弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:弓 Paul Emile Miquelについて
投稿者:ヒロと申します。 投稿日時:2008/08/10 22:58 ---19.72.189
こんにちは。中二の息子の弓の買い替えに頭を痛めております。
今、見ている弓はPaul Emile Miquelという方のフランスの弓です。音も息子の楽器とあい、重さ等も本人は気に入っているようです。ただ、100年ほどたった弓で、価格も100万円のものなので、少し調べたいと思うのですが、なかなかうまく情報が手に入りません。この弓のこと、何かご存知ないですか?
投稿者:あい 投稿日時:2008/08/11 02:58 ---.49.243
Miquelはヒラリーハーンのセカンド弓です。数本弾いたことがありますがかなり性能が良い物でした。
投稿者:鼻に 投稿日時:2008/08/11 09:36 ---145.197.9
つく。
投稿者:SP2 投稿日時:2008/08/11 12:38 ---196.138.145
Paul Emile MIQUELは1852年2月9日ミルクール生、1911年2月26日ナンシーで没。父Nicolasはヴァイオリン弓職人でオルガン製作者でした。最初はヴィヨーム、ペカットモデルを製作、1890年頃からバザンスタイルの弓を製作。ナンシーのCHARDON、パリのJACQUOT等のヴァイオリンメーカーのためにも製作しています。非常に良い職人であったのに有名でないのは、製作数が少なかったためと考えられます。
Q:助けてください
投稿者:のだかおり 投稿日時:2008/08/03 09:22 ---31.226.32
ヴァイオリンを購入し、これからがんばるぞ!と息ごんでいたところ、夜、練習して朝起きたら、きゃー!目の周りと首が。目は発疹で腫れあがり、首も赤いブツブツが。花粉症はありますが。これってアレルギーですよね。私はヴァイオリンができないんでしょうか?大金はたいて買ったのに。ヴァイオリンを続けられる方法はありませんか?泣けてきます。みなさんお願いします。
投稿者:いし 投稿日時:2008/08/03 09:38 ---106.63.48
基本的には「まず原因についてお医者様にご相談下さい」となりますが、
松脂アレルギー と あご当ての金具による金属アレルギーの可能性があります。
松脂アレルギーについてはハイドロカーボンを使用した製品(「クラリティ」という商品)を使うことで防止できる可能性があります。
あご当ての場合、特にニッケル製の金具はアレルギーになる人が多いので、とりあえずはハンカチなどを当てて金具に触れないようにして、機会を見てあご当てを交換するなどの方法があります。
投稿者:QB 投稿日時:2008/08/03 10:33 ---37.164.44
いしさんおっしゃるとおり、松脂と顎当て金具かなぁと思いますが、念のためもう一つ別の可能性を、
どのようなViolin(Outfit?)をお求めになったかわからないのですが、Violin caseに使われた接着溶剤等でアレルギーのような症状を起こした人の例を実際に知っています。
特に中国製かフィリピン製かちょっと記憶が定かではないのですが、その人の例では、散々虫干ししてもだめだったので、ケースだけ買い替えました。
著名なメーカーのアジア製OEM (GEWAの一部、Musafiaの一部、Bobelockなど)ではそんなことはおこらないと思いますが。
投稿者:弦喜 投稿日時:2008/08/03 10:41 ---124.78.5
いしさんの回答(一般的なヴァイオリン・アレルギーの2大可能性としてこれについては異論はありません。)に加えて、もう少し問題発生の条件を絞り込みたいので、下記質問にお答えいただけますか。
− ヴァイオリンというものを弾いたことは今までまったくなく、今回初めて弾いたのかどうか。(=アレルギーが出ないで弾けた楽器が過去存在したかどうか。)
− そのヴァイオリンは、弦楽器店で購入したものか、ネットで購入したものか
− 楽器の生産国、メーカー、価格帯は?
− 松脂のメーカーは?
− ケースのメーカーは?
以上の回答から、今回購入された楽器および備品特有の現象である可能性も考えていくべきかと思います。
投稿者:弦喜 投稿日時:2008/08/03 10:42 ---124.78.5
回答が入れ違いとなり、上記、一部QBさんの回答とかぶりました。
投稿者:QB 投稿日時:2008/08/03 11:04 ---37.164.44
いえいえ、弦喜さんの回答が答えやすくて、的確です。のだかおりさん、弦喜の質問項目教えていただけると、さらにアドバイス出てくると思いますよ。
投稿者:のだかおり 投稿日時:2008/08/03 13:39 ---31.226.32
回答がおくれました。ヴァイオリンは試奏で少しと、体験レッスンで10分程度。ヴァイオリンはヘフナーの26万で松脂はフランスのミラン、ケースはイタリアのムサフィアです。
投稿者:弦喜 投稿日時:2008/08/03 17:52 ---124.78.5
のだかおりさん、回答ありがとうございます。
どれも多くの人が使っている実績のあるメーカー品のように思いますので、疑っていた素性の知れない中国製などによる問題ではないようです。(ヘフナーの楽器が120周年の新製品の場合は、そのニスや顎当ての塗装などはまだあまり多くの人が体験しているわけではないと思いますが、#201などでしたらずっと前からある楽器です。)
いしさんの回答通り、原因を明確に調べるには、皮膚科などの専門医で原因物質を特定する必要があります。皆さんがおっしゅる通り、松脂と、金属(多分ニッケル)が最有力候補です。結構、それらのアレルギーの方は多く、このような会議室への相談は結構あります。
松脂の場合は、検索エンジンにて、松脂アレルギー をキーワードに探すと、効果のありそうな松脂(アレルギーに効果があることを売りにしている松脂)が3種類ほど出てきますので、いったん弓の毛替えをした上で、そのような松脂を試してみる価値はあります。(毛替え含め、総費用1万円ほど)
ニッケルの場合は、金属を使わない顎当てもありますし、金属部分をクロムなどに交換もできるようですので、それで防げます。(これも1万円未満)
上記はまずは購入したお店に相談し、なにがしかの購入者メリットでの対応をしてもらえないか、ダメもとで言ってみてはいかがでしょうか。
また、ポリッシュや接着剤などの揮発性の何かに反応している可能性もありますので、ケースから楽器を出した状態で、しばらく(数日?)風通しをしてみるのもよいかもしれません。
以上、ご参考まで。
投稿者:のだかおり 投稿日時:2008/08/03 18:11 ---31.226.32
ありがとうございます。ヴァイオリンをあきらめなくてはいけないのかと、かなり落ち込んでいました。この楽器もネットで売るしかないのかと。楽器店に問い合わせたところ、事例がなく、返品してもらってもよいとのことでした。新品のレンタルを借りて、松脂を試してみようかと、思っています。病院に行ってからですが。どうでしょうか?
投稿者:のんちゃん 投稿日時:2008/08/03 21:28 ---60.131.117
症状が出た時に写真を撮りましたか。医師の診察を受ける時には、症状がなくなってしまっていると思いますので、症状があるうちに写真を撮っておくと良いですよ。
接触性皮膚炎なら、そのものが接触した場所に症状が出ますので、症状の出た場所とそこに接触していたものの物質と位置関係がわかると皮膚科の先生も診断しやすいと思います。
投稿者:のだかおり 投稿日時:2008/08/04 08:38 ---31.226.32
いろいろな助言をいただき ありがとうございます。今朝鏡をみても、おもいきりでてます。目の周り、首、胸、腕・・・。血液検査で、いろいろな可能性を調べてもらうつもりです。子供がひどいアレルギーで、練習中はたまたま出かけていてよかったです。私にでなかったら、子供がひどい事になっていたかもしれません。原因もわからずにいたかも。子供にでるまえに気がついてよかったと思っています。あきらめたくはないので、対処法を考えていくつもりです。皆さん 楽器、松脂、ケースでアレルギー対応のものがあれば教えてください。なにしろド素人ですから。これから慎重に選んでいこうと思っています。
投稿者:のだかおり 投稿日時:2008/08/05 20:51 ---31.226.32
病院に行ってきました。血液検査の結果はまだですが。かかりつけのお医者さんで、よくよく聞いてみたら、先生は学生時代ヴァイオリンをやっていたそうで話がはやかったです。私はひどい花粉症で以前も検査しているのですが、数値は1〜5のうち数値なしの、それ以上ということでした。松は針葉樹で杉の仲間だそうです。なんてこった!これからヴァイオリンをやられる方で花粉症がひどい方は、ぜひ気をつけてください。私のように悲惨な顔にならないように。
投稿者:弦喜 投稿日時:2008/08/05 21:36 ---124.79.167
>>のだかおりさん
大変なところ、質問して申し訳ありませんが、結果としては松脂が原因ということでしょうか。それとも、ないとは思いますが、表板のスプルース材(日本で言えばエゾ松/カラ松や、クリスマスツリーで使うもみの木、に近い種類の木)そのものに反応しているのでしょうか。
松脂ということが明確になれば、松からではない合成化学材料の松脂風滑り止めや、徹底的に精製してもとの成分がほとんど残らない松脂を使うことで、アレルギーは抑え込むことができるようです。(知り合いに、そばアレルギーの人がいますが、そば焼酎だけは大丈夫といっていました。)
前にも書きましたが、検索エンジンにて、松脂アレルギー をキーワードに検索すると、それらの松脂の情報はすぐに得られます。
投稿者:通りすがり 投稿日時:2008/08/05 21:55 ---49.120.10
専門医の立場からコメントさせて頂きます。文面から察するところ、のだ様の皮膚症状の原因は大きく分けて、1-(1)一次刺激性接触皮膚炎、1-(2)アレルギー性接触皮膚炎(これらはいわゆるかぶれです)、2 化学物質過敏症などが考えられます。一次刺激性・・・とは、例えばハイターで皮膚が荒れるなど、厳密にはアレルギー反応ではなく、その物質の直接の作用で皮膚が爛れるのですが、その感受性にはもちろん個人差があります。アレルギー性の場合は文字通りアレルギーが関与しています。原因物質はこれまで指摘されていますように、金属、揮発性有機物質、松脂など多岐にわたります。化学物質過敏症は、シックハウス症候群などと近縁の病態で、ごく微量の特定の化学物質に暴露された際に、吐き気や関節痛など皮膚以外の諸症状を呈するものです。
これら鑑別疾患を挙げましたが、まずはアレルギー性接触皮膚炎を疑い検査していくことになります。
アレルギー性疾患の場合、血液検査では様々な抗原(原因物質)に対する反応が見られますが、血液検査では被疑物質を挙げることはできても、真の原因を決めることはできません。
といいますのも、例えばアトピー性皮膚炎と気管支喘息や花粉症など複数のアレルギーを併せ持っていることが多く、血液検査で、杉花粉に対するアレルギーがあると分かっても、それが皮膚症状の原因かとは言い切れないのです。
今回の場合はスギ花粉にアレルギーがあったとしても、血液検査のみではそれが皮膚症状の原因とまでは断言できません。
投稿者:通りすがり 投稿日時:2008/08/05 22:00 ---49.120.10
ではどうするのかといいますと、
除去試験と負荷試験という検査を行います。
除去試験とは簡単に言いますと、アレルゲンから遠ざかっていれば症状が出ないことを確かめることです。例えば一週間バイオリンやケースに近づかないようにして、皮膚症状が改善(完治しなくてもOK)するかどうかを見ます。改善しないようであれば原因をバイオリン以外に探る必要があります。
負荷試験はこの逆で、症状のない状態のときに、被疑物質を接触させる検査です。もちろん安全に行うため、食物アレルギーや薬剤アレルギーの場合はごく少量から摂取してもらい、接触皮膚炎の場合は、被疑物質を薄めて、少量皮膚に貼り付ける検査(パッチテストといいます)を行います。
以上の検査でおおむね原因物質を特定することができます。
投稿者:通りすがり 投稿日時:2008/08/05 22:10 ---49.120.10
原因が特定できたと仮定します。
金属アレルギーの場合、ニッケルが原因であることが多いのですが、困ったことに、ニッケルアレルギーの人の3割程度が、クロムやコバルトでもアレルギーを起こすことが知られています。またその逆も成り立ちます。ですので、顎当ての金属にアレルギーを起こしていた場合は注意が必要です。
松脂が原因であった場合、代替品があるようですので、お試しください。残念ながら私自身はそのような症例を経験したことがありませんので、効果のほどは未知です。
ニスや有機溶剤が原因であった場合は古い楽器を使うしかないのではないでしょうか。
上記のように原因を遠ざけるのが治療の基本ですが、それができない場合は、薬物療法を行うことになります。花粉症などにも使われる抗アレルギー剤を用いるのが原則です。しかし、薬剤により、眠気がでたり、音楽に悪影響があるとの書込(あくまで書込です)がありますので、完全ではありません。
減感作療法を得意としている病院もありますので、お近くにそういった施設があるようでしたら、たずねて見るのも良いかもしれません。
以上簡単ですが、ご参考にしてください。
投稿者:のだかおり 投稿日時:2008/08/05 22:44 ---31.226.32
専門的なお答えありがとうございます。わたしは、食べ物、動物、喘息、アトピーはありません。植物だけは、昔から駄目です。体験の時は長袖とタートルネックを着ていたのですが、目の周りが赤くなりました。腫れはしませんでしたが。ちなみに3日ヴァイオリンは弾いてません。湿疹は治ってきています。クラリティを試してみるつもりです。またご報告します。大丈夫でありますように・・。
投稿者:弦喜 投稿日時:2008/08/05 23:18 ---124.79.167
ひとつ、注意点を...
借り物の弓の場合、前の人が使った松脂が弓の毛についています。
できるならば、持ち主(教室/先生?)に断わった上で、毛替えをして、最初から試すつもりの松脂(クラリティ?)を塗ることをおすすめします。初心者は、毛替えしたばかりの弓の毛に松脂を塗るのは難しいので、できれば毛替えの際に松脂を預けておき、お店で塗ってもらってください。また、弓の棹に付着している松脂も拭き取ってもらうよう頼んでください。
また、弦や楽器自体にも松脂が表面についていますので、これについても事情を話した上で毛替えの際に楽器をあずけ、一通りクリーニングをお願いすればよいと思います。
うまくいくことをお祈り申し上げます。
投稿者:のだかおり 投稿日時:2008/08/10 20:31 ---31.226.32
いろいろとアドバイスを頂きありがとうございました。クラリティでレッスン頑張っています。クラリティにしてから、湿疹はでていません。これで続けられます。皆様に感謝です。今は開放弦で弾いて弾いて弾きまくっています。ところで、前回のレッスンで先生から構え方を指摘され毎日家でも、やり続けていますが、肩はパンパン、顎痛いなんとか正しい持ち方をマスターしようと、今日も半日格闘中です。地面と平行にはならないし、手を離すと、下がるし。肩当ての位置や高さをかえたりと奮闘してます。私はなで肩で、がりがり(?)ぐらい痩せています。なにかコツがあれば、教えてください。先生からは力を抜くようにといわれますが、抜いたら落ちます。顎と肩でささえているみたいです。
投稿者:弦喜 投稿日時:2008/08/10 21:02 ---124.77.46
>>のだかおりさん
結果報告ありがとうございます。
このスレッドもずいぶん長くなりましたので、質問内容が変わるのであれば、新しい質問として別のスレッドをおこされてはいかがでしょうか。
Q:大きいビオラの弦について
投稿者:ウスイ 投稿日時:2008/08/07 13:51 ---227.0.250
大きなビオラ(42〜43cm)の弦について困っています。
これまで、コレルリ・クリスタル、ヤーガーのC線を張ったのですが、クリスタルは1週間ほどでアジャスターのところから、ヤーガーはペグボックス内で切れてしまいました。上ナットやアジャスターの角度や摩擦には問題ないように思います。またヤーガーの場合は、かなり張力が強く、ペグがつるつると滑ってしまうほどでした。スピロコアに、大きいビオラ用の弦が普通サイズのものとは別にあるような記述をネット上で見ましたが、販売している店舗が見つかりません。どなたか大きいサイズのビオラに向いている(切れにくい)弦をご存じないでしょうか?
ご回答よろしくお願いします。
投稿者:かめ 投稿日時:2008/08/07 14:44 ---53.247.123
ヴィオラ(42センチ)にスピロコアを張っています。
普通の弦だと思いますが、特に問題ありません。
ドミナントを張っていた時期もありますが、こちらは一度切れた
ことがありました。
投稿者:あいうえお 投稿日時:2008/08/07 15:12 ---214.61.34
ざっと見ただけですが、ヘリコアとザイエックスは大きいビオラ用の弦を出しているようです。
スピロコアは、大きいビオラ用というのはありませんが、かめさんのコメントからすると耐久性があるのでしょうね。
アメリカの弦楽器専門店で通販しているお店があります。しかし、お店の名前を出すことは規約的に問題があるかもしれませんね・・・。
投稿者:りょう 投稿日時:2008/08/07 19:42 ---98.23.67
42cmのビオラにオブリガードを張っています。
ピラストロの弦は問題がなかったと思います。
(オリーブ、エヴァ・ピラツィ、パーマネントは張ったことがあります。)
スピロコアには、長さの種類があったと思います。
「42cm」と「37cm」というのを使ったことがあります。
(この長さが何を意味しているかはわかりませんでした。)
ちなみに「37cm」と表示されていたスピロコアは、
42cmの楽器には問題なく使えたはずです。
44.5cmの楽器には「42cm」でなければいけなかったと思います。
また、かめさん同様、ドミナントは42cmの楽器には
使えませんでした。(ナットの辺りがぼろぼろになり切れました。)
個人的なお勧めとしては、オブリガードかスピロコアです。
オブリガードはバランスの取れた優等生的な弦、
スピロコアは荒削りだけとパワフルな弦だと思います。
投稿者:ぶらっちぇ 投稿日時:2008/08/07 20:31 ---238.16.8
42cm使ってます。
コレッリ・アリアンスは普通に持ちました。
ワーチャル・カルネオルにはLargeがあり、切れるようなことはなかったです。
多分、ブリリアントにもLargeがあると思います。
投稿者:もーりん♂ 投稿日時:2008/08/07 21:22 ---3.81.162
43センチのヴィオラを使っています。いろいろ試した結果、ヘリコアが耐久性がいいのと音色が自分好みということで、これに落ち着いています。
スピロコア(多分普通のヴィオラ用)を張ったことがあるのですが、アマオケの本番2日前に張り替えたら、本番の2日後にはD線だったかA線たっだかが切れてしまいました。ドミナントは2週間でA線が切れました。
とあるサイトでプロアルテが良いと聞いて、昨年の秋にそれのロングスケールを買ったのですが、現在張ってあるヘリコアの寿命が長いので、未だに張り替えずじまいです。。。
他にもいろいろ試してみたいですが、ヴィオラの弦ってヴァイオリンより高いんですよねぇ。。。まあ、そんなこと言っていたらチェロやバスの人に怒られそうですが(^^;)。
投稿者:もーりん♂ 投稿日時:2008/08/07 21:35 ---3.81.162
追記
スピロコアとドミナントの名誉ために補足します。私がこれらの弦を張った頃は、楽器買ってから一度も調整に出したことがなく、駒が高すぎるように思えました。それに、張った弦がおそらく普通サイズ用だったために短期間で切れたのかもしれません。
43センチのヴィオラを使う前は40センチのごく一般的なサイズの楽器を使用していて、それにはドミナントを張っていたのですが、当時はヴァイオリン専門であまりヴィオラを弾かなかったせいもあるのでしょうが、なんと10年も弦が持ちました。
ちなみに、43センチの楽器に普通サイズの弦を張つときに、アジャスターを使わないで直にテールピースに張った場合、弦の種類によってはペグ側の巻き線の部分が指板まで飛び出すことがあります。
投稿者:元 投稿日時:2008/08/08 02:28 ---185.230.137
こんばんは。
2、3のヴィオラを用途によって弾きわけてます。
一番大きいヴィオラ(44cm)にはヘリコア。
一番使っているヴィオラ(42cm)の楽器にはオブリガードをはってます。
大きい方はオケで、小さい方はソロや室内楽で。
どちらも切れた事はありません。
これは、私の考えなのですが、ペグの調整が上手くいっていないときに、あまり強い弦をはるとペグが発するギユゥ〜ンという音とともに弦が緩んでしまいます。
弦が緊張から急速に解き放たれるわけですよね?これはもの凄く楽器にも弦にも負担が大きいのではないかと思います。切れやすくなるような感じがします。
弦の音色等が気に入って、はる弦の種類が決まったら工房等でペグの調整をしてもらうといいかもしれません。梅雨から夏。そして乾燥がはじまる初冬にペグの調子が悪いようでしたら勧めます。
投稿者:いし 投稿日時:2008/08/08 06:46 ---106.63.48
りょうさんの書かれた、
>スピロコアには、長さの種類があったと思います。
>「42cm」と「37cm」というのを使ったことがあります。
>(この長さが何を意味しているかはわかりませんでした。)
ですが、これはボディサイズではなく弦長のことです。
さて、私は42cmのヴィオラですが、コレルリアライアンスやクリスタルではC線がペグボックス内で切れることがたまにあります。
トニカはA線が切れたことがあります。
切れたことがないのはやはりザイエックスやヘリコアのロングスケールです。オブリガートもとても良いのですが、コストを考えるとおすすめしにくいです。
投稿者:スガラボット 投稿日時:2008/08/08 12:15 ---255.65.237
ウスイ さん、こんにちは。
僕は42cmのスガラボットにずっとアリアンスを張っていましたが、アリアンスは弦のバラツキで特にA線は3本に1本くらい、弦を張り直したとき、或いは張ってから一週間以内に切れることが良くありました。こう言うときはガッカリしますね。佐々木さんのHPの弦の張力データを見てもアリアンスはかなり張力が強いので大き目の楽器に張ると保たないのでしょうね。こちらは最近では、ビオラ用に新発売になったWarchal Brilliantにしています。アリアンスに比べて張りは弱いですが、弦の振動性能が良好なようで低弦のハイポジションでも素直な音が出てなかなか良いと思います。
ビオラはこの春に新作をもう一台購入して、今メインにしているのは同じく42cmのピストーニです。これはオリジナルのときには今頃珍しいプロアルテが張ってありましたが今はエバーピラッツィを付けています。やはり今をときめくエバピラはいいですね(高いけど)。ただ難を言えば、奏法にあまり関係なく同じような音色になってしまって色彩的な変化が少ないような。
やはり本来ははガットかなとも思いますがビオラには苦しいです。ところでビオラ用の裸ガットってあったのかな?
投稿者:いし 投稿日時:2008/08/08 12:42 ---106.63.48
スガラボット様
ヴィオラ用の裸ガットなら、ピラストロ社のコルダが一般的だとは思います。ただ、完全なプレーン弦はA,D線で、G,C線は銅線が巻いてあります。4弦とも裸のガットがあるかどうかはわかりません。
コルダを予備の楽器(40.5cm)に張ったことがありますが、A=442Hzでも切れませんでした。オリーブオイルで弦をきちんとメンテしたせいか、ささくれのような事態も起こりませんでした。
投稿者:弦喜 投稿日時:2008/08/08 13:37 ---124.77.46
ドミナントは、C線だけ、extra Long があるようです。
現物は見ていませんが、海外のネット販売にて、項目がありました。
(個人的には、ボディー長420mm前後(16.5インチ)までは普通サイズに属し、小さなサイズ用を除く一般的な弦は普通に使えるという感覚を持っています。430mmに近づくと、標準を超えるサイズとして、上記書かれているように、使える弦も限定されてきます。)
投稿者:ウスイ 投稿日時:2008/08/10 20:06 ---171.114.13
2,000円以上する弦が、張ったとたんに切れてしまい、ショックを受けていましたが、色々とお話を聞いて、私の楽器のペグあたりの調整の問題なのかと思い始めました。
皆様、色々と、詳しく、ご丁寧に、教えていただきありがとうございました。
Q:Official Violin Maker
投稿者:ふとふと 投稿日時:2008/08/08 05:26 ---4.177.92
某雑誌に掲載されていた広告にGiuseppe Ornatiがミラノ・スカラ座のOfficial Violin Makerにも任命されたという記載があったのですが、このOfficial Violin Makerなるものはどういった制度なのでしょうか。
特定の(複数の?)工房にオーケストラの弦部門の全楽器を作らせたり、修理を依頼するというようなことをしていたのでしょうか。。
制度の由来・概要、現在もこのような制度があるのか、どのような製作家が任命されていたのか、なにか情報をお持ちでしたらご教示願えないでしょうか。
よろしくお願いたします。
投稿者:ゴマゾウ 投稿日時:2008/08/09 11:54 ---22.169.130
まず、K楽器店にお聞きになられては?
どうも、近年はモダン楽器の高騰からG.Ornatiなどに不思議と人気がありますね。(ここの店はこの楽器を常に看板に掲げていますが、これくらいの楽器ではっきり言って高すぎると思う・・・)
個人的にはミラネーゼのメーカーでは、Leandro BisiachやAntoniazzi兄弟のほうが好きです。
特にAntoniazziはその作り、風格、そして何より音が素晴らしい。値段も軒並み1000万前後ですがまあ、納得しますものね。これらに比べてG.Ornatiは作りも音もはっきり格下であるのは否めないでしょうね。
お訊ねのミラノ・スカラ座のOfficial Violin Maker云々は存じませんが確か、ウィーン・フィルのヴァイオリン・セクションの所有楽器(概ねドイツ製のJoachim Schade)は、製作者であるシャーデ氏自身が修理等一切を任されていると聞いたことがありますので、そうかも知れません。但し、G.Ornati自身はすでに存命してないのでご当地ミラノのメーカーにのみこだわり世襲的に(工房や弟子に)楽器の管理・リペアを依頼しているのかも知れませんね・・・
投稿者:ふ 投稿日時:2008/08/09 23:42 ---4.130.1
ゴマゾウ様
ご丁寧にありがとうございます。参考になります。
機会があれば、某店に聞いてみたいとおもいます。判ったら報告しますね。
ウィーンフィルの弦部の話は初めて聞きました。ウィーンやオーストリアの弦楽器製作家ではなく、ドイツの弦楽器というのが興味深いです。
団員は楽団所有の楽器を使うことがマストなのでしょうか、それとも使いたければ使っても良いというようなスタンスなのでしょうか・・・・。
Q:バイオリンの楽譜
投稿者:ひろし 投稿日時:2008/08/08 19:59 ---150.20.41
どなたかバイオリンの楽譜の読み方を懇切丁寧に説明してくれるサイトか本をご存知の方は教えてください。
投稿者:弦喜 投稿日時:2008/08/08 21:35 ---124.77.46
単に、”楽譜の読み方”がわからないのでしょうか、それとも楽譜の読み方はわかるけれども”バイオリンの楽譜の読み方”がわからないのでしょうか。
また、大きな書店や図書館で、すでによい本がないかはご自分で探されていますよね。
以下、私見です。
多くの人にこのQ&Aで意見をもらいながら、それを受け入れず、
ちゃんとした演奏法・音の出し方・音楽の基本をマスターするためには必要である先生にはつかず、
実際によい楽器をたくさん弾かない/聴かないとよい楽器とはないかはわからないのに楽器店をまわってそのような楽器を弾かせてもらうことはせず、
どう調整したら音が変わるかわからないのに弦楽器職人さんのところに相談にいかず、
自分が何がわかっていないかすらわからない状態でやみくもに質問し、
それらができない理由はお金がないから、といいながら、インターネットオークションには興味を持って手を出し、またヴァイオリンやレッスンに投資するお金はないのにパソコンまたは携帯は持っていてここのQ&Aにアクセスしている、
という、矛盾だらけで、かつ穴蔵から外界をのぞいて自分だけのある意味狭い世界で堂々巡りしている状態から、今後、リアルの世界において一歩踏み出し、積極的に実際の人や物に触れる事によって、一つ一つ体感しながら、いま疑問に思われていることの解を肌で感じて、ご自分のものにされることを切に願います。
これは、
「美味い寿司とはなんぞや。どうすれば美味い寿司が握れるのか。簡単に安くて美味い寿司を作る方法を教えてくれ。」
「最上のフランス料理はどんな味なのですか。どうすればその料理が作れるのですか。」
という質問を、ネットで言葉だけで発しても、答えが得られないのと同様です。
投稿者:ひろし 投稿日時:2008/08/09 00:20 ---150.20.41
あまり頻繁に質問するので気に障られたのですね。そういう時は無理にお答えなさらないで下さい。ちなみに、私の住む所にはバイオリン専門店も工房もございません。私のバイオリンの先生は幼い頃からバイオリンをやってはおりますが、皆さんのような専門知識はなく、私も弾き方の基本を教えてもらっている程度です。それでも毎日練習し時々基本をチェックして貰っています。バイオリンの試奏は経験がありますが、店の店員が専門知識がないので質問できません。
弦喜様がその様に言いたい気持ちも分かりますが、私にはこうして皆さんに質問し続ける以外道がありません。田舎では皆さんのような知識と経験を持っておられる方は皆先生と呼ばれそれはそれは尊敬されています。どうぞ、これからは出来の悪い一生徒を教えるようにご指導のほどをお願いしたいものです。
投稿者:ひのきち 投稿日時:2008/08/09 00:59 ---110.85.129
質問し続けるしか道が無いという部分には首肯はしかねますが、最低
次の点は必要なことであると思います。
すなわち、ネットは自動回答器ではありません。文字の裏に人間がいます。
質問に対する回答に対してはお礼の一言があってしかるべきですが、
ひろしさんにはそれが見えず、次々に質問を重ねるという、いわゆる
「クレクレ君」となっています。これはネット社会ではあまり歓迎される
ことではありません。
過去の質問に対するご自身の回答を今一度振り返られることをお勧めいたします。
投稿者:rio 投稿日時:2008/08/09 07:06 ---95.2.121
私が青森に住んでいた時は、半径200Km以内には楽器店も工房もなく、調整は東京まで持っていいました。
現在福島県に住んでいますが、市内には弦楽器に詳しい店員のいる店はなく、おおよそ100Km 離れたところに幸いにして楽器店兼工房があります。そこに市内の弦楽器愛好者は通っています。市民オケもあり、オケのメンバーはそれぞれに一番近い100km離れたお店か、東京にまで行くようです。
田舎というのは、私が現在住んでいるところのように、上下水道がなく沢の水を使用しているとか、携帯電話の電波は届かないとか、電気はなく自家発電だとか そういう環境なのでしょうか?
仕事がら、僻地に住むことも多く、半径100Km 以内には診療所も郵便局もコンビニもなく店らしい店もなく、電気、上下水道はなく、小中学校もそれぞれ全校生徒は10人以下という生活には私は慣れています。そういう環境下のいわゆる「へき地」にお住まいでしたら、確かにバイオリンを続けるのは大変であろうと拝察いたします。
投稿者:ひろし 投稿日時:2008/08/09 08:48 ---108.125.129
弦喜 様、ひのきち様、rio様 いつもありがとうございます。どうも私はスランプに陥っていたことに自分自身気付いていなかったようです。これからは不定期でも指導者に付いてみようと思います。
投稿者:弦喜 投稿日時:2008/08/09 09:33 ---124.76.9
楽譜そのものを読むのに不自由していると想定し、下記の書籍を紹介します。
音楽之友社:「楽典」理論と実習
昔からある黄色の本で、日本において音楽の学校に行く人でこの本にお世話になっていない人は、ほとんどいないでしょう。ヴァイオリンに限らず、音楽にまじめに取り組む時の入門書定番です。
調性、音階、和音、リズム、記号の表示方と意味、などが、問題集&回答付きで書かれています。
本気で、学習したいのであれば、少し難しいとこともあるかもしれませんが、購入して勉強されることをおすすめします。
一年間で読破するくらいの目標をたてて、始められてはいかがでしょう。
投稿者:rio 投稿日時:2008/08/09 12:29 ---7.1.198
上記一部訂正です
誤:半径200Km以内には楽器店も工房もなく
正:半径200Km以内には弦楽器について知識のある店員がいる楽器店も弦楽器工房もなく
です。
学校に楽器を販売することを生業とした楽器店はありましたが、弦楽器のことを相談できる店員さんはいませんでした。
ほとんどの弦楽器愛好家の方は、時間とお金に限りがあり、
制約の中で自分なりの趣味の時間を過ごしていると思います。
おそらく成人の方と拝察いたしますので
現実に則した形で、ご自身のバイオリンの楽しみ方を
考えられることを期待いたします
また、質問内容も漠然としていてなかなか答えにくい場合が多いです。
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今回の質問については、
バイオリンの楽譜 としていますが
楽譜の中で バイオリンと特定されるということは
どのような特徴をもった楽譜で悩んでいるのでしょうか
記号等は辞典を用いればすぐ解決しますし、現在指導を受けておられるとのことですので、先生に質問すれば一番簡単、正確かつ適切だと思います。
投稿者:ひろし 投稿日時:2008/08/09 22:39 ---150.30.37
弦喜様 rio様
家の中を調べてみましたところ・・・子供の楽典が出てきました。まずはこれから紐解いてみたいと思います。
Q:初めまして、
投稿者:わらかな 投稿日時:2008/08/09 11:58 ---133.134.14
三歳の頃からバイオリンをやり始めまして、20才くらい迄やっておりましたが最近又弾き始めました。先日あるルートで下記の仕様のバイオリンを入手致しました。
A VINTAGE 1973 E R Pfretzschner Roth Viola Violin, Bow & Case.
ER Pfretzschner 1973
Typical of these instruments, which were sold by Scherl & Roth, the above viola has 2 labels. The first label reads "ER Pfretzschner; Mittenwald OBB.; 1973; Hand made copy of Antonius Stradivarius, West Germany". The second label, placed at the Scherl & Roth workshop in Cleveland reads "Scherl & Roth Inc, Cleveland Ohio; This instrument constructed and shop adjusted to MENC specifications".This viola plays easily, and offers a full, rich, even sound. The wood is beautifully figured.
多分、スチューデントモデルと思うのですが、一つ気になりますのは初歩的な質問ですが、violaという表現が入っていますがこれはviolinではないのでしょうか?(笑)
お手数かけますが宜しくご指導お願い致します
投稿者:弦喜 投稿日時:2008/08/09 12:16 ---124.76.9
その文章では、ヴィオラといっていますので、普通に考えるとヴィオラなのでしょう。その実物の楽器を見ていない第三者には判断できませんので、入手元にご確認ください。ここでは回答不能な質問だと思います。
何が違うかわからないのですが、14インチのヴィオラというものも存在しますので、ボディー長だけを測ってもヴァイオリンとは言い切れません。(多分同じサイズでもヴィオラは側板の幅が広くて容積がヴァイオリンより大きいのではないかと、想像しています。)
投稿者:もーりん♂ 投稿日時:2008/08/09 15:12 ---155.12.81
わらかな様がお買いになったと思われる店のサイトを拝見しましたが、ずばりヴィオラのようですね。ただ、ひとつ気になるのは、そのサイトには現在はまったく別の製造年のヴィオラが紹介されていて、その説明文だけが、わからな様が引用された文とほとんど同一なのです。製造年の部分だけ差し替えられていますが。不思議ですね。。。
ところで、今回はその楽器をヴァイオリンだと思ってお買いになったのでしょうか? 海外から楽器を買うことは言葉の問題も含めてリスクが大きいので、今回は授業料だと思ってあきらめるか、あるいはこれをきっかけにヴィオラに「転向」してはいかがでしょうか?
Q:イギリスのバイオリン
投稿者:ポニョ 投稿日時:2008/08/05 09:42 ---85.79.202
楽器購入を考えています。
モダンイタリーはお高くて手が出せないので、イングリッシュにしようかと迷っています。
色々と試奏した中でも、イギリスの楽器は作りがしっかりしている感じがしました。BENJAMIN,BETTS,HILL&SONS等がありますが
やはりイギリス製では格が落ちるのでしょうか?例えば予算300万とした場合、この価格帯のイタリアンよりは良さそうに思えるのです。モッラシー、ビソロッティ等の新作もすすめられました。でも音は大きくて良いのですが、硬い感じがして自分の好みにあいませんでした(少し落ち着いたやさしい音色が好きです)
とりあえず候補にあがっている上記3つの楽器について詳しく知りたいと思っています。よろしくおねがいします。
投稿者:てつ 投稿日時:2008/08/05 10:49 ---218.159.173
格=市場の評価
でしょうか?
上記3つの楽器の具体的な情報はよくわかりませんが、イギリスの楽器はイタリアの楽器のようにどんどこ値段が上がっていくものではない気がしますね。明るく遠鳴りするイメージのイタリアの楽器の評価が高いのは、そういうものを欲しいと思う人が多いからですね。
ただ、よく考えなければいけないのは、自分がどういうシチュエーションでどういう音楽をやりたいのかということで、それに合った道具を選ばなければ、格の高い楽器を持ったところでまったく意味がないと思いますよ。
イギリスの楽器は、私個人もいくつか楽器店で目にして気に入ったものがありますね。
例えばビソロッティなどはかなり板が厚く強さがありますが、硬いとか言うことよりも、敏感さがないかもしれませんよ。
大事なのは格ではなく、外面的に他人からどう言われても、やりたいことができる道具を持つことだと考えます。
はて?バイオリンをどういう使い方をされたいですか?
投稿者:弦喜 投稿日時:2008/08/05 13:24 ---124.79.167
以下、私見です。
個人的には格という言葉はつかいませんが、格とは、古い楽器におけるその製作家の作品の専門家間での評価(最終的には取引価格の共通認識)のことかと思います。
その英国製作者の前者二人の作品は、オールド楽器に属しますので、イタリアの製作者の楽器と比べるのであれば、プレセンダ以前と比べるべきかと思います。HILL&SONSはモダンに属します。それらを、格時代のイタリア製作者と比べると確かに格下となるのかもしれません。
しかし、新作のモッラシー、ビソロッティ(個人的にはまだ時代の流れの中で評価されていないので、格という言葉を使うには早計と感じています)と比較するのは違和感があります。
まず予算がはっきりしたなら、それぞれの個性を持つオールド、モダン、新作のどれにするかを決めると、手に入れられるものは限定されてきます。
オールドには、新作には絶対真似のできない熟成した音と、反応性のよさがありますので、それが好きなら、楽器としてコストパフォーマンスの高い、名の知れた英国の製作者の作品を選ぶ事は適切な選択肢の一つです。
イタリアの製作者は個人製作の場合が多いのですが、英国のそれらの製作者が個人製作者なのか工房なのかはよくわかりません。前者二人も、オークション価格は、かなりばらついていますので、あくまでも想像ですが、廉価な楽器から本人によるマスター作品まで存在した、あるいは作りのよくないものが存在していたのではないかと想像しています。一方、HILL&SONSはお店であり、そのような製作者存在するわけではなく、自前の職人の作品と、委託製作(ドイツ、フランス製作者含む)の楽器を、自社ブランドで販売する形態をとっていますので、特に決まった個性はなく一本一本が個性を持っていると思います。
投稿者:弦喜 投稿日時:2008/08/05 13:29 ---124.79.167
↑
>格時代
は
>各時代
の誤りです。慎んで訂正させていただきます。
投稿者:PRS 投稿日時:2008/08/05 23:40 ---34.25.218
日本でいうところの300万のイタリアンというのは、要は現代クレモナ製だと思いますが、記述されているBenjamin (Banksですよね?)、John Betts等とは、グローバルな価値では比較になりません。これは好き好きではなく事実です。逆に現代イタリアものは日本というかアジア地区以外では市場形成されていません。上記の人達だけでなく、Duke、Dodd、パノルモの子供たち、どれも良い楽器です。Hillは誰が作ったかによって難しいですが、Henry Lockey Hillや、Richard Tobinなんかが作ったものにあたると素晴らしいと思います。
古い18世紀のイギリスの楽器は、レスポンスはもちろん、言葉で説明するのは難しいのですが、フレキシビリティというか弱音から強音まで線形に出るとでもいいますか、メッツアヴォーチェの弱い現代イタリアものとは大きな違いがあります。現代イタリアものは、強い弓で弾いたときのフォルテは輝かしくなりますが、全体にがさつ。私なら音はもちろん、資産保全の意味でもイギリスものを買います。たとえば英米では、500万前後の価格帯でお勧めされるとすると、イギリスものだと思います。
問題は真贋ですね。鑑定はあるのでしょうか?日本の楽器屋さんは上述の理由の裏返しで、モダンイタリアンについては結構目が肥えていますが、イギリスものの特定は苦手なのではないでしょうか?
投稿者:phtalocynine 投稿日時:2008/08/06 09:35 ---244.210.206
楽器への考え方の差ではないかと思います。
数百万円の楽器を購入することに関して言えば、
1.素性は灰色だが、モダンやオールドの楽器
2.評価は定まってはいないが、製作者本人が作ったと確認できる楽器(これも、選ばないと難しいですが・・・)
です。
100年以上前の楽器の素性について判断するのは、非常に難しいというのは、Stradの店主様がコラムで書かれているとおりで、絶対はありえないとおもいます。
例えば、「曾おじいさんが、100年前に本人から買って、家宝として残っている・・・」というようなことが無い限り、また、非常に有名な楽器で、売買記録が完全に残っているもの以外は、例え著名な鑑定家の方が、真作であろう・・と鑑定書を作られても100%出端無いわけです。
ましてや、日本で購入するなんて、さらに、真作に当たる確率は格段に低くなると思います。
そうなると、Stradさんのオールドの売り方は非常にフェアーだと思います。なぜなら、骨董品としての価値をできるだけ排除して、楽器自体の良し悪しで価格を設定されているからです。
現代の楽器を購入する理由は、製作者が生きているということに尽きます。
どうしても、真贋を確かめたければ、本人に確認できますし、それ以外にも非常に多くの情報を得ることができます。
私自身は、オールド、モダンに関して、明らかな贋作はさすがに分かりましが、真贋の区別をするのは難しいし、最終的な判断を他人に委ねても納得がいかないこともありえますし、真作と信じて購入することはできないと思います。
・・・・というわけで、評価はまだ定まりませんが、操作性の良い新作の真作を選んでおります。
すこし、質問から外れたコメント、お許しください。
投稿者:ポニョ 投稿日時:2008/08/06 12:45 ---222.47.10
てつさん、弦喜さん、PRSさん、phtalocynineさん、
短期期間に貴重なご意見を頂戴しましてありがとうございます。
楽器店や工房をかなり回りましたが、置いてある楽器はイタリーがほとんどでした。売る側も「イタリーの音色はいいよ」とか「これなんてもう300じゃ買えないよ」とか日本の市場はイタリー
一色という感じがあり、イギリスというと何かパッとこなくて、
たとえ良い楽器があったとしても購入するのにためらいがありました。でも、皆さんのご意見をきているううちに、自分は楽器に何を求めているのか、ブランドなのか、表現の幅なのかなど、今一度確認することができました。
おそらくこの3挺の中で決めると思います。300万という予算では限界がありますが、表現を磨くためにも色々なことが出来る楽器にしたいと思います。鑑定書はすべて付いていませんが大丈夫でしょうか?(紙はあっても当てにならないと聞くので気にしていませんが)
投稿者:てつ 投稿日時:2008/08/06 12:51 ---218.159.173
突き詰めていくと、そのお店に対する信頼がどうかということが大切かもしれません。
大方、楽器屋さんはよそのお店を褒めたりすることは少ないようにも思うので、買った楽器についての疑問点に対する対応や下取り価格などの考え方を確認して、長く付き合っていけるお店かどうかを見極めたほうが良いと思います。
むろん、そのお店の音楽に対する考えというのが根底にないと話にならないと思いますが。。。
投稿者:ポニョ 投稿日時:2008/08/06 14:09 ---222.47.10
楽器店選びって難しいですよね。
小さいときは何も感がえず習っている先生のすすめで、1/16〜3/4までをスズキ、ジャーマンオールド、フレンチオールドと使ってきましたが使用期間が短い分数はそれほどこだわりもありませんでした。でも4/4となると金額的にも大きいですし、師匠のすすめる楽器店だと範囲が狭まるとう欠点を感じ、自分で探し始めました。師匠ほど耳が肥えていないので失敗する可能性もありますが
きっと良い楽器が手に入れば、買ったお店がいいお店になるのでしょうね。私はお店の考え方もありますが、どうしても人を見てしまいます。大手楽器店でもぶっきらぼうな対応しか出来ないところもありますし、そういう所はダメですね。あと商売気の強い所も。
余談ですが、昔こんなことがありました。
やはり予算がなかったのでいくつかある楽器のうち安いほうを買ったのですが、その後他の工房で駒を替えたり調整に出したらいい音になったのです。そのときは、やった〜!と思いました。
調整するかたの腕次第で楽器は多少化けるような気もします。
まだまだ私は親のスネカジリの学生です。失敗も勉強のうちだと思い楽器のこと、お店のことたくさん学んで行きたいと思います。将来はこれだ!と思える楽器に出会えると嬉しいです。
今までは大小様々なコンクールにでたりとかソロで弾く機会が多かったのですが、これからは部活だけになりそうです。両親には申し訳ないけど方向性が変ってしまうと、お高い楽器は必要ないかもしれませんね(笑)
投稿者:PRS 投稿日時:2008/08/06 20:49 ---34.25.218
老婆心ながら数百万の楽器購入に際しては、「私見」であろうとも、鑑定を過小評価してはいけないと思います。今どんなに気に入っている楽器でも、長い人生の間さまざまな理由で買い替えたいと思う日が必ず来ます。
音のよさだけで楽器を買う(つまり資産性を無視して、償却しきってもかまわないと思う)のは、その人の経済感覚にもよりますが、せいぜい100-200万どまりではないでしょか?たとえば、本当に何度弾いてもプレセンダと変わらない楽器だが、全く誰が作ったか判らない楽器(つまり市価が10万円かもしれない楽器)を、音が素晴らしいという理由で、私は200万では買えません。
もちろん信頼のおける楽器屋さんと生涯付き合うのもひとつの行き方ですが、代替わりを始めとして楽器屋さん自体の栄枯盛衰も今まで結構目にしてきました。またひょんなとき、なじみの楽器屋さん以外から(例えば先生、例えばソリスト、例えば海外の楽器屋さん等から)、素晴らしい楽器が驚くほど安い値段で現れることもあります。そのときあなたの楽器が、売りたくとも売れない、あるいは別の楽器屋さんに偽物呼ばわりされ1/10の価値しかないといわれる、などの事件が発生します。(スガラボットのスレみたい)
実際に楽器の売却を行うときは、有力な鑑定の有無は大きな要素となります。さる有力ディーラーは、「プロは楽器がお金を生むから良い音の楽器を買え、アマは最後は楽器は財産なので信頼できる楽器を買え」と言っていました。でもプロは「楽器は財産だ」という人が多いですが。(笑)
古い楽器屋の鑑定は現代の研究では当てにならない場合もあり、また前も書きましたが鑑定家自体の流行もあります。ビダルフや、Bein&Fushiのようにスキャンダルが発生することもあります。それでもあなたの友達や、すぐそこの町の楽器屋さんが「絶対本物だ」と太鼓判を押すよりも、ハンマやビダルフの「私見」の方が市場性があることは間違いありません。
私は高価な真作だけを買うべきと思っているわけではありません。プレセンダもかくやという音の、ただし素性のわからない楽器を、10万(かどうか、その楽器の相場で)で買えれば非常にハッピーだとは思います。念のため。
投稿者:ゴマゾウ 投稿日時:2008/08/06 23:13 ---22.169.130
予算300万というのは一つの分岐点かと・・・
つまり、まずイタリアンであればコンテンポラリーのいものが買える訳で。(G・B・モラッシー、S・モラッシー、F・ビソロッティー、等)
これらは仰せの様に、作りが新しいのでどうしても音に硬さがあり(レスポンスはいい)経年からくる柔らかさ・枯れ・深さといったものを求めるのは土台無理かと。しかし、きちんとした店で購入されると真正・本人作なので「本物」を所有する喜びは一応はあるでしょうね。
また、音にある程度の深みや柔らかさを求め、オールドやモダンのあの「シルバートーン」に近づきたいと思われるのであれば最低100年位経ったイタリアンがやはりベストです。300万出せば真正は無理としてもそれなりに良い楽器は沢山あります。(無名の製作家でも驚くほど音のいいものがある)
真正とは・・・正真正銘、本人作であり大きなクラックも無く健康状態や音の状態が良いものをいいます。著名な鑑定書が添付されていることも付加価値として大きく評価されます。値段は近年のユーロ高やイタリア著名モダン楽器の高騰ぶりを反映して1000万〜1500万は下りませんね。やはり何もかも一通りの条件を満たしていればこの位の価格は妥当でしょう。
この状態から、例えばコンポジット(部分的な真正楽器)ならば1/2、1/3と価格は下がっていきます。
また、同年代頃の全くの他人の作(それでもイタリアンではある)にラベルを貼ったもの等も状態や音がそれなりに良ければ軒並み300万〜500万位は軽くします。
以上が掻い摘んでのイタリアン楽器の相場かと。(やはり高いなあ!)
イギリスの楽器はその他、フランスの次あたりでドイツの前後?に位置するものだと個人的には思います。
Lott.J.F(II)、Panormo、Dodd、Parker、などはモダンイタリアン同様に特に高価ですが、仰せのBenjamin(I)(II)、Betts、Hill、などが予算内で気に入ったのであればあえてよろしいかとも?
辛うじてイタリアンの下位を狙うよりも英国の上位クラスを所有する方がある意味、選択肢としては賢い?かもですね。
投稿者:ぴょん吉 投稿日時:2008/08/07 21:16 ---147.5.198
こちらは国内某ショップの相場です。
オリジナルラベル及び自筆のサインがある場合です。
あくまでもご参考まで。
※ Benjamin Banks2 270〜360万
※ HILL&SONS 360〜540万
※ John Betts 450〜630万
同じ作者であっても作りはそれぞれ違いますので価格にも差があるのでしょう。健康状態にもよるかもしれませんね。
投稿者:PRS 投稿日時:2008/08/07 22:41 ---55.71.166
鑑定の件で、実際的な話を書きます。鑑定というのはパーフェクトではありませんが、決してAll or nothingとするべきものではありません。世の中では本物より偽物の楽器の方が多いなか、目の前の楽器屋さんの言葉だけを信じるのは、勇気が要りますよね。
鑑定書を新たにとることは面倒ではありますが、一般にやられていることで普通の楽器屋さんであればできることです。今回のような場合、「鑑定代(通常欧米の流通価格の5-10%+写真他諸経費、今回なら20−30万でしょうか)を払うから、鑑定書をつけてくれたら買う」と交渉するのが、普通だと思います。その場合、鑑定家が日本に来たときやディーラーが買い付けに行くタイミングで鑑定を依頼することとなるでしょう。結果がOKなら問題ありませんが、NGのときは(このケースは結構多く、楽器屋さんは「鑑定家の虫の居所が悪かった」とか、「この楽器を欲しがっていて故意にNGとした」とかいろいろ言いますが)、潔くきっぱりとあきらめることが良いと思います。
先のとおり正体のわからない楽器にも相場はあります。よってその楽器に見合った値段まで下がれば、それがどんな品物であれ問題ありません。しかしその価格も、どの時代、どこで作られた、何のスクールものか?というような条件がクリアになって初めて市場価格が決まるわけで、その情報を得るだけでも鑑定に出す価値はあると思います。もっとも楽器屋さんは、一旦真作として評価したからには、よほどのことがない限り値段を下げず、もっと物分りの良い客を探すと思いますが。
もうひとつ、ぽにょさまがかかれていたコメントで、
>私はどうしても人を見てしまいます。大手楽器店でもぶっきらぼうな対応しか出来ないところもありますし、そういう所はダメですね。
とありましたが、私は人が良くとも目のないディーラーより、ぶっきらぼうでも、辣腕のディーラーの方が好きです。というのも、人の良いディーラー自身がだまされていたケースを多く見ているからです。逆に世界的なディーラーはいずれもしたたかな人が多く、こういう人たちと丁々発止、熾烈なネゴをするのは楽器購入の醍醐味ともいえますね。(笑)
しまった、こう書くと楽器=神聖論を引き起こしてしまうか?それは本意ではありませんので、ご勘弁ください。ネゴは私の別の趣味で、楽器=音楽論とは別の議論です。
Q:響き
投稿者:ひろし 投稿日時:2008/08/04 23:30 ---7.190.12
ローポジションはすごくエコーが効いて大きな音が出ておりA.Eのハイポジはなかなか良い音色ですが、G.Dのハイポジションは雑な音色になってしまっています。全体がバランスよく済んで響くには駒や魂柱をどう調節すべきでしょうか。
投稿者:ゴマゾウ 投稿日時:2008/08/05 08:33 ---22.169.130
満を持しての登場!です。笑
あなたは実によく質問していらっしゃいますよね。
おそらく、レイトスターターでお歳もそんなに若くはないかと。
始めてまだ数年かと思われますし、丁度ヴァイオリンという楽器が面白くなりかけた頃かな・・・?
子供の頃から始めた人は理屈より先に指が動くようになるので、楽器の部分的な音が鳴りにくいだの、音色がどうだの、etcは後回しです。つまり、ス〇キの1/8や1/4の(これらははっきりいって鳴らないです)ステップ用の練習楽器で練習曲やボウイングを徹底的にやるんです。形だけヴァイオリン?のこのような廉価な楽器でも基本的なことを身につけるには十分でしょう。
おそらくあなたは現在ファーストポジション、もしくはかろうじてサードポジションが使えるのかな?ここまでで満足なら何も言いませんが、この楽器を隅から隅までフルに鳴らすにはこの先、第5、第7、第9のハイポジや第2、第4といった偶数ポジション(これが結構難しい。しかし、これをマスターすると格段に曲を弾くのが楽になる)やヴィブラート、様々なボウイング等々、山ほどマスターするべき試練が待っているわけで、独学で教則本を見てギコギコ弾くのではとても無理でしょう。特にボウイングは重要です。まず、毎日、各開放弦で弓の元から先まで均一で大きな音(発音)がでるようにロングトーンの練習をします。それから各スケール(音階)。これだけでは単調でつまらないのでその時点でのレベルに合ったショートピースや簡単なソナタ、コンチェルト等を併用するといいと思います。これらは先生に就かれるときちんと指導されますので(もし、まだならば)早めにきちんと基礎から習われることをお奨めします。勿論、順調に上達すればいいのですが(プロでも高度なアマでもそれなりに皆、辛く試練の日々を乗り越えていい音が出せるようになるのです)壁にぶつかり挫折は数知れず・・・それでも(ヴァイオリンが)好きなら乗り越えれる筈です。とにかく今は四の五の言わず基礎からびっちり習うことですね。そうすれば、自然に楽譜も読めるようになるし(初見もききます)、アマオケに入って十分に自分の音を聴きながら弾くことも出来るようになりますよ。高度な楽器談議はそれからでも遅くは無い・・・?笑
投稿者:QB 投稿日時:2008/08/05 09:32 ---145.236.139
そういえば、ひろしさんは以前に魂柱の調整についてほかの方にコメントされていましたね。。。
この掲示板をご覧になる方は様々ですので、ちょっと危険かもと思いあえて引っ張り出しました。
ヴァイオリンの演奏技量については、きちんとした師匠につくこと。
ヴァイオリンの構造や物理的な考察については、親切な調整家の方と懇意になること。
を、強くお勧めします。
===以下引用===
ひろし 投稿日:2008年07月28日(月) 21時37分 ---.150.31.64
音色の変化はありませんが、音量と響きは、魂柱を僅かにテールピース側にずらせば格段に変化します。但し、ハイポジションの中低音の響きがいまいちになる可能性もありますがご検討を。
投稿者:サヴォレ 投稿日時:2008/08/05 14:46 ---3.15.21
ひろしさま、
皆さんのアドバイスにあるように先生に就かれたほうがよいかと思います。ゴマゾウさんのおっしゃるボウイングを徹底的にさらい直してみてはいかがですか。毎日2時間以上、弓先がぶれないようにしっかりした音でロングトーンを弾いてみること、音階(長調、短調)練習をお勧めします。数週間後変化がでてくるはずですよ。繰り返しになりますが技術の習得は独学では限界があるので先生の指導下で!応援しています。
投稿者:ひろし 投稿日時:2008/08/05 23:11 ---7.188.38
音階練習というのは、ローポジションだけでいいんですか。それともハイポジションまでですか。何か適当なテキストはありますか。
投稿者:セイジ 投稿日時:2008/08/06 00:20 ---151.3.246
質問は楽器の性能に関してであって、テクニックのことではないと思いますが、質問者がお使いの楽器は、比較的新しいものでしょうか?
新作楽器でG.Dのハイポジションがスムーズに鳴らないものは、ありがちのように思われます。100年以上経過している楽器のなめらかな発音は、残念ながら新作には期待できません。
投稿者:ひろし 投稿日時:2008/08/06 15:21 ---167.49.228
私はバイオリンが好きですし練習も苦になりません。でもお金がないからどうしようもないんです。
投稿者:こうしん 投稿日時:2008/08/06 21:01 ---30.238.22
>>ひろし様
個人的な経済的事情は人それぞれではありますが、まずは皆さんが書き込んでくださったアドバイスを真摯に受け取られてはどうでしょうか。
折角皆さんが(1)まずは正しいポジショニングやボウイングを習得するべき、(2)その習得には独学では限界があるから先生につくべき、(3)楽器自体のことはその後に考えても遅くない、ということを指摘してくださっています。
これらのアドバイスとご自身の経済的事情の落とし所を見つけるのはひろし様ご自身です。しかるに、回答してくれた方々に対して「でもお金がないからどうしようもないんです」と突き放すのは、質問者として適切な態度とは思われません。
誰しも、大なり小なり、自分の経済的状況と折り合いをつけながらバイオリンを楽しんでいるのですから。
投稿者:QB 投稿日時:2008/08/07 12:55 ---145.236.138
たしか、過去の投稿からすると、ひろしさんは、アマチュアオケに入っていらっしゃいますよね?
オケの仲間の方にも相談されてはいかがでしょう?
投稿者:ティーダ 投稿日時:2008/08/07 13:10 ---180.232.135
>でもお金がないからどうしようもないんです。
気持ちはわからないでもないです。
ただ、高い楽器が性能が良いとは限らなくて、
あくまでも性能が良い確率と骨董的な価値との兼ね合いだと思いますが、
性能が良い楽器(操作性等)を使うということであれば、余計な苦労をしなくてすむ確率はすごく高いのが実際です。
そのあたりの労力と時間とを勘案して、どちらが得かを考えられるのもひとつの手ではないかとも思います。
投稿者:ひろし 投稿日時:2008/08/07 13:46 ---150.31.131
こうしん様のご指摘は私の先輩からいつも聞かされており私も心がけております。でもボーイングに2時間なんて無理ですよ。仕事で疲れて帰ってからじゃあ、ストレス解消に好きな曲を黙々と30分弾くぐらいが関の山です。後は眠くなって寝るのパターンです。それでも少しずつは音は良くなってくるんですよ。ボーイングも大きな鏡の前でチェックし工夫し直してますし。弓にもどう圧をかけ、角度やスピードなど色々考えて弾いてます。ただやっぱりバイオリンの面白さと言うのは楽譜通り綺麗な音で弾くことという次元ではなく、口では説明できない微妙な感情表現といいますか・・・それはやっぱり安い楽器じゃあ無理かなあ・・・と思うようになります。それでも精一杯今あるもので何とかやってますけどね。でも高いのは弾きやすいし、それだけ表現しやすいんですよ。
それから、アマオケの人達は自分のことで精一杯ですよ。
投稿者:QB 投稿日時:2008/08/07 15:30 ---145.236.139
すいません、発散しているようなので。。
ひろしさんの最初のご質問
「全体がバランスよく済んで響くには駒や魂柱をどう調節すべきでしょうか。」
ですが、
どうか工房、調整家の方のところに現物を持っていったうえで、そちらでご相談ください。
それ以外にないです。
(もちろん、ちゃんと製作・修理・調整の修行をつまれた方との間では、この手の文章のやり取りでも、有意義な進展を見ることが期待できますが、それは、あるレベル以上の技量と見識と経験が前提になります。)
Q:カール・ヘフナー
投稿者:GRF 投稿日時:2008/08/06 09:36 ---37.250.155
カール・ヘフナーの3/4のバイオリンを持っております。のぞきますとラベルに13121、反対のf字穴からのぞくとKH66と書いた小さなラベルが張ってあります。この楽器はいつぐらいの年代でどの程度のグレードの真野なのでしょうか?裏のとら杢も綺麗で丁寧に作られているようなのですが。
勝手な質問で申し訳ないのですが、宜しくお願い致します。
投稿者:じゅん 投稿日時:2008/08/06 16:29 ---35.39.136
「KH66」を、
「カール・ヘフナー No.66」と解釈して、検索してみました。
現在のカール・ヘフナーのカタログにも載っており、
(従って年代は不明)
グレードは下から三番目で、
定価は136,500円との事から、初級者向けと思われます。
「13121」はシリアルナンバーではないでしょうか。
投稿者:GRF 投稿日時:2008/08/07 08:18 ---37.250.155
じゅんさん、回答ありがとうございます。
分かりました、KH66はその意味だったのですね。
Q:チェロの モンターニャ型
投稿者:なお 投稿日時:2008/08/08 18:19 ---168.76.236
チェロの モンターニャ型というのが沢山製作販売されていますが、これについて教えてください。
イギリスの古い城で発見された楽器とか、マイスキーにある豪族が1720年生のモンターニャを寄贈したとか、ハイツリフ・シフも1739年のモンターニャを使っているとか、色々な話があって良くわかりません。
コピーでない オリジナルのモンターニャは複数あるのでしょうか?そうではなくモンターニャ工房(?)というのが過去に存在して、そこの製品をそう呼ぶのでしょうか?なぜモンターニャといわれるのでしょうか?
最後ですが、いつも大変ためになる掲示板の運営をありがとうございます。
投稿者:QB 投稿日時:2008/08/08 18:39 ---145.236.139
ヴァイオリンのモデル(型)に、それぞれの銘記の型をベースにした、ストラドモデルとかグァルネリモデルとかあるように、
モンターニャモデル(型)というのも、それ(オリジナル)の型(寸法、隆起、その他造形などなど)をベースにしたモデルのことを指します。
過去ログ検索でも、いろいろ出てきますから、一読してみてください。
投稿者:anton 投稿日時:2008/08/08 18:56 ---148.117.41
モンタニャーナ型のチェロは横幅が広く、縦が短い、だるまちゃんのような形です。細身のストラド型よりも、低音が豊かに出る、といったイメージでしょうか。
http://en.wikipedia.org/wiki/Domenico_Montagnana
見てみてください。
投稿者:いし 投稿日時:2008/08/08 19:00 ---106.63.48
>オリジナルのモンターニャは複数あるのでしょうか?
>なぜモンターニャといわれるのでしょうか?
モンターニャは18世紀前半の製作家の名前です。もちろん、数十年製作したのですからオリジナルも複数残っています。
これらをコピーした物がモンターニャ型のチェロとなります。
ただし、コピーといっても、特定の一台(例えばヨーヨーマー使用の楽器)を採寸し、色合いまでそっくりに再現した製品と、モンターニャ製作のチェロに共通する特徴を再現してそれらしくした製品との2種類があるといって良いでしょう。
投稿者:なお 投稿日時:2008/08/09 11:23 ---168.76.236
謎が氷解しました。ストラドやガルネリと同じ製作家の名前なんですね。
モンターニャのヴァイオリンやビオラは、聞いた事が無いのですが、名器じゃなかったのかな。
ありがとうございます。
投稿者:rio 投稿日時:2008/08/09 13:16 ---7.3.73
>モンターニャのヴァイオリンやビオラは、
>聞いた事が無いのですが、名器じゃなかったのかな。
私はVn弾きなので、Vnのことしかわかりませんが
Domenico Montagnana はViolinの製作者としてもとても有名だとおもいます。まだ写真でしか見たことがありませんが…
投稿者:ぶらっちぇ 投稿日時:2008/08/09 20:36 ---132.154.33
cozio.comを見ますとモンタニャーナのヴァイオリンはチェロに負けない本数が残っているようですね。
ヴァイオリンはフバイが所有していたようです。
ヴィオラはさすがに少数ですが、ターティスが所有していたものがあったようです。
ただ、新作ヴァイオリンの型どりモデルとしてはストラディヴァリ、グァルネリの人気に遙かに劣るということなのでしょう。
他方、チェロはヨーヨーマが弾いてモンタニャーナの知名度が上がったと書いてあるサイトがありましたが、そうなんでしょうか。
投稿者:PRS 投稿日時:2008/08/11 21:19 ---34.25.218
モンタニャーナは、チェロではゴッフリラと並んで著名楽器です。ストラドが本数が少ないなか、フォイアマンがモンタニャーナを、またカザルスがゴッフリラ(ベルゴンチ製と誤解していた)を使っていたのが寄与していると思います。
未確認ですが、ヨーヨーマは最初ゴッフリラだったような気がします。ちなみにマイスキーはモンタニャーナですね。ヴァイオリンでは、ベルリンフィルの安永さんがモンタニャーナだったはず。
チェロはあとはグランチーノやルジェッリが名器として知られています。ガルネリはアンドレアが作っていますが、デルジェスは無いという説と、1本だけあるとの説があります。