Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:f字孔
投稿者:チェロ弾き     投稿日時:2003/10/12 20:57  ---231.72.180

f字孔についてはいろいろの説があって神秘的です。なくっても同じと言う説もあるようです。が、私が最近思いついたのは単なる空気抜き。その根拠はf字孔に手をかざしてチェロの弦をはじくと、相当な風圧を感じることを発見したからです。この力は楽器の表板の振動で、ちょうどスピーカーの振動にあたり、スピーカーボックスについている空気孔がf字孔に相当するとの結論に至ったのです。すなわち、表板の振動に制約を加えて大きく振動させるためではないかと思うのです。もちろんf字孔の切れ込みが表板の振動版に形状を与えますので、音質には影響するとは思います。また、f字孔の大きさ形によって内部の音の出方も微妙違うとは思いますが。専門家の方の意見はいかがでしょうか。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/10/14 12:13  ---205.147.181

いらっしゃいませ、

f字の役割としましては、まず駒を立てる位置が一目でわかる(ただし正規の位置にf字孔が空いているという大前提があります。)
魂柱の調整のために、空いている・・・孔がないと魂柱を立てる事や調整が出来ません。

上記2つは機能的な面で、音響的な面で言うとチェロ弾きさんの言うとおり空気抜けという意味あいが強いと思います。空気の逃げ場がないと表板の振動に制約がかかり、詰まった音になるのではといわれています。

大きさや形についての音への影響はいろいろ言われておりますが、まだはっきり解らない部分ですね。それでは!

投稿者:弦喜     投稿日時:2003/10/15 00:28  ---115.112.194

無量塔蔵六氏の著書「ヴァイオリン」の中に、関連の記載があります。
スピーカーボックス(バスレフ型)のダクトと同じで、共鳴体の共振周波数がf字の開け方で変わるようです。
まったく同じボディーにストラディタイプとグァルネリタイプのf字を切ったとき、穴の面積の大きなグァルネリタイプの方が低音特性がよくなるはずとのことです。

受け売りですが、ご参考まで...

Q:ヴィオラの価値
投稿者:Poppers     投稿日時:2003/10/14 02:12  ---240.69.238

 皆様こんにちわ!ヴィオリンのサイズと価値盛り上がってますね!ところでつい最近も白熱してたヴィオラのサイズについてはもう個人差があると思われますが気になるのはその「価値」です。小さい物は安く大きいと高いのでしょうか?!?!皆様の御意見お待ちしてます!

投稿者:ヒロ     投稿日時:2003/10/14 06:10  ---11.81.86

私の知っている複数の製作者はどのサイズで作っても
(45cmとかの巨大なものは知りませんが)
同じ値段だったと思います。

楽器店の方がどのような値段をつけるのかは
次の方が答えてくださるでしょう。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/10/14 12:57  ---205.147.181

量産品のカール ○フナーのビオラですと大型のもの(42センチ)を注文すると、
10%割高になります。これは恐らく需要が少ない為に受注生産になるための手間と単純に材料を多く使う為だと思います。

大きさによる価格差ですが、まったく同じレベルの楽器の場合は材料費を考えると少し割高になってもおかしくはないですが、それも様々な要素の一つで、楽器に作り、古さ、状態、材料、音、製作国などが絡み合って、全体的な評価になります。
それでは!

Q:7/8 サイズのバイオリンについて
投稿者:ふありん     投稿日時:2003/10/10 16:31  ---05.14.196

大人になって、初めてバイオリンを始めようと思っております。
そこで、フルサイズの物を探していたのですが、私は身長150cm位で
一応、4/4 の一般的な適応身長(145cm以上)を超えてはいるのですが、
腕&指も短く、スクロールを握ると腕がしっかりと伸びてしまいます。
そこで、7/8 サイズのものを考えているのですが、弦や弓の買い替えなど
今後、不便なことが多いのでしょうか。少し無理をしても最初から
4/4 にしておくほうがいいのでしょうか。一応大人だし..と悩んでしまいます。
(大人サイズとはありますが)そもそも、音質そのものに
問題がありますか? ちなみにこちらでも、名前の出ていたルーマニアの
GLIGA の マエストロタイプを考えております。

投稿者:なかじん     投稿日時:2003/10/10 21:49  ---6.144.195

 以前小学生でも4/4で、というのをみたことがあります。
 楽器はやはり4/4がいいということ(小さいのは練習用でしょうから)だったです。
必ずしも小さいのが劣ると言うことはないと思います、値段と比べればいいのもあるとは思いますが、あくまで代用品というものではないでしょうか。
 僕の独断ではフルサイズが断然いい音がしそうです。

 身長というより手の大きさが問題だと聞きます。ての小さいかたはオクターブの重音もぎりぎりだったりしますから。
 10度とかになると、これもむりやり?指を広げるように練習するそうで、その辺の覚悟も要りそうですね。
 ぼくの場合は手がでかいのでいいんですが、ゆびが細長いので最初の頃2弦を同時に抑えるのが難しかったです。(ひとそれぞれ苦労はあります)

 腕の長さについてはよくわからないですが、ビオラを弾いたときそんなかんじでしたね。
そのときは、バイオリンのほうが短くていいと単純におもいました。
 それと同じなら調弦ができれば問題ないのでは?とおもうのですが。
 どうでしょう。

 あと実際弾いてみて弾きやすい楽器を探されるのがいいと思いますよ。いろいろありますから。(安いものでも、ほかのかいものと比べたらいい値段のはずです。)
 僕のバイオリンで、ひとつはかなりサオが細いもので、楽器屋さん曰くたぶん女性用に作ったんだろうという話でした。確かに細いと握りやすいですね(変な言い方ですが)。

投稿者:弦喜     投稿日時:2003/10/10 23:45  ---115.112.194

ふありんさん、こんにちは。

3/4は子供サイズです。7/8は一般的ではなく数は少ないですが、レディースサイズなどとも言われていますので、子供サイズというよりも身体の小さな大人用と考えてよいのではないでしょうか。

4/4に比べてのマイナス面は、
- 若干音量感や音色の深みが不足すること。
- 4/4の弦を張ると弦の張力が弱くなるので、小型サイズのヴィオラと同じく柔らかめの音になるかもしれない。
ことでしょうか。
でも、有名なグァルネリ・デル・ジェスは小さめのサイズが多く、ボディーサイズが標準(355mm)よりも5mmも短いものもあって、4/4と7/8の中間のサイズにもかかわらず力強い音で有名ですので、7/8が4/4に比べ音が劣るとも言えませんね。

楽器を始めるなら、無理なく楽しく弾けるのが一番。7/8も含めて手に馴染む楽器を見つけて下さい。同じボディーサイズであっても厚み、ネックの太さ&形状などで体感サイズはかなり変わります。
Gligaの楽器はネックは太めですので弾いて確かめたほうがよいでしょう。(私が以前持っていたマエストロは、別の職人によりネックが細身に削り直されたものでした。)

投稿者:teka     投稿日時:2003/10/11 08:42  ---165.122.162

弦喜さんに賛成〜
おんなじフルサイズでも全然持った感じは違いますよ〜
ですので最初からあきらめないで色々見てくださいね〜

私は知らないのですが、7/8サイズの楽器ケースって普通にあるんですか?
もし簡単に手に入らないようなら、ちょっとめんどくさいですね。

投稿者:猫丸     投稿日時:2003/10/11 09:59  ---44.168.87

>大人になって、初めてバイオリンを始めようと思っております。
子供でなければ、迷うことなく4/4になります。

確かに、7/8はレディースサイズなどとも言われていますが、歴史的に見てもアマテイーは初期が小型で、後期大型に変化してきました。ストラッドも初期は小さく、ロングパターンと呼ばれている通り、完成期には大型、つまり、ストラッドタイプへと変化してきたわけです。
小型の物は、性能上不利になります。従って現在では値段評価も違った物になります。
リッチ使用していたと言う、7/8サイズが東京にありますが、7/8が使えないと言うことは無いのでしょう。
当然誰も、購入希望者は無いと聞いております。
パガニーニも体は小さかった、とあります。
また、バイオリンを始めるときは、第1ポジションから練習することになりますが、その次は第3ポジションとなります。
もうこれでお分かりでしょう。7/8の意味合いはすぐになくなってしまうのです。
音響的にも、買い換えるにしても、非常に不利になりますので、購入されるときはその点納得して選定して下さい。
体の大きさは、大人であれば、バイオリンを演奏するのに4/4でなんら支障はありません。
7/8の数が少ないのは、このような理由があるのだと思いますが、作られた経緯がお分かりの方、ご教授願えましたら幸いです。

投稿者:弦喜     投稿日時:2003/10/11 11:43  ---115.112.194

Gligaマエストロの7/8のボディーサイズを調べてみましたが、3台見て345、346、347mmでした(楽器により違いがあります)。
グァルネリデルジェスのサイズもみていましたが、20本の内351〜351.5mmのものが4本ほどありました。業界の常識は知りませんが、多分350mmくらいなら4/4のヴァイオリンと言うのでしょう。
大きい方ではマジーニモデルで368mm程度のものも結構ありますので、4/4のヴァイオリンとは350mm〜368mm程度を指すことになります。実際はその間の数字で様々な大きさの楽器が存在します。

コンサートホールにて、ヴァイオリンらしいきらびやかな高音&太い低音で、ソロを弾く、という条件をつけると、多分355mmを平均値としてプラスマイナス3ミリ程度に収まった楽器がその要件を満たすことが多いということになるのでしょう。
また、将来の下取りも考えると高価な(7桁以上の)楽器を買う場合は、標準外のものは売りにくいので安くなってしまいます。(これは、逆に言えば安く買えることかも..)

しかし、楽器を始めようとする身体の小さな方が、20〜30万円程度の楽器を想定してさがされるとすれば、上記347mm程度のものは選択の範囲に入れてもよいのではないかと思います。上達してチューニングが楽にできるようになり、又サイズからと思われる音量・音質に不満を感じるまでになれば、その時にさらに上の楽器を検討すればよいでしょう。

投稿者:ふありん     投稿日時:2003/10/11 12:46  ---05.14.196

皆さん、いろいろなご意見をいただき、ほんとに
ありがとうございます。とても参考になりました。
いろいろ調べてくださったり、感謝です。
本当は、早く手に入れたいんですけど、皆さんの貴重な
ご意見を参考にしてもうしばらく考えてみます。

7/8 サイズに慣れてから、4/4に変えるとものすごく弾きにくいので
しょうか。それとも、他の方の同サイズを弾くのと同じような
位の違和感なのでしょか。(皆さんは違うサイズを弾かれる
機会はそうないかもしれませんが。。)いろいろなことを
考えて悩んでしまってます "^_^"

投稿者:なかじん     投稿日時:2003/10/11 17:55  ---6.144.195

 というか、やはり実物を触るのが一番だと思います。
楽器屋さんも商売ですので、こちらの希望を伝えればそういうのを出してくださるでしょう。
そうでなければ買わなければいいですし。
よほど気に入らない限りすぐ買う人は知りうる限りいません。
 いい値段ですからお客様は神様ですよ(ちと古い)
 
 ぼくも最初はすごく緊張しましたが、友達(べつに弾けない人でも)とかといくと結構らくです。あくまで自分のペースで買いましょう。
 いいのがなければまた来ますということでいいでしょう。
 何回かいくつもりでいろんな楽器を見せてもらうのも楽しいです。運がよければ、デリジェスやストラドを見せてくれたりすることもあります。
 その間に楽器屋さんの性格などもわかるでしょうし。

 好みが激しくなければ、まずあると思いますが、ふありんさんの場合はサイズなのでじっくり探されたほうが後悔しないでしょうね。
 大抵、最低でも1週間は考えますし、他の人に見てもらったり(先生とか、客観的に見てくれる人の意見)するのもいい意見がもらえるかもしれません。
 貸してくれるところもあるのでもってかえって見てもらうといいと思います。
 なんにしても、買うのは楽しいですね。

投稿者:杏     投稿日時:2003/10/11 21:24  ---248.13.19

こんにちは

友人は4/4で充分だったのですが,気に入ったものが7/8で,持ち主に合わせてレディーを選んだと自慢していました.アマオケのコンミスを勤め,仲間内で室内楽を楽しむのに何の不自由もなかったですし,弦も弓(これは標準サイズ)も問題はなかったです.多少あったのかもしれないけど,20年使っていて買い換えようともしないところをみると,大満足なようです.

 いいパートナーに出会えると良いですね.お店が信頼できるなら,予算をお伝えすると,小柄な人でも弾き易い楽器を探して下さると思います.トップクラス(1000万とか,,)のご予算でないなら,7/8のほうが(なんとなく)嫌われている分,よい楽器がお手ごろ価格で手に入るかもしれません.

投稿者:ふありん     投稿日時:2003/10/13 21:36  ---05.14.196

皆さん、本当にいろいろありがとうございました。結局、初心者ですし、
自分の体に合ったもので始めてみようと思います。

Q:クレモナの製作者 Edgar Russについて
投稿者:たまご     投稿日時:2003/10/03 00:39  ---243.201.3

こんにちは。
この前、ある楽器店でいろいろ試奏させていただいたところ、クレモナのEdgar.E.Russという人の楽器が気に入りました。
その店では150万円で売られていたのですが、これってどうなんでしょうか?
お店の方は「かなり今若手で人気があって有名」っておっしゃっていたのですが。

あと、Johs.O.Paulusっていうひとの弓についても何か情報があれば教えてください。

投稿者:なかじん     投稿日時:2003/10/03 11:08  ---228.77.132

クレモナの新作は割高な感じですが、うりっぱなしではない楽器屋さんなら良いと思います。(しょうがないなあというところですが)
下取りしてくれたり今後もありますし。(これはよくわからないです)
ただぼくなら考えます。値段についてはいろいろありますから。
特に日本ではたかいようです。
あとでどうこういうより買う前に、いろいろみて相場とくらべたり、値段が妥当かしらべられたりするのはいいことですね。
同じものはないはずなので、あくまで自分が納得できる値段かというのがだいじだとおもいます。
Edgar.E.RussというかたはGIORGIO GRISALESさんと共同でやっておられるかたですね。
GIORGIO GRISALESさんのほうは何個かみたことがあります。渋いかんじだった。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/10/03 11:37  ---205.147.181

いらっしゃいませ、

Edgar Russさんは、私がクレモナに行ったときに、工房にお邪魔させていただきました。その時はいきなりいったのですが、一人でインターネットをしておりました。
意外とハイテクに優れた人のようです。

ホームページもございますので、ご紹介いたします。
http://www.grisales-russ.com/Default.htm

当店では販売しておりませんが、値段的にも妥当な(日本では)所だと思います。

最終的にはなかじんさんのおっしゃるとおり自分が納得できる値段かと言う事に尽きると思います。

投稿者:たまご     投稿日時:2003/10/03 22:23  ---243.201.3

なかじんさん、ストラッドさん、ご丁寧にありがとうございました。
他にもいろいろみてゆっくり考えます。
またよろしくお願いいたします!

投稿者:IM生     投稿日時:2003/10/03 23:49  ---96.25.21

クレモナは同じ性能の他国の製品より割高であると思います。
ただし、店によっては時期によってディスカウントすることがあります。
しかし楽器は「出会い」のものです。
他の楽器と比較してうんとよいなら150万円は常識の範囲とは思います。
じっくり他の楽器と比較してみて下さい。
冷静な第三者に聴いて(弾いて)もらうことも必要でしょう。

投稿者:酔いどれ     投稿日時:2003/10/04 02:13  ---215.97.171

私は彼のチェロを所持しています。最初はためらいました。彼は独自のアンティーク仕上げを行い、裏板も虎目を全面均一に出すのではなく、実にユニークな木取りでまるで、刷毛目の抽象画のような趣きです。ニスは普通にやるピカピカツルツルの、コンパウンド研ぎ上げではなく、塗ったままの柔らかいニスです。しかし、新作特有のまっさら感に未練のあった私は躊躇したのです。
しかし、身近に置くようになって、その暖かさ、個性に日を増すごとに惹かれるようになりました。
音は柔らかく、しかも浸透性があるもので、新作らしい硬さを余り感じません。彼はオーストリア人で、アメリカに武者修行した経歴があります。イタリア人、クレモナ純正を求めるならそれはマイナス要素かもしれませんが、むしろ、ストラド店主の言われる新作クレモナ無個性という観点からすれば、もっとも異なる個性を求める人です。Edgar Russで海外WEBを検索すると沢山のヒットがあります。逆に、日本で入る前に売れるという巨匠たちの海外ヒットは意外に少ないものです。なお、平原さんというクレモナで勉強された製作者も大変、真面目な製作者だと言っています。(ちなみに平原さんのHPには弦楽器の制作、部品、部所についてのイタリア語が集められています。あなたはイタリア語の証明書を自分で読んだ事がありますか。私はイタリア語の辞書くびっぴきで証明書を解読しようとしましたが、特殊な用語があり解読できなかったのを平原さんのお陰で解読できました。平原ヴァイオリン工房http://www.ne.jp/asahi/hirahara/violin/)
値段が高いか安いかについては、良くわかりません。ただ、私は最近ここで論議されているクレモナ暴利論、あるいは日本人ブランド志向アホ論には賛成しかねます。
本国で買えば、安いのは当たり前。あらゆる輸入品がそうでしょう。また、それを調整する日本の真面目な楽器店の努力には相応の対価が支払われるべきでしょう。クレモナが伝統が途絶えた後、たかだかムッソリーニの復興策で復活したのは紛れもない事実ですが、それとて、もう60年の歴史を迎えようとしています。イタリア全土から、そして世界から(評判の中国も、日本も)その育成システムに共感して多くの人が集まり、その新たな歴史を紡ごうとしています。これを無視しえるでしょうか。海外WEBでも、クレモナが盛んに販売されています。

投稿者:mouche     投稿日時:2003/10/04 18:31  ---100.251.156

>酔いどれさん

クレモナの楽器文化が虚構であるなどと主張する人はいないと思います。一度は途絶えた文化を復興し、守り、発展させていこうとする人々の努力には、限りない賞賛が与えられてしかるべきと思います。

しかし日本の流通業界がその文化の発展に寄与してきたかというと、どうでしょうか。日本や中国からクレモナに渡り、その文化を吸収したはずの若い有望な作家達の作品を、これまでどう扱ってきたでしょうか。

また、クレモナ以外についてはどうでしょうか。ご存知のとおり、楽器の文化はクレモナだけにあるのではありません。ドイツでも、フランスでも、文化的伝統を破壊から守り、育てていこうと戦っている人たちは同じようにいるのではありませんか。

楽器の生産地を安易に「格付け」するような態度は、楽器文化に対する無知をさらけだすことであり、文化を「イメージ」として「消費」しているに過ぎないのではないでしょうか。

投稿者:アンジェパパ     投稿日時:2003/10/05 00:46  ---120.94.86

 クレモナの楽器を擁護するわけではありません。

 弦楽器製作者はやはり数を作らなくてはならないと思います。まあ、300本くらいまともな楽器を作らないと製作者として名を残す事はできないでしょう。

 クレモナは言うまでもなく世界最大の手作り弦楽器の産地になっています。もし、日本人が純粋に楽器製作だけで飯を食おうと思えば、やはりクレモナにいてそこそこ評価されていないと難しいでしょう。日本に帰って来ると、修理や毛替や楽器販売などでろくに楽器も作れず、まあ年間で沢山作れたとしても3、4台といったところではないでしょうか。そういう状態だとなかなか腕も上がらないし、楽器自体も市場になかなか出回らないと思います。(まあいいとこ注文で作るくらいでしょうか。)日本人で市場に多く出回っているのは、やはり向こう(クレモナなど)にいて日本に帰らずに製作一本で生きている人でしょう。(そういう人は日本に帰りたがらない。)
 Russさんもオーストリア人なんですね。その他多くの製作者が母国に帰らずにクレモナで製作しています。彼らにとっては、日本がそうであるように、母国に帰ったらなかなか弦楽器製作だけでは飯が食えないのでしょう。そういう意味では、クレモナである程度評価されたら、弦楽製作だけでやっていけるのでしょう。製作者にとっては実にありがたい場所なのです。
 
 クレモナの楽器が高いかどうかは良く分かりませんが、日本におけるイタリアのコンテンポラリィーの値段は昔からそんなに変わっているわけではないと思います。(昔に高い為替レートのせいもありますが。)

 今から20年以上前、日本の多くの弦楽器専門店では変なオールド信仰のようなものがあって、質の良くない古い楽器を多く抱えてしまいました。それが不良在庫になり経営を圧迫したり、悪い楽器を売って店の信用を失う事がしばしばありました。そうした状況から、店の経営方針をイタリアのモダンやコンテンポラリィに主流を置くところが増えてきたように思います。
そのほうが店のダメージも資金も少なくてすみます。

 話がだいぶそれてすみませんでした。Russさんなど中堅の作者の楽器は気に入ればそれほど高い買い物とは思いません。

投稿者:酔いどれ     投稿日時:2003/10/05 00:46  ---215.97.171

Mouche様

おっしゃる事は全面的に賛成です。多様性こそ大事であり、様々な国の独自の製法の伝統が尊重されるべきだと思います。それぞれの国での伝統がどれほど尊重され、次代にに引き継ぐ教育システムがあるかが鍵です。フランス、ミルクールでもかつての栄光そして、粗製濫造、そして今また栄光の復活のために教育システムが整えられようとしていると聞きます。チェコもまた社会主義時代の崩壊から立ち直ろうとしていると思います。それぞれの地域がハンドメイドの良き伝統を充分に復活し、競い合う時代を期待したいと思います。クレモナでありさえすれば良い、値段が高いというのは勿論間違っていると思いますが、私は大変充実した教育システムを復活したと思われるクレモナを、実質がないかのごとき論議に対して異議を申し立てたのです。
また、アジアの製作者に対して、偏見を捨てて評価すべきなのは言うまでもありません。ただし、現在のところ、ヨーロッパ手工の伝統をしっかり勉強し、ヨーロッパのしかるべき木材(ヴァル ド フィエンメなど。木材が他地域のもので置き変えられるのか疑問です)で製作されるという条件がつくと思いますが。
何代かを経る内に、ヨーロッパに行かなくて、ヨーロッパに学んだ師匠の弟子の弟子ということでも、アジアに新しい弦楽器の伝統を作ることができると思いますが。

投稿者:なかじん     投稿日時:2003/10/05 09:15  ---6.144.195

そうですね。
昔の変なオールド信仰とおなじことでへんなイタリア信仰だといけないとおもいます。
流行は反面いい楽器とめぐり合うチャンスも増えると思うので、うまく利用したいものですね。

投稿者:viola     投稿日時:2003/10/05 11:04  ---231.83.94

他の国よりイタリアのものが良いと思い、クレモナはその中心だと思う。それは、私たちが楽器に触れる前から、また購入過程で、得る情報がそうなっているから。他の地域の情報が、あったとしても、申し訳程度。日本にいる限り、イタリアがいいと刷り込まれるということ。購入時、それに抵抗することは難しい。しかし、個々の楽器がどの国製かを聞き分けることは難しく、クレモナ製と判断するのは尚更難しい。

投稿者:IM生     投稿日時:2003/10/07 10:47  ---205.110.243

Russさんねたが「クレモナ論」にシフトしてしまいましたね。
Russさんは優秀な方だと思いますから、良く鳴る楽器であれば問題ありません。

==>アンジェパパ様:クレモナは沢山製作するから腕が上がると言うご意見ですが、
一理あると思います。ただ、こういうことは「あがるはずだ」と「実際良い」との
落差を見極める必要があります。私は例の弦楽器フェアで沢山の楽器を毎年試奏し
日本・フランス・イタリア(以前はドイツやチェコもありましたが今少ない)など
新作楽器の比較はかなりシビアにやってきた積りです。
国による格差はよく解りません。イタリア、とくにクレモナの楽器は音量が必ず
あるとは感じません。耳元でなる楽器はもしかすると多いのかも知れませんが、
決定的な判断は出来ないと思います。
非常に良いイタリアのヴィオラを見つけ、私も一本購入しました。
しかしヴァイオリンは日本人の人で最高のがありましたのでそれを購入しました。
フランス新作で非常に良いヴァイオリンやヴィオラもありました。
才能のある作者はどこの国にも一定数存在し、そんなに才能の無い作者も同様に
存在するだけだと思います。
2000年のトリエンナーレの上位にイタリア人が皆無だったのは話題になりました。
イタリアでステファノ・コニア(父)の楽器は見た範囲では大変安定していて鳴る
と感じます。コニアは抜群の才能の持ち主でしょう。ハンガリー人ですが。

日本人でチャイコフスキーコンクール製作部門や、
クレモナのトリエンナーレで優勝した方も複数存在します。
木材は結構最高のものを輸入しているはずです。

投稿者:なかじん     投稿日時:2003/10/07 18:43  ---6.144.195

 トリエンナーレの上位にイタリア人が皆無だったというはなしは、別の意味でかなり問題だと思います。
 お客さん(=ほとんどアメリカ?など?)の好みにあわせるため、審査員にイタリアの方がほとんどいず、ということがです。審査員の気に入る楽器をつくるとイタリアらしいもの(?といべきか)がだめなんだそうです。
 それでもこれ(自分がいいと思うの)で行くという製作者がイタリアには多いそうですが・・・。次からどうなることやら。
 賞をとったひとのがいいもの、であってほしいですが。審査員の好みが激しく出ていると考えるべきだとも思います。

投稿者:アンジェパパ     投稿日時:2003/10/07 19:55  ---120.94.86

「才能のある作家はどの国にも一定数存在し、そんなに才能のない作家も同様に存在するだけだ」

 このことは、ある面当っているようですが、その実、多くの才能のある作家も切磋琢磨してバイオリン製作に専念できていないのが現実ではないでしょうか。また、若い時にいくら才能があってよいバイオリンを作っても、営利に走りその技を磨くことを怠って期待通りの成長しない人も多くあります。単発で良い楽器を作ってもダメです。継続して自分を磨いていかないと。

 ステファノ・コニアなどはまさに努力の人のように思います。彼こそ、多くの楽器を製作して自分のわざを磨いていった人です。決して「抜群の才能の持ち主」ではありません。20数年前からコニアは多くの楽器を製作し、日本に供給してきました。自分の製作技術を磨き今のレベルに到達したのだと思います。当時、villa marcello などがすごい才能があるなと思いましたが、コニアなどはそれほどとは思いませんでした。ビラは途中「これ何」っていう楽器を供給していた時期があり、今はそうでもありませんが、思ったように才能を開花しきったとは言いがたいです。(これからまた成長されるのでしょうが)

 トリエンナーレで優勝した楽器もテレビ放送を見ただけですが、決してありがたがるような代物ではないように思えました。要はその方がこれからどのように努力し続けるかだと思います。

 russなど中堅は一定楽器を作ってそこそこ評価が決まり、納得して購入されるのならそれほど大きな問題は無い。ただそれだけです。(前にも言いましたが)
 

投稿者:IM生     投稿日時:2003/10/07 19:59  ---96.25.21

>>審査員の好みが激しく出ていると
なかじんさんの言われることは当然でしょう。
ただ、トリエンナーレの上位にイタリアがいないのは「問題」かどうか?
イタリアの製作家の負け惜しみに聞こえるのですよね。
彼らがチャイコやウィエニアフスキで上位を独占した話は聞きませんから。
チャイコならロシア人が上位独占すべきかどうかって話になってしまう。
イタリアが大量に新作を作るようになったのはこの20年です。
製作者もほとんどが若いひとです。最長老のビッソロッティですら現役でしょう?
世界的にはカントゥシャなどのドイツ系やミルクール、それにアメリカの製作者が多かった。
審査員の好みが偏るとは思えないので、イタリアはまだ世界を征服する実力は無いとも言える。
イタリア的という楽器のカラクターもまだどういうことかはっきりしないのではないか。
要するに優秀な楽器は優秀な楽器です。平凡な楽器は平凡です。
あと数十年すれば答えが出るでしょうね。

投稿者:IM生     投稿日時:2003/10/13 00:08  ---96.25.21

トリエンナーレは今回も上位に外国勢が独占しました
ヴァイオリンはチェコのシュピードレン家の御曹司Janが2台の楽器で1位と2位でした。
チェコ生まれでドイツで学び、父の工房で修行した人です。
伝統の厚みはドイツやチェコにこそあると言えるでしょう。

Q:ヴァイオリンのアジャスター
投稿者:あい     投稿日時:2003/10/11 01:07  ---205.63.238

 ちょっとした質問なのですが、クレーメルやオイストラフの楽器をみると
よく、テールピースに固定する(ヒル型)のA線のアジャスターを見かけます。
細かい音程の調整をする為だとおもいます。どこで売ってるものなのですか?
(別になくても、わたしはOKなのですが、気になったので質問してしまいました。。)


   あい

投稿者:弦喜     投稿日時:2003/10/12 23:34  ---115.112.194

A線のアジャスタを使っている一流プロがそんなにいるとは知りませんでした。

Hillタイプのものとは、テールピースより駒側にアジャスタの引っかける部分がでる普通に目にするものではなく、テールピースの穴の弦を引っかけるところにアジャスターの引っかける部分が突き出す(=弦長がテールピースに引っかけた時と変わらない)ループ弦のみに対応したものですよね。
そうなら、A線のループというのはあまり目にしないので、弦選びが大変でしょう。
(以前、ビオラのA線にそのタイプのアジャスタがついたものがあって、弦探しに難儀しました。)

普通に目にするボールエンドにも対応したアジャスターは、弦長が短くなって音の張りで損をするのでプロがA線に使うとは思い難いし..
ソリストを目指す人で、ウイットナータイプの4弦アジャスター一体型のものを使う人は見たことがあります。この場合、弦長は短くなりません。

Hillタイプのアジャスタ(ループ弦のみ対応=E線用?)では、よくお店においてある頭の小さなもの(回すネジ部の直径が6mmのもの)はテンションにまけて非常に回しにくく指が痛いので実用的ではありません。ゲッツのゴールドのものが頭が大きく(直径8mmで丸みを帯びている)、非常に使いやすいで、使うならぜひそちらをおすすめします。

A線のアジャスタへの回答にはなっていませんが、雑談として書かせていただきました。

Q:ガット弦の松脂はどうやってとるのでしょう?
投稿者:インディ     投稿日時:2003/10/08 17:56  ---156.79.71

こんにちは。最近バロックのヴィオラを買いました。弦はピラストロのコルダ(裸のガット弦)なのですが、松脂を付けすぎたのか、弾いているうちにA線とD線がギシギシ言うようになってしまいました。とりあえず指でごしごし!取って弾いて見ましたが…!以前の質問で、「アルコールで拭くと良い」と書いてありましたが、ガットは有機物なのでアルコールは大丈夫なのかな?と思って質問させて頂きました。皆さんはどうなさっておられますか?
それと、以前どこかでヴァイオリンの形の松脂を見たのですが、どこで見たのか忘れてしまいました。ケースがヴァイオリンの形をしていてとても可愛いものです。どなたかご存じないでしょうか?教えて下さい!!よろしくお願い致します!!

投稿者:YE     投稿日時:2003/10/08 19:03  ---158.124.208

インディさん,こんにちは.
ガット弦の松脂と直接関係のある話題ではないのですが,御容赦を.

私も一時期,アルコールで弦を拭いていた事がありました.
いくつかの本にも,メンテナンスとして載っていますね.確かによく取れます.

しかし,同時に,アルコールは楽器表面のニスを簡単に溶かしてしまいます.弦を拭いている最中に,手に持っていたアルコール付きの布が楽器に触れると,
場合によっては,ニスにかなりのダメージを与えます.
実は,私自身,そのような経験をしてしまいました.
その時のショックたるや…

ある楽器店で聞いて来たことですが,楽器修理のプロでなければ,
薬剤ではなく,ぬるま湯が無難だそうです.
ニスがどうしても気になるようでしたらぬるま湯で,というのは如何でしょう?

投稿者:rio     投稿日時:2003/10/09 00:18  ---97.18.70

昨年の8月22日にこのQ&Aに以下の文を投稿しました。ご参考までに…

*******************************************
トマスティック社とピラストロ社にe-mailで
「演奏後の弦についた、汗や松脂を取るのに、アルコールを使用していいですか?」と質問を出していたところ、ピラストロ社より以下の回答がありました
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Dear Mr RIO,
Thank you for your mail.Please use our string cleaner to clean the strings.
Best regards
Pirastro GmbH Adrian Mueller Technical Director
==================================================
また、PIRASTRO社のHPを良く見ると、松脂のところに以下の記述がありました
Please remove rosin from your strings, instrument and bow after your play using a soft and dry cloth. Carefully use your string cleaner - alcohol can damage your instrument's surface - and please put some string oil to cleaned plain gut strings to keep their elasticity for their life time.
==================================================
私の調べた結論は、メーカー推奨は「やわらかい乾いた布で拭き取る」「専用のクリーナーで弦をきれいにする」でした
でも、HPの文章を裏読みすれば、アルコールでも楽器の表面につかなければ、大丈夫なのでは??と思いましたが…
**********************************************
ということで、ストリングクリーナーとオイルが市販されていますのでこれを使えばよろしいのではないかと思います。

投稿者:ぽち     投稿日時:2003/10/09 00:43  ---2.115.129

みなさん こんにちは。
ストリングクリーナーはピラストロでも出ているんでしょうか?使ったことはありませんがロイヤルオーク社が「ストリングクリーナー」を出していますね。

インディさんのおっしゃる松脂はクレモナのビソロッティ工房で販売しているようです。
ちょっと失念しましたが、どこかの弦楽器店のネット通販でも取り扱っていました。最近ではYahooオークションでも見かけましたよ。

投稿者:rio     投稿日時:2003/10/09 01:42  ---10.38.43

>ストリングクリーナーはピラストロでも出ているんでしょうか?

ストリングオイル&クリーナーはピラストロから出ているようです。
日本のお店では、販売しているのは見たことないのですが
ワシントンDCで私は購入しました

日本でも販売していると思うのですが…

投稿者:インディ     投稿日時:2003/10/09 21:01  ---156.79.71

皆様のレクチャー有難うございました!とても参考になりました。やはりぬるま湯かクリーナーで拭くのが無難なんでしょうかねぇ。アルコールはきっとドジな私のことなのでニスにつけてしまいそうですので…!松脂はビソロッティのところから出ているんですね!とても可愛いので、ケース欲しさに探してみます!また色々疑問が沸いてくると思いますのでそのときは教えて下さいませ!有難うございました!

投稿者:スチールラヴァー     投稿日時:2003/10/10 10:45  ---25.150.23

>以前どこかでヴァイオリンの形の松脂を見たのですが、どこで見たのか忘れてしまいま>した。ケースがヴァイオリンの形をしていてとても可愛いものです。どなたかご存じな>いでしょうか?

ここの通販にあります。3割引です。
http://www.violinshop.jp/SHOP/shop.html
他店の情報で申し訳ありません。不都合でしたら削除してください。

Q:ラベル一般について
投稿者:なかじん     投稿日時:2003/10/08 22:44  ---6.144.195

 ラベルについてなんですが、イタリアの新作には20のあとに手書きで03とかいてあり、製作者の署名があります。
 これはたぶん、同じラベルの版元でそんなに数がでないため手書きで追加してつかうためだろうというふうに考えられますよね。
 これに対して、ドイツの1883のものは完全に印刷で手書きの部分はありません。
 こういうのは何か傾向があるのでしょうか?

 量産品なら同じものをはるので印刷なんでしょうか?量産品でも手工品にみせかけるよう手書きで、それらしくするためということもありそうですが。

 1883という時代では、こういうラベルのものは結構あるんでしょうか?(なんか流行みたいな気もします)

 実際のところいろいろ見ておられると思うので教えていただきたいのですが。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/10/09 10:40  ---205.147.181

いらっしゃいませ、

イタリア人とドイツ人の国民性を感じますね。
イタリア人はおおらかなので、20のあとは手書きでいいや、というのを感じますし逆にドイツの方は実直でまめなのできちんと全部印刷しないと気がすまないのではないでしょうか?全員が全員そういうわけではないと思いますが。

ドイツの1883限定というのはちょっとわかりません。
わかる方おりましたらよろしくお願いいたします。それでは!

投稿者:なかじん     投稿日時:2003/10/10 10:26  ---228.77.132

どうもかいとうありがとうございます。
なるほどそういうものなんですね。
1883というのはたまたまぼくの楽器が1883年のラベルだったので、そういう意味です。
偽物、本物いろいろ含めて、数をしらべたらなにか傾向があるかも、なんておもったりしたもんで。
もちろん楽器自体の評価は楽器そのものの作りや材料などから総合的に判断するべきものだとおもいますが。

Q:ヴァイオリンのヴォルフ?
投稿者:弦一郎     投稿日時:2003/10/07 02:17  ---17.113.196

クレモナ新作が流行なので、知り合いの為に新作を試奏する事がしばしばあります。

ところで、A線の1stポジションCまたはHあたりでヴォルフの様に鳴りにくい新作楽器がよく見受けられます。深い音が鳴って高音までバランス良く鳴る楽器に限ってそんな傾向がある様に思いましたが、私の思い込みでしょうか?複数の店で試奏してそのように感じましたが、調整の傾向でしょうか?

新作に限らず
G線のハイポジションのHは鳴りにくいのが普通だと思い込んでいましたが、一般的なのでしょうか?

「良く鳴る楽器もあります」と言うような回答ではなく、おしなべてヴァイオリンという楽器がそのような傾向があるのかどうか御回答を宜しくお願い致します。

投稿者:弦喜     投稿日時:2003/10/07 09:39  ---115.112.194

新作、モダン含めて100本くらい弾きましたが、感覚的には、
1)G線のHあたりのウルフについては
− 3割くらいは強めのフルフがあり、ふつうの弾き方では支障がある。
− 5割くらいは、ウルフはあるがヴィブラートをかければなんとか演奏の許容範囲
− かすかにしか感じない、あるいはないものは2割くらい
確かに、楽器が軽めで、良く響く楽器にウルフが多いような気もします。

2)A線のウルフについては、純粋にウルフという感じをうけたものはありませんでした。(例外は、ヴィオラのA線のAのウルフと、薄目に板取りされたヴァイオリンでのA線のE,Fあたりにウルフです。それらは明確にウルフでした。)
ウルフというよりも、弦との相性なのか音がつまった感じがすることはよくあります。
特に、A線の下の方で感じることが多いように思います。
その場合は、弦をテンションの弱いものに替えたり、駒の高さを低くしたり、魂柱の位置を替えたりして、素直に鳴るようにしました。前記ヴィオラのウルフも、試行錯誤の結果、魂柱の位置調整で全体音色&バランスとウルフの折り合いがつく点がみつかりました。

弦楽器の場合、一つの音を弾くと、他の弦も共振して響きを助けてくれます。A、D、G、Eなどはその恩恵に被っていますが、逆にHの音などは共振してくれる相手があまりいないので、響きと言う点ではとても損をします。

投稿者:弦一郎     投稿日時:2003/10/08 00:33  ---108.179.183

弦喜さん、有難うございました。

投稿者:みち     投稿日時:2003/10/08 12:40  ---213.213.218

弦一郎さん,ストラッドさん,弦喜さん,よろしくお願いします。わたしのバイオリンは2002のクレモナ新作です。(2台目です) 初めはあまり気にならなかったのですが,だんだん音が響くようになり音の輪郭も出てくるようになるにつれて(初心者の癖に生意気な表現ですみません),全てのCの音がつぶれたような,しかし音量はかわらず,艶も響きもない音になってきました。弓圧を弱めると,音が途切れ途切れにさざ波のようにしか出ません。いくつかの店に相談したり先生に相談したりしましたが,結局,改善されず現在に至っています。ビブラートをかけるといくらかは聞ける音になるようですが。「よく鳴る楽器はウルフも目立つ」と言われたり,「それはその楽器の個性だ」と言われたりで,我慢しています。この先,時間とともに消えていくものなのでしょうか?以前のQ&Aでは,「3年たった春,突然消えた」との回答もありましたが,やはり,なんとも言えないのでしょうか?また,改善方法はないのでしょうか?初心者ですので,よくわかってないままに書き込みました。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2003/10/08 14:23  ---205.147.181

いくつかのお店に見てもらっているとの事なので、基本的な調整に問題がないと言う前提で、考えて見ますと、Cの音はHの音と同じように共振してくれる弦が少ないのでヴァイオリンではやはり損をしている音です。

それが顕著に現れているとすれば、やはりそれが楽器の個性といえるのではないでしょうか・・・

時間とともに改善するかどうかは解りませんが、可能性はあると思います。でも断言する事は出来ません。
もし楽器になにがしらの問題があるとすれば、ちょっと見てみないと解らないです。
それでは!

投稿者:弦喜     投稿日時:2003/10/08 23:08  ---115.112.194

>>みちさん
すべてのCの同音で音がつぶれるというのは経験したことがないので、ウルフ以外の何か根本的な原因があるのかもしれません。対処療法として、私だったら試すことは、
1)弦をテンションの弱いものに替えてみる。
  ← 楽器と弦との相性により、強すぎる弦の場合つまった音になることがあります。
2)魂柱・駒の交換、再調整。
  ← 魂柱がきつめにたっていたり、駒の高さが高かったりすると、きつい目の
    音になります。駒の削り方で鳴り方は変わりますし、また魂柱の位置で
    全体の響き、バランスも変わります。
3)テールガットの長さを変えてみる。
  → 少し前のディスカッションでテールピースから駒までの距離が話題に
    なっていましたが、以前チェロのテールガットの長さを少し変えたら
    ウルフが出るようになったことがありましたので、逆もあるかも。
4)顎当て、テールピースなどを替えてみる。
  ← 顎当てはテールピースをまたぐタイプと、左側で固定するタイプで、楽器の響き
    は変わります。(鳴りすぎるときは、左側固定タイプがよいかも。)
    また、フィッティングの材質・重さによっても楽器の振動の仕方は変わります。
5)お金はかかるが、バスバーの交換等で共振周波数自体を変えてしまう。
  → 私自身は試したことはありませんが、理屈としてはありえる?
1)〜4)でダメならその楽器の作者に送って「何とかしろ!」というのも手でしょう。

投稿者:みち     投稿日時:2003/10/09 10:22  ---213.213.218

ストラッド店員様,弦喜様,ありがとうございました。また,やれそうなところから試していきます。テンションの弱い弦,見分けるのは難しそうですが,楽器店に聞きながら試してみます。ありがとうございました。

投稿者:弦喜     投稿日時:2003/10/09 21:45  ---115.112.194

弦のテンションについての情報は、例えば下記にあります。
http://www.sasakivn.jp/~sasakivn/report/saitenschpan.htm
そのサイトにはウルフについての記載もありました。
(その内容は、本でも出ています。)

ご参考まで。

Q:質問です・・・
投稿者:順子     投稿日時:2003/10/06 22:27  ---104.157.102

鈴木政吉の1980年製の300番のヴァイオリンを手に入れたのですが、この頃の楽器内に貼ってあるタグというのでしょうか・・・あそこに書いてあるMASAKICHI SUZUKIというのは1980年頃は手書きもありますか?正直量産品といわれているでので、今のようにきれいにプリントされた物もあれば、手書きでNAGOYAと書かれていたりといろいろな写真をお見かけしたもので・・・

投稿者:Emile Germain     投稿日時:2003/10/06 23:51  ---98.74.142

順子さんこんにちは。

鈴木政吉氏は第二次大戦終戦前に他界されておりますので1980年製ですと、既にその二代後の秩氏の世代で会社名だけが記載されております。たとえ量産品であっても「MASAKICHI SUZUKI」と名前が入る筈はないのですが。1980年頃には300番台のモデルが存在します。
また政吉氏の時代の比較的初期にも300番台の楽器はあったようですが、それら量産品には製作年代の記載はなく、唯一本人製作の楽器にのみ製作年代の記載があるようです。
鈴木政吉氏に関しては非常に膨大な資料を公開されている方のHPがありますので、一度ご覧になってはいかがでしょうか?

http://members.jcom.home.ne.jp/vocalise8/index.htm

投稿者:順子     投稿日時:2003/10/07 22:55  ---24.95.167

質問した300番には下記のような物がかかれていました。

Suzuki Established in Nagoya No.300 Size 4/4 Anno 1980 Suzuki Violin Co.,LTD nagoya Japan

HPありがとうございます。本物であればいいのですが・・・でも、練習用には今のものよりは私にはいいはずなので、到着が楽しみです♪

Q:ヴィオラの大きさについてです
投稿者:るい     投稿日時:2003/09/29 23:07  ---214.99.204

 この秋から、一念発起してヴィオラを習おうと思ってます。そこで、大きな問題が・・・。ある本をよんでたら、40センチ以下の楽器はヴィオラの音がしないとかいてありました。でも、わたしは小柄な上に腰痛があるので、大きな楽器には手が出せません。39,5センチにしようかとおもっています。知り合いのバイオリン弾きに、「この1センチが大きいのよ〜〜、重いの」といわれました。やはり、ヴィオラは39,5センチだと、深いまったりとしたおとがでないのでしょうか?? おしえてください。

投稿者:ユウスケ     投稿日時:2003/09/30 00:52  ---179.58.87

ビオラの大きさですが、さまざまなものがあります。
僕は、ビオラは専門ではないですが、なんと44.5センチのものを持っています!
やはり、あごに挟んで支えると、重たいです。音は、確かに朗々と響く感じです。
ただ、小さめの楽器がダメかというと、そうでもないです。
僕の知り合いの女性が、フランス製の39.5センチぐらいのきれいなビオラを持っていますが、枯れた、いい音がしています。大きさで、響き方は確かに違いますが、小さくても、構造や、材料によっては、いい音がするものです。また、弾き手にとって大きすぎると、指が届きにくくなり、運指が困難になるなどの問題も出てきます。
やはり、大きさだけでなく、音質や、弾きやすさなどから、自分にあった楽器を選ぶのが、良いのではないでしょうか?

投稿者:Va     投稿日時:2003/09/30 12:37  ---97.183.15

こんにちは。私は普段バイオリンを弾いていますが、一時アンサンブルで
ビオラを弾いていました。
42cmのを借りて練習していましたが、2時間の合奏で毎回頭が痛くなりました。
(身長159cm、女性です。)
大きい楽器のほうがビオラらしい音がして良いといって選んだとしても、
体に負担がかかって、あっちが痛い、こっちが痛い、となってしまっては、
結局ビオラに触らなくなってしまうような気がします。

楽器屋さんで42センチのビオラを弾いて頭が痛くなったと話したら、
私に合うのは41センチだと言って、試奏させてくれました。
ちょっと弾いただけなのでどこも痛くはなりませんでしたが、
まさに「この1センチが大きいのよ〜〜」を実感しました。
購入前にいろいろなサイズの楽器を試してみることをお勧めします。
楽器屋さんも体格を見て適当なサイズをアドバイスしてくれると思います。
ユウスケさんのアドバイスにもありますが、サイズだけでなく弦のバランスなど
総合的に判断して決めるのが良いと思います。

投稿者:ヒロ     投稿日時:2003/09/30 13:19  ---11.81.86

ヴィオラのサイズですが、
よがさんのホームページ(http://www005.upp.so-net.ne.jp/yoga/index.html)
にあるインチ換算表を見ればわかるとおり、楽器のサイズと弦の長さは完全に
比例関係にはありません。

・ボディが大きいわりに、弦の長さが短いので左手を大きく開かずにすんで、
左手の負担が小さい、腕の長さを要求し、容積が大きいことにメリットがある楽器

・ボディの割りに弦の長さが長いため、左手を大きく開く必要があるが、
腕の長さに余裕が無い人には、都合がよく、弦の張力も高まり、
サイズを大きくしたのと似たような効果を得ることができる楽器

などの存在が予想されます。

ご自分の体型(腕の長さ、手の大きさなど)とご相談くださいませ。
あと厚みの違いも楽器によって差が大きいので、同じサイズでも
色々と引き比べた方がよいとおもいます。

投稿者:るい     投稿日時:2003/09/30 22:52  ---214.99.204

ユウスケさん、Vaさん、ヒロさん、返信ありがとうございます! 今日さっそく楽器店に電話して、いろんなヴィオラを用意してくださいと頼んでみました。あとはみなさんの説明を参考に、選んでみたいと思います! でも、ヴィオラが揃うまで半月くらいかかるらしいので待ちどうしいな・・。 ありがとうございました!

投稿者:IM生     投稿日時:2003/10/01 00:09  ---96.25.21

ViolinとViolaを両方弾きます。
ヴィオラはヴァイオリンより5度下の音域ですから、原理的にはヴァイオリンの1.5倍の大きさ
が必要です。
これは途方も無い大きさで50センチくらいでないと満足な音がしないはず、という計算です。
ですから「ヴィオラは大きければ大きいほどよい音がする」ことは否定できません。
西洋人の大男の奏者が44センチくらいの楽器を弾いているのを見ていると、そうなんだろう、
と思います。
ただし日本人の手と腕の長さでは42センチ以上の楽器は操りにくいと思います。
女性だと41.5センチが限界でしょうね。
ヴァイオリンで小指のヴィブラートが苦手傾向、ハイポジションで肘を張り出すタイプの方は、
まぁ、40.5センチの楽器をターゲットにされてはいかがでしょう。
40.5ならば探せば相当深い響きの楽器に当たる可能性があります。

投稿者:るい     投稿日時:2003/10/03 00:38  ---214.99.204

 今日、楽器店でヴィオラの試し弾きをさせてもらったところ、40,5センチの楽器でいいのがありました! 39,5センチでもいい音のがあったんですが、厚みが少しありすぎて弾きにくかったです・・。まだ少し迷っていますが、これにしようかと思っています。ありがとうございました!(157センチの女性です)

投稿者:もーりん♂     投稿日時:2003/10/03 22:03  ---155.8.88

 私のヴィオラはちょっと大きめで43センチです。大きいと確かに弾きにくいのは事実ですが、楽に力強く深みのある音が出るのである意味では弾きやすいと思っています。ヴィオラを弾こうと思っている方には、事情が許す限り大きめのヴィオラを弾いていただきたいというのが私の本音です。その方が本来のヴィオラの音に近付くからです。「小さくても良い音のする楽器があるよ」という声をよく聞くのですが、「良い音=ヴィオラらしい音」と言えるかどうかは意見が分かれそうですが・・・。と言うわけで私もIM生さんと同じく40.5cmの楽器で弾きやすいものを選ばれてはいかがかと思います。この1センチの差が音にも影響するわけです。まあ体の負担にも影響するわけですが・・・。
 私の楽器は43と大きめですが、胴体は大きくてもネックが細めなのか、そのサイズにしてはそれほど弾きにくさを感じません。ちなみに私の身長は16?cmです。手は大きい方だと思います。

投稿者:ヒロ     投稿日時:2003/10/05 06:02  ---11.81.86

もしよかったらでいいのですが、
もーりん♂さんのお持ちになっている
ヴィオラの弦長(指板から駒まで)を
お教え願えますか?
弾きやすさに多分に関係してきますので。
39cmを超えるようであれば、それは本当に大きい楽器です。

投稿者:ラッシュ     投稿日時:2003/10/05 07:16  ---240.68.199

皆様こんにちわ!実は今貸し出し中の楽器で40cm位の1828年のイタリアの某作品を弾かせて貰ってますがとても「”明るく”」て「深い音」がします。変な表現ですがこれが本音です。弓との相性や弾き手に大きく左右されるのは言うまでもありません。暗めの音であれば少なくとも41cmは欲しい所ですね・・・ヴィオラの音の定義とは何か?!?!と言う非常に主観的な問題ですしね・・・言葉で言い表せないもどかしさを感じながら書いてます^^;大きい楽器で出来が悪いものと小さくても厚みがあって深い音の出るものもあります。色々トライするしかないと思います。ちなみにストラド先生の所のスガラボットの試聴は必聴ですぞよ^^
横から失礼いたしました。

投稿者:もーりん♂     投稿日時:2003/10/05 18:38  ---04.107.190

ひろさんへ
私の楽器の弦長は38.5cmぐらいです。大きい部類に入るでしょうか? 

ラッシュさんへ
ストラッドさんのヴィオラの試聴音源はすべて聴きました。42.2のSgarabotto Gaetanoの音源では、最後にクラディウ氏の「フゥッ・・・」というため息が聞こえたのが面白かったです。サイズが大きいだけに結構疲れるんですかね?

投稿者:ヒロ     投稿日時:2003/10/05 20:38  ---11.81.86

もーりん♂さん
レスありがとうございます。
ボディが43cmで、38.5cmですか。
よがさんの分類で行くと、ボディが大きめで弦長が短めの楽器よりですね。
こういう楽器だと、ボディサイズのわりに左手を開く努力が少なくて済むので、
極端なハイポジションを要求する曲以外は弾きやすい楽器だと言えると思います。

とはいえ、普通に流通している楽器の弦長が37cm強であることを考えると、
やはり大きいですね〜。

投稿者:よが     投稿日時:2003/10/06 00:02  ---98.9.175

こんにちは. 私は今メインで使っているのが39.5cm ですが,「まったりとした」はまあそこそこ,「深い」はすこし物足りない感じがしてます. とくに,録音してみるとはっきりわかりますが重音がたくさん出てくる曲(バッハの無伴奏など)を弾くときには低い弦は少しうもれるように感じます. 16インチ(40.5cmぐらい)の楽器も持っていますが,そちらは録音していても低い弦がくっきりと聞こえます. 一方38.5cmの楽器はさすがにちょっとおもちゃっぽい音かなぁと感じることが多いです.

音に関しては「CDでよく聞くようなテナー志向」だったりパワー重視なのであればサイズが大きいほどいいでしょうし41〜42cmぐらいの楽器の大きさは必要条件だと思います. Stradさんのページにあるズガラボットは部屋全体にいかにも大きなビオラっていう感じの音が響いていてステキですね. ですが,るいさんが読まれたある本の 40cm以下の楽器はヴィオラの音がしないというのはいいすぎだと思います. ハミングするような感じが好きであれば大きすぎない楽器にも(そこそこの値段で)味のあるものがありますので,39.5cmもビオラとしてはアリだと思います.


サイズの大小に限らず弦楽器一般にあてはまると思いますが,いくら40cm以上でもバランスの悪いものは避けた方がよいと思います. 楽器を弾いていて特定の弦だけめり込むような感じがするものはバランスが悪いです. 少し離れて聞くとめり込む弦は全然音が出ていません. あとはご自分が気に入ったものをチョイスされればいいのではないでしょうか?

ステキな楽器とめぐり合えることをお祈りしています.

投稿者:YE     投稿日時:2003/10/06 01:50  ---145.216.55

るいさん,こんにちは.
私も1900年頃の,40.5cmのヴィオラを持っています.
深々とした,いい音の楽器だと思っています.
かつて,友人の持っている,42.5cmのヴィオラを弾かせてもらいましたが,
とても肩が凝りました.
一般的に,大きい楽器の方が,深い音が出るとは思いますが,
あくまで全体の傾向で,個々の楽器についてはその限りではありません.
40.5cm以下でも,いい音を持っている楽器はたくさんあります.
かつて,N響ヴィオラ首席の川崎先生のヴィオラを持ったことがありますが,
40cm位の楽器でした.
しかし,川崎先生がお弾きになると,その技量と相俟って,
素晴らしい音を楽器から紡ぎ出していらっしゃったのが印象に残っています.

るいさんは,これからヴィオラをお始めになるとのことですね.
音もさることながら,弾き易さもとても重要だと思います.
どんなにいい音でも,肩が凝って苦痛を感じるくらいだと長続きしませんし,
私見では,大きい楽器は上達が遅くなると思っています.
初めてであれば,39.5cm〜40.5cmを目処にお考えになれば如何でしょうか.

投稿者:るい     投稿日時:2003/10/06 14:13  ---214.99.204

みなさん、ありがとうございます! 初心者の私には、とっても勉強になります! この間、同じ楽器店に行ってきたのですが、買おうと思っていた楽器のほかに(40,5センチ)、また好きな楽器を見つけてしまいました・・。ウィンドウに飾ってある楽器をぜんぜん見てなかったので、きずきませんでした^^;。 39,5センチなんですが、少し古いそうです。だからなのか、音が深いのにやわらかい感じでした。うまく言えないですが・・。でも、39,5センチでも厚さがあるのか、40,5と重さが同じでした。そして、お値段もステキでした(ううっ!!)。40〜50万台なので、古い楽器としては安い方らしいですが、大変です。けど、直感でこっちいいな、とおもってしまったので、生活費を減らして買ってしまおうかと思っています。あとは、がんばって練習して、みなさんのようにいろんな話題が持てるよう、ガンバります!! 

投稿者:ART3号     投稿日時:2003/10/06 22:45  ---221.168.139

大きいサイズの楽器を弾くにはのヒント1例です。
楽器を外に出す。
通常テールピースより顎当ては左側にあります。
テールピースを跨ぐ顎当ての場合、顎の位置をテールピースの真上で弾いたら
楽に弾けます。
友人は通常の顎当てを外してしまい、テールピースの右側に顎当てのなごりらしきものを
自作で取り付け、楽に弾いています。彼はどちらかと言えば小柄です。

楽器選定に際し、大型楽器にあこがれ、つい試し弾きで火事場の馬鹿力で体力以上のサイズを
決定しがちですが体を壊してしまってはどうにもなりません。

経験から音色とサイズは比例しないと思います。
腕と音色は比例しますが。

投稿者:ラッシュ     投稿日時:2003/10/07 01:07  ---240.54.89

変な言い方ですが、ヴィオラ奏者は出来る限り大きな楽器を使う方が室内楽の場合等周りに与える安心感のようなものも大きいですし、音もやはりヴァイオリンと思いっきり差をつけられると思うのですが如何なものでしょうか?いい音の定義は別として大きなどちらかというとチェロよりの音の方が好まれると思うのですが?いかがでしょうか?!?!

投稿者:IM生     投稿日時:2003/10/07 10:18  ---205.110.243

あまり露骨に言いたくなかったのですが、ラッシュさんのおっしゃることは本当です。
ヴィオラはヴァイオリンとは違う楽器です。
暗くて深くて渋く苦しげな音がします。
弾くテクニックも相当違います。ヴァイオリンとチェロの中間位ではないかと思います。
中でもボウイングが全く異なり、発音のときの「引っ掛け」がかなり必要です。
ヴァイオリン弾きはヴァイオリンのように弾けるヴィオラを求める傾向があると思う。
C線の深い音を基準にすると大きいヴィオラに軍配を上げざるを得ないケースは多くなる。
大きく深い音のヴィオラをテクニックで弾きこなすことは可能です。
小さいヴィオラをテクニックで深い音に変えることは望みが薄いように思います。
40.5というのはそういう深さの分かれ目のように思っているのですが……
特殊型ヴィオラなどで、横幅や深さ(物理的な)を稼ぐタイプもありますよね。
40.5というのは標準的型の楽器の話ですよ。

私見ですが…
ヴァイオリンとヴィオラ両刀使いの人は、
「ヴィオラからヴァイオリンに持ち替えたとき違和感を感じない」
位になると、ヴィオラの奏法が身についた、と言えると思います。