Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:オケでの姿勢について
投稿者:遥子     投稿日時:2004/04/23 20:00  ---1.189.63

はじめまして。是非お考えをお教え下さい。
オーケストラでの演奏の際、Vn奏者の姿勢、楽器の構え、向き、高さなどは
皆に合わせるものなのでしょうか。
何か 「決まり」・・・のようなものや、「暗黙の了解」というのか
常識的なものってあるのでしょうか。
自分の弾きやすさ、癖などはどの程度通せるものなのでしょうか。
よろしくお願い致します。

( この場に不適切な質問でしたら お許し下さい。 )

投稿者:弦喜     投稿日時:2004/04/23 21:02  ---115.116.101

それぞれの音を弾くときの弓の使い方(弓のどの場所で、どれくらいの弓幅を使って、どれくらいのスピードで、どれくらい弓を傾けて、指板から駒の間のどの部分を弾くか)については、そのパートで音色を揃えるためには、トップの人にあわせるのが基本です。
トップが弓先で弾いているのに自分だけ元弓で弾く、あるいはトップが飛ばしで弾いているのに自分だけレガートで弾いている、などというのは反則です。(客席からみてもあわせようとしていないのが一目でわかりますので、視覚的にばらばらなオケという印象も与えてしまいます。)

それを常に意識した上で、あとは自然に弾きやすいように弾けばよいのです。
ただ、譜面と指揮を見ながら上体に自由度を与える自然な弾き方をしようと思うと、イスには少し浅めに腰かけて、背筋が伸びた状態で弾くことになりますので、意識しなくともある程度皆の弾き方が合ってきます。
また、音楽的に息継ぎをする場所も指揮やトップに合わせますので、自然に同じような動きになります。

あと、長い休みや楽章の前後で、楽器を構えたり下ろしたりするタイミングも基本的にはトップにあわせるべきでしょう。その楽器の上げ下ろしも音楽的に適切なタイミング、スピードがあり、それを示すのもトップの役目ですので、それを尊重すべきです。

投稿者:遥子     投稿日時:2004/04/23 22:25  ---1.189.63

弦喜 さま

早速のお返事をありがとうございました。
弓の使い方、奏法などは おっしゃる通りですね。
その点に関しましては、未熟ながらも指導者・トップの指示に従い
要求に、より近い演奏が出来るよう努めているつもりです。

先日演奏会があり、聴きに来てくれた友人に
「あなた、わりと楽器を高めに持つのね。」と言われました。
私は、ずっと個人レッスンのみで十数年勉強を続けておりました。
その中でだんだんと自分の弾きやすい形や、
好きなヴァイオリニストを真似て見たりして
今の自分の形が出来てしまったものと思います。
おそらく、一人で演奏するときには
あまり気にならないことなのかも知れませんが
オケで多くの人の中に入ると、自然に構えた感じが皆と違う、
これは、ムリをしてでも直したほうが良いのか・・・と
思ってしまったのです。

弦喜さまからのアドヴァイスも充分に頭に入れて
これからも 練習に励んでいきます。
一生懸命取り組んで行くと何かまた感じるものや
見えてくるもがありますよね、頑張ります。
本当にありがとうございました。

投稿者:弦喜     投稿日時:2004/04/24 06:30  ---115.116.101

音量ピアノで弾くときは、弓圧力も少なくビブラートも控えめになることが多いので、自然に楽器は下がりますし、フォルティシモで弾くときは胸をさらにはって楽器は高い位置で構えるようになります。特にE線やG線のハイポジションで歌い込む時は、かなり楽器の位置は高くなるように思います。これも先ほど書きました自然に弾きやすいように、の範囲に含まれます。

私の入っているオケでは演奏会を毎回ビデオにとっていますので、私は毎回それを購入し、自分の奏法もチェックしています。気づいていない自分の悪い癖も客観的に見ると発見できることがありますので、おすすめです。
また同じパートの中でも、弓や身体の使い方がいかにばらばらであるか、ということもよくわかります。音量のダイナミックレンジではなく、音楽表現・伝えたいもののダイナミックレンジが不足している人が、演奏レベルは高い人の中にもかなりたくさんいますので、とても惜しい気がします。(あまり関係のない愚痴になってしまい、すみません。)

投稿者:遥子     投稿日時:2004/04/24 08:15  ---1.189.63

弦喜 さま

たくさんのアドバイス・ご意見頂き、本当にありがとうございます。
大変勉強になりました。
先日の演奏会では 1st表席になったために
余計に人の目についたのでしょうか・・・。
ビデオがまだ手元にないのですが
これからチェックしたいと思います。

弦喜さまのおっしゃいました、
「音楽表現・伝えたいもののダイナミックレンジ」は
私に取りましても大きな課題です。
心で感じていることが音や体で表現でき、
また人に伝えることが出来たら、
こんなに素晴らしいことはありません。
私には課題が山盛りなのですが
練習を怠ることなく・・・?
一回一回の演奏会でなにかを得て
少しずつでも向上して行けたら良いなぁと
改めて思いました。
本当にありがとうございました。

Q:製作者の質問
投稿者:アシオ     投稿日時:2004/04/20 22:47  ---235.91.2

お世話になっております。
現在使っているバイオリン、ラベルは本物と言う事はわかっていますが、
製作者についてよく知らないので、なんとかネットなどで調べようとしましたが
なかなかわからなくって、こちらに質問させていただきたいと思います。
クレモナの製作者で PIERO VIRDIS PATTADESE と書いています。
わかる方いらっしゃいましたら教えていただきたいです。よろしくお願いします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2004/04/22 11:57  ---205.147.95

いらっしゃいませ、

PIERO VIRDISさん資料で調べてみましたが解りませんでした。
申し訳ございません。
ネットで検索すると取り扱っているお店が一軒見つかりました。
まだ新しい方のようなので、そちらで聞いてみると詳しい事が解るかもしれません。
またご存知の方いらっしゃいましたら、よろしくお願いいたします。それでは!

投稿者:みみ     投稿日時:2004/04/23 12:39  ---13.138.250

HPがありますね。

http://www.pierovirdis.com/

投稿者:アシオ     投稿日時:2004/04/23 14:55  ---235.91.2

ストラッド店員さま、みみさま
ありがとうございます!!HP、早速拝見してまいりました。
イタリア語は全然読めないのですが、楽器製作中の写真が色々載っていましたので
楽しく見させていただきました。
私の楽器、この人が作っていたのね…と感動です。
ありがとうございました。

投稿者:アシオ     投稿日時:2004/04/23 16:25  ---235.91.2

すみません、よく見たら英語でも書いてありました。
読んでみて驚きました。あのFRANCESCO BISSOLOTTIさんのお弟子さんだったんですね。
お弟子さんってたくさんいらっしゃるんですね、ほんとに。

Q:弓について
投稿者:ニシカワ     投稿日時:2004/04/20 22:59  ---8.15.135

皆様、こんにちは。
いつも楽しく拝見しています。
今、弓の購入を検討しています。
V.J.Ferelliという刻印のあるフランスの古い弓です。
音はそこそこ気に入っているのですが、
フロッグから先端方向にみると、弓に曲がりはないのですが、
表面が平らでなく、少し、波をうっているようなのです。
手作りとらしいといえば手作りらしいのですが、
出来具合という点からは、不出来のものと考えたほうがよろしいのでしょうか。
どなたか、そういう弓をご覧になったことがある方、同じ製品をお持ちの方、
ご意見をお願いいたします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2004/04/22 12:18  ---205.147.95

いらっしゃいませ、

>表面が平らでなく、少し、波をうっているようなのです。

そうですね。度合いの問題ですが、他の弓と比べてあまりにもひどい場合は仕上げが悪いのかもしれません。
ただ道具として気に入っているのであれば、お値段の問題もございますが、それほど気にする事もないと思います。(ただ度合いがわかりませんのでなんとも言えませんが)

他の弓と比べて慎重に検討してください。それでは!

投稿者:ニシカワ     投稿日時:2004/04/22 23:09  ---5.69.140

ストラッド店員様ありがとうございます。
フロッグ側からよく見通してみないとわからない程度です。
他に書き込みもないところをみると、
あまり例もないようですね。
おっしゃるとおり、音と値段の折り合いもありますからよく検討してみます。

Q:バイオリンとビオラの弓
投稿者:ゆうこ     投稿日時:2004/04/21 11:25  ---210.9.131

いつも参考にさせて頂いてます!先日アドバイス頂いた「発掘した数本の弓」の中の状態が良さそうな1本の毛換えをしようと思っているのですが、疑問発生です。バイオリンとビオラの両方を弾きますが、昔の先生に「ビオラの弓は少し重くてフロッグの角が丸いのだけが違う」と聞いていたのです。こちらの「コラム」の弓のお話でも長さは同じで重さが違うだけみたいなので、毛換えをしようと思う弓は丸みを持っているためビオラの弓なのかな??と素朴な疑問が生じました。もちろん毛がついたままですが重さを量ってみると現在使っているバイオリンの弓とほぼ同じ。と言うことはフロッグの角が丸いバイオリンの弓もあるということでしょうか。どちらの楽器用でも気に入ればいいのですが、重さ以外にバイオリンとビオラの弓に大きな違いがあるのか教えていただけたら幸いです。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2004/04/22 13:00  ---205.147.95

いらっしゃいませ、

弓の重さのほかに、フロッグの大きさと重さも微妙に違います。
くさびのやシャフトなども少しヴァイオリンと比べて大きいような気がします。

丸み云々のお話ですが、これは特に決まっておりません。
ビオラで角ばっているものもあれば、バイオリンで丸まっているものもございます。

工房やメーカーなどによっては、丸まっているものをビオラとしているとして区別している事もございます。それでは!

投稿者:ゆうこ     投稿日時:2004/04/22 20:50  ---210.9.131

>丸み云々のお話ですが、これは特に決まっておりません。
ビオラで角ばっているものもあれば、バイオリンで丸まっているものもございます。

そうなんですか!ありがとうございます。毛の張り替えの時にどちらか聞いたらいいわけですね。現在使っているビオラの弓は気に入っているので、この「発掘した弓」がバイオリンのスペアの弓になったらいいなあと考えていたところだからちょっと楽しみが出来ました。毛が使える状態ではないので見ただけではどちらの弓か不明で重さを量るまで角が丸いことからビオラ弓だとてっきり決め付けていました。どちらにしても工房で毛換え・使用の価値があると言ってもらえれば儲けもの。またひとつ疑問が解消されてスッキリです。ありがとうございました。

Q:プレス楽器の見分け方
投稿者:セロ轢きのGosh     投稿日時:2004/04/14 17:52  ---211.206.162

 とある専門店で聞いた話ですが、表裏板の周縁が少しめくれ上がったような形状になっている(パフリングのある辺りがやや窪んだような)楽器は間違いなく削り出しなんだそうです。 プレスでは、板の周縁部にそういう凝った細工をすることは出来ないとのことです。
 ということは逆に、周縁部が平坦な楽器はプレスだ、と考えても良いのでしょうか?
(言葉を変えて言うと、削り出しでは周縁部をめくれたような形状にする必然性があるのでしょうか?)

投稿者:Emile Germain     投稿日時:2004/04/15 01:52  ---98.70.173

セロ轢きのGosh様こんにちは。
確かにおっしゃるとおりの事を私も聞いた事があります。しかし一部メーカーではプレス成型した材に更に削り込みを入れるという芸の細かさも披露しております。
プレス工法が存在しないオールドの時代や後期にプレスバイオリンが登場するモダンと呼ばれる時代の楽器の中にも(私自身、対して多くを経験した訳ではありませんが)チャネル彫りの深い物から殆ど無いのではないかと思える物まで様々です。こういった事柄からチャネル彫りの有無だけでは一概には言えないようです。
私見ですが、むしろ木地がむき出しになっている内側の方が基準に成りうるのではと考えます。リブと表や裏板の接合面のエッジが立っている物は削りだしである可能性が高いと思います。プレス材は、見えている外側にチャネル彫りが施されていても横板との接合面近くが丸くなってエッジが立っていないのです。ここで判らなければネック&エンドピン部分のブロックと表裏両板の接合面のエッジでしょうか。
しかし私見ですので他の方のご意見も伺いたいと思います。

投稿者:セロ轢きのGosh     投稿日時:2004/04/20 18:32  ---211.206.162

Emile Germainさま、
 コメントどうもありがとうございました。 

> 他の方のご意見も伺いたいと思います。
と小生も思って待っていたらEmileさんへのお礼がすっかり遅くなってしまい、失礼しました。

 そうですか、プレスした板を更に彫ることもあるわけですね。結構奥が深い。
 実は、知人が崩壊前の東独製のチェロ(30〜40万円くらい?)を持っていて、値段から言えばプレスの玩具とは考えたくないのですが何だか周縁部がのっぺりしていて気になったのです。(ちなみにパフリングはちょっと粗いけどちゃんとしています)

 コメントが続かないところを見ると、あんまり触れてはいけない話題だったのでしょうか???

投稿者:あ     投稿日時:2004/04/20 22:40  ---23.216.38

>パフリングのある辺りがやや窪んだような
 これはパフリンググルーブといいパフリングに沿って丸のみで彫りさらに
周辺のアーチに溶け込ませた物を言います。
 これに関してはプレス合板(Emile Germain様の言うプレス成形+削り込みというのは
単板のプレス成形かと思います)では硬い接着剤の層があるのでこういった加工が
しづらくさらに合板の層(さらには接着剤の層)が表面に出てしまうかもしれないので
あまり深い窪みがないのではないでしょうか。

ちなみにパフリンググルーブの役割としては木材の繊維を寸断するため表板の柔軟性が
増すとのことです。とくにネックやサドル周辺など繊維を垂直に裁つ箇所での効果が
大きい。その他グルーブと繊維が平行になっているところでは効果はあまりないが
まぁデザイン上、同じように削ります。Cバウトは弦のテンションに対抗するため
やや浅めの溝にし板厚も厚めに残します。裏板は構造体としての強度が必要とされるので表板と比べて浅めのグルーブにします。

この溝が深いとより柔軟になり特に音量面での反応が敏感になるようです。
これを反応がいいと感じるか暴れると感じるかは人それぞれかと・・・
逆に浅い溝だとその反対ということでしょう。
もちろん表板のエッジ部分の厚み、パフリングの入れ方によっても変わるとのこと。

このように周辺の処理といった一要素ではありますがでも製作者の方向性が出ますので
平坦だからプレス?といった心配はないかと思います。

投稿者:セロ轢きのGosh     投稿日時:2004/04/22 19:48  ---211.206.162

あ、さま

 詳しいご指摘どうもありがとうございました。
 聞けば聞くほど奥が深いですね。 やっぱり弦楽器って面白い。(弾く方はいつまでも上達しないので、こういう搦め手からも楽器を楽しんでいます)
 とはいえ、われながら素人の聞き齧りは危うい、ということを改めて認識させられました。

Q:湿度調整剤について
投稿者:まみ     投稿日時:2004/04/21 21:54  ---148.145.197

湿度調整剤というのは楽器ケースのどのあたりにいれのが一番効果的なのですかね。
ケース内のの小物入れ、布を巻いて楽器の下に敷く、ネック付近、ふたの裏にくっつける、練習中にケース内へ放り込んでおく、、、などなどいろんな所に置くのが考えられます。
ケースはバイオリン属の全弦楽器、ソフトハード問わず、またケースのブランド関係なしに話を進めたいと思います。


湿度調整剤を使用していらっしゃる方がいらっしゃいましたら、実際にどの箇所へ置いているか教えてください。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2004/04/22 12:50  ---205.147.95

いらっしゃいませ、

私は自分の楽器に湿度調整剤は使っておりませんが

湿度調整剤の一番、効率がいいのはボディーの近くだと思います。

ただ普通はボディーに当たって楽器を傷付けることがございますのでネックの方に置くのが一般的だと思います。小物入れは問題外だと思います。

ふたの裏にくっつけるというのはいいアイデアだと思います。
楽器にも触れず、ボディーに近いという、もしかしたらベストな選択かもしれません。

ソフトケースの場合は、楽器にあたらないようにどこかに貼り付ける方法がベストだと思いますが、密閉性が弱いのであまり意味がないように感じます。それでは!

Q:新作バイオリン
投稿者:アシオ     投稿日時:2004/04/20 04:17  ---254.153.8

はじめまして。質問があります。
私の持っているバイオリンは昨年制作されたイタリア製のものです。
パワーもあり、気に入っているのですが、やはり新作だけに木の枯れた音はしないですよね。以前持っていたオールドの物よりいい楽器ではあるのですが。
邪道だといわれるかも知れませんが、例えば衣類用の乾燥剤など、ケースに入れたりすると少しは乾いた音がするものなのでしょうか。意味は無いのでしょうか・・・?
逆にそういう乾燥のさせ方は楽器に悪いでしょうか?オールド楽器の時にはたまに専用の物で保湿したりしていたのですが。梅雨の時期などは乾燥剤を使うのもいいと聞いたりしたのですが、新作の楽器にたとえ少しでも熟れた古い音を求めるのはやはり無理な問題なんでしょうか。
そういう経験のある方、いらっしゃいましたらご意見を聞かせていただけると嬉しいです。

投稿者:セイジ     投稿日時:2004/04/20 10:36  ---143.61.6

およそ150年以上経過した古い楽器は、木材の成分であるセルロースの結晶化が
進んで、軽くて丈夫で振動しやすくなるそうです。したがって、オールド楽器の
音色の秘密は、単に乾燥しているだけではないらしいです。

昨年制作された新作楽器の場合ですと、まだニスも十分には硬化していない
段階ですから、乾燥剤入りのケースに密封したりせず、むしろ室内に吊るしておいた
方が無難でしょう。あと30年ぐらい経てば、音色の生っぽさは消えてくると
思いますよ。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2004/04/20 15:20  ---107.45.35

いらっしゃいませ、

経年変化は永遠のテーマですね。

かつて、教会の古い木(何百年経過)を使ってヴァイオリンを作った方がおりましたが
やはり新しい音がしたと資料に書かれていました。
ここから解る事は弦楽器の形になってからの経年が重要だという事だと思います。

またかつてビヨームが、人工乾燥した木を使って製作しましたが、これもことごとく失敗に終わりました。

人間の知恵ではどうしても出来ないのがこの経年だと思います。

また日本の気候は経年変化がヨーロッパ(イタリアなど)より遅く感じます。
当店では、新しい楽器はドライキャビネットに入れて仮想ヨーロッパ空間を作って
保管しております。(少しでも経年繁華を助ける為に)
ただ乾燥のしすぎも楽器によくないので50%〜60%で行ってください。
それでは!

投稿者:アシオ     投稿日時:2004/04/20 22:19  ---235.91.2

セイジさん、ストラッド店員さん、ありがとうございます。
なるほど、よくわかりました。
確かに楽器屋さんでも、まだニスがしっかりしていないから傷がつきやすいから
気をつけるようにとは言われています。
ただ、家がマンションで、湿気がたまりやすいのですが、それでもケースに入れておくより
吊るすほうがいいでしょうか?
あと、50%〜60%というのはどのくらいなのでしょう、湿度計を買って調べるといいのでしょうか。
以前保湿をした時も楽器店でやってもらったので自分ではよくわからないままでした。
ちなみに家にはドライキャビネットという物がないのですが、やはり乾燥剤を使う事で
代用できたりするものではないでしょうか?
30年ですか・・・、少しずつ変化するであろう音色を楽しむのもいいと思うのですが、
情けないですが、やはり少しでも早く、でも健康状態を損ねないように経年を促せたらな、、と思ってしまいます。

投稿者:セイジ     投稿日時:2004/04/21 00:59  ---143.61.6

私の家もマンションですが
梅雨時のような湿度が異常に高くなる時期は
楽器を置いている6畳の部屋に
除湿機を入れ、50〜60パーセントを
キープするように気をつけています。
毎日1〜2リットルも水が取れるので
あきれてしまいます。

ニスが新しいうちは、ケースの内張り布地の
織り目模様が、楽器のニスに転写してしまう事故が
起こる場合があるようですからご注意ください。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2004/04/21 14:45  ---205.147.95

>アシオさん

乾燥剤とドライキャビネットでは、効果はだいぶ違うと思います。
多少の効果はあると思いますが。

ドライキャビネットはもともとカメラ用品などを湿気から守るものですが
最近では楽器用のものも販売されています。もしよければお試しください。それでは!

投稿者:アシオ     投稿日時:2004/04/22 03:00  ---254.153.8

ありがとうございます。
ドライキャビネット、検討してみたいと思います。
ただ、ネットで検索してもなかなか楽器用のものが見つけられないのですが、
どのくらいのサイズがどの程度の予算であるものなのでしょうか。
ストラッドさんのほうにも売ってないんですね。
近所の楽器店にもありませんでした。
楽器用でなければ、いくつかネットでみつけたのですが、値段にかなり幅があるようでした。

投稿者:アシオ     投稿日時:2004/04/22 03:04  ---254.153.8

それから、部屋全体の除湿というのも考えてみます。
色々大変ですが、楽器中心の生活になってしまうのも幸せな悩みというのでしょうか。
アドバイスありがとうございます。
やはり焦らず気長に、という事なのですね。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2004/04/22 12:22  ---205.147.95

ドライキャビネットですが

東洋リビングという会社のカタログでで弦楽器用(バイオリン、ギターを一本だけ入れるもの)をみた事があります。

http://www.toyoliving.co.jp/

東洋リビングのページです。それでは!

Q:特定の音が裏返る?
投稿者:ニシカワ     投稿日時:2004/04/20 23:15  ---8.15.135

重ねて質問させていただきます。
最近入手したバイオリンなのですが、
E線のBを弾くと、その音だけかすれたような、裏返ったような音になってしまいます。
張る弦の種類を変えてみたり、弓を変えてみたり、
弓の圧力や、指を押さえる圧力を変えてみたりしたのですが、
やはりその音だけ裏返ったような音になってしまいます。
どんなところに原因があるのでしょうか。
アドバイスをお願いします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2004/04/21 14:42  ---205.147.95

いらっしゃいませ、

E線が裏返る原因は、奏法、弦、楽器本体にあると考えています。

楽器を変えても裏返ってしまうのであれば、奏法の問題だと思います。

弦は経験則から言うと金色に塗装されているものが裏返り安いと私は感じています。
普通のスチールなどはお試しでしょうか。

裏返りやすい楽器というのも存在いたします。
魂柱などの調整で少しは改善できますが、根本的な改善にはなりません。
奏法でカバーしなければ難しいですね。それでは!

投稿者:teku     投稿日時:2004/04/21 18:17  ---12.30.78

ヴァイオリンは門外漢ですが、その部分の指板が掘れているとか、
指板の反りが大きすぎるとかと言うことはありませんか?
Bを押さえたとき、弦と指板との角度が狭すぎて音が安定しない事が
有るような気がします。
この推測は当たっていないような気もしますが、Bだけだとすると
可能性があると思います。
また使い込むと確実に掘れるとも思います(自分のは掘れてます)。

投稿者:弦喜     投稿日時:2004/04/21 19:38  ---115.116.101

普通に言われるE線の裏返りは、移弦のタイミングや弓のスピードが早いアタックのタイミングで、瞬間的におこるものだと思います。意識してゆっくり弾いたときなどは、出ないようにできます。
その楽器のBの音の異常は、弓の速さを変えたり、スピードを変えたりしても、かならず起こるのでしょうか。もしそうであれば、普通言われる音の裏返りとは異なるものと考えた方がよいでしょう。

ヴァイオリンにも、チェロなどでは一般的なウルフ(ヴォルフ)が出るものがあります。
G線のハイポジションのH、Bあたりで結構出るものが多いのですが、まれにE線に出るものもあります。
経験的には、表板が薄い楽器の方が出やすいように思います。
ヴィオラでA線の開放で出たこともありましたし、ヴァイオリンでE線のBあたりで出たこともあります。
ウルフの場合、弦がきれいに振動せずに、打ち消されたように響きが殺されます。E線の裏返りはフラジオレットのように倍音が鳴ります。

今起こっている症状をもう少し明確にしませんか。

投稿者:ニシカワ     投稿日時:2004/04/21 22:34  ---3.47.35

ストラッド様、teku様、弦喜様ありがとうございます。
「裏返る」という表現が不適切であったかなと思います。
E線1ポジ位置のBの音が出ないといったほうが適切かもしれません。
カーというようなかすれた音、はかすれた異なる2つの異音がします。
それがE線のBに限られていること、いつでもおこっていることからすると、
奏法の問題ではないと思います。
teku様のいわれる指版の問題かなとも思いたくなりますが。
弦喜様のいわれる「ウルフの場合、弦がきれいに振動せずに、打ち消されたように響きが殺されます。E線の裏返りはフラジオレットのように倍音が鳴ります。」にも近いように思います。
特に「打ち消されたように響きが殺されます」というのがあたっているようにも思えます。
ただよく言われる「ウルフ音」というのがどういうものか知りませんので。
いずれにしても楽器の問題のような気がしますので、
最終的には調整をお願いすることになるのでしょうが、
地方のことゆえに、自分で解決する術はないかと、一縷の望みを託している次第です。

投稿者:弦喜     投稿日時:2004/04/21 23:49  ---115.116.101

ウルフに関しての経験を参考に書きます。
・弦の選択により、少し軽減させることができる場合がある。
・ウルフを抑えるには、その弦の振動を抑える方向に調整するしかなく、E線でおこる場合は、魂柱を少し中央寄り(高音を抑え、低音を鳴らすセッティング)にすると、起こりにくくなったことがあった。
・チェロにおいて、テールガットの長さを変えたら、ウルフが出るようになり、困ったことがある。(=ウルフを出にくくさせられる可能性がある。)

その他、考えられるのは、
・tekuさんがおっしゃっている指板の隆起やでこぼこにより、Bを抑えたときに弦が指板に触れて雑音とミュートが発生。
・可能性は極めて低いが、アジャスタのゆるみやニカワの剥がれ部で雑音が発生している。

内容的に、自力で調整修理を行うことは難しそうですね。なんとか弦楽器を扱うお店を見つけて、現物を前に相談をもちかえるのが早道だと思います。

投稿者:ニシカワ     投稿日時:2004/04/22 00:27  ---119.84.14

弦喜さんありがとうございます。
いろいろやってみて(もちろん魂柱はいじれません)だめだったら
あきらめて調整に出すことにします。

Q:チェロの板の厚みについて
投稿者:3/4チェロ太郎     投稿日時:2004/04/19 14:38  ---186.71.1

ひさしぶりに質問をさせていただきます。

私は、現在イギリスのチェロ(1988年製)を持っています。
イギリスで楽器商を営んでいる方の作品で、いわゆるセミプロの作品のようです。
作りは、なんとなく学生の習作のような風情で、ボーッとした音色ながら,わりと良く鳴る楽器です。
特徴として、f字孔から見た表板の厚みが、非常に薄いのです。
もう一本もっているレオンハルトと比較してはモチロンのこと、浮気で持っているルーマニア製のビオラと比較しても、そんなに変わりません。どちらかというと、チェロよりビオラに近い板厚です。(メジャーで計ると、約3ミリ)表側の見た目は、木目の筋がクッキリと出ています。表裏とも、そんなに悪くない材料のようです。
指で軽く叩くと、コンコン、というより、ボワンボワン、という感じで響きます。

このように薄い表板だと、たとえば割れやすいということがあるんでしょうか?
なんとなく気になっていて、魂柱を交換して張力を上げ、張りのある音にするのが恐い気がします。
このような楽器について、たとえばできるだけ張力を弱くした方が良い、など、長く使用するために気をつけた方がよい点や、実際そういう楽器を管理している方がいましたら,アドヴァイスをお願いします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2004/04/20 15:01  ---107.45.35

いらっしゃいませ、

F孔で3ミリでも、実際全体的に薄いかどうかというのは正確に測って見ないと解りません。

厚い板より、薄い板の方が、確率的には割れる事は多いです。

張力を上げる等については、この掲示板で話し合うには限界を感じます。
実際に工房、お店に持ち込んで、正確に測ってもらって、材料や強度などを見てもらってから職人さんにアドバイスをもらったほうが、正確だと思います。それでは!

投稿者:3/4チェロ太郎     投稿日時:2004/04/21 11:24  ---186.71.1

ストラッド店員様

ありがとうございました。参考になりました。

Q:初心者のチェロの購入について
投稿者:はつ     投稿日時:2004/04/21 08:15  ---219.48.220

はじめまして。
私は全くの初心者なのですが、チェロの音色に惹かれて自分でもひいてみたくなりました。
そこでチェロを購入しようと思ったのですが、
周りにチェロをひいている人もなく、誰にも相談できない状況です。
初心者は良いチェロを買った方が良いとは思っても、学生で恥ずかしいくらい予算がないので、10万円以内くらいで、そのクラスでもなるべく良い物をと考えています。
音を聞いて自分の好きな音、
という以外で、初心者でも見分けやすいポイントはないでしょうか?
また、近所の質屋さんにチェロが七万円で売られているのですが
(そこでは、楽器が多く、サックスなども売られていました)
やはり、初心者がそういったところで購入するのは無謀でしょうか?
初歩的質問で恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

投稿者:かめ     投稿日時:2004/04/21 10:53  ---196.104.75

こんにちは。
学生のために楽器にお金をかけられないというのはよくわかります。
社会人だって、簡単に数百万どころか数十万のお金をかけるのはとまどいます。

ただ、質屋で購入するのは、ある意味冒険だと思います。
状態が良いものなのかどうか・・・。せめて、メーカーなどはわかりますか?

もしも状態の悪いものであった場合、最悪の場合では購入金額と同じくらいの
修理代を払う覚悟が必要かも知れません。

過去に数名、予算10万円でチェロを・・・と言う方の購入をお世話したことが
あります。
見つかるには見つかるのですが・・・ストラッドさんもおっしゃっているように
各部の寸法がバラバラな楽器が多かったりして、お勧め出来るものではありま
せんでした。それでもいいなら・・・

ただ、せめて16万円くらいまでの予算があるようであれば、きちんとした寸法の
楽器を探すこともできると思います。