弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:ジェームス・タブスの弓について
投稿者:弦一郎 投稿日時:2003/10/30 08:20 ---17.112.117
ストラッドさんへ
タブスの弓を数本引いたことがありますが、名弓と言われているほどには大したことが無い印象を受けました。木の密度が足りないのです。ストラッドさんの在庫にもタブスがありますが、如何ですか?タブスは製品ムラが大きいのではないでしょうか?
アンジェパパさんへ
私は楽器商ではないので、楽器のことは詳しくありません。私が弾いたタブスが、たまたま大したことがなかったのだと思います。
{「状態の良いモダンイタリーのような音」の楽器と弓}のスレッドでは、
表板・裏板が厚めの楽器の場合、特に、弓を選ばないとまともに音が出にくいことを表現したかっただけです。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/10/30 11:29 ---205.147.181
いらっしゃいませ、
少し前にタブスの話題があり、その時答えたものを引用いたします。
タブスの弓ですが、これはイギリスで5代続いた弓作りの家系です。有名なのが、ジェームスでその他ウィリアム、トーマス、アルフレッドがついで有名です。あまり有名でないのはシーイーとエドワードなどがいます。市場価格ですが、上記のようにたくさんの製作者がおり、数も物凄く多いので、非常に価格差があります。名弓から駄弓まで様々な弓があるのがタブスです。ゆえに物を見てみないと判断出来ません。
タブスの弓は膨大な数が作られ、レベルも様々です。
タブスの評価をするときは、タブスという名前を意識しないで単純に弓として評価した方が良いですね。それでは!
投稿者:弦一郎 投稿日時:2003/10/30 15:16 ---108.179.128
ストラッドさんへ、
過去ログを見ずに投稿したことをお許し下さい。御社のJamesTubbs氏の弓の写真を今日初めて見ました。見た目は良いですね。そのうち私だと絶対に解らないようにGiorgio Scolari氏とJamesTubbs氏の組合せを御社に弾かせてもらいに行きますので、その時は宜しくお願い致します。それとも、Web上では売約済みにはなっていませんが、どちらとも売約済みですか?
アンジェパパさんへ
板が厚い楽器でも板自体が柔らかい場合があります。そんな場合には、弓をそんなには気にすることはありません。私の楽器は、表板の隨線が細かく、硬い板を使ってありますので、弱い弓では鳴りにくいのです。楽器は、買った時点でかなり弾き込まれていましたが、それでも私自身が弾きこなすのに半年位掛かりました。「細身で銀に細かい細工のある無名のフランス風のオールド弓60.0g」に合わせてGiorgio Scolari氏の楽器を売った値段で買いました。楽器に合わせて弓を買うか、弓に合わせて楽器を買うか、難しいところです。
投稿者:アンジェパパ 投稿日時:2003/10/31 20:54 ---120.94.86
「タブスという名前を意識しないで単純に弓として評価したほう良いですね」
まさにそのその通りだと思います。しかし、そうはなかなかいかないのがアマチュアの悲しさですね。その点では、弦一郎さんは理想的な選択をしてらしゃるように思います。「無名のフランス風のオールド弓」この範疇こそ唯一わたしたちに残された魅力の世界でした。今はもうそんな事はできませんが、ひと昔前まで「名前を意識しないで単純に弓として評価すること」によって結構いい弓が入手できたころがありました。無名の弓で結構いいやつがありました。実はいい弓はほぼ無名弓ばかりです。なぜなら、その頃っていい材料があったのでしょう。
昨今の話は、国名や製作者を意識しないといっても、結局はそこにはまってしまう。なんともそういう世知辛い世になってしまったのでしょう。それならば、いかがわしい魑魅魍魎の住んでいたふた昔まえのオールド信仰も結構面白かったのかも知れません。(わたしは当時それがいやで、はやばやとモダンの楽器を買ってしまいましたが。)
投稿者:アンジェパパ 投稿日時:2003/10/31 21:08 ---120.94.86
追伸
なぜわたしがタブスにこだわったかと言いいますと、「タブスの角弓」の件と、実は弦一郎さんの弓がタブスではないかとふと思ったからです。(かなり突飛ですが。)
投稿者:弦一郎 投稿日時:2003/10/31 22:03 ---198.233.49
今の私の弓は丸弓です。フロッグの所の銀の彫刻がとってもおしゃれです。タブスではありません。
角弓は、昔**Albert Nurunberger**を使っていました。先が重くて使いにくい弓でした。先が折れてボルトが入っていたからです。
Q:「状態の良いモダンイタリーのような音」の楽器と弓
投稿者:弦一郎 投稿日時:2003/10/28 10:38 ---108.185.223
ストラッドさん、
伊太利新作C.Belli1989が500万円なんて、ありうるのでしょうか?精々200万円までだと思うのですが、如何ですか?状態の良い1970年代のMorassi父でも250万円位だと思います。Giorgio Scolari氏の1970年代後半の楽器を買ったのは1987年US$8,000は、2倍位、1990年に売った値段US$18,000は非常識だと思っていました。
Iveさん、
どんな音なのですか?裏板が分厚い楽器が熟成したとき、倍音が多く且つ密度感がある豪快な音がすると思いますが、High Posisionの発音にはもう問題はありませんか?室内楽等では、豪快過ぎて他の楽器とバランスがとりにくくないですか?近くではバランスが取れていてもホールの後で聴くと、自分の音だけ大きく聞こえます。狭い部屋で弾いたとき、うるさく無いですか?私のGiorgio Scolari氏の楽器は厚みが標準的でしたので、オールドの名器に較べるとこじんまりとした音でした。
弓は新作弓では無理でしょう。弓の材質は昔に較べて落ちているように思います。私の現在の楽器は裏板の分厚いモダンイタリー、細身で銀に細かい細工のある無名のフランス風のオールド弓60.0gを使っています。この弓は、例のGiorgio Scolari氏の楽器と同時に手に入れました。張りが強く、新作弓にはない木の密度感があります。この組合せで、甘い音が出ます。無名のフランス風の弓もどこかの結構有名な演奏家が持っていたものを手に入れました。それでもUS$4,000でした。バザン・トマソン・タブスでは、密度感が足りません。好きな弓があったらペカットでした。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/10/28 11:55 ---205.147.181
いらっしゃいませ、
店主にも確認いたしましたがここ20年以内の新作楽器が500万以上で売られているのは見た事がないとのことです。またよほどプレミアが付かなくては買う人もいないと思います。
ただ、手作りの楽器は他の芸術作品(絵など)と同じ工芸品の範疇で、持っている方が500万で売る事を希望し、それで納得して買う人がいれば成立いたしますね。
ただ常識の範囲よりは非常に高いと思います。それでは!
投稿者:弦一郎 投稿日時:2003/10/28 12:55 ---02.82.61
ストラッドさん、
故アイザック・スターン氏が所有していたSamuel Zygmuntowicz氏の楽器がTarisioのオークションでUS$115,000でしたね。プレミアがつきまくった楽器ですね。
Iveさん、
C.Belli1989でも、超有名演奏家の愛器なら、プレミアが付いて、日本なら500万円位の市場価値になってしまうかもしれませんね。
投稿者:スティールラヴァー 投稿日時:2003/10/28 13:25 ---25.150.96
>店主にも確認いたしましたがここ20年以内の新作楽器が500万以上で売られているのは見た事がないとのことです。
たしか春のトリシオ・オークションでSamuel Zygmuntowicz のvlが115,000ドルで落札されてましたよね。あの楽器は故アイザック・スターン氏のものという事でプレミアが付いたのでしょうが。それでも今、彼に注文すると500万近いんじゃないか(未確認)。しかも数年待ち。Joseph Curtinもそれくらいするかも。
投稿者:YE 投稿日時:2003/10/28 15:46 ---158.124.208
500万円あれば,イタリアのモダンでそれなりの物が購入できそうですが…
実際の所,現在のイタリアのモダンとコンテンポラリーの相場は
どの程度なのでしょうか?
数年前だったらある程度分かるのですが,
ここの所,かなり相場が上がってきているような気がします.
どうなんでしょう?
投稿者:なかじん 投稿日時:2003/10/28 18:11 ---6.139.38
やはり楽器の値段はそれだけ出してもほしいという人がいるから上がっていくのですね。最初から億単位のものがあるというわけではなく・・・。
お金がある人はほしいと思ったら(価値がある)いくらでも出すような逸話が名器にはよくあるようですが、いまのそういうプレミアがついた楽器というのは他のと比べてほんとうにいいんでしょうか?
ストラドなどで有名な方が弾いていた楽器はいいんだろうなあ?とはおもうんですが。
投稿者:Ive 投稿日時:2003/10/28 18:55 ---205.62.248
弾き心地は遠くで聞くことに比べれば思ったより細い感じです。近いところでは細い
密度の高い音です。1000万円台クラスのモダンに比べると、反応は同等かそれ以上です。
高音や全体的な倍音もかなり豊富です。あえて欠点を付ければ、楽器の持っている音が、
おそらく作られた頃から固定され、いい音なのですが、そのいい音と引き換えに、自分の音
が作りズライのが唯一の欠点かも知れません。いろんなヴァイオリニストが、楽器論でいろ
いろと仰っていて、どれが一番正しいかはわかりませんが、少なくともこのC・ベッリは
はじめから限られた音色である楽器だと思います。(つまり、弾き手があまり表現を
しなくとも誰でもがそれなり聞こえるような音です。)
私は自分の音を作ることを真っ先に考えるので、この楽器がそのようないい意味でも
悪い意味でも500万円に相当するかは人次第だとおもいますが、出所のわからない
バランスに欠けるモダン・イタリーに比べれば雲泥の差で良すぎます。さらに、最近
作者により高すぎる新作を見かけます。どこの楽器屋でなんと言う銘柄かは控えますが
過剰評価のふしは否めません。何軒かありますね。
最後に新作の良さは
バランスの良い楽器を選ぶ選択肢が広い
がんばれば買えるような価格である
若々しさがある(中途半端にOLDな楽器は弾いていてテンションがあがらない。気分的に私は。)
だと思います。
弦一郎さん
いろいろ、ご教授ありがとうございます。いつもこの掲示板で鋭いコメントで勉強に
なってます。昔は、モダンイタリーやOLDの楽器(イタリーを含め、ドイツやフランス)の
楽器が欲しかったのですが、価格と相応する楽器をある程度の価格で探すと、何かしら
の弱点が見つかることが嫌になったのです。新作の中でしっかりとしたものを選ぶと
精神的に落ち着く自分がいました。そんな感じで”新作信者”なのです(←理由が幼稚なのです)^
ps結局、借り受けることになりました(世の中、ご親切な方も居られるのです。感謝です!)
投稿者:Belli 投稿日時:2003/10/28 20:57 ---211.136.10
日頃、当掲示板でいつも勉強させていただいております。
私は、1984年に学生時代にまだ初心者に毛が生えたぐらいのレベルでしたが、1983年製のBelliをなんとなく音色が深く魅力的だったため買い、以来20年の付き合いとなっています。最初はじゃじゃ馬のようにガーガー音がして雑音も多く、かなり厳しい楽器でしたが、20年経った今は雑音もほぼなくなり、扱いやすくなってきました。個人的には極めて感情移入がしやすく、音量はほしいだけ出てくる感じです。音色もタストから駒よりまで期待に応えてくれています。
新作に最初から20年も付き合えば自分の脳も楽器も不可分となってしまうので客観性を欠くかもしれませんが、一昨日所属するオーケストラの演奏会においても、真剣にフォルテシモを弾いた際には他の追随を許していない(迷惑な奏者)ように感じています。
話題となっているBelliがどうかはわかりませんが、私が私のBelliと上記のようにすばらしい音楽人生を楽しませていただいているのは幸せなことだと感じています。
参考までにそのBelliは1996年に渡米した際にNYの某J.F.で駒と魂柱を替えて調整した後、急激によくなったように感じています。その際、J.F.氏は2万ドルぐらいはするだろうと言っていました。
蛇足ですが、家内は1700年代のベニスの楽器を使っており、家内にはけなされており、夫婦喧嘩の元となっています。
以上、長々しくすみませんでした。Belliの名前が出たのでついつい投稿してしまいました。
投稿者:弦一郎 投稿日時:2003/10/29 00:15 ---217.243.36
Belliさんへ、
20年経ったC.Belliは容易に想像できます。素晴らしい楽器でしょう。
貴殿がセミプロ若しくはプロとして申し上げます。
> オーケストラの演奏会においても、真剣にフォルテシモを弾いた際には他の追随を許していない(迷惑な奏者)ように感じています。
リズム・音程を完璧に弾いていない限り、絶対にしてはいけないことです。オーケストラは団体で一つの音楽を作るもので、個人の技量を見せつける場ではありません。
> J.F.氏は2万ドルぐらいはするだろうと言っていました。
彼はよい商売人です。人の楽器を褒めるのは喜ばせる常套手段です。J.F.氏は貴殿のC.Belliを2万ドルで下取りするでしょうか?
私の楽器は表板がf孔で3.5mmあります。裏板も厚めです。コンチェルトではオーケストラを圧倒できます。プロのオーケストラのエキストラで弾くときは必ず手加減します。特にアマチュアのオケでエキストラとして弾くときには細心の注意をはらい、自分の音が飛びださないようにしています。
アマチュアなら、好きにしてください。奥様と仲良くして下さいね。
投稿者:Ive 投稿日時:2003/10/29 01:33 ---205.61.9
弦一郎さん
再びお聞きしたいことがあるのですが、弓選びの基準とは何でしょうか。
ある程度鳴る楽器(国名とわず)に対し、新作弓中心(ギヨームやその類)で選ぶべきなのか、
もしくはモダンな作品(Hiii等)で選ぶべきか、もしくは不朽の名作群(ペカット、トルテ等)
を中心にすべきなのか、最近はっきりしません。値段や、弓の性能を考慮に入れるのは
もちろんそうですけれど、弓は楽器以上に複雑に思えます。
私は楽器本体に関しては、ある程度出所のしっかりしたものを選ぶべきだということ
を認識していますが、弓はその法則が一般に成り立ちにくいと感じています。
ノースタンプでも、相当イケル弓を見ました。が、私の認識ですと弓は年々弱る傾向が
楽器に比べ早いとも思い、ある種消耗品的な認識にあります。今年中には、練習でも
演奏会の両方で使える弓を探しています。多額のお金をつぎ込めばよいものが見つかる
ことはわかっています。
弦一郎さんがお使いになっている弓(US$4,000)に関する特徴や長所のお話しが
聞ければ幸いです。返信お願いします^0^
投稿者:弦一郎 投稿日時:2003/10/29 06:21 ---108.177.59
Iveさんへ、
私自身の投稿の引用です。
弦一郎 投稿日:2002年04月02日(火) 13時06分
良い弓の特徴として、
1. 張りが強い
2. 腰がある
3. 捻れ、横曲がりがない
4. 軽い
5. バランスが丁度良い
6. 弦に弓を当てた感覚がやわらかい
7. 先弓〜下弓迄張りの強さが連続的
8. 弾いていると弓が弦に吸い付くような感じがする
9. 細工が奇麗
10. 音色が奇麗
この内、1.2.3.5.を満たしていないのが粗悪な弓です。
1.2.4.6.を同時に満たすことは、物理的に非常に難しいです。そんな弓を私も探していますが、なかなか見つかりません。
毛の張り方が非常に大切です。弓を緩めたとき、弛んで垂れている毛が少ない方が良いのですが、完璧には不可能です。バラバラにしか張れない人には、毛替えを頼んではいけません。ド素人の私がすると、バラバラになります。
私の弓は、6.を今一つ満足していませんが、許容範囲です。1.2.3.5.7は、当然として、8.9.10に関して、卓越した弓です。4.は、標準だと思います。良い弓は消耗品ではありません。150年位は大丈夫でしょう。
それでは
投稿者:アンジェパパ 投稿日時:2003/10/29 20:52 ---120.94.86
弦一郎さんへ
よい弓の特徴は分かりやすくまとめられて感心しています。
ところで、4番目の「軽い」というのはどういう意味なのでしょうか。
密度のしっかりした弓は、持ったとき独特の重みも持っているように感じます。(新作ではつい
ぞ出くわすことはありませんが。これがなんとも言えず良いのですが)実際の重量より軽く感じて使いやすいという意味なのでしょうか。それともぼってとしていないということなのでしょうか。
かなり僭越ですが
よい弓の特徴ですが、弦一郎も書かれていますが、「細身である」というのは私の場合どうしても抜かす事はできません。私は無名の19世紀のフランス製?の弓を一本しか持っていませんから、ここ20年良い弓を探し続けていますが、新作弓でそうした良質な弓に出くわした事はありません。19世紀によい材料は使い尽くしてしまったのかとつくづく思ってしまいます。
ところで500万もする?名器をhillで弾いてしまうなんてほとんど噴飯もののように思われます。200万の新作の楽器でも19世紀の良質の弓で弾くと全くイメージが違いますよ。
そうした弓は日本での小売価格は300万以上はするでしょうが、効果は絶大です。
投稿者:弦一郎 投稿日時:2003/10/29 21:35 ---17.112.147
アンジェパパさん、
機能的に良くても65g位ある重い弓もあります。
標準の60gを大きく超えないことが大切だと思います。63gが限界ですね。
細身で60gであるということは、木の密度が濃いと言う事になりますね。
後段の御意見に賛同致します。
それでは
投稿者:アンジェパパ 投稿日時:2003/10/29 22:07 ---120.94.86
弦一郎さんへ
ご返答ありがとうございます。あまり重すぎないということですね。(納得)
ところで、「タブスでは、密度感がたりない」というくだりですが、わたしの感覚ではジェームス・タブスには意外に?良質の材質の弓を見かけることがあると思うのですが、どうでしょうか。少なくとも、サルトリーなんかよりずっとよい材質を使う事があると思うのですが。もちろん、ドミニク・ペッカトなどのレベルと比べるとどうかと思いますが、19世紀の名弓の材質を彷彿とするものがあると思うのですが。いかがでしょうか。19世紀末イギリスにはまだ良い材料が残っていたのでしょうか。
もう一つ、以前ストラドさんの書き込みに、タブスは角弓が多いといった趣旨の話があったのですが、どうも丸弓が多いように思えるのですが。(蛇足)
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/10/30 11:08 ---205.147.181
当店のタブススタンプの弓も丸弓です。
角弓が多いというお話は「東京音楽社」から出ている「楽器の辞典 弓」からの引用です。タブスの弓の特徴のところで「スティックは独特な八角形のものが多かった」
と記述されていましたので、そのまま引用いたしました。
実際タブスの弓は現代でも膨大な数が出回っていますので、統計を取るのは難しいと思います。それでは!
投稿者:アンジェパパ 投稿日時:2003/10/31 21:37 ---120.94.86
タブスの角弓は
思うにヒルの工房で作られたタブス銘の弓なのではないでしょうか。
ヒルの角弓をタブスで売っているのです。「楽器の事典 弓」の著者の経験値がそうした表現をさせたのだと思います。いまごろはしっかりしたタブスが多くはいっているので、「丸弓」が正解だと思います。
Q:カーボン弓
投稿者:YUUKI 投稿日時:2003/10/28 23:04 ---108.139.87
初めまして、おじゃまします。チェロを始めて約二年になるのですが、今回カーボン弓を買おうと思うのですがヤマハの弓は二つのうちどちらがよいのでしょうか?コーダボウも試奏してみたのですが、やはりヤマハのほうがよい気がしたのですが・・・
どなたか教えてください、お願いします。
投稿者:テル♪ 投稿日時:2003/10/30 00:30 ---10.189.219
YUUKIさま>
すみません・・・便乗させて頂きます。
私はヴァオリンの弓を購入予定で、カーボンも検討中です。
メーカーは「グラッサー」なのですが
Lighter&stiffness と Weight&Softer で迷っています・・・
ヤマハとどちらが良いのかも迷います・・・
ヤマハだと CBB101 と CBB103 です・・・
投稿者:佐野 投稿日時:2003/10/30 01:15 ---107.188.139
私は日本で手に入る限り、すべてのカーボン製の弓を持っております(チェロのみですが)。最近ではソロ用にスピッカートを、室内楽用にヤマハを使っています。ヤマハの特性として、オールマイティー使えるという感じがします。ヤマハのカーボンの弓はご存じのとおり、チェロで2種類、ヴァイオリンで3種類出ておりますが、これらの値段の差は金具がニッケルかシルバーの差もありますが、一番の差は職人のレベルの差であるとの事です。確かに値段の高いモデルのほうが弾き心地、音色共に上だと思います。下のモデルでも値段から考えればとても上質な弓だと思いますが、懐が許すのであれば上のモデルを買われる事おお勧めいたします。グラッサーのチェロ弓も持っていますが、値段の差もありますがやはりヤマハのほうが上だと思います(単純にヴァイオリンと比較できないと思いますが・・・)。
カーボンの弓は実に優れたものが多いと思います。しかし、弓を選定なさるときは是非木の弓も考慮されることをお勧めいたします。どちらのほうが優れているということはありません。ただ、カーボンに偏る、木に偏る、というのは著しく選択の幅を狭くしてしまいます。道具という視点から選ぶことが大切だと思います。また、よくカーボンの弓は音が硬いとか、音に味が無いだのと、新素材という先入観から否定する人がいますが、そういう人の意見には耳を貸さないほうが賢明でしょう。木の弓にもそういう弓がある以上、「カーボンだから」という理由にはならないはずです。第一、新素材を否定するのであればスチール弦も駄目という事になります。楽器も弓も、財産的価値があるとはいえ、所詮は道具です。良ければいいのです。
なにやら少々愚痴ってしまいました。お許しください。私の意見が少しでも参考になれば幸いに存じます。
投稿者:佐野 投稿日時:2003/10/30 01:20 ---119.172.36
以下に、私の個人的な意見を述べたいと思います。
私は日本で手に入る限り、すべてのカーボン製の弓を持っております(チェロのみですが)。最近ではソロ用にスピッカートを、室内楽用にヤマハを使っています。ヤマハの特性として、オールマイティー使えるという感じがします。ヤマハのカーボンの弓はご存じのとおり、チェロで2種類、ヴァイオリンで3種類出ておりますが、これらの値段の差は金具がニッケルかシルバーの差もありますが、一番の差は職人のレベルの差であるとの事です。確かに値段の高いモデルのほうが弾き心地、音色共に上だと思います。下のモデルでも値段から考えればとても上質な弓だと思いますが、懐が許すのであれば上のモデルを買われる事おお勧めいたします。グラッサーのチェロ弓も持っていますが、値段の差もありますがやはりヤマハのほうが上だと思います(単純にヴァイオリンと比較できないと思いますが・・・)。
カーボンの弓は実に優れたものが多いと思います。しかし、弓を選定なさるときは是非木の弓も考慮されることをお勧めいたします。どちらのほうが優れているということはありません。ただ、カーボンに偏る、木に偏る、というのは著しく選択の幅を狭くしてしまいます。道具という視点から選ぶことが大切だと思います。また、よくカーボンの弓は音が硬いとか、音に味が無いだのと、新素材という先入観から否定する人がいますが、そういう人の意見には耳を貸さないほうが賢明でしょう。木の弓にもそういう弓がある以上、「カーボンだから」という理由にはならないはずです。第一、新素材を否定するのであればスチール弦も駄目という事になります。楽器も弓も、財産的価値があるとはいえ、所詮は道具です。良ければいいのです。
なにやら少々愚痴ってしまいました。お許しください。私の意見が少しでも参考になれば幸いに存じます。
投稿者:よっぷ 投稿日時:2003/10/30 02:41 ---125.28.242
>テル♪さん
グラッサーは弾いたことがありませんが、ヤマハのは3種類とも試奏したことがあります。
個人的な意見ですが、最上位モデルに他2機種、という感じです。
やはりというか、最上位機種に関しては同価格帯の木の弓でこの性能のものを手に入れるのは
かなり困難と感じるほど良く出来てると思います。
思わず衝動買いしそうになりましたが、新素材ということで毛替え等のメンテナンスに
一抹の不安を感じたので購入はしませんでしたが・・・
下2つに関しては、特なる差は感じませんでした。
私なら安心をかって同じ価格帯の木の弓を選ぶと思います。
佐野さんのおっしゃるように、新素材・異素材ということに不安が無ければ
個人的には、最上位モデルに関してはかなりオススメです。
オケで使うのなら最適だと感じました。
あくまで個人的な意見ですので、参考まで・・・
投稿者:テル♪ 投稿日時:2003/10/30 20:42 ---10.189.219
有難うございました。
とても参考になりました (⌒ー⌒)
大好きなヴァイオリニストがグラッサーの宣伝でお奨めコメントを出していて
葉加瀬さんはヤマハの方でコメント出しているんですよねぇ(^−^;
彼らは自分も使用しているのだろうか・・・??
本人達に聞く事もできないので
どんなもんかとこちらで質問させて頂きました。
投稿者:ゆりか 投稿日時:2003/10/31 00:19 ---93.21.60
ドイツ製の木弓とcoda bow classicを持っています。
市場価格は3:1 で木製が高価
carbon bowについての個人的感想です。
ヤマハの弓は使ったことがありません。
チェロは1950年くらいのと2000年のイタリアンです。
弓のコシはcodaの方が強くて2000年の低音を鳴らすにはいいと感じますが、1950のA線ではドイツ製の木の方が柔らかくていい音が出るなと思います。
新作の高音も圧倒的に木製の方が甘い。
チェロの師匠に2つを比べていただいたのですが、楽器との相性が大事だと言っておられました。
でも彼は、圧倒的に木製の方をお好みのようでした。
Codaで上手く弾けないと弓かえてごらん、って言われたこともあります。
私も同感で、木弓では腕の重さがしっくり弦に伝わる感じです。
確かにcodaは木と比較して弓が現に吸い付くという感じが薄いような気もします。
だから今でも木弓をfirst bowで使っています
私の場合、あまり考えすぎないでその時の気分で使い分けて面白がっていますけど。
参考にならずすみません
投稿者:YUUKI 投稿日時:2003/10/31 20:37 ---222.67.210
皆さんありがとうございます、たくさんの意見を聞けてとてもためになりました。
いろいろ考えてどれを買うか決めたいと思います。
Q:たびたびスミマセン
投稿者:テル♪ 投稿日時:2003/10/30 21:28 ---10.189.219
まだ未熟のセイなのか、弓の性質に気が付いたのか解りません・・・
レッスンの先生(22歳)に言った所『なんでかなぁ〜?』と答えるだけで・・・
ご意見をお聞かせ下さい。
今使っている弓が杉籐180なのですが、
弾いている時、震えると言うか、ばたつくんです・・・
特にダウンの時。
これに嫌気がさしています・・・
このままイヤだと思いながら使い続けるとヴァイオリンが
イヤになってしまいそうな気もしないでもないのです・・・
私がまだ未熟だからなのでしょうか?
ちなみに習い初めて2ヶ月が過ぎます・・・
毎日練習しています・・・
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/10/31 12:28 ---205.147.181
いらっしゃいませ、
弓がばたつく原因は、技術的な問題と、心理的な問題と、弓の性能の問題があると思います。
技術的な問題は、練習をして克服する事が出来ます。
心理的な問題は、どんなに技術があっても難しい場所で上がってしまい、手が震えるために弓が震えるという場合がございます。
弓の問題というのは、弓の性能で、同じようにダウンの時でも弓がばたつく場合とばたつかない場合があったとき、それは弓の性能といえると思います。
性能の良い弓は、緊張などで震えた手などを逆に助けてくれる事もあります。
弓のばたつきは奏者にとって永遠のテーマなのであせらずに頑張ってください。
それでは!
投稿者:弦一郎 投稿日時:2003/10/31 12:58 ---217.163.226
毛の張り方がおかしい場合もあります。
投稿者:テル♪ 投稿日時:2003/10/31 14:43 ---10.189.219
ストラッド店員さま>>
技術的な問題は、練習あるのみですね!!頑張ります!
心理的な問題の「難しい場所で上がってしまい、手が震える」は今の所、無いと自分では思っています。
難しい曲を弾いている訳でもないですし、人前で弾く訳でもなくただ先生の前で楽しく和気藹々とやっているので・・・
弓の問題の「弓がばたつく場合とばたつかない場合」は、あります!!
確かにありますよぉ
なるほどねぇ・・・
弦一郎さま>>
毛の張り方がおかしいのは、今の自分には解りません・・・
Q:弓の毛について教えてください
投稿者:deer 投稿日時:2003/10/30 15:56 ---235.98.129
まだまだ修行中のチェロ弾きです。
弓についてなんですが、毎年秋頃になると弓の毛に虫さんが
ついてしまい、毛が切られてしまいます。
虫の駆除方法と虫がつかないようにする方法があれば
教えてください。
どこかに虫が住んでいるのかな・・・??
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/10/31 12:16 ---205.147.181
いらっしゃいませ、
毎年という事なので、虫が常にいるように感じます。
虫の駆除は通常行う、アースレッドなどで、部屋(お家)ごと一度行ったほうがよさそうですね。また弓ケースなどに箪笥などに入れる防虫材を入れておくと効果が高いです。少量なら弓に害はないと思います。
またケースに入れっぱなしというのもよくありません。
普段使っていない時も、日の当たらない風通しのいい場所においておくと虫が付く可能性が低いと思います。それでは!
Q:このヴァイオリンは・・・
投稿者:テル♪ 投稿日時:2003/10/29 21:45 ---10.189.219
こんにちは
お解りでしたら、お教えください。
『Henri Farsey et cie Pais France』と言うラベルのヴァイオリンは
どのような物でしょうか?
有名なのですか?
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/10/30 11:58 ---205.147.181
いらっしゃいませ、
Henri Farsey et cie Pais France
ですが資料を調べて見ましたが解りませんでした。すいません。
ネットで検索すると某ネットオークションに出展されておりましたが
出展している方も詳しい情報はないようでした。
解る方、おりましたらよろしくお願いいたします。
それでは!
Q:手汗と弦の寿命
投稿者:よっぷ 投稿日時:2003/10/28 17:07 ---125.28.243
再度の便乗質問は恐縮ですので、新しく投稿させていただきます。
私は手汗をよくかくタチなんですが、それのせいか弦のもちが普通の方よりも
悪い気がします。
たとえばドミナントでは、2〜3週間もすると明らかに音の精彩が無くなってきます。
そういうこともあって、もちが良いと言われるヘリコア等のスチール弦に興味を
持っているのですが、実際のところ、手汗の量と弦の寿命には相関関係は
あるのでしょうか?
投稿者:弦一郎 投稿日時:2003/10/28 18:20 ---217.240.62
> 手汗の量と弦の寿命には相関関係はあるのでしょうか?
あります。特にガット弦では顕著です。楽器をしまう時に弦をキチンと拭いてから仕舞っていますか?練習の途中でも指盤と弦を拭く様にしていますか?
私も手汗の量は多い方です。オーケストラで弾くときにはドミナントを使っていました。1ヶ月位は良い音がしました。3ヶ月すると完全にダメでした。Tonicaの方が若干長持ちします。音量でドミナントに負けますが値段で勝負です。Violinoもドミナントよりは長持ちします。音は美しいのですが、やはり音量でドミナントの勝ちです。値段もドミナントの方が安めです。
ヘリコアに興味を持っていらっしゃるのなら、一度お試し下さい。金属弦とは思えない感じです。大きな音がでます。3ヶ月位は持つでしょう。私は音色が嫌いです。オーケストラでは音色が求められないような気がしますから、お薦めです。
投稿者:よっぷ 投稿日時:2003/10/28 18:49 ---125.28.235
弦一郎さん、丁寧なレスありがとうございます。
非常に参考になりました。
私はずぼらなタチでして、練習後はほとんど楽器はそのまま放りっぱなしです。(笑)
この上、手汗が多いとくれば、もちが悪くても当然かもしれませんね。
ヴィオリーノは張ってみたことがありますが、なんというか張力が柔らかすぎて
少し違和感を覚えた記憶があります。
次は、ヘリコアを試してみます。
値段も安いですし、もちも良いのなら言うことはありませんね。
ちょっとがんばって、次からは練習後の保守もきちっとやってみます。
Q:かぶれについて
投稿者:新米セロ弾き 投稿日時:2003/10/27 19:52 ---221.11.30
初めてお便り致します。 9月から チェロを習いだした主婦です。学生時代からの念願が叶い 毎日一生懸命に練習をしております。 ところが チェロを弾きだしてから左目の周りが赤く腫れたり 左頬にかぶれのようなものができます。皮膚科の先生に見て頂いても はっきりとした原因が判りません。楽器との因果関係があるのではないかと言われました。(例えば ニスとか・・・) どなたか 何かご存じでしたら 教えて頂けないでしょうか? 宜しく御願い致します。
投稿者:かめ 投稿日時:2003/10/27 21:26 ---196.104.75
ニスもそうかも知れませんが、それよりも松ヤニアレルギーかも知れませんね。
アレルギーの出にくい松ヤニなども売られているので、試してみても良いかも知れません。
投稿者:新米セロ弾き 投稿日時:2003/10/28 07:14 ---221.11.30
かめさん、早速のアドヴァイス 有難う御座いました。カーボン製の松脂が出ているのですね! 早々に試してみます。
Q:Dante Fulvio Lazzari について
投稿者:ふるびお 投稿日時:2003/10/23 01:09 ---180.152.3
初めて発言させて頂きます。
過去ログを拝見させて頂いたところ、Dante Fulvio Lazzariについて、いろいろありました。私は8年前にこの楽器を購入し現在も使用しております。
過去の書き込みにもありますような、音量が落ちたり、音がぱさぱさになったり、ならなくなることは未だありません。
また、表板の厚さですが、有名なヴァイオリン製作者の方に詳しく調べてもらったところ、全体的にごく標準的な厚さだそうです。もちろん部分的にはやや厚めだったり、やや薄めだったりするところもあるようですが。確かに一見して、C.Belliに比べれば薄い感じはしますが、他の方とはあまり違わない気がします。
ところで、来月開かれる「弦楽器フェア」では、白川さんがDante Fulvio Lazzariを出品するようですね。私は見に行こうと考えています。
では、失礼します。
投稿者:マリオアロイジオ 投稿日時:2003/10/23 23:11 ---1.9.166
いつも、大変お世話になっております。
最近、私もDante Fulvio Lazzariを購入しました。Marcello Ive, Dario Occhipintiと一緒の工房で製作している製作者で、3人とも、とても製作精度の高い楽器を作ると聞いております。Dante Fulvio Lazzariは、第5回のトリエンナーレのゴールドメダリスト(ビオラ)、第4回のトリエンナーレのシルバーメダリスト(ヴァイオリン、チェロ)ですよね!ちなみにこの時のゴールドメダリストは、Marcello Iveだったと記憶しております。私も板の厚さについてのコメントが気になり、有名日本人製作者に見てもらったところ、非常に伝統的な作風で板の厚さも、特に薄くも厚くもなく、100点満点の楽器とのコメントを頂きました。今回のトリエンナーレの第3位のDavide Sora、佳作入賞者のLuca Salvadori、バイオリンケースで有名なMusafiaとは、クレモナ製作学校の1982年卒業の同期生だったはずです。ちなみに、Dante Fulvio Lazzariはその年の主席卒業だったとのこと。そのあまりの製作精度の高さが、かえって同業者から反発を受けてしまうようです。製作台数が非常に少ないため、レアものとしての価値もあるかもしれませんが、やはり一番の特徴は、楽器の音の良さだと思います。私は、ハープのような響きのする、非常に透明感のある音だと思っておりますが、ふるびおさんのは如何ですか?
投稿者:じゅんこ 投稿日時:2003/10/24 06:09 ---223.144.109
ちょっとお聞きしますが、弦楽器フェアはいつ開催されるのでしょうか!?よろしかったら教えてください!
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/10/24 14:34 ---205.147.181
弦楽器フェアは、今年は11月の7,8,9日ですね。
詳しい情報はしたのページをご覧ください。
http://www.bg.wakwak.com/~jsima/fairinfo/fairinfojp.htm
それでは!
投稿者:弦一郎 投稿日時:2003/10/27 11:30 ---98.226.131
Dante Fulvio Lazzariは、私も試奏したことがあります。音は普通のクレモナ新作でしたが、見た目が非常に良く出来ている印象を受けました。板の厚みは標準的でした。楽器は手工品ですから、製品ムラもあるでしょう。
楽器の購入は嫁さんを貰うようなものです。Dante Fulvio Lazzariは、イタリア美人といった所でしょう。新作なら、紫草の心算で、大切に育てて下さい。自分の楽器に限りない愛情を注ぎ、弾いてあげて下さい。愛を注げばきっと応えてくれます。
C.Belliも試奏したことがあります。確かに板が厚いと思いました。私は鳴らす事ができましたが、一般の人には難しいでしょう。まともに音が出るのに10年位掛かるのかもしれません。
投稿者:Ive 投稿日時:2003/10/27 17:05 ---205.63.46
弦一郎さん
C.Belliを買おうか迷っています。今まで新作のC.Belliにおいては板が厚く、楽器が
熟成するのに時間がかかりそうだと、私も思いました。最近、C.Belliの1989年作のを
私の同僚の方から、話があり今家で弾いてます。状態の良いモダンイタリーのような音がし
ます。でも、2003年までに14年かかっていますね。値段は、新作のC.Belliの3倍です。
投稿者:弦一郎 投稿日時:2003/10/27 18:29 ---217.243.61
Iveさん、
以下私自身の投稿の引用
この楽器は、Giorgio Scolari氏が特別に作った(らしい)楽器なので、値段が高かったのです。無理に売ってくれと言われたので、売った値段は吃驚するくらい高価です。
私が伊太利新作を良く言わないのは、私が弾いていたGiorgio Scolari氏の楽器と較べてしまうからです。
12年前では無く、もう少し前でした。結構有名な演奏家が当時まだ若手だったGiorgio Scolari氏に特別に依頼して作らせた物なんだそうです。やはり、透明感のある「状態の良いモダンイタリーのような音」がしました。楽器屋曰く、下取り金額が凄く高かったので、当時US$8,000、私は十分満足していました。音を聴いて、ホールで遊びで弾いて、売ってくれという人がいたので、嫌だといいました。値段がつり上がってUS$18,000と言いだしたので、US$18,000で、Giorgio Scolariより良い楽器を探して見つけて売りました。
今でも持っておけばよかったと思うことがあります。
「値段は、新作のC.Belliの3倍です。」とは、お幾らくらいなのでしょうか?C.Belli氏の作品は、日本では新作で150万円までだと思いますが、400万円位で買うおつもりなのですか?
本当に気に入って、お金があるのならいくらでも、構わないと思います。ただし、「状態の良いモダンイタリーのような音」の楽器は、弓を選びます。
ふるびおさん、
Dante Fulvio Lazzari氏の作品も愛情を込めて弾いて10年位たてば、「状態の良いモダンイタリーのような音」になるかも知れませんね。
投稿者:Ive 投稿日時:2003/10/28 01:07 ---205.62.248
弦一郎さん
今手元にあるC.Belliはあるヴァイオリニストの為に作られたものでして、材がとても素晴らしいです。厚みはかなりあり、まさにC.Belliらしい作風です。で、値段なのですが実際いくら
ということではないのです。「どの市場でも出たら500万円はするだろう」という新作
らしからぬ楽器で、C.Belliとの約束で誰にも手放さないという約束があるそうなのです。
また、楽器屋さんを通じて紹介された楽器ではありませんから、所有者の方がわざわざ話を
持ちかけて頂いたというのが詳しい所です。業者には売らないと決めていらっしゃるので
私が持っていたら嬉しいと仰ってくれるのです(そんな私は大した人ではないです。-0-)。
でも何かの事情でそのような素晴らしい楽器(実際すごいのです。)を手放すなら買ったほう
が良いものなのか、ただ他の楽器を中心に演奏活動をするというのなら借り受けるという形
を取った方がよいのか迷っているのです。(明日、所有者に正直に聞くつもりです。)
弓はほんと悩むところです。弦一郎さんの仰るとおり、
>「状態の良いモダンイタリーのような音」の楽器は、弓を選びます
というコメントはつくづくその通りだと痛感します。私は”新作楽器信者”なもので
弓も新作の方が好きです。状態が安定していることと、OLDに比べあまり高くない。
さらにかなり個人的な感情なのですが、その作者がいま地球上のどこかにいるという
認識が、『負けられない!』『すごいなぁ〜』『私もがんばろう!!』という方向
に向くのです(個人的なことですみません)。OLD楽器を弾けばハイフェッツや
オイストラフのように弾けるのなら明日にもOLD中心にしますが、それはなさそう
なので、私の気持ちの方向にあう”新作”を弾きたいと思っています。ただ、イタリアだけ
が新作ではないと、私も思います。日本人の作者でも、数年前長野に移転した方の
楽器は、それこそ素晴らしいものでした。
Q:アウクス
投稿者:TAKA 投稿日時:2003/10/30 23:00 ---221.91.194
Vn弓をいろいろ検討しようとしているのですが、
アウクスという弓は、どのような感じでしょうか?
ご存知の方いらしたら、教えてくださいませ。
投稿者:シルヴィアス 投稿日時:2003/10/31 09:01 ---44.6.2
今年2月からアウクスのカデンツァを使用しているヴィオラ弾きです。
アウクスの特徴は重量が軽く、棹が強いことです。
恐らく短い時間の試し弾きでは「軽すぎる、パンパン跳ねすぎる」の評価となるでしょう。
私は1週間借りて試した結果、木の弓(トマッソン)より弱音が楽に弾けるので購入しました。
慣れるに従いハイポジションの音の抜けが良くなりました。これは棹の固有振動数が高いので
弦の振動を邪魔しない為と思います。
以前は緊張するとディミヌエンドの終りでは弓が震えましたが、この振るえも減ってきました。
他のカーボン弓との違いは重量が軽いことです。
この軽さは各自の選択が分かれるとこと思いますが、私は気に入っています。
投稿者:TAKA 投稿日時:2003/11/01 14:08 ---221.91.194
シルヴィアスさん、ありがとうございました。
HPみて、かなり軽いらしいことは、わかったのですが・・・・
木や新素材にかかわらず、楽器に合う弓を捜してみるつもりです。