Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:弓の手入れ
投稿者:路傍のバイオリン弾き     投稿日時:2003/07/22 21:20  ---5.21.227

このような掲示板があることに感謝しつつ、また、皆さんの高度かつ豊富な知識に感心しつつ拝見させて頂いております。さて質問ですが、私の弓はネジを緩めても素直に弓が緩んでくれません。ネジを緩めたあと少しネジごと押し込んでやらないと緩まないのです。買ったばかりのころはそんなことはなかったし、張替に出したあとは調子がいいのですが、恐らく手入れが必要なんだと思いますが、さて、ネジに油をさしていいものかな等々、どう手入れしていいのかがわかりません。先輩諸氏に弓の手入れの仕方を御教授願えれば幸いです。

投稿者:かめ     投稿日時:2003/07/22 21:47  ---196.104.75

弓のスライドと接する木の部分に固形石鹸や鑞を塗ったりすることが一般的ですね。
あとはフロッグと竿がくっつきすぎているためフロッグ側の小さなねじを半回転ほど
ゆるめてやったりします。

投稿者:路傍のバイオリン弾き     投稿日時:2003/07/22 22:35  ---5.19.56

かめさんさっそくありがとうございました。ネジではなくフロッグのすべりが原因なんですね。やってみます。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/07/23 11:40  ---107.96.106

今回のトラブルの件には関係ございませんが(恐らく原因はかめさんのいうとおりフロッグのすべりが原因だと思われます)
ネジと油の件で、この部分は単純なネジなので、さびなどで動きが悪くなることもございます。潤滑油などさしても構いません。それでは!

Q:Marco Nolliについて詳しい方
投稿者:美志摩     投稿日時:2003/07/16 10:37  ---159.99.198

Marco Nolliについて教えて頂けませんでしょうか?

 今年の春にでたムック誌の「サラサーテ」にFrancesco BissolottiやGio Batta Morassi
と並んで取り上げられていますが、彼のVn作品に対する評価は如何ほどのものなのでしょう?

 彼の1994年と2001年の作品を試奏してみました。 音量も響きも良い様に感じましたが、前者のニスは黄色であったのに対して後者は赤色でした。  作風の変わった理由
と作風が変わる前後の作品の評価についてご存知でしたら教えてください。

 これは一般的な質問ですが、製作者の技が成熟するのは何歳くらいからでしょう? 一概に
言えない事は承知しておりますが、大家の若いころの作品で習作めいたものを名前だけで
高く売る様な事は無いでしょうか?

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/07/16 14:43  ---107.96.106

いらっしゃいませ、

Marco Nolliさんですが、日本のインターネット上にたくさんのっていますので、ぜひ検索してください。ただこれだけお名前が出ていると(販売されていると)評価云々というのはこの掲示板では難しいですね。
現代イタリアコンテンポラリーの一流の製作者の中の一人と無難な答えしかお答えできません。すいません。
作風が変わる理由ですが、解りません。製作者には良くあることです。

>製作者の技が成熟するのは何歳くらいからでしょう?
これも非常に難しいですね、人によっては若い頃の方が良かったといのもありますし
ただ店主いわく、年を取ってからの作品の方が(目や手先などが衰えて)作りは多少雑になるが音はよくなる。(もちろん店主の個人的な意見ですが)ということを言っておりました。本人の努力も大事ですがやはり経験をつむということは非常に大事だと思います。

お答えとしては感覚的ですが40歳を超えると若手から卒業という感じがいたします。
それでは!

投稿者:あーくん     投稿日時:2003/07/17 12:16  ---249.200.11

こんにちは。

マルコノッリのバイオリン(97年)を持っています。
僕が毛を張り替えていただく職人さんがおっしゃっていたことによると、
彼は以前に(確かコントラバス)賞をとったのですが、その前は作りもイマイチで
評価もあまりよくなかったらしいのですが、それを機会に頭角をあらわしてきたそうです。
彼の製作意欲は極めて旺盛で、したがって多くの楽器が出回っておりますので、
個体差はけっこうあるのかもしれませんね(これは僕の推測です)。
今は確か数人の仲間とともにコントラバッシ・クレモネージの代表としても活動してます。
確か本人は管楽器の演奏家でもあったように記憶してます。

僕の楽器としては、数ある中でクレモナ新作としてはセコンド(価格が)なので、
毎日弾いているわけではなく、週に2度程度、少しの時間だけ楽しんでいて、
どちらかというと観賞用となっています。

作りは、僕の楽器はカンペキで、情熱的な赤のニスはイタリアの情熱を感じさせます。
木目もいやみがあるほど派手ではありませんが、とてもバランスのとれた、誰に
見せても納得される作品であると思っています。特にニスの美しさは、まったく
見飽きません。美しいの一言です。

音は、音量もかなりあり、とても「元気」です。透き通った艶やかな音は、まるで
いつまでも伸びつづけるように錯覚します。
あえて一つだけ言いますと、A線Cに少し違和感(ウルフの感じ)がなくはありません。
しかし、これは駒も含めてフルノーマルの状態で、特に調整をしていないからと思います。
観賞用を主目的としていますので、このままの状態にしておくと思います。

とにかく、(僕の楽器に関して言えば)流通価格に十分に見合ったすばらしい楽器
であると大満足しております。

投稿者:美志摩     投稿日時:2003/07/17 17:39  ---159.99.198

あーくんさん

 ご丁寧な解説有難うございました。  下記の説明ではコントラバスの賞を取ったのは94年ですから微妙なところかも知れませんね。

http://www.doublebass.it/liutai/nolli.htm

 2001年のものと比べると94年製のものの方が、製作されてから10年近く経っている分、引きやすく練れた音がします。  最初に書いた通り、音量も輝きもあります。 10数台引き比べた中から慎重に選択したいと思っています。

 おいくらで購入されたか伺いたいところですが、掲示板の「ご利用規約」に抵触するのでしょうか?

 有難うございました。  m(__)m

投稿者:あーくん     投稿日時:2003/07/18 10:13  ---249.200.11

こんにちは、美志摩さん。

僕は直売価格で購入しております。専門店での実売価格とは異なりますし、ある意味、
良心的なお店の支障ともなりかねませんので省略させてください。
ちなみに、楽器の調整代、保管代、輸送代、弦等の消耗品交換、危険負担等々を
考えますと、それなりの費用が実売価格に付加されますが、これは楽器の良識的かつ
健康的な取引のためには当然のことです。

彼の作品としては、個体差はありますが、130くらいから170万台くらいの「定価」を
よく見かけるように感じます。200万円の定価をつけたすばらしい作品を某有名店で
見たこともあります。
実売価格としては、100万円で買える作品も複数あると思いますが、これはあくまでも
個体差がありますし、彼の作品の中でもすばらしい部類はちょっと無理でしょう。
要は、その幅の中で、自分で個体差を見極めて判断するほかないでしょうね。

ちなみに、カキコの情報だけからすると、僕は94年を買うでしょう。やはり経年効果は
すばらしいものがあります。約10年経過している楽器と最近のピンピンの楽器とは
少しニュアンスが異なりますよね。すでにモダン等の楽器をもってらっしゃるので
あれば別の考えもあるかもしれませんけど。僕の97年モノも、最初は少し固い
イメージがありましたが、今では極めて音量も大きく、すばらしく音が伸びます。
本当によく鳴るようになりました。「濡れた」感じの艶のある音で、モダン・オールド
との違いを存分に楽しめます。また、早くも50年後が楽しみで仕方ありません!

「賞をとってから頭角」の話は、あまり神経質に考える必要などないと思います。
ちなみに、その職人さん(大阪)は日本においても有数のイタリア楽器の取扱いを
される人でもあって、巨匠連中とは顔なじみです。ノッリとも個人的に親交があります。
相当詳しい人なので、根拠のない話とは思いませんが、逆に、賞の前は駄作で、
賞をとってから名作を連発してるなどということは、あまり考えられませんから、
「そういう話があったんだ」という程度で、だからこそ、ノッリの作品の中でも見比べて
みればいいのではないでしょうか?

思いをそのままカキコしてみました。最高の選択をなさってくださいね。

投稿者:美志摩     投稿日時:2003/07/23 09:17  ---159.99.198

Nolli氏に直接メイルしてニスの違いについて伺ってみました。

 気さくな方の様で、即日ご返答をくださいました。  それによると、

「ニスには違いは無く、色が違うだけです。  自分としては黄色の方を好んで使います。 それはニスを透かして木目が良く見えるからです。  しかしながら、日本では演奏者が赤を好むので、そのように製作する事を依頼されたときにはその様にいたします。
 二つのうちから選ぶのであれば、良く鳴る方を選べば宜しいでしょう。」

 との事で至極まっとうなご返答をいただきました。 日本で見るクレモナの新作はほぼ例外なく赤いニスがかけてあるように思えますが、他国に出荷する場合はそうでは無いのかも知れませんね。

 

Q:弓の購入について
投稿者:テル♪     投稿日時:2003/07/19 15:37  ---223.84.170

こんにちは。
ヴァイオリンの弓について教えて頂きたいのですが
よろしくお願いいたします。
これからヴァイオリンを習い始める私で、ヴァイオリンも譲って頂き手元に届きました。
それに付属の弓が大分傷んでいて毛を張り替えればまだまだ使えるのですが
新しく一本購入を考えています。
そこで・・・
弓で大分変わると聞きます。
もちろん良い物が良いですが、高すぎてまだ手が出せません・・・
予算は5万以内で、初心者用?でも先を考え周りが言うオモチャではない物が
良いのですが、どこのメーカーの者が良いとかまったく解りません。
是非 お奨めの商品をお教え下さい。

あとスティック部分が、まっすぐではなく、そっているのですが
これは影響ないのでしょうか?

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/07/19 15:53  ---03.79.254

いらっしゃいませ、

このご予算ですと、当店のお勧めとしては
F○n○er A○eli○r のストラッド店主スペシャルがお勧めです。
税込みだと¥2000くらい予算オーバーですが。
何がスペシャルなのかはここでは言えませんので、気になったらメールを下さい。

弓の反りですが、左右に反っているということで宜しいでしょうか?
正確な事は見てみないと解りませんが、
これは度合いににもよりますが、あまりいい状態ではなく、ひどいようなら一度調整をしてまっすぐに近くした方がいいと思います。それでは!

投稿者:テル♪     投稿日時:2003/07/19 18:06  ---223.84.170

早速メールを送らせて頂きます。

反りの件は
そうです。左右に反っています。
この反りも直せるのですか?

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/07/19 18:39  ---03.80.170

簡単に直せるものは、簡単に直せます。
また時間をかけてじっくり直せばかなりの確立で直りますが、直らない物もあります。
こればっかりは見てみないと解りません。

また一度曲がっていますので、また曲がる可能性は高いです。それでは!

投稿者:テル♪     投稿日時:2003/07/22 15:51  ---223.84.170

メールのお返事有難うございます。

上で言っている、お勧めの弓と
HP内にある、杉籐600やM1では、どれがお奨めになりますか?

やはりスペシャルですか?

ショップに行った時、実際に弓でコレだけ違うと
聴かせていただけるのでしょうか?

ちなみに
修理などのため
来月早々にお店に伺う予定でいます。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/07/22 18:20  ---03.105.143

いらっしゃいませ、

具体的なメーカー名を出して優劣を語るのはこの掲示板ではこれ以上は限界です。
いろいろ事情がございますので、ご理解の程お願いいたします。

メールにてお答えいたします。
それでは!

Q:楽器のカビ
投稿者:vm     投稿日時:2003/07/20 22:58  ---254.0.4

こんにちは
楽器の内側にカビが発生してしまいました、
取り除く事ができるものなどでしょうか、また
取り除くことが出来た場合料金はどのぐらいに
成るのでしょうか。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/07/22 15:34  ---107.96.106

いらっしゃいませ、

楽器内部にカビが発生した場合ですが、度合いにもよりますが
軽症の場合はよく言われる内部の掃除で、お米などを入れて「カシャカシャ」とさせてから出す方法で取れる場合もあります。

それで取れないようなら、棒の先に乾いた布を巻き、F孔から丹念に取り除く方法があります。

それでも取れないほど広範囲にカビが発生した場合は、やはり表板をオープンして中のカビを取り除く作業になると思いますが、実際にやった事はないです。

料金はオープンプラスアルファになると思います。
オープンの料金は当店のメンテナンス料金を参考にしてください。
http://www.strad.co.jp/mente/men_ryo.html

それでは!

Q:初めまして。
投稿者:くま     投稿日時:2003/07/18 20:28  ---167.82.15

初めて質問させていただきます。
チェロを弾いているのですが、最近音量に物足りなさを感じ始めました…。
腕が悪いから音量が出ないのはもちろんなのですが、腕を上げる以外で音量を上げる方法はありますでしょうか??

楽器は1745年のイタリアのものです。
よろしくおねがいします。

投稿者:Cello弾き     投稿日時:2003/07/18 21:51  ---7.203.25

チェロという楽器は音量が物足りなく感じる楽器ですね。
以前の掲示板でチェロはその音域にしては楽器のサイズが小さいというコメントがありました。
音域と音色のせいでそう感じるとの指摘もありました。
高名な演奏家の演奏会でも後ろの席では聞こえないことがあるそうです。
チェロのパートの方はエンドピンを何処に立てるかで鳴り方が違うといいます。
独奏チェロ用の木製の演奏台があるのも同じ理由からでしょう。
私の先生は楽器は音量ではなく響きだと言っておりました。
昔宮廷の頃には今のような大ホールで演奏することは考えられていませんから、
大音量を求めること自体に無理があります。

それでも尚音量を求めるなら、
楽器職人さんによると駒を高くすることだそうです。
胴体に伝わるモーメントが大きくなりますから。
必然的に指板も高くすることになりますが。
先生はそのようにしているプロも居るが邪道だといっておりました。
因みに先生が私のチェロ(フランスのオールド)を弾くと私よりずっと大きな音がします。
腕を磨くことだと私自身は思いますが。

投稿者:かめ     投稿日時:2003/07/18 22:20  ---196.104.75

チェロという楽器はエンドピンがあるために、床も一緒に振動(共鳴)させるので、
最近ではいろんな材質のエンドピンが開発されています。ですから、エンドピンの
材質を換えてみるというのも一つの手かと思います。

また、自分が弾いた音よりも他人が弾いた音の方が大きく感じるというのは、確かに
技術の差もあるかも知れませんが、自分の音を客観的に聞くことはできませんから、
どうしても他人が自分の楽器を弾いた音を聞いたときの方が大きく感じます。

実は最近、弓の善し悪しが与える影響を改めて感じています。
ふとしたことから、オールドの状態の良い名弓を手に入れましたが、音量が上がる
というか、音が飛ぶというのを実感しました。
予算的に許すのであれば、弓を替えてみるというのも選択肢の一つかも知れません。

投稿者:kazarusu2     投稿日時:2003/07/18 22:31  ---105.69.164

大きな音をだす・・ということは現在の大ホールでのコンサートが増えて演奏家として、おおきな命題となってきています。
現在イタリア製のオールドをご使用されてるとの事・非常にうらやましいかぎりです。
古いオールドの中には、素晴らしい音色を持つものも多いのですが、中には修理を重ね表面板が薄くなり、強い弓のタッチに・耐え切れなくなってしまってるものも、多いです。
大きい音を出すための・こつをお教えいたしましょう。

・まず、すこし駒よりの部分を、弾く
・腕の重さでひく(力はいりません、右腕の重さを弓にかけて弾きます)
・弦に対して、直角に弾く

これだけでずいぶん大きな音が出ます、お試しあれ・・教授料は・・いりません(笑)

投稿者:くま     投稿日時:2003/07/20 21:25  ---167.82.15

Cello弾き様、かめ様、kazarusu2様
参考になりました。ありがとうございました。

Q:バイオリンとフルートの楽譜について。
投稿者:mimi     投稿日時:2003/07/18 20:20  ---46.73.132

こんにちは。
大変初歩的な質問で恐縮ですが、フルートの楽譜でバイオリンは弾けるのでしょうか?
また、バイオリン用に変換しなければならない場合どのようにすればよいのでしょうか?
その場合ちゃんとフルートとあうのでしょうか?

こんな、変な質問ですがどなたかよろしくお願いします。

投稿者:フルート&バイオリン     投稿日時:2003/07/18 23:25  ---110.60.86

弾けます。弓のアップ、ダウンの表記がありませんが。私も両方が楽器をやります。

投稿者:YE     投稿日時:2003/07/18 23:35  ---10.119.72

mimiさん,こんにちは.
フルートの最低音はド,ヴァイオリンの最低音はその下のソなので,
原理的には演奏できますし,実際にそのような演奏を聴いたこともあります.
例えば,2本のフルートに編曲された「魔笛」からの抜粋のアルバムは非常に
有名な曲集ですが,片方をヴァイオリンで弾いたり,ヴァイオリンのデュオで
演奏されます.私自身も演奏経験があります.
音色的にも違和感を感じない場合が多いですね.
ただ,フルートの方が高音域を多用する傾向がありますし,ヴァイオリンの
運指に合理的には書かれていませんので,その分困難さはありますが.
ご参考になれば幸いです.

投稿者:RS     投稿日時:2003/07/19 00:04  ---4.93.50

すみませんが、便乗質問させてください。
バイオリン2台、フルート1、ピアノの平易なアンサンブルの楽譜はないものでしょうか。
アンサンブルをやりたくて、友人に声をかけたら、メンバーが上のようになりました。(初心者です)
もしありましたら、教えて下さい。

投稿者:mimi     投稿日時:2003/07/19 08:34  ---46.73.132

フルート&バイオリンさん、YEさん御返事ありがとうございました!!
REさん私もアンサンブルがやりたくて、フルートと一緒に演奏することになりました。
一緒に頑張りましょう☆

Q:楽器の健康診断
投稿者:セロ轢きのGosh     投稿日時:2003/07/17 17:52  ---108.92.65

 ついに過去ログ全文読破。量に圧倒されましたが充実した内容で、
楽しく読ませていただきました。

 さて、その中で楽器の「健康診断」という表現が時々出てきますが、
Stradさんのメンテナンスメニューを拝見しても「健康診断」という項目はないし、
具体的にはどういう内容なのでしょうか?
また、楽器屋さんに持ち込む際には、何と言って依頼すれば良いのでしょうか?

 しばらく離れていた楽器を最近また弾きだして、具体的な問題は感じないのですが、
10年ほども放ったらかしにしていた間に買ったお店とも連絡がつかなくなり、
ちょっと不安ではあります。(皆様のあきれ怒り嘆く声が聞えてきそうですが....)
 Stradさんに持ち込んでお願いするのが一番なのでしょうが、できれば自宅近くで
「かかりつけ」を捜したいので、図々しいとは思いつつこの場を借りて質問させて
頂きました。よろしくお願い致します。

投稿者:かめ     投稿日時:2003/07/17 21:48  ---196.104.75

そのまま素直に、(しばらく使っていなかったので)点検お願いします、と言えば
良いんじゃないでしょうか。その次からは、点検お願いします、で大丈夫だと思います。

投稿者:3/4 チェロ太郎     投稿日時:2003/07/17 23:17  ---179.58.87

Goshさん、こんばんは。

健康診断とのことですが、これは意味が広そうですね。

まあ、一般的には、板のはがれや、ネックのゆがみによる指板の角度の変化、駒や魂柱の位置などを見てもらうといいでしょう。

特に、ずっとほっておいたとのことなので、圧力のかかる部分(ネックの曲がりや、魂柱の当たっているところなど)は、ジックリ見てもらったほうがいいと思います。
先日、楽団の団長さんのビオラが、突然表板がクラックし、木目に沿って、ピシッと割れてしまいました!(恐)100万以上の、わりといい楽器だったのですが、生まれて初めてクラックの現場に立ち会ってしまいました。
たぶん、魂柱の圧力が強すぎたまま、ずっと持っていたんでしょう。

まあ、これは特別な例だと思いますが、ちょっと見てもらうだけで、意外と音が変わって、面白いもんですよ。

投稿者:rio     投稿日時:2003/07/17 23:20  ---12.69.103

私は、年2回、5月と11月に
楽器をかかりつけの工房に見てもらっています
お願いするときに、何と言っているのか意識したことは無かったのですが
確かに私も「点検お願いします」と言っています

かかりつけの楽器屋さん(あるいは工房)ができると
自分の楽器の癖や毎日弾いていて気がつかない変化を
判ってくれるので、とても心強いですよ。
また併せて、弓もみてもらうのが良いと思います

>具体的にはどういう内容なのでしょうか?
・楽器本体の状態(割れ、はがれ、歪み…)
・ネックの状態(下がり、指板、ナットの状態…)
・部品(駒、糸巻き、テールピース、エンドピン、顎あて、魂柱…)
・汚れ落とし
などなど、楽器の状態全てを診てもらう事になると思います

長い間メンテしていないと
一見大丈夫そうでも

テールガットが伸びてたり
駒がゆがんでいたり
魂柱の位置が適切でなかったり
ネックが下がっていたり
指板が減っていたり(削り直す)
いろいろ調整するところはあります

なお個人的には、STRADさんのような
職人さんのいる楽器屋さん
あるいは工房での健康診断をお奨めします

投稿者:セロ轢きのGosh     投稿日時:2003/07/18 18:20  ---17.62.222

かめさん、チェロ太郎さん、rioさん、ありがとうございました。
期待に違わぬquick responseに感謝感謝です。

先日、楽器再開するに当って弓の毛を近所の工房で張替えて貰いました。
その後この頁を見て「あの時に楽器本体も持って行けば良かったのに」と思い至り、
「さて、どうしたものか」と悩んでいた訳ですが、やはり「下手の考え休むに似たり」
ですね。今度、楽器本体を持って再訪し素直に頼んでみます。

Q:娘のヴァイオリン選びについて教えて下さい。
投稿者:メイプルのママ     投稿日時:2003/07/16 11:00  ---7.170.132

はじめて質問させていただきます。
娘は、小学4年から学校の管弦楽部に入部しヴァイオリンを始めました。現在6年生で今後もヴァイオリンを続けていきたい気持ちが強いようなので、はじめの1本の購入を考えています。私自身はヴァイオリンについて知識が無いので、いろいろなホームページをみていて、このコーナーをみつけ興味深く読ませて頂きました。

娘の学校の管弦楽部は、毎朝・放課後・夏休みもほとんど休みなく とても熱心に練習しているのでヴァイオリン歴2年とはいえ、ずいぶん上達したように思います。
以前の皆様の書き込みの中に『初心者の上限は10万円』というようなご意見を拝見したのですが、

   10〜30万円程度の予算では大差はないのでしょうか?
   いずれ近い将来買い替えることになる、という点では同じですよね?


ちなみに娘は現在、学校でSuzuki no.1100を使わせてもらっています。慣れているのでSuzukiのものがいいと言っています。オークションでなく、楽器店での購入を検討しています。ご意見お聞かせ下さい。よろしくお願いいたします。 

投稿者:ヒロ     投稿日時:2003/07/16 14:46  ---11.81.86

鈴木
ヤ○ハ
シモ○ラ
ストラッド
さん

あたりの入門用セットを検討されてはいかがでしょうか?

インターネットの
http://user.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/mymy_2000?
を薦めている人もいるにはいます。
(私は実物を見ていないので保証しかねます。)

三十万以下の予算であれば、値段に比例して性能は上がるとは思いますが、
その性能を必要とするかは個人個人で考え方が違うでしょう。

いつ買い換えるか大体の見当がついている場合は、そのことも
考慮して最初の楽器の値段を決めるとよいのでは?

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/07/16 15:06  ---107.96.106

いらっしゃいませ、

他メーカーの事を言うといろいろ問題がおこりますので、
ここは当店の事だけを申し上げます。
30万円のご予算ですと、当店ではドイツや日本の量産メーカーも取り扱っていますが
当店オリジナル楽器をお勧めいたします。完全手工品です。
ぜひご参考にしてください。
http://www.strad.co.jp/stock/stk_kojisons.html
量産品では下取り保障がつきませんが、これは対象となります。
買い替えの際にも負担が非常に少ないです。

>10〜30万円程度の予算では大差はないのでしょうか?
差はありますが、大差はないと思います。(量産品の場合です)

>いずれ近い将来買い替えることになる、という点では同じですよね?
これは解りませんが、下取り保障があるとグレードアップの際のご負担が軽くなります。

と当店の宣伝をさせていただきましたが、実際に弾く方がいいといっているものが一番いいのかも知れません。それでは!

投稿者:Soleil     投稿日時:2003/07/17 02:03  ---210.146.16

メイプルのママ様

初めまして、Soleilと申します。
初めてのバイオリン選び、なかなか難しいですよね。
ご予算が30万円までということでしたら、
新しいもの以外に、古くて健康な楽器(50〜100年経ったような、
フランス・ドイツ・イギリスなどのもの)も視野に入れられると思いますので、
時間をかけて、いくつかの楽器屋さんをまわられて、色々試奏されたらいかがでしょうか。
健康な 古い楽器は、比較的音が出しやすいです。
それと、最初は、弾く方にとって耳触りのいい楽器がいいと思います。
音の耳触りがいいと、練習も楽しいですし、もっといい音で弾きたくなります。
音の表情付けが解ってくると、自分の欲しい楽器も明確になってきますから、
その時にあらためて、ずっと使える楽器を探されても良いと思います。

投稿者:メイプルのママ     投稿日時:2003/07/17 11:31  ---7.170.132

 ヒロ様、ストラッド様、Soleil様、早々にアドバイスいただきありがとうございました!皆様のご意見を参考にさせていただき、早速今週末に楽器店に行ってみようと思います。

『古くて健康な楽器』というのは、大変気になっていました。ただ、何分にも無知なだけにリスクがともなうのだろうなあ・・・と思っていました。
素直に楽器屋さんに相談して、かつ 娘の耳・感性に合ったものを選びたいと思います。
ありがとうございました。

投稿者:ぼこ     投稿日時:2003/07/17 12:54  ---130.239.222

『古くて健康な楽器』を選ぶことは、もしご両親がヴァイオリンの経験がないと、楽器屋にいってもボーとして、店員の言いなりになってしまうことが多いです。
小学生というならば、いい音がする古い楽器より、ピカピカの新品の方が喜ぶのではないでしょうか。プレスでなく手工品ならば、健康状態は悪くないし、自分の技術の向上とともに、楽器が熟成して引き易い楽器になっていきます。将来バイオリンを続けるならば音がわかるようになった頃に『古くて健康な楽器』をお選びになってもいいのではないでしょうか?

ストラッドさんの回し者ではないのですが(一度弦があたたったことがありますが)、中国産の完全手工品の出来の良いものは結構つかえます。クレモナ産の100万クラスの音がします。大学オケで弾くくらいならばずっと使うこともできます。30万円程度の予算があるならば、ストラッドオリジナルブランド「Koji&Sons」も一度みにいってみるのもどうでしょうか?もとっも、ストラッドさんは普通のマンションで、お店らしくないので結構入りづらいかもしれませんが。

Q:響きを止めない肩当て
投稿者:ふぇあじゅ     投稿日時:2003/07/17 08:52  ---45.44.191

以前、娘の顎のあざの件で、大変お世話になりました。
アドバイスいただいた顎当てに乗せるパッド、とっても調子が良いです。
すぐにあざも消えて、練習後赤くなっていた鎖骨のあたりも、あまり赤くならなくなりました。
娘の先生も、それを試され、とても調子が良いとおっしゃっています。

ところで、パッドを購入した時に、肩当ても替えました。
以前はビバムジカを使っていましたが、パッドの高さの分、少し高さのない肩当てが良いのではないかと思い、センパープリムスに替えてみました。まったく問題なく使っていたのですが、最近気になることがあります。
発表会を控えていて、その曲が、ゆっくりしたテンポでビブラートや響きがとても大事な曲なのです。試しに肩当てを取って弾いてみたら、全然違うのですね。先生は、センパープリムスだと、響きを止めてしまうような気がするとおっしゃいました。だからと言って、肩当てなしというのは無理です。私が調べてみると、マッハワンの木製が良いとあります。でも、分数楽器用(4分の1と2分の1の間位)のは、ないようです。

なにか響きを止めない、分数楽器にもつけられる肩当てはないでしょうか?
アドバイスをよろしくお願いいたします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/07/17 12:44  ---107.96.106

いらっしゃいませ、

ブリッジ型の肩当が候補になると思いますが分数サイズがあるのは限られています。
KUN S
スーパー KUN
Wolf
あたりが候補だと思いますが、ビバムジカの分数肩当は今ではなかなか手に入らない貴重なものなので、もう一度ビバムジカに戻るというのも候補の一つだと思います。
高さ調節で、一番低くして試してみてください。それでは!

Q:イタリア新作弓について
投稿者:マリオ アロイジオ     投稿日時:2003/07/16 07:25  ---126.79.153

お世話になっております。初心者です。最近、弓の購入について考えておりますが、ある方からフランスのoldは非常に高価だから、イタリアの新作が(コストパーフォーマンス的に)良いといっておりました。(Jean Alexandre Narros, Giovanni Lucchi, Giancarlo Pederetti, Pietro Cavalazzi)諸兄の御意見を伺いたいのですが、どなたか、イタリアの新作弓を御使用の方はいらっしゃいますでしょうか?



#1. 楽器だけではなく、弓に関しても、国籍は関係ないのか。
#2. 大量生産と手工業製品では質の違いは大きいのか。

等、教えて頂ければ幸いです。

投稿者:あーくん     投稿日時:2003/07/16 10:52  ---249.200.11

マリオさん、みなさん、こんにちは。暑くなってきましたね。
マリオさんの答に何もならず、横レスになってしまうかもわかりませんが、
カキコをお許しください。

「楽器だけでなく、弓も国籍は関係ないのですか?」とのお話ですが、僕は
弓だけでなく、楽器も国籍は大いに関係あると思っています。
それは、弓を含めて、バイオリン族は、単に音を鳴らす道具にとどまらず、財産価値を
有する工芸品だからです。もちろん、出来栄えとしては、値段にしては割高であろうと
思われる楽器(イタリーなど)もあるでしょうし、逆に、値段の割にはよく出来た楽器
(中国製など)があるのも事実です。ちなみに、僕はチェロは初心者なので、中国製の
60万円のものを使っていますが、他の楽器もかなり見ましたが、他のものより
コストパフォーマンスのすぐれた良い楽器でした。
ただ、僕はそのチェロに財産的価値は見出しておりません。「工芸品」というにはやはり
現実にはおこがましいモノですし、何よりも財産的価値を有するとして客観的評価が
なされるところの「格」というものがありません。
しかし、例えば僕にとってのバイオリンは、音がよければそれでよいというものでは
ありません。同時に財産としての側面を考えています。
多くの方が、楽器に「道具」と「財産」の両方を求めているからこそ、一部の優秀な
楽器(製作者)にそれなりの価格がつくのですし、それは、あたかも絵画の世界と同じ
です。絵がうまいからといってそれに比例して値段がつくのではありません。
要は、芸術品には「格」というものがあるのです。
そうであれば、楽器の国籍も、いいか悪いかは別として、評価の要素に
なっていることは否めませんし、もちろん、製作者が誰であるかは極めて重要な要素です。

安い楽器にはあまり関係ないとは思いますが、楽器のそうした特性を考慮にいれつつ、
もちろん「道具」としての費用対効果も勘案しつつ、総合的に評価して楽器を選択すべき
と思っております。

横レスで申し訳ありませんでした。

投稿者:かめ     投稿日時:2003/07/16 17:27  ---196.104.75

まず、フランスオールド弓と新作の弓を比べることに無理があると思います。
骨董品と新品のコストパフォーマンスは比べられません。

同じ新作としてフランス弓と他の国の弓を比べた場合、道具としては国籍は関係
ありません。ただ、商品として考えれば、フランスというブランド名が有利になる
傾向があります。そのため、フランス製は多少高価です。

同価格帯で比べた場合、どうでしょうか。
同じ希望小売価格で数本そろえた場合、場合によっては材料などはフランス製よりも
ドイツやイタリアの弓の方が良い物を使っているかも知れません。それは、フランス
というブランドの分の加算がされていないからです。
しかし、これを仕入れ値で考えた場合、実はあまり国籍による違いは発生しません。

結局は道具として自分に一番合っていた物が、実はイタリア製だった、アメリカ製
だったという事だと思います。
製作国にこだわらずに道具としての相性にこだわってください。

イタリア製の楽器、フランス製の弓など、結局は第3者に自慢する材料にしか
ならないような気がします。自分にとって一番しっくりくる物が、もしかしたら
日本製かも知れないし、ドイツ製かも知れないし、結果としてフランス製の弓かも
しれないんです。リセールバリューと言っても、結局は手放すときに少しでも高く
手放そうとする見栄ですよね。

イタリア弓製作者として名をあげられた数名、どなたも素晴らしい方だと思います。
でも、Narrosは実はフランス人ですよね。製作している場所がたまたまイタリアな
だけです。
フランスのトマショー、フランスで日本人が作った弓、イタリアでフランス人が作った弓、ベルギーのギヨーム、ドイツのノイドルファー、スイスのフィンケル、日本の杉藤
・アルシェ、その他大勢の弓製作者の方々、それぞれに素晴らしい弓を作られます。
(工房製ではなく、それぞれ自分で作った弓)他人に自慢する目的でない限り、自分の
気に入った物を買えばいいと思います。

大量生産品は材料の質の違いの他に、一本一本の細かなバランスを丁寧に取っている時間とコストがありません。なので、一見規格に添った安定した製品に見えますが、数十本見ていくと中にはごく希に素晴らしいバランスのいわゆる掘り出し物の製品を見ることがあります。

投稿者:Ive     投稿日時:2003/07/17 02:14  ---205.61.173

興味深く、拝見いたしました。


"マリオ アロイジオさん"と"あーくんさん"のコメントはホントその通りです。
国籍・生産国はあまり関係ないけど"気になる"のですよね。私も数週間前のコメント
で同じようなことを書きました^0^


 私はいま、新しい弓を探しています。弓は相当重要で、楽器も勿論大切・重要ですが
発音のほとんどすべては弓です。弓が機能しなくては、いくら良い楽器を使っても
意味無いと思います。


 で、オールドとなると、いい弓はいくらでもあがります。骨董品的な弓は弾き手に
はいりませんが、十分演奏で通用するものを選びたい・購入したいと思うのです。が、
はっきり言って高いです!!普通買えない金額だと思います。資産が十分あったり
年収が人並み以上にあったら別ですが、普通の演奏家にはローンでも組まない限り
ありえません。また、状態が良いものを海外orオークションで選ぶ時間があればいい
ですが、普通ないですよね。どなたも大抵仕事してますから。


 新作の弓は確かにフランス圏(フランス・ベルギー)が安定供給しているのは確か
です。ただし、ドイツやイタリアの良品(Dorfler,ペドレッティ,ナロス etc...)も
良い機能的な弓です。またギヨ-ムも大変すばらしいです。が、ギヨ-ムの子会社(?)の
ベルナール商会のベルナルドも低価格ですが、すばらしい弓です。カムラのアトリエ
も悪くないし.....と書いたらきりがありません。あしからず。。。



 で、最近の一言。


『同じラベルの弓を5本程度弾き比べるべき!!』


 同じラベルでも相当違います。ってことは、ラベルに気を使うなということにもなりが
ちですが、やはりギヨ-ムやペドレッティはその基準が高いです。とりあえず、予算内
でなるたけ安いかつ、すごい弓を発見するしかないですね(人生辛抱が肝心!)

投稿者:マリオ アロイジオ     投稿日時:2003/07/17 04:28  ---126.79.150

皆さん、どうも有難うございました。皆さんの楽器、弓に対する愛着・情熱には、いつも感心させられます。遠方に住んでおりますので、情報不足です。今後とも宜しくお願い申し上げます。また、このような場を提供して下さるストラッドさんにも、この場をかれて深く感謝いたします。