弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:迷っているんです。
投稿者:迷えるおひつじ座 投稿日時:2003/11/05 15:16 ---122.95.252
こんにちは、はじめまして。
バイオリンの買い替えで迷って悩んでおります。
迷って悩んだ場合 買わないほうがよいとの過去ログも拝見しましたが
ラベルには、
Jo: Baptista Ceruti Cremonensis
fecit Cremonae An 1801 ○← (マーク?)
と印刷されてあります。 とても美しい音で手に入れたいとは思いますが
私にとっては400万円は 心臓がドキドキするような値段です。
どなたか もしこのバイオリンの素性をご存知でしたらお願いします、
私の背中を押すか、あきらめさせるきっかけになるようなアドバイスを
ください。
投稿者:弦喜 投稿日時:2003/11/05 18:46 ---115.112.194
J.B.チェルーティ(1755-1817)本人の作であれば、オールドイタリアンに属しますので、1千万円以下で売られることはないと思います。その息子の作でも同様です。
ですから、まず単にJ.B.チェルーティのラベルが貼られたヴァイオリンとして、まず物をみる必要があります。
それが実際にいつ、どのあたりの地域で作られたかについては、見る目がある楽器商ならわかりますので、まずはその売られているお店にはっきりと確認するべきでしょう。
その楽器がある程度古いもので、状態がよく、イタリアの主要生産地で製作されたものであるなら、その価格以上の価値がある場合もあります。ドイツ、チェコなどの楽器にイタリアラベルを貼ったものは多数出ています。
自分の耳や、その楽器を持ってみたときにしっくりとくるフィーリング、といった相性も大事ですので、その楽器を見て素直にその価値があると自分で思うか考えて見て下さい。
また、さらに大事なことですが、購入されるお店に買い取り保証があるかどうかは明確にしておくべきです。最低でも購入価格の8〜7割で必ず買い取ってもらえるか、またその楽器に問題があった場合は返品または別の楽器との交換可か、を明確にして、契約書の形で一筆もらっておく必要があると思います。
ストラッドさんでは買い取り保証がありますが、信用のおけるお店には必ず買い取り保証があります。
投稿者:弦一郎 投稿日時:2003/11/06 09:41 ---198.201.9
楽器購入は難しいですね。私の場合は純粋に音を出す道具として考えますので、有名なオールドの楽器は買いません。
http://www.violin.co.jp/zaikoviolin.htm
には、580万円でありますね。
オールドは沢山試奏しましたが、それぞれですね。
このクラスの楽器では、楽器全体が鳴る感じが出るはずです。
音量はありますか?全部の弦で7倍音は出ますか?
贋作ではなく、あなたにとって心臓がドキドキするほど美しい音で、是非手に入れたいのであれば、400万円は決して高い買い物ではないと思います。
投稿者:迷えるおひつじ座 投稿日時:2003/11/07 17:24 ---08.244.246
こんばんは。
弦喜さん、弦一郎さん、貴重なアドバイスをありがとうございました。
迷いに迷って 今日お店にバイオリンをお返ししてきました(泣)。
お店は信頼できるお店だと思うのですが、そもそも私自信が
バイオリンに何を求めるかという根本的なところで迷いが出てドキドキして
いたんだろうと自己分析しました。
ドキドキする前に 自分の腕を磨くほうが先決、→(カッコつけすぎ〜)
と思ってまた もっとしっくりする相手を見つけたいと思います。
(しかし、本当に恋愛に似ていますネ♪)
また相談に乗ってください。
Q:弦について
投稿者:kenji 投稿日時:2003/11/04 10:22 ---175.155.141
こんにちは。
ピラストロ社から「コルダ」というガット弦が出ていますが、バロック楽器向けと説明されていますが、モダン楽器に張ったらあまり良くないのでしょうか?僕のビオラに一度試してみたいのですが・・・教えて下さい。よろしくお願いします。
投稿者:弦一郎 投稿日時:2003/11/04 21:37 ---198.201.9
ヴァイオリンでバロックに凝った人達のエキストラで使ったことがあります。410Hz位で調弦したと思います。テンションの弱い弦を張っても楽器に悪いわけではありませんが、なぜかあんまり良い音が出ません。楽器もやはりバロックヴァイオリンにした方が良かったのですが、そんなものは持っていません。
それでは
投稿者:弦喜 投稿日時:2003/11/05 19:29 ---115.112.194
バロック音楽を、ある程度当時の雰囲気で演奏したいという思いがあるなら、試す価値はあると思います。
ヴィオラ弦がすべて裸ガット弦かどうかはわかりませんが、基本的にはコルダは裸ガット弦です。(テニスのラケット等に張っているガットを細くしたような感じのもの)です。
高いテンションにはあまり強くなく、また湿度や温度の影響をうけやすく、結果切れやすいものです。
チューニングは415Hz基本で考えるのでしょうか? 440〜442Hzで考えると耐久性はさらに落ちると思います。
普通ガット弦と呼ばれるオリーブやオイドクサなど(ガットコアに金属線を巻いたもの)とは違うものですので、お気をつけください。
投稿者:kenji 投稿日時:2003/11/07 16:58 ---175.155.141
アドバイスありがとうございました!
Q:EVAH PIRAZZI(チェロ)について
投稿者:HIRO 投稿日時:2003/11/05 17:02 ---253.203.67
はじめて投稿します。
EVAH PIRAZZI のチェロ弦が発売されたそうですが、評判はいかがでしょうか。
ヴァイオリンで人気の弦のチェロ用ということで、とても興味があります。
使っている方がいらっしゃいましたら、使用感をぜひ教えて下さい。
よろしくお願いします。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/11/06 11:34 ---205.147.181
いらっしゃいませ、
EVAH PIRAZZIのチェロ弦ですが、A線とD線のみリリースされました。
当店でも使った事がないので、人づての意見ですが、やはりヴァイオリンと同じように強く輝かしい音が特徴のようです。それでは!
投稿者:YUUKI 投稿日時:2003/11/06 11:50 ---136.11.232
多分今使っている弦がそれだったと思うのですが、自分が使っている感じではラーセンをもっと明るく、華やかにした感じです。
投稿者:teku 投稿日時:2003/11/06 12:40 ---32.215.87
1曲も弾けない初心者ですが、中国製のCELLOで、A,Dがオブリガート、
G,Cがスピロコアで使っています。
この夏にたまたま、弦がきれたので、交換しました。これもたまたまですが、
下倉でエバ、ピラッチのA線が新発売とかで、あったので(オブリガートより安)
購入使用してます。オブリガートのA線よりテンション高いです。
最初は違和感がありましたが、なれました。前出の方のコメントどおりで、ラーセン
より明るい音がします。多分ラーセンよりもテンションは低いと思います。
D線はそのときは無かったので、使っていません。オブリガートと同じ傾向だと、
A線とはだいぶ音色が違うのではないでしょうか(オブリガートのシンセテックの
D線は太くて,そのような音色?です)。
投稿者:teku 投稿日時:2003/11/06 12:45 ---32.215.87
すいません。会社名書いてしまいました。以後気おつけます。
投稿者:rio 投稿日時:2003/11/06 12:58 ---188.44.97
EVAの弦のVn用の話ですが
まれに楽器との相性で上手く性能が現れない場合があるようです
私の場合、SuzukiNo540ではとても良い感じの音になりましたがMario Gadda (poussin)だと、太さと艶はあるものの、音の余韻やきらきら感(表現が難しいのですが)が物足りない結果となりました。今月、半年に一度の定期チェックを兼ねて、行きつけの工房でエヴァに変えてもらい。いろいろ調整を試してもらったのですが、結局満足行く結果にならず、私のGaddaには、ナイロン弦では「インフィルド赤」がBESTチョイスとなっております。
一般には良いと言われている弦も、最終的には楽器との相性+オーナーの好みで決まると思います。特に個性が強い弦の場合、当たりはずれが顕著に出るようですので、そこの所も考慮に入れた方が良いと思います。
投稿者:tomo 投稿日時:2003/11/06 16:15 ---115.104.99
すみません、ヴァイオリンのエヴァピラツッイの話が出ていたので便乗させてもらいました。私の新作イタリアVnにエヴァを張ったんですが、書いておられるとおり輝かしい音は出ませんでした。むしろトニカの方がよく響き、期待はずれに終わりました。楽器と弦の相性は奥が深いと改めて思ったしだいです。
投稿者:HIRO 投稿日時:2003/11/06 17:36 ---253.203.67
みなさま、ありがとうございました。
当方、チェロ歴約15年のアマチュアですが、
なかなか、しっくりくるA線にめぐり合っていません。
基本的に、強くて明るくて輝かしい音色が好きです。
ヴァイオリンのEVAHが、そんな感じだと聞いていましたが、
ヴァイオリンと違ってスチール弦ということで、
音の傾向も当然違うのだろうなと勝手に思っていました。
とりあえず、みなさまのお話だと、明るく華やかな弦である
ことは間違いないようですので、一度試してみたいと思います。
あと、気になるのは、
耐久性(頻繁に切れる、輝かしさが失われるのが早いなど)
ですが、こちらも、お使いになっている方、ぜひ教えて下さい。
よろしくお願いします。
投稿者:teku 投稿日時:2003/11/06 23:11 ---32.215.88
VlのEVAH-PIRAZZIもE線はスチールですよね。
VCのEVAH-PIRAZZIはA線は多分スチールの巻き線ではないですか
(使っていてこう書くのもなんですが)。
オブリガートはVL、VCとも下3弦は合成繊維系の巻き線でしょう。
と思います。
VCのD線は以外にも2年弱もっています(練習が少ないせいかもしてませんが)。
投稿者:teku 投稿日時:2003/11/06 23:13 ---32.215.88
またすいません。
VCのD線はオブリガートの話です。
Q:楽器の下取りについて
投稿者:あこ 投稿日時:2003/11/06 02:17 ---128.60.252
はじめまして。
実は今、楽器を売ろうかと考えているのですが、下取りの相場はどのくらいなのでしょうか?
本来ならば楽器店に出向いて査定していただくのが筋なのですが、だいたいの大まかな額を
教えていただければ…と思いまして書き込みしました。
ちなみに所有しているのは、Semeone Morassi 1996年で、160万で購入しました。
投稿者:弦一郎 投稿日時:2003/11/06 09:43 ---198.201.9
委託販売という手もあります。
Semeone Morassi1996で、真作であれば、日本では150万円は硬いと思います。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/11/06 11:41 ---205.147.181
いらっしゃいませ、
購入したお店で下取りする場合は、下取り保障など行っている場合購入時の6割り〜8割位の下取りが期待できます。当店では80%の下取りを保障をしております。
他店からのお持込の場合は、相場というのは難しいですね。
お店によっても様々だと思います。下取りをしないお店があってもおかしくないですし、その時購入する楽器の金額によっても変わると思います。
またそのお店を経営する方の楽器の好みも入ると思います。
それでは!
投稿者:あこ 投稿日時:2003/11/06 20:26 ---128.60.38
ご回答ありがとうございました。
二束三文にしかならなければ売却をやめようと思っていたのですが、6〜8割、
150万になる場合もあるんですね。
何件か楽器店を回って査定していただくことにします!
とても参考になりました。ありがとうございました。
Q:チェコ製バイオリン
投稿者:プラハ 投稿日時:2003/11/05 09:20 ---13.172.23
小六の娘の楽器をフルサイズに買い換えを検討中です。
新作イタリア100万〜200万を覚悟と思っていましたが、ここで、いろいろな意見を読み、この予算で、質の良いものなら国籍にこだわらないで探すことにしました。
そこで、チェコのものを薦められました。
チェコ製っていうと、日本では、40〜50万までといったイメージなので、よく鳴るすばらしい楽器ですが、200万近く出して、後悔したくありません。
結婚相手と同じで、気に入ればよいとしかられそうですが、なにせチェコの製作者やバイオリン事情についてあまり情報がありません。
チェコのバイオリンについて製作者名など情報をお持ちのかたアドバイスをおねがいします。
投稿者:弦喜 投稿日時:2003/11/05 14:17 ---115.112.194
今年の第十回クレモナ・トリエンナーレコンクール(弦楽器製作の有名なコンクール)で
Jan Spidlen氏が、ヴァイオリン部門において、1,2位 + 音響・技術などの特別賞3つをとって、圧倒的な強さで優勝しています。Spidlen家は、チェコの弦楽器製作の名門とのことです。
下記のホームページの後半から、表彰式の様子、楽器の写真などが見られます。
http://www.interq.or.jp/gold/akiravln/cremona.htm
粗悪な量産品も数多くつくってきたチェコ(/以前はチェコスロバキア)ですが、質の高い手工ヴァイオリンも多く作られています。出来が良い物は、ディーラによりラベルが貼りかえられて、イタリアのマスター作品として売られることが多かったように聞いています。
投稿者:selah 投稿日時:2003/11/05 16:15 ---94.88.10
こんにちは!チェコのヴァイオリンのファンです。
プラハさんはどのくらいの価格帯で楽器を探されているのでしょうか?イタリア製よりは安く、ということなので100万円以下くらいのものでしょうか。
チェコ製ならオールドの良いものでも100万円以上するものはほとんどないように思います。新作なら、50万円前後でかなりよい作品が見つかります。が、私が思うに、クロッツに代表されるドイツ製の楽器に「ドイツ音」があるように、チェコ製の楽器には「チェコ音」、特徴で言うと張りがあり、響きはあるが遠鳴りせず素直な感じの音があるように思います。
ですから、ランクは同じくらいの楽器でもチェコの方が安い、といっても、イタリア製のものとは性格がかなり違うかも知れません。もっともイタリアで修行したチェコの製作家も少なくありませんから、それはその楽器の個々の音を聞かないことには判断できないのですが・・
投稿者:selah 投稿日時:2003/11/05 16:20 ---94.88.10
すみません、すでに薦められている楽器がおありなのですね^^;。
チェコ製で200万という楽器はまだ見たことがありません。どういった製作家のどのような楽器なのか興味しんしんです。
投稿者:ぷらは 投稿日時:2003/11/05 23:33 ---13.172.23
弦喜さん、selahさんありがとうございました。
第10回クレモナ・トリエンナーレコンクールの様子、楽しく拝見させて頂きました。
Jan Spidlen氏の作品、とても興味深かったです。
チェコには質の高い手工品の系譜が存在するということですね。
ディーラーによりイタリアのマイスター作品としてうられてしまった製作者を思うと複雑な思いです。名前もこれでは残りませんね。
オールドのもので100万以上のものを見たことが無い、というselahさんのご意見、これが、
やはりチェコものへの一般的な〔日本人の)見方なのではないでしょうか。
では、今回のバイオリンは評価額が妥当なのか?
仮にそれなりに良かったとしても、今後所有していて、不当な評価を受けてしまうのでは?
などと余計な心配までしてしまいます。
Spdlen氏の受賞を機にチェコものによい風が吹くといいですね。
投稿者:弦喜 投稿日時:2003/11/05 23:58 ---115.112.194
具体的に、製作者およびラベルの記載内容がわかれば、どのような楽器なのか情報は得られると思いますので、もしわかるようでしたら書き込み願います。
とくに古い楽器に関しては、系譜がのっている本もあり、有名な作者かどうかわかります。また有名な作者の場合、オークション等での販売記録が残っており、標準的な価格も推定できます。
チェコの製作者でも著名なオールド楽器なら200万円を超えるものはあります。
小学校の娘さんにそのレベルの楽器を購入されようとしているということは、娘さんもある程度以上の演奏レベルと推定いたします。今回が一生使う楽器となるとは限りませんので、もしその楽器が他の同価格帯のものに比べ、圧倒的に楽器としての性能がよいと判断されているのでしたら、現時点で使う最善の楽器として検討の余地は充分あります。
先ほど、別の記事にもコメントしましたが、購入される楽器店が、楽器買い換えの場合に購入価格の80%程度以上の価格で下取りしてくれることを確約するか、ということも重要なポイントとなります。信頼できるディーラは、一般に下取りをしてくれますので、後々その楽器に満足できなくなった時には、買い換えにて新しい楽器に移行できるという点でリスク回避もできます。そのような保証がないディーラからは、どこのお店でも買い取ってくれるブランド品(+製作証明書/権威あるところの鑑定書付き)以外は購入しない方がよいでしょう。
Q:弦楽器のオークションについて
投稿者:弦楽器 投稿日時:2003/11/03 00:06 ---125.92.103
ヨーロッパ(イギリス)で個人で弦楽器のオークションで
自分の楽器を購入された方はいらっしゃいませんか?
今度11月11日のオークションでロンドンに行く予定です。
プレビューではきちんと日本の弦楽器店のように調整された状態で
試し弾きできるのでしょうか?
なにか注意すること等ございましたら教えて頂けないでしょうか?
この場で質問させていただくのは不適切かもしれませんが
どうかよろしくお願いいたします。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/11/04 11:49 ---205.147.181
いらっしゃいませ、
オークションのプレビューで、調整がほぼ完璧にされている楽器は非常にまれです。
弾けない状態のものもたくさん出展されています。弾ける状態のものでも調整は十分ではないものが多いです。そういう意味では音で判断するのは大変難しいといえると思います。入札に参加する方は外見、材料、作りなどで楽器の判断を致します。
オークションに関しては「レッスンの友社 ヴァイオリンの見方、選び方 応用編」
に解りやすく説明がございますのでご参考までに読んでみると良いと思います。
それでは!
Q:スタンド
投稿者:テル♪ 投稿日時:2003/11/01 00:48 ---10.189.219
ヴァイオリンのスタンドを探しています・・・
それも
弓もひっかけられるスタンドです!
なかなか無くて・・・
ご存知の方お教え下さい。
よろしくお願いいたします・・・
投稿者:スチールラヴァー 投稿日時:2003/11/03 17:22 ---25.150.96
ワタクシはここのスタンド使ってます。ちょっと一休み、ってときに重宝しますよ。
http://www.meiselmusic.com/accessories/stands.htm
投稿者:テル♪ 投稿日時:2003/11/03 22:13 ---10.189.219
ありがとうございます (⌒ー⌒)
Q:カーボン弓について
投稿者:masa 投稿日時:2003/11/03 09:47 ---166.4.133
アマチュアのチェロ弾きです。いま使っている弓が少しへたってきているたいみたいなので
新しい弓が欲しいのですが、50万も60万もする弓には一寸手がでません。そこでカーボン
弓のことを聞いたので調べてみると、Y社の製品で5万と24万のものがありました。
まずカーボン弓がどんな具合なのかということと、値段の違いで性能がどの程度違うものなのかどなたか教えて下さい。
投稿者:佐野 投稿日時:2003/11/03 12:12 ---107.188.139
以下に、以前私が投稿したものを載せます。あくまで私の個人的な意見としてお読みください。
私は日本で手に入る限り、すべてのカーボン製の弓を持っております(チェロのみですが)。最近ではソロ用にスピッカートを、室内楽用にヤマハを使っています。ヤマハの特性として、オールマイティー使えるという感じがします。ヤマハのカーボンの弓はご存じのとおり、チェロで2種類、ヴァイオリンで3種類出ておりますが、これらの値段の差は金具がニッケルかシルバーの差もありますが、一番の差は職人のレベルの差であるとの事です。確かに値段の高いモデルのほうが弾き心地、音色共に上だと思います。下のモデルでも値段から考えればとても上質な弓だと思いますが、懐が許すのであれば上のモデルを買われる事おお勧めいたします。
カーボンの弓は実に優れたものが多いと思います。しかし、弓を選定なさるときは是非木の弓も考慮されることをお勧めいたします。どちらのほうが優れているということはありません。ただ、カーボンに偏る、木に偏る、というのは著しく選択の幅を狭くしてしまいます。道具という視点から選ぶことが大切だと思います。また、よくカーボンの弓は音が硬いとか、音に味が無いだのと、新素材という先入観から否定する人がいますが、そういう人の意見には耳を貸さないほうが賢明でしょう。木の弓にもそういう弓がある以上、「カーボンだから」という理由にはならないはずです。第一、新素材を否定するのであればスチール弦も駄目という事になります。楽器も弓も、財産的価値があるとはいえ、所詮は道具です。良ければいいのです。
なにやら少々愚痴ってしまいました。お許しください。私の意見が少しでも参考になれば幸いに存じます
投稿者:masa 投稿日時:2003/11/03 21:07 ---166.4.142
佐野様、カーボン弓についてのご意見ありがとうございました。早速参考にさせて頂きます。
楽器店にいる知人に聞いたところ、試奏できるということなのでそこで弾いてみます。
Q:板の厚みって・・・
投稿者:pika 投稿日時:2003/10/30 23:30 ---56.14.57
自分の楽器の板の厚みを計ってみようと思っているのですが
どれくらいが標準なのでしょうか?
ここで以前にCorrado belliの楽器が現代では一番厚いと
されていたと思うんですが、それは何ミリぐらいなのでしょうか?
あと、薄すぎるとよくないと思うんですが、最低どれぐらいの
厚さがあれば大丈夫でしょうか?
投稿者:いわな 投稿日時:2003/10/31 12:26 ---239.4.59
便乗して質問したいのですが
ここ最近の書き込みを見て感じたのですが、
板の厚さは標準よりも厚めの方が、
できてすぐの状態では音を出しにくくても、
長い目で見れば、いい楽器になることが多いのですか?
(もし間違った認識でしたら、ご指摘ください)
しかし、ストラドなどは、現在の楽器より薄めに削られているとも聞きますし、
知識がないので、よくわからないです。
もちろん、楽器の良し悪しは板の厚さだけではないことはわかりますが、
板の厚さに着目すれば、どのようなことが言えるのでしょうか?
もし、何かご存知の方がいましたら、
教えていただけるとありがたいです。
投稿者:弦一郎 投稿日時:2003/10/31 12:56 ---217.163.226
ストラッドさんが御専門なのですが、僭越ながら、
F孔の所で3±0.2mmが標準です。
CBelliのは計った事がありませんが、弾いた感じが確かに厚めです。
薄く削ったら発音は良くなるのですが、大音量で弾いたとき、音が割れてしまいます。
小音量で近くで聴くと深い音が出ます。弾き込むと音がパサパサになったりします。
厚い楽器は、発音は悪いのですが、真剣に弾き込むとそれが解決します。
厚い楽器は、当初音がキンキンします。弾き込むと大きなホールでも豪快な音になることがあります。
厚すぎると解決しない場合もあります。結構有名なモダンイタリーでそんな楽器を知っています。
将来削り直されることを想定して、厚く作ったと言われています。
ストラドヴァリウス等の内、状態の良いものは、木のセルロースが変化して、薄くても充分な強さを持っているんだそうです。削り直されて使い物にならないものは、アマチュアのコレクターに数億円で売りつけられます。
銘噐に関する専門知識はないので、だれかお答え下さい。
それでは
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2003/10/31 12:57 ---205.147.181
いらっしゃいませ、
ストラドなどのオールド楽器が薄いのは、作られた当時はバロックヴァイオリンの為現代のヴァイオリンより弦長が短く、なおかつAのピッチが現代に比べてかなり低かっために、楽器にかかる張力が低く薄く削っても強度的に大丈夫だったからだといわれています。
では現代なぜ使えるのかという疑問は、エージングによる木材の強化の為だと推測されています。
Corrado belliの板厚は解りませんが、一応、平均値がありまして表板の中心が3.1ミリ
裏板の中心が4.2ミリで、外側に行くにしたがって徐々に薄くなります。
表板の上もしくは下の部分で厚みが2.6ミリ、裏板の同じ部分で2.5ミリというのが平均値です。
板の厚さは、製作者と材料によって決まります。製作者が材料と会話しながら、どのように削ったらいい音がするのか、経験、知識、感、などを頼りにその楽器に合った板厚に製作いたします。
本来材料は木という生き物なので、同じものはなく、全ての木によって削り方を変えないと最良な楽器にはなりません。ここが量産品と手工品の大きな差だと思います。
極端に厚いとか薄いのを除き、板の薄い厚いに上下関係はありません。
いかに材料にあった削り方をしているかが重要だと思います。それでは!
投稿者:pika 投稿日時:2003/10/31 23:18 ---56.14.57
弦一郎さん、ストラッド店員さん、ご回答くださり
ありがとうございました。
木ってとても奥深いものなのですね。
勉強になりました。
投稿者:いわな 投稿日時:2003/11/01 10:44 ---132.24.47
弦一郎さん、ストラッド店員さん、
興味深い話をありがとうございます。
僕は現在手工品の新作の楽器を所有しています。
そして表板を見るかぎりやや厚めに感じたののもあって質問してみました。
製作者が心をこめて作った楽器でしょうし、
非常に気に入っているので、
末永く付き合って生きたいと思っています。
頑張って、楽器も弾きこんでいきたいです。
ご回答ありがとうございました。
投稿者:3/4 チェロ太郎 投稿日時:2003/11/01 22:51 ---179.58.87
すこし専門外ですが、Corrado Belliについて一言。
知り合いの方が、Belliをはじめ、Bisolotti、Pistoni、Negroniなど、錚々たるコンテンポラリビオラを持っています。その中で、Belliのビオラは、板の厚さと、楽器の重量感で群をぬいています。実際の寸法は、分かりませんが。
そのビオラについて言えば、2年ほど前に弾かせてもらった印象は、音はずしりと重く、やや鈍感で,十分に響いていない音質、といった印象でした。
最近は、かなり響きが良くなり、重厚な分、パワーのある、力強い印象になってきました。板の厚い楽器は、キチッと作ってあれば、経年とともに、存在感のある響きに変化していくという、興味深い経験をさせてもらいました。
ただ、ヘタに作られた板の厚い楽器だと、ならないまま終わってしまう気もするので、
そのあたりは、やはり信頼できる作者を選ぶべきでしょうね。
投稿者:弦楽器 投稿日時:2003/11/02 23:33 ---125.92.103
コラッド ベッリのヴァイオリンは3軒の弦楽器店で
4本見たことがあります。
板の厚さはおっしゃるとおりで、どれも同じように他と比べて
厚かったです。
普通は質量のある振動板はなかなか振動してくれないのですが
良い弓で、腕の重さを乗せて弾くと音が出てくれます。
G D 線もしっかりとした輪郭をもっていて、A Eも
きれいです。
調整や弓の関係もあるのでしょうが、4本ともそれぞれ個性が
ありました。
弾いていると響きが持続するので、バッハの無伴奏はとても
良い感じでした。重音がとても合わせ易かったです。
振動体としてはとてもよい特徴を持っていると思います。
それにしても量産品のように板の厚さが厚いのに
なんであんなに良く振動してくれるのでしょうね。
質量があるほうが振動しにくいのに、板の削り方や形で
ああも違うのでしょうか?
材料はおそらく他のイタリア人と同じものを使っているの
だと思いますが、不思議ですね。
どなたか説明していただけると嬉しいです。
Q:弓のゆがみ
投稿者:ミチ 投稿日時:2003/11/08 05:54 ---213.213.218
弓の左右のゆがみについて教えてください。わたしの弓は今年の新作なのですが,毛を張って元から見ると,真っすぐではなく若干左にカーブしています。毛の幅からはみ出るほどのゆがみではないのですが,こういうゆがみに許容範囲みたいなものはあるのでしょうか?それとも,必ず真っすぐではないと,演奏に悪影響があるのでしょうか?
また,それを直すには危険が伴うものなのでしょうか?ある専門店で値段の高いオールド弓が毛を張っていない状態で,ずいぶんゆがんでいるのを見たことがあります。それにくらべると,心配するほどでもないのかなとも思うのですが。お願いします。
投稿者:弦一郎 投稿日時:2003/11/08 08:44 ---198.201.9
弓は右に寝かせて弾きますから、右に曲がっているより左に曲っているほうがましでしょう。
当然、まっすぐの方が弾きやすいと思いますが、完全にまっすぐというのは、難しいと思います。
無茶苦茶に曲ってしまっているオールドフランスを堂々と売っているのには、吃驚させられますね。
投稿者:弦一郎 投稿日時:2003/11/08 09:45 ---198.201.9
私の日本語は少々おかしくなっています。
フロッグの方から弓の先端を見て、右方向に曲っている方が、左方向に曲っている拠りましです。
少し位(1〜2mm)曲っているのは普通です。完璧というのは、工業製品ではないので無理です。
3mm以上左方向に曲っていると、竿が弦につきやすく、弾きにくいと思います。
私の弓は、ほぼまっすぐです。
投稿者:スチールァヴァー 投稿日時:2003/11/08 11:28 ---25.150.96
毛を緩めた状態ではまがってないけど、毛を張ったら曲がる、というのなら毛の張り方が左に偏っている可能性もありますよね。