Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:ビオラに流用はできますか?
投稿者:安喜武士     投稿日時:2005/12/18 11:28  ---110.60.121

バイオリンを趣味でやっています。今度、ビオラを入手できることになりました。そこで教えて頂きたいのですが、バイオリンの肩当てや顎当てをビオラに流用できるのでしょうか。また、弓はいかがでしょうか。肩当てや弓などにはビオラ用というのがありますので、きっと無理な要求だとうとは思いますが、もしもバイオリン用のを使用しても問題がなければ出費がかさまず嬉しいと思って質問をさせて頂きました。

投稿者:もーりん♂     投稿日時:2005/12/18 12:52  ---13.213.98

 こんにちは。私はアマオケでヴィオラを弾いている者です。以前はヴァイオリンを弾いていましたが、ヴィオラに魅せられて転向いたしました。私の体験から申し上げるなら、弓の流用はあまりお勧めできません。私はヴィオラを買った当初、予算不足(笑)のためにヴァイオリンの弓で代用しておりました。しかし弓の張力や重量が完全に不足しており、十分に音が出ません。無理に音を出そうとすると、弓を弦に押し付けて弾く事になるので、変な癖が付いてしまうと思います。ただ、そのヴィオラのサイズが小さく、また弓もヴァイオリンの弓としては太くて重めの場合は流用でくなくもないそうですが、私としてはヴィオラ用の弓を買うことをお勧めします。
 顎当てについてですが、普通は最初から楽器に付いているはずですが??? 顎当てについては少し前にこの掲示板で話題になりましたのでこちらをご覧ください。
http://www.strad.co.jp/cgi/qasearch.cgi?mode=view&code=11868&re=&key=ヴィオラ%20顎当
 肩当ですが、よほどそのヴィオラが小さくない限り、流用はできないのではないでしょうか? ただし、肩当てではなく「肩パッド」のように、楽器の一隅にのみ固定するものは可能かも知れません。
 というわけで、出品がかさんでも弓や肩当はヴィオラ用の物をお買いになってはいかがでしょうか? 流用できるものは松脂ぐらいでしょうか。

投稿者:もーりん♂     投稿日時:2005/12/18 13:01  ---13.213.98

すみません、URLが切れてしまったので過去ログ検索で「ヴィオラ 肩当」で検索してみてください。

投稿者:安喜武士     投稿日時:2005/12/18 13:07  ---110.60.121

大変参考になるお話をありがとうございます。顎当ては始めから付いていませんでしたので、これだけはどうやらバイオリンの物を流用できそうです。以前にも増してビオラの音色に魅力を感じられそうです。また、よろしくお願い致します。

投稿者:もーりん♂     投稿日時:2005/12/18 16:45  ---1.131.247

重ね重ねすみません、訂正箇所があります。

誤「流用でくなくもない」
正「流用できなくもない」

誤「出品がかさんでも」
正「出費がかさんでも」

出費のことを出品だなんて、オークションのやりすぎですかね・・。

投稿者:弦喜     投稿日時:2005/12/18 17:19  ---93.60.112

・顎当ては、表板から裏板までの厚みがヴァイオリンとヴィオラで異なりますので、木の部分は使えるとして、上下を接続しネジをしめていくための金具部分は、ヴィオラ用の長い物に変えた方がよいでしょう。よほど小型のヴィオラならそのまま使えます。

・肩当は、演奏フォームが崩れず、自然に弾けるなら流用もありでしょう。ヴィオラはさまざまなサイズがありますので、小型のものであれば使えることもあると思います。

・弓は弓の毛入れて70gがビオラの標準です。ヴァイオリンの弓でもそれに近い重さのものもありますので、そのようなものであれば流用もありかと思います。60g程度のヴァイオリンの標準弓では腕の重さを自然に乗せることができず、ヴィオラらしい音を出すのに苦労します。ヴァイオリンの小さいものとして音質も割り切って使われるなら、ヴァイオリン弓も使えます。ちなみに私は大型のヴィオラ(ボディー長440近く)にはチェロの弓を使ったりします。

でも、まずはあるものを使って弾いてみて、ヴィオラに慣れてからグレードアップという判断も当然ありますので、ご自由に。ただし、ヴィオラを本格的にマスターしようと思っているのであれば遠回りになります。

投稿者:安喜武士     投稿日時:2005/12/18 17:37  ---110.60.121

大きさ少し違うだけかと思っていましたが、もーりん♂さんや弦喜さんのお話を伺っているとなかなか奥が深いと感心してしまいます。ビオラはまだ届いていないのですが、50年ほど前の物と聞いております。弓の毛の量が違うのですから、弦もやはりC線以外も違うものになるのでしょうか。内心、実は弦も(バイオリンの弦が数セットあるので)代用してしまおう思っていたのですが、甘いのでしょうね・・・。ここで伺うべきことでも、そんなに簡単にお教え頂ける内容でもないと思いますが、弾き方の違いも大きいのでしょうか。私はバイオリンを幼少の頃8年間ほど習い、その後やめて、10数年ぶりに最近また趣味で遊びながら弾いている程度の者です。

投稿者:杏     投稿日時:2005/12/18 21:27  ---147.49.117

実物見れば、、お判りになると思うし、弾けば、まあ、判ると思いますけど、、

弦は、時々、上手く張ってしまう人が居ます。サイズにもよるのですが(私の楽器は張れちゃうので)、、でも、どうにか張っても、弾けば簡単にペグが落ちるし、3弦とも連鎖反応で落ちて(抜けて、ですね)ばらばらになりますので、注意してください。運が悪いとアジャスタが表板に叩きつけられてしまいます。

顎当てがついていないなら、バロックヴィオラですか?それなら、扱いが多少違いますけど?
 顎当てはオーバーテールピースタイプだとテールピースに当たるものもあります。サイドタイプでも、カーブが違うものもあるので、(表板の弱い部分まで足がはみ出る)職人さんの調整が必要になる場合が多いです。
 肩当ても、ブリッジタイプはどうしても不安定になりやすく、滑って落ちる事が多いので、付けられたとしても、あまり顎で締め付けないという注意は必要です。

 弾き方は、音が出て、自分が満足できたらそれでいいのではないでしょうか。いろいろ言われますけど、ヴァイオリンそのままの弾き方で弾いている人もたくさんいます。音が出ない、と思ったら、強く、重く、ゆっくり、遠くにと意識すれば、大抵はどうにかなります。楽器が教えてくれると思います。

Q:貝の変質
投稿者:杏     投稿日時:2005/12/16 00:07  ---147.49.117

友人に貸していた弓のスライド(真珠母貝、購入後4年)が、変色してしまいました。幅3,4ミリで、湯の花(温泉の)みたいな色と雰囲気に盛り上がっていました。何か、高粘度の液体が流れた後、乾いて結晶がでてきたような感じです。爪で軽くこすると、湯の花は粉になって取れたのですが、その部分の貝はうっすらと窪んでいます。色は真珠母貝の色です(面が歪んだので乱反射して灰色がかって見えてますけど)友人は指摘するまで気づいていませんでしたので、いつからそうなっていたのか不明です。(どういう使い方していたのやら、、)

 同様に、自分が使っていた弓も昨年の毛替え後、スライドとフロッグの接する部分(銀が貼ってある)や、フロッグのアイの縁、アワビの黒い縞の縁などに薄い黄色の粉が付着したようになっています。こちらの方は25年物ですが、今までこのような粉がついたことはありませんでした。自分の弓の方は、銀磨きの粉でもついたのか、と思って気にもしていませんでしたが、弓を張り替えて受け取った直後には粉が着いていることに気づかなかったので、もしかして徐々に変質していくのかしらん?増えているようにも見えませんけど、、 
 
 貝を変質させるような薬品が使われていたのでしょうか??また、そのような薬品があるとして、残留したまま放置しておくと、どんどん貝やフロッグ自体が駄目になっていくのでしょうか?一過性(揮発性)で、これ以上変質しないのであれば、実用上問題はないので、このまま使いたいのですが。

投稿者:セイジ     投稿日時:2005/12/16 03:28  ---151.3.240

手の汗でも変質するようですよ。
貝の板は消耗品なので交換可能です。
材質によって値段はさまざまですが、白っぽい明るい色調で
年輪模様(?)が細かく入り過ぎていないものが上等な貝材
だと楽器店主から聞いたことがあります。
メキシコアワビみたいな細かい模様のある貝は、意外に安い
らしいです。

投稿者:杏     投稿日時:2005/12/17 23:21  ---147.49.117

スライドに未練はないのですが、自分の方は毛替えしたまま使っていないので、、毛には多少未練が(笑)、、黄変した白蝶貝は見たことがありますけど、そういう雰囲気ではないので、、貝本体よりも、フロッグに影響があったら嫌だなあ、と。
 
 まあ、こ以上変化しないなら、と思って、今日見てみたら、真珠母貝の方は、きれいにふき取ったはずのところがまた粉吹いてきています。(゚O゚)

諦めて工房へ持って行きます。アワビ嫌いなので、プラスチック板にします!!

Q:ヴァイオリン内部ラベル記載事項
投稿者:笹井清二郎     投稿日時:2005/12/15 20:54  ---87.230.113

骨董市で孫の為に割れ・罅・剥げなどのない古そうなヴァイオリンを購入しました。
持ち帰って見てみると、そのヴァイオリン内部のラベルには

Antonius Cremonenfis
Faciebat Anno 17
Made in Germany
と有り、Cremonenfisの右後方に2重○に囲まれたA+Sのマークがあります。

もし、ストラディヴァリウスのヴァイオリンならば StradiuariusでなくStradivariusであり、GermanyでなくItariaと有るはずで、贋作か偽物とは思うのですが、やんちゃな女の子なので、その内に潰してしまう危険性があります。
孫に呉れてやるか、多少なりとも貴重品扱いして温存するべきか(その際は別物を買ってやります)迷ってます。何かお教えねがえれば幸いです。
よろしくお願いします。

投稿者:ほげげ     投稿日時:2005/12/15 21:45  ---150.180.89

お孫さん、可愛い時期のようですね。
”夢を膨らませるための器と思って自由に使わせてあげる” に一票!

投稿者:rio     投稿日時:2005/12/16 21:25  ---97.18.117

私も
ほげげさんと同じく
一票!

投稿者:もーりん♂     投稿日時:2005/12/17 18:25  ---5.118.164

笹井様
 実物を見なければ断定できませんが、笹井様のお買いになったものはおそらく入門者用の大量生産品だと思われます。もちろん本物ではありません。夢を壊すようで申し訳ないですが・・・。
 本物のストラディヴァリはわずか500個ほどしか存在せず、億単位の途方もない値段が付いています。それらのほとんどは一流ヴァイオリニストや大富豪、大手弦楽器店などが大切に所有し、一般の方が骨董市で偶然手に入れる可能性は限りなくゼロに近いです。
 なお、大量生産品=質が悪いというわけではありません。まず、お近くの弦楽器専門店で見てもらうことをお勧めします。が、調整にあまりにもお金が掛かるようでしたら、改めて楽器を買い換えた方がいいかもしれません。
 こちらのページも参考になさってください。
http://www.sasakivn.com/werkstatt/qa/stradlabel.htm

Q:
投稿者:セイジ     投稿日時:2005/12/17 01:15  ---151.3.240

あしたの日曜、東京地方は最高気温5度の予想が出ています。
こういう冷え込むときにバイオリンを持って外出しなければ
ならない場合(車で移動なら問題ないのですが、バスとか電車を
利用する場合)、外気にさらされてケースが冷えれば、中の
楽器も冷えるでしょうね。

夏の熱気がニスや膠にダメージを与えることは承知していますが
冬場の寒気はどういう影響を与えるものなのでしょう?

メイン楽器を持ち出すのはやめようかと思案中なのですが、
皆さんはいかがされていますか?

投稿者:のり     投稿日時:2005/12/17 07:52  ---145.61.82

 20世紀の末、ウィーンに居りましたが、冬は零下10度近くまで冷えることがありました。ストラディバリが出来た300年前は、もっと寒い日もあったのでは無いでしょうか。そんな中、馬車で時間をかけて移動することもあったでしょうから、東京の寒さくらい問題ないと思いますが。

 とは言え昨年、東京よりも少し寒い地方で一晩暖房を消した部屋に置いておいたら、ニス一面にひび割れのような模様が見えたので次の夜からは暖房のある寝室に持ってきた経験もあります。でも、そのときのニスの模様は直ぐに消えました。

投稿者:めぐみ     投稿日時:2005/12/17 08:31  ---110.60.40

問題は気温よりも湿度、乾燥ではないでしょうか。

投稿者:いし     投稿日時:2005/12/17 09:13  ---159.110.238

楽器に大きな影響を与えるのは環境の「急激な変化」です。
 寒い外から暖かい部屋に入り、すぐに楽器ケースを開けるようなことは禁物です。
 ケース(もちろん中身も)が冷え切っているような場合、しばらく時間をおいてから開けるべきですし、その場合にも、まずケースの留め具を外し、フタを少しだけ開けた状態にして、少しずつ部屋の空気がケース内に流れ込んでから(数十秒で充分でしょう)、楽器を取り出すようにして下さい。

投稿者:よが     投稿日時:2005/12/17 10:22  ---109.223.152

こんにちは.

練習場に着いたときに楽器を取り出すと
見る見るうちに指版に結露が...なんてこともありますね.

Q:表板の膨らみ
投稿者:kai     投稿日時:2005/12/14 20:56  ---164.144.120

こんにちはいつも参考にさせてもらっています。
まだ買って2年ほどしかたっていない約10万円で買ったカールへフナーの新作楽器なのですが最近魂柱の当たっている部分の表板が膨らんでいることに気がつきました。これは修理したほうがいいのでしょうか?また修理するとしたらいくらぐらいかかるのですか?あと今の楽器の音はけっこう気に入っているので修理で音が変わるのであれば教えてください。

投稿者:ほげげ     投稿日時:2005/12/14 21:31  ---150.180.89

とりあえず魂柱位置と突っ張りテンションをお近くの工房等で見て頂くのが良いと思います。
魂柱を触ると音は変わるのが普通です。

> 約10万円で買った・・

     私だったらそのまま使えるだけ使います。

投稿者:パロパロ     投稿日時:2005/12/15 10:38  ---223.116.48

魂柱に原因があるのか、楽器本体に原因があるのか分かりませんが、早急に楽器屋に持ち込んで見てもらうのがいいと思いますよ。魂柱の調整だけなら、大した費用はかからないと思います。交換などはとりあえず必要なさそうですから、千円、二千円の話ではないでしょうか。

投稿者:セイジ     投稿日時:2005/12/15 23:00  ---151.3.240

新作楽器はわずかではありますが、徐々に収縮していきます。その過程で相対的に魂柱が長くなりすぎる現象が起こりがちです。そのまま放置すると最悪の場合は表板が割れます。魂柱切りという調整を行なう必要があるでしょう。費用は2〜3000円ぐらいです。

Q:
投稿者:Viola     投稿日時:2005/12/10 12:36  ---205.153.217

こんにちは
ヴィオラにはどこの弦がいいか教えて下さい。
A線はどういう弦があうのか教えて下さい

投稿者:VIOLA     投稿日時:2005/12/10 15:18  ---205.153.217

急いでいたので、少し(かなり?)言葉足らずだったのでもう一度説明させてください。

今わたしはヴィオラを3年間弾いているんですが今まではドミナントの弦を使っていたんですが飽きてしまいちょっと他のやつを使ってみようかと思っているんですがどこの弦がいいでしょうか?
後、A線はヤーガーのものがある楽器店でおすすめ!と書いてあったんですが何故でしょうか?

どなたか教えて下さい〜(*^◇^*)ノ

投稿者:いし     投稿日時:2005/12/11 19:29  ---159.49.86

なぜ、といわれると困るのですが、
A線=ヤーガー
その他=ドミナント
 という組み合わせは確かに人気があり、この組み合わせが最もよく売れるそうです(複数の楽器店でのお話)。
 とりあえずこの組み合わせを試してみて、「より○○な音が欲しいのですが、どんな弦が良いですか」と質問されれば、より答えやすくなります。
 もっとも、私は今の楽器でこの組み合わせを試したことがないのですが。

投稿者:VIOLA     投稿日時:2005/12/12 15:28  ---205.153.217

いしさん、ありがとうございます。
試しにその組み合わせでやってみようと思います。
ついでに楽器のうでも上手になるといいのに・・・

ところで弓がそってしまうのはまずいでしょうか?
どなたか教えて下さい。

投稿者:ほげげ     投稿日時:2005/12/13 18:33  ---150.180.89

> ところで弓がそってしまうのはまずいでしょうか?

もう少し具体的な状況が皆さんに伝わりましたら解答が得られると思います。

投稿者:VIOLA     投稿日時:2005/12/15 22:01  ---205.153.217

最近、習ってるところの先生に指摘されて気づいたんですが、弓の軸が上から見るとまっすぐじゃないような感じで・・・

説明が難しくてなかなかうまくいえないんですけど。
私は乾燥したからかなあ?と思うんですけど乾燥すると弓が曲がるんでしょうか?
 

投稿者:ほげげ     投稿日時:2005/12/15 22:39  ---150.180.89


勘違いでしたらすみませんが弓が左右に反っている話だと仮定して。
・・でも色々な状況があります。
重症なのとしては材に捩れがある場合、フロッグの取り付けに問題がある場合、
これらは直すのが困難です。
そうでなくて材の寝かしが浅い、しまう時に左右に曲がる力が加わった、
等の理由でどちらかにブレているのは大抵工房で熱を加えて直すことが可能です。
(ただし、中には熱をどんなに加えてもダメなのも稀にあり。)
古い弓でありがちなのはVnとVaで左曲がり、Vc弓で右曲がりします。
弓元で弓を傾けて引く時に棹にかかる力が弓を長年の内にそうさせます。
そのような場合、毛替えの上手な職人の中には棹を熱で直すのではなくて毛の左右の本数とテンションを調整して
弓を張った時だけ真っ直ぐになるように調整する場合もあります。
Vn弓の話ですが、腰の弱めな弓は真っ直ぐな棹でも毛を張った時に微妙に右曲がりするように毛を調整した
弓が個人的にはヘタった感触がないので安心して弾けます。

取敢えず、工房などで相談してみるのをお勧め致します。

Q:ヴァイオリン内部ラベル記載事項(文章変更のお願い)
投稿者:笹井清二郎     投稿日時:2005/12/15 21:04  ---87.230.113

先程メールいたしました文章中、ラベルの
Antonius Cremonenfisは
Antonius Stradiuarius Cremonenfis であり

Stradiuariusが抜けていました。どうも済みません。

Q:ラベルやサインについて
投稿者:Snow-white     投稿日時:2005/12/12 17:20  ---1.110.45

バイオリン等のラベルは信憑性に欠けるものが多く、「飾り」程度に考えた方がよいといったご指摘もありますが、最近某オ−クションに複数出品されている「Charles Jean Baptiste Collin Mezin」の Vn.を例に挙げてお尋ねさせていただきます。ネット検索によると製作者の生存期間は1841年〜1923年ということですが、ここに出品されているどちらのVn.も製作年は1924年(本人?のサインや鑑定書付き)であったり、1945年製作であったりで、素人的にも明らかにおかしいと思われるのですが、例えば作者の没後でも、Jr.や弟子などの作品に師匠のラベルを貼ったりサインを真似て記載し、(例え年代がおかしくても)師匠の作品として世に送り出してしまうことは、一般的によくあることなのでしょうか? 勿論正しいものも多いこととは思われますが、バイオリンを求める際、数ある価値判断基準の中に「ラベル」も加えるのは、やはり愚かなのかしらととても残念に思います。この件について皆様のお考えをお聞かせ下さい。

投稿者:チェルニー     投稿日時:2005/12/12 17:42  ---66.159.179

Collin Mezin は偽物が多いのか、そもそも大量生産だったのか知りませんが、ネットでも頻繁にみかけますし、持っている人も頻繁にみかけますよね。

むかし大学オケで Collin Mezin の楽器を持っている後輩がいましたが、弾かせてもらったところ、長所といえば外観が古びていることくらいで、音はこもって全然鳴らないし、バランスも悪いし可哀相なくらいひどい楽器でした。一般的なスズキやカールヘフナーの方がよっぽどマシだと思うような楽器でした。でも彼は中学生の頃に楽器店で20万かそこらで手に入れたと言っていましたし、本物のはずはないのでしょう。偽物も多く出回っているのかなという印象を持っています。

投稿者:ほげげ     投稿日時:2005/12/12 20:57  ---150.180.89

先月Christopheにパリで合った折、メールアドレスを頂いてたので先程聞きましたら、
Collin Mezin died in 1934 and his father in 1923.
Thank you.
Christophe Depierre

だそうです。
何かの参考にでもなれば幸いです。

投稿者:みみ     投稿日時:2005/12/12 21:36  ---13.138.250

 以下、私的なラベル感?といったものです。
 楽器のラベルは本物の可能性がある以上、どうしても期待を持ってしまいますが、私はつねに以下のように思ってラベルを見ています。

 製作者作成の本物のラベル それに似せた偽のラベル 他の楽器の本物のラベル 他の楽器の偽のラベル 架空の製作者のラベル等々

 製作者が付けた  弟子がつけた  楽器商が剥がした/付けた

これらが何らかの組み合わせ、プロセスを経て目の前にある。

 件の楽器例で思うことは、フランスで大量に作られた楽器のうち、程度のいいものが現在にも残って売買の対象となり、そこにそれらしいラベルが貼ってあれば買ってもらいやすいと思う人がいたとしても不思議ではない、ということです。
 なお、私がこうしたラベルの「操作」を肯定しているものではありません。

投稿者:rio     投稿日時:2005/12/13 12:35  ---165.13.24

Jr は、工房をミルクールに移しましたが、パリ製作のお父さんのラベルを用いていました。

1934年のJr没後のワークショップがどう運営されたのかはしりません。

もう一人の子供 C L Collin が引き継いだ可能性は否定できないと思いますが…

本人作には、鉛筆のサインがあるとか、ラベル標記は年代によってこのように記載しているとか、いろいろ情報はありますが、このブランドは、結構贋作があるので私は、ラベルは信用しないことにしています。


1924は息子作かもしれないですね。
1945はワークショップ作かあるいは、贋作製作者が「年代を見て判れよ〜」と意識して作った可能性もありますね。

コピー製作者は、コピー元の楽器のラベルと自分のラベル2枚貼ることはよくあります。(現代でも)ラベルが何枚あるのか、表板の内側やネックのブロック部分に製作者がコメントを書くことがあるので、そこも見てみると、何らかのヒントがあると思います。

インターネットオークションのノークレームノーリターンは、私は、ハイリスクの入手手段だと思っております

投稿者:Snow-white     投稿日時:2005/12/13 13:21  ---7.182.217

皆様、早速のご回答ありがとうございます。
 チェルニー様、やはり贋作が沢山横行しているのでしょうか。
真偽の程はともかく、ラベルを信じて気に入り、ずっと愛用できればそれはそれで幸せですが、音色的にも金銭的にも明らかにおかしいものはやはり悲劇ですね。充分気をつけたいと思います。
 ほげげ様、有名な鑑定家とお知り合いなのですね。メールでお尋ねくださったそうで大変恐縮でございます。私も更に検索して分かったのですが、息子さんも父と同名で、父の没後に工房をParis からMirecourtに移されたようですが、1924年以降のJr.の作品であっってもラベルにはJr.とは記載せず、父のラベル(Paris)をそのまま貼っていたという記載でした。ラベルには、こういったケースも含まれているのですね。勉強になりました。
 みみ様、分かりやすいラベル感をお示しくださり、なるほどと
理解が深まりました。本物だけに正しいラベルを示さなければ何の価値も無いことですし、例えば無名の作者であっても偽りのラベルを貼るようなこと無く、もっとプライドを持っていただきたいですね。他のジャンルのものでも贋作については聞きますが、なんだか特にVn.等の楽器に多いように思われとても残念ですね。
 皆様のお考えを伺え、ラベルについての考え方を自分なりに
整理することができました。重ねて御礼を申し上げます。
 

投稿者:Snow-white     投稿日時:2005/12/13 13:47  ---7.180.172

追伸:
 rio様、入れ違いにrio様からのご回答も頂いていましたのに、御礼が遅れましてすみませんでした。
やはりJr.の作品でもお父様のラベルをそのまま使用されていたのですね。こういうことは一般的なことで、何の問題も無いと考えることなのでしょうか。とかく Charles Jean Baptiste Collin Mezin ラベルのVn.には贋作も多いと言われておりますが、このような曖昧さも贋作に拍車をかける一因になっているのではないかしら・・・などど、勝手に考えてしまいそうです。
 何れにしましても、ラベルについての検索は、真偽の程は別としても様々なことが学べ、とても興味深いものとなりました。
ありがとうございました。

Q:教えて!
投稿者:テケテケ     投稿日時:2005/12/11 13:20  ---0.96.49

ヴァイオリンでビンチェンツォ サンニーノという楽器について何か知ってることがあったら教えてください。値段の相場もご存知ならあわせて教えてください。

投稿者:アノニマス     投稿日時:2005/12/11 14:49  ---158.161.12

検索サイトのGoogleで検索すると
国内では少なくとも現在4軒の業者が扱っているようですので
そちらに問い合わせるのが確実かと思います。

なお、GoogleのURLはこちらです。
http://www.google.co.jp/
とても便利ですのでこれからも是非活用してみてくださいね。

投稿者:テケテケ     投稿日時:2005/12/11 22:29  ---0.96.49

アドバイスありがとうございました!

Q:ラベルについて教えてください
投稿者:SN     投稿日時:2005/12/10 10:43  ---219.196.85

こんにちは。SNと申します。
以下について教えていただければ有難いのですが・・・

友人に、LEON MOUGENOTとラベルにあるVnを持っている人と、また別の人でLEON MOUGENOT GAUCHE と書いてあるVnを持っている人がいるのですが、これは同じ作者なのでしょうか?

投稿者:弦喜     投稿日時:2005/12/10 11:33  ---6.34.171


W.Henleyの製作者事典では、GAUCHEの書かれたものと書かれていないものが載っています。

LEON MOUGENOT GAUCHEではなく、LEON MOUGENOT-GAUCHEと、"-"が入って、その後(下の行)に言葉が続くとともに、多くの地名が載っていませんか?
一度、全文を翻訳してみてください。(インターネットの無料翻訳サイトである程度の翻訳は可能です。)私は仏語が詳しくなく、GAUCHEの適訳がわからないのですが、なんとなく名前ではなく、"-"で文章が切れておりもしかしたらGAUCHE以下が工房作品を示しているのかもしれないのかと考えています。(私的な感覚的な話なので、そんな気がする程度でうけとめてください。Henleyの事典には何十人も弟子がいたと書いている事も含めての想像です。)

ラベルの表記が明確に分かりフランス語が訳せれば、なんて書いているかわかるでしょう。

投稿者:よが     投稿日時:2005/12/10 17:17  ---109.223.152

こんにちは。

「MOUGENOT violon」で検索するといくつかでてきますね。
質問の答えにはなっていないのですが。。。

GAUCHE(ゴーシュ?) はもともと左とか左利きという意味
らしいですが、そこから転じてゆがんだなどあまりよく無い
意味もあるようですね。

投稿者:みぃ猫     投稿日時:2005/12/11 10:52  ---41.130.73

同じ作者です。というか家族です。
この人は家内工業でバイオリンを作っていたみたいで、GAUCHEというのは LEON MOUGENOT のお母さんの名前です。
私が持っている楽器は LEON MOUGENOT JACQUET GAND というラベルですが、JACQUET GAND は奥さんの名前だそうです。
この人、いちいちラベルに誰と楽器を作ったのか明記してるみたいです。(お母さんか奥さんとの共作に限ってですが。)
思わず、マザコンで恐妻家なのかよ!って突っ込みたくなりますが、きっと家族思いなんでしょうね。笑

投稿者:SN     投稿日時:2005/12/11 20:36  ---219.108.71

皆様、いろいろ教えていただき、ありがとうございます。
結論としては、同じ作者で、家族と共作か、または弟子との
共作のものもありうる、ということですね。

勉強になりました。また知りたいことがあったらお尋ねします。

それでは。