弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:GLIGAのグレードについて
投稿者:バイオリン2年目 投稿日時:2005/05/07 22:24 ---226.214.231
はじめまして。
GLIGAのグレードについて質問です。
ネットの情報を見ていると、GLIGAのバイオリンは
「GLIGA VASILE(Maestro)」「GAMA(Professional)」「GEMS(Student)」と分かれるようですね。
私のバイオリンは
「Eseguito Sotto il diretto controll
del GLIGA CRISTIAN」
と、書いてあるのですが、これはどのグレードのものなのでしょうか?
ご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。
投稿者:弦喜 投稿日時:2005/05/08 21:23 ---6.35.151
「GAMA(Professional)」です。
また、GLIGA CRISTIANはGLIGA VASILEの息子の名前ですが、アンティークタイプと呼ばれるニス仕上げのものにその名前を用いたラベルが貼られています。
Q:音が固いのですが・・・
投稿者:初心 投稿日時:2005/04/29 21:44 ---181.148.110
Rusi Slavini というクレモナの新作を買いました。
お店では素敵な音に感じたのですが、音が固く感じます。
以前、「新作は音が固い」と聞いたのですが、そういう物
なのでしょうか?
どれくらい弾けば柔らかくなるのでしょうか?
投稿者:QB 投稿日時:2005/04/29 21:56 ---37.164.70
ク○○ワでお買いになったのですか? もし違うとしても、買ったお店の調整人にきちんと自分の欲しい音について話し合って、一回調整してもらうことをお勧めします。その上で(調整以上の要素として)弦についてのアドバイスを得るなりされては如何ですか?
作者の事を存じ上げていないので、それ以上は何もいえません。すいません。
(一般論として新作購入後、一梅雨+一冬越す頃には、何かしらの音の変化を感じるという人が多いです。が、まず上記の事をすべきです。売ったお店はその責任があります。)
投稿者:てつ 投稿日時:2005/04/29 22:00 ---168.170.164
それが新作のいい音でしょうね。長く大切にすることですよね。20年、30年もすると、レスポンスが変わってくるのでは?
バイオリンはあくまでも人に音楽を聴かせるための楽器なので、そういう耳元での感覚とのギャップは、よくあることでしょう。
そこで音のとおらない楽器に買い換えるような間違いをおこさないように注意したほうがいいですね。身の回りでよくあることです。。。
投稿者:パロパロ 投稿日時:2005/04/29 22:42 ---106.47.151
弾く場所によって音が違って聞こえるのは、避けられません。私のようなへたくそでも、響きのいいところで弾くと、うまく聞こえます。店で弾いただけで判断したのは、今更ながらかもしれませんが、失敗だったかもしれませんね。
「音が固い」というのは、個人の感覚の問題に属するので何とも言えませんが、楽器固有の音はそう簡単に変わるものではないと思います。てつさんが書いておられるように、何十年単位でみれば変化するのでしょうが。一番音に影響を与えるのは(腕の問題を措くとすれば)弦でしょうから、QBさんも書いておられるように、弦を変えてみるというのが音色を変化させるのには、一番早くて簡単だと思います(「固い」ということの改善になるのかどうかは、わかりませんが。)。
買って間もないなら、買ったところと交渉してみれば、(ほぼ)同額で買い戻してくれるかもしれませんね。購入に当たって、試奏のために貸し出すことはよく行われていますから、店からすれば「保証金を預かって楽器を貸した」と考え得る余地はありそうです。不満を感じながら、その楽器を引き続けるよりは、初心さんにとっても、その楽器にとっても、その方が幸せかもしれませんし。
投稿者:てつ 投稿日時:2005/04/29 23:17 ---168.170.164
基本的に買い替えはロスを生むのでお薦めしません。等価交換というのは普通の商売をする見地からしてもありえませんよね。私の周囲にはそれで失敗した友人もいます。
調整してもらうとか弦を替えることでもかなりの違いがあるのでしょうし、硬い音、と言うのは広い空間では音がよく通ってくるのではないでしょうか?どういうシチュエーションで演奏することをイメージしているか?と言うことも一度整理されるといいでしょうね。イメージした空間でお友達に、どう聴こえるか率直な意見を聞いてみるのもいいでしょう。
難しいところかもしれませんが、新しい楽器と言うのは、何十年単位で長く使って価値を生み出していくところに喜びがあるのだと思います。私の友人にもそういった音質に対する悩みを持ちながら使いつづけてきた人々がいますが、気が付けば大変幸せな思いをしている、と言う人もたくさんいます。下世話な話ですが、製作者が亡くなって、高く売れちゃったり。。。。みたいな、ことも何件かありましたね。
投稿者:初心 投稿日時:2005/04/30 07:48 ---181.148.110
皆さん、ご丁寧なレスありがとうございます。
何店舗も廻って「この予算ではこれしかない」と思って買った物なのですが、
なぜか、以前のセット20万の安物の音のほうがよく感じます。
(お店で弾いた時は、1.2音弾いただけで「絶対これしかない」と思いました)
響きはとてもいいのですが・・・。多分、初心者で扱いになれていないせいも
あると思います。(そう思いたいところです)
まったくの無知な素人なので恥ずかしいのですが、調整で音質が変わるのですね。
少し安心できました。ありがとうございます。
今日、別の支店の同じバイオリンを見に行こうと思います。
でも、私の購入した楽器屋さんの他のバイオリンは同じ型でも他の楽器屋さんの物より
いい音に感じました。値引率も高かったし、アドバイスが分かりやすかったです。
弓も特別に加工してくださったのでいいお店だと思っています。
投稿者:セイジ 投稿日時:2005/04/30 19:59 ---151.3.240
私も音が固いという理由だけでは
購入価格による買戻しは無理のように思います。
>「保証金を預かって楽器を貸した」場合は、
事前に契約書を交わして貸借が
成立するので、そういう契約をしていない以上、
購入を貸与とみなすのは無理があります。
投稿者:パロパロ 投稿日時:2005/04/30 19:59 ---223.116.9
テーマと直接関係ありませんが、初心さんの「アドバイスがわかりやすかった」というのは大変結構だと思いますが、「値引率も高かったし」というのは、いかがなものかと思います。定価らしきものがある量産品ならともかく、基本的に1つしか存在しないもの(相場があるといえばある、無いといえば無いような世界ですから)に、値段を付けておいて、割り引いてみせるなんて、私には欺罔行為としか思えません。
QBさんご指摘の店(と思わしき店)のHPを覗くと、値段を2つ掲げている楽器もあります。この楽器屋さん、ギター屋さんのイメージがあったので、本店なるところで「いつからバイオリンを扱い始めたのか」尋ねたところ、数年前からとのこと。「定価」なるものが存在する商品の多い他の楽器の売り方を引き継いでいるのかもしれませんね。近いうちに、公正取引委員会にでも、意見を聞いてみて、結果を公表しましょうか?(独り言です)
ちなみに、私は、楽器販売業とは、何のゆかりもありません。ただの、バイオリン愛好者です。
投稿者:てつ 投稿日時:2005/04/30 21:52 ---168.170.164
状況がわからないままお店の悪口を言っても始まりませんね。確かにこういう能力、質のものを提供するのだから、このお金、ということだけをはっきり言ってもらうのが一番いいと思いますが。
とりあえず買い戻しの路線は外して考えて、今ある道具の有効利用をできる限り考えるべきですよ。楽器を替える、と言うことは覚悟の多い決断であって、本当にその道具に慣れるのに、2,3年かかるのが普通だと思います。これはどんなレベルでも同様だと思いますね。だからこそ、方向性、必要な要素を真剣に考えて時間をかけて買い替えるものでもあるのですが。
そのプロセスを楽しめるのも、アマチュアの特権でしょう。
投稿者:パロパロ 投稿日時:2005/04/30 23:11 ---223.116.9
お店の悪口云々というてつさんのコメントが、私の投稿に対するものであったとすれば、私の書き方が悪かったのだと思います。販売方法に問題があるのではないかとは思うのですが、値引きの多寡で店の善し悪しを判断するのはやめた方がいいということを言いたかっただけです。
セイジさんの言うとおり、売買は売買ですが、私が言いたかったのは、店側に特段の損が生じないような状況であれば、店によっては買い戻しに応じてくれるかもしれないから、交渉してみる余地があるのではないかということです。まあ、こっちの方は、そのように書いてあるし、理解してもらえると思うのですが。
投稿者:てつ 投稿日時:2005/04/30 23:26 ---168.170.164
買戻しは、気をつけたほうがいいですよ。価値の低いものとの交換になる可能性が「高い」というのが普通です。
長く使ってその道具をきちんと理解するのが先だと思います。でなければ理解力が深まりまらないまま、同じレベルの違う修理の違和感を感じつづけることになります。
投稿者:てつ 投稿日時:2005/04/30 23:31 ---168.170.164
買戻しは気をつけたほうがいいですよ。何人も結果としてもと買った楽器より安いものを持つことになってしまった例を見ていますので。実は結構いいが貴意だったのに、耳元での音の硬さを我慢できないばかりに、ロスを生み且つ演奏効果まで下げると言う結果を生んだ人を見ているのです。これはよくある典型的な例なんです。
とにかく、2,3年は使ってその道具の特性をきちんと理解すべきですね。そうでないと、今あわてて別の決断をしてもどうレベルの異種の問題を抱えるだけになります。
投稿者:初心 投稿日時:2005/05/04 09:29 ---181.148.110
みなさんありがとうございます。
私の部屋の湿度は60%、気温が30度でした。
更に、松脂の塗りが足りなかったようです。
スタジオでは、購入時のいい音がします。
先生について3カ月なので楽器屋さんの事はよくわかりませんが、
下見にいった殆どのお店は似たような売り方でしたよ。
別にバイオリンに限った事ではありませんし、いいのではと思います。
投稿者:りんご 投稿日時:2005/05/04 21:10 ---165.27.218
楽器は自分のイメージする音を奏でる道具として考えると(用途にもよるとは思いますが)現状の自分にとってこれから使える物なのか否かというところで購入すべきものではないでしょうか?初心さんの場合まず現状の楽器の何についてプラスしたいのかなんなのか解らないし、買い替えの判断基準が稚拙で曖昧に感じます。一度返品して考え直す事おすすめします。もったいないです。あと楽器は楽器店を信頼して楽器店の信用を購入するようなわけなので、値引率で喜べるものではありません。
投稿者:英 投稿日時:2005/05/05 11:33 ---121.62.57
厳しい言い方ですが…。
>下見にいった殆どのお店は似たような売り方でしたよ。
これは、相手がよく知らないと見ているからに他なりません。
しかし、あなたに限ったことではありません。
あなたのレヴェルの知識やコンセプトで買いに出かけたら、そうなるのが通常です。
「返品」は現実的ではありません。
今の楽器で、一生懸命練習してください。
そのうち、前の楽器より、ずっといい音が出ていることがわかるはずです。
あなたはまだ、どういう音がヴァイオリンの「いい音」なのか、わかっていらっしゃいません。
いや、わからない人が大半です。
今回の経験を機に、わかるレヴェルまで頑張ろうと考えるのがいいと思います。
投稿者:初心 投稿日時:2005/05/07 21:22 ---181.148.110
>あなたはまだ、どういう音がヴァイオリンの「いい音」なのか、わかっていらっしゃいません。いや、わからない人が大半です。
今回の経験を機に、わかるレヴェルまで頑張ろうと考えるのがいいと思います。
厳しい意見だとは思いません。本人が現状で満足できたので、もうコメント下さらなくても結構です。ありがとうございました。ちなみに私はバイオリンは好きですが「クラシック嫌い」です。今回は知人にガルネリのコピ−の話を持ち寄られて「鑑定書がついたバイオリンがほしい」という理由が生じたので買っただけです。両親は「うまくなったら、もっといいバイオリンを買う」と言ってくれています。
投稿者:ギター弾き 投稿日時:2005/05/07 22:28 ---44.154.50
こんにちは。
楽器の音ってホントわかりにくいです。一番わからないのが弾いている本人です。私はギター歴35年になりますが、少しわかってきたのが20年ぐらしてからです。楽器に騙されなくなるまで20年ぐらいかかりました。バイオリンは初心者ですが、バイオリンのほうがもっとわからないと思います。
ギターの3台銘機のひとつに「ハウザー」という楽器があり、一度所有したことがあるのですが、自分で弾いても全然音が出ないのですが(つまり、弾いていておもしろない)、他の人に弾かしてみたら、ナント、3メートル先でも10メートル先でも同じ音量で聞こえるのです。音の遠達性が半端じゃないんですよ。あと、フレメンコギターなのですが、固くて鳴らないと10年ぐらい悩んでいたのですが、やはり、友人に弾かせると、すごく鳴るんですよ(ギターはサウンドホールが相手を向いているということもあります)。ですから、ホントにいい楽器は側鳴りしないので、なっていないように感じるのです。特に、新作のよい楽器は、最初から柔らかく、ふくよかな音がするやつより、引き締まった音がするほうがいいという考えもあるんですよね。
バイオリン初心者なのに失礼致しました。
Q:Vn
投稿者:qa 投稿日時:2005/04/22 23:28 ---167.145.209
イダオイルについてニスを痛めないというのは本当ですか?イタリア新作(200から300万程度)お勧めのオイルは?
投稿者:セイジ 投稿日時:2005/04/23 22:00 ---151.3.240
ニスを扱う技術のない人は
余計なものを塗らないことが
肝要です。艶だしオイルは
使用しない方が無難です。
楽器が汚れたら専門店でクリーニング
してもらいましょう。
投稿者:パガニンニ 投稿日時:2005/04/24 16:57 ---2.148.12
便乗質問ですみません。
セイじさんは『艶出し用のオイルは使用しない方が無難』とのご意見ですが、
使用することによってどのような弊害があるのかを教えていただきたいのですが。
また、ニスを傷めるような害のあるものを、なぜ汚れ落としや艶出しに効果があると
銘うって、堂々と市販されているのか不思議でなりません。
クレームが多くなり評判が悪くなれば売れなくなり、製造も中止されてしまうと
思うのですが、依然として販売されていますよね。
どうしてなのか コメントをいただければ幸いです。
投稿者:ゆうな 投稿日時:2005/04/24 22:03 ---109.16.130
セイジさんがお答えになる前に書き込むことをお許しください。
あくまで私個人の意見ですが、私も「ニスを絶対に守る」という視点からでしたら、クリーニング液等は使わない方がいいと思います。「何故楽器に良くないか」と聞かれれば第一に研磨剤が入っている(全部が入っている訳ではありませんが)ことが挙げられます。すなわち、ミクロの単位にしろ、ニスが少しずつ削られてしまうのです。これは良いことか悪いことか、どちらかで答えろと言われれば悪い事だと思います。更には、この様なクリーニング液は白やオレンジ色のクリーム状(完璧な水のような液体ではない)ですので、傷などの陥没部に入り込んでしまうと拭き取れなくなってしまい、そこに色が入ってしまうこともあります。また、今まで何度かニスが白濁してしまったという話を聞いたことがあります。
クリーニング液を使うにはメリット(艶が出る)とデメリット(ニスが削られる・拭き取れなくなってしまう・化学反応によって白濁してしまう)を踏まえた上でご使用になればなんら悪いことはないと思います。
パガニンニさんの「また、ニスを傷めるような害のあるものを、なぜ汚れ落としや艶出しに効果があると銘うって、堂々と市販されているのか不思議でなりません。クレームが多くなり評判が悪くなれば売れなくなり、製造も中止されてしまうと思うのですが、依然として販売されていますよね。」というご意見ですが、正に当を得たものだと思います。しかし私の意見を述べさせて頂きますと、ニスの研磨は目に見える変化ではないことと、白濁してしまうなどの致命的な化学反応はめったに起きることではないので、この様に広く出回っているのだと思います。確かに、クリーニング液でピカピカになったニスにはうっとりとしてしまいます。
私はクリーニング液の使用に関しては反対派ではありません。私自身使っています(ミラン)。ただし、唾や手垢で汚れてしまい、乾拭きではこれ以上落としきれない時にのみ使います。だいたい一年に一回くらいでしょうか。目に見えないからといってニスが削れて行くのが気持ちい訳ではありませんので。
ニスへの影響をなるべくゼロにしたいのであれば、私もセイジさんと同じく専門店でのクリーニングをお勧めします。プロにしか扱えない特殊な薬品を、一流の修理者は持っているものです。
投稿者:パガニンニ 投稿日時:2005/04/24 22:52 ---2.148.12
ゆうなさん、ご意見有り難うございます。
よく分かりました。弊害と言ってもそう頻繁には起こらないし、ニスが徹底的に
ダメージを受けると言うわけではなさそうですね。
ゆうなさんは一年に一回ぐらいクリーニング液を使用されているとのことですが、
それは楽器全体に塗るのですか、それとも汚れているところだけ小範囲に使用する
のですか。ご面倒でもその要領を教えてくださいませんか。
私も汚れ落としと艶出しを兼ねたクリーナー液とポリッシュとを持っていますが、
使い方がよく分らないので、未だに使ったことがありません。
よろしくお願いいたします。
投稿者:セイジ 投稿日時:2005/04/24 23:24 ---151.3.240
ゆうなさん、こんばんは。
要領を得たご回答ありがとうございます。
イタリア新作にはニスが十分に硬化していないも楽器も
ありますので、そういう状態のニスに素人が研磨剤を塗って
磨いた場合、楽器が受けるダメージは予測がつきませんね。
お店で市販されている商品が安全だと思い込むのは
賢い消費者とは言えないでしょうね。
某国産自動車メーカーの車のような欠陥商品が、どうどうと
売られていた前例は枚挙にいとまがありません。
薬害訴訟もしかりです。
投稿者:セイジ 投稿日時:2005/04/25 00:03 ---151.3.240
追記します。
安価なバイオリンの中には、ラッカー塗装とかウレタン塗装の
製品も市販されているそうです。
そういう楽器ならば何を塗っても気にすることはないです。
そういう楽器のために研磨剤入りのクリーナーが
販売されていると考えてもいいでしょう。
最初のご質問がイタリア新作(200〜300万)ということ
でしたので、そのクラスの楽器には妙なものを塗るのは
避けるのが賢明と書きました。
投稿者:ゆうな 投稿日時:2005/04/25 00:12 ---109.16.130
あくまで私個人の使い方です。
クリーニング液は全体的に塗ります。特に汚れているところだけというのも良い考えだとは思いますが、それですと磨き上げた時の艶に部分的な差が出来てしまうと思います。ニスへの影響を最小限の部位に留めるという観点からはとても良いと思いますが・・・。塗るときはあくまで少なく、必要最小限に使うことを心がけてください。塗ったら乾く前に磨きながら拭き取ってください。乾いてから拭くと、固形物をニスの上でこすり付けることになってしまいますので、良くないと思います。拭く時はあまり力をいれず、丁寧にゆっくりと完全に拭き取ってください。これでかなりきれいになると思います。
念の為、ご使用になる前に見えないところでパッチテスト(?)をしてみてください。私はチェロなので、自分からもお客さんからも見えづらいエンドピンの付近で行いました。バイオリンやビオラでしたらアゴアテで隠れる所などでしょうか。
くどいようですが、あくまで私の場合です。自己責任において行ってください。また、何か異常が発生した場合には早急に使用を中止し、専門家に相談してください。
投稿者:パガニンニ 投稿日時:2005/04/25 13:13 ---2.149.181
ゆうなさん、詳しいご説明を有り難うございます。
私もチェロ弾きなので、見えないところでテストして、自己責任で
使用してみます。1850年作のオールド楽器ですのでニスは充分
乾いている状態です。
投稿者:QB 投稿日時:2005/04/25 17:09 ---9.46.177
補足させてください、
研磨剤の問題のほかに、テレピン油などによる溶解の問題もあります。
比較的新し目のアルコール系ニスであれば、ニスが白濁する可能性が否定できません。(イダオイルがどうかは私は存じてません)
投稿者:qa 投稿日時:2005/04/27 18:52 ---150.80.66
少し盛り上がっていますが、どなたかイダオイルでニスのツヤがなくなったという経験所ある方いらっしゃいますか?
投稿者:山田 投稿日時:2005/04/29 00:53 ---21.200.53
初めまして。自分はイダオイルで表板全体のニスが傷み艶が無くなり
全面ポリッシュするハメになりましたよ...泣。ちなみに相棒は
1751年フィレンツェ生まれです。イダオイルが悪いのではなく
自分の楽器のニスとオイルの相性が悪かったと...。なので自分はそれ以来
乾拭きのみで楽器を定期点検してもらう時に職人さんにやってもらいます。
毎回ではなく夏明けにやりますね。特に意味はありません。
投稿者:QB 投稿日時:2005/04/29 17:42 ---37.164.70
言及しているサイトがありました。
http://www.violinshop.jp/MN/vernice.html
HillのPolishも(特にアルコール)ニスに対しては、要注意ですよ。
投稿者:ゆうな 投稿日時:2005/04/29 23:08 ---109.16.130
ストラッド様
私の投稿が削除されておりますが、何か問題発言がありましたでしょうか。もしそうであれば、心よりお詫び申し上げます。
投稿者:CABIN 投稿日時:2005/04/30 08:20 ---219.102.43
ゆうなさん
以前,この「最新Q&Aの掲示板」についてストラッド店員さんから説明があってました。
>当掲示板のシステムで最初のご質問以外、100件のご投稿しか表示できません。
>スレッドの上下に関わらず古い順から自動的に削除されていくシステムになります。
ですので,たぶんご心配なさらなくってもよいかと思います。
この仕組みにより,コメントが削除されて前後のつながりが分からなくなることがありますが現状ではやむを得ないですね。
たぶん,表示ができないだけで,過去ログ分としてはおそらく保存されているとは思います。
もしかすると,本当にストラッドさんが削除されたという可能性も否定はできませんが...
私のコメントも,だれかのコメントを消しているのかなぁと思うと少し恐縮しますね。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2005/04/30 08:39 ---97.19.124
いらっしゃいませ、
削除はしておりません、
過去ログになるのはもうしばらくお時間をいただいております。
それでは!
投稿者:ゆうな 投稿日時:2005/05/06 09:34 ---109.16.130
お返事遅くなりまして誠に申し訳ございません。
ストラッド様、CABIN様、そうだったのですね。私の心配しすぎだったようです。ご連絡ありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
投稿者:qa 投稿日時:2005/05/06 14:54 ---150.80.66
QBさん、ありがとうございました。「モダンイタリアの楽器でニスの表面全体が白濁した。」まさにこの現症が起こってしまったのです。「ニスを痛めない」が売りなのに
残念でした。でも抗議できないでしょうね。
投稿者:レイトスターター 投稿日時:2005/05/07 01:00 ---109.81.164
イダオイルは虫害防止に効果があるので、自分は弓のクリーニングに使ってます。友人の弓も含めて10本くらいの弓をクリーニングしてますが、弓のニスに関しては、剥げたり白濁するなどのトラブルは一度も起きたことがありません。松脂の汚れが綺麗に除去でき、また虫除け効果があるので、とても重宝しています。
ヴァイオリンに松脂の汚れがへばりついて布で拭くだけでは取れなくなってしまったときは、Violというクリーニングオイルを使ってますが、オイルニスの楽器でもアルコールニスの楽器でも、今のところトラブルは起きたことがありません。
以前イダオイルを少しだけ試したことがありますが、オイル系アルコールニスが塗られた新作楽器で、ニスがわずかに白濁しかけたことがあります。イダオイルで拭いた直後は特に何の問題もなかったのですが、イダオイルを拭き取って完全に乾燥させる過程で徐々に白濁するような兆候が見受けられました。そこで、Violで磨き直したところ、元通りになりました。オイルニスの新作楽器では、イダオイルによるトラブルは全く起きませんでした。イダオイルは、楽器に塗られたニスの種類や成分によって、問題が生じる場合があるように思います。
一方、Violは、弓にも楽器にもオールマイティーに使えるように思います。クリーニング効果が弱めなのが功を奏してしているのでしょう。
どんなクリーニング液でも、たくさん付けないこと、使用後はクリーニング液の成分がニスの上に一切残らないように念入りにから拭きすること、が鉄則だと思います。
Q:表板のクラック修理費用と期間
投稿者:奔 投稿日時:2005/05/05 20:25 ---41.102.208
本日,久しぶりにビオラを取り出して練習をしようとしたところ,
・表板の
・テールピースに隠れる位置に
・5CMほどの長さの
・木目に沿った
クラックが入っているのを発見しました。
クラックの左右で1mmほどの段差が出来ています。
楽器屋さんにすぐ持っていくべきなのは承知していますが,
・大体の修理費用
・直るまでの帰還
・とりあえずの応急処置
を何卒ご教授願います。
投稿者:ストラッド店員その2 投稿日時:2005/05/06 16:26 ---102.22.242
こんにちは、奔さん
これは、サドル(ボディーのエンドの黒くて角にあるやつ)が、表板の伸縮に
合わなくなって起こる現象です。
その場合の、修理は表板を一部はづし、サドルを本体から取り長さを調整して
表板の割れを直す作業になります。
お値段は、15000円ぐらいから25000円ぐらいまでで症状にもよります。
時間は、お預け頂いて一週間から10日は頂くと思います。
応急処置は、残念ながらありません。早めに症状が進行する前に、弦楽器の
専門店に相談ください。勿論弊社でも喜んでお受けします。
その際は、直接電話かメールにてお願いします。
投稿者:奔 投稿日時:2005/05/06 20:48 ---41.102.87
お忙しい中返答ありがとうございます。
行きつけのお店が運よく営業しているようなので,明日もって行きます。
Q:バイオリンの買い替えを考えています
投稿者:金丸 投稿日時:2005/05/06 03:28 ---160.34.223
はじめまして
市民オケで活動している者です。バイオリンの買い替えを希望しているのですが、私は東北在中のため試奏する機会や購入方法が限られています。とても残念…。試奏出来そうにないのですが…ご意見とどのようなものかご存知でしたら教えて欲しくて質問いたします。
KARL GLIER FECIT MARKNEUKIRCHEN 以下略
調べても創作者の情報がわかりませんでした。
おそらく19世紀の物と思われます。
大切にされていたらしく、これまでの所有者の方々はメンテナンスを行って来たようです。私としては購入の意志があるものの、試奏なしでとなれば勇気が必要であります。
どなたかご存知でしたら宜しくお願いします。
投稿者:ヒラリー 投稿日時:2005/05/06 07:40 ---15.205.223
杏様、パロパロ様、真摯なアドバイスありがとうございます。
お二人の言われている事とりあえず試してみたいと思います。
私はもう初心者というわけではないのですが、
未だに構え方がしっくりこないことがあるので質問させて頂きました。
演奏中にも頻繁に肩や顎など動かさねばならず、
もちろん左手を離そうものなら
ヴァイオリンを構えることすらできません。(落下します)
ですので調律は(微調整)全弦アジャスターで行います。
お二人の言われる方法はまだ試したことがなかったので期待しています。
本当にありがとうございました。
結果のほうは後ほど報告させて頂きたいと思います。
投稿者:ヒラリー 投稿日時:2005/05/06 07:42 ---15.205.223
書き込む場所を間違えてしまいました。
ごめんなさい。
投稿者:弦喜 投稿日時:2005/05/06 09:51 ---6.35.171
Henleyの楽器製作者辞典を見る限り、Glier一族の中にKarlの名前はありません。Karlはよくある名前ですので、有名ではないけれどそのような製作者もいたのかもしれません。20世紀前後のMARKNEUKIRCHENは、ドイツでも屈指のヴァイオリン製作地で、町をあげて手工量産品を大量に生み出し、アメリカ他に輸出していました。
以下、思い込みからの独り言ですので、軽く読みとばしてください。
「某オークションの、KARL GLIER FECIT MARKNEUKIRCHEN 1911 CONSERVATORY VIOLIN
のことでしょうか。
もしそうなら、確認ポイントだけアドバイスさせていただきます。
・ネックが、ボタンのところで釘止めになっていないか。(北米からの楽器では時々目にします。)
・ペグボックスの補強板は、ペグ孔にクラックがあるためつけられているのか。その場合はどのペグ孔か。
・裏板のセンターに不自然なニス付加がされているが、
真ん中の接合部が一度剥がれたのを接着した後に塗ったものか
裏板の魂柱傷はないか
・表板の板厚は充分あるか。(ネック下がりと音の傾向から、薄いかもしれないと気になったので...)
・ストップ長、ネック長は何センチか(普通は195mm,130mm)
一目惚れは否定しません。まず「いいなあ、自分のものとして弾きたいなあ」という気持ちをもつことから、一生つきあえる楽器との出会いは始まります。ただ、はずれを手にしたときも自己責任・勉強代として納得する覚悟をもって行動すべきです。オークションでの購入は、買い換えではなく、買い増しというつもりで気楽にアタックすべきでしょう。」
投稿者:金丸 投稿日時:2005/05/06 13:20 ---107.145.19
ご親切なご回答ありがとうございました!
実のところ、おっしゃるとうり、私の周りでも同じような意見が出ていました。ご指摘を受け更に慎重になるべきかと思いました。お品もまさにそのものです。
ありがとうございます!!
買い増し…という捕らえ方は共感が持てます。
私もまだまだ勉強している身、これから長く付き合えるパートナー選びはやはり手にして選ぼうと思います。
ストラド様のサイトを見たり、もう少し遠方まで足を運んで前向きに購入を検討してみたら、きっと自分に合う楽器との出会いがあるでしょう(*^_^*)…♪
素人の私にわかりやすいアドバイスをありがとうございました☆
Q:肩当について
投稿者:いーちゃん 投稿日時:2005/05/03 21:13 ---125.210.124
私は,普通の肩当だと少し高く感じます。だから,一番ポピュラーな形のもので,高さがあまり高くないものがはほしいのですが,ありますか??もしあれば,具体的にメーカーと商品名を教えてください。
投稿者:弦喜 投稿日時:2005/05/03 21:38 ---6.35.194
いーちゃんさんにとって、「普通の肩当」とは具体的にどのメーカーのどのモデルを指しているのでしょう?
それがわかると、それを基準に比較しながら話が進められますので、具体的な回答が得られやすいと思います。
投稿者:いーちゃん 投稿日時:2005/05/03 22:02 ---125.210.124
わたしは,KUNのCOLLAPSIBLE SHOULDER RESTというのを使っているので,これと比べて,ということを教えていただけますか??
投稿者:のんちゃん 投稿日時:2005/05/04 06:51 ---165.179.22
Play-on-AirのJuniorなんかはどうですか。分数楽器でなくても十分に使えます。
おそらく、フィット感自体はどの肩当よりもよいと思います。高さも空気の量で自分にあわせられます。私の娘もいろいろ試した結果、これがよいということになりました。
ただ、ひとによっては肩当てによる音質変化を嫌う方もいらっしゃいます。強いていえばやや低音域がこもるように聞こえるかもしれません。
『一番ポピュラーな形のもの』というのがブリッジタイプということであれば、違いますが一度楽器屋さんで試してみてはいかがですか。快適ですよ。
投稿者:弦喜 投稿日時:2005/05/04 10:50 ---6.34.30
一般的な形状のポピュラーなもので、ということでしたので家にあった下記を試してみました。
・Kun collapsible
・Kun Super
・Viva La Musica
・Viva La Musica Compact
・Much One (maple)
(ウルフとボンムジカは持っておらず確かめられませんでした。勝ってな思い込みですがそれらは首の長い人用のような印象をもっています。)
装着時点での、本体からパッドまでに距離は大きな差はないように思います。
肩に当たる部分の形状や、装着時でのパッドの角度(寝かせ方)がそれぞれ異なります。どれが合うかは、体型と楽器の持ち方&角度で決まってくるのでしょう。
足を装着するネジがありますが、複数孔を持つものは、どの孔を使うかにより、
・パッドが肩の方に出っ張るか、胸の方にでっぱるか
・足間の幅を狭くしてエンドピン側に装着するか、幅を広くして奥/中央寄りに装着するか
が決まりますので、装着感という点では、その調整による影響の方が上記個体差よりずっと大きいように思います。また、足をどの位置におくか(パッドが本体中心線に対し直行するようにおくか、角度をもたせておくか)も大きく装着感に影響を与えます。
現在の装着位置、ネジの孔が絶対と思わず、まずは今の肩当てでいろいろと試して、一番装着感のよいところを探してみてはいかがでしょう。
私はMuch Oneを通常使っていますが、自然なフィット感という点では Viva La Musica Compact は結構いい線いっているように感じています。足の位置に関係なく、取り付け部で何段階かに角度を変えられるフレキシブルタイプなので、好みの位置を探しやすく、また細長い小判型であり肩・胸への当たりはやさしい気がします。一点残念なのは、私の持っている初期型は足が折りたためたのに、Kunとの特許係争のため今のモデルは折りたためないことです。
投稿者:弦喜 投稿日時:2005/05/04 13:42 ---6.34.30
↑ Much (誤)--> Mach(正) :失礼しました。
投稿者:パロパロ 投稿日時:2005/05/04 22:07 ---106.47.43
kunの肩当ては、利用者側で様々な調整ができるようになっている優れもの故に、人気があるのだと思います。これで調節して高すぎるというなら、ブリッジ型のものは難しいかもしれませんね。のんちゃんご推薦のPlay-on-Air型のものしかないかもしれません。
ただ、私の経験で言いますと、顎当ての形状でかなり「高さ」に関する感覚(感触)は変わります。肩当てでうまく調整できなければ、顎当てをチェックしてみるのもいいかもしれません。顎当ての中には、かなり厚みのあるものがありますし、厚みがなくても、形状によっては高さがあるように感じるものがあります。ちなみに、私のバイオリンの先生は、顎当てを特注でかなり厚め(普通のものの3倍近くありそう。)に作り、肩当てを使っていません。
投稿者:のんちゃん 投稿日時:2005/05/04 23:42 ---165.179.22
ところで、本当に首が短いのでしょうか。
もし、あごでガッシリと挟もうとして高さを感じるのであれば、ちょっと顔を上向きにしてみてはいかがでしょうか。
え〜っと、川井郁子さんの様にしてみると楽ですよ。
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Profile/A014783.html
投稿者:ヒラリー 投稿日時:2005/05/05 10:17 ---249.4.233
私も同じようなことで悩んでいるので便乗させていただきます。
今現在、肩あては使っていないのですが、
やはりずり落ちやすく困っています。
そこで実際、
高さのある顎あて
高さのあまりない(本体から肩のあたる部分まで2センチ)肩あて
を紹介して頂けますでしょうか。
お願い致します。
投稿者:杏 投稿日時:2005/05/05 14:28 ---147.52.67
WOLFのセカンドは足をひっくり返して着けられるので結構低くなります。ヴィオラ用は両足共動き、パッドの位置の可変性が良いのでヴィオラ用をお奨めします。4/4のヴァイオリンになら着けられます。首に近くしたいならちょっと無理かも、、
ボンムジカはパッドの厚みで1センチ以上はあるので、案外低くはなりません。が、体に触れる部分を曲げて肩関節や胸を迂回させることで、首から遠い位置に着けることができましたので、体感的にはかなり低くなりました。肩幅があるのでしたら、調整幅は大きいと思います(普通サイズの女性だといくら肩当てを首から離すといっても限度があるので、低くはならないかも)
クッションタイプで良いなら、ショルダーペットも低いタイプがあります。
鎖骨が出っ張っている人は鎖骨に肩当てが当たって、結果として高く感じる場合も多いみたいです。肩当ての両端に1,2センチくらいの厚みを足してやると鎖骨を上手く跨いだ上で肩ー胸に当たるから安定しやすく、ぐらつかないので顎に力を入れずに持てるみたいです。実際は高くなるにも関わらず、体感的には低くなったような感じです。
ヒラリーさん
私も裏板から2センチくらいで収まるものを探したのですが、駄目でした。ボンムジカは上記のように肩に近づけることで上手くいきそうなので、試そうとは思っているのですが、、
のんちゃんさんご紹介の、プレイオンエアに空気を入れないで使う、のは、よく提案されます。先生からはセム革(洗車用、本革)を勧められました。
知り合いの女性は肌色の生地(ファウンデーション用)に中綿を詰めて肩にかけた上にドレスを着て、その上からセム革を掛けています。男性は、おしぼりタオルをおしぼりに丸めて、ワイシャツの下につっこんでいるそうです。ワイシャツと上着で押さえられるので、ずれないそうです。
私は平らなクッションでは駄目で、おしぼりタオルが好みなのですが、服の都合で使えないので、現在は発泡ゴムの筒を使っています。楽器側にv型に切り込みを入れると適当に体に沿って、ごく低いブリッジタイプのようになります。一応ニスが気になるので、セム革で包んで、楽器にはエンドピンとCコーナーにゴム掛けて押さえています。裏板に接触しているので、音は殺していると思いますが、、、プロじゃないから、まあ楽なほうがいいか、と、、
投稿者:パロパロ 投稿日時:2005/05/05 18:37 ---106.47.43
顎当てについては、楽器屋さんで実際に見て選ぶのが一番ですね。ただ、問題は、余程懇意にしている楽器屋さんでもない限り、交換するかどうか分からない顎当てを取り替えながら試させてもらうのは、なかなか困難だということでしょう。それと、小さな楽器屋さんだと、こうしたパーツの種類には限りがあるかもしれませんね。
さて、ヒラリーさんの周りにビオラ弾きがいるなら、使っていない顎当てがないか尋ねてみて、あれば借りて試してみるというのがいいかもしれません。専門家にやってもらうのが一番いいのでしょうが、顎当てなら、演奏者でも扱い可能だと思います。
バイオリン顎当てを外して、代わりにビオラ用の顎当て(違いは金具の長さです)を付けます。その際、顎当てと楽器の間にタオルなどの布地を挟み、高さを調節してみます。
いろいろ試してみて、しっくりする高さがあれば、顎当てを交換することを選択肢の1つとしても考えてみてもいいかもしれません。おおよその高さを覚えておいて、後は楽器屋さんで相談するのがいいと思います。なお、前にも書きましたが、顎当ては、実際の高さだけでなく、その形によっても感じ方が変わってくるように思いますので、選択の際はご注意下さい。
老婆心ながら、高さ調節中の顎当ては、しっかり固定できませんから、あくまでも楽器を構えてその感触を得る程度にとどめておくのが無難です。顎当てがずれて、楽器が落っこちたりしないように十分ご注意下さい。
Q:左手のスピードアップ
投稿者:レイトスターター 投稿日時:2005/05/04 03:16 ---109.81.103
みなさんこんばんは。ヴァイオリンのレイトスターターです。自分もそうですがレイトスターターの方の多くは、左手の指を素早く動かすのが苦手なのではないかと思います。いろいろ自分なりに試行錯誤して、左手の運指をスピードアップするコツを発見したので書かせていただきます。
自分自身で試してみて非常に効果があったことから、より多くの方にお試しいただきたいと思い、いくつかの掲示板に書かせていただいておりますことをご了承下さいませ。
<練習法>以下の例はA線上ですので、他の弦でも試してみて下さい。
0 123 4 32 1(←フィンガリング)
ラ♭シシド ド♯ドシ♭シ
上記のように、すべての音の間隔を半音にした1弦上での音列を弾きます。最初は音程に注意してゆっくりと、慣れてきたら徐々に速くします。すべての音の間隔が半音というのは実際にやってみると結構難しいです。これが速く弾けるようになると、普通の音階が非常に簡単に感じられ、速く弾けるようになります。
応用編として、1指の音を半音ずつあげて徐々に高いポジションで練習するのも効果的です。この場合のフィンガリングは0123 4321でもいいですし、1234 4321でも良いです。自分は両方とも練習してます。ハイポジションでは隣同士の指をピッタリとくっつけないと正しい半音が取れませんので注意して下さい。
また、1つずつ弓を返して弾いたり、4つ・8つの音を1つのスラーでつなげて弾いたりしても効果的ですし、いろいろなリズム(付点付きとか)で練習するのも効果的です。
この練習をじっくりやってから、普通の音階を練習すると、自分の場合、元々が遅いというのもありますが、1週間で20%ぐらいスピードアップできました。今後も続けたら、さらにスピードアップできるような気がします。
この練習を続けると、左手の指の形が整って、動きに無駄がなくなって行きます。指の下ろし方・上げ方に無駄がなくなるのです。
教本などには載ってない方法で、練習中に偶然発見した練習法ですが、かなり効果がありますので、ぜひお試し下さい。
左手をスピードアップするためのもっと良い練習方法がありましたら、ご教示下さいませ。よろしくお願いいたします。
投稿者:園田 投稿日時:2005/05/04 16:48 ---113.31.204
レイトスターターさん、興味深く読みました。
>左手をスピードアップするためのもっと良い練習方法がありましたら、ご教示下さいませ。
早く動いても、ポジション移動が正確に行えないと意味がありません。
その意味で私は、クロイツェル教本の2番と3番を出来るだけ速いテンポで、
下段のフィンガリング(全音の教本)で弾く練習をしています。
けっこう効果的です。
投稿者:もーりん♂ 投稿日時:2005/05/04 23:09 ---5.113.36
私が効果があったと感じたのは、某プロオケ奏者のHPに載っている練習法ですね。
http://www.nezu.ms/rennshuu.html
あくまでも正確なリズムで練習するのが大事です。ただ、この練習法は、私が習っていた先生からも教わったことがあるので、すでにご存知の方も多いかと思います。
投稿者:レイトスターター 投稿日時:2005/05/05 15:24 ---109.81.20
園田様、もーりん様、お返事ありがとうございます。自分はカイザーの練習曲が全部終ったので、ポジションチェンジの練習用として、セヴシックのOp.8をやってます。お薦めのあったクロイツェルの教本を買って、それも練習しようと思います。
自分は、1弦上の単純な音列、例えば、A線上でラシドレミレドシラ、と弾くのを、なかなか速く弾けず悩んでおりました。速く弾くと音の粒が揃わなくなりますし、さらに速く弾くと音程も狂ってきます。特に3の指(薬指)が、ラシドレと上行するときに、もたつく傾向があります。こんな具合なので、モーツァルトの曲の速い楽章で、指が回らずに苦戦してます。そこで、このたび書いた練習法を実践したところ、手や指の形が整ってスピードアップできるようになってきました。
先生は、「ゆっくりから始めて徐々に速くして行けば、速く弾けるようになる。」とおっしゃいましたが、自分の場合は、手や指の形が不揃いだったことが、スピードアップを妨げていたようです。指を弦から離しているときの指の形や位置が、特に3の指(薬指)の形や位置が良くなかったようです。
実際の曲の中で、1・2・3・4指のすべての間隔が半音という曲は滅多にないと思いますが、こういう練習をすると、1・2・3・4指の間隔がいろいろに変化しても柔軟に対応できるのです。
手や指の形が整ってスピードアップできただけでなく、副次的な効果としてヴィブラートの幅や速さも揃うにようになってきました。とても効果的な練習法だと思いますので、みなさまにもお薦めします。それでは。
Q:Otto Schmidt、どなたかご存知ですか?
投稿者:旅人 投稿日時:2005/05/04 14:14 ---10.122.20
Otto Schmidt というスタンプが押されているバイオリンの弓を持っています。
たぶん、ドイツ製だと思うのですが、この方は一体誰か知っている方いますか。
ここやインターネットなどで検索したのですが、まったく分かりません。
名字のSchmidtという弓は良く見かけますが、Ottoという人のがありません。なんかの贋作なのでしょうか。
投稿者:もーりん♂ 投稿日時:2005/05/04 22:59 ---5.113.36
Otto Durrschmidtの間違いではないですよね?
Q:ガット!!
投稿者:名無しさん 投稿日時:2005/05/02 07:02 ---57.137.80
以前ペグでチューニングするといじってない弦の音程がくるってしまうと書き込んだことで解決しましたので一応原因のせときます。
チューニングする際低い音からだんだん標準の音にピッチを上げてチューニングすると一緒に駒が指板側に傾いてしまうそうです。それで弦がたるんでいじってない弦が低く狂ってしまうのでした。
対処法としては駒の弦がはまる溝に鉛筆の粉を多めに塗って滑りやすくしておくとだいぶ狂いにくくなります。
あと新たに質問なのですがチェリスト鈴木秀美さんの本に裸ガット弦を2週間ぐらいオリーブオイルでマリネするって書いてありました。実際これをやった人いますか?
オイルを布につけて磨く際弦のあたる部分はさけて磨いてますがこのマリネする方法は弦のあたる部分はどうするのでしょうか?
投稿者:コントラバホ 投稿日時:2005/05/02 08:28 ---15.208.6
鈴木氏のそのような記述は見たことがありませんが、ご指摘の通り、弓が当たる部分の問題がありますから、オリーブオイルでマリネというのは、やってはいけないと思います。
私が知る限り、ベストなのは、楽器に弦を張ったらすぐにガット弦用のオイル(ザイテンオイルなどと言ったりします)を塗り、あとは弦が乾燥してきたときにオイルを塗る、というものです。
この時、駒の反対側の部分にも塗ったほうがよいようです。弓が当たる部分にオイルを塗らないのは当然ですが、素材の性格上オイルが浸透していきますから、塗る範囲も少々狭いくらいにしておかないと、弓の当たる部分までオイルが染みていって、やはりアウトになってしまうようで、注意が必要です。
鈴木氏の「『古楽器』よさらば」にはベビーオイルでも代用可能との記述がありましたが、やはりガット弦用のオイルを使ったほうがよいとは思います。
投稿者:名無しさん 投稿日時:2005/05/02 09:27 ---57.137.80
コントラバホさん>>最近でた本に書いてありました。
今ふと思ったのですが弦の当たる部分にオイルを塗っていけないのはなぜでしょうか?
毛がオイルで汚れるからですか?
投稿者:コントラバホ 投稿日時:2005/05/02 11:03 ---15.208.6
松脂がひっかからなくなって音が出なくなるからです。
投稿者:パロパロ 投稿日時:2005/05/02 14:08 ---223.116.9
新刊の『ガット・カフェ 〜チェロと音楽をめぐる対話〜』の中の記述ですよね? 私も、驚きながら読みました。裸のガット弦を使っている人は、このフォーラムの常連さんにもあまりいないでしょうから、まして、マリネを試したことのある人はいないのではないでしょうか。結果については、本人に聞くのが一番確実でしょうね。マリネにしたあと、次は干物にしてから使っていたりして…。
もし、名無しさんが東京近郊にお住まいなら、オーケストラ・リベラ・クラシカの演奏会(終わった後、サイン会などがありますので、本人と話ができます? おそらく)か、名前のとおり「ガット・カフェ」に行ってみるのがいいのではないでしょうか?
http://www.hdm-olc.com/hdm/index.html
5月15日に行われる「ガット・カフェ」には行ってみようと思っていますから、そのときまでに、どなたかから適当な回答が無いようでしたら、鈴木さんに尋ねてみて、結果をご報告します。
投稿者:名無しさん 投稿日時:2005/05/02 15:25 ---57.137.80
パロパロさん>>
ガットカフェには前回でたんですけどね(笑)
なかなか鈴木さんに声かけずらくて(汗)。マリネの結果きいてみようかなぁ…。
投稿者:パロパロ 投稿日時:2005/05/02 16:50 ---223.116.9
名無しさん、ガット・カフェに出られたのですか! 私も興味があって、一度出てみたいと思っていたのですが、腰が重くて…。「今度こそ、行くぞ!」と思っていますので、(足が向けば)是非、聞いてみます。喜んで答えてくれそうな気がするのですが…。次回も行かれますか?
投稿者:名無しさん 投稿日時:2005/05/02 20:49 ---57.137.80
いきます!!
前回はバッハ無伴奏1番のアルマンドの和声の肉付けの解説してくれてバッハってものすんごいジューシーな響きをしていたんだなって感じました。是非行ってみてください。とても勉強になります!!
投稿者:パロパロ 投稿日時:2005/05/02 23:19 ---133.161.150
では、鈴木さんへの質問とここでの報告の話は、お任せします。一緒に「うんちく」と演奏を楽しませていただきます。
Q:表板のクラック
投稿者:ボローニャ 投稿日時:2005/05/09 08:30 ---2.151.193
ストラド様、みなさまこんにちわ。
今日は、表板のクラックのある楽器の購入についての相談をして頂きたく書かせて頂いております。古い楽器なら多少なりとも修理されているのが普通と聞いたのですが本当でしょうか?まだそんなに古くない楽器なのですが。1940年代のアンサルドポッジの楽器です。
価値に影響はあるのでしょうか?御返事頂けると助かります。
物凄く気に入ってる作品なのですが。ちなみに楽器はヴィオラです。
相場なども教えていただけると助かります。
8万ドルだそうです。値引きしてもらえるものなのでしょうか?
投稿者:元 投稿日時:2005/05/09 11:36 ---97.79.20
参考になるかどうかは・・・・・。
ポッジの楽器は、楽器の作られた年代によって値段の格差が
あります。僕の印象だと、少し8万ドルは高い気がします。
しかし気に入ったなら、値引き交渉した上で手に入れられても
おしくない作家のひとりですよね。
投稿者:YE 投稿日時:2005/05/09 14:15 ---217.57.189
Poggiのヴィオラだと8万ドルは高いという感じは受けませんが、
それは楽器の状態や音によりけりですね。
クラックについては、楽器の古さ・場所・大きさ・数・修理の程度に依存します。
1. 場所
裏板、特に魂柱の下は致命的です。
表板は、それが例え魂柱の上でも、現在では他の場所のクラックと
同様とされるそうです。
2. 大きさ
短いにこしたことはありません。
3. 数
許容範囲は以下が目処みたいです。
オールド:表板は3〜6本、裏板は短いものが2本くらい。
モダン:表板は2〜3本、裏板は短いものが1本。
コンテンポラリー:なし。
4. 修理の程度
きれいに修理されていれば問題ありませんが、
クリークやパッチで補強されていない・段差がある等の修理は、
すぐ剥がれる・雑音が出る等の原因となり、問題です。
何にせよ物によります。
値引きも、売り手と買い手の呼吸ですね。
うまく持ち掛ければ、値引きしてもらえる可能性は十分あるのではないでしょうか。
投稿者:ボローニャ 投稿日時:2005/05/09 17:01 ---2.151.193
御返事有り難うございます。
修理はグイッチャルディがなさったものだそうですが。
確かに、割れは、気になると言えば気になります。
何故、割れてるのかディーラーに聞いてみます。
お値段は8万ドルでは高いでしょうか・・・
もう少し調べてみます。
ちなみに彼の晩年のヴァイオリンもあるのですが5万ドル位だったので
もう少し値切れるかもしれないと思っております。
具体的に、年代と値段の幅を教えていただけますでしょうか?