Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:木下タロウ
投稿者:神谷ゆみ     投稿日時:2005/12/06 17:51  ---28.49.238

こんにちは。オーストラリアにすんでいます。
娘のバイオリンの先生から、日本のバイオリン製造者で
木下タロウさんと言う人を知っているかと聞かれました.
もし、ご存知の方がいらっしゃいましたらおしらせください。

投稿者:デンスケ     投稿日時:2005/12/06 18:02  ---2.10.217

渋谷の道玄坂で「木下弦楽器」を経営してらっしゃる木下多郎さんのことだと思います。

Q:素杢のヴァイオリンを好んで作るコンテンポラリー著名製作者?
投稿者:弦喜     投稿日時:2005/12/04 21:35  ---6.34.239

別のスレッドで話を続けると、話が横道にそれそうでしたので、別の質問として下記の質問をしたいと思います。

名人としてある程度名前が知られているコンテンポラリの製作者で、1970年以降に好んで素杢の材料(トラ杢のない材料)を使って製作したあるいは製作している製作者をご存知な方がいらっしゃいましたら、どこの誰かをおしえていただけませんか。

●1970年と設定したのは、戦後の混乱期は完全に終わっており、戦争の影響による制限事項(物流・経済面等)がなくなった後であろうとの個人的な判断によるものです。
●コンテンポラリの製作者としたのは、下記の理由です。
1)過去の名器、製作法、製作者などの研究はほぼ終わっていて、それに基づく楽器作りがなされている。
2)世界中の材料が入手できる環境にあり、お金さえだせば好みも含めベストの材料が入手できる。
●名人としてある程度名前が知られている、としたのは、それなりの値段で楽器を売る事ができ、従って材料についてもかなりの投資ができて妥協のないものが使える、という恵まれた条件にあるからです。

素杢の名器の存在を否定している訳ではありませんが、そのような楽器ができた背景は ”いろいろな理由で、安い材料またはその土地の材料しか使えず、その制限の中での音響的なベストの選択が素杢の材であった。ということではないか”というのが私の想像であり、それを考え直してみたくて上記質問を投げさせていただきました。
ポイントは、トラ杢のよい材料(もちろん音響的にも)が使える状況にある時に、製作者はあえて素杢の材料を使おうとするのだろうか、という点です。

投稿者:ほげげ     投稿日時:2005/12/05 02:26  ---150.180.89


このスレッドには私も大変興味を持ちます。
量産じゃないコンテンポラリーで素杢でしたらそれなりのポリシーがあってのことでしょうね。
杢に関するチョッと気になるQ&Aもみかけました。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~somemura/bbs1/992724533033655.html
音はさておき、メイプルに強さを求めてその結果、素杢ということも考えられます。
某S工房のQAにも昔から書かれています。[83]再読してしまいました。
個人的には虎杢の強いチェロの側板でクラックが生じて表板を外して中からパッチ入れをする、
という経験をしましたが割れても美観を取るか強さを良しとするかは人の好みですね。
S氏とフェアで杢の話をちょっとしたのですが「人の好みの問題」で落ち着いてしまいました。
音色に個性を求めて素杢メイプル使っている製作者がいたら是非御意見を伺ってみたいです。
素杢メイプル見て、これは○○材だ、とか言える人がいたら凄いと思います。

投稿者:はりせん     投稿日時:2005/12/05 19:37  ---46.22.25

 虎杢は狂いが生じやすいので、例えば船を作るときの材料としては使われないそうです。で、大昔農学部林産の人間に伺ったところでは、虎杢というのは木の繊維が捩れてそこにヤニがたまったものなんだそうです(はっきり言って不良品なんだそうだ)。
 繊維が捩れることで強度は増しそうですが、ヤニがたまることによって響きが悪くなってもおかしくない。それを避ける意味で、あえて虎杢の入っていない材をつかうこともありうるかな、という気はいたします。想像ですが繊維が捩れていてもヤニがほとんどたまっていない、という希有な材がたまにあるかもしれません。ストラッド在庫のva-0125はそういう材で作られているんじゃないかなと。

 また、強度の高いメイプルは虎杢が出にくいそうです。で、よく使われるのは多少柔らかいシカモア。ストラディバリもシカモアで作られているという話も聞いたことがあります。http://www.fuchu.or.jp/~kagu/mokuzai/sika.htm

投稿者:弦喜     投稿日時:2005/12/06 01:28  ---6.34.47

作りやすさ(横板の曲げ強度)という切り口は面白いですね。習作のうちは、素杢の割れにくいものの方が作りやすいのかもしれません。一方、杢の入った割れやすい材料でも高い精度で製作し、それが数百年ももつ、というのがやはり名人の作なのでしょう。

オールドでは、素杢のうちメイプルが使われてる割合はどれくらいなのでしょうね。昔は近くに生えているポプラやブナなどはよく裏板の材料として使われており、それらは素杢と言える顔をしています。(サラサーテという弦楽器の季刊誌に、ストラディヴァリウスのグスタフ・マーラーと命名されたヴィオラが紹介されていましたが、ポプラの裏板でした。ただし製作年代は1660年代でストラディバリとしてはかけ出しの頃の作品です。)
根っこの方の固い木材を使う場合は、製作者としては素杢よりバーズアイにはしるような気がします。(これは勝手な思い込みであり、違うかもしれません。)

強度のあるメイプルが良い音を生むとは限りません。かつて日本製のヴァイオリンでよく使われた日本の楓は固すぎて音も響きのない固い音になる傾向にあると思います。

手工量産的なメーカーで素杢に近い材料を使っているのはSofiaだと思います。ブルガリアで本体を手作りし、米国でニス塗りと仕上げを行っているメーカーですが、杢の美観にはこだわらずに音質重視で材料を選定しているように思います。

雑談となってしまいましたので、この辺で失礼します。

Q:私の耳(心)が、おかしい?
投稿者:ピアニッシモ     投稿日時:2005/12/05 07:43  ---51.36.93

私は、1992年〜2003年頃まで、J-ロックの、B'z(ビーズ)が、好きでした。ところが、2004年頃から、なぜか急に、嫌いになったのです。嫌いになるまでは、毎日、聴いていたのに、嫌いになってからは、聴かなくなりました。で、突然、クラシックが、好きになったのです。とくに、ピアノ曲。それから、私の耳が、おかしくなったのか、テレビから聞こえてくる、B'zのボーカルの、稲葉さんの声や、B'zの曲、電子音、キーボードやエレクトーンの音、トランペットやヴァイオリンなどの管弦楽器の音etc...が、「キーン」と、耳障りな音に感じるようになりました。「キーン」と感じるようになったときに、B'zを嫌いになったみたいです。それに、古いB'zの曲は、「キーン」と感じませんが、B'zがスタジオを引っ越しして、新しいレコーディングの機械を、使うようになってからの曲は、なぜか、「キーン」と感じます。管弦楽器などの音が、「キーン」と耳障りに、気持ちが悪く感じるのは、なぜなのでしょうか?ちなみに、私は、6才、7才頃〜小学低学年頃まで、ピアノを習っていました。

投稿者:PD     投稿日時:2005/12/05 09:18  ---246.252.129

一度チェックしてみては?
http://www.lonely.to/utuchk.html

ほかに、
やけにまぶしく感じる。
怒りっぽくなった。
眠くてしかたがない。
などが要チェックです。

投稿者:ピアニッシモ     投稿日時:2005/12/05 11:36  ---51.36.93

PDさん、ありがとうございます。「チェック」しましたが、【健康】でした。「ほかに...」は、そういうことは、ないです。大丈夫です。心配してくれて、ありがとうございました。 ちなみに、 ☆ピアノを習っていた、6・7才頃〜は、1983・1984年〜1986年頃です。で、また、1988年〜1992年の頃も習い、2004年頃から、また、習いはじめ、今も習っています。途中、1986年〜1988年と、1992年〜2003年は、やめていました。2004年頃から、また、ピアノを習いはじめたら、管弦楽器の音が、耳障りに、気持ち悪く、感じはじめました。ピアノを、やめていた、1992年〜2003年は、大丈夫だったのに...。なぜ?

投稿者:のり     投稿日時:2005/12/05 12:20  ---56.199.35

 全くの想像ですが、
>B'zがスタジオを引っ越しして、新しいレコーディングの機械を、使うようになってからの曲

 と言うことですから、本当に「キーン」と言う音を録音しているのではないかと思います。多分普通の人には聞こえない高い周波数の音がピアニッシモさんには聞き取れるのだと思います(とは言っても、CDですからそれ程高い音ではありませんが)。聴力検査の結果と、変化する前後のCDの周波数分析の結果に興味があります。

投稿者:ピアニッシモ     投稿日時:2005/12/05 15:23  ---51.36.93

のり さん、ありがとうございます。周波数ですかあ。もしかしたら、人の声や、管弦楽器やピアノなどの楽器や、イルカやコウモリなどの動物の超音波や、その他の、動物の声や、電子音など、いろいろな音に、周波数が、あるのでしょうねえ。たしか、モーツァルトの曲を聴くと、頭が良くなると、聞いたことがあります。それって、モーツァルトの曲の周波数が、関係あるのかもしれませんねえ。

投稿者:PD     投稿日時:2005/12/05 18:13  ---246.252.129

心因性のものでないとすると、本当の聴力障害の
可能性がありますね。

聴力障害は様々な原因で起こりますので、素人が
症状から一概に原因を推測することは難しいです。

一度、耳鼻咽喉科を受診されることをお勧めします。

投稿者:ピアニッシモ     投稿日時:2005/12/05 19:31  ---51.36.93

PDさん、また、ありがとうございます。聴力障害ですかあ!Σ( ゜Д゜)☆ ビックリ!です。でも、目の前で、生で弾くピアノの音も、テレビから聞こえる、ピアノの音も、「キーン」と聞こえず、普通に聞こえますよ。何の高さの音♪か、わかるけど...。なのに、どうして、管弦楽器の音などは、生でも、テレビからの音でも、「キーン」と、耳障りに、気持ち悪く感じるのかなあ。なんか、すごく、違和感。電子音も、黒板を【キー!】と爪でやったみたいな音みたいで、耳障りです。やっぱり、耳鼻咽喉科に、行ったほうが、いいの?

投稿者:はりせん     投稿日時:2005/12/05 19:41  ---46.22.25

ピアニッシモさま

 B'zを聞いたことがないので想像ですが、シンセサイザーを多用しすぎると、平均率が生み出すビートが耳障りになることはよくあると思います。このサイト(http://www.archi-music.com/tamaki/pms.html)に行くと、平均率が実は耳障り、ということが分かります。

 でもクラシックといえどピアノ曲も平均率。ということは平均率自体は耳障りでない。とすると、スタジオが変わって別の機材の歪みが二次的に加わると、それが耐えられなくなったと・・・スタジオの機材は分からないので何とも言えませんが、ありそうなのが、パルス電源のノイズが混入する、とか、真空管アンプを使ったので高調波歪みが増えた、モニタースピーカーがコンデンサタイプのおとなしいものになったので、音作りが過激になった、といったところでしょうか。ボーカルすらも耳障りになったと言うことは、モニタースピーカーに関連する音作りの問題かもしれません。あるいはレコーディングエンジニアの趣味が変わった?

(モニタースピーカーのキャラクターがおとなしめになると、同じ音を出そうとして、音作りが過激になるのでは、という推測から次のような疑問を連想してしまいました。バイオリン屋さんが自分で弾いて買い付けをしてくるようなお店の場合です。例えばそのバイオリン屋さんが本来とても柔らかい音を出す奏者であれば、選ぶバイオリンはどうしても硬い音を出すものに偏ってしまうのではないか。つまり買い付ける人と逆のキャラクターの楽器が揃う傾向があるのではないか。)

投稿者:ピアニッシモ     投稿日時:2005/12/06 00:18  ---51.36.93

はりせん さん、ありがとうございました。なんか、すごくスッキリと、わかったような、気がします。B'zの曲は、DTMやプロトゥールス、シンセサイザーや、コンソールにミキサーやモニターなどの、オーディオシステムが生み出すビートや周波数が、耳障りだったのかもしれません。【サイト】を見て、わかったのですが、私は、「平均律」の、ピアノの音を聴いて育ったので、耳が、「平均律」でない、「純正律」が聞こえると、違和感を、感じるようになっていたと思います。だから、古いB'zの曲は、伴奏と歌の、両方が、「平均律」だったけれど、2004年頃から、伴奏は、「平均律」で、歌は、「純正律」になったから、違和感で、嫌いになったと思います。私にとって、ピアノの音が、「平均律」が、癒しです。コメントをくれた、【 PD さん 】【 のり さん 】【 はりせん さん 】【 STRAD サイト さん 】 ありがとうございました。

Q:
投稿者:いーちゃん     投稿日時:2005/12/05 20:44  ---125.210.191

お久しぶりです。いきなりなのですが,私は,2000年製のイタリアの楽器を使っているのですが,なかなか,思うような音の弦に出会いません。結構試してはいるんですけど・・・。明るく響くけど,金属音のしない弦というのが,私の希望です。できるだけ,くわしく書き込んでいただければ,うれしいです。

投稿者:弦喜     投稿日時:2005/12/05 23:23  ---6.34.47

まず、いままでに試された弦を列挙していただけますか。
また、それぞれのどこが気に入らないかもくわしく説明していただければ、いーちゃんさんの思うような音の弦ではないものは省いて回答できるでしょうし、また好みの傾向もわかるように思います。

例えば、
・明るく響くけれど金属音がする弦、は今まで試した中ではどれだったのか?
・金属音はしないけれど明るく響かない弦、は今まで試した中ではどれだったのか?
これらもヒントになります。

また、どのような場で、どのような曲を演奏する事を想定しているのでしょうか? それによっても回答は異なると思います。

Q:1/2ヴァイオリンのニスの補修
投稿者:Ma-Ma Yo     投稿日時:2005/12/05 23:19  ---179.26.108

最近、息子に1/2ヴァイオリンを購入しました。

ラベルはありませんがフランス製とのことで、裏板・側板・ネック・スクロールまで綺麗な目が入っており、音色も大変美しいと先生にも良いご評価をいただきました。

息子も大変に気に入っており申し分はないのですが、実はよく見ると、随分と使い込まれてきたようで、細かなキズもさることながら、特に表板や裏板の縁のニスが磨り減ったようになくなってしまっており、下地が出てしまっています。

使用期間の短いサイズでもあり、これまでは誰も修復しようとしなかったのかもしれません。

しかしせっかく美しいヴァイオリンなので、綺麗に修復したい気持ちがあるのですが、一方で購入先の工房でも直さなかったものを、しかも使い続けるものでもないのに修復するのも無駄なような気もしてしまいます。

同じような経験をされた方がいらしたら是非ご意見をいただければと思います。

Q:見た目とお値段について
投稿者:ヤパ     投稿日時:2005/12/04 10:59  ---46.120.90

某楽器店のフェアで Scolari Giorgio の1971年作のヴァイオリンが気に入りました。
同価格帯の楽器の中で、音色はそれ程美音ではないのですが、よく鳴り、各弦のバランスも悪くない楽器でした。

ただ、ニスのツヤが全くなくなっており、駒が3mmほどネック側にずらして使っていたあとが残っています。
残念ながら、見た目は非常にもっさい感じです。

それと、ペグの穴を埋めなおした後があるなど、非常に使い込まれた楽器のように見えました。

尚、1971年といえばThe 4th Cremona Biennialでゴールドメダルをとられた年ですが、裏板にトラ目もなく、それほど材料的には、力を入れて作ったものではないように感じました。

Scolari Giorgioは、ストラッドさんでは、2000年の作品を180万で売られておられます。また、インターネットで見ていると他の店でも200〜250万が相場のように感じたのですが、その楽器は300万円近い値段でした。

1) 34年という年月と中間業者の利益を考えても少し高い価格設定に思いますが、どうでしょうか?

2) 素人目に見て、そんなにピカピカに見えなくても、一般に言う楽器の健康状態とは関係ないのでしょうか?

投稿者:QEEN     投稿日時:2005/12/04 11:20  ---110.59.185

今現在の適当な相場を知る術がないので、金額については安易なことは言えません。そこでバイオリンそのものにかかわる感想です。非常に使い込まれた物であることは間違いないですね。使い込まれた楽器はある意味でバランスが整い、またある意味でバランスが崩れることは、バイオリンに限りません。ペグ穴を埋め直すのもよくあることです。ただ、1971年作製となるとふと不思議な思いもします。異論もあるでしょうけど、私としてはペグを1,2回替えただけとは思えません。「材料的に力を入れてない」にはこのバイオリンの名誉のためにも否定します。スラディバリの作ったバイオリンにも他の名器にも、トラ目のない板を用いているものが山とあります。トラ目=いい材料 との話があまりにも流布してしまって、そうではない材料がまるで良くない物のように思われるのはいかがなものでしょう。もっとも好き嫌いはどうしようもないことですので、持つことに充足感が得られない楽器はいずれ買い換えたくなるような気はします。

投稿者:ほげげ     投稿日時:2005/12/04 17:42  ---150.180.89

裏板にトラ目を使わない有名なのでTESTOREがあります。裏板はパーフリングも無かったり描いただけのもあります。
でもテストーレ・ファミリーは杢無し板の選択とパーフリング処理に彼らなりのポリシーを持っていたようです。

投稿者:弦喜     投稿日時:2005/12/04 19:18  ---6.34.239

以下、私見です。

>1) 34年という年月と中間業者の利益を考えても少し高い価格設定に思いますが、どうでしょうか?

著名製作者の楽器は、古いものほど高くなります。
例えば、G.B.モラッシなどでも、製作されて30年たった楽器は、新作の1.5倍は下らない値段で取引されているようです。
ですから、真作で作りも健康状態もよいのなら、一概にその価格が高いとは言えません。

>2) 素人目に見て、そんなにピカピカに見えなくても、一般に言う楽器の健康状態とは関係ないのでしょうか?

もともとのニスの仕上げはどうだったと思われますか? 一部はピカピカの部分が残っているけれど、ほとんどはそれが剥げた状態なのでしょうか。
薄くなって地肌が見えそうというのではないなら、あまり問題ないのではないですか。
ピカピカが好きなら、上塗りの透明ニスをかければピカピカにはすぐできます。

>裏板にトラ目もなく、

裏板は2枚板でトラ目がないのでしょうか(いわゆる素杢)。それとも一枚板でカットの仕方(例えばスラブカットなど)の関係で、木目は見えるがトラ目は見えない、のでしょうか。
個人的には、その製作者が上得意に作った、あるいは勝負に出た、楽器の場合、素杢の材は使わないのではないかと思っています。ストラディヴァリ工房でも、王侯貴族へ納入するものには綺麗に見えるものを使い本人の手だけで作り、近所の人から頼まれた場合は値段なりの工房製として素杢の材料も使いながら販売したように思っています。
現代の製作者であれば、知名度も上がり、それなりの価格で楽器を販売できる状況となったときに、音も見た目もよいものを作りたいという欲求は普通にあると思いますので、よっぽどの事情がない限り好んで素杢の材料を使うことはないのではないでしょうか。

投稿者:ほげげ     投稿日時:2005/12/04 19:39  ---150.180.89

王侯貴族=トラ目  ・・ふむふむ、なるほど
近所の人=素杢  ・・ふむふむ、なるほど

モーツァルト=素杢TESTOREビオラ使用?!

ということは
モーツァルト=近所の人?貧乏人?やっぱり? (^^

ここらへん、音を求めてそうなった?!とかの話は無いのでしょうか??!!

投稿者:QEEN     投稿日時:2005/12/04 20:20  ---110.59.185

私は1970年代ということなので、300年前とは異なり、木の伐採もとうに機械化されており、トラ目の板でも何でもある程度は自由に入手できたでしょう。しかもScolari Giorgioぐらいのレベルではそれなりの板を選べたと思います。それから推察するに、自分の意思でこの裏板を選択したと考えるのが妥当のように思います。話は変わって世の中にスラブカットとクォーターカットのどちらを使用しているか、あるいは二枚甲か一枚甲かを音から当てられる人はまずいないでしょう。だからこの外見を持って直ちに十分ではないとは言い切れないように、私は、あくまで私は思います。ただ、前にも述べさせた頂いたように、外見は重要なファクターです。好みにそぐわないものは後悔の元と思います。僭越ながら考えを書かせた頂きました。

投稿者:QEEN     投稿日時:2005/12/04 20:46  ---110.59.185

日本語がおかしかったので、訂正させてください。
「私は1970年代ということなので、300年前とは異なり、木の伐採もとうに機械化されており、トラ目の板でも何でもある程度は自由に入手できたでしょう。」→「私は1970年代ということなので、300年前とは異なり、木の伐採もとうに機械化されており、トラ目の板でも何でもある程度は自由に入手できたと思います。」頭の悪さを見事に露呈してしまいました!

投稿者:ヤパ     投稿日時:2005/12/04 21:31  ---24.226.22

皆様、いろいろ勉強になります。有り難うございます。

GEENさん

>ペグ穴を埋め直すのもよくあることです。ただ、1971年作製となるとふと不思議な思いもします。
当方が疑問に思ったのもそれです。あまり、いいメンテナンスを受けていなかったのではないかという気がしました。


弦喜さん

>例えば、G.B.モラッシなどでも、製作されて30年たった楽器は、新作の1.5倍は下らない値段で取引されているようです。
なるほど、価格的には、高すぎると言うことはないのですね。

>ピカピカが好きなら、上塗りの透明ニスをかければピカピカにはすぐできます。
こういう補習をしていいものかどうか当方には分かりませんが……。
全体に、ツヤがなく粉の吹いたように見える状態です。使い込んで部分的にはがれているのでなく、全体にツヤが消えている感じで、素人の想像では保管とか取り扱いが悪くて全体に色あせた感じなのですが、こんなことって、おこりうるものなのでしょうか?


ほげげさん、GEENさん、書き込み有り難うございます。

いやはや、素人には、楽器の健康状態を認識するのは、神業に思えます。


トラ目の問題ですが……。
Scolari Giorgio は、1970年にクレモナの学校を卒業して、GBMの工房で働きはじめた年です。ですので、そのころ自由に材料を集められたのでしょうか? もしビエンナーレに出品する楽器に、音質や見た目が最高の材料を使ったなら、やはりそれより落ちる材料だったのかなぁと推察したのです。


それと、以前の書き込みでrioさんの書かれていた、美音の Scolari Giorgio には、まだ、到達していない時期なのかなぁと考えてしまいた。


そのフェアで予算内で2番目に気に入った、フランチェスコ・ビソロッティーは、近くでは本当に美音でした。ただ、2000年の作でしたので……が原因かどうか分かりませんが……10m離れて聞くと、詰まった音で、まだ鳴りを感じませんでした。
10m離れると 1971年のScolari Giorgio は、ヴァイオリンの鳴りを感じました。

近くで聞く美音と、ホールで聞く美音の違いというのは、意識せざるおえませんです。

Q:フランスの楽器
投稿者:mak     投稿日時:2005/11/30 04:38  ---93.60.112

フランスの楽器fecerunt Lugduniと言う名前の楽器を短い間借りているのですがどんな製作者なのか分かる方がいましたら教えてください。あと相場も日本だといくらくらいなのでしょうか。よろしくお願いします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2005/12/01 15:36  ---192.33.199

こんにちは、

fecerunt Lugduniさんですが
当店の資料では名前を見つけることは出来ませんでした。
申し訳ございません。
どなたか情報お持ちの方、いらっしゃいましたらよろしくお願いいたします。それでは!

投稿者:mak     投稿日時:2005/12/01 18:17  ---93.60.112

お答えありがとうございました。とてもよくなる楽器で音も雑音入らず綺麗なので気に入っています。楽器製作者辞典とかで今度調べてみます。
andreas postacchiniと言うイタリアのバイオリンは今どのくらいの価値になっているのでしょうか?10年ほど使っていたのですがちょっと手放そうかと思っているので。もし何かご存知の方がいらっしゃれば追いえていただけると嬉しいです。

投稿者:mak     投稿日時:2005/12/03 17:22  ---93.60.112

楽器製作者の名前間違えていました・・。lugduniはラテン語でフランス・リヨンとのこと。製作者はpetrus et hipolitus silvestreで1800年代の方のようです。インターネットで調べてもほとんど情報が出てこないので製作者についての情報や日本での大体の価格帯などお分かりの方がいらしたらよろしくお願いします。

投稿者:弦喜     投稿日時:2005/12/04 00:35  ---6.35.249

下記にプライスリストが載っています。(Silvestre, Pierre & Hippolyte の内容をご覧ください。)*フランスのヴァイオリン製作者としては著名な中の一人でしょう。
http://www.maestronet.com/history/makers_list.cfm?ID=1#S

その説明の中で、同じラベル表現が見られると思います。

掲載価格はオークションでの落札価格ですので、店頭家格はその2.5倍くらいで考えればよいかと思います。

ただし、過去この掲示板で何度も書きましたが、ラベルは飾りでしかありませんので、ラベルでそう書いてあるからといって本当にその作者の真作である可能性は非常に少ないため、あくまでも真作ならば、という条件付きの情報です。ほとんどの場合は真作ではなく、結果その楽器の作りとコンディションを見てどれくらいの値段が付けられるかが判断されることになります。

投稿者:mak     投稿日時:2005/12/04 06:07  ---93.60.112

弦喜さま

フランスの楽器もイタリアの楽器も両方載っていました。参考にさせて頂き、いろいろ検討して見ます。ありがとうございました!

投稿者:弦喜     投稿日時:2005/12/04 12:53  ---6.34.254

以下、私見です。

くどいようですが、これだけは頭にいれておいてください。
1)真作であっても、楽器店が下取りする価格は、仕入れ価格と同じ扱いとなるでしょうから、オークションでの落札価格程度しか、まずは期待できません。
店頭価格=買い取ってもらえる価格 とはくれぐれも考えないでください。
*その楽器を購入したお店が、その店でグレードアップを行う時の下取りオプションを設定している場合は、その限りではありません。(前回購入した時の価格をベースに何割で下取りするなどがお店の方針で決められています。)
2)昔その楽器を楽器店から購入された時の価格が、物価上昇分などを考慮しても現在の相場より明らかに低すぎる場合は、真作ではなく単にその作者の偽ラベルが貼られている楽器と思っておいた方がよいでしょう。
3)購入しようと思う楽器の価格が、これも相場よりも格段に低い場合は、常識的に真作ではないと考えるべきでしょう。

Q:教えてください。
投稿者:かりん     投稿日時:2005/12/01 02:29  ---170.236.51

新しいバイオリンを購入予定で先生ご推薦の楽器店へ行って来ました。私の予算は300万です。薦められたのはCaro Vettoriという2000年作のものです。私としてはもう一つの方のマリオガダ?という人のお父さんが作ったというビッグサウンドの楽器が気に入ったのですが、お店の方も先生もVettoriの方をやけに薦めるのです。確かに音はきれいですが見た目が安っぽいのです。美しさなど気にしないものなのでしょうか?どちらの楽器も300万です。世間相場はもっと高いという事ですが、本当でしょうか。何日かでお返事しなくてはならず焦っています。どなたかこれらの楽器について知っていらっしゃる方教えてください。

投稿者:rio     投稿日時:2005/12/01 03:44  ---29.242.228

Mario Gadda のお父さん Gaetano Gadda は有名な方ですね。
イタリーのMantovaという地方で製作していました。
すでに鬼籍にはいられています。
ステファノ・スカランペラ という有名な製作家の弟子でした。


一方Caro(多分Carlo) VettoriさんはFirenzeの方で
有名なDario Vettoriさんという製作者の息子さんです。
もう一人の 息子さん Paoloさんは最近、
国内楽器店がPRしているので、検索すれば
HITしますので、なんとなくわかると思います。

http://www.digicolor.net/ali/professi.htm


私見として、述べさせていただくと

Gaetano Gadda さんで500万円前後
Carlo Vettori さんで230〜350万円前後
のイメージがあります。

ただ、どちらも、玉数がなく
標準的な価格が形成されていないので
単純な判断は難しいです

いずれも真作であれば、製作者の評判はともに一流なので、あとは好みの問題だと思います。

ホールのような広いところで、弾いてみましたか?
1〜2時間なら数万円で借りることができるので
そこで弾いてみて、好みのものにしてはいかがですか?

また、なぜ、Vettoriを薦めるのか、先生や楽器店にお聞きになるといいと思います。

投稿者:かりん     投稿日時:2005/12/01 09:30  ---170.236.51

rioさんありがとうございます。とても参考になりました。もう心はGaetano Gaddaの方へ傾いています。先生のご意向に反する事になるかも知れませんが、自分が多分一生付き合うものですから。 先生方がVettoriを薦める理由は、イタリアの工房にCalro Vettoriさんを尋ねた時にもう引退する、と言われたそうです。工房には4台程しか残っていなかったそうで、これから値も上がると。あとは音の密度が他より高いそうです。ただ私はアマチュアだし視覚的にも楽しみたいので自分に素直になる事にします。ありがとうございました。

投稿者:YE     投稿日時:2005/12/01 12:41  ---108.238.76

こんにちは。
気になったことを一つだけ述べさせて下さい。
息子のMario Gaddaの相場は現状で300万くらい、父親であるGaetano Gaddaはずっと高く、現状の相場は700万くらいです。その中でも良いものはもっと高いでしょう。相場と比較すると300万は非常に安く感じます。その額の楽器でしたら、真偽は非常に大切になります。あとあと後悔なさらないためにも、例えば、一週間お借りして他の方に見て頂く、一流鑑定書の有無(一流鑑定書でないと意味がありません)等、真偽については十分吟味なさることをお勧めいたします。

投稿者:rio     投稿日時:2005/12/01 15:40  ---165.13.24

YEさんの意見に対する 私見です

表示価格は700〜800万円がついていることがありますが
実際はそれほど高額な取引はされていない印象を持っています。

市中に流れている、真作のGaetanoは
状態もさることながら、制作年代によって
ほとんどがGaetanoの手によるものか
息子のMarioの手がたくさん入っているのか
によって、つけられる値段も違うようです

また、Gaetanoの死後、
Marioの作ったとされるGaetanoラベルの楽器も
もあると聴いたことがあります。

1920年後半〜1940年前半までは500万円超、

1950年以降のGaetanoであれば、400万前半のイメージです

Mario作のGaetanoラベルであれば、価格帯的には270〜330万のイメージです。

投稿者:rio     投稿日時:2005/12/01 17:52  ---165.13.24

(続きです)
300万円だとすると、YEさんのお考えも正しいと思います。

でも、今回の場合、かりんさんが、先生を通じて先生と懇意にしている楽器店からの購入のようですので、不安は少ないと考えるのが自然ではなかろうかと考えました。(疑えばキリがありません)

善意に理解すれば
「楽器屋が下取り価格に近い価格で提供しえてくれる楽器」ということです。


もし、かりんさんが
楽器の真贋が気になるようでしたら、
YEさんのおっしゃるとおり、
鑑定書なり製作証明書を取るようにしてください。
ただし、これらの書類も贋物があるので、注意が必要です。

楽器の真贋に関するセカンドオピニオンは、懇意にしている楽器店あるいは専門家がいない場合には、有料の鑑定士を依頼するほうが良いと思います。

最終的には、信頼できるお店から買う。これしかないと思います。

実は私、Gaddaラベルの楽器を使っています。それなりの値段はしましたが、真贋はどうでも良いと思っています。ただ、出せる範囲の予算の中で、自分が一番良いと思った楽器。ただそれだけです。

かりんさん、あと数日、悩みに悩んでくださいね。

そして新しい楽器と、楽しい日々をお過ごしください。

投稿者:かりん     投稿日時:2005/12/01 20:44  ---170.236.51

YEさん、rioさんいろいろなご意見ありがとうございました。このGaetanoはドイツ在住の方の委託品だそうです。1947年だったと思います。証明書もあるのでドイツの方は真作だと言い張り400万以下では売らない、と頑張っていたそうですが楽器店のオーナーは作りからしてMarioの手が大分入っていると判断して、再度今日国際電話で300万以上なら降りる、という事で、ドイツの方も不承不承OKしたそうです。みなさんのおっしゃる通りでした。この件で、楽器店への信頼は確かなものになりました。しかしそうなると私のGaddaへの決意はまた揺らぎ始めました。明日もう一度楽器店へ行き本当は何を求めていたのか思い出してみます。皆様本当にありがとうございました。

投稿者:セイジ     投稿日時:2005/12/01 22:34  ---151.3.240

>Carlo Vettori 230〜350万円前後

Carlo Vettori(1995)を170万で売っている店が横浜に
あります。イタリア新作専門店としてPRしている店です。

行きつけの楽器店主に聞いたところ170でも高いと言ってましたが。

投稿者:かりん     投稿日時:2005/12/02 01:09  ---170.236.51

170万ですか・・・ずいぶん安いですね。結局値段は好きにつけられる、という事なのでしょうか。楽器選びって簡単ではありませんね。でもセイジさん、そういう事もわかってよかったです。総合して考えます。ありがとうございました。

投稿者:セイジ     投稿日時:2005/12/02 01:51  ---151.3.240

>170万ですか・・・ずいぶん安いですね

2000年の新作なら普通じゃないですか。
ビソロッティ、モラッシ両御大でも、新作価格は
300までは行きませんので。

投稿者:かりん     投稿日時:2005/12/02 02:16  ---170.236.51

そういうものなのですね。やはり新作に300万は高すぎなのですね。私が最初にVittoriを見た時に感じた、これが300万?という小さな驚きは案外正しかったのかもしれません。やはり初志貫徹でいきます。ありがとうございました。

投稿者:rio     投稿日時:2005/12/02 03:35  ---29.242.228

ん〜確かに170万は安いですね。

ほぼ同じ品質なら迷わず安いほうを買いますね。
正直驚いてます

投稿者:セイジ     投稿日時:2005/12/02 12:51  ---151.3.240

横浜の店とはNさんです。
呪われたヴァイオリンとか刺激的なタイトルが
付いた著書も2冊出されています。

投稿者:かりん     投稿日時:2005/12/02 17:11  ---170.236.51

結局Mario Gadda作のGaetano Gaddaラベル(笑)を買う事にしました。重いけれどパワフルなので後悔しないと思います。皆様どうもありがとうございました。

投稿者:rio     投稿日時:2005/12/02 21:45  ---165.13.24

楽器決まってよかったですね

Carlo Vettori 170万というのは驚きでしたけど…

Mario Gadda さんは、時々「贋作の帝王」というぐらいコピーモデルをいろいろ作ります。

Mario Gadda作のGaetano Gaddaラベルの場合、表板にMarioのサインがしてある可能性が高いので、時間があるときにファイバースコープを使って、内部を見てはいかがでしょうか?
大きな専門店には、たいていスコープがありますので…

投稿者:かりん     投稿日時:2005/12/03 00:18  ---170.236.51

楽器のネックの裏側の根元に焼印の様な変な印があります。これもMarioさんのいたずらの一つだと店主が言っていました。Mario Gaddaさんて面白い方ですね。rioさんのGaddaにもありますか?そんなMarioさんも最近脳梗塞になられたりして弱くなっているそうです。サインの事は知りませんでした。楽しみですね。     Vettori 170万のNさんのことは有名みたいですね。良い事も悪い事も。普通170万では考えにくいらしいのですが、まあ、業界の事は私にはわかりません。よけいな事を書いてすみません。   弦のお奨めがあれば又お時間のある時に教えて下さいね。

投稿者:セイジ     投稿日時:2005/12/03 02:17  ---151.3.240

お会いしたことがありますが、Nさんは山っ気のある
個性的な人です。仕入れた楽器の調整を八王子の方に
やらせていて、それがイマイチの技術だったのですが、
今はどうしているのか存じません。

ちなみにストラッドさんにも、クレモナ有名作家のSさんの
新しい楽器が、相場よりもお安い値段で置いてありますよ。

投稿者:セイジ     投稿日時:2005/12/03 02:50  ---151.3.240

続きです。

クレモナ製作学校の指導的立場にあるSさんのバイオリンは、
仕入れの関係で安く出しているという説明を店主さんから伺い
ました。

横浜のNさんも問屋を通さず、直接作家から仕入れているのが
売りなので、それなりの価格設定ができるのかもしれません。
中間にディーラーが介在すれば高くなるのは当たり前ですので。

投稿者:かりん     投稿日時:2005/12/03 09:27  ---170.236.51

セイジさん、いろいろ教えて頂きましてありがとうございます。私ももっと時間をかけて勉強してから購入するべきでしたね。しかし先生についていますと、なかなか気を使います。やはり自分の息のかかった楽器商から買って欲しいというのがあるでしょうから。音楽活動に伴うしがらみですね。実はストラッドさんがとても気になっていて毎日の様にHPを見ているうちにこのサイトを見つけたんです。楽器も勝手にめぼしをつけていたのですが。場所も幼い頃住んでいたところに近いので一度行ってみたかったですね。まあ、余裕が出来たらセカンドは自分の手で手に入れたいです。何年後かわかりませんが・・・

投稿者:はりせん     投稿日時:2005/12/03 09:29  ---46.22.25

かりんさん、はじめまして。
 その楽器店の店主は美人でしたか?
 品揃えがなんとなく似ています。

 その店主がMario Gaddaに会ったときのレポートはリンクが切れてますが、体が弱っているのは国税局から目をくらませているのではと示唆したり、贋作に誇りを持っている雰囲気とか、まじめな文体からうかがえるものでした。傑作なのは父親の作のビオラを持ち込んだところ、ニスは自分の作だと暴露してくれたところ。
 Carlo Vettoriの工房に行ったときのツーショットが
http://www7.plala.or.jp/po-strings/12-1.html
にあります。

 

投稿者:かりん     投稿日時:2005/12/04 00:44  ---170.236.51

はりせんさん、ピンポン大当たりです。わかりましたか。とても可愛らしい、まだ女の子と言っても良い様な方です。オーナーはお父様ですものね。それからrioさん、ごめんなさい。Gaddaにしたと報告しておきながら、やはりお返しする事に決めました。まだお支払いしていないし、オーナーも一週間待ちますよ、と言ってくれていたものですから。持ち帰ってから何回も弾くうちに、だんだん、その音の大きさに気分が悪くなってしまって。まして腕の悪い私が弾くのですから、キンキンして。弾き終わったあとは耳が聞こえにくくなるのです。先生のGaddaは全くそうではないのですが。これでは長時間の練習は無理と判断。楽器店にはあまりに申し訳ないので少しお詫びをお渡ししようと思っています。すべて勉強不足の自分の責任です。

Q:ニスの修理と音色
投稿者:みい     投稿日時:2005/12/02 22:27  ---52.78.22

こんにちは。

ちょっとお伺いします。2台目を探していて
音色は気に入っているバイオリンがあるのですが、ネック横に手があったって出来たはげがあります。2×4センチぐらいの大きさで単に薄いというより白木がでて、まるで円形脱毛症のようです。

そこを楽器店で修理はしてもらえるようですが、ニスとかで修理した場合音色に影響するものなのでしょうか?
バイオリンってちょっとしたことで変化するデリケートな
楽器なのでその点が気になります。

投稿者:ほげげ     投稿日時:2005/12/02 23:07  ---150.180.89

ネック、渦巻きのニスは音に影響しません。工房等で直して貰えます。
ただ、本体の表板、裏板のニスは音に影響しますので触らないのをお勧めします。

投稿者:みい     投稿日時:2005/12/02 23:18  ---52.78.22

ほげげさんありがとうございます。

場所は表板と裏板の間にはさまれた側面っていうのでしょうか。
そこのネック脇です。

投稿者:ほげげ     投稿日時:2005/12/03 00:09  ---150.180.89

側板ですか?私だったら可能な限りそのままにしておきます。
下ニスも剥がれている場合、材の保護程度に補修します。
見掛けを良くしようとして厚めにニスを塗るのは心苦しいです。

投稿者:セイジ     投稿日時:2005/12/03 02:29  ---151.3.240

左手があたる肩の部分のニスは、使用にともなって
剥がれてくるのは避けられないようです。

オールド仕上げの新作楽器でも、そこの部分は
わざと色を薄く変えます。そういうものなので
あまり気にする必要はないでしょう。

完全に白木が露出するほどニスが剥がれているなら
補修はやむをえないでしょうね。

投稿者:みい     投稿日時:2005/12/03 13:58  ---52.78.22

側板っていうんですね!

ほげげさん、セイジさん、とてもわかりました。
ありがとうございました。

Q:デュランティ・・・
投稿者:フルクン     投稿日時:2005/11/29 22:13  ---7.186.248

昨日、千住真理子さんのリサイタルを拝見しました。
生でストラディバリウスの音を聞き感動したのですが、
このストラディバリウスと言うのはバイオリン製作者の
事だと以前から知ってたのですが、アントニオとかほかにも
親や子供、兄弟、いとこまでバイオリン製作にたずさわって
いて名前がたくさんあるみたいです。
千住さんのお持ちのストラディバリの正式名称はなんでしょうか?
それと千住さんのプロフィールにはストラディバリウス
「デュランティ」と運命的な出会いを果たすとあるのですが
それが正式名称なのか、つけた名前なのか分かりません。
あと億単位や値段もつけられない様なバイオリンはどうやって
手に入れたのでしょうか?
選び抜かれたプロの方だけに寄贈されるのですか?

投稿者:かめ     投稿日時:2005/11/29 22:31  ---168.209.168

>千住さんのお持ちのストラディバリの正式名称はなんでしょうか?

アントニオ・ストラディバリです。

>あと億単位や値段もつけられない様なバイオリンはどうやって
>手に入れたのでしょうか?

千住さんの場合は、ご本人は特に新しい楽器を探してはいなかった
ようですが、懇意にしている楽器店からオファーがあったようです。
確かに、あのくらいの楽器になると例えお金があるからといって
誰でも手に入れられる品物ではないと思います。

投稿者:クレモナ2号     投稿日時:2005/11/30 07:49  ---2.8.55

 ストラディバリ家で製作に従事していたのはアントニオと息子のフランチェスコ、オモボノのみです。学者によってはもう一人居たと推測している人も居るようですが、証拠はありません。
 デュランティは確か過去の持ち主の名前だったと思うのですが・・・?どこかの貴族だったような・・・

投稿者:konchan     投稿日時:2005/11/30 13:17  ---186.18.17

千住家にストラディヴァリウスが来た日−Stradivarius“de Duranty”1716−
著者名 千住文子〔著〕
出版社 東京 新潮社

という本が最近出版されたようですね。

投稿者:素人     投稿日時:2005/12/02 04:32  ---144.130.152

千住さんの手に入れたデュランティについては、
真贋が取り沙汰されているようですね。
「贋物でもいいから」と12億円で買ったとか
いう情報をネットで見ましたが、
この情報も真偽のほどは不確かです。

投稿者:フルクン     投稿日時:2005/12/03 13:11  ---7.186.248

かめさん、クレモナ2号さん、バイオリンのご回答ありがとうございます!
konchanさん、本を購読したいと思います。
デュランティの秘密がわかるかもしれません。
素人さん、そんな事が・・・う〜ん、頭の片隅に入れときます。
お返事が遅くなって申し訳ございません!
お答えいただきありがとうございました。