弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:Gliga Vn (Maesto and Goma )について
投稿者:Gliga fun 投稿日時:2004/05/05 02:50 ---44.20.224
過去のGligaについて、値段の高い楽器(Maestro?)とGoma?比べたのですがGomaのほうの音色が一番気に入りました.... という掲載を拝見させて頂いたのですが、何方かひき比べてみた方がおられましたら。
その時感じた具体的な感想をお聞かせ願えないでしょうか?
また今現在、前述のモデルをおもちの方がおられましたら、感想等お聞かせ願います。
投稿者:弦喜 投稿日時:2004/05/05 16:32 ---115.115.226
私見ですが、MaestroモデルとGAMAモデルの違いは、
1)使用される木材の見た目の美しさ
2)GLIGA親方の作業が一部でも入るか入らないか
だと思います。
Maestroとはそのメーカーの中でのグレードを示すものであり、GLIGA親方が全て自分で作っているものではありませんので、勘違いしないことです。
MaestroモデルもGAMAモデルも、一台一台の個体差が大きく、見た目も出来も音質もかなりの幅でばらつくように思いますので、Maestroモデルの悪いものとGAMAモデルの良いものは後者の方がよい場合はあります。
平均するとMaestroモデルの方が良い物が多く、またMaestroモデルの中でも良い材料で手間をかけた出来の良いスペシャルモデルはGAMAモデルとは明確に違うモデルである、と言えます。
一台一台、かなり音質には差があり、良い悪いは別として、結果的にその時に弾いたGAMAの音色の方が、その時比べたMaestroの音色よりも”気に入る”ということは、充分に考えられます。
音色については、GLIGA全体として平均して見ると、2〜3年前はヴィオラっぽい低音が特徴だったのですが、最近はもう少し明るくまた穏やかな感じに変わってきているような気がします。
また出荷時の駒や魂柱の状態は、お世辞にも良いとは言えませんので、その楽器を販売する楽器店で調整(パーツ交換含む)がどれだけきちんとされているかで、大きく音の印象は変わります。
個人的には、出来のよいGAMAできちんと調整されているものから気に入った音のものを探すのが、コストパフォーマンスの点で一番よい選択だと思います。
投稿者:ストラディモデル使い 投稿日時:2004/05/05 17:14 ---164.177.37
私はGligaのマエストロモデルは結構親方の手が入っていると聞きました。
ちなみに私自身もマエストロを所有しています。
某オークションで「限りなくマエストロに近いGAMA」というのを
見たことがあるのですが、ありえません。詐欺的で失礼な表現です。
明確にグレードを分けているので、見た目で限りなく近くなることはありません。
しかし、弦喜様のおっしゃるとおり、
「GAMAできちんと調整されているものから気に入った音のものを探す」というのが
もっともお買い得だと思います。(オークションで音はわかりませんが…)
個人の主観が入る音の評価よりご自身の耳でお選びになるのがいいと思います。
GAMAが気に入ったのなら自信をもってお選びになってはいかがでしょうか?
投稿者:Gliga fun 投稿日時:2004/05/06 03:12 ---44.20.183
喜様,ストラディモデル使い様 ご教授ありがとうございました。非常に詳しくお教え頂き感謝いたします。
ところで少し気になっているのですが、、その某オークションの方のGAMA
モデルにはメーカー直の証明書なるものが添付されており、某販売店に問い合わせたところ、確かにマエストロの印であるネック裏の黒印はついているが、
これはマエストロモデルではなくGAMA1で(このことは某オークションでも
しっかり述べられていますが)通常Gligaさんがタッチしてないの物は直のメーカー証明書が貼付されないとの事でしたが。どうなんでしょうか?
そもそも証明書うんぬんより実際の音質だと思いますが、この手の事を言い出すときりがないでしょうけど、比較的新しいメーカーだけに実際のところ如何なものでしょうか?
投稿者:弦喜 投稿日時:2004/05/06 21:26 ---115.115.226
2001年の秋くらい(うろ覚えですが)から、表紙にGAMA Instruments と書かれた写真入り証明書が、すべてのGAMAモデルにつくようになりました。
それ以前は、マエストロモデルのみに製作者証明がついていました。
GAMA自体が価格も作りもその下のグレードのものとはかなり違うので、証明書をつけることで高級感を与え購入者の満足度をアップさせて購入意欲を喚起させようという、メーカー側の作戦だと思います。また、それだけメーカーとしてGAMAモデルに自信を持ったのかもしれません。
そのころには、Maestroモデルを生産する工房の他に、GAMAモデルを生産する工房や、その下のスチューデントタイプを大量生産する工場も出来たのではないかと思います。
ボタンに黒の縁取りのついたGAMAですが、海外でのネットオークションやインターネット販売価格を見ていると、何故か普通のGAMA(GAMA2)の1.5倍くらいの値付けがされています。
以前、ドイツの楽器フェアでGligaの出展ブースに行っていろいろと質問したことがあるのですが、GAMAの黒の縁取りについては、「GAMAに対し単につけたいからつける」という場合と、「Maestroとして製作しようとした、あるいはされたものに何らかの理由でGAMAモデルのラベルをつけて販売する」という場合があるようです。それ以上の詳しいことは教えてくれませんでした。
投稿者:Gliga fun 投稿日時:2004/05/06 23:08 ---44.20.60
ご回答有難うございます。実は某インターネット販売で購入しようと考えているのですがその黒マークの件で問い合わせた所、Gamaに関して次のような回答がありまして
Professional violins come with a certificate of authenticity but it is
not the maker's certificate, as these instruments have not been touched
by the master. 師匠が直接関与していないものはメーカー直の証明書はついてないという返事でした、弦喜様のおっしゃることから推測するにやはり先方の専門販売員の知識に少し疑問を感じざるえませんが........
実際の音が聞けない写真のみで現物を見れない事から博打的要素はぬぐえませんがネット購入に関し率直な意見また経験の有る方の感想をお聞かせ頂ければ有りがたいです。
投稿者:ヒロ 投稿日時:2004/05/07 15:39 ---11.81.240
返却システムなどは確認しましたか?
投稿者:グリガファン 投稿日時:2004/05/07 23:50 ---143.61.6
某ネットオークションにはグリガの楽器がいつも出ていますね。
同じ方が複数の楽器を出品されている場合が多いようですが、
たまに新顔(?)の方の出品もあるようです。
実は小生、現在その新顔出品者の方から、ちょっと前まで
ネット上に出ていたグリガのマエストロモデル
を借りています。
前もって希望価格分の現金を振り込んで、楽器を送ってもらい
2週間試奏させてもらう条件です。
気に入らなければ返品可能ですが、3パーセントの手数料を
支払う約束です。
出品者によっては楽器を送っての試奏を認めない場合もありますが、
音を確認しないで買うのは止めた方がいいでしょう。
小生の経験では、(特に古い楽器の場合)期待はずれの場合が大半です。
それはともかく、グリガのマエストロ・モデルの細工の見事さは
たいしたものです。音の方は新作らしく、ややくぐもった響きなのは
仕方ないですが、線の太いしっかりした音を持っていますので、
経年変化によって音質が向上することは期待できそうです。
今借りている楽器は、アメリカのネット価格並みの
値段ですので、恐るべきコスト・パフォーマンスで驚いております。
投稿者:弦喜 投稿日時:2004/05/08 13:17 ---115.115.226
>>not the maker's certificate, as these instruments have not been touched by the master.
Gligaのカタログ(英文)を見て納得しました。
上記masterとはVasile Gligaのこと、makerとは日本でいう製造メーカーではなく、製作者のことを示します。Maestroの証明書にはGligaのサインがあるけれど、GAMAの証明書は単に日本語で言う製造メーカー(=Gliga Companies)が発行したものとなっていますので、Vasile Gliga本人による証明書ではないということを言っているのだと思います。
ご参考まで...
Q:ノーラベル品の評価について
投稿者:おーべる 投稿日時:2004/05/06 16:08 ---153.151.106
ここの掲示板、ものすごく勉強になります。
実は一つ尋ねてみたいことがあるのですが、実は手元にノーラベルのオールド・バ
イオリンがあります。
詳しい方に見てもらうと、時代的には100年〜150年ほど前で、形的にはイタリア系
だそうです。音はこれまで弾いたバイオリンの中でもトップクラスです。
当方、アマチュア暦20年でパリのミランをメインで使ってますが、またそれとは全
然違った個性でとにかくよく響き、遠くに音が飛びます。音叉を魂柱の近くに当て
るとはなした後も5秒ほど残響が内部で残ってます。響きすぎるのもよくないのかも
しれないですけど、1月ほど弾き込みましたが飽きもきませんし、表現力・総合力と
もにこれまで弾いていた楽器以上だと思いますので、こっちに乗り換えることにな
りそうです。
とすると、セカンドがミランになりますが、良い楽器を眠らせておくにはなんとも
もったいないような気がします。どっちかを売りに出していい弓を買うという選択
もありえます。それで、
1)ノーラベルで音がいいオールド(特徴は上記)
2)1962 年ミラン作(パリ)
評価的には2つのバイオリンはどのようなものになるのでしょうか。
結局、気に入ったほうを使うべきだとは思うのですが、世間の評価もやっぱりちょ
っと気になります…
個性の違う高いレベルの楽器を2台所有したとき、どうするかというアドバイスもあ
ればお願いします。プロの方だったら使い分けるのでしょうけど、なんかバイオリン
に悪い気もします。
投稿者:バイオ リン平 投稿日時:2004/05/06 18:28 ---186.71.1
ノーラベルのオールドは、様々なオークションで良く見かけます。
本当に腕の良い製作者のものから、ただ単に古いだけのものまで、様々なものが混在しているようです。値付けは、同年代の素性の確かなラベルありブランド品に比べて、かなり安いものが多いように見うけられます。
オーベルさんの所有しているノーラベルは、音質がとてもよさそうなので、大当たり品といえるのでしょう。構造上の問題がなければ、末永く大事にされるべき楽器だと思います。
この場合、ラベルがない、ということで,いわゆるネームヴァリューはあまり期待できないと思います。その分、所有者が、純粋に演奏を楽しんで扱える、ということで、楽器の本当に好きな方が持つべき、本当の意味での「いいオールド楽器」といえると思います。
どちらかというと投機的な付加価値がつきやすい弦楽器の世界で、音だけで勝負して、弾き手や聞き手を魅了できる楽器というのが、もっとあっても良いと思います。
(自分も、それに近い楽器を持っていますので)
なお、ミランはブランドがはっきりしているので,こちらはそう言う意味で大切に所有する楽器という考え方で、やはり大事に所有されてはいかがでしょうか?
投稿者:弦喜 投稿日時:2004/05/06 22:40 ---115.115.226
素性のはっきりしていない楽器の方ですが、もし演奏をする機会が多いようでしたら、実際にホール等の演奏会場にて、本当によく響き音が飛ぶかを確認した方がよいと思います。
同じ本番でお持ちの2本を使ってみて、どちらが本当に音がしっかりでてホールを駆動できるのかを確認した上で、明かにどちらかが勝るのであれば、そちらを残すべきでしょう。
耳元では大きく聞こえて良いと思ってしまうけれど、意外に音が飛ばなかったり、他の楽器(オケの金管など)といっしょになると埋もれてしまったりする楽器は結構あります。
また、フォルテは良くでるけれど、ピアノの音色・音量が出ない楽器もあります。
両方ともご自分の楽器でしたら、じっくりと現場で比較できると思いますので、いろんな条件下にて納得いくまで比べた上で、気に入った方を選ぶべきです。
楽器の下取りですが、その楽器を購入したお店以外では基本的に下取りシステムはなく、また著名な製作者の楽器(楽器屋として苦労せずに売れる楽器)以外は下取りしてもらえない、あるいはせいぜい購入したときの1〜3割までの価格でなんとかとってもらえるか、でしょうから、そのミランを購入されたお店でミランを下取りに出して弓を購入する場合以外は、どちらの楽器であっても売るのに苦労するでしょう。
あとは、インターネットオークションで販売という手もありますが、ここでも素性のわからない楽器は売りにくく、素性のはっきりした物を購入時の価格を明確にした上で出品した方が高く買ってもらえます。
なお、ものの本によれば、100〜150年前のものはオールドではなくモダンというべきものだそうです。またそれくらいの時代のものでも、状態も作りもよいイタリアものは非常に高価(数百万円以上)ですので、それに近い価格で入手されたものでないのであれば、他の地域(チロルやボヘミアなど)での製作の可能性が高いと思われます。
投稿者:おーべる 投稿日時:2004/05/08 00:01 ---153.151.240
バイオ リン平さま、弦喜さま、ご回答ありがとうございました。
ノーラベル品は古くて音が良くても、金額的にはそれほど評価されなさそうですね。
別に売るのを急いでいるわけでもありませんので、2台とも納得いくまで比較した上
で、どちらとつきあっていくのか決めようと思います。
耳元で聞いている音と飛んでいる音は別物ですし、これは自分で録音・他の人の意見
など聞きながら試してみます。おっしゃる通り、オケやアンサンブルとの兼ね合いも
必要かもしれません。じっくり弾きこんでみます。
投稿者:弦喜 投稿日時:2004/05/08 00:39 ---115.115.226
経済的な理由で1本をどうしても手放さなければならない、というのでなければ、2本あって全然問題ないと思います。
どちらも気に入っていると仮定し、そのキャラクタの違いを曲によって使い分けることで活かせるのであれば、どちらの楽器も有効に使えますし、効果的な演奏もできます。
また、サブの楽器は一本持っていた方が安心です。
私は大事な演奏会の本番には、万一に備え予備の楽器(+弓も)を持っていきます。使わないことが理想なのですが、ただ持っているだけで安心できます。
また、以前本番の日の朝にテールガットが緩んでしまってメインの楽器が使えなくなり、別の楽器でソロ含めて演奏したこともあります。もし一本しか楽器を持っていなければ、走り回って楽器を調達しなければならないところでした。
なお、表板の薄い楽器は、よく響き耳元では大きな音が鳴るけれど音の密度が低く音がすぐに散ってしまうことがあります。調整も兼ねて一度専門家に見せ、その楽器に対するコメントをもらうのも、客観的な評価という点では重要かと思います。
Q:カールへフナーのラベルの読み方
投稿者:ノーニノ 投稿日時:2004/05/07 02:45 ---16.240.78
初めまして。つい2週間ほど前からバイオリンを始めたのですが、
自分の使っている楽器のことが分からず、とても寂しい思いをしております。
どなたかご教授して頂ければうれしいです。
私の楽器はカールへフナーで、本体の中に張ってある2枚のラベルに、
次のように書かれています。
一枚はカールへフナーとドイツ語で書いてあり、その下に32195の番号が、
もう一枚は2×1cm程のラベルに下端に小さくNo.900と書かれています。
それぞれの番号が、何を表すのか全くわかりません。
番号が高い方が、古いのでしょうか?
初歩的な質問だと思うのですが、どうかよろしくお願いします。
追伸
クラウディウ氏の演奏は美しいですね。涙が止まりませんでした。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2004/05/07 14:22 ---107.45.73
いらっしゃいませ、
No900という型番は、日本の総代理店さんで聞いたところ過去にない番号だそうです。
外国経由か、違うルートで日本に入ってきたものであるようです。
途中でつけられた番号のようです。
それゆえ900という番号だけでは、年代もグレードも解りません。すいません。
カールヘフナーの5桁の番号をシリアルナンバー(製造ナンバー)になりますので
ドイツのカールヘフナーに直接お問い合わせいただければ、年代とグレードが解る事もあるようです。解らないこともあるようです。それでは!
投稿者:ノニーノ 投稿日時:2004/05/07 21:59 ---131.194.51
ストラッド店員様。わざわざ問い合わせまでしてくださり、
本当にありがとうございました。
投稿者:kiyomitsu 投稿日時:2004/05/08 00:33 ---6.21.173
実は、私のバイオリンも"No.900"で、製造番後は26370です。購入したのは中学時代(だったかな)でもう、30年以上前になります。バイオリンを習っていた先生の紹介で購入したはずですが、残念ながら購入した店名などがわかりません。
便乗ですが、どなたかおわかりでしたらお教えください。
Q:所有バイオリンについて
投稿者:こうめい 投稿日時:2004/05/05 13:02 ---192.60.147
8年程前に趣味で初めてバイオリンを習い始めてから途中ブランクも有りましたが、細々とバイオリンを続けている31歳の会社員です。
転勤などもあり、現在の先生で3人目です。
今所有しているバイオリンは習い始めるときに、予算を決めて最初の先生の紹介で
入手したものですが、最近自分のバイオリンの事を知りたくなってきました。
Eduard Tauscher - Geigenbaumeister
Erlbach i. Vogtl 1996
直筆サイン made in Germany
というラベルです。解る方教えてください。
投稿者:よしこ 投稿日時:2004/05/05 17:29 ---45.2.11
Erlbachという街(村)はVogtland地方(元東独ザクセン州の南西)にあります。楽器製作者がかなり沢山住んでいます。鄙びた素朴な村です。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2004/05/06 14:32 ---205.147.186
いらっしゃいませ、
Eduard Tauscher調べて見ましたが解りませんでした。申し訳ございません。
どなたか解る方いらっしゃいましたら、よろしくお願いいたします。それでは!
Q:バイオリンについて
投稿者:まさ 投稿日時:2004/05/05 10:42 ---31.226.34
趣味でバイオリンをやっておるものです。10年ほど前に手ごろな値段のバイオリンをさがして、楽器屋さんに何本か持ってきてもらい、購入したのですが、お恥ずかしながら自分の楽器がどういう楽器かもしらずに使っております。もし教えていただけましたら幸いです。ラベルにはPaul Bisch Luthire Rug Chantaire Mirecourt 1923と書いております。ネットで調べても、フランス人が作った楽器かなくらいしかわかりませんでした。現状にあまり満足しているわけでもないので、そんなに良い楽器でないなら買い換えようかとも思っています。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2004/05/06 14:29 ---205.147.186
いらっしゃいませ、
資料にございましたので抜粋いたします。
1893年Mirecourt生まれ。Mougenotの弟子。パリのCaressa and Fracaisで働く。
モデリングはGandに似ている。繊細な仕事をする。スクロール、F孔、パーフリングは綺麗な作り。イエローを土台にレッドブラウンが特徴。
みて見ないと正確な事は解りませんが、けして悪い楽器ではないようです。
それでは!
Q:ビオラ弦について
投稿者:あさみ 投稿日時:2004/05/01 07:10 ---107.190.155
過去ログを見てエヴァ・ピラツィに興味を持ちました。ネットでいろいろ検索してみたのですが、ピラストロのホームページにはビオラ弦があるのですが、日本の弦楽器店のページにはヴァイオリンやチェロのものしか見当たりません。エヴァ・ピラツィのビオラ弦はまだ日本での取り扱いは多くないのでしょうか?
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2004/05/06 14:14 ---205.147.186
いらっしゃいませ、
エヴァ・ピラツィのビオラ弦は、現在日本ではA線のみ、リリースとなっております。
残りの弦は今のところ不明です。それでは!
Q:ビオラ制作者について知りたいのですが
投稿者:健太 投稿日時:2004/04/28 12:56 ---221.5.234
新しくビオラを買おうと思っております。
ラベルにPiccagliani Armando modena 1939 とあります。
この制作者について知りたいのです。
100万円くらいで買えるのでしょうか。
また、この制作者の楽器は日本にかなり出回っているのでしょうか。
ご存じでしたら教えてください。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2004/04/30 15:26 ---205.81.40
いらっしゃいませ、
Piccagliani Armando資料にございましたので抜粋いたします。
1879年生まれ。modenaで働く。1922年ゴールドメダルを獲得。1945年、死亡。
600のヴァイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスを作る。
モデルはデルジェス型。
とあります。イタリアンモダンの製作者なので正直、真作のビオラは100万円では買えないと思います。それでは!
投稿者:健太 投稿日時:2004/05/06 08:59 ---221.5.234
どうも有り難うございました。大変参考になりました。
Q:バイオリンの購入について
投稿者:村野裕子 投稿日時:2004/04/30 09:55 ---18.227.211
初めて投稿します。
私はバイオリン歴5年でスズキ330を愛用してきましたが、
駒が痛んだのをきっかけに、買い換えることにしました。
先生に50万円(税別)で勧められているのがオールドバイオリンで、
「antonius stradiuarius cremonenfis faciebat anno 1703」というものなんですが、
初心者なので価格的なことが全くわかりません。
ゴールデンウィーク中は試用期間としてお借りしているので、
その間にお返事がいただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。
投稿者:ツナコ 投稿日時:2004/04/30 12:15 ---233.197.34
私が最初に買った楽器にも似たようなラベルが貼ってありました。
ストラドのコピーっていろいろあって、本物に近いものもあるとは思いますが、この価格帯だと私のもそうですが、ラベルには書いてあってもストラドとはあんまり関係ないと思います。
ですので、実際見てみないとラベルだけでは皆さん何ともコメントできないのではと推測します。
健康状態が良くて、傷がなく、音色が気に入ればOKではないでしょうか。
あとは、休暇を活用して楽器店めぐりをして、同じ価格帯の楽器と弾き比べて判断すると後悔しないと思います。
先生の紹介とのことですので傷などは大丈夫とは思いますが、気になるとすれば、将来グレードアップする際、買い取ってもらえる楽器店を紹介してもらえるか、確認してはいかがでしょう。
投稿者:弦喜 投稿日時:2004/04/30 14:11 ---115.116.101
ストラディヴァリウスは、状態の非常に悪い物でも数千万円はしますので、50万円といわれているその楽器は、ストラディヴァリウスのラベルを模倣したラベルが貼られた年期の入った量産ヴァイオリンと考えるべきでしょう。
そのような楽器は、ボヘミア(チェコ)、ドイツ、フランスほかで19世紀後半から星の数ほど製作されており、最近は中国製のものもあります。
ラベルの年代は大抵1700年の前半になっていますが、ストラディヴァリウスが生きて製作していた期間にあてはめただけですので、実際にそれらのストラディヴァリウスラベル付きの楽器が作られた時とは、合致しません。
またそれらの楽器は、どうしようもないものもあれば、結構使えるものもあり、千差万別です。出来のよいものであれば50万円といわれて驚きませんが、出来の良くないものに50万円は出せません。
ツナコさんのおっしゃる通り、その実物を見て、また弾いてはじめてある程度の判断ができるのです。(「1500CCの中古車を50万円ですすめられているがどうか?」という質問に近い印象です。)
納得してその楽器を購入したいのなら、その楽器をもっていくつかの弦楽器店をまわってはどうでしょうか。弦楽器店も商売ですので、ただ「この楽器を50万円ですすめられてられているがどう思うか」ときくだけでは真面目には答えてくれないと思いますが、「50万円の予算で楽器を探している。このお店ではどの楽器がおすすめか。先生からすすめられている楽器も持ってきたので、比較検討したい」とでも言えば、すすめたい商品を弾かせてくれるでしょうし、持っていった楽器のことは会話の中でさりげなく聞けばよいのです。売る立場からすれば、自分のところの楽器を売るためには、持っていった楽器のことは悪く言いがちでしょうから、話半分くらいで受け止めながら情報収集を行います。何店かまわれば、ある程度客観的な情報がつかめます。
情報収集の間に、もし別の楽器で一目惚れしてしまったものが出来た場合は、それも運命ですので、即断は避けながらも、冷静に自分がこれからつき合っていく相手(ヴァイオリン)がどれがベストか判断すればよいでしょう。(お見合い・恋愛・結婚に近いところがあります。)
また次回買い換えの際の下取りについては、過去同じような質問に何度か回答が書かれていますので、過去ログをご覧下さい。
投稿者:村野裕子 投稿日時:2004/04/30 17:22 ---18.227.227
弦喜さん、ツナコさん、アドバイスありがとうございました。
先生からは輸入業者から個別に仕入れているので、こんなに安い値段で提供できる。
本来であればこのバイオリンは100万円してもおかしくないと言われました。
先生も言われていたのですが、バイオリンの「健康状態がいい」「できがいい」という意味が
よくわかりません。お借りしているバイオリンはとても傷が多く、
これを手放した人はそういう弾き込んでいたように見受けられます。
例えば、本体には1センチくらいの幅の弓の跡があります。
オールドだから傷があって当たり前なのかなぁと思ってはいるのですが、
先生は「健康状態が非常にいい」と言われました。
音は比較対象がスズキ330しかないので何ともいえませんが、
同じ弓で引いても音が大きく、広がりがあるように聞こえます。
スクールにはお弟子さんもいらっしゃるので相談はしてみたのですが、
やはり先生志向の答えしかいただけないのです。
バイオリンに50万円としたらそう高いものではないのかもしれませんが、
私にとっては50万円は大金なので、
やはり素人なりにも納得して買いたいと思っています。
この楽器をもっていくつかの弦楽器店をまわって見ることも考えているのですが、
ヤマハなど、全国ネットの楽器店にオールドの楽器を
持って行ってもいいものなのでしょうか?
投稿者:弦喜 投稿日時:2004/04/30 19:00 ---115.116.101
Yam*h*の総合楽器店にもちこんでも、Yam*h*のものを中心とした新品楽器が主でしょうから、答えはでないと思います。
弦楽器専門店、あるいは総合楽器店でしたら銀座のYam*n*(普通漢字で書きますがYam*h*とはローマ字で一字違い)楽器あたりの、新品でないヴァイオリンも含め多数の楽器が置かれていて、できるならばそこでリペアまでやっているようなお店に持っていくべきでしょう。
例えば、弦楽器専門誌である「String」や「サラサーテ」には、いろいろな弦楽器専門店が広告を出していたり、記事になっていたりしますので、それらを参考に探してみてはいかがでしょう。あるいは、ネットで検索しても代表的なところはヒットするでしょう。
さて問題のヴァイオリンですが、傷が多く輸入業者から直渡し、となると、先生は健康とおっしゃっていますが、本体の状態・整備状態も悪い可能性があります。
駒の状態、魂柱の状態、指板の削り方、指板の下がり、割れの状態、ニカワの接着状態・致命的な割れ(魂柱付近・バスバー付近、ペグ穴周辺)などについては、ぜひ弦楽器店・弦楽器工房の専門家に確認してもらっておいた方が良いように思います。
(自分の楽器ということで、ざっと見てもらって、悪いところの指摘と修理・調整の概見積もりを頼んでみてはどうでしょう。もし購入を決めた時には実際にその修理・調整をお願いすることになりますので...)
オークション含め海外から入ってきた楽器はそのまま使えるケースは稀で、そのあたりを真剣に修理・調整をするのに手間(時間)がかかるのも、楽器店で値段を高くつけざるを得ない理由の一つです。
(上記、弦楽器店であるストラッドさんの掲示板に書く内容としてはふさわしくない発言が含まれているかもしれませんので、もしも問題があれば削除願います。)
投稿者:村野裕子 投稿日時:2004/05/06 08:50 ---18.227.158
貴重なアドバイスありがとうございました。
結局、楽器店で見てもらったときに指摘のあった
f字のヒビが気になったので、先生にお返ししました。
またパートナー探しをするつもりです。
初心者なので知識が乏しく、このサイトに巡り会えたことを嬉しく思っています。
これからもいろいろ相談にのっていただけるとありがたいです。
Q:新作弓 について
投稿者:れいじ 投稿日時:2004/05/05 00:03 ---122.166.117
ヴァイオリンの弓を探しているのですが、シェーファ、ギヨーム、トマショーの相場は今現在どれくらいするのでしょうか?
また、それぞれの製作家によるもので、黒檀が鼈甲になったり、金具が銀から金になったりすると、質も相当変わってくるものなのでしょうか?
教えて下さい。
投稿者:あい 投稿日時:2004/05/05 01:43 ---5.172.10
どの作者もいい弓作る製作者ですね。日本での相場と基礎豆知識を(Vn)。
※くれぐれも、新作弓からの派生話で、オールド弓がいいとか・悪いとかのコメント
ではないです。お願いします!
1.クリストファー・シェイファー
価格は50万〜70万。グレードにもよる。私個人が思うには、この3者では
あらゆるタイプの性質の弓を作ってる。一度、試す価値あり。それに、
性能もいいです。さらに、弓自体がとても美しい!!
2.ピエール・ギヨーム
説明不要の現代弓製作の巨匠。細身の弓が多い。確かにいい弓だと
思います。とりあえず、値段はグレード別に、
アトリエ・ギヨーム 30万(くらい)
ギヨーム・シルバー 45万(くらい)
ギヨーム・ゴールド 60万(くらい)
ギヨーム・金鼈甲 100万(前後)
有名弓のコピー 100万〜
3.ステファン・トマショー
価格には幅がある。50万の弓もあれば、100万を越す弓もある。
私は状態のよいトマショーがこの3者では、一番よいのでは?と思います。
また、古くからのトマショーの弓の使用者は、けっこう数多いです。。
わたしも周りにも多いです。ただ、近年(ここ7,8年)の作は、材がよく
ないと言う方もいます。また、10年前以前の作を手に入れられるのは、
かなり稀です。手放さない人がほとんどですね。
特に、この3者に関して、非常に情報が錯綜してますので、ご指摘が
ありましたら、お願いします(ちなみに、トマショー・ユーザーです☆)
投稿者:れいじ 投稿日時:2004/05/05 02:15 ---122.166.117
早速の御返事、ありがとうございます。
とても参考になりました。
いま、ギヨーム(銀)を借りてまして、その性能と音質の良さに惚れ込んでしまいつつあるのですが、値段が定価80万との事なのですが、やはり高いのでしょうか?(そこから20%は引いて頂けるみたいですが…)
投稿者:あい 投稿日時:2004/05/05 18:37 ---5.172.10
80万円?!高いですねぇ。。
普通のシルバーで、日本での価格は高い方ですが、80万は
はっきり言って高いです。それこそ、トマショーとかイタリアのルッキレヴェル
ですね。ただ、何か意味のある作かもしれませんが。。
海外ではかなり安めですよ。日本は高いです!シルバー
のギヨームでも30万しません。($2,700前後のお店が多いです。)
そいえば、ギヨームは店頭希望価格ってあるのでしょうか。
たしか、ミランやル・カヌーはあったような気がしますが。
どなたか、お分かりの方がおりましたら、教えてください!
投稿者:rio 投稿日時:2004/05/06 02:08 ---132.182.119
ギョームはオーダーも受け付けるので
銀黒檀でも内容によって高くなることがあります
とある楽器ディーラーから聞いたのは
ギョームの標準的な仕上げの銀黒檀も厳密には仕入れ時に木材の材質により価格ランクがあり、価格と木材の材質の品質は比例するとのことでした。
小売価格は、リベートをどれだけ乗せるのかによって価格が異なるので、店によって異なるので、小売価格が品質を現しているかどうかは微妙だとも言っていました。
為替がユーロ高なので欧州製品は昨今は価格が上がっています。銀黒檀だと、国内で税込み50万〜80万円というのが私の印象です。
私自身、現在、都内の楽器店を通じてギョーム弓の銀黒檀のオーダーを検討しています。
お店の人と打ち合わせをしていますが、多分税込みで80万近くすることになりそうです。
ご参考になれば幸いです。
Q:ヴァイオリンの弦について
投稿者:なな 投稿日時:2004/05/08 02:02 ---16.109.100
初めて投稿させていただきます。
ヴァイオリンを弾き始めて3年目になりますが、これまで
ドミナント一筋の生活をしていました。
ですが大学という新生活をきっかけに(関係ないのですが・・・)、最近インフェルドのレッドを試してみたいと思うようになりました。
その際E線は何が一番相性が良いのでしょうか?
ゴールドブロカットを使用するのは駄目でしょうか?
これまで3年もヴァイオリンを弾いていながら弦にあまり興味をもたなかったため
全く知識がありません。どなたかアドバイスをいただけませんか?
投稿者:弦喜 投稿日時:2004/05/08 07:08 ---115.115.226
私自身、インフェルドのレッドは今メインで使っている楽器には張ったことがないので、経験にもとづく意見ではないのですが、せっかくインフェルドのレッドを使うのなら、E線もインフェルドのレッドを一回は張ってみてはいかがでしょうか。
E線だけだとそれほど高価ではありませんので、一度張ってみて、ゴールドブロカットともその場で取り替えながら比較して、今後どちらを使うか、ご自分の感覚で選ばれるのがよいかと思います。
インフェルドのレッドのE線は、ゴールドブロカットの4倍程度の値段となりますが、金メッキの特徴的なもので、それ以外の弦セットを使っている人が、E線だけインフェルドのレッドを使うケースもあるようです。
E線に何をつかうかについては、かなり過去にも質問・回答がありますので、キーワードをいろいろと工夫して、過去ログで検索してみてはいかがでしょう。
また、ゴールドブロカットでも0.26と0.27では音色・演奏感ともにかなり違いますので、これもどちらが好みかは比較した方がよいと思います。私は、昔は0.27を何も考えずに使っていましたが、0.26の音の方が素直に鳴ることを知ってからは0.26をメインに考えて、E線にどうしても強い音が欲しい楽器にのみ0.27を張るようにしています。
投稿者:なな 投稿日時:2004/05/09 19:08 ---16.109.100
本当にレスありがとうございますm(^−^)m
本当に不安でいっぱいだったので、ちょっとその気持ちが減りました。
それでは 私もこれから色々試して自分の楽器や理想に少しでも近づくように
研究してみたいとおもいます。自分なりの新しい発見が見つかりましたらまたカキコさせていただきます☆
投稿者:某都立高校1stVn.だった男 投稿日時:2004/05/09 19:55 ---148.147.67
インフェルド赤使用者です。
私も以前はドミナント+ゴールドブロカットを使っていましたが、四ヶ月前からインフェルド赤を使っています。
あまり参考にはならないと思いますが、使用者としてコメントちょびちょび・・。
・全弦インフェルド赤の場合
E線はよく響きます。特に、他の開放弦との共鳴が激しいです。←はだいたい楽器の性質にもよりますが、E線で3rdPos.の「レ」を鳴らしたとき、G線も共鳴します。
E線自体、きらびやかな音色がして気に入っています。
・E線だけゴールドブロカットの場合
E線を切ってしまったとき、スペアを持っていなかったので部活所持のゴールドブロカット0"27を急遽張って使っていたことがあります。
ただ、弦を買うまでの間のつなぎでしたので重要視してはいませんでしたが、感覚としてはやや響きが失われてしまう感じがしました。むしろ、ドミナント+ゴールドブロカットの時と同じような感覚でした。