Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:MARCATOというバイオリンメーカーについて
投稿者:まるこ     投稿日時:2004/01/31 11:10  ---15.34.24

MARCATO Vo3というバイオリンについて、価格、国等ご存知であればご教授くださいませ。宜しくお願いします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2004/02/02 12:22  ---227.12.24

いらっしゃいませ、

MARCATOは調べてみましたが人の名前ではなく音楽用語で「際立たせる、強調する」という意味のようです。

資料などで見つけることは出来ませんでした。すいません。
店主が一度見たことがあるといっておりました。
どなたか詳しく解る方いらっしゃいましたらよろしくお願いいたします。それでは!

Q:John Juzek について
投稿者:Arnost     投稿日時:2004/02/01 00:14  ---108.185.71

初めまして。
唐突で申し譯ありませんが、John Juzek という製作家についてご存知でしたら詳細をお知らせください。
檢索してみましたところ、チェコスロバキアの製作家であるらしいのですが……。

投稿者:弦喜     投稿日時:2004/02/01 01:00  ---115.112.194

米国のeBayオークションをのぞいていると、よく見かける名前です。

いろいろな出品の説明から今までに学習したことは下記の通り。(うろ覚えの耳学問ですので、間違っていたらごめんなさい。)
・チェコの楽器製作者としてスタート
・1900年初めくらいからの作品をよく見かける。
・プラハの地名の入ったラベル(Zのマークとサインが特徴的です)の、Juzek本人が製作した楽器には結構よいものがある。
・プラハ時代から、様々なグレードの楽器を作っている。(工房を持っていたようである。)
・1920年代?以降にドイツに移り、大きな工房(というよりも工場)を作ったらしく、ラベルの記載もmade in Germanyになった。楽器製作者というよりも経営者になったようで、作られるヴァイオリンもドイツに移ってからのものは、量産楽器っぽい姿をしている。

今は手放して手元にありませんが、以前一台プラハ時代の出来の良い手工品を手に入れたことがあります。
全体的に丸っこいオリジナリティーにあふれる楽器で、見た目も美しく、スクロールなどは小作りで端正に削られていました。上品でかわいらしい楽器でした。

マエストロネット(www.maestronet.comだったと思います。)のprice historyにも過去の取引価格が載っていますが、上記eBayオークションでよく見かけるものは、もっと安い価格帯のものがほとんどです。

投稿者:Arnost     投稿日時:2004/02/01 16:11  ---108.185.71

弦喜樣、
迅速かつ詳細なお返事をありがとうございます。
ご提供の情報から、私の見かけた樂器は、プラハで本人が製作したものであることが判明しました。

投稿者:弦喜     投稿日時:2004/02/01 21:52  ---115.112.194

プラハのものでも、弟子たちをかかえる工房で製作したいろいろなグレードのもの(スチューデントクラス含め)があり、プラハのラベルがついたものが本人作とは限りませんので、ご注意ください。

Q:制作者のついて教えていただけないでしょうか?
投稿者:石井     投稿日時:2004/01/30 07:43  ---184.86.51

初めまして、いつも興味深く読ませて頂いております。
 最近 Karl Roy Geigenbaumeister Mittenwald 1960  というラベルの楽器を手にいれたのですが、この人はどういう人でしょうか?

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2004/01/30 12:20  ---227.12.164

いらっしゃいませ、

Karl Royさんですが、資料で見つける事は出来ませんでした。すいません。

ウェッブ上でお名前を見つけました。ヴァイオリンの木の事について本を書いている用です。したのページで確認できます。それでは!

http://www.interq.or.jp/gold/akiravln/books47.htm

投稿者:弦喜     投稿日時:2004/01/30 20:40  ---115.112.194

インターネットの検索エンジンで、日本語のページに絞らずに、例えば Karl Roy violin とキーワードを入れると、たくさんヒットしますので、けっこう有名な人のようです。(英語が多いですが..)

検索エンジン上での短い表示を見るだけでも、ヨーロッパ弦楽器協会のお偉いさんであるとか、ミッテンバルドのヴァイオリン製作学校の先生のようである、とかがわかります。
それをもとに、各ページをご覧になれば、もっと詳細はわかると思います。
かわいい我が子のこと、時間を割いて調べる価値はあると思います。

Q:子供のバイオリンについて
投稿者:ようこ     投稿日時:2004/01/27 22:08  ---16.80.180

はじめまして、4月から子供(小学1年生になります)にバイオリンを習わせようと思っております。私は全く経験が無いので大変だとは感じておりますが・・・どんなバイオリンを買ったらいいのかもわかりません。まだ110cm程なのできっと1年くらいで買い換えをしなければならないのでしょうが、子供におすすめのバイオリンがございましたら教えていただけませんか?
またお教室選びのポイントなども教えていただけたら幸いです。今個人の先生にするか、大手の教室にしようか迷っております。どうぞ宜しくお願い致します。

投稿者:かな     投稿日時:2004/01/27 23:35  ---117.76.23

みなさんお初目にかかります、かなと申します。
毎日楽しくこの掲示板を見させていただいています。

ようこさん、こんにちは。


小さいお子さんには分数サイズのバイオリンですね。
分数サイズは体が大きくなると小さすぎて使えなくなるので、大手メーカーの量産品でお手ごろなのがありますからそちらの方をお薦めします。もっとも、小学生から天性の才能を発揮して人前で弾くという人にとっては別の話ですけどね。
導入からフルサイズに変えるまではこれでよいとおもいますよ。肝心なサイズについては先生に決めてもらうのが一番ですね。

教室選びなどはまず、体験レッスンというのを実施しているところがあれば受けることを薦めます。そしてから決めるのがよいと思います。
また、個人の先生にするかは際どいところですね。オーケストラの団員で個人的に教室を開いている人も中にはいます。そのような人にあたってみるのも1つです。

あまりお力になれなくてすみません。それでは。

投稿者:ようこ     投稿日時:2004/01/29 23:26  ---16.80.180

かな様> ご親切なアドバイス、本当にどうもありがとうございました。
     量産のモノでも良いとの事 ホッと致しました。
     大手メーカーのアウトフィットを検討中です・・・
     私の住む所は バイオリン教室の情報がほとんどないので
     頑張って 団員の方を調べてみます!!
     
    
   


 
     
    

投稿者:佐野     投稿日時:2004/01/30 18:39  ---107.189.200

ようこさん、始めましてこんにちは。私の所属する日本弦楽指導者協会ではご近所に住む協会正会員(指導者)の紹介(もちろん無料です)もやっております。もしよろしければ協会事務局の電話番号をお教えいたしますので私個人宛にご連絡ください。個人情報ではないのでこちらに電話番号を載せても差し支えない気もするのですが、念のためにこういう形をとらせて頂きます。

日本弦楽指導者協会ウェブサイトはこちらです
http://www.jasta.gr.jp/about/

Q:エヴァ・ピラツィについて
投稿者:ゆき     投稿日時:2004/01/24 19:27  ---170.130.41

こんにちは、ビオラ弦についてお聞きしたいことがあります。わたしはいまオブリガードを使っていて滑らかでいいのですが、張りがないというか、芯が弱いような気がします。また、私の技術的な問題も多々あるのだと思いますが音量も出ていないように感じます。楽器はドイツのモダンを使っています。そこでエヴァ・ピラツィに興味を持ちました。調べてみたところ、
・オブリガードとの比較においては、より輝かしく、音量があるという感じ
・楽器によっては、やや演出過剰に感じられるかもしれない
・楽器や好みによっては、華麗さがちょっと鼻につく可能性がある
とありました。
どなたか使っている方がいたらCGDAそれぞれの弦の使用感を教えていただけないでしょうか?
よろしくおねがいします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2004/01/26 14:32  ---205.131.104

いらっしゃいませ、

現在、エヴァ・ピラツィのビオラ弦はA線のみのリリースとなっています。
D,G,C線の商品開発しているという話は聞いておりませんので
今後出るかどうかも今は解りません。

エヴァ・ピラツィのA線は使ったことはありませんが、巷の評価ではやはりヴァイオリンの弦と同じ特性だとよく聞きます。
それでは!

投稿者:よが     投稿日時:2004/01/29 03:14  ---98.97.171

ピラストロのホームページによると最近Viola用もセットがリリースされたようです.

violin なら使ったことがありますが,私の(格安)楽器にはあまりあわなかったようで音がカスカスになってしまいました. 別のコンテンポラリーイタリアンのviolinでエヴァが張ってある楽器を少し弾かせてもらったことがありましたがそちらは立体感のあるステキな音がしました.

投稿者:ゆき     投稿日時:2004/01/29 10:29  ---107.188.124

ストラッドさん、よがさんありがとうございます。
ヴィオラの弦、発売されたのですね。よかった(*^^*)
今度弦を張り替えるときはぜひエバァにしたいと思います。
ありがとうございました。

Q:カール・へフナーの6桁について
投稿者:みも     投稿日時:2004/01/27 23:13  ---225.8.251

こんにちは。カール・へフナーのラベルの数字6桁の意味を教えてください。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2004/01/28 11:35  ---205.131.141

いらっしゃいませ、

シリアルナンバーだと思います。
シリアルナンバーで調べると、いつ作られたか、どのレベルなのかなどが解ります。
ただし解らない場合もあるようです。それでは!

投稿者:みも     投稿日時:2004/01/28 20:15  ---225.8.251

ありがとうございました。

投稿者:弦喜     投稿日時:2004/01/28 23:04  ---115.112.194

最近は7桁になっているように思います。

各桁に独立した意味があるのではなく、シンプルに通し番号がつけられているようです。
昭和40年頃の3/4の楽器を持っていますが、その時点ではあまり大きな数ではありません。
いつから始まったのか、全世界で通し番号なのか日本用の番号なのか、については、知りません。

以前、別の楽器ですが、国内の輸入代理店に、楽器屋経由で番号を頼りに年代と型番を調べてもらったことがあります。

Q:こんにちは
投稿者:sasaki     投稿日時:2004/01/28 14:40  ---13.195.166

 こんにちは。

 入門用の楽器を探していますが、ストラッドさんには入門機種はお幾らくらいから

 ありますか?

                   宜しくお願いします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2004/01/28 16:34  ---205.131.141

いらっしゃいませ、

まずはご質問のお答えのまえに、この掲示板は一応、皆様のご質問を皆様で楽しくお話をするというコンセプトなので、当店に対するお問い合わせはメールにてお願いいたします。

入門機種といっても考え方が様々ありますが、比較的低価格帯の
当店でページに出しているものをご紹介いたします。

スズキ製新中古のページは↓です。
http://www.strad.co.jp/stock/stk_shinko.html

スズキ製新品のページは↓です。
http://www.strad.co.jp/stock/stk_koku.html

カールヘフナーの新品のページは↓です。
http://www.strad.co.jp/stock/stk_koku3.html

当店オリジナル楽器のページは↓です。
http://www.strad.co.jp/stock/stk_kojisons.html

それでは!

Q:Carletti Natale の1968年作について
投稿者:junno     投稿日時:2004/01/27 14:20  ---110.63.6

息子に 8年くらい前に 400万で Carletti Natale の1968年のヴァイオリン
を買ったのですが それは Liuteria Italiana 1 に載っているもの そのものですが いまいち 音の響きとスケールに欠けるのです。 それは 調整の問題なのか何なのか ずっと悩んでいます。弾き手に力らないのか それとも 弓が合ってないのか。
弓は 60万ぐらいのフランス製です。 
そして 今でも そのくらいの 価値はあるのでしょうか。教えてください。
むすこは 今外国で修行中です。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2004/01/28 11:33  ---205.131.141

いらっしゃいませ、

音の響きとスケールに欠けるとのご質問ですが、これについては見てみないとまったく解りません。

真作のCarletti Nataleに現在の市場価格ですが、よほど状態が悪くない限り十分あると思います。それでは!

Q:スチール弦について
投稿者:草笛     投稿日時:2004/01/26 04:00  ---25.160.13

ストラッド様、皆様、こんにちは。

 バイオリンのスチール弦について質問です。よく調整された楽器に取り付けると仮定して、スピロコアと比べた際のヘリコア、フレクソコアパーマネントの特徴的性格や使用感を教えていただけませんか。
 私の現在の楽器は年代不明のストラドコピーですが、新しい楽器に比べて肩が狭め・胴が厚めで声音に角がなく(良く言えばまろやか、悪く言えば元気がない)、こちらでよく仰られるところの「発散傾向」の少ない、芯のある音を奏でる弦が合っているように思われたので、先日ドミナントからスピロコアに張り替えました(現在私は東欧の某国にいるのですが、近くのお店にはスチールはこれしかありませんでした)。音色を言葉で表現するのって本当に難しいですが、華やかさや闊達さといったものはドミナント弦の方が有していたように思うのですが、音の収束感が高まったためか、落ち着きというか気品のようなものがスピロコアにはあるように感じました(あくまで素人の主観です)。
 というわけで、よくできたスチール弦の音色をしばらく探求してみようと思い立ち、主なスチール弦の客観的条件を確かめてみました。私が使用したことがあるスチール弦は、この中ではスピロコアのみです(東欧現地製の安いスチール弦を何種類か試したことはあります)。

          芯線          巻線
スピロコア    スパイラルスチール   クロム
ヘリコア     ハイカーボンスチール  アルミ、チタン、シルバー
フレクソコア   ロープスチール     ?

 個人的には、落ち着きの中にも気品を漂わせ、しかもしっかりと芯の通った「音」が理想で、低音部も豊かにふくよかに響いてほしいです(「人間」としてはそこから最もかけ離れた所にいます)。皆様のご意見を参考にさせていただ上で、今度はその弦と向かい合って自分の音色を育んで行きたいと思います。
 以上、この件につきまして、ご助言をいただければ幸いです。

 追伸・因みにこちらでは、プロの中にもスピロコアを使用していらっしゃる方が多くいます。私がこちらで個人的にお世話になっている国立民俗楽器オーケストラのバイオリニストも、スピロコアを使用しています。尤もその方が弾かれると、否応なく心を揺り動かされて材質の話題自体が胡散霧消してしまうのですが…。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2004/01/26 15:33  ---205.131.104

いらっしゃいませ、

弦は楽器との相性がございますので実際のところは張って見ないとなんとも言えませんが草笛さんがお求めになっている音は(私の個人的な意見ですが)スピロよりヘリコアの方が可能性が高いように思えます。
フレクソコアパーマネントについてはあまり日本では出回っていなく、私自身も使った事がありません。客観的なご意見も聞いた事が無いのでわかりません。すいません。
どなたか使用した方いらっしゃいましたらお願いいたします。

また最近クロムコアの弦が評判がいいです。お値段も上記のものよりお手軽ですね。
それでは!

投稿者:草笛     投稿日時:2004/01/27 03:25  ---25.160.13

 ストラッド様、早速のご返答どうもありがとうございました。
スチール弦の中では最も頻繁に取り沙汰されるヘリコア、やはりさまざまな可能性を秘めているようですね。私の好みに合うのではというご助言にも興味津々です。
 クロムコアは盲点でした。確かに例にあげた他の弦と比べても経済的ですね。もともとのポテンシャルの高さもさることながら、同じ製品でもマイナーチェンジなどで全般的な質が向上しているのかもしれませんね(想像です、すみません)。これも試してみる価値あり、です。
 弦以外の要素のことにも気を配りながら、これからも理想の音色を探していきたいと思います。

投稿者:スチールラヴァー     投稿日時:2004/01/27 10:10  ---25.150.96

>また最近クロムコアの弦が評判がいいです。

 意外ですね。日本ではヴァイオリン用スチール弦といえば、初心者用で使う人は少ないものと思っていました。ヘリコア出現のおかげでしょうか。

 大ブレイクしたヘリコアですが、音にもタッチにもスチール弦らしさはあまり無い様に感じます。どちらかというとナイロン弦に近い気がします。まあ、それだから売れたのでしょうが。それとアメリカでの人気の一要素である低価格という点、ヨーロッパでは当てはまらないと聞きました。

>同じ製品でもマイナーチェンジなどで全般的な質が向上しているのかもしれませんね

 フレクソコアーは最近「現代的な音」に改良されたといいますが、具体的にどういうことなのかは知りません。

 あと落ち着いた音のスチール弦ならJargarもよい弦です。

投稿者:よっぷ     投稿日時:2004/01/27 11:20  ---125.30.69

スチール弦は楽器との相性もあるとは思いますが、ヘリコアも含めて倍音が
響きにくい性質があるように感じます。
ピッチが安定している点や、持ちの良さは確かにナイロンガットよりも優れて
いますが、上記の理由により、あえてスチール弦を使う気にはなれません。

ちなみに子供の分数楽器にはスチール弦が張ってある場合が多いですが、
小さい頃に倍音の感覚をつけるためにも、早い内にナイロンガットを張った方が良いと
私は思います。

投稿者:弦喜     投稿日時:2004/01/27 21:49  ---115.112.194

現在メインの楽器にヘリコア、サブの楽器(達)にドミナントを使っています。(E線のみ別の種類の弦を張っています。)

スチール弦というと、どうしても単線のスチールや単線を金属で巻いたもの(フォークギターの弦のようなもの)を想像してしまいますが、ヘリコアをはじめて見たときの印象はまったく違い、「なんて柔らかくて細い弦だろう」でした。D〜G線は、極細のスチールを複雑に編み込んだものをコアにしていますので、強度は充分保ちながら、柔らかさと細さを実現できているのだと思います。
上記柔らかいというのは、弦を張った時の印象ではなく、弦を持ったときの印象で、ガット弦、化学合成系コア弦に比べ、非常に柔軟です。従来のスチールとはまったく違った新素材のコアと捉えるべきでしょう。

弾いたときの印象は、過去にも何度か書きましたが、ドミナントは表板がよく響き音が拡がる感じがするのに対し、ヘリコアは裏板側がしっかり駆動されてストレートな音が放射されるような気がします。私の楽器の場合ですが、ホールにおいてドミナントで弾いたときはホールの中で響いているという感じであったのに対し、ヘリコアでは初めてホールの壁・天井をドライブできているという感覚を得ることができました。

落ち着き、芯という点ではおすすめです。気品という表現がドミナント的な表板側からの音の拡がりが強いことを指すのであれば、それは少し不足するかもしれません。ピッチャーの投球で言えば、直球勝負という感じの弦がヘリコアです。

なお、ヘリコアのヘビーゲージは楽器を選びます。何本かの楽器に張ってみましたが、強い楽器でないと特に低音弦で弦の強さに負けて響かない音になります。まずはミディアムから様子をみた方がよいでしょう。

投稿者:草笛     投稿日時:2004/01/28 04:36  ---25.160.13

 皆様、貴重なご意見をありがとうございます。とても参考になります。

 スチールラヴァー様、余談になるかもしれませんが、現在私が滞在している東欧の某国では弦の割引は殆どありません。レートから考えても、弦は日本国内で買い溜めておくのが最も経済的なのでしょうね。フレクソコアの改良版とJargar、これも惹かれるニュースです。きっと試してみます(急げないところが辛いです)。

 よっぷ様、スチール弦の倍音の響きにくさは、どのようなものを指すのか感覚的に判るような気がします。おっしゃる通りですね。某工房のQ&Aにもあるように、弦の特長をすべて兼ね揃えることは実際上不可能でしょうから、「芯のある」「落ち着いた」音(これもごく主観的な定義ですが)を出すためにはある程度材質を硬くしてテンションを高める必要が出てくるように思います。そこでは、肉眼でも充分に(いや、それ以上に聴覚的に)スチール系とナイロン系の振動の違いが確認できます。素人の感覚的な表現で言えば、ナイロン系の振動はゆったりとした大波、スチール系の振動は小刻みの小波、といったもののように感じています(恐らくその選択において、よっぷ様は前者を選択されているのではないかとお察しします)。
 話題から少し逸れますが、こうして見ると、弦の音の波長と声の波長はそれぞれ同じ土台で(音響言語学、音響心理学などの成果と絡めて)分析できそうで、人間の声音(ここでの話題は音楽ですからとりわけ声楽的な声音)に対する好みと弦楽器に対する好みとの任意の相関関係が示せそうな気さえ致します(少し古いですが、言語学者ヤコブソンの「音声分析序説」(翻訳があります)はこの点でとても刺激的な仕事だと思います)。
 倍音との関係でお子様方の分数楽器に早めにナイロン弦を張るべきとのお話も、やはり同感です。浅薄な経験と知識からしか判断できませんが、分数用の弦は確かフルサイズのものより太くなるはずですので、そこにテンションの高いスチールを張ってしまうと一層倍音が出にくくなるように思うからです。

投稿者:草笛     投稿日時:2004/01/28 04:37  ---25.160.13

 続きです(長々とすみません)。
 
 弦喜様、ヘリコアをメインで使っていらっしゃる弦喜様のコメントは、理論と実践が融合していてとても考えさせられます。火星に調査船を飛ばせるくらいの技術大国ですから、ガット、ナイロン、スチールという現在の三項分けを変える新しい材質(それが「ゆったりとした小波」や「小刻みの大波」を実現して欲しいです)の開発に成功したとしても不思議なことではありませんよね。実際、コメントを拝見していると、そうしたこともまんざら夢ではないのだと感じられるのです。
 例えば声楽などでは、声量豊かに雄大に歌われる方、声量は中程度だが、声がよく通るので聴衆をぐっと惹き付けられる方など、さまざまなタイプが考えられると思います。錦織健さんなど、どちらかというと後者に該当されるのではないでしょうか。いや、ボチェッリかな?(そりゃパヴァロッティなんかに比べれば…)。そんな無責任な印象をご意見から想像致しました。因みに野球はやったことありませんが、直球勝負は好きです(誰もバッターボックスに入ってくれません)。

投稿者:草笛     投稿日時:2004/01/28 05:42  ---25.160.13

 追記です(またまたすみません)。

> ドミナントは表板がよく響き音が拡がる感じがするのに対し、ヘリコアは裏板側がしっかり駆 動されてストレートな音が放射されるような気がします。

 弦喜様、これは表板が(相対的に)柔らかくて密度の低い樅(実際、楽器修理もしくは製作過程で表板だけを手に取って見るとペコペコした感じです)、裏板が固くて密度の高い楓、ということとも関係しているのでしょうね。倍音などと同じように、波長によって振動しやすい共鳴対象が分かれるのかもしれません。
 知己のマイスターは、「裏板がお父さんで、表板がお母さん。その調和の上に愛(美しい音としての子供)が生まれる」といったようなことをおっしゃっていましたが、こじつけ好きな私は妙に納得してしまいました。

Q:モーツアルトバイオリン協奏曲第3番に関して
投稿者:Kiyoshi Yoshimura     投稿日時:2004/01/25 19:25  ---137.236.196

 この掲示板の主旨とやや外れるかもしれませんが、質問させていただきます。モーツアルトバイオリン協奏曲第3番(皆様よく御存知の曲と思います)の第3楽章269小節目から(Schirmer`s LibraryのSAM Frankoがカデンツアを編集している版です)通常は大きく書いてあるテヌートの部分を弾いているCDが殆どだと思いますが、小さく上の段に書いてあるサルタートの部分を弾いているCDはあるのでしょうか?実は先日FMで聞いた(誰の演奏かは忘れましたが)ライブの演奏でこの部分を弾いていたのです。どなたかこの部分を弾いている演奏が収録されたCDを御存じてしょうか?

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2004/01/27 12:08  ---205.131.141

いらっしゃいませ、

すいません。調べてみましたが解りませんでした。どなたかご存知の方いらっしゃいましたらよろしくお願いいたします。それでは!