弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:ポルトガルのバイオリンについて
投稿者:購入検討中 投稿日時:2015/11/11 18:51 ---236.76.212
Antonio Capela という方のバイオリンは、ど
のような評価?でしょうか。
イタリアのバイオリン購入を考えていました
が、こちらの作家さんのバイオリンも気にな
っています。
投稿者:rio(昔の名前で出ています) 投稿日時:2015/11/20 12:44 ---4.154.206
弦楽器の販売を生業とする方で
知らない人はいない
有名な製作者です。
良い楽器を製作しておられます
お弟子さんもたくさんおられるので
全て本人の手による楽器は
現在では少ないようです
私が幼いころ
楽器(バイオリン)を買う予算が少なければ
Capela、Spidlen、Pilar、Morassi
を買えと言われていましたので
楽器としての評価は
悪くないと思います。
Q:ヴァイオリンのネックを細くしたい
投稿者:ヴァイオリン歴5年半 投稿日時:2015/11/04 23:13 ---102.240.198
ヴァイオリンのネックの太さで悩んでいま
す。
現在、イタリアの新作を使用しています。修
理や調整時のサブとして、最近もう一台、ち
ょっとだけ古めのヴァイオリンを購入し、し
ばらくこちらを弾いていました。
先日、改めてメインにしているヴァイオリン
を弾いたところ、ネックが太いことに改めて
気づき、サブのヴァイオリンと比べて弾きづ
らさを感じてしまいました。
ネックを細くすることは、ままあると聞いて
いたので、新作を買った楽器店に相談しまし
たが、ネックを細くすることに消極的でし
た。『オリジナルでなくなるので、本当はい
じらないほうがいいがどうしてもなら…』と
言われました。
選択肢としては、
1 このままの太さで頑張る
2 ネックを細くする
3 ネックが細めのヴァイオリンに買い換える
と思っていますが、実際にみなさんがどのよ
うにお考えになるか、アドバイスお願いしま
す!
投稿者:猫丸 投稿日時:2015/11/05 09:25 ---.209.107
ネックが太く感じて弾きづらい、というのはあります。
新作なら、標準寸法で作られているはずなので、指版を含めた厚み、幅を工房でノギスで計ってもらって見てください。
違和感を感じるところは、指板のエッジのはずですので、指板は調整しても「あり」です、指板のエッジ幅最大0.5mm以内程度の調整ならかまわないでしょう、指板自体は消耗品扱いなので調整しても良いですが、新作のネック自体に削りを入れるのはやめた方が良いですが、一度削ると元に戻せませんので慎重に。
投稿者:ヴァイオリン歴5年半 投稿日時:2015/11/05 10:48 ---237.7.128
早速ありがとうございます。
指板を削ることは誰にも言われなかったの
で、まったく頭になかったです。早速工房に
相談してみます!
投稿者:ヴァイオリン歴5年半 投稿日時:2015/11/06 10:11 ---237.7.128
重ねての投稿失礼します。
工房に指板の件を相談しましたが、それでは
あまり変わらないし、全体のバランスが…と
言われました。
それだけ、太いということみたいです…
楽器の買い替えを検討しようかと思いま
す。。。
投稿者:らすかる 投稿日時:2015/11/06 11:20 ---222.16.103
オールドの修理でネックが取り除かれることはよくあることですので、ネック自体にオリジナリティの価値はないと思います。太いなら削ればいいでしょう。新作でネックが太いのはよくあることです。何度かそうのような楽器があったので、製作者に聞いたところワザと少し太めにしているという人が多かったです。後で削ればいいだけのことだから!と彼らは言ってました。
工房がオリジナリティを問題にして削らないというのはおかしな話です。単に面倒だからじゃないの?
投稿者:猫丸 投稿日時:2015/11/06 13:29 ---.209.107
太すぎて違和感で弾きづらいなら削るしかないでしょう。
現物を見ていないのでこれ以上コメントできませんが、
参考にネック中央で脂板を含めた厚みが20.5、ペグボックスのカーブ近くで19.5、ネックカーブ近くで12.5、脂板幅は上駒部分で24.5と言うのが標準サイズです。
細めなら、これから-2mm程度です。
当て板にサンドペーパーを張り付けた物で削りますが、時間がかかってやっかいです。
ネックの太さは決まっている訳では無いので好みで変えても良いのですが、削ってしまうと太く出来ないので、工房にある楽器でしっくり行くのを選んで、この太さに合わせてほしいと言うなどして、きっちり伝えてください、削ってから細いと言っても手遅れですから。
投稿者:猫丸 投稿日時:2015/11/06 13:33 ---.209.107
お詫び訂正
指板が脂板になってしまっています。
脂は付きますが、指板です、
投稿者:ヴァイオリン歴5年半 投稿日時:2015/11/06 18:00 ---237.7.85
ご意見いただきありがとうございます!
一度ネック部分はかってみて、再度購入した楽器店に相談してみようと思います。
本当に悩んでいたので、助かりました。ありがとうございます!
投稿者:猫丸 投稿日時:2015/11/07 08:43 ---.209.107
またまた、単純打ち込みミス訂正です、スミマセン。
おかしいのは明らかですので、こんなのはありません。
誤:ネックカーブ近くで12.5
正:ネックカーブ近くで21.5
平坦部分の厚みが19.5→21.5まで直線的にネック方向に2mm太くなっていくです、(標準サイズ)
投稿者:ヴァイオリン歴5年半 投稿日時:2015/11/07 08:48 ---110.90.144
ありがとうございます!あれから測って、あ
れ?と思いましたが、他のサイトで↓見つけて
参考にしてました。
標準的なイタリアン
ネックの根元: 94mm
ネック中央部: 76mm
ネックの先端: 70mm
糸を回して外周を計測しましたが、だいたい
同じ感じでしょうか…?
投稿者:こうへい 投稿日時:2015/11/07 10:35 ---85.45.220
知ったか素人の意見は聞く必要ない。
実際に楽器を見て、そう判断したプロの職人の言葉を信じないでどうする。
投稿者:らすかる 改め しったか素人 投稿日時:2015/11/07 14:48 ---216.183.54
セカンドオピニオン聞けば良いんじゃないの?
ちなみに外周では図りません。
寸法は確かに重要だけれども、ネックは素人がノギスを使ったからといって分かるってもんじゃないよ。
投稿者:猫丸 投稿日時:2015/11/08 02:35 ---201.175.161
ネックの胴回りを測るのでは有りません。
(1)指板を含めたネックの厚み、横から見た指板最上部とネック底面です、物差しを当てて真横からすかして見れば概略解ります。
(2)ネックの横幅
(3)ネックの断面形状 製作者は自分のゲージを使用
よほど変な楽器で無い限り、新作ならば標準サイズに収まっているはずです。
オールドなど、古い楽器ならば細めです。
好みのサイズの楽器を別お持ちのようですから、このサイズに合わせてくれで、工房に依頼して下さい。
投稿者:Fuk 投稿日時:2015/11/08 09:00 ---49.82.135
ネット社会の弊害ですな。
職人さんもたまったもんじゃないでしょう
ね。
投稿者:masa-kun 投稿日時:2015/11/09 12:25 ---226.226.194
ヴァイオリン歴5年半さんへ
私も以前、ヴァイオリンを新しく購入した際に、それまで使っていたものと比べてネックが太く感じられ弾きづらさを感じました。その当時は、実際にネックの寸法を測ることにまで、考えが及びませんでした。
ただ、じっくりとネックを観察してみたところ、ネックそのものより指板の幅が広く、また、エッジが角ばっているために、特に人差し指側に違和感を感じることが分かりました。
そこで、指板の両側を削ってもらいネックと同じ太さとし、さらにエッジを削って丸くしてもらい、人差し指でD線やG線を押さえたときに人差し指に違和感を感じないようにしてもらいました。
結局、それで弾きづらさ(違和感)が解消されたので、ネックを削ることなく、実際にネックそのものの太さを測ることもなく現在に至っています。
また、ヨーロッパの人と日本人では弾く人の体格の違いもあります。特に指が細い人の場合ですと、5度を押さえるときに弦と弦の間に指がはまってしまい、弦を十分に押さえることができずに、2本の弦が指板から浮いてしまう場合があります。
そんな場合は、弦と弦の間隔を少し狭めるために、ナットと駒に彫ってある溝の間隔を狭くやり直すことも一つの方法かと思います。
参考になれば幸いです。
投稿者:ヴァイオリン歴5年半 投稿日時:2015/11/09 17:27 ---237.7.83
みなさん、ありがとうございます。
指導いただいている先生には、ネックを細くすることで音色が変わることが心配、と言われました。
勿論、本来はネックに手を加えないことがベストとは思いますが、弾きにくさを考えると悩みます。
(私も指が細いので、重音も押さえにくいです・・・)
指板を削ることについては、ある工房では「(もともと結構太めなので指板を削るくらいじゃ)あまり変わらないと思います」と言われましたが、他の楽器店でも聞いてみようと思います。
ネックを削ることによって、音がどのように変わってしまうかは、削ってみないとわからないのでなんとも言えませんが、幸い、セカンドで使用している楽器が弾きやすいので、場合によっては今の楽器を手放すことも再度検討したいと思います。
投稿者:弦喜 投稿日時:2015/11/13 23:47 ---4.98.71
以前、別の弦楽器会議室で、ヴァイオリンのパーツの重量分布について質問をしたところ、なんと現在クレモナで活躍中のヴァイオリン製作者の方が、過去に製作したご自分の楽器を分解しデータを提供してくれたました。ヴァイオリンはフィッティング含め510g程度ですが、その中の構成要素で重いものを順番に並べると下記の結果でした。
----------------------------------------------
●裏板 128.3g
●表板(バスバーなし) 83.8g
●指板 51.5g
◎顎当(黒檀・ガルネリ型) 42.7g
●スクロール(糸巻箱含) 37.3g
●ネック 34.7g
◎糸巻4本(黒檀) 23.5g
○顎当金具(通常タイプ) 14.7g
◎テールピース(黒檀・ヒル型) 16.3g
*◎は材料・形状により、最大で2倍ほど差がでるもの
*●は製作者・職人により差がでるもの
*指板は、新品で約90gという情報もあり、
少なくとも、50g〜70gくらいには分布する。
----------------------------------------------
指板含むネック&スクロール部は裏板に匹敵する重量(フィッティング込み重量の1/4ほど)であり、音に対する影響は結構大きいことがわかります。
指板はいずれ削られることが前提となっており、メーカー/製作者にはあまり加工/チューニングは行わないで分厚いままとりつけるところも結構ありますので、他の方も書かれている通り、まずは指板でどこまで厚みを減らし、手に馴染みやすくできるか追い込んでみてもよいかと思います。
比較的容易に取り替えもきくので。現状の指板ははずしてそのまま保存し、新しい指板を使って試すことも可能です。
ネック削りは微妙で、細いと指に振動がもろに伝わる場合もあり、リスクを伴う改造になります。(細く削られており、オリジナルのままだったらさぞ良かっただろうな、という楽器もいくつか見た事があります。)ネックに振動が大きく伝わるということは、そこで音としてロスが発生していることになるように思います。
なおネックの断面はいろいろな形状のものがあり、同じ外周でも手で感じる厚みは違います。
Q:チェロの椅子
投稿者:会社員 投稿日時:2015/10/22 08:35 ---8.145.207
はじめまして。
チェロの初心者です。
チェロの練習用の椅子を購入したいの
ですが、どの様な物を購入すれば良い
でしょうか。
身長は172cmです。
投稿者:CABIN 投稿日時:2015/10/22 20:44 ---56.246.243
チェロを弾いておりますCABINと申します。
私は折りたたみパイプ椅子を使ってますが
あえて言えば座面高さがピッタリで、前傾姿勢が取りやすく、疲れない椅子が良いと思います。
知人は、前傾姿勢が取れるクッションを使ってますね。
背もたれ付のピアノ椅子は、演奏会で使用しますが私は長時間座るとお尻がイタい。
Wengerのチェロ・チェアというのがヤマハミュージックジャパン取扱いであるようですが、どうでしょう?
広告を見るとちょっと欲しくなります
投稿者:moimoi 投稿日時:2015/11/09 16:17 ---7.50.153
おそらくですが、レッスンの時や発表会の時など、
ピアノの伸縮可能な椅子でやられると思いますので、
同じ条件で練習したほうが良いと思います。
Q:弦楽器職人について
投稿者:ロストロ 投稿日時:2015/11/09 14:38 ---90.22.32
3名の弦楽器職人についてお尋ねします。
1,George Krywalski(おそらくチェコ人)
2.Josef A Cermak(この方もおそらくチェコ人)
3、J,Dominique Lete(フランス人)
この3名は、どなたも1900年代半ばまでに活動されたことしか分かっていません。なのでこの3名の知名度といいますが、評価を知りたいのですが、どなたかご存じの方がいらっしゃいましたら、どんな情報でも結構ですので、お知らせ下さい。
Q:Anton Wittmannについて
投稿者:ロストロ 投稿日時:2015/11/07 20:04 ---90.22.32
初めて投稿します。
Anton Wittmann(1950年以前に製作活動された方)についてお尋ねします。彼は、弦楽器職人として名の知れた方なのでしょうか?
オーストリアのリンツとウィーンで活躍された方だということは知っているのですが、彼の名前はこんにちでは殆ど知られていないと、ある弦楽器販売の方から聞かされました。
Anton Wittmannという方について、なにかご存じの方がいらっしゃいましたら、情報をいただけたらと思います。ちなみに彼のヴァイオリンの値段は、こんにちでは「50万円」ほど、チェロは「100万円」ほどで販売されているようです。
投稿者:SP2 投稿日時:2015/11/08 08:24 ---197.53.143
ヤロベックの下巻375ページにラベルの写真付きで記載があります。まともなヴァイオリン商ならば必ず持っている本ですので、お取引のディーラーに見せて頂いては如何でしょうか。
投稿者:ロストロ 投稿日時:2015/11/08 17:52 ---90.22.32
SP2様、お答えありがとうございました。
そのような本があるのですね。私も読んでみたいです。
投稿者:どれ? 投稿日時:2015/11/08 22:39 ---5.7.155
Karel Jalovecの本は沢山出ています
が、タイトルを教えてください。
投稿者:ロストロ 投稿日時:2015/11/08 23:51 ---90.22.32
どれ?さん。
私も調べてみたのですが、上下2巻ということでしたので、おそらく「Encyclopaedia of Violin Makers」ではないかと思います。
Q:ミツロウワックス
投稿者:ふみえ 投稿日時:2015/11/05 22:46 ---204.172.134
ミツロウワックスなるものをネットで発見。
弦楽器のニスの保護に塗っているという記事
もありましたが、これって本当に大丈夫なん
でしょうか?
素人さんではなく、職人さんの意見求む。
Q:弦高
投稿者:ばす 投稿日時:2015/11/03 20:25 ---7.131.199
コントラバスの弦高についてです。
測定してみたところ、G線から順に
8mm、10mm、15mm、15mmでした。
弦高が高い気がするのですが…これは標準で
しょうか?
Q:三度、六度の重音音階について
投稿者:えのき 投稿日時:2015/10/12 18:44 ---133.89.172
三度、六度の重音の音階を弾く際に、上の音
を基準に下の音を調和させて弾くと、下の音
階が変になってしまうし、上下をピタゴラス
律で弾くと和音が濁るし、どうやって弾いた
らいいのでしょうか。
投稿者:ザックリ 投稿日時:2015/10/18 14:38 ---5.7.155
ザックリ言うと、3度、6度音階は上の
音を旋律的に移動させ下の音を上の音
に合わせます。
3度6度の重音は二つの音を一音づつ弾
いても旋律的には合っていません。
上の音を旋律的に弾きますので、下の
音は開放弦と同じ音でも共鳴音から少
しズレます。
上の音の取り方も何種類かあり、
これに色々例外やピタゴラスと和音の
中間の音程があり、使い分けます。
師事している先生に聞いてみてくださ
い。
投稿者:えのき 投稿日時:2015/10/18 15:01 ---251.241.38
ザックリ様、コメントありがとうございま
す!三度、六度のスケールを弾くときも上の
音に下を合わせて弾くのですか?テンポが速
いと下の音程の音痴さがめだちませんか?そ
れより和音の響きを重視すべきなんでしょう
か。今、先生に習っていないので聞ける人が
いないんです…
投稿者:ザックリ 投稿日時:2015/10/20 20:40 ---5.7.155
またまたザックリ説明で、繰り返しになりますが3,6度重音スケールでは横の動きは旋律的音程、縦の和音は当たり前ですが和音的音程です。
早いところはより旋律を目立たさる奏法をしたりします。
Q:現代イタリアバイオリンの値段について
投稿者:れいな 投稿日時:2015/09/08 22:20 ---130.168.115
こんにちは。初めて書き込みさせてい
ただきます。Fabrizio Portantiさんの楽
器についてですが、今では結構な高額
で売られているようですが、彼が1986
年に作製した楽器を知人から譲り受け
る予定で、この1986年の楽器は楽器屋
で購入するとなると、どれくらいの値
段で販売されるものでしょうか?有名
な作家の作品がまだ無名の頃に作製し
た楽器もそれなりの値段がつくもので
しょうか?
投稿者:猫丸 投稿日時:2015/09/10 13:18 ---201.222.53
友人から譲ってもらうという事ですから、その友人次第ですね。
中古だから、購入時の価格と同じか、少し安くしてと交渉してみてはいかがです。
新作だと、新品で販売されている価格が在りますが、あくまで新品の価格です、クレモナ新作の日本での値段は異常に高いですね、先日クレモナ製作学校から里帰りしていた人から聞いた話では、80%位を日本が買っていて、日本人だと解ると、コネクションを付けようとちやほやされる、中国、韓国だと相手にされていないとのことです。
コンクール優勝の有名作家ということですから、現在新品で300万位の値段が付いている様ですが、バイオリンの値段は、有って無い様なものです。
製作者本人が在命中は活躍度合いで評価されます、一度使用された新作楽器は中古になるので、一般的評価額は10万円、それからどのように評価されるかは売り手と、買い手しだいです。
楽器を手放される友人が楽器の値段で苦労されたようなら、相場と関係なく譲っていただける可能性大でしょう。
投稿者:スガラボット 投稿日時:2015/09/11 17:46 ---.165.152
随分久しぶりの投稿になります。猫丸さんが以下のように書いておられます。
> 一度使用された新作楽器は中古になるので、一般的評価額は10万円、
量産楽器なら中古というのも分かりますが、手工品ましてや名工の作となると中古という概念はない筈です。
ポルタンティは1961年生まれ。91年にトリエンナーレ銀賞、94年にチャイコフスキーコンクール金賞を取っていますからクレモナの名工という評判は定着していると思います。その場合存命中はその実績に従った価格として日本では200~300万円の評価だと思います。(亡くなられると評判の高い方はそこから値段が上がり始めます)。新作では無く数年~十数年使用された楽器でも、健康状態が良く弾き込まれてそれなりに成長した楽器ならその価値は殆ど変わらないかむしろ少し上がることも考えられます。但しこれは店頭価格の話で素人間の取引では楽器店のマージン(30~50%)を差し引いて考える必要があるでしょう。また86年製の楽器と云う事だと81年にクレモナの弦楽器制作学校を卒業してから5年後、トリエンナーレで受賞する5年前ですから修行中の作品と云う事で楽器の出来によっては評価が下がることもあり得ます。
もし貴方がその楽器を気に入っているのなら今の所有者の支払金額を基に考え、多少の色を付けてお引き取りのなるのが気持ちのいい方法だと思います。
投稿者:ヴァイオリンとフルートのRio 投稿日時:2015/09/12 20:07 ---13.51.97
それなりに作られたバイオリンに中古の概念は無いと聞いた事があり、そのように信じていますが、少し前に検索したら大手楽器店で「usedバイオリン」というのがありました。Fabrizio Portantiとくらべて経歴的に見劣りしないAlessandro Voltiniの楽器です。例外かも知れませんが。
新作は値段的に見てアマチュアも買います。
アマチュアの私の個人的感覚ながら、オールドやモダンならいざ知らず、新作で他人の手を経たものを買うのはあまり好みません。
usedの値段が多少安くても新品とあまり変わらないのなら、高くても新品を欲しいと思います。もしも百万円台の前半ならusedの購入も考えます。勿論、あくまで楽器次第です。
投稿者:猫丸 投稿日時:2015/09/14 13:32 ---201.222.53
>量産楽器なら中古というのも分かりますが、手工品ましてや名工の作となると中古という概念はない筈です。
こういう話も聞く話ですが、商品を買ったことは有るが、販売の経験のない大多数の消費者が引っかかる神話ですね。
クレモナとい名前と○○金賞、××賞と言うのがものを言うのは、日本特有の現象で、販売マージンが大きく上乗せされ、製作者はびっくり、というのが実状です。
現代製作者に「名工」はいません。
本人も亡くなり作品が残って、作品としてだけ評価されて、市場で流通して初めて、製作者本人の相場評価価格が形成されます。
現代イタリア弦楽器がその後どうなる?のかは誰にも解りません、上手い作家は受賞と関係なくいますし、受賞したその楽器は出来がよいのでしょうが、それ以外の作品は「下手」ということは考えづらいですが、別のコンクールでは入賞を逃すということは常です、入賞後腕が落ちたというわけでも無いでしょう。
投稿者:スガラボット 投稿日時:2015/09/14 15:01 ---.165.152
ヴァイオリンは自動車と違って中古車のように5年落ちで半額以下、10年で価格は1/10といった消費財ではありません。木材で出来た弦楽器は経年変化によって基本的には材料の音響的特性が向上し、健康状態を維持し上手に弾き込んでいくことによって成長するため、むしろ楽器としての価値は向上していく特性があります。
もちろん日本に於けるイタリア・クレモナ崇拝主義は少し異常で、そのブランド故に販売店で高値で取引されている現状は危惧しています。だからといって「中古だから元値は10万円」ということはあり得ません。もちろんご指摘のように流通マージンの高い日本では個人が一度弾いた楽器を販売店に持ち込んでも半額以下という事態が起こり得るし、そのことを理解しておく必要はあります。
ただ猫丸さんのように、
> 現代製作者に「名工」はいません。
と言いきるのは余りにも現代製作者を誹謗しているのではありませんか。弦楽器の価値は猫丸さんの仰るように、
> 作品としてだけ評価されて、市場で流通して初めて製作者本人の相場評価価格が形成されます。
この部分は正しいと思います。人気の製作者の場合「本人も亡くなり作品が残って」から価格が上がり始めるのは事実です。亡くなればその人の楽器が再生産されることはないので楽器の希少性が担保されるからです。それ故製作者の存命中は楽器出来映えと本人の受賞歴などから評価されますが、頭打ちとなって、現状日本の業界でも350万円を超えることは殆どありません。
このことは反面、貴方が本当に目利きなら存命中の製作者の中から(将来価値が上がるかも知れない)楽器を手に入れるチャンスがあると言うことです。要するにそういう楽器を見抜けるかどうかということだと思います。この要件にその楽器が一度弾かれたものであるかどうかは殆ど関係がありません。
投稿者:スガラボット 投稿日時:2015/09/14 15:17 ---.165.152
この前に書いた記事について一言補足させて頂きます。現在クレモナに300人以上いる製作者の中から将来価値が上がる可能性がある作者はほんの一握りでしょう。そうでない作家の楽器は実力のある人で現状維持、それほどでもない人の楽器は名前も忘れ去られていわゆる中古に近い価格になってしまうでしょう。僕は Fabrizio Portantiの楽器は二台ほどしか見ていませんのである程度の評価はしていますが、それが「一握り」の中に入るかどうかの自信はありません。
投稿者:猫丸 投稿日時:2015/09/14 22:10 ---201.222.53
完全に毒されてしまっているというか、量産品であろうが、手工品であろうが、美術品であろうが、現在製作されて、売り手が付けた商品価格、一度販売されて再販されるときの市場原理で決まる価格は全く同じです。
バイオリン族だけに異なる市場原理が働くわけはありません。
思いこみですね、自動車が年々評価価値が下がるというのは、現用生産機種の場合であって、生産中止された機種が再販価格が上がるというのは良くあることです、当然いわゆるプレミアム車種の場合で、製造が続けられていると新品より高くなるようなおかしな事は起こり得ません。
現代製作者に「名工」はいません。
当然です、名工と言う称号は時代の流れと評価が作り上げていきます、現代製作者を誹謗していると言うのは認識不足もなはなだしい言いますか、本人にあなたは名工か?と聞いて、私は名工だというのがいたら、噴飯ものでしょう。
クレモナはバイオリン愛好家であった、ムッソリーニによって再興の機会が与えられ、モラッシー、ビソロッティー他功労者の御苦労で盛り返して来たわけですが、国立弦楽器製作学校の製作実習時間が減らされて、普通の音楽学校に変貌しようとしています、何とか存続してもらいたいものです。
投稿者:スガラボット 投稿日時:2015/09/17 11:43 ---.165.152
もちろん売り手がいて買い手がいる。ヴァイオリンも市場原理に基ずいて価格が決まるのは当然です。人の価値判断の仕方はそれぞれなのでこれ以上反論はしませんが、新品の方が性能も良く価値も高いとお考えなら本当に良い楽器に巡り会える機会は少なくなるでしょう。このようにヴァイオリンを消耗品扱いするのは楽器やその製作者に対する敬意と愛着が感じられず、僕は好きにはなれません。
投稿者:猫丸 投稿日時:2015/09/17 16:21 ---201.222.53
>新品の方が性能も良く価値も高いとお考えなら
誰もこんな事一言も言っておりません。
新品は鳴りません、時間経過と共に鳴るようになります。
量産ものは経年により改善しない、手工品は良くなっていくという噂のような物をよく耳にしますが、そんなことはありません、経年による音の改善はあります、性能の善し悪しということからすると、古くなる方が向上します、この傾向は、猫丸が知る限りの製作者が同じ事を言うので、真実でしょう。
猫丸もバイオリンは製作いたします。
手工品は材料選定から、接続部の平面性、にかわの接着時間まで気を遣いますから、経年変化の変形、はがれ、などの事故は量産品より圧倒的に少ないでしょう、不具合による性能に悪影響が出る可能性が大きいため、量産品は経年により性能が改善しないと言われているのでは無いかと想像しているのですが、工房でレストアーする、たとえば、ストラッドさんが表板を開けて、各部の不具合寸法を直せば、その楽器の製作者に関係なく性能と評価価格が上がる事になります。
>ヴァイオリンを消耗品扱いするのは
消耗品とは一言も言っておりません。
100年単位で緩やかに消耗するので修復の必要があります。
猫丸の相棒も40年以上つきあっている遙か昔のオールドです。楽器の性能は、作者と、価格は直結しません
新品は売り手の設定価格、その後は取引で決まる価格ですね。
投稿者:れいな 投稿日時:2015/10/01 19:20 ---128.0.154
コメントくださった皆様、ありがとう
ございます。
結局楽器は友人より良心的な価格で譲
ってもらいました。
今まで何度か都内の楽器店で現代イタ
リアバイオリンフェアなるもので、試
奏した際Fabrizio Portantiの楽器は、
投稿者:れいな 投稿日時:2015/10/02 12:00 ---128.0.154
すみません。途中で投稿してしまいま
した。
現代イタリアバイオリンフェアでいく
つもの楽器を弾きましたが、おっ!と
感じのが必ずいつもFabrizioPortantiの
ものでした。
たまたま彼の楽器を友人が持ってお
り、運命と思い購入にいたりました。
楽器は出会いと良く聞きますが、まさ
に出会いでした。
FabrizioPortantiの楽器はとくにE線が
美しいかと思います。
楽器の値段って本当に難しいです。先
日この楽器を色々な弓で弾いたのです
が、200万円のトマショーよりも80万
円のモリゾーの方が良く感じました。
良い楽器と出会うためには自分の耳を
鍛えるのが一番かもです。
私の質問とは全く噛み合わない返信と
なりましたが、皆様様々なご意見、ア
ドバイスありがとうございました。と
ても勉強になりました。
投稿者:猫丸 投稿日時:2015/10/04 23:57 ---201.175.161
>結局楽器は友人より良心的な価格で
それは良かったですね。
譲ってくれた人も、楽器購入で苦労したのでしょう。
弓も凝り出すと大変で、楽器より大変な金食い虫事になりますのでほどほどに、トマショーとモリゾー位だと差が出ないかも知れません、また良い物に触れるとそれより下にランクされている安い物でもコントロール出来るようになるのは不思議です。
調整やフィッテイング、また、何をしても変化しますので、楽器本体が確かでしょうから、これから楽しみが増えると思います。
投稿者:れいな 投稿日時:2015/10/12 08:49 ---128.6.37
ありがとうございます。
弓は現在はブラジルで製作されたもの
で確か15万円だった?ものを使用して
ます。良い弓と比較すると全くダメで
ある事がわかりました。ハイポジショ
ン鳴らない、音がクリアでない等。
バイオリン習い始めた頃は弓はどれで
も同じかと思っておりましたが、最近
ではバイオリン本体より、弓が大事な
のでは?と思い始めめたくらいです。
都内の楽器店で色々と弓を弾きまし
て、いつも、おっ!と思ってみると、
バザン。弦楽器フェアで弾いてもやっ
ぱりバザンなんですよね。よっぽと相
性が良いのか…。しかし仲の良いバイ
オリン職人にきくとバザンも良いけ
ど、せっかく買うなら一生モノの弓探
したら?との事ですので、これから時
間をかけて、見つけたいと思ってま
す。
Q:J.K.MONKのチェロ
投稿者:ロストロ 投稿日時:2015/11/15 22:47 ---90.22.32
ある楽器店で試奏した、J.K.MONKの1896年製作のチェロ(140万円)が気に入って、購入しようかどうか迷っています。
J.K.MONKはイギリスの製作者ということは知っているのですが、それ以外の情報が分かりません。J.K.MONKという方についての情報を知りたいです。よろしくお願いします。1800年代のオールドチェロでこの価格は妥当なのでしょうか?
投稿者:ヴァイオリンとフルートのRio 投稿日時:2015/11/19 17:11 ---13.51.97
試しに検索しても詳しい情報は見当たりませんから、有名な製作者ではないような気がします。お値段はヴァイオリンの場合なら日本人の新作か、新作イタリアンの比較的安価なものに相当しますので、120年近く経過してこの値段と言う事は古さゆえの評価があまり無いと言う事になるのではないかと思います。
投稿者:rio(昔の名前で出ています) 投稿日時:2015/11/20 12:26 ---4.154.206
W HENLEYの辞書(73年版 97年印刷)に以下の記載がありました。
HENLEYの辞書載っているということは、無名とは言い難いと思います。
JOHN KING MONK
1846年生まれ
イギリスのサリーというカウンティのメートンというところで働いていました。
ストラドモデルは定評があり、常に良い材料を使用し、良質な薄い黄色から濃いゴールデンレッドオイルニスを使用した。
などなど 7行に渡り記載があります。
W HENLEYの辞書は、たいていの楽器店に置いてあるとおもいますので、ロストロさんご自身が、お店に行って、辞書を読ませていただいてはいかがでしょうか?
なお、価格帯については
タリシオのPrice History
でも確認することができます
アマチュアの方であれば
価格で楽器の良し悪しを判断するよりは
自分の感性を信じて
楽器選びをするのも
一つの選択肢だと私は思います。
投稿者:ロストロ 投稿日時:2015/11/20 17:00 ---90.22.32
Rioさん、いろいろ情報ありがとうございました。私自身、このチェロの音色が気に入っていますので、購入を考えています。やはり値段ではなく、自分の耳を信じてみようとおもいます。ありがとうございました!