Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:表板の沈むチェロ
投稿者:恵吾     投稿日時:2010/08/27 00:57  ---168.84.202

表板の沈むチェロについてアドバイスください。

製造後5年ほどのチェロを所有していますが、非常に軽く、良く鳴る楽器で(鳴り方はともかく)、気に入っています。側板などは明らかに薄く作られています。モンターニャ型ではありませんが、やや幅が広い楽器のようです。

ただ表板が沈んで弦高が下がるという難点があり、新作を手に入れてから 今まで3回駒を交換していますが、そのたびに背の高い駒にしているのですが、3ヶ月ほどで元の弦高に戻ってしまいます。そのため、ピチカートを多様する曲(ボレロやカルメン)などは、演奏不可能です。

試しに弦を緩めておくと、数日で弦高が少し回復します。またネックも若干動いています。動く部位は2ポジあたりのようで、これも弦を緩めると数日で回復します(工房で確認してもらいました)。

50万円くらいの楽器なので、大掛かりな補修をすることも割りに合いません。現在使用している弦は ヤーガーとかスピロコア、ラーセンといった類です。

質問1
この楽器は、もう駄目でしょうか?ネックは兎も角、表板の方は、バスバーの強化などで対応できるものでしょうか?

質問2
張力の弱い弦を使うことで症状の緩和ができるでしょうか?もしそうなら、お勧めの弦をおしえてください。

以上 2点について教えてください。よろしくお願いいたします。

投稿者:Tetsuya Kimura     投稿日時:2010/08/28 11:53  ---30.170.226

楽器を購入されてからどれくらいの頻度で魂柱を調整及び交換なさっていますか?表板の沈む原因は様々ですが、ゆるすぎる魂柱がもとになっていることが驚くほど多いです。魂柱は常に裏板を内側から押し上げているため、比較的新しい楽器では特に頻繁により長めの新しい魂柱に取り替える必要があります。

木は性質上、空気中の湿度が高かったりその変化が激しいと歪みやすいので、なるべく湿度が一定の場所で保管するとよいでしょう。

あと、表板が沈んでいるのは確かでしょうか?弦高が下がる原因は他にもあるので(駒が歪む etc)念のため。

工房の方はどのように仰っているのでしょうか?

投稿者:恵吾     投稿日時:2010/08/29 01:20  ---168.84.202

ご返答ありがとうございます。
1回目の駒交換時は不明ですが
2回目の駒交換時は魂柱は、むしろ突っ張りすぎの状態でした。

つまり沈んだ表板を魂柱が後ろから突き上げる状態で、
表板から触って、魂柱の位置がハッキリ判りました。

そのため 短い魂柱に変更しております。

楽器は3台ほど所有しており
同一の部屋に保管しておりますが
その一台だけ、その有様なのです。

一番軽い楽器で、音も一番大きいです。

2回目の駒と
3回目の駒は、高さが1ミリ違いますが、
結果同じ弦の高さになってしまいました。

4回目として、さらに高い駒をセットすべきか悩んでいます。

今 その楽器は弦を外して保管しています。

以上の状態です。
よろしくお願いいたします。

投稿者:恵吾     投稿日時:2010/08/29 01:25  ---168.84.202

追加で補足します。
メンテナンスですが、年1回程度受けています。
駒交換は5年間で3回しており、現在4回目を躊躇しています。

駒はまったく歪んでおりません。

>工房の方は

若い楽器は歪みやすいからね〜
ネックも指板を削って修正しても良いけど
もう少しおちついてからにしてみたら?

と、いわれています。

ネックの件は、2ポジあたりでネックが上に凸になっていると
いわれています。そのため1-2ポジで
先の弦高が低い件もあいまって
弦と指板が干渉しやすく、音がビビリやすくなっています。

投稿者:Tetsuya Kimura     投稿日時:2010/09/01 15:42  ---30.170.226

現時点で演奏に支障をきたしているのなら、なんらかの手をうつべきだと思います。メインの楽器ではないのなら、もう少し落ち着いた季節を待ってから手をだすのも良いとは思います。

あまり力になれなくてすみません。実物を手に取ることが出来ればもっといろいろとアドバイスもできるのですが、状況を完璧に把握していないと無責任な発言になるかもしれないので。

投稿者:弦喜     投稿日時:2010/09/01 20:58  ---124.78.208

以下私見です。(無責任な発言としてとらえてください。)
チェロ弾きではなく、あくまでもヴァイオリンでの経験からですが、
1.指板の一部が上に突というのは、製作および調整上、大きな問題だと思います。正しく作られ正しくメンテされた状態というのは、スクロール側からテールピース側に向かって、押さえる面を上にした時、指板は滑らかな曲線で下向きにR(アール)がつくように削られるべきです。(定規など直線のものを当てると、真ん中ほど隙間が大きくなるべきです。) 指板は黒檀のような固い木ですので、湿気や経年変化で簡単に波打つようなものではないと思います。従って、上に突の部分があるのであれば、それは整備不良です。
2.板が薄い場合、表板が弱いためネックが下がってくる=弦と指板の間隔が広がってくる、ような気がしますが、逆の状況なので不思議です。
3. 表板が薄くて表板に力がない場合は、長持ちさせるにはボディーに弦の圧力があまりかからないようにした方がよく、そのためには、指板をよく削り、駒も低めのものにして、かかる圧力を減らした方がよいと思います。

所有している100年ほど前のヴァイオリンで、不幸にも後から表板が削られて薄くなってしまっている楽器があり、その楽器は上記のような点に注意して、整備してもらいました。

また表板が薄い楽器は、弾いているところでは大きな音が鳴っているような気がしても、ホール等では音が発散するだけで芯がない密度の薄い音に聴こえることがあり、本当に力のある大きな音が出ているかどうかについては、要注意です。

投稿者:恵吾     投稿日時:2010/09/02 02:52  ---168.84.202

Tetsuya Kimura & 弦喜さま
コメントありがとうございます。

音の傾向としては、全くそのとおりで
奏者としては大きな音で聴こえるのですが
ホールなどではそんな感じではありません。
高音成分の差かな?と思ったりします。

>指板を削る〜駒を低いものに

なるほどです。また工房に相談してみます。

個性的な音の楽器なので、もう少し苦労してみます。
ありがとうございました。

投稿者:会社員     投稿日時:2010/09/02 16:48  ---15.200.186

私も知人に教えていただいたのですが、アメリカのヘンリー・A・ストローベル氏の著書「CelloMaking」によれば、Fingerboard Height Projected to Bridge =78mm、すなわち指板の延長線を駒の位置まで投影したところの点の表面板からの高さは、78センチと決められているそうです。駒を高くして対応するのは応急的にはアリだとしても、ネックのリセット等本格的な調整が必要ではないでしょうか。ご説明の状態は、健康な楽器の状態ではないと思います。

投稿者:会社員     投稿日時:2010/09/02 16:50  ---15.200.186

失礼しました。78センチではなくて、78ミリです。

Q:表板とネックの隙間
投稿者:ローズマリー     投稿日時:2010/08/25 21:57  ---8.190.223

はじめまして。

子供のために、少し高価なのイタリア製の楽器の購入を検討している者です。やっと希望に近い楽器を見つけたのですが、少し気になる点があります。

音、音色、鳴りなどには今のところ不満は無く、一番希望に近い楽器で、有名作家ではないもののイタリアの工房の鑑定書もついてるので間違いない楽器だと言われました。

気になるのは、表板のネックを取り付けてある部分、正面から見て左側に、ネックと本体の間に隙間があることなのです。すぐそばに小さく2カ所ひびが入っていて修理したあともあり、この隙間が気になります。ネックは下がってはいませんし、ネックの他の部分は見たところ問題がなさそうです。隙間は1、2ミリというところでしょうか。
60年ほど前の楽器ですが他の状態は良く、演奏に問題はありません。ただ、そのひびがそのままで問題ないのか?今後何か問題が起きないか?起きたとき修理できるか、高価なだけに心配です。

信頼できる修理店に持っていくのが一番良いのでしょうが、あいにく住んでいる近くには無いため、かなり遠くまで行かなければなりません。週末にそこに持って行くつもりなのですが、詳しい方がいらっしゃいましたら、ご意見を伺いたいと思いました。

よろしくお願いいたします。

投稿者:Tetsuya Kimura     投稿日時:2010/08/27 17:35  ---30.170.226

実物を見ないことには断定できませんが、おそらく過去に表板が外された際に表板のその部分だけネックから上手く剥れずに、とれてしまったのでしょう。そのような時には通常その欠けた部分を丁寧に貼り直すものですが、欠けたまま、というものも見かけます。

新しく付け足すのもそれほど手間のかかる作業ではないので、お店で頼めば問題ないと思います。

実物が見れないので、あくまでも参考までに留めてください。

投稿者:ローズマリー     投稿日時:2010/09/01 04:41  ---8.189.142

ありがとうございます。

お礼が遅くなってしまって申し訳ありません。
あの後信頼できるお店の方に見てもらいました。
回答いただいたのと同じことを言われました。過去に修理のため表板を外した時に、上手くもとに戻せなかったんでしょう、ということでした。音には影響がないし何も問題ありませんよ、ということでした。
この楽器を購入することに決めました。

回答を拝見して安心いたしました。直すことも出来るのですね。来月、購入したお店の店舗(こちらもさらに遠方にあるためなかなか行けないのです)に伺って、フォローアップとして無料で調整してもらうことになっています。その時に相談してみます。

ありがとうございました。

Q:G線でのppp
投稿者:rou     投稿日時:2010/08/27 08:16  ---144.241.230

G線でpppを鳴らしたい時、弓先から人為的に弓圧をかけずに弾く(弓の重さだけで弾く)ことってよくあると思うのですが、他の弦ではなるのにG線だけかすれた音でなりません。G線鳴らすにはある程度弓圧が必要だと感覚的にわかるのですが、弓や毛が悪かったり、あるいは弦・松脂・楽器そのもに問題があるということなのでしょうか。もちろん弾き方も影響あると思いますが、参考までにご意見お願いいたします。

投稿者:QB     投稿日時:2010/08/27 10:21  ---05.227.127

弓自体の重さだけ掛ける程度で、
1.サウンディングポイント(弦の上で弓の触れている位置)、
2.弦に触れている弓の毛の量、
3.弓の速度
の3つのパラメーターを変えてトライしてください。
最適な一致点が見つかれば思うようなpppが鳴ると思います。

投稿者:シュテファン     投稿日時:2010/08/27 11:48  ---152.79.175

弓を持つ手が(指が)ゆるゆるではありませんか?
しっかりと弓先までピンとさせるつもりで持って音を出してみてください。

投稿者:ゴマゾウ     投稿日時:2010/08/27 19:43  ---156.112.8

pppって、チャイコの悲愴でも弾くの?笑

まず、普通の音量で明確な発音は出来ているのかなぁ。
で、ppp(またはpppp)。

・弓を右手でしっかり支える。しかし、決して力は入れない。
・指板の近くを弾く。
・棹の部分をうんと向こうに倒す(弓の毛と弦との接触を少なくする)。
・音を聴きながら弓のスピードを調整する。

こんな感じかなぁ・・・
あと、特にG線は太いので雑音が出ないように注意が必要。

まあ、プロでもpppなんて難しいし、ましてやG線。
そんなにダイナミクスに過敏になるよりも、まずは朗々と楽器を鳴らすことに専念。弓の圧力云々よりもまずは一定の音を出すこと。そして、指板寄りか駒寄りかで音を出すようなことをやってみる・・・気持ちの良いpやfが出せるから!

投稿者:弦喜     投稿日時:2010/08/27 22:40  ---102.163.178

もしD線まで苦もなくpppが出せて、G線で突然どうやっても出せないとすると、弦と楽器を疑う必要があります。
弦は、その楽器と張力の相性が悪い時、開放弦で掠れるというのか、音が出にくいケースもあります。まずはテンションの低めの、柔らかめの弦を張ってみるのは、やる価値のあることかと思います。
ある弦の音が出にくい楽器もありますので、楽器の癖という可能性はゼロではありません。

なお、pppとなると
>弓先から人為的に弓圧をかけずに弾く(弓の重さだけで弾く)
のではなく、
弓を持ち上げて弾く(弓の重ささえもできるだけかけないように弾く)
というのが正しいと思います。
G線になるとサウンディングポイントがE線に比べただでさえ指板寄りになりますが、pppとなると完全に指板の上になるかもしれませんし、弓も相当寝かさないといけません。それで弓の速度は少し早めかも。

投稿者:rou     投稿日時:2010/08/28 08:26  ---144.241.230

みなさん、ご回答ありがとうございます。
技術的なアドバイス参考になります。
楽器や弦の問題についてみてみますと、G線は他の弦とやはり違いが見られます。
普通に開放弦で普通に弾いた場合など、割れた音というのでしょうか、変に弦が振動しすぎているような気がします。当たらし楽器なのですが、こういうのも弾き込みなんかで解決するのでしょうか。あるいは楽器や弦の問題なのでしょうか。

投稿者:弦喜     投稿日時:2010/08/28 09:37  ---102.163.178

楽器個体の性能、不具合に疑問が生じた時にとるべき行動は、その楽器を持って医者(弦楽器工房)に走るということかと思います。
一般論でなく、ある楽器の固有の問題となった場合、いろいろある可能性を、現物を見る事なく、限られたスペースでの言葉のやり取りで追いつめていくのには、時間がかかりますし、精度も低いのです。

Q:毛替えをしたら・・・
投稿者:まー     投稿日時:2010/08/20 21:25  ---228.136.208

弓の毛についての質問です。

今月の初めにヴィオラの弓の毛替えをしました。
毎回同じ工房でお願いしているのですが、
今回は音の出だしの雑音、ひっくり返りが顕著に出ます。

原因は弓の「毛」の不良でしょうか?
それとも「弦」が消耗(と言っても3ヶ月くらいです)したのでしょうか?
はたまた他の原因が考えられますでしょうか?

今月初めですが、工房に持っていったら張り替えてもらえますかね?

投稿者:てつ     投稿日時:2010/08/23 12:46  ---218.159.173

弓の毛が新しいということは、それだけちゃんと準備したときにいい音が出るようになっている、ということだとも言えますね。
毛の表面の引っ掛かりが多いはずですから、当然ちゃんと弾かないと雑音も出れば、圧力が足らない場合はひっくりかえることもあるでしょう。
もう一つは、最初に松脂をじっくり毛になじませることも大事なことですね。ゆっくり時間を掛けつつ、温度をあげながら脂を毛になじませることも大切ですよ。
試してみてください。だいぶ改善しませんかね??

「今回は」ってのがよくわかりませんが毛の不良ってあんまり聴いたことがないですし(私だけかもしれませんが)。

投稿者:まー     投稿日時:2010/08/24 11:25  ---228.136.208

てつ さん、ありがとうございます。

>「今回は」ってのがよくわかりませんが

私の言葉足らずで申し訳ありません。
同じ工房の同じランクの毛でいつも毛替えをお願いしています。

いつもは、「当然引っ掛かりがよくなって弾きやすいなぁ〜」
という毛替え後の感想(?)なのですが、
今回は、上に書いたような不快感があったのです。

あれからしばらく弾きこんでいったら、多少おさまった感が出てきたような感じがします。

てつさんのおっしゃられている、
>温度をあげながら
というのが少し気になりましたので、よろしければまた教えてください。

投稿者:てつ     投稿日時:2010/08/24 12:51  ---218.159.173

弓と松脂の摩擦で温度が上がりますからね。単純なことです。
あまりゴシゴシと付けるものではありませんが、少し温度を上げながら毛に馴染ませることを意識されるといいと思いますよ。

投稿者:まー     投稿日時:2010/08/26 09:01  ---228.136.208

てつさん

了解しました。
ご回答ありがとうございました。

投稿者:弦喜     投稿日時:2010/08/27 00:00  ---102.163.178

私見、かつ経験則ですが、新しい毛に最初に松脂を塗る時のコツは、力を入れずに、軽く、かつ小刻み(数センチ以内のストローク)に塗る事だと思っています。
それにより、できるだけ摩擦熱で松脂が溶けないようにすることができ、結果、乾いてさらっとした細かい粒子を毛に付着させることができるので、短時間で万遍なく塗り終えることができます。毛替えの直後に、大きなストロークで強く擦るのはよい結果を生まないでしょう。

いつも、毛替えの後の松脂塗りはどうされていましたか。お店がサービスで行ってくれるケースもありますし、自分で一からやらなければならないこともあります。
今回も、いつもの毛替え時と同じ条件だったのでしょうか。

投稿者:まー     投稿日時:2010/08/27 09:54  ---228.136.208

弦喜様

ありがとうございます。

小刻みに塗ると短時間で万遍なく塗る事が出来る・・・。

初めて知りました(何年楽器やってるんだって感じですが;)。

>いつも、毛替えの後の松脂塗りはどうされていましたか。お店がサービスで行ってくれるケースもありますし、自分で一からやらなければならないこともあります。
今回も、いつもの毛替え時と同じ条件だったのでしょうか。

毛替え後はいつもの様に、元から先まで松脂を滑らせ、
そして弓の中央1/3くらいはよく使うので意識的にたくさん塗っていました。
お店では塗ってもらえませんので、渡された時はつるつるの状態です。

Q:ソプラノヴァイオリンとは?
投稿者:エルネスト・アントルメ     投稿日時:2010/08/24 09:01  ---13.51.97

ストラッドさんのホームページで、ヴァイオリンを評価する際、「ソプラノバイオリン」という表現がときどきあります。ヴァイオリンは、弦楽器の中では最高音を出すものですから、「ソプラノ的」な存在であることは確かですが、女声の「ソプラノ」の場合では、高音部が特徴的であると思います。とすると、「ソプラノバイオリン」とは、特に高音部の音がよい楽器という意味なのでしょうか。

たまたま、私が持っているヴァイオリン(約100年前のもの)は、E線の音の響きがとても澄んでいて甘い感じがあり、気に入っていますが、こういうことを指しているのか、それとも、もっと華やかな音色を指して言っているのでしょうか。

「ソプラノヴァイオリン」というと、調弦が通常とは異なる楽器を指す場合もあるそうですが、ここでは、通常の調弦の場合の「ソプラノヴァイオリン」の意味を教えて頂ければ、幸いです。

Q:楽器の長期保管
投稿者:szk     投稿日時:2010/08/22 01:44  ---6.102.19

一年ぶりに引っ張りだしたバイオリンのペグがスムーズに回らなくなっていたので調整に出したのですが5千円ほどの出費となってしまいました。
実はメインでもう一つバイオリンを持っているので1年ほど弾かずに置いていたものなのですが仕舞いこむ直前にペグ調整してもらっていただけに何だかとてももったいない事をした気分です。
おそらくは保管されている間も弦の張力がペグに掛かっているのでペグが引っ張られて部分的に力が加わり、真円からいびつな円に変形してしまう為だとは思うのですが、長期保管してもペグが変形しないようにするにはどれくらい弦を緩めておけば良いものでしょうか。当然だるんだるんに緩めれば大丈夫なのだと思いますが魂柱の位置や駒の倒れの事を考えればそうも行きませんし。弦楽器製作者の佐々木氏のHPでは長期保管では半音ほど緩めると良いとという旨の記述もあるようですが、半音くらいではペグを変形させる力を無くすことはできないのではないかとも思います。
どれくらい緩めるのが適切なのか、情報をお持ちの方がいらっしゃいましたらご教授いただけませんか。

投稿者:弦喜     投稿日時:2010/08/22 09:02  ---102.163.178

私見ですが、下記が原因ではないと思います。
>おそらくは保管されている間も弦の張力がペグに掛かっているので
>ペグが引っ張られて部分的に力が加わり、真円からいびつな円に
>変形してしまう為

理由としては、保管していない楽器(常に使っている楽器)であっても、弦がそこそこ伸びた後は、チューニングの時以外はほぼ同じ箇所に力がかかっており、もし上記理由で変形するのであれば、同じくスムーズに回らなくなるであろうからです。
また、材質としてはペグとメイプルとどちらが固いかというと、ペグですので、当たりが悪くなるのであればペグの変形の前に、ペグ穴の方が変形します。

1)長期保存前は、ある程度(数ヶ月)は機嫌良く使えていたものが、長期保存後はスムーズに回らなくなったのでしょうか。
2)長期保存は、湿度、温度が、適切かつ一定に保たれたところでおこなわれていたのでしょうか。それを同様の湿度、温度の場所で弾いて、スムーズにまわらない状態となっていたのでしょうか。
3)スムーズに回らないという状態は、その後何度もチューニングをし、楽器を定期的に使っていても、改善しなかったのでしょうか。
4)その楽器は、作られてからまだ新しいものでしょうか。それとも何十年もたってある程度木材が安定しているものでしょうか。
5)その楽器のペグの材質は何ですか。

− 湿度、温度変化での、楽器本体とペグの収縮率の差による噛み合わせの悪化
− 新作楽器の楽器本体の木材の乾燥の進行
を疑っており、長期保存でなければ発生しなかったかというと、そうでもない気がします。

投稿者:szk     投稿日時:2010/08/23 04:13  ---6.102.19

レスありがとうございます。
言われてみれば使用していても、いびつにペグが変形するはずですね。
しかし私の楽器は使用している時も1年半に1回くらいはペグ調整しないと動きが悪くなっていました(コンポジションを塗っても解決しないレベルです)。
職人さんに見てもらっても、「ペグが変形して一部にスムーズに回らない状態なので削ります」と言われていました。
楽器を使用している時は変形する場所が調弦する度に多少ペグ位置がずれるので変形位置がやや分散されて1年半は耐えられるが、長期保管でペグ位置が固定されると力が分散されることは無いために1年ほどでペグが変形してしまうということはないでしょうか。

私の楽器のペグは黒檀ですが他の皆さんの楽器のペグは使用していても1年半ごとに調整する必要はないものなのでしょうか。ペグの質が悪いから頻繁にペグ調整が必要になるということでしたらペグの交換も考えています。
弦喜様からのご確認の件にお答えします。
1)は、保管に入る1ヶ月ほど前にペグ調整してもらっていたので保管までの1ヶ月は快調でした。シーズンは今と同じ真夏です。
2)は最近断熱性能の少ないアパートに引っ越したもので湿度、温度とも依然より上がっているように思います。
3)はしばらく調弦して全く合わせられないので数十分ほどで諦めてケースに仕舞い込みました。
4)2006年製のものです。
5)黒檀です。元々付いていたペグです。他のフィッティングも含めて全般的に漆黒といえるくらい黒い黒檀で質は良さそうです。塗っているものでも無いようには思ってはいるのですが・・・。

保管しているだけなのにペグ調整のお金が掛かってしまうのは懐に痛いので保管している間にペグが痛まない方法があればと知りたいです。

投稿者:Tetsuya Kimura     投稿日時:2010/08/23 11:15  ---30.170.226

いろいろな要素(原因)が組み合わさった結果でしょう。弦を緩めておけば大丈夫だったとはかぎらないと思います。

ペグは材料がなんであろうと、その質やおかれている状況によって、たとえ楽器につけていない状態でも想像以上に変形してしまうものです。また、黒檀の「質」ですが、もちろん黒いにこしたことはないのですが、その木目がどのように走っているかが、その安定性を考える時には重要です。例えば、木目がペグの頭から先のほうまで真直ぐ走っているものは、木目が斜めに走っているものや途中で曲がっていってしまうものよりも格段に安定しています。どれだけ丁寧に乾燥させてあるかによっても、随分変わりますしね。

楽器本体のペグ穴も同じように、力がかかっていようがなかろうが変形します。特に新作で、適切に処理されていないものはよく歪みます。

投稿者:szk     投稿日時:2010/08/23 21:45  ---6.102.19

ありがとうございます。
ペグの木目にもよるものなのですね。
今度フィッティングを変える機会があれば、よく選んでみます。
新作ですし、気長に楽器が落ち着いてくれるのを待つ気になれました。お二人様ともありがとうございました。

Q:イタリアバイオリン
投稿者:さくらこ     投稿日時:2010/08/17 13:16  ---01.35.65

 新しいバイオリンで、giovanni paolo, maggigi fece in cremona nollanna 1626 というラベルのついたコピーされたというバイオリンを友人が購入するかどうかで迷っているそうです。裏板ネック付近にmagginiと刻印されているそうです。このようなバイオリンが30万位だそうですが、コピーされたバイオリンで30万でよいものなのかどうか、このタイプのバイオリンが本当にイタリアで作られているのかが不安で踏み切れないそうです。私もバイオリンを習っているのですが、よく分からず、こちらでどなたかのご意見を伺えたらと思い、投稿しました。宜しくお願い致します。

投稿者:エルネスト・アントルメ     投稿日時:2010/08/17 13:54  ---13.51.97

30万円でイタリア製があるとは思えませんから、中国などの人件費の安い国の製品ではないでしょうか。でも、中国製で30万円なら、かなりのものだと思います。

コピーについてですが、通常、何かのコピーであることが多く、ごく安価なものでも、ストラディヴァリのコピーなんていうのが普通です。どの程度、忠実なコピーかは別です。

投稿者:ks     投稿日時:2010/08/17 18:44  ---139.232.223

私も1656年のチエコ製のマジーニのコピーのバイオリンをもっています。表板に2本の黒い縁取りがしてありますよね。これが特徴ですね。イタリア製かどうかはわかりませんがエルネスト・アンセルメさんが言われていることが正しいとおもいます。コピーとして正しく作ってあるので真面目だとおもいます。道具としてよりもマジーニのコピーとして面白いとおもいます。参考まで。

投稿者:通りすがりのVn弾き     投稿日時:2010/08/17 19:26  ---217.211.119

極めて新品に近いものでしたら中国製のマッジーニコピーって事もあるかも知れませんが、それなりに古い楽器のコピーでしたらドイツまたは東欧諸国で作られた量産品である可能性が高いでしょうね。だとすると常識的に考えれば30万円と言う価格は少々高すぎるのではないかと思います。eBay等の海外オークションでは常々頻繁に出品されているのを見かけますが、ジャンク扱いではない程度の良いものでも精々500ドル上限で落札できるはずです。場合によっては百数十ドルで買えたりもしますよ。正直マッジーニコピーは驚く程大量に出回っていますので、個体差の良し悪しに拘わらず慣れた買い手にとっては食傷気味なのではないでしょうか。ちなみにラベルはマッジーニコピー(モデル)の楽器にアクセサリーとして貼られるオマケの様なものですから、その記載内容がそのまま反映された楽器なのだとは間違っても考えるべきではありません。恐らくはほぼ間違いなく製作後数十年〜100年前後のものです。もちろんイタリアンでもないでしょう。但し出自はどうであれ、実際に手に取ってみて気に入った楽器なのでしたら、その方にとってはかけがえのない愛器となる事でしょう。逆に少しでも気に入らなければそれは縁のない楽器なのですから、購入は見送るべきかなとも思います。余計なお節介ごめんなさい・・・。

投稿者:さくらこ     投稿日時:2010/08/17 22:04  ---01.35.65

 新しいバイオリンで、イタリア製 と言われたそうですが、イタリアのバイオリンは値段が高いとは聞いていたので30万?と私も思いました。 やはり、皆さんの意見を拝見すると中国製等の可能性が高そうですね。 友人はこのバイオリンの色合いや顔も気に入ってはいるそうですが、イタリア製という言葉に疑問を感じていたようです。イタリアと聞くと心が傾きますものね。  
               

投稿者:弦喜     投稿日時:2010/08/17 22:39  ---102.163.178

マッジーニのラベルで、in cremona と書かれているラベルは珍しいですね。初めて見ました。マッジーニは、ダ・サロの後を継ぐブレシア派の製作者のはずです。
マッジーニのコピー物として多く見かけるのは、パーフリングが表も裏も二重になっているものです。裏側は、パーフリングを装飾的にカーブさせて、ネック側とエンドピン側に模様を描く事もよくあります。ドイツ物のコピーでは、スクロールの巻きが1回多いものをよく見かけます。
注意すべきは、楽器の大きさです。マッジーニコピーでは、標準の枠を超えて大きい楽器をよく見かけますので、その楽器をメインで使うなら、ボディー長が、大きくても360mm以内に収まっているかは確認しておいた方がよいと思います。(私の持っているドイツのマッジーニコピーは、ボディー長が367mmあり、ヴィオラに近い雰囲気があります。)
なお、上記は、マッジーニの一部の楽器の特徴を誇張したものであり、マッジーニの本物の楽器がすべてそうだということではありません。

楽器は音と反応性と持った時のフィーリングですから、財布にそれだけの資金があり、純粋にその楽器に惚れ込んだのであれば、出会いを大切にすべきだとは思います。イタリア、についてはまずは忘れましょう。

Q:弓の製作者
投稿者:misora     投稿日時:2010/08/17 17:56  ---47.136.175


Ulrich Reinhard という名前が入った弓を所有しているのですが、この弓の製作者についてなにかご存知の方はいらっしゃいますでしょうか。どんな些細な情報でも結構ですので教えてください。

よろしくお願いします。

Q:音が遅い÷÷÷
投稿者:マコ     投稿日時:2010/08/09 10:09  ---143.245.129

音が遅いと言われます。鈍いってことかも。
例えばベートーヴェンの交響曲第五番「運命」の冒頭を弾かされると如実に思います。
合奏でも友だちの音の方が先に届いている気がします。
音のスピードを付けるために何か良い練習法ってあったら教えて下さい。
ちなみに楽器はチェロです。
楽器は新作、状態はすこぶる健康。
約三ヶ月毎の「定期検診」を行っているので問題ありません。
問題は奏法にあると思っています。

投稿者:シュテファン     投稿日時:2010/08/09 11:47  ---152.79.175

練習法というか、意識のつけ方で音のスピードは変わります。

弦楽器は音をいくらでも伸ばす事が出来ますが、音価分を真面目に「弾こう」とすると鈍く遅い音になります。
イメージはピアノや鐘の発音で、発した瞬間に消えて行く音です。
弦ならpizzcatoです。

あとは弓で減衰の長さをコントロールします。
イメージはボールを投げて着地するまでの放物線です。

弓を速く使ったからといって音が速くなるわけではなく、体の内なるスピードが必要です。
抽象的な言い方で申し訳ないですが、なにかヒントになるでしょうか。

投稿者:弦喜     投稿日時:2010/08/09 12:10  ---102.163.178

シュテファンさんの発言の前半とかぶりますが、まず、ピチカートで、弦を横方向にはじき、弦が弧を描いて震動するきれいなピチカートの音を出します。
次に弓を持ち、音の立ち上がりがピチカートの時と同じになるように、指の代わりに、弓の毛で弦を引っ掛けて、短い音で弾きます。
ピチカートと弓奏を交互に行い、ピチカートで弦を素直に振動させきれいに響かせる感覚と、音の立ち上がりで弓の毛を引っかけ、弦をたわませ動かし、ピチカートのように引っ掛けてブンと弦を駆動させる感覚をマスターします。
音量がピアノであろうと、フォルテであろうと、その最初に弓の毛を弦に引っ掛けて、ブンと弦を駆動するのが、音の立ち上がりの基本です。特別にアタックを殺す時以外は、基本的にその意識を持つべきでしょう。
アップ弓始まりに対しては、ダウン始まりと同じことができるよう訓練します。

音の立ち上がりに必要なスピード感と、その後の持続音におけるスピード感は別物であり、立ち上がりはものすごく短い時間であっても、それなりのスピード感が必要です。
引っ掛けて弦を一瞬で駆動させ、そのあとじっくりと料理する感覚をもってください。
加えて、弾き始めをスムーズにする決め手は、弾き始める前の呼吸と予動ですので、弾き始めを予想して、あらかじめ準備しましょう。

以上、参考になれば幸いです。

投稿者:マコ     投稿日時:2010/08/09 23:27  ---143.245.129

シュテファンさん、弦喜さん、ありがとうございました。
一番の原点ですね。
とても参考になりました。

投稿者:ゴマゾウ     投稿日時:2010/08/10 14:40  ---156.112.8

合奏で人の音を聴いて出した時にはすでに出遅れてる。
この場合、アタックの出し方に問題ありでそのための練習が必要。

弓を弦の上に置き、音の出始めを引っ掛けてアクセントが付くくらいに弾く。この時多少、ガリッという音が出てもよい。そして音が出たら響きを残しすぐに力を抜く。わかるかなぁ?そのためには手首を柔軟に、時には指弓も使う。勿論、最初は難しい。各開放弦でダウン、アップと繰り返し練習する。また、マルテレ奏法など大きな音でメリハリを強烈に付けて楽器を十分に鳴らして弾くと案外弓のコツをつかめたりする。

弦楽器は息の長い歌うレガートなどに特徴がある。けれど、短い音も頻度が高くコツを要するんだ。はっきり言って難しい。尚、レガートは音に強弱が付かないよう一定の音が基本。弦に弓が触れた瞬間、明確かつ一定の音量で弾くこと。
元々、西洋の楽器なので曖昧な音はNG!(クラシックでは中国の胡弓?や日本の演歌?をイメージしては絶対ダメ。言葉も音楽も一緒。ハッキリ・一定が肝心!)

短い音は他の方も仰せの様に例えばピアノのアタックをイメージして弾く。
ポン!と音を出しそのまま消えていくように・・・
連続した音の場合、各音の頭をそろえることも重要。へなへなした不安定な音で無く、一音一音粒のそろったはっきり確かな音。
右手は勿論のこと、同時に左手も重要なのは言うまでも無い。
音程やポジション移動は確実かつ必然的に決まるまで繰り返し練習、というより修練。例えばキーを叩くようにパタパタと指板を叩く音が聞こえる位確実に。

そして、ボウイングにより音に様々な表現を付けることが出来る。音のスピード云々というほど単純なものではない。
レガートでも速い弓やスタッカートでも弓配分を大きく使う場合もある。これらは様々な曲や奏法を数多くやるうちに自然とに体得していくもの。「習うより馴れろ」だ。そして、弾くうちについ自己満足になってしまうのを第三者(音大出の専門家等)による客観的指導で絶えず修正する必要がある。やはりお金はかかるなぁ・・・
そのうち、アタックやはっきりした音も出せるようになるし、微妙なニュアンスをつけたりも出来るようになる(かも?)。笑

まあ、プロ、アマ問わず道は厳しいけれどそれに見合うだけのものは確かにあるし、一生涯続けていく価値は十分にある・・・

投稿者:taka     投稿日時:2010/08/10 18:34  ---241.161.128

同じような悩みを持っていました。常連の講師陣の的確なアドヴァイスありがとうございました。特にゴマゾウ氏については誤解をしていました。大変すばらしいと思いました。

投稿者:スガラボット     投稿日時:2010/08/11 12:10  ---151.227.106

スピード感とか「遅い」とか言う表現とは少し異なるかも知れませんが、アインザッツ(フレーズの出の瞬間のタイミングを揃えること)を揃えることはアンサンブルの基本の一つと言えるでしょう。弦喜さんやゴマゾウさんが言われていることと同じ内容となりますが、弾き始めの瞬間弓が弦を捉えて弓毛が少したわみ、発音の最初にプツンという感じを伴うことが必要です。

弾き始める時、一度弓を弦の上に置いて(静止させてから)弾き始めるのです。これを極端にやって「ガリッ」という音がするのを嫌って、何気なくフワーッと始める人がアマチュアには沢山いますが、これではメリハリのある演奏は出来ません。

弓を早めに弾く場所に準備して、皆と呼吸を整え、プツンという音がみんなと同じタイミングで出せるように練習しましょう。本当に「静止」させてしまうと音楽も止まってしまいますから、これはあくまでも比喩ですが、「ガリッ」ではなく適度な「プツン」が出せるように練習しましょう。一つ確かなことは、自分で弾いて「プツン」を雑音として感じる程には、周囲の人には雑音とは感じないと言うことです。「プツン」のない演奏はメリハリのない演奏の典型です。

投稿者:還暦の初心者     投稿日時:2010/08/11 16:09  ---211.248.250

今回の一連の常連各氏のアドバイスはすばらしい。まさにQ&Aにふさわしい格調高いもので感銘を受けました。非常に大切なことを教えていただいて有難うございます。

投稿者:マコ     投稿日時:2010/08/12 13:01  ---143.245.129

ゴマゾウ様、スガラボット様、
とても有益なおご助言を更にいただきまして、
改めて御礼申し上げます。
発音の問題はつくづく大切なんだなあと思わされました。
早速練習しています。

Q:チェロの練習曲について教えてください。
投稿者:miko     投稿日時:2010/06/29 22:40  ---99.255.137

1ヵ月前にチェロの購入についての質問を投稿して、2度目の投稿となります。チェロを購入して、自宅でも練習できる環境になり、
レッスンは月2回1回30分の個人で行っていますが、いま、教本は入門者用「やさしいチェロ入門(ドレミ楽譜)」を使用しています。そして、次に使用するとしたらどの教本がおすすめでしょうか?今習っている先生は特にこの教本でないとだめというのはなさそうである程度選択の余地はありそうですが、私は鈴木の教則本しかわかりませんので、教えていただきたく。ピアノを習った経験上、楽しいとは思えない、時に苦痛になる基礎練習の教本はやはりある程度の有名な曲が弾けるようになるには必要不可欠だと思っていますが。ご教示いただきたくよろしくお願いします。

投稿者:ちぇろろ     投稿日時:2010/07/01 00:31  ---92.78.242

習い始めて1年の初心者ですが、私は

ウェルナー・チェロ教則本

をレッスンで使っています。(あとはSUZUKI CELLO SCHOOLを1から使い、今は3をやっています)

初心者なので大したことは分かりませんが、ウェルナーは技術の向上には良いのではと思います。素敵なエチュードもありますが、苦痛な基礎練習もあります^^;

ただ、mikoさんの先生は選択の余地がありそうとのことなので、「ある程度の曲をひけるようになるための基礎練習教本」をやりたいという旨を伝えてオススメを聞いてみたらいかがでしょう?

投稿者:会社員     投稿日時:2010/07/01 07:29  ---15.200.186

今の教材(やさしい+スズキのNo.1)で、1年くらいはいけるんじゃないですかね?たとえ1ポジでも、100発100中でとって、完璧なボウイングで弾くには、それなりの時間と修錬が必要と考えます。
ためしに、スズキのNo.1の後ろのほうの”楽しき農夫”とか弾いてみてください。1ポジだけですけど、ちゃんとした音程・リズム・ボウイングで弾くのは、結構むずかしいですよ。
ウェルナーはためになるけど。。。結構イバラの道です、覚悟しましょう。

投稿者:会社員     投稿日時:2010/07/01 07:38  ---15.200.186

ひとつ忘れてました。
ウェルナーは、途中本当に苦しくなってくるので、ボウイングがきちんとできてから入ってください、基礎ができていない状態でやると、左手で音をとるで精いっぱいになり、右手がおろそかになって、音がガシャガシャ(わかるかな)になっちゃいます。

投稿者:miko     投稿日時:2010/07/01 22:35  ---99.255.137

ちぇろろ様、会社員様

親切に教えていただきありがとうございました。
私はまだ、いま持ってる本に載っている「きらきら星」「ロングロングアゴー」がゆっくり弾ける程度(もちろん音程も完璧ではありません)なんで、開放弦で右手の練習も地道にやったほうがいいということもわかりました。
レイトスターターなんで、ぼちぼちですが、響きのあるいい音色が出せるように練習していきたいと思います。

投稿者:会社員     投稿日時:2010/07/02 07:33  ---15.200.186

いいですね〜、これからいろんなことができるようになり、
グングンうまくなっていく過程は楽しいですよ。

右手の練習は姿見とによるセルフチェックと、時に、第三者に評価してもらうのが欠かせないです。左手は、1ポジションですと、A線でBフラット、D線で#Fをとるとき(スズキNo1だと、最後のバッハ・メヌエット2番)、親指の位置を気にしてみてください(中指の下に来るように)。ビブラートは音程がきちっととれるようになるまで、かけないでください。

お互い頑張りましょう。

投稿者:会社員     投稿日時:2010/07/02 07:36  ---15.200.186

失礼しました。上記文章で#Fと記載したのは、#Gの間違いでした。訂正します。それでは。

投稿者:マコ     投稿日時:2010/07/03 09:36  ---143.245.129

鷹栖光昭先生の「やさしいチェロ入門」も良いですよ。
ホームページと連動してすごく活用できます。

投稿者:会社員     投稿日時:2010/07/03 09:46  ---42.35.207

わたしも最初の最初はやさしいチェロ入門でした。イラストが一見ショボいです(子供の描くような線画なんです)が、意外と的を得ていて、わかりやすかった記憶です。

投稿者:yoshinori     投稿日時:2010/07/06 13:01  ---2.24.193

ヴァイオリンもスズキの教本はチェロとほぼ同じ曲なんですね。読ませていただきますと、スズキの第一巻にのってたロングロングアゴーや楽しき農夫が出てきて嬉しくなりました。小学校の時先生に早く第一巻の最後のゴセックのガボットにいきたいでしょう?と聞かれて、楽しき農夫のほうが好きですと言ってました。あの曲は美しいメロディですもんね。僕第一巻3年くらいかかったんじゃないかなぁ?小学生の時、よく覚えていない。きらきら星を半年か一年くらいやった気がする。

投稿者:miko     投稿日時:2010/07/06 22:31  ---99.255.137

会社員様、マコ様、yoshinori様

コメントありがとうございます。私が持ってる教本は、まさに、鷹栖光昭先生監修のものです。
ウェルナーとは、ピアノで言うとバイエルとかハノンにあたるものでしょうか?やはり基礎練習+曲がよさそうな気がしてきました。チェロは日本の歌とすごくマッチする感じなんで、日本ものの簡単なものからチョイスしていくのもおもしろいかなと思いました。上達したら「浜辺の歌」とかきれいな音で弾ければいいなと思います。

投稿者:シュテファン     投稿日時:2010/07/06 23:13  ---152.79.175

ウェルナーは、ハノンよりももしかしたらツェルニーみたいな感じでしょうか。
かなりこじつけですが。

スズキの教本は1〜3巻はとくに重要な基礎練習が盛り込まれています。
ただの曲集ではないですよ。

曲順も本の頭から順番に守った方が良いです。

そのように使用される先生だったら、ハノンのような機械的練習を別個にやらなくても、それこそある程度の有名な曲が弾ける所までいけます。

投稿者:会社員     投稿日時:2010/07/07 07:12  ---15.200.186

>スズキの教本は1〜3巻はとくに重要
そうですね、その中でも特に1-2巻は極めて重要と思います。このテキストが、単に音を楽譜通りに出せるレベルではなくて、鈴木流に言うと”トナリゼーション”がきちんとできた美しい音で演奏できるのを目指している点が、タダの曲集と違うんだと思います。
いつも発表会で思うのは、とにかく先へ先へと進んだ人の演奏と、基礎がちゃんとできた人の演奏は確実に違う。。ということでしょうか。自発的に考えるのも重要ですが、miko様の進度や特徴を客観的に判断できる、お師匠様に相談するのが一番良いと思います。

私の昔(5年強前)のレッスンを振り返りますと、かなり長い間、開放弦でのいろんなパターンのボウイング(移弦含む)+スケール練習(当頃はC、D、G-dur、1オクターブ)をやらされていた記憶です。左腕をダランと伸ばして、ほしいポジションに、パッと正確に指を置けるようになるまで何度も何度も、馬鹿みたいに繰り返しました。

そして約9カ月後に発表会(ある日いきなり、予告なしにスズキ1巻のメヌエット2番をやらされた)でしたが、このように基礎をみっちりやっていたおかげで、初見でほぼ完璧に音をとることができました。ちなみにウェルナーに移ったのはこの後です。

あくまで私見ですが、ウェルナーの欠点を記載しておきますと、ウェルナーは、どちらかというと設計が古く、レイトスタータには「効率が悪い」場合があると思います。一方、比較的若い人が音大を目指すにはとても良い教材と思います。miko様のレベルを知りませんが、試してみてはいかがですか?
もしも拡張ポジションを既に習っているならば、誰かにウェルナーを借りて、P40、2段目からのModeratoを弾いてみてください。これにより、拡張を含んだ1ポジションでのあなたの実力(チェロ演奏の体力も測定できます)がわかります。これがすんなり弾けないレベルならば、もうすこしやさしい+スズキで修業を積んでは?と思います。

投稿者:セロ轢きのGosh     投稿日時:2010/07/08 20:55  ---158.5.88

ウェルナー、ドッツァー、シュレーダー、セブシック、フォイヤール、リー、ポッパーなど、レッスンで使ってきましたが、素人の小生としては(ましてやお会いしたこともない方に向かって)どれがお勧めなんて言えません。 mikoさんにとってどういう練習が効果的か、先生と相談するのが一番だと思います。

というと身も蓋もないので、玄人のコメントご紹介します:
 ttp://blogs.yahoo.co.jp/tomozucker/folder/948643.html
(頭に「h」を補ってください)

投稿者:miko     投稿日時:2010/07/08 22:52  ---99.255.137

シュテファン様、会社員様、セロ轢きのGosh様

アドバイスありがとうございます。
ピアノの話で恐縮ですが、ハノン+ツェルニー+バッハの併行練習により、ベートーヴェンのソナタなどが自然と弾けるだけの力がついた経験上、チェロも同時にいろんな教本に取り組んだほうがいいのかなと思いましたので・・・。実際レッスンも月2回、毎日何時間も練習できない環境の社会人、40代のレイトスターターですので、できるだけ効率よく上達できるようにということを念頭に置いて次回のレッスン先生に相談してみようと思います。

投稿者:miko     投稿日時:2010/08/06 23:18  ---99.255.137

ここ1ヵ月間、音程を確実にとる訓練や音階、ボウイングなどひたすたら行っていましたが、今度から先生の指示で「フィヤール」という教本を購入して使用することになりました。先生曰く初心者から上級者になっても長く使える教本とのことですが、使用されたことがある方がいらっしゃいましたら、感想など教えていただけると幸いです。よろしくお願いします。

投稿者:チェロが好き     投稿日時:2010/08/10 07:37  ---146.217.73

miko様
「フォイヤール」は、わたしの先生いわく「生徒が泣いて嫌がる教本」だそうです。
「デイリー・エクササイズ」とあるように、全巻通して仕上げて行くというタイプの教本ではないと思います。
一つ一つの課題について、それぞれ何に気をつけるべきなのか、先生の指示があると思うので、それをしっかり受け止めるのが大事でしょう。
でないと、時間を無駄遣いするだけになってしまうかも知れません。
課題を進むことより、ひとつひとつを確実に。これはどんな教則本でも基本的には同じことでしょうけど。