションで音について語ってみたり、
自分の出品しているヴァイオリンのモデルの値打ちを上げようと
言葉巧みに表現していてもヴァイオリンは楽器なので音重視でいいと思います。
音に関しても個人の趣味嗜好はさまざまですから・・・
モデルや裏板で価格やランクが決まるのなら誰も苦労しないでしょう。

某オークションでの注意(楽器の場合)

1.音について必要以上に語るのは怪しい。
2.モデル、裏板でランクを語るのは怪しい。
3.ラベルの情報を明記していないのは怪しい。
4.写真がピンボケしているのは怪しい。
5.他の人の出品物を中傷する説明文は怪しい。

それでもオークションには魅力があります。それは楽器店で買うよりも
安く買えるということです。しかし、楽器店で買うよりリスクは高いです。
ガルネリ<−>ストラド、1枚板<−>2枚板と同じように
オークション&通販<−>楽器店も個々にメリットとデメリットがあります。

投稿者:弦一郎     投稿日時:2003/05/14 23:38  ---108.184.205

色々意見はありますが、現実として、市場に出回っている数では、2枚板ストラディヴァリ>1枚板ストラディヴァリ>2枚板グァルネリ>1枚板グァルネリでしょう。従って、希少価値という観点から、市場価格は、2枚板ストラディヴァリ<1枚板ストラディヴァリ<2枚板グァルネリ<1枚板グァルネリということになるのかもしれません。しかし、経験的に音という観点からは、全く関係ない様に思います。

どんな音の楽器が良い音の楽器なのかと言うのも、多分に恣意的なものがあります。奏者の好みに左右されるからです。健康でしっかり調整されているものであれば、どんな楽器でもまずまずの音が出ますし、しっかりした造りの楽器であれば、機能的にも一定の要件は満足されます。値段の高そうな楽器の様に聴かせる弾き方もある様に思います。

楽器の価値は、奏者が演奏する為の道具という観点は、2の次だと思います。

投稿者:ヴァイオリンの歴史勉強中     投稿日時:2003/05/15 15:29  ---113.241.165

音以外の楽器の価値の判断について作る側の立場で考えた場合、
少しでも高く売れる楽器を作った方がいいと思ってしまいます。

希少価値を見た場合、
2枚板ストラディヴァリ<1枚板ストラディヴァリ<2枚板グァルネリ<1枚板グァルネリ
なのであれば、製作者はみんな1枚板グァルネリを作るのではないですか?

ですが実際は現状の市場に出回っている数で見ると
2枚板ストラディヴァリ>1枚板ストラディヴァリ>2枚板グァルネリ>1枚板グァルネリ
なので、市場のニーズは2枚板ストラディヴァリだから
製作者側はよく売れる方を作っているのではないでしょうか?

ものの見方が工業製品的な見方でヴァイオリンに失礼かも知れませんが、
製作者が価値の低いもの、売れないものを作るとは思えないので・・・

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/05/16 13:03  ---205.147.110

希少価値の観点から言うとおっしゃるとおりですが、実際は違うと思います。

2枚板より1枚板の方が単純に材料が取れにくいという事情があります。
また、ストラドモデルがガルネリモデルより多いのは、最初に教わる型がストラドモデルが多いためと思われます。また量産品などもストラドモデルが圧倒的に多いです。

楽器の良し悪しはそれらの事とはやはり関係なく、2枚板ストラディヴァリでも素晴らしい楽器もあり、そうでない楽器もあるし、1枚板グァルネリでも同じです。

楽器の良し悪しはやはりその楽器の持っている本質的な所(作り、材料、状態、音)などで決定する事が多いと思います。それでは!

投稿者:弦喜     投稿日時:2003/05/17 12:08  ---115.113.84

一般には、ベースとなるモデル(ストラディやグァルネリ)や、一枚板・二枚板は、好みの問題であり、どちらがよい、価値があるということは言えません。ただ、某オークションで時々見かける楽器(多分その説明を見て疑問に思われたのだと思いますが)の場合、メーカー(工房)側が商売上の理由で、標準モデル(2枚板のストラディヴァリタイプ)と特別モデル(一枚板、グァルネリモデル)を区別し、違うグレードのものとして異なる価格で出荷・販売しています。バーズアイのものなどはさらに高値付けされています。同じく入門用楽器などで有名なK.H社のラインナップをみても、2枚板のものと1枚板のものは区別されて品番がつけられています。ヴァイオリンの場合、楽器であるとともに工芸品的な要素を持ちますので、見た目の美観を重視する人が多く、1枚板は板取りの関係できれいな虎杢のものが2枚板に比べて入手しにくい事(稀少価値)と、また他の人があまり持ってないものを持ちたい、あるいは一枚板の方をより美しく感じるという人がある程度いる事から、楽器を量産しているメーカーとして稀少な方にできるだけ高く値付けをするという作戦は理解できます。木材料の原価レベルで、同じような美しさに見える虎杢の裏板のための楓材が、1枚板と2枚板でどう違うかは、知りたいですね。また、例えばイタリアの名の知れた製作者に、通常作っている基本的なモデルではないモデルでの製作を依頼したとき、楽器の値段が標準的なものより高くなるかどうかについても、興味があるところです。まあそのようなレベルの製作者の場合、1枚板、2枚板で値段を変えるようなことはしないでしょうが...

投稿者:オークショニア     投稿日時:2003/05/17 23:09  ---167.153.71

原価や定価が同じぐらいのヴァイオリンなら
Cクラスの材料の1枚板=Bクラスの材料の2枚板
と考えていいのではないでしょうか?問題なのは、
Cクラスの材料の1枚板モデルをBクラスの材料の2枚板モデルより上位と
言い切ってしまうことにあると思います。

投稿者:YE     投稿日時:2003/05/18 03:24  ---10.21.63

何回も失礼します.

前にも書きましたように,1枚板の希少性はあります.
それが価格に反映することもありますが,
楽器の値段の殆どは,それがマスターメイドであれば特に,
手間賃や技術料になります.

ですから,楽器の価格に対する,原価の占める割合は,
高い楽器であればあるほど小さくなりますし,
原価は殆ど無視できるくらいになります.

逆に,分業で作られる工房製,量産品になるに従い,値段は安くなりますし,
その分,原価の占める割合は大きくなります.
その場合,1枚板の楽器の価格の方が,2枚板のものより高くなる
ことはあるでしょう.

しかし,それはあくまで量産品や上記の工房製の場合で,
マスターメイドの楽器,つまり,それなりの値段の楽器の場合は,
1枚板や2枚板の問題が値段に直接影響することはないでしょう.

もちろん,マスターメイドでも,いい材料を使い,またそれが製作者の
会心のできだった場合,値段は高くなりますが,
それは,モデルが何か,や,どのような材料を使ったか,のみで高くなるということではなく,
製作者が満足するような出来(材料だけではなく,細工や音も含めた総合的な出来)で,
なおかつ市場がその価値を認めたから高くなるのであって,
始めに材料ありきやモデルありきではない,ということです.

つまり,作り終わった後の総合評価で楽器は価値が決まるので,
作る前の段階で価値の決まる楽器はありません.

それに,どんなにそっくりな材質を使って,そっくりに仕上げても,
全く違う個性を持つのが,ヴァイオリンという楽器の面白い所なので,
1枚板と2枚板,ストラディバリモデルとガルネリモデル,という比較自体が,
規格の決まった量産品に対する考え方なのではないでしょうか.

Q:楽器
投稿者:くみこ     投稿日時:2003/05/17 22:04  ---19.244.171

私はヴィオラをもっているのですが、製作者、生産国名(?)がわかりません。調べ方など、あるのなら知りたいのですが。。。教えていただけますか?

投稿者:オークショニア     投稿日時:2003/05/17 23:11  ---167.153.71

まずは、ヤッホーやググルでラベルに書いてある文字を
1単語づつ増やしながら検索するといいですよ

Q:イタリアのバイオリン
投稿者:サンタクララ     投稿日時:2003/05/14 13:02  ---66.165.184

私はアメリカに在住している者ですが、最近見つけたバイオリンについてご意見をうかがいたくメールを差し上げます。行きつけの楽器屋さんはイタリアに定期的に買い付けに言っている方なのですが、その店で比較的手頃な値段でいい音色のするバイオリンを2つ見つけました。それぞれ下のようなラベルが付いております。

Vistoli Luigi
Fece in Lugo 1919

Enrico D'argenio
Luitaio Archttaio
Fecit in Pesaro anno 1994

上の方はロマーニャ地方の制作者の Luigi だと思うのですが、1919年という制作年が気になります。はたしてそんなに早くから制作を始めていたのか、わからないからです。この人の詳しい来歴をご存じでしょうか?

また下の方は、楽器屋さんは力のある作者だとおっしゃるのですが、よくわかりません。この方のバイオリンについても、ご教示いただければ有り難いと思います。それぞれ市場ではどの程度のお値段で取引されているのかも、お教え頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/05/15 11:52  ---205.147.110

いらっしゃいませ、

資料より抜粋いたします。
Vistoli Luigi 1890年Lugo生まれ。ベニスで働く。ニスの特徴はイエローとディープオレンジの間のものが多い。ストラド、ガルネリ、アマティーモデルを作成。ストラドモデルが多い。Borghi Pietroの弟子。
モダン製作者の3段階の2つ星の製作者です。

Enrico D'argenio ですが、資料で見つけることは出来ませんでしたが、過去に店主がこの楽器を見た記憶があると言っておりましたが、よく憶えていないとの事でした。すいません。それでは!

投稿者:サンタクララ     投稿日時:2003/05/15 13:08  ---66.165.186

早速ご返事いただいてありがとうございます!Luigi さんの若い頃の作品だったのですね。率直にご相談できる方がいて本当に助かりました。帰国しましたら、よろしくお願いいたします!!

それでは。

Q:オススメのハードケースを教えてください
投稿者:スナフキン     投稿日時:2003/05/13 19:33  ---196.144.131

こんにちは。いつも楽しく見させてもらっています。

現在チェロのハードケースの購入を検討しているのですが、
いろいろなメーカーや種類があってどれにしようか迷っています。
楽器を購入して9ヶ月になりますが、持ち運ぶことが多いので、ソフトケースではいろいろと傷がつきやすく、楽器が心配です。(特に電車!)

持ち運びが多いので出来るだけ軽いものが良いのですが、かなり軽くてオススメといわれたケースは20万円程する、とききました。
今後も長く使用するので良いものを買いたいとは思うのですが、予算的には10万円程で収めたい、と思っています。みなさんはどんなハードケースを使用されていますか?また10万円前後で軽くて持ちやすいオススメのハードケースがあればぜひ教えてください!お願いします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/05/14 12:13  ---205.147.110

いらっしゃいませ、

この価格帯で軽量ハードケースのお勧めはG○○A ID○Aです。
伏字が解らなかったらメールをいただければちゃんとお知らせします。
それでは!

投稿者:3/4 チェロ太郎     投稿日時:2003/05/15 00:06  ---179.58.46

スナさん、こんばんは。
ボクも、チェロケースには興味があります。
確かに、軽くて丈夫なものほど高価で、スマートさで有名なア○○ドなどは、軽く30万円を越えてしまいます。(その代わり、重量は2キロ台ですが)

10万円以下という事だと、意外といいのが、HISCOXのケース。重量は5.5キロですが、しっかりしていて、黒色のものなら、定価で¥55,000です。

あと、今、目をつけているのが、イ○ス○マ○というメーカーのファイバー製品。
4.6キロぐらいで、10万よりも安く、仕上がりもよさそうなので、近々買おうと思っています。

店員さんオススメのG○○A ID○Aは、やはりチェリストの憧れですね!
さらに、L○G○Tは軽いし、さらに軽い3キロ台のものもあると聞きます。

宝くじが当たったら、すぐに買痛いと思います(笑)

投稿者:マーサ     投稿日時:2003/05/15 12:47  ---218.180.127

最近、ハードケースを購入したものです。

GE○A社の「ID○A」と「ID○A L○G○T」を迷って、どちらも同じ色のものを取り寄せてもらい、店で比較させていただきました。

カタログやホームページではかなり重さが違うように書かれていたのですが、実際に量ってみると、わずか500gの違いで、楽器を入れて背負ってみるとほとんど重さの違いが分からないくらいでした。

子供が使うということ(500gで10万円の差は贅沢かなということ)と、内装の色が「ID○A」の方がすてきだったので、結局「ID○A」の方を購入させていただいたのですが、実際使ってみるとかなりいいです。

このように、カタログに書かれている数値と実際の製品にはかなり違いがあることもありますので、もし可能であれば、購入予定の店で複数取り寄せてもらうか、品ぞろえの多い店で、実際に楽器を入れて背負ってみることをお薦めします。

Q:バイオリンの顎にあてる布はどれがよいのでしょうか?
投稿者:ぼこ     投稿日時:2003/05/13 20:03  ---209.68.3

楽器自体のことではないのですが、教えてください。
自分は、40年来顎あてのところに何も当てずに弾いてきたのですが、最近太ってきたせいか、ちょっとしたことですぐに汗をかき、顎あてからずれて、弾きづらくなること多くなりました。また新しい楽器にしたせいか、自分の汗が楽器に飛び散り痕が残るようで余計気になります。

そこで質問なんですが、みなさんは顎あてに何の布を当てているのでしょうか。
ハンカチだと、薄いので四つ折にして使うと少しずれる気がしますし、二つ折りではあんまり汗を吸い取らないですぐにべとべとになります。(減量したらといわれそうですが)

他に、どんな素材の布を使っているのでしょうか。ハンカチ以外にもよいものがあるのでしょうか。
一度タオル地のものを使ったら、普段はできないバイオリンダコが首にできてしまいました。
40年来使ったことがない人は使わない方がいいのでしょうか?
みなさん教えてください。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/05/14 12:30  ---205.147.110

いらっしゃいませ、

あごにあてる布ですが、やはりハンカチが一般的ですね。それで小さいとなると大きめのハンカチ、例えばバンダナのようなものではどうでしょうか?
他にもっといいものがございましたらぜひともご投稿ください。

それでは!

投稿者:AS     投稿日時:2003/05/14 22:39  ---119.77.250

こんにちは,

本題と関係ないかもしれませんが,以前,楽器店で「音が良くなる布」というのを紹介されてびっくりしました.ハンカチの代わりに顎当てに置くと,ノイズの少ない音になるというものです.

ちょっと信じられませんでしたが,ブラインドテストをしたら確かに違いがあると言っておられました.少し厚手のサポータに使われている布のような質感でした.

済みません,商品名は聞き忘れました.

投稿者:ぼこ     投稿日時:2003/05/15 12:28  ---26.204.227

ストラッドさま、ASさま ありがとうございました。

やはりハンカチが一般的なんでしょうか。木綿地など素材もいろいろ試してみようと思っています。
「音が良くなる布」のいうのもはじめて聞きました。楽器屋によったら探してみようかと思っています。