弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:ヴィオラ弦の張り方について
投稿者:horn103gb 投稿日時:2007/11/27 15:07 ---150.54.90
恥ずかしながらヴィオラ弦をペグ穴からどれくらい出して弦を張ったら良いか標準的な事が分りません。たとえばドミナントではヴィオラは420mmのサイズが標準設定してあると聞いたことがありますが、私の408mmのヴィオラでは12mmペグ穴から出して張れば標準なのでしょうか。C線などはスピルコアを張っていたせいか緩い感じがして仕方ありません。どなたかご教示願えないでしょうか。
投稿者:弦喜 投稿日時:2007/11/27 23:41 ---6.35.132
ヴィオラのサイズは気にせずに、ペグ孔からの出っ張りについては、数ミリから1センチ程度の間で、目標の音程になるあたりでペグの角度が調弦しやすい位置になるようにすれば、それでよいと思います。
前の弦よりも張りが弱いと感じていて、それが弦の出っ張りのせいだと思われているのであれば、それは違います。ドミナンドはヴィオラとしては張力が弱い弦ですので、単にその差でしょう。
投稿者:horn103gb 投稿日時:2007/11/28 21:38 ---74.26.196
弦喜様 ご教示有難うございました。どうも材質でそんなに違うとは思いませんでした。ドミナントは標準的な弦だと思い一度は使用してみようと思いましたが、C、G線に物足りなさを感じております。やはり自分はもう少し固めのスチールコアの弦が合っているかもしれません。
投稿者:元 投稿日時:2007/11/28 22:52 ---26.9.187
久しぶりにコメントします。
ドミナントでもミッテルではなくシュタークの弦ならば、C線・G線でも力強いですよ。長年私は愛用していました。楽器を買いかえて、その楽器にどうしても合わないので、今は違う弦をはっていますが。
投稿者:弦喜 投稿日時:2007/11/29 09:08 ---6.34.87
質問への直接の答えでないので、蛇足となりますが、例えばhorn103gb さんがC線の開放を楽に弾いた時に、弦が一瞬で一つの大きな孤を描いて振動していますか?
以下私見ですが、そこがヴァイオリンと違うヴィオラらしい音を出すための出発点だと思っています。
固めの弦だと、ついつい弓で上から押さえつけて弾く癖がついてしまい、弾き始めの引っかけと一瞬の初速度の後は効率よく最初限の力で自然に弦を鳴らすということが体得できない場合があります。
今、ドミナントを使われているのであれば、きれいに孤を描かせるということを頭に入れながら、弓と腕の重さで楽に鳴らす方法をマスターされたらよいと思います。
(隣の弦に触れそうなくらい振幅しますよ。)
適正な弾き方をすれば、ドミナントも十分音量は出ると思います。
投稿者:horn103gb 投稿日時:2007/11/29 12:38 ---150.54.90
弦喜さん アドヴァイスありがとうございます。実は、ドミナントのC線が隣に触れそうくらい振動しますので、かえって張力が弱いのではないか、頼りない弦だと思っていたのです。先生からは、両手には一切力を入れずに弾きなさいと言われておりますので、その点で、弦喜さんの言われることが良く分りました。しかし、そこがVa、とVnの音の発生が異なる点というのは、大変興味深く私の新しいテーマになると思います。音量は十分出ています。しかしながら、なんか頼りないんですよね感覚と音質が、初めて張ったのがスピルコアのタングステンというせいもあるかもしれませんが。本当に真摯にお答え頂き感激しております。これからも宜しくご教示願います。
投稿者:horn103gb 投稿日時:2007/11/29 12:42 ---150.54.90
元さん、ご助言大変ありがとうございます。シュタークにすると音質が変わるでしょうか?又、当然D、A線もシュタークで統一した方がbetterですよね? その当時、ご使用されていた楽器についても詳細お知らせ頂ければ幸いです。 勝手なお願いで恐縮ですが、宜しくお願いします。
投稿者:元 投稿日時:2007/11/29 19:55 ---26.9.187
弦喜さんは、もの凄い知識をお持ちですね。凄い!!
>horn103gbさん
シュタークにすると力強さが生まれると思います。私の感じですが。ただなったときはミッテルよりパワーがある音になりますが、ヴィオラをならすことが少し難しくなります。私の場合は、全部シュタークにしていました。当時使用していた楽器は413cmのイタリアンの新作を使っていました。
楽器を買いかえてイタリアのモダン楽器420cmにしたとき、あまりにも楽器のパワーがあって、反発が強かったのでミッテルにしたのです。楽器にもなれてきて、今はオブリガードをはっています。
投稿者:horn103gb 投稿日時:2007/11/29 20:38 ---74.26.196
元さん、有難うございました。オブリガードですか、もう少し、楽器が鳴って上手くなってから張ります、horn暦は25年ですが、ヴィオラ暦は1年です。いつかはオブリガードと考えています。しかし、今はもったいないとかんがえています。シュタークも試してみたいと思います。420mmでかいですね、でもプロなら平均のサイズと聞いております。一度演奏をお聞きしたいものです。さぞかし素晴らしい音楽を奏でられておられる事でしょう。今回は大変に参考になりました。有難うございました。
投稿者:stark 投稿日時:2007/11/29 21:28 ---187.71.234
”シュターク”は英語読み、”シュタルク”はドイツ語で、英語の”strong”です。お分かりかも知れませんが、その国の言語は尊重しましょう。
投稿者:元 投稿日時:2007/11/30 00:04 ---26.9.187
>starkさん
間違い指摘ありがとうございました。今後気をつけます。
>horn103gbさん
色々ためして自分の好みの弦が見つかると良いですね。ホルンを吹かれていたのですか。弦楽器も別の楽しさが待っていると思います。一つ一つ乗り越えたらきっとヴィオラやってて良かったと思える日が来ると思います。頑張ってくださいね。
私もヴァイオリンからヴィオラに転向したとき、それまでの演奏の仕方を一からやり直して何とかそれでご飯食べています。ヴィオラの楽器の大きさも私は大きい方が自分の好みの音が出るので、演奏の仕方を変えてきました。しかし、体の大きさは個人差もあるので自分の好みの音が出る楽器なら大きさは関係ないでしょう。つい大きい方がかっこいいと思いがちですが。プロでも40cm以下の楽器を演奏している人はたくさんいますよ。
Q:チェロの作者について
投稿者:しずく 投稿日時:2007/11/26 17:31 ---6.247.13
はじめまして。
突然失礼致します。
どなたかLombardi,Julius(Rimini)という作者をご存知の方いらっしゃるでしょうか?
近々このロンバルディの1700年代のチェロを購入することになりそうなのですが、
色々と調べても見つけることができませんでした。
購入にあたって少しでも情報を集めたいので、もし何かご存知の方いらっしゃいましたらぜひよろしくお願いいたします。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2007/11/29 15:37 ---39.6.181
こんにちは、
英文の資料に載っておりますので簡単に直訳いたします。
Riminiで働く。(1782年〜1793年)は作られた楽器は非常に数が少ない。その殆どがお金持ちの友人が所有していた。作品としては賞賛に値する。いいニスを使用している。また鋭敏な音色で質の高い音色と言われている。
Riminiは当時はAriminiラベル表記はAriminiだった。
とあります。それでは!
投稿者:しずく 投稿日時:2007/11/29 22:47 ---15.68.212
ストラッドさま
ご丁寧にお答え頂いて和訳まで、どうもありがとうございました。
まだその楽器は見ておらず、1月にプラハでの試奏予定なのですが
ロンバルディの楽器に会えるのが更にとても楽しみになりました。
どうもありがとうございました。
Q:鈴木楽器製作所の?
投稿者:あかり 投稿日時:2007/11/24 23:14 ---225.228.229
すみません、どうしても気になることがあり、質問させていただきます。
先日、ヴァイオリンを中古で購入いたしました。そのラベルなんですが、
『Raum Violin
Produced by Suzuki Musical Inst Mfg Ca. Ltd 』
とありました。
ですが、型番などの記載がなく、また後からメーカーと思しき鈴木楽器製作所は、現在ヴァイオリンの生産をやっていないと耳にしたので、本物かどうか凄く気になっております。
模造品でしょうか? それとも、型番はラベルには単に書いてないだけなのですか?
投稿者:弦喜 投稿日時:2007/11/24 23:58 ---6.35.89
ラベルのメーカー(Suzuki Musical Inst Mfg Co Ltd)のサイト
http://www.suzuki-music.co.jp/
の製品情報を見ると、今は弦楽器は取り扱い商品ではなくなっていますが、ヴァイオリンの写真もあってStrings(弦楽器)も扱っていた事がわかります。
上記ラベルの記載をもとに、そのサイト経由で、直接メーカーに以前販売していたものか確認されてはいかがでしょう。
模造品は、模造することにより高く売れるから苦労してでも模造するのであって、有名で高価なものがその対象になりますが、今回の場合は模造対象となるような楽器ではないと思います。また、Raum Violinという機種/カテゴリを特定する名前がつけられていますので、型番が必要かどうかは、その機種/カテゴリの中でいろいろなグレードのものがあったかどうかによります。1モデルしかなく型番など必要なかったというケースは、「教育楽器一般を扱うメーカとしてはヴァイオリンも一応」という状況・位置づけから考えて、あって当然かとも思います。
投稿者:あかり 投稿日時:2007/11/26 20:06 ---225.228.229
弦喜さん、返答ありがとうございました。
ですが、サイト経由で何度か問い合わせてみたところ、このメーカーのものではないとの返答をいただく結果になりました。
知り合いが言うには、
「どこかのネットにサイトも開いていない別の小さなメーカーのものだろう。名前はたまたまか、同じになっただけの」
それが正しいのか分かりませんが、検索しても全く出てこないので、最早私には調べようがありません。消化不良な感じですが、仕方ないことでしょうね……
投稿者:toy 投稿日時:2007/11/26 22:05 ---159.174.89
弦喜さんの紹介した会社で間違いないですよ。
サイトからリンクしている、外国向けの会社案内に
Suzuki Musical Inst Mfg Co Ltd が載っています。
http://www.suzuki-music.co.jp/en/esgif.htm
投稿者:toy 投稿日時:2007/11/26 23:17 ---159.174.89
すみません、ちょっと勇み足でした。
弦喜さんの紹介したサイトの一番下に Suzuki Musical Inst Mfg Co Ltd
載ってましたね。
ちなみに鈴木楽器製作所のグループ会社でバイオリンは扱っていますが、
全て鈴木バイオリン社製です。
推測ですが、
Produced ・・・ですから、鈴木楽器製作所で作った物では無いかもしれません。
投稿者:あかり 投稿日時:2007/11/27 10:49 ---225.228.229
toyさん、上の私のコメントでは説明不測でしたようですね。
念のため、このラベルの写真も添付して鈴木楽器製作所の方に見て頂きましたが、やはり、Produced by Suzuki Musical Inst Mfg Co. Ltd と確かに書いてあっても、こちらの製品ではなく別会社のものであるとの回答でした。
―鈴木楽器製作所からのメールの一部のみコピー―
『当社では、バイオリン等の弦楽器を鈴木バイオリンから仕入れて販売しております。
しかし、OEMではなく、単に仕入れ販売ですので、その場合でも、鈴木楽器のラベルはないと思われます。』
結局、楽器の知識のないリサイクル店で買うと、店員さんに聞いても「分からない」としか答えてくれないので、素人は楽器は絶対にリサイクル店で買わない方がいいという教訓を得ましたよ。
投稿者:toy 投稿日時:2007/11/27 11:57 ---159.174.89
あかりさん、なるほど、そういう事なのですね。
私は鈴木楽器さんとは仕事上で多少ご縁があるものですから、
その楽器が30年位前の古い物なら鈴木楽器さんが販売した可能性があると思ったものですから。
確かに現在は鈴木バイオリンしか扱っていないので、新しめの楽器の場合は他の会社となりますね。
しかし英語表記とはいえ、同じ名前の会社があるものなのですね。
失礼いたしました。
Q:弓の材質
投稿者:Cello 投稿日時:2007/11/14 20:54 ---177.83.221
過去ログに、オールドフレンチボウと現在の弓ではその材質が格段に違うとありましたが、いつ頃から材質が悪くなり始めたのでしょうか?
投稿者:xavier 投稿日時:2007/11/14 22:38 ---187.71.234
すごく鋭い質問ですが、冷静に考えるとこれに回答できる人間は少なくとも数世紀生き抜いた「仙人」だけではないでしょうか。
(少なくともトールテ以降)
また、これが投資家にはっきり示せれば、市場は枯渇してしまうかも知れません。
・材質の悪い木は今だけの問題ではなく昔から存在していたと思います。つまり「良い弓」だけが現代に生き残ったのではないでしょうか。
・製作者はその時代の要請により弓を作っていたはずですので、一概に現代の弓が全て昔の弓に劣るとも言えません。
・現代でも古い材料をストックしている製作者はいると思いますが、トールテのように製作できるかはわかりません。
弓を購入される際のヒントにはなるうる質問だと思いますが、この質問に明確に回答できる方がいたらぜひ私も伺いたいと思います。
投稿者:Cello 投稿日時:2007/11/15 17:45 ---177.83.221
それほどややこしい話ではなく、
過去ログhttp://www.strad.co.jp/cgi/qasearch.cgi?mode=view&code=865&re=&key=ペルナンブーコ
読みましたら
>今日図書館で「バイオリンの事典」という本を読んでいたので>すが、その中に「今日のペルナンブーコの品質は、フランスの>ミレクールで銘弓がたくさん作られていたときに較べると比較>にならないほど落ちる」という内容の記述がありました。
>具体的に付け足します。
>・・・比較にならないほど落ちる」という内容の記述がありまし>た。
>そうですね!これは事実ですね。桁違いに違うと思います。
とあったので何時の頃から良い材料の入試が難しくなったのか知りたくなったのです。
投稿者:Cello 投稿日時:2007/11/15 18:51 ---177.83.221
入試>入手です。
失礼しました。
投稿者:SP2 投稿日時:2007/11/15 20:29 ---102.152.15
一応マジレスしますね、ご案内の本は無量塔先生の書かれた部分以外は殆ど信憑性無いです。「弓の辞典」も同じ。それからフェルナンブコの良い材料が少なくなったのは大戦前後以降だと思います。ラミー甥辺りになると実感としてやや落ちます。しかし、現在でもベルギーのギヨームなどは場合によっては(特注弓などでは)凄く良い材料を使っていますので、良い材料が枯渇したのではなくて有るところには多少は有るのだと思います。
結論として、少なくてもサルトリー辺りまでは良質な材料が普通に有ったのではないかと推測されます。これは色々弾いた個人的な感想ですが学術的な裏付けが有る訳では無いです。こんな感想ですが、如何でしょうか。
投稿者:Cello 投稿日時:2007/11/19 21:03 ---177.83.221
ご回答ありがとうございました。
1940年代辺りから、良い材料の入手が困難になり始めたが、「比較にならない」「桁違いに違う」程極端な差は無いと理解しました。
投稿者:猫丸 投稿日時:2007/11/20 10:02 ---2.157.34
比較する物にもよりますが。
一般的にオールドフレンチボーの名品と、現代物とは、比較にならないほど違うと思います。
これは、現物を見てもらうしか無いでしょう。
昔はもっと海岸縁(大西洋側)に大木が自生していたようですが、伐採されて、内陸よりのところに、1600年代頃に比べて5%位しか残っていないのが現状のようです、現在再生のための運動も始まっていますが、弓用に使われる量などしれていますので、著名な弓職人の方は良い材料を自分用に入手してしまっているようです。
鑑定で有名なラファン氏の言によれば、自分の分は確保してしまっているが、若い弓職人は、たいへんでしょうとの事でした。
投稿者:セイジ 投稿日時:2007/11/20 22:16 ---151.3.246
プロが新作弓を使うのは、大切なオールド弓を消耗させないため。好きで新作を使っているわけじゃないですよ。
投稿者:クロアシ 投稿日時:2007/11/21 14:30 ---4.232.67
およそ、標準的な新作弓は楽器を平板に鳴らします。特に、新作楽器だと大きく影響します。楽器の音響特性を決めてしまうので、私個人は、オールドボウの方が好きです。
経年した楽器は、新作弓でも良い結果が得られるようです。そういう人たちは、操作性を優先して、健康で安価な弓を求めるのでしょう。
ソリストで新作楽器に新作弓という人もいます。テツラフは新作楽器にアウカスを使っていませんでしたっけ。彼の音楽はあまり好きではありませんが、ご存知の通りの音色で、大変素晴らしいです。
新作でも、良い材料で作られたものなら、かなりの音色が期待できるはずです。ただし、私の狭い経験の中で、そのような弓を見たことはありません。探し続けてみようと思います。経年による音色の向上はあるだろうと思いますが、正直あまり意識したことはありません。
弓の評価の基準は、楽器を鳴らすかどうかだと思います。鳴りさえすれば国籍はこだわりません。前にも書きましたが、オールドのドイツボウだと安価で良いものが手に入ります。へたりは反り直しできます。腕の良い職人だと、死に体の弓でも直してしまいます。
私が試奏した範囲内では、Sartory(1871-1946)、Emile Auguste Ouchard(1900-1969)あたりは充分良い音がしました。残念ながら、新作弓ではこれだけの音が出るものを私は弾いた記憶はありません。1940年辺りから……というのは、妥当に思えます。
仮に経年変化が無視できない要素であるなら、上記の仮定からから、60-70年くらいが目安になるのでしょうか。今からGuillaumeの特級品を購入しても、音が良くなるまでに私は死んでいます。
投稿者:弦喜 投稿日時:2007/11/22 00:48 ---6.35.107
弓にはあまり詳しくはないので、あくまでも素人の思い込みかもしれませんが、所有している19世紀初頭前後の、無銘のドイツ製と思われる弓数本とフランスの弓は、現代の弓に比べると、はるかに細いです。見た目で判断してかなり軽いのかと思って量ると、60g前後あり、最初は不思議に思いました。
経年と乾燥で細くなったわけでなく、もともと材料の密度が違う(目がつまっていて重量もある)のではないでしょうか。ドイツ製のものは、フランス弓のコピーの大量生産の手工品だと思いますが、それでもそのような材料が使われています。
もちろん、同じような時代のものでも太い棹の弓もありますが、上記細い棹の弓は現代ではあまり見かけないような気がします。
新作の弓の場合、パワーがあるけれど何となく太め、といった印象があります。細くてシャープな感じの弓を現在作っているメーカー・著名製作者があれば、まずは見て比べてみたいですね。
投稿者:弦喜 投稿日時:2007/11/22 00:58 ---6.35.107
↑大きな書き間違いをしてました。
誤:19世紀初頭前後
正:20世紀初頭前後
(19世紀初頭は、フランソワ・トルテがいろいろと発明をしていた頃ですね。)
投稿者:セイジ 投稿日時:2007/11/22 04:20 ---151.3.246
アキヒサさんへ
消耗品と割り切ってオールドを使える経済力さえあれば、わざわざ新作を買う必要はないというご意見には、私も賛同します。
投稿者:クロアシ 投稿日時:2007/11/22 10:29 ---4.232.67
「比較にならない」「桁違いの差」はあります。新作弓では、どんなに頑張っても、オールドボウの鳴りを再現できない、という意味においてです。
弓の材質、形状、表面積で音は明らかに変わります。弓は、その本体で、楽器の鳴りを反響させているのでしょう。楽器を鳴らす技術を有する奏者にとって、その影響は重大です。場合によっては弓の音色は操作性より重視されると思います。
投稿者:猫丸 投稿日時:2007/11/22 11:41 ---150.239.37
弓の材質の質問のハズですね。
論点がすり替わっております、整理されたらいかがでしょうか。
>「比較にならない」「桁違いの差」
は、現代の材質に比べて、オールド弓にその違いがあるかと言うことです。
以前にもご紹介したかとも思うのですが、ペルナンブッコ再生のサイトを再度ご紹介します、日本語はありませんので、悪しからず。
http://www.ipci-comurnat.org/
この中に出てくる葉っぱの大きな物が弓用に最適だと言うことですが、数が少ないとのことで、オールドボー最盛期にはまだたくさんあったと推測されます、興味のある方は詳しくお読み下さい。
材質の話と異なりますが、
>弓(オールドフレンチボー含む)が鳴っているのではなく
これは、間違いです、ミュートバイオリンで弓を取り替えて引いてみれば一目瞭然ですが、実楽器を弾いたときは、奏者以外には非常に分かりにくい物で、客席では更に困難になります、(実験済みです。)
新作の弓をソロなどの重要な場面で使用している方は、非常にまれでしょう、セイジさんのご指摘が当たっていると思います。
宝くじに当たった人と、はずれた人の人数くらいの差があるのでは無いでしょうか、歴然たる違いがなければ、数百倍も値段の違う古い弓を使う意味もありませんから。
投稿者:もくもく 投稿日時:2007/11/22 11:52 ---159.239.16
某店の展示会で超有名オールド弓を試奏しました。
そのいくつかは確かに跳弓が素晴らしく、普通に弾いて音も良いのは明らかでした。
このためオールド弓が高いのは当然でしょう。
ただ、それを除くと手持ちのカーボン弓と違いがよく分かりませんでした。
重さ、バランス、腰の強さなどは明らかに同等です。
(木なのにカーボンと腰の強さが同等ということが凄いといえば凄いですが)
「弓の吸い付き」は弓の性能だと言われることが多いですが、私は楽器の性能と
毛替えの性能も大きく関係していると思っています。
投稿者:クロアシ 投稿日時:2007/11/22 13:31 ---4.232.67
>弓も振動してますが、あえて細かいことは書きません。
念のために繰り返しますが、私は、弓の音は、「本体が振動する」のではなく、楽器の発音を作る場所から最も近いところで「反響させる」ことで生ずると考えています。私個人の仮説ですので、反論訂正補足等ありましたら宜しく。
良い弓は楽器の性能を引き出します。たかが棒切れに500万とか1,000万とか、業腹の極みですが、その弓でしか実現できない性能がある限り、市場原理が働くのはやむを得えません。もちろん高価に過ぎると思います。
>音色の差は「奏者」と「楽器本体」が主です。
それを言ったら奏者がほとんどです。どんなに良い楽器でも、下手糞が弾けばひどい音色になります。ある程度の技術が身に付いて、はじめて楽器や弓による音色の違いが意味を持ってくるのだと思います。
念のためにこれも繰り返しておきますが、楽器の性能は音色より操作性で決まります。逆に、弓は操作性より楽器をどれだけ鳴らすかで決まると思います。ボウイングの技術がある程度確立されていれば、へたってでもいない限り、およそどんな弓でも対応できます。もちろん弾き味の好き嫌いはあるでしょう。
本題に戻りますが、「1940年ごろから材質が悪くなり始めた」というのが、回答者のおおよその統一見解で良いのですか。例えば、1950‐70年代の弓はどうでしょうか。私はあまりこの時代のものを弾いたことがないので、興味があります。
投稿者:クロアシ 投稿日時:2007/11/22 13:34 ---4.232.67
訂正
×楽器の発音を作る場所から最も近いところで
○楽器の、音を発する場所から最も近いところで
投稿者:クロアシ 投稿日時:2007/11/22 16:31 ---69.96.218
弓の木材としての材質と弾いたときの音質を区別する旨のご指摘が見られますが、それは意味がないと思います。なぜなら、楽器において、材の質は、演奏に与える影響で善し悪しが決まるはずだからです。この場合操作性も音色も念頭においていますが、やはり音色の方に比重があると思います。
ホールの聴衆が聞き分けられるかどうか、という問題は、いつも頭のどこかに引っかかっています。ただし、それは楽器本体にもいえることです。
楽器本体の善し悪し、弓の善し悪しは判断が難しいかもしれませんが、奏者が上手いか下手かの判断は、はるかに容易なはずです。だから、腕9割、楽器1割となります。1割を占める楽器のうち、楽器本体は75%、弓は25%くらいに考えています。
楽器の問題は、もしかしたら、ホールの聴衆には直接関与しない問題かもしれない。でも、奏者が技能を高め音楽を深め、それが聴衆と美的体験を分かち合うための、より充実した演奏行為に結実するならば、楽器に投資する必然性は当然に生じます。くどいようですが、弓はその必然的な投資の対象になります。
話が大きく脱線しました。
繰り返しになりますが、「1940年ごろから材質が悪くなり始めた」というのが、回答者のおおよその統一見解で良いのでしょうか。もう少し時代の下ったもので、引けをとらない弓があったら教えてください。
投稿者:スガラボット 投稿日時:2007/11/22 18:22 ---255.65.238
弓の材質論でまたまた掲示板が荒れそうですが、皆さんもう少し冷静に議論しましょう。
ウチに弓はオールドも新作も色々ありますが僕はそれなりにどちらも長所があると思っています。またオールドの音は新作に比べて「桁違い」とか「比較にならない」とかいう話はさておいて、少し別の観点からこの話題に興味があります。
あんな単純な構造でVn/Va用で60〜70gくらいのただの木の棒が、新作でも良いモノだと何十万〜百万、オールドの良いモノは数千万とかの値段が付いて、それでみんながこんなに熱くなって議論している。 また、新作でも例えばP.Guillaumeの同じ値段の弓を何本か並べて試奏してみるとそれぞれ全然音が違う。これって「良い音がする弓の秘密を、本当のところは誰も判っていない。」ってことじゃないでしょうか。 バイオリンの音の秘密を科学的に解明しようという努力については多くの人の話を聞きますが、弓について僕は殆ど知りません。 バイオリンの場合でも科学的な解析が良い音の楽器を作る技術にはあまり結びついているとはいえないと思いますが、弓についてはその解析アプローチさえ公開資料は少ないように思います。
ということは、これを見つければ宝の山かも……と。 皆さん、この点に関して興味ありませんか?
投稿者:スガラボット 投稿日時:2007/11/22 18:27 ---255.65.238
<続き>
まずは、言いだしべえからイントロだけでも。
皆さんは弓毛が弦をこするときになぜ音が出るのかご存知ですか? 「弓毛のキューティクルが弦をひっかいて…」などと思ってませんか? 違います。 もちろんキューティクルも摩擦条件の要素の一つではありますが、実はキューティクルのないナイロン糸を馬毛の替わりに使っても、松脂で適当な摩擦条件を作ってやると音が出るんだそうです。
昔物理で動摩擦と静摩擦という話を聞いたのを覚えておられませんか? 弓の発音メカニズムはこれなのです。 まず、弓毛が弦にくっついているとき弓を引くと、弓毛が弦にくっついたまま弦が引っ張られて、弓毛と一緒に引いた方向に少し移動します。 弓毛と弦がくっついている摩擦力(静摩擦)が、引っ張られたときに弦が張力によって戻ろうとする力(仮にここでは復元力と言います)より大きい間は、弓毛と弦は一緒にくっついて動きます。 しかし(弦のたわみが大きくなって)、復元力が弦と弓毛の静摩擦より大きくなった途端、弦はプツンと弓毛を離れてスベり始めます。 この弦がスベっている状態のときの弦と弓毛の摩擦力は動摩擦力と呼ばれ、一般に静摩擦力より小さいことが知られています。 このとき弦は復元力に従ってどんどん弾きはじめの位置方向に滑りますが、弓を押さえる力が強すぎると動摩擦もかなり大きいため、弦は自由に振動することが出来なくていわゆる「ギギギ…」という音になってしまいます。
弓の速度と圧力が適当な範囲内に収まっているとき、の状態で弦は「スーッ」と戻って、張力による復元力が弱くなり動摩擦力より復元力が小さくなった点でスベりが止まって、先程の静摩擦により弦が弓毛と一緒に引っ張られる状態に戻ります。 との状態が交互に繰り返されることによって、そのときの弦の張力と長さで決まる振動数で音が出るのです。
投稿者:スガラボット 投稿日時:2007/11/22 18:36 ---255.65.238
<続き>
この様にして弦は振動するのですが、弓を引く速度が一定なら、弓毛と弦の接触点で観測される弦位置の関数f(t)は、の弦が弓毛と一緒に移動している間は等速直線運動、の弦がスベって戻る間は、弦の張力による復元するかなり短い時間となります。 従って、この波形は鋸歯状波と言われるノコギリの歯のような形状になります。 鋸歯状波には偶数次のハーモニクスを含む豊富な倍音が含まれています。 この弦の振動がコマを通して楽器の表板に伝わってバイオリンの音になる訳ですが、この辺のメカニズムはこの掲示板にも良く出てくる佐々木明氏のHPに詳しく紹介されています。
ttp://www.sasakivn.com/werkstatt/report/stegbebe.htm
さて、この発音メカニズムにおいて、弓のスティックが果たす役割がはたしてどうなのかが議論のポイントとなります。 スティックに張られた弓毛がが弦を引っ張る訳ですから、摩擦によって生じる力によって弓毛の線方向の力がスティックにかかることは明らかです。 この力は、例えば弓毛を指でつまんで、弓の長さ方向に振るわせるのと同じような力で、振動数がそのとき楽器で弾いている音と同じとなりますね。 この時スティックには弾力があるので、この弓毛からの力に引っ張られて当然たわむわけですが、そのたわむ性質が弦の振動の様子、特にそのとの状態が入れ替わる瞬間の、ノコギリの歯の尖り方に大きく影響するため、楽器の音色に大きく影響するのだと考えられます。 この尖り方が波形の倍音成分に大きく影響することは音響工学では良く知られていますから。
バイオリンで演奏する音の振動数は最低音のG音で196Hzほどですから、通常演奏するのが4オクターブとすれば3136Hzくらいまでの間で、弓のしなり具合を測定することから弓の音色の科学的アプローチが始まるはずです。 この辺の領域でバイオリン弓のしなり具合は、きっとスピカートなどで奏者が弓を操作するときのしなり具合とはかなり異なったものとなると思われますが、誰か資料をご存知ありませんか?
投稿者:クロアシ 投稿日時:2007/11/22 20:19 ---4.232.67
>スガラボットさん
私も、弓によって音色が変わる物理的な理由をかねてより知りたいと思っていました。弓のたわみの特性が音色に最も影響を与える、とお考えなのですね。私は、どうも、スティック自体が音を反響させる、という印象が拭えないのですが。
色々簡便に実験できそうな条件を考えて見ましたが、例えば、スガラボットさんの説明が音色を大きく決めている要素であるなら、同じ弓で反り直しをすれば音色が変わる筈ですよね。
よく「反り直しをすると音が悪くなる」という話を聞きます。私は、最近自分の弓を反り直ししてもらいましたが、あまり音色の違いが実感できませんでした。あくまで主観的な印象で計測したデータに基づいているわけではないので、根拠が弱いですが。
投稿者:クロアシ 投稿日時:2007/11/22 20:22 ---4.232.67
用語があいまいでした。「弓のたわみの特性」は「スティックのたわみの特性」のことです。
投稿者:SHO 投稿日時:2007/11/22 23:24 ---224.60.253
>スガラボットさん
話の腰を折るようで悪いのですが、理論的アプローチには限界があるのではないでしょうか?楽器を固定し演奏奏装置(というものがあったとして)による等速等圧の奏法にして、機械的に弓の性能を評価する、という特殊条件ならではのお話ですよね?
良し悪しを判断し、その価値を決定しているのは生身の人間であって、その人間は一人一人体型も違えば感性も違います。
過去の名工が理論的アプローチだけで弓を作っていたとも思えず、いわゆる名器は、優れた技術者による試行錯誤の繰り返しと伝統の引き継ぎによって確立されたものです。
現代では製作理論とか音響学とか年輪学とか、学術的アプローチはあるのでしょうが、そのような理論の寄せ集めで仮に「理想」が出来上がったとしても、個体差の大きい「木材」を使うわけです。証明のしようがありません。物理屋さんの遊びの域を出ない気がします。仮に正しい理論があったとしても、後付け的な解説にすぎない気がする。
それはさておき、材料差と作り方の差(ドイツ⇔フランス)はあります。材料については、オールドでいえば当時の物流事情、現代でいえば伐採による材料の枯渇によるもの。すべてのフェルナンブーコの木が弓製作に適しているわけもなく、弓製作に使える材料は限定的です。母数が減れば、使える材もすくなくなるのは当然なのでしょう。作り方の差は、言うまでもなく設計思想の差です。ドイツとフランスとでは目指している方向が違うのです。
弓の振動の件。名弓は震動が右手に伝わります。弦の振動を弓の毛と弦とで抑え込まず、かつ必要な圧を弦に伝えるように思います。熱による反り直しで音が変わるのは、その部分で振動の伝達が変わってしまうからなのでしょう。形の問題ではないと思います。
投稿者:SHO 投稿日時:2007/11/22 23:30 ---224.60.253
ついでに一つ質問です。
弓の経年変化(含水率の減少による何かとか)って本当にあるのでしょうか?
私はオールドと新作の違いは経年変化ではなく、材料差だと思っていますが。
100年くらい使われていない弓があったとして、やはり新作の音がするのでしょうか?(誰も証明できないことですが)
そのあたりの知見のある方がいたら、教えてください。
投稿者:スガラボット 投稿日時:2007/11/23 01:16 ---102.184.36
<SHO>さん、レス有り難うございます。
> 楽器を固定し演奏奏装置(というものがあったとして)による等速等圧の奏法にして、機械的に弓の性能を評価する、という特殊条件ならではのお話ですよね?
う〜ん。僕の発言の主旨とは全く異なる方向性でご理解いただいたようですね。 特に後半の話は純粋に工学的な内容だったので、この掲示板の話題としては適当でなかったことをお詫びします。 確かに、楽器本体の音響性能に関する科学的な解析が、楽器製作に対する目覚ましい成果を上げているとは言えない事情は先に書いた通りですが、弓の性能に対する科学的解析は楽器本体より更に少ないようなので、もう少し研究すべきではないかとかねてから感じてはおりました。 それが良い弓を製作するために直接効果があるかどうかは別としてもです。
ところで、自分が理詰めの論理を展開した結果として「弓のスティックのたわみ特性が、弦が振動する鋸歯状波の尖った部分の形状に影響する」と書いた途端、これが自分がこれまで感じていた「なんで弓で音がそんなに変わるの?」という疑問に対する解の核心に迫る現象であることを発見して、我ながらビックリした次第です。 この三角に尖った角がどのくらい鋭いか・丸いかによって波形に含まれる高次の倍音成分の割合が大きく異なることを思えば、弓の材質のちょっとした特性の差が音色に大きな影響があることに納得性があるからです。 楽器本体は、共鳴箱としてこの倍音成分をフィルタリングすることにより、その強弱を決めるように働きますが、弓は発生する倍音成分の元の構造を決めてしまうのですから、楽器の音色を決める第一の要素であることが明確に分かりました。
投稿者:スガラボット 投稿日時:2007/11/23 01:17 ---102.184.36
<続き>
ところで弓のこの音色を決める特性について、僕はスティックのたわみ特性と表現しました。しかし、たわみという言葉はスピカートの特性を云々するときには適切でも、この様に百Hz〜数キロHzに及ぶ弓毛の縦方向の振動に対するスティックの抗力反応は、多分たわみというよりは"stiffness"(剛性)、或いは内部損失とでも呼ぶ方が工学的には相応しい特性だと思います。 これらの特性はいずれにしても加える力に対して、どのくらい変形するかを示す尺度です。 僕の理解では、加えられた力に対して殆ど変形しないとき、角の尖りは鋭くなるのではないかと思いますが、違っていたらご指摘下さい。 それでこの特性の振動数に対する値の分布が、弓の木の材質によって相当な差があるのではないかと推察されます。
このスティックの縦方向の振動は、当然右手にも伝わってきますが、このスティックの振動が直接音波として耳に達する効果は少ないと思います。 それよりその振動に対する弓の抗力が弦に跳ね返って、弦の振動モードに作用するという感覚が奏者からみた手応えではないかと思います。 クロアシさん、いかがでしょうか。
投稿者:クロアシ 投稿日時:2007/11/23 08:40 ---4.232.67
次のように見解が分かれたものと理解しました。2)がクロアシ説です。
1)弓本体が振動することで、音色が決まる
2)弓本体がヴァイオリンの音を反響させることで、音色が決まる
3)弓のたわみの特性が、ヴァイオリンの音響に影響を与えて、音色が決まる
1)は、言いかえれば、ヴァイオリンの音に弓のスティックが共鳴して弓自体が音を発する、ということだと思います。スティックが共鳴するかどうかは音叉でも当てて見れば分かります。実際にやって見ましたが、貧弱な音で、これがヴァイオリンの音色に影響を与えているとはとても思えませんでした。
>スガラボットさん
>スティックの振動が直接音波として耳に達する効果は少ないと思います。
その通りだと思います。
2)は、簡単にできる実験法を思い付きませんでした。フェルトを巻いて音色の変化を観察する、とか考えて見ましたが、「スティックの振動」や「振動に対する弓の抗力に影響を与える」可能性が排除できないので、目的の現象を厳密に観察できるとは思えません。
3)について。反り直しの話を持ち出したのは、材の性質を変えることなく、スティックのたわみの特性だけを変えて、音色の変化を観察できるのではないか、と思ったからです。私は元理系ですが、分子生物学専攻で、物理現象にはまったく疎いので、前提から誤解があるかもしれません。
(続く)
投稿者:クロアシ 投稿日時:2007/11/23 08:41 ---4.232.67
(続き)
一晩考えてみて、ふとあることを思い出しました。私は、10ヶ月くらいまえから弓探しをしていて楽器店で色々試奏させてもらっています。そのなかでF. Peccatteの鳴りが桁外れに良かったので、自分の弓とどれほど差があるか、音色を比較してみようと思って、弓を持ち替えて弾いて見ました。ところが、自分の弓で弾いても、最初の数秒間は「私の弓の音」ではなく「F. Peccatteの音」がしました。弾いている内にだんだん鳴りが悪くなってきて「私の弓の音」になりました。およそ4‐5秒くらいだったと思います。
もし弓本体が楽器の音を反響させて音色を大きく決めているのなら、弓を替えた時点で音色が変わると思います。楽器の残響を考えても、もっと音色の変化は速いのではないかと思います。むしろこれは「弓の抗力が弦に跳ね返って、弦の振動モードに作用」したために、楽器の音響特性そのものが一時的に大きく変わったためなのではないか、と考えるようになりました。
弓が楽器の音響特性に直接影響を与えるのであれば、弓によって音色がかくも大きく異なる理由も納得できます。というわけで、スガラボットさんの説は正しいと思います。
投稿者:クロアシ 投稿日時:2007/11/23 09:07 ---4.232.67
>SHOさん
>弓の経年変化(含水率の減少による何かとか)って本当にあるのでしょうか?
>私はオールドと新作の違いは経年変化ではなく、材料差だと思っていますが。
私個人の印象としてはその通りだと思っていますが、そうすると、極めて少ない割合でも、新作弓にオールドに近い音色のものが存在する可能性が出てきます。一本でもそういうのが見付かれば経年変化を考慮する必要がなくなるのですが、あいにく見付けられません。
>テノールさん
>演奏者によって変わるほうが遥かに大きいでしょう
仰る通りだと思います。私の理解では、腕9割、楽器本体7分5厘、弓2分5厘です。でも、腕はすぐに上がらないので、すぐに改善できる(であろう)2分5厘に興味があるのです。7分5厘の楽器本体の問題は、私のなかではだいたい解決しました。
投稿者:SHO 投稿日時:2007/11/23 11:26 ---224.60.253
クロアシさん
>私個人の印象としてはその通りだと思っていますが、そうすると、極めて少ない割合でも、新作弓にオールドに近い音色のものが存在する可能性が出てきます。一本でもそういうのが見付かれば経年変化を考慮する必要がなくなるのですが、あいにく見付けられません。
かつては私も新作は新作の音しかしない、と思っていました。
が、某都内の楽器店で一本だけですがG.Tephoのオールドライクな音色の弓を見つけたことがあります。それは作りも材料も素晴らしく良い弓でした。MallineやVorinにも匹敵する音色だったのをよく覚えています。
現代では、そのような良い材料を使った弓が過去に比べ少なくなっているせいで、
すぐ購入されてしまう
製作者が名演奏家のために製作するためにストックしている
などの理由でなかなか市場に出回らないのでしょうか?
>演奏者によって変わるほうが遥かに大きいでしょう
楽器、弓、演奏者は互いに相補的な関係にあり、どれか一つを変えるだけで、成果物として音が変わります。弓を換えることによる影響で、もっと大きいのは演奏者の奏法が変わることだと思っています。TourteにはTourteに合った弾き方、PeccatteにはPeccatteに合った弾き方があるようです。もちろん楽器との相性もあります。
それらの特性を生かせるかどうかは演奏者の腕にかかってきます。
良い楽器や弓には潜在能力が備わっており、演奏者が楽器や弓から教わる感覚です。そういう意味でも楽器や弓は自分の能力以上のものを持っている必要があるように思います。
だいぶ「弓の材質」の話から遠ざかってしまいましたね。
投稿者:セイジ 投稿日時:2007/11/23 20:46 ---151.3.246
>弓の経年変化(含水率の減少による何かとか)って本当にあるのでしょうか?
弓は楽器に比べると含水率が小さいので経年変化による音色の差が生まれにくいとは、佐々木朗氏のHPに書かれていることですね。
楽器本体のことなら新作とオールドの間にある音色の相違は、ほぼ万人が認めるところですが、話が弓になると何故か、新作とオールドの違いが曖昧になりがちです。
佐々木氏のHPでは腰の強さという機能性が弓の本質のごとくに論じられ、音色に関してはまったくノーコメントに徹しておられるのが不可解です。
オールド弓の音色といっても、メーカーによっていろいろな特徴があるわけで、多くの新作弓にあたれば、過去の名匠の手になるどれかの弓に似た音を出すものが見つかっても当然だと思います。
オールド弓固有の音色と定義できる基準があればわかりやすいのですが、そういう基準値を共有していない状態でみなさんが議論をしても、話はかみ合わないままでしょう。
たとえばオールドバイオリンの音の形容としてしばしばいわれる「シルバートーン」に類する音色を出す弓が新作にあるかと、条件を限定して考えてみると、そういう音色を持ち味とするオールド弓はいくつか知っておりますが、シルバートーンを出す新作弓には、私はお目にかかったことがありません。
投稿者:パスツール 投稿日時:2007/11/24 07:08 ---7.170.31
製作者ではないので、材質の良し悪しはわかりませんが、音質については、オールドボウと新作弓では格段の差があります。 現代の最高の職人が作った素晴らしい操作性の弓より、へたってハードに使えないオールドボウの方がずっといい音がするケースを、何度も経験しています。 一方、弓の差は奏者や楽器の差に比べて大差ないと言っておられる方もいますが、私にとっては、同じ本人が同じ楽器で弾いて大きな差があるので、どういう弓を選ぶかは大問題です。
投稿者:SP2 投稿日時:2007/11/24 20:32 ---197.55.88
SHO様ご指摘の、
>100年くらい使われていない弓があったとして、やはり新作の音がするのでしょうか?
私自身面白い経験があるのでご紹介します。フレンチの有名製作者の弓で1890年頃の作品で殆ど弾かれていない弓が欧州のコレクションから出てきた事がありました。値段はその製作者の通常の作品の3倍くらいで途方もない物でした。私も自分の楽器(1720年代のイタリアの楽器)で弾いてみましたが、音色はやはりオールド弓のそれでした。全くへたって居ない弓なので、何か作りたての様な印象で不思議な感覚でした。離れて聞くと音の芯は新作弓の比ではありませんでした。因みにその時に比較したのはベルギーのG氏の新作の金が3本、他にサルトリー、ヴォアラン、ペカット、フェティーク等でしたが、音はこの弓がダントツでした。この例を取り上げてだからどうこうと軽々に言う事は出来ないと思いますが、何かの参考になればと思い投稿させて頂きました。
投稿者:SHO 投稿日時:2007/11/24 22:09 ---224.60.253
セイジさん
>佐々木氏のHPでは腰の強さという機能性が弓の本質のごとくに論じられ、音色に関してはまったくノーコメントに徹しておられるのが不可解です。
私も同感です。ある程度の腰の強さは大事ですが、たくさんあるであろう弓の特性の一部に過ぎないと思います。
ただ比較的安価な部類に入る弓は、腰が不十分な場合があり、そんなときには判断基準の一つにはなりえるのでしょね。
SP2さんのコメントは非常に興味深いです。
その特に良かったという弓は、やはり材料そのものが優れていて、作りも特にすばらしかったのでしょうね。いわゆる使用することで弓の棘がとれると言われる、「エージング効果」を否定する情報になりそうですね。
ここで一つ興味深いのは、VoirinにせよSartoryにせよ現役だったときは新作です。当時は「新作」の音色だったのでしょうか?当時もやはり「新作」弓は、さらに古いTourteやPajoetやD.Peccatteに比べられ、「妥協の品」とみなされていたのでしょうか?
当時のことが分かる文献があるといいですが。
投稿者:セイジ 投稿日時:2007/11/24 22:48 ---151.3.246
>SHOさん
>現役だったときは新作です。当時は「新作」の音色だったのでしょうか?
当時の新作弓の中では群を抜く優秀な製品だったでしょうが、音はたぶん新作の音だったでしょうね(値段も今のようなプレミアが付くほど高くはなかったでしょう)。
現代の優秀な新作バイオリンの中には、優れた音を出すものがありますが、そういうよく出来た新作楽器に対して、オールドの音が出ないから駄目と非難する人はいないでしょう。
よい新作楽器は最初からよい音が出ますが、それが200年経過すると、たぶん、さらに凄いことになるように、よい新作弓が古くなるとそれなりの熟成した音色が出るように変わるのではないでしょうか。
投稿者:Cello 投稿日時:2007/11/25 18:51 ---75.44.144
>よい新作弓が古くなるとそれなりの熟成した音色が出るように変わるのではないでしょうか。
セイジさんのご意見納得できます。
私の弓にあえてランクをつけると、
1、100年ほど前のマスターメイド
2、新作マスターメイド
3、100ほど前の無銘
4、カーボン
偶然かもしれませんが、価格もこの順番です。
投稿者:ぶぶ 投稿日時:2007/11/26 10:52 ---180.244.17
すみません。
とても興味深い内容なのですが、45を越えて読むのが大変なので別スレッドにしませんか〜?
投稿者:スガラボット 投稿日時:2007/11/26 15:30 ---255.65.238
少し間が空きましたが、僕の「スティック材の性質(stiffness=剛性)で音色が変わる」説についてコメントを一つ。この性質は「反り直し」ではほとんど変わらないと思います。従って、
<クロアシ>さんの、
> スガラボットさんの説明が音色を大きく決めている要素であるなら、同じ弓で反り直しをすれば音色が変わる筈ですよね。
に対する僕の意見は否定的です。「反り直し」作業の詳細を知っている訳ではありませんが、弓に熱を加えて「反り」具合を修正するとき、弓に加える温度は弓に余計なストレスを与えないため、確か80℃(熱いお湯の温度)くらいだと読んだ記憶があります。ですから弓の反り具合(力を加える前の弓の形状)を修正することは出来ても、スティックの材質的な性質(剛性)まで変えるものではないと思っています。この剛性(佐々木朗さんのHPでは曲げ強度)は弾性体に加える「応力」と「ひずみ(変形)」との関係を示すフックの法則として知られており、ヤング率という数値で表されます。 因みにバイオリン本体の場合、経年変化により木材のセルロースが結晶化して生木から50年ほど経過するとヤング率が約30%向上すると言われています。 弓のスティックと音色に関するヤング率の考察はまだ読んだことがありません。
僕が、弓毛の線方向の力とスティックのたわみ方が音色に影響すると書いたのは説明を判りやすくするためで、実際の現象は、弾いている音と同じ振動数の弓毛の応力に対して、スティックがそれをどのくらい変形して、(静摩擦と動摩擦の切替え点の鋭さを)吸収するか乃尺度であるヤング率が関係するという意味です。ですから同じレスでクロアシさんが書かれた「最近自分の弓を反り直ししてもらいましたが、あまり音色の違いが実感できませんでした。」という感想は正しいと思います。
セイジさんが引用された佐々木朗さんのHPには、確かに弓の機械的性能の話だけで音色の話はないようですね。 これは、今まで弓の音色と弓の材質的な関連について議論された例が少ないためだと思いますが、1940年以降のフェルナンブーコ枯渇により今の楽弓製作家が弓材のストックに頼っている状況では、良質のフェルナンブーコを探し出して経年変化を比較すること自体が難しいのかも知れませんね。 (と言うことは新作でも良い弓の材料はそこそこ古い?)
Q:MASUSO VIOLIN
投稿者:ガリ鳴り 投稿日時:2007/11/25 04:19 ---219.231.98
「MASUSO VIOLINCO」というラベルの貼られたヴァイオリンを手に入れました。ラベルにはTOKYO JAPANの文字と篆書が刻まれたメダルのようなものがならんでいます。いったいどんなものなのでしょうか。
Q:ヴァイオリン弦について
投稿者:鈴木 投稿日時:2007/11/23 14:33 ---205.182.210
はじめまして。
私の楽器は音色はあるのですが、音が小さいので最近ドミナントからオリーブ、エヴァピラッチといろいろ試しているのですが、なかなか「これ!」と言うものが見つかりません。音色はガットみたく、それでいて音量がよく出る弦と言うのはないでしょうか?よろしくお願い致します。
投稿者:弦喜 投稿日時:2007/11/23 19:09 ---6.35.132
以下、私見です。
ドミナント、オリーブ、エヴァピラッチ いずれも一流のソリストがフルオケをバックにした演奏に使っている弦であり、ドミナントのE線を除いては、どれも音量はよく出る弦です。
それらで音量的に満足しないとすると、探されているような魔法の弦は存在しません。
音色は重視して、かつガットの音が好きなのであれば、オリーブを使って音量が出る奏法を追求してはいかがでしょうか。
また、鳴りという点では、弦と楽器との相性、弦と奏法との相性というものもありますので、やはり試行錯誤の上、ご自身で探されるしか方法はないと思います。
投稿者:クロアシ 投稿日時:2007/11/23 20:27 ---4.232.67
個人的な経験から、いくつかご紹介しておきます。どれもよく知られている弦です。
Obligato:ガットに近い弾き味だと思います。音量はありますが、Evahより落ちると思います。
Infeld Red:澄んだ響きを持っています。E線はかなり引っ繰り返りやすいので、Goldbrokatあたりが無難だと思います。
Alliance Vivace:私の楽器では、Evahより音量が出ました。ガットどころか他のナイロンとも一線を画す鳴り方をしますが、慣れてくると良い演奏が出来ます。
Synoxa:昔、Olivの代替として使っていました。輝かしい音色でOlivと遜色無い鳴りだと思います。
投稿者:鈴木 投稿日時:2007/11/24 10:34 ---205.182.170
ありがとうございます!synoxaとalliancw,Infeldはまだ試してなかったので楽器と相談しながら早速試してみようと思います。
Q:ヴァイオリン弦
投稿者:あまてぃ 投稿日時:2007/11/12 01:02 ---0.28.32
テンションの高いヴァイオリン弦
と
テンションの低いヴァイオリン弦
を教えていただけないでしょうか。
投稿者:弦喜 投稿日時:2007/11/12 08:02 ---6.34.228
まず左上の過去ログ検索から、
張力 弦
あたりをキーワードに検索すると、その中に参考になる情報、関連WebのURLなどがありますので、まずはご覧になってはいかがでしょう。
投稿者:あまてぃ 投稿日時:2007/11/13 00:28 ---0.28.32
そんなシステムもありましたね(笑)
久しぶりで、忘れてました。
調べてわからなければ、また、たずねますので、その時はよろしくお願いしますね!
投稿者:あまてぃ 投稿日時:2007/11/14 00:31 ---0.28.32
張力のサイトの期限が切れてるのか、見れなかったです。
投稿者:弦喜 投稿日時:2007/11/14 02:41 ---6.34.228
http://www.sasakivn.com/werkstatt/report/saitenschpan.htm
でしょうか。
投稿者:あまてぃ 投稿日時:2007/11/22 23:20 ---0.28.32
弦喜さんの個人的見解も、聞かせてほしいのですが…
投稿者:弦喜 投稿日時:2007/11/23 02:52 ---6.35.132
テンションが高い/低い、のテンションを”張力”と解釈するならば、上記URLの静的なデータをもって回答とするのが正解だと思います。私は、一部のメーカが自社の弦の張力データを示しているものは別として、網羅的に調べられたデータとしてはそれ以上の、またそれ以外のデータを知りません。
個人的な見解を書いたとしても、今まで弾いたことのある個別の弦の特徴に対する感想しかかけません。それは過去ログを見ていただければ分かると思います。
また、テンションを別の意味で使われているのでしたら、別途ご説明ください。最初の質問があまりにもぶっきらぼうなので、それに対しては型通りに回答する以外ありません。
投稿者:あまてぃ 投稿日時:2007/11/23 21:13 ---0.28.32
私も張力だと考えていたので、問題ないです!
>個人的な見解を書いたとしても、今まで弾いたことのある個別の弦の特徴に対する感想しかかけません
わかりづらい質問ですみません
それでよかったんですが、張ってみないと弦はわからないので、張ってみて張力が高いと感じた弦・低いと感じた弦・特に意識はしていなかったなど、何でもいいので答えていただきたかったので少し抽象的に質問しました。
投稿者:パスツール 投稿日時:2007/11/24 06:52 ---7.170.31
私は張力(数値)は気にしません。しかし弓で弾いた場合の抵抗感は差は非常に気になります。例えばビジョンチタニウムソロは、音は大きいですが、なんか弓が押し返される感じがしてあまり好きではありません。 また一般的に張力が強い強いと言われるエヴァは、その点意外にやわらかいと思っています。 しかしこれも実は楽器によりけりで、楽器によっては正反対の評価となる可能性もあります。 面倒なので他の弦についてはコメントしませんが、以上ご参考になれば。
Q:チェロ弓の反りについて
投稿者:にょんち 投稿日時:2007/11/19 23:29 ---226.14.121
私の持っているチェロ弓(1960年代のもの)は完全に緩めても、
毛と竿の中央部分に1mm〜2mmの隙間ができてしまいます。
このくらいの隙間は許容範囲内なのでしょうか?
友人達の持つ新作弓はぴったりくっついており、
ちょっと不安に思いくだらない投稿をさせてもらいました。
ご親切な方のお返事お待ちしてます。
投稿者:猫丸 投稿日時:2007/11/20 09:43 ---2.157.34
乾燥してくると完全に弛まないことがあります。
不安なときは、フロッグを外してしまいます。
夏場毛替えをするときはのびているので、冬場乾燥時にこのようなことが起こるかと思います。
毛がのびる事を考慮して、短めに張る職人さん(どちらかというと上手)に起こりがちですが、今度毛替えするときは、長めにしてもらうと良いでしょう。
投稿者:にょんち 投稿日時:2007/11/21 00:15 ---226.12.196
お返事ありがとうございます。
今度持って行く際はそのように頼んでみます。
投稿者:セイジ 投稿日時:2007/11/21 01:10 ---151.3.246
毛が垂れさがらない程度に最小のテンションをかけた時に、スティックと毛の間に隙間があるのでしょうか?それとも、毛が短めで完全には緩みきらない状態なのでしょうか?どちらかによって、見方が違ってきます。
前者の場合、弓の反り具合は、材質や作者の作風によって緩めだったり強めだったりしますので、全ての弓のスティックが毛と接触する反り方とは限りません。
最初から隙間が多少出ている弓なら、制作する時に緩めに反りを入れた弓なのでしょう。使っているうちに隙間が広がってきた場合は、ヘタリが考えられます。反り直しが必要かどうか、専門家に診断してもらうのがよろしいでしょう。
後者の場合は乾燥によって毛が収縮して緩まない状態ですので、猫丸さんのご指摘のとおりです。
投稿者:にょんち 投稿日時:2007/11/23 00:42 ---226.12.196
セイジさん、お返事ありがとうございます。
私の場合は前者です。
全ての弓が接触するわけではないと聞いて安心いたしました。
弓の反り具合にも色々あるのですね。
Q:弓について
投稿者:k64 投稿日時:2007/11/22 21:11 ---109.119.11
そろそろ、チェロの弓を変えようかと考えています。
もし変えたら、それをメイン弓にするつもりなのですが、カーボン弓よりは、やはり木の弓の方がいいのでしょうか。
カーボン弓をメインで使われている方はいらっしゃるのでしょうか。
カーボンと木では、どちらがいいのでしょうか。
お願い致します。
投稿者:かめ 投稿日時:2007/11/22 23:24 ---196.104.66
>カーボン弓をメインで使われている方はいらっしゃるのでしょうか
います
>カーボンと木では、どちらがいいのでしょうか。
予算内で引き比べて、自分の気に入ったものを買えばいいのでは
ないでしょうか・・・。
Q:ドミナントとVISIONの差について
投稿者:horn103gb 投稿日時:2007/11/28 21:40 ---74.26.196
新しく発売されたVISIONのヴィオラ弦についてのご感想をどなたかドミナントと比較して、その感想をお聞かせねがえないでしょうか?
投稿者:中年Va 投稿日時:2007/11/29 22:21 ---.140.81
1月ほど前にVisionに張り替えました。私も他の方の意見を聞きたかったところです。私の感想は次のとおりです。
1 まずA線のみスチールなのが特徴。伸びがあって良く鳴り、悪 い音ではありませんが、やはり、テンションが強く、音の入り がきついなどの特徴があり、D線との音色の差が目立ちます。
2 D線以下はドミナントよりも細身で引きやすいと思います。発 音が良く、ドミナントよりすっきりした印象があります。
3 少なくとも私の楽器のばあい、C線はドミナントよりもよくな ります。ドミナントではC線に弱さを感じていたので、(A線 の違和感を除けば、)おおむね満足しています。
4 音が落ち着くまでの時間はドミナントと大きく変わらないと思 います。(A線はもちろんほとんど延びません。)今のところ 顕著な音の衰えはありませんが、ドミナントとの寿命の違いは まだ分かりません。
皆さんのご意見はいかがでしょうか。
投稿者:horn103gb 投稿日時:2007/11/30 06:44 ---74.26.196
中年Vaさん、コメント有難うございました。大変参考になりました。