Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:
投稿者:齋藤     投稿日時:2010/03/18 20:51  ---110.234.117

Rafael Vaccariと言う作者について教えて頂きたいのです・・
1957年の楽器がローマだったり、1968年楽器がレンティジョーネだったりするのですが、色々と移動していたのでしょうか。
分かる限り色々教えてください。宜しくお願いいたします

Q:小型ビオラ?
投稿者:ファルケ     投稿日時:2010/03/13 09:56  ---110.22.195

初めて投稿させていただきます。
昨年末に東京の弦楽器店で、ドイツ製の中古「バイオリン」を購入したのですが、どうも違うような気がしてきました。
ボディ長はほとんどバイオリンサイズで、通常のバイオリンケースに収まっています。しかし、ボディの厚みがかなり厚く、別に持っているバイオリンに比べ5mm程度厚いです。また、指板が通常の曲線のタイプでなく、たまにビオラに見られるような低弦側でカーブが変わっている指板がついています。ネックは若干太め、音響特性が違うのか、スクロールにはさむタイプのチューナーが上手く反応しません・・・。
最初はがっちりしたバイオリンなのかな・・・と思っていましたが、これらを総合的に考えて、どうもこれはバイオリンではなく、小型(子供用の分数サイズ?)ビオラなのではないかと思うようになりました。
購入店に持ち込む(場合によっては返品)前にある程度確信を持っておきたく、アドバイスをいただければ有難くお願い申し上げます。

投稿者:弦三     投稿日時:2010/03/14 02:56  ---15.193.12

ほとんどビオラ?というバイオリン結構あります。私も50年程前のイタリアの楽器でそういう楽器使ってますが、ビオラ用の弓で弾くとちょうどいい感じで弾きやすくなりました。

投稿者:ファルケ     投稿日時:2010/03/14 10:58  ---110.22.195

情報いただき誠にありがとうございます。
う〜ん、バイオリンのようなビオラか、ビオラのようなバイオリンか・・・。私のは1960年代のミッテンバルトのものだとのことなのですが、ボディを厚くしたり、指板を変えたり、何か実験的なモデルなのでしょうか。
購入する際に、ビオラっぽいけどバイオリンだ、と説明を受けて理解できて購入したわけではないのと、今ネットオークションで「小型ビオラ」の出品があり、まさか自分のも?と思ってこんな質問になってしまいました。
了解いたしました。とりあえず、楽器に合った使い方を考えて見ます。

投稿者:弦喜     投稿日時:2010/03/14 21:14  ---102.247.98

>指板が通常の曲線のタイプでなく、たまにビオラに見られるような低弦側でカーブが変わっている指板がついています。

私は、古い時代のヴィオラタイプの指板のついたヴァイオリンは、まだ見た事がありません。小型のヴィオラだと解釈するのが、客観的にみると妥当だと思います。

本に載っていましたが、グァルネリ弦楽四重奏団のトップは、ヴィオラを改造した楽器をヴァイオリンとして使っています(いました?)ので、演奏に支障がなく、気に入っているなら、気にせずに使えばよいのではないでしょうか。
以前、ヴァイオリンサイズのヴィオラを弾きましたが、ブラームスのセカンドヴァイオリンなどには合う気がしました。

投稿者:ファルケ     投稿日時:2010/03/14 21:50  ---110.22.195

>ブラームスのセカンドヴァイオリンなどには合う気がしました。

アマオケで2ndを弾いているので、低音が凄い!のはいいのですが、ちょっと他の奏者と合わないかな?と感じてしまいました。
そういう意味では、演奏に支障があり、気に入っていないと・・・残念です。
弦を張り替えて小型ビオラとして使うか、購入店と相談しようかと思います。

Q:ピグマリウス DX- 130
投稿者:弦三     投稿日時:2010/03/09 23:41  ---15.193.12

ピグマリウス DX- 130について詳しい情報をお持ちの方どんな事でもいいですから教えてください。マイナーな質問でお答えが得られないかもしれませんが1991年に製作にあたっていたマイスターのお名前もしもどなたかご存知でしたら教えてください。
よろしくお願いいたします。

投稿者:弦三     投稿日時:2010/03/10 01:47  ---15.193.12

5年以上前のこちらの書き込みにまったく同じ質問がありましたので、そちらを参照いたします。

Q:弓ケースについて
投稿者:ブラックボックス     投稿日時:2010/03/08 23:12  ---206.85.213

弓ケースのことでお伺いします。
年に数回しか使わないので、安い VC-450 (Carlo Giordano)にしようか
Otto Musica/Leather にしようか、迷っています。(約4000円/約8000円)

もし、どちらかをご使用になっていらっしゃる方がいらっしゃいましたら
使い勝手等、ご意見をお聞かせください。

投稿者:QB     投稿日時:2010/03/09 10:21  ---05.227.127

年に何回か=毛替えの時
でしょうか?
もしそうであれば、懇意にしている楽器屋さんであれば(既に何回か利用していれば)弓ケースを貸してくれることもありますよ。聞いてみては?

ちがってたらすいません。

Q:ヴィオラ
投稿者:ももこ     投稿日時:2010/03/09 06:53  ---6.166.230


今 新しいビオラに買い換えようとしています。
 PETER SLAVEV  という工房の作品です。
 ヴィオラの中に
PETER SLAVEV LUTHIER SOFIA ANNO 2008
とあります。
 軽くて、持ちやすいです。16インチなのに威圧感はありませ  ん。音もゆたかでビオラらしいです。どのようなかたなのか、
 おわかりでしょうか。
 練習中で、もう少しグレードが上がるときには買い替える予定で す。値段は1800ユーロくらいでした。妥当な線でしょうか。
                  ももこ

Q:バイオリンのウルフ音
投稿者:eight     投稿日時:2010/03/04 14:38  ---14.65.75

バイオリンのウルフ音について質問させてください。

私の使っている楽器では(1900年代前半のフランス製)ではA線(1st posi.)のHとD線のH(3rd posi.)でウルフが出ます。特にA線のHは顕著です。ですが、楽器のコンディションが良い時(例えば、湿度環境が楽器にとって丁度良い??)などはウルフが消えます。たぶんですが。。。そうかと思えばウルフがすごくてまともな音が出ないときもあります。またウルフが出ている時に演奏するとA線のHを弾いたときに僅かに弓が弾んだりします。

このウルフを少しでも抑えるためにできることってどのようなことがあるのでしょうか?テクニックである程度はカバーすることが前提なのですが、主に楽器の調整面においてウルフを軽減する方法を教えていただけないでしょうか。ちなみに、以前Vn用のウルフキラーをつけたことがあったのですが、楽器の全体的なパフォーマンス(音量、響きなど)が落ちてしまったので取り外しました。

よろしくお願いいたします。

投稿者:ほげげ     投稿日時:2010/03/04 19:47  ---102.144.24

eight様
> テクニックである程度はカバーすることが前提なのですが、・・
Hの音をうまく捕らえる事が出来た時、
その音でボーイングを長時間繰り返して楽器を慣らす以外の対応法の話ですよね。

試すことにも限界があるかも知れませんが以下の試行錯誤で
ウルフの出方に変化があった場合、教えて頂けませんでしょうか?

弦の種類を変えてみる。
テールガットの長さ、種類を変える。
魂柱位置、魂柱の突っ張り具合を変えてみる。
テイルピースを交換してみる。
駒高、駒材を変えてみる。
指板の厚みを変えてみる。

投稿者:ほげげ     投稿日時:2010/03/04 20:13  ---102.144.24

>ちなみに、以前Vn用のウルフキラー・・
チェロの場合、ウルフキラーで解消する人と
ワインコルクをテイルピースと表板の間に挟んで解消する人がいるようです。
バイオリンの場合で後者を試した人がおられましたら解消度の感想を聞いてみたいです。
音色と力量には影響を与えてしまいそうですが
自分もウルフが顕著は楽器に出会ったら試してみます。

投稿者:eight     投稿日時:2010/03/04 22:29  ---10.161.192

ほげげ様

>弦の種類を変えてみる。
テールガットの長さ、種類を変える。
魂柱位置、魂柱の突っ張り具合を変えてみる。
テイルピースを交換してみる。
駒高、駒材を変えてみる。
指板の厚みを変えてみる。

今まで弦はあらゆるものを試してみました。ピラストロ、トマステークのものはほぼ全て試したと思います。弦によってウルフの強弱に若干の違いはありますが基本的には消えません。インフェルドの赤を張ったときだけは消えたように思いました。しかし、私の楽器にインフェルドをはるともはや、楽器の音というよりは弦の音、、と言いましょうか、あまり品の無い音になってしまい気に入りませんでした。結局のところオリーブか、ドミナントを交互に張っているような感じです。

そのほかでは、8年前にテールガットとテールピース、駒、6年前に魂柱を変えています。ウルフ以外の要素ではだいぶキャラクターが変わりましたが、これによってウルフが抑制された印象はないです。やってないのは指板の厚みだけですね。こう考えるとウルフとは付き合い続けなくてはならないのかもしれません。

ですが本当に上手い人は、どんな楽器を弾いても上手いと思うので私もそれを目指してがんばろうと思います。

投稿者:ほげげ     投稿日時:2010/03/05 00:51  ---102.144.24

eight様

すみません、追加でお聞きしても良いですか?
6年前に魂柱交換された際に、色々な場所や突っ張りの強弱も試されて
それでもウルフは解消されなかったと考えてよろしいのでしょうか?

私はバイオリンではあまり強烈なウルフに出会ったことは無いのですが
チェロの調整を時々行うとき、1日かけて魂柱の位置や突っ張りを試して
ウルフを押さえることがあるので上記の質問に至りました。

その楽器を最初に使おうと思われた時に試奏をされたと思いますが
はっきりとしたウルフが確認出来、入手時の調整で解消出来ないまま入手されたのでしょうか?
私の場合、ウルフの有無はあるとしても演奏への影響度を考えてあまり際立った場合は躊躇してしまいます。

投稿者:eight     投稿日時:2010/03/06 21:06  ---10.161.192

>すみません、追加でお聞きしても良いですか?
6年前に魂柱交換された際に、色々な場所や突っ張りの強弱も試されて
それでもウルフは解消されなかったと考えてよろしいのでしょうか?

ほとんどうそう考えて問題ないと思います。職人さんの前で演奏しながら調整してもらってそれでも完全にウルフは消えません。

この楽器の購入の際は、、、正直あまりに無知でウルフのことよりも低音域の幅の広さや、高音域のまろやかさにほれ込んで購入を決めたのを覚えています。今ではセカンド楽器ですが。

このウルフも特別強烈というわけではなく、時々ちくっと悪さをする感じですかね

根本的な対処はできませんがウルフが出た時は一度弦を緩めて、張りなおしたり、乾燥しているときはダンピットを入れたりすることで少しは緩和する?ような気がしています。

投稿者:ほげげ     投稿日時:2010/03/07 01:21  ---102.144.24

>ウルフが出た時は一度弦を緩めて、張りなおしたり

あるチェリストが調弦するとき、C線をぐっと緩めて
それから普通に調弦をする方が居ると聞いたことがあります。
これはウルフが原因では無いですがそうすることによって音に広がり(幅)が出るからです。

バイオリンも一度弦を緩め、魂柱も外し、また同じ位置に同じように魂柱を入れ、
弦を張り直すと音が良くなりますね。放っておくとまた元に戻りますがこの操作は
魂柱で板を削らない程度に時々してあげた方が良いのではと思う事があります。
(カール・フレッシュが何かの本で書いていたかと思います。)

>乾燥しているときはダンピットを入れたりすることで少しは緩和する?・・

理に適っているのではないでしょうか?

古材は板の硬さが増し倍音が強力になり、それが魅力である反面、
複数の倍音の相互の影響が顕著になるのでしょうね。
板が古く硬くなるにつれ良いものと悪いものが同時に飛び出してくる。そんなイメージを持っています。
湿度が増した場合、それが緩和されてウルフの出方も大人しくなったのかも知れません。
使い分けが出来る楽器があるとすれば乾燥時期は別の楽器、湿度があるときはその楽器で
というふうになるのかも知れませんが出来れば解決したいですね。
表板開けて削ったり板張ったりするのは避けるとしても後はバスバーのテンション調整位でしょうか?

新材の楽器の場合と違い、古い材の楽器は色々な事が表面化して見逃せなくなって来ますね。
チェロのナット角が甘い場合C線がびりつくような現象もバイオリンのG線で起きて来たりしますし
はっきりとしたウルフとまでいかなくても特定の音が大きくなり過ぎたり逆に凹んだり、
4弦のバランス取るもの苦労するしデリケートな場合が多いですね。

Q:弓の差についておしえてください
投稿者:ks     投稿日時:2010/03/02 05:35  ---140.23.238

弓によって音が違うと皆様が言っておられますが、同じ楽器でいろいろの弓で弾いた場合ほんとに音が違うのでしょうか。良い弓は操作性が良いだけではないでしょうか。すいつきとかスピカットがうまくいくということであって楽器の音質まで変えることはないと思うのですが。私の持っている弓は高級な弓ではなくロッテ、バジン、杉藤、中国の弓、刻印のないオールド、などですが操作性はそれぞれ特徴を持っていますが、楽器の音質まで変わっているとはおもえません。トルテイとかの最高級の弓は楽器の音質まで変える能力があるのでしょうか。何が弓によって音質がかわると判断されるのでしょうか。弓も振動するのでしょうか。いまひとつわかりません。ご教示おねがいします。

投稿者:QB     投稿日時:2010/03/02 11:11  ---05.227.127

私は、操作性はある程度確保されている前提ですが、音色の差は大きいと思います。
もちろん操作性に差がないと言っているわけでは有りませんが、同時に音色の差も弓を選ぶときの大きな要素になっています。
これは、数十万のクラスの弓でも(違いがあれば)ハッキリとわかると思います。(同じ産地の毛、同じ松脂に揃えても)

弓の棹のどういう物理特性が音色に差を与えるのか、確たるデータは私は持ち合わせていませんが、現象として差が有ることだけは間違いなく申し上げることが出来ます。これは、弾いている本人だけではなく、聞いている人にも明確に感知できる差です。

いくつかのWebサイトでは物理特性について実験・検証なさっていますね。またメーカーサイトでも、振動特性(周波数)によって製品のランク分けをしているところもございます。

投稿者:ks     投稿日時:2010/03/02 12:07  ---254.87.198

ご教示ありがとうございます。いまひとつわからないのは実際になるのは楽器ですよね、音の大きさとか弱音の美しさとかはわかりますが楽器の持っている音質は変わらないとおもいますが。やっぱり弓も振動して音質に影響していると言うことですか。

投稿者:スガラボット     投稿日時:2010/03/02 15:42  ---255.65.237

ks さん、こんにちは。アマチュアビオラ弾きのスガラボットと申します。

この会議室で発言するのは随分久しぶりですが、以前弓と音色の関係について議論が結構盛り上がったことがあります。以下の過去ログをご参照ください。
ttp://www.strad.co.jp/cgi/qasearch.cgi?mode=view&code=17987&re=17919&key=%83X%83K%83%89%83{%83b%83g%20%8B%7C (このURLには最初に小文字のhを入れてください)

ここで2007年11月に12日に僕が発言しているように、弓で弦を弾くと音が出るのは弓のキューティクルが弦を引っ掻いているからではなくて、弓毛と弦との接触がくっついている状態(静摩擦)と弦が弓毛から離れて滑っている状態(動摩擦)の状態を繰り返していることに因ります。

この弦と弓毛が「くっついた/滑った」という状態を例えば A線の開放弦を弾いているときは 442回/秒 という速い周期で繰り返している訳です。弦が滑っている状態からくっついた状態に遷移するとき、弓毛が今まで滑っていた弦を捕まえる訳ですから、弦の慣性力で弓の木部がたわみます。弦の振動はこのたわみによるブレーキの効果によって、振動波形の尖った部分の形が微妙に異なってきますね。この波形の微妙な差が音色にすごく影響するのです。弓のたわみ方がその材質に依存するのは言うまでもありません。

楽器本体は共鳴器として働くため勿論音色に大きく作用しますが、発音体としての振動波形はこの様に弦と弓との相互作用によって決まりますから、これは楽器本体と同等或いはそれ以上に音色に影響すると言えます。

まあその差が顕著に出るのは、弾き手と楽器と弓のグレードに因るところが大きいのも事実ですが…。

投稿者:RING     投稿日時:2010/03/02 15:45  ---51.19.173

音色に差があります。
同僚が弓を変えればチューニングを聞いただけで気付きます。

その理論的理由はよくわかりませんが、少なくとも弓竿が振動して
音源となっている訳ではなく、本体の振動モードが変化して
音色の差が発生しているはずです。以下、弓の性能によって振動
モードが変化する理由に関する個人的考えです。

擦弦楽器ですから、arcoで弾いているときの弦の振動は強制振動です。
馬毛でのdataは知りませんが、毛のキューティクルは一般的に1枚
10μmくらいのサイズですから、10cm運弓する間に、弓毛1本に
つき10000枚程度のキューティクル(+松脂)が摩擦力で弦を捕らえ
ようとします。弓毛は数百本ありますから毛が弦を捉えるチャンスは
無数に、連続的に訪れると言ってもいいですよね。
捕まえられた弦は運弓によって引っ張られ張力を蓄え、張力が摩擦
力を超えた瞬間に弓毛から離れて振動し、また捕まえられる瞬間を
待ちます。
弓竿の性能によって、この「捕まえて・放して」に関わる挙動が
大きく異なってくるため、音色に違いが出てくるものと考えます。
基本的には、弓竿自体の固有振動数が高く、またいわゆる「腰の
強い弓」が弦を捉える能力に優れているのだと思います。

そのため、松脂の種類を変えることでもplayabilityのみならず、
音色が変化するのだと考えています。ksさんは松脂の種類や
つけ方を変えても、あるいは弓毛をまったく別の素材に変えても
(ネギでVnを弾くなど)やっぱり音色は変わらないと思いますか?
思いませんよね。弓竿もその延長で考えればよいと思います。

投稿者:QB     投稿日時:2010/03/02 15:50  ---05.227.127

楽器を振動させているのは、弦ですよね?
その弦を引っ掛けてるのは、弓の毛(の松脂)ですよね?
その毛が
1) 弦を噛む
2) 静止摩擦力を上回り弦が離れる
3) 再び弦の上に着地(着弦?)する
4) 1) に戻る
の動きを繰り返す際に、2)と3)と4)の間の出来事は弓の棹が(弓の棹に係る力を含めて)作用していますよね?

また、同時に弦の振動は逆に弓の方にも伝わっていますよね?その際に弓側が弦から伝わってきた振動を吸収発散してしまったとしたら、弦の振動力が無駄に消費されていますよね?

などなど、考えると楽器の弦を振動させているとき、その振動体に強制振動を起こさせて、かつ接している弓というのは、その振動に無関係であるとは言えないと考えます。

どなたか、、物理的に詳しい方。ヘルプミー。

投稿者:QB     投稿日時:2010/03/02 15:54  ---05.227.127

お!? 私がポチポチキーボード叩いてる間に、素晴らしい知見が。。。恥ずかしい。。

投稿者:RING     投稿日時:2010/03/02 16:04  ---51.19.173

おなじく。スガラボットさんの記載を読んでいただきさえすれば、
私のには何の価値もございません。

1点だけ追記。弓竿自体の固有振動数が測定され、その結果に
よって製品グレードが分かれるARCUSを、一番下から上のグレード
まで弾いたことがあります。上のグレでドほど固有振動数が高いの
ですが、固有振動数が高い弓になるほど、音色は滑らか、右手は
疲れない、敢えて悪く言うと弾き応えに乏しい、という印象でした。

投稿者:スガラボット     投稿日時:2010/03/02 16:26  ---255.65.237

QBさん、RINGさん、こんにちは。

わずか8分くらいの間に全く別々に3人が弓と弦の発音メカニズムについてほぼ同一内容の記事を投稿したことにビックリしています。

発音メカニズムと弓の音色に体する影響は概ねそういうことだとして、僕の経験を一つ。

ウチのカミさんはバイオリン弾きで、楽器はプレッセンダ、弓はD.ペカット、サリュトリー、リショーム、新作のギヨーム等を使い分けています。隣の部屋で僕が聞いていると、今何の弓で弾いているか概ね分かります。ただ音色というのではなく、多分弾き手と楽器・弓の相互作用だと思うのですが演奏する曲の雰囲気が変わってきますね。最近は、モーツアルトや愛の挨拶などの小品はリショームで弾くのがいいように思っています。

投稿者:ks     投稿日時:2010/03/02 17:28  ---254.87.198

皆様ご教示ありがとうございうます。なんとなくわかったような気がします。しかしコンテンポラリーの楽器とストラリバリのようなイタリアオールドを弾いた場合最高のトルテイ弾いたばあいおなじような音色がするのでしょうか。私にはまだ疑問です。良い弓はその楽器の最高の音色を出しえるということなんのですね。しかし鳴っているのはその楽器の表板であり裏板です。楽器、弦、弓とすれば一楽器,二弦,三弓、のようなきがします。弓はあくまでも操作性ではないのでしょうか。音色がかわることは理解しました。ご教示ありがとうございました。

投稿者:ほげげ     投稿日時:2010/03/02 20:32  ---102.144.24

ks様
>良い弓はその楽器の最高の音色を出しえるということなんのですね。
楽器によって良い弓となり得る対象が違うのです。
最悪の組み合わせの一例は硬いものどうしがぶつかり合う場合で
弾き込む程に音色が荒れて声枯れ状態になってゆきます。
そのような場合、弓を若干柔らかめの材のものにする、
または逃げの方法ですが魂柱の位置を駒から遠ざけて回避出来る場合もあります。

全くの余談ですみませんが、
スガラボット様
>ウチのカミさんはバイオリン弾きで、楽器はプレッセンダ・・
恐ろしく昔の話ですがプレッセンダを弾いておられる奥様(凄く有名人)の
旦那様からビヨームを譲って頂いたことがありました。
当時あまりにも安く譲って頂いたので難しい顔をされてしまった記憶があります。(^^;

投稿者:naop     投稿日時:2010/03/03 10:51  ---5.182.72

勉強になるのでよく読ませて頂いている初心者です。今回は少し納得行かないので、質問がてら書き込みたいと思います。
弓の操作性の優劣が、演奏者を介して音色を変えるという点については異論はありません。
しかし、弓自体によって音色が変わるという点については良く分かりません。もし弓の振動が音色に関係するならば,弓の張り具合によって音色が変わると思います。弓の固有振動が変わると思われるからです(きつく張れば高周波でしょう)。であれば、弓本体の問題よりも、弓の毛や、弓を張る力の影響が強いことになるかと考えます.したがって,ある程度のコシをもった弓ならば、操作性を無視すれば、同程度の音色になろうかと予想してしまいます。スガラポットさんの
>振動波形の尖った部分の形が微妙に異なってきますね。この波形の微妙な差が音色にすごく影響するのです。弓のたわみ方がその材質に依存するのは言うまでもありません。
という部分は、まさに弓の張力が影響するものと考えられますが、いかがでしょう。

繰り返しますが、弓をきつく張らないと演奏できない弓についての話はここでは扱わないものとお考え下さい(操作性も悪いようです。佐々木HP参照)。弓の張力を同一にした状態で演奏しても音色が一緒になるか、という前提で話をしております。逆に、弓が違うと操作性を調節するために、弓の張力を無意識に変えてしまい、その結果音色が変わるという可能性は否定しません。ただ,これは操作性が関与していますので、弓本体の音色への影響にはなりません。

投稿者:ks     投稿日時:2010/03/03 15:25  ---140.23.234

納得したような返事を書きましたが。nopo様のご意見にさんせいです。ストラデバリの開放弦を5万円の弓で弾こうが8000万円のトルテイで弾こうが弓のはりが一緒なら同じではないかとおもいますがほんとによくわかりません。鳴っているのは楽器ですから弓が振動しない限り楽器の音質には変わりないとおもいます。ようは操作性だけなのではないですか、やわらかいとか、強いとかよくわかりません。

投稿者:スガラボット     投稿日時:2010/03/03 15:26  ---151.227.106

弓の性能が音色に与える効果の価値について、もっと端的に言えばたかが60g前後の木の棒にン千万円もの値段が付くことが一般常識の範囲を超えているということは僕も同感です。

バイオリンの音色に影響する要素の順位は、僕の理解では1に人(弾き手とその弾き方)、2に楽器(魂柱や駒の調整を含む)、3に弓、4に弦、5にフィッティング(肩当てなどのアクセサリを含む)だと思っています。ここで楽器と弓の順位を2と3にしましたが、効果の比率について2>3と単純に順位付けできないケースもあると思います。ほげげさんも書かれているように弓と楽器には相性という特性も無視できないものがあるからです。これを言えば4の弦もそれに含まれるかも知れません。

弾き手の要素を別とすれば、やはり音色の基本的な性格を決定するのは楽器だとは思います。ただその楽器が出す音色の「冴え」あるいは「キレ」に関する出来映えを決定するのが弓ではないかと思います。前の発言にも書きましたように、弦楽器を弓で弾くときの発音メカニズムによって、弦と弓毛の接点における振動波形は鋸歯状波(のこぎり型の三角波)になります。弦が弓毛にくっついているときは弓を弾く速度に対応した等速直線部分、そして弦が弓毛から離れて滑っているときは弦が張力によって戻る傾きの大きい傾斜部分となります。この基本波形自体は弾く弓の差によって変わることはありません。但しこの等速直線部分と勾配の大きな傾斜部分の繋ぎの角の部分、ここに弓の棹のたわみによる効果が加わって、各々の弓に特有な丸みを帯びた個体差が現れるのだと思います。そして技術的な観点からは、この様な角の尖った部分の形状が高次の高調波(倍音)を発する源となるのです。楽器の出す倍音成分にこの角の丸みが大きな影響力を持つことは確かです。それと弓毛を張る張力が多少変化しても、naopさんが仰るように弓の棹の基本振動数などの特性はあまり変化しないと考えられます。

この倍音の出方が楽器を弾いたときの弓による音色差として認識されるのです。弓と弦が生み出すこの発音波形を駒から表板に伝えて共鳴器として響かせるのが楽器本体なので、音色の基本構造は確かに楽器が決めますが、弓はその発音源が含む倍音成分に寄与することで、出た音色ののキレというか抜けの良さというような特性に関しているのだと思います。
<続く>

投稿者:スガラボット     投稿日時:2010/03/03 15:28  ---151.227.106

<前の発言から続く>

但し、弓によるこういう音色差について一般の人やビギナーが実感できる機会はあまり多くないのではないかと思います。元々あまり良くない楽器ではどんな弓で弾いてもそんなに差が出ないし、また弓の差についても数十万円クラスまでの新作弓では音色差よりも操作性能への関心が高いのではないでしょうか。さすがに新作弓でも百万円近くなると音色も選定基準となるようですが…。あとお店の側もン百万円以上の名弓を一見のお客に見せることは余り無いようですし、ましてや試し弾きさせてくれるのはプロか先生クラスに限るという事情もあるようです。

投稿者:RING     投稿日時:2010/03/03 16:01  ---51.178.191

naopさん
ちょっと落ち着いて考えてくださいね(笑)
適正な張り具合で使う限り、スクリューをたくさん回しても弓の毛
にかかる張力は変わらないです。小学校か中学校で、バネ定数って
習いましたよね。バネが縮んでいても伸びていても限界を超えない
限り張力は一定である、みたいな。
弓の場合それほど単純ではないとは感じますが、概ね10kgくらいと
いう概算は見たことがあります(工房ミ○ハラあたりのHP)。

投稿者:QB     投稿日時:2010/03/03 16:19  ---05.227.127

naopさま、ksさま、
演奏する側としては、「どういう物理的根拠ででそうなるのか?」という論理の理解よりも、「弓によって音が変わる」ことの体験・実感の方が、まず最初に必要で価値が高いと思います。
もちろん、私自身が決定的な物理的根拠を示せないことによる回避という側面も否定出来ませんが。。。。
もし、お店の方が実験に相当な弓と楽器を出してくれなくても、師匠に同行してもらえば必ず体験できるはずです。

ちなみに、モノさえマトモであれば、50万前後から実感できますよ。
最近ある知人の弓の選定に立ちあいました。30万前後のドライカーボン、ギヨーム銀新作、某日本人製作者新作、ギヨーム工房新作、某イタリア新作などが対象でしたが、明らかに違いが出ます。もちろん違いの殆どないものも有りましたが。(この立ちあいのケースでは、某イタリア新作と、ギヨーム工房新作が、私には音だけでは判別不能でした)

投稿者:ks     投稿日時:2010/03/03 17:22  ---140.23.234

皆様いろいろのアドバイスありがとうございます。同じ楽器、同じ弓、同じ弦、で弾いても音色は違うことはあきらかだとおもいます。スガラポットさんのいわれるように人が一番なのかなとおもいます。物理的には私はわかりません。バイオリン奥深く「そのようなものですね。ありがとうございました。 

投稿者:naop     投稿日時:2010/03/05 11:20  ---5.182.72

本題とずれますが、私が落ち着いて考えてもよく分からない点を解きたいので、念のためRINGさんに確認させてください。

>小学校か中学校で、バネ定数って習いましたよね。バネが縮んでいても伸びていても限界を超えない限り張力は一定である

ばね定数が一定ということは、荷重と変位(ばねの長さの変化量)とが比例することを意味します。確かに、張力とばねの長さとが直線関係にあることを小学校でグラフにした覚えがあります。これらから、ばねが伸びたということは、張力が増えたことと理解しています。

したがって、弓を単純なばねと仮定しても(この根拠を私は持っていませんが)、スクリューを締め込めば、変位が短くなりますので、荷重が増えることになるのではないでしょうか。RINGさんの「スクリューをたくさん回しても弓の毛にかかる張力は変わらない」というご指摘が理解できません。理由を示して頂けると助かります。

投稿者:セロ轢きのGosh     投稿日時:2010/03/05 14:04  ---169.200.17

naopさん、

> 本題とずれますが、<中略>荷重が増えることになるのではないでしょうか。

仰る通りです(「変位が短くなりますので」は些か変わった言い廻しですが)。
わざわざ突っ込みはしませんでしたがRINGさんの「バネ定数」は明らかに間違いです。

ちなみに、その前のご発言
> 弓の張り具合によって音色が変わると思います。弓の固有振動が変わると思われるからです(きつく張れば高周波でしょう)。

はちょっと怪しいですね。
きつく張って高周波になるのは弓毛の横方向の固有振動です。 ところが、皆さん仰るように弦を駆動するのは弓毛の縦方向(毛の長手方向)の動きです。 その縦方向の振動特性に張力は殆ど影響しないと思います。 また、ヴァイオリン弓の重量が概ね60gと言われる中で毛は高々2〜3gだそうですから、毛が弓全体の振動特性に与える影響は限られていると思います。 なお、竿の振動は固体振動ですから弦とはかなり違ったものになる筈です。

RINGさんは直感的にこういうことを感じて
> ちょっと落ち着いて考えてくださいね(笑)
と仰ったのかも知れません。

投稿者:RING     投稿日時:2010/03/05 15:46  ---51.49.173

すんません。誠に申し訳ないm(_ _)m
アタマが相当劣化しているようです・・

投稿者:K2のバヨリンおじさん     投稿日時:2010/03/06 06:36  ---20.170.245

↑失礼ながら、ばね定数(じょうすう)をばね定数(ていすう)と覚えていらしゃる?
蛇足まで:ばね定数とは、そのばねを1mm伸ばす(または縮める)と○N{kgf}の荷重が発生するか、を表します。
単位:N/mm{kgf/mm}
つまり、3mm伸ばす(または縮めた)場合は3倍の荷重が発生する訳です。
上述は、あくまで「圧縮、引っ張りコイルばね」に適用されるものでありますが、弓棹の弾力の場合は「板ばね(断面は円形ですが)」もしくは「はり」で論ぜられるべきと判断します。
(休み明けの月曜日から、客先要求のめちゃくちゃ荷重対応のばね設計しなければならない一メカ設計者より)

投稿者:naop     投稿日時:2010/03/06 10:12  ---71.86.213

理解できました。ほっとしました(笑)。ところで、セロ轢きのGosh様指摘の「きつく張って高周波になるのは弓毛の横方向の固有振動です。」以下は考えさせられました。思わぬところでよい論議ができたと思います。が、これ以上論ずる技量を持っていないので、これにて失礼します。

Q:製作者について
投稿者:ゆな     投稿日時:2010/02/25 02:22  ---215.10.105

はじめまして、いつも楽しく拝見させていただいております。
早速なんですが、今楽器の購入を検討しています。
もう、これにしよう!と決めてあるのですが、調べても製作者さんについての情報が得られないので、教えていただきたいです。

購入予定なのは、Sofia Amadeusの2009年もので、ラベルにM.MINCHEVとありました。
Amadeusは若い製作家さんたちが作られているようで、M.MINCHEVさんが製作したものだと思うのですが、webで探してみたものの、全く情報が得られませんでした。
分かる範囲でいいので、知っている方がいらっしゃいましたら教えてください。
よろしくお願いいたします。

投稿者:弦喜     投稿日時:2010/02/25 22:17  ---102.247.98

今現在はどうか知りませんが、Sofiaは米国の会社であり、白木のボディーまでをブルガリアで作り、ニス塗りと最終セッティングは米国で行うのが、基本的な作り方だと記憶しています。
Amadeusは、まだ親方にはなれない若手がそのボディーを作っているモデルであり、もし同じ場所に集まって製作しているのであれば大勢の職人の中の一人の名前、外注に出して作っているならその人の名前、がラベルに記載されているということかと思います。従って、その名前が前面に出る事はほとんどなく、調べても「同じ名前のラベルの楽器を売っている。持っている」くらいしか、情報がとれないのではないか、と推測します。
上記は、その作り方を否定しているわけでも、その品質を否定しているわけでもなく、私も昔、別の名前のものですが Sofia Amadeusをもっていました。杢などはあまりなく見た目は地味ですが、作りはきっちりしていて、まとまりのよいきれいな音色をしていたと記憶しています。

「私もそのラベルのものを持っています。それは...」という書き込みがあればよいですね。

投稿者:あいうえお     投稿日時:2010/03/01 15:17  ---178.230.170

Sofiaに簡単な英語で作者がどういう人かメールで尋ねたことがあります。丁寧に返信がきましたよ。ただ、この工房で1から修行している人たちかもしれないので、返信に華々しいキャリア(どこの学校を出たとか、だれだれの弟子だったとか、コンクールで何位だったとか)などは期待できないと思います。

すでに行っておられるとは思いますが、Sofia Amadeusの作者の違う楽器を複数試奏してみられるようオススメします。

投稿者:ゆな     投稿日時:2010/03/06 00:26  ---215.10.105

とても丁寧なお答え、ありがとうございます。
返信が遅くなってしまって申し訳ないです。
米国の会社というのを初めて知りましたし(ブルガリアですべて作られているものだと思っていました)、メールで尋ねる、という方法は思いつかなかったので、いろいろと勉強になりました。
ありがとうございました(^^)

Q:調整
投稿者:チェロパパ     投稿日時:2010/03/01 06:51  ---2.166.230

楽器の調整について教えてください。日本では、季節ごとなど楽器を調整に出すのが慣例ですが、海外で学んでいる学生さんなども 季節ごとに調整を現地でしているものなのでしょうか。また、英語圏で調整に当たる言葉は何が適切なのでしょうか。特に調子がわるいわけでもない時に(健診のような場合)なんで持ってきたの?ということにはなりませんか?
また、調整師さんは楽器が健康な場合 とくにいじらず ベストな状態ですとはっきり言ってくれるのでしょうか。何かいじらねば。。となるのでしょうか。そもそも調整とは何なのでしょうか。

投稿者:ks     投稿日時:2010/03/02 19:57  ---254.87.198

よくわかりませんが。日本音楽財団のパンフレットをみますと貸与
者に3か月1回財団が指定した楽器商にコンデションをチエック
をやっているとかいてあります。やはり健康診断のものでしょう。名器でもそうですから一般も同じではないですか。

投稿者:チェロパパ     投稿日時:2010/03/03 05:58  ---2.166.230

Ksさんご回答ありがとうございます。
健診ですね。古い楽器にはやっぱり必要でしょう。ストラドさま
健診のみの費用はあるのでしょうか(治療なし)。どちらのお店でも健診のみ価格表を見かけないので。。。参考に教えていただけますでしょうか。

投稿者:弦喜     投稿日時:2010/03/03 22:06  ---102.247.98

ストラッドさんへの問いかけに対し、余計なお世話の書き込みかもしれませんので、下記、斜め読み程度で見ていただければと思います。

以下、私見です。
”お年寄りの高価な楽器”を持っているのではない奏者の場合、春夏秋冬という観点で調整を出している人は稀だと思います。”
おもには、弓の毛替え(半年毎くらいとか、3ヶ月毎くらいとか、1年に1回とか)をするときや、弦や小物を購入するときに「楽器の状態も見てもらえますか」とか言って頼むことが多いと思います。あるいは、「悪いところがあれば調整に出す」こと前提で、まず見積もりのために状態を見てもらうことを最初に行うのだと思います。
お年寄りの高価な楽器”を使っている人も、大抵は常時演奏している人なので、毛替えや弦購入のため楽器店には何かと立ち寄る機会が多く、その際にいつもメンテをしてもらっているお店で楽器の状態を見てもらうのだと思います。

お店の立場としては、販売した楽器については価格にアフターサービスとしてメンテナンス料を折り込み済みと考えて対応したり、今後の楽器販売の可能性のための顧客確保/拡大という観点で新規客も含めユーザ拡大のため楽器の状態確認を行ったり、します。ですから、楽器の状態をざっと一通り確認するだけであれば無料であることがほとんどだと思います。

調整前提で、まず状態をみてもらい、見積もりを取ったあとどうするかは、依頼者次第でしょうから、修理しないと判断するのであれば、それは即ち健診のみ行ったことになります。それだけで費用をとるお店は稀でしょうが、そのようなことが何回か続けば、そのお店との良好な関係は築けませんので、いわゆる医者巡りのような状態となります。

投稿者:ジュード     投稿日時:2010/03/04 01:22  ---203.100.146

「問題がないか点検してほしい」という趣旨の言葉を言えば相手に通じますし、
出来るだけ具体的に「何と何と何を点検して」「掃除も御願いします」と言えば
的確に要求が伝わっていいと思います。
楽器の発音具合を確認して、必要なら魂柱を動かして欲しいのなら、
そう言えば伝わると思います。
日本語での「調整」という語も人によって意味する所が微妙に違いますし、
それを一語で言いあてられそうな外国語の単語を探すよりも
何をして欲しいかを具体的に文章で説明するといいと思います。

私は有料で定期的に楽器を診断してもらっていました。
薄くクラックが入っていたのを発見されたときは、追加料金で修理でした。
予約などはせず店に行き、楽器は数日預かり、問題があれば解決し、
掃除し、ベストの状態にして返却してもらっていました。
 (私がいた都市の弦楽器店は、どこも予約など取りませんでした。
  ただ、店にある楽器を見せてもらうときだけは、
  店主なり技術者なりに前もって連絡をいれてました)
意見を交わしながら一緒にベストの状態を探す、ということをしてもらっていました。

投稿者:チェロパパ     投稿日時:2010/03/05 03:24  ---2.166.230

ご意見ありがとうございました。
日ごろのお付き合いが大事というところなのでしょうか。
健診のつもりで持ち込んでも20万前後の交換や修理を結局はすることになってしまうので、持ち込むのもお財布と相談で。。。日本人はい様に扱われてしまっているのかな?と思いたくもないのですが(海外在住です)思わずにはいられない。毎回ですので。。。。

投稿者:セロ轢きのGosh     投稿日時:2010/03/05 18:37  ---169.200.17

> 20万前後の交換や修理を・・・・。毎回ですので。。。。

「毎回」の頻度が判らないのですが、年に一度としても20万円というのは(本人の趣味でパーツをとっかえひっかえしているのであれば別ですが)ちょっと異常なのでは?

> 日ごろのお付き合い

というか、コミュニケーション能力(図々しさ、とも言う)のような気がします。
「20万前後の交換や修理」の内容や、なぜそれらが必要なのか、根掘り葉掘り訊けばよいと思いますよ。
極端言えば、解ろうと努力する必要はありません。 納得できるように説明するのは先方の仕事です。 何しろ20万円の商売をしようというのですから。

それで納得できなければ改めてここで(具体的に)訊いてみるのも一考でしょう。 その時は(ここの皆さんはボランティアなんですから)解ってもらう努力をするのはチェロパパさんの方です。

投稿者:チェロパパ     投稿日時:2010/03/05 21:46  ---2.209.216

セロ弾きのGoshさんのおっしゃるとおりコミュニケーション能力大切です。また、その際の最低限の楽器に対する知識も必要ですね
3台のチェロともに150歳ほどなので まるで3人のやんちゃ坊主を育てているような感じです。

皆様ありがとうございました。また具体的にお伺いしたいことが出てきました時にはどうぞご教示いただけますようよろしくお願いいたします

Q:楽器の値上がり
投稿者:ママ     投稿日時:2010/03/05 01:37  ---1.68.53

四月って、値上がりの時期なんでしょうか?ボーナス時期にも楽器が売れるし値段も違ってくるのでしょうか?質問漠然としすぎですね

投稿者:QB     投稿日時:2010/03/05 12:34  ---05.227.127

量産品であれば希望小売価格の改訂というのはタイミングによっては有りますが、そうでないものは時価みたいなものです。
(新作については工房出し値がだいたい決まっていますので、店頭での最終契約金額はほぼある幅の中におさまります)
4月についてはその近辺で価格改定がある量産品も出てくるかもしれませんね。
ただ、一般的に楽器ってお店にとっては在庫ですから、置いておけば置いておくだけ経営を圧迫するんですよ。(量・期間ともに)
ですので、楽器が売れるシーズンには(他店から買われるくらいなら)多少安くしても売ってしまいたいという本音もあると思います。
ところが一方、利幅の少ない低価格の量産品については、卸元にいつでも発注できるのでそれほど在庫負担がありません。その場合はムリに値下げする必要も無いということになります。
答えになっていないかもしれませんが、、