Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:楽器の音量
投稿者:あい     投稿日時:2008/07/12 03:28  ---.49.243

アメリカのフィラデルフィアに住んでいる学生ですが、新しい弓の購入に困ってます。今はAlfred Lamyと言う方が製作した弓を愛用しています。とても上品な音で好きなのですが、あまりにも音が小さすぎるので室内楽用でしか通用しないような気がするのです。もともとヴァイオリン本体も音量がないのですが(1850年のヴィヨームです)この間、楽器店で弾かせていただいたサルトリーの弓で音量が3倍になったように思えました。音はとても美しくて満足してますが、2000人レベルのホールで弾いた時に音量の面で通用しないような気がします。

ちなみに弦で音量は影響されますか?私はヴァイオリンを始めたときからドミナント以外使ったことは無いです。

よろしくお願いします。

投稿者:クロアシ     投稿日時:2008/07/12 07:27  ---4.232.22

私は、検討すべきは、弓よりも楽器本体の方ではないか、と思います。
弓や弦は確かに楽器の鳴りや音色に影響しますが、たとえば、ホールでの音の伸びといった規模の大きい話では、楽器そのものの性能の方がモノをいうはずです。
当然楽器の相性や個体差がありますが、A. Lamyは、本物であれば、かなり性能の良い弓のはずです。ドミナントも音色も音量も操作性も申し分ない弦で、最近の新素材の弦に比して遜色はありません。

かなりの技量の持ち主と推察しますので、こんなことは釈迦に説法でしょうが、まずは最適に鳴るように徹底的に調整してもらっては如何ですか? それでもまだ音の伸びに改善が見られないようなら、新しい楽器を探した方がいいと思います。
いつの時代でも、最高の材・最高の精度で作られた楽器はあります。どのくらいのご予算か分かりませんが、モダン−コンテンポラリーを中心に精度の高い楽器を探してみると、音色に好き嫌いはあるかもしれませんが、お望みの鳴りの楽器を探し出せると思います。

このコメントは、今後の議論の叩き台として、やや大雑把に書きました。質問反論補足訂正等ありましたら、他の方よろしくお願いします。


なお、私個人が、ドミナントより性能の高い弦としてお奨めできるのは、
Alliance Vivace(寿命2週間半)、Infeld Red(3週間)、Obligato(3週間)、Evah Pirazzi(4週間)あたりです。寿命はあくまで相対値だと思ってください。参考までに、私はドミナントの寿命を6週間と見ています。

私が弾いた範囲で、Alfred Lamyに匹敵、あるいはそれ以上のフレンチアンティーク弓としては、
Francois PECCATTE、Eugene Nicolas SARTORY、Etienne PAJEOT、THOMASSIN、Victor Francois FETIQUE
あたりでしょうか。残念ながら、私はF. X. Tourte、D. PECCATTEを弾いたことがなく、コメントできません。F. Peccatteは二本弾きましたが、これとSartoryの差は、SartoryとLamyとの差よりも(私もSartoryのほうが鳴りが良いように感じましたが)大きく感じました。

投稿者:あい     投稿日時:2008/07/12 10:53  ---.49.243

クロアシ様、ご丁寧なお返事ありがとうございました。

クロアシ様の言うとうりだと思います。私のヴィヨームは11歳の時から使ってる物です。もちろんストラディバリとは比べ物になりませんが、1000−1500万クラスの物なので、まともな音は出ます。 しかし、音の純度、密度、それと音の伸びの面では友達が持っている1ランク上の楽器に負けているのが一目瞭然です。 まあ、ヒラリーハーンさんもヴィヨームであの音を出せるのですから腕の問題もありますね。(笑)

楽器の調整は最低月に一回はしています。弓の毛の交換も二ヶ月に一回はします。弦は5週間で交換しますがE線だけは2週間で交換します。私はアクセサリーや消耗品にこだわらないタイプですが、少しは研究した方が良いのかもしませんね。今度弦をエヴァに交換してみます。エヴァは音量があると聞いてますので良いかもしれませんね。


弓は3本持っていますが、2本は50万程度の話にならない弓です。ラミーはロンドンの一流店で購入した物なので本物ですが、ラミーの傑作ではないと思います。 トルテは2本ほど弾いたことありますが、やっぱり最高ですね。ぺカットより少し上だと思います(もちろんぺカットも素晴らしいですが)。まあそんな高いのを買うお金もありません(笑)。弓の予算は350万程度と親が決めてます。Thomassinの感想はどうですか? 

よろしくお願いします。

投稿者:クロアシ     投稿日時:2008/07/13 08:08  ---4.232.22

お返事が遅くなりました。
試奏したときの感想をまとめたノートを調べてみたのですが、ただ、Thomassinと書いてあるだけで、この一族の誰に相当するのか、突き止めることができませんでした。家系図は以下を参照。
http://large.co.jp/dictionary/tree/dictionary_tree_thomassin.html

店頭小売価格は150万。コシが強く、よくしなる弓で、弾いていて弦の上で跳ねるほどでした。音は、元気になるものの、Sartoryほどには掘りの深い音ではなかったように記憶しています。Lamyよりも音が良くなかったように思います。もちろん、弾き手の好みや弓の個体差は考慮してご判断ください。
これはあくまで私の感覚ですが、Sartory、Lamy、Fetique(一応音が優れていると思われる順に並べています)あたりと、F. Peccatteの間には、何か越えがたい、厳然たる差を感じました。当然、D. Peccatte、F. X. Tourteは、もっと良いでしょう。
私個人としては、その50万の弓2本を下取りに出しても資金を上積みして、F. Peccatte(日本での店頭小売価格はおよそ4-500万です)以上のものを狙ってみてもいいのでは、と思います。ヴァイオリンは弓の音を「覚えて」しまいますので、わざわざ楽器の音が悪くなってしまうような弓を持っている必要はないと思います。
いずれにせよ、上記のランクの弓を納得いくまで試奏されることをお奨めします。何本か弾けば、おおよその傾向はすぐに掴めると思います。

投稿者:クロアシ     投稿日時:2008/07/13 08:08  ---4.232.22

ヴァイオリン本体については、問題を把握しておられるようですので、くだくだしいコメントは差し控えますが、過去に以下のような議論がありましたので、参考にしてください。

Q:楽器の格
http://www.strad.co.jp/cgi/qasearch.cgi?mode=view&code=17420&re=&key=楽器の格

要点は、楽器の鳴りや表現の豊かさは造りの精度と材で決まり、たとえば、100年前に造られた1.5級品と50年前に造られた超1級品では、前者の方が価格は高いかもしれないが、鳴りや表現の豊かさは後者の方が確実に優れている、といったことです。あいさんなら、ご自身の経験の中で、容易に理解できることと思います。もちろん新しい楽器は音に深みがないのでプロ仕様としては善し悪しなのですが、まあ、将来楽器を選ぶ際のひとつの可能性として、頭の隅にでも記憶しておいて下さい。
ちなみに、一番若いモダンの最高精度のものは1,000万前後から購入可能です。鳴りと表現力「だけ」なら、あいさんの楽器に勝るものがあるかも知れません。

投稿者:phtalocyanine     投稿日時:2008/07/14 09:27  ---244.210.206

私の弓を選ぶ際には、「自分の楽器に歯が立つかどうか・・・」を最初のポイントとします。
自分の楽器が底鳴りしないようであれば、歯が立たない・・と考えています。
後は、操作性(弓の場合はバランスですかね・・)に加え、弦に吸い付く・・という感覚があるかどうか・・・です。
(楽器本体と比べて非常に曖昧で感覚的ですね・・笑)

また、弓の場合は、製作者の能力も重要ですが、材質も非常に重要だと考えています。
また、弓は消耗品であることは間違いなく、その点も楽器本体と大きく違うと思います。

問題は、アンティークで消耗していない弓=怪しげな弓・・となってしまうことが多く、高額の弓の購入には、私自身は現時点で踏み切れておりません。

最近の製作者の新作は、とても、個性的で面白いと思うものはありますが、なんとなく物足りないような気がしています。

そうなってくると、材質が抜群によく、あまり消耗していない弓・・・ということでいくと、1950年前後の弓が候補に上がると思います。

以上の点から、弓はブランド(製作者)重視でなくても良いのかな・・とも思っております。

ご意見をお聞かせいただければと思います。

投稿者:PRS     投稿日時:2008/07/17 23:58  ---34.25.218

あいさま
 ヴィオームは大勢の職人がおり、また本数も多く個体差も大きいので一口には言えませんが、一般的にはトリノ派やモダンイタリアンに通じる結構強い楽器(少し大型で板厚も厚い)が多いように思います。その前提であれば、ラミーやヴォアランのような繊細な弓では、少なくとも音量面で不満が出るのは、有り得ることと思います。
 とすれば、ラミーよりもう少しがっしりした、強い弓の方が良いのではないでしょうか。古い方では、ペルソア、メイアー、ドメニコ・ペカット、あるいはキッテル等が相当すると思います。サルトリやフェティークはモダン弓で、健康なものも多くむろん強めで操作性が良いと思いますが、弦をつかむ力が弱く音色、フレージング他別の意味で不満が出ると思います。
 カーティスにお通いとのことですが、近くにメニックとかあり、またNY(サルショウ?)だってすぐですから、いろいろトライされればいかがでしょうか。良い弓と巡り合うことをお祈りしております。

投稿者:あい     投稿日時:2008/07/18 05:46  ---.49.243

PRSさん、

私の楽器は当分ヴィヨームの弟子がほとんど製作したものだと鑑定家から言われています。ロンドンのJ&A Beareで購入したものです。ロンドンに年に3回ぐらいは行きますのでその時に器の調整もしていただくこともあります。

トルテやぺカットのレベルの物が理想なのは当たり前ですが、私のヴァイオリンと同じか、それ以上の値段がしますので、高すぎますね。先月ニューヨークで試したトルテが19万ドルと聞いて私のバイオリンより高いじゃーん。びっくり仰天でした。 雑談ですが、ドイツ人でカーティスで首席の私の友達はなんと親から黄金期のストラド買ってもらってぺカットを2本も持っていると言うお嬢様。いいなー笑 ま、腕も良いですけどね。


私は良質な物であれば、ブランドや製作国は気にしないタイプですので、無名な製作者の弓も試して行きたいと思います。もちろんもっと安いでしょうしね。

はっきり言って、フィラデルフィアにある楽器店はイマイチなので、あまり行きません。弦買うときだけかな。

投稿者:YE     投稿日時:2008/07/19 01:04  ---10.117.142

蛇足ですが・・・

J.B.ヴィヨームは、オリジナルのパターンの場合は強い弓と相性がよく、ストラドやデルジェスのレプリカの場合はA. Lamyのようなしなやかな弓と相性がいいですね。

あいさんの場合はどうやらオリジナルパターンのようですから、PRS氏の言うように、強い弓の方が良いと思いますが、なにせ現物を見ていないので、なんとも言えません。

ちなみに、先日ある楽器商から現在のJ.B.ヴィヨームの相場について聞きましたが、この2年くらいで価格が急騰し、普通のJ.B.ヴィヨームでも仕入れ値が既に1500万を超えているそうです。売値はその1.5倍から2倍なので、2000万〜3000万近い!ユーロ高やモダンイタリーの高騰・著名なソリストが使っていること等が原因なのでしょうが、正直驚きました。

投稿者:あい     投稿日時:2008/07/19 06:56  ---.49.243

私のヴァイオリンはオリジナルモデルです。

私が購入した時は65000ポンドでした。さすがに3000万はしないと思います。プレッセンダー買えますよ。

投稿者:YE     投稿日時:2008/07/19 10:18  ---10.117.142

あいさん、

いつどこでご購入されたかで話は変わってきます。
ご購入が5年以上前のイギリスですと、
65000ポンドは適正価格でしょう。
私も3000万はいくら何でもと思いますが、
複数の楽器商が同じようなことを言っていましたので、
驚いた次第です。

ちなみに国内では、プレッセンダは今や3000万では買えませんね。

投稿者:あい     投稿日時:2008/07/19 18:51  ---.49.243

ヴァイオリンを購入した時は10年以上前でしたので、その時はまだ安かったですね。6万5000ポンドも安い方だったと思います。私と同じ楽器店(John & Arthur Beare)で購入されたヒラリーハーンさんのヴィヨームは11万ポンドと聞きましたから。ほとんど倍ですね。

プレッセンダってそんなするんですか?あらら...3本ぐらい弾いたことありますけど、私のバイオリンにけが生えた程度のものでした。

投稿者:PRS     投稿日時:2008/07/20 08:08  ---72.3.58

あいさま

 私の言いたかったことは、YEさまと同様ロバストな弓のほうがあいさんの楽器に合うのでは?ということです。トルテ、ぺカット等、有名作家の弓が良いと思っているわけではありません。ただ現代では19世紀の製作家の研究は相当進んでおり、コピーイストの類も結構名前がわかって、評価されて有名作家の仲間入りをしていたりはします。本当に無名の作家を探すのは、大変ですよね。
 昔弓の大コレクタのお話を何度か伺ったことがあり、いくつかなるほどと思ったことがあります。

1.有名な作家は良いものをたくさん作ったから有名になった。

2.(とはいえ)同時代に、同じような材料で、大作家を真似て作った弓は、大作家のものに性能が良く似ている。
 
 海外にお住まいなら、まめにスクールものを物色するのも良いと思います。また例えば古いヒルとかにもトルテを追いかけているものがありますよね。


 なお蛇足ですが、「プレッセンダってそんなするんですか?あらら...3本ぐらい弾いたことありますけど、私のバイオリンにけが生えた程度のものでした」というのはおっしゃるとおりで、前も書きましたがトリノ派は、フレンチによく似ていると思います。(というよりフレンチを下敷きにしている)

 最近クリストファー・ランドンは、プレッセンダは自分で楽器を作らず、結構な割合でパッシュレール他トリノ在住のフランス人職人に作らせていたと書いていました。エリック・ブロットなんかも同じような説ですね。(一部知り合いの楽器屋さんは、妄想だ、クリストファー、イカレたんじゃないの?と怒っていましたが… 笑)

投稿者:三つ星     投稿日時:2008/07/21 13:05  ---71.1.148

あいさま
あなたさまは、11歳のときから何千万もする楽器をお持ちなのですね。うらやましくはありませんが、金銭感覚がない、というか、11歳にして65000ポンドの金銭間隔をお持ちというか、なんか不思議な方ですね。フィラデルフィアでは、今度2000人規模のホールでソロなさるんですか。私も近郊にいるので、ぜひ拝聴したいものです。いつ? どこ?

投稿者:ふとふと     投稿日時:2008/07/22 04:36  ---4.129.0

あいさまは、ご自分の楽器(つまり財力)を自慢したくて仕方がないのです。。

そういう年頃なのです。。

みなさん生暖かくみまもってあげましょう。。。

投稿者:TMT     投稿日時:2008/07/22 07:17  ---102.46.178

やっかみは止めましょう。
本来の意図はわからずとも、“真っ当な質問とそれに対する回答”として、ご本人達のみならず第三者も参考にしています。私もですが。
(「金銭感覚がない」というのもどこから推し量られたものか…)

少なくとも私には、純粋に助言を得たくて投稿されているように思えます。

投稿者:SP2     投稿日時:2008/07/28 20:00  ---196.138.145

あい様、私もラミーを持っています、それも名前だけの物ではなくてとても良い弓です。金べっこうで来歴もはっきりしている最高の弓です。

以前、師匠からストラドをお借りして終日弾いていた事が有りましたが、最初ラミーでは鳴らなくて??という感じだったのですが、師匠のトルテを借りたら楽器が生まれ変わったように鳴りだしたのでショックを受けたことが有ります。ですので、あい様の仰ることは良く理解できます。

今日では、パーンと張った強い弓が求められているので、ボアランやラミーは不当に低い評価を受けているように思いますし、逆にサルトリーなどはちょっと高すぎる様な気もします。それで、大きいホールで楽器を鳴らしきるという点では、現代の弓も考慮に入れても良いかもしれません。

私は現在はブラッセルのギヨームにオーダーした弓を主に弾いていますが、ラミーでは鳴らし切れなかったモラッシやガダニーニなどの強い楽器も、きっちり鳴らすことが出来ます、値段はトルテの十分の一です。音色やニュアンスは兎も角、こういった選択も考えられると良いかも知れませんよ。

投稿者:ひろし     投稿日時:2008/07/28 21:37  ---150.31.64

音色の変化はありませんが、音量と響きは、魂柱を僅かにテールピース側にずらせば格段に変化します。但し、ハイポジションの中低音の響きがいまいちになる可能性もありますがご検討を。

投稿者:rio     投稿日時:2008/07/29 05:24  ---95.2.121

Vnの先生の楽器(1700年代のイタリーオールド。Beareで購入。)が、音量不足を感じたので、日本国内の工房でバスバーの交換をし満足のゆく結果になったことがあるそうです。 

経年使用でバスバーの交換は不可避だと、先生もバスバーを交換した工房の職人も言っていました。

1914年〜1918年と1939年〜1945年の大戦期間中およびその前後、ならびに第2次大戦期間中の特に世界恐慌期間中の修理はあまり丁寧に行われていない場合が多いとも言われているようです。お持ちの楽器の修理歴を確認のうえ、職人さんに相談するのも一考かと思います。

投稿者:PRS     投稿日時:2008/08/01 22:40  ---34.25.218

これまた余談ですが、地震対策の欄で本スレのコメントを読み返してみたら、自分の分も弦喜さん、YEさんとかの分も含め、コメントがだいぶ飛んでいます。これはなにかの間違えでしょうか?

投稿者:CABIN     投稿日時:2008/08/02 01:14  ---135.249.109

メッセージが飛ぶのは,過去にストラッド店員さんから,以下の説明がなされております。


>ストラッド店員 投稿日:2004年06月14日(月) 11時12分

>当掲示板のシステムで最初のご質問以外、100件のご投稿しか表示できません。
>スレッドの上下に関わらず古い順から自動的に削除されていくシステムになります。
>過去ログとして表示されるまでには少しお時間を頂いております。


つまり,誰かがコメントを書くたびに,最新Q&Aのページでは,とある古い1件のコメントが表示されなくなり,過去ログとして見られるようになるまでは,そのコメントは一時的に見られない。
という造りを理解しておけばよいでしょう。
当然,このコメント書き込みでも,どこかのコメントを見られなくしているのでしょうけど....

過去ログなどは手作業で作成されているのだとすれば,大変ご苦労さまなことでございます。

投稿者:PRS     投稿日時:2008/08/02 19:30  ---34.25.218

CABINさま
丁寧なご説明ありがとうございます。なるほど、こういった掲示板を維持するのも大変なのですね。ストラッド店員さんのご尽力に感謝いたします。それにしても本スレ、オープンのままでは少し気色悪いのですが…

Q:お願いします。
投稿者:学生     投稿日時:2008/07/31 22:56  ---97.224.118

オールドイタリーのヴィオラを探してます。
値段は2000万程度がいいんですが、どのような作家の楽器が買えますか?
教えてください!

投稿者:弦喜     投稿日時:2008/08/01 00:47  ---124.78.84

私見ですが、
ヴィオラは数が少なく、またサイズが様々あって、弾きやすくてかつ大きめのサイズの楽器に出会う事自体が稀です。あるオールドの作家の楽器を指名で探しても、それを手に入れるのはかなり困難なことだと思います。
一方、同じ作者のものであっても、ボディー長390mmと410mmの楽器では、後者の方が一般的にはかなり高い値段がつくと思います。
その値段だと、モダンイタリーのそこそこ名のしれた人(トップクラスはもっと高い)の楽器の価格帯ではないでしょうか。
オールドの著名なイタリア製作者のものでその価格だと、ワークショップものだったり、状態が悪かったり、非常に小さかったり、とそれなりに負い目がある楽器になってしまうように思います。

投稿者:学生     投稿日時:2008/08/02 13:35  ---104.161.202

ありがとうございました。
参考にさせてもらいます!

Q:チェロの弦高の限界って?
投稿者:馬尊     投稿日時:2008/07/31 04:33  ---16.140.35

チェロの弦高についてですが、私の楽器の指板から弦までの高さ(弦から指板に対しての垂直の距離)がA線で9mm程、C線では10mm程の高さになります。

あえてこの様なセッティングであると思い込み使用しているのですが、もしかして限界の高さを超えているのではないかと思い、質問いたしました。

ネットで調べた所、A線で4.5mm、C線で6mmであるのが標準であると書いてあったのですが・・・

指板さがり、季節による弦高の変化などあるのでしょうが、高さの限度というものはあるのでしょうか?
ハイポジの駒に近い所で、弦がギリギリ指板に着く位が丁度いいのでしょうか?

現在、先生に習っている訳でもなく、また工房も近くに無いため相談する所が無く困っていたところです。

また、友達などにも楽器をしている人が居ないというのも痛いところです。

弾くという事では、今の所支障はないのです。(ローポジションでの練習がほとんどですので)
ですが、何か表板などに負担がかかり過ぎてるのでは無いかという心配などございます。

ぜひ、ご教授いただけると助かります。

投稿者:CABIN     投稿日時:2008/08/01 20:40  ---226.232.73

これを読んで測りました。
私のチェロでは,現時点(2008/8月)での,指板端での弦との離隔距離は
A線:5mm
D線:7mm
G線:8mm
C線:9mm(C線下の指板は丸でなく平面タイプ)
弦と指板面に向かって垂直方向(最短距離)に測りました。
特にハイポジションで問題もありません。
D線,G線の第7ポジション程度でも,弓が隣の弦に触れることはありません。

楽器店等で色々な楽器を弾いて好みの高さを発見できると良いのですが,低くするのであれば楽器店・工房に相談のうえ調整するしかないでしょうね。
私は自分で駒を削ったこともありますが,失敗※すると駒交換しかないので止めましょう。
※低すぎると,弦が大きく振動した場合に指板にビチビチ当たる等困ったことになります。
また,数ミリ弦高が高いといって,楽器に無理な負担が余分にかかるとは私には思えません。
※誰か計算するかもしれない..
チェロは普段でも,4本分の弦の張力が,約50kg(力の単位でなくスミマセン)もかかってます。

投稿者:馬尊     投稿日時:2008/08/02 01:54  ---16.140.35

ありがとうございます。
コメントを頂けて嬉しいです。

私は、今の弦の高さがベストとは思えなかったので、助言をいただけて少し安心しました。

私も何度か駒を自作した事はあります。(オリジナルの駒には手を付けませんでしたが)
以前、美術大学に行っていたという事もあり、作るという方面では自信があったので挑戦してみました。
ただ、音楽には疎い人間ですので、理に適った物は望めないかもしれませんが。

弦のテンション(張り)によって、音の通りや音色が変わるのではないかと思い、駒の高さもそのままにしてあります。

しかし、操作性と音質・音色どちらを優先するかというのは演奏者の判断で決める事ですよね?
そう言った意味で色々悩んではいますが、楽器本体には影響ないとのご返答でしたので当面は現在のままで使ってみようと思います。

素人の無知な質問にお答え頂きありがとうございました。

Q:LiuXi工房とMa Zhibin工房の楽器
投稿者:tata     投稿日時:2008/08/01 23:49  ---216.7.252

LiuXi工房とMa Zhibin工房の楽器について、使用感など教えてください。

Q:サイズについて教えて下さい
投稿者:ヴァイオリン初心者     投稿日時:2008/07/30 22:04  ---31.226.32

ヴァイオリンを購入しようと思っているのですが、私は身長154cmと小柄で、やせ型、手も子供のように小さいのです。私の教えてもらっている先生から、小さめの物を買って下さい。といわれました。4/4では大きいのでしょうか?ちなみに3/4をもってみたのですが、小さかったです。7/8というサイズもあるようですが
種類も少ないようです。楽器店で気にいった物があるのですが、サイズの事が気になってなかなか買えません。手が小さいと指が届かず弾けないのではと悩んでいます。小さめのヴァイオリンを知りませんか?具体的にメーカーなど教えていただければ、ありがたいです。

投稿者:弦喜     投稿日時:2008/07/30 22:26  ---124.77.172

国産S社のカタログで、サイズと身長の対比表を見ると、身長145cm以上は4/4となっています。(その表では7/8はなく、4/4の下は3/4となっています。)
ですので、あまり気にせず選んで、弾きやすいと思ったものを購入してはいかがでしょう。
なお、4/4サイズでも、ボディーサイズ351〜355mmの楽器もありますので、心配であれば一応ボディーサイズを楽器店で測ってもらい、355mmを大きく超えるものは避けるのもありだと思います。(なお、量産品は、355mmあるいはそれより若干大きなものが多いです。) モデルとしては、ガルネル・デル・ジェスや、ガダニーニを模倣した楽器などに、ボディーサイズの小さな楽器が多いと思います。

また、弾きやすさは、ボディーサイズだけでなく、ネックの太さや形、顎当ての高さなどでも変わってきますので、すでにある程度ヴァイオリンが弾けるのであれば、最終的には弾きやすいかどうか、という自分の感覚を信じてよいと思います。
細かい事は気にせず、音も弾きやすさも好き、と感じた楽器があなたの楽器です。

投稿者:ヴァイオリン初心者     投稿日時:2008/07/31 21:35  ---31.226.32

ありがとうございます。個人の工房やら、いろいろ見にいきましたが、どれもピンとこなくて、悩んでいました。そんな時にひとめぼれをしたヴァイオリンがあるのですが、あまり知識がないのと大きさが気になっていました。ちなみにそのヴァイオリンはカールヘフナーです。あまり予算がないのでランクの上の物では、ありませんが。先生からは、ヘフナーは大きいのでは?といわれて、ますますわからなくなってしまいました。どれが弾きやすいとかも、わかりません。ヘフナーは初心者には駄目ですか?ヘフナーのヴァイオリンについて教えてください

投稿者:弦喜     投稿日時:2008/08/01 00:18  ---124.78.84

カールヘフナーは、昔から入門用、学生用の弦楽器で名の知れた量産メーカーですので、主たる購入者は初心者です。
一目惚れした楽器が、見た目だけでなく、弾きやすさや音で気に入ったのであれば、迷う事はないのではないでしょうか。
気になるようであればボディーサイズは楽器店に聞けば教えてくれます。一般には355mm〜356mmが標準的なサイズで。量産品はそのサイズのものが多いと思います。

投稿者:ヴァイオリン初心者     投稿日時:2008/08/01 08:21  ---114.92.36

ありがとうございます。大変参考になりました。早速楽器店に行きサイズと試奏をしてきます。又いろいろと相談にのってください。まったくの初心者なので。ずっとあこがれていた楽器で、やっと子育てに一段落して、習い始めました。レッスンがんばります。

投稿者:確か・・・     投稿日時:2008/08/01 09:48  ---8.5.98

ハンガリーの製作家グミナールは小ぶりです。
グミナールで検索すると、扱っている楽器店が1件ありますよ〜
楽器は軽め、新作にしては落ち着いた音色でした。
弾きやすいと思いますが、1度試されてはいかがでしょう。

投稿者:ヴァイオリン初心者     投稿日時:2008/08/01 20:16  ---31.226.32

グミナール検索してみました。なかなか高いですね。お値打ちな値段はないのですか?なにしろ予算がなく楽器、弓、ケースで30万ぐらいでは、駄目ですか?先生から進められたのは、ブルガリアの物でした。セットで17万ぐらいだったと思います。小ぶりだということでしたが、ピンとこなくて。優しい音で小振りの値打ちな物はないのでしょうか?勝手ですよね。やっぱり。

投稿者:ヴァイオリン初心者     投稿日時:2008/08/01 21:10  ---31.226.32

今日、楽器店に行ってきました。気になっていた楽器は、へフナーの新製品#115BGガダニー二モデルでした。167番も試奏したのですが、音は115の方がよかったです。#115BGについて教えてください。

Q:音色と木目と虎杢
投稿者:ひろし     投稿日時:2008/07/29 10:29  ---150.24.186

一概には言えないでしょうが、木目の細かさと音色の関係はどうなっているのでしょうか。

虎杢の大きさ細かさに関係なく、木目が細ければ高めのシャープな音色になりより響くように思うのですが如何でしょうか。

裏板の木目が表板より細かければ低音で表に響くというよりは身体の方に響いてくるのではないでしょうか。

裏板と側板は大概同じ木目の細かさにしてあるようにも思えますが如何でしょうか。

逆に裏板が粗く、表板が細かいとトーンは高めでもこもった様になり響かないと思えます。

全部の木目が粗いと非常に安っぽい篭った音になり、全部が細かいとキンキンパリパリの音色になるように思えますが如何でしょうか。

虎目は音色には直接関係なく木目の細かさに影響されるのではないかと思うのですがどうでしょうか。

投稿者:QB     投稿日時:2008/07/29 13:45  ---145.236.138

ひろしさん、
Violinの製作技術についてはそれほどご存知でないという前提でコメントします。

虎杢の大きさ細かさに関係なく、木目が細ければ高めのシャープな音色になりより響くように思うのですが如何でしょうか。
>文脈から裏板のことをおっしゃっていると思いますが、板厚との兼ね合いもあり、とくに目立った相関関係はないと思います。

裏板の木目が表板より細かければ低音で表に響くというよりは身体の方に響いてくるのではないでしょうか。
>そのような経験はありません。おそらく、振動体として表板と裏板は同じような役割であるという前提にたっておられると思いますが、一般的には違います。

裏板と側板は大概同じ木目の細かさにしてあるようにも思えますが如何でしょうか。
>同じ板からとるからです。

逆に裏板が粗く、表板が細かいとトーンは高めでもこもった様になり響かないと思えます。
>そうですか。。木目の粗い裏板の場合、板厚が若干厚めにもっていく場合がありますが、、、そう思われる根拠について興味がありますので、どうか御開陳ください。

全部の木目が粗いと非常に安っぽい篭った音になり、全部が細かいとキンキンパリパリの音色になるように思えますが如何でしょうか。
>表板で言うと、木目がつんでいるにもかかわらず、教科書的な板厚で削り出したら、低次倍音が貧弱になる可能性もあります。逆の場合もあるていどしかりです。。。そういう症状の楽器をごらんになったのだと推察します。ちゃんとした製作家は板によって追い込み方を変えていますが、同時に理想に近い材で仕事をしますので、それほどの製作加工上のばらつきはない場合が多いです。

虎目は音色には直接関係なく木目の細かさに影響されるのではないかと思うのですがどうでしょうか。
>そうだとおもいます。

投稿者:ひろし     投稿日時:2008/07/30 19:44  ---224.150.153

理想的な板材と言うのはどのような傾向にあるのを指すのでしょうか。木目ができるだけ細かく、硬く乾燥しきっているものでしょうか。

中国製のバイオリンに虎杢の細く細かいのを良く見かけますが、そうであればあるほど板は硬く引き締まっているものなのでしょうか。その点欧州産とは少し違うように思えますが。

板材を杉のような軟らかいものではなく松のように硬いものを選ぶのはやはり硬いものは響きが良いからなのでしょうか。日本製で杉を使って作ったものは今迄一つもないのでしょうか。

木目が粗いものはやや厚く削りだすということですが、響きが良くなった分今度は俊敏な反応に欠けるという事も起こりうるものなのでしょうか。

音がこもるバイオリンと、澄んで響き渡るものとの差は簡単に言って何が違うのでしょうか。

ひと言でよい音色のバイオリンと言うのはどんな音色と響きなのでしょうか。自分の好みに合えばそれだけで良いバイオリンと言ってよいものでしょうか。

私はネアカのイタリア製もいいのですが、渋みのあるドイツ東欧のものが好みです。中国製はその中間のようです。

個性はともかく、澄んでよく響くバイオリンは一応良いバイオリンとしてよいものでしようか。

投稿者:猫丸     投稿日時:2008/07/31 12:48  ---71.201.156

>個性はともかく、澄んでよく響くバイオリンは一応良いバイオリンとしてよいものでしようか。

楽器ですので、一応でなく、完全によいバイオリンです。

その他のご質問は、GOOGLE あるいは、過去ログで検索された方が早いと思います。

投稿者:ひろし     投稿日時:2008/08/01 00:28  ---150.10.37

○フーのオークションに結構パッチを当てたりと修理の多い古いバイオリンが出ていますが音色は良いようです。「見てくれは美しいとはいえませんが、ボディー全体、手をかけて直しながら、かなり弾き込まれているようです。」との説明書きがありましたが・・

でも、ボディー全体に非常に良く響き、よく鳴る・・・とは・・箱なりを意味しているのでしょうか。

良いバイオリンと言うのは修理箇所が多くても音色さえ良ければオーケーなんでしょうか。

投稿者:猫丸     投稿日時:2008/08/01 13:27  ---71.201.156

表板にパッチをあてまくり、ニスは落ち、外見は歪みが来た見るも無惨な300年くらい経ったオールドを老舗の楽器店で体験してみて下さい。
なぜそのようなものが、手を加えられて修理されてきたかというと、修理するに値したからでしょう、つまり、楽器として優れていたからです。
○フーのオークション等に出てくるものは、実体が分かりません、ただの修理し損ないのポンコツと言う可能性の方が確率として高いでしょう。
できれば、弦楽器専門店で購入しましょうと、おすすめする、多くの経験者は、専門店では、健康状態をチェックし、手を加えて販売するからです、オークションは、基本的に素人が手を出すものではありません。

>でも、ボディー全体に非常に良く響き、よく鳴る・・・とは・・箱なりを意味しているのでしょうか

箱なりか、そうでないかは、楽器が正当に弾ける人で、評価できる環境、会場で無ければ判断が付きません。

>良いバイオリンと言うのは修理箇所が多くても音色さえ良ければオーケーなんでしょうか。

修理箇所が多くても、音が良いのでOKとするか、音が良くてもルックスが気に入らないのでNO、とするかは価値判断の基準の違いです。

楽器ですから、鳴らなければ話になりません。
その上で、修理箇所もなく、健康であれば最良です、当然値段も高いのが普通です。

実際に楽器店を訪問して、秋には弦楽器フェアーなどもあるのですから、実際に多くのものを実体験した方がよろしいでしょう。

投稿者:QB     投稿日時:2008/08/01 15:32  ---145.236.138

ひろしさん、

ネットの文章表現だけはどうにもならない領域の話です。猫丸さんおすすめのとおり、これからいっぱい経験してください。

投稿者:ひろし     投稿日時:2008/08/01 20:03  ---7.191.154

専門店に私も行って完全調整されたものを買いたいんですが、最低でも4−50万円しますからね。無利子のローンがあれば買えるかもしれませんが。

Q:新作でもオールド系の音色になる弦
投稿者:ティーダ     投稿日時:2008/08/01 14:09  ---180.232.135


新作とオールド系では、少なくとも奏者の耳元では楽器(ヴァイオリン)そのものの音色が違うように思うのです。


さて、新作楽器に弦を張る場合、弦そのものの効果や性能で音色が《オールド系》の音色に近づくものがあるとすれば、どんなものがあるでしょうか。



なにかご教示いただければ幸いです。

Q:弦と松脂の相性
投稿者:kei-1     投稿日時:2008/08/01 13:05  ---249.157.196

弦と松脂の相性について教えて下さい。
弦のインフェルド赤に合うオススメの松脂があったら教えてください。

Q:パート譜の音
投稿者:ひろし     投稿日時:2008/08/01 00:36  ---150.10.37

パート譜の音を録音したCDかカセットテープは販売しているものでしょうか。例えば、ドボルザークの交響曲第8番、第2バイオリンのお手本の演奏とか。

Q:ウルフ・・
投稿者:ひろし     投稿日時:2008/07/30 17:45  ---224.150.153

ウルフ、倍音、箱なり、あとは側鳴り・・とかよく分かりません。

今日何気にG線が気になりイマイチ響きに欠けると思って安物ですが新しいスチール弦に替えてみましたが、硬すぎて響きが一本調子で時々裏返りがあるわで少し弾き続けても直らなかったので以前使って捨てないでいたドミナントに替えたら相性が良いのかどうか、他の弦(全て安物のスチール弦)に影響し丸みのある響きに全体が変わりました。・・・こんな事ってあるんですね。

それに加えて主にD線にすごくエコーが利き始めました。これが倍音と言うものでしょうか。・・・そしてこれが利きすぎてくるとウルフというものになるのでしょうか・・・経験がないのでその様に想像しましたがどうなのでしょうか。

あと、箱鳴りとか、側鳴りとかいうのもよく分かりません。箱だけ響いて遠くに響かないのを言うのか、音が箱の中に閉じ込められて篭った音になるのをいうのか・・分かりません。側鳴りも特に側板辺りに音が分散しているのを言うのでしょうか。

ネットでみてもピンと来る説明が見当たりませんでした。これらが分からないと皆さんの話についていけません。どうぞ宜しくお願いします。

投稿者:rio     投稿日時:2008/07/30 21:31  ---95.2.121

う〜ん

先生に訊いてみるのが一番なんですけどねぇ

ネットは万能ではなく、情報が正しいという保証はないので、
おすすめできません。

弦楽器に触れていると自然にわかると思いますよ〜

投稿者:弦喜     投稿日時:2008/07/30 22:37  ---124.77.172

ウルフ: ヴァイオリンでは、初心者が弾くポジションでは、まずおこりませんので、一旦忘れましょう。これは問題が発生してから、これがウルフだったのかと気付くという類いのものです。
倍音: 音響物理、あるいは楽器音響学の教科書・新書などをまず読みましょう。
箱なり、あとは側鳴り: 一般にはこの2つは同じものです。たぶん、ひろしさんの楽器はそのような鳴り方をしているのだと思います。広い場所(ホールなど)、オーケストラなどでの合奏の中での響きを聴くと、力のない音はすぐにわかります。一般には、耳元では鳴っているように聴こえるけれど、遠くで聴くと小さくしか聴こえないことをいいます。

投稿者:ひろし     投稿日時:2008/07/31 00:10  ---109.16.76

ハイポジションの練習をすると、低音で非常に苦しそうな『ウ゛〜』という音になります。もしかしてこれがウルフでしょうか。

好きなバイオリンは音が肩当を伝わって身体まで響いてくるほど良く耳元でも響いているものなんですが、これは遠くまで響かない音なんでしょか・・・・遠くまで響く音色というのは、良く新品のバイオリンに見られるようなツンツンした音なんでしょうか。

古いバイオリンにあるようなまろやかな音色というのは室内楽向けなんでしょうか・・・。

投稿者:弦喜     投稿日時:2008/07/31 01:10  ---124.77.172

G線で1オクターブ以上のシやドを弾く時に、打ち消されたように音が鳴りにくいないなら、それはウルフです。ヴァイオリンにおいては、その位置が最もウルフが出やすい箇所です。

遠くまで響く音色については、広い場所(ホールなど)、オーケストラなどでの合奏の中での響きを聴くと、力のない音はすぐにわかりますので、経験により習得してください。あるいは、数百万以上するような楽器であれば普通そこそこは鳴りますので、楽器点でそのような楽器をいろいろと試奏させてもらい鳴り方を覚えるのも、経験値を上げるには効果があると思います。口では説明できません。百年をはるかに超えると、低域が出やすくなり高音も倍音が増す傾向はありますが、古くてもダメな楽器はたくさんありますし、新しくても遠くまで音が響く楽器もたくさんありますので、古い、新しい、でも判断できません。

投稿者:あい     投稿日時:2008/07/31 09:56  ---.49.243

”ハイポジションの練習をすると、低音で非常に苦しそうな『ウ゛〜』という音になります。もしかしてこれがウルフでしょうか。”

これは弾き方の問題だと思います。ウルフは音が一時的に反応しない事を言います。G線の上のほうで起こりますね。



良い楽器に音量はあまりありません。弾いてみるとわかると思いますが耳元ではかなり小さい音がするのです。でも聞いてる方は鳴りまくっているように感じます。音が遠くまで飛ぶからです。

耳元でうるさい楽器は少しでも離れると何も聞こえなくなります。音がこもってるからです。

投稿者:ひろし     投稿日時:2008/07/31 13:26  ---7.186.23

・・・というと、耳元では雑音のない小さな音しか響かせないようなバイオリンの方が良いという事なんでしょうか。

この前まで、○フーのオークションに古い汚いバイオリンが出ていて、珍しく試聴できるようになっていたので聞いてみると障子の陰でセミが鳴いているような音しか出てなかったので、どうしてこんな駄目バイオリンをわざわざ試聴までさせて出すんだろうと思っていましたが、この方が良いという事なんでしょうか。

難しいですね・・・ストラッドさんの試聴コーナーでも、大きな音が出ているのを褒めていることがありますが、この場合、耳元では大きな音は出ていなんでしょうか。

自分でよいバイオリンを選ぶときのコツが分かればいいんですが・・・耳元では響かない、雑音のない固めの音が良いという事でしょうか。そして更に音が小さくても澄んでいれば尚良いという事でしょうか。

自分の耳で確かめるときのコツを教えて欲しいです。

投稿者:あい     投稿日時:2008/07/31 14:55  ---.49.243

ストラドやガルネリなどを弾いてみないと説明が難しいですね。

特にガルネリは弾く人と聞く人が感じる音量がまったく違います。弾いてる方が音が小さいなと思いますが聞く方は信じれないくらい音量があるように感じるのです。