弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:弱音器を使用することについて
投稿者:風音 投稿日時:2004/07/07 13:55 ---255.184.226
こんにちは!いつも楽しく拝見しております。
今チェロの練習を仕事の関係で深夜しております。弱音器をつけて、松ヤニをつけずに”こし”のない弓で弾いています。
最近楽器を調整にだし、見違えるほど音量がでるようになったため、練習中音の響きを殺すようなことをし続けてしまうと楽器に良くないのではないか、と心配しているのです。
このような状態で練習し続けると楽器にとってよくないのなら、廉価品を練習用として購入しようかな、と考えています。
どちらが良いのか、どなたかお教え下さい。よろしくお願い致します。
投稿者:ヒロ 投稿日時:2004/07/07 17:53 ---11.81.240
弱音器を装着しながら練習すると
当然同じように弾いても生音とは違う音がするので
・装着しない状態で音質をコントロールする技術が育ちにくくなる
・ダイナミクスについての配慮をしにくくなる
のような害があると思います。
弱音器を装着することによって楽器自体に悪影響があるかどうかはわかりません。
私はないと思います。
ただ楽器に入力する弓からの情報が乏しくなるとは思いますが。
あと、音を小さくして練習するなら消音器をつけたほうがよいと思いますよ?
投稿者:QB 投稿日時:2004/07/08 14:27 ---9.46.177
皆さんがよくReferされるこの方のページでもご一読されるのはいかが?
http://www.sasakivn.jp/~sasakivn/qa/doempfer.htm
Q:ビオラの教本
投稿者:まも 投稿日時:2004/07/04 01:13 ---147.117.113
ビオラの初心者です。お尋ねしたいことがあります。
基礎からみっちりとやりたいので、教本を探しているのですが、
ビオラの教本って、ヴァイオリンのものを5度あげただけ、というものが多い気がするのですが、やっぱりビオラ根性というのか、ビオラオリジナルの教本がつかいたいなぁ、と思ってしまいます。
ビオラとバイオリンって弾き方や、要求されるテクニックなどちがうのに、全くこの二つの楽器の教本の内容がかわらない、というのは効率的でないことのように思うのですが…。過去ログであったように、バイオリンで、お勧めのものをやはりビオラでも使っていけばいいのでしょうか?
いまのところ、インターネットや、知人からの情報で、SITTの教本は、ビオラオリジナルらしい、ということがわかりました。
もし、ほかにも(ビオラオリジナルでなくとも)ビオラ用として、お勧めの教本などありましたら、教えていただけると嬉しいです。
ちなみに、今はテレマンのビオラコンチェルトを全体的にテンポで通せるかな、というくらいのレベルです。音程は、それほど正確ではありませんが、はずしたらある程度分かります。現代曲で、「八分の一音程をはずす」という指示のある曲を聴いたことがありますが、それは、普通に分かりました。A線はチューナーなしで3Hzくらいの誤差には収まります。
投稿者:ヒロ 投稿日時:2004/07/04 03:25 ---11.81.240
ビオラ教則本 磯 良雄 編
http://www.e-pizz.com/sheetmusic/doremi/dhon_va.html
↑ここで紹介されている下の本は、音階などの基礎的な練習が
ある程度網羅的に載っているので使えると思います。
Hoffmeister,F.A. ; 12 Studies ヴィオラ教則本 出版: IMC
http://www.academia-music.com/search/result.php?COMPOSER=hoff&TOP=YES&TITLE=&PUBLISHER=&CLASS=%25&ORDER=class_no%2Ctitle&page=1&S=aaa3015cd6394e39287c41fec4caa338&B1=%B8%A1%BA%F7
↑この曲は結構きれいで楽しいと思いますよ。
投稿者:ヒロ 投稿日時:2004/07/04 03:43 ---11.81.240
私はカイザーを
・正確な音程で
・正確なテンポで
・正確な発音で
演奏しているヴィオラの初心者はほとんど見たことがありません。
投稿者:杏 投稿日時:2004/07/04 08:02 ---209.211.163
ヴィオラオリジナルの場合,ヴァイオリンをやっていたことが前提になる場合が多いので,,,Sittの普通に出回っているものも,楽譜に慣れて,弦に慣れて,指幅に慣れて,という感じで慣れたら次ーと進度が速く,繰り返しが少ないです..←身に付き難い
アメリカあたりで出されている,子供用(学校オケ)の導入教本が使いやすいかも知れません.手にとれるようであれば見てみては,,(輸入楽譜専門店で時折見かけます.アカデミア楽譜とか,,,)
奏法の違いは音の出方に起因するものであって,音楽として要求される技術はヴァイオリンもヴィオラも変わりませんので,教本(課題)が同じでもあまり問題はないと思います(あんまり早いものは,指痛めるからやめとけ,とは言われました.ゆっくりでいいからーと.手が小さめとか,l体硬い場合はそういう配慮は必要かも..私は鈍臭いので10度重音だの,フィンガードオクターブなんかはやるな!と言われてます.弾いてこその楽器.手傷めたら意味がない.もちろん,手の大きい人はやってください,出来たら有利です,だそーですが..)
Carse の Viola School は一曲が短いので使いやすいです.値段も安く,普通に手に入ります.分冊になっていて,私は3巻あたりでテレマンのコンチェルトをやりました.5ポジションまで出てきて,5巻目の難易度はカイザーの後半あたり.
ウォルハルトのヴィオラ版もカイザーより使いやすいと思います.手に入りやすいです.
Bruni 25 studies 滅多に見かけませんが,嫌なものばかりだーっと並んでいます.効率よく習得できそうですが,先生についてないと,棚の飾りになるだけな気が,,レベル的にはカイザーからクロイツェル前半かなあ,,
投稿者:よが 投稿日時:2004/07/04 09:48 ---250.9.158
こんにちは. 私はちゃんとした先生について定期的にレッスンをやったのは1年ぐらいであとはアマオケでぼちぼち弾いているというレベルですが.
カイザーでも SITT でも教則本としてはいいと思います. 他にも良いものがいろいろあると思いますが,私は SITT 中心でやりました. 7,12,14,30,33〜36番 あたりがとっかかりやすいと思います. 確かに SITT はテクニック的なテーマに対して曲数が少ないので,一つ一つの曲を繰り返しみっちりとやったほうが良いと思います. エックレスのソナタとか,J.Chr.Bach のコンチェルトもレパートリーにいいですね.
もう少し骨のある練習曲だと,クロイツェルとか FUCHS の 16 Fantasy Etudes とかでしょうか. オケのビオラパート譜でブラームス(重音も全部)とかブルックナーあたりを練習曲に使うのも面白いと思います. Bach の無伴奏(Violin,Cello)のつまみ喰いも楽しいです. とくに無伴奏 Violin の方は技術的にも良い練習になると思います.
PALASCHKO の 20 Studies Op.36 あたりになると私には手が出ません. モーツアルトのコンチェルタンテ,ヒンデミットのソナタ(Op.25-1)とかバルトークのコンチェルトも同様です.
ちなみに,ストリングという雑誌の2003年8月号で今井信子氏は小野アンナのヴァイオリン音階教本は天下一品だとおっしゃり,お弟子さんにもさせているという話が載っています. SITT は 2オクターブのものがひととおりしか載ってないのでこれは良いと思います.
その他レパートリーについては http://members.aol.com/mizunomusic/ が参考になると思います.
投稿者:まも 投稿日時:2004/07/07 00:45 ---147.117.113
ヒロさん、杏さん、よがさん、丁寧なお返事をありがとうございました。
すすめてくださったものを色々比較してみたいとおもいます。
Q:楽器に作りについてお願いします
投稿者:チェロりすと 投稿日時:2004/07/04 20:01 ---161.125.54
現在新作のイタリアン作家本人製作のチェロでフルサイズモンタニアーナ型を購入しようか迷っているのですが1点気になる点があり皆様にご意見いただこうとメール致しました。よろしくお願いします。
正面から見て縦や幅の長さ等は一般的なのですが、正面から見て楽器の奥行きがありますよね、ここが他に置いてあった新作イタリアンより1〜1.5cm程短いのですが構造的にまた音的には支障がないでしょうか?
たぶんかなり短かめです。パッと見短いです。
宜しくお願いいたします。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2004/07/05 16:10 ---107.45.51
いらっしゃいませ、
すいません私の理解力が足りないのがいけないのですが
>正面から見て楽器の奥行きがありますよね
これは具体的にどの部分なのでしょうか。
横から見た厚みの事なのでしょうか?すいません。よろしくお願いいたします。
投稿者:チェロりすと 投稿日時:2004/07/05 19:07 ---99.52.126
すみません、そうです横から見た厚みです。
宜しくお願いします。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2004/07/06 11:25 ---107.45.252
まず、構造的には問題はないと思います。
音ですが、当然楽器が薄くなるので、中の容積が狭くなります。普通に考えると、容積が少なくなると、チェロらしい豊かな音がしにくくなると思われますが
その作者が、あえてそのように作成したということには必ず意味があると思います。
これは、作った本人に直接聞くか販売しているお店で聞いてみてください。
それでは!
投稿者:チェロりすと 投稿日時:2004/07/06 17:04 ---149.148.212
ストラッドさんありがとうございます。
作りは問題ないという事、製作意図があるという事よくわかりました。
実際このような作品はたまに作られるのでしょうか?
オールド、モダンなどにもあるのでしょうか?
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2004/07/06 17:11 ---144.47.155
そうですね、楽器の厚みは多少個性みたいなものでばらつきがございますが
ビオラで、板厚が物凄い薄い物を扱ったことがございます。
薄くても非常にいい音がしておりました。
それでは!
投稿者:チェロりすと 投稿日時:2004/07/06 19:25 ---97.182.166
ストラッドさんありがとうございました。
参考にさせていただきます。
投稿者:弦喜 投稿日時:2004/07/06 22:17 ---115.115.226
チェロについては門外漢なのですが、モンターニャ型というのは横幅が広く(それゆえ普通のハードケースでは入らないことがよくあるらしい?)、通常のチェロと同じような容積になるように、その分奥行き/厚みが短いと、なんとなく思ってました。
以上、信頼できる情報ではなく、独り言です...
Q:教えてください。
投稿者:MASAKI 投稿日時:2004/07/05 18:42 ---1.195.204
チェロの製作者Filano Luigiについての人物像や彼の制作した楽器の評価など、どなたかご存知でしたら教えて欲しいのですが
投稿者:弦喜 投稿日時:2004/07/06 01:17 ---115.115.226
ヘンリーの辞書では、1820年〜59年までナポリで働いた楽器製作者と書いています。楽器の出来についてはかなりほめていますね。インターネットで検索する限りでは、この製作者はマンドリンやギターの製作の方が有名かもしれません。
Q:どなたか教えてください。
投稿者:MASAKI 投稿日時:2004/07/05 16:45 ---1.195.204
バイオリンの製作者ヴェンタパーネ・パスカルのについての人物像や彼の制作した楽器の評価など、どなたかご存知でしたら教えて欲しいのですが。
あと、ヴェンタパーネはストリオーネと何か関係があるのですか?
投稿者:terry 投稿日時:2004/07/05 16:57 ---110.157.66
Pasqall Ventapaneはチェロの製作者として名は通っていますが、それほど質の良い物を作っておりません。 Lorenzo Ventapaneは素晴らしい楽器を作っておりますが、、、
投稿者:MASAKI 投稿日時:2004/07/05 17:02 ---1.195.204
そうですか。ありがとうございました。
投稿者:MASAKI 投稿日時:2004/07/05 19:15 ---1.195.204
ちなみに私はこのパスクァルの楽器を100万で購入しました。これは高いのですか?
安いのですか?教えてください。
投稿者:Terry 投稿日時:2004/07/05 19:24 ---110.157.66
100万でしたら、残念ながら偽物ということがありえます。はっきり言ってしまって、申し訳ありません。
投稿者:terry 投稿日時:2004/07/05 23:08 ---110.157.66
追伸
オークションでは可能かもしれません。 店頭価格で 100万ではいくらなんでも、、、 そんな値段であれば、1ー2日で売れてしまいます(本物の場合)。
投稿者:弦喜 投稿日時:2004/07/05 23:54 ---115.115.226
サザビーズのオークション記録にPasqall Ventapaneのものがありました。
http://www.maestronet.com/history/instruments.cfm?ID=1&first_name=Pasquale&middle_name=&last_name=Ventapane
上記記録の楽器は"by"ではなく、"attributed to"となっていますので、「鑑定書等で本物扱いされたことがあるけれど違いますよ」という素性の楽器で、これが市場価格に換算すると大体100万円くらいになります。
Pasqallは「Lorenzoの息子かも」とか「経歴はよくわからない」とか、どの資料にも明確な経歴は載っていないのですが、1870年頃に製作をしていた人らしくで、真作であれば600万くらいはするのではないでしょうか。
なお、真作でなくても、百数十年経っている出来・状態のよい楽器であれば、100万円でもお買得なものがたくさんあります。
Q:バイオリン購入に関して
投稿者:かおりん 投稿日時:2004/07/04 02:23 ---98.14.248
はじめまして。20年間ピアノをやっていて、25歳の今年からバイオリンを始めてみました。現在始めて一ヶ月で、楽器はレンタルしてます。そろそろ自分の楽器が欲しいのですが、先生に聞いても楽器の相場が分らなくて・・・これから続けていくことを思えば、そこそこ良いものが欲しいのですが・・・私の理想は、ヨーロッパの楽器で、暖かい音が出るものがいいのですが、このような希望ならば、だいたいお値段はどの位からあるのでしょうか?購入に関してのアドバイスやお勧めがあれば、教えてください。
投稿者:ヒロ 投稿日時:2004/07/04 03:11 ---11.81.240
あてずっぽうですが。
今までの皆さんのお話や自分の経験から考えて、弓と本体で
300万円くらい出せばアマチュアには一生物の楽器が手に入るようですね。
イタリアやフランスなどの現代最高の職人さんが製作した楽器が手に入ります。
ちょっと昔の楽器も範囲に入る感じです。
出身地にこだわらなければ、200万程度でも
アマチュアには十分すぎるほどよい新品の楽器が揃うと思います。
前世紀やそれ以前のもので音がよく、
健康状態が完璧な楽器は桁が変わるみたいです。
具体的な話はストラッドさんに伺えばよいでしょう。
まぁ、上をみればきりが無いもので、
比較的名前の知れているアマチュアオーケストラの
コンサートマスターでも弓も入れて50万くらいの量産楽器を
使用していますので、ご自身の払える最大の額で特に問題は無いと思います。
投稿者:ヒロ 投稿日時:2004/07/04 03:13 ---11.81.240
追伸
ヨーロッパの楽器をご希望のようですが、
最近の量産楽器は中国などで生産されていることが多く、
真にヨーロッパの楽器をお求めの場合は、
しかるべきお店でお買い求めになることをお勧めします。
投稿者:弦喜 投稿日時:2004/07/04 11:08 ---115.115.226
ご自身がピアノの先生になったつもりで、ヴァイオリンをピアノと置き換えた質問を生徒からされたときの回答を想像すれば、その回答の難しさはわかると思います。ピアノは数十万円(電子ピアノを含めると数万円)から二千万円くらいの間ですが、ヴァイオリンは数千円から10億円くらいに分布しさらに選択の幅は広いです。
ヨーロッパ製といったときのピアノとヴァイオリンの違いは、ヴァイオリンはイタリアが最上とされているのに対し、ピアノはドイツのものが最上とされている点でしょう。
また、ピアノは本体だけの購入であるのに対し、ヴァイオリンは弓・ケース・顎当て・松脂なども同時に購入が必要ですので、一式での購入価格を考えねばなりません。
うまくなって買い換え前提で、入門用を購入するなら、東欧製(手工の量産品)やストラッドさんも扱っているカールヘフナー(独の量産楽器)が一式で10万円台前半までであります。
以下は私見です。
次のグレードは、独の手工量産品、東欧製の手工工房作品になりますが、最低ランクで本体が20万円前後となるので、一式で20万円前半から中盤といったところでしょうか。(例えば、ストラッドさんのトップページの在庫情報からカールヘフナーを参照するとコンサートセットとされているようなグレードです。) 学生オケ、音大副科授業などでの一括購入で少しましな楽器をと思う人はこれくらいのものを購入しているように思います。
東欧のマスター作品でセットを組むと30万円台からでしょう。(中国製のマスター作品はそれくらいか、若干安い感じからのスタートです。)この辺のもので当たりに出会えば、かなりの腕になるまで不満なく使えます。以上は新作についてですが、ドイツ、チェコあたりの50〜100年くらいたった楽器(手工量産品)もこれくらいの価格からになり、落ち着いた音という点ではよいかもしれません。
50万円ほど出すと、上記古い楽器の選択肢が増えてきますので、状態がよく、暖かいという点で気に入った音の楽器が見つかる可能性が高くなります。
初心者・入門者の選ぶヴァイオリンとしては、まずはそれくらいのものから選び、あとはその楽器で満足できないくらい腕が上がった時点でグレードアップを考えてはどうでしょうか。
投稿者:鈴木珍事 投稿日時:2004/07/05 10:34 ---43.167.229
ご参考
http://www.fstrings.com/board/board.asp?id=11827&page=5&sort=
http://www.fstrings.com/board/board.asp?id=11303&page=5&sort=
Q:チェロ弦の張替えについて
投稿者:Vc. 投稿日時:2004/07/03 23:58 ---165.65.252
はじめて書き込みいたします。
いつも楽しく拝見させて頂いております。この掲示板により初めて知った事ばかりで、我ながら自分の無知さ加減にあきれている今日この頃です。
私のチェロに張ってあるスピロコアですが切れるものでもなく、なんだかんだと25年ほど張りっ放しなのですが(私の所に来る前からすると30年ほど)所属しているアマオケの定期もあと10日程に迫っておりますので、いい音で弾いてみたい気もして、一度張り替えてみようと思うのですが、はじめのうちは伸びるとも聞いており、今張り替えてもいいものかどうか思案しております。ご指南いただければ幸いです。
投稿者:弦喜 投稿日時:2004/07/04 02:30 ---115.115.226
一般論ではなく、私のやっている方法を紹介します。チェロではなく、ヴァイオリンですが、参考になれば...
平日は仕事で帰宅が遅いため楽器にさわることができないウィークエンドプレーヤーです。演奏機会は結構ありますが、その中で所属オケの定期演奏会が年2回ありそれをメインのプログラムと考え、それは必ず新しい弦で臨みます。アマチュアの場合、演奏会はたいてい土曜か日曜にありますので、その本番の一週間前の土日は弦を交換した状態で過ごすようにしています。
弾くことにより弦の伸びが加速され安定しやすくなるので、一週間前の土日の練習を弦を弾いて伸ばす時間ととらえてそうしています。
ドミナントなどの合成コア弦の場合は、その一週間前の土日のさらに2日ほど前には張り替えて土日の練習に備えます。張り替えた直後はどんどん伸びてかなり頻繁に調弦が必要になるので、もし張り替えた日にオケの練習(所属オケの練習は週末です)があると、全体練習の途中で音が大きく狂ったり、頻繁に調弦が必要になり、まわりに迷惑をかけます。どうしてもその2日がとれなかった場合は金曜の晩か土曜の朝に取り替え、ひたすら弾いて調弦を繰り返し伸ばします。
ガットコア弦の場合は、伸びるのに時間がかかりますので、そのさらに1週間前(計2週間前)には張り替えて弾いておきます。
最近は、ヘリコアというスチールフィラメントコア弦を使っており、この弦の場合は数時間で全体練習に耐えられるくらいには安定しますので、本番の一週間前の週末の都合のよいときに張り替えます。本番の数日前の交換でも問題ないように思いますが、伸びきらなかったどうしようという不安解消と、新しい弦を事前に弾いて音・感触・音程感に慣れるという観点で一週間前には交換しています。
なお上記いずれの場合も、平日でも毎日調弦が狂っている(=伸びている)かは確認し、狂っているときは調弦だけは行っています。
弦の伸びと安定までの時間は、コアの材質によりかなり変わりますので、その弦に応じた張り替えタイミングがあると思います。このあたりは、チェロを弾かれている方の情報を待った方がよいでしょう。
投稿者:弦喜 投稿日時:2004/07/04 03:01 ---115.115.226
長くなりますが、書き込みを続けます。
弦をそれだけほっておくということは、楽器も25年間調整に出していないのではないですか?
その場合は、弦楽器工房にすぐに持ち込んで、弦交換をしてもらうとともに、楽器の状態をみてもらい、その場で調整できるところはやってもらったらどうでしょう。
何か本体に問題をかかえている場合、弦交換により症状が顕在化する可能性もあります。
人間も25年定期検診も行わず医者にもいかないければ、虫歯ができてるかも知れませんし、思わぬ病気になっているのを知らずに過ごしているかもしれません。
本番前ぎりぎりのタイミングですが、弦交換しようと思った事自体が虫の知らせかもしれませんので、それをおすすめします。
普段はしないことなのですが、なんとなく気になってオケ仲間に「本番前だから一度工房で点検してもらったら」とすすめた結果、1)チェロでネックがはずれかけていた、2)ヴィオラで指板の接着が浮いていた、という実例もあります。
なお、定期的に点検・調整はやっているよ、というのであれば、上記はお忘れください。その場合は、自分あるいは弦交換のやりかたをよく知っているオケ仲間などによって一刻も早く弦交換をすればよいと思います。
投稿者:プレリュード 投稿日時:2004/07/04 15:03 ---175.93.115
はじめまして、アマオケでトップを務めております。
25年間とは^^すごいですね。(よくぞそこまでもってくれたと)
*今お使いになっている弦は「へたりきっている」のではないかと推察します。
演奏会10日前とのことですが、チェロ弦の場合は、経験則からゆけば(ガット弦でなければ)「伸びる」こと自体はそう気にすることはないと思います。
ただ、新しい弦で特にスピロコアの場合は、張り替えたばかりだと、どうしても「金属音」が気になってしまいますね。
時間もないので、少なくとも上の2弦は代えるのであれば、スピロコア以外のもので、柔らかめのものにすることをお奨めします。(月並みですが、例えばヤーガーとかは、楽器になじむのが若干早い気がします)
弾きこんでいって、楽器になじんでくるのは週1プレーヤーの場合だと最低でも3週間程度は欲しいところです。
私は、基本的には演奏会の1ヶ月前に全部の弦を一斉に張り替えることにしています。
(半年が理想ですが、1年使ってしまうこともありますが、半年に1回の演奏会で3回続けて同じ弦を使うということまずありません)
それでなければ、平日に毎日1〜2時間でも演奏会まで弾ければよいのですが~~。
その金属音さえ、気にならなければ、新しい弦に変えた方が、絶対に良いと思います。(多分ご自分の楽器の音質・音量とも劇的に?変わったと感じられるのではないでしょうか)
その他の調整は?? ちょっと時間がありませんでしょうか?駒/魂柱,その他も見てもらった方がベターとは思いますが^^。
投稿者:Vc. 投稿日時:2004/07/04 21:18 ---96.218.130
弦喜さん、プレリュードさんありがとうございました。
1〜2日のうちに張り替えてみようと思います。
楽器本体の調整についてはご指摘どおり購入してからした事はありません。見た目にも頑丈そうで、雑音も無く、駒もぴしゃっと垂直に立っておりますし位置も弦の掃除で緩めるときには規定の位置に直しています。根柱は触っておりませんがいまのところまっすぐに立っているようです。でも弦喜さんの言われるような「ネックがはずれかけていた、指板の接着が浮いていた」
というような事故が身近にあるということならば、やはり健康診断にだすようにします。
余談ですが、わたしのスピロコアも全くの張りっぱなしというものでもなく、音が硬くなってきたな、と思ったときは一旦はずして溶剤でよく拭き、しなやかになるよう小さなRにしてしごきます、さいごに浮き出たよごれを高分子オイルでこすりとり終わりです。はじめは金属的な音がしますがすぐにもとどおりになる!?ような気がします。が、やはり邪道ですね。次週の定演は
何十回もの定演をともにしてきた愛着のある(笑)スピロコアを捨てて新しい弦で臨みます。
また何かわからないことがあればこのコーナーにお邪魔いたします。
Q:弓の毛替え!!
投稿者:みどり 投稿日時:2004/07/04 00:51 ---188.116.79
弓の毛替えをチェロを買ってから1度もしてないのですが、
どれくらいの頻度で行うべきなんでしょうか?
消音機はミュートとは違うものですか?最近学校が忙しく
なかなか弾く時間がなくて、消音機があればなぁと思っていたところなんです。
投稿者:ヒロ 投稿日時:2004/07/04 03:18 ---11.81.240
毛替えについては↓
http://www.sasakivn.jp/~sasakivn/qa/haar.htm
このページはメンテナンスについて色々かいてありますので
一通り目を通しておくことをお勧めします。
ミュートは音色を変えるためのもので、
消音器は音を限りなく小さくするためのものです。
深夜マンションなどで音を小さくして練習したい、
という場合には消音器をお買い求めください。
大体1500円前後で売っていると思います。
Q:ルドルフ・ノイドルファーについて教えて下さい
投稿者:ノエ 投稿日時:2004/06/30 23:54 ---111.167.199
最近、ルドルフ・ノイドルファー(ドイツ)という弓を勧められて購入しました。
35万円でした。
フィンケルの許で働いていて、その後独立したとい事くらいしかわからないのですが、ルドルフ・ノイドルファーについて詳しく知りたいのですが教えていただけますでしょうか。
私の弓は、どの位のランク(ノイドルファーの弓の中では)なのでしょうか?
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2004/07/01 11:26 ---227.118.124
いらっしゃいませ、
Rudolf Neudorfer
「しばしば来日し、わが国でも広く知られているマスター・ボーのメーカー。スイスのFinkelの弟子であった」
と資料にあります。ドイツボーの評価で10段階の8なので素晴らしいメーカーだと思います。それでは!
投稿者:ノエ 投稿日時:2004/07/01 23:09 ---111.167.199
教えていただきまして、ありがとうございました。
調べてもあまりよく分からなかったのですが、ご親切に教えていただきましてありがとうございました。
それで、また質問なのですが、15年ほど前に、ドイツの古いヴァイオリンでルイス・ローレンロールという名前の楽器(年代は18??ラベルが虫くいのために読めない)を楽器店のお客さんの委託販売で購入しました。
弾くと大きくて魅力的ないい音がするのです。
売り主は、楽器店いわく80万円で購入した???そうです。
縦に長く割れて、修理をした跡があったので、おまけで35万円にしてくれました。
ルイス・ローレンロールこそ、どこで調べても全く分からないのですが、ご存じですか?
また、35万円位の価値はあるのでしょうか?
投稿者:ノエ 投稿日時:2004/07/01 23:35 ---111.167.199
何回もすいません。
ラベルをよく見るとLouis Lowendall
と書いてありました。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2004/07/02 14:44 ---107.45.203
過去ログに、同様のご質問がございましたので抜粋いたします。
LOUIS LOWENDALL これが名前でDREADENは地名です。DREADENはドイツのマルクノイキルヘンから少し北でヴァイオリンが多く作られた場所のひとつです。
LOUIS LOWENDALLさんは英文の資料に載っていましたので抜粋します。
1836ねん生まれ。1866年ベルリン楽器製作会社を設立。演奏家としても有名。製作は独自の考え方を反映。弓の評価が高い。大量生産で大変成功を収め、後にアメリカやイギリスなどにも渡って事業を広げる。
晩年は、成功したお金で、イタリアンオールドバイオリンのコレクターとなる。
とあります。(英訳が下手で申し訳ございません。)
それでは!
投稿者:弦喜 投稿日時:2004/07/02 19:29 ---115.115.226
LOUIS LOWENDALL でオークション記録を見ましたが、国内小売り価格に換算すると、15万強から70万円くらいのものがありました。
また、米国には数多く輸出されたのか、米国のeBayオークションでは頻繁に出品されています。今検索してみたところ、英国からに出品で2本でていますね。
投稿者:ノエ 投稿日時:2004/07/02 23:25 ---111.167.199
ストラッド店員様
ラベルにかなり虫食いがあり、楽器店の領収書に日本語でルイス・ローレンロールと書いてあったので、ずっとそう思っていました。
確かにLouis Lowendallで検索すると、過去ログに同じような質問がありますね。
丁寧な回答をありがとうございます。
同じ名前の楽器を持っていらっしゃる方がいてうれしくなりました。
弦喜 様
色々調べて下さってありがとうございます。
オークション記録というのがあるんですね。
全然知りませんでした。
やはり、量産メーカーなので、価格帯にも幅があるのですね。
大変興味深いです。
親切な回答をありがとうございます。
参考になりました。
Q:弦の変色
投稿者:fiddle 投稿日時:2004/07/04 07:30 ---137.236.222
バイオリンの弦に関する質問です。インフェルドの弦(赤、青)(未使用)のG線が黒く変色していました。安い時期に多めに購入してから数年経過しているのですが、錆でしょうか。一応使用できそうですが、このまま使用してよいのでしょうか?それとも、黒くなったのはあきらめて、新しいのを買うべきなのでしょうか?
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2004/07/05 16:02 ---107.45.51
いらっしゃいませ、
弦は特に(シルバー巻き)など時間が経つと酸化して黒く変色してきます。
その場合、メチルアルコールなどで磨くと綺麗になる場合があります。(あまりにもひどいと落ちませんが)
あきらめる必要はまったくないと思います。(黒さの度合いにもよりますが)
磨いて張れば、使えます。見た目を見にしなければ、磨かなくても、使い古した弦より比べれば十分使えると思います。
張ってみて駄目な場合はあきらめざるを得ないですね。それでは!
投稿者:fiddle 投稿日時:2004/07/05 20:12 ---160.58.250
御教示有り難うございました。
早速試してみます。
投稿者:CABIN 投稿日時:2004/07/06 12:32 ---114.112.42
念のためですが,弦をアルコールで磨く場合は一旦楽器から取り外してから(ストラッドさんはそのように書かれていると思います)行ってください。
アルコールは溶剤ですので楽器のニスの上にたらしてしまうとニス溶かす恐れがあります。
私は不精者ですので楽器表板をタオルで覆って,磨いてますが...
ティッシュや布にアルコールを含ませる際に,容器を振り回したりするくせがある方は
結構アルコールが床に飛び散ったりします。 フローリングの床なども要注意です。
投稿者:fiddle 投稿日時:2004/07/06 22:07 ---160.58.250
貴重なアドバイス本当に有り難うございました。消毒用のエチルアルコールがありましたので、使ってみようかと思うのですが、やはりメチルアルコールの方が良いのでしょうね。
投稿者:まみ 投稿日時:2004/07/06 22:43 ---148.148.9
メタノールでも、エタノールでもどちらでもよいと思いますが、
メタノールの場合、有毒物質かつ揮発性、可燃性があり、さらに刺激臭がするのでどちらかというとエタノールの方が安全です。
エタノールはお酒に含まれているアルコールですから、万一間違って口の中に入っても大量の水を飲めばそれほど毒ではないので。
投稿者:rio 投稿日時:2004/07/07 00:35 ---132.182.117
シルバー巻の場合、
銀食器の黒ずみはプラスチック消しゴムでこすると綺麗になります。銀食器・銀製品愛好家の間では常識です。これを弦にも応用できるようです。ただ、弦の質がどうなるのかまではわかりません。ただ、消しゴムならあまり悪い影響はないと思います。これは弓の銀線にも応用できます。ご参考まで。
投稿者:fiddle 投稿日時:2004/07/08 19:28 ---160.58.250
ストラッド店員様、CABIN様、まみ様、rio様、有り難うございました。エタノールで試しましたところ黒色は少し薄くなったようです。確かにメタノールは有毒なので取り扱いが面倒かも知れません。消しゴムも試してみようかと思います。皆様の知識には本当に脱帽です。