弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:ラベルの信憑性について
投稿者:ロストロ 投稿日時:2016/05/12 23:26 ---90.22.32
私はチェロをやっているのですが、この前、ある楽器店でチェロを試奏させてもらった時、中に貼ってるラベルを何となく見たところ、ラベルには作者名と製作年「1897年」が書いていました。しかしそのラベルは、見た感じでは新しく、まるで最近貼ったかのような印象がありました。私のイメージでは、製作年の古い楽器なら、ラベルも古いのではないかと思うのです。たとえば、ラベルが破れかけているとか。実際そのようなラベルをみたことがありますので。
そこでお尋ねしたいのですが、今回、私が目にした、楽器は製作年が古いのにラベルが新しいというのは、どんな理由が考えられるのでしょうか?あるいはラベル自体、信憑性はあるのでしょうか?もしかしたら楽器店の考えで、たとえば楽器自体が古いし、ラベル自体も古くなったことで破れかけていたので、新しいラベルに貼り替えたという可能性もあるのでしょうか?
とにかく、楽器の製作年(1897年)とラベルの新しさに違和感かありました。お答え、よろしくお願いいたします。
投稿者:弦喜 投稿日時:2016/05/15 11:40 ---4.98.71
以下、私見です。
製作されて100年くらいの楽器は、人で言えば”青年”くらいの若さだと思います。イタリアの名工のオールドが1700年+-50年くらいに集中していますので、ヴァイオリンとしてはそのあたり(300年くらい)が円熟期となります。オールドの楽器となると、さすがにラベルにも傷みやくすみが出てきます。
1900年頃の楽器のラベルは、ラベルおよび印刷の質にもよりますが、きちんと手入れと管理がされている楽器であれば、楽器の中にも埃が溜まることもなく、結構奇麗な状態で保たれています。もちろん、その場合は楽器内部自体も奇麗なはずで、楽器内部は埃や汚れで古いのにラベルだけ新品同様という状況ではありません。
話は変わりますが、弦楽器の鑑定において、ラベルは基本当てにはしません。専門家が、形状、作風や細部の仕上げ、ニスの質や塗り方、製作者の癖などを総合的にみて、本物だと思われる、という表現で真贋が示されます。
長い歴史の中、戦前くらいまでは、銘器をコピーしたり銘記のスタイルにあやかったモデルを販売する時に、ラベルもコピーすることは普通に行われておりました。そっくりのラベルの場合もあれば、コピーメーカーが独自に作ったラベルの場合もあります。
また、楽器を精巧にコピーする際にラベルも精巧にコピーした楽器が、悪意を持って本物として売られたりもしてきました。(後世の一流製作者が、悪意を持たずラベルまでコピーし、別途自分のラベルも貼った楽器に対し、楽器商が悪意をもってそのラベルだけ剥がして売るというケースもあります。)
結論は、
1.ラベルは飾りであり、真贋を示すものではない。
2.楽器の素性は、過去の所有者等の来歴および、鑑定を専門とする鑑定家の判断あるいは有名オークションでの出品時の鑑定情報、が比較的当てになる。
投稿者:ロストロ 投稿日時:2016/05/16 21:59 ---90.22.32
弦喜さん、ご返答ありがとうございました。ラベルにはそのような事情があったのですね。またが真贋を示すものではないということも分かりました。鑑定書がない楽器は、やはり偽物のケースが多いということなんでしょうかね。ただ偽物だからといって楽器としての価値が無いかといわれればそうではないということも聞いたことがあります。結局、その楽器のフォルムや音色が自分好みなのかどうかということが一番大事なのかな~と思いました。でないと、鑑定書のある本物の楽器を買えばいいことですからね!
どうも、ありがとうございました☆
投稿者:弦喜 投稿日時:2016/05/17 04:20 ---4.98.71
・ラベルでは真贋を判断できない。
・鑑定書は、著名な製作者の楽器(=高価な楽器)には付けられる事が比較的多いが、そうでない楽器には鑑定書はついていない事の方が一般的。
世界的に信用される鑑定者(/社)は限られており、鑑定費用*鑑定書発行費用(+運送費用等)を払うだけの価値がある楽器でないと、信用に値する鑑定書は作成されません。あるいは、上記限られた鑑定者(/社)が販売する楽器には鑑定書が付けられる事があります。
無名の人/店が作った”鑑定書らしきもの”や、鑑定書の偽物も多く存在しますので、鑑定書があればそれで安心というものでもありません。
結局は、信頼できる楽器店にて、信用できるルートから入手した楽器を、その楽器が何であるか確認した上で選ぶのが、一番確度が高いのだと思います。
また、ある程度名前の知れた製作者の健康的な楽器であれば、相場というものがありますので、そこから大きく逸脱した価格であれば、あやしい、と思うべきでしょう。
絵画や骨董品などと同じく、好きか嫌いかということと、真贋および真作としての相場、というものはまったく別次元の話です。
また楽器は実用品でもありますので、無名であっても道具としての使い勝手や性能がよいものは存在します。一方で、長い時間をかけて多くの人に”よい音の楽器を作る”と評価されてきた製作者の楽器は、よい道具である可能性が高く、はずれを引く可能性が低いと言えます。
投稿者:ロストロ 投稿日時:2016/05/17 19:58 ---90.22.32
弦喜さん、いろいろ教えてくださり、ありがとうございました☆
以前、こちらの掲示板でも書かせていただいたことがあるのですが、今気になっている楽器がありまして、製作者は「Monk,John King」というイギリスの楽器で、以前は「100万」とご紹介したかと記憶していますが、それは誤りで、実際は220万するものでした。金額的なこともあってまだ購入には至っていませんが、実際に試奏してみて、古い楽器だけあって、わたし好みの枯れた音色がしました。
先日の質問でもしたように、1897年にしてはラベルが新しかったことと、ホントにMonkの作品なのか?という疑問は持ってはいましたが、自分が気に入った音色だったことと、店主もオススメの楽器だということをおっしゃいましたので、購入を前向きに考えたいと思います。
ただ信頼しているお店ではありますが、この楽器の値段が妥当なものなのか(220万)という判断は、どうやって確かめたらよいのでしょうか?店主にストレートに聞くというのはなんだか疑っているようで気が引けます(^_^;わたしにとって、220万は高価なお買い物なので、金額的に妥当なのかどうかということを、最後に知りたいと思います。
投稿者:弦喜 投稿日時:2016/05/18 02:06 ---4.98.71
価格の参考として私が見ているのは、
MaestronetのPrice Historyと
Tarisioの”Cozio Archibe"のPrice History
に記載された価格です。
主に製作者別にオークションの落札価格(一部店頭販売価格あり)が掲載されており、日本での店頭価格は、オークション価格の2.5倍程度と想定しています。
Maestronetで検索、またTarisioで検索すればすぐにサイトは見つかります。Tarisioは会員登録が必要ですが、無料会員としての登録ですぐにオークション結果の概要は見る事ができます。
今気づきましたが、www.amati.com でもExploreのMaker Archiveから同様のものが見れますね(価格はポンドでの記載です)。
Monkの楽器については、残念ながら上記どちらにもチェロの記録はなく、複数のヴァイオリンの落札結果のみが掲載されています。2001年以前の記録しかありませんが、ヴァイオリンでは最高で1000ドル程度、あとはそれ以下の価格となっていますので、2.5倍してもかなりお安い楽器に属するように思います。
チェロについては私は門外漢なので、チェロの評価、価格はわからない、というのが正直なところです。
ヴァイオリン製作ではパッとしない英国ですが、チェロだけは例外的によいものがある、と聞いた事があり、新作ではヴァイオリンの2倍程度の価格設定となるチェロが、英国プレミア価格としてどの程度になるのかがよくわかりません。
どのような素性の楽器なのか、またなぜその価格なのか、お店にストレートに聞いてみてもよいのではないですか。すっきりと答えを出して、迷いなく購入するためには、他にあまり良い手が浮かびません。
投稿者:ロストロ 投稿日時:2016/05/18 10:18 ---90.22.32
弦喜さん、いろいろ教えてください感謝いたします。そうですね。高価な買い物なので、店主にその値段の妥当性を聞いてみたいと思います。ありがとうございました!
Q:1800年〜1900年のバイオリン
投稿者:まる 投稿日時:2016/05/09 12:49 ---0.137.175
子供のフルサイズのバイオリンを探し始めました。予算はバイオリンのみで200万までです。20本ほど試した中でフレンチの1903年のものか、1971年のイタリアン、1850年のチェコの中で悩んでいます。(あえて製作者は書きません)音のタイプは全く違うのですがこの3本が気になっているようです。1850年のチェコのバイオリンだけが裏板から肩への振動が凄く伝わるようです。でも、音の強さは裏板のあまり響かないフレンチとイタリアンに感じます。
裏板の響くバイオリンが良いバイオリンだ。みたいな事を何かで読んだ記憶があるのですが…
コンクール等で弾く場合はやはり裏板が肩にしっかり振動するものを選んだ方が音の飛びは良いものなのでしょうか?
もしくは裏板がそれほど振動していなくてもバイオリンの音色がパワフルで有ればコンサートホールでも音は飛ぶのでしょうか?
投稿者:QB 投稿日時:2016/05/09 16:52 ---117.166.110
まるさん、
「音の強さは裏板のあまり響かないフレンチとイタリアンに感じます。」これは、お子さんがそれぞれの楽器を弾くのを聞いてらっしゃっての感想ですよね?
どんな部屋で、どれくらい離れて、お子さんが弾いてらっしゃるのに対してどの位置に(ヴァイオリンのネックの方向、ヴァイオリンの表板に直角の方向、など)、いてお聞きになったのか、教えて頂けますか?
また、お子さんはどれを気に入っていらっしゃいますか?
投稿者:まる 投稿日時:2016/05/09 21:26 ---0.137.175
QBさん、子供が気に入っているのは明るい色と音色のイタリアンと赤みがかった色と深みの有る音色のフレンチ2本に絞ったようです。全く違う音色なのに選べないのが面白いところです。
今現在3本をお借りしているのですが子供が部屋で練習している時は私に背中を向けて2mほど離れているでしょうか、背中を向けての演奏はチェコの裏板が肩に響くバイオリンも含め3本同じくらいのボリュームで聞こえていました。正面f字を私の方を向けての演奏は裏板の響かないフレンチとイタリアンがパワフルで、チェコはまろやかで優しい感じでした。そして10m程離れた部屋でドアを閉めて弾きますとイタリアンとフレンチのボリュームが大きく聞こえていました。
ちなみにチェコとイタリアンはボウイングで雑音は無いのですが、フレンチはザラザラ?カサカサ?とした雑音が全弓の時だけ中弓辺りでします。これも疑問です。しかし、このフレンチのバイオリンがフレイジングがしやすいようです。でも、雑音が…
イタリアンは少しまだ音が硬く、フレイジングも思い通りには少し難しいようです、でもバイオリンの顔と明るい音が気に入ってるようで…
裏板のよく響くチェコもフレイジングはし易いとのこと。
すみません。長々と。
要点は裏板が響かないバイオリンはホールで響か無いの?
それとコンクール向きでは(ソロ)ないのか?
ボウイングでザラザラ?カサカサと時々雑音を出すのは良く無いバイオリンで選んではいけないものなのか?
という点が気になっているところです。
いろいろなご意見をお伺いしたいです。
どうぞよろしくお願いします。
投稿者:QB 投稿日時:2016/05/10 22:32 ---12.121.164
まるさん、
書いて頂いた情報からの所感です。
お子さんが選んだ2つはどちらも悪くないのではないかと思います。
良い楽器=裏板が響く という単純な話であれば、裏板を薄く作るか、硬くない材で作ればいいわけです。本当に力のある楽器は、裏板がきちんと振動を支えて表板をドライブしています。さらにその上で裏板が振動するという話があるわけで、単純に裏板が振動しているかどうかではありません。
書いて頂いた様子ですと、お子さんの選んだ2つはきちんと鳴っていると想像します。
もうひとつ、これがお子さんにとっての最初で最後のフルサイズではないと仮定すると、今の段階ではそれなりにきちんとした楽器である事に加えて、お子さんが練習をしたくなる(弾きたくなる)気に入った楽器であることも大切な要素であるように思います。
そのように考えると、いま候補に上がっているもはいいものである前提で(こういっては身も蓋もないですが)、お子さんが気に入ったもので良いのではないでしょうか。
どうしてもホールでの響きが気になるようでしたら(それで後悔したくないのでしたら)、なんとかお近くのホールで試してみるしかないですね。アマチュアオーケストラの練習やゲネプロがあるのであれば、そのタイミングでお願いしてみるとか、、(実際目にしたことが有ります)
投稿者:QB 投稿日時:2016/05/10 22:34 ---12.121.164
あと、フレンチの時々ガサガサと雑音を出す、、は、現物見てみないとなんとも言えないので、楽器屋さんに質問することをお薦めします。なにか干渉しているかもしれません。
投稿者:まる 投稿日時:2016/05/11 09:31 ---0.137.175
QBさん、ありがとうございます。
そうなんです。親心としてホールで響か無いバイオリンの購入は避けたいというのが正直な気持ちです。沢山のバイオリンを試奏出来る昨今に感謝しないといけないのでしょうが…どちらの親御さんも同じことで悩まれているかと思います。
2人の娘がおりましてそれぞれ違う先生に師事しております。
このバイオリンを持ってきて頂いた先生は裏板の事は触れずピアノを出そうとする時にピアノの音を作るのに苦労するのは力強いバイオリンの証拠と。確かにフレンチの裏板が肩へ響かないバイオリンは小さい音を作る為に弦を強く押さえないと無理なようです。
姉の先生のご意見を聞こうと持っていったところ、裏板の振動が肩にこないとおっしゃり、このバイオリンは長いこと眠ってたのかしら?と。(先生方はバイオリンを選ぶプロではないと承知していますが)その一言が私の中で、ある程度年月の経っているバイオリンは裏板の振動が肩に響かないのはあまり良くないものなの?という疑問が膨れ上がりまして。確かに20本程試奏させていただいた中で裏板の振動が肩に響くもの、響かないものが有り、それによって良いバイオリンかが判断できるのであればとても簡単な事ですよね。
QBさん、適切なご意見、本当にありがとうございました。とてもすっきりしました。バイオリン選びはワクワクしますが、疲れますね。
Q:Salvatore Accardoが所有している楽器について
投稿者:ウィロー 投稿日時:2016/04/02 12:53 ---138.145.125
Salvatore Accardo氏が所有してる楽器につい
てなんですが。
Salvatore Accardo氏がストラディバリウスや
グァルネリを所有しているのは知っていま
す。
しかし、彼が新作を所有しているのを最近知
ったのですがそれは本当なんですか?
昔所有してたAnsaldo Poggi氏の楽器ではなく
Raffaello Di Biagioという方の楽器です。
調べてもその事について触れられているのは
、Raffaello Di Biagioの自身のホームページと
彼の楽器を取り扱っている楽器屋さんくらい
しかないです。
英語が分からないのでそれ以上は調べる事が
出来なかったですが、
ストラディバリウスやグァルネリを所有して
いるのにわざわざ新作を買う必要あるの?とい
う疑問とそもそも本当に所有しているの?と言
う疑問がわき上がりました。
詳しい人がいましたらご教示ください。
投稿者:弦喜 投稿日時:2016/04/03 10:29 ---4.98.71
下記、アッカルド氏に限定しない一般論、かつ書物等からの耳学問ですので、ご期待の情報とは異なるかもしれませんが、参考のため記載します。*あくまでの私の個人的な理解なので、誤っていたら申し訳ありません。
ヴァイオリン製作者としてビジネスとして安定した受注を受けるためには、知名度をあげる必要があります。一人立ちしてやっていくには、肩書きも重要です。そのためコンクールに挑み優勝(/入賞)を肩書きとするケース、著名演奏家が使っているという事実と証拠をもって肩書きとするケース、などがあるようです。
著名演奏家が使っている事実と証拠という点では、製作者側がその演奏家のために楽器を作り献呈(無償提供)するケースと、演奏家が発注するケースがあります。
前者については、演奏家と会う機会を作り、その演奏者のために製作した楽器を献呈し、演奏家と自身と楽器が写った写真や、演奏会で使用される写真が得られれば、それは製作者の誇りであるとともに、大きな宣伝効果を生みます。
私がメインで使っている楽器製作者(存命)は、ロストロポービッチやメニューインに楽器を渡している写真を工房の紹介に使っており、メニューイン死後の遺品オークションカタログには確かにその楽器が含まれています。
また別の英国製作者の楽器のラベルには、メニューインに献呈する、と書かれています(渡す事はできなかったのでしょう)。
後者:演奏家が発注(購入)するケースについては、現在所有しているストラド、ガルネリなどの銘器のコピー(外形がまったく同じもの)を作らせるケースと、演奏家つながりで”良い”との噂を聞いて試しに発注するケースなどがあります。
コピーについては、すでにおじいさんである銘器を本番以外はできるだけ休ませるため、あるいは銘器のコンディションのばらつきを調整するためなどに使われているようです。また、銘器を使いたくない環境での演奏機会もあるでしょう。
レコーディングの際は、大ホールでのコンサートとは異なり、ホールでの遠鳴りは必要なく音の味付けもある程度後からできます。そのため、コンディションが安定しており音のばらつきが少ない新作/モダンの楽器を演奏家が使うケースは結構あるようです。
上記は、当然、演奏家が使うに値する音と反応性を備えた楽器であることが前提です。
投稿者:くれもな太郎 投稿日時:2016/04/10 23:01 ---175.195.39
買ったんじゃなくてもらったんでしょう。クレモナでは有名奏者にプレゼントして弾いてもらっていると勝手に宣伝するのはよくある宣伝の一つです。
投稿者:くれもな痔瘻 投稿日時:2016/04/11 13:11 ---253.32.158
あぁ、書こうかどうか逡巡していたのを、太郎にいちゃんが書いてくれた。
RDBは日本の取扱店が、取引量のコミットをしているので(自分で気に入った楽器が日本でバカ売れすると思っちゃんたんだねぇ)、やっきになっているのです。なかなか売れないから。
しばらく前まではニスが弱点で、日本ではボロボロになってたんだけど、改善したのかな?
著名な演奏家の楽屋に行って無理やり一緒に写真を撮ったりすると、そのうち海を渡っちゃうかもね。。。
Q:楽器の値段を知りたい
投稿者:ロジン 投稿日時:2016/03/15 22:39 ---5.7.155
お世話になります。
フランス製のヴァイオリンのベルナーデルとカレッサの大体の購入値段を知りたいです。
オークションでの始まりの値段はよく見かけますが、実際に購入値段はどのくらいでしょうか?
ベルナーデルもカレッサも1900年始めの製作で、健康な楽器です。
よろしくお願いします。
投稿者:通りすがり 投稿日時:2016/03/17 14:28 ---91.212.151
いろんな名前で投稿されていますが(オーバーテール、ダーク&ライト、他にもありますね)まずは答えてくださった方々にお礼をされるのが先では?
質問ばかりでは誰も答えてくれなくなりますよ。
投稿者:トントン 投稿日時:2016/03/18 20:47 ---00.20.71
知り合いのベルナーデルは15年位前の値段で1000万円以上したそうです。
多分カレッサも500万円くらいからあるのではないでしょうか?
もしかしたらもっと高額かもしれません。
投稿者:QB 投稿日時:2016/03/18 22:38 ---12.73.31
小売はこの2倍から2.5倍。
http://tarisio.com/cozio-archive/price-history/?
search_city=&search_last_name=Bernardel&s
ubmit=Search
投稿者:ロジン 投稿日時:2016/04/03 01:35 ---5.7.155
参考になりました。
ありがとうございました。
Q:ヴァイオリンの弦高について
投稿者:ぺたぺた 投稿日時:2016/02/21 09:22 ---136.188.74
弦高が低くて、弦を押さえやすくて左手の指が楽な状態で練習を続けることで、
指を甘やかすことになって上達に悪い影響があるってことはありますか?
ヴァイオリン始めてもうすぐ6年目に入る初級者です。
今の楽器には概ね満足しているのですが、弦高が低いのが心配です。
先生は「弦と指板の間がちょっと狭いけど、ま、押さえやすくていいんじゃない」とおっしゃいました。
それでもまだ、他の楽器を触ると、とくにハイポジションで
「がっつり押さえた感」を感じて、自分の楽器との違いにおののきます。
ちょうど楽器屋さんに「駒を交換したほうがいいかも」と言われているので
この機会に弦高を調整してもらって左指に頑張ってもらうようにしたほうがいいか、それとも、これはこれでラクさせておいていいのか、迷っています。
ヴァイオリンに詳しい皆様方のご意見をうかがいたいです。
投稿者:QB 投稿日時:2016/02/22 08:38 ---152.67.89
先生が弦高が低いとおっしゃり、楽器屋さん
が駒が低いと言う、
なにかそれ以上(実物を見られないこの場の
人からの意見が)必要ですか?
ヴァイオリンにはある程度経験知的に決まっ
た寸法があります。その経験知に従ってみて
は?
投稿者:ぺたぺた 投稿日時:2016/02/22 14:20 ---136.188.74
QBさま、ありがとうございます。
今お世話になっている楽器屋さんは「駒が低い」とは言わないので、
というより、前の楽器屋さんの調整ではもっと低かったのです。
それでは左手のピチカートがやりにくいので、
そのときに面倒見てもらっていた先生の紹介で
別のマイスターさんにお願いして高くしてもらって今に至ります。
今の楽器屋さんが「駒を交換」というのは、そのマイスターさんが
交換した駒がお気に召さないらしくて。
楽器屋さんごとに、また、先生によってもご意見が違うので
皆様にも伺ってみようと思ったのです。
投稿者:QB 投稿日時:2016/02/22 15:57 ---214.131.81
ぺたぺたさん、
なるほど、そういうことですね?失礼しました。
弦高は、工房は基準となる数字を知っていますので(これは工房ごとに違うということはめったにないので)そのアドバイスにしたがった方が良いと思います。
ただ、数字には幅があるのと、もしかしたら指板側の問題もゼロではないと思いますので、そのへんも含めて、ぺたぺたさんの意向を伝えて適切な処置をされるのが良いと思います。
投稿者:弦喜 投稿日時:2016/02/23 01:05 ---4.98.71
弦高に関連する箇所としては
・上ナット(糸巻き側の弦の支え)の高さと溝の切り方
・指板の削り方(正しく逆アーチに削られているか。適正な厚みに削られているかなど)
・駒の高さとアーチと溝の切り方
・ネックの取り付け角度
があるかと思います。
楽器製作や修復をちゃんとした所で学んでいる職人さんは、セオリーとして上記それぞれの正しい数値を常に意識しており、その標準をベースに、奏者の好みにより若干の味付け程度の補正を加えているのでしょう。
まず、上記のポイントが標準的な状態になっているかが重要で、それが楽器の能力を最大限に活かした素直な鳴りを生み、また楽器を取り替えても標準的な調整の楽器であれば、比較的早く慣れるのではないでしょうか。
今お持ちの楽器が、非標準の調整状態となっているかどうかはわかりませんが、もしそうであるなら、標準的な状態にしておいた方が、音量や音色の面や、今後上達して楽器を持ち替える際の容易さなどの点で、メリットがあるように思います。
なお、現状の楽器および現状の調整状態にて、その楽器で出せる音色、音量の範囲内で一生その楽器を弾き続ける、と決めておられるのであれば、弾きやすさ重視で今のセッティングを続けるという判断はありでしょう。
投稿者:SP2 投稿日時:2016/02/25 21:50 ---132.75.32
パーンと張った楽器(例えばJ・B・ガダニーニの様な)を弾くと、手も足も出なくなると言う事は有ると思います。しかし、キャリアから考えてそう云う事も無いと思いますから、ご自分が楽しければそれで良いのでは無いでしょうか。ひとつ疑問なのは、なんでこんなところで聞くのかな?という事ですが。なので、ささやかなアドバイスとしては、信頼出来る工房とお付き合いをする、という事だと思います。貴方の先生がもし一流の方でしたら必ず一流の楽器屋をご存じでしょうし、そうでなければそれなりの楽器屋とのお付き合いだと思います。要は、ご自分がどこを目指したいか、という事でしょうね。余計な事ですが。
投稿者:ぺたぺた 投稿日時:2016/02/26 07:37 ---136.188.74
皆様、ありがとうございます。
なんだか、わかってきました。
先生は一流で楽器屋さんもマイスターさんもまあ一流なのですが、
(1)楽器をうってくれた楽器屋さんは、初級者の言い分をあまり聞いてくれない
(2)駒と指版を調整してくれたマイスターさんと楽器を売ってくれた楽器屋さんは互いに嫌い合ってるので、マイスターさんは「こんな楽器じゃどうしようもない」と思ってたのかもしれない。
(3)今の楽器屋さんとマイスターさんの間にもいろいろあるみたいで、
そんなところで調整したから「生意気だ」とか何とか思われているかもしれない。
もう一度、今度は強めに先生に相談してみます。
投稿者:ぺたぺた 投稿日時:2016/03/29 23:17 ---136.188.74
思い切って予約して、地元で人気のある技術者さんの工房に行って
相談に乗っていただくことができましたので報告です。
駒のこと、指板のこと、気になっていることをお話ししたら
いろいろ測って調べてくれて
「ま、確かにそうだけど……。う〜ん、ちょっと弾いてみて」
と言われたので、ひとしきり弾きました。
そしたら
「じゃ、上ナットと指板と駒を直しましょうか」
ということになり、調整してもらうことになりました。
「音は変わらないけどね」とのコメントつきで。
技術習得途中の未熟者だから音の事は二の次でまず操作性と思います。
弦喜さんの書き込みの「標準的な状態」に背中を押されました。
皆様、アドヴァイスありがとうございました。
Q:トマスティーク・インフェルト ヴェルサム弦 について
投稿者:テディ 投稿日時:2016/03/27 23:41 ---17.153.227
初めまして、
トマスティーク・インフェルト ヴェルサム弦(チェロ)を
使ってみようと思いますが、
ストラッドさんは使用したことはありますか?
もしよければ感想などお聞かせください
よろしくお願い致します。
投稿者:ストラッド 投稿日時:2016/03/28 14:41 ---9.75.109
こんにちは、当店では使った事はありませんが、お客様の評判は上々です。音楽雑誌「サラサーテ」69巻でヴェルサム弦のより細かい説明や使用感などを特集しています。よろしければご参照ください。なお当店への問い合わせご質問は、Q&Aではなくメールでのお問い合わせでお願いします。
Q:チェロの音色について
投稿者:ゆーな 投稿日時:2016/03/22 23:27 ---41.125.96
私は高1でチェロを始めた
チェロ歴1年程の者です。
今日チェロの弦を張り替えました。
そうしたらA線がキーンとした
鋭い金属音のような音色になりました。
弦はスピロコアを使いました。
この音色はまた弦を張り替えるまで
ずっとこのままですか?
それとも弾いているうちに
完全にとまではいかなくても
柔らかい音色になってきますか?
また、直し方はありますか?
教えてください!
投稿者:60の手習い 投稿日時:2016/03/24 19:54 ---10.13.111
ゆーなさん。
スピロコアのA線に交換されたのは誰かからすすめられたからですか?
実はスピロコアのA線とE線はキンキンした音がするので定評?がある弦なのです。
1,2週間するとなじんできて、少しソフトになってくるのは確かですが、柔らかい音に変化することはまずないと思います。
私も以前、低弦にスピロコアを使っている関係で、試しに銘柄をそろえて高弦もスピロコアを張ってみましたが、キンキン、シャリシャリ、裏返りやすいなどで、すぐに他の弦に張り替えました。
ゆーなさんがどんな楽器をお使いかわかりませんが、私のつかっているような安い楽器は、楽器自体がキンキン系なのでスピロコアではそれが一層助長されるようです。
スピロコアを張ってちょうど良いのは、楽器自体がかなりソフトな音色を持っている場合ではないかと思います。
次にお高弦を交換されるときは、「定番」のヤーガーとかラーセンを試してみてください。
投稿者:60の手習い 投稿日時:2016/03/25 17:37 ---10.13.111
訂正です。
スピロコアのA線とE線→A線とD線。
Q:ハンガリー製のヴィオラについて
投稿者:かな♪ 投稿日時:2016/03/18 00:34 ---33.109.252
大学のオケに入ってからヴィオラを始め、ま
だ1年も経っていない初心者です。
私の大学では2年からマイ楽器を購入すること
になっているので、今回30万ほどの楽器を購
入しようと思っています。
いろいろ弾かせてもらったなかで、一番自分
が弾いていて音色が好きだった物がハンガリ
ー製のものだったのですが、ハンガリー製の
ヴィオラの評価や音色は全体的にみてどうな
のでしょうか?もちろん個々で差はあると思
うのですが…
私の気に入った楽器に対して、お店の方は少
し味のある音色で一般的なヴィオラの音色と
は少し違いがあるとおっしゃっていて、そこ
が少し気になっています…
投稿者:弦喜 投稿日時:2016/03/20 22:38 ---4.98.71
ハンガリー製の手工量産品のヴィオラを使われている方は少なく、経験からの回答が難しいのではないでしょうか。
楽器製作は古くから行われている国ですが、有名な量産メーカーの名前を挙げられる人は少ないでしょう。
EUなどの影響もあり、EU域内での木材産地からの材料の確保は、どの国でも比較的容易でしょうから、ハンガリーだからという国の特色よりも、そのメーカーがどこから材料を調達し、どのような製作方法を選択し、どのようなポリシーで楽器を作っているか、というメーカーの特色の方が、その価格帯のものであれば影響度が大きいと思います。
意味深な楽器店の方のコメントも、気になっているならもっと深くその内容を聞いてみるのと、先輩などである程度達者に弾ける人にその楽器を弾いてもらい、その音を聴くとともに、弾き心地心地含め感想を聞いて参考にされてはいかがでしょう。
100万円を超えるような、個人製作者の一点物の楽器であれば、ハンガリーの流派という話も出ようかと思いますが、上記は予定されている価格帯で新品の購入される事を想定しての参考意見です。
投稿者:かな♪ 投稿日時:2016/03/21 23:24 ---33.109.252
とても丁寧なご回答ありがとうございます。
大変参考になりました。
先輩に楽器を弾いてもらったところ、操作性
にも問題がなく、音の鳴り等もいい楽器であ
るとのことでした。お店の方のコメントは気
になるので、メーカーさんのことも含めもう
一度詳しくお話を伺ってみようかなと思いま
す。
Q:コントラバスの雑音について
投稿者:かほ 投稿日時:2016/03/07 22:38 ---161.221.71
こんにちは。コントラバスをアマオケで弾いているのですが、G線のCを弓で弾いてもピチカートでもミシミシなります。どうしたらいい
のでしょうか。
投稿者:弦喜 投稿日時:2016/03/12 12:17 ---4.98.71
ご質問の記載内容では、どなたも症状が想像できないので、回答がないのではないですか。できる回答としては、「購入した楽器店か、ベースを扱う弦楽器工房にもちこんで調べてもらっては」ということだけでしょう。
例えば、「右を向くとシクシク傷むのですがどうしたらよいですか」という質問されても、「医者にいったらどうですか」という回答しかできません。
実物を見られない中、疑わしい箇所を推測するには、もっともっと症状に関する情報が必要です。
Q:ベーレンライター社のバロック・ヴァイオリンのご報告とお礼。
投稿者:茶色猫 投稿日時:2016/05/18 19:17 ---74.69.106
こんにちは。
久しぶりに拝見したら、ちょうど楽器のラベルのお話だったので……大変遅ればせながら、以前お尋ねしたラベルの楽器のご報告とお礼をと思いました。
2009年5月3日の「BARENREITER=KURZHALSGEIGE(ベーレンライターの短いネックのヴァイオリンの意)」と、Hell工房の名のあるバロックスタイルのVnのラベルの件です。
その節は、色々教えてくださり、本当にありがとうございました。
特にご回答くださいました、弦喜様、じゅん様、ゴマゾウ様、並びに場を提供して下さる弦楽器ストラッド様には、心から感謝いたします。
皆さんが教えてくださった情報を元に、ドイツの楽器博物館の学芸員さんにお伺いして、素性が判明しました。
結論から書くと、私のバロック・Vnは1920年代からの古楽復興の流れの中で、古楽器製作の為に設立されたマルクノイキルヘンのHell工房(1935~1958年)において、ベーレンライター出版社の依頼で製作されたものだろうとのことです。
ラベルの熊と星は皆様のご推測通り、同社のマークでした。
学芸員さんの論拠としては、以下の①②③です。
①ベーレンライター出版社は、1920年代以降、青年運動や古楽復興の流れを受けて、自社の名を冠したバロック・Vnや各種木製リコーダーの製作にも関わっていた。
②音楽学者のJanine Christgen の"Bachs Sonaten und Partiten forVioline Solo”によれば、古楽復興の流れを受け、古弦楽器製作の為にHell工房(Hell-Werkstatt が1935年に設立(1958年に閉鎖)。”BARENREITER=KURZHALSGEIGE”の製作にも言及あり。
③同楽器博物館にも、”BARENREITER=KURZHALSGEIGE”のラベルと、細部やフィッティングまで特徴がそっくりな楽器が所蔵されている
古楽復興やバロック・Vnが見直されてきた歴史の一旦を垣に触れるようで興味深かったですし、自分のVnへの愛着も増しました。
以前のスレッドに書き込めず、新しいのを立てて、申し訳ありません。
本当にありがとうございました。