弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:ミスサイズの楽器はだめなのでしょうか
投稿者:ノエ 投稿日時:2010/01/11 11:25 ---75.157.39
私は、趣味でヴァイオリンを22年ほど習っています。
個人の先生に週1回通っています。
普段は、普通の会社に働いています。
発表会が年に1回ほどあります。
私の持っている楽器ですが、ドイツの古い楽器です。
音色、見た目ともに気に入って使っています。
楽器修理の方に直してもらっています。
その時に、この楽器はミスサイズだと言われました。
ボディレングスは、355mmが標準に対して365mmだし、Mensure or Stop(ストップ)が195mmが標準なのに205mmあるのです。ストップが長いのは致命傷だと言われました。
弾きづらいし音程が取りづらいそうです。
それで何度か別の楽器を購入しようと思い、楽器を借りて自分で弾いたり、先生に見てもらったりしていますが、自分の楽器よりいいものがなかなか見つからないのです。
たぶん、借りた楽器は弾きこんでいないせいもあると思います。
ミスサイズの楽器はだめなのでしょうか。
投稿者:ks 投稿日時:2010/01/11 12:35 ---254.87.228
駄目でしょうね。どうしてバイオリンでもないヴィオラでもない楽器が存在するのでしょうか、だれかご教示おねがいしたいです。このような楽器が存在するのをはじめて知りました。でも何か理由があるのでしょうね。その点では珍しい楽器だと思います。
投稿者:弦喜 投稿日時:2010/01/11 14:27 ---102.247.98
我が家も一番大きなヴァイオリンは、ドイツ製マジーニコピーでボディー長368mmです。
ブレシアの楽器(マジーニやダサロ)を模倣したドイツの楽器では、かなり大きなサイズを見かけます。パーフリングが2重になっていたり、裏板のパーフリングが上下で文様になっていたり、渦巻きの巻き数が多いものに、よく見かけます。
滅多に無い、というものでもなく、そのような仕様のモデルとして19世紀末〜戦前に、結構な数の楽器は作られていたのだと思います。少しヴィオラ的な重厚な音がそれらの楽器の特徴です。
以下、私見です。
サイズで重要なのは、まずはネック長と、ストップ長の比です。
ボディー長355mmと考えた時の標準は130mmと195mmですので、きれいに2:3ということになります。これにより、おさえる位置の相対的な関係が決まってきます。例えば、E線のDを押さえる位置などは、ボディー上端より少し楽器側に入った場所が普通ですが、上記の比がくずれると、その位置がずれますので、ハイポジションの基準としての位置として使うのが困難となります。
あとは、縮尺の関係となります。
私はヴィオラも弾き、ヴィオラはサイズが特にきまっていませんので、少し大きなヴァイオリンであっても、あまり気にせずに演奏します。(360mm程度の楽器も音がよければ使いますし、特に気にせず使います。) プロのソリストに求める精度を求められたら、楽器の長さだけでなく、ネックの太さや弦高などもいつも使っているものでないと狂いがでるのでしょうが、私のようなアマチュアの楽しみという範疇では許容範囲だととらえています。
ストップの位置は、絶対ではなく結局はどこに駒を立てるかが重要であり、ネック長(ナット端面から楽器のボディー端までの長さ)との比率を重視して駒の位置を決め、それを基準に魂柱を立てて調整したとき、音色的に問題なければ、それで特に気にしなくてよいと、個人的には思います。
大きめの楽器であっても、それで十分演奏できており、慣れ親しんで一生弾き続けるのであれば、それは自身の楽器としてはなりたっていると思います。
その場合、問題が出るのは、別の楽器は、弾きにくかったり、音程があたらなかったりする、ということくらいです。
もちろん、標準に近いサイズの楽器には、別の楽器に持ち替えた時にスムーズに移行できるというメリットはあります。
投稿者:ゴマゾウ 投稿日時:2010/01/11 15:58 ---168.209.141
あのね、特にヴァイオリンのサイズというのは1700年代の前半に当時のイタリアの名工達(ご存知、ストラディバリやガルネリを頂点とした)が試行錯誤の結果、到達した究極のもの。
ボディ・レングスは355mm(±3〜5mm迄)、ボディ・ストップ195mm(±2〜3mm迄)が許容範囲。それを超えるものは問題外。
つまり、そもそもサイズが正確であるということは弾き手が正しい形でその技術を習得出来るということであり、即ち正統的な音楽をこれまた正統的なきちんとした楽器で演奏するということに他ならないから。
ご質問者の楽器はドイツ製ということ。(何故か特にドイツの楽器には昔からミス・サイズやパフリング、裏板に変な装飾やスクロールにゲテモノ然とした彫り物がしてあったり、と奇抜なものが多い・・・?)特にボディ・レングスが365mmなんてのはちょっとヒドイ!(10mmオーバーとは・・・?大き過ぎる)
明らかに標準サイズを逸脱した楽器というのはそもそもきちんと演奏する道具として外れているばかりか、その大切な技術取得の為の(正確な音程や指の形)等にも大きく障害になるし。
まあ、お持ちのその楽器はそのまま記念に持っておくとして、練習用にはきちんとしたサイズの楽器を別にお持ちになることをお奨めするよ。(20〜30万も出せば大手国産メーカー製で名器デル・ジェスを正確に採寸したもの等があるよ)
尚、ビオラはサイズがまちまちなので、ボディストップ:ナット〜ボディ=3:2ならばいいわけ。(これが違うと音程の取り方が違って来るので要注意)
また、よくヴァイオリンとビオラ両刀使い?のアマチュア(一部プロにも)に多いのが何とも間伸びしたしまりの無いヴァイオリンの音。ビオラを弾き過ぎていつのまにか感覚的に大きめサイズのヴァイオリンを求めがちに・・・危ない危ない・・・要注意!
投稿者:ガザ 投稿日時:2010/01/11 16:36 ---145.134.78
相変わらず特定の方に対抗心剥き出しの、
下品なコメントをなさる方がのさばっていらっしゃるのですねぇ。
見るに堪えません。
投稿者:猫丸 投稿日時:2010/01/11 18:03 ---106.119.140
>ボディ・レングスは355mm(±3〜5mm迄)、ボディ・ストップ>195mm(±2〜3mm迄)が許容範囲。それを超えるものは問題
>外。
と言うのにこだわるというのは、耳学問にとらわれただけのナンセンスですが、これだと、アマテイーもストラッドのロングパターンもダメというお寂しいご意見になります。
標準、というのは、ストラッドを最高の手本として19世紀以降の標準サイズとてして定着しているわけで、近代から現代の作で、標準サイズから大きくずれている場合は、素人作を疑われるので、購入しないほうが、無難と言うことです。
ご質問の件では、ドイツ製の古い楽器ということですから、許容範囲に入ると考えるのが、常識的判断でしょう。
標準サイズにミリ単でこだわるなど、7/8やら、ビオラでは演奏不能と言うおかしな論理になります、演奏ポジションは1から、上がって行けば、猫の目のように変わるのですから。
投稿者:弦喜 投稿日時:2010/01/11 23:21 ---102.247.98
ノエさんの楽器がMAGGINI(マッジーニ)モデルかはわかりませんが、本物のサイズの例として、Hillが書いたGIO PAOLO MAGGINI:His life and Workの中の表にあるストラドとのサイズ比較 (インチ表記)を下記、引用します。*1インチ=2.54cm
いずれも、現在標準と呼ばれる値とは異なることがわかります。
当時は、小型(今の普通サイズ)と標準サイズ(今の大型サイズ)を作り分けていたようです。下記は、大きな方のサイズでしょう。
ストラディヴァリが、ブレシアの楽器から学ぼうとした時代があったことも何となくわかります。
Pre-1690 STRAD, Long STRAD, MAGGINI
Length of body "13+14/16" to "14" "14+5/16" "14+9/16"
Length of Stop "17+10/16" "7+13/16" "7+13/16"
これから楽器を初めて購入しようと思う方、また特に若い方で将来本式にヴァイオリンを極めるため取り組んでいる方には、当然ボディー長もストップ長もネック長も吟味してできるだけ標準的なものを使う事をおすすめします。
ただ、ノエさんの置かれている状況においては、私は最初に回答した通りと思っています。365mmはヴィオラに近いとも言えますが、それで満足しているならそれでよいではないですか。
ケースバイケースで、選択肢、選ぶべき解は異なります。
10年ほど前に、K氏の書いたヴァイオリンの本を初めて見たときには、標準サイズの話も読んで「なるほど」と思いましたが、その後、いろいろな楽器に触れ、また本も読み、デルジェスにボディー長351mm〜352mm程度のものが多かったり、アマチュアには最適なフランスやドイツのモダン楽器に360mm程度のものが多く存在することから、今は、サイズの許容範囲をもう少し広げて楽器を探した方が音色や操作性で優れたものに巡り会う可能性がずっと高いと考えるようになってきました。
投稿者:ノエ 投稿日時:2010/01/12 00:13 ---75.157.39
色々なご意見ありがとうございました。
とても参考になりました。
今持っている楽器の音がいまいちなら、とっくに買い換えているのですが・・・・・・。
今後、買い換えるかどうかはわかりませんが大変勉強になりました。
投稿者:boni 投稿日時:2010/01/13 21:40 ---153.19.99
そのヴァイオリンはもしかして小さいヴィオラでは?ダークな音がしませんか?ヴィオラ弦を付けて弾いてみては?世の中にはヴァイオリンかヴィオラかはっきりしない楽器もあるようです。
Q:おじいちゃんのバイオリン
投稿者:ゆーみぃ 投稿日時:2010/01/13 19:47 ---106.17.19
初めまして。
過去ログでよく登場するバイオリン、チェコ製ストラディバリウスモデルについて教えてください。
バイオリンについての知識がなく、楽器屋さんに弦の張り替えや弓毛の交換を依頼しようと思い料金を聞いたところ、
「バイオリンの価値や状態によって違うから」
と言われました。
あまり親切な対応でなくボッタクリも嫌だったので、バイオリンを見せずに帰ってきてしまいました。
この量産されたバイオリンの価値ってどれくらいのものでしょうか?
祖父が学生時代に使っていたもので、いわゆる練習用の安いバイオリンでしょうか?
細かい擦り傷はあるものの目立った傷はありません。
だとしたら最低限の料金で済みそうな気がしますが、だいたいいくらぐらいなのかも見当がつきません。
一般的な価値はどうであれ、大好きなおじいちゃんの形見なのでこれから習いたいと思っておりますのでよろしくお願いします。
投稿者:boni 投稿日時:2010/01/13 21:26 ---153.19.99
そのバイオリンの価値はわかりません。見ても触ってもいないので。調整はVnを持っていって 見積もりしてもらってください。弦交換は6000円くらい、毛替えは7000円くらい、剥がれの貼り合わせなど軽い修理は数千円でしょう。ストラッドでいいではないですか。弦くらい自分で交換しましょう。
投稿者:マコ 投稿日時:2010/01/13 21:27 ---143.245.129
はじめまして。おじいさんの「古時計」ではなくヴァイオリンですね。
いいですねえ。大切に弾いてあげてください。
価値についてはわかりません。
楽器屋さんの対応も不可解ですねえ。
弓の毛替えの料金は普通は決まっていますし、弦も決まったお値段があります。
弓の毛替えはこのサイトに料金が明示されています。
楽器の価値によって変わることはありません。
それから弦の張り替えもお店によってはそこで弦を買ったらサーヴィスで張ってくれるんじゃないでしょうか。
ヴァイオリンを習うおつもりなら、先ずそのままの楽器を持って先生にご相談なさってはいかがですか。
Q:フランスのオーディーノという弓について教えてください
投稿者:ゆうぞーさん 投稿日時:2010/01/13 19:18 ---167.123.187
バイオリン弓をいろいろ見ています。
パスカル・オーディーノという人の刻印があります。
ラインナップ、ランク、価格帯などを知りたいのですが、ホームページが見つからないこともあり、どなたか御存知ないでしょうか?
よろしくお願いします。
Q:コンクールの楽器について
投稿者:ks 投稿日時:2010/01/11 18:08 ---140.23.222
いつも納得いかないのですが、毎年音楽コンクールが行われていますが、バイオリンのばあい何故使用楽器を公表しないのでしょうか。楽器とは無関係に審査員は評価できるのでしょうか。ストラドヴァリとイタリアモダンを使った人とどのように評価するのでしょうか。楽器に関係なく音楽性、テクニックで評価できる人が審査員になっているのですか。いつも不思議におもいます。ピアノとは違うとおもいますが。こんな変な質問ですが、ご教示おねがいします。
投稿者:ゴマゾウ 投稿日時:2010/01/11 19:04 ---168.209.141
それはね、楽器というのは本人の音楽を表現する為の「道具」であって、あくまでも演奏者自身のテクニックや音楽性がコンクールの審査の対象になるから。(受賞後の雑誌のインタビューなどで使用楽器を公表する場合もあるけど。まあ、これは参考程度だよ)
確かに審査員(日本を代表する著名な演奏家達)は腕や音楽性、キャリア等も世界的に通用するトップレベルの優れた人ばかりで(毎年秋に行われる我が国最高レベルかつ権威の新人音楽家の登竜門である「日本音楽コンクール」の場合)、かつご本人の使用楽器も名だたる名器が殆どでしょう。しかし、そこに到達(所有)するまでの並々ならぬ精進と運。そして高価な楽器入手の為の資金やバックボーン(財団やパトロン等)の存在もあるし。
というわけで、コンクールで耳の肥えた専門家が聴けば使用楽器の良し悪しに関わらず、本人の本質的なもの=音楽性、腕といったものは即座に分かるというもの。
また、高価な楽器を持っていない人のためにディーラー等でも名器(プレッセンダやゴフリラーといったクラス〜ストラドやデル・ジェスといった頂点までも)を有料でレンタルしてくれるしね。最近はこういった制度があるので学生も軒並みいい楽器でコンクールに望めるので楽器によるハンデはほぼ無いようだよ。
要はあくまで自身の腕が勝負ということ!
投稿者:ks 投稿日時:2010/01/12 17:10 ---140.23.224
ご教示ありがとうございます。コンクールではイタリアオールドレヴェルの楽器を使用しているのですね。昔日本人がロンテボーコンクールにでたとき楽器が良ければ上位だったのに、と聞いたことがあったので質問しました。現在の日本では良い楽器がたくさんあるので楽器による差はなのですね。
Q:はじめまして
投稿者:とみ〜 投稿日時:2010/01/04 00:12 ---174.239.63
今回、初めてヴァイオリンを購入するのですが、どのメーカーのヴァイオリンにしようか決めかねています。
klaus heffler no500が一番の候補で、価格は118000円ほどです。このメーカーはどうでしょうか?
ほかに、価格帯が10万から20万でおすすめの楽器を教えていただければ幸いです。
私はヴァイオリン暦1年の初心者です。ご助言よろしくおねがいします。
投稿者:かめ 投稿日時:2010/01/04 06:29 ---53.247.123
予算を1万円オーバーするのですが、これなんかどうですか?
http://www.strad.co.jp/cgi/stock.cgi?mode=detail&no=va-0197&vno=0
投稿者:つる 投稿日時:2010/01/04 10:53 ---0.251.50
klaus hefflerは国内では関東の大手楽器屋さんぐらいしか取扱いしていないと思いますので、そんなにメジャーなメーカーではないと思います。
1年程前にNo500を弾いたことはあります。
当然、同じナンバーでも個体差がありますのであまり参考にならないかもしれませんが私が弾いたものは荒々しく乾いた音色だと感じました。
これまでドイツ製の楽器をいくつか弾いた経験から「こってり、ほっこり、まるでビオラみたい」という楽器が多いように感じていましたが私が弾いたNo500は少し違いました。かといって明るい音色という感じでもないという感じ。
作りなど特に悪いところがあるとは感じませんでした。
「おすすめの楽器」についてですが、とみ〜さんが複数の弦楽器店に直接来店できる状況であれば、予算を提示して色々弾かせてもらうといいのではないでしょうか。
ネットだとなかなか載っていませんが各店オリジナルブランドなどで意外と10万円くらいの楽器は扱っています。
ホームページを持たない弦楽器店もありますので先生につかれているなら聞いてみるのも良いと思います。
投稿者:つる 投稿日時:2010/01/04 11:12 ---0.251.50
せっかくの質問でしたので敢えて音色を言葉で書いてみましたが実際にコメントとしてあげてみると無責任なことを書いたものだなと。
先ほどNo500の印象について"荒々しい"という表現を使いましたが、悪い意味ではなく、言い換えれば"野性的"、"豪快"というものでもあります。
枯れた、煌びやか、シルキーな、鈴の鳴るような・・・等々
楽器の音色を表現する言葉は多くありますが、どれも実際に弾いてみない事には分かりにくいものだと思います。
音色以外にも、作り・反応性・バランス・音量・響き・ルックス等楽器店の方や先生と相談しながら考えると良いと思います。
投稿者:後塵 投稿日時:2010/01/07 10:43 ---33.222.131
ストラッドの頁では
J.Stainer 1630 40万が気に入つたけど
予算が足りない − 半値にならないか。
投稿者:とみー 投稿日時:2010/01/07 17:13 ---153.87.129
皆様、丁寧な回答ありがとうございます。
もう少し聞きたいことがあるのですが、楽器の生産地というのは大事でしょうか?
klaus hefflerであればドイツ製で、最近はコストが安い中国製も大量にお店のラインナップに載っていました。
生産地というのは、やはりクラシックの本場のヨーロッパの方がよいヴァイオリンが生産されているのでしょうか?中国製のヴァイオリンを見ていて、紹介文にコストは安いがかなり良い音が出ると書いてあり、安くて良い音が出るならば中国製でもよいのかな?と考えてしまいます。やはり価格と生産地はヴァイオリンの質と比例するのでしょうか?
よろしければ、ご意見よろしくお願いいたします。
投稿者:maria 投稿日時:2010/01/07 23:05 ---24.139.42
もちろんある程度のまとまった金額が用意出来るなら視野を広げて行くのは好いと思います。
中国製の好い所はヨーロッパの量産品の値段でもハンドメイドがあるところだと思います。
うちの娘も1/2までは国産の量産品の低価格帯の物を弾いていましたが、3/4で中国製のハンドメイドに持ち替えた時に音の広がり以外の倍音であるとか音の深みのようなものを初めて感じたように思います。サイズが大きくなっただけでは得られないハンドメイドの良さかもしれません。
今はサイズがアップしてフルサイズになったのでドイツ製のアマティーのコピー楽器を弾いています。100年ほど前のものなので木が枯れて軽くてやや小ぶりなので子供の体系でも肩や首に負担が少なくて好いと本人は言っています。中国製は新作だったので重い印象が娘にはあったようです。しょっちゅう肩が痛い首が痛いと言っていましたから。
音や自分の体格なども参考に弾き比べをしては如何ですか?
投稿者:後塵 投稿日時:2010/01/08 00:10 ---33.222.131
『シュタイナー形は胴体のふくらみが一番厚く、特に裏板は中央がが女性のウエストの様に細く盛り上がつて居る。ニスはゴールデンカラー・・・で音色は力強く輝かしく申し分ない』(ひの・まどか『総統のストラディヴァリ』)
諏訪根自子がゲッペルスからストラッドを貰つたことを種にした小説らしい。
投稿者:とみー 投稿日時:2010/01/09 17:18 ---153.87.34
色々検討を重ねた結果
Ma Zhibin工房のスーパーファインレベル 価格148000円
klaus Heffler No500 価格118000円
の、どちらかを購入しようと考えています。
価格に3万ほどの差があるので両者ですごく悩んでいます。
中国製ヴァイオリンは価格が安いのに音質は良いということで勧められたのですが、実際中国製ヴァイオリンというのはどうでしょうか?
あと、中国製ヴァイオリンとなると、様々な工房がありますが、その中でも良質のヴァイオリンを製作している有名な工房とかはあるのでしょうか?
回答、よろしくお願いいたします。
投稿者:ガスパロダサロー 投稿日時:2010/01/09 22:07 ---0.251.50
先にコメントされた方に合わせ正月気分で名前をおめでたくしていましたが元に戻します。
とみー様へ
2点の楽器の1つから、そう思ったのですがネット通販で試弾せずに購入されるおつもりではないですか。
以下はその前提で書かせていただくのですが、試弾せずに10万円以上も出すのはもったいないような気がします。お金の価値観の問題かもしれませんが、一般的に10万円はそれなりに大きな金額だと思いますので。
ネットの中国製楽器というのは大半は海外オークションでも出品されており、その値段は国内の半分から1/3程度の金額です。
国内のネットを見ていると5倍にして販売しているところもあります。
弾かずに購入することを全否定するつもりはありませんが、もし試弾もせずに購入されるならそういった海外オークションで購入した方がずっと得だと思います。
国内で購入する利点というのは
(1)実店舗を構えて販売する商品に対して後々の責任を持ったきちんとしたお店で買えること
(2)メンテナンスをしてもらえること
(3)楽器の事について相談にのってもらえること
(4)実際に試弾できること
(5)きちんと調整された楽器であること
(6)店によってはグレードアップなどの買い替えの際に通常より高く下取りしてくれること
等だと思います。
ネットで購入することは、上記利点のほとんどを満たすことができないのではないでしょうか。
そんな状況なら私の場合は海外オークションで購入します。選ぶ必要はありますがオークションで$400も出せば入手後の調整などそれなりの苦労はありますが国内で10〜30万円程度の性能(個人的な感想です)の楽器が手に入るからです。
私なら、せっかくの初めての楽器なんだから自分で弾いて選んで納得して永く大切に使いたいです。
Ma Zhibin工房知りませんがその工房と並んでネットでよく出ているある中国工房のものを海外オークションで手に入れたことがあります。ナットや駒などほぼ未調整でしたが外側の作りは悪くなかったです。しかしf字孔から中を覗くとパーフリング加工時についたと思われる貫通キズがありましたので返品したことがあります。
中国製は低価格なのに本当に良いもの、検品が甘いもの、最初から作りが悪いもの等様々です。
投稿者:弦喜 投稿日時:2010/01/10 10:46 ---102.247.98
かめさんが、このQ&Aを運営されているストラッドさんのオリジナルモデル(中国製)をすすめていますが、在庫としてほかに10万円台の中国製オリジナルモデルもあるので検討されてはいかがでしょう。
普通、日本の弦楽器店が企画、監修、検品しているオリジナル楽器の場合、
− 材料、作り方、製造上の品質管理がしっかりしている(日本スタンダード)。
− 日本人の一般的な楽器店の感覚で、受け入れ検査されている。
− 最終、日本の楽器店で、フィッティング、指板、ペグなどの調整が行われる。
という点で、ハンドメイドの楽器が賃金の安いところで作られているので安い、くらいの考え方だけで受け止めることができます。楽器の善し悪し、楽器で調整されるべき項目が自分で判断できない人で、ハズレをひきたくない人は、上記によるお店の費用とサポート費用と利潤は価格にのっかりますが、上記のようにお店からの購入をおすすめします。
楽器の善し悪しが自分で判断できない人が、中国の楽器を、中国のメーカやディーラ、あるいは単に仕入るだけの日本ディーラ、から購入するということは、個人的には、中国の骨董店で壷を買ったり、雑貨店でブランド品を買ったりに近い行為に思います。(見る目がある人には宝探しも楽しいものです。)
変なものをつかんだ時に、「これも勉強」としてすませられるだけの、自身の財布に合った金額と、心の余裕を、もってやるのであれば、それはそれで楽しめると思います。値段なりのものはやってくるでしょう。
ガスパロダサローさんがおっしゃる通り、特に中国の楽器は振れ幅が大きく、玉石混合であり、実際は石の方が多いと思った方がよく、また玉であっても全然磨かれていない原石がやってくるという感じですので、入手してから使えるものにするために費用と手間がかかります。
ヴァイオリンの場合、感覚的には、弦を交換し、99%は駒、魂柱を取り替え、半分以上はペグ調整を行い、何割かは指板を削りなおし、ナット等も取り替える、ということをやって、やっと日本標準品質になる気がします。費用的には初期調整に2〜3万円は最低覚悟することが必要です。ケースは有害物質を含む接着材のひどいにおいのするものも結構ありますし、顎当てやテールピースのニスも臭い場合がありますので、その場合は取り替えが必要になります。
投稿者:後塵 投稿日時:2010/01/10 20:13 ---33.222.131
ストラッドの売りはルーマニア製だと思つてたが、何処を見れば良いのか分かりませんでした。
現在ではイタリア製の靴や鞄や衣服は皆イタリアに中国人を集めて作つて居るので − イタリア製が何を意味するのかは眉唾!
投稿者:弦喜 投稿日時:2010/01/10 21:08 ---102.247.98
このページの上のバイオリンタグから入って、左のオリジナルブランド、を見ましょう。
投稿者:見物人 投稿日時:2010/01/11 00:22 ---59.45.53
そういえば渋谷の某大手のヴァイオリンショップで東欧の楽器が手頃な価格で売られていました。細かい作りは良かったのですが遠目に見て気がついたのですが胴体に対してネックがかなり傾いて装着されていました。
そういう事もあるので安い試し弾き出来ない東欧製も気を付けた方が良いですよ。
投稿者:後塵 投稿日時:2010/01/11 00:32 ---33.222.131
オリジナルブランドには、
中国製のKoji&Sonsしかないけど!
投稿者:見物人 投稿日時:2010/01/11 01:30 ---59.45.53
>東欧の楽器が手頃な価格
補足ですが有名店での手頃価格という意味で実際見たのは30万円台、
ネットですとその半額程度の楽器の話でした。
投稿者:弦喜 投稿日時:2010/01/11 09:37 ---102.247.98
ルーマニア(もともとこのお店が扱うのはマスター作品)の楽器は残り1つだけのようですね。
http://www.strad.co.jp/cgi/stock.cgi?mode=detail&no=va-0203&vno=
このスレッドの本題からずれていますので、あとはお店に直接どうぞ。
投稿者:後塵 投稿日時:2010/01/11 11:09 ---33.222.131
Klaus Hefflerとは聞いたこともなかつたのでKarl Hoeffnerの間違ひだと思つてたらそんなマルケも最近出来たらしい。
元はヴァニスを塗る家庭だつたらしいから中国製のWeisseInstrumenteを仕上げして自分の名前を付けて居るのかも知れない。
ブーベンロイト辺りで作られる楽器は2,500オイロが最低だから。日本で30万なら安いのかも知れない。
素性をはつきりさせないのはこの業界の悪い習慣だと思ふ。
Q:モダンの楽器について教えてください
投稿者:ks 投稿日時:2010/01/10 16:26 ---140.23.202
現代の楽器はモダンであることは理解していますが、ストラドヴァリ等のオールドはいつごろからモダンに作り替えられているのでしょうかたとえばストラデヴァリの有名なメシアなどもモダンになっているのでしょうかご教示ください。
投稿者:猫丸 投稿日時:2010/01/11 03:03 ---201.175.161
一般的には、1800年台前半ですね。
メシアはJBビヨームが改造したのでは、HILL商会かもしれませんが、そこまで詳しく分かりません。
レディーブラントがモダンに改造されたのは2年くらい前ですね。
改造するかどうか、迷っていたと聞いていたのですが。
使えないのでは、楽器の価値無しなので、改造されたようです。
http://www.akiraeguchi.com/scr1_diary/200809/10.html
投稿者:ks 投稿日時:2010/01/11 05:45 ---254.87.212
ご教示たいへんありがとうございます。メシアは改造されているのですね。つい最近まで改造されていないストラリヴァリがあったなどびっくりしました。貴重な興味ある写真を見せていただき感激しました。大変ありがとうございます。
Q:Warchal Brilliant &Vintage Vn弦を使用した過去がある方へ質問です。
投稿者:まるぼ 投稿日時:2010/01/07 01:51 ---105.244.44
Warchal Brilliant&Vintage Vn弦を使用した過去がある方へ質問です。
Vintageは普通のに比べ音量が劣る感じになりましたか?
音質に大きな違いはありましたか?
弦の太さは同じ位でしょうか?
特にG線についての印象をお伺いできたら大変嬉しいです。
最終的には試さないとと思いつつ
色々な組み合わせの旅に出たあげくG線の選択に悩み中なので参考にさせて頂きたく投稿致しました、宜しくお願い致します。
因みにですが、現在G線をナイロン系に絞って結局ドミナントかWarchal Brilliantかという状態です。
音量&音のフォーカスではドミナント
響き(残響?)深み&他弦に及ぼす相乗効果ではWarchal Brilliant
という感じで
Vintageでなにか救いの手が伸びてこないか・・・と思い・・・
以上、私の主観を表わす為に。
投稿者:カディスの赤い星 投稿日時:2010/01/09 22:34 ---6.89.121
Warchal Brilliant Vintageを使用した印象ですが、Dominantと比べて遥かに澄んだトーンで気に入っています。私のヴァイオリンは、1900年代前半のフランス工房製で木がよく乾燥しており、かつミドルバウツの狭く中央隆起の高いタイプですので高音がとてもよく鳴ってくれる楽器です。それでもDominantを使用していたときは一言で言うと「ちょっとくすんだ音」で気に入らなかったのと、弦のテンションが強くて駒の足元の表板がだんだん彫れてきた感じがしたものですから危機感もあり、丁度Vintage新発売のコメントをストラドさんで見つけて、これは良いのではと思い購入した次第です。G線に関しては、ヴィオラから持ち替えた後はやはり軽さを感じますが、他の種類の弦でも同じ印象ですので、弦のせいではなく楽器の特性だと思われます。それでもDominant時代に比べると、軽い音なりによく通りますし、ハイポジションはヴィオラよりもきれいなベルベットトーンで鳴ってくれます。また、音量が弱いかと心配しましたが、軽い弦圧でも充分響いてくれます。楽器との相性もありますが、高級弦の割にはピラストロ社製などより安価ですので一度試されても良いかなと思います。Brilliantは使用したことがありませんので解りません。ヴィオラのBrilliantを試したいと思っていますので、使用経験のある方がいらしたら、感想を教えて下さい。
Q:ニコロ アマティ チェロの値段について
投稿者:sylinx 投稿日時:2010/01/05 21:35 ---219.247.204
ニコロ アマティのチェロの値段、いろいろあるのでしょうが一体どれくらいの水準なのでしょうか?お教えを。
投稿者:かめ 投稿日時:2010/01/06 07:03 ---53.247.123
このクラスの楽器になると、歴史的価値などいろいろな要素が
発生するので、
たとえば2億円持って楽器店に行っても、アマチュアには売って
くれないケースも多いようです。
演奏家から演奏家へ、コレクターからコレクターへ、きちんと
受け継がれるにはそれなりのルートがあります。
投稿者:見物人 投稿日時:2010/01/06 21:20 ---59.45.53
答えるんだったらsylinxさんの質問に答えてあげたら?と思いました。
Q:楽器と弓の相性
投稿者:青空一平 投稿日時:2010/01/06 01:57 ---106.13.116
皆様、こんにちは。
楽器と弓の相性について、一般的な傾向として、オールドの楽器にはオールドの弓、モダンの楽器にはモダンの弓、新作の楽器には新作の弓が良いということがあるのでしょうか。
皆様の知見をお聞かせください。
よろしくお願いします。
Q:新作バイオリン、どちらがお勧め?
投稿者:もり 投稿日時:2010/01/14 23:59 ---3.154.27
趣味で30年ほど細々とバイオリンをやっております。
ここで、長年使っていた安物のバイオリンから、少しグレードの高い楽器に変えようと思っています。
現在新作・イタリア製の100万円程度のバイオリン2つに候補を絞り込んでいますが、どちらを最終的に選ぶか、決めかねています。
A. G、D線の響きはエコーがとてもよくかかり、パワーもとても強い。大きな重音を引くととても重厚でかっこのよい音が出る。ただ、高音部になると響きすぎて耳障り。また、響いているためぼんやりとした感じになり、細かなぱっセージはひきにくい。また、ピアニッシモがひきづらい(ある程度大きく音を出さないとかすれてしまう)
B.G,Dの響きは美しくパワーもまあまあ。ただ、A.のバイオリンと比べるとパワーは劣る。高音部はパワーは十分、ピアニッシモもかなり細やかに表情が付けられる。音色も美しい。
そこで質問ですが、新作バイオリンを弾き込んでいくうちに、変化が訪れるとした場合、(1)響きすぎて耳障りな音がそうでもなくなってくる(2)ピアニッシモや細かなパッセージがひきやすくなる(つまり音の立ち上がりが良くなる、(3)低音部のパワーが増す
どれが期待できるのでしょうか?Aのパワーは捨てがたいのですが、高音部などの細やかな表情付けがあれぐらいやりづらい状態が続くとちょっときついかなと。また、魂柱の位置を変えてもらうなどのメンテナンスでBの低音部のパワーアップが図れるものなのでしょうか?
ご教示よろしくお願いいたします。
投稿者:弦喜 投稿日時:2010/01/15 02:03 ---102.247.98
経験からの私見ですが、
>(1)響きすぎて耳障りな音がそうでもなくなってくる
少しましになるかもしれませんが、基本的なキャラクターは変わりません。
>(2)ピアニッシモや細かなパッセージがひきやすくなる(つまり音の立ち上がりが良くなる
期待しない方がよいでしょう。数十年待てば少し改善するでしょうが、鈍感な楽器がすぐにデリケートな楽器に変わる事はありません。
これは魂柱や駒の調整によるところが大きいと思います。まずは好みを伝えて、購入前にそのお店で追い込んでもらい、判断するのがよいでしょう。
(3)低音部のパワーが増す
低音の立ち上がりは10年くらいで少し早くなってきます。また数年かなり弾き込むと低音が素直に出るようになります。がんがんに鳴らしてオーバーロード気味のところで長時間弾いていくとエージングが進むように感じます。しかし、もともと鳴る素質のある楽器の場合であり、もともとあまり鳴らない楽器は鳴りません。
>魂柱の位置を変えてもらうなどのメンテナンスでBの低音部のパワーアップが図れるものなのでしょうか?
まずは、2本にまで絞り込んでいるのでしたら、お店でやってもらって決めることが重要ではないでしょうか。
どこで弾いての判断でしょうか。広い場所や、合奏の中で音を確かめてますか。耳元でよく響いても、音が発散してしまい、意外に音が遠くまで飛ばない楽器も沢山あります。
説明が難しいのですが、耳元で大きく響かなくても、音の密度が高く、倍音が豊富で、ダイナミックレンジが広いものがよいと思います。ホールで弾いたり、グランドピアノとあわせたり、オケで金管と戦ったりすると、常に自分の音が聴こえ、自分の音が飛んで行くのが自覚できるかで、よい楽器かどうかはわかります。
投稿者:もり 投稿日時:2010/01/16 10:21 ---3.154.27
弦喜様
とても参考になりました。
どちらもガット弦がはられてその状況です。ガット弦で繊細な表現が難しい、しかもこれ以上繊細になることは望めないとすると、AよりもBがよいかもしれませんね。
お店にチューニングで追い込めるか相談してみます。
ありがとうございました。