Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:バイオリンの日常の管理について教えてください
投稿者:blue     投稿日時:2003/07/10 23:53  ---98.236.144

初めて投稿します、今日パソコンでここを見つけました、時間を忘れて最後まで読ませて頂きました。初心者の質問にも丁寧に答えてくださる方ばかりで感心してしまいました。若い頃からピアノとバイオリンはとても好きでした(但し聞く方ですが)。
中年になってバイオリンを始めたのはいいのですが、なにぶん初心者、加えて独学の哀しさ、分からない事ばかりで参ってしまいます、とはいえ、練習は楽しんでいますが。
前置きが長くなりました、 今日練習の後、楽器を拭いていて、エンドピンが少し上向きに反っているのに気がつきました最初は真っ直ぐだった様に思うのですが。弦の張力に負けているのでしょうか。毎日練習するのなら、弦を緩める必要はないと楽器屋さんに聞いたのですが、教えてください





 

投稿者:かめ     投稿日時:2003/07/11 05:00  ---196.104.75

>エンドピンが少し上向きに反っているのに気がつきました。最初は真っ直ぐだった様に
>思うのですが。弦の張力に負けているのでしょうか。

良心的に作られた楽器ならば、エンドピンはまっすぐよりはやや下向きに入れられて
います。もちろん、弦の張力に対抗するためです。
イタリア新作の楽器でも、よく見るとエンドピンを上向きに付けている楽器が
あります。エンドピンの向きだけで楽器の製作精度を判断するわけにはいきませんが、
このような楽器を購入する場合、エンドピンを埋め直したほうが後々のことを考えると
良いでしょう。

角度がおかしいのはエンドピンの向きだけですか?最初まっすぐだった物が曲がって
きたと言うことは、駒がしなってしまっている、ネックが落ちているなど十分考えら
れるのですが。いちど、職人の元で見て貰った方が良いと思います。

>毎日練習するのなら、弦を緩める必要はないと楽器屋さんに聞いたのですが、
>教えてください

これはその通りだと思います。長期間弾かないときや、一日の中で温度・湿度が大幅に
変わるような環境ならば半音ほど落とした方が良いと思います。

Q:P.Audinot
投稿者:anton     投稿日時:2003/07/07 10:12  ---159.238.217

こんにちは.いつも楽しく勉強させて頂いてます.
P.Audinot という作者の弓についてなにかご存知でしたら教えて下さい.値段的なことももしわかればお願い致します.

投稿者:rio     投稿日時:2003/07/07 11:04  ---12.69.103

antonさんこんにちわ

頭の頭文字は忘れましたが、今年の3月にVnの弓を選ぶときに、フランス製のAudinotという弓も候補として使ったことがあるのでご参考になればとおもい、書きます。
試したのはペカットタイプのVnの丸弓でした。
私の楽器の相性は、音色の厚い(しっとりとした重厚な音を出しやすい)良い弓でしたが、それ以上に相性の良い弓があったので、別の作家の弓になりました。

値段は、値引き後で80万〜90万ぐらいだったと思います。
弓の値段、特に工業製品ではない手作り弓は、その作りによって値段がまちまちなのであまりご参考にならないと思いますが…

ではでは

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/07/07 15:48  ---107.96.106

いらっしゃいませ、資料を調べてみました。

Audinotのファミリーは多く当店の資料だけでも16人の名前が列記してありました。
その中でPの頭文字が付くのは(Louis Paul 1898年生まれ Victorの息子)と
(Pierre 1893年生まれ Victorの息子)とありました。資料には生まれた年とVictorの息子とのみ書かれているので詳しい情報はわかりませんでした。それでは!

投稿者:anton     投稿日時:2003/07/07 23:57  ---164.91.168

rioさん、ストラッド店員さん、ありがとうございました。大変参考になりました。

投稿者:rio     投稿日時:2003/07/11 00:22  ---132.221.208

追加情報です。LE CANUの本を見ていたら
現代の製作家で
Pascal Audinotさん1957年12月14日生
がいました
刻印は、「P.AUDINOT A PARIS」だそうです
値段などはわかりませんでした

Q:刻印の無い弓
投稿者:viola     投稿日時:2003/07/08 16:34  ---7.203.48

いつも、勉強させていただいております。ありがとうございます。

時々刻印の無い弓を見るのですが何故刻印を打たないのでしょう。
その場合作者を特定することは可能なのでしょうか。
逆に、弓の作者は刻印だけで判断できるのでしょうか。

投稿者:かめ     投稿日時:2003/07/09 06:37  ---196.104.75

オールドの弓の場合、刻印を打つ習慣がなかったことが考えられます。
そこまで古い弓でない場合、たとえばどこかの商社などが自家ブランドで
販売するために製作段階で刻印を打たないように指定している場合も多いようです。
実際に、製作者の名前でなく、店の名前の刻印が入った弓も多くあります。

最近の弓で刻印を打たない場合は、質があまり良くない場合が多いようです。
工場で大量生産されたり、アマチュアが製作していたり。
あと、某オークションなどで販売されている弓の中には、中国などで大量に生産され
刻印のないまま日本やドイツなどに輸出され、別メーカーの名前で刻印を打つ前の
段階の弓があったりしますよね。

>逆に、弓の作者は刻印だけで判断できるのでしょうか。

これは、楽器本体と同じで、ほとんど判断材料にはなりません。
楽器本体も弓についても、ラベルを当てにしては良い買い物はできないと思います。
実際に、ペカットやサルトリー、ボアランなどの刻印のある偽物は大量に存在します。

投稿者:viola     投稿日時:2003/07/09 12:25  ---7.203.62

かめさん、ありがとうございます。

弓の刻印も結局楽器のラベルと同じなんですね。
あっても信用できないし、なくてもいいものがあるということでしょうか。
よくためし弾きしてよしあしを判定する以外に道は無いということですね。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/07/09 12:55  ---107.96.106

かめさんいつも丁寧なお答えありがとうございます。

スタンプを最初に打ったのはイギリスのドットが最初であると言われています。1850年以前はスタンプの打たれている弓はないと言われています。それ以降もスタンプを打たない名工はたくさん存在いたしました。
また使用している間に磨り減って見えなくなってしまうケースもあります。

スタンプで簡単に製作国を見極める方法があります、フランスは弓の毛を上にした状態で読めるようになっていますが、ドイツの弓は反対に刻印されています。イギリスは両方あります。(製作者まではわかりませんが)それでは!

投稿者:rio     投稿日時:2003/07/10 19:19  ---12.69.103

弓の製作国の見分け方は、ストラッド店員さんの書かれている見分け方が一般的ですが、ごくまれに最近のフランス製の中には、ドイツ式に刻印が入っているものもありますので、製作国が気になる方は、お店の方に確認をした方がよろしいかと思います。

私のVnの弓は、フランス製ですがドイツ式に刻印が入っています。(その製作家はLe Canuが出版している弓製作家紹介の本にも載っており、一緒に掲載されている弓の写真でも刻印がドイツ式になっていますので間違いないと思います)

Q:初歩的な質問ですいません。。
投稿者:さくら     投稿日時:2003/07/09 18:43  ---224.21.173

こんにちは。。はじめてバイオリンを手にしました。がっ!!
まつやにの塗り方がまったくわかりません^^;
プラスチックのように硬いし、布につつまれているのはいいのですが
どうぬったらいいか・・・・松脂をライターであぶってとかしてから
使うのかと考えやってみましたがどうも・・弦にくっついてしまい
うまくつかないし。。誰か教えてください。。買ったはいいのですが
今だに使えてませ〜ん!!!!!!!!

投稿者:りょうじ     投稿日時:2003/07/09 22:24  ---15.27.224

たぶんライターで溶かすのはまずいと思います。
松脂の表面がざらざらになれば弓の毛にのりやすいので、
松脂を荒いサンドペーパーなどでこすってから、弓にこすればいいと思います。

投稿者:かめ     投稿日時:2003/07/10 07:36  ---196.104.75

初めて手にされたと言うことなので・・・こういう方法はいかがでしょうか

1.利き手に松ヤニを持つ
2.もう片方の手で弓の毛を上にして持つ(弓の毛はある程度張っておいてください)
3.松ヤニを毛の上で往復させる(最初はやや強めに往復させると、やがて摩擦音が
  聞こえてきます)
4.毛を少し指で触ってみて、指に白い粉が付くようであればOK

確かに新品の松ヤニは少し付きにくい時があります。また、松ヤニによっても固さが
色々ありますので、固い松ヤニの場合付きにくいことも考えられるでしょう。

固いから良い、悪いわけではありませんから、ご心配なく。好みや季節によって
固さの違う松ヤニを使い分ける場合もありますから。

慣れてくれば、弓を右手に通常通りに持ち、松ヤニを左手に持って松ヤニの上で
ボーイングをするように松ヤニを付けます。(この方が必要以上に松ヤニが付くことが
なくなります)

投稿者:さくら     投稿日時:2003/07/10 18:45  ---98.173.141

りょうじさんかめさんお返事ありがとうございました。。
勉強になってなんとかまず、松脂の塗り方からはじめられそうです(笑)
まずやってみます。。挑戦挑戦・・・

Q:チェロの駒の違いについて
投稿者:あーくん     投稿日時:2003/07/09 12:28  ---249.200.11

みなさま、こんにちは。バイオリン弾き&チェロ初心者のあーくんと申します。
久しぶりに質問させていただきたいことがありますので、どうかご教示ください。

昨日のチェロのレッスンの際、先生のオールドと30年くらい前のドイツ製と僕の中国製の
定価60万円なりの楽器を弾きました。
やっとバッハ無伴奏1番プレリュードができるようになりまして、もう楽しくて仕方ない
状態です!
別に今の自分の技術で自分の楽器に不満はないのですが(なかなかいいです、イーストマン
(905M)は!)、他の楽器に比べて、A線とD線の角度が、G線とC線の角度よりも、
けっこう急です(つまり駒の上部のカーブがA線側が急だということ)。
もちろん、バイオリンにしても同じで、E線側のカーブの方がG線側のカーブよりも
急ですし、また、僕も複数の楽器を使っていますが、複数の楽器とも角度は微妙に違います。
その差は技術で補える程度のものなので、これまであまり気にすることもなく、それぞれを
そのまま使っています。

しかし、チェロについては、昨日他の楽器を弾いたら、移弦や重音がかなり容易なのです。
先生も、「けっこうA線の角度がきついので少し違和感があるわ」などとおっしゃいました。
僕も、もう少し角度をゆるくした方がいいのではと思いつつ、これでだいぶん慣れてきた
こともあって、果たしてどうなのか・・・と思っております。ちなみに、僕の楽器の駒
はDESPIAUのベルギー駒で、他の2台はフランス駒です。
そこで、

1 ベルギー駒は、フランス駒よりも一般的にA線側の角度が急なのでしょうか?
 (本体のメーカーがわざわざこのように加工させたとは思えないので)

2 角度が緩やかな方が簡単に感じたのなら、今のうちにベルギー駒で角度をゆるくしてもら
 うか、フランス駒に変更した方がいいでしょうか?

すみませんが、ご教示くださいますようよろしくお願いいたします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/07/09 14:42  ---107.96.106

いらっしゃいませ、

1 ベルギー駒は、フランス駒よりも一般的にA線側の角度が急なのでしょうか?
一般的にこれは関係ないと思います。駒のアーチングはベルギー駒、フランス駒に関係なく指板との関係などで決められます。

2のご質問ですが、奏者によっては高めが好きな方や低めが好きな方など様々で、駒を切るときに指定される方もおります。
いずれにしろアーチングを緩めにするのであれは(C線側を削って緩くするといろいろ問題が出てくると思いますので)、駒の交換が必要となりますので、その際にどちらかの駒を選択する必要があると思います。それでは!

投稿者:かめ     投稿日時:2003/07/09 21:37  ---196.104.75

905M、実はうちのサブのチェロとして持っていますが、見たところやはり同じ
傾向がありました。(最近、まったくさわっていないので里子に出そうかと
思っているところですが)
メーカーの作り方の特徴なのではないでしょうか。一度調整に出したときに指板交換を
勧められましたが、あくまでもサブの楽器であるし、そこまでのお金をかけるつもりが
なかったので、そのままにしてありました。

ちなみに、メインの楽器にはベルギー駒を使っていますが、予備駒としてフレンチ駒も
製作してあります。その二つを比べて見ても、駒の角度に関してはまったく同じです。

投稿者:あーくん     投稿日時:2003/07/10 13:01  ---249.200.11

ストラッド様、かめ様、お答えいただきましてありがとうございました。

そうですよね、考えてみると、ベルギー駒だからカーブが急で・・・みたいなことは
ないでしょうね。その楽器本体の形状(特に指板との関係など)や好みに合わせて
カーブはいろいろなパターンがありうるはずですから。

僕自身は、今は別段、指板等の交換をしてまで交換する必要性は感じておりませんので
そのまま使ってみて、また思うところあれば、交換あるいは更に次の楽器への
進んで行きたいと思っています。
この905Mも、なかなか上品な音がするし、作りも値段の割にはかなりいいと
思っているのですが(先生のお気に入りです!駒の件以外は)、やはり経年効果の
楽器っていいですよね〜。
バイオリンもそうですが、特にチェロのような、よりまろやかな音色を楽しめる楽器
であればこそ、100年程度の経年効果のある楽器がほしいです!いいな〜。
100万円程度でもけっこう古いチェロを何度か見たことがありますが、
いろいろと試してみます。半手工製レベルでもいいし。

バイオリンよりハマリそっ!

ありがとうございました。

Q:チェロの割れについて
投稿者:えみ     投稿日時:2003/07/10 08:34  ---1.200.190

初めて書かせていただきます。
先日チェロを購入したのですが、裏側の板にヒビが入ってるみたいで、
内側から補修みたいに小さい板でいくつも補修されていました。
買うときにヒビみたいなとこの質問をしたらお店の方はニスの関係だから
大丈夫って言ってたんですけど、家に帰ってよくみたら中が補修されてたので
割れてたのかなぁ〜って思うんですけど。
1900年ものの140万円のドイツ製のチェロです。
古いものになると補修されてるものなのでしょうか?
あと、ヒビが入っているところが裏板の真ん中より3cmくらい左側なんですけど
大丈夫なんでしょうか?
何もわからないのでおしえてください。

投稿者:かめ     投稿日時:2003/07/10 10:29  ---196.104.75

>古いものになると補修されてるものなのでしょうか?

チェロは楽器も大きいので、古い物になると補修されている楽器も多くあります。

>内側から補修みたいに小さい板でいくつも補修されていました。

この点に関しては、きちんと裏から補強してあるようなので、良心的な修理を
してあるようですね。

>あと、ヒビが入っているところが裏板の真ん中より3cmくらい左側なんですけど

問題はこの部分です。場所からしてちょうど魂柱の部分あたりだと思うのですが、
魂柱部分に割れが生じると音にも影響するので、業者などは一番嫌いますね。

どのようなルートで楽器を購入されたのかわかりませんが、一度きちんとした職人に
楽器をチェックして貰った方が良いかも知れません。

Q:Neuner & Hornsteinerという製作者について
投稿者:ホワイティ     投稿日時:2003/07/09 01:38  ---214.180.43

こんにちは。初めて質問させていただきます。
Neuner & Hornsteinerという製作者(ドイツ?)について調べています。何か情報をお持ちでしたら教えていただけませんか?また、この製作者のチェロはだいたいおいくら位するものなのでしょうか?
どうぞよろしくお願いいたします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/07/09 12:29  ---107.96.106

いらっしゃいませ、
英文の資料にございますので簡単に訳して見ます。

Neuner一族でももっとも評価の高いのはLudwigです。1840年ミッテンワールド生まれ。
自身チェロの演奏家でもあった。
父親のジョンに弟子入りする。ベルリンで1867年にお店を開くが1883年に閉める。その原因は父と兄の死でその後父と兄のブランドであったNeuner & Hornsteinerのブランド?(会社名?)を引き継ぐ。かなり手広く商売を拡大した。王家にも重宝された。
晩年はイタリアのクレモナのニスを密かに研究し、オールドイタリアンのコピー作りを一生懸命行った。弓も製作した。
彼の弟子は非常に多く、200人を超える弟子が、各地に渡り彼のコピーを製作した。弟子の中には非常に優れた人も多かった。

とあります(約が下手ですいません)。客観的な小売相場ですが、ドイツの資料でヴァイオリンで150〜300とありますのでチェロだと約倍あたりだと想像できます。それでは!

Q:弓の毛の産出国による違い
投稿者:Geertz     投稿日時:2003/07/07 13:24  ---221.18.2

よく楽器屋さんで毛替えにいくつかのグレードを設けているのを見かけます。
中国産、モンゴル産、日本産、イタリア産とあり、一番高いのはイタリアの白馬のもののようです。
産出国による毛の品質の違い、そして白馬とその他の馬の毛は値段の違いほど演奏のための個性が違うものなのでしょうか?僕は中国産、日本産、白馬(どこの国かは不明)と試しましたが、違いを感じたのは職人の腕前で、毛の性質ではないと思うのですが・・(同条件の下に比較をしたわけではないのでそう思うだけですが)。
皆さん、どう思われますか?

投稿者:かめ     投稿日時:2003/07/07 23:15  ---196.104.75

産出国、というよりも、毛の太さの違いで使い分けることがあります。
たとえば、私の場合、こっちの弓にはこの毛で、もう一方の弓には別の毛という
指定をしています。

具体的には、非常に音質の良い弓(オールド)には、細い毛を使いますが、
音量の出る、張りの強い弓(新作)にはやや太めの伸びにくい毛を使います。

イタリア産の馬の毛が一番細かったように思います。逆に、カナダ産などは
やや太い傾向にあります。モンゴル産は一般的、中国産は色々混じっていて
使える毛とそうでない毛を選別するのが大変、そして使えない毛がかなりの
割合であるそうです。日本産は、問屋に入荷する段階ですでに選別は終わっ
ていますが、絶対量が少ないのが難点だという話を聞いたことがあります。

投稿者:Geertz     投稿日時:2003/07/08 22:01  ---221.18.2

かめさん、ありがとうございます。
今度毛替えするときは教えていただいたことを意識してみようと思います。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/07/09 11:55  ---107.96.106

弓毛ですね。現在は、モンゴル産とカナダ産が主流ですね。
カナダ産は音量重視、モンゴル産は音質重視という感じですが、同じ産地でも上質なものとそうでないものがございますので注意が必要です。
馬の毛は昔ほど取れなくなっていますので、なかなか全ての産地の毛をそろえるのは難しいのが現状です。

職人さんの腕が同じであれば違いは上級者であればあるほどわかると思います。それでは!

Q:弓の張替え時期について
投稿者:高橋俊介     投稿日時:2003/07/06 21:54  ---102.25.14

弓の張替え時期について質問させてください。
僕の使っているビオラ弓は、ザイフェルトという、今では珍しい角弓です。
学生時代は1年使ってもあまり痛む事がなかったのですが、今は
2〜3ヶ月に一度弓を張り替えています。
弓にも耐久力があるのかな?なんて思いながら使っていますが、弾き方が
悪いから毛の磨耗が早まるということがあるのでしょうか?
また弓にも楽器と同じく寿命があるのですか??
ちなみに、弦は2ヶ月に1度張り替えます。

投稿者:かめ     投稿日時:2003/07/06 22:03  ---196.104.75

>僕の使っているビオラ弓は、ザイフェルトという、今では珍しい角弓です。

角弓は今では珍しいんですか?
ちなみにかなり昔にザイフェルトの角弓のチェロ弓を使っていました。
それ以外にも角弓は結構使っています。
現在は丸弓ですが・・・。

でも、ビオラ弓のサブの物は角弓です。

で、本題ですが、弓の毛の耐久時間は200時間と言われています。
2〜3ヶ月に一度ならおかしくはないんじゃないでしょうか。

投稿者:たかはししゅんすけ     投稿日時:2003/07/06 23:03  ---102.25.14

かめさん、ありがとうございます。
角弓が珍しいというのは先入観だったみたいですね。すんません。
耐久時間200時間ぎりで使い切っているから弓が滑ったり、音が
かすれたりするものなんですかね?
僕の場合、ひどいときは1ヶ月で弓が滑ります。(5月の月末に毛替えをしたのに
すでに滑ってるし・・・)
よくプロの方で、演奏途中に毛が何本か抜けたりしているのを見ますが
あれは技術の上でそうなるのでしょうか?いつも不思議に見ているのですが・・

投稿者:かめ     投稿日時:2003/07/07 06:36  ---196.104.75

>耐久時間200時間ぎりで使い切っているから弓が滑ったり、音が
>かすれたりするものなんですかね?

いや、そうとは限らないでしょう。半年に一度の毛替えペースの人も結構いますし
一年以上毛替えしないで平気な人も多いですから。

ただ、今の季節に関して言えば、湿気が多く楽器のなりが悪くなるので、ついつい
松ヤニを多く付けすぎて、その結果弓が滑る感覚を覚える可能性があります。
その辺りも一度チェックして、松ヤニを付けすぎのようなら少し払い落としましょう。

>よくプロの方で、演奏途中に毛が何本か抜けたりしているのを見ますが
>あれは技術の上でそうなるのでしょうか?いつも不思議に見ているのですが・・

ソリスト(特にコンチェルトなどの)の場合、音量を出すためにどうしても弓の毛を
強く張ったり、弓の圧力が強かったりしますね。それと、音の立ち上がりを良く、
観客まで素早く聞こえる音を伝達させるために弓の初速が早かったりします。
その辺りの関係で毛が切れることも多いのではないでしょうか。

投稿者:たかはししゅんすけ     投稿日時:2003/07/07 15:06  ---102.25.26

なるほど。かめさんありがとうございます。
今日早速見てみますね。弓の具合を

投稿者:ヴィヨーム     投稿日時:2003/07/07 18:37  ---42.87.57

よくプロの方で、演奏途中に毛が何本か抜けたりしているのを見ますが
>あれは技術の上でそうなるのでしょうか?いつも不思議に見ているのですが・・
弓の毛は相当弾性がありますので、弓の毛を強く張ったくらいでそう簡単に切れるものではありません。毛が切れる原因の殆どは毛が潰れてしまったために起こるのです。アタックを出そうと弦に弓を強く当て過ぎると、その部分の毛が潰れて白く濁ってしまいます。多くはその部分から切れるのです。試しにそのようになってしまった毛を手で引っ張ってみてください。健康な毛なら引っ張ると相当伸びますが、潰れた毛はいとも簡単に白く濁った部分から切れてしまいます。

Q:Piero Ferraroni という製作家のことで・・・
投稿者:りょうじ     投稿日時:2003/07/04 21:27  ---15.27.224

クレモナのヴァイオリン製作家でPiero Ferraroni について調べています。モダン・イタリーらしいのですが、年代や師系などについて教えてください。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/07/07 12:43  ---107.96.106

いらっしゃいませ、

Piero Ferraroniですが、イタリア語の文献にありました。
1910年Venezia生まれ1991年Coemona,
その他イタリア語でよくわからないのですが、Digiuniという文字がありますので恐らくDigiuni Luigiの弟子など想像出来ます。それでは!

投稿者:りょうじ     投稿日時:2003/07/07 18:34  ---15.27.224

ご返事ありがとうございました。
楽器を買い換えようと思っていますが、百万程度の予算では、
なかなかぴたっとくる楽器に出会えません。気長に探そうと思っています。
なお、私は、ヴァイオリン歴2年+空白期間15年で、
去年の春から2週間に一度大人のヴァイオリン講座というものに
通っています。これからもよろしくお願いします。