弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:ヴォルフ音について教えてください
投稿者:vinti 投稿日時:2005/12/28 00:16 ---126.175.132
実際のヴォルフ音が録音された、たとえばWAVファイルや、MP3ファイルは何処かに公開されていませんでしょうか。文章での解説はいろいろとありますが。
投稿者:CABIN 投稿日時:2005/12/28 12:32 ---114.112.42
紹介または公開してくださる方のために,どの楽器のヴォルフ音なのかをコメントされると良いと思います。
私はチェロ弾きですのでチェロかな〜とは思っていますが,ヴァイオリン・ヴィオラ・コントラバスの可能性もありますので。
投稿者:vinti 投稿日時:2005/12/28 13:03 ---114.106.43
CABIN様ありがとうございます。説明が不足し申し訳ありません。チェロのヴォルフ音について教えていただきたく思います。ただし、チェロでなくともヴォルフ音の音データが聴けるのであればヴァイオリンやヴィオラでも結構です。
投稿者:CABIN 投稿日時:2006/01/03 02:27 ---226.230.239
vintiさん,なんか前振りで終わったようで申し訳ないので,私の楽器のヴォルフ音をMP3形式で下記webサイトに置きましたので,ご参考にお聞きになってください。
私の楽器では現在大きなヴォルフ音は出ないので,聞き取りにくいかもしれませんがご勘弁ください。
http://www.geocities.jp/cabin_vc/wolftone.html
ちなみにG線上のF〜Fis当たりで発生しているものです。
ヴォルフキラーはいつもはD線に取り付けていますが,録音時は外してます。
投稿者:vinti 投稿日時:2006/01/03 10:10 ---126.175.132
CABIN様大変ありがとうございます。お手数をかけていただき真に恐縮しております。私が想像でしか分からなかったことを事実としてお聞かせいただき本当にありがとうございます。 私のチェロでG線の音が良い音ではないので、ヴォルフの音を知りたかったのです。今回ご提供いただいた音で別の問題であると判断できました。本当にありがとうございました。
Q:ぺグ交換
投稿者:でん 投稿日時:2005/12/31 19:59 ---98.107.50
はじめて投稿させていただきます。
音質も音色もわからないチェロ初心者なのですが、見た目の好みで
ぺグを交換したいと思っています。
ぺグ交換は、どこのお店でもぺグ代抜きで結構なお値段がするのですが、テーパも穴も加工済のぺグを売っているところでぺグを買って単に交換するだけでは駄目なのでしょうか?
今のぺグに問題があるという状態ではないのですが、やはりお店に任せた方がよい調整とかがあるのでしょうか?
以上、よろしくお願い致します。
投稿者:弦喜 投稿日時:2006/01/01 00:15 ---6.34.205
「テーパも穴も加工済のぺグ」とともに、「そのペグにぴったりのペグ穴の空いたチェロ」を買って単に交換すれば問題はありません。
このQ&Aでも、「ペグがすぐ緩む」という相談は結構多く、特に弦の張力の強いチェロがその大半をしめているように思います。それだけ、ペグの調整、とくにチェロのペグの調整は、プロであっても難しいのでしょう。
テーパはペグだけでなく、穴側にも必要で、ペグと穴でその角度がぴったりあう必要があります。合わないと、すぐ緩む、あるいは止まる角度と止まらない角度ができる、などの問題が生じます。
また穴側の径とペグの太さが合わないと不自然にペグが飛び出した状態になったり、短すぎたり、といった状態となり、予めペグに弦を通す穴が空いていたとしてもその位置が不自然なところにきてしまいます。
ペグの調整は、プロでも神経と時間を使う作業であり、それゆえその見合い分、料金が高くなっているということだと思います。
ペグを削る鉛筆削りのような道具、また穴をあける道具、を購入し、自力でチェレンジするも楽しいかもしれませんが、チェロ用なら初期投資で調整費用くらいかかりますし、また慣れるまでに失敗もするでしょうから、結果かなりの費用となるでしょう。
投稿者:でん 投稿日時:2006/01/01 12:20 ---98.107.50
ありがとうございました。
とっても参考になりました。
Q:ギヨームの弓をお持ちの方に質問です。
投稿者:セイジ 投稿日時:2005/12/31 00:09 ---151.3.240
ベルギーの弓製作家ギヨームが作った名弓のコピーモデルを検討中です。手書の制作証明書が付随していて、Peccatte-Henry-SIMONのスタイルで作ったと書いてあります。銀黒檀ですが、過去ログによるとコピーモデルは同社の金鼈甲と同格かそれ以上の価格という書き込みがあります。コピーモデルの弓は、通常の銀黒檀と比較した場合、それほど割高なものなのでしょうか?
弾いた感じは、普通のギヨームの銀黒檀の力強いたくましい感じではなく、金黒檀によく似た繊細さと甘さがある音色で、よりクリアーな鮮明さを加味したような音を持っています。
なおギヨーム/ブリュッセルのスタンプの向きが、ギヨームのオリジナルモデルと逆(フレンチオールドによくあるタイプのフロッグを天地逆にすると読める方向)なのですが、コピーモデルの場合はそういうことになるのでしょうか?ギヨームのコピーモデルはあまり見かけないらしいのですが、ご存知の方がいらっしゃいましたらご教示ください。
投稿者:rio 投稿日時:2005/12/31 18:49 ---29.242.228
ギョームの銘弓コピーモデルを1本所有しています。私が購入したお店から教えてもらったことなのですが、ご参考までに…
>通常の銀黒檀と比較した場合、それほど割高なものなのでしょうか?
コピー元の弓が銀黒檀であれば、彼は銀黒檀で作ります。量産品(定番品)と同じに考えるのは無理があると思います。
1.彼はコピーモデルを作るときは手元にコピー元の弓を置いて製作します。製作証明書には、何年作(あるいは、何年作と思われる)**の弓のコピーモデルと記載します。オリジナルに忠実にコピーを作るので、「**スタイルで作った弓」というのは、私は見たり聞いたことがありません。ただし、有力なディーラーやプロ奏者の依頼であれば製作する可能性はあるでしょう。
2.私の弓の製作証明書には、「**の依頼により(**さんの為に)この弓を製作する」と書かれています。私はこの**さんから購入しました。セイジさんの検討している弓の証明書にはどのように書かれていますか?
3.オリジナルにスタンプがない弓はスタンプなし。フレンチタイプの弓の場合、スタンプをフランスと同じようにギョームのオリジナルモデルと逆にスタンプします。オリジナルのコピー元の弓のスタンプが製作者名だけであれば「Guillaume」、製作社名と地名のときは、オリジナルモデルと同じスタンプが押されているようです。ギョームのHP
(http://www.guillaume-archetier.com/fr/serv.php)で確認することができます。
4.銀・金黒檀の場合は、お弟子さんの手も入るのに対して、コピーモデル、金鼈甲、EXPO等の記念モデルは、ギョーム自身が材料の選定から一切の製作をすることから、量産品(定番品)の金鼈甲と同格という説明をする楽器商の方がいるようです。
5.タッチ・音色は、コピー元となったオリジナルと同じフィーリングを追求するので、量産品(定番品)のタッチとはまったく異なります。
6.販売元は弓の出所や製作経緯を知っているはずですので、お尋ねになると良いかと思います。
7.最近某オークションに今回の問合せにある弓が出品されていました。出品されていた弓は、個人所有のようです。購入したときの領収書などから、もともとの販売者をたどって確認しない限り真贋はわからないと思います。
投稿者:rio 投稿日時:2005/12/31 19:03 ---29.242.228
追記です
私が今までのギョームで一番良いなぁと思ったのは、個人所有のスペシャル銀黒檀です。スタイルは、ギョームオリジナルスタイル(定番品)、素材は金鼈甲以上の最高の素材を使い、仕上げは銀黒檀、持ち主が彼から贈られた弓のようです。
二番目にいいなと思ったのは、もちろん今使っている、彼のAdamモデルです。持った瞬間に「これは手に入れないといけない」とピピッときました。(ただそのときは、これがギョーム作とは知りませんでした。スタンプがなく中国製だと思っていました。購入の意思を示したときにギョーム作と説明を受けました)
>金黒檀によく似た繊細さと甘さがある音色で、
>よりクリアーな鮮明さを加味したような音を持っています
とのことですので、お値段が予算内であれば
製作者に関係なくいい買い物になる予感がいたします
投稿者:セイジ 投稿日時:2005/12/31 19:57 ---151.3.240
>rioさん さっそくのご教示ありがとうございます。
Maison BERNARD Huisの金文字が印字された濃緑色の
厚紙製の制作証明書には、シアトル在住の****氏からの
特別注文によって2000年に制作したと書いてあります。
かなり癖のある手書文字なので解読が難しい箇所もあるのですが
「19世紀のペカット-アンリ-シモンらのフランス流派
からから着想を得たスタイルで」と書いてある部分は確認できます。
>ギョーム自身が材料の選定から一切の製作をする・・・
現在検討中の弓は節が2箇所ある材料を試用しています。
そういうのも、わざわざ選定したということなんでしょうか?
フレンチオールドには時々、節のある弓を見かけますので
節がある材が悪いとはいえないようですが・・
手元にギヨームの普通の金黒檀があるので、それと比較すると
腰のタッチや音色の傾向の類似性はあきらかで、真贋の問題に
不安は感じておりません。
木部はほぼ無傷ですが、巻革が安物に交換されていたり、チップ
先端にごく小さな欠損があって、それを研磨して修理しているとか、
銀金具に傷があるなど、細部にはそれなりの使用感がある状態
です。提案されている価格は普通の銀弓の中古価格と同じ水準なの
で、特注品の中古としてはまずまずといえるでしょうか?
投稿者:rio 投稿日時:2005/12/31 23:04 ---29.242.228
セイジさん
>提案されている価格は
>普通の銀弓の中古価格と同じ水準なので、
>特注品の中古としてはまずまずといえるでしょうか
ん〜実物を見ないとなんともいえませんよね
節については、意図はわかりませんが
性能的に問題がなければ私なら気にしないと思います
巻皮は、好きな素材、太さに買えることができます
チップ先端の欠損修理後の使用感が問題なければ問題なしです
ギョームの特注品と考えず
ノンブランドの中古弓として
提示されている値段で買う気になるか否か
と考えるほうが私はよろしいかと思います
他のギョーム弓ユーザーの皆さんはどのように
お考えになるでしょうか?
いろいろな意見が聴けるといいですね
投稿者:セイジ 投稿日時:2006/01/01 00:16 ---151.3.240
>ノンブランドの中古弓として
>提示されている値段で買う気になるか否か
>と考えるほうが私はよろしいかと思います。
ご指摘ごもっともです。
細かい傷は性能的にはまったく問題ないレベルなので
新品の半額程度で買える弓としては、コストパフォー
マンスは非常に高いと思います。
しかし、手元にすでに金黒檀があるので、音色の微妙な
ニュアンスの相違に、それだけ出費する意義があるかどうか・・・
芳醇な金弓と鮮烈な銀弓のコントラストは、なかなか悩ましい
ところです。
いずれにせよ貴重なご意見をお寄せいただきまして、どうも
ありがとうございました。
Q:E線の弦
投稿者:こっこ 投稿日時:2005/12/30 21:09 ---211.82.168
過去ログを拝見してこの手の質問は何度も出ているのですが・・・
今、自分のヴァイオリンには、G〜A線はエバ・ピラッツィ、E線にはゴールドブロカット0.27 が張ってあります。
エバピラは、ブリリアントで明るい音色の印象で、自分の楽器に合ってるかな??自分は大好きです。。。 しかし・・・
E線が今のままだと、弾いているときに 音の陰にかすかに
みぃ〜ん・・ みぃ〜ん・・・と少しうるさい音がします。楽器は正常、 たぶん弾き方かもしれません。
ここいらで、ちょっとメーカー変えて別の弦にトライ!と思っています。。
自分としては、艶のある音色が欲しいのですが、これに見合うようなE線で、価格もお手頃な弦はありますか?
あ、こんなところに PIRASTRO社のオイドクサEが・・
なぜ・・ちなみにオイドクサはどんな印象の弦ですか??
どなたか、紹介よろしくお願いします!
投稿者:弦喜 投稿日時:2005/12/30 23:12 ---6.35.33
別のメーカーに変える前に、
ゴールドブロカット0.26 を試してみてはどうでしょうか。
私は、0.27と0.26はかなり性格の違う弦ととらえています。
・0.27は、音量は出るが、少し荒っぽい音がする。
・0.26は、無理なく素直な音が出る。
私の場合、昔は何も考えずに0.27を使っていましたが、0.26との違いを知ってからは、標準的には自然に響く0,26を使い、どうしてもE線の音量が不足する楽器に対してのみ0.27を使うようになりました。
”価格もお手頃な弦”ということであれば、ぜひ選択肢の一つとしてお考えください。
投稿者:こっこ 投稿日時:2005/12/30 23:50 ---211.82.168
>弦喜さま
なるほど0.26ですか。 0.26は腕に力がかけられない人用の柔らかい弦のイメージがあって、あまり踏み出せずにいたんです。
しかし、弦喜さんのように、かなり弾いてらっしゃる方でも普通に使われているんですねぇ!
そうですよね。じゃあ、0.26も候補にしてみようかな・・弾きやすかったら万々歳ですものね。
ありがとうございました!
投稿者:もち 投稿日時:2005/12/31 09:36 ---28.147.9
私はゴールドブロカットは、0.26の方が標準だと思っていました。
0.26の音色はすばらしく、甘美な輝きがあります。0.27はもう少し
詰まった音がします。レスポンスも段違いです。テレビで見る
有名ソリストがドミナントと組み合わせて使っているものも、
だいたいは0.26のように見えます。もちろん、どちらが良いかは
楽器の個性によりますが、0.27を選択ぶなら他の弦も選択肢に
入ってくると思います。
Q:Thomastik 社のチェロC線
投稿者:ひでお 投稿日時:2005/12/22 15:17 ---166.183.96
今、C線は通常のSpirocore を使用していますが、E 音の発音がちょっと悪くこもる感じがします(ウルフかもしれません)。
次の機会には、Spirocore C のタングステン巻き(定価¥11,655)かBelcanto C 線(定価 ¥13,020) のどちらかにしてみたいと思っています。楽器との相性もあるのでしょうが、同じThomastik 社の製品なので、両者にそれほどの違いはないものか、あるいは後発製品のBelcanto C の方が響きが良いのかもし比較された方がいらっしゃいましたら、御意見お願いします。
ちなみに現在はA線 ヤーガー(フォルテ)D,G 線 プリム(オーケストラ)C 線 スピロコア(メディウム)です。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2005/12/26 15:24 ---147.165.141
こんにちは、
弦は実際に張ってみないと解らないのですが、ストラッド店主が一番お気に入りのチェロ弦は、Belcanto です。
今の所店主のお勧めで購入されたお客様は、皆「良い弦ですね」
とのお言葉を頂いております。
但し、楽器との相性や奏者の好みなどによっては合わない場合もございますので、その点はご了承下さい。それでは!
投稿者:ひでお 投稿日時:2005/12/28 17:38 ---166.183.96
ストラッド店員様。コメントありがとうございます。
ベルカントは確かに良い響きがしますね。とても深い響きだったように記憶しています。ただお値段が高いので、少しでも安いSpirocore C のタングステン巻きでも、ベルカントとほぼ同じような音なら、そちらも選択肢のひとつかな、と思い投稿しました。自分の楽器との相性もあるので、やはり両方を試して見るしかなさそうですね。
貴店の弦通販ではスピロコアは通常弦のみの扱いですが
「Spirocore C 線のタングステン巻き」の取り寄せは可能なのでしょうか?
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2005/12/29 12:18 ---102.21.152
こんにちは、
>「Spirocore C 線のタングステン巻き」の取り寄せは可能なのでしょうか?
はい、可能です。ただ、問屋さんがもう年内営業が終わりましたので、来年になってしまいます。それでは!
Q:
投稿者:D.O. 投稿日時:2005/12/27 01:05 ---225.79.236
失礼致します。
先日、弦について質問させていただきました。結局、オイドクサに手を出したのですが、Gがやはり若干弱い様子、軟らかさ(?、操作性を含めて)もちょっと吃驚です。Aがとてもしっかりしているのにも驚きましたが、やはりD、G、と少しずつ弱くなる感が有ります。
そこで加えて質問なのですが、近くGを少し強力にしたいと思いますが(Dも検討)、リジットと普通のゲージの太いものはどういった感じでしょう。太さでだいぶ変わりますか?それとも潔くリジットを導入すべきでしょうか(Dは特にゲージによる変化が気になります)。
意見をいただけると幸いです。
投稿者:D.O. 投稿日時:2005/12/27 01:08 ---225.79.236
Q:の部分書き忘れましたね(汗
続・ヴァイオリン弦、とでもしておきましょうか。
…どうでもいいですね、気付かなければ良かった…
投稿者:弦喜 投稿日時:2005/12/27 23:00 ---6.34.250
私は太い弦は使った事がなく、太さによる違いはわかりません。
リジットでは、少し強くなります。
でも力強さと低域の豊かさを追求していけば、結局はオリーブに行きつくのだと思います。
まずはガットの音質、演奏性、加えて湿度・温度等での不安定要因トータルとして、自分の好みにあうかご判断ください。
ガットを使うと、音の出し方も変わります。(圧力をかけすぎず、スピード重視になるように思います。)
ガットが気に入ったなら、その後オリーブを試すか決めればよいと思います。
投稿者:D.O. 投稿日時:2005/12/28 09:22 ---225.79.236
なるほど、そうですか。
あぁ、オリーブ。漠然とガットのトップ弦(値段も含め)と言うイメージしかなかったので、とても助かります。オリーブに繋がる方法が少しわかった感じ(苦笑)
そうですね。使ってまだ3日目なので(汗)何とも言えないのでしょう(何分初めてですし)。でも、ガット弦自体にはとても良い感じです。楽器ともなかなかに合う気がします。やっと音に深度(?の様な)が出てきた感じでしょうか、上手く言えませんが。
E線も好感触、…いや、良い弦ですね!
有難う御座いました。ガットは正解だったのではないかと現時点で思ってます。続けての質問も丁寧にお答えいただいて助かります。
仰るように様子を見ながら考えていこうと思います。有難う御座いました。
Q:作者について
投稿者:coco 投稿日時:2005/12/27 11:08 ---189.117.213
いつも勉強させていただいています。今回はバイオリンの作者についての質問をさせて下さい。
気に入ったバイオリンのラベルを見たら、以下のように記載されていました:
Gaibisso Giovanni Battista FECE Ulassio Anno1921
また、その下に小さい字で:
Medaglia d'oro Esp.Int.Torino 1911
と書かれています。また三角の中に名前の頭文字のGGBと書かれた
マークも一緒に印刷されています。
この作者についての情報を何かご存知でしたら、教えていただけますか?またストラッドさんの在庫に似た名前の作者のバイオリンがありますが、同一人物なのでしょうか?
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2005/12/27 11:57 ---192.32.171
こんにちは、
1876年生まれ、1962年没Berardiの弟子。Genoaで工房設立。ストラド、ガルネリそしてロッカモデルを製作。数々のメダルを獲得したプロフェッショナルメーカー と資料にあります。
ラベルの名前は同一人物です。それでは!
Q: 腕前と楽器
投稿者: ぽち 投稿日時:2005/12/24 22:54 ---211.82.168
こんばんは。クリスマス イヴの日に書き込み失礼いたします。
ヴァイオリンを習っていて、ふと疑問に・・
友人の話を聴いていると「まだ自分が使っている弦で十分だって先生が言ってた」 とか、
「まだこの楽器でしばらく弾いてなさい」
とか、「この弓だともの足りないから・・・」
などなど、自分の腕前と楽器、弓、弦の相性のことを言う人がいます。
やはり腕前に関係するのでしょうか??
高い楽器を初心者の人が弾くと、あるいは上手な人が初心者用の楽器を弾くと、やはり音色に差はあるのでしょうか?
なんか、自分でもよく分からない質問になってしまいましたが。。。
80万円の楽器を使っている人が、700万円の楽器をある日手にしたとき、やはり弾きこなすのは大変なのですか??同じ、サイズで、同じ弦が張ってあっても・・・?
投稿者:ラキ 投稿日時:2005/12/25 19:41 ---190.160.212
楽器の性能や弓の性能というものは存在しますが、それと同じくらい奏者の実力も音色に影響します。
うまい人は、安い楽器をもってしてもある程度以上の音色を生み出します。それは自身の先生に自分の楽器を弾いてもらえば、すぐに分かると思います。
最後の質問について、私は大変であると思います。私自身楽器を変えた際に様々な違和感を感じましたし、知り合いにも初めは楽器を鳴らせなかったという人もいます。
しかしその楽器が本当に価値ある良質のものならば、最終的には以前の楽器よりも良い音色を奏でることができるはずです。
投稿者:HWフー 投稿日時:2005/12/25 20:01 ---110.59.124
かの日本音楽界の父とも言うべき斉藤先生は、「バイオリンの音色は演奏者が、音量は楽器が決める」とおっしゃいました。5万円のバイオリンを名人が弾くとストラディバリと区別がつかない話はうんざりするほど話題になりますが、斉藤先生の言葉を当てはめれば頷けるというものです。
投稿者:弦喜 投稿日時:2005/12/26 00:30 ---6.35.164
以下、私見です。
一流のドライバーが、時速300キロ出すレースに出る、峠を攻めるなどといった場合には、それだけのポテンシャルをもった車でないと、勝負以前の問題ということになります。時速180キロまでしか出ずサスペンションやブレーキがフニャフニャな車は、勝負の場では能力不足で使えないのです。
一方、近所の道を車で走る場合、軽自動車や大衆車で問題なく走れます。細い道やスピードの出せない環境であれば、逆にそのような車の方が、高級車やスポーツカーよりも使いやすいかもしれません。これは免許取り立ての人でも、サンデードライバーでも、通勤ドライバーでも、走り屋でも、レーサーでも、それほど変わらないように思います。ただ、その車を使っての町中の運転がうまいか、下手かという差は乗り手によって大きく出ます。
音楽表現を突き詰めて行くと、そのヴァイオリンが充分なダイナミックレンジ(音量の幅)と音色の幅を持っており、かつ敏感に反応してくれることが、非常に重要になります。極論して、無限のダイナミックレンジと音色の幅をもった楽器を考えると、弾き手がそのうちのどれだけを範囲を使いこなせるのか、またその人が使いこなせる部分がその楽器において一番扱いやすい部分かそれとも扱いにくい部分か、ということが、本質問の答えになるように思います。
明確なのは、初心者は、音楽表現の理想からするとピアノからメゾピアノくらいの範囲で演奏をしている場合が多く、それくらいの音量が楽に響く楽器が弾きやすいと思う傾向にあることです。そのような楽器であるかどうかは、値段で決まるのではなくその楽器の個性で決まります。そのような楽器で気持ちよく弾き、まずは基本をつかみ、自身の音楽表現の欲求からもっとスケールの大きな楽器が必要と感じたときがその楽器からの卒業の時とするのは、納得できる考え方と思います。別の考え方は、今の技量より数歩先で一番能力を発揮する楽器を持ち、日々その楽器の可能性の広がりを感じながら自分の演奏の幅を広げるというもので、これもありだと思います。
ただ、若葉マークでいきなりフェラーリや極論F1に乗ってうまく操れるかとなるとなると、かなり難しいのではないでしょうか。
投稿者:パピ丸 投稿日時:2005/12/26 13:46 ---15.198.130
HWフーさんがおっしゃるように、上手な人は、安い楽器でも、いい音を出すことができます。こういう表現を聞いたことがあります。「安い楽器は、いい音を出すのが難しいけれど、高い楽器は、いい音を出すのが簡単。」なるほどー、と感心しました。
> 80万円の楽器を使っている人が、700万円の楽器をある日手にしたとき、やはり弾きこなすのは大変なのですか??
そのパターンの場合、前の楽器よりは、いい音でしょうけれど、700万円の価値を存分に引き出せるかというと、その人の技術に依存するんでしょうね。
投稿者:HWフー 投稿日時:2005/12/26 15:46 ---110.60.233
「弘法は筆を選ばず」という言葉がありますが、毛筆経験者としては、悪い筆が書きにくいのは確かで、指導者レベルでも自分の本来の技能を発揮するには苦労します。逆に良い筆は持ち前の技能を発揮しやすくします。初心者にとっても同様ですが、有する技能を越えることは良い筆を持ってしても不可能です。道具(ツール)というものはもともとこういうものなのではないでしょうか。車でも全く同じ事が言えるでしょう。バイオリンだけが例外ということはないと思います。いろいろお考えはおありでしょうが、私は道具に対して常にこのような概念を持って事に当たっています。
投稿者:のり 投稿日時:2005/12/26 18:19 ---56.199.35
>80万円の楽器を使っている人が、700万円の楽器をある日手にしたとき、やはり弾きこなすのは大変なのですか??
楽器屋さんに行って、素性の分らない楽器(できるだけ音だけで比較するため)を、自分の今使っている値段のものから、100倍のものまで10台程度揃えて貰い、値段を聞かずに弾き比べて、自分が感じた良い順に並べて下さい。
次にそれぞれの楽器の値段を教えて貰い、自分の判断と比較してみて下さい。
私の場合、自分の楽器の10倍程度までは、値段と自分の判断が一致しますが、それ以上になると、10倍程度の楽器との区別がつきにくくなります。判断が付かなくなるぎりぎりの楽器が、現在の腕前で使いこなせる上限だと思います。
>別の考え方は、今の技量より数歩先で一番能力を発揮する楽器を持ち、日々その楽器の可能性の広がりを感じながら自分の演奏の幅を広げるというもので、これもありだと思います。
と言う点も考慮に入れれば、上限の少し上の楽器を買うのも良いかも知れません。(私の場合、この基準だとお金がないので買えませんが・・・)
投稿者:ぽち 投稿日時:2005/12/27 01:23 ---211.82.168
>コメントして下さった皆々様・・
あぁ、こんな丁寧な書き込みを本当にどうもありがとうございます!
そうですよね・・・その楽器(車?^^)の特性を十分に発揮するためにはそれなりの課題がたくさんあって、それを一つ一つ達成していくことで、段々深層に近づけていけるものなんですね・・・・
すごく難しいですね・・・ 本当に自分にあった楽器というのは価格だけの問題ではないのかな・・?その楽器が果たして本人に十分か十分ではないか、 音色が現時点で自分で気に入っていれば万々歳ですが、その音がその楽器の本当にベストな音なのかも分からないし、それは誰にも分からないのかな。。。分かりきっていたら反対に面白くない、という人もいるかもしれませんが・・
それを判断するのは、自分ももちろんそうですが第三者でもあるのですよね・・・
今は一生懸命練習して、楽器をいつでもベストな音で弾けるように努力することですね! ありがとうございました!!
Q:この楽器について分かりますか?
投稿者:ケロリン 投稿日時:2005/12/22 23:15 ---112.40.214
私が手にしている楽器について分かることがありましたら、
教えてほしいのですが、
Paolo Ervedi
Fece in Cremona anno 2002
と書かれた楽器です。手書きのサインなどはありません。
新しい楽器なので、詳しいことがあまり分からないかもしれませんが、なにか参考になるようなことが分かりましたら、些細なことでも教えて下さい。
音の響きがクリアで、明るい楽器なので購入しました。
「あご当て&ペグ」と「テールピース&エンドピン」の色(材質)が異なるのですが、何か意味があるのでしょうか?
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2005/12/26 15:27 ---147.165.141
こんにちは、
Paolo Ervediですが、調べて見ましたが解りませんでした。
申し訳ございません。どなたか情報お持ちの方いらっしゃいましたらよろしくお願いいたします。それでは!
Q: フランス製ヴァイオリン
投稿者:ぽち 投稿日時:2006/01/01 01:42 ---211.82.168
再び質問いたします・・
フランス製のヴァイオリンは概して、少々大きめの楽器が多いということですが、もちろんその場合は、弦を押さえる間隔も少し広め・・ということになりますよね・・?
自分の楽器がフレンチなもので、このサイズが普通だと思ってますから音をとる分には問題なしなのですが。
なんでフランスの楽器は大きめサイズが多いのでしょうか?
投稿者:たこちゅう 投稿日時:2006/01/01 02:45 ---105.130.139
ぽちさん、こんにちは!
そして、皆様、新年明けましておめでとうございます!
ぽちさん、わたしの楽器も150年くらい前のフランス製ですが、標準サイズに比べると3−4mm大きいです。でも、腕も長いし、手も大きいので弾きにくさは感じません。
フランスの楽器がどうして大きめなのかはわかりませんが、それが当時のスタイルだったのかもしれませんね。
ぽちさんの楽器は裏板はどういうものですか?(わたしのは、一枚板ですが)
投稿者:ぽち 投稿日時:2006/01/01 15:29 ---211.82.168
>たこちゅう様
明けましておめでとうございます。
150歳ですか。私の楽器はまだ9歳なんです・・新しい楽器です。
買い換える時に4台候補があって、う〜んと思ってました。当時はまだ中二で全然下手っぴでした・・・予算のこともあり、かなり制約はあったのですが・・・
しかし、この楽器は値段の割には良い音がするとのことで、色もよくて、音もぱぁーんと出たので(当時の記憶)、他の楽器を差し置いてこの楽器にしました。
音も今の方が柔らかい音が出るようになったように感じ、しばらくはこの楽器を大切に使います^^
裏板は2枚・・ですが、継ぎ目が見えないくらいぴったりで(もちろんですが)一見1枚に見えます。が、2枚です。
私の手はかなり小さめ・・・中2のときなんてなおさら・・
しかし、今は全然何も感じません。大きめと言っても数ミリなんで指が届かない!!という事態ではないです。
当時のフランス人は手が大きかったのですかね〜 お国柄を出すためのオリジナリティの最終形態ですかね??^^
投稿者:かめ 投稿日時:2006/01/02 20:12 ---196.104.66
>フランス製のヴァイオリンは概して、少々大きめの楽器が多いと>いうことですが、もちろんその場合は、弦を押さえる間隔も少し
>広め・・ということになりますよね・・?
チェロの世界だと、楽器のサイズがいろいろあっても弦長を
同じに調整してある楽器が多いと思います。
ヴァイオリンの場合には、このような調整はしないのでしょう
か?
でも、コントラバスに関しては、弦長も様々ありますね。
投稿者:ぽち 投稿日時:2006/01/03 00:50 ---211.82.168
>かめさま
こんばんは。
チェロとバスの事情は初めて知りました!ヴァイオリンはどうなんでしょうかね・・・
過去にアトリエで、1700年代の古い楽器と試し弾きさせて頂く機会があって、その楽器はかなり標準よりも小さめでした。
自分の楽器が大きいこともあるのか、普通に音を取ろうとしたら、指の間隔が違った?音が高めに上ずりました・・・
小さい楽器のほうが、重音とか弾きやすいのかしら・・
駒の角度のつけ方にもよりますが^^;
色んな楽器があって楽しいですよね!
投稿者:弦喜 投稿日時:2006/01/03 21:38 ---6.34.192
>少々大きめの楽器が多いということですが、もちろんその場合は、
>弦を押さえる間隔も少し広め・・ということになりますよね・・?
一概にそうとは言えません。
過去何度もこのQ&Aでも話題に出ていますが、ボディー長が多少大きくても、ネックの長さ130mm、ストップ195mmが守られていれば、弦長は標準の長さとなります。(我が家にある一番大きなヴァイオリンは、ドイツ製のマジーニコピーで、ボディー長が364mmありますが、ネック長130mm、ストップ196mmです。)
またストップについては、若干長くても、駒の位置を195mmに相当するところに立てれば、上記長さは保たれます。
ですから、まずはネックの長さがどれくらいかが一番影響があるように思います。
*ストップとは表板ネック側上端から、f字孔の内側中央の刻みまでの距離です。
フランスの楽器(多くは手工量産品)のサイズが大きいのは、安易な形で音量を追求したのではないかと個人的には思っています。
ただしボディー長が355mmより、+3〜4ミリ大きいくらいのものは、イタリア・モダンの著名製作者のものにも結構見受けられますので、気にしなくてよい範囲だと思います。
投稿者:たこちゅう 投稿日時:2006/01/04 00:42 ---187.165.183
さすが弦喜さん、詳しいですね。楽器が少しでも大きければ音量も上がるのですか・・・!なるほどね。
私の楽器は完全手工品で、音量もまあまあいいと思います。が、一番気に入っているのはG線の響きです。落ち着いたとても良い音がします。欲を言えば、銘器並みの反応の良さがあればいいのに!(無理なお願いですね)
同じ製作者が作っても全く同じ楽器は二つとないわけですから、縁あって巡り合った楽器を大切にしていきたいですね。
ぽちさんも、「柔らかい音がでるようになった」今のバイオリンでますます練習に励んでください! お互いにバイオリン生活を楽しみましょう!
投稿者:ks 投稿日時:2006/01/04 02:30 ---98.106.243
便乗質問で申し訳ありません。前に弦喜さんにご教授いただきましてネック130ミリの場合ストップ長195ミリが基本であると知りました。私の楽器にネック130ミリですがf孔の下の切り込みが192ミリしかありません。この場合195ミリにあわせるのが良いですね。前に弦喜さんの昔の名器で190ミリとかいろいろありましたが195ミリの位置にあわして使用しているのでしょうか。