Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:過去ログについて
投稿者:マリオ     投稿日時:2004/01/19 11:51  ---251.99.69

以前、ちぇろで入っていたものですが、非常に似た名前の記述を見まして、今回からはマリオ
で入室します。以前、このQ&Aで確か11〜12月に見た記憶のあり箇所を捜していたのですが、過去ログを拝見すると、10月末のものまでしか行き当たらず、最新ログでは今月の内容しか見る事が出来ませんでした。上記の内容を捜す場合の方法はございますか?教えて頂けると本当に助かります。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2004/01/19 18:42  ---205.131.104

いらっしゃいませ、

Q&Aの過去ログですが「11〜12月に見た記憶のあり箇所」はまだhtml化しておりませんので、現時点では一般の方が見る事は不可能です。出来る限り早くhtml化いたしますのでもうしばらくお待ちください。それでは!

投稿者:マリオ     投稿日時:2004/01/20 10:24  ---251.99.69

承知しました。ありがとうございました。宜しくお願いします。

Q:宅急便?
投稿者:セロ轢きのGosh     投稿日時:2004/01/13 12:29  ---211.206.162

いつもお世話になっております。

この度、古いチェロを親類に譲ることになり、県外に送ろうとしています。
そこで、安全な送り方や留意点をご教示下さるようお願い致します。

楽器専門の運送屋さんとか、在るのでしょうか?
また、梱包の注意とか在れば併せて教えて下さい。
(ハードケースに入れて送るつもりです)

宅急便とかで送った/受け取った経験のある方からのコメントも、頂けるとありがたいです。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2004/01/13 14:11  ---205.131.104

いらっしゃいませ、

一番安全な方法は、やはりご自分の手で、車なり電車で運ぶ事だと思います。
しかしどうしても送らなければいけない時は、チェロの場合大きいので荷物扱いではなく引越し便扱いのようなもので申し込んだ方が懸命ですね。

宅配業者さんもここ数年「弦楽器」には非常に敏感になっているように感じます。時には断られる事もございますので、事前に連絡をしておくといいと思います。
弦楽器専門の郵送屋さんというのは確認した事はありません。

送る際の注意は
○必ずハードケースに入れる
○弦を必ず緩める
○ケースの中で動かないように固定する
です。

特に2番目の弦を緩めず送るというのは最悪で、弦楽器(チェロに限らず)の郵送のトラブルの殆どこれでおきています。
送り先で調整が可能なら、弦、駒、テールピースをはずした状態で送るのが一番理想だと思います。それでは!

投稿者:弦喜     投稿日時:2004/01/15 00:50  ---115.112.194

チェロは運送経験がありませんが、ヴァイオリン、ヴィオラではかなりの数を受け取ったり、発送したりしたことがあります。
発送したものでは事故はありませんでしたが、受け取ったものではネックの根本がボタンごと外れていたものや、スクロール部分が破損したものがありました。原因は、クッションのまったくないケースに、不十分な固定状態でいれてあったためです。
・きちんとケース内に動かないよう固定すること。
・クッション材などにより、ショックを直接うけないようにするとともに、広い面積で支えて力を分散させること
がダメージを最小にします。チェロの場合、ケースにいれて転倒するとネックが折れたり、はずれたりすることがよくありますので、ケースの固定用のバンド以外にも、クッションを当てたりして、面で固定したほうがよいと思います。

楽器をよく知っている人は、リスクを最小限にするため、駒と弦とテールピースをはずして送ってきます。安全に運送するにはこれがベストなのですが、多くの場合、振動により楽器の中に立っている魂柱が倒れます。これは素人が立てられるものではないので、楽器店、弦楽器工房にもちこんで、他のパーツとともにセッティングしてもらう必要がでます。(魂柱・駒等がそのまま使える場合は、費用は数千円、高くても1万円まででしょう。)

魂柱を倒さず、かつ楽器に負担を減らすには、駒が振動で倒れない範囲で適度に弦をゆるめて、送る必要があります。それによりネックの破損、魂柱が表板・裏板を突き破ったりする危険を少なくしてくれます。その場合は、万一駒が倒れたときに楽器にダメージを与えないよう、駒の前後にクッション材(または布)をおくとともに、テールピースの下、弦がボディーに当たりそうなところにも布(タオル等)をおいておくことをおすすめします。なお、弦はゆるめにしますが、ペグは強めに締めこんでおかないと、さらに弦が緩んで駒が倒れます。

あくまでもヴァイオリンの経験からの推測ですが、ご参考まで。

投稿者:セロ轢きのGosh     投稿日時:2004/01/19 12:48  ---211.206.162

ストラッド様、弦喜様、

案の定というか、思った以上に送るのは大変そうなので迷っておりましたところ、たまたま別件で近くに行く用ができたので、これ幸いと楽器も担いで行ってきました。
多少の手間と交通費は余計にかかりましたが、送料に加えて先方で受け取ってからの再調整の手間とコストを考えると正解ですね。(それに、なんと行っても安心です)

結果的には、ご教示頂いた内容自体は実行しなかった訳ですが、お蔭様で(楽器を担いで行く
という)素早い決断が出来ました。ありがとうございました。

Q:ペグの角度
投稿者:おんぼろ     投稿日時:2004/01/18 12:19  ---222.251.20

久しぶりにアホな質問させていただきます。

弦を張りかえる時、ペグの角度を調弦し易い角度にするコツを教えてください。

毎回同じ弦に張り替えるのですが、弦の端を弦を突っ込む穴(なんて言うんでしたっけ?)
から、「多分この位はみ出させれば」と予測して張るのですが、弦が落ちついてみると、
意図せぬ角度になってしまいます。皆さんどのようにして合わせていますか?

私はガットを使っていますが、ゆっくり緩めて張りなおしちゃいます。

投稿者:おんぼろ     投稿日時:2004/01/18 12:26  ---222.251.20

誤字訂正です。
弦を張りかえる時、ペグの角度を『調弦し』⇒「調整し」のマチガイです。すみません。

投稿者:よが     投稿日時:2004/01/19 02:02  ---221.166.122

こんばんは.

私のよく使ってる弦(コレルリアリアンス)はちょうどよいところに柄がはいっていますのでそれを目安にします.

完全に音を合わせるところまで巻く前にペグ位置があわなさそうだったら補正します. 補正の仕方は弦をゆるめて出っ張ってるところを3ミリぐらいさらに引っ張り出すとか,余計に巻くように出っ張りをすこし戻すとかいった具合です. アジャスターがあればアジャスターの方をいっぱい回してペグをうまい位置にもってくのもアリかなとおもいます.

ガットみたいにいっぱい伸びる弦は1週間ごととかでゆるめて張り直しますが,張り直しは弦によくない(寿命が短くなる)というのをどこかで読んだことがありますので気になる場合はアジャスターを併用した方がよいとおもいます. 下の弦(ヴァイオリンだとDG)はペグがどんな角度でもだいたい調弦できるので張り直しの頻度が高いのは上の2つではないでしょうか.

Q:ビオラの弓
投稿者:びおりん     投稿日時:2004/01/18 00:14  ---41.70.89

ビオラを初めて7年になります。
そろそろ、弓を買い換えようと考えていたところ
イタリアのJean Alexandre Narrosの弓を勧められました。
自分では、弾きやすく良いかなと思うのですが、フロッグが鼈甲で
できています。壊れやすそうな気がして購入にいまいち踏み切れない状態です。
鼈甲で作られる意味は、どういうことでしょうか?
メンテナンスは、どうしたらよいのかどなたかご存じの方教えていただけますか。
また、将来壊れてしまった場合黒檀のフロッグに取り替えることは可能ですか?
その場合、弓のバランスはどうなるのでしょうか。

投稿者:弦喜     投稿日時:2004/01/18 00:29  ---115.112.194

例えば「鼈甲」をキーワードにして過去ログ検索すると、いくつか過去の関連の書き込みを見ることができます。
質問のかなりの部分は、それらを見れば解消するように思います。
ご参考まで。

投稿者:かめ     投稿日時:2004/01/18 07:40  ---196.104.75

べっ甲の弓の性能については過去のログを参考にして頂くとして、
べっ甲の弓を購入されたとして話します。

演奏その他で不用意にいろいろな所にぶつけないというのは当然のことですが、
毛替えをする時にきちんと職人を選んでください。
べっ甲の弓の毛替えをやり慣れていない職人に毛替えを頼むと、かなりの確率で
くさびを打つ時にフロッグを傷つけます。そうなったらおしまいです。

毛替えをする時には、べっ甲の弓の毛替えをやりなれているかどうかを確認し
もしもそこに頼むのなら、今後も継続して頼んだ方が良いと思います。

だいたい、べっ甲の弓を購入するレベルの演奏者は、それぞれに決まった技術者の
所に毛替えを頼む場合が多いので、周りにべっ甲の弓を持っている知人がいたら
技術者の場所を教えて貰うのも一つの手かと思います。

投稿者:びおりん     投稿日時:2004/01/18 23:10  ---110.15.115

弦喜さん、かめさんありがとうございました。

扱いはもちろん毛替えも大変なことが分かりました。
焦らず、もう少し考えてみることにします。

Q:温度湿度管理
投稿者:弦一郎     投稿日時:2004/01/13 15:03  ---214.180.133

>あい  投稿日:2004年01月04日(日) 01時06分 ---.205.63.130

>最後に、楽器の保存状態が弦の能力を引き出すか否かがあろうと思います。
>適温・適湿度の時は、ドミナントAも雑音はしません。わたしの楽器は、外気の
>影響を受けやすい楽器でして、管理が難しいです。乾燥しすぎた次の日に雨なんか
>降ると、想像以上の能力を出す楽器でして、扱いが難しいです。

あいさん投稿の「乾燥しすぎた次の日に雨なんか降ると、想像以上の能力を出す楽器」
これは、一般的な傾向でしょうか?
経験則では、当たっていると思います。あいさんの楽器は、オールドの銘器だと御見受けいたしましたが、私のメインで使っている安物の楽器でも同じです。

少し、気になったので、詳細且つ専門的なレポートをお願い致します。

ケースの中の温度はそんなに変わらないと思いますが、温度管理は、持ち歩くという性格上、不可能ですね。私は零下30℃以下で持ち歩いた事があります。+40℃近くで持ち歩いた事もあります。

投稿者:弦一郎     投稿日時:2004/01/15 09:53  ---239.246.65

ストラッドの店員さん、店主さんは、お調べ中なのでしょうね。

楽器に関して、温度が急に下がると、良く鳴る傾向がある様に思います。

以前にも質問しましたが、人工素材絃は、手ががじかむ程温度が低いと鳴り難くなる傾向があると思います。30℃以上になると倍音が変わる傾向がある様に思います。

湿度と合わせて一般的な傾向なのか、御回答を宜しくお願い致します。

投稿者:あい     投稿日時:2004/01/16 02:55  ---205.60.106

※ 読みにくいです。すみません。


 データは毎日、練習でケースを開けた時と、朝起きた時、寝る前の3回
ノートに記しています。以前は、温度や湿度に感心がなかったのですが、除湿・過湿
を上手く行えば、弾くにあたり状態の良い環境を生み出せると感じました。
6月や7月の多雨のときや、湿度が30%を切る環境でも、自分なりの環境作りの一歩
を見出したと思います。


 わたしが思うには、弦と楽器の適正湿度・適正温度がそれぞれ違うという
ことだと思います。弦は温度や湿度に短時間で敏感ですが、楽器自体は意外と鈍感だと思
います。楽器はゆっくり時間をかけ、呼吸をしていると思います。また、温度と湿度との
関係は、教科書にも書いているように、右上がりの増加関数で成り立っています。
簡単に言えば、一般に湿度と温度はの状態は比例しますから、温度が上がれば湿度が
あがる。湿度が上がれば温度も追随して上がっていく。勿論、その状態での飽和量が
ありますが、実際楽器は温度と湿度のどちらに影響を受ける割合が高いのかが重要だと
思います。勿論、答えは両方だとおもいますが、二者択一でより顕著なのは、わたしは
温度だと思います(経験よりなので、科学的証明は出来ません。。)


 わたしの経験では、温度が上がり、その後湿度が上がるということを知っています。
ものすごく暴力的に言えば、温度が低ければどんなに過湿しても過湿量に限りがある。
つまり、温度の低い楽器や弦には水分が吸着しにくいのだと思います。逆に木製の製品
(弦楽器に限らず)水分の発散スピードが吸収スピードより速いので、ダンピットを
使うときにわたしが最も気にすることは、やはり温度です。


 最後に、温度が下がった時、良く鳴るのは雨のせいで温度が下がるので湿度(楽器が持つ無駄な湿度)
が発散されるからだと思います。この現象はとくに多雨の初夏と秋・雨の降った次の日(年中)
のときですが、疑問が残ります。湿度は晴天の日より高いと思うのです。
温度が下がることで無駄な湿度が発散されるとしても、その後の湿度吸収はどう説明を
したらよいのでしょう。。「弦が温度・湿度に弱い」だけで説明はつくものなのでしょうか。。
もしくは温度・湿度が高い時、材の細胞(セル)が膨張することによる影響なのでしょうか。。

投稿者:弦一郎     投稿日時:2004/01/16 10:00  ---239.247.51

湿度と飽和水蒸気量を混同されていますね。

私見では、弓の毛に関係あるのではないかと思うのです。楽器が湿気を吸う速度と
弓の毛が湿度を吸う速度はちがいますよね。正確には弓の毛に付いている松脂です。
楽器が乾燥していて且つ弓の毛が湿気を吸うと、弓が楽器に吸い付く様に感じるの
ではないかと思います。

ストラッドさんの御回答を待ちましょう。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2004/01/16 14:43  ---205.131.104

すいません、少し忙しくてこの掲示板に顔を出す時間がありませんでした。

温度と湿度による楽器の鳴り方の変化というテーマですが、
音は、空気を振動して人間の耳に聞こえるわけですから、湿度に関しては大いに関係があると、店主も昔から言っておりました。また空気を振動させる、木(楽器の板)の振動も湿度によって影響を受けるでしょう。
特に新しい楽器の場合、木はまだ生きていますので呼吸をします。湿度の高い空気を吸えば当然振動しにくくなるでしょし逆の場合はよく鳴ると想像できます。

私は正直感じたことは無かったのですが(私店員は、弾き手としてはアマチュアのペーペーなので)これがあいさんや弦一郎さんのおっしゃる「乾燥しすぎた次の日に雨なんか降ると、想像以上の能力を出す楽器」につながるのではないかと想像できます。
ですがなぜ、一日遅れで、それも雨の日に特に顕著だというのは解りません。いずれにしろ私個人が感じられないので難しいですね。またあいさんがおっしゃるとおり弦と楽器の適正湿度・適正温度に違い、また奏者の腕の違いによっても違うと思いますので断言する事は難しいと思います。

国が違えば違いははっきりしますね。日本に比べればやはりヨーロッパは弦楽器に最適ですね。これは間違いなく実感できます。

温度に関してですが、様々な説があると思いますが、はっきりした結論は出ていませんので、うかつにお答えする事は無責任な発言になりかねないので控えさせていただきます。正直言うと解らないというのが本音です。

全然、お答えになっていませんね。申し訳ございません。どなたかこのテーマに詳しい方いらっしゃいましたらよろしくお願いいたします。それでは!

投稿者:弦一郎     投稿日時:2004/01/16 20:17  ---239.247.51

御忙しい中、お手を煩らわせて申し訳ありませんでした。

ヨーロッパと一口に云っても、場所に依って気候は大きく異なります。
アイスランドとギリシャでは気候が全く違います。日本国内でも
与那国島と長野県松本と択捉島の天寧では大きく異なります。
「日本に比べればやはりヨーロッパは弦楽器に最適ですね。
これは間違いなく実感できます。」
とおっしゃるのは少々乱暴だと愚見仕りますが、如何でしょう?

あいさんとストラッドさんに提案です。楽器ケースの中の温度計と
湿度計を発信機付きの物に変えて、リアルタイムで統計を録るのは
如何でしょう?多数統計を取れば、弾き心地と合わせて、
大きなプロジェクトになる様に思います。

旧ソ連では、この分野でもかなりの研究がなされていた様ですが、
Web上でも文献が見当たりません。出来れば、英語か日本語の
文献を紹介して下さい。

宜しくお願い致します。

追記:この文面が、掲示板に不適切であれば、即座に消去をお願い致します。

投稿者:あい     投稿日時:2004/01/17 00:34  ---205.61.125

弦一郎さま

 確かに、松脂は盲点でした。一考する価値がありそうです。
また、温度・湿度以外にも鳴る・鳴らないの要素がありそうです。
それは、楽器への圧力(弦の張力で生まれた楽器にかかる圧力)も
重要で、楽器を休める(弦を完全に緩めて小時間手を加えない)こと
も重要な気がします。頻繁にすると良くないと、楽器書には書かれて
いますが、弦の寿命に少々の犠牲が伴っても、やる価値は多大にあります。
本当は魂柱まで取り除いてしまい、セカンドの楽器を使うのが理想ですが
わたしの場合はそうでないですね。。。
(上に書いた、「あいの楽器休ませ論」はわたしなりの方法ですので、
一般に正しいとは思いません。ですので、くれぐれも真似しないように!☆)


 最後に、温度と湿度論はいろんな方(経験者や技術者・演奏者)の意見を
拝借・お聞きしたいところです。どれも(わたしの知る限り)完璧なものはなく、
もちろんわたしもですが(-0-)...「わたしはこうだ!!」という意見が欲しいです。

投稿者:響子     投稿日時:2004/01/17 02:58  ---211.247.98

いつも、興味深く拝見させていただいております。
ストラッド店員様は「音は、空気を振動して人間の耳に聞こえるわけですから、湿度に関しては大いに関係があると、店主も昔から言っておりました。また空気を振動させる、木(楽器の板)の振動も湿度によって影響を受けるでしょう。(便宜上番号をふらせていただきました。)」と書かれています。
については、このスレッドの中ではあまり触れられていないと思うのですが、温度、湿度と「楽器の能力」の関係を云々する際にやはり重要なのではないか(もしかしたら以上に、というのもコンサートホールなどの音響管理はもっぱらへの対策だと思うからです。)と思いました。
そこで、あいさんの「乾燥しすぎた次の日に雨なんか降ると、想像以上の能力を出す」ー引用元のスレッドでは弦自体の状態のこと、もしくは加えて楽器の状態をも反映した弦の状態のことをおっしゃっているのだと思いますがー という状況は、コンサートホール並みに管理された場所の中での判断なのか、天候に空気の状態が左右される傾向にある場所における判断なのかが気になりお伺いしたくなりました。もし、前者である場合と後者である場合は、との比重、かかわる要因の組み合わせや分析方法が別種のものになると思うからです。

的外れなレスだったらすみませんが、ご意見いただきたく思いました。よろしくお願いします。

投稿者:響子     投稿日時:2004/01/17 03:13  ---211.247.98

修正です:前のレスの「もし、前者である場合と後者である場合は、」は「前者と後者では」に読み替えてください。「もし前者である場合は・・・」とはじめ書こうとしていたのが変な形で残ってしまいました。

私自身はアマチュアで、なんだか今日は良く響いてくれるなぁと思ったりすることがあったとしても、天候の変化との関連までは把握できないレベルです。弦一郎さんのおっしゃる「詳細且つ専門的なレポート」ではなくて恐縮です。

投稿者:弦喜     投稿日時:2004/01/17 08:18  ---115.112.194

「乾燥しすぎた」とは湿度どれくらいなのでしょうか?
湿度計付きのケースを使っていますが、ケースを開けたときに湿度50%を切る値をあまり経験したことがないものですから。(大阪・兵庫地区にいるから?)
ケース内と外の湿度・温度も、かなり違うように思います。

窓を開けた環境で楽器を弾いていて、鳴りにくくなってきたと感じたら、しばらくして雨が降ってきた経験が何度かあります。湿度、温度、気圧の変化、自分自身の体調の変化のどれによるものかは特定できませんが、年中、同じ楽器を長時間弾いている人は、天気予報もできるんだろうな、と思ってました。

パラメータとして、
・楽器本体(音に関連する主部品は、表板・裏板・駒・魂柱で、それぞれ特性が違うので分けるべき。ニスの吸湿も若干関連?)
・弦(芯線と金属部)
・弓(馬の毛、松ヤニ、棹)
・空気(湿度・温度・気圧の変化による音の伝搬)
・人間の体調変化(耳の特性変化・気分ほか)
などがあり、研究論文がいくつかかけるでしょう。
定量的なデータとしては、短い期間で同じものを使い劣化がないと仮定すれば、まずはパーツの質量の変化(水分の影響?)や長さの変化(弓の毛とかは顕著でしょう)、テンションの変化などは、時間軸での変化含め計測できます。が、最終導くのが弾き心地となると、上記複合的な状態に対してさらにそこに膨大な心理的なパラメータが存在するので、結果データの羅列になるか、自分の仮説に都合のよいデータのまとめ方をするかになりそうです。他条件を固定し、1要因だけ変化させることができないことも、実験を難しくしています。

湿度による重さ・長さ・張力の変化という点では、経験的に弓の毛が一番変化が大きい気がします。梅雨時の伸びきったパンツのゴムのような状態は結構経験している人は多いのでは?
弦は多分ガットが一番影響が大きく、最近私は環境変化の影響の少ないような気がするヘリコアを、安定性+パワーで選択しています。

木材の温度・湿度による一般的な影響の文献は、建築やデザイン分野にある程度存在するのではないでしょうか。経年変化した木材に関するものが、どの程度あるかはよくわかりません。神社・仏閣を作ったり修理したりする人あたりは詳しいかもしれませんね。

まとまりませんが、思ったことをレスしました。

投稿者:弦一郎     投稿日時:2004/01/17 13:00  ---239.247.51

乾燥し過ぎは、大体湿度40%以下だと思います。
外気が零下10度以下で、暖房をつけると湿度40%以下は稀ではありません。

投稿者:弦一郎     投稿日時:2004/01/18 00:13  ---239.247.51

NASAの物理学研究員でヴァイオリン弾きの友人は、
楽器に発信機付きの「温度・湿度計」を楽器ケースに入れて
統計を録って居ました。小型且つ安価で入手出来るのだそうです。

私にはそんな暇も情熱もありません。

この投稿も削除をお願い致します。

投稿者:あい     投稿日時:2004/01/18 01:27  ---205.60.208

 「温度湿度管理」も「楽器休ませ論」もわたしのコメントを機に
スタートしたので、少々驚いてます(本音)。で、わたしも書き込みを
したのですから、無責任な意見や害になる意見を書き込んだつもり
はありません。が、少々事態収拾をした方がいいと思い、書き込みをします☆。
(ここでの、収拾はストラッドさんより、私のほうがいいですね。)


 結論から申し上げますと、誰も悪くないと思います。


 理由があります。それは、色々な角度から愛する弦楽器について語る場所(弦楽
器ストラッドさんが設けてくれた掲示板に感謝!!です。)は皆、平等です。
プロもアマもない。説明する表現が一般人的(常識で解釈する)のも、音楽家的(音楽を
志し、その世界に漬かっている独特の解釈をする)でもいいと思います。
ただ、テーマによりけりだとも付け加える必要があろうと思います。
例えば、全く弦楽器に触れてこなかった方には’あまりにきつい意見’は、非常識である
と捕らえられると思います(その辺は、皆さんの優しいご思慮によります☆)



 で、よく演奏した後の評価に似てる気がします。自分の説明(演奏)は十分だったか
不安になり、後々になりもう一度振り返って(録音を聞いて)見たりします。
上手くいっていれば、「OKOK〜」となりますが、他や自分が「まずいな〜」と
思うと、人の心理として修正したくなるものです。ここでは「削除」という
便利な処置方法がありますが、実演奏ではそうはいきません。(それだから音楽は凄いんだけど!)


 で、本題からそれましたね(わたしの癖です。ごめんなさい。)なるべく削除を
して欲しくないのが、わたしの意見です。あらゆる可能性(弦楽器にプラスになる
ような)がここの掲示板にはあるような気がします。楽器職人さんにははずかしくて
聞けないことや、みなさんの独自の論をわたしは聞きたいです。勉強になります!!


あい

投稿者:バイオ リン平     投稿日時:2004/01/18 02:08  ---179.58.87

この質問に関して、すごく長いコメントが続いていたので、私N感想を一言。

弦楽器については、非常に人間的な楽器だと、私は思っています。
決して単なる工業規格品ではなく、あのストラディヴァリは、現代の科学をもってしても同じものは出来ません。
また、経験豊かな専門家に聞いても、魂柱の立て方一つとっても、無限の可能性がある、と聞いています。
したがって、どんな条件で、音がどう変化するか、ということは、無限の組み合わせ、無限の可能性があると思います。そのため、ここに書き込まれる質問に対して、常に完全な答えガあるわけではないと思います。ですから、質問に対して、読まれた方の経験談(専門家の知識も含めて)を発表しあい、質問した方が、そこから何らかのヒントを得る、という程度に考えればいいんじゃないでしょうか?別に、裁判で白黒ハッキリさせよう、というのではないですから。

実際、私の場合も、弦・松やに・駒をはじめとするパーツ類や、魂柱・駒の調整方法など、どのように組み合わせれば最高の状態になるのか、いまだに分かりません。
いろいろ試して、その比較の上でなんとなく一番いい状態を模索している状態です。
そのために、一般的な傾向を知る上で、この掲示板の皆残のコメントは、非常に参考になります。あくまでも最大公約数的に傾向を知りたいと思っており、特定の人の断定的な意見や、自分の意見への否定などに固執したり、意見を戦わせることは、この掲示板では無意味でしょう。
なにせ奥深い世界ですから、自分としては、今後も謙虚に、みなさんのご意見を拝見し、
楽器への理解を深めながら、演奏を楽しみたいと思って降ります。

僭越ながら、一言述べさせていただきました。

投稿者:バイオ リン平     投稿日時:2004/01/18 02:36  ---179.58.87

スミマセン、一言補足します。
無限の組み合わせの可能性で音が変わる、というのは、コンポのステレオで、アンプ・プレーヤー、スピーカーの組み合わせで、ベストのものを探すことと、どこか似ていますね。よくオーディオ雑誌で、高級品を組み合わせたり、同じメーカーのものを組み合わせれば一番良くなるとは限らない、という記事をよく見ました。
特に、昔のカートリッジや、スピーカーなど、可動部のあるパーツは、わずかな違いが、音に大きく影響を与えます。そのあたり、楽器と同じく「音」を対象としたものは、個人の嗜好もあり、大変繊細なものです。
また、自分なりのベストの組み合わせを探す過程が、楽しみでもあります。
知り合いにも何人かいますが、資金力があって、いろいろ試せる方はうらやましいです。
(^^;

Q:弓の
投稿者:nabrahms     投稿日時:2004/01/17 11:45  ---191.58.79

はじめまして。
大学生でヴァイオリンを始め、今年でちょうど10年になるものです。
いつも興味深くホームページを拝見させていただいております。

私が現在使っている楽器は、大学1年生のときにある都内プロオーケストラのヴァイオリン奏者の方に選んでいただいたもの(楽器40万・弓8万円ほど)なのですが、社会人になり貯金も多少出来たので、以前から不満のあった弓を買い換えようと思い、町田にある弦楽器店に足を運びました。

すると、店の店長(個人的にはとても信頼しています…)は「この楽器(40万の)をずっと使い続けるつもりなら、この楽器にふさわしい弓を今選びましょう。でも少しでも楽器を買い換えるつもりがあるなら、まず楽器本体を選び、それから弓を選ぶのが順番でしょう…」みたいなことを言われました。
たしかに楽器本体もいずれは変えたいと思っているのですが、こちらはそれこそ桁が変わってしまうので今すぐには手が出ません。弓だけで精一杯です。

この店長の言われるように、弓はまず楽器本体を変えてそれに合せて選ぶのがやはりよいのでしょうか…。それともいい弓を先に手に入れてあとから楽器本体を選んでも大丈夫でしょうか。いつか楽器本体を手に入れるとき弓とバランスがとれなくなり無駄になるような気がして迷っております。
ちなみに弓の予算は30〜50万くらいを考えています。

どうぞご意見お聞かせください。よろしくお願いいたします。

投稿者:弦喜     投稿日時:2004/01/17 12:32  ---115.112.194

弓と楽器の相性については否定しませんが、楽器本体が決まらないと弓が決められないとは思いません。
個人的には、楽器に関係なく、弓はできるだけ良いものを選べばよいと思っています。

弓の場合、選択の際、大きく2つの要素があるようにおもいます。一つは音色、一つは演奏性です。いずれも楽器との相性は当然関係しますが、本質的にその弓が持つキャラクターがあります。
特に後者の演奏性は、楽器関係なしに、テクニックに大きく影響を与えます。
よい弓をもつと、苦労して今まで練習したきたことが何だったんだろうと思うでしょう。飛ばしにしても、ピアニッシモの演奏性にしても、すごく神経をつかっても今までできなかったことが、難なくできてしまったりします。これは切れない包丁と切れる包丁の差に近いと思います。

私の場合、数年前に楽器をグレードアップして弓と釣り合うものになりましたが、それまでの数年間は楽器の倍ほどする値段の弓を使っていました。その時点の楽器は、nabrahmsさんの今お持ちの楽器と同程度の楽器です。
投資を考えた場合、その方がよい効果が得られると自分で判断して選んだのですが、それは正解だったと思います。理由は、それだけで演奏技術がぐっと向上し、また音色・音量ともにずっと良くなったからです。

予算をそのように決められているのでしたら、私は弓のみへの投資に賛成いたします。楽器と弓への分散は避けた方がよいでしょう。

また弓はお店の方の推薦も重要ですが、自分の右手の延長になるものですから、予算前後でタイプの違うものをいくつか用意してもらって、いろんな弾き方をして確かめた上で、自分自身で一番よい、しっくりくると思ったものを選ぶようにした方がよいと思います。特にある程度楽器経験があり、現状の弓に不満があるのなら、なおさら最終的には自分のとの相性を大事にしてください。
なお弓も良いものでしたら下取りしてくれる場合が多いので、それも将来のためには購入するお店に確認しておいた方がよいですよ。

投稿者:弦一郎     投稿日時:2004/01/17 12:47  ---239.247.51

弦喜さんの投稿は、気を使う余り、冗漫過ぎます。要約すると、
良い弓を買って、奏法を確立してから、弓に合ったヴァイオリンを買う事を御薦めします。
良い弓の選び方は、過去の私の投稿を御参照下さい。

投稿者:かめ     投稿日時:2004/01/17 12:53  ---196.104.75

私も弓にはずいぶんお金をかけました。今までに10本以上買い換えたでしょうか。
最終的に今持っている2本にはとても満足していますので恐らくこのまま一生
行くことでしょう。

ちなみに、今の2本は結果として価格は両方とも3桁に入ってしまいますが、
逆に普段このような弓で弾いているからこそ低価格帯の弓の弱点などがわかるように
なったように思います。そして、不思議なことにむかし安い弓では不満を持っていた
弾き心地や音色が、今安い価格の弓を使って弾いてもあまり苦にならなくなりました。
もちろん比べてしまえば違いますが、安い弓でも弾けるし音も作れるようになったの
です。思うに、良い弓を使うことで楽器の弾き方や鳴らし方といったものを学んだの
だと思います。

なので、弓の金額が楽器を上回ったとしても、弓はできるだけ良い物を手に入れた
方が良いと思います。ただ、良い物=値段の高い物ではないという事だけは覚えて
おいてください。結果として値段の高い物は良い物である確率が高いと言うこと
だけです。

投稿者:nabrahms     投稿日時:2004/01/17 13:24  ---191.58.79

弦喜様
弦一郎様
かめ様

早速のレスほんとうにありがとうございます。懇切丁寧にお返事いただいてたいへん感激しております。
決心がつきました。とりあえず楽器は今のままで、自分に合った弓をじっくり探したいと思います(雪がちらちら舞っておりますが今日からでも…)。
この度はとても参考にさせていただきました。

この際ストラッドさんにも立ち寄ってみようかな…。

投稿者:まさ     投稿日時:2004/01/17 21:06  ---18.48.25

約40年間チェロで遊んでいますが、市民オケのトップのレベルにはついになれなかった者の意見です。
最初に手に入れた自分の楽器は社会人になって間もない頃で初任給の3倍位のものでした。
25年くらい経って手に入れた2台目は量産楽器の最高クラスのもの、現在の楽器は3台目で、著名な方が使用していた100年くらい前に作られた楽器で価格は2台目の2倍でした。
弓は最初、楽器の事典「弓」でグレード3と評価されていたドイツ製、次に手に入れたのはサンフランシスコの一般の楽器店の壁にぶら下がっていた100ドルの中古(これもドイツ製)、そしてベルギーの高名な作家が作成したものを入手しました。
楽器本体は新しいものを手に入れるたび、その音の違いに感激し買って良かったとしばらく幸せなときが続きました。弓は、使用している材料から見て決して高いものとは思えない100ドルで手に入れたものが最も弾きやすく音もしっかりしているので使用する機会も多くなっています。高価な弓は美しく所有する喜びを与えてくれますが、私くらいの腕では弓を変えたからといって今まで弾けなかったところが弾けるようになるのでもなく、音色の違いも本体と比べたらわずかです。以上の経験から店長さんの意見に1票入れます。
機会があるごとに人の楽器を弾かせてもらったり、楽器店などで色々比較してみてください。

投稿者:弦喜     投稿日時:2004/01/17 22:52  ---115.112.194

まささんのコメントに対するレスです。

現在予算が150万ほどあるなら、楽器に100万、弓に50万でバランスよくグレードアップするのがベストかもしれません。
しかし、予算30万〜50万で今グレードアップを考えるなら、私は8万円の弓を将来にわたって使える弓にグレードアップした方が効果的だと思うのです。
これは、40万の楽器が購入したお店以外ではかなり安い値段での下取りしかしてもらえないであろう、ということも考えての話です。
次の楽器本体のグレードアップでは、多分100万くらいは用意しないと現在のものよりも格段によく満足のいく楽器はなかなか見つからないでしょうから、それは次のステップでの大きなグレードアップを待つことになるように思います。

なお、上記意見と矛盾はあるかもしれませんが、もしそのお店が、その予算内で現在のヴァイオリンよりも格段によいものを見つける、と確約してくれ、実際に「なるほど良い」という楽器が現れたなら、それも一つの選択肢にはなるでしょう。

上を見ればきりのない楽器購入では、ある程度の幅は持ちながらも予算上限は自分の中でしっかり持っておかないと、納得しての買い物ができませんので、予算は重要です。

Q:ガルネリモデルのサイズ
投稿者:Kiyoshi Yoshimura     投稿日時:2004/01/16 00:04  ---137.236.196

ガルネリモデルのバイオリンのサイズはどれくらいなのでしょうか、ガルネリと言ってもいろいろあるでしょうが、代表的なもので結構です、どなたか教えて下さい。因みにストラッドモデルは平均355mm位の様に思いますが(これも間違っていたら訂正してください)ガルネリモデルはこれより大きいのでしょうか?

投稿者:弦喜     投稿日時:2004/01/16 00:26  ---115.112.194

意外ですが、グァルネリデルジェスはストラディヴァリウスよりボディー長が短いものが多いです。
20本のグァルネリデルジェスが載っているカタログでサイズを見てみると、351〜351.5mmのものが4本ほどありました。なお、全部が小さいわけではなく、355mmくらいのものもあります。

イタリアのクレモナ周辺のオールド楽器では352〜353mmくらいのものも結構多かったのですが、ストラディヴァリウスはブレシアの大型楽器のよい点も知っていたので、どちらかと言えば大きめの楽器を作ったのではないでしょうか。

投稿者:Kiyoshi Yoshimura     投稿日時:2004/01/16 13:14  ---184.36.35

 弦喜さん、どうも有り難うございました。ガルネリ=大きい、という誤った固定観念を持っていましたので意外でした。大変参考になりました。

投稿者:弦喜     投稿日時:2004/01/17 08:46  ---115.112.194

前記情報はあくまでもグァルネリデルジェス本物のサイズです。

グァルネリモデルといった場合、本物を忠実にコピーしたものは少なく、拡大解釈してグァルネリ風に作ったもの(f字孔をグァルネリ風に切ったものなど)もグァルネリモデルと呼ばれることがあります。
従って、グァルネリモデルのサイズは千差万別。
パガニーニの楽器「カノン」のコピーを作ったことでも有名なJ.B.ヴィヨームは、ストラディヴァリをNo.1と考えていたようで、グァルネリデルジェスコピーにも基本的に355mmを採用していましたし、20世紀前後のフランス等の楽器にはかなり大きめのものもあります。
また最近の製作者は、けっこう355mmを標準値として意識しているのではないでしょうか。

Q:チェロの弓の持ち方, 脱力って何?
投稿者:KAZU     投稿日時:2004/01/13 14:48  ---05.88.194

チェロ暦役1年の子供について,アドヴァイスをお願い致します.
4年生の娘のチェロの先生が最近変わられて,弓の持ち方を厳しく注意されました. 娘は,指に力を入れて力ずくで弾いていると指摘されました. 腕の重みを弓に伝えて,指には力をいれずに弾くようにとおっしゃるのですが,その脱力という感覚が,理解できないようです.私も試してみましたが,指に力を入れないと,弓を落としてしまいます.腕の重みをかけるといっても,A線などを弾くときは,腕を上に上げなくてはならないし,どうやってその状態で重みをかけるのか,分かりません.先生は力をいれずとも音を響かせるとおっしゃるのですが,そうおっしゃる先生の右手の親指の先はタコができて変形されてます. それって,親指に力が入っている証拠では?なんて思ってしまうのですが... テレビなどでプロの演奏の様子を見て参考にさせようとするのですが,みんな大熱演で汗びっしょりで,あれで力が入っていないなんて思えないとぶつぶつ言っています.脱力の感覚がつかめるまで曲は弾かないほうがよいと言われるので,この1ヶ月ほど音階ばかりやらせていますが,早く曲を弾きたいといっていますし,自分にはチェロは向いていないのかな?なんて疑問に思い始めています. 次のレッスンまで,先生のご都合で1ヵ月もあいてしまいますので,経験者の方のアドヴァイスをいただければ,ありがたいです.

投稿者:3/4 チェロ太郎     投稿日時:2004/01/13 15:10  ---179.58.87

弓の持ち方について、ひとこと。
確かに、脱力して、腕の重さで弾くのは、難しいですね。
もちろん、弓を落としてしまうほど脱力するのは問題外ですね。

たとえば、野球選手やゴルファーなども、スウィングに入る前に、バットやクラブを持っているわけだから、構える段階で、必要最小限の力は必要です。問題は、構えで、余分な力が入りすぎていると、スウィングひ悪影響があります。弓の持ち阿方についても、同じような事がいえると思います。
かく言う私も、なかなか無駄な力を抜く事は難しく、つい力んでしまいます。

他のHPに、参考になることが書いてあるので、見て参考にされては、いかがでしょうか?

http://www.boreas.dti.ne.jp/~gauche/CELLO.html

投稿者:弦喜     投稿日時:2004/01/13 21:38  ---115.112.194

日常生活で、無意識に脱力して作業している例を3つほど...
1)ペンで字を書く。 2)お箸で食べ物を掴む。 3)野球のボールを持って投げる。
いずれもやってみればわかりますが、長年の慣れた動作のためか見事に脱力されています。
1)〜3)において、力が入った状態は、力をいれて握ってみたり、指先(の骨)に力をいれてみたりすれば、すぐに試すことができます。その不自然さ、ぎこちなさもわかります。それが初心者の弓の持ち方のぎこちなさです。
それらの脱力された持ち方の共通点は、
A)複数の指を使って、その指の肉の部分のある程度広い面積をつかって、指を自然に丸めて、バランスよく持っていること。
B)一点だけかならず支点となる場所があって、そこはどちらかと言えば骨の硬さを利用してささえていること。
だと思います。
B)の場所は、普通は1)では中指第一関節付近、2)では薬指の第一関節、3)では親指の先の内側 でしょう。長い間1)〜3)をやっている人は、力を入れているわけではないけれど B)の場所にタコができます。
弓を持つときは、親指の先の内側がB)となります。また残りの指はまずはA)の状態を作って弾きます。これがいわゆる脱力ということでしょう。
まず脱力した状態でいい音を出す感覚を掴むには、親指以外の指先に力を入れず、弓を弦の上にまず置き、弓幅を少なくして、弓のスピードをゆっくり目にして、しっかり弦を振動させることを意識して弾くことでしょう。最初はダウンボーだけで、弓の下1/3くらいから弾き初めて、20センチ程度で1回終え、それを繰り返すと、なんとなく感じがつかめる気がします。まずは無理して全弓使わないこと。弓先で人先指を押さえつけて弾くことをマスターするのは、もっと後のステップでしょう。

投稿者:celeste     投稿日時:2004/01/14 08:52  ---96.106.114

KAZUさま
脱力の問題は難しいですね。
私もボーイングを勉強中ですが、その中で実感した事を少し書きたいと思います。
まずボーイングをやっている「腕」を、脱力の一言では表現できないと思いました。
肩から肘までは弓を運ぶのが仕事でここは脱力する必要がありますが、
肘から先は弓をしっかりと緩まないように保持する必要があるので
脱力とは反対の事をしていると思います。

1本の腕の中で脱力することと力を入れることと両方あって矛盾している様ですが、
弦喜さんも書いていらっしゃるように日常でよくやっていることなのです。
ある動作をするのにどこの筋肉がいつ働いているのか調べてみるとわかります。

例えば、イスを2脚用意して前後に並べ、自分は後ろのイスに座り、前のイスの背もたれに手の平を乗せて肘は床に向かってダランと垂らします。
(ここで大事なのは背中。チェロを構えた時と同じように、
そっくりかえったり背中を丸めたりしません。)
手は背もたれを摘むと力が入りますが(弓を持ったつもり)、
二の腕はリラックスして脱力した状態です。両脇をブランコのようにスイングしてみると分かりやすいかも知れません。両方の腕でやるといいです。
ボーイングもそうですが弦を押さえる左手も同じ状態が望ましいのだと思います。
ここまでを実際チェロを構えて再現すると、弓を弦に乗せた時点で脇があいていると
力んだ状態と言えると思います。

小学生のお子さんに言葉で説明するのは難しいですね、、、。
少しでもヒントになれば幸いです。

投稿者:チェロ弾き     投稿日時:2004/01/16 10:12  ---231.83.98

脱力とは無駄な筋肉を使わないということです。必要な筋肉に力がついていないうちに脱力の感覚を教えるのは難しいでしょう。チェロは基本的には強い力を必要とする楽器です。それを力まないで弾くほどの力をつけてはじめて響くようになります。結局、筋力が必要なのです。

また、弦を抑える方の手に力みがあれば、どうしても弓の方の手にも力が入ります。人間の体とは一部だけ脱力していることはありません。

投稿者:KAZU     投稿日時:2004/01/16 20:06  ---05.88.190

3/4チェロ太郎様,弦喜様,celeste様,チェロ弾き様,ご丁寧なレスをありがとうございました. ここの掲示板では何度か助けていただきましたが,今回も親切な皆様に感謝いたします. 皆様のご意見をプリントアウトして,折に触れて参考にさせていただきます. 皆様からいろいろな角度から説明していただいたので,今までよりずっとよく分かったような気がします. 結局,脱力と言うのは,一朝一夕にはマスターできないということが分かったので,親の私がいらいらせず,子供にあせらずあきらめず練習するように励ますことが出来そうです. 心から有難うございました.

Q:スズキの限定モデルについて
投稿者:Nana     投稿日時:2004/01/15 22:07  ---42.60.226

バイオリン暦たった3ヶ月の超初心者です。
レッスンはかなり楽しく、続ける自信がついたので
そろそろ自分の楽器を購入しようと思い、
今日お店に行ってきました。
スズキの540あたりを購入しようかなと思ったのですが、
横に「スズキ2003年限定モデルpassion」なる
ものが。店員さんによると「明るく華やかな音色」との
こと。価格も本体のみ16万円と予算内でしたので
候補の一つに入っていますが、
どなたか、このモデルについて御存知の方、いらっしゃいますか?
もし、いらっしゃったら、なにか情報をいただけると
うれしいと思います。宜しくお願いいたします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2004/01/16 15:05  ---205.131.104

いらっしゃいませ、

「スズキ2003年限定モデルpassion」ですが、年50本の限定商品です
当店では取った事が無いので見たことはありませんが
表板にアベーテ・ロッソ(赤もみの木)を使用して、仕上げはイタリアのクレモナの新作使用です。音は聞いた事は無いのでわかりませんが、限定商品好きな方には最適な楽器だと言えると思います。それでは!

投稿者:Nana     投稿日時:2004/01/16 18:03  ---228.166.13

ご回答ありがとうございました。
まずは、先生とお店に行って、音を出してみたいと思います。
また何かありましたら、投稿します。まずはお礼まで。。。

Q:量産品? 手工品?
投稿者:ヤンバルクイナ     投稿日時:2004/01/09 23:40  ---165.12.50

先日ついに手に入れたチェロ。
ドイツのオールドといわれ、弓と合わせて60万のものです。
(お安くしていただいたようです)

tohuim klios 
yupumenynuinrym
steingrub by bijm
(2,3行目はグニャグニャしていて判読不可の手書き文字)
という文字が、古めかしい紙切れに書いて中に張ってあります。

楽器の上部と下部の表板に修理したような傷跡(押しつぶされたような5ぐらいの跡、きれいに補修されています)があり、あとは木目のクッキリした、とってもきれいな楽器です。
ぴかぴかのニスが塗ってあります。
初心者耳にも、今までのチェロの音とは格段に異なり、深くてつやっぽい音がします。
とっても気に入ったのですが、どの位古い物で、量産品なのか手工品なのか、知りたいなあ、 と思いました。

また、弓には
a moinier mirecourt
と書いてあります。

何か分かりましたら、教えていただけないでしょうか?
この楽器が、何処の国のどんな人が作り、
また音を奏でてきたのか、
もちろん全てが分からなくても、想像していると楽しいです。
これから長いおつきあいになる楽器のこと、ぜひ知りたいので、
よろしくお願いいたします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2004/01/13 14:02  ---205.131.104

いらっしゃいませ、

tohuim kliosですが、調べてみましたが解りませんでした。
申し訳ございません。どなたか解る方いらっしゃいましたらお願いいたします。

A.Moinierですが、フランスのmirecourtの工房ですね。比較的手に入りやすい中級品などの製作をしていましたが、現在はこの工房はありません。オーベル社にその技術は受け継がれているようです。それでは。