Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:低めの肩当について
投稿者:nena     投稿日時:2006/03/09 03:01  ---0.64.49

こんばんは。肩当を探しています。今習っている先生に姿勢を直していただいて、その時に肩当を換えたほうがいいと言われました。
これまで使っていたのは、ウルフのフォルテセコンドというタイプですが、肩側になる方が高すぎるので、クンのオリジナルを使っていますが、やはりどう調節しても、高くて、おまけに時々角度が動いて、楽器にカツンと当たったりします。
シンプルな形で、低めの肩当を探すといい、と先生はおっしゃったのですが、みなさんはご存知ないでしょうか。使用されたことのある方の感想をいただけると、助かるのですが、、、
よろしくお願いいたします。

投稿者:杏     投稿日時:2006/03/09 08:23  ---209.145.114

wolfのセコンドなら、足の取り付け部分がネジでブリッジに繋がっている部分が180度ひっくりかえります。購入時のままであれば、取り付け部分をひっくり返して足をはめ直せばかなり低くできます。ブリッジタイプでは一番低くなると思いますよ。かなり堅いので、怪我しないようご注意ください。(やり方は付属の説明書に書いてあるのですけど、箱なしで買ってしまうとついてこないかも。メーカーHPもあるのですが、検索してもまず出てこないという、、私もURL無くしましたので、、) 

 肩側が高いのは、肩に触れる部分の厚みではなくて、鎖骨をうまく乗り越えられない可能性もあります。セコンドはブリッジ部分が曲げられます(かなり堅いですし、元に戻すのも大変ですが、、)楽器から外して身体に当ててみて、鎖骨を始点にシーソーになっているようであれば、鎖骨にあたる部分を少し窪めてやると安定しやすくなると思います。

 足の取り付け部分のブリッジに対する角度を変えることもできるので、首側が低く、腕側を高くすることもできます。

 折角手元にあるのであれば、まずはその辺りから試しては如何でしょうか。

 KUNとも共通ですが、足が楽器に対して垂直にあたらないと、ブリッジにかかる力で外に開いて楽器から外れてしまいます。ブリッジと足との取り付け部分の金属板が多少は曲がるので、少し内側に曲げてやると外れにくくなります。

 ほかにはボンムジカもかなり低くなります。低くしたいときは肩側のパーツを外してしまいます。これもセコンドと同じくらいあちこち曲がりますので、自分に合わせて曲げられます。けど、ぎりぎりまで低くすると、足の取り付け部分のネジが壊れやすくなるみたいで、私は両側とも壊して交換してもらいましたけど、それもすぐ壊れました、、、

 それでも高ければ、クッションタイプのものを試してみては?

投稿者:スチールラヴァー     投稿日時:2006/03/09 09:46  ---25.150.62

wolfのHP、
http://www.wolfproducts.com/

低いのが好きなら、ブリッジタイプの肩当に拘らずに、座布団タイプも試してみ。

投稿者:nena     投稿日時:2006/03/11 00:02  ---26.90.128

ウルフのフォルテセコンド、既に脚の部分をひっくり返して、一番低くしてみたのですが、もう一つ合わなかったのです。座布団タイプも考えたのですが、先生にやめとけと言われ、断念しました。
ボンムジカ試してみたいと思います。ありがとうございました。

Q:徐々に鳴り出す?
投稿者:ツンメル     投稿日時:2006/03/05 22:32  ---139.97.62

ヴァイオリンを初めて8ヶ月の初心者です。今使っているヴァイオリンは、中国製の20万円程度の1年ほど前に作られた新しいものなんですが、練習を開始して30分くらい経過すると、響きが良くなってきます。開始直後は、あまり響かないのですが、、、変な質問で恐縮なんですが、この楽器は将来どういう楽器になるのでしょうか?エンジンがかかるまでに要する時間は短縮されるのでしょうか?

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/03/05 23:39  ---6.35.157

楽器の鳴りが実際に変わっているのか、自分の耳がその楽器の音に慣れてくるのか、よく見極める必要があります。
また、自分の弾き方が、それくらいの時間で準備運度が終わり調子良く動くようになる、という可能性もあります。
人に聴いてもらう、あるいは高性能の録音機材で録音することで、客観評価ができるかもしれません。

楽器の音・反応に対して、絶対的な評価を行う事はなかなか困難で、その日の体調や耳の慣れで聴こえはずいぶんかわります。
同じ自分の楽器でも、別の良く鳴る楽器を弾いた後に弾くと小さな音に聴こえますし、その後何十分か弾いているとまた大きな音に聴こえるようになります。極端な例としては、ヴィオラを弾いた後ヴァイオリンを弾くと、いつもは低音がしっかりなるヴァイオリンと思っている楽器でも、ずいぶん細い音に聴こえます。

ですから、楽器にエンジンがかかる時間なのか、自分の耳にエンジンがかかる時間なのか、はたまた自分の腕にエンジンがかかるまでの時間なのか、判断できません。
人の問題なら、いつも弾いている楽器であれば、経験を積み慣れることですぐにエンジンがかかるようにはなります。

投稿者:猫丸     投稿日時:2006/03/06 10:03  ---2.157.101

>練習を開始して30分くらい経過すると、響きが良くなってきます。開始直後は、あまり響かないのですが

バイオリン族の場合、このような現象があることは、常識となっています、気のせいではありません。
ストラッド、他オールドの名器にも見られます。
リサイタルなどでは、前半と後半の音質、鳴り方は全く違った物になります、このため、展示会などで、試奏して短時間で楽器を判断することは、猫丸の知る限りプロではいません、むしろ試奏そのものをしない方が多いようです。

>この楽器は将来どういう楽器になるのでしょうかエンジンがかかるまでに要する時間は短縮されるのでしょうか?

木質が変化するのと、ニカワが弛んでくるためだと言われていますが、鳴りが良くなってきます。
ただし、エンジンがかかる時間は短縮されないと思います。
しょゅちゅう鳴らし続けていると、ウオーミングUP完了状態ですのでこのような違いはあまり感じられなくなります。

投稿者:セロ轢きのGosh     投稿日時:2006/03/06 12:25  ---83.39.162

 以前から不思議に思っていたのですが、木質の変化というのはどれぐらいの時間スパンで起こることなのでしょうか?
 弦楽器の材木は、すでに数年〜数十年は寝かせてあったものですよね? それが、楽器の形に削ったあと数年で劇的に変化するものでしょうか?

 製作後100年200年経った楽器に起こっている木質の変化と、新作購入後数年の変化とは区別して考える必要はないのでしょうか?

 ちなみに小生は新作で買ったチェロを2台(量産および手工品)持っていますが、レイトスタータなので10年単位では自分の技術のブレ(楽器への慣れと願わくば上達)の影響が大きくて、楽器の経年変化は判りません。 ニスの変化だけははっきり判りましたが。

投稿者:弦楽ファン     投稿日時:2006/03/06 20:33  ---49.120.10

楽器の保存状態にもよるのでしょうが、自分のVnは生後35年ほど経っていますが、明らかに新作楽器とは音色が違います。
また別のエピソードですが、以前楽器店の方と新作楽器を買うかモダンないしオールドを買うかという議論をしたことがありましたが、その時の話で、1−2年弾き込むと音色が変わってくると言われましたし、自分でもなんとなくそうかなという気がしています。こんな短期間の変化はもしかしたら材質の変化ではなく、車を慣らし運転するときのように色々なところが擦れて棘が取れるのかもしれません。例えば上コマと弦のすり合わせのような部分が。
皆さんはいかがお考えですか。

投稿者:BMWバッハ     投稿日時:2006/03/06 20:59  ---110.60.70

嘘か誠は知りませんが、昔、バイオリンの音を良くしようと機械で弓を動かし続けた人がいたそうです。しかし、機械が壊れない程度に電源を落としながら1年近くやっても音は変わらなかったという話があります。これが仮に本当のことだとすると、ただ単に音を出すだけではダメ?しかし、同時に良い音を出すと良い音の楽器になるというのは、いかにもオカルトチックな感じがします。木材(楽器)は音の善し悪しを読み取る能力があるのでしょうか。私はどうも非科学的な話が苦手なので、耳の慣れによるものが相当大きいと考えます。

投稿者:猫丸     投稿日時:2006/03/06 22:20  ---150.239.124

現物は見たことがありません。
この効果も信じるか信じないかは実際に確かめるしか有りません。

http://www.sarasate.net/topics/vnplayer.html

新作の場合
1年程度の変化はニカワの変化(ゆるみ)です。
ニスの乾燥変化も有ります。これらは時間変化ですが、ツンメル氏の質問は30分位の短時間に起こる現象への質問です。
楽器だけでなく弦の短時間での変化も考えられますが、これはなさそうです。

投稿者:ツンメル     投稿日時:2006/03/06 23:19  ---97.50.34

みなさんからたくさん回答を頂き、驚くとともに感謝いたします。
ヴァイオリンは2つ持っていますが、1台は練習の最初から最後まで変化は感じられません。質問したヴァイオリンの方は、明らかに響きが変わりまして、ご指摘の腕なのか、耳なのか、あるいは本当に響きが変化しているのか、わからなくて質問した次第です。
もう少し観察してみますが、私のヴァイオリンの先生はどう感じられるのか訊いてみようかと思います。
ありがとうございました。

投稿者:けんじ     投稿日時:2006/03/07 08:54  ---14.194.56

ストラド様
この件に関して非常に興味がありますので 長年多種多様な楽器を数多く販売されておられるストラド様の見解を是非ともお聞かせ下さい。
よろしくお願いします。

投稿者:ストラッド店員その2     投稿日時:2006/03/07 09:30  ---39.20.246

おはようございます。時間経過とともに音色が変わるかと言われれば、経験則では変わると思います。何か理論的に根拠があるかといわれればはっきりしないのであまり表立ってそうだとは言いにくいのですが、、、一番影響が出るのがどのくらいの腕前の方がどのくらい弾いたかでそのレベル頻度が高ければ高いほどその楽器の能力の引き出し方は大きいと思います。にかわの影響は弊社でも非常に気にしてる点です。確かににかわはしばらく振動により落ち着くまでは微妙に動いていると考えます。弾いていますと、慣れや体の状態腕前などと重なり相乗効果もあるように思います。楽器は不思議ですね。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/03/07 12:53  ---6.34.159

ツンメルさんの質問のポイントを、再度私の理解でまとめます。ツンメルさん、この理解でいいですか。

新作の楽器で、毎回練習を開始した時にはあまり響かないが、30分ほどすると響きが良くなる(あるいは良くなったになったように聴こえる)。
ということは、
1.また次の練習(多分翌日、あるいは毎週末)の時には、あまり響かない状態に戻る。
2.基本的には、30分という短い時間に関する音の変化に絞った質問である。
3.もう一台の楽器では、音の響きが上記のように変化することはない。

わからないのが、響く、という表現です。これは楽器全体の残響が増すという意味なのか、音量が増したように感じるというのか、倍音成分が増えて音色が変わってくるとことなのか、はっきりしません。この点、もう少し具体的にお答えいただければ、状況のイメージがつかみやすくなります。
また、もう一台の楽器がどのようなものであるかも教えていただけませんか。
ポイントは、
・古い楽器か
・よく弾かれてきた楽器か
・音量はその新作よりかなり大きく、派手目の音色なのか。
また、再度響かない状態になるまでのおよその時間も知りたいですね。(例えば練習を1時間中断したらどうなのか、などのある程度定量的な情報)

以下私見です。
楽器そのものについて議論した場合、新作楽器の板において、数年から20年程度のスパンで大きくその水分量が減少していくことはわかっています。またその後数十年〜数百年というオーダーで、セルロース化というのか、固化しニスと渾然一体となることも分かっています。またニカワや魂柱の接触状態は弾き込みにより次第になじみます。また数週間〜数年の弾き込みでしっかりと駆動させられた楽器は板自体が振動しやすくなります。
しかし、これらは短いスパン(分・時・日単位)で行きつ戻りつという現象にはつながらないように思いますので、少し切り離して議論した方がよいと考えます。

投稿者:CABIN     投稿日時:2006/03/07 16:45  ---114.112.42

ある本に,ヴァイオリンの弾き比べのくだりがあって,あるヴァイオリンで反応のバラツキ(各弦・ポジション・弓のタッチ等で)がある場合,熟練した演奏者はバラツキを埋め合わせるために瞬時に判断して音量・音色を補う事ができるので,性能の劣るヴァイオリンでもそれなりの音で演奏できる。 但しこの埋め合わせのために労力を取られてしまう。
のような事が書いてありました。
ヴァイオリンを手に入れたときに最高のパフォーマンスを引き出すのに時間・期間がかかると聞くのも分かる気がします。

もし,1台のヴァイオリンの反応にバラツキがあり,これに慣れるのに「毎回」30分かかり,30分後にナレた音になる。(慣れは次の練習までにリセットされている)
他の1台はバラツキが比較的少なく最初からある程度ナレた音で演奏することができる。
つまり設問の回答として
■慣れる時間を短縮することは,今後の鍛錬で瞬時まで短縮することは不可能ではない。
■「この現象における」ヴァイオリン本体のパフォーマンスが将来変わるわけではない。
理論的な内容でなく申し訳ありません,以上のような仮説はどんなもんでしょう?
まあ,恐らくは単純にウォーミングアップの話に過ぎないということなんですが....

私個人的には1時間でも練習していると,弾き始めより音がより良いように感じるのは間違い無いのですが,楽器の状態が変わっているのか,周りの雰囲気(温度・湿度状態)も変わるのか,はたまた,自分がナレているのかはよくわかりません。

投稿者:BMWバッハ     投稿日時:2006/03/07 19:50  ---110.61.182

別段ここで意見を述べていらっしゃる方にケチをつけようというのではありませんが、うまい人が弾くと楽器がいい音になるというのは、どのような根拠、プロセスから言えるのでしょうか。どうにも私には納得がいかないのです。木材の経年変化で素材そのものが変わってくる。例えば最も簡単なところで水分が飛ぶなどは生じるでしょうし、よって音が変わるのは分かります。しかし、1日の間で楽器に変化が生じるなどあるのでしょうか。弾き手がその楽器に慣れる、耳が慣れる、これは数分間でもあるとは思いますが。少々生意気な言い方になってしまったことをお許しください。

投稿者:BMWバッハ       投稿日時:2006/03/07 19:56  ---110.61.182

書き加えさせてください。金属製の管楽器は温度の変化で内部の気圧が変わるので、短時間で音がかなり大きく変わるのは確かです。また、雅楽器の笙なども吹き込みとともにピッチが劇的に変わってしまうことは理解しています。しかし、いずれも演奏技能の善し悪しとは無関係です。

投稿者:CABIN     投稿日時:2006/03/07 21:09  ---135.202.177

BMWバッハさんのご質問が私のコメントについてであれば
私の論点は,楽器がいい音に変化する,という意味ではありません,本来持っているパフォーマンスを引き出すという意味です。
私の楽器はプロオケ奏者が持っていたものですが,たまにご一緒した際に弾いていただくとあっという間に私が弾くよりも良い音で鳴らしてくれます。 根拠,プロセスについてはごく簡単に云えば腕の違いですね。
楽器そのものの音が良くなっているわけではありません。 私が弾くと相変わらずなのです。
いかがでしょうか?

投稿者:BMWバッハ     投稿日時:2006/03/07 21:18  ---110.61.182

特にCABIN様にあてた質問ではありません。また。本来のパフォーマンスを引き出すという考えは正にその通りだと思います。車とドライバーの関係でも同じです。私が疑問に思い、理解できないのは、優れた演奏者が弾いていると楽器そのものが良い音を出すようになるという論理に対してです。私はそれについて、楽器は良い演奏も悪い演奏も聴き分けられないだろうと考えて、意見を述べさせて頂きました。

投稿者:弦楽ファン     投稿日時:2006/03/07 21:29  ---49.120.10

車のたとえが出てきましたので相乗りさせてください。
新車を運転するとドライバーの癖により、クラッチの磨り減り方だとか、サスペンションやエンジン内部まで様々な部品の消耗具合が異なってくるのではないでしょうか。同じように演奏者により楽器の響かせ方が異なり、先ほど出ていました魂柱や駒と表板・裏板のなじみ具合などが変化するのではないでしょうか。

投稿者:BMWバッハ       投稿日時:2006/03/07 21:54  ---110.61.182

長い年月を弾いていれば、総じて卓越した演奏者は演奏時間も長くなるので、楽器が空気にふれたり弦の張り緩みが発生したりして楽器の良さが高じることは考えられます。(戸をずっとあけないときしんでしまうのと同様に)。しかし、それが短期間の響かせ方で魂柱、駒、板に大きな変化が生まれるにはならないと思います。それとは別に時折見られる、「先生に少し弾いてもらうと音が全然違う」の考えについてはいかがでしょうか。もしもそれが本当だとすると、自分の考えを改めて、新たな楽器への驚きを持つことになるとは思いますが。

投稿者:じゃく     投稿日時:2006/03/07 21:59  ---51.44.45

BMWバッハさん

>うまい人が弾くと楽器がいい音になるというのは、
>どのような根拠プロセスから言えるのでしょうか。

私が思うに上手な奏者は音程がしっかりしてるということじゃないでしょうか。
チューニングも5セント単位で合わせ確実に倍音がだせる音程で演奏できると言うことです。倍音は綺麗な音ではないと思いますが楽器を振動させることはできると思います。
例えば、G線でAの音を弾いたときA線が振動したりする時ですが、1つの弦に何個も(3つくらいですか・・・?)倍音があると思いますので、結果的に楽器を響かせてることになるのかな?って思いました。

投稿者:BMWバッハ     投稿日時:2006/03/07 22:02  ---110.61.182

じゃく様、私もそう思います。それで車を引き合いに出しました。プロのドライバーは車の持つポテンシャルをより強く引き出せるからです。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/03/07 23:15  ---6.34.159

以下私見です。
初心者だけでなく多くの愛好家の方は音量の幅が少なく、上級者の演奏と比較するとそのメゾピアノ(mp)からメゾフォルテ(mf)くらいのところでしか演奏できません。ですから、その楽器のポテンシャルをフルに使い切っているのではなく、ある意味単に撫でるような使い方しかできていない場合が多いと言えます。
私もよく車を引き合いに出しますが、ヴァイオリン演奏では速度制限などありませんので、上級者はその車におけるフルアクセルでがんがん攻めますし、微妙なクラッチワークなども使います。またそれぞれの動きが素早く、スムーズだけれどメリハリがあります。
乗り手、弾き手の要求により、その道具は限界ぎりぎり、あるいは限界を超える最大値で駆動されたと思ったら、いつもは使わない最小値も要求され、それがすごい早さでスムーズに切り替えられる、という負荷試験のような扱いをうけますので、それに慣され鍛えられた道具は、中間値あたりでの動きも含めスムーズに働くようになるのではないでしょうか。
具体的には、上級者の、音量のレンジ、立ち上がりの鋭さ、倍音変化(特にヴィブラートによる強制駆動)が、楽器の鳴り方の変化を生む気がします。負荷のかけ方によっては、結構即効性があり、何日という単位でなくとも変化は現れそうです。
さらに人の例で言えば、経験したことのない要求で使ったことのない筋肉をあちこち使わされた結果、普段の動き自体がかわる、といったイメージでしょうか。

投稿者:YE     投稿日時:2006/03/08 00:08  ---133.125.87

面白い話題なので、意見を述べさせて頂きます。
 ヴァイオリン(楽器全般)の演奏は、楽器に対する一方方向の働きかけではなく、楽器から出る音を演奏者自身が耳で聴き、響きを体で感じ、その結果から次の動作(弓の動かし方・スピード・ヴィブラートの幅等)を決定するという、一種のフィードバック機構であると考えられます。同じ楽器を使っていても、今出ている音に対する演奏者の感じ方の微妙な違いで、次の動作は当然変わってくるわけで、演奏者による音の違いは当然のように現れます。では、同じ演奏者ではどうかというと、やはり、演奏し始めとしばらく経った状態とでは、音に対する感性や筋肉の使い方が微妙に異なり、それだけ楽器に対する働きかけも変わってきます。「しばらく弾いていると鳴りがよくなる」というのは、同じ状態で引き続けているならば楽器の変化と断ずることができます。しかし、演奏し始めとある程度経った後を比較した場合、楽器の変化よりも演奏者の感性や筋肉の使い方の変化のほうがはるかに大きいと考えることは自然でしょう。この場合、楽器が慣れてくるというより、楽器の鳴らし方を演奏者が思い出してくる、という側面の方が大きいのではないでしょうか。ただしここでの「しばらく」とは、数年・数十年というスパンではなく、あくまで数時間程度です。
 いい音なのに鳴らしにくい楽器とは、フィードバック機構において定常状態になりにくい楽器、簡単に言えば、その楽器のよく鳴っている状態が演奏者に把握しにくいか、把握できてもその状態を維持させることが困難な楽器と考えられます。そのような非常にセンシティブな楽器は、さまざまな状態(音色・音量等)を持っているが故に表現の幅が広く、一方で、そうであるが故に、名手の腕がないと定常状態を実現できないでしょう。ストラディヴァリを始めとする銘器の多くが鳴らし難く、演奏者を選ぶのは、以上のような理由からなのではないでしょうか。
 以上、雑感でした。

投稿者:通りすがり     投稿日時:2006/03/08 00:29  ---31.36.10

久しぶりにまたまた白熱した議論に出会ってしまいました。短時間で楽器の鳴り方が変わるかという設問ですね。
もうこれは実験してみるしかないのではないでしょうか。
レコーディングスタジオなどの設備が整った場所で、同じ旋律を演奏して波形を解析するしかないでしょう。
どなたか実証してください。

投稿者:BMWバッハ     投稿日時:2006/03/08 08:04  ---110.60.148

YE様に質問ですが、「しばらく弾いていると鳴りがよくなる」というのは、同じ状態で引き続けているならば楽器の変化と断ずることができます。私の疑問の1つ(小さい方ですが=大きい方の疑問はうまい人が弾くと楽器の音が良くなるです)がYE様の書かれていることです。この断言の根拠は何でしょう。私も管楽器では気圧の変化が生じると書きました。木材の場合は「弾く」ことでどのような物質的変化があるのかが分かると、自分の中でかなり納得ができるのですが、いかがでしょうか。否定しているのではなく、分からないゆえの質問とご理解くだされるありがたいです。

投稿者:Manifold     投稿日時:2006/03/08 10:11  ---66.159.135

「楽器側の変化」か「演奏者側の変化」かどうかを確かめるには、ある楽器の音をAがまず評価した後、Bがしばらく弾き込み、再びAがその楽器の音を評価、すればよいと思います。信頼性を追求するにはブラインドテストなどで、被験者に判らないように弾き込む楽器と弾き込まない楽器を取り混ぜ、統計的に有意な検定値が出るように一定量の楽器&被験者で確かめる必要がありますが、(波形解析ではなく)人による主観評価による実験で問題はないと思います。


しっかりとヴァイオリンを鳴らす技術のあるプロの人に、自分の楽器を20〜30分鳴らし込みしてもらったことがあります。返してもらって自分で再び音を鳴らした瞬間の驚きを今でも覚えています。その時は特にG線の音色が劇的に変化していました。

実は、私自身フルアクセルを使う事が好きで、楽器を鳴らす事(性能を引き出す事)には自信があったのですが、彼の鳴らし方は私とはタイプが違うようでした。彼が弾いた後は以前よりも音量はより増しましたが、逆に音色の面で声枯れしてしまい、自分の好みではなくなってしまいました。悲しくて、このままだとどうしようと思いましたが、2〜3日すると自分の好みの音色に戻っていました。彼の弓は Sartory だったので、私の楽器が弓に負けたのかもしれません。

弾き込みを「誰にしてもらうか」で音量だけでなく、音色も変化するという経験談でした。変化の方向は1次元ではないと思います。
管楽器の世界でも、上手な人に弾き込みをしてもらうと音色が良くなると一般的に言われていると思います。弾き込みによる音量や音色の変化は現象としては実感していますが、その原因については非常に興味のあるところです。

投稿者:QB     投稿日時:2006/03/08 13:00  ---9.46.177

>「先生に少し弾いてもらうと音が全然違う」の考えについてはいかがでしょうか。もしもそれが本当だとすると、自分の考えを改めて、新たな楽器への驚きを持つことになるとは思いますが。


これは、事実として有る現象なので、否定することは出来ません。

あまり慣らされていないなと思う楽器を、倍音・共鳴ポイントを丁寧に鳴らしてあげたあと、本人に渡すと「音がよく出る、弾きやすい、」といったコメントをほぼ共通してもらいますし、自分自身も師匠がすこし(ほんの5~10分)鳴らしこみをした後の楽器を渡されて、発音も音の出しやすさも格段に良くなっていた事を何度も経験しています。


あと脱線ですが

>金属製の管楽器は温度の変化で内部の気圧が変わるので、

気圧は変わらないですが(音波がなす「仕事」に重要な影響を与える)、密度が変わると思います。当然湿度の影響も受けるはずです。
ジェットエンジンの必要搭載燃料計算と通じるところがあります。

投稿者:猫丸     投稿日時:2006/03/08 13:17  ---2.157.200

Manifold  さんも体験しましたか。

自分の楽器を他人に貸すというのは滅多に無いことですが、猫丸の場合は、師匠がこれでコンチェルトを弾くというので、貸したことがあります。
いつもソロの時は、JBガダニーニなのですが、約3月ブルッフ引き込んだ後本番を終えて帰って来ました。
音質、音量ともダイナミック、荒々しく変化しており、戸惑っていましたが、3日ほどで元に戻りました。
使用した弓はJタブスです、タブスは何本も見たことがありますが、弦に吸い付きますので、おそらく最高の出来の物だと思います。

話が変わりますが、
>私の楽器が弓に負けたのかもしれません。
楽器が弓に負けることはないと思います。
弓<楽器の場合、弓の良さがよく分からなくなります。
弓>楽器の場合、弓が上品に感じられます。

楽器を車にたとえても、何をいわんとしているか?です。
体験談は貴重です、理論的根拠は不明ですが、不思議としか言いようがありません。

投稿者:BMWバッハ     投稿日時:2006/03/08 14:13  ---225.125.12

なるほど・・・しかし、先生に弾いてもらって良い音が出た楽器は、恒久的に良い音になるのでしょうか。それとも一時的に良くなり、時間と共に元の状態に戻ってしまうのでしょうか。ストラディバリと5万円のバイオリンのブラインドテストで、どちらがどちらかわからないという話は耳タコです。しかもその当てテストに参加しているのはプロの演奏者だったり、音響関係のプロだったりします。差異が分からない方が大半なのに、それでも楽器の音が良くなったと多くの方が分かるということは、分かる方はすごい耳の持ち主ということになります。これで最後にさせて頂きますが、私もバイオリンをトータル15年以上弾いていて、自分の耳やプレーが慣れるので音が出るようになるとしか思えないので、みなさんが声を揃えて述べられていることにあえて異論を唱えてみました。不快な面が多々あったかと思いますが、どうかご容赦ください。

投稿者:YE     投稿日時:2006/03/08 14:32  ---158.103.212

BMWバッハ様の疑問は、「同一人物が扱った場合、管楽器のように弦楽器にも、演奏状況に従って、楽器の鳴りに関係のある物理的変化が起こりうるのか」ということでしょう。以下、同一人物が演奏、に絞ります。
>「しばらく弾いていると鳴りがよくなる」というのは、同じ状態で弾き続けているならば楽器の変化と断ずることができます。
これは、同一人物が短い時間、全く同じ状態で弾いていることを想定したものです。しかし、前述のように、楽器の演奏は一方方向ではなく、フィードバック機構なので、演奏者は絶えず自分の演奏を聞きながら演奏スタイルを修正し、「同じ状態で弾き続け」ることはあり得ません。また、ミクロの観点で言えば、コマの位置、魂柱の位置が微妙にずれる、ということはあるかもしれませんが、演奏者が同じ場合、力の入れ方、演奏の仕方、楽器から聞こえてくる音の捉え方、好みの音等はそうそう変わらないので、短期的なスパンで捉えれば、弦楽器は管楽器とは異なり、いつもほぼ同じ状態を維持していると考えられます。物理的に同じ状態のものを同じスタイルで演奏すると、いつも同じ音がするのは自明です。それにも関わらず、多くの演奏者は「弾き込み」という言葉を使います。長いスパンであれば、楽器の経年変化と演奏者の癖が相俟って、楽器に特有の鳴りが生じるのでしょうが、数時間程度の短期であれば、楽器に大きな物理的変化が起こるわけもなく、演奏者が楽器演奏に慣れてきた、と考えるのが一番自然と思われます。
 この議論は、違う演奏者が弾いた場合はどうか、ということは考えていません。私も、プロの先生に楽器を弾いて頂いた後、楽器の鳴りがかなり変わった経験を持ちます。楽器の鳴りがコマや魂柱に大きく影響されることを考えると、上手な人が弾いた場合、楽器の音程のツボ、すなわち楽器が共鳴しやすい音を上手くヒットし、その結果、魂柱やコマが鳴りやすい場所にずれ、楽器の鳴りが変わる、ということはあるかもしれません。逆に言えば、上手は自分の演奏を聴きながら、魂柱やコマを(無意識のうちに)楽器の鳴りやすい場所にずらす奏法を身につけている、という仮説もあり得ます。

投稿者:セロ轢きのGosh     投稿日時:2006/03/08 17:31  ---83.39.162

 「上手い人に弾いて貰うと音がよくなる」は、よく聞きます。 正直言って眉唾に思ってました。
 わが身に照らすと:
   自分の技量を棚に上げて「楽器の限界」なんて言っていたものが、
   上手い人に弾いてもらって凄い音が出るのを目の当たりにして、
   「おっ、やれば出来るじゃん!」。
    そう思った瞬間、ある意味フィードバックがかかって自分の弾き方も変わる。
    でも永年初級者の悲しさ、数分〜数時間でその感覚は忘れてしまう。
みたなことではないかと思っていた訳です。

 でも、猫丸さん(2006年03月08日(水) 13時17分 ---12.157.200)によると、先生に貸して、弾いているところを見た訳ではないのに、やっぱり音って変わるんですね。

 ダメ押しの提案です:
先生に「私の楽器弾き込んでみて下さい」とお願いして30分くらいその辺を散歩して来る。 その間、先生は実はお茶飲んで寛いでいた、或いは自分の楽器で練習していたかも知れない(つまり、そういう風にお願いする訳ですが)。 で、30分後に音が変わったかどうか試してみて、それから先生に実はどうしていたか、訊く。

 小生自身は「師匠いない歴」長いのでちょっと実行不可能ですが、物好きな方、ためして下さいませんか?
(貴重なレッスン時間をこんなことに使う人は滅多にいないでしょうけど・・・・ ^_^;

投稿者:SP     投稿日時:2006/03/08 19:03  ---170.231.3

こんにちは、興味深く拝見していますが投稿は初めてです。自分の体験談を申し上げます。何か参考になれば幸いです。
十年くらい前ですが、機会があり我が国を代表する様なソリストの方と一緒になる機会があり、お酒など飲んで盛り上がりまして後日レッスンの見学をさせて頂ける事になりました。さて当日先生は楽器も待たずに生徒の楽器と弓で時々見本を示されていたのですが「もっと何か無いのか?」ということで、急遽私が持っていた楽器と弓を弾かれることになりました。3人か4人の方のレッスンだったので大体3時間弱位の間で、実際に弾かれた時間はそんなに無かったと思うのですが最後の生徒さんのときに一曲丸々クライスラ−の曲を弾かれたのでその程度でしたが、返ってきたら楽器の鳴りが別物だったので非常に驚きました。楽器の鳴らし方ということについて考えだしたのはそれからです。その時弾いていたのはグッチャルディで弓はウジェ−ヌ・サルトリ−でした。何か狐に摘まれたような気がしました。レッスンが終わってから「**さん、この楽器なかなか良いですよ」等とお褒めの言葉(お世辞)まで頂きました。
家に帰って我が身の不甲斐なさに慄然としました。音符を弾く以前に負けていたような気がしました。何故こんな事が起こるのか(持ち主が弾くよりも、弾き手によっては良い音がするのか)不思議な気持ちでした。
ですので、何か判りませんが、ツボを押さえた「楽器を鳴らすテクニック」という様な物が有るという点に関しては、私は否定出来ないと思います。

投稿者:Manifold     投稿日時:2006/03/08 19:14  ---66.159.135

音色、音量の変化には、『100年単位の長期的なもの』と『数十分〜数日単位の短期的なもの』があると思います。

『長期的なもの』は新作楽器と古い楽器を弾き比べるとわかります。私は過去4〜50台ほど弾いたことがありますが、新作は新作独特の音色というものがあるように思います。(中には新作らしくない音色の楽器もありますが)。これには上にも述べられているように木材の材質自体の変化(乾燥、エステルの結晶化?)があるのだと思います。

『短期的なもの』は一時的かつ可塑的なもので、木材の材質自体が変化するというより、ニカワ、駒と表板、駒と弦、魂柱などのパーツ間の様々な「あたり」が関係しているのではと思っています。

弾き込みをする人によっても変化の具合が違うように思います。弾き込みによって「ただ大きな音が出るようになるだけ」、ではなく、ある特徴的な音色に最適な「あたり」みたいなものが出来てくる気がします。

ツンメルさんの始めの質問ですが、「弾き込みによって変化するタイプの楽器」というのは、もしかすると「あたり」の変化にもともと余裕のある楽器かもしれません。魂柱や駒の調整の仕方によっては、「あたり」の変化の自由度や変化率が変わり、弾き込んでもあまり変わらない楽器になるかも。勝手な想像ですが。

投稿者:通りすがり     投稿日時:2006/03/08 22:46  ---31.36.10

皆様の議論を拝見しておりますと、逆に下手な演奏を続けていると楽器がだんだん鳴らなくなるとも取れますが・・・(泣)。
下手な料理人が使うと包丁が切れなくなるようなものでしょうか。それではあまりにも救いがないのでは・・・。

投稿者:ツンメル     投稿日時:2006/03/08 23:58  ---139.97.80

みなさま、いろいろな意見をお寄せいただきありがとうございます。
弦喜さんの質問ですが、私が初心者なので正直どうなっているの書けませんが、

>1.また次の練習(多分翌日、あるいは毎週末)の時には、あまり響かない状態に戻る。
2.基本的には、30分という短い時間に関する音の変化に絞った質問である。
3.もう一台の楽器では、音の響きが上記のように変化することはない。<

というご質問は、その通りです。次の

>わからないのが、響く、という表現です。これは楽器全体の残響が増すという意味なのか、音量が増したように感じるというのか、倍音成分が増えて音色が変わってくるとことなのか、はっきりしません。<

という質問ですが、残響が増したように感じますし、倍音がよく聞こえるように感じます。きょう試したところ、隣の低い方の弦を振動しないように押さえると、響きは小さくなりました。
練習のし始めのころは、あまり鳴らないので売ってしまおうかと思ってしまいましたが、30分くらいしたら響きだしたので「ええー自分の気持ちがヴァイオリンに通じたのかなー」と驚いてしまいました。

もう1台のヴァイオリンはやはり中国製です。1年ほど前に作られた楽器のようです。駒と指板の調整を工房でやってもらいました。先生は、この楽器はなかなか良い(まあ値段の割にはということですが)とおっしゃり、「半年前よりもずいぶん音がでるようになりましたね」という言葉も時折出ます。値段の差はこの2台にはありません。(ヴァイオリン歴25年という知人に引き比べてもらったところ、突然鳴り出すと質問した方は、どちらかと言えばフレンチ系、鳴り方が変わらない方はイタリアンと言ってました。音量は、前者の方が比較すればやや小さいという感じです。)

YEさんの書かれたことに、なるほどと思いました。みなさま、ありがとうございました。たいへん勉強になりました。こんなに多くのコメントを頂戴できるとは思ってもみませんでした。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/03/09 01:03  ---6.34.159

>>ツンメルさん
ご回答ありがとうございます。
以下私の経験則ですが、弾いているうちに音が変わってくる=よく鳴るようになった気になる、楽器は、音量が小さい、あるいはおとなしい音のものがほとんどです。
耳の慣れ・補正は、そのような音を大きく響くように聴こうとする方向にはよく働くようです。逆に弾きはじめから充分大きな音に聴こえる楽器は、弾いているうちに小さく聴こえたり、大きく聴こえたりすることはあまりありません。
そういう意味で、もう一本の楽器は派手目で大きな音を備えており、質問の楽器は小さめ、おとなしめ、あるいは暗めの音の楽器ではないかと想定しての質問でした。

楽器好きの琴線にふれるご質問、ありがとうございました。

投稿者:ギター弾き     投稿日時:2006/03/09 02:35  ---44.157.235

こんにちは。

全部読んでいないのですが、、

1時間程度弾いて、木が変化するというのは考えにくいですね。ワタシは弦喜さんと似た考えで、耳が敏感になっていくから、音量が上がるように感じるのだと思います。

湿気ったギターをずっと弾いていると、湿気がとれていくように聞こえるのですが、これも今思うと、耳が慣れていったのかもしれません。

楽器の音をかなり研究している人が、弾いていくと、コマと弦の滑りは良くなって、結果的に鳴りが良くなるから、音量が上がって聞こえるという説を唱えていますが、これも怪しいものです。

長年楽器店と付き合っていくと、店長さんは本当のことを言うようになるのですが、いい楽器は最初からいい! といいますね。年数が経つと枯れてきますが、悪い楽器が良くなることはないそうです。

いずれにしても、弾いていけば良くなりますよ、というのは楽器店のセールストークですから、そういう言葉に騙されないようにするのが重要だと思います。

投稿者:セイジ     投稿日時:2006/03/09 12:46  ---122.192.129

知人が楽器店でながらく弾かれていない在庫楽器を次々に
取り出して弾くのを聞いたことがあります。最初はどれも風邪声の
ようながさつな音だったのが、2〜30分後にはつややかな音色に
変わるのを確認しました。
楽器本体というよりも弦の状態の変化が気になるところです。

Q:弦楽器を始めたいと思っているんですが
投稿者:アルル     投稿日時:2006/03/08 17:29  ---109.243.238

はじめまして。大学入学を機に弦楽器を始めたいと思っているんですが、どの楽器にしようか迷っています。
音で言うとヴァイオリンの音(「ヴー」といった感じの、ブラームスの『ハンガリー舞曲第5番』冒頭部のような音)
が好きなんですが、高音より低音が好きなのでヴァイオリン以外の楽器の方がいいかなぁ、と思っています。
でも私は恥ずかしながら楽器について全くの無知なので、ヴィオラやチェロがどんな音なのかよく分からなくて・・・。
ヴィオラやチェロでも↑に書いたような音って出せるんでしょうか?それとも全く違う音なんですか?
くだらない質問ですみません・・・。

投稿者:弦楽ファン     投稿日時:2006/03/08 19:01  ---49.120.10

大学に入ってどういう形で弦楽器に触れる予定ですか。
もしオーケストラに入るのであれば、勧誘会というか説明会がありますので参加されてから決められたらいいと思います。きっと熱心に勧誘されるでしょう。オーケストラに入る気がなくても新歓コンサートなるものがあると思いますので覗いてみてください。
もし教育学部に進まれているのなら小学校・中学校教職員養成過程でも音楽の実技は必須・選択コースがあると思いますので、そちらで訪ねられてもいいでしょう。
バイオリンがいいか他の弦楽器がいいかについては過去スレも見てください。

Q:バイオリンとチェロの曲(デュオ)教えてください
投稿者:syu     投稿日時:2006/03/04 11:40  ---8.203.188

こんにんちは。syuと申します。
今度人前で(結婚式の余興)演奏することになったのですが,バイオリンとチェロであわせて弾く曲(デュオ)はないでしょうか。コンチェルトとかでなくても,どんな形式のものでも結構です。
私は現在アマオケでバイオリンを弾いており,バイオリン歴は約10年です。バッハやモーツアルトのコンチェルトを習ったたこともありますが,無茶苦茶上手いわけでもありません。チェロを弾く相手も同じ感じです。バイオリン同士であればバッハのドッペルコンチェルトの様な曲が良いと思ったのですが。
いろいろな方に聞いたりしましたが,こういう形態の曲についての情報は集まりません。是非教えてください。もし何かの本に載っているのであれば,その本のタイトルなども教えていただくと助かります。
よろしくお願いします。

投稿者:ひでお     投稿日時:2006/03/04 11:49  ---166.183.96

以前、ヘンデルのヴァイオリンソナタの伴奏をチェロでやったことがあります。チェロの伴奏譜のある楽譜が出版されていたと思います。あまり参考にならずスミマセン。

投稿者:昼寝     投稿日時:2006/03/04 13:49  ---31.36.10

syuさん
international music company社からBeethovenの編曲ものでVnとVcのデュオが出版されています。元々はClとFgのためのソナタです。また入手しやすいものではドレミ楽譜出版社からでている「休日のチェリスト」に”POP KANON””喜びの歌””ボレロ””リベルタンゴ”が収録されています。同じ楽譜で”エーデルワイス”がチェロ2重奏として収録されていますが、これをVnとVc用に再編曲するのも比較的簡単かと思います。
ピアノが加わるともっと広がるのですが。
ご参考まで。

投稿者:はりせん     投稿日時:2006/03/04 19:09  ---46.22.166

ベートーベンの「眼鏡」はヴィオラとチェロか・・・と残念がりながら、「ヴァイオリンとチェロのための」で検索すると
ラヴェル:『バイオリンとチェロのためのソナタ』
というのが引っかかりました。
コンサートで取り上げられることもあるようですね。

投稿者:かわせみ     投稿日時:2006/03/04 21:16  ---110.62.1

ハンガリーの会社(Editio musica Budapest)楽譜ですが、

「初心者のためのヴァイオリンとチェロのための重奏曲集」1・2

というのが大手楽器屋さんの譜面売り場で手に入ります。
ルネサンス期からベートーヴェンあたりまでの小曲が多いですが、それほど難しくはないです。

投稿者:Pajeot     投稿日時:2006/03/08 11:26  ---73.234.17

ヘンデルのパッサカリアは どうでしょうか?ヴィオラとでもありますが、チェロでも出ております。

投稿者:ぶらっちぇ     投稿日時:2006/03/08 13:25  ---238.16.8

弾けそうな楽譜か、というのはわかりませんので、うんちくを傾けるだけですが……。
ラヴェルのほかに、オネゲル:ソナティネ、リヴィエ:ソナティネ、ミヨー:ソナティナ(2曲あり)、マルティヌー:二重奏曲、コダーイ:二重奏曲、シュールホフ:二重奏曲など。現代ものだとシェルシとかグバイドゥリーナ(笑)。
アカデミア・ミュージックの「室内楽」>「ヴァイオリンとチェロ」(https://www.academia-music.com/academia/search.php?mode=author&cid=I&gid=812)をみると、結構、楽譜はあるようです。モーツァルトのヴァイオリンとヴィオラの二重奏のチェロ版とか。

Q:弓の毛替えについて
投稿者:アイダ     投稿日時:2006/03/06 23:41  ---227.106.122


 いつも楽しく拝見しています。
 弓の毛替えのついて教えて下さい。

 先日、あるお店で弓(バイオリン)の毛替えをしてもらいました。
 自宅に戻ってから、張り替えたばかりの毛の中に、
 結び目のできてしまっている毛が一本ありました。

 弾くとき弦にさわる表面の部分に結び目があったので、
 弾いていても、そこだけひっかかった感じになってしまいす。
 
 そこで、そのお店に電話して聞いたところ
 「結び目のある毛を切って下さい」との事だったので、
 その毛を切って一応解決したのですが、こういうことは
 よくある事なのでしょうか?

 些細なことなのですが、なんとなく気になってしまうので、
 教えていただけたら幸いです。

 

投稿者:ストラッド店員その2     投稿日時:2006/03/07 09:33  ---39.20.246

おはようございます。
毛の結び目の件ですが、たまたまそうなっただけで悪気はなかったと思います。よくあることではないですが、毛替えの工程上なる可能性はあります。10本結んであったら問題でしょうが1本なら気にすることはないと思います。

投稿者:アイダ     投稿日時:2006/03/07 10:46  ---227.27.180

 
 ストラッド様、お答え頂きましてありがとうございました。
 
 そうですね、いくつも毛替えをしていればこういう事もあるのですね。
 なんだか安心できました。ありがとうございました。

Q:続・Vn弦組み合わせ
投稿者:D.O.     投稿日時:2006/02/17 21:23  ---225.147.237

失礼します。立て続けの質問お許しください。
まず、ノル様、前回の投稿のお答え有難う御座いました。お勧めいただいた組み合わせ、メインで試そうと思います(先日人が弾いたの(私の楽器を)を聴いたら、なお変えてみたくなりました)。
ノル様に少々失礼かと思いますが、どうしても一度、裸のガットも張ってみたくなりセカンド(と言うほどではなく現在ほとんど弾いていませんが…)のA線に試したいのです。過去ログを見せていただくとゴールデンスパイラルにモダン用の裸ガットがあるとの事なのですが、どうも見つけることが出来ません。私はコルダしか裸を知らないのですが、これをモダンに張るとどうなるでしょう?どなたかお答え頂けると幸いです。また、実際使われているる方が居りましたら、感触特徴など教えていただけると嬉しいです。

投稿者:いし     投稿日時:2006/02/18 00:03  ---159.110.84

 私の知人に、モダンヴァイオリンの全ての弦にコルダを張っている人がいます。もちろんチューニングは442Hzですが、他のヴァイオリンと無理なく合奏しています。どんな音になるかは楽器や弾き方によって大きく変わるので、一概には言えませんが、張ること自体に問題はないと思いますので、試してみる価値は大いにあります。
 

投稿者:D.O.     投稿日時:2006/02/18 00:24  ---225.147.237

いし様、有難う御座います。
コルダですとバロック用ということはテール側のエンドとか何も在りませんよね?これもバロックみたいにテールピースに結ぶんでしょうか、それとも勝手に結び目でもつけてG,D線の様な要領で止める事になるのでしょうか?
あと、やはり寿命は短いのでしょうか?(これも演奏時間スタイルによるでしょうが、例えばドミナントなどと比べてもさらに極端に寿命が短いとか、442になるとかなり突っ張った(?)感じになるなどあるのでしょうか?

投稿者:いし     投稿日時:2006/02/18 07:08  ---159.22.253

 たしかその人は4弦ともテールピースに結んでいたはずです。寿命については訊いていなかったのでわかりませんが、常識から考えても長くはないと思います。
 弦の感じについては、特に突っ張った感じではないように思いましたが、これは駒を低めにしてあったことが原因かもしれません。

投稿者:D.O.     投稿日時:2006/02/18 21:13  ---225.147.237

いし様、有難う御座います。
4弦ともって結構凄いことやるんだな〜と改めて思ってしまったりしました(笑)。Eまでガットで無理無くってのは凄いですね。少し認識を変える必要が有りそうです。
やっぱりテールピースに結ぶんですか。モダンのテールピースに結ぶところを想像すると瞬間「んん〜」という感じを受けますが、もちろんそうなるのでしょうね(結ぶことになるのですね)。
駒が低め、ですか。…すみません、即座に裸ガットの時に駒を低くする理由が思い浮かびません(汗、スチールとかなら想像つくのですが)。なんにせよ、そう無理なく442Hzのモダンに耐えるということですね。そう値段も高くない弦のようなので、耐久性が低いであろう部分はまぁ許容できそうですね。
有難う御座いました。

投稿者:ノル     投稿日時:2006/02/19 00:40  ---109.80.46

コルダのような裸のガット弦というのは、実際に見たり弾いたりしたことが無いのでどんな感じなのか興味はありますが、耐久性や実用性を考えると自分の楽器に張ってみようとまでは考えたことは無いですね。自分は、ピッチの安定性という点で、GDAEの4本の中では、やはり基準となるA線の安定感を強く求めるので、自分の場合、A線に、ピッチが狂い易い裸のガット弦という選択はあり得ないです。
巻き線のあるオリーヴのA線でさえ、若干ピッチに不安定さをかかえているというのに、裸のガット弦ということになればさらに不安定なのではないかと思われます。
バロック・ヴァイオリンであれば、やはり裸のガット弦ということになるでしょうけど、現代のヴァイオリンに裸のガット弦を張ると何かと不都合なことが多いのではないかと思います。
そういう意味では、スピロコアのA線のピッチの安定感は抜群です。練習前に一度合わせれば、数時間正しいピッチを保ち続けてくれます。D.O.様がスピロコア+オリーヴで新しい音の世界を体験されることを期待しております。ではでは。

投稿者:D.O.     投稿日時:2006/02/19 16:44  ---225.147.237

ノル様、私も似たようなものと思います。裸ガットへの興味はやはりある訳で。私の場合、試しに張ってみても良いなという楽器が有ったと言う程度の差かぁとも思います。一度はやってみたいなぁと思い始めるとやってみるまで大概は止まりません(汗
たしかに、どう出るかは解りません。オリーブ・スピロコアがクレーメル、オイストラフ(でしたか?)などに使われているのに対して、裸ガットはハイフェッツ、ミルシュタインといったところでしょうか?著名なソリストを出してどうなるものでもありませんが(汗)、やはりどちらも試したくなってしまいます。これは、弦で遊びたい、と言った要素が強いかなと思います。
実践的(?)に考えるとスチールの方が何とはなしに予想が出来ます。スチールの組み合わせは、やります!(笑)。ノル様がそれほどに手応えを感じた組み合わせ、試したいです。
と言うわけで、楽器は違えど(私からすればその2台はかなり差が有りますが)両方試したい、となってしまいます。いし様、ノル様の意見が聞けて嬉しい限りです。有難う御座います。

投稿者:杏     投稿日時:2006/02/19 22:23  ---145.125.152

友人(アマ)数人がコルダとか他のメーカー(忘れました。普通には売っていません)の裸ガットをモダンの楽器に張っています。時々弾かせてもらいますが、415よりは442の方が堅い感じの手触りになりますけど、弾きにくいほどでもないです。ナイロン弦のシャッキっとした弦(ヴィジョンとか)の方が堅くて反発するように感じます。
 裸ガットの端は堅結びしてボールエンドとして扱っても大丈夫です。テールピースの穴の縁がきちんと処理されていないと、そこから傷ついて切れるかもしれませんが、端は切れたらそこでまた結び目を作って使えます。

 きちんと管理すれば(急激な温度湿度変化させない、結露させない、過乾燥させない、汗よけに油塗る)、特に寿命も短くないそうです。私は汗かきなので、夏場にヴィオラにコルダをオイル処理しないで張ったら、3日でささくれてきましたが、それから一月は持ちました。最終的には秋の長雨での伸びが面倒で、アマオケの演奏会も近づいたから、という理由で外しましたけど。

ヴィオラでの感触では、コルダでもオイドクサでもオリーブでも、使い勝手も安定性もあまり変わらないです。巻き線がない分、コルダの方が早く変化して、早く安定するようにも感じます。変化の大きいところ(本番舞台、舞台袖、楽屋を移動するとか)では使いにくいとは思います。一方、サロンコンサートのように同じ場所にずっと置いておけるなら、あまり影響はないのではないでしょうか。

 自分のヴィオラは夏場スピロコアを、秋からオリーブを張っています。この二種類は手触りが違う割には音色の方向が似ています。ヴィオラだと、スピロコアのC線+オリーブのG線の組み合わせもよく見ますので、あわせやすいのでしょう。

 コルダ張ったときには、もっと軽くて高い音色になりましたので、コルダとオリーブだと多少違和感はあるかも。当然、楽器の個性もありますし。
 それに、E線とかG線って他の弦への影響が強いので、どうせならE線まで全部コルダにしてはどうでしょうか?その方が高音でも甘い優しい音色、というガットの特性が際だつと思います。

投稿者:ノル     投稿日時:2006/02/20 02:18  ---109.80.183

スピロコアのA線ですが、自分はMittel(標準)を張ってます。一般的に、A線をStark(強い)にすると、E線の鳴りも良くなるようですので、高音域を強化したい場合は、A線のみStarkにするという手もあります。E線をStarkにすると、音が詰まり易いことが多いように思いますが、A線だけをStarkにした場合は、A線の音量が増すと同時に(それにつられて)E線の音量も増します。
そんなわけで、まずは、4弦とも標準のゲージ(太さ)を試してみて、もう少し高音域を強化したいなと思ったら、A線のみスピロコアのStarkにしてみるのも良い選択だと思います。自分も今度工房に点検に行くときにスピロコアA線のシュタルクを買って試してみようと思っています。(スピロコアA線のミッテルでも十分満足してますけどね。)
オリーヴの金メッキE線は、人によっては「ひっくり返り易い」と言われることがありますが(まぁ、どのE線でも相性が悪いとひっくり返るものですが)、自分の楽器では全然ひっくり返りません。A線をオリーヴからスピロコアに変えましたが、E線がひっくり返る現象は一度も起きていません。オリーヴのE線は甘くてキラメキのある音が出るので好きです。ではでは。

投稿者:D.O.     投稿日時:2006/02/20 18:32  ---225.147.237

杏様、ノル様、有難う御座います。
なるほど、モダンに張ってもそう突飛な状態(?)にはならないということですか。寿命も思ってたより長そうですね。巻き線がない分、と言うところはなるほどです。確かにそうなりそうですね。
確かに全弦コルダと言うのは良いかもしれませんね。ちょっと勇気を出してそれも有りだな、と思います。
スピロコアとオリーブが感触に差は有れど音色の方向が似ていると言うのはノル様の仰るところととても一致しますね。
スピロコアのmittelですね。とりあえず全弦標準ゲージでいこうと考えていますが(やはり初めての弦ですしね)、starkを使うと言うのは良いですね。恥ずかしながらスピロコアのAのゲージによるEの効果をほとんど考えていませんでした。
なるほど、金メッキ線も「どうなのかな?」と言う印象は抜けませんが(これは張るまで抜けません(汗))、良い弦のようなので張りたいと思います。…気に入ってしまったら、高いのがとほほですが…。現在のゴールドブラカット.27もちょっと何とも言えない所なので、この組み合わせに期待してしまいますね。
質問してみてよかった(苦笑)。まだまだわからない事だらけなので、こうして可能性を提示していただけるのは嬉しいです。それでは。

投稿者:ノル     投稿日時:2006/02/20 22:07  ---109.80.40

オリーヴのE線は、同じピラストロ社のエヴァ・ピラッツィやオブリガートと組み合わされるほか、ドミナントなど他社製のナイロン弦と組み合わされることもあるE線でなかなかの人気者です。さて、オリーヴと組み合わせるA線の件ですが、スピロコア(ミッテル、シュタルク)が気に入らない場合は、温かみのある甘い音が出ると言われるヘリコアも試してみる価値があると思います。ヘリコアのA線(巻き線はアルミ)は、ドミナントのA線(張力5.5kg)よりも少々テンションが高く、ちょうどエヴァ・ピラッツィのA線と同じテンション(張力5.8kg)とのことです。スピロコアA線(ミッテル)のテンションは、実感としてはドミナントA線(ミッテル)よりも少々低いように感じますので、もう少し強いテンションが欲しいと思ったら、スピロコアA線のシュタルクかヘリコアA線のミディアムが適するのではないかと思います。以前、あるアマオケの方が、1年張りっぱなしのヘリコアで本番に臨んだが問題無かった、と書かれていたのを拝見したことがありますので、耐久性も音の寿命もかなりのものだと思われます。残念ながら身近にはヘリコアを張っている人がいませんが、米国ではプロオケ奏者にも愛用者がいるそうですから、期待できるように思います。今度工房に行ったときに買って試してみようと思います。D.O.様も、オリーヴのE・D・G線を買われるときに、A線はスピロコアとヘリコアの2種類を買われて、それぞれ張り比べられることをお薦めします。ではでは。

投稿者:D.O.     投稿日時:2006/02/21 09:32  ---225.147.237

ノル様、有難う御座います。
オリーブのEは良い弦だとは聞くので、性能に対して疑問が有るというわけでもないのですが、視覚的な面と値段が私を少し笑わせる(?、悪い意味ではありません、純粋にそう笑いが出ることって…有りませんかね?)のだと思います。私は感覚が遅い(?)のかピラストロのEはまだゴールドと言う感覚です。オリーブのEも結構広がってるんですね(メッキ線は結構最近かな?と勝手に思ってます)。もちろんゴールドは健在でしょうけど…あんまり金メッキが広がってるイメージがなかったもので(汗
A線は、そうですね。ヘリコアもどうかな?と思っているので、まずスピロコアをやってみてから検討しようと思います。一度に比べるのも良いかも知れませんね、…どうも貧乏根性か尻込みしそうですけど(焦)。とりあえずはスピロコアかな、と思ってます。(幸い楽器屋がそこまで遠くないので
それでは。

投稿者:D.O.     投稿日時:2006/02/22 01:48  ---225.147.237

時にヤーガーのE・A線ってどのようなものでしょう。現在、スピロコアを第一候補にしていますが、第2候補としてヘリコアと同等程度に考えても良いかなぁと期待したいところも有るのですが、あまり性格なども解らないので(少し大人しめといった感じでしょうか?)使われている方が居たらご意見お聞きしたいところです。とはいえ、私の印象(まったくの勝手な予想)ではだいぶ逆(?)の方向の音を持った弦という感じがしますので第2候補と言う考え方にはまるのか解りませんが…。
…と、これはほぼ思いつきの質問です(ですが実際気になるところでも有ります)。では。

投稿者:ノル     投稿日時:2006/02/23 18:17  ---109.81.93

東京に日帰り出張する機会があったので、ヘリコア(ミディアム)のA線を買ってきました。スピロコアはドミナントやオリーヴのA線より2〜3まわり細いですが、1まわり細いぐらいで普通の太さです。ヘリコアのA線は一般的なアルミ巻きです。パッケージを開けるとスピロコアと同様フニャフニャと柔らかくてしなやかで驚きます。張ってすぐに音程が安定するのはスピロコアと同様ですが、チューニングのし易さ・ピッチの微調整のし易さでは、ヘリコアの方が優れてます。ヘリコアA線の音は、適度にマイルドで適度に音量があって適度に力強く、突出した特性がなくて扱い易いです。スピロコアA線のミッテル(標準)よりも、ヘリコアA線のミディアムの方が音量があります。これは弓で弾いた場合にも、ピチカートではじいた場合も同様です。ヘリコアA線とオリーヴとの相性ですが、びっくりするぐらいオリーヴのE線・D線と良く馴染みます。これはに調弦時に重音を弾いてすぐに感じるわけですが、実際に曲を弾いてD→A→Eと移弦するとさらに実感します。あと、ヘリコアはレスポンスがいいですね。さすがにガット弦には及びませんが、それに迫るレベルです。ヘリコアのA線は柔らかく弾くと甘い音が出ますが、ググッと駒寄りを弾くとパワフルな音が出せます。でもパワフル過ぎないというか、ガットのオリーヴとちょうど釣り合いが取れる程度の力強さなのでちょうどいいのです。期待をはるかに超えるいい組み合わせが見つかって嬉しい限りです。ではでは。

投稿者:スチールラヴァー     投稿日時:2006/02/23 19:32  ---25.150.62

ヤーガーのAはいいよ〜。あかるいけどあまいおと。ソリッドコアなんでスピロコアやヘリコアよりずっと硬いですけど。
ワタクシ、スピロコア・ヘリコアは好みじゃないんで、「逆(?)の方向の音を持った弦」ってのはアタリかも。

いまどき、ガットにスチールのA線を組合そうなんて方、めったにないでしょう。どうせなら、王道のクロムコアやフレクソコアも試してみてくださいね。

投稿者:D.O.     投稿日時:2006/02/23 20:34  ---225.147.237

ノル様、スチールラヴァー様、有難う御座います。
お、ヘリコア試されましたか。あ、スピロコアってそんなに細かったんですか…そこまでとは考えてませんでした。ヘリコアは直径の面でも楽そう(?)ですね。ヘリコアの方が伸びてくれるということでしょうか? スピロコアよりも好感触を得た、と思って宜しいでしょうか。突出したところが無いと言うのが、良いか悪いか難しいですね(苦笑)。E線なんか何も無いと、ホントに何もないですもんね(?)。これはかなり良いということですね。ヘリコアの方が流通してそうだし(=楽器屋の弦も少しは古くないかな?)、ちょっと先にヘリコアも良いなぁとか思ってしまってます。クロム巻も結構気になりますが。太さが結構変わると駒も少し面倒かな?と思いますし(ドミナントのDで思い知りました)。
ヤーガー、良いですか。あ、ソリッドコアでしたか。知らなかった…汗。なるほど、逆ですか。では、そう考えて候補に入れておこうと思います。
確かに周りでは残念ながらガット&スチールはみませんね。クロムコアは…ちょっと、という感がぬぐえないのですが、フレクソコアは全く解りません。あまり話に出ない弦のような気もするのですが…気のせいでしょうか。
ガットとナイロンの同居がどうも気に入らないので(もちろんこれすら余地の有る話かもですけど)、ガットならスチールも試したことないので試したい、と言う次第です。さらにガットも気に入らなければ、ナイロンに泣きつくでしょう(苦笑)。
なんにせよ良い弦を早く見つけたいです。もうすぐ(少し伸びるかもしれませんが(泣))、弦も試せそうなので楽しみです。

投稿者:ノル     投稿日時:2006/02/26 01:38  ---109.81.55

ヘリコアA線は、オリーヴやドミナントのA線に比べれば、ザラツキ(雑味)はだいぶ少ないものの適度なザラツキがあるのでオリーヴD線と良く馴染みます。音量や音色のバランスは、ヘリコアA線はオリーヴA線以上に、オリーヴのE線やD線と良く調和しており、ほんと意外というか不思議な感じがします。自分は2重音を弾くときに(特にボウイングに気を遣わなくても)自然と高い方(上の方)の弦の音が出てくるのが好みなのですが、ヘリコアA線を張ると、ちょうどそういうバランスになったのでありがたいです。オリーヴA線だと1時間に2回ぐらいはA線だけでなく「4弦とも」調弦し直していたのですが、ヘリコアA線に換えてからは練習の最初に調弦したら1時間ぐらいは調弦し直さずに弾けるようになりました。ガット弦はピッチが狂い易くて頻繁に調弦しなければならないという弱点がありますが、A線をスチール弦にした場合は、最近のナイロン弦並みに(ナイロン弦以上に?!)4弦全体のピッチが安定します。ちなみにヘリコアA線は、一度調弦すると、翌日になっても0.1Hzも狂わないというぐらいピッチが超安定しています。硬式テニスでは、縦糸に天然ガット+横糸にシンセティック(ナイロン)ストリングを組み合わせて(ハイブリットして)いるプロ選手がいます。最近ではアマチュアでもそういう組み合わせをしている人がいます。そういう意味では、ヴァイオリン弦でも、ガットとガット以外とをハイブリットして使うというのはそれほど珍奇な発想ではないのかも知れません。E・Aをスチール、D・Gをガットというハイブリットは、大いにお薦めできます。ガット弦愛好者の方にもそうでない方にも、ぜひ一度お試しいただきたいものです。ではでは。

投稿者:ノル     投稿日時:2006/02/26 21:37  ---109.81.73

補足です。4弦ともオリーヴだと、一般的には、張り替えてから1週間ぐらいはピッチが安定しないと云われてます。ところが、A線だけヘリコア(ミディアム)に換えてからは(このときに併せてG・D・Eをオリーヴの新品に張り替えました)、わずか3日程度で、本番で安心して使えるレベルまでピッチが安定しました。ナイロン弦のドミナントでも安定するのに最低でも3〜4日はかかりますから、ピッチが安定しないとか調弦の頻度が多いという理由でオリーヴを張るのを断念していた方々にとっては、朗報だと思います。全般的な音量・音質の面でも、A線をヘリコアに換えてからの満足度は十分に高いですが、これにピッチの安定感が高まるというメリットが加わったわけで、もうこの組み合わせからは離れられないですね。オリーヴの金メッキE線とヘリコアA線のハモリ具合ですが、ほんの少しだけE線の音が前面に出てくるので音量のバランスが絶妙で、音色の面でも大変美しく溶け合います。ではでは。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/02/26 23:00  ---6.34.250

>>ノルさん
個人の好みは否定しませんし、またガットとスチール系のミックスについても否定しませんが、だんだん表現が断定的になってきていますので、書き込ませていただきます。

>このときに併せてG・D・Eをオリーヴの新品に張り替えました)、わずか
>3日程度で、本番で安心して使えるレベルまでピッチが安定しました。
これはノルさんが実際に本番(私はライトがあたり黒服が汗でずっしり重くなるあの暑いステージをイメージしています)で何度か使われた結果として、調弦が狂わなかった、ということでしょうか。
日頃楽器を弾く時間が持てない私としては、A線をヘリコアにしたからといって、オリーブを本場の3日前に張り替えることは怖くてできません。
(ヘリコアがすぐ安定することは経験済です。)
もし確たる実績があるのでしたら、私の中での常識(&過去の経験)を捨て去り、周りに迷惑をかける恐れの少ない演奏会で試してみたいと思います。

>オリーヴの金メッキE線とヘリコアA線のハモリ具合ですが、...(中略)
>美しく溶け合います。
E線、A線ともに楽器との相性が重要であり、その楽器で良くても、別の楽器で全然だめな場合もあります。また同じ楽器でも魂柱の位置を若干変えるだけでバランスは変わります。
今お持ちのメインの楽器における感想、という理解でよろしいですね。
個人的には、ヘリコアは楽器を選ぶ、というのか、相性のよい楽器だとしっかりした音がでるけれど、弱い楽器だと音が突っ張ったようになる傾向があるように感じています。ヘビーテンションはその傾向が顕著で、ミディアムでもまだその傾向があります。これは、私のメインの楽器で相性がよかったので他の楽器何台かに張ってみた結果にもとづく感想です。(個人的には裏板がしっかり鳴るのでそのような音を求めたい時に使いたいし、また好きな弦です。)
また、オリーブの金メッキE線はうまく弾きこなせる人にはとてもよい弦のようなのですが、私のようなへたくそにとっては音が裏返りやすい弦の一つです。なぜか私は金メッキ弦と相性が悪いようで、今使っているインフェルドのレッドもE線だけは別の弦を張っています。(私の場合という限定付きでの話ですが..)

ということで、限られた条件での個人的な感想、の範囲をなかなか超えられないのが、弦の話題のように感じています。

投稿者:D.O.     投稿日時:2006/02/27 03:08  ---225.147.237

ノル様、弦喜様、有難う御座います。
ノル様は今のところオリーブ+ヘリコアで最高の手応えを得ていると言うことですね。つくづくその組み合わせ(ガット+スチール自体)で4弦のバランスが良い、と言うのは不思議ですね。いや、考えると不思議なのかそうでないのかも良く解らないんですけど…汗。個人的にヘリコアは単体でもちょっと気になっていた弦なのでスピロコアをパスして最初からヘリコアを張ろうと思います。そこからガットの使い方を探ろうかと思います。
チッピの安定は、もちろん安定していればそれに越したことはありません。が、私はそこまで強力?な安定が欲しいと言うこともあまり無いので、ここは嬉しいおまけとでも考えましょうか(笑)。安定の速さは自身で実感しようと思います。
ヘリコアはヘビーが心持ち評判が良いのかな?とも思っていましたが、なるほど確かに楽器を選びそうな弦ですね(ミッテルを張ろうと思いますが)。メッキ線は…使ってみないと何とも言えんですね(汗、当たり前ながら
私が早く試してみればもっと話は簡単なのでしょうが、ちょっと待ちきれずに早いタイミングで質問させていただいたため(予想外に弦を試すタイミングを逸したのも有りますが)、このような形のものになっているのでしょう。弦喜様の仰るとおり、全く楽器によってまちまちですね。ただ、弦そのものは他と比べて個体差が少ないでしょう(大きくては困りますが)。こんな話をお聞きできるのも弦ならでは、でしょうか。とは言え仰るとおり弦が安定したものでも張る楽器がまちまちなのですから、やはり「一つの例と感想」の域は勿論出ないでしょうし、自分の感触も盛り込みますのもね。 「この組み合わせも考えられる」と言う面でとても有り難いです。ひとつ気になる組み合わせが出てきましたしね。E線はオリーブに代わる非メッキ線が見つかると個人的好みとして嬉しいですが(笑
長くてすみません。とにかく今は、まず張ってみるところにいち早く漕ぎ着ける事ですね(焦)。弦の感触が聞けるのは嬉しいです。また何かお気づきになりましたら教えてください。では。

投稿者:スチールラヴァー     投稿日時:2006/02/27 15:34  ---226.1.182

>E線はオリーブに代わる非メッキ線

Wondertone Soloは?

投稿者:ノル     投稿日時:2006/02/27 17:36  ---109.81.146

ご指摘のとおり、弦は、特にE線は、弦そのものの良し悪しの問題というよりは、楽器や弾き手との「相性や好み」の問題という感じがしますね。自分には、ヘリコアA線+オリーヴE・D・G線の組み合わせで非常に良い結果が得られましたが、この組み合わせが、他の楽器や奏者にとって最適かどうかは判断しかねるところです。ただ、自分としては、長年ガット弦のオリーヴを張ってきて、音や弾き心地の面で満足度が高いものの、ピッチ(調弦)が不安定なことに多少不満がありました。特にA線のピッチが狂いやすいことが不満でした。こうした中で、A線のピッチの安定化を図るために、スチール弦のスピロコアやヘリコアを張ってみたところ、想像した以上に良好な結果が得られたので報告させていただいた次第です。これはオリーヴの特性なのかも知れませんが、D・G線は一旦伸びがおさまったら(ピッチが安定したら)、それほどピッチが狂わないように思います。自分は、E・A線はスチールなのでピッチが狂わない状況ですが、こうするとかえってD・G線のピッチの狂いが目立つかと思っていたのですが、その逆で、4弦全体として調弦が狂いにくくなったように感じます。自分がヴァイオリンを練習している部屋は、時々洗濯物を干したりするため、湿度の変動が大きいですし(おおむね湿度40〜65%の範囲で変動します)、長時間練習すると自分も手や体に汗をかきますが、A線をヘリコアに換えただけで、調弦の安定感がだいぶ高まりました。ドミナントなどのナイロン弦も、ガット弦ほどではないにしても、ステージ上の温度・湿度や照明の影響で調弦が狂いますが、基準となるA線の狂いの度合いによって、弾き易さに影響があるように思います。あと、E線のひっくり返りについては、E線そのものの特性もありますが、やはり、これも個々の楽器や奏者との相性の問題が大きいですね。また、E線以外のA・D・Gに何を張っているかによっても、E線のひっくり返り易さは大きく影響を受けます。ヘリコア(ミディアム)のA線は、各種データによるとオリーヴやドミナントと同程度のテンションです。ヘリコア(ヘヴィー)のA線はそれよりもずっとテンションが強いので、楽器を選ぶのではないかと思います。まずはミディアムから試した方が無難かと思います。ではでは。

投稿者:ノル     投稿日時:2006/02/27 17:50  ---109.81.146

補足です。E線のひっくり返りについては、松脂の影響も大きいです。粒子の粗い松脂だとひっくり返り易いように思います。あと、サラサラし過ぎている松脂もひっくり返る場合がありますが、意外なことに、ベトつき易い松脂はひっくり返り易いように思います。
オリーヴのE線は、オリーヴのA・D・Gと組み合わせて使うと、ほとんどひっくり返ることはないのですが、他の銘柄の弦と組み合わせて使うとひっくり返ることがあります。
自分の楽器では、ヴィジョン・チタニウムやインフェルド・レッドのE線が、テンションが高過ぎるからか相性が悪く、ややひっくり返り易かったです。ワンダートーン・ソロは、ピラストロ・ゴールド(スチールの単線)の改良版で、結構力強いですが、ピラストロ・ゴールドの長所である素直な発音やしなやかさが若干失われたように感じました。
オリーヴのE線は、楽器との相性が良い場合、きらびやかで甘い音が出せますし、レスポンスも良く発音も素直です。多くの人々から何十年も愛用されてきた理由が良くわかります。ではでは。

投稿者:D.O.     投稿日時:2006/02/28 10:26  ---225.147.237

スチールラヴァー様、ノル様、有難う御座います。
ワンダートーン・ソロは少し気になっている弦なので試したいと思っています。
前回の書き込みで、金メッキ、非金メッキ線云々と書いてしまいましたが、現在オリーブの金E線は試すつもりですし、それで良い手応えがあれば、もちろんそれで良い訳ですので、気にしないで頂けると幸いです。
E線は他の弦より替える頻度も高いですし、いろいろ試したいところでは有ります。何より他の線より替え易いですし。ヘリコアはミディアムからいこうと思います。
ところでオリ−ブの金メッキ線なんですが、何十年も愛用されているとの事ですが、金メッキ自体、結構前からあったのでしょうか?どうしても新しいような印象が抜けないのですが(焦
では、失礼します。

投稿者:ノル     投稿日時:2006/02/28 20:14  ---109.80.184

オリーヴの金メッキE線はオリーヴが誕生した30年ぐらい前から発売されているのではないかと思いますが違いますでしょうか?さて、調弦の狂いについてですが、ちょっとの狂いでも神経質に気にする人もいれば、多少の狂いは気にしない人もいますね。そうは言うものの、バッハの無伴奏などは調弦が狂うと和音が非常に弾きにくくなるので、調弦が安定しているのに越したことはないですね。さて、ガット弦のオリーヴは調弦が狂い易いということで敬遠する人がいますが、狂いを目立ちにくくする良い方法がありますのでお知らせします。A線もガット弦のオリーヴだと調弦の狂いが目立ち易いので、まずはA線だけをスチール弦のヘリコア(ミディアム)かスピロコア(ミッテル)に換えます。これで調弦の狂いはだいぶ目立たなくなります。ただ、これだけでは、ガット弦であるオリーヴのD・G線のピッチの狂いを防ぐには十分ではないので、次の方法で調弦します。A・DとD・Gを重音で合わせる際の5度をほんの少し狭くして合わせるようにします。あえて数値化するとすれば、5.00度ではなく、4.99度とか4.98度という風に5度よりもほんの少しだけ狭くするのです。こうするとD線とG線のピッチがほんの少し高めになります。こうした調弦は、弦の種類に関係なくみなさん実践されていると思いますが、オリーヴのD・G線の特性を踏まえて次のように調弦すると、長時間弾いたときの調弦の狂いが目立ちにくくなります。5度を狭く取るとウォンウォンという唸りが生じますが、5.00→4.99→4.98→4.97と狭くするにつれて唸りが大きくなり不快感が増します。このとき違和感を感じないギリギリのところまで狭くするのです。4.96度まで狭くすると唸りが目立って耐えがたいとすれば、4.97度か4.98度あたりにします。スチール弦のA線は数時間弾いてもピッチは不変ですが、ガット弦のD・G線は演奏しているうちに若干ピッチが下がってきます。なので、A・Dの5度は4.97度にして、D・Gの5度は4.99度にする、つまり、A・Dの5度をD・Gの5度よりもほんの少しだけ狭く取るのです。こうすると長時間弾いたときのガット弦のピッチの狂いが目立たなくなります。A・D・Gにナイロン弦を張った場合は、こういう調弦の仕方はしないと思いますが、ガット弦とスチール弦を組み合わせた場合は、こういう調弦をすると長時間快適に演奏できます。ではでは。

投稿者:D.O.     投稿日時:2006/03/02 10:27  ---225.147.237

ノル様、有難う御座います。
オリーブ誕生と同時にE線の金メッキ線も出来上がった、と言うことですね。機会があれば少し調べてみようと思いますが、てっきり最近金メッキ線になったものかと思っていました。…根拠無しにただそう思っていただけですが(汗
調弦に関しては、そういうことも試されているんですねぇ、と今ナイロンしか使っていないので思っています。
では。

投稿者:ノル     投稿日時:2006/03/06 12:32  ---109.81.46

D.O.様へ。この週末に、友人達とお互いの楽器の弾き比べをしたところ、自分の楽器におけるE・D・G線にオリーヴ+A線にヘリコア(ミディアム)の組み合わせが大変好評でした。友人達の楽器には、ヴィジョン・チタニウムやドミナントが張られていましたが、ピッチ(調弦)の安定感において見劣りがないばかりか、むしろ、スチール弦+ガット弦の組み合わせの方が安定しているように感じました。音量・音質については、各楽器・弓・奏者との相性があるので、一概に良し悪しは決めかねますが、ピッチの安定性や弾き易さ(レスポンスの良さ)については、特筆できると思います。D.O.様にも早くお試しいただきたいものです。ではでは。

Q:製作者について教えてください。
投稿者:弦さん     投稿日時:2006/03/02 23:56  ---147.15.50

初めて質問させていただきます。
A.Richard Voigtという弦楽器製作者について、どなたかご存知でしたら教えていただけませんでしょうか。
ラベルには製作者名とその下に「Geigenbauer Markneukirchen 1921」(21は手書き)と書いてあります。
よろしくお願いします。

投稿者:弦さん     投稿日時:2006/03/04 21:37  ---147.255.162

自己レスになってしまいますが、自分でネットでいろいろ検索などして見ても、どうもそれらしい名前はないようです。楽器の製作年やMarkneukirchennという地名から「Arnold Voigt」という製作者はいるようで、「A.Richard Voigt」の「A.」というのが「Arnold」の略ではないかと思ったりもしていますが、定かではありません。また、「Voigt」という名前(姓?)の製作者がこれ以外にもいくつかでてくるのですが、どいういった一族なのでしょうか?ストラッド店員さん何かご存知ありませんでしょうか?

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/03/05 01:03  ---6.35.47

下記の製作者かもしれません。

ヤロベックの製作者事典によれば、
Voigt Richard August: 1893年Markneukirchen生まれ
彼自身の工房は、Breitenfeldに1923年に作られた。
イタリアのオールド楽器のよいコピーを作ったと書いてあります。

Voigtは、ドイツのその地で有名なヴァイオリン/弦楽器の製作者を輩出した一族です。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/03/05 10:16  ---6.35.157

上記で紛らわしい書き方をしていましたので、訂正します。

”Voigtは、ドイツのその地で有名なヴァイオリン/弦楽器の製作者を輩出した一族です。” 

改め

Voigtは、ドイツのその地でヴァイオリン/弦楽器の製作者を多く輩出した一族で、その一族(ファミリー)の名前はよく知られています。

投稿者:弦さん     投稿日時:2006/03/05 22:03  ---147.255.162

弦喜さん、どうもありがとうございました。
たぶんそのAugustという製作者の可能性が高いと思います。ラベルが1921ということですから、自分の工房を持つ前の20代後半に作られた楽器(チェロ)ということかと思います。
楽器はストラディバリタイプでちょっと小ぶりな感じなのですが、細工に多少荒さが見られる程度で、作りや音自体はしっかりしているようです。

Q:取引の際の注意
投稿者:ロキ     投稿日時:2006/02/23 23:56  ---0.1.99

バイオリンM華鏡という本で100万未満の楽器を引退する先生から数千万で売りつけられた人の話を読みました。
これは極端な話でしょうが、楽器商相手にしろ
誰かに譲ってもらうにしろ(その方の故意ではなくても、その人自体が既に騙されてる可能性もあります)
高価な楽器を買う際、「ひょっとして騙されてるのではないか」
というのは誰でも気になるものだと思います。

もちろんある程度の相場勘は自己責任ですが、
やはり相手の方が楽器を見た経験等も多いし、
たいしたことの無い楽器でももったいぶって出されたり口先八丁で勘が鈍ることも有るかもしれません。

そういうのに対してみなさんはどういったように注意しておられますか?
また、いざ騙された時の補償を有利に出来ることなどあるのでしょうか?

投稿者:rio     投稿日時:2006/02/24 01:06  ---29.242.228

楽器に限らず、買い物をするときの永遠のテーマでしょうね。


本来、モノに対する価格は、購入する側の満足度合いで
割高か割安かが決まると思うのですが、

1円でも安く買うことに満足を求める方ほど
このようなトラブルに陥りやすいと思います

結局は、「信頼できる相手と取引する」
これしかないと思います。

投稿者:QB     投稿日時:2006/02/24 10:20  ---9.46.177

rioさんのおっしゃるとおりだと思います。

私は自分の楽器を買うときも、人の楽器選定をお手伝いするときも、まずあらかた自分で試奏しおわるまで、売り手のコトバは一切聞きません。

その後、その楽器の来歴について、売り手の説明を受けます。
また、売り手側に製作家・調整家がいれば、その観点からの楽器そのものの説明を受けます。(構造・修理歴・流派・厚み・材の特性など)

その中で、少しでも不審に思うこと、根拠の無いこと、間違ったことを言っている場合は、シツコク聞きます。(間違いが悪いとかではなく、なるべく正確な情報を得るのが主眼です)

その上で、自分の経験上のいろいろな楽器とそれらの値段と、比較します。

楽器に対する美辞麗句や褒めコトバは、情報価値ゼロです。

投稿者:じゃく     投稿日時:2006/02/24 12:01  ---51.44.41

上記の方々同様ですが
やはり弾いてみるしかないと思います。

1000万近くのものであれば近くで聞いてもわからないため
ホールなどで他の人に聞いてもらったほうがいいと思います。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/02/25 10:44  ---6.34.192

高価がいくらをイメージしているのかわかりませんが、モダン楽器の500万以上、オールド楽器の1500万以上と考え、それくらいを選ぶならそれなりの演奏ができることを前提で書きます。
1)その楽器だけみるのではなく、同価格帯の複数の楽器と比較する。必要があれば別の楽器店に持ち込んで、比較する。素直な目で見て、明らかに音の質、外観の品格がおちるものは、まず選ぶべきではないでしょう。
2)複数の老舗の楽器店にもちこんでそこで見る目のある人の意見を聞く。謝礼は必要かもしれませんが、相談料としては安いものでしょう。アポをとっていった方がよいかもしれません。他店のものですから、いい事はいわないでしょうが、楽器そのものについての意見は収集できます。そこで総合判断します。本物であることはなかなか証明は難しいですが、明らかに偽物であるものはすぐに分かります。
3)世界的に信頼できると言われている、鑑定眼をそなえ、かつ偽物とわかったらすぐに同値で買い戻す楽器店で買う。(例えば、今ならロンドンのベア商会など)
4)上記3)のようなところに持ち込んで、意見を聞く。鑑定書を書いてもらう時は価格の何%かの費用がかかりますが、意見を聞くだけなら謝礼ですみます。
5)相当な名器の場合ぽっと現れるのではなく、いろいろな人の手にわたり、またいろいろな楽器商の手を経て今にいたっていますので、鑑定書も複数あったり、履歴もきちんとあるものだと思います。
6)保証としては、偽物であると分かった時点で売値で買い取る、また買い換えの場合は売値に近い価格で買い取る、ということを購入先と契約として書面で明確にすることが重要です。もちろん実績と歴史のあるお店である必要はあり、またお店が倒産してしまえば紙切れと化しますが、お店として自信を持ってすすめられる楽器であることの裏付けにはなります。
7)鑑定書つきの楽器でも多くは偽物です。どこの鑑定書であり、その鑑定書の記載内容がどうなっており、その鑑定書自身が偽物でないか、も確かめる必要があります。ですから、今ついている鑑定書は、参考程度のものと考えた方が誤りません。
8)今その楽器から出る音がすごい、すごくない、は、かならずしも真贋とは結びつきません。調整されていないかもしれないし、慣れてその音を出せるまでに時間がかかるのかもしれません。

投稿者:ロキ     投稿日時:2006/02/27 22:05  ---6.41.138

質問を提示しといて疑問に思ったのですが、
「騙される」の定義が少し曖昧なのかもしれません。
音で判断してお金を出して買ったなら初めから自分の中の判断基準にのっとって価値を認めたのであり、
それは「騙された」ということにはならなく問題ないでしょうが、
極端な話として、モダンなどでキチンとした真贋証明がむずかしい(無理な)もので
「○○の作品」として売られているというだけで買った場合、
○○の作品では無かったと後で判明した時は「看板に偽りあり」ということで「騙された」ということになるのでしょうか。

その時騙した側として補償すべきなのは「店」なのでしょうか。
「鑑定者」なのでしょうか。

また、コンテンポラリーなどの製作者存命の場合は真贋の証明も可能なものではどうなるのでしょうか。
(ちなみにココでは「名前だけで買うこと」の是非は別問題とします)

楽器が道具でありながら工芸品でもあるから生じる特有の問題なのかもしれません。

投稿者:rio     投稿日時:2006/02/27 23:54  ---29.242.228

私がお付き合いしている楽器店や工房は

お店が製作者から直接購入したものについては
真作として販売しています。

製作者存命でも、下取り品などで流通経路が不明なものについては、製作者証明書があっても、あらたに製作者に確認しない限り、100%真作とは言いません。

モダン・オールドについては、一流品として購入履歴が明らかであるもの意外は、流通経路が不明になった時点で、100%真作とは言いません。

真作にこだわる方は、

費用がかかっても、製作者存命のうちは製作証明書を再度作ってもらうか、所有している製作証明書が本物かどうかを確認したほうが精神衛生上よいでしょう。

「100%〜の作品だ」として販売した楽器が
「100%〜の作品ではない」と断定できるときは
販売した店がに瑕疵があり、だまされたということになるでしょうね。

でもたいていは、「**の鑑定証がついているから、大丈夫ですよ」と鑑定書を理由に大丈夫だといい、100%保障はしない例がほとんどなのではないかと思います。

投稿者:アベルト     投稿日時:2006/03/01 22:13  ---251.37.74

以前、新作楽器を注文することについて質問しましたが、
この話題と関連して質問すると
例えば店に仲介してもらい製作家に注文してもらう時など
「楽器は絶対買ってもらう」とは言われるでしょうが
それに対し
「出来上がったのをしばらく預かって、コチラで独自に鑑定に持ち込んで
 真作であればおっしゃるとおりいたします。」
という条件を飲んでもらうことは出来るのでしょうか?

投稿者:アベルト     投稿日時:2006/03/01 22:19  ---251.37.74

ついでにおききしますが日本で新作物の鑑定を受け付けてくれるようなトコはあるのでしょうか?

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/03/01 23:12  ---6.34.140

アベルトさんの質問の意図がよくわかりません。

楽器店が仲介して製作者に注文するとき、違う製作者に頼んだり、量産楽器を渡したりすることは常識的にないと思います。それをやれば詐欺ですから、店を構えてそんなリスクの高いことをするところは、ほとんどないでしょう。また、製作者にメールや手紙で様子を尋ねることはできるでしょうから、その製作者に間違いないかは確認できるでしょう。その楽器を持った製作者の写真をもらうのも一つの手です。
ですから、結局、頼んだ製作者が「これは私が作ったものだ」といっているものを、「それはあなたが作ったものではない」と言える人がどこにいるか、という質問に聴こえます。

イタリアの新作であれば、例えば”証明書発行ならびに再発行の代行業務”をキーワードに、インターネットの検索エンジンで探せば、鑑定ではありませんが、その製作者にコンタクトの上証明書を出してもらえるところはあるようです。

条件を飲んでもらえるか、はアベルトさんが楽器で商売をしている側の立場にたって考えれば、答えは自ずと見えてくるでしょう。

投稿者:rio     投稿日時:2006/03/03 00:30  ---148.83.53

>店に仲介してもらい製作家に注文してもらう時など
>「出来上がったのをしばらく預かって、
>コチラで独自に鑑定に持ち込んで
>真作であればおっしゃるとおりいたします。」
>という条件を飲んでもらうことは出来るのでしょうか?


弦喜と同じ意見なのですが

まずそのようなことはかんがえられません。
また、そのような疑わしい店で購入することは
お勧めできません

新作なら安心かというと
そうでもなく、
新作にも贋作があるようですので
極端に値段が安い楽器や、信頼できない店での購入は
贋作の可能性があり、リスクが高くおすすめできません。

「出来上がったのを、コチラで製作家のところに持ち込んで鑑定してもらい、真作であればおっしゃるとおりいたします。」

というのは意見が通るかもしれませんが、楽器店との信頼関係もなくなるとともに、製作家のところまで行く費用は自己負担ですので、時間とお金がかかると思います。


楽器は、信頼置けるお店か、老舗のオークションからの入手にとどめ、安いお店や、インターネット上のオークションでの入手はリスクを負うという事を十分に認識された方がいいと思います。

ストラッドさんは、古い楽器が中心ですが、魅力的な楽器をいくつも在庫されてます。ブランドにこだわらなければ、良い楽器に出会えるお店の一つと思います。店主さんは非常に辛口な方ですし…好みの楽器を予算内で選定してくれると思いますよ。(お世辞なしの話です)

Q:
投稿者:無知おじさん     投稿日時:2006/02/28 22:51  ---145.22.244

家にバイオリンがあって
Karl Hofner bubenreuth near erlangen
german 54810とありました。
初心者用の手ごろなものなんでしょうか?
姪がバイオリンを始めるようで譲ろうと思っています。
どうぞ教えてください。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/03/01 00:19  ---6.34.238

このページの一番上の”ヴァイオリン”のタグを選ぶと、ストラッドさんが扱っている楽器が参照できますが、左のメニューからカールヘフナーをお選びください。
お持ちのヴァイオリンは、そのメーカーの古い(といっても高度成長期くらいのもの)楽器です。
当時は舶来品として結構高価なものだったと思います。
カールヘフナーは今でも入門用の楽器としては定番ですので、手頃なものではないでしょうか。(私も子供の頃、そのメーカーの3/4サイズのものを使っていました。)

投稿者:ほげげ     投稿日時:2006/03/01 01:40  ---150.177.9

もし長く使っていないようでしたら工房等で一度調整して貰うと良いと思います。
素敵なきっかけになると良いですね。  (^^

投稿者:弦楽ファン     投稿日時:2006/03/01 01:44  ---49.120.10

無知おじさんへ
弦楽器って歴史=物語があって素敵ですね。宜しければ、どういった経緯であなたの家にバイオリンがあったのか聞かせていただければと思います。

投稿者:無知おじさん     投稿日時:2006/03/03 00:12  ---145.23.18

バイオリンが我が家に来た経緯は私が娘のために友人に頼んで買ってきてもらったものです。

弦楽器の音色は美しいですね。久しぶりになまで聞きましたが心に響き本当に美しいと思いました。

沢山のご回答ありがとうございます。
非常に参考になりました。
また機会があればよろしくお願いします。

Q:弓の毛について
投稿者:ブータン     投稿日時:2006/02/22 17:27  ---163.139.94

はじめまして!!
どうでもいい質問なんですが、気になったので教えてください。
弓の毛は作るときに加工などがしてあるのですか??

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2006/02/23 12:38  ---39.6.109

こんにちは、

弓の毛は最初に石鹸で洗い、ヌカか籾殻を入れた水の中でかき混ぜます。これによって汚れや異分子を取り除きます。清水で十分すすいで乾かします。最後に弓の毛にふさわしくない毛をはじき、毛の太さを揃えて束にします。

束になった毛が流通しておりますので、個人やお店で上記作業をする事は殆どありません。より良い毛を選別する事はありますが、
それでは!

投稿者:ブータン     投稿日時:2006/02/23 16:41  ---163.139.94

ありがとうございました^○^
知人に聞かれて答えられなかったので気になってました。
知人にも教えてあげようと思います!!

投稿者:ビルシャハム     投稿日時:2006/02/27 16:20  ---246.252.129

便乗質問です。


毛には上下があって、こすった時に上から下はスムーズですが、

下から上は摩擦が大きいですね。

毛を弓に張るときに毛の上下を先か元のどちらにするかを

指定する方はいるのでしょうか。それとも、決まっているのでしょうか。

アップとダウンでの運弓技術とも関係あるような気もするのですが。

それともこの違いは運弓技術に比べれば無視できるほど小さいということでしょうか。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2006/03/01 15:21  ---102.21.244

こんにちは、

>毛を弓に張るときに毛の上下を先か元のどちらにするか

これは、フロッグ側が馬のお尻側で、弓先側がその逆になります。

>指定する方はいるのでしょうか

当店では、指定された事はありません。
それでは!

投稿者:ビルシャハム     投稿日時:2006/03/01 16:38  ---246.252.129

ダウンボーが摩擦小で、アップボーが大ということですね。

ダウンのほうが腕の重みが乗りやすいということでは

利にかなっているということですね。

但し、脂を塗らずに弾いた場合、アップでもダウンでもほとんど

音が出ないので、擦弦という意味での摩擦の差は無視できるほど

小さいということですね。

見た目では、フロッグ側のほうが磨耗が少なくきれいな気もしていました。

これで、役立つ(何に)1つトリビアを習得できました。