弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:チェロパート弦つづき
投稿者:ネコ 投稿日時:2011/11/01 18:39 ---148.13.229
すいません、途中で送信してしまいました。
一番お尋ねしたいのは、ドミナントA弦は、そういうものなのですか? という事です。
ナイロン弦は、そういうものだと、職人さんには、いわれましたが、私としては、納得いきません。
楽器は、まだ1台めで、弦は、ヤーガー、ラーセン、スピロコアしか使ったことは、ありません。
どうぞ、よろしく、アドバイスの程お願いいたします。
投稿者:teku 投稿日時:2011/11/03 12:33 ---132.137.36
チェロ弦で(他も同様ですが)アルミ巻き線のものがあります。アルミ巻き線は弱いようで、巻線部分がよく切れます。上駒、駒のところでよく巻き線が切れます。
ドミナントのチェロ弦のA線はハイドロニュームという名前のアルミ合金のようです。たしか、ジュラルミンのシンセキでジュラルミンより錆びにくい合金だった思います。
自分的にはドミナントは苦手なので(OLIVが好きです)1度しか使っていませんが、オリーブもアルミ巻き線なので、気をつけて使っています。 D,G,C線は多くの場合アルミ巻き線は使わないので、耐久性は良いようです。
(初期不良はご愁傷さまです。たまにあります)
投稿者:ネコ 投稿日時:2011/11/03 22:13 ---148.13.229
コメント頂きありがとうございます。
アルミの巻き線。
そうです、巻き線が、すぐ、ほつれて、切れてしまい、最終的に、中のナイロン弦まで、きれ、あぁ、、ぁと、いうかんじでしょうか。でも、あまりに、早い!
取り付けて、調弦しているあいだに、1,2日でアルミの、巻き線が、切れてしまいます。
ネックは、磨いてもらいましたが、まだまだ、引っかかるところが、あります、そこの、ところで巻き線が、切れます。
職人さんは、人のする仕事ですから、理想どうりには、いきません。という事です。
そういわれてしまえば、はい、そうですか、としか、いい様がなく、帰って来ましたが、
ネック、駒の、調整次第では、もっと、なんとかなるので、と思ってしまうのです。
楽器店を、変えた方が、良いのでしょうか?
とほほ、、、楽器の調整、弦が、うんぬん、いう前に、いっぱい練習したいのに、
駒は、厚みがあります。駒は2個めで、その後1回は、調整しました。
ちなみに、楽器は、購入当初から、同じ店でお世話になっております。
Q:violin作者
投稿者:りん 投稿日時:2011/11/02 21:14 ---108.237.240
私が使っているviolinはmarco dellavalleという人が作られたものです。
約15年前に学生の間使えるだろうと当時の先生が選んでくださいました。
作者のことが気になり、検索していたもの、全くといってもいいほど分かりません。
ご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。
Q:ERNST-HARNISCHについて
投稿者:ドラゴン 投稿日時:2011/11/01 19:11 ---83.159.212
僕は先日、中古のチェロを買いました。ラベルに、ERNST-HARNISCHと記載されていたのですが、この会社(人?)について詳しく教えて下さい。ネットで調べても出てきません。お店にはドイツ製と書いてありましたが、騙されたのでしょうか?
Q:チェロの弦
投稿者:ネコ 投稿日時:2011/11/01 18:29 ---148.13.229
チェロを、大人になって、始めた者です。
左手の力が、入り過ぎ、ビブラートが、上手くできなくて、腱鞘炎になりやすい事と、ハイポジションの練習のために、テンションの低い弦にしたいと、考えています。
今回、全部ドミナントに、してみました。
ただ、A弦が、取り付けて、調弦しているあいだにも、スチール部が、開いて、切れてきます。(駒や、ナット部分で)
楽器屋さんで、相談し、駒には、新しい駒皮(透明な、シール).を、はり、ネックも、出来るだけ、滑らかに磨いてもらいました。
ただ、最初は、購入した弦が、駒、ネック部分以外でも、弦全体に、伸びたところと、伸びていないところがあり、見た目にも、ムラのある状態であったので、初期不良という事で、新しい弦と、交換してもらいました。
しかし、新しく届いた弦も、同様に、切れてきます。今回は、弦全体の、ムラは、感じません。
この弦に、固執せず、別の、種類にしてみる事が、簡単だとは、思いますが、商品として、流通しているからには、
Q:ペグボックスについて。
投稿者:ストリング・フェロー 投稿日時:2011/10/19 01:12 ---191.40.224
チェロの初心者です。
ペグボックスの内側が木目のままの物と、
黒く塗られた物がありますが、何か
違いがあるのでしょうか?
何か疑問だったのでっ(笑)
投稿者:てつ 投稿日時:2011/10/19 10:38 ---108.156.121
製作者の意向しだいだと思います。
音響には影響はないでしょうし。
私はボックスの中まで木目をいれてニスを塗っている方が好きですす。
投稿者:ストリング・フェロー 投稿日時:2011/10/25 21:30 ---191.201.125
てつ様
ご返答、有難うございました。
うちの子が、中国製の得体の知れない奴で、
やはり黒く塗られていて、何だか安っぽいので
気になってしまいました。
Q:黄金比???
投稿者:音大生のチチ 投稿日時:2011/10/11 20:41 ---174.209.7
音大生の息子がチェロを欲しがっています。
息子がこどものころから知っている楽器屋さんに頼んで、探してもらったところ、オールド(?)のチェロを薦められました。
何十年も前に日本に入ってきたものとのことで、最近輸入されたものよりも安くできるとのことです。
息子は音も良くいたく気に入り、ぜひ買いたいと言っておりますが、1,000万円+消費税との金額で、特別裕福でもなく、知識のない親としては、なかなか決心がつきません。
Vincenzo Sannino face in Napoli anno 1900 と記されたラベルが貼ってあり、1900の下2ケタの00は手書きのようです。
インターネットで調べると、この製作者の生まれがわかり、若干21歳の時の制作ということになります。
また、チェロに詳しい知人に見てもらったところ、寸法が黄金比(?)なるものに合致しておらず、薦められないとのことでした。黄金比がどれほど重要な要素なのか分かりません。
加えて、表板の右側のf字の穴の周辺が素人目にも分かるほど反っています。鑑定書などは付いていません。
皆さんの知識やご意見をうかがいたいと思い、投稿させていただきます。よろしくお願いします。
投稿者:音大生のチチ 投稿日時:2011/10/11 22:16 ---174.209.7
前の質問の追加です。
Vincenzo Sannino face in Napoli anno 1900 と記されたラベルには、マークはありません。インターネットで調べると、この製作者のラベルには、固有のマークがあるとか…。
投稿者:ゴマゾウ 投稿日時:2011/10/12 18:09 ---156.108.131
最近は音大生でも軽く1000万クラスの楽器を持っている者も珍しくなくなったけれど、特別裕福でもない一般家庭の親御さんが汗水たらして貯めたり工面したりでやっとの思いで我が子に買い与え、はたして彼らが卒業し実際働いてみて1000万もの大金を作ることのいかに大変さを身をもって実感し、あらためて親の有難さが分かり感謝・・・これならまだ少しは救われるけれど、殆どの者はそれすら当然だと思っている。今迄生活に困らず、クラシック音楽という何か特権的・高尚な芸術をやっているというプライドがいつまで経っても幾つになっても根底にあり、世間のしがらみや金銭感覚を麻痺させ、やがて歳を取り、気付いた時には自身の精神的な糧である音楽以上に社会の厳しさ・現実生活に押しつぶされそうになっている輩の何と多いことか・・・
さて、Vincenzo Sanninoの件のVcの真贋。
作者の年譜からラベルの製作年は妥当かと。
が、音が良くても、黄金比がどうのこうの言っても、そこらの楽器店や頭でっかちの素人が真贋について正確に判断できないのは明白。
弦楽器の世界で真正・本物というのは、それなりのところで(欧米の著名なオークションや老舗楽器商)、相場価格で(数千万〜億)
購入したものがそれに該当すると思えばいい。
さらに、前の所有者・演奏家などが由緒ある人間や一流であればさらに値は上がる。更に名の通っている鑑定書(あくまで私文書であり一見解に過ぎないが)があれば付加価値が付く。
極論すればそれ以外は全て及ばずであり、皆、少なからず妥協して愛器にしている。
世界中に星の数ほどある弦楽器には、相応数の贋作も存在する。
で、店舗を構えてそこで長年商売している楽器店から買うのなら一応は安心では?つまり、その値段でとんでもないシロモノを顔見知りに売るハズはないからである。しかし、正真正銘本人作となると・・・
仮に著名なオーソリティに鑑定してもらっても「工房作」「弟子作」「コンポジット」「同年代の他人の作」更には「フランス製」「ドイツ製」「チェコ製」・・・等々、言われかねないから、あえて知らなくていいことは知らない方がいい。
尚、この時期、各楽器店で盛んに楽器フェアをやるからあちこち出かけて行き、他にも沢山弾き比べ十分納得した上で最終決定したほうがいいかと。
庶民にとって1000万は決してお安くない・・・
投稿者:SP2 投稿日時:2011/10/12 19:36 ---197.59.148
失礼なコメントかも知れませんが、、、
親御さんのお気持ちはよく分かります。
それで、お店の人は「間違いなく本物」と仰っていますか。
鑑定書は付いていて、それは誰の書いたものでしょうか。
この世界、50万の楽器が一千万に化ける事も珍しくはありません。
楽器の情報の前に、どこの楽器屋で買うか、の方が重要と思われます。
ロンドンのベアやビダルフ、
シカゴのバイナンドフシやケネスウオーレンなど
一流の店で買われるのなら、間違いないと思われます。
我が国で一流と思しき店は2、3軒ですが
差し障りがあるのでここでは書けません。
結論から言えば、迷ったのなら止めた方が良いと思います。
投稿者:音大生のチチ 投稿日時:2011/10/12 23:05 ---174.209.7
ゴマゾウさん、SP2さん、ご教示ありがとうございます。
うんうん頷きながら読ませていただきました。
鑑定書が必ずしも完全な拠りどころとなるものでないこともよくわかりました。
昨日投稿した時点では、一体何を迷っているのか、何が知りたいのか、自分でもよくわからずといった感じでしたが、あらためて考えると、なんとなく2点に絞られてきたように思います。
1点目は、このチェロがラベルのとおりのモノだとして、一般的な程度である場合、1,000万円+消費税という値段は妥当なものなのか?
2点目は、黄金比とはどういうもので、チェロにとってどのぐらい重要な要素であるのか?黄金比に合致していないものは、見送ったほうがいいものか?
このあたりの疑問について、お考えやご意見をお聞かせ願いたいと思います。
なお、薦めていただいている楽器屋さんは、以前はある名の通った楽器店におり、付き合いも古いので信用しています。
まとまりませんが、よろしくお願いします。
投稿者:ブラックボックス 投稿日時:2011/10/12 23:53 ---206.85.213
>>>何十年も前に日本に入ってきたものとのことで、最近輸入されたものよりも安くできるとのことです。
音大生のチチ様は、この説明に納得されたのでしょうか?
私は、「何十年も前に日本に入ってきた」=「何十年も売れ残っている」と勘ぐってしまいます。
>>>薦めていただいている楽器屋さんは、以前はある名の通った楽器店におり、付き合いも古いので信用しています。
ということは、名の通った楽器点からの購入ではないんですよね。
私は、古い付き合いと、1,000万もするチェロ購入とは、別だと思いますが。
投稿者:ゴマゾウ 投稿日時:2011/10/13 00:44 ---156.108.131
1点目・・・真正の楽器だとして1,000万円+消費税はVnならばまあ妥当だが、Vcであればもっとする。
2点目・・・黄金比とは絵画や建築物が美しいとされている比率に基づいた構成で出来ており、作品として完璧なバランス美を有しているもの。
そもそもバイオリン族のボディーが黄金比に合致云々などよりも、質問者の場合、Vincenzo Sanninoが代々同じナポリ派であるGAGLIANO一族などと作風や細部の作りについて比較、考証したほうがいいのでは?それが真贋を決める一つの材料でもあるし。
かのストラディバリウスも確かに黄金比にそって作られている。つまり完璧な美しさであるわけ。以後、彼の楽器の寸法が全ての基盤になった。けれど通常楽器を購入する際、最初に黄金比で楽器の価値を決めるというのはあまり聞いたことがない。
数多く楽器に接していると勿論肝心な音や、そして各個体が持っている迫力、何ともいえない美しさ・魅力の虜になったりする。それこそが本物だけが持つ「力」だと思うよ。
繰り返しになるけどその楽器屋だけの狭い視野ではなく、複数の店でもっと多くの楽器をじかに見てじっくり試奏したほうがいい。
同じ予算でもっと良い楽器に巡りあう可能性もあるからね。
投稿者:Hm 投稿日時:2011/10/13 09:05 ---5.188.63
はじめて投稿します
Sanninoのチェロが、その値段なら気になります、(僕も興味があります)少し安すぎるのは、売り手か、楽器に理由があるのですね。
形はいろいろな意見があると思いますが、ネック、弦長などの長さ、比率が正確に調整されていれば、、個性、特徴、好みだと思います
個性的な楽器は好きですが、人を選ぶかもしれません。
チェロは、高いので大変ですよね、しかし音で選ぶならば、もっと安い値段帯で探されるといいかもしれません。なぜならば、この楽器は次にその楽器を処分するときに非常に困る(値段帯、状況)ですからです。
しかし一生持ち続ける決意があれば、今の意見は、必要無いです。
最後に責任を持つのは、お金を出す本人です、納得して購入しないと関係した人々すべてに不満を持ってしまいますから。
失礼しました、あなた息子さんがよい楽器を手に入れられますように
投稿者:Cello 投稿日時:2011/10/13 21:10 ---177.83.222
購入するはラベルではなく楽器(機能)とお考えになって、2,3週間借り出しできれば複数のコンサートホールで試奏なさってはいかがですか。
投稿者:音大生のチチ 投稿日時:2011/10/13 22:14 ---174.209.7
たくさんの方からご教示を頂きありがとうございます。
黄金比の件ですが、これは、見た目の美しさに対する判断指標であり、音への大きな影響はないということでしょうか?
あと、詳しくは分かりませんが、薦めていただいているチェロは、この楽器が評価されだす前に日本に入ってきたもので、これまで個人が所有していたもののようです。そのために価格が抑えられるみたいです。
Hmさんの投稿にある
>なぜならば、この楽器は次にその楽器を処分するときに非常に困る(値段帯、状況)
という言葉が気になっています。
どういう意味なのか具体的に教えていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。
投稿者:あいうえお 投稿日時:2011/10/13 23:15 ---47.154.58
昔、ストラッド店主様がこの掲示板へ書き込みをされて
いたころ、サイズに注意するようおっしゃることが多かった
ことを思い出しました。
ストラッドさんのサイトににサイズについて説明するページが
ありましたので、リンクを貼ります。
http://www.strad.co.jp/navi/point7a.html
ヴァイオリンの項目にサイズが違うとどうまずいか詳しく
書かれていますのでご一読ください。チェロについても
同じことがいえると思います。
投稿者:あいうえお 投稿日時:2011/10/13 23:17 ---47.154.58
それと、年に一度の弦楽器フェアが東京で開かれます。
一度にたくさんの楽器に触れる機会ですので、おでかけになる
のはいかがでしょうか?
http://www.ricercare.com/JSIMA/fairinfo/fair2011/fairinfojp.html
投稿者:Hm 投稿日時:2011/10/14 02:29 ---5.188.63
言葉足らずで失礼しました
この楽器を売ったお店の下取り、ではなく他のお店で売りに出す、または、知り合いに直接取引したと仮定したときに問題となることが2つあります
ひとつは、楽器の美しさに関する記述が無いので個性的ではあるが、見栄えが良くない楽器、または、健康状態が良くない楽器(のようにみえる)と考えられる
もう一つは、イタリアンラベルの貼ってある楽器は山ほどあり、その楽器が、(今の値段を出すならば)イタリアンかどうか?です。これは、調べる方法は、真作の楽器を持っている、知っている人に意見を聞くといいです。また師事している先生などはSanninoを触ったことがあるかもしれません、よく似た時代のイタリアンと比べることもいいかも。
しかしこれはやっぱり裏付けのないことではあります(エリックブロットの鑑定書でもつけていただくことができれば苦労しません)
この値段は、真作にしては、安く、偽作にしては、高すぎます、証明のできない楽器を次に手放すときはおなじ不安を次の買い手が味わう可能性があります。
息子さんが、この楽器を手に入れたと仮定し、将来最高の楽器の楽器と出会えた時、当然この楽器を元資とし、購入できるならばしようとするでしょう。その時、取引をスムーズに出来ることが、私にとっての良い楽器の条件です、もちろん私の勝手な考えです
古い楽器には新作にない、特別な音を持っています(と私は思っています)なので経験が浅いとその楽器を特別な楽器だと思ってしまうことがあります(本当に特別かもしれませんが)、なので私は、古い楽器の在庫の多い楽器屋さん!でたくさん(高いものから安いものまで)試奏することをお勧めします、そしてそれでもやはりSanninoが良ければ、それは得難いチェロなのでしょう
P.S 楽器の黄金比という言葉は、私は聞いたことがなかったのです。弦とネックの比率という点においては、このグレードの楽器は、職人さんに調整されていると考えております。また、モデルの形は様々で比率も形によりけりです。モデルによる音の特徴もあるでしょう、が、この黄金比とは、なんの比率なのでしょうか?もしよろしければ、皆様おしえていただけますでしょうか?
投稿者:たく 投稿日時:2011/10/14 10:24 ---130.81.128
黄金比に関してご研究されている方がおられます。ご紹介しますが、この方も「仮説」ということで紹介されています。
http://artisans-complex.com/geometry.aspx
私は、いままでの経験では、名器と呼ばれている楽器は、寸法が色々であって、大きな枠組みの中でしかとらえられないと考えています。雑誌「STRAD」で時々名器のポスター(バイオリンなら原寸大)(写真や寸法について0.1mm単位で図や寸法表が開示されています)を正確にスキャナし、ベクトル変換を行い、形状をチェックしていますが、表板・裏板の寸法も違いますし、左右非対称の大きさになっていますし、F字孔の位置・形状・向き等左右で異なっています。中央で写真を折って透かしてみても左右・前後一致しません。そもそも、ボディーレングスは355mmでないといけないとよく言われていますが、ほとんどのクレモナの名器は仮に平均すると353mm全後が最も出現頻度が高いと思います。「黄金比で製作されている」→「購入してもよい楽器」のスタンスはあり得ないと思います。
黄金比は振動に関係があるのでしょうか?単なるデザインの1例として認識したほうが無難なように思います。
投稿者:phthalocyanine 投稿日時:2011/10/14 10:46 ---244.210.206
このサイトを運営されている楽器店での下取りは、30%です。
買い替えは、80%となっております。
この設定は日本の楽器店においては良心的であると思います。(明記されていることが特にすばらしいと思います。)
基本的に、単純な楽器店への売却は購入額の30%程度が限界です。
買い替えの場合には、新しい楽器にも利益を上乗せされているので、80%という金額で下取りできるのだと思います。
こういう点から、将来、買い替えを行うとき(特に今回購入する楽器店ではない楽器店で)、希望の価格では、下取りしてもらうことは難しい・・・ということだと思います。
ここからは私見です。
古い楽器の評価は非常に難しいので、真贋の判断は困難を極めます。
もし、由緒正しい楽器を買いたいのであれば、新作しかないのだと思います。また、新作ではなくても、製作者が現在も活動されている方であれば、その人の楽器であることの証明は、素人でも比較的容易に可能だと思います。(もちろん、生きている製作者の贋作も出回っておりますので、安心はできませんが、その製作者本人または非常に近い人物から購入すれば、かなり、真作の可能性が増します。)
特に、使用される方が若いので、楽器と供に成長するということを考えて、新作(1980年〜現在)のものでも問題ないように思えます。それでもチェロであれば500万円ぐらいはするかもしれません。
この年代の最高レベルの操作性を有する楽器を購入すれば、30年後には、かなり、成長した楽器になると思います。
古い楽器を買うのであれば、贋作でもほしい・・・という強い気持ちが必要かと思います。
1000万円は大金ですので、どうぞ、悔いの残らないようにしていただければと思います。
投稿者:p 投稿日時:2011/10/14 13:21 ---48.220.11
皆さんの返答とかぶる部分もあり蛇足かもしれませんが
引き比べたうえでその楽器の性能に1000万の価値があると思えば
迷うこともないでしょう。
もし市場価値やリセールバリューを気になさるならばまず楽器屋さんが
本物として販売しようとしているのかを確認し可能ならば
名のある鑑定家の証明書を付けて貰いましょう。若干割高になるかもしれませんが安心にはなります。
または難しいとは想像しますが
後日ご自身で機会を設けて鑑定書を取り極端な結果(例えば戦後のドイツ製とか)が出た場合のお店の対処を確認しておくことです。
黄金比が楽器デザイン上の黄金比なのかネック長・弦長等の基準値(存在するとして)を指すのかが不明ですが
極端に引きにくいとかでなければ気にする必要はありません。
ましてやsanninoの真作であれば。
良い楽器が見つかりますように。
投稿者:Hm 投稿日時:2011/10/15 13:11 ---5.188.63
音大生の父さまへ
私は息子さんと同じような経験をしてきたので投稿せずにいられなくなってしまいました。しかし、経験は、今では生きている、と信じています。
わたしは、この皆様の掲示板の意見を知った上での判断はとても有益だと思います、ぜひ息子さんと話し合って最高の選択ができますように祈ります
たく さま
逆質問失礼しました、ヴァイオリンの美しさの裏付けを求めていることが、(黄金比)に関連している、ように私は受け止めました。
チェロのモデルでも研究している方がいれば楽しいですね、、、
またチェロの現役の銘器はヴァイオリンよりも、型崩れなどが顕著に出て、左右対象になりにくいですよね、フルレストアする前でも型くずれに味わいを感じる私は、少し変わっているのでしょうか
黄金比のお話、勉強になりました、ありがとうございます
phthalocyanine さま、(pさま)
素晴らしいコメントです、昔の私の時もこのようなことを教えてくださる方がいれば、です
すみません、アドバイスをいれる立場だったのですが、皆様の意見に感動してついこのような書き込みをしてしまいました
最後に
このサイトを運営されている楽器店さんの、チェロの値段表を見てみるとラベルではなく値段において楽器そのものの価値を表しています、言葉で書くと当たり前ですが、とても興味深く、潔いと思っています
投稿者:たく 投稿日時:2011/10/15 15:34 ---130.81.128
Hmさま
ご丁寧な、ご返事ありがとうございます。
実は、趣味の範囲ですがバイオリンを製作しています。決まった先生に製作技術を習っているわけではないのですが、沢山の展示会に行き、名器といわれる楽器に出会いました。また、多くの文献も調べています。
色々研究しているうちに、それらの楽器が色々な部分で微妙に歪んでいることに気がつきました(歪みだけではないのですが)。名器といわれる楽器はすべてそう感じます。その微妙な歪みは、左右対称に一生懸命製作されたノッペリした機械的な表情の楽器と比べ、色んな意味で味わいを私は感じます。
そもそも、正確に左右対称に製作しているのでなく、初めから「響き」を追及した結果、そのような構造・形状になっているように私は思います。
「型崩れ」で歪むことも当然有るのでしょうが、当初から歪んで製作されているように思います。よく観察してみてください。
ただし、スレ主さんの「f字孔」が反り返っているのは、構造上問題があるのか(魂柱とバスバーの関係、位置や剛性・表板の厚みの処理等)、経年変化における木部の乾燥による変化なのか、ほんとの意味での専門家に見ていたほうが良いように思います。ただし、単純に反っているからだめな楽器ではなく、名器にも反ったf字孔になっている楽器もまま有るのではないかと思います。
投稿者:音大生のチチ 投稿日時:2011/10/15 20:07 ---174.209.7
皆さんのご教示、本当にありがとうございます。
知識も経験も持ち合わせない当方の質問に、的確かつ広い視野でのアドバイスを頂き、心から感謝です。皆さんの熱き心を感じます。黄金比については、音との関連が今一つ分かりませんが、デザイン上の指標と理解しておくことにしようと思います。
Hmさん…
よく分かりました。丁寧にご説明いただきありがとうございます。買い替えのことなど全く考えませんでした。
また、「調べる方法は、真作の楽器を持っている、知っている人に意見を聞くといいです。」とあり、ゴマゾウさんの投稿にも「Vincenzo Sanninoが代々同じナポリ派であるGAGLIANO一族などと作風や細部の作りについて比較、考証したほうがいいのでは?それが真贋を決める一つの材料でもあるし。」とあります。もし、Vincenzo Sanninoの作風や音の表情、サイズ等の特徴をご存知であれば教えていただきたいと思います。他の皆さんもご存知であればよろしくお願いします。
あいうえおさん…
ストラッドさんのサイズに関する情報提供ありがとうございます。ここに書かれているサイズが基準と考えてよいのでしょうか?このサイズがもっとも良い音が出るということなんでしょうか?
それから、最後の部分に書かれている「注意:すべてのサイズは駒の足に関して、中心で測ることが基準となっています。」とありますが、どういう意味でしょうか?教えていただけるとありがたいです。
とにかく、皆さんのご指導がとても参考になり、勉強になります。ありがとうございます。
投稿者:phthalocyanine 投稿日時:2011/10/15 22:12 ---244.210.206
音大生のチチさん
私は、若いころ、あなたの息子さんと同じ経験をしております。
その結果、楽器を選べず、大学四年間は高校時代に弾いていた楽器を使っていました。周りの友人は、かなり高額の楽器を所有しておりました。
卒業後、懇意にしていた日本人の製作者に楽器をを製作してもらい、数年その楽器を使用しておりました。
最近になり、経済的にも安定してきたため、新しい楽器について、目を向けるようになりました。
そうすると、オールド・モダンの楽器は、とてつもなく高額で手が出るものではない・・ということが判りました。(コストパフォーマンスが悪すぎるということです。)
さらに、真贋については、素人(楽器は弾けても、楽器自体の特別な知識はないので)には、どれほど勉強しても断定は不可能であることが判りました。
また、鑑定書もそれほどあてにならないこともわかってきまして、本当に途方にくれました。
その時、昔の師匠(N響の奏者です。)が高校時代に盛んに私に、イタリアの新作のバイオリンを買うように薦めたことを思い出しました。そのときは、意味がわかりませんでしたが、最近その言葉が良くわかるようになりました。
そこで、この10年間ぐらいは、片っ端から、新作のバイオリンを試すようになりました。
その結果、楽器の音というより、操作性という観点なら考えると新作の中にもかなりレベルの高い楽器が含まれていることに気づきました。
・・・・という経緯がありまして、前回のコメントをさせていただいた次第です。
取り留めのない文章でもうしわけございません。
自力で(金銭的にも)、楽器を探し出すというのも弾き手の楽しみの一つでありますので、お父さんがすべて息子さんの面倒を引き受ける必要もないような感じがしております。
投稿者:ゴマゾウ 投稿日時:2011/10/16 17:32 ---156.108.131
V.サニーノは1900〜1905頃迄、フランチェスコ ・ヴェルツェッラに師事し、1905〜1914頃迄、ナポリで活動。その後、1914〜1950以後はローマで活動。
ナポリ(派)の特徴は、例えば明るいニス。ナポリといえばN.ガリアーノ(I)(1695〜1783)。
ニコラはガリアーノ・ファミリーの中でも中心的存在で音も素晴らしく、特にニスが美しい。「ナポリのストラディバリ」と言われており、大きめのf字孔や裏板は1710年代のストラドにとても近い感覚がある。
ガリアーノ一族はナポリで活躍し、ガリアーノ・スクールからはL・ヴェンタパーネやエベルレなどの名工も出ている。
サニーノもN・ガリアーノのコピーモデルを作っていて出来は素晴らしい。音もカラッとして抜けのいいもの。
但し、質問さんに一言・・・ここで楽器の系譜・特徴を話したからといっても、勿論、付け焼刃で到底分かる筈もないし同じ製作者の楽器でも年代によってかなり差があるからね。また、名器が載っている写真集やPC画像で見たとしても実際に実物を手にとって見るとまた感じが違うし。とにかく、素人が変にプロの楽器屋相手にネットなどでにわかじこみの知識で向っていっても全くお話にならない。(相手は何千、何万という数の楽器を見てきているし、高額なお金が絡むので商売としての気迫・迫力が違う)
ブランド第一で件の楽器をあくまでサニーノとして信じて買うか(正真正銘真正かも知れないし、或いはそうでないかも知れない。古い楽器を買うというのは自己責任に於いての事であり、購入後、価格や真贋について店に対してとやかく言っても始まらない。まあ美術品・骨董品と同じである)、または出処・製作者のハッキリした別の楽器を他店で探して買うか、そのあたりはあくまで息子さんと御自身が決めることなのでね・・・
投稿者:RA 投稿日時:2011/10/17 07:40 ---57.79.126
ふと 疑問なのが
音大生でVcを弾いておられるということは
これまで、師匠がおり
現在は指導教官がいるわけで
楽器の購入にあたっては
親御さんもこれまでの経験から、人間関係重視でこのような掲示板に相談することはないと思うのですが、最近の音大生事情は変わってきたのでしょうか…
ゴマゾウさんの書かれておられる通り、にわか仕込みの知識でプロに向かっていってもどうにもなるものでもないと思います。
お付き合いが長く、信頼できる楽器商さんであり、「本物」というのであれば、
・一応購入します。
・購入後すぐ、著名な鑑定士に見てもらいます。(鑑定料は本物でも偽物でも買い手負担)
・見てもらったところ、偽物であれば、お店は購入した金額で買い戻す。
とするのが一番ではないですか?
お付き合いが長く、信頼できる楽器商さんなら、自信もあるでしょうから受けていただけると思いますよ。
私は、鑑定書は所有者が鑑定士に依頼してつけてもらうものであり、楽器商に依頼して購入条件でつけるような性格のモノではないと思っています。
それに、鑑定書の偽物も横行しているという話も聞きますし、鑑定書の真贋判断はどうするのでしょう?
自らの手で、確認するのが最も確実だと思います。
投稿者:PRS 投稿日時:2011/10/25 00:03 ---151.65.40
本件のコメントが遅れましが、音色、音量、レスポンスといった楽器の実用価値と、売買価格、すなわち楽器の交換価値は、実態は相関があるとはいえ、分離して考える必要があります。
前者は先生に、後者は世界的な鑑定家に確認する必要があります。
日本ではごく一部の経験の深いディーラーを除けば、楽器の真贋は判らないと思った方がよいです。(つまり楽器の真贋について、信用のおける店自体が日本では数軒しかない、と思った方がよいです。)たいていの店は偽物は分かるが、本物はわからない状況です。よって結局は信頼のおける鑑定をつけるしか方法がありません。
通常買い手は素人であり、とはいうもののディーラーはプロなのですから、2−300万を超える、すなわち交換価値で決定されている楽器は、店側でしっかりした鑑定を付けることが、誠意だと思います。その意味で、最初RAさんの意見は、違和感があったのですが、楽器屋自体を信頼しない性悪説にたてば、納得のゆくところもあります。
いろいろな方がコメントしていますが、Sanninoはモダンとしては人気のある製作家であり、日本での売買の実勢はチェロならば、1500-2000万でしょう。1000万で本物であれば、もちろん日本では相当なお買い得といえます。しかしディーラーはそれで食べている人ですので、わざわざ安い値付をすることはありえないと思った方がよいでしょう。よほどワケアリでなければ、本物の可能性は低いと思って、鑑定を取った方が良いと思います。鑑定料は100万はしないと思いますが、いつか処分する日(必ず来ます)のことを思えば、高くはありません。良いお買いものをお祈りいたします。
Q:分数弦E線のエンドについて
投稿者:名無しのGDR 投稿日時:2011/10/24 13:01 ---12.76.35
中古の1/2ヴァイオリン、お店の人の勧めもあってテールピースのアジャスターがE線のみ、ループエンドのものがついている状態で購入しました。
現在は購入したヴァイオリンに合う弦を探しているのですが、ループエンドのものがなくて困っています。
Visionのボールは外せるということを知人に教えてもらいました。でもそれ以外のE線を考えるとゴールドブラカットの一択になってしまいます。
オブリガートやトニカ、ドミナントなども試してみたいのですが、ボールは外せるのでしょうか。
分数でE線がループのアじゃスターの場合、他にどのような選択肢があるのかご存知の方、教えていただけますでしょうか。
投稿者:QB 投稿日時:2011/10/24 15:26 ---05.227.127
E線のアジャスターを付け替えてはいかがですか?ボール型が使えるものに。
カプランからボール型のものをループ型につけるための金具が出ていますが、以前にぶっ飛んだ(壊れて、本当に吹っ飛んだ)経験をして以来、怖くて使っていません。
投稿者:QB 投稿日時:2011/10/24 19:05 ---15.247.9
ちなみに、金具とはこのことです。
http://store.daddario.com/category/146889/Kaplan_Solutions_Ball-End_Adapter
投稿者:名無しのGDR 投稿日時:2011/10/24 21:32 ---12.76.35
ボールをつけられるアタッチメント様の物体は、子どもが使うということもありますので飛ぶというお話を聞くと怖くなってしまいます。
分数弦はどうしても限られてしまう中、ループでさらに限定され困っていました。しかも、今の状態が音がいいからとお店にいわれて付け替えを迷っていましたが、結局アジャスターを付け替えるのが一番すっきりするのでしょう。
このバイオリンの前の持ち主は一体何の弦を使っていたのだろうと興味深いところでもあります。
QBさんありがとうございました。
Q:Bernd Dimbath
投稿者:けろりーぬ 投稿日時:2011/10/23 14:44 ---233.196.210
Bernd Dimbath #304 こちらの楽器の購入を考えています。本体価格は38万円ほどでした。こちらの楽器について何かご存知のことがあれば教えて下さい。よろしくお願いします。
Q:George Cherpitelのビオラ
投稿者:Homa- 投稿日時:2011/10/22 10:29 ---81.78.42
ビオラを購入しようと思い楽器店をまわってるのですが、そななかで
George Cherpitel 1938 Mirecourtというビオラの音がいいなとかんじました。
そのビオラ、定価で150万ということなんですが相場ではどのくらいするのでしょうか?
よろしくお願いします!
投稿者:taka 投稿日時:2011/10/22 10:46 ---233.100.115
この手の質問がなんと多いことか。
ここは楽器店のサイトです。
http://www.strad.co.jp/cgi/stockview.cgi?vno=2
このあたりにいいのがありますよ。
投稿者:ららら 投稿日時:2011/10/22 17:48 ---235.254.193
http://beverleymusicalinstruments.co.uk/index.php/violins/products/view/2/71
上記のページが参考になります。
自力で、もっと調べましょう。
投稿者:Homa- 投稿日時:2011/10/22 20:45 ---81.78.42
回答ありがとうございます。
もっと調べてみます。失礼しました。
Q:製作者について
投稿者:maki 投稿日時:2011/11/05 08:15 ---173.105.117
Larry Montgomerie-Charrington 1928
というラベルのバイオリンがあるのですが、音はとても良いのですが、製作者についての情報がありません。イギリス製のようなのですが、どなたかご存知の方はいらっしゃいませんか?