Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:寺井尚子
投稿者:じゃがいも     投稿日時:2010/07/18 22:05  ---106.107.161

変な質問ですいません。ジャズの寺井尚子さんが使ってる楽器ってどういうものかご存知の方おられますか。すごくいい音ですよね。

Q:
投稿者:ami     投稿日時:2010/07/13 08:35  ---47.109.170

4月からコントラバスを始めました。
ですが、いいコントラバス教本がなく
困っています。
いいコントラバス教本はないでしょうか?
今使ってるのは、JBC バンドスタディ です。
宜しくお願いします。

投稿者:K.J     投稿日時:2010/07/13 22:18  ---118.208.12

定番中の定番

New Method for the Double Bass/F.Simandl

というのがあります。日本語版もありますが、日本人のコントラバス奏者が注釈をしたものも出版されています。そちらのほうが入手しやすいでしょう。

ドレミ音楽出版「ダブルベース[HIYAMAノート] シマンドル習得のために/桧山 薫 」

又、中高生の吹奏楽部員をターゲットにしたものとして

音楽の友社「うまくなろうコントラバス/永島義男」

というのがあります。教則本というよりも、解説本といった感じですが、写真も多く参考になります。大きな楽器屋ならおいてあると思います。

両方ともamazon等で買えます。


JBCバンドスタディというのは見た事ないのですが、タイトルから想像するに、コントラバスのテクニックのための本ではなくて、バンドの合奏を練習するものではないかと思います。

投稿者:BassStop     投稿日時:2010/07/15 11:09  ---57.203.187

教本ではありませんが、奥田一夫さん(大阪センチュリー交響
楽団主席コントラバス奏者)が、『バンドジャーナル』1999年
5月号から1年間連載された講座を、自らの Webサイトに「ワン
ランクアップ丸秘特訓法」として再録されています。

www003.upp.so-net.ne.jp/ultrabassissimo/

上記ホームページから コントラバスの部屋>ワンランクアッ
プ丸秘特訓法 へ入ってください。初級・中級・上級を問わず、
折に触れて読むと参考になることが多いと思います。

ちなみに上記 ULTRA BASSISSIMO(奥田さんの愛称)氏のサイ
トには「コントラバスの教則本」というコーナーもあります。
目を通すだけでもコントラバス山脈の遙かな頂が眺められます
(気が遠くなる?)。

Q:弓について
投稿者:ロングボウ     投稿日時:2010/07/15 00:46  ---106.107.161

お店で弓を見せてもらうと、スタンプなしでフランスのオールドとかよくありますよね。どの年代につくられたか、製作者はだれか聞いてもスタンプがないからわからないと言われますが、値段はそれ相応の設定になっています。これは何をもってこの値段なのか、なにをもってフランスのオールドだといえるのか、ご存知のかた教えてください。詳しい人は見ただけで原産国や年代を判別できるのですか?よろしくです。

Q:鈴木のバイオリン
投稿者:コテン     投稿日時:2010/07/13 11:59  ---44.174.65

50才の初心者です。鈴木のNo.620 Anno 1978 というバイオリンのAnno とは何のことか教えてください。稚拙な質問で恐縮です。

投稿者:ゴマゾウ     投稿日時:2010/07/13 13:18  ---156.112.8

製作年代のこと。
通常、このラテン語表記を使う。(「年」を意味する名詞annusの奪格形annoを用いて「〜年に」と前置詞なしで表現する)

投稿者:コテン     投稿日時:2010/07/13 16:29  ---44.174.65

初歩的な質問にもかかわらずお答えいただきましてありがとうございました。

Q:作家の名前を調べて下さい。
投稿者:gso-i     投稿日時:2010/07/13 10:16  ---7.119.202

いつも弦の購入でお世話になっています。
さて、本日はヴァイオリンの内側に貼ってあるラベルの制作者について知りたくなりメールしました。スペルは手書きで Carpi Oreste di Rawlo (?)と読めますが、やや飾り文字風なので自信がありません。その右側にMN.という文字が丸で囲まれているマークのようなものもあります。よろしくお願いします。

投稿者:エルネスト・アントルメ     投稿日時:2010/07/13 15:09  ---13.51.97

単なる検索好きです。
意味はRawlo(地名?)の「Carpi Oreste」(人名)でしょうか。「Luthier Carpi Oreste」で検索するとヒットしますので、ラベルからすると、クレモナの作家のようです。1910年生まれのようです。

Q:バイオリン製作者について
投稿者:ファーブル     投稿日時:2010/07/10 17:41  ---106.107.161

イタリアはクレモナのバイオリンでPINO Dimondiとレッテルにある楽器がございます。この製作者と楽器についてなにか情報があれば教えてください。
お願いします。

投稿者:エルネスト・アントルメ     投稿日時:2010/07/12 09:49  ---13.51.97

イタリアのクレモナとありますが、Cremonaと明記されていますか? あるいはクレモナである根拠はありますか。日本でもクレモナを名乗るお店があります。

イタリア人の名前のようですが、PINOは東京のマツオ商会で扱っている銘柄にもあります。因みにPINOは松の意味です。このお店にはDimondiの表示のものは無いようです。

ラベルにどのように書いてあるのでしょうか?

投稿者:ありがとうございます     投稿日時:2010/07/13 08:16  ---144.241.230

回答ありがとうございます。誤記がありました。Rimondiの間違いです。手書きラベルで読みにくいです。CREMONAはラベルに表記されております。イタリアVNによくあるような表記でした。

Q:コントラバスの弓のスクリューが・・・
投稿者:RISA     投稿日時:2010/07/11 18:03  ---47.109.170

コントラバスをやっているものです。              最近10年以上前の弓のスクリューが一昨日から         膨張しひび割れができています。               これ以上悪化すると危ないらしいのですが、原因がわからなく  大変困っています。
何か些細なことでいいので、わかる方は教えて下さると嬉しいす。       宜しくお願いします。        

投稿者:会社員     投稿日時:2010/07/11 20:09  ---42.35.207

RISA様
もう少し具体的に相談なさってはと思います。
お話からは、スクリューが膨張しひび割れているのは、竿の根元の部分? スクリューそのもの? これがわからないです。

スクリューが膨張して棹の根元がひび割れることは、ちょっと考えにくいので、錆によるか、スクリュー軸のセンターが出ていないため、この状態で長年無理に回転させ、内側からあたっている部分が原因で棹がひび割れが生じたたのでは? 

ひび割れの修理をして、スクリューの交換をすればいいと思いますが。。。

投稿者:RISA     投稿日時:2010/07/11 20:27  ---47.109.170

もう少し詳しく説明させていただきます。
 ひび割れの場所はスクリューの真ん中。  
 膨張はひび割れのところです。
 弓の毛はあまりきつくならなく、
 しめても緩いです。
 ひび割れの原因はわかりそうなのですが、
 膨張の原因がわからなく、困っています。
 顧問の先生もコントラバスをやっていて
 話し合ったところ、なにかがオーバーしてるとのことでした。  変えの弓もなく、このままやっていくしかないです。
 原因がわかれば、修理に出せそうです。
 メーカーは鈴木、そして10年前以上ぐらいもの
 最近は出していなく、毛替えもしてないです。

投稿者:とおりすがり     投稿日時:2010/07/12 09:18  ---97.158.16

状態の説明がまったく伝わりません。
原因がわからなくても修理に出すべきですよ。

投稿者:Tetsuya Kimura     投稿日時:2010/07/12 11:57  ---30.170.226

実物を見てみないとなんとも言えませんし、写真があったとしても私たちが提唱できる原因は憶測にしかならないので、待たずに早目に修理に出しててやってください。虫歯と同じで放っておいても良くなりませんからね。

投稿者:RISA     投稿日時:2010/07/12 18:31  ---47.109.170

みなさん、ありがとうございました。
私の説明不足でした。
今日、先生方と話し合った結果、
他の学校の弓をを借りて
とうぶん持たせるとのことでした。
修理に出す予定です。
みなさんほんとうにありがとうございました。

Q:このバイオリンは?
投稿者:みも     投稿日時:2010/06/27 15:04  ---180.133.133

こんにちは。
私の家に「ハロルド・ロレンツォ No.4」

というバイオリンがあります。
これは一体どういうバイオリンなのか、
ネットで調べても出てきません。

どなたか詳細をご存知ないでしょうか。
宜しくお願い致します。

投稿者:エルネスト・アントルメ     投稿日時:2010/06/27 16:17  ---13.51.97

ラベルにどのように書いてあるのでしょうか。まさか、「ハロルド・ロレンツォ No.4」ではないですよね。イタリア風の名前のように見えます。

ともあれ、検索を試みて見ました。「Harold Lorenzo Violin」で検索すると、「もしかして: Harald lorenz Violin」と表示されます。そして、Harald Lorenzなら幾つかヒットします。日本で販売されているようです。チェコの量産品のようです。No.4は作品番号ではなく、製品のグレードを示す品番のようですね。

投稿者:みも     投稿日時:2010/07/11 14:12  ---180.132.172

Harald Lorenz(ハロルド・ロレンツ)【チェコ】でした。
ありがとうございました。

Q:拍感について
投稿者:ボナンザ     投稿日時:2010/07/05 14:40  ---6.102.19

拍感というかリズム感がありません。
弾いているのはバイオリンですが、メトロノーム無しで弾くと拍がどんどんずれていきます。
拍感が身に付くかと思い、メトロノームをあるビート、例えば4拍とかに固定してそれを聞きながら手拍子は8拍で打って頭の中で拍を細かく刻む練習などしていますが効果はでません。
どんな練習がおすすめでしょうか。

投稿者:てつ     投稿日時:2010/07/05 16:34  ---218.159.173

ダンスでもやったらいかがでしょうか?
実際のビートというのは、一拍目と二拍目というのは、感覚として強さやタイミングが違うものなのですが、メトロノームというのは均等に音を出しているだけなのです。
だから、音楽を聴きながら体で感じるのが一番でしょう。

投稿者:ボナンザ     投稿日時:2010/07/06 02:19  ---6.102.19

しかしダンスはバイオリンの練習の一環としてやるには荷は重いというか・・・
ダンスもバイオリンと同じ、もしくはそれ以上に奥深く難しいものだと思います。
時間が無制限にあればダンスも取り入れたいですが限りある時間ではなかなか障壁が高いように思います。

強拍・弱拍の表現以前に、ひとつの曲を弾いている間に1拍も2拍もずれてしまう、曲を弾きながら足でリズムを取ることができない(最初は取っていてもいずれ弓の動きと足が同調してしまい弓に足の動きが引きずられる)有様なのです。
皆でカラオケを行っても一人だけ手拍子がボーカルに合わせるしかできない人っていますが、あんな感じです(普通はドラムやベース、つまり4/4とかの基準の拍に合わせますよね)。

低次元な話ですが何か良い練習がないものでしょうか。

投稿者:てつ     投稿日時:2010/07/06 11:11  ---218.159.173

大げさに考える必要はありません。
普段から、手とかひざでリズムを取りながら音楽を感じる習慣をつければいいのです。感じ取る前に体を動かすようなことがあっては良くないですよ。もちろんカラオケだっていいですよ。
シンプルなもので繰り返すのがいいでしょう。
時間を掛けてのんびりやりましょう。リラックスして。
必ず良い結果が出ますから。

投稿者:yoshinori     投稿日時:2010/07/06 12:31  ---2.24.193

こんにちは、
僕もヴァイオリンを習っていますが、もうひとつ拍子という感覚がありません。僕はいま50ですが、小学生の時に習っていた時メトロノームというものを使いませんでした。

今の先生が特に勧めたというわけではありませんが、はじめはKORGのチューナーのメトロノーム機能がついているもの、そして今はwittnerの綺麗な音色のでるメトロノームを使っています。

使ったり使わなかったりなんですが、家での練習中ずっと鳴らしっぱなしにしている時もあります。

どう言えばいいんでしょう。綺麗な音色でヴァイオリンの音も綺麗になる気がします。

斉唱をする機会もあるんですが、出始めが自分でそろうようになった気もします。

先生に使用法をきくとレッスン時間をだいぶとって教えてもらった時もありました。ただしその時使ったのは先生携帯のチューナーの
メトロノームでした。

自分の演奏をICレコーダーにとって聞くとリズムはまだまだなんですが、アンサンブルひとつやったことのない自分がどういえばいいか。

ただwittnerのメトロノームはお勧めだと思います。木でできた三角錐のスタンダードなやつです。お店で揃えているもので一番高い割引後14,000円位のものなんですが、楽器やレッスン代にくらべると安い投資だとおもっています。僕は2拍子に設定して使うのが好きです。4分の2拍子の曲も、8分の1音符を一拍としてゆっくり練習したりします。No.813Mというモデルです。音色は凄く綺麗ですよ。

投稿者:ボナンザ     投稿日時:2010/07/06 21:35  ---6.102.19

ありがとうございます。
おかげで今日の練習は安心してメトロノームのリズムに乗って楽しみながら弾くことができました。

Q:鑑定書
投稿者:Clarus     投稿日時:2010/06/29 18:50  ---87.107.133

以前、「モダンかオールドか?」と言うタイトルで質問させて頂きました。その節は貴重なご意見を有難うございました。FioriniとLandolfi Schoolで迷っておりましたが、あれから更に、たいへんに状態のよいCapicchioniも試奏する機会があり三つの楽器を比較いたしましたが、やはりLandolfi Schoolの音がずば抜けてよいことから、Landolfi Schoolを購入しようと考えております。この楽器にはアムステルダムのMax Möller(父)氏が1963年に書いた鑑定書が付いております。Max Möller氏は親子二代に渡って弦楽器の鑑定をされているようですが、特に父親の鑑定は権威があると聞いたことがありますが、いかがでしょうか?情報をいただければと存じます。宜しくお願いいたします。

投稿者:Tetsuya Kimura     投稿日時:2010/06/30 11:13  ---30.170.226

お決めになられたようですね。おめでとうございます。

Max Möller&Sonはかなりの信頼をあつめていたようなので、鑑定書が本物ならそれなりに信用して良いのではないでしょうか。もちろん、その鑑定書だけを信じて、とは言いません。どちらにせよ、保険のこともあるでしょうから、そのためにも専門家に新しいものを書いてもらうことをお勧めします。

Möllerの名前を聞くと、どうしてもあの悲劇のことを連想してしまいますね...

投稿者:phthalocyanine     投稿日時:2010/06/30 11:50  ---244.210.205

鑑定書に何を期待されているのか分かりませんが、売却の場合、鑑定書は、ある一定の指標になるかもしれません。しかし、単純な売却の場合は、結局、購入時の1/3程度(それ以下かも)でしか取引できないと思います。
今後の担保として、鑑定書を考えておられるのであれば、あまり意味が無いし、素性を知っておきたいという点では、意味のあるものになると思います。

投稿者:エルネスト・アントルメ     投稿日時:2010/06/30 12:01  ---13.51.97

識者の方々への便乗質問です。
FioriniやCapicchioniを上回ると言うのですから、よい楽器なのでしょうね。私なら3分の1の値段なら、すぐに買ってもよいくらいですから、売るときの問題は無いと思います。
鑑定書の件ですが、Landolfi真作ではなく、あくまでLandolfi風なのですから、どう鑑定してもそれ以上にはならないのではと思います。

投稿者:phthalocyanine     投稿日時:2010/06/30 12:16  ---244.210.205

エルネスト・アントルメさんへ
>3分の1の値段なら、すぐに買ってもよいくらいですから、売る
>ときの問題は無いと思います。
売るときに問題が無い・・・という意見は、机上の空論でしょう。

実物を見て、エルネスト・アントルメさんが気に入るかどうかは分かりませんし、Clarusさんが1/3の値段を妥当な売却価格という手考えられているか分かりません。
ただ、この掲示板の楽器店では、同店での買い替えは、80%で、購入した商品を返品する場合には、30%(税抜き)で引き取ると明記しています。(明記されているこの楽器店は、非常に良心的だと思います。)
たぶん、日本では、このぐらいが相場なのだろうと思っています。
Clarusさんが鑑定書に何を求めているのか?・・・ということがはっきりしません。
鑑定書は必ずしも購入価格を保障するものではないと言いたかったまでです。

投稿者:Tetsuya Kimura     投稿日時:2010/06/30 13:16  ---30.170.226

>単純な売却の場合は、結局、購入時の1/3程度(それ以下かも)でしか取引できないと思います。

過度な期待はするべきではないというのは同意しますが、売却する楽器とやり方によるでしょう。そのことを考慮して「単純な」と仰ってみえるのかもしれません。


>鑑定書の件ですが、Landolfi真作ではなく、あくまでLandolfi風なのですから、どう鑑定してもそれ以上にはならないのではと思います。

鑑定書というものを読むときに覚えておいて欲しいのは、それがあくまでも発行した鑑定家の「その時点」での意見だということです。時代が変わるに従い評価額も変わりますし、見識も変わります。昔の鑑定結果があてにならないと言っているわけではありません。

保険を掛けるために必要なのは、その楽器にもしものことがあった際に同等のものと「取り替える」ために現在必要だと思われる額です。Clarusさんは個人から購入されるようなので、そのためにも正式な鑑定書を新たに発行してもらうのが良いのではないか、と最初に書かせていただきました。

投稿者:エルネスト・アントルメ     投稿日時:2010/06/30 15:32  ---13.51.97

phthalocyanine様
>3分の1の値段なら、すぐに買ってもよいくらいですから、売る
>ときの問題は無いと思います。
口が滑りました。すみません。欲しいと思ったまでは事実です。

ところで、楽器を使うお嬢さんは13歳と言うと、いずれ成年に達すると買い替えもあり得ますよね。鑑定料を払い、保険金を支払って、3分の1でしか売れない、もちろん、すべて仮定の話ですが、何だか割が合わないような気がします。このまま、何もせず買うのも一法かと思います。もちろん、Clarusさんのお考え次第です。

投稿者:AP     投稿日時:2010/06/30 16:23  ---189.214.248

> phthalocyanineさん
質問者の方のケースでは、ランドルフィスクールの楽器は楽器店ではなくオケ奏者から譲ってもらうことになるので、多分市場価格より2〜3割は安いと思います。(値ごろ感については楽器屋に問い合わせたことでしょう) 日本でどうなのかは知りませんが、ヨーロッパでは奏者間での楽器取引は結構多く、その際(私文書でしかありませんが)取引価格を明記した証明書のようなものを作成します。(何年何月何日、どこそこの誰それが、いくらでどこそこの誰それに楽器-何年作-鑑定書付き、を売却した、というような感じで) 奏者間で売却するときはそれを見せて、自分の購入価格を売却価格として提示する人が多いですし、購入者が納得すればその値段で売ることが可能です。
私が以前のレスで、質問者の方にドイツに残るならランドルフィを処分することになってもなんとかなるでしょう、と書いたのはそういうことです。ですので、日本の売る時1/3値法則が質問者の方に当てはまるかどうかは分からないと思います。

投稿者:phthalocyanine     投稿日時:2010/06/30 17:39  ---244.210.205

APさま
もちろん、購入したコミュニティーの中で取引できるのであれば、1/3という目安は考えなくても良いかもしれません。
私自身、生徒の楽器の購入や売却等の取引に立ち会ったり、私自身の楽器を学生に売却したり、様々なケースを経験しておりますが、そのコミュニティーの中で、取引をしていく上では、折り合いがつく値段・・というのが出てきますし、販売店を通さないので、マージンが出ないため、お互いに有利な取引が可能でしょう。
しかし、それは、信頼できるコミュニティーの中でのことです。それには、レッスン料などを払っているからこそ、入れるコミュニティーであり、タダではありません。

私が危惧したのは、Clarusさんがかなり、鑑定書に固執しているので、由緒正しい鑑定書=購入価格の保障・・・であると勘違いされているのではないかと思ったのです。

仮に、ドイツから日本に帰国された後、非常に急いだ形で、楽器の処分を考えたとき、例え「由緒正しい鑑定書」があったとしても、「ただの古いバイオリン」とみなされる可能性があるということです。

鑑定書があれば大丈夫・・・というのは、少し違う・ということです。

鑑定書が有っても無くても、すばらしい楽器はすばらしいです。
しかし、売却を考えたときには、鑑定書が有っても無くても、すばらしい楽器であろうが、そうでなかろうが、「古いバイオリン」になるかもしれない・・という覚悟で、お買いくださいということです。

投稿者:Clarus     投稿日時:2010/07/01 10:54  ---51.62.211

Tetsuya Kimuraさん  
phthalocyanineさん
エルネスト・アントルメさん
APさん

早速に貴重なご意見有難うございました。

Tetsuya Kimuraさん
>Möllerの名前を聞くと、どうしてもあの悲劇のことを連想してしまいますね...
あの悲劇とは何があったのですか?
>専門家に新しいものを書いてもらうことをお勧めします。
近いうちにKöstler氏を訪ねてみようと考えております。

エルネスト・アントルメさん
>Landolfi真作ではなく、あくまでLandolfi風なのですから、どう鑑定してもそれ以上にはならないのではと思います。
この楽器の素晴らしさは、幸運なことに複数のオケ奏者にホールで試奏していただく機会があり、十分に確信できました。もしLandolfiの真作だったら、私共にはとても手が出る値段ではありません。

phthalocyanineさん
>Clarusさんが鑑定書に何を求めているのか?・・・ということがはっきりしません。
勿論、楽器の素性を知っておきたいと言うことと、やはりこの楽器を手放すことになった際に、購入価格の保障とは思ってはおりませんが、素性のはっきりしている楽器は売りやすいと聞いておりました。しかし日本で業者に売却する場合、購入時の1/3と言うのは厳しいですね。
>信頼できるコミュニティーの中でのことです
今回、楽器を譲って下さるオーケストラ奏者も日ごろ懇意にしている方で娘も随分お世話になっています。本当にありがたいことです。

APさん
先日、この楽器を現在所有している方に2009年にミュンヘンとミッテンヴァルトの楽器店が発行したこの楽器の現在の市場価格査定書を見せて頂きました。APさんの仰るとおり、その評価額の2割引でお譲りいただけるそうです。
>ヨーロッパでは奏者間での楽器取引は結構多く、
この楽器も奏者間で取引されてきたようです。現在のオーナーもプライベートで奏者から購入されたそうです。
>その際(私文書でしかありませんが)取引価格を明記した証明書のようなものを作成します。
証明書の作成をお願いしてみようと思います。

投稿者:ゴマゾウ     投稿日時:2010/07/01 12:15  ---103.244.235

鑑定書にこだわるなぁ。笑

ちなみにCapicchioniの真正はその額(500万)ではとても買えないし、音もその3挺の中では他と比較にならないほどずば抜けているかと。尚、添付されるのはこの場合鑑定書ではなくて本人の製作証明書。
(ご存知でしょうが、Capicchioniはかつてメニューヒンやイ・ムジチのアーヨなども使っていた名器)

で、Landolfi School。音が気に入ったのならその楽器に決めれば?まごまごしてると他の人に買われちゃうよ!笑

Max Möllerは一応、高名なディーラー兼オーソリティ(父子どちらが権威あるかは知らないけれど、ミラノの名門アントニアッジ父子などの例を出すと、父や次男は根っからの職人で素晴らしい楽器を作った。ところが長男は商才に長けていて財を成した。本来の楽器製作の他に鑑定やバイヤーなど幅広く行っていた)。
けれど、そもそも鑑定書などというものは私文書の類なのでお金を出せばどんな楽器でも書いてはもらえるんだ。問題はその内容。どのようなことが書かれているか。
まあ、思うに値段が値段なのでLandolfi Schoolである(と思われる、私の見解では、・・・等々の書き方で解釈次第では幾通りの意味合いとして取れるかと)のは間違いなさそうだから気にいったならそれでいいじゃないの。買う前から売るときのことを心配しても始まらない。現在の予算で買える最高の楽器を選び、惚れこんで、とことん弾きこなすことが上達につながるし娘さんにとっては最善なのでは?

また、売却の際は鑑定書あるなしに関わらずどこで(店)買ったかが重要。それなりの名の知れた店で購入した場合、信用が付くしその上鑑定書や証明書が付くとプラスαの付加価値になるというもの。

仮に1000万クラスのかなりいい楽器でも鑑定書・証明書のないものは沢山あるし、それを承知で気に入れば購入もするし、将来売却・下取りする時も鑑定書など無くても見る人が見れば即座に価値は分かるのでそれなりの価格で引き取ってくれる。つまり、本物はそのようにして長い時の流れを生き抜いてきたんだ。やはり、いいものはいい、これだけはまぎれも無い事実。代々、価値の分かる人の間を渡ってきたという経緯。まずお買い得とか掘り出し物にいいものはない(件の楽器は音や値段からも一応、安心かと)。本当の本物である一級品は決して安くは手に入らないのは確かということ。

投稿者:エルネスト・アントルメ     投稿日時:2010/07/01 13:41  ---13.51.97

お偉い方に関して書いてよいものかとは思いますが、ゴマゾウさんの書かれていることは、その通りかと思いますし、引用されているお話も聞いたことがあります。

私などは、楽器商が関与する楽器を買うしかないのですが、ひょっとして、Clarusさんが参加されている社会では、楽器商抜きの取引が多いのですね。500万近辺のご予算だと、日本なら1500万は下らないCapicchioniを対象とすることはあり得ませんが、Clarusさんの周囲では、それも、500万円近辺で取引きされるのでしょうか。もしそうなら羨ましい限りです。

投稿者:ks     投稿日時:2010/07/01 17:16  ---139.229.148

イタリアモダンが1000万円以下で取引されるることはないでしょう。ですからすべて偽物だと思います。でも楽器の性能として良いものはそれなりの価格でとりひきされているでしょう。楽器は性能だとおもいます。製作者にまどわされてへんな楽器をつかまされないことをいのります。

投稿者:phthalocyanine     投稿日時:2010/07/01 17:23  ---244.210.205

私の最初からの疑問は、13歳の子供に500万円もする楽器が必要なのか?・・・・というところです。
お金持ちで、ポン!っと買って上げられるのであれば、それで話はおしまいです。
しかし、鑑定書についてかなり気にされておられるので、かなり、ギリギリの決断ではないかと推察します。
私の生徒であれば、決してお金持ちであろうがなかろうが、どんなに将来有望であろうが、500万円もする楽器を13歳の子供に購入することを親に勧めたりしません。
別に、そんなに高い楽器でなくても十分勉強できますし、その分レッスンの回数を増やすほうがましだと思います。
また、将来、自分で好みの楽器を選べるときが来るでしょう。(現在の年齢では、本質的にその楽器のポテンシャルを判断できるとは思えません。)将来に備えて、貯金しておいてあげたほうが、ためになると思います。

親の自己満足ほどめんどくさいものはありません。

以前も書いておりますが、お子さんの技量の変化に応じて、必要となる楽器も変化します。
それに必要十分な楽器を渡しておけば良いと思います。

個人的には、ドイツに住んでおられるなら、ドイツの製作者の新作を本人の製作証明書付きで買われるのが、良いと思います。
そして、お子さんと一緒に成長してもらって、将来、子供さんが十分な技量を身につけて、コレ・・・という楽器にめぐり合ったときの手助けになるようにすればよいのではないでしょうか?(その時には、その楽器も10年ぐらい経って良く鳴るようになっていて、売りごろになっているでしょう。)
製作者本人から購入すれば、製作証明書でも鑑定書でも問題なく本物ですから・・・・笑。

長文になり、失礼しました。また、質問とはかなり、違う内容になっていることをお許しください。

投稿者:AP     投稿日時:2010/07/01 17:27  ---.226.175

なにやらモダンイタリーの値が出るたびに、その値段はありえない、真作とは疑わしいと"鑑定"されている方が居ますが(苦笑)、ドイツあたりではモダンイタリーは、楽器商や楽器マニアなら当然知っていますが、普通のプレイヤーの間ではまだまだ知名度低いですよ。私のも日本では相当知られていますが、ドイツのオケの知り合い達に見せても、何それ? へー知らないけどいい楽器だね、というような感じです。知っていたのは楽器に詳しい1人しかいませんでした。こんな状況ですので当然、相場も日本より安いですし(というか日本のモダンイタリーの値段は異常です)、それが現在のユーロ安で日本円換算すればさらに下がっていることになりますので、(以前160円だったのがいまや110円ですのでこれだけで3割引になります) 日本の相場とかけ離れた値段になるのは当たり前です。

また、個人間の取引が多いので鑑定書にこだわるのは当然のことです。楽器商で買うなら楽器商の信用度が尺度になりますが、個人間での信用保証は鑑定書と取引証明書しかありません。知人の場合、鑑定書に発行を依頼した人間の名前の記載があり、その人から知人が購入した人への売却証明書も取引の際に受け取ったようです。
ふと思いついたのですが、この方のオケがミュンヘンのフィルハーモニーや国立歌劇場、バイエルン放送交響楽団などの超有名オケなのでしたら、年間プログラムに団員紹介写真が載っているでしょうからそれを確保しておきましょう。将来ドイツで個人に売却されるばあい、取引証明書と共に見せれば少しは安心してもらえるかもしれません。

モダンイタリーはよく"有名演奏家が買っていた"と宣伝されていますが彼らは別にそれをメイン楽器として使ったわけではありませんよね。師であったドイツ有名オケの元コンマスも新作楽器を何台か持っていましたが、演奏会で使うのはいつもイタリアの古い名器でした。他の楽器は時々鳴らして遊んでいるだけでしたね。

投稿者:Tetsuya Kimura     投稿日時:2010/07/01 17:53  ---30.170.226

>あの悲劇とは何があったのですか?

Max Möller&sonがもう存在しないのはご存知ですよね。なぜ無くなってしまったかというと、1989年に当時のMax Möller&sonの代表だったMax Möller3世が、金めあてに侵入した強盗に銃殺されてしまったからです。

彼らの流れをくむAndreas Postはまだアムステルダムで活動しています。

投稿者:AP     投稿日時:2010/07/01 18:09  ---.226.175

連投になりますが、お許しください。

> 私の最初からの疑問は、13歳の子供に500万円もする楽器が必要なのか?・・・・というところです。

このような意見を何度か見たことがあります。私の経験から言っても、13歳でこのクラスの楽器を持つことはある程度の才能さえあれば十分意義のあることです。私は14歳から今の楽器を使っていますが、仮にもし当時から持っていなくても一応職業音楽家にはなれたのではないかと思います。ただ、今と同じになれていたかどうかは分かりません。あの年から十分に鳴る反応の良い楽器を持てて、出すべき音を探してこれたことは今の私の音楽の中に生きていると感じているからです。

質問者のお嬢さんの実力を聴いたことも無い外野が、良い楽器を持つ是非をあれこれ言うのはナンセンスですし、失礼なことかと思います。ましてや代わりにやるべき指導方法や持つべき楽器まで指示するなんて… 経験豊かな指導者で素晴らしい音楽家なのかもしれませんが…私には想像もつきませんが。

私が唯一心配なのは、オールドトーンの心地よさに埋もれて音を探す努力をしなくならないか、ということだけです。まあこれとて杞憂かもしれません。才能さえあればどんな楽器でも良い音を求めていけるというのは真理ではありますので、本当に才能があれば良い楽器を持っても慢心することはないでしょう。

それからClarusさんに少し謝罪したいのですが、私が最初のスレで「お嬢さんの年齢も分かりませんが」と書いたのは、別にお嬢さんの年齢を聞かないと答えられない、という意味で書いたわけではなかったのですが… 結果としてこういうレスが付いたことに対して申し訳なく思います。

投稿者:Tetsuya Kimura     投稿日時:2010/07/01 18:25  ---30.170.226

>日本のモダンイタリーの値段は異常です。

そうですね。(苦笑)昨年帰国してから驚かされることが多いです。余談ですが、メニューヒンが所有していたCapicchioniをロンドンのオークション(1999年)で見ています。売値が£ 32,200でしたが、その前後に出されていたCapicchioniの2倍くらいの値段ですね。状態が良かったことと、メニューヒンの名前で値が上がったのでしょう。現在の競売での評価額は£15,000くらいですが、実際の落札額は£37,000あたりのようですね。

投稿者:phthalocyanine     投稿日時:2010/07/01 20:25  ---244.210.205

赤の他人が、500万円という大金を払って楽器を買うことに関して、実物を見たことも無いのに・・・・大丈夫だろうと・・・などと答える方のほうが、理解できません。

うまくいった体験談などよりも、これから起こるかもしれないリスクを説明する方が、大切ではないですか?
それに、私が書いたストーリーは、指導方法ではなく、奏者でない親がより低いリスクで、子供に必要な楽器を買い与える方法例を示したまでです。

せっかくドイツにいるんだから、弦楽器の製作工房もたくさんあるでしょう。少し、足を運べばフランスだって、イタリアにだって行けます。
工房に訪れてみて、楽器の製作過程を見せてもらうだけでも楽しいではないですか? 
いろんな楽しみ方があるはずです。
楽器を弾くばかりが勉強でもないですし・・・。

投稿者:エルネスト・アントルメ     投稿日時:2010/07/01 21:40  ---13.51.97

折角、質問者がオールド楽器を買おうとしているのに、反対意見を言う人が居るのは信じられません。新作、モダンが頭をよぎらなかったとは考えられません。いろいろ検討された結果なのでしょうから、各人が注意点などを助言して差し上げるべきでしょう。

国内の事情をベースにする方々、私もそうですが、500万でそんなに良い楽器がある筈はないと、つい思いがちです。そこは、試奏、試聴によりクリアしているのですから、よいではありませんか。質問者は弦楽器奏者ではなくとも、音楽家とのことなのですから。

質問者の立場で考えることができないものでしょうかね。

投稿者:Tetsuya Kimura     投稿日時:2010/07/01 21:47  ---30.170.226

Köstler氏にも会いに行くと言ってみえるので、大丈夫でしょう。日本での知名度はどうか知りませんが、信頼できる人物です。

ドイツには良いメーカーが沢山いるので遊びに行ってみるのも、もちろん良いと思いますが。良い新作を試してみたいなら個人的にイタリアよりドイツを選びますね。

投稿者:Clarus     投稿日時:2010/07/02 10:22  ---3.126.20

 皆様、更なる貴重なご意見有難うございました。

日本とドイツの市場価格にはかなり差が(ほとんど2倍近く)あるようです。実際にこちらの老舗で信頼のできる楽器店でも5万ユーロ・クラスの楽器の在庫数は多くありません。ましてや10万ユーロになるとかなり少ないです。この数ヶ月、ミュンヘンの楽器店を廻って分かったことです。また、ホームページに在庫楽器を掲載している他の都市の楽器店の情報も合わせてドイツの相場ではだいたい5万ユーロ・クラスには鑑定書付のモダン・イタリーの楽器が多いです。勿論、鑑定書付とはいっても真贋は分かりませんが、日本の相場の半額かと思われます。ドイツではどの店でもモダン・イタリーは偽物しか扱っていないと考えるのは少々無理があると思います。実際に5万ユーロ・クラスの楽器は2万ユーロ・クラスの楽器と比べると格段によい音がします。必ずしも、よい音=本物ではないことは承知しておりますが、これが日本とドイツの相場の違いなのではないでしょうか。逆にドイツで10万ユーロのモダン・イタリーを探すのはたいへんです。ウルムの楽器店のホームページに1927年製のFagnola(E.Blot氏の鑑定書付)が9万8千9百ユーロで掲載されていますが、日本だったら2千万円は下らないのでは、、、?
 

投稿者:Clarus     投稿日時:2010/07/02 10:24  ---3.126.20

 さて、今回最終的にLandolfi Schoolに行き着くまではいろいろとありました。ミュンヘンの製作者の合同新作展示会などにも足を運びましたし、製作者のアトリエを訪ねてみたりもしました。
5万ユーロまでの予算だと楽器店では真贋はさておいてモダン・イタリーの楽器を薦められました。特にCapicchioniとFioriniの音に感銘を受けました。勿論、13歳の子供に高価な楽器を持たせることが正しいことかどうかも随分悩みました。今回複数の楽器を試聴比較する機会を持てた事は大変貴重な体験でした。一見ほとんど同じ形に見えるヴァイオリンの発する音が各々人の声ほどに違うのは驚きでした。丹念な手作業で仕上げられる楽器には作り手の魂が籠められていると感じられます。その魂の宿った楽器と奏者の出会いは、人と人との出会いのように未来を切り開くきっかけに成り得るのではないでしょうか。勿論本人の努力精進なくして訪れたチャンスをものにすることは出来ないでしょう。親の自己満足と笑われても仕方ありませんが、Landolfi Schoolの音を聴いた時、娘にこのすばらしい出会いを大切に、道を開拓していってほしいと思ったのです。幸い私の趣味の押し付けではなく、娘自身もこの音を大変気に入っているようです。
 長文、失礼致しました。皆様には数々のご意見やアドバイスをお寄せいただき本当に感謝いたしております。有難うございました。

投稿者:チェロおじさん     投稿日時:2010/07/04 23:24  ---0.89.233

 久しぶりに、読ませていただきながら学ぶところの多かったスレでした。出発点の趣旨から外れるかもしれませんが、いくつか前の Tetsuya Kimura さんのご発言に、質問させてください。
 「良い新作を試してみたいなら個人的にイタリアよりドイツを選びますね。」とおっしゃっておられますが、 もしよろしければ、差し支えない範囲で結構ですから、そうお考えの理由や背景をお聞かせいただけないでしょうか。
 私自身、いくつもの楽器屋さんにお邪魔して、お許しを頂ける場合には、試奏させていただき、それなりの数の楽器に触らせていただくことができました。最終的に、ドイツの製作者のある新作に巡り合い、数年前に入手しました。現在、少しずつですが、奏くほどに熟成して行く手ごたえを感じております。このような経緯がありますので、ご発言に強い興味をおぼえました。

投稿者:Tetsuya Kimura     投稿日時:2010/07/05 17:58  ---30.170.226

日本国内での知名度はイタリア産のものと比べると数段劣りますが、現在のドイツには素晴らしい製作家が沢山います。あまり同業者の宣伝をするのは気がひけますが(笑)、Roger Hargrave を筆頭にBertrand Bellin, Haiko Seifert, Kolja Lochmann, Stefan Peter Greiner, Nicholas Goochなどなど モダン以前の本来のイタリアのスタイルで音質的にも素晴らしいものを製作しています。

あまりズバッと発言してしまうと場が荒れてしまう恐れがあるので、
「いままで見聴きしてきたなかでは、ドイツのコンテンポラリーに、イタリアのそれよりも良いと思ったものが多かった」
とだけ述べておきます。自分の発言には責任を持ちますが、もちろん個人的な意見です。

もちろん、ドイツに限らず他国にも素晴らしいメーカーは沢山いますよ。正直、イタリア外の名前が日本でこれほどまでに知られていないというのが、残念です。

投稿者:チェロおじさん     投稿日時:2010/07/05 22:50  ---9.21.253

 Tetsuya Kimura 様、差し障りのある不躾なお願いであったかもしれませんが、真摯にお答えくださいましてありがとうございます。これといった伝手のない市井の愛好家が、普段中々接することのできない、貴重な情報と感じました。
 私のようなアマチュアが休日を利用して伺った際に、試奏を許していただける範囲の限られたサンプルですから、到底、客観的ではありませんが、世評に反して、むしろ、イタリア以外のコンテンポラリに心魅かれるものが多いことを以前から不思議に思っておりました。
 最終的には、嗜好に帰着する話なのでしょうが、私の感想も全くの孤立無援でもないのかもしれないと感じ、少し安心しました。
 これからも、折にふれて、貴重なご見識をご披露してくださいますよう、お願い申しあげます。
 

投稿者:YE     投稿日時:2010/07/06 18:20  ---158.103.212

Christian TetzlaffのヴァイオリンはドイツのPeter Geinerで,彼はこれでレコーディングもソロもしています。
BPOの清水直子のヴィオラはフランスのStephan von Baehrですし,エマーソンSQの楽器は全員がアメリカのSamuel Zygmuntowiczです。
イタリアのコンテンポラリーで演奏している著名演奏家ってどの程度いるんでしょうね?