Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:この弦はいったい?
投稿者:schuricht     投稿日時:2006/11/28 10:37  ---42.196.162

 はじめまして、いつも楽しく読ませていただいております。早速ですが、息子(中1)が以前使用しておりました1/4分数楽器を、サイズアップした娘が現在使い始めました。5年ぶりにあけたところケースの中に趣のある新品の弦が入っておりました。
調整に出しその弦を張っていただいたところ娘は大変気に入った様子です。 しかし私自身不思議なことにその弦に関してまったく記憶が無くいつどこで入手したかわからないのです。旅行の際にか買った覚えもないのです。ネットで調べても出てまいりません。どうぞお教えくださいませ。

 ラベルはおもにドイツ語でかかれておりますのでその部分を書きます。
  クリーム色の紙
  KARL WEIDLER geigenbaumeister
Prazisionsstahlsaite

上にオレンジ色の文字でNurnbergerと筆記体で書かれております。PraのaとNurのuにウムラウトがつきます。

投稿者:2nd fiddler     投稿日時:2006/11/28 11:26  ---2.125.108

これでしょうか?
ttp://www.markstein.de/cgi-bin/markstein.storefront/de/product/00003246?PID=DW

投稿者:2nd fiddler     投稿日時:2006/11/28 11:29  ---2.125.108

ついサイトを提示していまいましたが、オンラインショップなので、ストラッド様、不適切でしたら削除してください。失礼致しました。

投稿者:schuricht     投稿日時:2006/11/28 17:33  ---42.216.41

2nd fiddler様ありがとございます。まさにサイトにありますそのものです。なんか妙に良い音がするので気になりますが、お手軽に手に入りそうにはありませんね。
ますます、なぜ君はここにいるの?という感じです。

Q:バイオリンのラベル
投稿者:misa     投稿日時:2006/11/22 22:49  ---112.94.9

初めまして。私が今使っている楽器についてなんですが、
私のバイオリンのラベルにはSINFONIA XP と記載されています。
今から10年ほど前に購入したもので、当時で約80万でした。
この楽器の製作者が分かる方いましたら教えてください。

個人的な質問ですみません。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2006/11/27 16:27  ---247.102.12

こんにちは、

SINFONIA XP ですが、調べて見ましたが解りませんでした。
恐らく個人名ではなく、メーカー名 ブランド名のような気がします。大手輸入代理店さんにも聞いてみましたが解りませんでした。
お役に立てず申し訳ございません。

どなたか情報お持ちの方いらっしゃいましたらお願いいたします。

投稿者:misa     投稿日時:2006/11/28 01:13  ---112.94.9

回答有難うございました。わざわざ調べて頂いて有難うございます。
この楽器は松尾楽器さんで購入したものなので、おそらくそこの個人ブランドということになるのでしょうか?

投稿者:あき     投稿日時:2006/11/28 10:44  ---144.250.218

購入した松尾楽器さんにお聞すればすぐに分かるでしょうに。

Q:チェロのサイズについて
投稿者:スイ     投稿日時:2006/11/25 23:17  ---144.143.60

はじめまして、スイと申します。

私は音楽を聴くのが好きでチェロを習いたいと思って調べていたら
こちらを発見して、それ以来拝見しております^−^
初心者の人が買うならこのくらいという値段などはわかったのですが
チェロのサイズに悩んでいます。

某体験レッスンを受けて気づかされたのですが(この時は弓を動かしただけで左手は使っていません)
私は身長が156cmほどで手も小さめです。
いざ習うようになり左手も使うとなると4/4サイズで大丈夫かと不安です。

7/8サイズの方がいいような気もしますが大人が弾くのであれば
身長は関係なく4/4サイズがいいのでしょうか?

どうか教えてくださいませ。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2006/11/27 16:33  ---247.102.12

こんにちは、

出来れば最初は4/4サイズの方が無難だと思いますが、こればっかりはスイさんのお気持ち次第だと思います。
実際に習われる先生などに相談すれば、もっと具体的にアドヴァイスしてくれると思います。それでは!

投稿者:スイ     投稿日時:2006/11/27 23:08  ---144.143.60

4/4サイズの方が無難なのですね!
確かに・・・先生に尋ねたほうが生徒にあうものを教えてくれますよね。
まだ習い始めていないので早すぎる心配だったかもしれません。

ストラッド店員さま、どうもありがとうございました!

Q:ロッカーラベルについて(ヴァイオリン)
投稿者:かねこ     投稿日時:2006/11/23 09:40  ---203.108.131

現在購入を検討して預かっている楽器についてお尋ねいたします。
「ロッカー ラベル」250万円を200万円でと言われています。イタリアです。

中のラヴェルを見ますと

Josef Rocca fecit
Taurini anno Domini 1849

と書かれています。
ドミナントが張ってあるようで、オンショク、音量、音の立ち上がり、楽器の響き、などとてもよいです。
弦をシノクサに替えてみたら全くダメで楽器が響かず、音も裏返ってきれいでないので合わないようで、またドミナントにかえました。

私はとっても気に入って購入しようと思うのですが、友人が専門家で随分苦い思いもしたようで、私の話に大分疑いをもっています。
それで次の点をお伺いします。

ロッカーラベルの「ラベル」というのはどういうことですか?
これは有名なRoccaと何らかの関係があるのかないのか。
Taurini anno Domini 1849 とはどういう意味ですか? 
Josef Rocca とはどんな人ですか?貴社HPにあるRoccaとは別人のようですが・
価格は適当でしょうか。

以上早急に教えていただきたくお願いいたします。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/11/23 10:44  ---6.35.55

以下、私見です。(個人的には一般論だと思っています。)

ロッカーラベルの「ラベル」というのはどういうことですか?
 楽器取引を行うオークションハウスで使われる「ラベル」という表現では、単にロッカのラベルが貼られただけの(=ロッカとは関係ない)楽器を示します。型番が書かれている訳でない楽器を区別するため何かの名前で呼ぶ時、本物でなくとも、**というラベルのもの、という言い方以外表現のしようがないのでそう言っているのだと思います。
楽器店では、本物であることが明確でないものに対して一律ラベルという表現をする場合もあるかもしれません。
これは有名なRoccaと何らかの関係があるのかないのか。
 オークションハウスで使われる「ラベル」という表現では、逆に関係がない、ということを示します。本人作でない場合もその関連の強さによりいろいろなぼかした表現がなされますが、「ラベル」という表現は、もっとも遠い関係を意味します。
 また有名なRoccaとは、誰のことをイメージしていますか?
Taurini anno Domini 1849 とはどういう意味ですか? 
 fecit Taurini=トリノで製作された Anno Domini=A.D. =西暦
Josef Rocca とはどんな人ですか?貴社HPにあるRoccaとは別人のようですが・
 結構有名な製作者で、正しい名前はAntonio Giuseppr Roccaです。
 モダンの製作者として有名なEnrico Roccaの父にあたります。
価格は適当でしょうか。
 本物であれば、適正価格としてもう一つゼロがつきますので、常識的に考えると間違いなく本物ではありません。となると、ラベル関係なしで、その楽器自身の、本当の製作者(/製作工房)、製作国&生産地、製作年代、健康状態、材料、作りの良さなどで、価格は決まってきますので、見る目のある人が実物そのものを見ないとわかりません。ラベルを無視した場合、イタリアといわれている根拠も、楽器店に示してもらう必要があります。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/11/23 12:40  ---6.35.55

↑タイプミスがありました。
誤:Antonio Giuseppr Rocca
--> 正:Antonio Giuseppe Rocca

投稿者:かねこ     投稿日時:2006/11/24 07:38  ---203.108.131

色々詳しく教えていただいてありがとうございました。

昨日、友人の紹介である工房に見せにいきましたところ、ここではあまり良い評価は得られませんでした。

・この製作者は木工の技術にまだ慣れていない人でこれが二作目か三作目くらいといったところでしょう。
・楽器は先ず美しくないといけません。表板裏板の周囲の処理や貼り合わせの部分、角のところ、などの仕事が雑。ニスの塗り方も丁寧でない。
・渦巻きもノミのあとが分かるくらい線の処理ができていない。見本を横に置いてガーッと削った感じがする。

など色々言って、一本並べて見せてくれ「ほら、全然ちがうでしょ」と言われました。

弾いてみて、矢張り他のと比べ「音の立ち上がりが悪いでしょ。音が響いていないでしょ」と言われました。

私は前記の外観については確かに美しくないのは認めますが、音の立ち上がりはよいと思いますし楽器の鳴りもよいとおもうのです。

楽器そのものは健康だと言われました。
ラベルについては弦喜さんとほぼ同じ考えで、作者は不明。しかし作られた年代は1849年ではなく1950年頃でしょうとのこと(根拠が分かりませんが)

何かガッカリして疲れて帰宅しましたが、夫は「見かけなんて全く関係ない。ロッカの作でなくて誰の作品か分からないのだったら美しいかどうかはどうでもよい。音がいいかどうか。弾きやすいかどうかだ」と言います。

工房の先生によって考えが皆違うということがわかりました。
今日、今持っている楽器を作った先生の作品でもう一つ気になる楽器があるのでみせてもらいに行き、ロッカーラベルもオリーブをつけて弾いてみようと思っています。

美しい楽器は確かに芸術品という感じで美しいです。
しかし私は楽器は「音」が命ではないかと思いますが弦喜さんはどう思われますか?

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/11/24 09:20  ---6.34.244

以下、私見です。

例えば、1500ccクラスの有名でもない7年落ちくらいの普通車を、少し乗っただけで「車は走りが命。この車の走りが好き」と言って200〜300万円をポンと出して買う、といった感覚や収入をお持ちでしたら、特には他人からいう事はありません。
まずラベルについては完全にないもの(剥がされたもの)として、まったく無名の楽器として、素直にその楽器を見るべきだと思います。

200万円で購入できるヴァイオリンとは、
− 名人を含む現代製作者すべての新作楽器(イタリアに多い一部の巨匠は除く)
− できて70〜100年ほど経った楽器としては、”イタリアの個人製作者&その他の国で名人として評価が高くプレミアとなっている製作者のもの”を除くほとんどすべてヴァイオリン
− 手工量産品のほぼすべて(新作もオールドとよばれる時代のものも)
だと思いますので、極端な話をすれば、世界中に存在する楽器のうち99%以上のものが選択肢に入るのです。
従って、探せば、材料も、製作精度も、音も、世間の評価も、抜群なものが、かなりある価格ゾーンだと思います。その値段を出せるなら、まずはその価格帯までの様々な楽器を試奏し、ある程度の見る目/聴く耳を養ってから、冷静に判断されることをおすすめします。

音だけで判断するのは、個人的な感覚としては50万くらいまで、さらには楽器店での状況を鑑みての実情としては80万円くらいまでだと思います。
80万までの価格帯に、100年以上たった手工量産品、日本人含むまだ著名ではない個人製作者の新作楽器(製作も依頼できます)、無名の製作者のモダン楽器、ほぼ全ての新作&中古量産楽器、が含まれますので、その中には偶然ふくめて音量・音質・演奏性トータルで、オールドの名器の一部を凌ぐものも稀に存在すると思いますし、音だけみると上記200万円ゾーンと遜色のないものはたくさんあります。

個人的には、楽器を選ぶ時は作り(細かい部分の仕上げと美しさ)を重視します。それは、それを実現している製作者は腕も知識も感性もあり、そのような製作者の楽器は信頼できると思うからです。

また、下取りも考えた購入に関する話が過去何度もでていますので、過去ログを参照願います。

投稿者:YE     投稿日時:2006/11/24 09:33  ---217.55.9

楽器は「音」か、という命題については、よく議論されますね。確かに楽器は「音」が命ですが、それは適正価格で購入しての話だと思います。ヴァイオリンの場合、
1. 作者
2. 製作場所、製作年
3. 健康状態
4. 音
の順で価格が決まりますから、骨董品に近い扱われ方をしますね。

話を複雑にしているのは、「音の良し悪しは主観によるところが大きい」ということでしょう。しばしば自分と他人の意見が違ったり、その音に飽きることもあります。音の好みは人夫々なので、音に価格をつけることは出来ません。

かつて数千万払った楽器が贋物で二束三文、と言う話はよく聞きますし、少なくとも、「気に入ったから」と言う理由だけで、素性の知れない楽器に数百万という額を払うのは疑問に感じます。払う額に見合った楽器かどうかを確認する必要があるのではないでしょうか?

投稿者:かねこ     投稿日時:2006/11/25 11:14  ---203.108.131

弦喜さんYEさんコメントありがとうございます。

弦喜さんは:
個人的には、楽器を選ぶ時は作り(細かい部分の仕上げと美しさ)を重視します。それは、それを実現している製作者は腕も知識も感性もあり、そのような製作者の楽器は信頼できると思うからです。

YEさんは:
ヴァイオリンの場合、
1. 作者
2. 製作場所、製作年
3. 健康状態
4. 音
の順で価格が決まりますから、骨董品に近い扱われ方をしますね。

とおっしゃっています。
いちいち頷けます。

何となく今の工房との付き合いが長いのと、その先生が実直で職人気質で自分の損得を全く考えない方なので、勧めてくれた楽器を断りにくいということがあるのですが、よく考えてみるべきだと思いました。

今はその工房の先生の製作の100万円の楽器を使っています。
1999年製ですがなかなかよい響きになりました。
その楽器を引き取ってもらって(しかも買値で)買い換えるということなので話が難しいのです。

引き取りがなければどこにでも行って知り合いに紹介してもらうなり、素性のはっきりしたよい楽器を探して歩くのですが・・・
100万の下取りは大きいので悩むところです。

投稿者:B・バッハ     投稿日時:2006/11/25 11:43  ---110.187.62

私的に極論を述べることを許されるなら、ふつう(抽象的な表現ですね)の人が音の善し悪しをどれだけ判別できるかということがまず念頭に浮かびます。特にフィッティング(私はここを非常に重視します)がしっかりなされている場合、例え4、5万程度の楽器でも、時には100万を超える物と比べてもその違いが分かりにくいと考えます。多少の音色の違いはあるかもしれませんが、これらをもとに「音で比較して選ぶ」は相当熟練した方、耳の肥えた方でないと難しいのではないでしょうか。私には到底できません。音で万人に分かるぐらいの明らかな優劣がない限り、私なら迷わず作りの完成度(精密さ、丁寧さ)の高さで選びます。もっともかく言う私は、未だにもっといい楽器はないかと、事あるごとに楽器屋をのぞき、台数だけをいたずらに増やしてしまっている愚か者です。いずれにしてもバイオリンという楽器はとても魅力的な物ですので、できるだけ一生の愛器に恵まれることをお祈りしております。

投稿者:かねこ     投稿日時:2006/11/25 21:43  ---203.108.131

B・バッハさんありがとうございます。

皆様のご意見、とても参考になりました。
音色の判断は本当に誰がどうやってはかるのでしょうか・
結局好き嫌いになってしまいます。

音色の判断が的確に出来ないとなると矢張り素性のはっきりした見るからにうっとりとした姿で自分の満足できる音とお値段ということになるのでしょうか・

今回のロッカーラベルは素性が不明・全体の美しさに欠ける・・など難点が多いですね。
音色もはっきりいって今使っている楽器と較べてどれ程の違いがあるのか(やわらかいことは確かですが)よくわかりません。

今回は見送ろうかな〜と思いつつあります。
友人に「あなたなら買うか」と聞いてみようと思っています。

ヴァイオリンを心から愛する者としては年取って弾けなくなっても、手入れをしながらながめて満足したいものですね。
それには弦喜さん、YEさん、バッハさんたちのおっしゃるように姿形の美しさも大切だということですね。

色々ありがとうございました。
他にご意見のある方がいらしたらお聞かせください。

投稿者:ハリー     投稿日時:2006/11/26 00:59  ---52.20.10

もう既に3人の方のご意見で言い尽くされていると思うのですが、かねこさんの
(やわらかいことは確かですが)
と言う書き込みが気になりましたので、私の経験から述べさせてください。

だいぶ前のことですが、娘の楽器を買い換えるために、かなりの楽器屋さんを回り、100本以上の楽器を見ました。

ある楽器屋さんから言われたことをとても印象深く覚えています。

「みなさん柔らかい音の楽器をほしがりますが、古くてへたったしまった楽器や、材料が良くない楽器の力のない音を柔らかい音と勘違いしたり、か細い音を上品な音と勘違いしているケースがほとんどです。
本当にいい楽器は、かちっとした力強い音が出るものです」

数軒の楽器屋さんでは、オールドの名器と言われる楽器(もちろん私どもが購入できるような値段ではありません)を、「お嬢さんの勉強のために」と言って弾かせてくれました。

音色の違いはあるものの、そのどれにも共通していたのは驚くほど硬質な鋭い音です。
当時娘が使用していた楽器や、弾き比べた他のモダンの楽器以上に元気な力強い音でした。

クレモナの市庁舎、ミラノの楽器美術館、ニューヨークのメトロポリタンミュージアムに展示されているストラディバリウスを見る機会がありました。主観的な言い方ですが、ものすごく普通の形でした。
無理のない、何のてらいもない形態だと言うことなのでしょう。

音に関しても、楽器の外観に関しても、人それぞれの好みがあることですから、一概にこうだとは決めつけられません。
また、おつきあいのある工房を批判する気もありません。
が、購入を考えておられる楽器と同クラスのものを多数弾き比べて、本当のご自分の好みは何なのかをはっきりされることを、お薦めします。

投稿者:鈴木珍事     投稿日時:2006/11/26 01:03  ---13.42.231

およそ 20万円の価値しかないもの(のようで、この判断は独断です)を 200万円で買おうとなさっているので 私も みなさんも はらはらしているのです。

その工房の先生の製作の100万円の楽器はおいくらで下取りしてもらえるのですか?

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/11/26 02:42  ---6.35.248

>手入れをしながらながめて満足したいものですね。
>それには弦喜さん、YEさん、バッハさんたちのおっしゃるように姿形の美しさも>大切だということですね。
言いたい事が理解されていないので、くどいようですが書きます。
西暦1700年過ぎに、ストラディヴァリウスが外観の美しさも音も文句ない楽器を作ってしまってから、ヴァイオリン界でのよい楽器の常識は、音は美しく力強く、姿は美しくかつ製作者のオリジナリティーも表現されたもの、となったと思います。
過去の名人たちの作品が研究されつくしている20世紀以降においては、まっとうな修行を行い、また研究・研鑽をつんだ職人は、良い音を生むためのセオリーを身につけており、また外観でも過去の名人たちを超える美しさと力強さを表現しようとしています。
サイズ、板取り、細部の仕上げ、ニスの塗り方、その他、に妥協のない作品というものは、それなりに存在感があり、またそのような楽器は音についても同じく良い(あるいはいずれ良くなる)可能性が高いのです。
先の回答では、良い音の楽器を探す際の着眼点として、精緻感、細部の仕上げの美しさなどをあげたつもりです(確率の問題かもしれません)。隙のない作品とでもいうのでしょうか、ヴァイオリンに限らずそのようなものは、すべてに一本筋が通っています。

また今回、質問に対し、今ひとつ明確に答えられない理由があります。
それは、なぜ、今回、今お持ちの100万円もする個人製作者の楽器を、2倍程度しか価格の違わない(=グレードとしてはさほどかわらない)楽器に買い替えることになったか、がわからないからです。これは、かねこさんが、どのような楽器を追い求めているのかとあわせて、非常に重要なポイントとなります。
そこが整理されていない、あるいは曖昧なのであれば、私の個人的感想ですが、高い買い物は、本当に必要でかつどのようなものがよいか明確なイメージをもてる時まで待ったら、と思います。

投稿者:かねこ     投稿日時:2006/11/27 18:44  ---203.108.131

弦喜さん、YEさん、バッハさん、ハリーさん、鈴木珍事さん
こんなに沢山のかたの貴重なご意見や経験を伺えるとは思っていませんでしたので感激しています。

今回のロッカーラベルは矢張り霧の中の楽器という気がしてきました。

>購入を考えておられる楽器と同クラスのものを多数弾き比べて、本当のご自分の好みは何なのかをはっきりされることを、お薦めします。(ハリーさん)

・本当にそうですね。今回は他にフランスのエル、イギリスのバンクスがあり、その中でロッカーラベルを選んだのですが、もっと沢山の楽器に実際触れてみて経験を積むことが大切ですね。

>その工房の先生の製作の100万円の楽器はおいくらで下取りしてもらえるのですか? (鈴木珍事さん:はらはらさせてすみません;;)

・長いお付き合いですし(何年も抜けましたが50年近い)普通は六掛けくらいで引き取るのですが、自分で作った楽器でもあるし売値で引き取りますという大変有り難いお話でした。

>それは、なぜ、今回、今お持ちの100万円もする個人製作者の楽器を、2倍程度しか価格の違わない(=グレードとしてはさほどかわらない)楽器に買い替えることになったか、がわからないからです。これは、かねこさんが、どのような楽器を追い求めているのかとあわせて、非常に重要なポイントとなります。
そこが整理されていない、あるいは曖昧なのであれば、私の個人的感想ですが、高い買い物は、本当に必要でかつどのようなものがよいか明確なイメージをもてる時まで待ったら、と思います。

・上記の方々のご意見と合わせまして私の考えをもっとしっかり持つべきだと思いました。それには沢山の楽器を試弾してみる必要がありますね。
今回は今までしたことのなかった管楽器を含むアンサンブルをすることになり(遊びですが)フルートなどにはどうしても音が負けてしまうので買い替えを考えた次第です。
しかし、確かに高い買い物ですし、昨日弦を変えたらまた違った響きがしたので、そんなところから色々と試して今の楽器の可能性を追求していきたいとおもいました。

そんな訳で、皆様のアドヴァイスは大変役に立ちました。
今回ロッカーラベルは見送ることといたしました。
疑問点はまだあるのですが、取り敢えず
ありがとうございました。

投稿者:B・バッハ     投稿日時:2006/11/27 21:04  ---110.187.62

何の根拠もありませんが、ロッカーラベルのバイオリンの見送りは、正しい選択のように思います。生意気なことを好き勝手に述べましたが、気を悪くなされてないこと、そして良いバイオリンと出会われること、を願っております。

Q:G線の音が響かない(悪くなった)。
投稿者:yoshica     投稿日時:2006/11/09 17:00  ---96.156.154

国産Sメーカのバイオリン購入後、2年経過。毎日2時間以上練習しています。最初はドミナンドの弦を使用していましたがストラドさんからインフェルドの赤を購入して変えました。以前からG線の音が出にくいような感じで、弓に圧を加えると音は出ますが汚い音になってしまいます。G線だけ2度も切れました。弓毛は替えたばかりです。他の弦の音は良いのですが、
レッスンを受けている先生に電話で聞いたら、魂柱が曲がっていないか?駒の位置は?と言われたのでf孔を覗いてみましたが変化はありません。駒の位置も正常です。チェックできるところは全部チェックしたのですがどこが悪いのか判断がつきません。専門の店に持っていかないと駄目でしょうか?

投稿者:Cello     投稿日時:2006/11/09 18:53  ---177.83.221

一度工房に持ち込んで魂柱の調整をなさってはいかがですか?
私は年に一度調整をお願いしています。
こちらの希望を伝えながらの一種の共同作業で45分ほどです。そのときに健康状態一般もチェックしてもらえます。

投稿者:yoshica     投稿日時:2006/11/09 20:47  ---96.156.154

●早速のコメント有難うございます。弦は3ヶ月に一度取り替えています。弓毛も6ヶ月に一度変えています。

●やっぱり、魂柱の調整でしょうか? 凄く良い音になってきて喜んでいた矢先でしたが.....。

投稿者:Cello     投稿日時:2006/11/09 22:56  ---177.83.221

>チェックできるところは全部チェックしたのですがどこが悪いの>か判断がつきません。専門の店に持っていかないと駄目でしょう>か?

でしたら、しっかりした職人さんのいる楽器店か工房に持ち込むべきとおもいます。

以下、魂柱が問題の原因あるかどうかは別にして、

私が調整をお願いする職人さんの話では、魂柱の調整は一年程度しか持たないそうです。(このことは私にも経験的に納得できます)当然ながらその程度の魂柱のズレは視認できません。

投稿者:VN     投稿日時:2006/11/10 01:30  ---172.174.161

失礼します。

私の経験から申しますと、楽器本来の素性の良し悪しで大部分の音(音質、音量、バランス等)は決まってしまいます。

ですから、後天的に多少は改善出来るかも知れませんが根本的には生まれ変わるほどの変化は期待できないと・・・シビアな言い方で申しわけありません。

確かに、魂柱調整でバランスは驚くほど変ります。しかし、G線を強くするとE線が弱くなったり、4本全てを均等にすると音量自体も下がったりと・・・職人さんと対話しながらの調整でもなかなか自分の満足いく結果が出ないことが多いようです。

より完璧な楽器を求めようとすれば、それに見合った金額は必要になるでしょう。誰しも、自分の腕や経済的なものと相談しながら合う楽器を選び、その後、調整やいろいろな弦の張替え等により改善を試みている訳です。

質問者さんの毎日の練習時間、弦・弓毛の取替え時期等どれをとっても妥当で申し分ないと思います。(普通、なかなかこのようにはいかないことが多いです)
この好条件で尚かつ、楽器が自分の要求に答えてくれない(不満が募る)となると緒調整の域を大幅に超えているのかも・・・
現在の楽器購入後2年だということですが、すでに腕のほうが楽器を上回ってしまっているのでは?とも思えます。
そうであれば、この嬉しい?誤算も十分考えられる故、更なるグレードアップの時期にきているのかも知れません。

投稿者:B・バック     投稿日時:2006/11/10 08:00  ---110.187.62

ここに書き込みをされる方の中には「自分で魂柱を調整する」という方も少なくないようですが、私にはとてもできません。正直なところ羨ましく思っています。何度も挑戦しましたが、変わらないどころか悪化することの方が多いように感じます。また、表板がきしむような感覚さえあって、とても不器用な自分には不可能です。周辺の仲間も公の前での演奏の際には工房に頼むと言っていました。魂柱の調整はそれなりに頻繁に行っています。価格的にも安価なので、仮に周辺に何件か工房があるなら、納得できるところを見つける意味でもいろいろなところでお試しになられるのも一法かと思います。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/11/10 08:56  ---6.35.104

まず、下記を試されてはどうでしょう。

自分の楽器に対し、ある程度客観的な評価を行うため、
− 先生や、できれば複数の方に、その楽器を実際に弾いてもらって、本当にG線が鳴らない/鳴らしにくいのか、意見をもらう。
− 他の楽器を複数弾き、自分の楽器のG線が特に鳴らない/鳴らしにくいのかどうかを確かめる。

投稿者:yoshca     投稿日時:2006/11/10 15:35  ---96.156.154

ご親切なコメントを沢山頂き有難うございます。

楽器はスズキの#1100で弓はスズキの#50です。この夏ごろはレッスン場で先生がヴァイオリンが4線とも良い音になってきたね。と云われ私も事実良くなってきたと思っていました。
レッスンの方もスズキメソッド5巻の中間でビバルディの協奏曲ト短調を練習している所です。65歳から始めたものですから、何時まで続くか解らないと思い高価なバイオリンはあきらめていました。今年の夏ごろの音が出れば全然申し分ないので、一度レッスンの先生にも診て頂き、皆さんのご助言も参考して、工房に持って行ってみたい気持ちになっています。

有難うございました。結果は追ってお知らせできると思います。

投稿者:Vn1(VN改め!)     投稿日時:2006/11/13 11:25  ---172.174.161

65歳からの超!(失礼)レイトスタートの方だったのですね。
その上、毎日2時間の練習とは誠に恐れ入りました!

そこで思ったのですが、夏に先生が4本ともいい音になってきた・・・とあります。これは、あなたが間違いなく楽器を鳴らすことが出来るようになった=ボウイングや左手が安定してきたことの証明だと思います。

G線に関して、まず、二度も切れたのはただ単に湿度・温度等によるもの等や、たまたま(弦自体の当り外れもありますし)偶然が重なっただけの様に思われますが。
また、音が出にくいというのは根本的に(明らかに楽器自体に原因がないとしたら)やはり奏法(右ひじの角度や弦への圧力、スピード)に問題あると思われるのですが・・・
私も、調整云々より、まず先生にご自分の楽器を弾いてもらい客観的に確認されることを奨めます。

これから何年も弾かれるのであれば、その間当然、何度かスランプにも陥るでしょう。技術的な壁も幾度と無く出てきます。その都度、楽器のせいにしていたら懐もたまったものじゃあないですよね!笑。私の経験として、とにかく楽器を鳴らすために(均一な音を出す)大きな音で一音一音はっきりと駒よりを弾くことです。そして子供等と違い、頭では十分に分かっておられるので、その都度疑問点を先生に聞き、的確なアドバイスを受け、出来るだけ毎日の練習を怠ることなく、かつ自分が理想としている音を常に頭にイメージしながら(これ、とても大切です。好きな演奏家のCDをいっぱい聴いて、生の演奏会にも出来るだけ足を運んでください)弾くことを心がけられるといいと思います。きっと、徐々にいい音がでるようになりますから・・・あせらずに頑張ってください!

PS: 以前、松ぼっくりさん(投稿日:2006年10月16日)の「Q:松脂」の回答者欄で、何と私「VN」と同姓同名?の方がおられ驚きました。
お互いの名誉と混乱を避ける意味で以後、当方のハンドルネームを「VN」改め、「Vn1」とさせて頂きます。これからも宜しくお願い致します!!

投稿者:yoshca     投稿日時:2006/11/27 14:23  ---86.82.134

Vn1 さん

ご親切なアドバイス有難うございました。最近五十肩になってしまい、整形外科の先生からヴァイオリンの練習はしばらくお休みして下さい。とドクターストップがかかってしまいました。

良く考えると、右肩が傷み始めた頃からG線の鳴りが悪くなったような感じがしてきました。原因は右腕、肘が自分で思っているように上がっていないのではないか?

また、弓に圧が上手く伝わらないのではないかと考えて、レッスンの先生にお願いして私のヴァイオリンを弾いてもらいました。

先生はG線について「特段に悪くないが、少し鳴りにくいかな?一度、工房に持って行って、調整してもらうのも方法だけれど、現在、非常に良い音がしているので、しばらくは、いじらないで、使ってみたら」ということになりました。

皆さま、有難うございました。お騒がせしました。

Q:ビオラ弓について
投稿者:あんかー     投稿日時:2006/11/21 16:10  ---97.198.224

知人の薦めもあって、イタリアの弓制作家ペドレッティのビオラ弓の購入を考えているのですが、現在の相場はだいたいいくらくらいなのでしょう?

あと、ペドレッティの弓の入手し易さと、世間一般の評価ってどんなもんなんでしょうか??

知っている方がいらっしゃったら是非教えてください!

投稿者:Mario     投稿日時:2006/11/21 18:13  ---166.126.154

サルトリー、ギヨーム金鼈甲、Lupoのコピー、ペドレッティの弓を持っており、サルトリーが一番良いのですが、ペドレッティはギヨームと同じくらい良いと思う時があります。コストパーフォーマンスの良い弓ではないでしょうか?デザインもイタリア人らしくオシャレだし。40万で買いました。ヴァイオリンの弓ですが。参考にならなかったらすみません。

投稿者:rio     投稿日時:2006/11/21 21:22  ---104.164.164

相場:ギョーム トマショー より格下の印象があり、彼らの値段の90%ぐらいではないかと思います。(無論仕様によって値段の差はあると思います)

入手しやすさ:Vnの弓は簡単でも、Vaは難しいのでは…

評価:中堅


Vnにくらべ、Vaは楽器も弓もVnやVcに比べ選択肢が少なく、ご苦労が多いと思います。
いいものがあれば、則買え というのが 私の師匠がVa弾きにいう言葉です。(笑)

投稿者:すなお     投稿日時:2006/11/26 12:53  ---0.203.213

参考になれば幸いです。
私が所有している新作のヴィオラ弓にギヨームの銀、金、金鼈甲、ペドレッティの銀、金があります。ペドレッティの弓のお値段は概してギヨームのそれよりはやや低めではないかと思います。ペドレッティの弓はギヨームの弓と比べると音が太いですよ。銀だの金だのにあまりこだわる必要はありません。大切なのはスティックです。

Q:遠鳴りする楽器って?
投稿者:ぶぶ     投稿日時:2006/11/20 01:02  ---180.244.30


自分の楽器は割りといい値段がするのですが、最近鳴らないな、と思っていました。

でも、遠鳴りしているのかな?って思っていましたが、今日あったデュオの演奏会で、若干20万円くらいのヴァイオリンに音量で負けていたようです。

ま、自分の楽器の弦が交換直前のドミナントでもう一方のヴァイオリンがいい状態のオリーブだったという違いはあったにせよ、それにしてもショックでした。

そこで思ったのは、果たしてホールで鳴る、いわゆる遠鳴りする楽器というのは練習室等で弾いているときにはどのように聴こえるのでしょうか?

自分的に思っているのは、以前弾いたビソロッティが、骨伝道みたいな響き方でした。

近くでは小さい音なのにホールでは結構な音量で響くので、これが遠鳴りなのかな?って思っています。

その辺のことをご存知のかた、ぜひ教えてくださいませ。

投稿者:鈴木 珍事     投稿日時:2006/11/20 20:43  ---13.42.231

個人的意見です。

失礼ながら 個人的テクニックが第一 と思います。
音量が 共演者のほうがあるな と思ったときは 相当に音量差があると思います。客席には そういうときは自分の音は かすかにしか聞こえてないと思います。

つぎに 音の飛ぶ方向(角度)が 演奏者の頭の方向であるか、左手の方向(演奏者から離れる方向)であるかによると思います。後者のようなヴァイオリンだと 音が小さいと思って 音量を出すように演奏するので 遠くに飛ぶのだと思います。逆に 音が演奏者の 頭方向へ鳴ると うるさいし荒も目立つので 小さめの音で演奏 しがちになるのだと思います。

知人がビソロッティを持ってますが、弾いてるのを聞いて、とても音の小さいヴァイオリンと思いました。

投稿者:セイジ     投稿日時:2006/11/21 01:28  ---151.3.240

GBMを所有してますが、耳元ではかなりうるさいくらいにきらびやかです。キンキラキンで暴れ馬のようなイメージもあります。
これをホールで知人に弾いてもらい、最後席で聞きましたが、綺麗に澄んだ透明感のある音色が響き渡りました。耳元で聞こえる荒っぽさは消えて、音の輪郭がしっかりした浸透力のある音が聞こえていました。

投稿者:Vn1     投稿日時:2006/11/21 15:25  ---172.174.161

オーディオ・スピーカーを例に取って側で聴くと、ウーハーは「ボンボン」と、ツィーターは「シャカシャカ」と鳴っています。これを離れて聴くと丁度良くミックスされて心地よい音になりますね。
ヴァイオリンはご存知の通り非常に倍音成分の多い楽器で、オシロスコープでその波形を見ると優雅な音とはかけ離れたギザギザ形です。

音を遠くにとどかせるには勿論、腕(経験と奏法)によるところが大です。
以前にも申しましたが、昔、アイザック・スターンを近くで聴く機会があり、その強烈な音!に圧倒されました。アタックでのバリッ、キーンという引っ掛け音やE線のあたかも針金を擦るような金属音(強いスチール弦を使用)がモロに聴こえるのです。しかし、程よい距離をおくとまさにホールの隅々にまで響き渡るあの美しい音になるのです。
これは、勿論「超一流ソリスト」級の例ですが、オケマンや高度なアマの方でも音を遠くに響かせる方法をその経験上から知っておられますね。

よく言われるところの「腕9割、楽器1割」のシビアーな世界ではありますが、確かに楽器によるところも大きいですね。
↑セイジさんの仰せのことは的を得ています。
新作は勿論のこと、モダン楽器でも小さな部屋では本領発揮出来ないのでやはり専用の大きなホールでの音の出し方というものが必要になってきます。

いい楽器とは・・・得てして傍で聴くと、生っぽくて、若干ひっかかり感のあるハスキーなだみ声?(と言っても雑音とはちがう)ですが、(当然、音量の豊富さやレスポンス、バランスの良さもある)離れて聴くとこれら全てが融合されて実にまとまって魅力あるいい音になることですね。

投稿者:B・バッハ     投稿日時:2006/11/21 15:43  ---110.187.62

本質的に小さな音しか出ない楽器が、遠くまで聴こえるような音を出すというのは、物理的にあり得ないと思います。音は周波、振動の伝わりですから、仮に遠くまで響く(遠鳴り)なら近くでも大きく鳴っているはず。ただし、近くで大きな音を出していることが=遠くまで鳴っている が成立しないは皆さんのお話の通りです。どんな楽器にも共通して言えることですが、その楽器の能力の持つポテンシャルを出し切るのは演奏者の技能です。優れた演奏者が弾くと楽器が良くなったように勘違いするのは、正しくこのためです。遠くまで届く楽器には、ある種の方向性に共通があると私は個人的に考えています。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/11/21 23:06  ---6.34.152

以下、本当に名器と呼ばれる楽器など弾いた事がない、素人の考えです。

以前に、自分で弾く時はヴァイオリンの音を5つに分解して聴くことがあるという話を書きましたが、遠鳴りには、楽器の中あるいは裏板から放射されるように聴こえる低い成分が非常に重要ではないかと思っています。裏板が鳴る音と考えていた時期もありましたが、今は基音が鳴っているのではないかと勝手に思っています。
やかましいだけで遠くまで音が届かない楽器、細い音の楽器には、その成分がほとんど感じられません。新作ではその成分が概して少なく、あっても弾いてから少し時間がたってからその音が立ち上がってきます。従ってアタックの瞬間や細かいパッセージを弾いた時など、その成分がほとんど鳴らないで次の音に移ってしまいます。
今使っている楽器は、出来て20年くらいの楽器としてはかなりその成分は多く、ホールでもかなりホール自体を駆動できる感覚も味わえるのですが、パワーもある古い楽器と比べると、その成分の立ち上がりの早さという点で経年変化には勝てないと感じてしまいます。倍音成分と同時に基音がしっかりと発音し、基音がストレートな音の形を、そして倍音が広がりと輝きを与えてくれる楽器が、遠鳴りのする楽器ではないかと思います。
加えて、音がつぶれず、ズズズとかシャーンといった弦をこする音もしっかり出れば、上記にさらに輪郭とすごみが加わります。

演奏会で大きな音だと思ったのは、スカラ座で聴いた若手ソリスト:ハチャトリアンの演奏(3階のボックス席でも、側で弾いているようにクリアに聴こえました)と、ベルリンフィルホールで聴いた無名のオケの演奏会の最後列のヴァイオリンの音が、ピアノの音色でもフォルテの音色でも豊かに響き渡り、次元の違う音でコンマス以上に音楽をリードしていた時でした。音の太さ・豊かさというのが、聴き手の立場としてもキーワードだと思いました。

投稿者:ぶぶ     投稿日時:2006/11/24 12:32  ---180.244.30


皆様、ありがとうございます。

とりあえず、遠鳴りしている名器を弾いて見て感覚を得ることなのかな?と思いました。

『近くで鳴っていない楽器は遠くでも鳴っていない』は、自分では気づいていないところでした。

これからは機会があるごとにホール等で試奏してみようと思います。

投稿者:YE     投稿日時:2006/11/26 10:52  ---64.25.226

遠い将来でも楽器を購入する可能性があれば、機会を見つけて出来るだけ多くの楽器、それも自分が手に届かないグレードの物まで含めて、触れておくことが必要だと思います。そうすることによって、銘器とそうでない楽器との音の違いや楽器の音に対する好みが醸成されます。

「楽器の技術習得は一夜にして成らず」とは多くの人の賛成するところでしょうが、音の良し悪しについてはそうではなく、「聴けば分かる」と思っている人が多いことには驚かされます。音の良し悪しの判別についても、それが自分が弾く場合であれ他人の弾く音を聴く場合であれ、ある種の訓練や経験が必要不可欠ではないでしょうか。

「試奏させてください」といって嫌な顔をする楽器店はほとんどいません。どんなに高い楽器でも、堂々と試奏しましょう。

Q:ヴィオラ弓について
投稿者:もも     投稿日時:2006/11/22 18:53  ---1.50.103

ヴィオラ弓についての質問があったので、私も便乗して質問してしまいます、、、。
どうぞよろしくお願いします。C.H-K SCHMIDT,DRESDEN と書いてある新作弓の購入を考えているのですが、楽器に詳しそうな友人にきいても知らないと言います。1週間試し弾きしているのですが、本当にとてもいい感じです。でもけっこうな値段もするのです。(本当に結構な値段なのです!!)いったいこの制作者の弓の相場というのはどれくらいなのでしょうか?また世間の評価とか特徴とかもあれば教えてください。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/11/23 07:59  ---6.35.55

試し弾き期間のようですが、お店はその弓について何と言っていますか?
− その弓は、どのようなメーカーなのか
− その弓は、C. Hans Karl Schmidt本人の手作りか、それともその工房製か、はたまた量産弓のあるグレードのものなのか
− いつ作られたものか
一般論となりますが、訳のわからないものにけっこうな値段をお店はつけませんし、訳のわからないものに結構な値段をつけるお店から買うのは危険です。

C. Hans-Karl Schmidt 自身については、楽器の事典「弓」の、現在のドイツのボー・メーカーのところに書かれており、その弓は10段階のうち9という非常に高い評価で「ドイツの弓で最高級といえるもの」と記され、簡単な経歴も載っています。が、お考えの弓自身がどうなのかは、もっと細かい情報が最低必要だと思います。
例えば「アウディっていうメーカーで気に入った車の購入を考えているのですが、世間ではいくらで、どんな特徴があるのでしょうか?」と逆に聞かれたとして、質問者が考えている機種そのものに対する答えができると思われますか? 
まずはディーラーに、メーカーの特徴(生い立ち、規模、ポリシーなど)、その機種名とグレード、その特徴(主には優れたところ)くらいは確認するのではないでしょうか。その時、普通はないと思いますが、全く回答できないディーラーから購入されますか。(購入後も毛替え含めお世話になるので、売り手を知るのも重要です。)
そこで得た情報をベースに、さらに深堀りして第三者に使用感ほか感想を求めたり、「これって本当に***なの」などと聞きたくなるのは、また当然だと思います。(ただ、この会議室では、メーカーを特定した具体的な書き込みは基本的に禁止されていますが...)

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/11/23 08:25  ---6.35.55

加えて、Googleなどのインターネットの検索エンジンで、例えば
 SCHMIDT DRESDEN Bow
などをキーワードに入れて探せば、多分その弓がC. Hans-Karl Schmidt のものらしいことがわかります。次に
 C. Hans-Karl Schmidt Bow
などをキーワードにいれて探せば、かなりの数ヒットします。
日本語ではないですが、それら一つ一つみていけば、なんとなく、
− 弓の本を書いている
− 古い弓の鑑定もしているらしい
− 6000ユーロで、68gの弓(=きっとヴィオラ弓)を売っているドイツのWebショップがある。(*日本のお店ではもっと高いかもしれない)
といった雑多な情報は確認できますので、便利な世の中、興味あるものはまずそのような手段であたりをつけてはいかがでしょう。

投稿者:もも     投稿日時:2006/11/24 04:19  ---1.49.144

そうですよね、おっしゃる通りです。というんで、おくればせながらお店にもっといろいろ聞いてみました。C.H-K SCHMIDTと署名のある物は本人がすべて作っていることや、彼はは金と銀の2つのグレードしか作っていない事だのを教えてもらいました。
WebショップやWebオークションにもヒットしてきました、、、、(私の探し方が悪かったみたいです)唯一の問題は、値段で6000ユーロよりはるかに高いのです。(ほとんど倍ぐらいです)オークションも直前に値段がつり上がるのかもしれませんが今見たところ5000ユーロあたりでした。試し弾きせずにこの値段の弓を買おうとは思いませんが、でもなんか納得いかないような、、、。とにかくアドバイスありがとうございました。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/11/24 22:49  ---6.34.244

興味からの質問ですが、
− 試し弾きしているのは、金弓ですか? 銀弓ですか?
− いつ頃作られたものですか?
− 6000ユーロの2倍近くということは、6000x150円x2=180万弱ということでしょうか。(確かにそのような値段をつけている新作弓には、普通お目にかかりませんね。)

弓の本によれば、東ドイツにて名高い人であり、モスクワのプロオケに弓をたくさん販売していた(/いる)ようです。養父がK.Duelling, 1960年後半にFinkelのために仕事をし、その後R.Neudoerferとともに仕事をしていた、とのことですので、まさにドイツの弓製作の王道を進んでいる人ですね。
年齢を書いている資料が見つからず、よくわかりませんが、経歴から見てある程度高齢の可能性はありますので、その分製作数が少なくプレミアがついているのかもしれません。またヴォオラはヴァイオリンの2割増くらいでしょうか。

日本の楽器店でのヴィイオリン族の値段は、英国とならんで世界一高いように思いますので、ドイツあたりのWebショップの1.5倍は最低してもおかしくはないように思います。(東京で店を出したら、家賃だけでもどれだけ取られることか...)

でも、本当に自分の手の代わりになるくらい相性のよいヴィオラ弓はレアであり、一度見つけたら、その機会を逃すと一生それを超えるものには巡り会えず後悔する可能性大ですので、本当に悩みどころですね。

投稿者:もも     投稿日時:2006/11/25 00:59  ---1.49.63

ええと、試し弾きしているのは2005年制作の金弓です。銀弓はお店にはありませんでした。値段もズバリ175万です。値段以外には申し分のない弓なのです、、。ヴィオラ独特のあたたかみのある音からもしやヴァイオリンではとみまごうほどの輝かしい音まできれいにでるのです。弓を動かすときに毛が弦にスーッと吸い付くというか、、、うまく説明できないのですが、やりたいことを弓が勝手にやってくれるというか、、、。
何時間も練習が必要だったパッセージがあっという間に弾けてしまうのです。まだ考え中なんですが、心は購入する方にかなり動いています。しかし、やっぱり高いですよね、、、。

Q:初心者用のテープ
投稿者:ばなな     投稿日時:2006/11/22 22:22  ---203.155.17

ビオラを始めて半年になりますが、まだ音を完璧に取れません。そこで、楽器にテープを貼っているのですが、ビニールテープでの自前であまり美しくありません。それ専用の、市販されているものってあるのでしょうか?

投稿者:杏     投稿日時:2006/11/22 23:09  ---226.142.214

ありますよー。海外(アメリカか?)では比較的ポピュラーなようです。が、この円安の時期に買うのは馬鹿らしいかと・・6$くらいなものですが、送料が・・

音が完璧に取れるのなんか、10年以上かかるのでは?音大生と弾いていても、お!!!っていうくらい外したりしていますし、、先生だって・・・
 
 テープに頼っていると、いつまでも覚えられません。大体、テープの誤差が大きくて、使い物になってないはずですし、テープを指で探る癖がついても馬鹿らしいし、
 えいや!でとって、楽しく音をはずしまくりましょう!耳で聞いて外したことが判る、正しい位置に指を置こうと努力する、置いた指の位置を耳で確認する、正しければ指の感覚を覚えていく、という試行錯誤が一番大事だと思います。

投稿者:はるは     投稿日時:2006/11/22 23:53  ---119.226.112

私もビオラ弾きです。やはり音は取りにくいです。
私の場合、100円ショップで購入したネイルアート用の細い銀色のテープを貼っています(ちなみに金色もありました)細いので誤差は少なくなるとは思います。
たくさん貼っていると、先生にフレットのある珍しい楽器だねと言われました。オケのメンバーからは、みっともないとの声もありましたが…

目立つのが嫌なら、セロハンテープなど透明のものを細く切ればよいかと…つや消しがかかっていて、見た目ほとんどわからないものもあります。

あくまで、ポジション移動の時などに大ハズレにならない程度の大体の基準という程度に考え、あまり当てにしてはいけませんよ〜

Q:鈴木バイオリン200と230の差について
投稿者:亜美     投稿日時:2006/11/21 09:35  ---14.181.68

はじめまして。

バイオリンをはじめようとしており、鈴木バイオリンの
200のセットか230のセットにしようと考えています。

価格にそんなに差がないので230を買ったほうが無難なの
かなと思うのですが、200と230の違いはどこらへんなの
でしょうか?

230のほうが調弦がしやすいという噂を聞きましたが、本当
なのでしょうか。

ただ、見た目、200に付属のケースのほうが自分好みなので
すがケースをかえてもらうとかはできないですよね?

投稿者:ビルシャハム     投稿日時:2006/11/21 12:27  ---246.252.129

楽器としての最低限の機能を期待されるのであれば、No500をお勧めいたします。

投稿者:ストラッド店員その2     投稿日時:2006/11/21 12:27  ---192.39.140

おはようございます。 亜美様
特定のメーカーに関して品質やコメントはここではお答えできません。またこのような業務に関する質問はメールにてお願いいたします。