弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:弦の組み合わせについて
投稿者:CV100 投稿日時:2004/02/20 20:51 ---221.149.95
はじめまして、チェロ弦についてですが、ナイロン弦とスチール弦という組み合わせは、張力上問題ないのでしょうか?スチール弦の方をDolceにした方がいいとか言うことはあるのでしょうか?最近、音色で悩んでまして、いろいろ弦をためしてみました。
結果、今は、上2本がラーセン、下2本がオブリガートという組み合わせになってます、重厚な感じはないのですが、響きが綺麗でいいかなと感じました。些細なことですが、御意見いただけると嬉しいです。
投稿者:かめ 投稿日時:2004/02/21 01:44 ---196.104.75
チェロ弾きのかめです。
私の楽器の現の組み合わせも、現在ラーセンとオブリガードになっています。
張力上もまったく問題ないですよ。オブリガードも新素材弦ではありますが
タングステン巻きですから。
いろいろな組み合わせを試しましたが、自分の楽器には(オケで弾くには)
この組み合わせが良いようです。ソロで弾くには、スピロコアとスピロコア
(シルバー)の組み合わせが最適です。
知り合いには、上2本がスピロコア、下2本がコルダなんていう組み合わせの人も
いますので、自分の好きな組み合わせで問題ないと思います。
ただし、スチールと生ガットというような極端な組み合わせの場合は、駒にかかる
張力が部分的にかなり変わってくるので、駒が曲がってしまわないように気をつける
くらいのことは必要だと思います。
投稿者:CV100 投稿日時:2004/02/21 13:32 ---221.208.173
かめさん、ありがとうございます。
安心しました。当分、この組み合わせでいこうと思います。
実は年末に、指板上げと駒替えという大手術をしまして、
楽器の状態が変わったようです。
具体的には、すこし弦によっては詰まった感じがするものの
(この時、テールピースの長さを変えると、少し改善
音量、響きの深みとも増して、
本格派になったんじゃないかと感じてますw(親バカ
楽器の状態によっても、合う弦は変わるんですね。
勉強になりました。(テールピースの長さ等は、独自で変更しましたが、楽器屋さんに相談した方がいいのかもしれません)
他の弦について、、ヤーガの下2本は、音は好きだったんですが、
僕の楽器では響かせきれなかったようです
あと、かめさんが言われてた、スピロコアシルバーは、僕も好きですね。
長々と、失礼しました、、では
Q:チェコのコンバス
投稿者:KEN 投稿日時:2004/02/16 18:20 ---07.116.71
アマチュアのバス弾きです。
チェコのヴァイオリンの話題がありましたので、コントラバスの事も
おわかりになれば教えて頂きたいと思います。
現在 J.B .HERCLIK 1942 というチェコの楽器を所有しております。
ラベルは左側にスクロールの絵と右下にMODELとして手書きの文字があります。
ヴァイオリンも制作されたようなのですが、日本国内でも流通しているものなのでしょうか。
楽器は明るいニスと比較的良質の材料で作られており、音色は少し癖がありますが、
明るい感じです。
制作者について詳しい事がわかれば教えてください。
どうぞよろしくお願いします。
投稿者:弦喜 投稿日時:2004/02/19 22:25 ---115.112.194
ストラッドさんの書き込みがあるだろうと思い静観していましたが、ないようですので、少し書かせていただきます。以下は主にヴァイオリンについてです。
ヤロベックの事典に記載があり、また何種類かのラベルの写真がありました。
左側にスクロールの絵がのっているものもあります。
Herclik Josef Bohumil: Mlada Boleslavで製作 1903年生まれ
父も兄弟もヴァイオリン製作者。シェーンバッハのヴァイオリン学校に通う。プラハでOtoker Spidlenと一緒に製作していたが、後にMlada Boleslavで開業。イタリア、チェコの有名な作者のモデルを製作。美しい木材、ゴールデンレッドのアルコールニス。
ヴィオラダモーレの製作でも有名。プラハのナショナルミュージアムで、古楽器の管理・修理等も行ったことで知られている。
ヘンリーの事典には、ボヘミアの取り壊された教会やお城からとられた古い木材を使ったと書いてあります。ニスについては、こちらは赤みがかった独自のオイルニスとなっています。
投稿者:KEN 投稿日時:2004/02/20 10:54 ---07.115.71
弦喜さん
詳しい情報ありがとうございます。
作者の事が分かると楽器に愛着が深まるものですね。
たしかにニスは赤味がかった黄色です。
1942年製でチェコは戦争に巻き込まれていた時代だったのでしょうか。
古い良い材料で楽器として鳴る部分は丁寧に作ってありますが、スクロール、ニスなどはややラフな仕上げです。
楽器職人の方に聞いたところ、腕の良い職人が手早く仕上げた印象とのことでした。
これからも大切に使っていきたいと思います。
ありがとうございました。
Q:ヘフナーの買取保障対象外について、お伺いします。
投稿者:中谷 圭吾 投稿日時:2004/02/18 22:32 ---173.228.126
貴社のページに「カールヘフナー製はアップグレード買取保証の対象になっておりません。」とあります。ヘフナーは大量工業生産品の代表的なもので品質と格付けがきちんとなされてると思うのですが、どういったいきさつで対象とならないのでしょうか。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2004/02/19 11:14 ---227.118.68
いらっしゃいませ、
当店のアップグレード保障が付く楽器は「手工品」のみとさせて頂いております。
大量生産品に8割のアップグレード保障を付けるとお店として成り立たなくなりますので、ご勘弁頂いております。すいません。
ただし、保障はつきませんが傷などが少なく、楽器の状態のいいものであればご相談に応じております。それでは!
投稿者:弦喜 投稿日時:2004/02/19 21:53 ---115.112.194
手工品である程度の価格以上のヴァイオリンは骨董品的な価値があり、大量工場生産品の楽器は残念ながら家電や車のような消費財と同じように扱われます。前者は値段も高く年月がたつと値段が上がり、後者は値段が安く次第に下がります。
私が販売店の立場で、大量工場生産品の買取保証を行うとしたら、例えば次のような条件をつけるでしょう。
1)ニスの傷み、傷等は、別の楽器店、あるいは当店実費にて、できうる限りの修理を完了してから、松脂等の汚れは取り去った後に、下取りにお持ちください。
2)指板の傷みや下がり、駒のゆがみ、ペグの動き等に問題があるものは、予め修理調整を行った後に、お持ちください。また、ニカワの剥がれも補修済みのこと。
3)弦は、新品に交換してお持ちください。
4)上記条件のものを、中古販売価格となるであろう価格(定価の6割程度)の約7割=定価の40%で引きとらせて頂きます。
私見ですが、上記がお店として損をしないための条件です。状態のよい楽器の場合、1)〜3)を満たすので、例えば4)程度の価格?でなら相談にのれるということでしょう。
一方、手工品の場合、例えば10年前に100万で販売したものの買い取り保証の際に、まっとうな商売をしている楽器店が思うであろうことは、私見ですが、
・よい楽器は値上がりするから、10年たった今なら120万円。最低でも100万円では売れる。8割との差額20万〜40万あれば、よっぽど痛んでない限り修理が発生しても損はしないし、利益がとれるだろう。
・さらに買い換えの際の適用だから、販売する楽器では当然利益がとれる。
・売り手、買い手ともにメリットがあるので、双方万々歳。喜んだお客様は、次の買い換えの際にもうちにきてくれるだろう。
なお、いかがわしい楽器店(高く売りつけるお店)は、上記のようなよい循環関係が保てないため、買い取り保証自体難しくなります。
以上、あくまでも素人の私見です。
Q:アジャスター4個付きのテールピース
投稿者:つーやん 投稿日時:2004/02/18 12:03 ---07.252.89
ヴァイオリンとヴィオラの アジャスター4個付きのテールピースを便利そうなので使ってみようと思うのですが、
普通のテールピースと比べ音色がひどく変わりますか。また木製、プラスチック、アルミの製品がありますが、それぞれ音色は違いますか。あまりに悪くなるようならこの計画はやめますが。ご存じの方お教えください。
投稿者:teku 投稿日時:2004/02/19 08:52 ---132.136.24
いつも楽しく読んでます。
だれも書かないのでVlはまったくの素人ですが書き込みます。
アジャスター付きテールピースはたぶんウィットナーのものだと思います。
これは、木製のものより少し重いようです。その分、音のバランスが変わります
(はずです)。経験上では低音がすこし強調されるような気がしました。
ほんの少しのあいだ使いましたが、すぐ止めてしまいました。
安い楽器につけたので,違いがはっきりしなかったこともあります。
ナイロン系,ガット系の弦では、必要性がないのではと思っています。
スチール系では調整が楽なので便利だとは思います。
この件に関しては、(http://www.din.or.jp/~sasakivn/) のQ&Aにその功罪が
書いてあります。ご参考に。
このあいだNHKのTVを見ていたら、外国人のQuartet(だったか)の1ST-VLの人が
使っていました。
投稿者:バイオ リン平 投稿日時:2004/02/19 10:37 ---186.71.1
少しだけコメントします。
>tekuさん − 外国人のQuartet(だったか)の1ST-VLの人が使っていました。
僕は、ボロディン四重奏団が好きなのですが、NHKでの放送をビデオで見たら、バイオリンは二人ともアジャスター4つのテールピースを使っていたはずです。(ビオラはどうだったかな)
それを見て、ひょっとするとロシアの方では,いがいとアジャスター4つはポピュラーなのか?と思ったことがあります。
あと、たとえば、有名なグネシン音楽院の中では、そういったアジャスターを使うよう指導しているのかもしれませんね。
Q:弓について:サルトリー型とぺカット型
投稿者:さるぞう 投稿日時:2004/02/16 22:05 ---10.56.86
いい弓が欲しくていろいろ調べている初心者さるぞうです。
弓のタイプで『サルトリー型とぺカット型』とかが出てきますが、どのような違いがあるのですか?バイオリンの『ストラド型』というのと同じで、音や性能とはあんまり関係なかったりするのでしょうか?
投稿者:かめ 投稿日時:2004/02/18 19:33 ---196.104.75
弓のヘッドの部分についてですが、ペカット型の方が大きく、角張っています。
また、ヘッドから竿に移るつなぎ目の所も、ペカットの方が若干太めです。
弓のそりの付け方についても、ペカットは竿のほぼ中央へ向けてそりをつけて
いきますが、サルトリーに関しては、フロッグ方面からヘッドへ向けてほぼ
まっすぐなラインで形成され、ヘッドに近い部分でそりをつけています。
弓の断面に関しては、サルトリーの断面はほぼ丸に近いのですが、ペカットに関しては
やや縦長の楕円になっていることが多いようです。
ペカットの方が、上下に対するしなりに強いので、強い音が出やすいと言われて
います。逆にサルトリーはどの方向からのしなりにも平均的なので、扱いやすいと
言われます。
お持ちの楽器や奏法の癖にあわせて、使いやすい方を購入すればいいと思います。
どちらが性能的に優れているというものではありません。
Q:根柱とバスバーについて
投稿者:AK 投稿日時:2004/02/15 01:35 ---253.187.146
初めまして。
今迄、バイオリンを弾く事ばかり考えていましたが、この掲示板を拝見させて頂いて、楽器のコンディションや弦との相性にもっと気を配らなければならないと思い、久々に、楽器屋さんで「調整」をして頂きました。
その結果、G,D線は力強くてよく響くが、A,E線はG,D線に比べてややつまったような感じになりました。もちろん、調整に出す前よりは、良くなっていると感じます。
もう少し、A,E線を響かせたいという希望を出したところ、「バスバーがG線寄りについている上、根柱が短いのでこれ以上、全弦を良くする調整はできない。また、表板が若干薄め。」と言われました。
また、「バスバーの位置と根柱を新しい物に替えれば、もう少し改善できるかも」というコメントもありました。
果たして、根柱とバスバーにまで、調整を加えるべきでしょうか?
先日、根柱に関する投稿がありましたが、素人の私には良く理解できませんでした。
現在、使用している楽器はモダンイタリーで、弦はエバ ピラッツィーを使用しています。
皆様のアドバイスをよろしくお願い致します。
投稿者:あい 投稿日時:2004/02/15 02:56 ---5.172.61
まず、音の"つまり"はどの楽器でもありうることで、つまること
により、
1.発音がはっきりしない
2.弾きにくい
3.音が遠くに飛ばない
ということが生じます。逆にキンキンした音は、弾きずらさを伴いますが、
輝かしさがありますから、聞き手の方に対して変な心配をする必要はない
と思います。問題は、やはり”つまり”です(わたしはこの"つまり"は楽器
の個性ではなく、調整で治るものと考えています。さらに”楽器を休ませる”ことも大切!!)
まず、魂柱の交換は駒交換程度の気楽さです。良質の松材をその楽器に
あう高さ・要求している状態に近づけることが出来ます。ただ、劇的に変わる
というよりかは、楽器のバランスを整えるということが、主であると思います。
簡単にいえば、魂柱を長くすれば、高音部(E線やA線)が良くなり、短めに
すれば低弦が響きだすということです。また、柱を立てる位置も重要なので、
3次元的な把握が必要だと思います。
つぎに、バスバー交換なのですが、これば完全に外科的治療です。一度表板を
はずして、中に貼り付けてある細長い板を張り替えます。よくモダンから
オールドの楽器を使っている方が、「ボーボー」変な共鳴がするという時、
バスバーがはがれていることがあるそうです。AKさんの楽器の作られた時代が
OOOO年とわかれば、おおよそ職人さんが仰っておられる意味が、よりいっそう
わかるのですが、いつ作られたものですか?
私の調整は、以前ここの掲示板でお知り合いになったIveさんのお知り会い
の職人さんを紹介していただきまして、その職人さんが上に書いたことを
教えていただきました。ただ、わたし自身”バスバーの一般論”は聞いたこと
がないので、もしご存知のかたがおられましたら、バスバーに関して論して
いただきたいです。
あい
投稿者:AK 投稿日時:2004/02/16 22:21 ---253.187.146
あいさん
いろいろな情報ありがとうございます。
私の所有している楽器は1950年代のものです。
以前の所有者は美術品のようなつもりで購入したそうで、キズや故障はほとんどありませんでした。(私が使用してから、キズが増えていますが・・・)
ところで、楽器を休ませるというお話がありましたが、私の場合、週末しか弾きませんので平日はほとんど休憩状態です。
このような状況でも、休ませたほうが良いのでしょうか?
投稿者:弦喜 投稿日時:2004/02/16 23:46 ---115.112.194
まず、魂柱の交換と調整を行ってはいかがでしょうか。
好みの音を伝えておけば、ある程度は職人さんの方でそれに合わせた対応をしてくれます。バランスもある程度は、魂柱だけで調整できます。
また駒についても、職人さんに相談した上で、必要があればグレードアップして、調整してもらってはいかがでしょうか。全体的な削り方(贅肉の落とし方)、足の密着度、弦高などで、ずいぶん音質も音量も変わります。弾き易さも変わりますので、体感する音質はもっと変わってきこえるかもしれません。
魂柱と駒の交換で、普通の弦楽器店で、9千円〜1万5千円といったところでしょうか。(もっと高いところもあります。)
まだ50才の若い楽器であれば、表板を開けてバスバー交換するまでのことはないと思います。ニス等もやはりダメージを受けますし、5万円は下らない調整になるでしょう。
あと、弦を下をおとなしめのもの、上を華やかなものにすることでも、下と上のバランスは変わります。おなじメーカーの同じ種類の弦にこだわることはありません。
弦の特徴については、過去かなりの書き込みがありますので、一度過去ログ検索されてはいかがでしょう。
投稿者:AK 投稿日時:2004/02/18 12:35 ---172.233.7
弦喜さん
コメントありがとうございました!
弦については、皆さんが書き込まれている情報を参考にさせて頂いて、オリーブ、オイドクサー、ヘリコア等試してみました。その結果、価格、安定性、耐久性等の面から、今は、エヴァが気に入っています。
ただ、他メーカーとの組み合わせとなると、弦同士の相性、楽器の特性等考えることがさらに多くなりますよね。弦にかかるコストを考えると、なかなか試す勇気がでません。
とりあえず今回は、魂柱と駒の交換を試してみます。
ありがとうございました。
Q:チェコのヴァイオリンについて
投稿者:goett 投稿日時:2004/02/10 22:21 ---181.17.170
どうも、はじめまして。
以前からROMさせて頂いており、現在、ヴァイオリンを購入しようと考えているgoettと申します。
レッスン歴、アマオケ歴とも通算5年の初級〜中級者です。何卒どうぞ、よろしくお願いします。
その過程において、都内在住ということもあり、まずは都内の何箇所かのショップで、いろいろなものを試奏しました。
予算は200万円ほど。Morassiから、19世紀〜20世紀はじめ頃と思われる素性の定かでないものまで…。
決定的と思われるものにはなかなか巡り合えませんでしたが、だんだんと、自分の好みというものが確定しつつある今日この頃です。
しかし週末、都内のショップにて、非常に気に入ったヴァイオリンを見つけました。
チェコ製で、戦後まもなくの時期のものです。
チェコ製でこの値段というのはあまり見たことがないのですが、弾けば弾くほど、この価格設定に納得がいく気がするのです。
湿り気、渋さとパワーを併せ持った感じです。
しかし、私ことチェコ製のヴァイオリンについての情報が不足しており、いろいろ知りたい気がしているのです。
たとえば…
− この時期のチェコのヴァイオリン製作は、社会主義体制におけるダメージはどの程度だったのか。
(お隣東ドイツでは、軍需産業へと転向させられた職人が少なくなかったとか…)
− この時期のチェコのヴァイオリンは、他にも優れたものがたくさん流通しているのか。
− チェコ製の一般的特色とは、どのようなものなのか。
以上、私にとってたいへん興味深いテーマなので、ご存知の方、ご教示くださったらたいへん有難く存じます。
P.S. ストラッドさんにも、ぜひ近々伺いたく思っております。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2004/02/12 14:54 ---107.96.149
いらっしゃいませ、
チェコヴァイオリンは昔からドイツヴァイオリンのカテゴリーに入ります。
>この時期のチェコのヴァイオリン製作は、社会主義体制におけるダメージはどの程度だったのか。
チェコの歴史は詳しく理解しておりませんが、やはり戦後のダメージはかなりあったと思います。
>この時期のチェコのヴァイオリンは、他にも優れたものがたくさん流通しているのか。
あまり聞いた事がございません。
>チェコ製の一般的特色とは、どのようなものなのか。
やはりドイツ系ということで大量生産品のイメージは強いです。数は多いです。
どの国でも同じなのですが、その中でも優れた製作者というのは存在します。
目の前にあるヴァイオリンがよければ、製作国などにこだわらずそのヴァイオリンのみを評価すればいいのではないでしょうか?
それでは!
投稿者:よしこ 投稿日時:2004/02/12 17:47 ---45.8.44
チェコの楽器は安くても良質なものがあってお買い得だというのはよく聞きます。ドイツの楽器製作者たちは、部品はチェコから仕入れている人が多いというのも聞いたことがあります。
投稿者:goett 投稿日時:2004/02/13 18:42 ---25.253.7
ストラッド店員さま、よしこさま、お返事ありがとうございました。
私こと、いろいろ調べてみました。
この楽器はCheb近郊、すなわち、歴史的にドイツ人の多い、いわゆるズデーテン地方(ヒトラーによって併合された場所として、世界史の教科書に登場します)で作られたもののようです。ドイツの名産地のひとつMarktneukirchenからも、ほど近い場所です。
こうなってくると、チェコもドイツもありませんね。このような場所で戦後間もなくの混乱期に、かくも素晴らしい楽器を作る志を持ち続けた職人が存在したなんて、ワクワクものです。
弦喜さんがしばしば言及されているJalovecには、ボヘミア製作者の本もあるようですね。読んでみたくなりましたが、入手は困難のようです…。
この時期以降の、この地域のヴァイオリン職人は、どのような運命をたどったのでしょうか。調べてみたくなりました。むしろ冷戦後の方が過酷な運命が待っていた、という記述も目にしましたが、本当のところはどうだったのでしょう。
>よしこさま、
以前確か、Marktneukirchenの近くにお住まいと仰っていた同じ名前の方がいらっしゃいましたが、もしかしてその方でしょうか。うらやましい限りです。
地図を見ながら、この地域に思いを馳せております。
投稿者:よしこ 投稿日時:2004/02/13 19:44 ---45.9.177
そうなんです。チェコまで車で1時間半、元東独の僻地に住んでいるんです。(東京育ちなので都会が恋しいこともあるし、日本食が欲しい時もあります。)こつこつと地道に頑張っているまじめな楽器製作者がたくさんいます。「戦後まもなくの時期の楽器」ということですが、物質的にも精神的にもつらいそういう時だったからこそ、魂のこもった楽器を作った、ということもあるかもしれませんね。よい楽器に出会えてよかったですね!
投稿者:弦喜 投稿日時:2004/02/14 11:44 ---115.112.194
・チェコ製の戦後の作品で200万となると、名の知れた製作者(例えば、このQ&Aでも過去何度かでてきたシュピードレンなど)によるもののはずです。誰の作でしょうか? それが明確でないのであれば、良い音であっても高すぎるように思います。もし入手される場合は、購入するお店が楽器買い換えの際に必ずその金額の8割程度以上で下取りするという確約はとりつけておいた方がよいでしょう。(ヴァイオリンは残念ながら音ではなく、格で値段が決まります。)
・昔から国境はありますが、ボヘミアの楽器製作で有名なシェーンバッハ・マルクノイキルヘン・クリンゲンタールはすぐ近くの地域であり、交流があったり、戦争の際に楽器製作者が移住したりしていたようです。
・第二次世界大戦後、その地域からは大勢の楽器製作者が、まずはミッテンヴァルトへ。そこで民族と宗教上の理由で地元の製作者と折り合いがわるく、その後ブーベンロイトなどに移住しています。(カールヘフナーももとはシェーンバッハでした。)
・蛇足ですが、ドイツのヴァイオリン製作地で有名なチロル地方近辺(ミッテンヴァルド、アブサム、ヒューセン)も国はまたぎますが生産地が固まっています。こちらは一山越えるともうイタリアです。
・たくさん作られたはずのボヘミアンの古い手工名作が現在ほとんど見られないのは、ディーラによりラベルが張り替えられて、イタリアの楽器にされてしまったからだというような話も聞いたことがあります。(フランスのヴァイオリン創世記の楽器も同じ状況だそうです。)
・Jalovecのボヘミア製作者の本は、時々日本のYahooオークションに出品されているのを見かけます。レア品なので5万円以上だったように記憶しています。
投稿者:弦喜 投稿日時:2004/02/14 11:49 ---115.112.194
上の文章で、かなり恥ずかしい誤字がありましたので、訂正します。
創世記 → 創生期
投稿者:goett 投稿日時:2004/02/14 22:58 ---13.75.5
ますます、面白い話をお聞きできました。ありがとうございました。
薄給の身ゆえ、この値段の買い物には、まだまだあれこれと悩みが続きます。
○よしこさん、
チェコへ車で一時間半ですか。素敵そうなところですね。私こと一ヶ月だけErfurtに居たことがありますが、もっと南なのでしょうね…。
>物質的にも精神的にもつらいそういう時だったからこそ、魂のこもった楽器を作った
なるほど、そうですね。ヴァイオリンには、作る人、そして弾く人の魂が乗りうつる気がします。
○弦喜さん、
いつも読ませて頂いております。レス頂けて光栄です。
>誰の作でしょうか? それが明確でないのであれば、良い音であっても高すぎるように思います。
未だ自分のものではないゆえ公開するのを躊躇しておりましたが、Matyas(ドイツ名はMathiasまたはMatthiasのようです) Heinickeです。
いかがでしょうか…。
>第二次世界大戦後、その地域からは大勢の楽器製作者が、まずはミッテンヴァルトへ。
>そこで民族と宗教上の理由で地元の製作者と折り合いがわるく、その後ブーベンロイトなどに移住しています。
このあたりの話、私には強烈にそそられます。民族と宗教上の理由とは、いかなるものだったのか、いろいろな想像がかけめぐります。
バイエルンとザクセンの気質の違い、言葉の違い、カトリックの強そうなMittenwaldとの齟齬、などなど…。
ソースがありましたら、ご教示いただけたら幸いです。
ほかにもきわめて有益な情報の数々、ありがとうございました。
投稿者:弦喜 投稿日時:2004/02/15 00:24 ---115.112.194
文献によると、Matyas Heinicke は、1871年生まれですので、戦後の作品となると75才以降のものとなります。
本人がすべて製作しているとすれば、細かい作業が少し苦手になりパーフリング等がそろそろ雑になってくる年齢でしょうか。(一般的には、弟子に最終仕上げ以外は任せるようになる時期です。)
マルクノイキルヘンとイタリアで修行した人のようですね。イタリアの名器のレプリカを得意にしていて、材料はボヘミアの古い建物からとったりしていたようです。
マエストロネット/maestronetに過去のオークション販売記録が2件載っています(落札価格で4千ドル台)。また「Known violin Makers/J.H.Fairfield」にも価格が載っています。それらから推測すると、150万前後はついておかしくない楽器のようです。
さて、ボヘミアの製作者の移住に関する先の書き込みのベースは、「楽器の事典 ヴァイオリン(ショパン社)」と「ヴァイオリン(岩波新書)」です。内容はほとんど頭に入っていますので、記憶をたどっての書き込みでした。
ズデーテン地方自体が、昔から複雑な民族問題を抱えていました。
ゲルマンとスラブという民族問題、ルーテル派とカトリックという宗教問題、等、いろんなものが絡んでいて、もし詳細に調査をして「ズデーテンヴァイオリン製作者放浪記」としてノンフィクション的な歴史物にまとめると、結構分厚い本になるかもしれませんね。
投稿者:goett 投稿日時:2004/02/16 00:15 ---13.73.130
またも有益な情報、感謝します。
>楽器の事典 ヴァイオリン(ショパン社)
さっそく、池袋のジュンク堂に在庫しているという確認を取り、入手しました。
これほど専門的な記述が邦語文献で得られるとは予想していませんでしたので、感嘆のきわみでした。
>もし詳細に調査をして「ズデーテンヴァイオリン製作者放浪記」としてノンフィクション的な歴史物にまとめると
私こと、西洋史学が専門の身です。近い将来ぜひ、なんらかの形でまとめてみたいと感じています。
まずは、今泉氏、無量塔氏が参考にされた文献を探すところから始めてみたいと思います。
おかげさまで、わずか2日ばかりの間に、急展開です…。
投稿者:チェロ太郎 投稿日時:2004/02/16 15:27 ---186.71.1
ミッテンヴァルトが、イタリアからひと山越えるとすぐ、という弦喜さんのご意見を伺って、思い当たるフシがあります。
私のチェロは、ミッテンヴァルトの有名な工房、レオンハルトの作品で、それも現在のライナーさんではなく、父親のウィルフリードさんの1989年の作品です。
彼の作品は、どこの楽器屋でも見かけるような、いわゆるドイツ工房製の、がっしりとして重厚な感じではなく、ニスも含めて、すこし色気があり、音色もわりと明るいもので、最初見たときは、イタリア製かと思ったほどでした。実際、そのチェロを徹底的にセットアップし、すばらしい音色になったとき、東海地方でも有名なチェリストのY氏に弾いてもらったら、「明るくて良い音ですね、イタリアのものですか?」と、お褒めの言葉をもらいました。
そのことから察するに、ウィルフリードさんは、イタリアの影響を強く受けて見えたのではないだろうか?と思われます。やはり、どの国かより、どの地域かで、文化などは強く影響し合いますからね。(同じスイスでも、ドイツよりのチューリッヒ・トーンハレ管と、フランスよりのスイス・ロマンド管の個性が違うように)
本題からはそれてしまいますが、ミッテンヴァルトなどのドイツの楽器製作地域についての弦喜さんの知識、非常に参考になりました。ありがとうございました。
投稿者:つーやん 投稿日時:2004/02/18 11:48 ---07.252.89
おじゃまします。私アマチュアでヴァイオリンとヴィオラを弾いてます。
チェコの銘工として Vladimir Pilar(1926- , Pilar familly), Otakar Spidren(コンテンポラリー), Franz Spidren, (1867-1916) John Jusek, Carel Boromaus Dvorak(1856-1909), Jan Baptista Dvorak(1825-1890), Jarslav Anton Dvorak(1861-1921), Karel Josef Dvorak(1887-), Carl Bor. Andreas Hellmer(1764-1803) Carl Joseph Hellmer(1740-1811) Johann Georg Hellmer (1687-1770), Johann Kulik(1800-1872), Joseph Anton Laske(1738-1805) Casper Strnad(1752-1823), Michael Weber(1787-1844)
などの名を聞いたことがあります。じつに綺羅星のごとくではありませんか。
実は チェコのブカックというヴィオリストのCDを聞いて その音色の素晴らしさ(もちろん腕の良さにほとんどが由来するものではあるにしろ)に驚きました。CDの解説を見ると Vladimir Pilar のviola使用とありました。で、チェコの製作者に興味をもっていろいろ調べてみたわけです。ネットで調べるとチェコの楽器店でviola(16インチ)を一挺だけ売っているのを見つけ、ネット販売はしていなかったのですがむりに頼み込んで購入しました。格安(と私は思います。)でした。ブリリアントで豊かな音色、モダンイタリーを上回る?美しい仕上がり、工作精度のよさで現在惚れ込んでいます。
ヴァイオリンもチェコのものと買い換えたくなりました。
ご質問がありましたら100%答えられるかわかりませんがどうぞ。
Q:ヴァイオリンの音について
投稿者:BT1MAN 投稿日時:2004/02/12 12:17 ---9.18.186
昨年末にヴァイオリンの購入を検討し始め、その際に一度質問をさせていただいた者です。
近所の弦楽器店にて欲しいヴァイオリンのモデルが入荷し次第連絡をもらうようお願いしていましたが、なかなか入荷せず、先日立ち寄った際に問い合わせたところ似たものが入ったと言われ、試奏しました。 3台有りその中で一番温かみのあるような音を感じたものを選び、一週間持ち帰って試奏させて頂いているところです。
弾いてみたところ、どの弦もほぼ一定の音量が有り、好感は持てているのですが、自分の中ではもう少し枯れたと言う言い方が相応しいのか、もう少しかすれたような音が好きで、買おうかもう少し気に入ったものに出会うまでまとうか迷っています。
音を言葉で表現するのが難しいのですが、少しかれたような音と言うのは有る程度古くならないと出てこないようなものでしょうか? すごく、わかりにくい質問ですみませんが、もし何を言っているのかわかっていただけたらコメントをお願いします。
また、店の人から聞いて気になったのがこのモデルはもともと20台入り、2週間ほどで残ったのがこの3台との事でした。これは逆に言うと、3台でも違いを感じましたので、次の入荷がいつになるかわからないけれども待って多くの選択肢の中から選ぶほうがいいのかなあとも思いかけています。
他に、知人がMeinradus Frank Fecit Linj Anno 1823とラベルに書いてあるヴァイオリンを持っており、近々売ろうと考えていると言っていたため、購入の候補に上げていますが、これの素性や、大体の値段などがわかれば教えていただきたいのですが。
宜しくお願いします。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2004/02/12 14:34 ---107.96.149
いらっしゃいませ、
Meinradus Frankさんですが、調べて見ましたが解りませんでした。すいません。
どなたかご存知の方いらっしゃいましたらよろしくお願いいたします。それでは!
投稿者:弦喜 投稿日時:2004/02/13 00:55 ---115.112.194
ヤロベックの製作者辞典によると、
Mainrad Frank: Linz 1770-1832
(ラベルは、ライオンが楽器を持っているような絵が中央にあり、手書き風の文字で質問にあったように読める記載があります。)
Jan Baptista Havelkaの後継者&弟子。非常に細いウエストとハイアーチが特徴的な、独特のモデルの楽器も作っていた。薄いスクロール、レッドイエローから深いブラウンまでのニス。作りと材料はいつも良い。
などと書いてあります。
値段はわかりません。
実際に弾いた上で今一しっくりこずに購入を迷っている場合、もしまだ急がないなら、本当に納得できるものが見つかるまで、ねばり強く、数多く探した方がよいでしょう。結婚と同じで、出会うべくして出会った、といった自然な気持ちでつきあえる楽器がきっと見つかりますので、素直な気持ちで継続して探された方がよいように思います。
投稿者:BT1MAN 投稿日時:2004/02/13 12:36 ---9.20.55
ストラッド店員さん、弦喜さん早速の返答有難うございます。
ラベルにはちょっと尻尾が2本あるライオンがべろを出してマンドリンを持っているような絵でした。 何処の国のものかもわかれば教えてください。
また、弦喜さんのお調べになったヤロベックの製作者辞典と言うのはどういうものなのでしょうか? また、他にもウィリアム・ヘンリーの辞典も過去のログに載っていましたが、これらはその辺の本屋で手に入るものなのでしょうか? もし差し支えなければ教えてください。
引き比べて思ったのですが、ネックの太さに結構差が有るのですが、自分に合ったサイズがどうかと言うとまだ良くわかりません。一般的にネックが太い場合、細い場合のそれそれ善し悪しはどういうときに感じるのかわかれば教えてください。
宜しくお願いします。
投稿者:弦喜 投稿日時:2004/02/13 14:04 ---115.112.194
Linz (リンツ)が製作地だと思います。どこの国、どこの場所かはそれをもとにお調べください。
弦楽器を扱う楽器店、楽器工房に大抵おいてあるのは Universal Dictionary of Vioin & Bow Makers (by William Henley) です。20世紀前半までの著名な製作者がほとんど網羅されています。
有名な本で、以前はサザビーズなどのオークションで高値で取引されたりしていましたが、数年前に再販され、国内では5万円で限定販売されていました。今でも入手は可能なようで、日本のYahooオークションのヴァイオリンカテゴリなどではその半額程度で出品されているのを結構見ます。
Karel Jalovecは、地域別にまとめた3冊の楽器製作者の事典(Italian, German & Austrian, Bohemia)で有名であり、それをまとめたような百科事典2冊組(英語)も出しています。私はその百科事典を持っています。これの便利なところは、ヘンリーのものと違いラベルの写真が多数載っていることと、お国柄か、ヘンリーのものでは少ないボヘミア(チェコ近辺)の作者のものが詳細に載っているところです。過去、楽器本体に貼られたよく読めないラベルから、この辞書のラベルを片っ端から比較することで、2本作者をつきとめたことがあります。
これはもう出版されていないので、古書としてプレミアのついたものを買うことになります。海外の楽器専門古書店(ネット販売含め)では見つけることができますし、年に数回日本のYahooオークションのヴァイオリンカテゴリなどで見かけます。これは15万円程度でしょう。
投稿者:BT1MAN 投稿日時:2004/02/17 12:20 ---9.19.112
弦喜さん、書き込み有難うございます。
このヴァイオリンは、どうやらオーストリア製のようです。
ヴァイオリンの百科事典は、興味が有りますので一度、図書館とかで探して見てみたいと思います。 特にKarel Jalovecの方をあたってみようと思います。
また、ヴァイオリンの購入ですが、同じ店でほぼ同じ価格帯のものを色々とためさせてもらい、一つ気に入ったものが有りました。 ただ、高いポジションにすると音がひっくり返りやすく、よくよく他のヴァイオリンと比べてみるとブリッジが高めのような感じがします。 一度購入を決める前に店で見てもらおうと思いますが、どなたかブリッジの高さが音や、弾き易さにどう影響するかご存知の方がいましたら教えてください。
宜しくお願いいたします。
Q:峰沢峯三先生について
投稿者:シンジ 投稿日時:2004/02/17 00:06 ---129.235.6
昨年、このQ&A(過去ログ47ページ)さちぼーさんから峰沢峯三さんについてのご質問がありました。先生は今はもうお亡くなりに成られましたが、ご自宅は京都府内に御座いました。昭和50年頃、長野県木曽福島町に弦楽器専門工場が二社ありましたが、その中の一社(日本弦楽器と言う会社、今は残念ながらありません)にバイオリンを作りにおいでに成られておりました。ご承知のように木曽は有名な木材産地でありました、バイオリンに適した木材が豊富とのこと、奥様を京都に残し単身バイオリン作りに没頭されて見えました。大変温厚なお方で、筋の通ったお方と子供心に感じておりました。昭和53年ごろNHK教育テレビの番組で峰沢先生の番組があったように記憶しております。大変懐かしく思いましたので投稿させて頂きました。
Q:ダンピット
投稿者:celeste 投稿日時:2004/02/18 10:47 ---123.253.177
こんにちは
今年は乾燥が特に強いのでしょうか。
今までダンピットなど必要無いとタカをくくっていたのですが、
指板がかなり上がってきてしまい、使う事にしました。
付属のインジケーターについての質問なのですが、
見方がよくわかりません。
湿度によって色が変わるのは、右側の部分なのでしょうか。
今は若干紫がかったピンク色です。
それと、
このインジケーターはオマケ(?)だけれど役に立ちますか?
気を使うならちゃんとした湿度計の方が有用でしょうか。
(付属のインジケーターは紙なので、ケースの中に入れていても
これなら楽器を傷つける心配はないな、とは思います。)
実際に使っていらっしゃる方の御意見をいただけたら嬉しいです。
投稿者:あい 投稿日時:2004/02/19 00:02 ---5.172.61
今年は乾燥しすぎてます!!湿度20%台がこうも続くと早く春に
ならないかなぁ〜と思ってしまいます。やはり、外気からの影響が大きい
ので新作だろうと、オールドだろうと楽器管理は必要です!!よく、乾燥
していても、新作の楽器は大丈夫だという論を拝見しますが、確かに
新作楽器が乾燥を理由に割れることは無いでしょう。が、満足して演奏する状態を
考慮されていません。作られた楽器の材だって、200年以上経っている材
の新作もあれば、30年程度の材だってあります。それを一律にしてはだめです!
もちろん、モダン・オールドも然りです。
湿度計はデジタルに限ります。楽器などに付いているアナログ計りは
正確でない上、おおよそのことしかわかりません!わたしは、東急ハンズ
で売っていた「(株)エー・アンド・ディ」というところの3,000円くらい(?!)
の温度・湿度計を使っています。コンパクトでいいですよ!!で、
マジックテープで固定しています。部屋の加湿器で過湿するときは、楽器ケース
からはずして、楽器の傍に置いたり出来ます!
あい
投稿者:anton 投稿日時:2004/02/19 00:16 ---108.95.130
ダンピットの色が変わるのは左の5段階の部分ですね。右側の赤紫の色見本に一番近い所の数字を読むと、大体の湿度がわかるようになっています。
投稿者:celeste 投稿日時:2004/02/19 08:07 ---96.107.185
あい様 anton様
お返事ありがとうございます。
確かに、新作の楽器なので関係ないだろうと思っていました。
とんでもないですね。とにかく日に日に指板が上がるので驚きました。
今はダンピットの効果があったのか、状態は納まりつつある様です。
(本当に乾燥が強いです。毎日ダンピットに水やりしています。)
紙のインジケーターでも大体20%台を指しています。
が、やっぱり正確に測るにはデジタルなんですね。
近々探しにいってきます。ありがとうございました!
投稿者:弦喜 投稿日時:2004/02/20 00:29 ---115.112.194
確かに、今年は湿度が低く、暖房を入れると30%をきることが結構あります。
それにともない、弦が知らない間にゆるむ楽器が増えてきましたので、最近部屋用の加湿器を購入しました。
楽器を、普段は決まった部屋においており、時々持ち出す程度なら、部屋自体の加湿も有効な手段だと思います。8畳程度用でしたら1万円までで入手できます。
私の場合、購入後、楽器を置いている部屋の湿度は、暖房なし時で50%強、暖房を強めにかけても40%強を保っています。
投稿者:celeste 投稿日時:2004/02/21 10:02 ---123.251.213
弦喜さま
楽器は毎日外へ持ち出しているので、ダンピットの方があっているようです。
でもヒトにも湿度は必要ですしね。。。
次のシーズンには加湿器も考えてみようと思います。ありがとうございました。
投稿者:弦喜 投稿日時:2004/02/21 12:23 ---115.112.194
ダンビットをつけた状態での運搬は、楽器に悪影響を与えないのでしょうか。
(ダンビットがゴムチューブのようなものであることは知っていますが、楽器の中で動かない状態で固定される=壁面や魂柱にぶつかったりしないのか、がイメージできないので...)
演奏中ははずすでしょうし、運搬中にもしはずしているとすれば、ダンビットを使っている時間はかなり短い時間になるような気がします。
以上、ダンビットを使ったことがない者の、使い方がわからないことからの、素朴な疑問です。
投稿者:あい 投稿日時:2004/02/21 13:37 ---5.172.61
>ダンビットをつけた状態での運搬は、楽器に悪影響を与えないのでしょうか。
確かに、弦喜さんが仰るのはわたしも疑問です。どう見ても、魂柱のほうが
がっちり楽器に固定されているので、まず倒れることはないにせよ、ぶつけること等で
の悪影響があるのでは?!という気持ちはわたしも同じです。
また、ダンピットするときに冷水がいいのか温水がいいのかの疑問も残ります。
(もしかしてわたしだけ?!-o-)
最後に、ダンピットを入れっぱなしで演奏している団員を結構知ってます。
ソリストはそんなことはしないと(?!)思いますが、結構ダンピットをさしっ放し
で演奏している方いますね。
あい
投稿者:よが 投稿日時:2004/02/21 15:41 ---98.149.35
こんにちは.
ストッパーがはずれるとかでダンピットが f字口から楽器の中に落ちてしまう事故はないのでしょうか. つまらない質問ですいません.
投稿者:celeste 投稿日時:2004/02/22 21:58 ---224.50.7
弦喜さま
>ダンビットをつけた状態での運搬は、楽器に悪影響を与えないのでしょうか。
そう言われてから心配になったので、楽器をみてみました。
ダンピットはF字孔から差し込んで中で垂れ下がった状態ですので、
固定はされていません。楽器を傾ければダンピットも揺れ、壁面には当たります。
ですが、チェロの場合ですが、
楽器を寝かせて床においた状態でも魂柱までは届きません。
楽器を逆さまにでもすれば当たりますが。
水を含んだ状態で30g弱。多分悪影響と言うほどのことはないかと思います。
あい様
水は常温で良いと思いますよ。
よが様
ストッパーはそう簡単には外れそうにないです。事故の心配はなさそうですよ。
指板の上がりが気になっていたので今回ダンピットを使ったのですが
効果には満足しています。
ただ、使うからにはいつも湿度を気にして(デジタル計で!)
何の目的で使っているのか忘れないようにしないといけないですね。