弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:弓の製作者について
投稿者:Sin 投稿日時:2003/09/23 13:35 ---190.100.180
はじめまして。
アマオケでコントラバスを弾いていて、最近はじめて弓を購入しました。その音色が気に入っての購入だったのですが、後になってその製作者のことが気になり、いろいろ調べているうちにここのページにたどり着きました。
BAUSCHという名前のコントラバスの弓なんですが、どなたかその製作者について少しでも教えていただけるとうれしいです。よろしくお願いします。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/09/24 16:06 ---205.147.181
いらっしゃいませ、
BAUSCHという名前はドイツのマルクノイキルヘンで1800年代に活動していると資料にあります。何名かいますが、その中に一人はアメリカにわたって製作をしております。
ちょっと英語で上手く訳せないのですが、BAUSCはブランド名として使われていて数多くの弓にスタンプされたと書かれています。それでは!
投稿者:sin 投稿日時:2003/09/25 03:11 ---190.100.182
丁寧な回答ありがとうございました!
またわからないことがでてきたときはよろしくお願いします!
Q:弓の馬毛の洗浄について
投稿者:楽器大好き 投稿日時:2003/09/22 22:05 ---97.41.71
昔、松脂交換時は馬毛を洗った方が良い、のスレッドがあったと記憶しています。
その場合に適した洗剤にはどのような物があるのでしょうか?
識者の方教えて下さい。専用の馬毛ソープはあるのでしょうか?!
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/09/24 15:47 ---205.147.181
いらっしゃいませ、
専用の馬毛ソープというのは聞いた事がないですね。
弓毛を洗う時は良質な石鹸水を使ってください。それでは!
Q:駒について
投稿者:駒ったくん 投稿日時:2003/09/12 14:25 ---230.204.197
いきなりですが、駒に付いて教えてください。
AubertとDespiau(スペル間違っているかも)の駒材の違いについてお伺いします。
音の傾向に差があるのかどうか。→どういった傾向か。
駒を作成するときに、削り方(足?の太さや穴?の大きさなど)は変わるのでしょうか?
駒を変えてもらったら、何か音が締めつめられているような、何と言おうか ジー?ギェー? チー? という感じの雑音が混じっているような、何よりも振動の自由さが奪われたような気がするのですが・・・この感じ わかっていただけますかどうか??。
調整するとすれば、どういう風(方向)に調整するのでしょうか。
よろしくお願いいたします。
投稿者:チェロ太郎 投稿日時:2003/09/12 20:33 ---179.58.87
AubertとDespiauですが、僕の知る限りでは、結構傾向が違うようです。
僕のチェロでは、Despiauの一番いいものを使っています。
かなり硬質で、カンカンした感じの音色です。
その分、弦とテールピースにやわらかいものを使い、バランスをとっており、なかなかよい仕上がりです。
チェロ駒に関して言うと、AubertのDeuxeは、現在入手不可能で、サブチェロではAubertのスタンダードを使っています。ややボーッとした、やわらかい傾向の音色です。
音がビリビリするのは、駒の材質が影響しているかどうかは分かりませんが、駒への弦の切れ込みの入れ方や幅、またはナットの溝の切り方の影響があるのでは?と思います。
(僕がそうでした)この点は、やはり専門の修理職人にみてもらうのがいいでしょう。
投稿者:駒ったくん 投稿日時:2003/09/13 13:00 ---230.204.197
チェロ太郎 様
ありがとうございました。
コメントを頂いた後で、大変申し送れてすみませんでしたが、使用しているのはヴァイオリンですが、共通する事柄だと思います。大変参考になりました。
私も、もしかしたらと思っていたのですが、やはりDespiauは堅いのですね。
それと、「テールピースや弦を柔らかめのものにする・・・」なぁるほどです。
もう一つ、駒自身の削り方で調整は無理なのでしょうか。
前のAubertと比べると、両足の間の空間(という表現でよいのか??)の体積が少なく、
高さが0.5〜0.7mm位低いのです。又、両サイドと上部の穴(;;)の大きさなども少し小さ
いのですが・・。
堅い×体積大=振動がうまく伝わらない≒音が硬い ・・・という公式があてはまるとしたら、
それは製作した人のセンスの問題ですかネ?。
「良い加減」ではなく、”イイカゲン”にされたんですかネ?。グ・ヤ・ジーー(悔しい)。
こういった状況でも、数ヶ月でも弾いたら馴染んでくるのですかネ?。
どなたかこの手の経験された方いらっしゃいましたら教えてください。
投稿者:あい 投稿日時:2003/09/13 18:42 ---205.63.183
私も非常に知りたいです。実際オーベルトのDXはとある楽器屋さんに数枚(VnやVc)
あることはわかっています。価格も高いし、貴重品らしいので、”実験”程度で手を
出すのはわるいなぁ〜と考えてしまいます(必要な方が世の中に必ずいらっしゃるので)。
いまはデスピオ☆☆☆を使っています。確かに音質が硬い方のサウンドだと私も
思います。調整の仕方や、立て方にもコンビネーションがありそうですが、前に使って
いたデスピオ☆☆よりかは確実に硬い音になりましたが、レスポンスはかなり向上しました。
オーベルトやデスピオ以外でもどんな駒があるんでしょうね。*^0^*
投稿者:チェロ太郎 投稿日時:2003/09/14 00:42 ---179.58.87
また書きます。
チェロの場合、駒と一口に言っても、同じメーカーでも、足の部分の太さや長さ、形状などは、かなりの種類があります。バイオリンも同様だと思いますが。駒ったくんの駒は、多分太めに作られていて、木の部分の容積が多いものなんでしょう。
確かに、木の容積が多いと、振動はややしにくいかもしれません。
チェロの場合、足が細くて長いものをベルギー式と呼ぶ、と聞いた事がありますが、それだと響きやすく、やや線の細めの音になる、と聞きました。(まだ試してませんが)
それから、駒の調整ですが、自分の場合、二ヶ所の楽器屋で調整した事がありますが、
二つ目の店で、「前の職人さんは、足と表板が密着するように削ってませんね」といわれました。使っていた駒を見たら、確かにニスの跡が、駒の足の端っこにだけついていて、
一部だけで接していたようです。その後、接触部分の厚みをやや薄めにしてもらいながら、削りなおしてもらい、レスポンスが飛躍的に向上しました。
あと、指板の角度などにより、駒の高さにはある程度の制約があるようです。
高くしたほうが、音に張りが出るらしいのですが、あくまでも楽器全体のバランスから、駒の高さが決まるようです。
やはり、調整に関しては、職人さんの経験や、感性の違いが出るので、お金と時間の許す範囲で、いろいろ試してみてはいかがでしょう。意外と、イロイロ試行錯誤するのも楽しいし、勉強になるもんですよ。
投稿者:弦喜 投稿日時:2003/09/15 00:37 ---115.112.149
Despiauは使ったことがないので、一般論と経験から思うことを書かせていただきます。
●駒の高さが変わると音は変わります。高くなると弦のテンションが上がり、場合によっては詰まった感じの音になります。駒の上面を削る角度によっても各弦の高さは変わります。
●駒の厚みが変わると音は変わります。薄い方が鋭敏な音がする? 楽器によって薄目が合う、厚めが合うなどの相性があります。
●足の部分(足の裏にあたる部分)をどれくらい削るかは職人さんにより違いがあります。結果、足の甲にあたる部分の高さも変わるし、また足の間(股の部分)の楽器からの距離も変わります。音も多分変わるのでしょう。
●駒を削る場合、足の裏、上面、指板側の面だけを削るのではなく、まっとうな職人は、側面も、足の間の股にあたる部分も、両側の穴の切れ込み周辺も、楽器の状態にあわせて削ります。Aubertで言えば、もともと股の部分は真っ直ぐですが、私がいつもお願いしている職人は、少し円弧を描くようにその部分を削りますし、両側の穴を形成する内側に向かってのびる突起部も表面、裏面を削って尖らせます。
駒が同じでも、職人さんの削り方により、体積?、質量も、股の部分の高さも、穴の大きさも、厚さも変わってきます。現在の駒が楽器に対しベストの削り方になっていない可能性はあります。(足の裏が、楽器にフィットしていないのは論外。)
また駒を作り直した場合、最終調整で魂柱の位置を変更することがありますし、立てる位置が変わり魂柱との位置関係が変化し、音質に大きく影響を与えることもあります。
投稿者:ぼくも駒で悩んでます 投稿日時:2003/09/22 22:13 ---6.140.246
ぼくはDespiauをAubertのDELUXEに変えました。
職人さんにの話では、弾きやすさや音、楽器との相性を考慮にいれて駒の高さや厚さを調整するそうです。
ですから当然、職人さんにより全然音は違います。
最初にある程度の希望をいうとそれにイメージした調整をしてもらえたようです。弾いていてだんだん以前との差が見えてきてそれをどうするかと言うのがあるんですが。
いちばん思うのは音量です、これは大きくなるように調整すると、ノイズも拾うということで駒ったさんのはこれではという気がします。ただ楽器によりノイズはそばなりで無視できる場合があります。銘機にはよくあるそうです。音量は大きいほうがいいのでこういうぎりぎりの調整はかなりベテランの方だと思います。そばなりでしたら気にすることはないと思いますが?どうでしょう。
逆にノイズがでないようにすると、音が小さくなりますね。僕のは今そういう状態です。機会があり、ほかの楽器屋さんに見てもらったら、すぐ出来ますよということでしたのでどうしようか思案中です。何しろ削るほうはできますが、元には戻らないので・・・。もともとは限界まで削ってました。すごいノイズでしたが聞く人には聞こえないものでした(1mくらい離れると聞こえませんでした)ただ商売ではないので弾いていて自分でモーレツにノイズを聞くというのもいいものではないですね。
投稿者:あい 投稿日時:2003/09/23 01:40 ---205.62.202
”ぼくも駒で悩んでます”さんのコメントの続き(勝手に了解もなく補追)
さらに難しくするのが、弓です。そばなり(字のごとく綺麗に響いたり、がさがさノイジー
であったり、とりあえず弾いている人と、その人と同等の距離で密着している人が聞く音)は
異なる性質の弓で試せばわかるように、どちらか(とくに、スティックの硬い方の弓・こんな
簡単な説明でいいのだろうか。。。)が必ず、ノイジーになりやすいです。逆に硬いけれど
しなやかな弓は、そのノイジーさも自分の音にする可能性を秘めているのは確かです。
また、疲れた弓(しなやかでない弓・自然な弾力に欠けている弓)は問題外的にノイジー
になると思います。
つまり、調整とは自分の楽器を中心とするすべての部品(弓からはじまり、駒を中継しな
がら弦選び)を同時に行うので、とても疲れますね☆
で、質問なのですが、”ぼくも駒で悩んでます”さんは、オーベルトとデスピオの
音の違いとかどう判断されましたか? わたしはデスピオのほうの音質はなんとなく
掴んでいると思うのですが、オーベルトはまだ試したことがないのです。同じ木なのだから
と考えもいきますが、最近の高級駒はレーザーカットであったり、手工的な作業で生まれる
駒もあり、その違いとかどうなんでしょうか。(ご存知の方がいらっしゃると思いますので、
是非教えていただきたいです。\*^0^*\)
投稿者:ぼくも駒で悩んでます 投稿日時:2003/09/23 09:18 ---6.140.246
あいさん、そうですね。弓は音質もだいぶかわりますね。
楽器に合わせて弓を買いましたが、そのときいろいろみておもいました。
硬いけれどしなやかな弓(粘りのあるというか)がよかったようです。
弓の先までパワーがもちます。
〜いまの弓ですが、それと弾く人でもだいぶ違いますので!これは問題だ!〜
Aubertに交換後、いまのところおとなしい感じの音になっています。刺激的ではないという意味です。すこしねっとりしていてのっべりというかんじです。しかし悪い感じではありません。
Despiauのときはもうすこしぎらぎらした感じだったと思います。派手な感じと言えばいいか(ノイズもとりこんでいたのでしょうか。)
ただ調整をお願いした楽器屋さんが、こういうタイプの楽器が多いので職人さんの好みなのかもしれません。それにDespiauはもう20年以上前ので(今は廃版のタイプです)、余りの薄さに反ってきてしまったほどですので比べられないとおもいます。
〜Despiauのときは派手目の楽器を揃えてたとこみたいです。駒の選択の時点ですでに特色が出てたんでしょうか?〜
それでまた別の楽器屋さんだとどうなるか試してみたいと思います。
ぼくは今回駒の交換は初めてですので傾向が判ると言うほどではありません。
どなたかご存知の方、経験談、お聞きしたいです。
投稿者:駒ったくん 投稿日時:2003/09/24 14:19 ---230.204.197
チェロ太郎 様、弦喜 様、ぼくも駒で悩んでます 様、あい 様
皆様コメント大変ありがとうございます。
いろいろな角度から考えることができまして、大変感謝しております。
今回の件は、いろいろな都合で、いつも音の調整をして頂いている店以外で駒の変更をしてもらったことが、実質の不具合と感じた点を増幅させてしまったようにも思います。
やはりお互いの好みをわかっている店の方にすべきでした。
他の店でやったものは嫌がられるかもしれませんが・・近々行こうと思います。
作り直しだと再度お金がかかってしまいますね・・もしかして、魂柱も??トホホ。
ところで、今までの経験では、駒、魂柱を替えると音が落ち着くまでいくらか日数を
要したように思いますが、今回の場合「しばらく我慢して弾き込めばよくなる」
ということは無いものでしょうか。
今回は、雑音が多いというより、”シブイ”という感じです。
実際に調整されている店員さまにもご意見いただきたいと思います。
Q:楽器に流行り?!?!
投稿者:哲学者 投稿日時:2003/09/22 18:21 ---240.69.94
ストラド先生、その他皆様に質問です。読んでおりまして実は非常に理解に苦しむのが楽器の製作者の名前によって流行があるという事なのです。ということは将来的には今騒がれてる作品もいつかはお蔵入りの可能性があるという事でしょうか?ストラド先生のコラムにありましたように良い楽器であれば名前は関係ないと思うのですがいかがなものでしょうか?実はこの間「次世代ストラド」と呼ばれてるラシイ2作品を聞かせて頂きました(ちなみに私は弦楽器は弾きません)が、さっぱり解らないのです。非常に主観的でもありますし難しいことなのですが・・・
皆様の御意見お待ちしております。ちなみに私は良い音のする楽器であれば何でも良いと思うのです^^;失礼しました。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/09/24 12:49 ---205.147.181
いらっしゃいませ、
本当にいい楽器は流行り廃りなどの影響はないと思います。
私の個人的な感覚では
新作の場合は有名な奏者が弾いたり、大きな広告を打ち一時的に流行ることはあると思いますがモダンと呼ばれているほど年月がたったものは評価も落ち着いて、流行などに左右されないと思います。それでは!
投稿者:チェロ弾き 投稿日時:2003/09/24 14:12 ---231.72.235
高価な楽器は宝石や美術工芸作品と同じで実用性から価格がついているのではありません。自然な価格形成がされていると考えないほうがいいでしょう。いろいろな力やいろんな思わくが働いているはずです。それを自然と言ってもいいかもしれませんが。聞きかじりでは、次にこの作家の作品を出そうという動きはあるということです。昔はStradivaiよりすぐれているとされた作家は数名います。ご指摘のとおり浮き沈みがあります。現在高価な楽器でも将来下落することはありうることです。しかし、下落の原因が必ずしも音とは限らないでしょう。
Q:ヴァイオリンのサイズについて
投稿者:スチールラバー 投稿日時:2003/09/23 10:58 ---25.150.72
こんにちは。ヴァイオリンのサイズについて質問です。
フランスの古い楽器で、ちょっとサイズが大きめなのです。
ボディーサイズ 360mm。
ボディーストップ 198mm。
ネックの長さ 140mm。
やはりこれだけサイズが違うと弾きにくいものでしょうか?
投稿者:弦喜 投稿日時:2003/09/23 12:13 ---115.112.149
ボディー長360mmは、19世紀後半から20世紀前半のフランスやドイツのヴァイオリンではよく見かけるサイズですし、ストラディヴァリウスもロングパターンはそれくらいありますので、持った感じで違和感がなければ、選択の範囲にいれてもよいのではないでしょうか。
ストップ198mmは上限ぎりぎりでしょうが、サイズも少し大きいことを考えるとこれも許容範囲でしょう。
ネック長はどこを測られたのでしょうか。上サドル(/ナット)の下からボディーまでの距離は130mmが標準です。これはストップとの関連があって、ネック長:ストップ=2:3 が標準ということです。もし同じ考え方で140mmもあるのでしたら、まず弊害として、普通のヴァイオリンとは音程の取り方がかなり変わり、弾き手には変なくせがつきます。例えば、2:3の比率になっているとき、E線上でボディーに入ったあたりはC#、またネックがとぎれ指板だけになったあたりはD(レ)の音になるのが普通ですが、1cmもネックが長いと、かなりスクロール側にその位置が移動することになります。またサードポジションなどに移動する際、手の腹がボディーに触る微妙な感覚もたよりにしていると思いますが、その距離感もかなり変わってきます。
音に対する影響もあると思いますが、それはよくわかりません。
ネック長が130mmになっていれば、f字の位置は無視してストップの長さにかかわらず駒を立てる位置を決めてやれば、正しい音程関係には設定できますが、ネック長140mmは許容範囲外だと思います。ヴィオラに近いかもしれません。
投稿者:はろー 投稿日時:2003/09/24 07:29 ---110.157.66
言ってしまいますが、そういうようなサイズオーバーなものははっきり言って、あなたのためによくないと思います。それほど気に入っている楽器なのであれば、ネックを13cmのものに新しく交換してもらって、Diapasonの方も、195mmにしてもらえば、後々のために、よろしいかと思います。もちろんネックを変えると相当な出費は覚悟しなければなりませんが、、、
Q:新作ヴァイオリンのニスについて
投稿者:響 投稿日時:2003/09/18 13:26 ---132.235.22
はじめまして。
新作のヴァイオリンを購入したのですが、ニスが乾いておらず、
表面にいろいろな跡がついてしまってます。
どのようにしたら綺麗な状態になりますか?
(というか、綺麗な状態に戻せるのでしょうか?)
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/09/18 15:52 ---205.147.181
いらっしゃいませ、
ニスがべた付いているのですね。
これは、直ります。直し方はいろいろありますがいずれにしろ専門の職人さんで出来ませんので、工房や専門店に持ち込んでください。
今後の対策ですが、ケースに入れているといろいろな跡などが付いてしまいますので、使用していないときは、吊るしておいたほうがいいです。
ほこりなどが気になる場合は、出来るだけほこりが出ないケースの中(洋服ダンスや本棚)の中に吊るしておくといいと思います。それでは!
投稿者:響 投稿日時:2003/09/18 23:33 ---132.235.44
アドバイスありがとうございました。
またまた質問なのですが、今すぐに工房などに持ち込んだほうが
良いのでしょうか?
それとも、もう少し待ったほうが良いですか?
それと、費用はどれくらいかかりますか?
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/09/19 11:19 ---205.147.181
そうですね、
気になるのであれば早い方がいいと思います。
料金は、状況など見て見ないと正確な所は解りませんが
やり方や、頼む職人さんやお店などで多少ばらつきがあると思いますが
最低でも2万〜位はかかると思います。それでは!
投稿者:セロ轢きのGosh 投稿日時:2003/09/19 13:04 ---04.100.3
響 さま、
実は小生もやってしまいまして、新作楽器にケースのクッションの痕がクッキリ。10年前の話です。
当時は楽器のメンテの知識もなく、泣く泣く諦めていたのですが、ここのQ&A掲示板を見て勇気づけられ、先日工房に持込んだところ、果してピカピカになって帰ってきました。
その時に職人さんの曰く、「ニスがすっかり固まっていたので却ってやりやすかったですよ。」
ご参考までに。
とは言っても先ずは早めに専門家に見て貰うに越したことはないでしょうね。
投稿者:マリオアロイジオ 投稿日時:2003/09/20 10:32 ---126.78.20
私も同様のトラブルがあったので、書き込みをさせて頂きます。最近クレモナ新作楽器を購入してから、練習後についた表板の指紋が気になり、ポーリッシュを使い布で磨きましたところニスが剥がれてきました。早速、購入した楽器店に相談したところ、ある職人さんを紹介して下さいました。その方がおっしゃるには、本当に綺麗にするためには、すべてニスを剥がさないと塗りムラができるので、場合によっては、すべてオリジナルのニスを剥がす場合があると仰ておりました。とても恐ろしいことと感じましたので、その方はパスし、別の楽器店に相談しましたところ、何とかなるとのことでしたのでその方にお願いしました。その楽器店の方の修理は非常に丁寧で一ヶ月ほどかけ、ほぼ完成というところまで辿り着きました。見た目には、ほとんど分からない状態になりました。本当に丁寧な仕事ぶりでした。しかし、楽器店の主人兼職人さんが、友人のクレモナ在住イタリア新人製作者(NHKに紹介された有名人)に問い合わせたところ、現在製作者が、存命中の場合は、楽器製作者本人にリタッチして貰うのが、ベストというアドバイスだったそうです。そのため、クレモナに送って製作者本人に修理してもらうことにしました。理由は、ニスの調合が、各々の製作者によって異なり、同じ原料のニスがベストだからとのことでした。因に値段は2万円前後で期間は二ヶ月程度だそうです。
投稿者:響 投稿日時:2003/09/20 12:22 ---219.238.24
アドバイスありがとうございました。
購入した工房に相談してみたところ、ニスが乾いてからのほうが
いいと言われたので、とりあえず1年経ったら見てもらうことに
なりました。
練習すると指紋などが付いてしまうのですが、きれいに直るそう
なので、ここは割り切ってやるしかないですね。
とても気に入っている楽器なので、はやく完成した状態になって
欲しいものです。
投稿者:楽器大好き 投稿日時:2003/09/22 22:14 ---97.41.71
オイルの含有率が高い楽器等、二スを乾かすのは大変時間がかかりますね。
私はべったり状態の楽器を都内の老舗工房に頼んで5000円で綺麗にして貰いました。
程度が軽いべたつきの場合、2000円以下の場合もありましたよ。
Q:楽器を食う虫について
投稿者:なな 投稿日時:2003/09/20 00:49 ---32.0.69
初めて質問するチェロ弾きです
実は、うちの台所でタバコシバンムシかジンサンシバンムシと思われる虫が大量発生してしまいました
いろいろ調べると、これらの虫は「木を食べることもある」そうなのですが、チェロは大丈夫かしら、、、虫対策はどうしたらいいか、良いアドバイスがあればよろしくお願いいたします
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/09/22 12:22 ---205.147.181
いらっしゃいませ、
タバコシバンムシやジンサンシバンムシが楽器を食べるかどうかは解りませんが
虫対策としては昔から言われているのは、よく弾けば虫は楽器に付かないといわれています。楽器の振動を虫が嫌がるみたいです。
弾いていない時は、ナフタリンなどの科学薬品ではなく、自然の虫除けの木などが売られていますので、そういうものをケースなどに入れておくといいと思います。
それでは!
投稿者:癖になりそう 投稿日時:2003/09/22 12:50 ---6.140.246
ななさん、ぼくもとても気になっていました。
まえにネットで丸い小さい穴があいてる楽器をみて以来です。あんなだとは!!こんな高い木を食うなんて!!
それまで話には聞いていましたが、実際見るとやはりショックですね。
防虫剤が含まれている、イダオイルは楽器によっては良くないということですし。
ストラッドさん、お答えの”自然の虫除けの木”というのですが、楽器屋さんに置いてあるのですか?
桐とかヒノキなんかなんでしょうか?
さっそく入れておきたいです。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/09/22 17:25 ---135.201.114
”自然の虫除けの木”ですが、当店を含めた楽器屋さんでは販売していないと思います。
東急ハ○ズなどで売っているのを見た事があります。商品名はすいません忘れてしまいました。
それでは!
投稿者:なな 投稿日時:2003/09/22 22:00 ---32.0.69
さしあたりミセス○イド(たんすの防虫剤)をケースに入れてみたのですが、そういう木があるのなら、明日さっそく東急○ンズに探しに行こうと思います
丁寧なコメント、ありがとうございました
雑談ですが、大量に楽器を保有している楽器店に、客が虫に食われた楽器を持ちこんでも大丈夫なものなんですか?
Q:はたして誰がつくってるのかな
投稿者:癖になりそう 投稿日時:2003/09/21 20:57 ---6.140.246
最近イタリアの楽器を購入しました。マエストロ、MARCO NOLLIのバイオリンです。
と言っても名前は気にせず、楽器そのものが気に入って買いましたのでどういう人なのかはわからなかったのですが、証明書とかパンフとかホームページみると結構有名な人みたいです。
私としてはホームページをみてメールを出したら返事をもらえてとても嬉しいという単純なもんです。
が、ひとつ疑問(別にどちらでもいいと言えばいいのですが)があるのです。
こういうイタリアのバイオリンははたしてどういう風にして作るんだろう、ということです。NOLLIさんには弟子が20人くらい(日本人も!)おられるみたいです。
イメージとしては日本刀みたいに師匠が作って弟子が手伝うというものですがどんなんなんでしょう?
投稿者:かめ 投稿日時:2003/09/21 21:16 ---196.104.75
イタリアの場合は、一人の職人が最初から最後まで手がけるということが伝統だと
聞いたことがあります。
弟子が作った楽器を、所々親方がチェックをしてアドバイスすることはあるようですが。
> イメージとしては日本刀みたいに師匠が作って弟子が手伝うというものですが
こういうように下削りを弟子が行ってその仕上げを親方が・・・という製作方法は
どちらかというとドイツの方が多いと思います。
投稿者:癖になりそう 投稿日時:2003/09/22 12:38 ---6.140.246
かめさん投稿ありがとうございます。
ということは本人が自分で作るんでしょうね。
ものを作ると言う姿勢からはとても嬉しいです。
僕は物にも、"たましい"が宿ると信じるほうなので、マエストロの思い(?)が込められてる感じがしていいです。
そういう意味で、特にこういう手作りの楽器はとても好きです。
またいいのがあればほしいなあ。
Q:中国製ヴァイオリン
投稿者:響 投稿日時:2003/09/22 10:23 ---116.110.73
入門用として、中国製のヴァイオリンを購入しました。
見た目はとても美しく、音もなかなか響いているようなのですが、
細部の処理がイマイチというか・・・。
購入価格を考えると、完璧さを求めるほうが無理なんでしょうかね?
気に入っているだけに、ちょっと残念です。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/09/22 12:26 ---205.147.181
いらっしゃいませ、
購入された金額がどの位なのかわかりませんが、中国製でも細部まできちんと作られた作品はたくさんあります。
ちょっと宣伝になってしまいますが、当店の中国製も細部など非常にきちんと出来ていると思います。それでは!
Q:材質について
投稿者:弓 投稿日時:2003/09/25 12:37 ---228.77.132
象牙を使っているものがあります、見栄えはいいかもしれませんが弓の材質としては適当と言えるのでしょうか?
ときどきみかけるのできになっていました。
〜毛皮と同じく象牙自体、持っていることに嫌悪感がありますけど。(うまのしっぽはまあ話が違うとしても)。〜
弓としてはバランスがちゃんととれていればいいでしょうが、見ため手元が重くなるようにおもえるのです。もともと線をまいたりして重くする方向ではありますがどうなんでしょう?
当然本体と言うべき木が良いことはいうまでもありませんが。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/09/25 16:49 ---205.147.181
いらっしゃいませ、
弓のフロッグに使われる材質は主に、鼈甲、象牙、黒檀です。
一番一般的なのは黒檀で、もっとも適しているのも黒檀だと言われています。
鼈甲は手の汗などで輝きが失われやすく、黒檀に比べて欠けやすい性質があります。
象牙も汗などで腐食しやすく、衝撃に対しても弱くヒビや欠けなどが黒檀に比べると弱いです。消去法で行くと黒檀が一番適しているといえるでしょう。
ただ昔から、金鼈甲に鯨のひげが最高級の弓に付けられる代名詞とされていましたから(確かに見た目の高級感は抜群です)現代ではそれを逆手に取ることも可能なので注意しましょう。それでは!
投稿者:弓 投稿日時:2003/09/25 20:25 ---6.140.246
どうもありがとうございます。やはり黒檀が一番いいんですね。
かざっておくならともかく・・・というものでもないですし。
投稿者:かめ 投稿日時:2003/09/25 23:26 ---196.104.75
弓の中で、フロッグやチップは消耗品です。
そう考えると、黒檀のフロッグが一番安価で良いのかも知れません。
ただ、フロッグは弓の顔の一部ですから、どうしても一番良い材料の作品に
べっ甲や象牙のフロッグを使うことも多くなります。
ここまでは、竿の性能に対するフロッグの話ですが、フロッグ自体の
使い勝手を考えると、自分は少し考え方が違います。
確かに黒檀のフロッグは、象牙やべっ甲に比べて丈夫です。
ただ、使い込んで色の変わってきた象牙やべっ甲も見た目に良い感じがありますし
実際に使っていても、年月を経るにつれて微妙に形が変わってきて、手になじんで
きます。そのような手になじむような感じが自分としては結構好きです。
ただし、べっ甲に関しては、べっ甲自身の質にかなり質感が影響されます。
安いべっ甲は、黒檀に近いような見栄えですが、高いべっ甲はねじが透き通るくらい
綺麗な飴色で、使い込んで変色したときの色も、何とも言えない雰囲気を作ります。