Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:JBヴィオームについて
投稿者:ナオクン     投稿日時:2010/09/19 22:25  ---172.123.44

うちに30年ほど前に先生の紹介で購入したバイオリンにJBヴィオーム フランスとラベルがあります。本体を25万円で買いました。

本物ならば高い楽器なのでしょうか。
レプリカなども多く作られたのでしょうか。

投稿者:弦喜     投稿日時:2010/09/20 02:25  ---115.122.139

そのラベルには、カタカナでJBヴィオームと書かれているのでしょうか。そうであれば、そのような無名の製作者がどこかにいたのかもしれません。
そうでないなら、ラベルの記載を、その原語のまま、忠実に書かれている通り写さないと、正しい答えは得られません。

フランスの名前をカタカナ表記したとき、正しいかどうかフランス語を学んでいない日本人にはわかりません。例えば、ヘンリはアンリですし、フランコイスはフランソワですので、原語をそのまま知らせないと、誤りを類推できる一部の人にしか話が通じなくなります。

このページの左上の”過去ログ検索”から、その楽器におそらく書かれているであろう、
Vuillaume
をキーワードに検索してみてください。過去の書き込みがたくさんあり、答えが見つかるでしょう。

いろいろな人が、いろいろな読み方をしますので、カタカナの場合、過去ログ検索で、
ヴィヨーム
ビヨーム
ヴィオーム
などで、それぞれ検索すると、それぞれ書き込みが見つかります。
(ヴィオームと読む人は少数派だと思います。)

投稿者:ナオクン     投稿日時:2010/09/20 19:49  ---172.123.44

無知な質問をしてすみません。

CHIPOT−VUILLAUME
Gendre de J.B.VUILLAUME
A PARIS

と書いてあります。
chipotというのは何とかモデルって言う意味なんでしょうか。

覚え書きをみると、本体は42万円で弓が25万でした。
その後サイトを見ているとバイオリンってのは何とかモデルというものが沢山存在するのを知りました。

投稿者:弦喜     投稿日時:2010/09/20 21:17  ---115.122.139

思っていたラベル(もっともよくある、J.B.Vuillaumeコピーのラベル)ではありませんでした。

インターネットの検索エンジンにて、
Chipot vuillaume
をキーワードで検索すると、情報が得られます。

Gendre de は ”の息子”という意味のようですが、有名なJ.B.vuillaumeとは無関係な別のvuillaumeさんの娘と結婚した事を利用して、J.B.vuillaumeにあやかってラベルに記載したようです。
J.B.Vuillaumeとは直接関係のない、別のメーカーのラベルです。
30年前ということを考えると、楽器の状態とグレードによりますが、妥当な値段ではないですか。

chipotというのは、そのラベルを使った楽器を売り始めた人の、名字のようです。

投稿者:ナオクン     投稿日時:2010/09/20 22:40  ---172.123.44

丁寧な回答どうもありがとうございます。
バイオリンの価値など全くわからない者ですが、
自分のバイオリンがどういうものなのか、気になってしまったので
質問させていただきました。

何でも鑑定団に鑑定を依頼したようで
とっても楽しかったです。

Q:子供用バイオリンについて
投稿者:ぴぃちゃん     投稿日時:2010/09/18 13:08  ---183.125.28

はじめまして。
小3の娘がバイオリンを習っておりまして、この度1/2への買い替えを検討中です。
本来なら身長が124cmになった5月の時点で買い替える予定でしたが、夏に発表会があったため、それが終わってからにしようということになりました。

そして発表会終了後、すぐに楽器屋さんに行くと目当ての弓ケース込みで10万円程度のものがなく、入ってくる予定も未定・・とのことで、入り次第連絡をいただく予定で帰って来ました。

そして9月の身長測定で128cmを超えており、もう3/4への買い替えを考える時期に入ってしまいました。

そこでご相談ですが、1/2はとばして3/4を使うということも考えたのですが、下に弟もいまして、その子も使うことになるので、やはり1/2を購入したいと思っています。

ネットでの購入は危険ということを承知の上で、ネットでの購入を考えています。

今考えているのはカールヘフナー1995年 #200ですが、調べてみますと現行の200番台は分数の商品はないということですが、当時の200番では分数バイオリンは製作されていたのでしょうか?

もう廃盤になっている商品のようですが、分かりましたら教えて下さい!

投稿者:弦喜     投稿日時:2010/09/18 14:50  ---115.122.139

あくまでも参考情報です。(1995年ぴったりの情報はもちあわせていません。)

1999年のカールヘフナー代理店のカタログでは、#7 #11 #62 #66 のみが分数楽器の品番としてあげられています。(分数楽器はウイットナーの4つアジャスターがついたテールピースが使われています。)
また、当時の#200の価格は\157000となっています。

Suzukiのラインナップと勘違いして品番が記載されている可能性もありますので、その楽器が、カールへフナーの#200である根拠を出品者に確認し、納得した上で行動された方がよいと思います。また、今日本のオークションに出品されているものであれば、エンドピン側で裏板と側板のニカワが剥がれている可能性もありますので、そのあたりの入手後のメンテナンス費用の発生もあらかじめ計算にいれておいた方がよいと思います。

投稿者:ぴぃちゃん     投稿日時:2010/09/20 06:59  ---183.125.28

弦喜さま

コメントありがとうございます。
慎重になったほうがよさそうですね。
参考になりました。
本当にありがとうございます!

Q:先ほどの訂正
投稿者:ナオクン     投稿日時:2010/09/19 22:38  ---172.123.44



ラベルにはフランスじゃなくてパリってかいてありました。

Q:ヴァイオリンの音色
投稿者:ショコラ     投稿日時:2010/09/17 11:19  ---64.50.234

高校生の娘のヴァイオリンの買い替えを検討しています。

お借りしている楽器は、発音の良さ、G線の音色の深み、高音の伸び、和音のはまりなど、現在所有している楽器とは比べものにならないくらい、弾きやすく良い楽器だと思います。

ただ、一点だけ気になるところがあるようで、「音に酔って気持ちが悪くなる」と言います。

何か原因がありそうですか?
このような経験をされた方いらっしゃいますか?

投稿者:弦喜     投稿日時:2010/09/18 15:05  ---115.122.139

「音に酔って気持ちが悪くなる」 というところを、もう娘さんからヒアリングして少し深堀りし、別のもう少し具体的な表現で詳しく説明していただければ、回答しやすくなると思います。

例えば、音量だけにしぼっても、いろいろなケースがあります。
表板から発せられる音が実際に大きく、弾いた後に耳鳴り(キーン/ジーン)が残る楽器もあります。
また楽器が変わり、顎当て等の関係で楽器と左耳の距離が近くなり、上記が起こることもあります。耳鳴りはなくとも、ストレスを感じるやかましい状態となることもあります。
今までの楽器があまり鳴っていなくて、それなりの音量で鳴る楽器に変えた時に、その差により過度の音圧を感じていることも考えられます。(これはすぐに慣れるでしょう。)

その楽器以外の、同程度の楽器を複数弾くのも、それなりに音が出る楽器に慣れていないために発生しているのか、その楽器固有の問題か、判断するヒントにはなると思います。

投稿者:ショコラ     投稿日時:2010/09/18 23:25  ---64.50.234

弦喜さま


早々の回答ありがとうございました。

楽器をお借りして4日目にして、「音に酔って気持ちが悪い」という症状は治まったそうです。
弦喜さんが仰るように、鳴る楽器に変わり、過度の音圧を感じたためではないかと思われます。

私が、楽器の発音が良くなり、不安定なビブラートが目立つようになったからではないかと意見すると、娘は少々怒ってしまいました(笑)

いずれにしても解決いたしました。
ありがとうございました。

Q:Franz Hell という人のチェロ
投稿者:ひつまぶし     投稿日時:2010/09/08 18:01  ---4.157.115

1960年代製のFranz Hell という人のチェロと
バイオリンを見つけたのですが

FranzHellとはどういう方なのでしょうか?
または、ただの工房の名前でしょうか?
もし、
ご存知の方がいらっしゃったら
ぜひ、教えていただけないでしょうか?

投稿者:木村哲也     投稿日時:2010/09/09 21:08  ---30.170.226

Franz Hell:1896年ドイツ北部のElmshorn生まれ。Markneukirchenで楽器製作の技術を身につけ、1919年にまずはノルウェーに、そして1921年には米国のシカゴに移住したそうです。

投稿者:櫃まぶし     投稿日時:2010/09/13 12:32  ---47.88.113

木村様、ありがとうございます。
1960年製なので、
アメリカで流通して流れてきた可能性があるかも?ですね。

投稿者:木村哲也     投稿日時:2010/09/13 12:53  ---30.170.226

あるでしょうね。彼がいつまで活動していたのかが定かではないのですが。米国ではかなり成功した製作家らしいですよ。

Q:イタリアン・オールド表板の縁の盛り上がり説について
投稿者:ヨハネ     投稿日時:2010/09/09 09:51  ---238.206.148

失礼します。少し前に有名なオールド専門店でグラニャーニやプレセンダなどのオールド楽器(ヴァイオリン)を見せていただいた時、そこの経営者の方から、「イタリアン・オールドは表板の縁が盛り上がっているんですよ。」と言われ、実際に縁に触って「へぇ〜」と思ったものでした。この説は様々な本にも書いておらず、初めて知ったのですが、本当にそうなのでしょうか?また、もし本当ならオールドのみならず、モダンでもイタリアンの表板の縁は盛り上がっているのでしょうか?ちなみに、小生の楽器(Giuseppe Pellacani 1931、Vincenzo Cavani 1910)は両方とも縁が盛り上がっておりましたが・・・。

投稿者:ヨハネ     投稿日時:2010/09/09 15:42  ---238.206.148

ありがとうございます。では、例えばFagnolaはいかがでしょうか?このメーカーには個人的に関心があり、所有者の方又はよくご存知の方から情報をいただけるとありがたいです。

投稿者:木村哲也     投稿日時:2010/09/09 20:47  ---30.170.226

>表板の縁が盛り上がっている

この文だけでは何を言っているのか、いまいちよく分かりません。表板の縁が裏板より厚い、表裏に限らずコーナーの縁がその他の部分より厚い、縁がパスタをつけたような感じで際立って丸まっている、などなど、いろいろ考えられます。

投稿者:ヨハネ     投稿日時:2010/09/09 22:56  ---251.18.14

>この文だけでは何を言っているのか、いまいちよく分かりません。

楽器を真横から見ると、駒のあたりと頂点として、そこから楽器の縁に向かって通常なだらかに下っていきますが、小生が教えていただいたのは、そのカーブが最後の縁に至るとき、それまで下っていたものが水平になって終わるのではなく、縁の直前に一旦上昇カーブを描いて縁に至るというものです。従って表板のパフリングの辺りが窪んでいるような感じで、指でなぞるとよく分かります。言葉による説明がうまくできませんが、ご理解いただけましたでしょうか?

投稿者:弦喜     投稿日時:2010/09/10 01:45  ---102.167.156

>それまで下っていたものが水平になって終わる
という方が、少ないのではないですか。
現在もオールドの名器を手本に楽器は作られている事が多いですから、手作りの加工においては、表板のパーフリングの辺りが窪んでいるような感じに削るのが普通ではないかと思います。軽量化と強度を両立させると自然にそうなっていくような気がします。

投稿者:QB     投稿日時:2010/09/10 12:24  ---05.227.127

>それまで下っていたものが水平になって終わるのではなく、
>縁の直前に一旦上昇カーブを描いて縁に至る

程度がわかりませんが、特段特徴といえるものでは無いと思いますし、これをもって何かを論じるのも苦しいかと思います。

投稿者:木村哲也     投稿日時:2010/09/10 13:35  ---30.170.226

Fluting(フルーティング)と英語では呼ばれるものですね。

一昔前のフレンチなどには特にこの部分が平ら(全く平らではありません)なものが多かったりするので、それをフレンチの特徴の一つとすることも出来ますし、モダン・イタリアンのなかにはこの窪みが必要以上に誇張されているものもあるので、それをモダン・イタリアンの特徴と言ってしまうことも可能といえば可能ですが。。。

しかし、この部分だけをみてオールドだとかイタリアンだとか言ってしまうのは、危険ですよ。グァルネリ・デル・ジェスの一部の作品にも、ガーダニーニの作品にも、このフルーティングが殆ど無いものがあります。

とはいえ、楽器を見ていくうえで、アーチがこのフルーティングにどのように流れていくかを勉強していくのはとてもためになりますよ。音への影響も大なので。

投稿者:ヨハネ     投稿日時:2010/09/11 10:44  ---238.206.148

皆様いろいろありがとうございました。今残っている作品は、師匠や往年の銘器の影響があるとはいえ、オールドでもモダンでも各メーカーがそれぞれの自由意志をもって一品一品製作したものだと思いますので、画一的な見方は危険でしょうね。でも、これがフルーティングという箇所(?)だと教えていただきすっきりしました。

Q:眠っている楽器?
投稿者:Jubei     投稿日時:2010/09/08 16:30  ---224.214.213

初めて質問します。レイトで経験2年位の者です。

先月実家にて、亡き祖父が使っていた戦前のMasakichi Suzkiの
No.10を発見し、カビ、汚れを拭いて修理/調整に出しました。

戻ってきたので、早速今まで使っていたSuzukiの入門器に変えて
レッスンに赴いたのですが、先生曰く。
「響きは良いのですが、まだ楽器が眠っている感じですね。駒寄りで弾き続けてみてください」とのことでした。

そこで、質問なのですが、
1.楽器が眠っている感じというのはどういうことを指しているのでしょうか?
2.また(寝ているなら)起こすのに、駒寄りで弾き続けていれば
ガバっと起きてくれるものなのでしょうか?
(起きている感じも良く分かっていません)
3.上記方法の他にも、何か水晶する方法があればご教示頂けると助かります。

投稿者:通りすがりのチェロ弾き     投稿日時:2010/09/08 23:09  ---220.6.72

その先生との解釈が違う可能性はありますが

1.楽器が眠っている感じというのはどういうことを指しているのでしょうか?
>楽器があまり振動しなくて音がこもってハッキリした音が出ていない状態かな。

2.また(寝ているなら)起こすのに、駒寄りで弾き続けていれば
ガバっと起きてくれるものなのでしょうか?
>駒よりで弾く事でしっかり楽器本体に振動を伝える事が出来るので、このような弾き方をしていれば木が振動しやすくなってそのうちよく響く良い状態になってくる…はず。(楽器自体に損傷など大きな問題がなければ、一日1時間位弾いて1年もすれば)

3.上記方法の他にも、何か推奨する方法があればご教示頂けると助かります。
>眠っていた分たくさん弾いてあげる事ですね。楽器もお亡くなりになったおじいさまも喜こばれると思います。

投稿者:Jubei     投稿日時:2010/09/09 18:09  ---224.214.213

そうですね、子供のころに他界した為、殆どできなかった祖父孝行
だと思い、しっかり弾き続けていきたいと思います。

ご回答いただき、有難うございました。

Q:ライムライト
投稿者:弦     投稿日時:2010/09/02 21:08  ---81.221.135

チェロのイッサーリスが使っている弦を知りたいのですが、
下記のリンクにある写真だと
http://www.gettyimages.co.jp/detail/86133866/Redferns?language=ja&location=JPN

D線以下はオリーブだと思うのですがこのA線はいったい何をはってるのでしょう?
どなたかご存知の方いましたら教えてください。

投稿者:ライムライト     投稿日時:2010/09/02 21:09  ---81.221.135

タイトルと投稿者の名前逆になってしまいましたね。
失礼しました。

投稿者:通りすがりのチェロ弾き     投稿日時:2010/09/02 22:07  ---220.19.242

見たことない弦ですねぇ(^_^;)

ただ、聞いた話ではこの人はガット弦を使っていると、聞いた気がします。

投稿者:momo     投稿日時:2010/09/03 01:22  ---220.187.35

この紫の模様は、オイドクサではないですか?

投稿者:ライムライト     投稿日時:2010/09/04 18:18  ---81.221.135

あ、オイドクサですか。
彼の音色に心奪われて、気になった物ですから。自分もちょっと試してみようと思います。
ありがとうございます。

投稿者:マコ     投稿日時:2010/09/05 08:06  ---143.245.129

余計なことでごめんなさい。
写真、見ました。イッサリスも年を取りましたねえ。
チェロのプリンスって感じでしたが、
楽器は「フォイアマン」でしょうね。
あの「チェリストの宝石」と絶賛されたフォイアマンが使ったいたストラディヴァリウスだと思います。
とてもよく鳴るのでガット弦で充分だというようなことをイッサリスが言っていました。

投稿者:木村哲也     投稿日時:2010/09/05 18:18  ---30.170.226

写真で写っている彼のチェロはマコさんの仰る通り「フォイアマン」、またはもっと一般的な名前で「De Munck」です。日本音楽財団所有のものです。数年前にお会いした時には、彼のストラドはあまりテンションの高い弦だとかえって音が悪くなってしまうので、ガット以外のものを使用することはないのだと言っていました。Cはオリーブ、その他はオイドクサだそうですが、他のバロック様式の楽器と合奏する際にはAをオイドクサの裸のものに変えるそうです。

パワーを要する曲にはMontagnana(縮小してあり、小さめです)を使用するようです。この楽器にもガットを張ってあるようですが。

投稿者:かめ     投稿日時:2010/09/07 06:31  ---53.247.123

フォイアマン、ストラドのなかでも細身で高音域の音色が美しい
楽器ですね。
楽器の容積が小さい分、テンションの高い弦だとかえって響きを
止めてしまうのかもしれません。

Q:ヴァイオリンの楽器について
投稿者:チロル     投稿日時:2010/09/05 18:56  ---105.247.95

ヴァイオリンの楽器について調べているのですが、なかなか出てきません。
作られた年代と今のおよその値段が知りたいのですが、
中のラベルが古くて年代はかかれていません。
ラベルには、

左端に縦で
Lihama
真ん中に
Model Straduarius
LIPPOLO HAMMIO
Markneukirchen〈Saxony〉
右端に縦で
Sampo

と書かれています。見にくいので間違ってる可能性もあります。
それぞれ書かれている文字の意味をおしえてください。

投稿者:木村哲也     投稿日時:2010/09/05 21:09  ---30.170.226

「Lihama」は、Lippold Hammig Markneukirchen という旧東ドイツのMarkneukirchenにあった製造会社(工房)の略で、1837年にCarl Friedrich Lippoldによって設立されました。1945年以降は楽器を作っていません。70年代に会社もなくなっています。

Sampoというのは彼らが使っていたブランド名のようですが、なぜそのような名を使っていたのかは誰にも分からないそうです。

Model Straduariusというのは、ただ単にストラディヴァリウスのモデルです、ということです。

Q:ニュアンスの出せるバイオリン
投稿者:徒然     投稿日時:2010/09/02 20:56  ---6.102.19

よく「色々なニュアンスの出せる楽器」という話を聞きます。
イメージとしては色々な音色(こってりとした暖かい音色、冷たく澄んだ音色、暗い音色、明るい音色、大きな音、小さな音)が1本の弓で出すことができる楽器だと思っているのですが。
そのような楽器というのは30万円くらいまでの値段ではまず売っていないものなのでしょうか。
売っているとしたらどれくらいの価格帯から手に入るものなのでしょうか。
私はebayなどで$200〜$300くらいの価格帯のバイオリンと国内で30万円ほどの価格で売っているバイオリンを持っていますがどちらも同じレベルに感じます。音色は弓を変えれば変わりますが1本の弓のままでは音色は変わりませんしハイポジションになると音がかすれ出します(駒寄りを弾いたり左手の指で弦を押さえる圧力点を狭くし強くしてもかすれます)。
ある程度の価格帯以上のバイオリンになると、その方面(ニュアンス、ハイポジでもきれいな音色が出る等)の能力が劇的に違うものなのでしょうか。
今そのような能力を持った楽器があれば弾いていてもっと楽しくなるのではと思い購入を検討しています。アドバイスよろしくお願いいたします。

投稿者:ゴマゾウ     投稿日時:2010/09/03 07:48  ---156.112.8

>色々な音色

全ての音色がオールマイティに出る欲張りな楽器はおそらく頂点のストラドやデル・ジェスでも不可能。暖色系、寒色系などの音色は廉価な楽器でもそれなりにあるけれど高価な楽器はその質が違う。また、無神経にバカデカイ大きな音が出るのも安い楽器にはあるけれど特に小さな音〜大きな音という奏者の意図した幅広い音量が出せるのはある程度の価格以上から。

>1本の弓で

勿論、楽器は1本の弓で弾く。けれど、その弓もピンキリで楽器と同じように音色も様々。高価な弓はやはり素晴らしい。

>そのような楽器というのは30万円くらいまでの値段ではまず売っていないものなのでしょうか。

奏者の腕とそれに見合ったほどほどの楽器ならばその位からも。
けれど、30万というのはあくまで初心者の練習用楽器の価格帯。
但し、先に述べたように質の高い音が出るのは、やはりイタリア製で製作後50〜100年位経過した楽器。価格は有名な製作家なら1000万前後。また、無名でもいい楽器も結構ある、概ね300〜500万といったところ。残念ながら新作100〜150万の楽器では少々無理。

>ある程度の価格帯以上のバイオリンになると、その方面(ニュアンス、ハイポジでもきれいな音色が出る等)の能力が劇的に違うものなのでしょうか。

はい、全然違います。

投稿者:木村哲也     投稿日時:2010/09/03 17:03  ---30.170.226

絵を描くのと同じで、使える色が多い楽器は可能性を高めてくれます。もちろん、単調な楽器でも演奏者の力量で補える部分はありますが、そのぶん余計な努力(分かりますよね?)を必要とされます。

必ずしも値段が高いバイオリンのほうがそのような表現力に富んでいるとは言えませんが。イタリア製であろうが、国産であろうが、オールドであろうが、新作であろうが、値段が高い割には質が悪いというものは沢山あります。「新作100〜150万の楽器では少々無理」というのは事を総括し過ぎでしょう。

買うつもりはなくても、いろんなお店や工房で試し弾きをしてみてはいかがですか。学ぶものは大きいと思いますよ。

投稿者:徒然     投稿日時:2010/09/03 18:07  ---6.102.19

ゴマゾウ様、木村哲也様、ありがとうございます。
色々勉強になりました。できればお店や工房での試し弾きもしてみたいですが、買う気も無しにはなかなか申し訳なくて気がひけますね。
でも買い替えを考える時期になればぜひ色々試してみたいと思います。

投稿者:弦喜     投稿日時:2010/09/04 10:38  ---124.78.208

>今そのような能力を持った楽器があれば弾いていてもっと楽しくなるのではと思い購入を検討しています。

であれば、どれくらいの価格帯の楽器がどのようなものなのか、自分で感覚をつかむために、楽器店でいろいろ弾いてみるべきではないですか。
200万円くらいまでの楽器は、店頭におかれていますので、すぐに試奏させてもらえると思います。それ以上のものは店の奥にしまわれていたりしますので、それらは話の流れ次第で弾かせてもらえるかもしれません。
お店も、初めて来た人に即購入してもらえるとは期待していないでしょうから、将来的に(あるいはその時に)買う可能性がゼロでないなら、遠慮せずにお店が弾かせてくれる楽器を、できるだけ弾けばよいと思います。想像するだけでは何もわかりません。とにかく多くの楽器を弾く事です。

eBayなどでも、多くの見る目のある人達が、ラベルには関係なく楽器の作りや状態からいい楽器であると目をつけた楽器は、セリの最終段階で値段がぐっとあがります。多くの人の入札の結果、落札金額が少なくとも1000ドル後半〜2000ドル程度以上にまで上がった楽器の場合は、結構使える楽器も含まれていると思います。結局、本当によいものはそれなりの値段がつき、500ドルを切る値段で落札できるものは、見る目のある人のターゲットからははずれているので高くならないということだと思います。石ころの中に宝石が混じっている可能性はゼロではありませんが、世界中の多くの人が同じ場所で同じように宝石を求めて探している中で、それらの人が見逃した宝石を運良く手に入れることは極めて困難です。

投稿者:徒然     投稿日時:2010/09/04 19:16  ---6.102.19

弦喜様ありがとうございます。
実はゴマゾウ様のご回答を読んで足がすくんでしまってました。
300万円は無理でも、もっと安い価格で今の楽器に比べたらかなり満足できるという楽器に出会えるかもしれないですね。
今度お店に試し弾きの予約を入れてみます。
eBayでバイオリンを見るのは好きでよく眺めているのですが、試し弾き無しで$2000近いお金を出すのは私にはなかなかできそうもありません。でも一つの目安だと思ってそういう視点で出品されている楽器を見るのも楽しそうに思えました。ありがとうございます。