弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:弦は本番の何日前に変えますか?
投稿者:みかん 投稿日時:2007/10/12 23:05 ---47.203.76
オイドクサを使っています。
ガット弦の場合、みなさんは本番の何日くらい前に変えますか?
投稿者:弦喜 投稿日時:2007/10/13 09:16 ---6.34.241
今は使っていませんが、昔オイドクサを使っていた時は、本番の2週間前には替えるようにしていました。その頃は時間に余裕があったので、一日何時間か楽器に触ることができましたが、それでもチューニングが安定するまでにかなりの時間がかかりました。また、本番はライトがあたり暑くなるのでいつもより狂いやすくなり、オーケストラでのケースとなりますが、チューニングしてから休憩までのほぼ1時間、開放弦を使わざるを得ないG線の音程がそこそこ安定するまでに、それくらいの期間がかかっていたように記憶しています。
平日ほとんど楽器に触れない現在はこまめに伸ばせないので、オイドクサを使うとしたら、もう少し前に張り替えると思います。
合成弦に乗り換えてからは1週間前、スチールコア弦を使う場合は2日〜前日を目安に張り替えでいます。
ガット弦のピッチの安定性というテーマにしてしまうと、某掲示板によく書き込みを行われているガット弦マニアの方の絶好の餌となりますので、「ガット弦(オイドクサを)本番のどれくらい前に張り替えているか」という点に絞って回答させていただきました。
投稿者:猫丸 投稿日時:2007/10/13 16:09 ---2.159.27
オイドクサは長年愛用していましたが、前日に取り替えるのは不可能です。
A線で3日くらいは延び続けますし、G線は1週間後でも安定しません
、2週間後は安心できる時間だと思います。
安物の楽器を用意して、新しい弦を張ってのばしておいて使っていましたが、やはり2週間くらい前から準備しておかないと間に合いませんので、手間がかかります、取り替えた古い弦は非常用に残しておくと良いでしょう。
オリーブ、カプランも似たようなものです。
ピラストロ社は、オブリガート(シンセ弦)は15分で安定すると言っておりますが数時間はかかりますので、G線のことを考えても合成弦でも2日は余裕を持った方が安全です。
ガットは、手間を惜しんでズボラしたため、本番でA線を飛ばしてしまったり、前日に切れたりして、手間のかからないシンセ弦に移ってしまいました。
今は、優秀なシンセ弦があるので、出番なしと言ったところですが、秋口ならガットも使えますが、手間を考えると使っている人はあまりいないようです。
投稿者:SPレコード 投稿日時:2007/10/13 19:10 ---2.55.111
毎日練習する人なら1週間前、そうでない人なら2週間前に張り替えるのが良いと思います。
弦を張り替えた直後は、G線、D線、A線、E線を、A(ラ)、E(ミ)、B(シ♭)、E(ミ)に合わせて、その状態で1時間ぐらい、各弦だけの(1弦上の)2オクターヴの音階を、ゆっくりしたテンポでフォルテで(できればヴィブラートをかけながら)弾いたりするのもお薦めです。
投稿者:古典派 投稿日時:2007/10/16 20:13 ---159.144.90
ガット弦が切れたりして本番近くにどうしてもガット弦の張り替えをしなければならない場合は、3度とか6度の重音を低いポジションから高いポジションまで「強いビブラート」をかけながら弾くといいですヨ。だいぶ前にならっていた年配のバイオリンの先生から聞いた方法です。2重音で弾くと単音で弾く場合の2倍の速さで弦を馴染ませることができるので効率的ですヨ。ではでは。
Q:ビオラ・チェロの弓の跳ばしのコツを教えてください
投稿者:あいうえお 投稿日時:2007/10/12 21:47 ---178.228.117
今度、弦楽四重奏で、アイネクライネをやります。
アイネクライネで欠かせないのが、弓の跳ばし。
8分音符でも、スピッカートというのでしょうかね?
質問の要点は、ビオラとチェロのスピッカートの
コツを教えて欲しいのです。
ビオラの人は、元々バイオリンの人でビオラでの
跳ばしがよく分からないようです。バイオリンの
スピッカートは、指三、四本で弓を軽く持つ感覚で
やりますが、ビオラもそれで良いのでしょうか?
ビオラは、バイオリンと違って、しっかり弓を持つ
楽器と聞いたことがあるので、その辺の違いを
教えていただきたいです。
チェロの人は、現在、先生についていません。
スピッカートさえなければ、アイネクライネは
まあまあ弾けるレベルの人ですが、スピッカート
の経験がないそうです。チェロは、楽器の構え
からして違うので、バイオリンの私が教える
のも難しいので、こちらもお願いできればと
思います。
文章なので難しいと思いますが、宜しくお願い
致します。
投稿者:CABIN 投稿日時:2007/10/13 03:41 ---203.221.231
チェロです以下一応私見です。
演奏される方は,レガートなもしくはベタ弾きができるが,飛ばしは経験がないという感じでしょうか。
チェロにおいてはスピッカートというよりは先ずは,デタッシェ(ひとつひとつの音を区切る)で練習されると良いと思います。
1.開放弦,弓元で弓を弦に付けて動かさない?>弦に弓で圧力をかけるが弾かない?>1音弾いたら弓の力を抜く。
※これを繰り返すが,ゆっくりのテンポから始め徐々に速いテンポで
※ダウン/アップで行うがアップをより大きい音で弾くつもりで(それでアップダウンが均等に聴こえる)
※弓を持つ手に力を入れるが手首は柔らかく,硬くなるようなら弓を持ったまま手首をぶらぶら回転させてみる。
※1音1音にアクセントをつけるイメージ
テンポ次第ですが,失礼ながら,これでもよいような気がします。
但し,音が重い,テンポについていけないようなら次の練習
2.開放弦,弓の重心(真ん中くらい)で弾かずに弓をバウンドさせる。
※テンポでうまく自然にバウンドする弓の位置を見つける。
※手首を柔らかく,手首だけで,バウンド
※上記に加え,人差し指で弓に圧力をかけたり弱めたりしてバウンドをコントロールする。
3.上記の状態で手首だけを横に少し動かして発音する。
※1を忘れないで
※人差し指のコントロールが難しければしない。
※徐々に手首やひじを動かす。(腕を振るのではなく,ひじを動かすつもりで)
これは,弦に弓が触れている距離を長くするというイメージです。
音を大きくというよりより響かせるイメージ
4.ある程度安定したスタッカートに聴こえるようになったら,弓の位置を徐々に弓元に持ってくる。
※弓元に近くなると,ある程度は手首・腕で意識的にバウンドさせる必要がありますが,脱力は必要です。
※pは真ん中で,fは真ん中で早く弓を動かして響かせるか,弓元で圧力をよりかける
やはり文章では難しい。
投稿者:あいうえお 投稿日時:2007/10/13 19:39 ---178.228.117
CABIN様、こんにちは。
表現が難しいところを、しかも4段階の練習方法に分けて
ご教授下さり、ありがとうございました。
ご指摘の通り、チェロの人は、ベタ弾きのみの経験です。
早速、本人にメールします。私も、バイオリン弾きなりに
CABIN様の教えを分析して、うまく指導できるように
頑張ります。
引き続き、ビオラのスピッカートについてのアドバイスを
お願いします!!
投稿者:弦喜 投稿日時:2007/10/13 20:13 ---6.35.182
口で説明するのは難しいので、下記のヴァイオリンのレッスン映像を紹介します。
http://violinmasterclass.com/spiccato.php
ヴィオラも基本的には同じです。弓のスピードがほんの少し遅かったり、腕の重さの使い方が違ったりしますが、十分そのレッスン内容と方法は役にたつと思います。
投稿者:あいうえお 投稿日時:2007/10/15 23:20 ---178.228.117
弦喜さん、いつもありがとうございます。
レッスン映像、とても参考になりました。
跳ばしと程遠いように思えるデタッシェが基本というのは
面白いですね。
皆で頑張って、成功にもっていけるよう頑張ります!
Q:チェロ弓の相場
投稿者:オハ 投稿日時:2007/10/13 23:36 ---226.12.181
M.Lapierre 金鼈甲
P.Guillaume 金黒檀
C.Schaeffer 銀黒檀
上記の弓の相場を教えて頂けますか?
それと、作者の特徴などもあわせて
教えていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします。
ちなみに現在提示されている価格は、
上から150,105,110です。(単位は万)
投稿者:オハ 投稿日時:2007/10/13 23:38 ---226.12.181
M.Lapierreについては、中古です。
残り2本は新品です。
投稿者:SP2 投稿日時:2007/10/14 19:22 ---197.54.176
ギヨーム金黒檀105万は安いと思います。
投稿者:rio 投稿日時:2007/10/15 01:37 ---210.189.167
M.Lapierre 金鼈甲が、使用に耐えうるものなら、150万円は安いと思います
M.Lapierre は銀黒檀を3本(見たことあるのは十数本)
P.Guillaume の金黒檀は30本以上
C.Schaeffer の銀黒檀は10本程度
友人・知人の所有のモノや楽器店の在庫を触ったことがあります。
作者の特徴を調べたことはありませんが、感想を申し上げると
Guillaume金黒壇:パワフルで密度のある音が作れるけれども、ややノイジーな傾向があると思います。7〜8年前の金黒壇はヘッドが小さくスティックが細くかつ強く見ても美しかったのもが多かったのですが、現在は比較的スティックは太くヘッドも大きく、見た目が少し重ための印象があります(私は現行の彼のオリジナルスタイルはあまり好きではありません。)。比較的日本では万人受けする製作者のように思います。個人的には、銀黒壇で巻線が銀糸ではなく銀線のものには、通常の金黒壇より魅力的な弓が多かったように思います。
Schaeffer は、流麗な弓を作ると思います。操作性も悪くないと思います。ただ、私個人の好みからすると、パワーと音の厚みに物足りなさを感じます。説明が難しいのですが、ある種独特な操作感のある弓で、弾き手との相性があえば心強いパートナーになるとおもいます。
Lapierre は、経験した中で1本だけ新品に近いものがあり、バランスがよく、腰も強く、パワーもあり、パワーがあると比較的ノイジーになりやすいのですが、しなやかさで音を滑らかにしている感じがある、非常にバランスのとれた弓でした。
前述の2名の製作者の弓は、比較的丁寧に作られていますが、Lapierreの場合弓の出来が、美しいものもあれば驚くぐらい粗雑なものもあります。独立する前の他の人のブランドで出している弓の方がいい弓が多いと2名の楽器ディーラーの方から話を聞いたことがあります。
投稿者:rio 投稿日時:2007/10/15 01:39 ---210.189.167
すいません。私の感想は、Vn弓なので
Vc用とは違うかもしれません
役に立たない コメント 失礼しました。
投稿者:オハ 投稿日時:2007/10/15 22:09 ---226.12.181
SP2様
コメントありがとうございます。
他店サイトを見ましても、そのようですね。
rio様
大変わかりやすいレポートをありがとうございます。
私が試奏した際もrio様と同様の感覚で、安心いたしました。
候補にしているLapierreを先生に試奏してもらった所、
金鼈甲ランクなりの音はするとおっしゃったのですが
安くおさえられているということは作りが粗雑なのでしょうね。
あと刻印が汚いので、それも関係しているかもしれません。
Q:接点復活剤の効用について
投稿者:エピエピ 投稿日時:2007/10/03 21:37 ---2.55.111
ヴァイオリンのE線のアジャスターのネジ部分に「接点復活剤」を塗ると響きが良くなる、という話を聞いたのですが、グリスを塗るのと比べて、効果としてどのような違いがあるのか、ご存知の方がいらしたら教えて下さい。
ちなみに私はゲッツの金色のE線アジャスターを愛用してますが、ネジの動きをスムースにするために、極少量のホワイトグリスを塗ってます。このホワイトグリスは工房の職人さんから少量分けてもらったものです。
よろしくお願いいたします。
投稿者:猫丸 投稿日時:2007/10/04 10:16 ---2.155.87
グリースを少量塗るのは理にかなっています。
接点復活剤は、金属を腐食させないで、酸化被膜を除去する作用のあるものです、潤滑効果をを持続させたいのなら、グリースを使用します。
テールピースを含め、テールガットの部分、及びこの部分の付属物は振動に関与しないと考えるのが正常な思考論理と思いますが、実際そうですので、交換してご自分で確かめてみてください。
最近、回答するのもバカバカしいし意見を書き込まれる、傾向が見受けられます。
鼻の脂をちょっと付けて、ちちんぷいふい、と唱えると、響きが良くなる、というのはどうでしょうか?
接点復活剤を、頭に付けると、頭の回転も良くなるかもしれません。
音質を調整したいのであれば、弦で行うのが効果的です。
投稿者:ベッツ1704 投稿日時:2007/10/05 01:47 ---159.144.43
接点復活剤はオーディオマニア必携のアイテムですね。金属の酸化皮膜を除去することで、金属製のアジャスターに何らかの影響があることは予想できます。
>テールピースを含め、テールガットの部分、及びこの部分の付属物は振動に関与しないと考えるのが正常な思考論理
と猫丸さんは書かれていますが、テールピース、テールガット、アジャスターを別の種類のものに交換したり、調整したりすると、弾いている本人に聞こえる(弾いている本人が感じる)音は、結構変化するものです。場合によっては、弦を違う種類に変えたのと同じかそれ以上に音が変化する場合もあります。
聴いている人(聴衆)が、その変化を感じられるかどうかは、場合によると思います。比較的近い位置であれば感じるでしょうし、広い会場で遠くから聴いた場合は、変化がほとんど感じられないかも知れません。
グリースの代わりに接点復活剤を塗ることで、音が良くなるかどうかはわかりませんが、何らかの変化をする可能性はあると思います。頭ごなしに否定するには、もったいないアイデアだと思います。
接点復活剤を塗ったからと言ってアジャスターが痛むことは無いでしょうから、実際に塗って実験してみると面白いのではないかと思います。エピエピさんは興味がおありのようですので、ぜひ試して結果をレポートして下さい。
投稿者:弦喜 投稿日時:2007/10/05 08:49 ---6.34.175
某掲示板に書かれた、自作自演の若干一人からの書き込みの情報に基づいて、本件を実験するのであれば、
●昔々から多くの人?から万能の効用があると言われている
? ガマの油
? 鼻の脂をちょっとつけておまじない(猫丸も既に言われていますね。ギトリスやムターあたりのものを頼み込んでもらってくれば、よく効くかもしれない。)
? タイガーバーム
●実験の定番である
? お酢
? 重曹
? 中性洗剤
? アルカリ洗剤
●油、グリス、汚れとりの類いとして
? 自転車/ミシン油
? オリーブ油/菜種柚/サラダ油
? 10円玉が綺麗になるマヨネーズ、ケチャップ
なども平等に試して比較すべきでしょうね。(自分で実験する気はありませんが、実験するとすれば、効果比較のためそれくらいはやり、ブラインドテストで効果確認します。)
個人的には、ごくごく微小な変化しか生まないそのようなものよりも、一塗り、一吹きで、弦の音の裏返り/ひっくり返りがなおる、魔法の薬が欲しい。
以上、雑談となり、申し訳ありません。
投稿者:弦喜 投稿日時:2007/10/06 00:25 ---6.34.175
↑ 猫丸さん、失礼いたしました。慎んで訂正いたします。
誤:猫丸も既に言われていますね。
正:猫丸さんも既に言われていますね。
投稿者:エピエピ 投稿日時:2007/10/06 02:18 ---2.55.111
接点復活剤の効果があるのかどうか試すために、買ってみることにしました。E線アジャスターに塗って効果が無くても、うちのマランツ&タンノイのコード類などの接点復活に使えばいいかな、と。
まずはセカンド楽器で実験してみて、良い結果が出たらメイン楽器にも試してみます。
いろいろなご意見がいただけたので、慎重になれましたし、とても勉強になりました。どうもありがとうございました。
投稿者:弦喜 投稿日時:2007/10/06 08:20 ---6.34.146
実験するのであれば、第三者の協力のもと、ブラインドテストを行うことをおすすめします。理由は、短期的には、基本的に1回だけしか試行できないので、その1回で確実に客観的な答えを得る必要があるからです。(思い込みというものはあるもので、”鼻の脂をちょっと付けて、ちちんぷいぷい、と唱える”だけでも、それが多くの人から聞いたり、偉い人から聞いたり、肯定的に興味をもってうけとめてしまったりした場合には、それだけで音が良くなったと感じることがあるのが人間です。)
実験の例:
1)例えば、「試奏回数は20回」と決める
2)第三者(友達、家族など)に、試薬のアジャスタへの塗布方法を教えるとともに、20回の試奏の間のいずれかのタイミングで塗布するかはその第三者にまかせることを伝える
3)被験者(自分)は目隠しをする
4)被験者(自分)は20回試し弾きを繰り返し、その間のいずれかで、その第三者が、被験者がわからないように塗布し、その塗布タイミングは記憶しておく(あるいは被験者がわからないよう記録する)。被験者には、20回が終了するまでそのタイミングは教えない。
5)被験者は、音が明確に変わったと思った試奏が、20回のうち何回目にあたるかを記憶する(あるいはその第三者がわからないよう記録する)。
6)結果として、被験者が明らかに音が変わったと思った試行の直前で、試薬が流布されていることになれば、効果がある可能性が高いと一旦判断し、次に偶然でないことを実証するため、別の楽器(可能であれば複数台)で同じことを行って同じく効果があることを確認する。
→複数の楽器でのブラインドテストで明確に効果があるという結果をもって、「”自分にとっては”効果がある」と判断する。
さらに一般的な効果を証明しようとすると、上記を複数の被験者で行い、確からしいと言える結果を得る必要があります。
投稿者:YE 投稿日時:2007/10/06 09:51 ---116.247.87
対象を人間の主観・好みという測度のみで判断する場合に
しばしば用いられるのがブラインドテストですが、
ブラインドテストは、例えばストラディヴァリと安物の
楽器を対象とする場合等、逆の判断がくだされることが
しばしばあります。
また、鰯の頭も信心、という諺にもあるように、
信じたり期待したりすると、そうなったかのような気がしますし、
人間は信じたいことを過大評価する傾向にあります。
「マーフィーの法則」がいい例です。
これらを、専門的には認知バイアスと言いますが、
接点復活剤が楽器の音に与える効果も似たようなものかも
しれません。
接点復活剤が人間が聞き分けられるほど音に影響するか
どうかはわかりません。
私は否定的です。
しかし、何より大切なのは、楽器の音をよくしたい、という
動機そのものでしょうね。
それから、釈迦に説法かもしれませんが、接点復活剤は
楽器にくれぐれも垂らさないように。
投稿者:ドンファン 投稿日時:2007/10/06 12:00 ---172.172.45
そもそも質問者さんの「ゲッツの金色のE線アジャスター」がどのようなタイプか分かりませんが、(ヒル・タイプのテールピースの中に埋まる小型のもの?)微調整のスクリューの感触が悪いのでしょうか?最近、このパーツにも安物の見掛け倒しのものがやたら装着されています。(これはボックスウッドの4点セットも然り)確かに実際、回していてもゴツゴツしたり、固かったりと・・・例えば、これは丁度アンプのボリュームツマミの感触にも似ています。あれは軸に粘度・粘性のあるオイルというかグリースの類が塗布されていたと思います。回した時の適度に粘りのある絶妙な感触が高級オーディオアンプにはうってつけです。
さて、例のヒル・タイプのものは一般的なドイツ式?の力点から支点までが長いタイプ(これはスクリューの頭が小さくてすむ)に比べ、スクリューの頭=回す部分がはるかに大きくて、(仕組みをよく見ると小さいながらもドイツ式のように力の3点に分かれているメカニズムになっています)これにより回転にかける力の軽減と微調整のし易さとを併せ持っています。
私の楽器のアジャスターには正真正銘ヒルの刻印が(裏面に)してあります。(決して自慢ではありません!)良く見ると他のメーカーと明らかに違う点は、スクリューの直径がとても細くかつ頭が大きいということです。これは即ち回し易さを意味しています。そして最初から塗ってあるのかまたは職人さんが塗ってくれたのか、程よい粘性のグリースが丁度アンプのボリュームの様な感触を作り出しています。でも、感触が柔らかめだからといって決して緩んだりして本来のピッチに悪影響とかはありません。
接点復活剤で響きが良くなるなどというのは例えばオーディオ機器裏面のRCA端子が通常のものか金メッキされているか以下の違いではないでしょうか?(この場合は確かに接触抵抗によるひずみは低減します)。また復活剤それぞれの化学的な成分(スプレータイプか液状タイプか等)の微妙な違いはあってもそれは聴感上限りなく低くて無視出来るレベルでは?とも思いますが。
それよりも付属物では各フィッティングやテールガットの材質、肩当の種類等の方がはるかに音に(響きに)影響を与えるのは確かですね。
投稿者:エピエピ 投稿日時:2007/10/06 17:01 ---2.55.111
皆様お返事ありがとうございます。自分が使っているゲッツのヒル型のE線アジャスターは下記のものです。2年ほど前に、ある老舗弦楽器専門店で定価1,260円(消費税込み)の2割引で買いました。最近はユーロ高とか原材料高とかで、ドイツ製のヴァイオリン弦が値上がりしてますが、ゲッツのE線アジャスターも定価2,100円ということで、いつの間にか大幅に値上がりしてますね。ちょっと驚きました。
http://www.rakuten.co.jp/sokone-gakkiya/657383/663360/1817418/
E線のアジャスターはHill型が好きなので、数種類試しましたが、ドイツ製のGoetz(ゲッツ)のアジャスターが、作りが最も精巧で、ネジの頭が大きくて回し易く、最も調弦し易いので気に入ってます。また耐久性も良く、3〜4年使った程度では新品同様と言っても良いくらいで、たまにネジにグリスをごく少量つけてやりさえすれば10年以上使えます。
さて、接点復活剤を入手したので、まずは実験として、予備で持っている(楽器から外された状態の新品の)E線アジャスターに塗ってみました。刷毛付きキャップがついているので、その刷毛を使ってネジの部分だけでなくアジャスター全体に塗って、しばらく放置してから、丁寧に拭き取りました。接点復活剤はサラっとしており、ちょっと付けただけでも非常に薄く延びて広がります。サラサラ過ぎず、ちょっとだけ粘度があるように思います。全体に艶が出たように思いますし、ネジの動きも何も塗らない状態よりは少しスムースになった感じがしますが、劇的な変化は特にありません。接点復活剤を塗ったアジャスター単体をしばらく観察したり動かしたりしてみて、状態や動きに問題が無ければ、セカンド楽器のアジャスターに塗ってみようと思います。
投稿者:エピエピ 投稿日時:2007/10/15 21:23 ---209.183.138
前回の続きです。接点復活剤はどうやら安全そうな感じなので、セカンド楽器のアジャスターのネジに接点復活剤を塗ってみました。刷毛でネジ全体に塗った後キッチンペーパーで拭き取り、それからネジを元通りに戻しました。
塗ってすぐに変化を感じるというほどではありませんでしたが、塗った翌日に「なんかE線の音がいつもよりも良く響くなぁ。」と思いました。調弦のときの高弦2本の調和がより良くなった感じがします。
ちなみにネジの動きの固さにはあまり変化はありませんでした。ネジは汚れが落ちて全体に艶が出たので新品みたいになりました。劇的な変化というほどではありませんが、塗ってみて良かった、と思いました。接点復活剤を塗った後にキッチンペーパーで拭き取れば、垂れたりしてニスに影響を与えることもありませんので、心配いらないと思います。
あとアジャスターに接点復活剤を塗ったときに、指に液体が付きましたが、何も問題は起きませんでした。
しばらく経過を見てから、次は大切にしているメインの楽器のアジャスターに接点復活剤を試してみようと思います。少なくとも悪くなることはありませんので、興味のある方は一度試してみる価値はあると思います。
Q:チェロのエンドピンが斜めに・・・
投稿者:k64 投稿日時:2007/10/13 22:56 ---109.119.11
チェロのエンドピン全体が、表板向きに傾いています。
本々は、真っ直ぐ付いていたと思います。
たしかに、弦に引っ張られて傾いてくるものなのですが、まだ1年半ほどしか経っていません。2005年の新しい楽器です。
何回か真っ直ぐにしようとしてみましたが、どうしても表板向きになります。
楽器の中を覗くと、エンドピンを固定するような黒いものが付いていますよね?これが傾いているために、エンドピンが真っ直ぐ入らないのでしょうか。
分かりにくい質問ですみません。
投稿者:teku 投稿日時:2007/10/14 22:14 ---132.137.36
いつも、楽しく読まさせていただいてます。
エンドピンの件ですが、自分のを見たら(2000年製)、まっすぐ付いてます。
自分としては,いわゆる黒い物も含めてエンドピンと思ってます。
違ったらすいませんが、この黒い物と細い棒状の物は,取りはずしがきいて、本体の下側に垂直に差し込んであると思います。本体と黒い物はどちらもテーパーが付いていて、しっかり押し込むと垂直真下に収まるようになっていると思います。古くなったものは少し後ろ向けに穴を開けなおす場合があるようですが、まだ新しいうちは真っ直ぐについているはずです。考えられることは、この黒い物(エンドピン)が緩んでいるのではないでしょうか。テールピースを一度緩めるかはずして、エンドピンユニットをしっかり差し込む垂直にささる気がします。
(魂柱が落ちない様に十分気を付けて行ってください<?責任とれませんから)。それでも斜め前のほうへ曲がっている場合は気になるのでしたら、どちらかの工房に相談でしょうか。前方に曲がっている場合エンドピンが抜けやすいそうです。くれぐれも無理はしないで下さい。
投稿者:チェロ 投稿日時:2007/10/14 23:06 ---132.173.121
エンドピンは、弦の張力で表板側に引っ張られるので、若干裏板側に角度をつけて取り付けられるのが理想です。
そうすることで、弦の張力がエンドピンを楽器本体に押し込む方向に働き、確実に固定されます。
ただ、つくりの甘い楽器だと、差し込む穴自体の角度が適正でないことがあります。
よほどがたついたり、ゆるくなったりしていなければすぐに抜けてしまう心配はないと思われます。
ですが、エンドピンには常に表板側に引っ張る大きな力がかかっていますので、
長年のうちにエンドピンの穴が押し広げられ、楽器が傷んでしまうことがあります。
そのような時は、工房に持ち込んで、穴を埋め、適正な角度の穴を開けなおしてもらうことで解決します。
投稿者:teku 投稿日時:2007/10/15 13:31 ---12.30.75
すいません、チェロさんの言うとおり角度が付いているほうが正しいようです。(自分のは角度付いてないようですが)。訂正いたします。
Q:エンドピンを使わないで
投稿者:ぴさま 投稿日時:2007/10/12 20:43 ---95.57.191
以前、私の高校に教育実習で来た方が弦楽部のOBでチェロを弾いていたので、これはいい機会とその方の演奏を聞かせてもらったのですが、その時に「こんな演奏法もあるんだよ」とエンドピンを使わずに足で挟む(?)構え方を見せていただきました。
バロック奏法というのでしょうか?
最近それが妙に気になり始めて自分でもやってみたいと思うようになったのですが、正直やりかたが全然わかりません。
その時に詳しく聞いておけばよかったと後悔しているところです。
私の検索の仕方が悪いのでしょうが、その具体的な構え方について書いてあるページが一つしか見つかりませんでした。さらにそのページを読んだだけでは全く理解できませんでした。
ぜひやってみたいと思うので、アドバイスをお願いします。
投稿者:CABIN 投稿日時:2007/10/13 01:54 ---203.221.231
動画で見ることもできますので
baroqueやcelloとyoutubeなどをキーワードにして検索するとよいかと思います。
参考ですが
http://www.cro-xp.org/tuning-video/video/ApyuH_cMgSM/Pez-Pastorale,-Estonian---Russian-Baroque-Ensemble
のURL先の動画の後半ではチェロ抱えた演奏をご覧いただけます。
以下は蛇足です。
チェロのエンドピンの歴史はそう古くなく,フランソワ・セルヴェ(1807?1866)が自分のストラディヴァリのチェロにエンドピンを取り付けたのが始まりとか...まあ約150年くらい前の事でしょうか。
当然ながらストラディヴァリはその100年以上前に没です。念のため。
日本ではペリー来日,海外では後期ロマン派の頃,ワーグナーがいい感じ,この頃からエンドピン使用が広がり始めるということになりますかね。
それ以前のチェロ演奏の絵を見ると,両足で抱えるもの,チェロを床に置くものがありますが,どちらが主流だったのかはよくわかりません。
楽器についても,現在の寸法(1800年代〜)とそれ以前のオールド仕様(ネックが短く,ネック傾斜があまり無い)がありますし,弓も時代により現在のものとは異なったりします。
そもそもエンドピンを外してという目的が,曲が作曲された当時の演奏スタイルを再現したいのでという意味であれば,完全に再現するには曲の時代によってはバロックチェロやバロック弓を調達しなければならない等の問題があります。
とりあえず雰囲気でも,という感じであれば先の動画を参照にして両足で挟んでみるとよろしいでしょう。
できればプレーンガット弦を張り,弓は少し中心よりに持つともっと雰囲気がでるでしょう。
試してみましたが,個人的ににはつらいです,ネックが短ければ少しは楽でしょう。
しかしマ氏は現在の寸法のストラディヴァリでピンなしで演奏してたので,できる人はできるのでしょう。
投稿者:ぴさま 投稿日時:2007/10/13 23:12 ---95.57.191
特にバロックの曲をやるわけではなく、興味の割合が高かったので楽器に手を加えるつもりはないです。
しかし現在の寸法のチェロでもお金をかければバロック仕様にすることができるようですね。
やはり文字だけだと分かりにくかったので動画があると理解しやすいですね。
CABINさん、ありがとうございました。
Q:鈴木のバイオリン
投稿者:もも 投稿日時:2007/10/12 23:12 ---82.208.223
鈴木のバイオリンについてどなたか知っていれば教えていただきたいのですが、200番台のものと300番台のものでは音量や音色に差があるのでしょうか?
投稿者:もも 投稿日時:2007/10/13 22:39 ---82.208.223
参考になります、ありがとうございました。
Q:楽器購入で幾つか質問があります
投稿者:poke 投稿日時:2007/10/09 02:08 ---5.73.117
はじめまして。
素人なので、何分わからないことだらけで困っています。
幾つか質問があるのですが、もしよろしければご教授ください。
新作バイオリンは堅ければ堅いほど良いと聞いたのですが、本当なのでしょうか?
板が厚いと鳴らしにくい(音量が出ない)のでしょうか?
また、その場合、後々音量に変化はあるのでしょうか?
仮に鳴る新作楽器(音量がある楽器)があったとして、それを素人とプロが演奏したとき、音量にいくらか差が出てくるのは当然だと思います。
その場合、素人でもそこそこ鳴ってくれると思うのですが、どうなのでしょうか?
投稿者:poke 投稿日時:2007/10/10 00:19 ---118.190.253
レスありがとうございます。
堅ければ堅いというのは音色のことですね。
言葉足らずでした。
色々な工房や楽器店で試奏させてもらっていますが、益々わからなくなってきています(笑)。
価格の差について私にもわかりやすく説明してくださったところがありましたが、価格の差は音量の差だと思ってくださいとのことでした。
色々試奏してみて確かにそうだったなと、思いました。
勘違いかも知れませんが・・・。
投稿者:弦喜 投稿日時:2007/10/10 03:29 ---6.35.216
>pokeさん
楽器購入に際し、いくつかの楽器店からの説明が整理しきれないでの質問だと思いますが、申し訳ありませんが漠然としていて分からないので、それら質問に対する理解のために、逆にいくつか質問させてください。それらが分かれば、回答も出やすくなると思います。
1.最初の質問で”素人”という言葉を3度も使われていますが、この場合の”素人”とは具体的にはどのようなことを指すのでしょうか。
2.pokeさんは、現在どのような曲を弾かれているのでしょうか。(=演奏レベルの確認)
3.主な演奏用途は何ですか。(自宅での練習と時々のホールでの小曲の発表会、室内楽程度のアンサンブル、オーケストラでの演奏、コンチェルト含むホールでのソロ演奏、など)
4.おいくらぐらいの価格帯の楽器をイメージしての質問なのでしょうか。
5.ヴァイオリンを弾いた時に、裏板が鳴っているという感覚(=最も低い成分である基音の出方だと個人的には勝手に解釈しています)は持たれたことがありますか。
6.音量的にその楽器がサチっている=これ以上はもう出ない限界に達していて後は音がつぶれるだけ、ということが自覚できるだけの大音量で、各弦を弾く事はできますか。
投稿者:poke 投稿日時:2007/10/11 02:02 ---118.190.253
弦喜さんはじめまして。
レスありがとうございます。
バイオリン選びで色々と迷っていますので、ご教授頂ければ助かります。
よろしくお願いします。
以下、回答になります。
1.素人というの私自信のことを指しています。
2.習い始めてから2年ぐらいです。篠崎メソッドの2〜3巻ぐらいのレベルです。
3.自宅での練習、室内楽程度のアンサンブルです。
4.セカンドバイオリンを探しています。価格は30万〜60万ぐらいを目処に探しています。
5.裏板が鳴っているというのは感じます。
6.流石に音が割れるぐらいまではまだ鳴らせません。
あと、ここでこんなことを聞くのは失礼かと思いますが、せっかくなので、聞いてみていた思います。
ネットではCAO工房の楽器が結構良いという評判を聞きますが、実際のところどうなんでしょうか?
投稿者:ぶらっちぇ 投稿日時:2007/10/11 08:42 ---110.89.204
「利用規約」に下記のようにありますので、具体的な名前を出すと褒めるしかないのですが……
・具体的な名前(お店・商品等)を出してのマイナスイメージの書き込みはしないで下さい。
褒めると今度は下記の規約に基づいて「売り込みだ」と非難される方が現れます。
・Q&Aを使って、楽器の売り込みをしないで下さい。
結果、この紳士的なQ&Aが荒れることが何度かありました。
投稿者:秋久 投稿日時:2007/10/11 08:55 ---85.138.136
pokeさん、すでに答えを自分で持ってるような感じですね。ましてやセカンド楽器を持つような方であれば尚更です。弦喜さん、テノールさんに失礼かと…もう自分で決められたら?ネットでも楽器店でも。
投稿者:poke 投稿日時:2007/10/11 20:19 ---118.180.185
具体名を出してしまってごめんなさい。
評判については忘れてください。
自分で答えは出ていません。
やはり、まだ迷っています。
よろしければ、ご教授ください。
ちなみにネットでの購入はしないつもりです。
投稿者:弦喜 投稿日時:2007/10/11 22:43 ---6.35.182
それでは、まず最初の質問の”素人”は”pokeさん自身”と読み替えさせていただきます。
以下、私見です。
? 音が堅いという表現は、いろいろな意味にとれますので、”新作バイオリンは堅ければ堅いほど良い”は危険な言い回しです。
低音から高音まで芯のある明確な音で鳴り、表板だけでなく裏板もしっかり鳴り、小さい音から大きい音まで出るものは、とりあえずターゲット価格帯の新作としては良いとは言えると思います。その危険な言い回しに騙されて購入してしまうものとしては、表板ばかりが耳障りなくらい鳴り、小さな音量や柔らかい音がでない楽器です。個人的な経験からは中国製の楽器に結構見かけます。また細いけど堅い音も存在し、それもおすすめできません。
? 現代のその価格帯の新作で、将来の音の事を考えたり、実力者がパワフルに弾く事を考えて、意図して板厚を厚くとっているものは少ないと思います。一方100万円ではまず購入できない著名製作者の中には、そのような製作意図で厚めに削る人はいます。
板が厚いといっても、単に厚ぼったいだけのものもあり、それらは鳴らしにくいだけでなく、今も鳴らない、将来的にも鳴らない可能性が非常に高いです。意図して全体のバランスを考えながら厚めに削られたものの場合は、楽器に負けない適正な力(しっかりとした弾き方)でドライブしてやると、太い力強い音で鳴るケースが多いです(個人的にはそのような楽器が好きです)。経年変化と弾き込みで基音の立ち上がりは早くなっていきますので、そのような楽器は、5年、10年、20年といったオーダーで、少しずつ音は出やすくなっていきます。
板が厚い楽器の方が、弱い力で弾いた時に音量が出にくいのは確かでしょう。ただし、強い力で弾いた時に大音量がでる可能性が高いのも板が厚い楽器のように感じています。
? ある楽器のダイナミックレンジが非常に広く、仮に100あるとします。その楽器のレンジの20から40までしか使いこなせない人にとっては、鳴らしにくい変化の少ない楽器に見えるでしょう。そのような人にとっては、自分の実力でフルレンジ近くまで鳴らしきれる楽器を選ぶ方が、実際扱いやすく、弾いていても楽しいと思います。鳴る楽器という表現も、そういった意味で単純なものではありません。
投稿者:poke 投稿日時:2007/10/11 23:56 ---118.180.185
弦喜さん、レスありがとうございます。
大変参考になりました。
質問した経緯を少しお話したいと思います。
実は、ある楽器を試奏したのですが(価格は20万ぐらいです)、堅い音(金属的な感じ)で、音の線が細く、音量が足りない感じでした。
板が鳴っているかどうかは、そのときあまり感じませんでした。
その感想を楽器商に言ってみると、著名な弦楽器製作者は「新作バイオリンは音が堅ければ堅いほど良い」と言っていると聞かされ、音量が足りないのはプロじゃないからみたいなことを言われました。
今まで色々な楽器を試奏してきて、明るい音だけでも丸い音がする楽器や、はっきりした音で太い楽器が良いかなと思っていただけに以外な返答でした。
それに、プロじゃないとそんなに音量に差があるのかというの疑問でした。
ある工房で試奏したときですが、その工房の方は演奏家でもおられるので、その方が普通に演奏される音量と私が演奏したときの音量に大差が感じられませんでしたし、どちらも十分な音量が出ていました。(このような経験の方が多かったです)
で、話が戻りますが、「新作バイオリンは音が堅ければ堅いほど良い」、音量が足りないのはプロじゃないと言われ、わからなくなってしまいました。
投稿者:弦喜 投稿日時:2007/10/12 01:12 ---6.35.182
面白い事を言う楽器商ですね。
以下、私見です。
極論ですが、
プロが弾かないと小さな音しか鳴らない20万円の楽器には存在価値がありません。
レーサーでないとまともに運転できないファミリー用軽自動車と同じで、マニアだけが買うキワものでしかないと思います。
その楽器のユーザターゲットを考えると、先方の発言が矛盾していることは明らかです。また、F1について専門家が語った事を、軽自動車に適用するのと同様で、最初の発言もピントがずれています。
ということで、気にせずにいきましょう。
最近のそれくらいの価格の量産楽器はどれもそこそこ鳴るはずなので、その楽器は魂柱・駒などの調整がなされておらず、本来の音が出ていなかった可能性もあります。
安心できる、気持ちがよいと思う所で購入するのが一番です。
投稿者:ドンファン 投稿日時:2007/10/12 11:25 ---172.172.45
一般的に「新作の音は硬く、オールドの音は軟らかく深みがある」と思い込まれています。
また、音量が出る楽器が総体的に見て良い楽器だとも。
まず、前者。これは出来てからまだ日が浅いために未だ表板しか振動していない故、これからの弾き込みによってほぐれていくと思われます。また、音というのは大まかに言って基音と倍音とから成っていますので、新しい楽器は倍音がまだきちんと揃っていない、出かたにムラある、まとまっていない等の理由で結果的にキンキンした金属的な音、硬い音が出る傾向にあります。
理想的な鳴り方は表板〜裏板にかけて楽器全体が細かく振動している状態で、特に裏板まで振動しているような感じを覚えたあたりからこの硬さが取れてくるのですね。
次に板厚ですが、新作(コンテンポラリー)に限らずモダンと言われる大まかに1800年代半ば〜1900年代半ばまでの楽器の大半も表、裏板の厚みがオールド楽器よりも少し厚めです。これには理由があって意図的にそうすることにより、特にG、D線の独特の芯のある音、深みのある音を与えることが出来るのです。これがやがて時を経ることによりシルバー・トーンと呼ばれる独特の渋い音質を醸し出すようになるのですね。オールド楽器なども出来た当時よりも長年の間に幾度と無く繰り返された修理や調整等で削られて板が薄くなっていった傾向が大です。
次に後者ですが、板厚が薄ければ音量はアップし、鳴らし易い傾向は確かにあります。が、それも程度問題です。また、音量が出るからといっても軽く弓の毛が触れた程度で奏者の意思に反した無神経な大きな音が出たのでは甚だ迷惑なだけでいい楽器とは言えません。小さい音から大きな音まで奏者の意思通りに的確に反応することが出来るのが良い楽器です。つまり神経に触れるかの様な繊細なピアニシモから怒涛の如く周りの空気が震えるほどのフォルテシモまで自在に出せるかです。
それと基本的なことで、楽器を鳴らしきれる技術(例えば各開放弦で弓の端から端まで均等な音質・音量で楽器が鳴っているか?最初は不快な雑音が混じってもいいから駒の近くを出来るだけ大きな音で弾くウォーミングアップが必要不可欠)が伴っているのか?弓も相応なものを使用しているのか?等も大切でしょう。
楽器商の緒意見に惑わされず?今一度、現在お持ちの楽器を十分に鳴らすことから始めてみましょう。
投稿者:poke 投稿日時:2007/10/13 01:02 ---204.78.156
弦喜さん、ドンファンさん、レスありがとうございました。
私も変だなと思っていたので、皆様のご意見を拝聴して確認してみたかっただけに、こちらで質問してみて良かったなと、思います。
ありがとうございました。
Q:初めてのバイオリンの選び方
投稿者:new student 投稿日時:2007/10/10 15:39 ---1.212.238
大人になって子供のころから憧れていた(しかし当時はバイオリンよりもピアノを習いたい気持ちのほうが勝っていました。)バイオリンを始めることにしました。
全くの初心者です。
バイオリン購入のアドバイスをいただけませんか?
私の住んでいるところには、ローカルのちゃんとしたバイオリンを取り扱っているお店は1件しかなく、ネット(http://www.swstrings.com)で購入しようか?などちょっと思っています。知り合いの方がKarl Hofner#7(92年製)を$500で譲っていただけるそうですが、譲っていただくべきでしょうか?
ローカルのバイオリンショップでお店の方がきらきら星を弾いてくださいました。$250、$650、$1200のバイオリンを聞かせていただくと、$250のものはほかの2つとは全く違いました。$650と$1200では大きな違いはわかりませんでした。(ごめんなさい。全くの初心者です。)
楽器を選ぶ決め手は何でしょうか?
どうぞよろしくお願いします。
投稿者:いし 投稿日時:2007/10/10 22:32 ---106.63.48
new student様
「ローカルのちゃんとしたバイオリンを取り扱っているお店」があるのに、どうしてネットショップで購入するのですか?
お店の人が簡単な曲ながら弾き比べてくれ、楽器も複数あるのですから、ヴァイオリンの知識がない楽器屋さんではないでしょう。
自身が「初心者」だというのであれば、アドバイスしてくれる人を身近に確保することが大事です。
「$650と$1200の違い」も、その楽器を見たこともない人に問い合わせる前に、その楽器店に訊いてみたのでしょうか?
厳しいことを書きますが「全くの初心者」を妙に強調しすぎているように思えてしまいます。もしかして「怒られるのではないか」「バカにされるのではないか」ということを極端に恐れているのでしょうか?そんな態度ではレッスンも満足に受けられません。
楽器を選ぶだけでなく、学ぶことにおいても大切なことは、先達の人に面と向かい合ってきちんとコミュニケーションをとることです。顔の見えない掲示板の方が安心できるという状態では良い結果は得られません。
投稿者:鈴木珍事 投稿日時:2007/10/11 00:01 ---13.42.231
いしさん いしさん
お説教はいけません。
new student さんは外国滞在の方でしょうか?以下私なりのアドヴァイス。
H○○r は何年弾きこんでもよく鳴るのを聴いたことがありませんが、一度 1?2ヶ月お借りになって レッスンに使用してみる。
ネットショップはリターンが出来る場合でも1週間くらいでしょうから、その間に良し悪しを判断するのは 初心者には難しいでしょう。しかし、eBAY やYahoo auctionより 品質の安定という意味でよいと思います。限られた予算で出来るだけ良いモノを狙うという欲がないならネットショップでもいいと思います。
お店で買っても 当たり外れはそうないし、調整修理でも相談しやすいでしょう。先生に購入依頼しても500?1000ドルくらいの予算だと ドングリの背比べの数台のなかから選んでもらえる という程度になります。その当然支払うべき手数料はあなたの支払いから楽器店経由で先生に行くことになります。
Vnを選ぶ決め手は
寸法が正しいこと
ネックのゆがみがないこと
材料がいいこと(黒檀、メープル、スプルースで出来
ていること)
木目がきれいなこと ニスがきれいなこと
弾きやすいこと
大きな音が出ること 音色がいい(好みに合う)こと
調整が上手にされていること
適切な値段であること
などです。
もしいくら出したらちゃんとしたVnが手にはいるかという質問なら 小売りで20万円です。
投稿者:じゃっくす 投稿日時:2007/10/11 01:27 ---138.111.223
>楽器を選ぶ決め手は何でしょうか?
音量とか操作性を気にするなら話は別ですが、
(楽器に合わせればいいですが)単純に
「音が気に入った楽器」
ではないでしょうか?
投稿者:new student 投稿日時:2007/10/11 02:10 ---1.212.238
いしさん、鈴木珍事さん、じゃっくすさん、コメントありがとうございました。
いしさん -- アドバイスありがとうございました。アドバイスしてくれる人を身近に確保することが大事なのですね。「全くの初心者」と2度書いたのは「全くの初心者でもわかるレベル(私が理解できる範囲)」でアドバイスをいただきたかったからです。
鈴木珍事さん -- 丁寧なアドバイスありがとうございました。参考になりました。
じゃっくすさん -- わかりました。心に留めておきます。ありがとうございました。
皆さんからアドバイスをいただいて、ローカルのお店で購入することに決めました。
どうもありがとうございました。
Q:アンサンブルで
投稿者:ぴさま 投稿日時:2007/10/15 22:51 ---95.57.191
部活の定期演奏会で少人数でのアンサンブルをやることになりましたが、曲が決まらないので知恵をお貸しください。
メンバーは
vn・4(内2人はかなり上手。その中の1人はヴィオラにも転向可能。残りの2人は高校から楽器を始めた。)
vc・1(私です。)
cb・1(高校から)
これで決定しているのでこれから先、増えたり減ったりというのはありません。
全体のレベルとしてはドヴォルザークの弦セレをなんとか形にできるといったところでしょうか。ただ、一部のメンバーがまだまだ音楽歴2年なのであんまり難しいことをやらせるのは可愛そうな気がします。(ドヴォルザークの弦セレも十分難しいですが)
メンバーからの要望として「格好いい曲」または「面白い曲(「おもちゃの交響曲」のように少々変わった曲)」ということがあります。時間はだいたい5〜10分ということです。(かなりわがままな要望で申し訳ないです。)
また、ある程度の編曲をする能力はもっているので編成の問題は何とかできます。
現在、候補に挙がっているのは「おもちゃの交響曲」くらいなものです。
こんな厳しい条件を満たす曲なんてそうそう無いとは思いますが、何かいい曲はないでしょうか?
投稿者:ドンファン 投稿日時:2007/10/15 23:33 ---172.172.45
アマオケのコンマス・レベルの者です。
私もかつて気の合う音楽仲間達とよく休日等に集まりアンサンブルをしていた経験から一言。
(福祉施設への慰問や病院のクリスマス会、保育園や小中学校の音楽教室などにもよく招かれて出演していました)
メンバーも少ない時は4〜5人。フルで10人〜12人程度です。弾ける人や大人になって始めた人、学生さんもいます。
さて、曲ですが、「おもちゃの交響曲」は易しいので大丈夫です。あとはおもちゃの太鼓、ラッパ、かっこう笛、水笛、ガラガラ等を用意してこれらを誰か手伝ってもらいながら練習時から一緒にみんなで楽しくやりましょう!現に私たちもボランティアの方にお手伝いしてもらいました。
あと、拝見したメンバーなら以下の曲は如何でしょうか?
・アイネクライネナハトムジーク(モーツァルト)〜第一楽章・・・定番です。
編成:第1Vn(1〜2)、第2Vn(1〜2)、Vla(1)、Vc、Cb(各1)
・少し技術的には難しいですが、同じくモーツァルトのディベルティメント 二長調K136などもスピード感のある爽やかな曲です。編成もアイネクとほぼ同じで出来ます。
・カノン(パッヘルベル)・・・編成:Vn3部(各1)、Vla(1)、Vc、Cb(各1) Vnは第3ポジションまで出来ればOKです。カノン(追いかけ)の醍醐味が味わえます!
・ドヴォルザークの弦セレをされたのであれば、チャイコの弦セレ〜第二楽章のワルツもいいですよ!(さすがに第一楽章や第四楽章は難曲なので・・・)
・編曲ものではバッハの「G線上のアリア」やエルガーの「愛の挨拶」、ディズニー映画やビートルズのヒット曲メドレーやあと「サウンドオヴミュージック」メドレー弦楽編曲版もすでに出版されています。これらも一通りやりましたが、とても美しいメロディに溢れていて弾く方も聴くほうもそれぞれ楽しめると思います。
投稿者:ぴさま 投稿日時:2007/10/16 20:18 ---95.57.191
チャイコの弦セレは去年の定演でやりました。
一年生だった私たちは正直先輩に頼りまくりでしたが・・・
メンバーに提案していただいた曲を紹介したところ、「おもちゃの交響曲」「アイネク・第一楽章」「パッヘルベルのカノン」の中から一曲を選ぶということで決定しました。
曲選びというのも意外と難しいですね。普段からいろいろな曲を聞いているつもりだったのですが、いざ候補を挙げ始めるとなかなか出てこないです・・・
知恵を貸していただいてありがとうございました。
投稿者:もーりん♂ 投稿日時:2007/10/17 23:15 ---13.233.138
もう解決してしまわれたようですが、さらに次回の演奏会の候補として、ボッケリーニのメヌエットなんかどうでしょうか? 有名な曲なので耳にされた方も多いと思います。
こちらに音源があります。
http://coco-yoakepapa.cocolog-nifty.com/mp3classics/bocherini_menuett.mp3