弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:ENDOという製作者のバイオリンについて
投稿者:ババロア3世 投稿日時:2005/01/07 16:39 ---110.61.63
ネットのオークションにS・ENDOという製作者のバイオリンが出品されていました。どうやら戦前の日本人らしい(これも定かではありません)のですが、この作者について何かご存じの方がいらっしゃいましたら、どうかお教えください。実物を介さないオークションで買うことも危うさは十分承知しております。
投稿者:小さなバイオリニスト 投稿日時:2005/01/08 09:12 ---204.60.228
遠藤作のバイオリンについては過去ログにのっていますので見てみてください。明治後期の方らしく、楽器の多くは戦争で消失してしまって数が少ないそうです。自分も一台所有していますが、剥がれがあって未修理ですので、どんな音なのかは確認していません。祖父がつかっていたものらしいのですが。作りとしては、非常に丁寧で、昔の日本人の良さが伝わってくる楽器です。木目がきれいなものが多く、スクロールは小さめの優しい感じです。裏板は驚くほど綺麗な木目で、2枚のものと単板のもとがあるようです。おそらく材質はエゾ松だと思います。形は独特で、横のくびれのところの長さが短めです。かなりハイアーチでネックは細く、女性向きだと思います。音を期待するよりも、本当に綺麗な楽器ですので芸術品としての満足度が高いと思います。今までみた日本人の楽器の中では最レベルです。
投稿者:ババロア3世 投稿日時:2005/01/08 11:27 ---110.59.35
小さなバイオリニストさんありがとうございます。初めて知りました。状態によって価格が全く違うのは承知で・・・仮に割れなどがない通常(あいまいですね)の状態で50万だとしたら、これは適当な価格と言えるのでしょうか。本当に不適切な質問で恐縮です。
投稿者:小さなバイオリニスト 投稿日時:2005/01/08 23:26 ---204.60.228
難しい質問ですね。50万が高いか安いかは、その人の価値観の問題ですので何とも言えません。例えばバイオリンに何億も出すのは自分には信じられませんが、実際に購入する人もいる訳で、その人にそれだけ出すゆとりがあって、その楽器に愛着が沸くのであれば良いのではないでしょうか。元来バイオリンは、その性質上、実際に音を出してみて、外観と音が自分に気にいったものであれば50万は決して高くはないと思います。ただ音が未確認、あるいはあまり気にいらないのであれば、バイオリンの作りだけで50万を出すのはどうかと思いますよ。ただこの楽器は資料としての価値と美しさもあると思いますので、そういった意味では大量生産の楽器には無い満足度があるかもしれませんが個人的には50万はちょっと高いかも。
Q:チェロの種類と調弦
投稿者:S 投稿日時:2005/01/07 20:22 ---8.79.227
この間、チェロを購入しました。
詳しいこと教えていただきたいので、投稿します。
チェロ本体は、中国産、イタリアで買うと400万位するそうで、イタリアで修行をした3人の人が作っているそうです。マエストリアという名前だそうです。
弓は、DUPONT・LYONという人が作った弓だそうです、
もうひとつの相談は、調弦がうまくいかない(すぐに戻る)のです。
対抗策を教えてください。
Q:メーカーについて
投稿者:鵜飼 投稿日時:2005/01/05 14:49 ---153.0.25
自宅の倉庫から「Wernitzgrün Markneukirchen」というラベルに
1924年と作者のサインが入ったヴァイオリンが出てきました。
バイオリンに関して知識がありませんので、このバイオリンに関して
お分かりのことがありましたら教えていただきたく
よろしくお願いいたします。
投稿者:弦喜 投稿日時:2005/01/05 19:16 ---115.112.25
Markneukirchen は楽器製作で有名なドイツの地名です。
場所としては、旧西ドイツ、旧東ドイツ、チェコの境目あたりで、旧西ドイツに属するところだと思います。
Wernitzgruen も地名のようです。
例えば、下記のメーカーもその地名となっています。
http://www.gotzviolins.de/
サインが誰またはどのメーカーのものかわからないと、ドイツの上記場所で1924年に作られたとものとしか、わからないですね。
どれくらいのクレードのものかは、弦楽器専門店/工房等で、実物を見せてご確認ください。
投稿者:goett 投稿日時:2005/01/06 00:16 ---25.231.70
かつてのヴァイオリン生産の中心地、チェコのシェーンバッハから北西に国境を越えたドイツ側に小さな村があります。それがWernitzgrünです。そこから同じ方向に4キロほど進むと、有名なヴァイオリン生産地Markneukirchenがあります。意外に大きな街です。
二つの地名が並べて書かれているのは、Markneukirchen地区(ないし郡)のWernitzgrünというニュアンスだと思います。
なお、このあたりは旧東ドイツです。
(弦喜さん、訂正して恐縮です。もともと、弦喜さんがレスしてくださったおかげで知ったことで、感謝しています…)
あとは弦喜さんがおっしゃることに付け加えることはありませんが、サインの解読に関しては、弦楽器店よりもネイティヴに見てもらうのがよいかもしれません。
投稿者:弦喜 投稿日時:2005/01/06 01:56 ---115.112.25
>>goettさん
今地図で確認しましたが、3カ国が接するところから、東に約30km〜40Kmくらいのところで、確かに旧東ドイツですね。
ザクセンは旧東ドイツと認識していたのですが、マルクノイキルヘンはチェコ側国境の近くのシェーンバッハの左(西側)のドイツという頭があり、勘違いをいたしました。
ご指摘ありがとうございます。
投稿者:鵜飼 投稿日時:2005/01/06 14:37 ---153.0.37
弦喜さん goettさん
レスいただき、ありがとうございます。
参考になりました。
楽器店か、ネイティブの人を見つけてサインを見てもらおうと思います。
投稿者:弦喜 投稿日時:2005/01/06 23:26 ---115.112.25
>どれくらいのクレードのものかは、弦楽器専門店/工房等で、実物を見せて
>ご確認ください。
と書いたのは、ラベルを見てもらうためではなく、楽器の材質・作り・古さからどれくらいの価値のものか見てもらったら、という意図によるものです。
投稿者:鵜飼 投稿日時:2005/01/07 16:32 ---153.0.36
弦喜さん goettさん
いろいろ教えていただき、ありがとうございます。
今回みつかったバイオリンは、父の形見的に出てきたものでしたので
少しでも情報を得たいと思い、サイトを探してました。
良いサイトに出会えて幸運でした。
バイオリンは、リペアしながら残していこうと思います。
Q:Mirco Tarasconiについて教えてください
投稿者:野村雅志 投稿日時:2005/01/05 21:03 ---03.8.229
初めてメールいたします。
私の楽器はMirco Tarasconi Milano 1948で、27年前に購入して以来、
柔らかな音色がとても気に入っていますが、作者について全く知りません。
今も製作しているのか、また価格帯は大体どの辺りなのか(当然楽器によって異なるとは思いますが)、流通している台数はどれくらいあるのか等何でも結構ですから
情報をお持ちでしたら教えてください。
投稿者:ストラッド 店員その2 投稿日時:2005/01/06 09:59 ---144.180.6
おはようございます。資料を調べてみました。
1925年生まれで、お父さんはGiuseppeです。お父さんはミラノで働いていたようです。
本人は、名工のOrnatiさんの弟子だったようです。
Mircoさんは主に、仕事をしていたのはパリです。作品数は、資料から推測すると少なそうですね、、実際の取引まで、見つけられないので想像ですが、このあたりのクラスとして価格帯は現在販売しているとすると、真作として300万から400万ぐらいが妥当だと思います。
Q:KHのロゴのあるバイオリンについて教えてください。
投稿者:まあゆ 投稿日時:2005/01/03 23:51 ---146.199.61
質問される方への誠実な回答を色々参考にさせていただいています。
私も今調べているものがあるのですが、どうしても分からないので
質問をさせてください。
よろしくお願いいたします。
先日バイオリンを購入しました。
楽器屋の方によると、メーカーはわからず、多分50年ぐらい前の中古の楽器で、ドイツで生産されたものだということです。
ラベルには copy of Joseph Guarnerius del Gesu 1741 Made in Germanyとあり、ラベルの左の方にマークがあって、1センチ四方の本のようなものの上に小さな黒塗りのバイオリンとKHの文字が入っています。ロゴの上にはペン先を横に書いたようなものが書いてあります。
私が思うに、ドイツでKHはカールへフナーかなと思ったのですが、今現在のへフナーのマークとは違います。
音がとても良かったので気に入ってるのですが、弾くたびに色々知りたくなります。
なにかご存知でしたら教えてください。
よろしくお願いいたします。
投稿者:まあゆ 投稿日時:2005/01/05 17:46 ---146.199.61
ストラッドの皆様、どんな小さな事でも良いです。
何かご存知でしたら、教えてください。
おねがいたします。
投稿者:T 投稿日時:2005/01/05 18:19 ---146.201.81
こんにちは。
カールへフナ−の付属品などののっているカタログを持っています。どうも大阪の有名な商社が出したものだと思います。へフナーってHOFNERなんですね。表紙の表には、HOFNERに円が囲ってあります。これもマークなのかな。
表紙の裏には、
トレードマークが地球儀みたいなものが半円、円の4分の1くらいの図の上に本みたいなのが斜めになっていて、ひし形に見えます。その中に、KHとなっていて、Hの左側がバイオリンのネック、指板になっていて、バイオリンが載っています。1番上は、帽子のようなベレーボーですか、少し三角形で、端に翼の羽ねのようなものが2つありますね。見方によっては、外国のカンナにも見えます。
SCHUTZMARK TRADE MARKとしたに載ってますが何のことやら。
参考になれば。私は、これからバイオリンでも作ろうかと、愛知のストラディバリ製作コンクールで賞を取られた方、かなり、高齢の方の所に行き、もう古いカタログだから何がいるか参考にしたらと言うことで頂いたカタログです。
違っていたらすいません。
投稿者:弦喜 投稿日時:2005/01/05 18:48 ---115.112.25
Tさんの書き込みを見て確認しましたが、5年前のカールヘフナーの日本のカタログの表紙右上にも、同じマークがのっています。
本は、立てた状態から60度ほど左に傾けたようになっていて、その中に単色のヴァイオリンが立っており、ヴァイオリンのネックがHの文字の左側の縦棒の役目をしています。
マークの一番上には、左側を先にしたペン先のようなもの(右側には羽根のようなもの2枚がのっかっている)があります。
なお、著名な楽器製作者辞典をいくつか見ましたが、その中のHで始まる名前の人のところでは、KHのマークの入ったラベルは見あたりませんでした。
投稿者:まあゆ 投稿日時:2005/01/05 20:51 ---146.199.61
Tさん、弦喜さん、ほんとにありがとうございます!
このバイオリンはカールへフナーのものだったのですね。
私はカールへフナーのバイオリンを手にしたことはないのですが、ここ最近のものは品番のようなものがありますよね。(見たことはないのですが予測です)
その品番のようなものがそのバイオリンの色々なレベルを表しているのだと思いますが、私の持っているバイオリンはそのようなものが全くありません。
作られた年号も品番のようなものも。
このトレードマークをバイオリンのラベルに使っていて、作った年号、品番も書かれていないこのバイオリンはどのくらい前に作られたものか予測することはできないでしょうか。
Tさん、弦喜さんからいただいた情報だけでもとっても嬉しいのですが、
他に何かわかる方がいらしたらどんなことでもいいので
教えてください。
ちなみにとっても音量があって、響きます。
キラキラした音ではないですが、4弦の音のバランスもとても良くて
もう1挺クレモナのバイオリンを持っているのですが、
クレモナのものは新作なので比較するのは難しいですが、
今の時点ではこのカールへフナーの物のほうが良い音がします。
よろしくお願いいたします。
Q:楽器のことについて
投稿者:澤田 康二 投稿日時:2005/01/01 00:09 ---198.165.133
私は20年前に、先生から次のラベルのついたヴィオラを購入したのですが、どのような楽器なのか、よくわかりません。先生も、4年前に亡くなられたので聞くことができません。できましたら、お教え下さい。
ラベルは 次のような内容です。
THE PROFESSOR VIOLA
(REGISTERED)
RIVIERE & HAWKES
28LEICESTER SQ. LONDON 1833
投稿者:ストラッド 投稿日時:2005/01/05 11:36 ---147.240.41
おはようございます。
RIVIERE & HAWKESというイギリスの楽器商がフランスの職人さんを束ねて自前のブランドで
販売した物だと思います。レベルはいろいろで、いいものから家内工業品のレベルの物
まであります。楽器屋さんに持ち込めば、おおよそのレベルはわかると思います。
Q:バイオリンの修理について
投稿者:間抜けな音楽家 投稿日時:2005/01/02 00:13 ---204.60.228
お恥かしながら、自分のバイオリンをうっかり落としてしまい、スクロールの先が丸ごと折れてとれてしまいました。オールドの楽器で何とか修理して使いたいと思っていますが、これを期に気になっているところを全部直してもらおうと思っています。ただ金額がまったく想像もつかないので、どなたか目安でも構いませんのでご教示くださいませ。1番目はスクロールの修理、2番目はネックが細くて弾きにくいので、太いネックに接ぎ替えたい、3番目はF字孔の割れの修理の時にこすったらしく、色がはげ、修理痕が白くなってしまって目立つので他のところと同じ様に茶色く目立たないようにしたい。以上3点の修理ですが、きっと高くなるのでしょうね。3番目については、そんなことが出来るのかもわかりませんが、どうせならきれいな状態で使ってあげたいのでよろしく御願いします。
投稿者:ストラッド店員その2 投稿日時:2005/01/05 09:35 ---147.230.191
おはようございます。
スクロールの修理は、どういう状況でどう修理するかでかなり差が出ます。
これは、見ないとお答えできません。指板を含めたネック継ぎ及びそれに付随する
作業で15万前後、ペグの直しはふくみません。F字孔周りのニス直しは、2万前後でしょう。
お近くであれば弊社来店いただき、お持ちいただければ相談しながらお見積もりをいたします。
Q:ニスについて教えてください
投稿者:ks 投稿日時:2005/01/04 11:55 ---20.253.143
ニスにはアルコールニスとオイルニスがあることは知識としてありますがどちらのニスがよいのでしょうか。高級なオールド楽器はオイルニス使用され、量産品は全てアルコールニスと聞いております。またよくクレモナのコンテンポラリーの楽器を買った人がニスがやわらかくてケースにくっついてしまうなどの問題もよく聞きますがそんな不具合があってもオイルニスでなければだめなのでしょうか、イタリアモダンでもアルコールニスを使ったものがあるときいていますがほんとでしょうか。ニスについてはストラッド、ガルネリなど謎めいたことがいわれていますが音にかんしては決定的なものでしょうか。見解をご教授ください。
投稿者:名無しさん 投稿日時:2005/01/04 15:55 ---57.137.80
どちらがいい。というものじゃなくてガルネリの、ストラディバリのニスがいい。と作者によるものだと思いますよ。ただそういう名器でも元々のニスが残ってる作品は少ないと思いますし。
投稿者:QB 投稿日時:2005/01/04 17:17 ---9.46.177
某佐々木氏のHPにもあるとおり、際立った優劣は無いと思います。
イタリアコンテンポラリーでも最近はアルコールニスが大勢を占めているように思いますよ、私の知る限り。。。
また、ニスが柔らかいかどうかと、アルコール/オイル は、はっきり言って無関係です。これは成分の問題です。
もちろん製作時の乾きやすさや、塗り方、抽出される内容等の違いは有りますが、、、
それよりも決定的に楽器に対して物理的特性の違いを生み出す要素があります。
でも教えません(笑
掛かり付けの楽器屋さんか、調整人の方に聞いてください。
ついでに、柔らかいニスになってしまう成分とかも教えてくれると思いますよ。。。
投稿者:弦喜 投稿日時:2005/01/04 19:34 ---115.112.25
・ストラディヴァリウスのニスが、どのような材料で作られ、何に溶かされていたのかは、わかっていません。アルコールニスとオイルニスを重ね塗りしていたのでは、という説もあります。クレモナのオールド楽器のニスの秘密は、いったんクレモナのヴァイオリンの系譜が途絶えた時点で、永遠に秘密となったのかもしれません。
・フランスでは早くからアルコールニスを使っていたようです。
・国内実売10万円台で購入できる手工量産品の楽器では、オイルニスのものもあります。さすがに国内実売5万円以下のものでは、みかけません。
・量産品のもっとも廉価な部類の楽器は、ラッカー仕上げです。
・ニス塗りは、大きく下塗りと仕上げにわかれるようです。下塗りニスは木の目地を埋め、長い年月の中で木材と渾然一体となって音に大きな影響を与えます。多くのオールドの名器は仕上げニスは剥げて、下塗りのニスの色が現れ、クレモナのものなどは独特の金色っぽい色合いとなります。
・ニスの研究も進んでいますので、アルコールニスにオイル系のものをほんの少し混ぜ、早く乾くが柔らかいといったニスも最近多いようにきいています。(これは聞きかじりで詳しくは知りません。)
・オイルじゃなきゃ、と固執しているメーカーはほとんどいないと思います。(比較的安い楽器のセールストークに使用する場合は別ですが。)
自分の求める音と美観が得られるもので、現実的に使用できるものを、製作者は追い求め、使っているのでしょう。
まとまりませんが、ご参考まで...
投稿者:中国のバイオリン改めバイオリンマニア 投稿日時:2005/01/04 21:29 ---228.203.119
アルコールであろうがオイルであろうが、さほど音に影響を与えるとは思えませんが、実際の所アルコールの方が振動伝達率は遅くなります。多分重量のせいでしょう。ただ年月を経て乾燥したものに関してはわかりません。また、見かけ上の輝きと言う点に於いては、アルコールよりもオイルの方が一歩上をいっているようです。どちらにも長所・短所色々有ってどちらが優れているということの議論は余り意味が無いように思われます。
むしろ音に対して影響を与えるのは下地に何を使うかということの方が大きく影響を与えます。
QBさんの仰る通り最近のイタリア製は確かにアルコールの方が多いでしょう。それ以外の種類を使っている人も居ます。弦喜さんの言うミックスというやつですね。輝きがオイルに近くなります。
オイルだから高級などという議論はもう昔の産物では無いでしょうか?日本では未だニスが決定的な要素を占めるように思われている節が有るようですが、これよりも材質や楽器のフォームとか板の厚みや盛り上がり方等の重要な要素に比べると音に対する影響は少ないように思えます。まあ、だからと言って別に影響が無いとは言いませんが・・・
投稿者:中国のバイオリン改めバイオリンマニア 投稿日時:2005/01/04 21:30 ---228.203.119
間違えました。振動伝達率が遅くなるのはオイルでした。
投稿者:てつ 投稿日時:2005/01/05 08:24 ---123.159.74
一般的に下塗りをオイルニス、上塗りをアルコールニスで行う、という話を聞いたことがあります。アルコールニスの方が乾きやすいのかもしれませんね。
私の知っている製作者は、その両方をオイルニスでやっているのですが結構難しいのだそうです。年数が経つと木の酸化が進むので強さが増す、とのことですが、真偽のほどは定かではありません。しかし、この話に関して、この製作者が20年ほど前の試作品で板を薄く作りすぎてしまったものを先日弾かせてもらって、個人的に納得してしまいました。何も知らされずに弾いた時に、古い楽器のような立ち上がりとコントロールのしやすさがあって、一体いつごろのどこの楽器だろう?と思ってしまいました。
ご参考に。
Q:駒の位置は
投稿者:おかしな トム 投稿日時:2005/01/04 17:31 ---12.242.194
バイオリンを譲っていただきました。F字孔の定位置に駒を立てて調弦をしようとして、駒を動かすと駒の下が、塗装がはげていて、ニスが無くて其の位置も、f字孔の定位置よりすこし上です。でも、この位置で案外、簡単に音が合いますが、ニスは駒を立てて、弦をはり、音を合わせたあと、駒の周りを塗ったのでしょうか不思議ですが、駒を定位置に移動したほうが良いのでしょうか、どなたか助言してください、ちなみにバイオリンは 鈴木バイオリン 1100です。
投稿者:弦喜 投稿日時:2005/01/04 17:48 ---115.112.25
駒の位置と、魂柱の位置は、ワンセットです。
駒の足のところのニスが剥げていて、明らかにその場所にしか駒が立ったことがないようなのであれば、魂柱はその位置基準に立てられている可能性が高いので、動かさないのが正解でしょう。(一度は調整されたことがあるのが前提ですが。)
一番よいのは、弦楽器工房に持ち込み、現状が正しい位置なのか確認の上、必要があれば、魂柱含め調整してもらうことです。
量産品の場合、駒・魂柱とも交換した方が格段に音がよくなることもありますので、その楽器のもっともよい音を引き出そうとするのであれば、それも含めてプロに相談するのが正解です。
今の駒位置が正しいかどうかは、f字孔の刻みの位置では判断できません。
最近このQ&Aでも何度か話題にあがっているように、ネック長と2:3になる位置がまず基本となり、そこからいろんな条件により少しずらす場合もあります。
Q:チェロの駒について
投稿者:メイプル 投稿日時:2005/01/08 21:41 ---145.78.22
先日、チェロを弾こうと思い、ふと駒を見ると、
駒が大分傾いていました。力尽くで直そうとすると
駒が倒れて、魂柱が倒れていまうのではないかと思い、
恥ずかしい話ですが怖くて出来ません。
どうしたらよいのでしょうか。
宜しくお願いします。
投稿者:弦喜 投稿日時:2005/01/10 01:33 ---115.115.33
チェロ弾きの方からの書き込みを待っていましたが無いようですので、ヴァイオリン弾きが回答します。
慣れないうちは、安全のために、まずテールピースの下、駒の指板側とテールピース側に、それぞれタオルなどを置き、万一倒れた時の楽器の楽器のダメージを防ぎましょう。
その上で、弦を緩めます。駒にかかる張力を減らすのが目的ですので、すべての弦を少しずつ緩めます。私はチェロ弾きではないので、何音分くらい下げる程度かは言えないのですが、弦は緩めきるのではなく、張力はある程度保った状態で。駒が素直に動く程度に緩めます。
次に裏板が傷つかない場所に、表面を上にしてチェロを置きます。
その後、片手で倒れないよう駒を支えながら、もう一方の手で少しずつ傾きを直します。溝が切られている上面を指で挟んで弦が当たる位置をずらしていけばよいと思います。
万一駒が倒れても、上記のように表板をカバーし、かつ弦を緩めてあれば、楽器に傷がつくことも、魂柱がショックでずれたり倒れたりすることはないでしょう。また、万一魂柱の位置を直す必要ができた時は、弦楽器工房に持っていけば3千円も出せば、魂柱をたててくれますので、あまり怖がらなくてよいですよ。
慣れれば、弦を緩めた後、演奏姿勢から駒の傾き調整ができるようになると思いますが、慣れないうちは上の置き方でやるほうがよいように思います。
ダメージ
投稿者:弦喜 投稿日時:2005/01/10 01:40 ---115.115.33
↑
パソコンを入れ替えたため、まだ不慣れでゴミ付きで回答を送ってしまいました。
最後の、ダメージ というのは無視してください。すみません。
投稿者:杏 投稿日時:2005/01/10 11:26 ---147.48.191
チェロは張力が強いわりには棹が弱いので、出来れば職人さんにお任せした方がいいです。楽器を安全に固定するのも難しいですから。
横からみて、駒足がどちらかに浮いているような状態だと、ちゃんとした位置に戻せるとは思いますが、駒自体がゆがんでしまった場合には、駒をまっすぐにすると、駒足が表板から浮いてしまい、よけい不安定になってしまいます。初めての経験でしたら、職人さんにお願いして、どのくらいなら自分で直せるか、どうやって直すか、実際にみせてもらうといいですよ。移動時間が長い場合には弦喜さんが書かれているように、タオルを挟んで、できるだけ振動させないように運びます。また、アジャスタ部分がテールピースの裏側に出っ張っているタイプでは表板の傷を防ぐため、一番緩めて、出っ張りをすくなくしておきます。