Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:BENEDIKT LANGについて。
投稿者:tico     投稿日時:2007/08/22 22:45  ---106.194.129

いつも掲示板の方拝見させて頂いています。今回初めて質問させていただくのですが、まことに私事なのですが質問させて下さい。私はBENEDIKTLANGのチェロを使用していて、LANGの事が知りたくなりストラッドさんの掲示板の過去ログなど拝見させて頂いて「量産品」という言葉を目にしたんですが、私の持っているLANGのチェロのラベルにはドイツ語でHandarbeit aus mittenwaldと書かれて、チェロを買ったお店では年代はわからないがLANGの初期の手工品でグレードも高い物のチェロですと言われていたんですが、LANG商会は手工品っていうのを作っていなかったんでしょうか?
どなたか些細な事でも構わないので教えて下さい。
それと前にLANGの量産品のチェロを別のお店で見かけたんですが、私のチェロのラベルとは全然ちがかったんです。

Q:ウルフキラーの付け方
投稿者:ガット初心者     投稿日時:2007/08/13 17:31  ---151.7.196

大変初歩的な質問で恐縮です。

E音のウルフがひどいのですが(D線1ポジのEもG線4ポジのE)
チェロのウルフキラーはどの線のどの辺りにつけると良いのでしょうか?(やはりDかGもしくは両方?)
それとも結局いろいろな場所で試してみて一番効果がある場所にするということなのでしょうか?

大変不躾かつ初歩的な質問で申し訳ありませんが、ご存知の方がおられましたら是非ご教授願います。

投稿者:CABIN     投稿日時:2007/08/14 04:00  ---31.77.178

ウルフキラーを一般的な真鍮性の単一弦に取り付けるものとしてですが....
私の場合はF音,D線よりG線でウルフが発生します。
ウルフキラーの取り付け位置は次の2点で決めてます。
・ウルフが無くなるポイント(どの弦でどの位置か)
・複数のポイントがあれば,ウルフキラー付加により音色があまり変わらない方。
現在は,G線のかなりテールピースよりに付けてますが,ウルフは状況(周囲環境・使用弦)で発生の仕方が変わるように思えますのでたまにはポイントの再チェックをされることがよろしいかと思います。
なお,注意事項としてミュートを常時装着している場合はウルフキラーとミュートが触れてビビリ音が発生する場合があります。
解決方法は色々ありますので考えてみてくださいね。
結局,ガット初心者さんのおっしゃる「いろいろな場所で試してみて一番効果がある場所」ということより
一番使える場所ということなんでしょうか....

投稿者:ガット初心者     投稿日時:2007/08/15 12:19  ---151.7.196

CABIN様

有難うございます。
最近弦を替えので使用弦で発生が変わるというのは実態に合っています。原因の一つがわかって助かりました。

追加で質問させていただきたいのですが、
・ウルフが無くなるポイントはやはり、実際に弾いて見て探すしかないのでしょうか?
・またD線やG線にウルフが出る場合でもC線にウルフキラーをつけて効果があること等は起こりうるのでしょうか?

恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。

投稿者:通りすがり     投稿日時:2007/08/15 13:07  ---5.154.73

確かにプロの人でC線に付けていらっしゃる方がいますけれど理由を知りたいですね。

投稿者:CABIN     投稿日時:2007/08/16 00:56  ---135.201.215

やはり実際に弾いたほうがよいと思います。
ミリ単位でといっているわけでなく,ウルフが無くなるおおよその位置です。
最初の位置は適当で良いのです(G線の真ん中とか),面倒ですが,弾いては確認を数回行えばよいのではないでしょうか。
もしかすると,ウルフは消えるものの位置を変化させても顕著に違いが出ない可能性もあります。
その場合は弦を変えて比較してということになりましょうか。

C線のウルフキラーについては,C線に付けてウルフが無くなれば私もそうしたい。
考えられる理由は2つ。
・ミュートの邪魔にならない。
・ウルフキラーによる音色変化が少ない。
個人的には前者の可能性が大ではないかと思います。

投稿者:ガット初心者     投稿日時:2007/08/16 17:21  ---151.7.196

CABIN様

詳しい回答を有難うございました。
弦も影響する等新しい知見が得られて、大変助かりました。
試してみます。

投稿者:Hogan     投稿日時:2007/08/20 13:11  ---1.252.85

ウルフキラーは(効率のよい)付け方があります。

うまく説明できるかわかりませんがトライしてみます。

ウルフキラーの付け方は、たとえばG線のEがウルフとして、原則的にはG線のこまの下で、駒とウルフキラーの間の部分がEの音(8倍音とかとても高い音です。弓で軽く弾いて決めます)となる部分につけます。そして上下に少し微調整してベストの位置を決めます。FでもF#でも原理は同じです。

適当な位置から付けはじめてもよいですが、効率が悪いです。

ただ、楽器によってはウルフキラーでG線の音質が大きく変わってしまいます(鼻をつまんだような音になる)ので、上記と同じやり方で、C線につけることもあります。私はC線につけてます。G線の音色は変わりませんし、C線には影響は少ないです。

ウルフは楽器の共鳴の問題なので、位置さえ正しければ原則どの弦につけてもウルフは軽減(なくなるとはいわないまでも)します。

投稿者:Hogan     投稿日時:2007/08/20 13:14  ---1.252.85

追加です。

ウルフキラーは重さの違うものがあります。一般に重い物の方がウルフには効果的ですが、音質を落としてしまいます。いろいろな重さのものを試される必要がある場合があります。

投稿者:ガット初心者     投稿日時:2007/08/21 12:18  ---151.7.196

Hogan様

駒のウルフキラー間を弾いて見て、その音程がEになるように決めるのですね。なるほど試してみます。
有難うございました。
E以外の音は気に入っているのでC線も含めて試してみたいと思います。

投稿者:CABIN     投稿日時:2007/08/22 00:21  ---31.77.111

楽器によっても異なるだろうとは思いましたが
私が今もっている楽器では,ウルフキラーはどの弦でも駒にかなり近づけるとウルフは消失するのですが,それでは情けない音になるので,音量・音色が許容できる距離までテールピース側に移動させて行きます。
結果として折り合いが着く位置がG線かな〜という状況です。
ウルフキラーは軽量な小さいボタン型のものと一般的な筒状のものを持ってますが,軽量な方は筒状に比べ駒よりにしなければ効果がでません,重量の差なんでしょう。
音色は軽量の方が好きですが位置が微妙です,筒状のものは位置は少しアバウトでいいのですが音色が結構変わります。
Hoganさんの方法を試しましたが,残念ながら特定の音に対するスイートスポットは私の楽器には無いようです。
うらやましいです。

また,ウルフは楽器の両足のホールド具合でも変わります。(私の楽器では)
ウルフ発生は両足で楽器を挟まない場合と,しっかり挟んだ場合でかなり差があります。
かといってウルフがFisで発生するときに,曲の中でFisの時だけ瞬時にしっかり挟むなどの器用さは私にはありませんので,通常にホールドした状態で,かつ許容できる位置で調整しているというのが私の状況です。
楽器によって状況は異なるとは思いますので,先ずは試してみて下さい。
もしかするといきなり軽量(小さい,短い)のものを買うのは止めておいたほうがよいかもしれません,中庸で...あくまで私見です。

Q:Ivano Coratti
投稿者:ドンファン     投稿日時:2007/08/14 15:34  ---5.115.70

このメーカーについてご教示ください。

白○総業のHPや都内の草分け的某老舗ディーラーのHPにも載っておりいずれもコンテンポラリーの中でだんとつに評価は高いようです。

価格はG・B・モラッシーの大体30年位前のものと同等で300〜330万だということです。

実際に所有されている方や、試奏された方のご意見を伺いたく思います。
特に、音量、音質、バランス、レスポンス、音程の決まり具合、そして総体的な感想などです。
(一応、現在イタリアの120万程度のコンテンポラリー楽器を持っていますが音にいまひとつ深みが無く音量はまあまあですが倍音成分がそろっていない?のか雑音が微妙に耳につきます。)

あと、ネットオークションでこの製作家の30年位前のものが比較的廉価で出品されているのを見ました。E・ブロットの鑑定書も付いていて画像で見る限りかなり良さそうですが・・・
(説明文に前出のディーラーのURLを堂々と付けておられるのでひょっとしたら出品者の人はまったくの素人ではなく業界関係者?でしょうか・・・なんて推測したり。定かではありませんが)
専門店で買うよりもお買い得ではあるのですが、オークションで高価な楽器を買うというのは如何なものでしょうか?

投稿者:クロアシ     投稿日時:2007/08/14 18:35  ---4.232.68

2000年製のIvano Corattiを所有しています。HPで紹介されている通り、世界屈指のメーカーの一人と考えられます。
楽器によって個体差がありますので一概には言えませんが、自分のも含めて5ー6本弾いた限りでは、どの作品も大変素直に鳴りバランスも良く倍音成分も豊かで、音程もよく決まります。音質は、暖かみのある底鳴りのする低音と伸びの良い高音が特徴で、他の楽器には見られないかなり独自のものです。精度は総じて高く、150‐200万前後の新作よりは遥かに良いと思います。ただし、多少の個体差があって、少し造りの粗いものも見受けられますので、比較試奏は必要です。
私が楽器は既に7年経過していますが、過去に、完成して1年以内の楽器も試奏した事があります。作りたてはやはり多少の雑音というか響きにある種の雑味がありますが、7年も経つと、音に磨きがかかって透明感が増して、音の伸びも良くなっているように思います。
総体的には、非常に優れた楽器で、新作特有の音色を考慮しなければ、クレモナのオールドの銘器に負けない鳴りと精度を兼ね備えていると(私は)思います。
あと、レヴェルの高い楽器ですので、相応の弓が必要になって来ます。良い弓をお持ちでないなら、そちらのご予算も考慮されると良いでしょう。


>ネットオークションでこの製作家の30年位前のものが比較的廉価で出品されているのを見ました。

私も把握しています。確かに、現在の定価が330万円ということを考えると安価といえます。しかし、私が知っている範囲では、このメーカーは、ニスや板の厚み、胴体の膨らみの付け方など、色々細かい変更を施しているようで、音色も多少異なっている可能性があります(もっとも、どのメーカーでもマイナーチェンジは行っているものだと思いますが)。比較試奏は、当然のことながら必要でしょう。


余談ですが、鑑定書のEric Blot氏ですが、同姓同名のヴァイオリンメーカーがいますよね。同じ方でしょうか。

投稿者:セイジ     投稿日時:2007/08/15 00:16  ---151.3.246

近年作を弾いたことがあります。板厚がかなり薄いので音量は出ましたが、音質はそれなりの薄ぺらさがあって魅力を感じませんでした。個体差があるそうなので、他の作品がどうかは存じません。売っている楽器屋さんによれば、買い替え客から預かった委託販売だそうで80万の値段をつけてました。この音では100万以上の値はつけられないという意見でした。私には80でも高いように思えました。

投稿者:クロアシ     投稿日時:2007/08/15 07:11  ---4.232.68

>セイジさん

板が薄かったというのは、ヴァイオリンウェブでのお話でも出ましたね。セイジさんがご覧になったのは、96年製で、裏板の端の部分の厚みが2.5mmだったとのことでしたね。それは、ちょっと薄過ぎだと私も思いました。そうですか、音質にも影響がありましたか。
私が試奏したのは、自分のも含めてすべて2000年前後の作品。自分の楽器に関していえば、裏板の端が3.0mm、表板の端も3.0mmで、f孔近辺が2.5mmで、他の楽器もだいたいそのくらいだったと思います。

投稿者:ドンファン     投稿日時:2007/08/15 09:10  ---5.115.70

早速のご回答ありがとうございました。

>クロアシさん

所有されておられるのですね。
ご感想からとても良い楽器とお見受けしました。
正直、ますます欲しくなってきました。

私も件の老舗ディーラーの方から直接、最近の彼の楽器は以前のものと比べて音の傾向が変ったと聞きました。
例のオークションに出品されているような20〜30年位前のものの音は最近の2000年以降の楽器と比べどうでしょうか?(5〜6本、試奏された中にこの時代のものはありましたか?)

あと、表面にニスの細かいひび割れがあるものがよくありますが楽器自体や音には影響はないのでしょうか?

>鑑定書のEric Blot氏ですが、同姓同名のヴァイオリンメーカーがいますよね

同じ人だと思います。もともとは製作家でしょう。

>セイジさん

うーん、微妙ですね。弦楽器ディーラー業界は得てして他店のことやそこで扱っている楽器についてはあまりよく言わない?風潮があると聞いてますが・・・
それにしてもIvano Coratti で80〜100万は考えられないのでは?
例えば以前にG・B・モラッシーの1960年代作のものがネットオークションに出品されて(出品者は本当に真作かどうかは判断しかねますと一応条件を付けていました)あっという間に落札されました。
その時の落札価格が100万そこそこだったと思います。
なので、Ivano Coratti の真作ならば最低でも200〜250万は下らないと思えるのですが・・・

PS:私の使用弓はアルシェ(ペカット)とR・ザイフェルトです。フレンチ・ボウは勿論欲しいのですが、やはり予算が・・・汗。
でも、アルシェはとても優れた良い弓です。楽器の弾き比べ等に標準の弓として使用しています。

投稿者:セイジ     投稿日時:2007/08/15 10:18  ---151.3.246

私が見た楽器は世評の高さから乖離した出来なので真贋を疑いました。ラベルのデザインがヤ○オクに出ているものと違う(筆記体風の書体に変わっている)ので、ヴァイオリンウェブで問合せたところ、複数の回答があり90年代にラベルの書体を替えたらしいことが判明しました。

売りに出した持ち主からの情報では、この作家のPRに熱心な某有名楽器商から200万円台で購入したそうです。

板厚が薄いことによってガーが?と派手に鳴るものの、品位がない音色はいただけず、楽器屋さんも世間で吹聴されている宣伝内容と一致しない出来ゆえ、Ivano Corattiという作家に対して首をかしげていました。同作家の楽器を過去に扱ったことがないので、これが実力なのかわからないと言ってました。

お客さんから預かった楽器の委託販売なので換金優先の値段のつけ方をしているそうで、最初は220、売れないので110に下げ、それでも売れないのでまた下げたようです。

私が弾いたIvano Corattiはその1本だけで、他の作品のことは知りません。



>表面にニスの細かいひび割れがある


30年ぐらい経過した楽器にはありがちで音には影響ありません。ただし見栄えを気になさるなら熟慮をお勧めします。

投稿者:セイジ     投稿日時:2007/08/15 10:42  ---151.3.246

補足です。

委託販売の値段は、最初は売主の希望価格で店頭に置き、
それで売れなければ、売主と相談して価格を下げる仕組みです。
お店の取り分は売れた価格の10パーセントです。


特定の楽器商が新作を買い占めている作家の場合、同業他社が
扱えないため、幻の楽器のような扱いになることがあるらしいです。
現物の流通量が少なければ、いかようにも形容できますね。

投稿者:クロアシ     投稿日時:2007/08/15 14:44  ---4.232.68

>ドンファンさん
>20〜30年位前のものの音は最近の2000年以降の楽器と比べどうでしょうか?(5〜6本、試奏された中にこの時代のものはありましたか?)

30年も前のものについては分かりません。自分のものも含めて、すべて2000年前後だったと記憶しています。あとでオークションの画像と自分のものを改めて比べて見ましたが、外形のパターン、膨らみのつけ方がやはり異なっているように思えます。基本的な特徴は保持されているとしても、音色・音量などは異なっているのでは、と思います。これは、例えば最近の作品についてもいえると思います。色々変更を積み重ねてそれが7年も経ったら、やはり2000年のものと比べて音色は随分変っているかもしれません。

>セイジさん
>売りに出した持ち主からの情報では、この作家のPRに熱心な某有名楽器商から200万円台で購入したそうです。

なるほど。でも、その楽器商なら、購入時の値段で下取りしてもらえるはずですがねえ。どうしてそうしなかったんだろう。まあ、人によって色々事情があるので良く分かりませんが。
その1996年製、実際に弾いてみたかったですね。そうすれば、色々分かることもあったと思うのですが。
(続く)

投稿者:クロアシ     投稿日時:2007/08/15 14:44  ---4.232.68

(続き)
かつてこの掲示板でも書きましたが、私は現在アンティーク弓を探している最中でして、色々楽器店巡りをしているところです。自分の楽器を持ち込んで試奏するのですが、どこの店でも、社長さんや店員さんが楽器に興味を持ってくれますよ。
「すごく良く鳴るヴァイオリンですねえ」
「これ、Ivano Corattiです」
「はー。あの有名な……」
といった具合。お世辞かもしれませんけどね(苦笑)。


話が脱線しました。Corattiは総じて優れた楽器とはいえると思いますが、やはり個体差があり、年代によっても大分傾向が違っているのだと思います。ですから、楽器を選ばれる際には、同じメーカー、他のメーカーの作品を複数出してもらって比較試奏するのが一番いいと思います。実際に弾いて見て分かることも沢山あると思うのです。オークションの楽器もできれば一時的にお借りできるといいんですけどね。もうあと数時間でオークション終了ですが、この方は何度も繰り返し出品されていますので、これからも入札のチャンスはあると思いますよ。


アルシェは、かつて私も試奏したことがあります。比較的輪郭のはっきりした、いい音の弓だと思います。操作性も優れていますね。

投稿者:SP2     投稿日時:2007/08/15 20:09  ---196.136.64

アルシェの弓は決して悪いとは思いませんが、スタンダードに成る程の弓とは思えません。作っている方や作っていた方も存じておりますし、真面目な物ですが、それだけでは。。。
私ならば、新作でしたらギヨームの金を基準にします。オールドならばサルトリーの後期でしょうか。

いずれにしても、良い楽器ほど弓によって相当印象が変わりますので、慎重に試された方が良いと思います。

それと、比較する楽器を持っていった方が良いと思います。コンテンポラリーでしたらコニア辺り、ガッダ息子も良いと思います。余計な事ですが、参考になりますかどうか。

投稿者:弓パン     投稿日時:2007/08/16 13:36  ---11.40.64

Corattiを使っています。Corattiは

 製作技術 精度など 世界最高クラスと思います。
 表板 裏板のふくらみが大きいのに 非常に大きい音が
 高音から低音まで バランスよく得られます。
 弓圧をあまりかけずとも ぱーんと音の出る弾きやすいタイプで  す。
 ニスは柔らかいが、深みがあって厚く 美しいです。

他方欠点は

 コンテンポラリーであるせいか、音色はまだ若い。
 が、7-8年経過して 音色が、かなり良い方に変化してきたの  で、将来が楽しみ。ニスが堅くなってきたのが主な原因と思われ ます。 
 付属してきた駒のつくりはあまり良くなく 日本で作りなおした ほうがよい。
 魂柱は木目の粗いやわらかいものを使っていました。これも交換 しました(交換の是非は不明)。
 ペグとテールピースは柘植のAクラスのものと交換しましたが、 音色弾きやすさの向上に非常に効果がありました。

値段は 
 オークションで97年の記録で、6500ドルなので、小売り
 150万円くらいが妥当だと思います。

投稿者:ドンファン     投稿日時:2007/08/16 14:37  ---22.173.166

>弓パンさん

>オークションで97年の記録で、6500ドルなので、小売り
 150万円くらいが妥当だと思います。

貴重な情報ありがとうございました。

ちなみに国内のディーラー数軒に問い合わせてみると軒並み300万以上でした。
仰せの記録は10年前ですよね。当時、小売150万だったとしても現在の相場は倍なのでしょうか?

あと、オークションで安く?買うのにはどこがいいのでしょうか?(支障の無い範囲で教えていただけたら・・・)

投稿者:弓パン     投稿日時:2007/08/16 15:46  ---11.40.64

オークションとは サザビー、ボナム、タリシオのことです。
最近はCorattiは全くせりにでてません。

本気でオークションで買うおつもりなら 予算300万円ですから
220万円くらいのものが競り落とせます。(手数料と調整費で計300万円)

するとSanninoなどのモダンイタリーが買えます。

投稿者:ドンファン     投稿日時:2007/08/18 09:24  ---22.173.166

>クロアシさん
>弓パンさん  

Ivano Coratti の音の傾向について再びお聞きします。

・音量、音質共に申し分ないとのことですが、例えばよく鳴る楽器の中には弦にそれほど弓の圧力を加えなくても勝手に?鳴ってしまうタイプ(弾き手の意志いかんに限らず)がありますが、いわゆる無神経に鳴りすぎる?楽器でしょうか・・・上手く言えませんが、名器などが鳴るというのとは次元の違う鳴り方とでも。私の場合、そういった傾向の楽器はあまり好きではなくて、やはり右手の弓の圧に正確に反応する(シビアーな言い方で弾き手を選ぶ?)レスポンスの良さが好みなのですが。

・あと、それに付随したことなのですが無神経に?鳴ってしまう楽器では、pからfまで弾き手の繊細なダイナミクスがつけられないので・・・そのあたりはどうでしょうか。

・やはり格的には、G・B・モラッシーやF・ビソロッティーと肩を並べられる楽器でしょうか?(またはそれ以上)

いろいろと突っ込んだ質問ですみません。宜しくお願い致します。

投稿者:セイジ     投稿日時:2007/08/18 13:52  ---151.3.246

Ivano Corattiへの絶賛を拝読すると、私が見た楽器はバーゲン価格に相違いなく、とりあえず楽器店から96年製を借りてきました。他の楽器は知らないので、私はこの作家の平均値がどんなものか判りません。

寡作なうえに、日本では都内の楽器商がほぼ独占に近い状態で新作を販売をしているようです。その結果、噂には聞くが、実物はめったにお目にかかれない幻の楽器という扱いになります。

この作家の新作を買い占めている業者のHPには、「世界の一流ディーラーすべてが《世界一》の太鼓判を押していて、 300万の定価がとてつもなく安く思われる」とあります。凄いですね。

数日間、自宅でG.B.モラッシ(1983)と弾き比べてみることにしました。表板の木目の間隔は広く不揃いで、綺麗に揃っているモラッシの材の方が見栄えがいいです。裏板の虎目は細かく、虎目の間隔が広いモラッシとはタイプが違います。ニスはオレンジで塗り方は普通。ハイアーチぎみで板厚は薄めです。

スクロールの曲線の切れの鮮やかさなどで比較すると、造形の透徹性というか、削る時の気迫の強さなどで、コラッティはモラッシの敵ではないようです。F・ビソロッティーの冷徹な職人芸にも劣ります。コラッティの外観には、どこかにもどかしさというか、いまひとつ足りないものがあります。

肝心の音は、フォルテはたいそう威勢がよく、甘くて明るくて芯の強い音が簡単に出ます。ハイアーチぎみなので音量面ではどうかなと思ったのですが、板厚が薄いのが効いているのでしょう。 薄い楽器にありがちな、無神経に鳴りすぎる傾向はなきにしもあらずです。

弱音でも芯の明確さを強調した音が出ますので、ふっくらとした柔らかく溶け込むような音を出すのは、得意ではないようです。

E線は多少金属的な響きを持ちます。全体的な音の輪郭がシャープなので仕方ないかもしれません。プレーンスティールではなく、アルミ巻きの弦を張ってみましたが、相変わらず剃刀のような鋭い高音が出ます。
(続く)

投稿者:セイジ     投稿日時:2007/08/18 13:54  ---151.3.246

最初に弾いたときの音があまりに酷かったので、楽器店主にパーツをクローソンの柘植に交換してもらいました。その結果、全体的に音の質感が向上し、これなら使えるという私の許容範囲におさまりました。

とはいうものの、持って生まれた暴れ馬の気性は簡単には変わらないですね。ちなみに弦はパッショーネです。耳元ではうるさい楽器ですが、ホールで弾くと遠音が効きそうです。

弓はヴィネロン・ペール、L.モリゾ、L.バザン、ギヨーム金黒檀などを使ってみました。楽器の個性が強烈なので、弓による味の違いはあまり出ないようです。これはモラッシでも体験済みです。

音の個性の強さという1点のみに限定していえば、G・B・モラッシーと肩を並べられる楽器といえるでしょう。トランペットのように突き抜ける高音が好きな人には好まれる楽器です。


ところで、楽器内部のネックの付け根の裏側に自筆サインと年号を書いた小さなラベルが貼ってあります。楽器店主が内視鏡で覗いたところ製造ナンバーを書いた紙も内部の別の箇所貼ってあるそうです。他の楽器も、そうなっているのでしょうか?

投稿者:クロアシ     投稿日時:2007/08/18 17:36  ---4.232.68

>ドンファンさん
>よく鳴る楽器の中には弦にそれほど弓の圧力を加えなくても勝手に?鳴ってしまうタイプ(弾き手の意志いかんに限らず)がありますが

レスポンスは大変良いです。圧力を加えなくとも良く鳴りますが、それは「勝手に」というよりは「自然に」鳴るという感じです。

>pからfまで弾き手の繊細なダイナミクスがつけられないので

pからfまでどのような表現でも自由自在です。技術がある程度あれば、自分が考えている通りに演奏できると思います。出しにくい音がなく、素直に鳴ります。

>右手の弓の圧に正確に反応する(…)レスポンスの良さが好みなのですが。

私の判断では、そういう楽器の部類に入ります。

もう少し詳しく書いてみますと、まず、低音も高音もシャープに鳴り、音の輪郭がかなりはっきりしているといえます。pであっても音の粒がそろっていて、一音一音はっきりと聞き分けられるような感じです。私は、どちらかというと、柔らかく甘い音より明瞭に立った音の方が好みなので、その点この楽器の音は個人的に気に入っています。
全般的には、クセの無い、まっさらな、清潔とでも表現できそうな音色で、人によってはそっけなく聞こえるかもしれません。その代わり奏者の特徴をすんなりと受け入れてくれる感じがします。誰色にでも染まりそうな、とでも表現したらよいか。
私がCorattiを最初に弾いたのは2001年の3月。当時、「入荷したばかり」という楽器を二回に分けて、四挺か五挺試奏しました。2000年前後の作品だったと推測しています。そのときは「戦車」「ブルドーザー」とでもあだ名したくなるような恐ろしいほどの凄鳴りがしたものですが、最近になって2000年製の今の楽器を入手し弾いてみると、そういう癖のある響きは影を潜め、雑味のない音のように感じました。この違いは、多分、経年変化によるものだと思います。耳元でうるさく鳴るわけではありませんが倍音が豊富に聞こえ、音の伸びが実感できる感じです。
低音はともかく、E線は、弦によって耳につんざくことがあるようです。楽器店で購入したとき、最初に付いていたのは、E:Goldbrokat(0.27?)A-G:Dominant(mittel)でしたが、E線が少し耳に障る感じでした。これまでInfeld Red、Obligatoを試してみましたが、それによって、少なくともこの問題は解消されました。

投稿者:クロアシ     投稿日時:2007/08/18 17:38  ---4.232.68

(続き)
>格的には、G・B・モラッシーやF・ビソロッティーと肩を並べられる楽器でしょうか

私は、残念ながらモラッシーやビソロッティを弾いたことがないので、比較できません。ただ、入手したばかりの頃、とある弦楽器フェアでクレモナのオールドの銘器を片っ端から弾いて比べてみたのですが、弾き手からすると、少し音が若くやや水っぽい感じであることを除けば、鳴り、レスポンス、バランス、弾きやすさは特に遜色ないと思いました。同行者によれば、音量・伸び・クリアさで全く遜色がないとのことでした。もっとも、弾き込みの問題があるので、これは一概に決め付けられませんが。

ただし、私の楽器は、上記の五-六挺の中では精度が最も良く、そのため、すべてのCorattiがこの水準とは言い切れない部分があります。試奏したなかには、別人ではないかと思うほど作りの粗いものもあり、今まで何度か個体差を強調し、比較試奏を繰り返しお奨めしているのはそのためです。
ちなみに、私の楽器のフィッティングは黒檀のままです。柘植に替えたら、音色は変るかもしれません。
(続く)

投稿者:クロアシ     投稿日時:2007/08/18 17:39  ---4.232.68

(続き)
弓については、アンティークはFrancois PECCATTE、Eugene Nicolas SARTORY、Etienne PAJEOT、Alfred LAMY、THOMASSIN、Victor Francois FETIQUE、Jacob EURY、Emile Auguste OUCHARD、Charles Nicolas BAZIN II、Charles Louis BAZIN、Albert MURNBERGERなどを、
新作では、GUILLAUME金黒檀・銀黒檀、TAUZIEDE、アルシェの特注品も含めた恐らくほぼすべてのラインナップを試しました。
私が試したかぎりでは、どの弓もはっきり特徴が分かれ、違いが分かりました。そばで聞いていた楽器店の社長さんも、同じような感想を述べられていました。Bazin、Murnbergerあたりだと音が鈍くて気になりますが、Ouchard以上であればどれも価格に応じて楽器の性能はある程度引出せそうに感じました。個人的にはLamyの明るく明瞭な音色、Sartoryの明暗のくっきりとした彫りの深い音が好みです。ただし、F.Peccatteは別格に音が良く、音量音質ともにケタ違いでした。ただし、一本しか試していないので、F.Peccatte以上の格なら何でもこのように鳴るのか、それとも「このPecatte」だけが格別相性が良かったのかは分かりません。今後の研究の課題です。
一方、新作は、どれも音が平板に鳴ってしまい、好みではありませんでした。ただし、楽器の性能を引出すかどうか、操作性と表現が素直に結び付くかどうか、という観点でいえば、アルシェあたりまで、価格に応じて、それなりに条件を満たすと思いました。
(続く)

投稿者:クロアシ     投稿日時:2007/08/18 17:41  ---4.232.68

>セイジさん
>楽器内部のネックの付け根の裏側に自筆サインと年号を書いた小さなラベルが貼ってあります

調べて見ましたところ、確かにご指摘の場所にありました。書いてある内容は、同じく自筆サインと年号のようです。「製造ナンバーを書いた紙」は分かりませんでした。歯科医師が使うような小さな鏡がないと、見つけられない場所なんでしょうね。

セイジさんは、今、例の96年製をお持ちなのですね。もし関東在住でしたら、お会いして、比較試奏できないものでしょうか。差し支えなければ、まずは私のメールアドレスをここに書いて、連絡の足掛かりにしようと思うのですが。
もし、ドンファンさんや弓パンさんも、ご近所さんでしたら、楽器を持ちよって実際に聞き比べしてみませんか。テキストのやり取りでは伝わらない、色々なことが分かって、面白いかもしれませんよ。私は、個人的に、自分の楽器と、セイジさんの96年製、GBMと比べてみたらどうか、大変興味があります。

投稿者:kayo.     投稿日時:2007/08/18 19:07  ---51.242.147

はじめまして。もしそんな比較試奏が実現したら〜ぜひぜひ、このQ&Aに載せて くださいね!みなさん本当に詳しい方々で、とても 勉強になります。
そこで、ひとつお伺いしたいのですが、弓の購入を考えていて、今は杉藤の7まんくらいのを、使っています。パリ在住の笹野さんの弓をどう思われますか?60万と聞いたんですが・・・値段相応な感じでしょうか?知っている方よろしくお願いします。

投稿者:ひのきち     投稿日時:2007/08/18 21:40  ---15.30.1

>kayo.さん

初めての書き込みで尻込みされているのかもしれませんが、
後段は別スレを建てた方がいいと思いますよ。

投稿者:セイジ     投稿日時:2007/08/18 22:52  ---151.3.246

>クロアシさん

ラベルの件、ご教示感謝。

音質のコメントも思い当たります(どうやら本物みたいです)。

弓による音色の変化は、もちろんありますが、甘口、中辛、辛口の
カレーぐらいの差です。

ニュートラルな音質の楽器の場合は、弓の持ち味がストレートに音色の変化となって現われますが、自己主張の強い楽器だと楽器の味が弓に勝るところがあるみたいです。

私が借りている楽器は、トランペットのような金管楽器、あるいはイタリアオペラで絶唱するテノールを連想させる底抜けに明るい音なので、ニュートラルとはいいがたいです。こういう傾向の音はガリンベルティに似ています。

楽器を持ち寄って比較するのは面白い試みですが、借用期間が短いので、すぐには難しいですね。

投稿者:クロアシ     投稿日時:2007/08/19 06:20  ---4.232.68

>弓による音色の変化は、もちろんありますが、甘口、中辛、辛口のカレーぐらいの差です。

言い得て妙ですね(笑)。確かにそういう感じの差といえるかもしれません。セイジさんの表現の豊かさ上手さには、いつも感心します。

>私が借りている楽器は、トランペットのような金管楽器、あるいはイタリアオペラで絶唱するテノールを連想させる底抜けに明るい音なので、ニュートラルとはいいがたいです。

全体的に、私の楽器と共通する特徴が窺われる一方、耳もとでの鳴り方など少し違う点がいくつか残るように感じるのは、やはり裏板の厚さが関係しているのかもしれませんね。何となく、私の楽器より音が鋭く薄く、陰影がやや乏しいように感じました。

>借用期間が短いので、すぐには難しいですね

そうですか。それはちょっと残念ですね。30年以上前のGBMやビソロッティとの比較試奏は、私個人の今後の課題にしようと思います。

>ラベルの件、ご教示感謝。

こちらこそ。私は、ご指摘されるまで、ネック裏にラベルが貼ってあるなんて全く気付きませんで、大変勉強になりました。「製造ナンバー」は表板の裏か、側板のどこかかな? 道具を手に入れて、ゆっくり探して見ようと思います。

投稿者:ドンファン     投稿日時:2007/08/19 09:55  ---22.173.166

回答者の皆さん、所有楽器談議に花が咲いて楽しそうですね。笑

白○総業がそれまで市場で幅を利かせていたオールド楽器・ドイツ楽器に替わり、あえてコンテンポラリー楽器に主眼を置き、積極的に現代のメーカー達を紹介し東京をはじめ全国主要都市でも一連の展示会を開催したのは80年代からだったと記憶しています。
当時、私も何回か足を運んだことがあります。
現在でこそ高値の付いているマエストロと呼ばれているイタリアン・メーカーの作品もまだ紹介されたばかりで軒並み100万〜150万も出せば楽に入手出来ました。

また、代官山の老舗ディーラー(当時は、まだあの有名!?な旧店名でしたが)にもよく足を運びいろいろと貴重な話を伺ったことなどもありました。所有している弓は確かそこで奨められ買ったと思います。L・ザイフェルトは当時フレッチナーと共に我が国に紹介されたばかりで結構、高価でしたがフレンチのようにそれこそ自由変化・魔法のスティックには及ばずともジャーマン・ボウらしい堅実なもの作りの思想が感じられ長く愛奏してきました。

Ivano Coratti などは(何となくですが)特に、先に述べた一本筋の通ったポリシーある専門の方々の審美眼にかなった楽器かな?と思ったりで、興味が湧いたのです。事実、欧州の著名なコンクールにも優勝しているという実績もありますし。同時に、Stefano Trabucchi(トラブッキ)や Alfredo Gianotti (ジアノッティ)といった新作メーカーにも(他とは一線を画すというか、どことなく同じ要素を感じる?・・・)興味があります。
このあたり、お詳しい方のご意見を頂けたらと思います。

投稿者:セイジ     投稿日時:2007/08/21 18:17  ---151.3.246

>クロアシさん

「製造ナンバー」を書いた小さな紙の場所がわかりました。楽器内部のエンドピンの孔の近辺に貼り付けてあるそうです。

私が最初に見た時のひどい音のコラッティは、2年間弦を張り替えておらずボロボロ、パーツも安物を装着して店頭に置いていたことが判りました。客からの委託販売なので、お店も手を入れず放置していたそうです。誰にも注目されずに2年間眠っていた楽器には埃がうっすらと積もってました。鳴らないはずです。

パーツをクローソンに交換して数日、弾き込んでやった結果、目を覚ましコラッティの実力は、相当なものだと納得しました。

G.B.Mは、北イタリアのミラノ風とでもいいましょうか。きらびやかなダイヤをちりばめたジュエリーのような雰囲気があるのに対し、コラッティはナポリ風というか、南イタリアの青空みたいな明るい陽気な音がしますね。

投稿者:クロアシ     投稿日時:2007/08/21 21:49  ---4.232.68

>セイジさん

>楽器内部のエンドピンの孔の近辺

確認しました。私のはエンドピンの孔の右上に貼ってありました。ちっちゃいラベルですねー、完全に見落としてました。それにしてもこの数字何ですかね、ラベルの書体を変えてからの通し番号なのかな?

96年製、鳴るようになりましたか。板の薄さが音色に悪い影響を与えているのかと思っていましたが、そうですか。Corattiユーザーとしては嬉しい限りです。まあ、2年弦も替えずに放置されていたら、音、悪くなりますよね。
それにしても、鳴るようになったCorattiが80万ですか。……うますぎですね。ドンファンさん、眠れない夜を過ごすことになりそう(笑)。


先日、はじめてCorattiで演奏した時の模様をDVDで確認しました。よく響くホールで、良い機材を使い、距離を取った所から録画されていて、充分伸びた音を聞くことが出来たのですが、耳元で聞くよりずっと澄んで深くスケールが大きかったです。弾きやすさや反応性、音の明瞭さだけでなく、音の深さや全体的な表現力という点でも、この楽器は大変優れていると思いました。

投稿者:セイジ     投稿日時:2007/08/21 23:45  ---151.3.246

>鳴るようになったCorattiが80万ですか。……うますぎですね。

楽器屋さんも、なかなかしたたかです。
鳴るようになったら即、値上げしてきました。

調整でなめらかな発音が得られ、大変に弾きやすくなりました。
これだけのポテンシャルは、並みの新作楽器の価格帯ではありえ
ません。逃すわけにはいきませんね。

私の楽器(笑)は47番だったと思います。

Q:中国作家Ma Zhibin氏について
投稿者:シュウジ     投稿日時:2007/08/09 03:58  ---200.160.30

MaZhibin氏製作の楽器に興味があります。このかたの経歴や作品の評価をご存知の方がいらしたら教えてください。漢字表記は多分「馬之賓(ただし簡体字)」で上海の方のようです。

投稿者:B・バッハ     投稿日時:2007/08/09 09:25  ---215.160.182

もしも誤りがありましたら、申し訳ございません。予めそれを前提にして書かせて頂きます。MaZhibin工房というのは、もしかしたらヤフーのオークションに多数出品されているバイオリンを指されているでしょうか。この工房のバイオリンは存じ上げませんが、同様に出品されているZhang Shu Mei工房の物を試しに買ったことがあります。価格は不思議?なことにMaZhibinとほぼ同額でした。日常的に使用しているメインのバイオリンに今のところ何ら不満はなかったので、率直なところ遊びで買いました。そしてその感想(自分の判断です)ですが、作りはさほど悪くないというか、結構きちんと作ってありました。材質もそこそこだと思いました。それで音はというと・・・うんん〜国産のS社の廉価モデルより劣りました。しかし、その原因をつきとめるのに時間はさして必要ありませんでした。問題はフィッティング(駒、ペグ)の質が悪いことに加えて調整が実質ゼロ、つまりされていないと私は判断しました。もう1つは弦が中国製の非常に劣悪なものでした。金銭的に余裕のできたある時、お世話になっている工房で調整と弦の交換をしてもらったところ、かなりのレベルまで到達しました。個人的には少々音量が足りないという印象は未だ残っていますが。このバイオリンは荒っぽく扱っても後悔はないので、マイクを付けてエレクトリック楽器と演奏する時に使っています。ただ楽器は相当個体差が大きいので、試した1つをもって一般化するのは、正鵠を射てないことであることは確かです。という訳でお薦めはできませんが、かと言って否定するものでもありません。自分としては、精神的に、そして金銭的に試す余裕があるかどうかの有無次第だと思います。冗長な文面、どうかお許しください。

投稿者:初めて使う練習用としては中国製はどうなのでしょうか     投稿日時:2007/08/09 14:14  ---200.160.30

製作者の名前が出ているのである意味信用はしてしまいましたが、私は初心者なので、高額なバイオリンは買えないので、この程度でも結構な買い物と思っています。
中国製は個体差が大きいとは聞いております。

それにしても中国人の製作者は名前がローマ字表記なので、漢字の国日本ではで却って個人の特定がむずかしいですね。中国のサイトにを調べようとしても特定はむずかしかったですね。

馬之賓の名は保証書の署名から特定しましたが。ただ、現在某「オーストリアの世界遺産の一つ」の名前を冠した超格安ブランドの物をもっているので、これでいいのかと不安になりました。

投稿者:B・バッハ     投稿日時:2007/08/09 14:26  ---215.160.182

あくまで私見からのですが、結論から申し上げて、国産の物よりは安い割に作りはいいという印象です。ただ、満足する音でない可能性もそれなりに高いと思いますので、その場合は調整などで価格+3万ぐらいは見ておいた方が良いでしょう。もしも杞憂で、購入時から納得いく音量、音質が出ているなら、それこそ当たりの楽器で、コストパフォーマンスの高い買い物をされたということだと思います。どうしても気になるのでしたら、試し弾きという方法があります。それが可能かどうかも確認してみると良いかと思います。幸運をお祈り致しております。

投稿者:maria     投稿日時:2007/08/18 09:13  ---26.36.182

中国製のバイオリンは私も興味が有り、弦楽器輸入商を訪ねた時に色々見せて貰いまた質問にも答えて頂きました。中国製はこの数年で明らかに質が上がっているのは事実で某オーケストラの第1バイオリンの方や音大教授が30万円程度の物を買って実際それをツアー専用としていると言う話もよくそういう店では出てきます。ただし必ずそういうプロの方はバイオリンの内部のラベルをはがし、敢てノーラベルとして持つと店主は笑っていました。さてオークションで複数中国バイオリンを出品されている方に試奏を申し出ては如何ですか?私も実際そのようにして訪問しました。店主はバイオリン熟練者も多いので自分があまり弾けない場合は自分の代わりに弾いて下さる方が多いです。私はそこそこ弾きますが大人になって娘と供に習っている程度なので、早いパッセージのものは代わりに弾いてもらう事も有ります。そこの奥さんは長年母国中国でバイオリン輸出に関わっているそうですがヨーロッパの工房も最近では箱に加工されたバイオリン又は竿に加工された弓を厳選して輸入してラベルを張ったり刻印が押したりするとの事。でも厳選されてるから問題ないと話してくれもしました。それを考えれば国名に拘るのは高額な物を買う時にとっておくのも良いかも知れませんね。Good Luck!

投稿者:B。バッハ     投稿日時:2007/08/18 11:19  ---215.160.182

工房で買う楽器と中国製にかかわらずウェブで買う楽器との違いは、やはり最後の調整の有無あるいは能力ではないかと思います。少々高くても工房で購入したものは調整ができていますし、不満なら調整を依頼することも可能です。安い買い物ができる可能性は高いかもしれませんが、物を見て、試して買わないリスクは当然あるでしょう。ここを承知で入手されるなら、きっと不満は意外といないのかもしれません。

投稿者:グッチ     投稿日時:2007/08/18 13:55  ---109.116.134

工房と言ってもピンキリです。某楽器卸G****L付属工房で確か現在の所在は埼玉県?だったと思いますがバイオリンにビオラの魂柱を無理矢理突っ込まれたことがあります。
サポートや返品も難色を示すし二度と頼みたくないです。

投稿者:Cello     投稿日時:2007/08/19 23:09  ---75.44.144

中にはそのような工房もあるのでしょうが、そのようなところは敬遠するだけのことではありませんか。

投稿者:通りすがり     投稿日時:2007/08/20 00:10  ---5.154.73

それはそうですがG社は複数の店舗に物を卸されているのですね?
そうしますと店舗と言えども必ずしも安心は出来ないという気持ちにもなります。

投稿者:B・バッハ       投稿日時:2007/08/20 05:46  ---215.160.182

通りすがり様のおっしゃることは良く分かりますが、それを言い出せばきりがないのではないでしょうか。例えば車の整備を依頼するのに、正規ディーラーと町の整備工場ではどちらが良いですか。と問われたら、私は正規ディーラーが良いと言います。しかし、それに対して「安心できないところもある」と言われれば、「そんなことはありません」とは言えません。そういう意味では確かに絶対ではありません。あくまで確率の問題だと考えます。少々生意気な書き方になってしまいましたが、不快なお気持ちにならないことを願っております。

投稿者:苦い記憶     投稿日時:2007/08/20 10:02  ---0.77.2

個人的な経験ですが正規ディーラーでの車検は苦い記憶の1つです。
今は町工場該当に頼っていて特に問題は起きていませんがそこの社長は
決して無理を言ったりする方ではないので手に負えない車種の場合等
は高くつくとは解っていても正規ディーラーを紹介しているようです。
個人的にはそれに該当した経験はありません。

正規ディーラー、町の整備工場の比喩はあまりしっくりきませんが
敢えて言いますと双方のサービス業の仕入担当の方々には
しっかり目を光らせていて欲しいと思います。

投稿者:伊右衛門     投稿日時:2007/08/20 13:30  ---15.198.131

横槍失礼。

mariaさんがお訪ねになった楽器商の方、心当たりがあります。キーワードは、オークション、奥さんの母国・・・。店主の方のおっしゃることは、本当だとは思いますが、その方の調整技術が・・・。以前に、その方から楽器を購入しましたが、工房に持っていったところ、3万円程度の調整が必要と言われました。その工房の方は良心的な方で、別の楽器商から購入した中国製楽器を持っていったところ、調整は特に必要はないと言われましたので、信頼のおける判定だと思います。

前者の楽器商の方、「初期調整済み」と謳っておきながら、購入後、「ペグがとてつもなく固いのですが・・・」と相談すると、オークションで自分が出品しているペグソープを買うように言われました(?_?;

後者の楽器商は、本当に良心的な出品者でしたので、中国製のコストパフォーマンスを実感することができました。

私が購入した中国楽器2挺は、それぞれヤフオクに出品している方でしたが、調整能力にこんなに差があるんですねー。他の方がおっしゃるように3万円の調整費を勉強代として覚悟した上での購入をオススメします。

投稿者:west     投稿日時:2007/08/20 17:12  ---32.68.238

私は関西のある女性の方の運営されているk?さんから昨年購入したのですがペグがキチキチになってしまいました。
大きい楽器店にも相談したのですが頼むと調整その他でなんと5万円を超えそうだったので
諦めて調整剤を買ってペグに塗って間に合わせています。

投稿者:B・バッハ     投稿日時:2007/08/20 19:53  ---215.160.182

私的な感覚ですが、ペグや駒の調整は素人にはかなり困難だと思われます。魂柱も同様です。(ただし、以前ここでそれを述べた時には、否という方もいらっしゃいましたので、見方は一律ではないのでしょう)また、プロの職人の方でもこれらは差が出る場面という認識を持っています。これが正しいというスタンスで加えれば、音質や音量においてこれらの要素が占める割合は決して少なくないということになります。ペグが粗悪品でないという仮定で、調整コストだけで3万円前後。west様においては5万円だそうです。はじめからこの額を価格に足したものを定価と見れば、あるいは納得がいくかもしれません。楽器探しは楽しくも苦しいものです。私は子どもの頃からバイオリンに親しんでいますが、学生の頃から自分で買うようになり、これまで入手した数は7本になります。(これが多いか少ないかは人それぞれでしょう)そして常に「今の段階ではこれが一番いい。でも!」という気持ちです。良い楽器をぜひ入手されることを願っています。

投稿者:もくもく     投稿日時:2007/08/21 03:52  ---159.232.199

ちょっと気になりましたのでコメントいたします。

>バイオリンにビオラの魂柱

バイオリンとビオラの魂柱は一般的には多少太さが違いますが、
厳格に決まっているわけではありません。楽器の性格によって
太さを変えます。

私の経験では、バイオリンで直径7mm近い太い魂柱を
使っているケースもあれば、5mm程度の細めの魂柱を
使っているケースもありました。

太さだけではバイオリン用とビオラ用を区別することは
不可能です。

Q:弦楽器 ケースについて
投稿者:なつみ     投稿日時:2007/08/18 19:18  ---2.166.230

こんにちは。アコードのケースについて質問させてください。クロアチアの工場あるいは本社連絡先についてご存知の方はいらっしゃいますか。よろしくお願いいたします。

投稿者:CABIN     投稿日時:2007/08/18 23:20  ---135.201.51

http://accordcase.com/
ココからどうぞ。

投稿者:なつみ     投稿日時:2007/08/19 19:49  ---2.166.230

CABIN様 ありがとうございました。

Q:あと半年で、フルサイズに・・・
投稿者:ちーこ     投稿日時:2007/08/10 23:17  ---51.242.147

娘10歳が、バイオリンをはじめて2年。今エクレスのソナタを、勉強しています。将来ソリストになれそうな感じはしませんが、音大に進みたいと、本人は思っています。親として応援してやりたいと思っています。今はレンタルしていますが、来年くらいにはフルサイズを、購入するにあたりアドバイスを、お願いします。〜150万くらいまでで、買うとすれば、どんな方法で買うのが、一番お値打ちな買い方が出来るのでしょう?ヤフオクでイタリアferrazzioristiano1998年 80万で見つけました。東京の楽器店で200万くらいのと代わらない品だとありました。

投稿者:ぶらっちぇ     投稿日時:2007/08/11 08:49  ---110.89.122

「お値打ち」という発想だと、東京の楽器店で200万のものが80万で買えるというのが魅力的に思えてきますよね。でも、楽器選定の第一基準を「お値打ち」におくのはやめた方がいいと思います。安い買い物ではないだけに。

投稿者:ちーこ     投稿日時:2007/08/11 11:06  ---51.242.147

ありがとうございます。うちは サラリーマンですし・・・少しでも 安くていいものを 手に入れたいが為に下世話な発想になってしまっていました。例えばイタリアの作家さんから購入したものが、3倍の価格で日本の楽器店に並ぶと聞き それなら、旅行も兼ねて現地で購入した方が・・・100万で200〜250万(日本価格)のものが買えるなら・・・と思ってみたりします。この考えについては、どう思われますか?なにかアドバイスして頂けると、ありがたいです。

投稿者:フルビオ     投稿日時:2007/08/11 12:21  ---33.76.10

その楽器の出品者の方は、全額振り込めば楽器を送ってくれますので、200万円程度の楽器と弾き比べてみてはいかがでしょうか。できれば複数の楽器と。

投稿者:ぶらっちぇ     投稿日時:2007/08/12 15:05  ---7.228.111

「少しでも安くていいものを」という親心はよくわかります。でもその親心で焦っておられはしないでしょうか。

例えば、ロレックスの時計のあるモデルが定価100万として、それがオークションで50万円になっている、あるいは海外で買うと80万円で買える、というのとは、ちょっと違うと思うのです。ロレックスは工業製品で、同一モデルは一応は均質なものと考えられます。ところがヴァイオリンは手工品で、その機能もヴァイオリンの場合は数値化できるものではなく、好みの問題も大きいと考えられます。200万円の楽器ならどの200万円の楽器も同等の価値があると錯覚しておられませんでしょうか? 極論すると、クレモナの有名作家の凡作と、修行中の上り調子の職人の会心作の値段はすごく違うのでしょうが、もしかすると弾いてみたら後者のほうがいいと思うかも知れないわけです。そう考えると、やはり試奏するしかないです。もちろん試奏だけですべて判断できるかという疑問はあります。

それから音大に入るのに必ずしも高い楽器が必要ではないということは、この掲示板でも音大生の方やプロの方が書き込まれていたことがあります。好みも大きいとすると、子どもさんがある程度大きくなって自分の嗜好で楽器を選べるようになってから高価なものを考えるという方向性もあるように感じます。

3倍の値段で楽器店に並ぶというのよくいわれることのようですが、3倍かどうかはともかくとして、そのお店の買い付けの鑑識眼や輸送費などを考えると値段がかさむのはやむを得ない部分はあるでしょう。逆に自分で現地で買うということは、自分の眼を信じるしかないわけです。
もちろん楽器屋がみな信頼に足るわけではないでしょう。私はストラッドさんで楽器を買ったことはありませんが、ストラッドさんはその鑑識眼で現地から楽器を選び、リーズナブルな値段で提供されていると聞きます。弦の値段をみれば良心的な商売をされているのはわかるような気がします。まずはこういうお店で試奏させてもらってというのが、もっとも妥当な気がします。イタリアへ行くより神奈川へ行く方が安くつくでしょう。

投稿者:ぶらっちぇ     投稿日時:2007/08/12 15:05  ---7.228.111

蛇足。

安いに越したことはないのですが、安いからということで、中国野菜やアメリカの牛肉を輸入しているとどういうことになったかということを考えると、よいものにはやはり正当な対価を払わなければならないとも思うこの頃です。そうしないと自分の労働にも正当な対価を払ってもらえない世の中になり、ワーキングプアが増える、などと話が大きくなりましたが。

投稿者:夜桜     投稿日時:2007/08/12 22:59  ---1.59.107

> ぶらっちぇ

その調子で過去のご自分の矛盾だらけの話に筋を通してくれたら助かるんですが


神奈川も良いけれど私だったら科学技術館に行く。

投稿者:ちーこ     投稿日時:2007/08/13 09:34  ---51.242.147

フルビオさん、ぶらっちぇさん ありがとうございます。やはり良心的なお店で、試奏してから購入するにつきますね・・・チャイコフスキーコンクールのバイオリン製作部門で優勝した菊田さんに、(優勝する前でしたが、ヴィニャフスキーで優勝されたので)一度作ってもらえますか?と聞いたことがありました。
「優勝したからといって、毎回同じものは出来ないものなのです。やはり楽器店で、試奏してから買うのが自分の納得のいく楽器を買えると思います。」とご丁寧なメールをいただきました。とても職人気質の強い方で、ますます菊田さんの楽器が欲しくなってしまいましたが・・・優勝したからといってもお値段も意外に安く今現在、東京の楽器店で100マンだとか・・・イタリア人作家に比べると日本人作家の評価は低いらしく〜では優秀な日本人作家さんの作る楽器は、とてもお値打ちでは?おっと〜また下世話な考えが・・・私、根っからの関西人!お値打ちとか、得とか、値引きとか・・そんな言葉に弱い(笑)音大を出ても〜大きなコンクールで賞をとらなければ、仕事もあまりない?頑張った割には、金銭的に報われず?好きな事をしているのだから仕方ないのでしょうが・・・バイオリンをするにはお金が掛かる。レッスン代もいい先生だと1レッスン1万〜2万はする。そこでバイオリン代に弓も!すごい値段ではないですか?!けれどバイオリンて魔力があり、娘にうまくなって欲しい!!と思ってしまいます。それには サラリーマンでも買える いい音のするバイオリンを 持たせてやりたい・・・

投稿者:YE     投稿日時:2007/08/13 10:11  ---226.94.125

話を混ぜ返すようですが、ヴァイオリンの場合、「お値打ち」という考え自体にいろいろな意味があると思うのです。ヴァイオリンは製作者で価格が決まるものである一方(ただし近年のクレモナ新作の場合はまた別の要因で価格が決まっていますが)、演奏者にとっては出てくる音が一番大切、という側面もあります。そこで、ちーこさんがどこに着目しているかということが大切になります。

お話を伺っていると、「良い音のする楽器を」という考えが一義と見受けられますので、それなら製作者に拘らずに購入をお考えになるのがよいでしょう。ヴァイオリンは音では価格が決まらないので(これは正確に言うと違うのですが)、はやりのイタリア物と決め打ちせずに、日本・アメリカ・フランス・ドイツ・チェコと選択肢を広くお持ちになるのが一番です。特に日本人のヴァイオリンは、丁寧な作りの故でしょうか、素晴らしい出来のものが多いですね。一度、東京で開催される秋の弦楽器フェアにいらっしゃればいかがでしょう?

一方、もしも音ではなく製作者に拘って「お値打ち」という観点から楽器探しをなさるのであれば、その考えはお止めになったほうがよいと思います。なぜなら、名のある製作者の楽器が安く購入できる可能性は非常に低く、それに比して贋物を掴まされる可能性ははるかに高いからです。これが信頼できる店で購入することが大切な所以の一つです。

最後に、試奏する場合には、以下のことにご留意ください。

1. 私は楽器選びは店選びだと思っています。まず店を選び、そして楽器を選ぶ、ということです。それに、あまり多くの店で試奏し過ぎると、一つ一つの楽器の印象がどんどん薄くなります。
2. 楽器屋の中だけで試奏を終わらせない。どんな楽器も響くようになっている店も多く、音場が全く違います。
3. 複数の人間で行い、お互いに聴きあう。
4. これはと思う楽器を見つけたら、一週間くらい借りる。貸してくれない店はお勧めできません。その楽器を他の楽器屋に持ち込み、そこの楽器と比較することも堂々とすべきです。
5. ヴァイオリンの先生の意見を鵜呑みにしない。これは難しいことですが、是非肝に銘じてください。演奏のプロは楽器選びのプロではありません。

投稿者:ちーこ     投稿日時:2007/08/13 10:59  ---51.242.147

YE様
貴重な御意見ありがとうごさいました。よくわかりました。またバイオリン選び5ヵ条、頭のなかを整理していただいたみたいです。参考にしてバイオリンを探していきます。

投稿者:フルビオ     投稿日時:2007/08/13 11:04  ---33.76.10

菊田さんの楽器は、他の店では100万円以上の値段がつけられているようですので、もし東京の楽器店で100万円ならお買い得だと思います。ただし需要が多いので楽器店に予約を入れないといつ購入できるかはわかりませんが。
弦楽器フェアでは昨年試奏しましたが、周りがうるさくて、楽器の大まかな特徴がわかるという程度でした。
YEさんが書かれているように、自宅で複数の楽器を試奏するのがベストだと思います。

投稿者: マカロニ      投稿日時:2007/08/13 15:35  ---172.175.102

菊田さんの楽器は先般のチャイコフスキーコンクールで優勝したこともあり、その後俄然脚光を浴びたのは記憶に新しいことですね。

都内の某楽器店では以前からこの人の楽器を置いていて(先見の明?)今回の賞で全国から予約注文がさっとうしたそうです。ちなみに問い合わせてみたら何と2年半待ちだそうです!
でも、担当の人によると作りも繊細で技術的にも申し分ないけれど、新作は新作なので音の好みは分かれるとの事です。是非、実際に試奏することを奨められました。(試奏用の楽器はいつでもあるとのこと)必要以上の過剰な期待はされないようにと正直?に言っておられ好感が持てました。

投稿者:maria     投稿日時:2007/08/13 21:43  ---26.36.182

初めて投稿します。うちも娘がもうすぐフルサイズにバイオリンを変えます。色々と楽器店を回りその店をまず観察したり値段を付ける際の鑑定は誰にしてもらうのかand so on...伺います。そうするときちんと値付けの根拠とか誰に鑑定して貰うとかきちんと説明してくれる楽器店も多いですよ。実際プロの方でも店舗で購入しても贋作を本物と信じて大枚叩くケースも多いと私のバイオリンの先生も言っています。だからはっきり音の好みを持ちイタリアでも値段の価値の無い物も有るので、耳を鍛えて試し弾きはお子さんに頑張ってもらって、良い物を選んで下さい。実際に仕入れた時の低いレートで値段を良心的に設定しているお店も有ります。G*dda父の楽器を200万円そこそこで本人が書いた鑑定書付きで出しているのでびっくりした事があります。もしネットオークションで買うなら(私も1本買いました)外したら自分で弾くと納得出来る値段で買える物なら良いじゃあありませんか?その際必ずサイズは要チェックですよ。良いバイオリンとご縁があるといいですね。

投稿者:ちーこ     投稿日時:2007/08/14 00:05  ---51.242.147

はじめまして、Maria様
ネットオークションで買われたのは、どうだったんですか?G*ddaさんの200万そこそこの鑑定書付きのを、買われたのですか?そのオークションはヤフーですか?それともTarisioとかですか?

投稿者:杏     投稿日時:2007/08/14 09:08  ---226.144.193

知り合いのヴァイオリンの先生のお言葉

子供って、中学高校くらいでがらっと方針転換しちゃうことがあるから、フルサイズを買うときは、後で売れることを考えて勧めるの。そう考えると、やっぱりイタリア新作、をお勧めするの。

あ、大人の方は、もう、どんなのでも、気に入って納得されたらいいですよ。純粋に楽器としての価値を評価すれば。

習い事暦20年の私も同感です。

信頼できるお店、信頼できる先生を通じて購入されるのが、一番お得では?

投稿者:momo     投稿日時:2007/08/14 11:31  ---82.214.98

今レンタルされている楽器はどのくらいのものですか?
また、弓のことは考えていますか?音大に入るのであれば弓はある程度良いものを持っていないとまた買い増すことになります。
オケ弓、ソロ弓と2本(またはそれ以上)もっている4人が多いですよ。
良い弓でないとできない技巧もありますし、先生には相談されていますか?

また、まだ10歳とのこと、本格的に高い楽器を買ってあげたりするのは高校に入ってからでよいのでは?
今、かなり技術を持っていてこの楽器ではこの子がかわいそうだと先生が思われていればそう言ってもらえるはず。そういわれていないということはまだまだ試練があるように思えます。
今何を弾いているかは今のレベルを出す参考にはなりません。

投稿者:momo     投稿日時:2007/08/14 11:32  ---82.214.98

すいません、変なところで4が入ってしましました。

オケ弓、ソロ弓と2本(またはそれ以上)もっている4人が多いですよ。→オケ弓、ソロ弓と2本(またはそれ以上)もっている人が多いですよ。

投稿者:maria     投稿日時:2007/08/14 12:40  ---26.36.182

私は40歳目前にして娘の家でのレッスンに付き合う事を目的にプロの演奏家に習っています。私自身の愛機はs倉楽器のオリジナルのシモーラという機種の20万円程度の物ですが先生にも良い評価を頂いています。なので娘にそのバイオリンを譲るつもりでyaho*オークションで5万円の製作国不明の100年物をその後の自分のために購入しました。実は最初はあまりよいともおもわなかったのですが半月程毎日弾いてあげていたらある日ものすごく美しい音で歌いだしたのでそれを聞いた娘がそのオークションで買った楽器を自分の物にすると言い始め実はGaddaの210万円の楽器を買う寸前で止めたのです。今の所うちは余り楽器にはずれていないので・・でも勧めるにはやはりリスキーと言わざるを得ないでしょう。オークションの売主も落札した後にメール内で建前上はノークレームノーリターンをうたってはあるが音が気に入らなければ返品可能と言って下さいました。オークションでは不特定多数が相手なので色んな人がいるので防御策としてノークレームノーリターンとしているそうです。

投稿者:ちーこ     投稿日時:2007/08/15 09:28  ---51.242.147

フルビオ様 マカロニ様
もし 菊田さんの楽器を、試される機会がありましたら ご感想ぜひ お聞かせくださいね。
杏様
私も、後で売りやすいのはイタリア製と、楽器店の方に聞きました。そのこおを、頭の隅に入れ 探していきたいです。ありがとうございます。

投稿者:フルビオ     投稿日時:2007/08/15 09:43  ---33.76.10

私の知っている楽器店では、菊田さんの楽器はすぐに売れてしまうので、あいにく弾いたことはありません。
そこの社長の話ですが、師匠のラザーリ氏は、菊田さんのことを天才だといっているそうです。ちなみに菊田さんの楽器はラザーリ氏のものと瓜二つだそうなので、ということは、ラザーリ氏は自分を天才だと思っているのか・・・

それはともかく、菊田さんの楽器を百万で買えれば、リセールバリューも高いのではないでしょうか。
チャイコン?の前に予約を入れるべきだったかも・・・

ちなみにイタリア製の新作は、下取りなら7割でとってもらえる店もありますが(下取りしない店もあります)、買い取りだと2〜3割のようです。

投稿者:ちーこ     投稿日時:2007/08/15 09:52  ---51.242.147

momo様
今借りているのは、50万くらのもので、弓は7万のものです。
オケ弓にソロ弓ですか・・・(@_@;)!?お金掛かりますね〜(>_<)先生は楽器、弓については、何もおっしゃってません。いつか買い換えることになった時のことを考え、買った店で下取りを・・と考えるからです。インターネットでいくら試すことが出来ても、買うのは良くないのでは?とは言われてます。娘はまだまだ、試練が足りてないみたいです。ところで・・高校生くらいになり受験する音大も決まり・・買う楽器本格的に高い楽器っていくらくらいの、ものですか?弓は?

maria様
ロマンのあるお話ですね・・・!

投稿者:ちーこ     投稿日時:2007/08/15 10:27  ---51.242.147

ラザーリさんの楽器は以前に250万と聞いたことが・・・とゆうことは、150万の徳?!あっ・・・また損得勘定が・・(^^ゞ菊田さんの楽器は東京なら小金井の宮地楽器にあるらしです。チャイコンで優勝する前、福岡のイズタバイオリンに問い合わせたことが・・・その時70万でした。でも店主が70万の音ですよ・・・と言ってましたが。いつか試しに行ってみいと思っていたらチャイコンで優勝されて。。。またイズタさんに聞いてみるともう売れてないらしいです。
買いとり額2〜3割か〜厳しいですね。

投稿者:momo     投稿日時:2007/08/16 16:23  ---82.214.98

出来上がったばかりの楽器を小学生に持たせるのはちょっと心配な気がします。
管理が難しいからです。特に最近は湿度、温度とも厳しいですし。
楽器はしばらくレンタルされて、弓をもうすこしまともなものを購入されてはどうですか?
というか、まったく何の知識もないようですからいろんな楽器店を回っていろいろと試奏させてもらったほうが良いでしょうね。

音大にはいるのにはただバイオリンが機械的に弾けるだけでは無理です。ピアノ、ソルフェージュ、その他音楽的知識はもちろんたくさん学ばなければならないことがあります。お金もかかりますが、本人がただバイオリンだけ弾けたら音大に入れると考えている場合、途中で諦めて方向転換することも考えられます。

買取を考えておられるようですが音大芸大生は2台所有している人やバイオリンのほかにヴィオラも所持している人もいます。
管楽器の人よりは圧倒的に裕福な人が多いように思います。(すべてがそんな人ばかりではありませんが普通のサラリーマンを強調しておられるので少し脅かしておきます。。。)

ただ、本気でがんばれば在学中や卒業後の演奏活動で稼いだお金で楽器を買えるぐらいは稼げます。また、がんばっても演奏の仕事があるかないかは本人の腕次第です。
なので親がすべてをと思わずにこれだけは出してあげるからあとは自分でがんばりなさいと言ってもいいのではないでしょうか。

まずはあまり急がず、楽器選びの知識や音大芸大に入るための知識を親子で増やしていってはどうでしょうか。

投稿者:phtalocanine     投稿日時:2007/08/16 19:01  ---244.210.205

「人が楽器を選ぶのではなく、楽器が人を選ぶ」というようなことを良く聞きますが、そのとおりだと思っています。

本当に良い楽器だったとしても、鳴らせない人にとっては、ただの鳴らない楽器になってしまいます。

つまり、鳴らせる人しか、その楽器を選べないわけです。

自分の腕の成長に伴い、分相応の楽器を何度か買い換えてゆくことが、良策だと思います。

背伸びせずに、バランスとレスポンスの良い楽器を選ぶべきです。

投稿者:rio     投稿日時:2007/08/16 21:18  ---188.33.52

指導を受けている先生のお弟子さん あるいは 先生の友人知人など、先生のネットワーク内の個人間売買で安く買うことは、検討できないのでしょうか?

うちの息子は、4/4に移行したとき、最初は国産の量産品を使っていましたが、音大に進学する姉弟子が新しい楽器を買うための資金繰りで売りたいとの話があり、チェコの製作者O.F.Spidlenの楽器を100万円を切る値段で買いました。お買い得だったとおもいます。

投稿者:min     投稿日時:2007/08/16 21:54  ---26.163.12

残念な経験ですが私の場合、師匠に買わされるだけ買わされ、
修理調整の話をする度にどんどん態度が冷たくなって行く先生で結局は別の先生の指導を受ける結果となりました。 
Jan Spidlenの話ですが彼の場合だけでしょうか、賞を取った楽器と販売用の楽器の出来にはかなりの差があると聞いたことがかります。
いずれにせよ安いのはそれなりの理由がありますね。世の中甘くないと痛感しました。

投稿者:rio     投稿日時:2007/08/16 22:35  ---188.33.52

min様

>残念な経験ですが私の場合、師匠に買わされるだけ買わされ…

確かにそういう先生おられますね。
息子の最初の先生は、音楽教室の経営&指導だけで生計を立てている先生で、原則(親の昔使っていた楽器がある場合は別)先生を通じて買わないと教室に入れないという制度がありました。


我家はかろうじて 1/16〜1/2までは、私の使っていた楽器があったので購入は免れました。


息子には他の先生が良いと、その先生から別の先生を紹介され、先生が変わってからは、(その先生は演奏による収入で生計をたてており、指導するのは限定された生徒のみ)妙な縛りもなくなりました。

楽器を買ったのは、縛りのない 先生からです。


>Jan Spidlenの話…
なるほど、そういうこともあるかもしれませんね。力の入れ方が違う可能性は否定できません。

私も 安いには何かの理由があるとおもいます。安い理由がデメリットだと確かに困ってしまいますね。

投稿者:ジュード     投稿日時:2007/08/16 23:21  ---150.66.209

O.F.Spidlen のヴァイオリンは一台弾いたことがことがありますが
とてもよかったです。今でも記憶に残っています。
あの品質のものを100万以下で入手できたのなら
本当にラッキーだと思います。

投稿者:ちーこ     投稿日時:2007/08/17 09:28  ---51.242.147

momo様
アドバイスありがとうございます。昨年〜桐朋こどもの為の音楽教室にも行ってます。(>_<)ホントにお金掛かります。うちは、国・公立に入れなければ、音大にいくのは、諦めて〜趣味でしなさいと!言ってあります。なぜなら私立の音大(4年間で800〜900万それならバイオリンが買える・・・)を出ても(私が私立の音大のピアノ科卒)安定した仕事もないですし。。。確かに腕次第なんでしょうが・・・厳しい世界ゆえ!?趣味でするほうが幸せか?と思うことがあるのです。娘がどこまで頑張れるかわかりませんが、これから楽器(弓も)選びの知識を増やしてから いい出会いがあるようにアンテナをはって行きたいと思います。

投稿者:SHO     投稿日時:2007/08/17 09:49  ---218.79.216

>いずれにせよ安いのはそれなりの理由がありますね。世の中甘くないと痛感しました。

この言葉がすべてを語っていると思います。

以下、蛇足です。

オークションで「本物」を小売価格よりも安く手に入れられるのは、真贋を見抜く力をもった人か単に運が強い人だけです。

楽器鑑定ができない人は、贋作が数多く潜むオークションの場に顔を出すべきではないと思います。
Sotheby'sやChristie'sのような一流オークションなら、専門家による鑑定が行われカタログに真贋に関する記事が出るため、ある程度は信用できると思いますが、ネットオークションは何のフィルターもありません。
売り手と買い手の間に、どれだけ信用を裏付けるものがあるでしょうか?
・真贋は?
・たとえ本物だとして、その値段は正当な値段か?
など、いろいろ危険が潜んでいます。

それがたとえ「本物」でも修理が必要な楽器であったり、出来不出来であったり(個体差)、売れない楽器だったり、値段にはいろいろな理由があるのです。

もっとも、このことはオークションに限らず、楽器屋を選ぶ時にも気をつけなくてはならないことです。

結局のところ、おいしい話はないです。
「本物」で「健康」な楽器は、真の価値以下の値段がつくわけがないのですから。

投稿者:strngr     投稿日時:2007/08/17 12:42  ---123.117.115

>> Sotheby'sやChristie'sのような一流オークションなら、専門家による鑑定が

一流オークションで入手されて持ち帰って鑑定にかけて贋作と判断された方の具体例を知っています。

某国際コンクールの金賞受賞者から直接聞いた話ですが専門家による鑑定書は売買される場合もある
と聞き驚きました。 お金で左右された鑑定書付きの楽器、鑑定書だけが本物、、世の中様々だそうです。

投稿者:SHO     投稿日時:2007/08/17 18:12  ---218.79.216

>一流オークションで入手されて持ち帰って鑑定にかけて贋作と判断された方の具体例を知っています。

私も同様の話を聞いたことがあります。
(世界的鑑定家Fです。当然、邦人ではありませんよ)
何しろ大金が動くわけですから、純粋に正誤を判定できない場合もあるようです。

名器には鑑定書が何種類もついていたりすることもあるし、
本物でも鑑定書がついてないものもあります。

というように、真贋やら楽器の真の価値やらを追求すると、とんでもない話に行ってしまいます。

もし真贋が気にするのであれば、
素性が明らかな新作を探すことをお薦めします。

YEさんが書かれているように、国や作者にとらわれずに選ばれると
きっと音の良い楽器に巡り合えるでしょう。

投稿者:ちーこ     投稿日時:2007/08/17 23:35  ---51.242.147

お金で買われた鑑定書・・・楽器店から先生へのリベート・・・
みんないい思いをしたいんですね。少しでも安くとか、実力もないのに あるように思いたい・・・姑息な手段を使っても、うまくなりたい!(なって欲しい!)からなんでしょうけど。。。そんな汚れた精神で探していると汚れたものがまわってくるような。。。国や作者や鑑定書などに とらわれずに 選ぶに尽きるとゆうことですね!いろいろ勉強になりました。皆様ありがとうございました。

Q:初めてバイオリンを購入したのですが・・・
投稿者:アル     投稿日時:2007/08/15 13:47  ---8.232.73

はじめて投稿します。
全くの初心者ですので、失礼な発言がありましたら申し訳ありません。

先日、長年欲しかったバイオリンを初めて購入しました。
初めてということで、あまり高すぎず、かつ、練習用にはちょうどよさそうな物を、と思いオークションで「franz kirschnek」のバイオリンを15000円で落札しました。

当時出品されていたものを全て見てどんなバイオリンなのかを色々と調べてみて、結局このバイオリンに決めたのですが、何分古い品ですので本当に良いものだったのかが心配になってきました。
どうやら1976年製のようなのですが、中古の古いものを買うよりも同価格程度の新品を買った方がよかったでしょうか?

投稿者:クロアシ     投稿日時:2007/08/15 15:00  ---4.232.68

私はキルシュネックについての知識はありませんが、気になったので、少し検索して見ました。過去ログにありましたので、とりあえず、参考になさって下さい。入門用としては良いもののように思えます。オークションで落札されたとのことですが、場合によっては調整が必要かもしれませんね。こういう場合は、楽器店の職人さんにじかに聞いたほうが、具体的なアドバイスを貰えるものと思います。
ヴァイオリンの場合、中古だからダメ、新品の方がいいなどといったことはありません。むしろこうした入門用楽器でも、時間が経っているものの方が、雑味が抜けて音が良くなっているのではないかと思います。

http://www.strad.co.jp/log/qalog072.html
”Q:ドイツのキルシュネックバイオリン”

投稿者:アル     投稿日時:2007/08/15 21:07  ---8.232.73

>クロアシさん

早々にお返事ありがとうございます。
確かに弓の毛が切れていたり魂柱が傾いていたりと、調整の必要な部分がいくつかありました。
時間が経った方が良い音が出るようになるのですか・・・。
だからオールドバイオリンと呼ばれる名器はきっと高いんですね。もちろん職人の腕も良いのだろうと推測します。
過去ログも見させていただきました。

貴重なご意見、ありがとうございました。
参考にさせて頂きます。

投稿者:伊右衛門     投稿日時:2007/08/16 14:14  ---15.198.131

キルシュネクではないですが、
オークション購入で、同一メーカーの同一型番の量産品を比較すると、新しければ新しい程、相場が高いようです。長年放置した楽器ですと、すき間ができたり、ネックが下がったりで、調整に万単位のお金がかかるリスクがあるからです。

しかし、稀に、弾き込まれて、調整された古い楽器も出品されていることもあるかと思います。そうした楽器にたまたま当たる可能性を考えれば、何年もたった楽器も捨てきれないですね。

ただし、出品者に、「いつまで弾いていた楽器ですか?」と質問しても、ウソをつく出品者もいますのでご注意を。自分が返品した古い楽器(すき間ができてた)が回り回って出品されてて、試しに、質問したところ、大ウソついてきました。今後のご参考までに。

Q:ヴァイオリンの駒の立ち具合(表板に対する角度)の調整について
投稿者:F.A.E     投稿日時:2007/08/13 08:16  ---2.55.111

おはようございます。ヴァイオリンの駒の立ち具合(表板に対する角度)の調整について質問させていただきます。
毎日練習していると徐々に駒が指板側に傾いてきますので、時々、駒の角度を調整する必要がありますが、どのくらいの頻度(周期)で調整するのが良いでしょうか?さすがに毎日調整する必要は無いかと思いますが、1週間に1回ぐらいが良いのか、1ヶ月に1回ぐらいが良いのか、判断に迷うところです。
私は、弦はドミナントを張ってます。私は、弦を張った直後に駒の角度を調整し、弦の伸びが収まって安定する1週間後あたりに、再度、駒の角度を微調整し、その後は1〜2ヶ月後に微調整する、というような状況です。
駒の足の(表板に対する)接地状態を見て、駒のテールピース側(かかと側)がちょっとでも浮いてきたと感じたら、駒の角度を微調整するようにしています。
みなさんがどのくらいの頻度で駒の角度を調整しておられるのか教えていただけると幸いです。よろしくお願いします。

投稿者:OPTICA     投稿日時:2007/08/13 23:54  ---106.37.219

そんなに手間のかかることでもございませんし,楽器を弾く前と弾いた後に確認された方がよろしいのではないかと思います。浮いてきたと感じたらという今の状態では,駒の脚の部分は表板に密着したまま前駒になってしまうということになりかねないと思います。

投稿者:F.A.E     投稿日時:2007/08/14 01:28  ---2.55.111

OPTICA様へ。お返事ありがとうございます。OPTICA様のおっしゃるように駒の角度の確認は弾くたびに毎回しています。
「駒のテールピース側(かかと側)がちょっとでも浮いてきたと感じたら、駒の角度を微調整するようにしています。」と書きましたが、ちょっと説明不足でした。
駒の足のテールピース側(かかと側)に、ごく薄い紙が入るほど浮いてきたら、という意味ではなく、駒の足が指板側(つま先)に加重している感じになってきたら、というような、ごく微妙な状況を指しています。ぱっと見ただけでは浮いたようには見えませんが、じーっと見ていると、なんとなくつま先に加重しているように見えたら、駒の角度をテールピース側にほんのちょっとだけ戻すようにしています。
私が今回質問させていただいた趣旨は、あまり頻繁に駒の角度を調整すると、駒の位置がずれたり、あるいは、駒の溝(弦が通る溝)が減って弦が食い込みやすくなったり、というようなリスクがあるのではないかと思ったからです。それで、みなさんどの程度の頻度で駒の角度を調整されているのかな〜と思ったのです。
よろしくお願いします。

投稿者:プレスト     投稿日時:2007/08/15 14:10  ---159.144.113

ミッシャ・エルマンは数日おきに工房に行って、愛器のストラディヴァリの駒や魂柱を調整してもらっていたそうです。
僕は駒(裏側)と表板に定規を当てて、駒が垂直でない状態になったら自分で調整するようにしてます。頻度としては2ヶ月に1回ぐらいです。しょっちゅう駒の角度を調整すると、弦の巻き線が傷んでツボが狂うような気がするので、定規を当てみて垂直でなくなったと思ったときにだけ駒を調整してます。
駒が垂直に立った状態にしてあるので、工房に行ったときに駒の角度を直されたことはありません。

Q:弓製作者について
投稿者:hry     投稿日時:2007/08/15 04:35  ---07.165.120

はじめまして。Jean Paul L'auxerroisという弓製作者の技術力、存在している弓の材料の良し悪し、現在におけるその価値についてご存知のことを教えていただけますでしょうか?

Q:ネットオークションのヴァイオリンについて
投稿者:マカロニ     投稿日時:2007/08/11 00:58  ---172.175.102

失礼します。

ほどほど(数万円から数十万円位)の値段の楽器ならば、さほど気にはならないのですが、100万円以上、中には200万〜300万もする楽器がたまに出品されています。

そうした中に有名弦楽器専門店で扱っている著名製作家のものもたまにあり、大体相場価格が開始価格(または希望落札価格)であったり、若干安かったり、時には100万位安く設定したものなど様々です。

価格は確かに魅力的なのですが、そもそも専門店のように店舗を構えない言ってみれば素性の知れない?個人売買であり、幾ら巧みな説明文や画像で見ても実際、実物を見たり弾いたり出来ないので不安です。
中には送ってくれて試奏させてくれたり、気に入らない時は買った後でも数日以内ならば返品OKとの良心的な出品者もいるようですが、幾ら頼んでも試奏のために楽器を送るのを拒否したり(こちらからはるばる出向いてどこかで落ち合い対面で見たり弾くのはいいのですが、実際問題として遠くて時間的にも経済的にもなかなか行けない場合が殆ど)、買った後返品は一切お断りといった頑なな人もいます。

弦楽器を店舗で買う意味は売りっぱなしではなく、そもそもアフターサービスあってのことだと思います。しかし、「掘り出し物」を店舗より少しでも安く入手したいのは人情だと思いますし、そのために多少のリスク(先に述べたような)は覚悟しなければならないのでしょうか?
それとも、たとえいい楽器が多少安く出品されていても買ってはいけないものでしょうか?
宜しくお願いします。

投稿者:セイジ     投稿日時:2007/08/11 01:30  ---151.3.246

オークションへの参加は自己責任ですから「買ってはいけない」とは誰も言えません。買得品を良心的な価格で出品している人がいるのも事実ですので、とりあえず、ノークレーム・ノーリターンを要求する出品者は敬遠する。これを守っていれば失敗する確率は減りますね。

弦楽器を店舗で買う意味は、気に入った楽器が、その店の在庫にあった場合だけでしょう。店舗を構えているからといって、アフターサービスが万全とは限りません。

投稿者:夜桜     投稿日時:2007/08/11 08:43  ---1.59.107

というよりも専門店がらみの裁判沙汰は結構聞きますよ。
リスクの規模もそれなりに大きいというのが実感です。

投稿者:フルビオ     投稿日時:2007/08/11 12:07  ---33.76.10

> 幾ら頼んでも試奏のために楽器を送るのを拒否したり

この文面からすると頼み方が悪かったのでは。
オークションの出品者は商売人ではないので、同じようには対応(反応)しないと思います。

投稿者:rio     投稿日時:2007/08/11 15:36  ---188.33.52

ネットオークションについては、いろいろなお考えの方がおられますが…そもそもインターネットを介して気軽に個人間で売買するのがスタートだったと思います。個人によっていろいろな考えの方がいるわけで、セイジさんのコメントと同じく、「自己責任」で参加すべきと思います。
店舗まで物理的に遠い場合は、ネットショップを利用する方がリスクを負いたくない人には向いていると思います。

絶対損をしたくないと思っている人は、手を出すべきではないと思います。リスクを負ってもいいと思っている人は覚悟を決めて手を出すべきだと思います。

投稿者:マカロニ     投稿日時:2007/08/11 22:33  ---172.175.102

早速のご回答の数々ありがとうございます。

一応、誠意を込めて丁寧に(試奏のため送ってくれるように)頼んだのですがね・・・相手の人は頑ななのか通じませんでした。

確かに素人同士のネットオークションでは自己責任が重要だとは思います。トラブルの多くは「自分は誠実だから相手もきっと誠実だ」「信じ過ぎた」等々、〇〇だろう・・・という思い込みややたら夢を追ったり期待が大きすぎるところにあると思います。

でも、画像でみるかぎり「いい音」の予感がしてきますし、その時にはもはや、誰も止められない状態でヴァイオリンの魔性!?にかかっているのでしょうね。全く泥沼です。笑

過去ログに高価な楽器を買うなら結婚前の独身貴族時代に買っておけ!という意見を読み、確かになるほどなと思いました。
あとは子育てが一段落した時期や定年後とかが一般的に皆さん、わりと自由になるお金があると思いますし。
私も本当にヴァイオリンが好きで、楽器のことを考え始めると寝ても覚めてもそのことだけで頭の中がいっぱいになります。
月刊誌や季刊誌、専門書や写真集を読み漁り、東に展示会があると聞けば万障繰り合わせて有給取ってまで見に行き、西に贔屓のヴァイオリニストの演奏会があれば追っかけ感覚?で聴きにも行く・・・もはや熱病です。

しかし、ヴァイオリンは高いです!高くてとても手が届かないから余計に憧れる。何とかして手に入れたいと思う・・・けれど、所詮は夢物語。よだれを垂らして見入るばかり・・・(悲)
とびっきりの美女に、はかなくも常に憧れる気持ちに似ていると思います!?(笑)

一生のうちに一度でいいから1000万円クラスのイタリアン・モダン楽器を手に入れたいなあ・・・これは宝くじでも当たらない限りとても無理そうだなぁ。それならせめて300万のイタリアン・コンテンポラリーの最高峰をいっそのこと、えーい!清水の舞台から飛び降りた気持ちで思い切って買ってしまおうかなぁ・・・何て思ったりもしています。(気持ちは悶々と・・・)
(勿論、かみさんには絶対ナイショでなけなしの定期崩した頭金100万と残りは最長60回ローンですけどね、トホホ・・・)

投稿者:夜桜     投稿日時:2007/08/12 00:31  ---1.59.107

> rio

時々見させて頂いてましたけれどこの人の意見で得をしたことは率直に言って一度もありません。
浅い考えの人というのは解ります。

ネットショップとネットオークションの両刀使いはザラ、
専門店とネットショップとネットオークション全て運営している奴もいます。

投稿者:フルビオ     投稿日時:2007/08/12 07:55  ---33.76.10

廉価な楽器を試奏のためには送っても高価な楽器は送りたくない、という出品者の方は結構います。または、全額保証金を取るか。

知り合いが高価な楽器を出品したところ、試奏のために送ってほしいとの連絡があり、全額補償があればといったところ、「全額送るのには抵抗があるのでなんとかならないか」、とのことで、「こちらも見ず知らずの人に高価な楽器を送ることには抵抗があるということをご理解下さい」、と返事をしたところ音沙汰がなくなったとのことです。

わたしも遠方から出品されている高価な楽器の保証金を振り込むのを躊躇っているあいだに、売れてしまった、という経験があります。

投稿者:フルビオ     投稿日時:2007/08/12 08:14  ---33.76.10

知り合いが試奏希望者に全額保証を求めると、今はそんなお金はない、と答える人もいるようです。
貴方もそれを見抜かれたのでは。

投稿者:rio     投稿日時:2007/08/12 11:37  ---210.189.167

>> rio
>時々見させて頂いてましたけれど
>この人の意見で得をしたことは率直に言って一度もありません。
>浅い考えの人というのは解ります。

夜桜様
ご丁寧に
ありがとうございます

投稿者:ちーこ     投稿日時:2007/08/13 10:10  ---51.242.147

マカロニさんのお気持ち痛いほど、よくわかります。そんなにいろいろ研究されているようなら、Bonham Tarisioとかのオークションで300万クラスのものが、100万くらいで手にはいりそうですが、どうなんですか?またヤフオクでも有名イタリア作家のものが320万ででていますよね?それもたぶん それらのオークションで買っているとおもいます。320万のは8000usdつまりだいたい92万位で手数料をいれても100万くらいだと推測します。輸入費にどれくらいかかるかしれませんが。。。100万で買っても 箱を開けると偽物がはいってたりする事もあるのでしょうか?わたしには未知のせかいですが・・・興味はあります。素人がそんなオークションで買うとろくでもないことになり、100万でも捨て金になり後悔するのでしょうか?

投稿者:マカロニ     投稿日時:2007/08/13 10:10  ---172.175.102

皆様、いろいろと貴重なご意見ありがとうございました。

うーん、やはり高額楽器の個人売買はちょっと考えてしまいますね。いくら良さそうな楽器でも、店舗を構えている専門店の方が何かとアフターケアや「どこそこの店で買った!」という自負、安心感もありますし・・・伊達や酔狂で店を構えているのではないのですから。
それに素人さんが(自分に都合のいい)一方的な落札条件で大枚儲けられるほど世の中そんなに甘くはないでしょう。
商売は信用第一ですからね。

あと、常連の?名回答者様の皆さん、もっと穏やかにこのコーナーを楽しみましょう!私もですが、楽器の話になるとつい熱くなってしまうのはそれだけ思い入れや純粋な気持ちがある為でしょうね。とても分かります・・・

投稿者:フルビオ     投稿日時:2007/08/13 11:08  ---33.76.10

> 素人さんが(自分に都合のいい)一方的な落札条件で大枚儲けられるほど世の中そんなに甘くはないでしょう。

私の知り合いは、そこそこの価格で、これまで10本以上販売しているようです。大部分の人は試奏の上で買われるので、オークション外となり、履歴が残らないと苦笑していましたが。
いろいろ条件をつける人は、結局購入しない人が多いので、商売と違って手間暇をかけられないため、相手にしないそうです。
世の中いろいろということですね。

投稿者:夜桜     投稿日時:2007/08/13 17:48  ---1.59.107

> マカロニ
> 「どこそこの店で買った!」という自負、安心感もありますし・・・

店にもよると思う。歴史と裏を知ってれば
八王子や貴方の好きそうなヤマハなんぞは恥ずかしくて話にも出せないでしょ。