弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:楽器の鳴らし方
投稿者:ペタット 投稿日時:2007/03/13 11:07 ---163.100.205
ストラッドの方、皆さん、こんにちは。今日は不思議に思ったことを質問させてください。先日、バイオリンを習っている先生と楽器を見に某所へ行き、イタリアの新作楽器を試弾してまいりました。
私が弾くと大変音量が無く音色にも乏しいように感じました。しかしながら一旦先生が弾き出すと朗々と鳴り出すではないですか。もちろん腕は雲泥の差ですが、素人が弾くのと先生クラスの人が弾くのとではなぜそのように同じ楽器でも鳴り方に違いがあるのでしょうか?またオールド楽器でもこのように人によってやはり鳴り方が違うのでしょうか?人によって合う合わないとよく耳にしますが、こんなにもレベルの違う人が弾くと楽器本来の音を引き出せないものなのかと楽器選びも難しいなと実感いたしました。楽器を鳴らすテクニックとして素人と先生またはプロクラスの人とは何が違うのでしょうか?
投稿者:ビルシャハム 投稿日時:2007/03/13 12:33 ---246.252.97
「全て」が違います。
「全て」とは何か、常に考えながら3年間毎日毎日がんばって練習してみてください。
その意味と難しさが分かってきます。
現時点で、言葉で理解しようとして、たとえ言葉として理解できたつもりになれたとしても、楽器弾きとしては何の意味もありません。
投稿者:猫丸 投稿日時:2007/03/13 15:22 ---2.159.50
まず、言葉で理解しなければ何も改善しません、そのとうり出来るかどうかは別ですが。
鳴り方の違いの第1は弓の圧力のかけ方が大きい要素になります。
弓は振動する弦をこすり続けて、エネルギーを与えると同時に振動を阻害します。全くの素人が初めて弾くと、のこぎりの目立てになるのがそれですが、「弓圧のかけ具合と力の抜き具合」としておきましょう。
>またオールド楽器でもこのように人によってやはりーーー
オールドと新作には歴然とした違いがあります。
人による音の違いは当然としても、この際別物と考えた方が良いでしょう。
>人によって合う合わないとよく耳にしますが
合う合わないは、好みの他に、弾き方、怖い話ですが本人の「評価レベル」があって、良さが理解できるレベルにない場合もあります。
楽器選びは非常に難しいわけで、30年位の経験では初心者と考えた方が当たっています。
>楽器を鳴らすテクニックとして素人と先生またはプロクラスの人とは何が違うのでしょうか?
これに一言で答えるのはさすがに無理です。
ごく一般的答えとしては右手(ボーイング)が1番となるのですが、
レベルによって、アドバイスの種類が変わってきます。
名人クラスになると、会場の音響具合と、聞く人との距離まで勘案して一番効果的な鳴らし方をします。
投稿者:鈴木珍事 投稿日時:2007/03/14 23:02 ---13.42.231
ひとつは こういう風に鳴らしたい という理想というか ビジョンといったものが 頭の中にあるかないかの違いではないでしょうか。右手はそれに付いてくるという感じです。
もうひとつは 芸術家の音を聴いて、そのすばらしい音がが記憶に残ったとします。 自分の音がそれに近づきたい、あるいは くやしい、それ以上の音を出したいという気持ちを持って日々 練習しているといい音になってくる。つまり記憶力があるかないか、劣等感を+に出来るかどうかです。
テクニック的にはボーイングですが 結局 大脳と小脳の働きぐあいでしょう。
ちょっと言い過ぎでしょうか?
投稿者:あまてぃ 投稿日時:2007/03/16 00:18 ---6.46.14
僕はプロとアマチュアあるいはうまい人とそうでない人の差は基本が出来てるか出来てないかだと思います。
うまい人は特別なことが出来るのではないと思います。例えば、弓のスピードを一定にして弾く、返すときに音が切れないなど基本的なことを自然とやりこなす。
基本的なことを完璧にしようとしてみて下さい、本当にそれが難しいと思えるはずです。
上記の内容はプロを侮辱しているように感じられるかもしれませんが、そうではなく、あえて特別というならプロは基本がほぼ完璧にできる特別な人ということだと、僕“は”考えています
投稿者:ビルシャハム 投稿日時:2007/03/16 17:21 ---246.252.97
その意味で、ペタットさんはスタート地点に立とうとしている状態と言えるかと思います。
ここへの書込みを機として、3年後、スタート地点に立てることを祈っています。
Q:チェロケースについて
投稿者:cellopy 投稿日時:2007/02/22 14:07 ---165.73.152
チェロのケースを探しています。
現在ハードケースを使っていますが、重くて、身長が150cmの私には背負っても足にぶつかって歩けません。
できればセミハードタイプで、ケースの底がお尻のところくらいにくるような高い位置で背負えるものがあるといいなと思っていますが・・・
投稿者:あ 投稿日時:2007/02/23 12:17 ---246.252.97
が・・・
続きは?
投稿者:イトウ 投稿日時:2007/03/15 13:20 ---40.77.6
こんにちは☆彡大学オケでチェロを弾いているものです。
今は、GEWAのevolution(約10万、約5キロ)というハードケースを使用しています。私も身長は150cmですが、ストラップを短くして背負えば、特に歩くのに支障をきたすことはないように思います。
重さの点ですが、大きなチェロを入れるケースですから、多少の重さは我慢するしかないと思います…頑張りましょう!
セミハードはあまり聞いたことがありませんが、ソフトケースなら、以前使っていました。片方の肩にかけるような形だったので、こちらなら背が低いから歩きにくい、というような事はないはずです。
でも、ソフトケースでは楽器の安全性がかなり下がります。
楽器を持って電車に乗る、人の多いところを通る方でしたら、使わないほうがよいと思います。
投稿者:通りすがり 投稿日時:2007/03/15 20:41 ---49.120.10
ウレタンフォームのケースも結構重たいと思います。或る製品は5.1kgと書いてありました。
Q:松脂と弓について
投稿者:まもる 投稿日時:2007/03/04 00:17 ---.160.190
昨年の春から高校の吹奏楽部でコントラバスをやっているものです。これから、いろいろお世話になるかもしれません。よろしくお願いしますm(__)m
質問:冬になり、松脂が毛にのらなくなってきたので、弦楽部の方に相談したら、松脂と毛を暖めてからつけると良いといわれました。なので実践していたのですが、昨年の10月に弓の毛を新しく変えたばかりなのに、今年の1月には暖めてもぜんぜん毛につかなくなってしまいました。これは暖めすぎて毛がダメになってしまったからでしょうか?たまに、面倒くさくて日光に当てて暖めたこともあったので(^^ゞそれがいけなかったのでしょうか?寒い時期の弓と松脂の扱い方みたいなのを教えてください。それと、練習後には毛を拭いたほうがよいのでしょうか?
投稿者:ストラッド店員その2 投稿日時:2007/03/05 12:26 ---198.71.48
こんにちは。まもる様
文章からどういった状態なのかニュアンスがわかりません。
毛替えをしてもらった専門店に早めにご相談ください。
投稿者:あべ 投稿日時:2007/03/13 22:39 ---107.172.87
文章から察するに気温が下がって、松脂が固くなって、
塗りにくくなったと考えると、
暖めすぎて毛が駄目になったという事は考えられないと思います。
もう少し粘度の高い松脂を使ってみてはどうですか?
夏は冷暗所に保管しておく事を薦めますが。
毛を暖めるよりは、松脂を暖める方が良いと思います。
くれぐれもテロテロになるまで暖める事はしない方が良いですよ
Q:具体的にはどのような弓が相性が良いでしょうか?
投稿者:MR2 投稿日時:2007/03/06 02:44 ---7.11.85
始めまして。ストラッド様。
私は、約100年前に製作されたモダンフレンチを所有しております。素人です。元々はプロのソリストを目指していた方が使用していた楽器であり、ひょんなことから私の手元に来ることになりました。音の通りが抜群で(作りががっしりしています)、甘さも兼ねた素晴らしい楽器です。この楽器を十分に鳴らしきり、かつ甘い音がする弓(できればオールド)を探しております。予算は100万円程度を考えております。ストラッド様のHPをよく見ますが、楽器のように演奏音が殆どないため、参考になるものが御座いません。製作国には拘りがないため、製作家や銘柄でこの辺りはというところが御座いましたら、プロの見識からご教示下さいませんでしょうか?とても予算が足りないということであれば、予算度外視でこのような弓が相性が良いのではというアドバイスでも結構です。指針となるものが欲しいと考えております。お手数をお掛けいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
投稿者:MR2 投稿日時:2007/03/06 02:46 ---7.11.85
度々恐れ入ります。
先程の楽器は、ヴァイオリンです。肝心なことを記載せず申し訳御座いません。
投稿者:元 投稿日時:2007/03/07 00:30 ---26.9.187
はじめまして。
この質問は、むちゃくちゃ難しいというか、
答えるのが不可能に近い気がします。
弓は、楽器との相性だからです。
同じ作家でも個性が一本一本違うのに・・・・・。
100万円くらいの予算でどんな弓が?なら答えようがあると思うのですが。
結局自分で足を運んで、自分の楽器との相性を見た方が早いですよ。100万円必要ないかも知れないし・・・・・・。
お節介でした・・・・・・・。
投稿者:rio 投稿日時:2007/03/07 04:05 ---210.189.167
弓は奏者との相性の方が、もっと重要に思います。
弓を捜す前に
本物の良い古い弓(へたっていないトルテ、ペカット、シモン、サルトリー、ヴィネロンなど、)を体験して、まず自分の好みを明確にしてから捜す方が見つけやすいと思います。
もちろん、今後は弓に合わせた奏法で演奏するというのならどうでも良いことなのですが…
ちなみに私は、トルテの弓は、弾いた感じが現代弓とかなり違うタッチなので好きになれません。MR2さんはトルテ大丈夫でしたか?
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2007/03/07 12:17 ---247.111.65
こんにちは、
難しい質問ですね。弓は腕の延長のような所がございますので
奏者との相性は非常に大事ですね。もちろん楽器との相性もございます。どんなに素晴らしい弓でも、使う人が気に入らなかったら意味がないと昔から言われております。
ご予算が100万円位との事なので、選択肢はたくさんあります。
元さんがおっしゃるとおり、ご自分で確かめるのが最良な方法だと思います。非常に高価なお買い物になると思いますので後悔がないよう慎重に時間をかけて判断してください。
投稿者:MR2 投稿日時:2007/03/10 10:45 ---7.12.235
皆様方お忙しいところご意見を頂き有り難う御座いました。一般論でもと思いましたが、難しいのですよね。rio様の仰る通り、本物の程度の良いオールドは、ヴィネロン、リショーム、ヤコブ・ユーリぐらいしか経験がないのですが、どれも同じような感じで素晴らしいものでした。これらを基準にすると、予算程度では似たような音色のするものは経験がなく、到底購入できないようにも思いますし・・・。それで見識の広い皆様方にヒントを頂けないかなと思いまして投稿してみました。試奏し続けるしかないのでしょうか?
投稿者:鈴木珍事 投稿日時:2007/03/11 12:03 ---114.116.86
再掲ですが
http://www.stringsmagazine.com/issues/strings87/Longmkt.shtml
に弓の選び方
http://www.wps.pwp.blueyonder.co.uk/bows_makers.htm
に弓の作者の紹介があります。
これを読むと100万円くらいなら
HR PfretzschnerやNurnbergerを探してみたくなりますね。
投稿者:rio 投稿日時:2007/03/11 12:39 ---210.189.167
>HR PfretzschnerやNurnberger
私も、大好きな製作者です。ドイツ弓が最近人気がないですが、良い弓が結構あると思います。ペゾルトの最高級バージョンも何本か比較してみると「おおっ」というものがあります。(そういうのは、即買っちゃいますが…)
>試奏し続けるしかないのでしょうか?
多分そうかと思います。
最近は、新作というと、ギョーム、トマショー、シェーファー、ペドレッティが良く引き合いに出されますね。安定した品質の弓を作る方だと思います。
次に挙げるのは、私の偏見に基づき、個人的に興味を持っている「オールド弓に比べ値段の安い弓製作者」の一覧です。日本人製作者はもうご存知でしょうから外しています。
機会があれば、試してみてください。(ただ、すべてがいいとはいえません。良い弓がある可能性があるという程度です)
Y.L.Canu
J.F.Schmitt
E.Grandchamp
A.Brian
B.Rolland
M.A.Devillers
B.Millant
M.Taylor
W.Salchow
F.Malo
C.L.Hommel
R.Grunke&K.Grunke
H.Woner
R.H.Leicht
J.Paulus
C.H.K.Schmidt
投稿者:鈴木 珍事 投稿日時:2007/03/11 21:57 ---114.116.86
Rioさん
ありがとうございます。大変参考になります。
私は現在
メイン Vidoudez(スイス)
サブ1 M. Pereira(ブラジル)
サブ2 F. Daguin(仏) を使ってます。
どれもさほど高価ではないです。
ほかに気晴らしにCoda bowを使ってます。
投稿者:鈴木珍事 投稿日時:2007/03/12 00:27 ---114.116.86
rioさんに触発され ネットを探していたら
http://www.violinist.com/discussion/response.cfm?ID=7444
にかなりの紹介がありました。参考までに。
Q:楽器の撮影方法
投稿者:アリア 投稿日時:2007/03/01 04:38 ---94.22.127
ページ拝見させて頂きました。
演奏ムービーは本当に良いと思います。
しかし、違う曲だと比較はし難いものですね。
それはさておき、楽器の写真についてですが、
私は自分の楽器を大変気に入ってるのでたまにデジカメで撮影するのですが、どうしてもストラッドさんのように綺麗には撮れません。
もちろん専用の機材などが必要なのでしょうが、個人で上手に撮影出来るコツなどあればアドバイス戴けないでしょうか。
私が調べた限りでは、有料の撮影サービスなどもあるようです。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2007/03/01 12:36 ---198.68.110
こんにちは、
>しかし、違う曲だと比較はし難いものですね。
申し訳ございません。昔は同じ曲で統一していた時もあったのですが、どうしても弾き手て聞き手が飽きてしまいますので、現在は奏者に気持ちよく弾いてもらう為、内容は一任しております。
写真ですが、正直まだまだだと思っておりますが
これは私も今に至るまで非常に苦労いたしました。初期の頃の写真は余計な光が入り、正直あまり良い出来ではなかったと思います。
現在は、専門家のアドバイスを頂き、手作りのミニ暗室を作り、均等に光を当て何とか撮っております。
専門家には及びませんが、アドバイス出来るとすると「夜中に撮る」事と、ヴァイオリンを垂直に吊るし光は対面ではなく楽器の上と下から当てると同じような写真にはなると思います。
私も写真道はまだまだ精進だと思っておりますので、お互い頑張りましょう。もちろん専門家に有料で撮っていただくのが一番手っ取り早いと思います。
投稿者:アリア 投稿日時:2007/03/07 09:10 ---94.22.127
いえいえ、こちらこそ楽しみながら曲を聴かせて頂いております。
なるほど、均等に当てる事が大事なのですね。
蛍光灯では白く反射してしまうので白熱灯等でもやってみます。
アドバイス有難うございました。
投稿者:鈴木珍事 投稿日時:2007/03/11 12:40 ---114.116.86
楽器を評価できる 写真を 撮らないといけないと思います。
完璧に正面(裏、横)から撮ります。楽器の位置を固定し(もろに写ってしまわないバイオリンスタンドが必要)、とカメラの位置(レンズの向く方向)を精神集中して三脚で垂直、水平、Vnの正面に固定します。
楽器がてからないようなライティングにします。ストラッドさんのように、バウンドしたストロボ光を上下から当てるか、(撮影室を持っているとよい) 自然光が正面に当たるように(蛍光灯などは消して窓を撮影者の後ろにする、左右から半分ずつの光量でもよいでしょう。窓からの光は写真に青みがかかりますが、補正可能です。)楽器がてかってないかファインダーで確認します。バックは白で 楽器からバックを離します。バックに影がないように ファインダで確認します。
蛍光灯だと緑に着色します。白熱灯だと 赤くなります。光の種類を混ぜると 色が不正確になり補正が難しくなります。
カメラは一眼レフデジカメが 撮りやすいです。
レンズは50mm〜150mmマクロがいいでしょう。標準レンズの50mm〜100mm領域でも可。
f=8くらい以上に絞ります。シャッタースピードは遅くなります。
Tarisioやサザビーの写真を見ると 見事に撮ってあるなあと感心します。デジカメが普及して、技術を身につけるのが 手軽になりましたので、アマでも これらに迫る写真が撮れると思います。
Q:バイオリンの弦について
投稿者:Ritchie 投稿日時:2007/03/08 00:01 ---98.161.31
先日楽器屋で、6弦バイオリンを購入したのですが、ネットでどれだけ探しても5弦と6弦が売っていません。
ガットギターの弦で代用して使用しても大丈夫でしょうか?
投稿者:通りすがり 投稿日時:2007/03/08 01:52 ---31.36.107
古楽器系なら
東京古典楽器センター
ttp://www.guitarra.co.jp/
か
ムジカアンティカ湘南
ttp://coastaltrading.biz/index.html
あるいはロック系なら
もりぷとんさん
ttp://www.moripton.com/top.php
に問い合わされてはいかがでしょうか。
投稿者:Ritchie 投稿日時:2007/03/11 00:15 ---28.8.18
わかりました、ありがとうございます。
Q:試奏
投稿者:チェロっ子 投稿日時:2007/03/03 04:59 ---44.59.87
こんにちは。
自分はチェロなのですが
バイオリンの方ともいろいろ話したいのですが、
楽器屋で楽器、弓を試奏させてもらうときなど、
どんな物を弾いて性能をテストしますか?
音階とかは基本でとりあえずみんな弾くと思いますが、
他にも総合的に性能見るには何の曲を弾いてみる、とか
弓のスピッカートのテストには何の曲を弾いてみるとかあると思うのですが。
投稿者:ふらんふらん 投稿日時:2007/03/08 01:55 ---138.24.148
私の場合、曲を弾くというのはないです
(チェロ弾きです)
特に気にするのは、
・低弦の反応(C線Aの音などを弾く)
・ウルフの存在(G線のF)
・高音の響き(指板寄り)
・一番響くところ(A線C〜Aまで)
などをテヌート、デタッシェ、ソティエなどの奏法で色々弾いてみるくらいです
音階などもポジションによってはいいかもしれません
なので曲はどうでもいいです
投稿者:チェロっ子 投稿日時:2007/03/10 01:59 ---0.16.226
なるほど。
基本的な性能のテストという感じですね。
しかし、音色などにかんしては、実際に曲を弾いて「どこまで表現できるか」試してみないとわからない分とかないですか?
というか、以前弦楽器フェアで楽器ひかせてもらっていたら、
製作者のかたに「調整あってるかみたいから低音から高音まで使う曲ひいてくれ」
と頼まれ、いきなりで何を弾こうか困った経験などあったりするんですが(笑)
しかし低弦の反応とかは魂柱の調整によってもかわりますしね。
それに店にならんでる楽器は駒が高くなってしまってるのがおおくて、
弾きにくいし反応遅くて性能がわからないことがありますね…。
Q:Vn.の寿命について
投稿者:Bach 投稿日時:2007/03/08 10:16 ---255.150.195
ヴァイオリン(木製楽器)の寿命についてどなたか教えて下さい。
ストラディバリなど17、18世紀製作のVn.が現在も高値で取り引きされておりますが、一般的にメンテナンスを怠ることなく保存(弾いていた)した場合、何年くらいヴァイオリンとしての使用価値があるものなのでしょうか?
使用する木材にもよると思いますが、手工品、量産品による差はいかがでしょうか?
投稿者:YE 投稿日時:2007/03/08 17:08 ---158.103.212
裏板の魂柱傷、表板の駒下の虫食い等の大きな損傷がなく、
丁寧に保守管理されていれば、400年とも言われます。
実際、現役で使われている1600年頃のGasparo da Saloが
あるくらいですから。
Stradivariは後100年くらいは使えるんでしょうね。
投稿者:Bach 投稿日時:2007/03/08 21:19 ---255.150.195
YE様。早速の分かりやすいご回答ありがとうございました。
参考にさせていただきたいと思います。
投稿者:弦喜 投稿日時:2007/03/09 11:10 ---6.34.107
私見です。
ヴァイオリンと言えるもので、きちんと作られたものができてからまだ450年は経っておらず、黎明期で数が少なかった450年〜350年前の楽器はほとんど現存していないので、答えをだそうと思う場合は、数が増えてきた300年強前の状態のよい楽器をいくつか選びだし、今後数十年単位でのデータを数百年取り、その結果で判断する必要があるのではないでしょうか。
従って、答えは、「まだ分からない。答えは数百年待ちましょう。」ということだと思います。
また分析的に見る場合、材料の経年変化・環境変化による寿命と、使い傷みによる寿命も分けて考える必要があります。
前者については、木材としての経年変化、ニスとしての経年変化、木材にニスがしみ込み一体化しているものの経年変化や、それらの湿度・温度による変化を、科学的に分析・推定する必要があります。もし、よい文献があれば、見てみたいですね。
後者は丁寧に扱われることは大前提として、大きな音を出すため、ネック・バスバーを改造し、張りの強い弦を使い、ピッチも高くし、楽器にかかるテンションがどんどん増大する中でガンガン弾かれるようになった19世紀中頃以降に、フル稼働してきた楽器がお疲れになっていることは否めません。これについては、演奏者に弾かれることなく作られたままの状態で保存されてきたストラディヴァリの”メシア”などと、よく弾かれてきた同年代のストラディヴァリを比較できれば、ある程度推定できるかもしれませんが、まずどちらも研究のためには貸し出してくれないでしょう。
量産品は、美術工芸品的な手厚い扱いはうけることなく、消耗品としてぞんざいに扱われ状態が悪くなると修理するよりも捨てられる、という運命にあるので、長生きできないのだと思います。
投稿者:Bach 投稿日時:2007/03/09 21:50 ---255.152.119
弦喜様。このQ&Aコーナーで度々拝見させていただいております
著名なお方にまでお答え頂き大変恐縮でございます。
一言で寿命と言ってもケースバイケースで異なる訳ですので、
一概には語れないこと、大変よく分かりました。
この手の研究は長期に渡らないと結果が得られるものでもないので、恐らく文献もまだそれほど多くはないことでしょうね。
貴重なお時間をお答えに費やしてくださり、本当にありがとうございました。
Q:ネック下がりについての質問です。
投稿者:vio 投稿日時:2007/03/03 15:50 ---81.78.33
一般的にネック下がり(ネック起き)とはどれだけ下がると修理が必要なのでしょうか?表板と指板の隙間が例えば鈴木の新しい楽器でも1000番台だと、300番台と比べもともとが狭いのですが、いかがなものでしょうか?
投稿者:ストラッド店員その2 投稿日時:2007/03/05 12:20 ---198.71.48
こんにちは。vio 様
<一般的にネック下がり(ネック起き)とはどれだけ下がると修<理が必要なのでしょうか?
図り方や、ボディーのふくらみによって差が出ますが、指板の先の一番高い部分の高さがボディーより20mmから22mmが標準期待値でしょうか。。18mm以下ですと見た目にも低く見えますし音色にも影響が出てくると思います。メーカー製の高額なモデルはほとんど扱わないのでこれはメーカーさんにお聞きください。
投稿者:vio 投稿日時:2007/03/07 01:06 ---81.78.33
ありがとうございます。測ったところ何とかギリギリですがクリアーといった感じでしたが、今後下がってきたら修理はどんな内容でお幾ら位かかるのでしょうか?また知人のスタイナーモデルは18ミリ位でしたが、アーチが大変に高く本人言わく問題ないのではとの事でしたが、ガルネリやストラディ等モデルによってネック起きの基準は違うのでしょうか?
投稿者:ストラッド店員その2 投稿日時:2007/03/07 09:53 ---247.111.65
vio 様おはようございます。
修理のことは個別業務に関わることなので直接お問い合わせください。また修理に関しては簡単なものは除いて実物をみてお互いに話し合わないと修理の値段や方法は出てきません。方法はその中でたくさんあります。楽器は個別によって条件が違います。なになにモデルでの基準ではなく、前回お答えしたものが基準です。それに見合わないものは、専門家にご相談をお勧めいたします。
Q:安価なヴィオラを買おうと思っています。
投稿者:オキシライド 投稿日時:2007/03/17 03:02 ---214.217.196
初めまして。
大学オケに入って2年が経ち、そろそろ自分のヴィオラが欲しくなったので、買おうと思っています。
ですが、その予算が15万円ほどしかありません。
知り合いからはもっとお金が貯まるまで待ったら、とアドバイスされたのですが、大学を卒業してから音楽をやるかどうかもわからないし、お金を貯めてからだと大学で楽器を弾ける期間も短くなってしまうので、今の予算で思い切って買ってしまおうかと思っています。
調べてみると、スズキとキュンストラーというメーカーのヴィオラは予算内で買えそうなので、どちらかを買おうかと思うのですが、これらの楽器の音色というものは、一般的な値段(30万くらい)の楽器と比べると、格段に劣るというものでしょうか?
それともちょっと聞き比べてみると、劣ってるなと感じるようなものでしょうか?
投稿者:いし 投稿日時:2007/03/17 07:29 ---106.63.48
予算15万円でしたら、もっと選択肢はあるはずです。
今お考えのブランド以外にも、この予算で買えるヴィオラはかなりあります。楽器店が中国や東欧の工房と提携して出しているオリジナルブランドなどは、この価格帯のものが多くありますから、もう少し調べてみてください。
音質という点ではヴィオラの場合、大きさにもかなり左右されます。一般的に同じ材質・製作精度なら大きい方がいい音がしますので、例えば10万円台で胴長405mmのものが20万円台で胴長395mmのものに負けない音量・音色になることはあります。
以前にも書きましたが、このクラスの中国製や東欧製ヴィオラを使っている音大生を何人か知っています。上手な人なら、このクラスのヴィオラでも非常に美しく鳴らすことができます。ちょっと聞き比べて劣るということはないです。
投稿者:弦喜 投稿日時:2007/03/17 11:13 ---6.35.220
以下、私見です。
足を伸ばせる範囲に弦楽器を扱うお店があるならば、百聞は一見にしかず。まず、お店でいくつか弾き比べさせてもらうことをおすすめします。可能ならいくつかお店周りもよいと思います。今ご検討中のものがなかったとしても、どのような価格のものがどのような音・作りかという基準が漠然とですが自分の中にできますし、ヴィオラはいろいろなサイズがありますので、自分がどの程度の大きさのものまで弾きこなせるかがわかります。いしさんが述べられているように、私も大きなものの方が音量的にもヴィオラらしい音の深みという点でも、よいものが得られる可能が高い、と思っています。ボディー長としては、S社の普通のモデルは395mm、ですが、可能であれば420mm〜405mmあたりの中から選ぶことをおすすめします。(コンクール出品作品などでは410mm〜420mm程度が多いので、音と弾きやすさなどのバランスがよいのがそのあたりのサイズなのでしょう。)
お店が近くになく、ネット購入であれば、例えばヤフオクにご予算程度で出品されているもの(中国製がほとんどです)であれば十分使えるものだと思います。良さそうだな、と思ったら入札することなくまず出品者に直接連絡を行い、購入前提の上、必要があれば現品または同グレードのものを送ってもらって試奏の上決めればよいと思います。同じようなものをたくさん出品している出品者の場合は、業者であることが多く、そのようなところは大抵試奏あるいは一週間以内の返品が可能となっています。送料はかかりますがリスクは回避できます。
サイズについては、同じオケメンバー達の楽器のサイズを計り、弾かせてもらって感じをつかむことはできます。
ボディー長については、上の”販売品について”から入り、楽器選びのポイントに書かれていますので、どこの長さなのかはそれで確認願います。このQ&Aでも過去何度か説明はありましたので、過去ログから追えると思います。