Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:Pietro Sgarabotto
投稿者:梅     投稿日時:2006/03/26 01:32  ---98.104.163

初めて書き込みします。現在Vaを探しています。過去スレを読んで色々と勉強になりました。2002年の相場についての投稿を拝見しましたが、Pietro Sgarabotto氏制作の楽器の現在の相場はだいたいどのくらいなのでしょうか? またたくさん流通しているのでしょうか?教えていただけたら幸いです。よろしくお願い致します。

投稿者:ぼこ     投稿日時:2006/03/26 10:11  ---8.10.215

ストラッドさんのホームページに、Sgarabotto Pietro 1947年ラベルのビオラが168万円で売り出されています。
写真からみると、ニスの色とか本人の作のように見えますが、一般的な相場より安すぎる印象です。(そのあたりは、ストラッドさんに直接メールやお店にうかがってお聞きすれば教えてくれると思いますが)
確かに少しサイズが大きすぎるのが売れない原因かも知れませんが、魅力的な製作者の名前と値段です。ただかなり前からホームページにのっていますので、Sgarabotto Pietroのビオラとしては少し出来に?なんでしょうか。
でもストラッドさんは他の楽器屋よりはかなり安い印象なのでこの値段なのかもしれません(多分他の楽器店ならば300万くらいの値札が付けられているかもしれません)

Sgarabotto Pietro は、お亡くなりになってから10数年しか経っていないので、製作年代によってかなりの幅があると思います。父親のGaetanoさんと同様、バイオリン製作で名のある方なので、そこそこ良い出来の楽器の場合、一度手に入れると手放す方は少ないのではないでしょうか。プロの方でもセカンドの楽器として持っている方も多いと思います。ですからあまり出回ることは少ないと思います。

投稿者:梅     投稿日時:2006/03/27 00:20  ---211.174.7

ぼこさん、早速の適切なお返事をどうもありがとうございました。色々模索していましたが自分で調べるには限界があり悩んでいたところでした。Sgarabotto Pietro氏の作品のみならず、他のそこそこ良い出来の楽器もあまり流通していないのでしょうか?
私はその「そこそこ」あたりの予算でVaを探していると思われるのですが、探していれば出会いはあるでしょうか? お返事のお礼を申し上げるだけのつもりが、またまた質問してしまって申し訳ありません。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/03/27 01:27  ---6.35.208

梅さんの「そこそこ」というイメージがわかりません。

現在巨匠といわれているG.B.モラッシやF.ビソロッティよりさらに前の時代のイタリア巨匠の作品は、それなりの値段がします。そのような作品は、古くなると値段は上がります。
また、さまざまなサイズが存在する故に売りにくいヴィオラは注文やコンクール用以外ではあまり作られないため、演奏家が要求するような適度なサイズ(私のイメージではボディーサイズ410〜420mmくらい)のものは手に入れにくく、また希少故に高くなります。
モラッシやビソロッティのヴァイオリン新作が日本の一般的な楽器店では300万円近くし、30年ものとなると500万円近い値がついていることを考えると、ヴァイオリンよりも明らかに高いヴィオラ、それもイタリアのモダンに属する巨匠のヴィオラであれば、巷の楽器店でどれくらいの値段となるか、最低ラインは想像できるはずです。

どれくらいの予算で、どのようなこだわりを持って、探されているのかがわからないので、回答は難しいと思います。

投稿者:梅     投稿日時:2006/03/27 21:11  ---211.174.7

非常にあいまいな表現の質問をしてしまいまして、大変失礼致しました。にもかかわらず、弦喜さんには具体的な情報を多数教えていただきまして誠にありがとうございました。

投稿者:よが     投稿日時:2006/03/27 21:54  ---57.230.20

こんばんは.

30万でも250万でそこそこの楽器はあると思います. 探していれば出会いもあるのではないでしょうか.

ストラッドさんの出しておられるビオラは(一度だけですが)ひととおり試奏させていただいたことがあります. Sgarabotto ラベルの楽器も試奏させていただきましたが爆音という感じでもてあましました(調弦も腕が届きませんでした). そのときは Grancino ラベルのものがいちばんしっくりきました. あと蛇足でしかも昔ムービーで見ただけですが Mario Maccaferri ラベルのものは抜群という印象でした. あのムービー見るだけで楽しかったので復活してくれないかなと思ってます.

ストラッドさんへ,不適切な内容でしたら削除してください.

Q:不便な左手でもバイオリンを楽しみたい。
投稿者:ぴたごらすいっち     投稿日時:2006/03/23 10:56  ---191.205.85

川畠成道さんの演奏に魅了されてから、私もバイオリンを楽しみたいと思うようになりました。しかし、私の左手は薬指が不自由なため親指を合わせた4本の指しか使えません。この様な状態でも努力すれば趣味として楽しむ程度に弾くことはできるでしょうか。○○だから4本では絶対無理とか、音の質は犠牲になるけど弾けないことはない。など、どんなことでもいいので皆様の意見を聞かせていただきたいと思い書き込みさせて頂きました。よろしくお願いします。

投稿者:rio     投稿日時:2006/03/23 11:56  ---148.83.53

求めるレベルにもよりますが
Vnを楽しむことは100%出来るとお約束できます

私も2度の事故で、左手人差し指は第一間接より先が欠損しており、右手は中指、薬指、小指は知覚が麻痺しており制御が利きません。

私の場合は、左手は基本的に人差し指の替わりに中指を使って演奏し、時々人差し指を使う程度です。


和音(重音)を引く場面においては、弾けない曲も出てくるかもしれませんが、100%譜面どおりに弾くのではなく、先生と打合せの上、少し編曲して(手を加えて)弾くことができます。

運指が一般の方と違う形になるので、指導を受ける先生の経験が重要かもしれません。


音質は練習だと思います。

私も新しい楽器を手に入れて3年。ようやく楽器を鳴らせるようになり、先生からも「あなただけの音色が完成しましたね」といわれました。

上肢にハンデがある場合、どうしても技術で楽器を押さえ込むことが出来ませんので、良い音色を求めるために、良い楽器を求めるようになり、お金がかかることになりますので、あまり追求されると私のように貧乏になってしまいます。(笑)

アマチュアは、各人が自由なスタンスで音楽を楽しむことができるのが、特徴です。

Vnがんばってください。そして 楽しんでください。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/03/23 14:07  ---6.34.49

以下、私見です。

音程を押さえる方の手の”小指”を使わず弾く事はまだ容易だと思いますが、薬指の場合は実質人差し指と中指の2本でポジションチェンジしながら弾くような形になりますので、相当難易度の高いテクニックが要求されます。極論すると指一本でも曲は弾けますが、ポルタメント(ずり上がったり、ずり下がったりの経過音)が常にかかった演奏に普通はなってしまいますので、聴き慣れた曲とはずいぶん違った感じとなります。また音程をきちんとあわせるという点では、かなりの鍛錬と技術が必要となります。
それに比べ、弓を持つ手の方が薬指が使えないことの弊害は少なく、克服しやすいと思います。

ですので、個人で楽しむためであり、また今から習い始めることを考えた場合、私は左手に弓を持ち、右手で音程を押さえろという通常とは逆の持ち方での演奏をおすすめします。
左利き用のヴァイオリンは存在します。ペグ穴、顎当て、バスバー、魂柱などが通常の楽器とは線対称となるように出来ていて、正面から見ると左側が高い弦、右側が低い弦となります。
特注にはなるでしょうが、例えばよく見る名前の国内メーカーなどでも購入は可能です。
(難点は、楽器の選択肢が狭く、将来的に非常に上達した場合に欲しくなるであろう良い楽器を見つけることが難しい、あるいは右利き用の良い楽器に対してかなりのお金をかけて大改造をしなければならない点です。)

逆持ちとしてはチャップリンが有名ですし、海外のプロオケでも逆持ちの人を見た覚えがあります。

鏡に映すと見慣れた通常の弾き方に見えますので、フォームチェックの際にはそのような方法もとれます。

投稿者:ぶらっちぇ     投稿日時:2006/03/23 17:04  ---8.60.92

有名なブッシュ四重奏団のブッシュは逆持ちで、写真を見ると、向かって右側に座っています。
がんばってください。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/03/23 17:20  ---6.34.49

過去にも、やはり左指の状態がよくない方からの質問がありました。
左上の過去ログ検索から 左利き をキーワードに探すと、過去のQ&Aの内容を見る事ができますので、一度目を通されることをおすすめします。

投稿者:ぴたごらすいっち     投稿日時:2006/03/24 14:49  ---188.243.164

>rio様
 rio様自身の話を聞かせて頂き、100%楽しめると仰って下さったので、私にもやればできるという安心感が得られ、やる気がますます出て来ました!

>弦喜様
 演奏技術,音楽の知識,楽器などに関してハイレベルであると容易に想像できる弦喜様からのアドバイスなので、バイオリンの構えは慎重に考え、決めたいと思います。
また、演奏に関しても私の知りたかった事以上に細かいところまで詳しく教えて頂いたため、一般的なバイオリンの構えに決めたとしても、自分がぶつかるであろう壁が事前にわかり、心構えをしっかりとして練習に望めそうです。

>ぶらっちぇ様
 四重奏もいつかはやりたいです!ブッシュさんは要チェックですね。がんばります!!

丁寧でやさしさの伝わってくる回答をして頂き、
皆様にとても感謝しています。ありがとうございます。m(__)m

また、ふと疑問に思ったのですが、

“一般的なバイオリンのセッティングのまま右手に持ち、左手に弓を持つ”

というのはどうなのでしょうか、
駒の形からだけでもこのように考えるのは変なのかもしれませんが、
未経験者なりに真剣に考えているため、
どうかこちらについてもご意見お願いします。

ゼロからのスタートなので逆持ちで始めたほうが
私にとっては良いのかなと思っていますが、
一般的なセッティングの楽器の方が多いため選択肢が広い
という魅力は私にとってとても大きいです。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/03/24 23:01  ---6.34.254

>“一般的なバイオリンのセッティングのまま右手に持ち、左手に弓を持つ”
について、我が家にある左利き用ヴァイオリンを左手でもったり、普通のヴァイオリンを右手でもったりして、確認してみました。個人的な感想としては、
− 演奏は出来なくはないが、初心者の人が少し上達した後に出てくる高い音を弾くのに苦労するであろう。(普通の弾き方でいうところの左手は、普段経験しないような不自然な形のためなかなかその形に慣れず、特に手のひらに対して遠くの弦の高いところを弾くには、肘の使い方含めさらに無理な形が強いられる)
− 人差し指の付け根が、ペグにあたらないように、普通のヴァイオリンの高音側のペグは少し指板から離れたところにある。逆に低音側のペグが指板のすぐ近くにある。従って、普通の楽器をそのまま右手で逆持ちすると人差し指の付け根がペグに当たって弾きにくい。
− いずれにしろ顎当ては通常とは逆向きのものが必要。がそのような顎当てを売っているのは見た事がない。(代用としては楽器の中央に顎を当てる位置がくるフレッシュ型の顎当てを使うことは可能。)
− 先生はとても教えにくいと思う。左利き用の楽器を使うだけでも教えにくいのに、さらに通常の演奏法とは違うことを模索する必要が出る。

ということで、不可能とはいいませんが、いろいろな意味でかなりの制限・困難が予想されます。

なお、チャップリンは、普通のヴァイオリンを逆持ちしていたように記憶しています(うろ覚えですが)。

投稿者:ぴたごらすいっち     投稿日時:2006/03/27 11:41  ---190.229.67

弦喜様へ

返事が遅くなりすみません。
実際に試した際の詳細な感想などを頂きありがとうございます。
未経験者の私には大変参考になります。m(_ _)m

早く練習したくてうずうずしているのですが、
頭だけでは未だどちら持ちにするか決められていません(*_*)
来週あたり楽器屋めぐり旅行を企画して行動に移したいと思います。

実際に楽器を見て音を聴いて、その時感じたことと、
逆セッティングのバイオリンについての値段や種類など、
皆様から頂いた意見、
これらを考慮して、構え方を決めたいと思います。

回答をして頂いた皆様、この度はありがとうございました。
何かで悩んだ時など是非またよろしくお願いしますm(_ _)m

Q:ドミナントの松脂
投稿者:M&M     投稿日時:2006/03/24 08:45  ---93.60.106

お伺いさせてください。

現在ヴァイオリンにドミナント弦を張って使用しています。
松脂は一般的にとても人気の高い「ベルナーデル」を使っています。

時々ベルナーデル、あまりつけていないつもりなのにつきすぎていたり、またその逆もあります。

ドミナントの松脂がとても良いといううわさを耳にしました。

やはりドミナント弦を使用している場合は、ドミナントの松脂が一番あうのでしょうか?

ドミナントの松脂をお使いになったことのある方、または弦との松脂の相性など教えていただければありがたいです。
宜しくお願いいたします。

投稿者:百音     投稿日時:2006/03/24 19:08  ---88.66.59

バイオリンセットに付いていたのがドミナント松脂でした。
ドミナント弦に付けた時は余り感じなかったのですが、チェロの
弦(スピロコア、ラーセン)に付けた時は、まったり、というか
ちゃんと引っかかってくれて、黒猫やダークヒル、ギョームよりも良い感じでした。
果たして弦との相性か弓との関係か良くわかりませんが、要は
使用される御本人の感覚なのではないかと思います。
色々と試されてみたらいいのではないでしょうか?
私はドミナント松脂のファンです。

投稿者:M&M     投稿日時:2006/03/27 06:10  ---93.60.106

百音さん

お返事遅くなって申し訳ありません。

そうですね、いろいろ試してみようと思います。

ご丁寧にご回答どうもありがとうございました。

Q:弦のテンションと楽器への影響について
投稿者:イエティ     投稿日時:2006/03/26 10:21  ---41.116.120

初めて投稿させていただきます。
イエティと申します。

新しい弦を試してみようと考えています。
その中で、先日友人から、
「弦によってテンションの強さに違いがあるわけだけれど、
テンションの強い弦を常時張っていると楽器にはよくないらしいよ。」という話を聞きました。
個々の楽器の特性によって受ける影響は違うのでしょうが、
一般的にそういったことはあるのでしょうか?

Vision Titaniumを試してみようと思っていたのですが、
その話を聞いて少しだけ躊躇しています。
あと、Vision TitaniumとVision Titanium orchestraでは
テンションに違いはあるのでしょうか?

教えていただければ幸いです。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/03/26 11:44  ---6.35.208

もし特にテンションが高い弦をあげるとすると、単線のスチール、あるいは単線のスチールコアに巻き線をしたものになります。しかし、今の時代、全弦スチールの単線を使っている人は稀ではないでしょうか。(同じスチールでも、編み込んだフィラメントコアなどはナイロンなどとかなり近いと考えた方がよいです。)
あとは、五十歩百歩ですので、気にしなくていいと思いますよ。

Thomastik-Infeldのホームページに各弦毎にテンションのデータが載っています。
E線を除いては、VisionとVision Titaniumがほぼ同じで Titanium orchestraがほんの少し(5%程度)だけ弱くなっています。またInfeldのREDとVisionはかなり近い値です。テンションという点では、ドミナントだけが特に弱い、という感じとなっています。E線だけで見ると、InfeldのREDの方がVision Titaniumより強いです。

また、過去何度も出て来ていますが、下記にいろんな弦の比較データがあります。
http://www.sasakivn.com/werkstatt/report/saitenschpan.htm
これを見れば、結論としてあまり気にしなくていいことがわかると思います。(気にするとオイドクサくらいしか使えなくなります。)
Vision Titaniumについては、まずはInfeldのREDの欄を参考にすればよいでしょう。

なお、Vision Titaniumは、実際のテンションが強いというわけでなく、テンションが強そうに感じる音色が容易に出るという弦だ、と私は認識しています。

投稿者:イエティ     投稿日時:2006/03/26 12:45  ---41.116.120

弦喜さん、私の知りたいことについて完璧に答えていただき、
ありがとうございます!

Thomastik-InfeldのWebページを見てみました。
http://www.thomastik-infeld.com/strings/index.html
Vision TitaniumのテンションがInfeld REDと近いとは
正直意外でした。

ということはあまり気にしなくてもよさそうですね!

Q:E.Germain a Parisの弓について
投稿者:taku     投稿日時:2006/03/15 23:44  ---0.47.193

E.Germain a Parisの刻印の入った弓を譲っていただきました。

製作者について調べてみましたが、Emile Germainというフレンチモダンのヴァイオリン製作家についての情報はみつかりました。

ヴァイオリン製作家が弓を製作したということになるのでしょうか?そういう例は一般的なのでしょうか?

なにかご存知の方がいらっしゃいましたらよろしくお願いいたします。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/03/25 01:48  ---6.34.254

ストラッドさんから回答があるかと思いましたが、ないようですので書かせていただきます。

ヘンリーの楽器製作者事典によると、Emile Germainは、その刻印の入った良い弓(その記載では truly excellent bow) も作っていたとのことです。
どちらかと言えば、少し重めだがバランスはよい、とも書かれています。

自身がヴァイオリンも弓も両方製作するというケースは稀だと思いますが、その人の名前=工房の名前となり、その工房でヴァイオリンだけではなく弓も製造(委託も含む)・販売していたというのは、よくある話だと思います。

投稿者:taku     投稿日時:2006/03/26 01:52  ---0.47.193

なるほど。やっと謎が解けました。
ありがとうございました。これからはより親しみを持って弓を扱えそうです。

Q:R・Freidl というバイオリンは?
投稿者:スヌピオ     投稿日時:2006/03/22 00:56  ---104.5.143

私は今、バイオリン選びに大迷い中です。毎週色んな楽器店や工房に行って色んなメーカーのバイオリンなどを見て、弾いてみても自分じゃさっぱり「どれが音が良いのか」などの区別がいっこうに分かりません・・・。
その行った先々で、取り扱っている商品も違うし、お店や工房の方の意見も違うので、ある店では、これはまぁまぁいい、という所があれば絶対に止めといた方がいい・・・などとさっぱりで、なんだか不信感が出てきてしまいます。
工房などは、もっと酷くて、良い所もありましたが、初心者なので安い物を探している話をするとしまいに「まぁ、別にうちで買いたくなければどうぞ他へ」なんて人もいて、バイオリンを早く購入したい焦りの気持ちと裏腹に不信感だけが募り途方にくれています。
4月からのレッスンでは自分で買ったバイオリンを使わないといけないので、私のバイオリンの先生は忙しいので付いてきてはくれないので、どれが良いか相談すると「ヘフナーでいいんじゃない」と適当・・・。
今日、行った店で気に入ったのは、R・Freidl (ドイツらしい)というOLDのバイオリンです。
どなたか、上記のバイオリンの情報をご存知ではありませんか?
それから、NON ラベル のバイオリンも気になったのですが、NON ラベルは特に問題はありませんか?
後、スタジオ・ネアルコの音は、良く響いてかなり私的には好きでした。実際、ご存知の方いらっしゃいましたら、是非教えていただけませんか?ベラ・バーツィの気になってます・・・。

投稿者:初心者コンサル     投稿日時:2006/03/22 08:58  ---246.252.129

不信感?、OLD?、意味不明ですね。

>「ヘフナーでいいんじゃない」と適当・・・
全く適当(いいかげん)ではありません。その通りです。

あなたには、セットで10万程度のものがぴったりです。
スズキ、ヘフナーなどの下から2番目くらいのものが
楽器として初心者が使えるレベルなのでお勧めです。

これに物足りなくなったら、3年後に買い替えましょう。
(それまで続いていたら、の話ですが)

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/03/22 09:01  ---6.35.185

- 予算(最大出せる金額)は決められていますか?
- 弓・ケース・松脂・肩当て等もその予算内で購入すると思いますが、バランスよく予算を配分するか、ヴァイオリン本体以外は安くすませるか、今回は弓に重点投資し少し立ったら楽器をグレードアップするか、などの購入プランは決められていますか?

そこがぶれるとお店に行ってもきまりません。(どの買い物でも同じですが、真面目な店にとっては扱いにくく、口が上手で自分のペースに弾き込むのが得意なお店にとってはカモになる典型と言えます。)

まずは上記を自分の中ではっきりさせましょう。(このQ&Aでもそこがはっきりしないと、あまりにも想定されるケースが多すぎてアドバイスが困難なのです。)

初心者の楽器選びに関する質問は、このQ&Aで数多くなされ、多くの回答がありますので、左上の過去ログ検索から、いろいろとキーワードを入れて探し、読んでみてください。ある程度基本的な考え方は理解することができると思います。

このスレッドの表題からはずれますが、まずは第1回答として上記書かせていただきます。

投稿者:goett     投稿日時:2006/03/22 09:12  ---120.76.10

弦喜さんに同意のうえで、ひとつだけ。

>ある店では、これはまぁまぁいい、という所があれば絶対に止めといた方がいい・・・などとさっぱり

>初心者なので安い物を探している話をするとしまいに「まぁ、別にうちで買いたくなければどうぞ他へ

これらは、ごくごくよくある普通の反応です。このくらいで不信感を募らせていては、よい買い物は出来ません。くじけず頑張ってください!

投稿者:スヌピオ     投稿日時:2006/03/22 23:45  ---104.5.246

弦喜さん、goettさん、回答ありがとうございます。
何も分からない状態で探し始めているので、なんだか楽器選びが怖い・・・という感じなのです。
ある程度、バイオリンの事を知っていたりするとなんて事無い事なのかもしれませんが、初心者ってやっぱり何も分からないの所から始めるので、同じ商品であっても、その店々で反応が異なると(この商品はいいよ!という所もあればイヤ止めて置いた方がいいよなど・・・)、どれがホントの意見なのかも分からなくなります。残り数日間でくじけずがんばります。

>あなたには、セットで10万程度のものがぴったりです。
>「ヘフナーでいいんじゃない」と適当・・・
全く適当(いいかげん)ではありません。その通りです。

↑仰られている事は、的を得ているかもしれませんが(初めは私もそう考えてました)色々見て回って上記で記した商品がよいかな・・・と思ったので情報が知りたくて記入してみたのですが・・・。必死な思いで伺っていたのですが、まぁ、その通りかもしれませんね。

それと、上手く通じなくて申し訳ないのですが、別にヘフナーを批判しているわけではなく、通っている教室がヘフナーに力を入れて販売している様で、先生にも色んなバイオリンのメーカーの話をしてみてご存知ではなく「ヘフナーそれでいいんじゃない?」だけ言われると、ホントにそうか!?と疑問に思えてくるのです。誤解をまねいていたらすみません。

投稿者:ギター弾き     投稿日時:2006/03/23 00:09  ---44.155.118

こんにちは

>4月からのレッスンでは自分で買ったバイオリンを使わないといけないので、私のバイオリンの先生は忙しいので付いてきてはくれないので、どれが良いか相談すると「ヘフナーでいいんじゃない」と適当・・・。

それはラッキーです。自分で選べるわけです。先生にどの店で買え!とか言われていないわけですから。

>今日、行った店で気に入ったのは、R・Freidl (ドイツらしい)というOLDのバイオリンです。

バイオリンは古いほうがいいです。枯れて初めて、バイオリンの音がするのです。新作バイオリンは朝漬けのようなものです。しかし、100〜200年も待っていられません。オールドが気に入られたら、オールドを買うのがいいです。音にこだわりがある人が10万程度の新作買ったら、その日のうちに買い替えたくなるでしょう。

ヘフナーは古い楽器を手に入れたことがありますが、ニスの臭い(合成樹脂)がひどく、かなり印象が悪かったです。ヘフナーで最近弾いていいと思ったのは、確か50万クラスのやつです。

オークションで10万程度で売られている古いドイツ製(むかしの手工量産品)を3台ぐらい買って、気に入った奴だけ所有し、後は売ってしまうという方法もあるかと思います。

投稿者:杏     投稿日時:2006/03/23 00:38  ---209.145.114

気に入ったのを買えば、それが一番です。としかお答え出来ないと思います。品質を一定にするために人件費が非常にかかります。有名老舗メーカーのある程度の価格帯のものであれば、ある程度の品質幅に管理されていているであろう、と思われます。が、何だって不良品はありますよね。。安いクラスは、品質管理がされていないだけではなく、磨いて光りそうなものは上のクラスに編入されますので、一定レベル以下と判断された楽器がいろんなレベルで混在しています。時々、宝石の原石が混じっているかもしれません。運ですよね。

 自分で違いが判らないときは、宝くじだと思えば、と納得できる金額の中から選ぶしかないのでは?その際には、量産の新品が一番安全な選択だと思いますが、ある程度自分が気に入っていないと、外れたときにとってもむなしいですよね。

 最低限は、ペグでスムーズに調弦できること、調弦後(ナイロン弦、スチール弦で)1時間程度は狂わないこと、楽器の中心と駒の中心が合っていること、弦間が同じ間隔であること、弦高が4弦とも適切であること。そのあたりがきちんとしていれば、練習用として問題ないと思いますよ。ヘフナーも老舗のきちんとしたメーカーですし、お店のオリジナルブランドにもきちんと管理されたモノが多いですよね(ストラッドさんにもありますね)

 OLDは長い年月生き残っているだけで希少価値があって、高価になるはずですよね。それが安いというのは、何かある可能性が高いです。知り合いが気に入って借り出して来た楽器は、音色は抜群でしたが、魂柱による歪みが酷くて、割れる寸前でした。明日割れたら損だけど、5年持てば、この値段ならお買い得、という代物でした。

 ノンラベルの楽器も玉石混淆です。ラベルが剥がれちゃったのもあるし、モノはいいのに、量産の中古だからラベルを剥がしたっていうのもあるし、受託生産している工場では規格外になってしまったものをノンラベルで輸出したり、規格内だけど、出来が良かったモノを上のランクをねらってノンラベルにしたり、といろいろなケースがあるようです。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/03/23 01:22  ---6.34.49

質問にお答えいただけませんでしたので、購入に関するアドバイスは無しとして、
情報だけ書きます。
1)ヤロベックの楽器製作者事典の中に下記の記載があります。(別の人です。)
Freidel R.;Eubabrunn(in Saxony), 20th cent. maker of mandlins.
ヘンリーの同じく事典の中には下記の記載があります。
FRIEDL, RICHARD. Work at Absroth (Bohemia), 1765
ただし、ラベルと作者が一致するかどうかは、まったく保証の限りではありません。このように余り有名でないが事典にのっている作者の名前をかたった、あるいはその名をブランド名として借りたラベルはよくみます。
2)ラベルについては、杏 さんの言う通りだと思います。とくに数十万円までの楽器でラベルにこだわるのは意味がない、と個人的には思っています。(ただの飾り程度のもの)
3)オールドというのは、少なくとも150年以上前に作られた、名人による作品のことですので、20〜30万円程度の値段しかつけられていない楽器は単に古い楽器というべきもののように思います。どれくらい古いものかは楽器販売のプロであればわかると思いますので、素直に聞いてみればよいでしょう。
4)自分の店で積極的に扱っているメーカーを良く言い、他店で積極的に扱っているメーカーをほめないのは、商売トークとしては当然です。楽器に限ったことではありません。「あのお店で扱っているものの方がいいんですわ!」などと誰がいうのでしょうか。それを鵜呑みにすれば、聞くだけ混乱するのは当然です。
5)評価基準がなく迷う時は、一番信頼できると思うお店を決め、そこでしっかりと相談にのってもらって、お店にまかせて決める、というのが一番確実とも言えます。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/03/23 02:08  ---6.34.49

1)もう一人いました。
ヤロベックの事典からです。
Friedel Paul Richard; Markneukirchen. b. 25.2.1883 in Markneukirchen. Settled in 1910 and made violins for the firm Harmonik A. G. in Tressingen, which he branded with his initials in a triangle.

投稿者:そら     投稿日時:2006/03/23 06:42  ---41.129.182

文字通りの「初心者」の方の場合、
引き比べるということは難しいように思います。

初心者のうちは、正直、音の違いもわからないでしょうし、
そもそも、まだきちんとした音の出せる状態になっていない者が
その楽器の音色を判断できるとは思えません。

もちろん、自分で選ぶことのメリットもあります。でもそれは「自分で選んだ」という意味で、その楽器に愛着を持つという程度でしかないと思います。

ですので、質問者さんが試弾するのではなく、どなたか、もう少し経験を積んだ方(できれば音大生以上の方)に一緒にいって頂き、その方に弾いてもらった音色で判断するほうが宜しいかと存じます。知り合いがいないようでしたら、やはり私も、最初は安い10万程度のセットものを購入し、ある程度、「自分の弾き方」が安定してきてから、本格的な楽器を購入することをオススメします。そういう意味ではへフナーは入門者にとってむいていると思います

Q:ネックについて
投稿者:jack     投稿日時:2006/03/21 23:25  ---104.97.188

初めまして。早速ですが質問させて下さい。
バイオリンのネックというのは、楽器店等で削ってもらう事はできるのですか?また、普通削る事はあるのでしょうか?よろしくお願いします。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/03/21 23:49  ---6.34.49

今まで見た楽器の中で、ネックが削られている楽器は何本かありました。
一台は、明らかにネックの丸い側が削られて細くなっていました。あと何台かは、指板側を削った上でネック上げをしたようで、ネック自体が薄くなっていました。
手の小さい人が弾きやすさを求めて改造を要望したのだと思います。

ネックが明らかに太い楽器はありますので、弦楽器工房または楽器製作者にそれらを標準的な太さ・形状に削って表面仕上げも行ってもらうことは、可能だと思います。
ただ、あまり細くあるいは薄くすると、強度の問題だけでなく、音質に影響したり、ネックにやたらと弦の振動が伝わって気持ち悪くなったりすることもありますので、お気をつけください。

ネックの形状も、おにぎり型、かまぼこ型等、さまざまですので、削るといってもどのように削るかで、弾きやすさ(=相性)が変わります。お手本があれば、それに合わせてと言えるかもしれませんが、そうでない場合、こんなはずではなかった、ということになる可能性は否めませんので、その点も要注意です。髪の毛を切るのと違って、取り替える以外は、二度と太くする事はできませんので...

投稿者:jack     投稿日時:2006/03/22 22:04  ---97.59.59

弦喜さんアドバイスありがとうございました。
とても参考になりました。それでは。

Q:弓について
投稿者:ピック     投稿日時:2006/03/19 19:26  ---81.211.24

弓について質問させてください。私の弓のことですが、価格帯がわからないので、お分かりになる事があれば教えていただけると嬉しいです。
 
 刻印はMICHAEL DÖLLING と書かれていますので、ドイツのものだと思いますが。ラッピングはシルバーぐらいしかお伝えできないのですが。お分かりになる事だけでかまいませんので、よろしくお願いいたします。

投稿者:rio     投稿日時:2006/03/20 00:10  ---29.242.228

ご参照ください

http://www.doellingbogen.de/

投稿者:rio     投稿日時:2006/03/20 00:16  ---29.242.228

検索すると値段もすぐ出てきます。

米国のとあるお店では、銀黒檀でUS$2100-2500ぐらいのようです。

あくまでWEBの情報ですので、正しいかどうかはわかりません。

投稿者:ピック     投稿日時:2006/03/20 04:46  ---81.211.24

rio様、お返事ありがとうございます。ホームページは見ましたが、どうやって価格、モデルなど調べたらよいのでしょう?ホームページにはそのようなことが一切書かれていませんでしたが。。検索の仕方、教えていただけますか?

投稿者:Hiro     投稿日時:2006/03/20 06:09  ---234.4.76

Google でMICHAEL DÖLLING を検索するとUSのネット通販のお店がヒットします。値段の参考にはなるのではないかと思います。

投稿者:ピック     投稿日時:2006/03/21 05:48  ---81.211.24

Hiro様ありがとうございます。参考にさせていただきました。実際の価格はわかりませんが、ホームぺージからどのようなところで作られているかがわかりました。ありがとうございました。

Q:弓:ヴァイオリン
投稿者:JT     投稿日時:2006/03/19 01:04  ---6.144.199

教えてください。
「金黒檀」などと表示されているのは何ですか?

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/03/19 01:17  ---6.34.14

弓に対し使われる言葉で、金は金具類の材質、黒檀はフロッグの材質です。
普通は、金具にはニッケルシルバー・銀・金が使われ、フロッグには黒檀・鼈甲・象牙などがあります。

投稿者:JT     投稿日時:2006/03/19 07:51  ---0.96.32

なるほど,わかりました。
さっそくのご回答ありがとうございました。

そうすると,金具は,実物でないと判断できないかもしれませんが,フロッグなどは(黒ければ)ほとんどが黒檀でしょうし,見たらすぐ分かりますよね。

ほとんどの場合,わざわざ表示してないのに,たまたま見かけたので気になり質問しました。それも,さも意味・価値がありそうに示されていましたので。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/03/19 09:18  ---6.35.121

数万円以上の弓の場合ほとんどは銀黒檀ですが、これは当たり前のことなのであまり使われないように思います(単にもっとグレードの低い弓・高い弓との対比の中で使われます)。
金はそのメーカーの上位グレードの機種に使われる事が多く、”金黒檀”という言葉はそれを暗に指し示しています。最高グレードしては、”金鼈甲”がよく使われます。
100%そうとはいえませんが、一般論としては、”金黒檀”と聞けばそのメーカーの中でかなりよい弓だな、”金鼈甲”と聞けばそのメーカーの最高グレードまたはスペシャルモデルだな、と感じるようになります。

投稿者:JT     投稿日時:2006/03/19 13:13  ---0.2.147

なーるほど,よく分かりました。ありがとうございます。

さらに関連質問なのですが,黒檀と鼈甲・象牙では質量に差があるように思います。重いのは黒檀でしょうか…。また,金・銀・銀糸などで全体の重量に影響がでると思われますが,一般にはどのように組み合わせを考えているのか知りたいです。
あと,弓先のチップも銀製だったりしますよね。
やはり,弓全体の重量・バランスを合わせる様に製作するのでしょうか?

投稿者:チェロ子     投稿日時:2006/03/20 22:11  ---122.242.80

どのように組み合わせというか、巻線の長さもいろいろありますし、
製作者はとりあえず問題は無い重量、バランスに仕上げておいて、
最適なバランスは奏者によって違うのでたいていの楽器店で巻き線を調整などできるとおもいますよ
弓先のチップもマンモス、象牙は高いですが
あるレベル以上の弓以上にはつけてあげないと弓がかわいそうな気もします。
前にチップがプラスチックにかえられたLamyを見て店の方が怒ってました。


あと鼈甲の物は汗で割れたり、
とにかく象牙、鼈甲は扱いが面倒で
性能的には黒檀でも変わらないから黒檀の方が良いともよくききます
鼈甲だと割れたり本当にするものでしょうか?

投稿者:ギター弾き     投稿日時:2006/03/21 00:06  ---44.155.118

みなさん、こんにちは。

>あと鼈甲の物は汗で割れたり、
>とにかく象牙、鼈甲は扱いが面倒で
>性能的には黒檀でも変わらないから黒檀の方が良いともよくききます
>鼈甲だと割れたり本当にするものでしょうか?

鼈甲は厚いものでも5ミリ程度ですから、フロッグで使う場合は何枚かを水と熱でプレスして、張り合わせているはずです。で、張り合わせが不十分だと剥がれる可能性がありますね。くさびを入れるフロッグで鼈甲を使う場合は、腕の確かな職人作ったものでないと、とても不安です。鼈甲はワシントン条約で輸入禁止になっているので、他の国から日本には入ってこないはずです(たとえ、パーツとしてもダメなはずです)。

鼈甲そのものは何年経ってもヒビとかはほとんど入らず、割れることはありません。虫食いが発生しますので、防虫剤が必要です。象牙は何年かしてヒビのような筋が入る場合があります。

音質ですが、黒檀を標準とすると、

象牙: 柔らかく、抜けのいい音がします。
鼈甲: かなり固い音になります。

私はバイオリン初心者なので、実際に弓で音質を比較したものではなく、別の楽器での比較です(ギターのピック、三味線のバチ、三味線の駒など)。

ついでですが、水牛の角ですが、将来的にかならず曲がってきます。元々曲がっているものが無理にまっすぐにして貼り付けていると、かならず接着部分が剥がれてきます(これは鼈甲の場合と全然違うのです)。角の先のほうの厚い部分でフロッグを作った場合は大丈夫かもしれませんが、通常は空洞の薄い部分を張り合わせていると思われます。曲がりが戻る力がものすごい強いです。フロッグを実際に見て、一枚で作っているものは大丈夫だと思います。

投稿者:JT     投稿日時:2006/03/21 01:29  ---0.17.246

ご回答ありがとうございます。
皆さんいろいろと詳しいですね。さすがです。

音にも影響するとすれば,さらに奥深さを感じます…。

ただ音に関しては,やはり弓本体(スティック)が重要でしょうね。わたしも,カーボン弓を持ってはいますが,出て来る音色は木の弓とはかなり異なるという感触を持っています。

はじめの質問の主旨とは異なりますが,弓本体のキャラクター(硬い・柔らかい)による使い分け・好みについてご意見くださる方があれば,意見交流したく思います。

Q:バイオリンのニス塗り
投稿者:よし     投稿日時:2006/03/14 02:46  ---75.232.60

古いバイオリンのニスがすべて剥されたものを購入したのですが、もし、すべてニスが剥されているもののニス塗りをお願いした場合、費用はどのくらいかかるのでしょうか?

投稿者:ビルシャハム     投稿日時:2006/03/14 09:58  ---246.252.129

不思議だらけなので、いくつか確認させてください。

なぜ、そのような状態のものを購入したのですか?

なぜ、ニスがはがされてしまったのですか?

後から塗ることを前提にしたのなら、何故購入時に費用を聞かな
かったのですか?

ご自分で塗ることは考えていませんか?

ニス塗りを頼むとしたら、工房によって様々な個性があります。

希望の工房に詳細な希望を伝えて、見積もってもらうのが正道だと思いますが、いかがでしょう。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/03/14 21:07  ---6.35.205

ビルシャハムさんのおっしゃる通り、弦楽器工房あるいは弦楽器製作者にちゃんと見積もってもらわないと、費用はわからないでしょう。
・ニスが端から端まできれいに剥がされているのか
・表面がすぐニス塗りできるように、磨かれているのか
・あるいは下塗りのニスは残っているのか
などの状態によって、まずニス塗りを始めるまでの作業がどれだけ発生するかが決まってきます。不要なニスをすべて剥がし、表面をサンドペーパーなどで磨き、といった作業にも、当然費用は発生します。

楽器販売をメインとする楽器店付設の工房では、そのような大掛かりな作業は他の顧客の修理・調整に差し支えるのであまり好まないでしょう。どちらかと言えば、弦楽器製作者の方にお願いするのが正解です。
費用については、完全に私見ですが、私ならとりあえず10万円は用意します。入念に塗ってもらったり上記作業が発生したりすると増えるでしょうし、汚くなってもいいから今の状態に最低限のニス塗りをやってもらうのであれば、もう少し安くすむかもしれません。これは馴染みの良心的な工房をイメージしての想定価格です。

なお、アマチュア製作者の方、あるいは楽器製作の学校に行っているような人を探して、修行用に安くやってもらうことは可能かもしれません。

投稿者:鈴木珍事     投稿日時:2006/03/14 23:19  ---1.142.67

少ない経験ですけど、ニス塗りについての情報があまりwebで公開されませんので、発言します。
安価なヴァイオリンを購入されたものと思いますので、ニスはご自分で塗られるのが 経済的でしょうし、簡単です。
オイルニスが塗りやすいです。
刷毛は高いので木綿で作ったタンポンで塗り、使い捨てます。
小物を全部取って、本体のニスをアルコールで全部はがし、木に着色して、プライマー(下地ニス)を1回塗ります。イタリアンに仕上げたいなら、上塗りはゴールデンイエロウに赤やブラウンを少し混ぜたものを塗るか、木の着色を黄色くして、オレンジを塗るかします。2−3日ごとに5回ほど塗れば十分でしょう。表板は裏板より白いことが多いので、同じ明度になるよう木を着色すると自然に仕上がります。オーバーコートニスは好みで塗ります。乾いたら2000番のサンドペーパーで磨いて、ポリッシュで磨いて仕上げます。
好きな色になるのは楽しみがあります。
指板をはずしたら指板の下もきれいに塗れますが、その必要はないと思います。指板の下のニスが不十分な名器もたくさんあるようですし。
焦げ茶の見た目魅力のないヴァイオリンが見違えるようになります。後 簡単なペグの調整も必要です。

もしニスの剥げた古名器を買われたのなら、プロに相談しましょう。

投稿者:ギター弾き     投稿日時:2006/03/15 00:30  ---44.156.31

鈴木様

>刷毛は高いので木綿で作ったタンポンで塗り、使い捨てます。

なるほど、最終的にペーパーかけて磨くので、塗る道具は刷毛じゃなくてもいいということなのですね。

前から疑問に思っていることがあるのですが、わかる範囲で教えてもらえるでしょうか。
1. 高級ギターなどは、セラックをタンポ塗りしますよね。

以前、イギリスの古い家具の修理職人がテーブルに何度もセラックニスをタンポ塗りしているのをテレビでやっていました。

こういうニスは木に表面にしみ込んでいくのでしょうか? それとも、最終的に磨いたときに完全に平らになるように、単に塗装の厚みを出すために、何度も塗っているのでしょうか?

セラックニスが音にいいのは、木の表面にしみ込んでいって、木を固くするからではないかと思ったのですが、この考え(想像)は違うでしょうか。セラックスと合成樹脂(ウレタン)の音の違いは、単に塗装の質の違いだけではなく、何か木の表面に変化を与えるのではないかと、自分は考えたのですが。

2. 私が持っている古いドイツ製のバイオリンの表面板を部分塗装した場合、古い塗装と新しい塗装では、同じ色を使っても、艶が違ってきますよね。これは仕方がないことでしょうか。何か粉末状のコンパウンドのようなもので艶を消したり、そういう方法はありますか。

よろしくお願い致します。

投稿者:いし     投稿日時:2006/03/15 22:05  ---210.6.157

ギター弾き様へ
>こういうニスは木に表面にしみ込んでいくのでしょうか? それとも、最終的に磨いたときに完全に平らになるように、単に塗装の厚みを出すために、何度も塗っているのでしょうか?

 手元にある資料を見ると、「ニスを擦り込むように塗る」「木の色合いが変わる」とありますし、「導管を詰める効果がある」との記述を見たこともありますので、木材にしみ込ませるものと言えます。
 ただ、シェラックニスは塗って乾かしては磨く、という作業を繰り返し100回以上重ね塗りして厚さ数十ミクロン、という工程ですから「塗装の厚さを増す」ために重ね塗りしているものではありません。
 シェラックは木管楽器の世界では接着剤として使われることがあるぐらいですから、表面に保護層を作るために塗るのではなく、しみ込ませて木材表面を硬化させ、それにより楽器を保護するためと考えられます。

投稿者:ギター弾き     投稿日時:2006/03/21 00:29  ---44.155.118

いし様

>手元にある資料を見ると、「ニスを擦り込むように塗る」「木の色合いが変わる」とありますし、「導管を詰める効果がある」との記述を見たこともありますので、木材にしみ込ませるものと言えます。

そうでしたか。シュラックニスは固くて薄い被膜を作るので、音がいいのでしょうか。ウレタンなどの合成樹脂はぶつけると凹むので柔らかい塗装なんでしょうね。柔らかくて厚い被膜を作るから、音が悪いんでしょうね。