Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:娘のバイオリン選びについて・・・悩んでます。
投稿者:ようこ     投稿日時:2007/09/01 15:36  ---51.242.147

はじめまして。
娘のバイオリンを探しに 某楽器店に 娘のバイオリンの先生と訪れました。そこの店主は、イタリアのクレモナでも製作の修業し ご自身もチェロ奏者であることや、7年ほどおられた実績もあり、そのネットワークを活かし新作の楽器を 良心的な価格で提供されているようでした。 私が他店から持ち込んだ楽器も
比べてもかまわないとのこと、2007のチャイコンで音響賞もとられた岩井さんの楽器を(レンタル用)レンタルさせて頂き、弾き比べを兼ねて100マン前後の楽器〜岩井さんのと5丁のバイオリンを先生の弾いていただきました。店のは、どれも特に差はないように感じました。ですが・・・岩井さんのは他のに比べ音が低音高音とも豊かな響きに私には聞こえました。娘はまだフルサイズを弾くことは出来ないのですが、見た目の良さから伊の新人sofia vettori(105万)がよいと。。。先生は伊のstefano trabucchi(90万)かedgar ross(135 万)が良いのでは?と・・・先生はその楽器店は初めて訪れらしいのですが、この楽器店はとてもいい!とおしゃっていました。でも私の持ち込んだ岩井さんのは、あまりその店では弾いてくれませんでした。理由は、そんなことは失礼にあたるから・・・と。でも、なんとかお願いし2回だけ弾いて頂きました。先生は私の持ち込んだ楽器は弾きにくいとか、重たいとかおしゃられました。店主が最後に こんな楽器もありますと見せてくれたのが、jens johansson
とゆうスウェーデンの新人さん、先生も弾きやすいし強く抑えなくてもいい音がでると・・・私も音も値段(76万)で気に入ったのですが、見た目で色の感じが嫌だ!と娘がいうのです。岩井さんのが、音もいいし 注文してから作るので娘の好きな仕上げにもしてもらえそうなので、そちらに傾いてます。今度秋の弦楽器フェアーにも、岩井さんとedgerさんのは出品されるそうですが東京まで先生の交通費も持ち 回りもごったがえしているところで 音がわかるものか心配なので、そこまでする気にもなれません。娘が弾けるようになるまで待つか 岩井さんにすると 製作には半年〜1年ほどかかるらしいので 今から注文した方がよいか、もっと時間をかけ探すべきか、悩んでいます。何かアドバイス頂けたら ありがたいです。

投稿者:ドンファン     投稿日時:2007/09/01 16:52  ---22.173.166

失礼します。
同じページでかなり偏った?盛り上がり(?)をしております者です。(笑)
私も現在、真剣に楽器(バイオリン)を探しておりまして決して他人事とは思えないもにですから・・・

まず思うのですが、先生は(一応、他店からの持込楽器の音については二の次というマナー上からもあると思いますが)stefano trabucchi(90万)とedgar ross(135 万)を正直良いと思われたのではないでしょうか?
私も正直、先生のご意見に賛同いたします。この二人はどちらも本場イタリアでバリバリの人気製作者です。価格も拝見した限り妥当でしょう。ていうか、若干相場よりも安いくらいです。

sofia vettoriと岩井氏も一応、水準はいってるでしょう。

しかし、前者は先の二人に比べて明らかに格下に思えますし、後者は待たなければなりませんね。待つのはよいと思いますがはたしてそこまで待っても出来が必ずしも良いという補償はありません。(同じ製作者でも驚くほど出来不出来はありますから)、あとその時点で再び先の2つと比べられればよいのですが、再度、先生を交えての持込比較試奏は可能なのでしょうか?
確かに第一印象は大切なのであって複数試奏した後でやっぱり一番最初のがいい!といったことはよくあります。

オーダーメイドで色(普通そこまでこだわりませんがね)まで好みに合わせてもらえるならここは娘さんのフルサイズ記念!としてあえて買われてもいいかなとは思います。

最後に、弦楽器フェアーは仰せの様にとても落ち着いて周りの音に邪魔されず試奏ができる環境ではないでしょうね。あくまで広く浅く見てまわり場の雰囲気を楽しむに留めるべきです。

投稿者:ようこ     投稿日時:2007/09/01 17:25  ---51.242.147

ドンファンさん
さすがに、お詳しいですね。大変参考になりました。ありがとうございます。ドンファンさんは、かなりの実力が、おありになりそうですが・・・tarisio auctionsなどで購入を検討しようと おもったことはありませんか?リスクはありますが、かなり安くかえますよね!?試奏せず名前買いは、そんなに危険なのですか
?気を悪くされたらすいません。すいません ドンファンさんくらい 詳しければ・・・と思ったもので・・・ あと旅行も兼ねて イアリアやチェコやドイツなど 海外の楽器店で買おうと思ったり・・・私は旅行が好きですし、ちょっとそんなことを考えたりもしています。日本の半額くらいで、買える!?かな〜なんてね・・・(笑)

ちなみに今生きているバイオリン製作者で人気実力ともにある方のお名前を上位5〜7名ほど教えていただけたら・・・
お忙しければ・・・お答えいただかなくても、かまいません。
とても あつかましい 質問を お許しください。

投稿者:万年下手の横好き     投稿日時:2007/09/01 20:02  ---0.53.166

はじめまして。

間違っていたらすいませんが、
ようこ様が行ったお店というのは
京都の「イ」から始まるお店でしょうか?

投稿者:ようこ     投稿日時:2007/09/01 20:16  ---51.242.147

そうです。「イ」から始まるお店です。知っておられますか?

投稿者:ドンファン       投稿日時:2007/09/01 21:07  ---22.173.166

最初に、私はアマチュアです。確かに好きですがあくまで趣味の範疇ですから。かなりの実力?とは、全くの買いかぶりです!先の私のスレで(プロになった)学生時代の先輩とは・・・実は芸大ではなくてそれ以前の一般大学時代で、です。

>tarisio auctionsなどで購入を検討しようと・・・

これは、思いませんね。ヤ〇ーオークション等も、(高額商品の場合)かなりのリスクがあります。ここで50万以上の買い物は絶対にしようとは思いませんね。

>試奏せず名前買いは、そんなに危険なのですか

はい、有名でも絶対に試奏してから買ったほうがいいです。

あと、海外で買うのは素人さんは止した方がいいかと思います。
お安くしとくからと、真赤な偽物をつかまされたり、反対に日本人だと知り、法外な値段をふっかけてボラれたりと、これらの類(たぐい)の話は枚挙に暇がないですから・・・君主危うきに近寄らずです。

>今生きているバイオリン製作者で人気実力ともにある方のお名前を上位5〜7名ほど教えていただけたら・・・

やはりトップはジオバッタ・モラッシとその息子シメオネではないでしょうか?
あと彼らの甥のジョバンニやビソロッティ・ファミリーなども定評があります。いずれも日本での相場価格は200万後半〜300万半ば位はします。

ご参考までにクレモナ・コンテンポラリー製作家達を紹介したURLを付けておきます。
http://www.y-m-t.co.jp/cremonaviolin/top.html

投稿者:クロアシ     投稿日時:2007/09/01 21:07  ---4.232.20

>今生きているバイオリン製作者で人気実力ともにある方のお名前を上位5〜7名ほど

過去ログで何度か紹介されています。私は、個人的に、以下のレスが参考になりました。

http://www.strad.co.jp/cgi/qasearch.cgi?mode=view&code=14120&re=14046&key=風評
鈴木珍事さんの、2006年06月04日(日) 21時23分の記事


>先生は私の持ち込んだ楽器は弾きにくいとか、重たいとかおしゃられました。

私見ですが、技術のある方が弾き難いと言う以上は避けた方がいいと思います。他所のスレッドでも述べられていますが、どのようなレヴェルであっても、楽器の選択で優先すべきは操作性だと思います。操作性の悪い楽器は、学習の早い段階で足を引っ張って技術の修得を阻害する恐れがあります。

個人的に気になったので、横レスしてしまいました。
後のことはドンファンさんその他の方にお任せします。

投稿者:フルビオ     投稿日時:2007/09/01 22:05  ---33.76.10

> 鈴木珍事さんの、2006年06月04日(日) 21時23分の記事

Vladimir Pilarを所有していたことがあります。見た目と操作性は良かったのですが、どちらかというと男性的な乾いた音で私の好みではなかったので、某オークションで百万程で売ってしまいました。買われた方はとても気に入られたようです。

Poggiのお弟子さんのGianPaolo Saviniはどうでしょうか。某ショップのHPでは250〜300万の範囲となっていますが。
Saviniのお弟子さんの石井さんにも興味があります。HPのVOICEを拝見すると川畠成道さんが応援されているようですが、どうなんでしょうか。
http://www.geocities.jp/katakoto_02/

投稿者:大森     投稿日時:2007/09/01 22:47  ---206.85.239

独断と偏見の持ち主こと、大森と申します。

ようこさんに質問です。
1.娘さんは、何年先にフルサイズを弾くことが出来るのでしょうか?
 (今何年生なのでしょうか?)

2.将来、音大を目指すのでしょうか?

文面からすると、最初に岩井さんの楽器ありきのようにも取れますが、またまた私の偏見でしょうか?
個人的にはフルサイズを弾くことが出来るようになってから、決めた方がいいと思います。
それまでに、いろいろな情報を蓄えてください。
私なら、某楽器店のほかに某2楽器店、某3楽器店を(あるいはもっと多くの楽器店を)回ります。
それから、もし音大を目指すのでしたら、100万円前後の価格帯では力不足ではないでしょうか?
(受け売りですが、音大生の所有している楽器の価格というのは300万円以上というのはざらということだそうです。
もちろん例外もあるでしょうが。)

あえて私が選択するとすれば、これまた独断で先生お勧めのstefano trabucchi(90万)かedgar ross(135 万)
のどちらかに絞ります。
ただし、前提として予算をあらかじめ決めた方がいいと思います。
予算100万円ならstefano trabucchi(90万)しか候補がありません。(上を見ればきりがありません。)

投稿者:OPTICA     投稿日時:2007/09/01 23:22  ---111.154.225

余計なお世話かもしれませんが・・・ 既にかかれておりますが、楽器を弾く本人が、フルサイズを弾けるようになってからでもいいのではないかと思います。楽器だけではなく、弓などもきちんとしたものを持たないと行けないと思いますし。

trabucchi いいと思いますよ。友人が持っています。明るい音の出る将来性のある楽器だと思います。ちょっと特徴があると言えば、E線が低くなっている駒がわりかし多いですが、G線側と同じくらいの高さの駒を付けているという気がします。うまく表現できなくて済みません。
trabucchi作者本人も結構弾けるそうなので、その辺が癖と言うか味というのかもしれないなと思いました。

投稿者:もしそれを買うなら・・     投稿日時:2007/09/02 02:37  ---129.107.106


stefano trabucchi やモラッシーは秋の楽器フェアによく来ていますので直接本人と価格交渉して買う方が得ですし良い記念になると思います。
下手な店で売れ残りを掴まされたり良くてもボラれて嫌な思いをするより絶対お勧めです。
trabucchi は大抵3台位持ってきますがフェアの初日で一番良いのが売れてしまいます。
trabucchi の楽器は物によって結構キャラに差があります。
意識的にそうしているのか偶々そうなってしまうのかは次回のフェアで聞いてみようと思います。

ここの掲示板に限らないと思いますが饒舌な売り手が親切なアドバイス?を素人に飛ばしているのでは?
と思わせる文面を見かける度に情けなくなります。

投稿者:スガラボット     投稿日時:2007/09/02 06:52  ---126.166.186

大森さんのレスに関してコメントです。

> それから、もし音大を目指すのでしたら、100万円前後の価格帯では力不足ではないでしょうか?(…音大生の所有している楽器の価格というのは300万円以上…)

といわれていますが、別のスレッドで「五当四落」と書いたこともあって少し補足します。僕の「ようこ」さんへのアドバイスは、たとえ娘さんが音大志望であっても、最初のフルサイズは100万程度でよいのではと思います。

イタリア若手の新作ば既に評価の確立している人以外は100万から150万ですね。ただ最近のユーロ高でこのところもう2〜3割上がっているかも知れません…。イタリア以外の作者ば産地のブランドにより幾分安価でしょうか。彼らの楽器の能力ははっきり言って玉石混淆だと思います。将来名工になる人のできの良い楽器に巡り会えればこんな幸運はありませんが、まあ数%以下の確率でしょう。それらは作者の存命中は300万強、没後人気があれば500万〜1000万〜と上がっていくのがVn価格の構造です。

フルサイズ最初の楽器として「当たり」を引けばいうことはありませんが、そうでなくても先生に選んでいただいた楽器で、小学校高学年の生徒がモーツアルトのVn協をさらうレベルであればまず使えます。学生コンクールでパガニーニをバリバリ引くというのであれば少し話は変わってきますが…。

そのあと中学〜高校になって受験準備の段階になると、もう一度楽器選択の考慮をするのが一般的です。それは使用している楽器の能力が不足である場合のほか、生徒さんの特性が持っている楽器の性格とマッチしないことがあるからです。

うちの娘の例で恐縮ですが、カミさんのプレッセンダで受験を失敗した経験があります。当時娘は良かれと思って与えたプレッセンダの良さが引き出せなかったようです。楽器との相性もありますが、名器は車のレーサーと同じで扱いが難しく、素人が乗りこなすのは難しいところがあります。

それやこれやで受験段階ではもう一度楽器の見直しが必要になることが多いのです。結局娘は翌年Poggiで合格しましたが今でも娘との相性はこちらの方がいいみたいです。

こういう事があるので最初のフルサイズは買い換えやすい楽器がいいと思います。イタリア新作のブランドはその意味でお勧めですね。

投稿者:Serial     投稿日時:2007/09/02 08:48  ---159.174.89

以下はこの掲示板でもよく紹介されている、バイオリン制作者の佐々木朗さんがお書きになっている記事ですが、楽器を選ぶ際の参考になると思います。
--------

楽器を選ぶ上でのアドバイスです。
 1.自分の予算(または楽器の使用目的)をはっきりとさせ、自分に認識させる。
 2.「値段や名前に惑わされないぞおっ!」と、自分に言い聞かせる。
 3.まずは目で見て(ラベルなどは見ない)、純粋に綺麗な楽器、引きつけられる楽器を選ぶ。
 4.次に実際に弾いてみて、音の気に入ったものを残す。
 5.値段などを考慮の上、1本に絞り込む。

ほとんどの方(プロの演奏者も含めて)は、3.と4.を逆に行ってしまうのです。これは最もいけません。というのは、いったん音が気に入ってしまうと、ついつい状態の良くない(例えば健康状態が悪かったり、作品の質が低かったり)楽器でも許してしまうのです。
ヴァイオリンの性能は初期性能だけでは決まりません。たとえ現時点では100点満点に思っても、日に日に性能が落ちていく楽器に、いつまでも満足できるわけがないからです。
素直な気持ちで見た楽器の印象というのは、専門知識が無くても意外と的を得ているものです。逆に、中途半端な知識や欲をもって接する人ほど、大きな勘違いをしている場合が多いのです。

-----引用ここまで。(字数制限の為、一部割愛しています。)

自分(お子様)がいったいどのような楽器を欲しているのか、一度よく問うてみると良いと思います。
例えばドンファンさんが仰るように、将来の資産価値も考え、リスクの少ない楽器選びをするべきか。
ブランドに拘らず、好みの音の楽器を探すのか。
それによって、答えは大きく違ってくると思います。

楽器の音は弾いている本人と、回りで聞いている人とでは、聞こえている音がかなり違います。
先生が良いと言った楽器は、回りの人にはそれほどで無くても、実際に弾いている人にとっては、良い音に聞こえている可能性があります。
先生が子供の楽器を選ぶという立場から言えば、今後の子供の上達に直接関係しますから、少しでも操作性が良い物を選ぶと思います。

ちなみに私が同じ立場だったら、楽器のブランドより弓にお金をかけます。
その方が子供の上達の為には有効だと考えるからです。

投稿者:maria     投稿日時:2007/09/02 12:33  ---26.36.182

このテーマは本当に親を悩ませますね。少し視点を変えて考えてみると生のバイオリンのコンサートに何度も行き耳を親子で鍛えるのが先決でしょうか。色で決めたり人の弾いた音で決めずにお子さんが弾いた音を自他供に聴き親としての意見を自信を持って先生や店主に仰れないと質問も出来ずスポンサーである親が買った後も悶々としてしまうのではないでしょうか。この音にこの金額を払うのは妥当と思える為には実は御自身の聴く能力が必要と考えます。その上で先生に娘さんが弾けないレベルの難曲を試奏してもらい楽器の操作性の意見を頂くのは有意義ではないでしょうか。音大受験に関してはg大やt桐音大卒業の方に伺う限りですが、受験する音大の教授に高額なレッスン料を払い数年付くのは当たり前でそれでも第2希望のビオラ科にしか受からないケースもよくあるのだと言う事です。ですのでその事とは切り離して考えるべきかと思います。横道に逸れましたが、どうぞ良い結果が出ますよう願っています。良いご縁が有りますように。

投稿者:クロアシ     投稿日時:2007/09/02 15:58  ---4.232.20

議論が、訊かれてもいない音大受験の話題を振られたことで、迷走状態に入ってしまったと思われます。少し私なりにまとめつつ、軌道修正を試みようと思います。あくまで、私の少ない経験の範囲内での意見ですので、補足訂正がありましたら宜しくお願いします。

まず、

>たとえ娘さんが音大志望であっても、最初のフルサイズは100万程度でよいのではと思います。

というスガラボットさんのご意見に私も賛成です。
私見ですが、音大レヴェルの楽器とは、音階としてCarl Flesch Scale Systemの5番-10番の分散和音や半音階も含む全て、練習曲としてRode全曲、Paganiniの難度の低いものから1/3?半分程度、コンチェルトとしてViextemps以上の難度の、近代の作品までほぼ全て、またJ.S.BachやYsaye、Bartok無伴奏を学習するにあたり、ある程度の余裕を以って修得できる、言いかえれば楽器が足を引っ張らないレヴェルと考えます。
私がイタリア新作を中心に色々試奏した経験では、150万クラスでギリギリ、200万クラスならまずまず、操作性に全く問題を感じさせないレヴェルで300万前後(最高峰)という感触を持ちました。あくまで新作の話です。モダン・オールドではまた価格帯が異なります。
楽器の良し悪しが主体的に判断できない状態で、いきなり上記の価格帯のもの購入する必要はないと思います。中学卒業〜高校入学辺りでステップアップすることを考慮に入れて、現段階では、楽器店で紹介されたもののなかで、「先生が操作性を主眼に選んだ」ものが安全と私は考えます。趣味で続けるなら、この選択で、社会人になるまで買い替えの必要もないと思います。
(続く)

投稿者:クロアシ     投稿日時:2007/09/02 15:59  ---4.232.20

(続き)
弓の話が出ました。右手の技術はヴァイオリン本体のレヴェルによっても左右される問題なので、弓中心に資金を注ぎ込むのも良くないと個人的に思います。要はバランスでしょう。
一般的に、弓は新作とアンティークで音質が全く異なります。材料のフェルナンブーコが枯渇しているためか、新作は音が平板に鳴って良くない。特に新作ヴァイオリンを弾くときその傾向がはっきりしています。対して、モダンやオールド楽器に対しては弓の音響特性はさほど影響がないようです。プロのソリストでも、ストラドにアルシェや杉藤の特注品を使っている例を時々見ます。一般的に、新作で操作性の良いものというと、30?200万くらい。
アンティーク弓はコンディションの問題があり、へたっているとこれまた操作性の問題が出て来ます。アンティーク弓の価格は30-1,000万を越えるくらいでしょうか。現段階でこの選択肢を考えるなら先生に弾いてもらって選ぶ方が安全と思います。
また、フランス製だとブランドのために価格が割高になります。ところが、安い価格帯で、例えばドイツ製でも充分引けを取らないものもある。ですから、新作にしろアンティークにしろ、あまり銘にこだわらず実際に弾いて見て、あるいは先生に弾いて貰って、操作性の良いもの・音色の良いものを選ぶのが良いと思います。
私が比較試奏する際は、高音が伸びる単純なパッセージを弾いて、弾き味が良いもの・音が良いと思ったものの順に弓を並べてしまいます。相対評価を目の前で形にすると、長時間弾かないですみますしまた混乱しなくなります。
今買うものはいずれセカンドボウにでもするお積もりで、ドイツ製新作の高級品50万前後あたりが無難かな……と。これは、音色には目を瞑って、健康であること・操作性を優先した私見ですから参考程度に。
(続く)

投稿者:クロアシ     投稿日時:2007/09/02 16:00  ---4.232.20

(続き)
あとはオマケです。

>ようこさん
>娘はまだフルサイズを弾くことは出来ないのですが、見た目の良さから伊の新人sofia vettori(105万)がよいと。。。
>先生も弾きやすいし強く抑えなくてもいい音がでると・・・私も音も値段(76万)で気に入ったのですが、見た目で色の感じが嫌だ!と娘がいうのです。

楽器は操作性を中心に選ぶべきと思いますが、娘さんのこだわりも分かります。たとえ見た目の問題であれ、本人がその楽器に惚れ込めば自然と練習時間も増えて上達も早くなる、ということもありますので、その辺も考慮した方がいいと思います。


>フルビオさん
Poggiの系列ですか。Gian Paolo Saviniについては弾いたり聴いたりした経験はありませんが、石井秀太郎氏については、一度だけ人が演奏したのを聴いたことがあります。HPの画像などと合わせて考えるに、まだまだ発展途上だと思いました。


>大森さん
>独断と偏見の持ち主こと、大森と申します。
そもそも、今年の4月の時点で「習い始めたばかりで、楽器も入手して1ヶ月くらいしかたっていません」と仰っていた方が、議論を混乱させてまで音大受験用の楽器について講釈を垂れるのは、おかしくありませんか。人格的に問題があり見識が狭いことはよく存じていますが、このような書き込みをする資格が全くないことを、ぜひとも自覚なさって下さい。
http://www.strad.co.jp/cgi/qasearch.cgi?mode=view&code=16242&re=&key=大森

投稿者:大森     投稿日時:2007/09/02 22:06  ---206.85.239

クロアシ様はじめ、本当にこのサイトは他人の批判をする人が
多いんですね?

>>>人格的に問題があり見識が狭いことはよく存じていますが、
>>>このような書き込みをする資格が全くないことを、ぜひとも自覚なさって下さい。
クロアシ様も同様に「人格的に問題があり」と思いますが。

まあ、音大の話はともかく、最初のフルサイズで150万円
(本体100万円、弓50万円)くらいかかるということのようですね。
ヴァイオリンて本当にお金がかかるんですね?

投稿者:YE     投稿日時:2007/09/02 22:14  ---24.230.106

他人を批判する人がこのサイトに多いとは思いませんが、
読んでいて気持ちのいいものではないですね。
相手は逢ったこともない人なのですから、最低限の礼儀作法は
あってしかるべきなのに、逢ったことがないことを良いことに
言いたい放題はいただけません。

さて、かつて、Gian Paolo Saviniの購入寸前までいきました。
当時使っていたStefano Coniaの下取り価格が折り合わず、
断念しましたが、今考えると惜しいことでした。
当時は250万円でしたが、シルバートーンを持っている
数少ない新作メーカーの一人であることを考えると、
購入する価値のある楽器だったと思います。
少なくとも私には、現在のクレモナのメーカーよりも好きですね。
太くて豊かな響きを持つ、個性溢れた楽器です。

投稿者:クロアシ     投稿日時:2007/09/02 23:53  ---4.232.20

>大森さん
>最初のフルサイズで150万円(本体100万円、弓50万円)くらいかかるということのようですね。ヴァイオリンて本当にお金がかかるんですね?

それは、私に対する反論ですか? それとも、最初に100万前後の楽器の選択肢を提示された、スレッドの立て主に対する皮肉ですか? 失礼ながら、為にする議論に溺れて攻撃が見境のないものになっているように思われますが。まあ、見ていて面白くもありますけど。
大森さんの書き込みに問題がある事は、既に他の方によって指摘されたこと。それを反省もせずに相変わらず論旨不明な文章を垂れ流し憤然と構えていることにも呆れますが、そもそも、あなたが引用した私の文章において、重点が置かれているのは後半部だということも、この際改めて強調しておきます。

>他人の批判をする人が多いんですね?

色々な方に批判されてきましたね。でも、充分根拠のある事だと思いますよ。お分かりになりません?

投稿者:クロアシ     投稿日時:2007/09/02 23:56  ---4.232.20

いずれにせよ、揚げ足取りのレスを返されてしまいました。誤解されるといけないので、念のために補足しておきます。
私は、4〜5歳から始められた小学4-5年生で、少なくとも趣味として大学卒業くらいまで同じ楽器で続ける、という想定で書き込みしています。既にある程度の技術の蓄積があり、これから中難度のコンチェルト、ソナタ、四重奏曲あたりを楽しみながら弾ける程度の楽器として、新作100万前後はまず充分だろうと思います。質問者が提示した楽器の価格に加えて、奏者がこれから成長しさらに技術や表現の方法を身に付けて行くことも考慮しました。この場合、楽器のレヴェルはある程度高い方がいい。高価なものを必要とするのはやむを得ないと思います。
弓に就いては、正直もう少し安価な選択はあると思います。私も30万の中古の無銘弓からスタートしました。ただ、操作も音もが良くなく数年で技術の修得に障害が出たので、その経験から少し資金に余裕を以って選んだ方がいいと考えて、敢えて「50万前後」と書きました。新作・アンティーク共により安い選択肢はあるでしょうが、それでも20万を切ることはないと思います。これも、技術的に伸び盛りの10代が今後10年使い続ける事を念頭に考えたことです。

投稿者:フルビオ     投稿日時:2007/09/03 00:50  ---33.76.10

クロアシさん、YEさん、ありがとうございます。

石井氏もHPで書かれているように、Savini氏は現代の巨匠のようですね。一度弾いてみたいのですが、日本では老舗の某ショップでしか扱っていないのでしょうか。

石井氏の楽器もHPで見る限りは、Poggiスタイルでなかなか良さそうに見えます。Savini氏の唯一の弟子のようですし。そのうち師匠を超えるようになるんでしょうか。

以前にも書きましたが、東京の荒井氏のPoggiスタイルの楽器もとても良いと思います。150万円だそうですが。
http://liuteria.exblog.jp/

スレとは直接関係ない話で失礼しました。

投稿者:YE     投稿日時:2007/09/03 01:02  ---24.230.106

私がSaviniの購入を検討したのは、フルビオさんがお考えで
あろう老舗某ショップではなく、大久保の小さな店です。
その店では、クレモナの新作楽器は下取りしたくないとの
ことでした。
もともとSaviniは寡作なのか、あまり見ませんね。
Poggiと見紛うばかりの素晴らしい作りだったことが
印象に残っています。

投稿者:phtalocyanine     投稿日時:2007/09/03 09:16  ---244.210.206

80〜150万円ぐらいで使える・・・と思える最近出会った楽器は、石井さん、菊田さん、番場さん、Sandro Asinariです。

買い替えということになった場合も、クレモナの新作は下取りが良いといっても、この価格帯であれば、日本人作者の作品でも良いと思います。
現在活躍中で人気の日本人製作者であれば、製作者本人が半額程度で引き取ってくれたり、楽器をほしい人を探してくれたりしますので、逆に売りやすいと感じたことがあります。

投稿者:taka     投稿日時:2007/09/03 10:34  ---38.26.148

最近よく登場する一部の方に是非とも、もう1度ご確認いただきたい。
つまり、ここは楽器商のストラッドさんのHPであること。(意味ははおわかりですね。ご理解いただけない場合はご利用規約をよくお読みください。
以前はよくコメントを寄せられた聡明で紳士的な回答者が最近はあまりお見かけしなくなったのですが、もしもこのページがやや感情的な批判だけのために使われるようになったことが原因であれば、大変残念な事態ですね。そんな意味もこめまして、身に覚えのある方はコメントを自粛ください。

投稿者:Cello     投稿日時:2007/09/03 11:06  ---75.44.144

takaさん同感です。

投稿者:クロアシ     投稿日時:2007/09/03 11:43  ---4.232.20

>takaさん
私が知る限り、大森氏は2度にわたって発言の内容を注意され、1度他の楽器商による宣伝目的の書き込みを誘導してスレッドを混乱させた方です。今回も関係の無い内容に触れ議論の迷走を招いて質問者の利益を損ないかけており、放置しておけば今後同じことが起こる可能性も考えられたので、やむなく苦言を呈しました。スレッド全体を良くお読みになれば、お分かりになることと思います。
万が一、仮に、私の書き込みを指して「このページがやや感情的な批判だけのために使われるようになった」と書かれたのであれば、私はその誤解ないし曲解を大変遺憾に思います。

とはいえ、いずれにせよ、このスレッドでは書くべき事は書き尽くしたと思います。お目汚し失礼しました。

投稿者:taka     投稿日時:2007/09/03 17:05  ---38.26.148

クロアシさんへ
文脈からお分かりになると思いますがクロアシさんのコメントを指しているのではありません。クロアシさんのコメントは質問者の意図を汲み取ったものであり、分かりやすく同感できることも多いです。
私が自粛なさって欲しいと申し上げたのは、という印象を与えかねない、自らを偏見、偏った考えを持つとおっしゃられやや自暴自棄ぎみの2名ほどの方を指しております。
過去に2名には自粛を求めるコメントをしました。、残念ながらご理解いただけなかったようです。
デル・ジェスを弾いた(展示会の試奏)とおっしゃる方と、「習い始めたばかりで、楽器も入手して1ヶ月くらいしかたっていない方(実は私が指摘しました)に対してもう1度利用規約を読んで欲しい旨をコメントさせていただきました。

投稿者:taka     投稿日時:2007/09/03 17:07  ---38.26.148

<という印象を与えかねない、
ミスです。削除してお読みください。

投稿者:non     投稿日時:2007/09/03 21:46  ---70.76.237

自分の為に楽器選びも出来ない人が他人に助言している、
とか
自分の意見に導こうとする業者同士の喧嘩、
とか。

結局匿名同士の無責任な会話でまともな話を組み立てるのは土台無理。


「ようこ」さんのようなカモには下心を持った輩しかついてまわらない。

投稿者:クロアシ     投稿日時:2007/09/03 22:11  ---4.232.40

>takaさん
大変失礼しました。少し掲示板が荒れ気味になったことについては、私自身、多少責任を感じている部分もありまして。……誤解の件、どうかご容赦ください。

投稿者:縋る男     投稿日時:2007/09/04 08:34  ---11.40.64

岩井さんに注文なさるのが 一番よいと思います。

1.いわゆる偽物を つかまされない。
2.ニスの仕上がりを注文できる。
3.試奏された岩井さんのVnが 弾きにくいようなら、
  弾きやすく 作ってくれる可能性がある。
4.のちのち調整 修理を頼める。
5.岩井さんと仲良くなれる。

少し古い楽器がお望みなら別ですけど。
それに新しい楽器のくせをしばらく我慢しないといけませんが。

投稿者:ようこ     投稿日時:2007/09/04 10:47  ---51.242.147

皆様ほんとに ありがとうがざいます。なかなか、ここまでのお話は、他では聞くことは、出来ないので嬉しいです。
とても良い勉強になりました。
 
これほど、熱くなってご意見ご感想を、コメントしてくださるのは・・・皆さんのバイオリンに対しての情熱は、凄いものがあるからなんですね!

娘が、弾けるようになるまで もう少し待ち その間 いろんな楽器を見て 目と耳を 肥やしていこうとおもいます。
関西からは、遠いですがストラッドさんも たくさんの 楽器をそろえて おられるようなので 見に行ってみようと思います。

クロアシ様
ほんとに とても 細やかな説明で、わかりやすく参考になりました。また大事な弓の選び方まで、教えて下さり 
心よりお礼申し上げます。 ドイツ製の50万位のものですね・・・!頭の隅に入れ 探してみます。

<余談ですが・・・>
昨年某コンクール入賞者のコンサートに娘の友達が出演するので聞きに 行った際 いい音だ!と思った方に 演奏後 失礼ながら値段を聞きました。その友達の使っていたのは、アメリカ在住の日本人作家のもので200万するらしいですが・・・
私がいいと思った方2人のうち一人は、イタリア新作170万でほっとしたのも束の間・・・弓350万でした。
びっくりしました。弓は一生使うので。。。とおしゃられていました。その時弓のお金もいるんだ・・・(汗)と はじめて思いました。いちばん素晴らしいと思った方は、500万でした。うちには、無理だな〜(泣)でも弓は50万でした。ちょっとほっとしましたが・・・作者名や年代も聞いておけば良かったと後悔ですが・・・いい音を出すのには、腕もいりますが お金も、たくさん、かかりますね(汗)

Q:チェコのバイオリン
投稿者:あちきち     投稿日時:2007/09/02 01:33  ---97.107.99

はじめまして。
バイオリン初心者です。こちらのサイトとても勉強になることばかりで読みいってしまいました。
音が気に入りましたので最近チェコ製のバイオリンを購入しようと思ってます。
バイオリンの中のラベルにRok: 26 VIII `08 と記されているのですがこちらはどう解釈するのが妥当と思われますか?
お店の方は1908年頃の物と説明いただきました。作成された日まで記されることってあるのでしょうか?  1908年8月26日作と解釈するのは変でしょうか?
あとPavel Zaludというブランドについてご存知の片がいれば教えてください。ただ前向きに検討しているバイオリンのことをもっと知りたいという意図の質問です。よろしくお願いします。

投稿者:ぶらっちぇ     投稿日時:2007/09/03 12:51  ---45.130.9

少なくともチェコ語で「Rok」は「年」のことのようですよ。

http://www.websters-online-dictionary.org/translation/czech/Rok

Q:ネチェサニ(チェコ)のヴァイオリンについて
投稿者:スガラボット     投稿日時:2007/08/30 13:29  ---255.65.238

はじめて、質問します。このハンドル名は僕の愛用しているヴィオラの作者(Peter)名です。少しおこがましいですがお許し下さい。
ここの掲示板でも2004年にチェコのヴァイオリンについてのスレッドがありましたが時間も経っていること故新しいスレッドを起こしました。
実は、カミさんのVn教室の生徒さんで高2の男の子がチェコのNecesany, Antoninという人のヴァイオリンを弾いているのですがとても素晴らしい音がするんです。彼のモーツアルトが大変美しいので僕は彼のことをMr.モーツアルトと呼んでいたのですが、この前弾いてくれたメンコンがまた素晴らしかったのです。この作者がどのような人だったかについてご存知の方がおられましたらお教えいただけませんか?
Jalovecなどの文献を探せば良いのかも知れませんが僕の手の届くところではありません。よろしくお願いします。
スガラボット

投稿者:SP2     投稿日時:2007/08/31 15:24  ---197.54.176

1907年生まれ、1960年没。
Tisnov の Frantisek Halouzka の弟子。ストラディヴァリとガルネリ・デル・ジェスのモデルを製作。オイルとアルコールのニスは黄色、茶色がかった黄色、赤。ラベルは手書き。

こんなところでいかがでしょうか。それでは失礼します。

投稿者:スガラボット     投稿日時:2007/08/31 16:18  ---255.65.238

SP2さん、ありがとうございます。

確かにNecesanyの楽器は輝くようなゴールドの色合いで大変綺麗です。あまり製作数は多くないのでしょうか。

Q:デル・ジェスは弾いたけれどストラドは未だ弾かず・・・
投稿者:ドンファン?     投稿日時:2007/08/30 15:50  ---22.173.166

前回はお世話になりました。(この場を借りて皆様にお礼申します)
結局、件の楽器(I.コラッティ)の購入は止めました。理由は、確かに一部に熱烈なオーナーがいらっしゃるみたいですが、実はタイムリーに最近、私の周りでこの楽器を弾いた人がいて詳しく話を聞いたところ、少々年数が経っててもやはり新作には違いないし、音は出しやすいけれど高音は金属的でやや暴れ馬的。
この値段であれもこれも要求するのは所詮無理な話との事、せいぜい500万から上でないとソロ用楽器としては音が通らないし欲を言えば名のある製作者の1000万クラス上の時の経ったモダンからでないと味わいのある深みのある音は期待できないとのことでした。
(そういえば、某ネットオークションに繰り返し出品していたあの楽器は一体どうなったのでしょうね?ネットで素性も分からない素人さん?から、返品不可・送っての試奏も不可で200万上もする高価な楽器をみすみす買うような人は常識的に考えてもまさかいないとは思いますが如何でしょう?)
あと、M・イーヴェなどもまぎれもなく新作の音だと言っていました。以上、所有されている方には申し訳ないですが新作最高峰でも300万は300万の音だそうです。但し、モラッシー父子だけはさすがに少し違うとは言っていましたが・・・この差が実は他の者が決してマネの出来ない「何か?」なのでしょうね。

さて、すっかり前置きが長くなりました。
数年前、或る楽器店の展示会で運良く参考出品の「ガルネリ・デル・ジェス」の正真正銘・本物!(〇億円)を弾かせて頂きました。
感想は、まず持った瞬間とても軽く!て、弾くとその音量はそのあたりのイタリアンの2倍から3倍はありました。また出にくい音はほぼ無く、音に芯があり、かついぶし銀の様な輝きもあり深くて説得力のあるものでとても感動しました。
名器は誰が弾いても(特に私のような者でも)それなりに素晴らしい音が出るのだと実感せずにはいられませんでした。まして大家が弾けば最高の音を出すのは言うまでもありませんね。
人類の至宝ともいえるヴァイオリンを弾くことが出来たのは恐らく我が人生のうちで後にも先にもあの時だけでしょう・・・
一方、当然気になるのは、双璧であるストラディバリウス。実際に弾く機会にめぐまれた方(または所有でも。勿論本物で!)がおられたら是非リアル?な感想などをお聞かせ下さい。

投稿者:phtalocyanine     投稿日時:2007/08/30 18:58  ---244.210.205

ネットオークションのルールに則って出品されており、そのことに関して、出品者を非難する必要はないと思います。
現地に行っての試奏は可能なわけですから、交通費分のリスクをあなたが負えばよいのです。
赤の他人に大切にしている数百万円する楽器を担保なしにあなたなら送れますか?
業者と個人は全く別物です。
(私は、出品者ではありません。)

また、「新作最高峰でも300万は300万の音だそうです。」についてです。

現在、モラッシ父と某有名作家の新作がありますが、購入理由は、楽器の操作性です。
プロが難曲に対応できる最低ラインの楽器が、最高峰の新作(300万円前後)です。

楽器を購入するに際して、音色は付加的なものと考えます。
いい音色でも音をはずせば演奏は台無しですから・・・。

もちろんその楽器の音色はとても良いですが・・・。(笑)

投稿者:phtalocyanine     投稿日時:2007/08/30 19:04  ---244.210.205


(誤)もちろんその楽器の音色はとても良いですが・・・。

(正)もちろん、現在所有するそれらの楽器の音色はとても良いですが・・・・。


失礼しました。

投稿者:弓パン     投稿日時:2007/08/30 19:37  ---11.40.64

>新作最高峰でも300万は300万の音だそうです。

について私も一言

これは 300万円以上ださないと 良い音のVnは手に入らない
との意味にとれますが、全く間違っています。

オールドイタリアン モダンイタリー の商取引を 盛んにしたい
人の発言と思われます。


phtalocyanineさんの 「購入理由は、楽器の操作性」

は賛同いたします。

音はプレーヤーが作る物ですので。うろ憶えの話ですけど、ガダニーニを弾いてたスターンがストラドを紹介されて、弾いてみて、僕のVnとそっくりの音がするねと言ったとか。あなたの音ですからとたしなめられたそうです。
たぶん彼のZygmuntowiczも同じ音がしたんだと思います。

投稿者:クロアシ     投稿日時:2007/08/30 22:00  ---4.232.20

phtalocyanineさんのご意見に同意します。
私もCorattiの購入にあたり、最優先に考慮したのは操作性でした。先のレスでは「鳴りと精度」と表現しましたが、倍音が豊かでないと正確な音程を取るのは困難になるし、精度が悪いと難度の高いテクニックに対応できなくなるからです。現在最高精度の新作が300万クラスということで、操作性だけを考えたら、ほぼすべての難曲が余裕を持って弾けるんじゃないですか。一番若いモダンで上記の精度のものは店頭価格で1,000万近いと思います。ですから、新作・モダン・オールドを一直線に価格で比較することは、どうしても無理があると思います。
先のレスで色々議論していて気付いたことを書かせて頂くなら、ひとつは、興味のある楽器は自分で弾いて自分の耳で比較しないと結論は出ないということ。それぞれの主観的な経験を寄せ集めて甲論乙駁の議論を交わしても、結局すれ違いに終るだけです。
もうひとつは、弓パンさんのお話とも被りますが、ヴァイオリンの音は奏者と共に作るものであって、ヴァイオリンだけの音というのは有り得ないこと。私はセイジさんとお話していて、楽器の個体が異なることに加えてそれぞれの出す音色の違いが、議論が噛み合わない原因になっているのではないか、と思ったものです。その意味で、奏者の技量を前提にしないヴァイオリンのブランド談義は不毛だと思います。Corattiの高音の問題についても、前のスレッドでは遠慮してとやかく言いませんでしたが、正直弦の選択と技術でどうにでも手なずけられるレヴェルです。
そもそも、ドンファンさんは、何故、人の意見に右顧左眄するばかりで、ご自分でCorattiを弾こうとしないのですか? 老舗楽器店の社長と懇意にされているなら、試奏をお願いすれば良いのではないでしょうか?
(続く)

投稿者:クロアシ     投稿日時:2007/08/30 22:02  ---4.232.20

楽器店のフェアのオールド楽器についてお話されていますが、こういうところで展示される楽器は、全体的に少し弾き込みが足りないのではないでしょうか。もちろんどれも素直に良く鳴るんですが、どれも音が詰まり気味で、伸びが思ったほど良くない印象を持ちました(この弾き込みの問題については、オールド演奏の経験豊富な方にご意見を伺いたいところです)。
私は、黄金期とロングのストラドを一挺ずつ試奏したことがあります。他のオールドから比べてバランスが良くヘンな癖が無いという印象でした。ただストラドもピンキリで、その時弾いた黄金期はあらゆる表現が自由自在というには苦しいものがありました。鳴りだけでいえば、傍にあったベルゴンツィの方が優れていました。ただ、操作性、バランス、表現力を総合すると、ストラドの方が弾きやすいかな、と。私はデル・ジェスを弾いたことがありませんのでコメントできません。
私がCorattiを比較試奏したことは前にお話しましたね。この時下した楽器の相対評価は同行者の客観的な観察によるものであり、私の主観的な判断ではありません。これを以って「一部に熱烈なオーナー」と表現されたのなら、極めて遺憾です。

最後に、ネットオークションについて

phtalocyanineさんが

>現地に行っての試奏は可能なわけですから、交通費分のリスクをあなたが負えばよいのです。

と仰っていますが、その通りだと思います。私ならじかにお伺いして、お話して、試奏して、購入するかどうか決めます。というか、相手のリスクを配慮するなら、それが常識だと思います。

投稿者:ドンファン?      投稿日時:2007/08/31 00:18  ---22.173.166

案の定、非難轟々?を受けたようですね・・・汗。
私はどうもCorattiには縁が無いのでしょう。専門店に問い合わせても在庫無しでした。あと、私は決して老舗楽器店の社長さんと懇意にはしていません。確かにCorattiを大変評価されていますが、現に弾きたくても何時入荷するか分からないしそれもほぼ予約状態だということ。数の上でもほぼ独占的?に扱っておられてはこの楽器の真の客観的情報もわかりませんよね。
件の楽器に限らず、特に人気があったり特定の贔屓の製作家の作品は仕入れがとても大変だと聞きます。裏ルートしきりだとか。
おまけにプレミアや評判が上がると価格は瞬く間に高騰しますから。
それはさて置いて、そのような理由から正直この楽器、実際には一度も弾いていません。巷の評判や身近な人からの話だけです。
しかし、仮に何年もこの楽器入手のために待つことは私には出来ません。皆様方も重々ご存知の通り、楽器との出会いはまさに一期一会でそれこそ縁や偶然というものが得てして多いようです。
私がオーナーの方のことを多少皮肉ったり?(失礼)、楽器自体をこき下ろしたのはこの楽器に対するほとほと縁の無さから来る要は自分に対する諦めの気持ちがさせた業かも知れません。
あと、新作・モダン・オールドを同じ土俵上で評価することは所詮無理な話です。新作最高峰でも300万は300万の音・・・については特にモダンの1000万クラスと比較した訳で基本性能のうち(発音、音程、レスポンス等)は十分クリアーしているのは当然理解できます。ただ、どうしても年月を経ている楽器にしか出せない音は新作には物理的に見ても無理だと申したまでです。
I.コラッティやM.イーヴェなどは思うにモラッシー父子やビソロッティ・ファミリーほどメジャーではないけれど同価格帯では通好みの楽器で他のポピュラーなものと差別化することにより所有欲を満足させている部分も無きにしも非ず?かなと思った次第。

あと、Vnの音はよく言われるところの「腕9割、楽器1割の世界」(ちょっと極端?)でしょう。I.スターンといえば彼の生前、宮崎の音楽祭で演奏会と公開レッスンを聴きました。その時、生徒の持っていた小さなVnを手にとって弾くと何とまさしく彼の音がしたのには驚きました!楽器固有の音は勿論あるけれど要は弾き手そのものの人となりが音として表れるのを痛感しましたね。

投稿者:phtalocyanine     投稿日時:2007/08/31 09:20  ---244.210.205

操作性が良く、精度の高い楽器を使う意義は、「演奏フォームの矯正」です。
正確に出来ている楽器を使い続けることによって、楽器がより良い演奏フォームを教えてくれます。
その結果、技術も向上しますし、余計なことを考えなくて良いので、演奏自体もうまくゆきます。


「腕9割、楽器1割の世界」というお話に賛同しますが、本当に上手な人は、通常は大変良い楽器を使っているはずです。
その楽器よりも格下の楽器は、弾きこなせて当然です。
良い楽器を持つと上手になる・・からこそ、良い楽器を探そうと考えられているのではないのですか?

良い楽器の条件としては、音色は、付加的なものです。
(ちなみに私は、明るい音の楽器が好きですが・・・笑)

投稿者:phtalocyanine     投稿日時:2007/08/31 09:56  ---244.210.205

(続き)

最近の若手で、そろってきたなあ〜〜と感じる作家は、Sandro Asinariです。
数年前よりも技術が格段に向上していますし、とても師匠(モラッシ父)に近いと思います。
ただ、音色がイマイチ・・・(上記の発言と矛盾していますね・・笑)。
ただ、年々本当によくなっているので、注目しています。
価格も150万円前後ですし・・・。


操作性に関しては、音大レベルでしたら十分です。

投稿者:taka     投稿日時:2007/08/31 10:00  ---38.26.148

ドンファン?さんのかなり偏った意見は、ここで書き込むには不適切なようですね。ともすると荒れる原因にもなりかねません。自粛なされてください。

投稿者:YE     投稿日時:2007/08/31 10:27  ---158.103.212

takaさん、私にはそうは思えません。
ドンファン?さんならではのセンスで、私は面白く読んでいます。
公序良俗に反しているとも思えません。
「かなり偏った意見」「不適切」「自粛せよ」と断罪するのは
どうでしょうか?

ところで、「300万円は300万円の音」という話ですが、
それは違うでしょう。
前にも書きましたが、音に値段は付けられません。
各楽器に個体差もありますし、ある地域の楽器は、
そこでできたというだけで、高くなります。

テツラフがN響をバックにして協奏曲を弾いたときの楽器は
P.グレイナーというドイツの新作、弓はアルカスという
カーボン弓で、彼はそれらをサブではなく、メインとして
使っています。
カール・ズスケは録音でも演奏会でもJ.シャーデという
ドイツの新作を使っていました。

確かにこれらは今は300万位しますが、当時はそんなには
してませんでした。
彼ら有名演奏家が使い出したから高価になったのです。
新作だから、イタリア以外だから、というのは間違っています。

楽器も大切ですが、それ以上に腕です。
何でもかんでも満たしてくれる楽器はそんなにありませんし、
限られた予算では探すのも大変です。
真っ当な店で購入すれば、出した額に見合った楽器は
手に入ります。
どこかの本にもありましたが、楽器は腹八分でよしとし、
後はその楽器を弾きこなそうと一生懸命に楽器と向き合う
ことこそが、いい音を出す要諦でしょう。

コレクターのようにいい楽器が欲しいのか、
それともいい音が出せるようになりたいのか、
オケで弾きたいのか、室内楽がしたいのか。
自分の立ち位置を自覚することが大切です。

投稿者:スガラボット     投稿日時:2007/08/31 13:16  ---255.65.238

隣のスレッドに投稿させて頂いているスガラボットです。オールド、モダンか、はたまたイタリア新作の最高位の楽器でもやはり300万は300万の音でしかないか等の議論に対して、もう30年あまりもこの種の世界に身を置いてヴァイオリン貧乏をしてきた経験から少しコメントさせていただきたいと思います。

僕のカミさんはVn教室をやっていて暫く前までは時々リサイタルなどもしていたVn弾きです。色々楽器遍歴の結果今はプレッセンダで落ち着いています。ソロのときにはこの楽器のあの名器独特の捲きの入った音色のお陰で凄く演奏が引き立ちます。ただ僕等とカルテットを演るときは一昨年手に入れたピストーニを使っています。また娘がやはりこの業界でやっていますが彼女は今ポッジを弾いています。

ということでコンテンポラリの元祖からモダンまで名のある人の楽器を一通り経験してみて言えることは、180年前であろうと60年前であろうと今年出来た楽器であろうと第一級の楽器ははじめから際立っています。ただ新作楽器は弾き込むにつれて音はどんどん変わっていきます。そしていずれはあのVn独特の捲きが入った音になります。

Vnソロコに新作楽器では役不足だということはありません。「腕9割、楽器1割」と書かれた方がおられますが、一流のソリストの演奏について新作とオールドの名器を敢えて比較するなら「腕97%、楽器2%、弓1%」と言うところではないでしょうか。先日もVn教室で演奏して下さったチェコのJ.Pustejovsky先生の楽器はSimeone Morassiで素晴らしいものでした。G線のハイポジションの音がほんの少しイメージと異なっていたので後で聞いたらやはりコンテンポラリだったという訳です。

イタリアの楽器ばかりが日本でもてはやされていますが隣のスレッドのようにチェコの楽器にも素晴らしいものがあります。このネチェサニは日本であまり知名度はないようですが、その音はPoggiに引けを取りません。また別のお弟子さんはトリエンナーレ2003一位のスピードレンのお父さんの楽器を弾いていますがこれも本当に素晴らしいです。

スピードレンのお陰でチェコの楽器も高騰しているようですが、それでも150〜300万出せばPoggiクラスの楽器が手に入る可能性があります。ただ信用のおけるお店で、弾いてみて楽器の善し悪しが判定できるという条件は必須ですね。

投稿者:スガラボット     投稿日時:2007/08/31 15:01  ---255.65.238

(続き)

phtalocyanineさんの「良い楽器を持つと上手になる・・からこそ、良い楽器を探そうと…」の言葉に同感です。しかし、これをもっと辛辣に表現すると「いくら繰り返し練習しても、楽器の能力に限界があれば、その楽器を弾いている限りその限界を越えられない。」ということにも繋がります。

実は少し反面的な意味もあるのですが、「一度その限界を突破して腕を獲得した人は、ある程度限界のある楽器でもその腕で弾きこなしてしまう。」ということも言えます。だから先生は生徒の少し難のある楽器でも弾きこなしてしまうので、親はまだ子供の楽器を買い換えなくてももう少しいけるかなと錯覚するということがあります。

僕は人より運動神経が鈍くて、学生時代からスピカートなど下手で、持って生まれたものは仕方がないと半分諦めの境地でした。ところが最近ギヨームの弓を買ってから、もう少し早く投資しておけば僕の人生もう少し楽しかっただろうにと思うようになりました。先ほどの引用は楽器本体もさることながら弓についても大いに当てはまります。

この条件を満たす解の一つが一流の新作楽器だと思います。昔東大受験で「四当五落」という言葉がありました。1日4時間しか寝ないで受験勉強すれば合格するが5時間寝ていると落ちるという意味です。嘘だと思いますがこれに対する言葉として「五当四落」と聞いたことがあります。即ち芸大には500万の楽器なら通るが400万なら落ちると。

閑話休題、だから思い立ったが吉日。悩んでないで早めに良い楽器を求めましょう。

投稿者:ドンファン?     投稿日時:2007/08/31 15:17  ---22.173.166

YEさん、感謝します。(四面楚歌の中、一筋の明かりがさしましたよ!笑)

そうですね、チェコの楽器の中に時たまいいものがあるというのはかねてから知ってました。ただ、下取り・グレードアップの際にはイタリアンがダントツでしょう。下世話な話、私はそこまで先を見越して買いたいと思っています。例えば車・・・同じ性能・価格帯でベンツ・BMWは中古でも後から後から乗り手があるので下取りもそこそこいいですが、フランス車とかは個性はあっても人気が無いので売れませんよね。車好きの方が自分のポリシーであえて人とは違ったメーカーを選ぶのは自由ですが、広く万人が欲しがりいいと認めたものには確かに理由があるでしょう。
私も今の楽器(イタリアン新作、120万、購入後約12年)に至るまではスズキ→ヘフナー→ロートという風によくあるアップパターンをしてきました。
某楽器店社長さんの言葉に「いくら日本人が贅沢になったとはいえ楽器購入に300万円はやはり大金です。失敗のない様、慎重な買い方をしましょう」とあります。
ですから皆さん、私は決して余裕で楽器を購入しようとしている訳ではありませんので・・・

スガラボットさんの環境はご自身がさらりと言われているけれど大変なものですね。要はそれぞれ家庭環境に合った楽器を買えればいいだけです。極論、仮にストラドやデル・ジェスをお持ちでも(いいな)とは思いますが、まあそれだけです(若干僻み!)
私の学生時代の先輩は音友の毎月の演奏会評によく載るような人なのですが、確かに腕もいいけれど楽器はそこそこです。あれは無名のイタリアンだったかなぁ?しかし銘柄よりも音で決めたそうです。同じカルテットのメンバーは上はガダニーニ、テストーレ、クラスだそうですがその楽器でも演奏はとてもバランスがとれています。腕9割楽器1割の中で作者にもこだわらない例です。

私は思うのですが、一流の演奏家になると(腕もさることながら)楽器を巻き込んでの様々な逸話・神話が出来てきます。
歴史的な演奏家や楽器は俗世間や一般大衆とは別世界のもので決して同じであってはならないと・・・あえて孤高に置いて一種神格化させている向きもあると思います。そこを最高のもの、頂点として考えているからこそ我々は日々、自身の演奏や楽器探しに限りない夢やロマンを持ち続けていられるのだと思いますね。

投稿者:スガラボット     投稿日時:2007/08/31 15:34  ---255.65.238

(ついでにもう一つ続き)

少し前にこのサイトでイタリアの新作最高峰の楽器をローンで購入することの是非について議論がありましたが、皆さんが前提として考えておられる楽器購入ローンについての常識が最近少し変化してきていると思うのでご紹介しておきます。

銀座のY楽器というのを皆さん多分ご存知だと思いますが、ここがイタリアの新作ヴァイオリンを新車購入並みの利率で5年ローンというプランを用意しています。G.B.Morassiが例えば350万だとすると頭金100万用意するとして、月々5万5千円弱の負担で購入できル計算になります。これなら若いサラリーマンにも手が届くのではないでしょうか。

Y楽器はイタリア新作楽器を扱っていますが従来の弦楽器専門店のようにオールドの楽器はありません。ただ一応名の通った作家のイタリア手工楽器なら所有者が壊すか傷つけない限り5年経ったあとも価値はそれ程下落しないので、車のローンよりリスクが少ないというのがビジネスロジックだと思います。こういうローンを弦楽器専門の個人商店が提供するのは難しいと思いますが、それこそが大手商業資本のロジックなのです。

こういった風潮がイタリア新作楽器の高騰を招いているのは間違いありませんが、利用者としては風潮を嘆いているより、こういった商業主義に乗ってみるのも一つの方法だと思いませんか?結果として腕の他に資産価値のある楽器も残ります。

Q:毛替えせず松脂を変えてもいいでしょうか?
投稿者:ぶち     投稿日時:2007/08/27 22:50  ---219.144.196

先日、ギョームの松脂をいただき、バイオリンの毛替えをして塗ってみたのですが、
音がしっとりしてよい反面、滑るようなかんじがします。
レッスンで弾いたところ、松脂を変えたことを知らない先生にも
「松脂塗り足りないんじゃないですか? ちょっと音が
するするしてるみたい」と言われ、明らかにこれまでと音が
ちがうようです。
指板まで粉が飛ぶほどなので、多めに塗っているとは思うのですが。
今日はとても暑かったのですが、夏向きの松脂ではないのでしょうか。
半月後に発表会があるのですが、速いテンポの曲でもあり、
音の立ち上がりをはっきりさせたいので、ほかの松脂に変えようかと
思うのですが、毛替えしたばかりなので、またすぐ毛替えするのも
もったいないように思います。
今ついている松脂を弦でなるべく落としてみて、その上に違う松脂を
たくさんつけても大丈夫でしょうか…
結果は誰も保証できるものではないと思いますが、経験された方が
おられたら教えてください。
よろしくお願いします。

投稿者:セイジ     投稿日時:2007/08/28 01:52  ---151.3.246

2種類の松脂をちゃんぽん塗りして音色を微調整する人もいます。
他の松脂に変えても全然大丈夫ですよ。

投稿者:ぶち     投稿日時:2007/08/28 08:05  ---219.144.196

心強いお答え、ありがとうございます!
試してみたいと思います。

松脂で意外と音色に差が出るものだと思いました。
季節や曲に応じて替えるといいのかもしれませんが、
弓を一本しか持っていないし、ブレンド?の技術も
ない私には、スタンダード?なタイプのものが
合っているのでしょうね。

投稿者:teku     投稿日時:2007/08/28 15:06  ---12.30.75

いつも楽しく読んでいます。
佐々木ヴァイオリン工房のQ&Aでラーセンの松脂のはなしが出ています。粒子が細かく、かつ摩擦係数が大きい感じだと言っています。すべりやすいの反対の特性のようです。使ったことは無いので
それ以上はわかりませんが、参考まで。

投稿者:クロアシ     投稿日時:2007/08/29 09:12  ---4.232.20

すみません。スレッドを立てるほどの質問ではないので、申し訳ありませんが、便乗させて下さい。
長年使っていたPirastroの松脂を使い切りそうで、そろそろ新しい松脂の購入を検討しています。色々情報収集をしているところなのですが、今のものの前に使っていた松脂の使用感が非常に良かった記憶があり、それも選択肢に入れたいと思っているのですが、あいにくブランド名を忘れてしまって困っています。ネットで画像を見ても該当するものがありません。20年近く前のものなので、多分パッケージや形状が変ってしまっているのだと思います。

布はこげ茶色(ゴキブリ色?)で、少し縦長の正方形に近い封筒の形状で、フラップ(封筒の糊付けして封をする部分です)のところに、丸い松脂が付いていました。布の裏(封筒だと、あて先を書く部分です)には、黄土色でアルファベットのブランド名が書かれていたように記憶しています。松脂本体の色は、布の色が黒っぽかったためによく覚えていないのですが、濃い茶色から黒に近かったと思います。少し柔らかめでした。
弓に付ける時しっとりした感触があり、弾いたときも粉っぽくなく、雑音が少なく、吸い付くような弾き味でした。
どこかの楽器店で「この松脂は猫より高級だ」と言われた記憶があります。「価格が高い」といった程度の意味だろうと思うのですが。

もし、上記の特徴の松脂をご存知の方いらっしゃいましたら、ぜひ、教えてください。

Q:バイオリンの修理
投稿者:nei     投稿日時:2007/08/23 15:27  ---26.236.30

バイオリンの修理について知識がないので教えてください。
今使用しているバイオリンの指板が低くなってきていることに気づき、修理できる所を探しています。
そして気になったのが、ここのホームページの修理のページです。
ネック上げと継ぎネックというのがありますが、両方ともネックを上げるための修理ですよね?
継ぎネックとネック上げとはどのような違いがあるのですか?
また、指板が低くなってきた場合にはどちらの修理をするべきですか?

投稿者:toy     投稿日時:2007/08/24 05:14  ---159.174.89

まずは下のサイトをご覧下さい。
www.sasakivn.com/werkstatt/qa/halseinsetzen.htm

実際に楽器を見ないと判断できないと思われます。
他の方からレスが入らないのもそういった理由からだと思われます。

基本的には楽器店や工房などに楽器を持ち込み、修理の方法や予算などを相談する必要があります。

ネック下がりの程度よってはとりあえずは駒の修正程度で良い事もあります。
しかしその場合でも、いづれ又下がってきますので、
予算を貯めて本格的に修理してもらわなければなりません。

修理の方法によっては、結構長い期間楽器を預けなければいけませんから、
予備の楽器をお持ちで無いならば、その期間楽器をレンタルしてもらえるかどうかも、必要になるかもしれません。

とりあえずご参考まで。

投稿者:ネック     投稿日時:2007/08/24 22:31  ---132.173.121

基本的に継ぎネックは、ネックが細すぎる、寸法が短い、斜めに差し込まれてる、など
ネックの構造自体に問題がある場合に行われることが多いです。

単に指板が下がって弦高が高くなっているだけなら、駒を低くすれば解決する場合が多いです。

大幅に指板が下がり、ネックを上げなくてはならない場合でも、継ぎネックが必要になることはほとんどないと思われます。

ネックを上げる方法は、表板の一部を剥がしてネックを上げて再接着する簡易的な方法から、
ネックを抜いて入れなおす方法まで、いろいろとあります。

メリットデメリットがありますので、専門家に見せた上で予算と相談しながら決めると良いと思います。

投稿者:nei     投稿日時:2007/08/25 18:21  ---26.236.30

toy 様、ネック様

分かりやすい説明ありがとうございます。・
一度どこかで見てもらってから、どうするか決めようと思います。

Q:イーストマン ファイバー製バイオリンケースについて
投稿者:そふぃあ     投稿日時:2007/08/22 13:01  ---247.15.90

最近、子供がイーストマン ファイバー製バイオリンケースを購入しました。
しかし、初日からケースのカギを閉めたら開かなくなり(鍵が空回りしてしまう)大変でした。
また、ふとした拍子に肩から下げるストラップが留め金から外れてしまうこともあります。(原因不明)
最近は、中に貼ってある布が暑さのせいなのか ベロベロとめくれてしまうという事態も生じてます。糊で簡単にはりつけてある部分も多いみたいです。
しかし、いくら外が暑くても、バイオリンを長時間放置しておく事はないので、作りが雑なのか、外れだったのか・・・
同種類のケースをお持ちの方のご意見が聞きたいです。

投稿者:けん     投稿日時:2007/08/23 16:34  ---158.213.148

私は一年近く使用していますが、そういった不具合に悩んだことはありません。確かに国産やヨーロッパで作られたケースからは精巧さでは及びませんが、中国製のケースのなかでは平均以上の品質だと感じています。
友人も使用していますが、同様の意見だそうです。そふぃあさんの場合はやはりはずれだったのでしょうか。
他にも使用者の方がいましたら、様子を教えていただきたいです。

投稿者:そふぃあ     投稿日時:2007/08/25 00:45  ---247.15.90

けんさん、ご意見ありがとうございます。
やはり たまたま私のがハズレだったのかもしれませんね。
はがれに関しては、木工用ボンドなどで補修可能なんですが、なんとなく嫌な気分がしたので(^^ゞ
同じ種類の角ケースの手ごろな値段のがあれば欲しかったのですが、残念!

Q:魂柱
投稿者:新奈     投稿日時:2007/08/22 09:05  ---5.17.52

イタリアのバイオリンを使っています。
私は1回、こまを120度位倒してしまいました。
その後何カ月かして、初めて魂柱をみてみました。
すると魂柱に1cm程度の切れ目が入っているんです。
とても綺麗にまっすぐ入ってるのですが、これは駒を倒してしまった時におこった事なのでしょうか。

投稿者:ロンド     投稿日時:2007/08/22 12:44  ---246.252.97

120度ということは、真横が90ですので、そこから更に30度、駒の足が浮き上がった状態で引っかかっていたということですね。ご愁傷様です。

でも魂柱の傷は魂柱立てに刺すときにつけたもので、大丈夫です。

音のほうは変わりませんでしたか?
ずれていないかどうか、念のため、職人さんに見てもらったほうが良いかも。その店と付き合いがあれば、多分、ただで見てくれると思います。

投稿者:teku     投稿日時:2007/08/22 19:50  ---12.30.76

御久しぶりです。いつも読んではいますが、、、、
気候のせいが日本国中皆さん少し頭が暑くなっているようですね。
魂柱に1センチぐらいのたての傷があるということですが、
1センチは少し長すぎるようなきがしますが、
その溝は、たぶん魂柱を立てるとき使う”魂柱立て”を
差し込むための溝だと思います。
f字口から差し込むのでちょうどf字口のほうへ向いていると思います。
間違ってたらどなたか修正、訂正お願いいたします。では

投稿者:新奈     投稿日時:2007/08/23 09:20  ---00.136.90

ロンド様、teku様、本当にありがとうございました。
なるべく早く点検してもらうようにします。
では。

Q:いつ頃のどこのどんな楽器でしょうか
投稿者:かず     投稿日時:2007/08/23 02:39  ---208.18.214

幼少からバイオリンを習い、今から約15年程前に習っていた先生の見立てで親が購入して私の最後のバイオリンとなったものですが。当時は製作者等にあまり関心を持っていませんでせたが。最近になり気になりまして。
 ラベルには上段に Cremona
      下段に majster Oswald F(もしくはJ),Willmann
huslior
BRATISLAVA
jesenskeho7
と書かれています。スペル解読しにくいとこもありますが。
 この楽器の詳細を教えていただきたいです。

投稿者:かめ     投稿日時:2007/08/23 06:18  ---196.104.66

過去ログにありましたので、引用します

>Osvald Jiri Willmann (Osvald Juraj Willmann)がありまし
>た。 Brezina, F.というひとの弟子で
>チェコのBratislavaの製作家。 1940くらいから作品があるよう
>です。ラベルはCremonaと書いてあるものとMajsterと書い>てある物がありました。そのあとはOsvalt J. Willmann >Bratislava 番号。

>http://www.aepress.sk/slhud/sh201.htm
>に少し記事がありました

Q:かび
投稿者:Q州人     投稿日時:2007/08/22 15:12  ---94.117.208

3週間ぶりにヴァイオリンケースを開けてみたら、弦が錆びていて、
おまけに指板にちらほらと、押入れに生えるような白いかびが
生えていました。
表板にも1箇所だけ同じかび(と思われる)が生えていたので、
驚いてティッシュで拭き取りましたが、また生えてくるのでしょうか?
ちょっと怖くて触る気になれません。
弦は張り替えれば良いけれど、かびは……。
洋服なら即行捨てますが、楽器は高価なものですし、愛着もあるので
そうはいきません。
どうしたら良いでしょうか。

投稿者:とり     投稿日時:2007/08/22 18:57  ---8.232.73

湿気が多いところにカビは生えてきます。
本当は一度干すのがいいのですが、なにぶん楽器ですのでそうはいきません。
しばらくケースの外に出して、直射日光の当たらない場所に置いて、エアコンの除湿をつけてみてはいかがでしょうか。
指板が湿気を吐き出しきったらもう生えてこないでしょう。
ケースはフタを開けて干してみるのがよいと思います。

投稿者:Q州人     投稿日時:2007/08/22 23:36  ---212.86.55

とり様

丁寧なご回答、ありがとうございます。

その後、よくよく見てみたら裏板にまでカビが生えておりました。
使用後、きちんと拭いていなかったため、汗や松脂を養分にカビが育ったのだと思います。
ケースの隅に松脂のクズがけっこう溜まっておりました。

アドバイス通り、帰宅後楽器を拭いてエアコンをつけておきました。
ケースも掃除機で吸い取ってから、除菌スプレーをしてみました。
しばらくは開けたまま、風を通しておこうと思います。

今後は気をつけて手入れをしたいと思います。